サッポロ一番劇場サッポロ一番への思いが詰まった16日間限定の夢の劇場がついに開演!
たかがインスタントラーメン。
そう思っている方がいたら、そんな人にこそ、ぜひこの店に足を運んでほしい。
名だたるレストランのセカンドラインが軒を連ね、世のグルマンたちを夜な夜な魅了する『虎ノ門横丁』に9月25日(金)から10月10日(土)までの期間限定でオープンする『サッポロ一番劇場 @虎ノ門横丁』。『虎ノ門横丁』では、これまでにもポップアップレストランとしてさまざまな店を期間限定でオープンしてきましたが、今回コラボするのは料理人やレストランにあらず。何と、日本が誇るインスタントラーメン『サッポロ一番』とコラボして、サッポロ一番を使ったアレンジ料理を提供しようというのです。
しかも、その前代未聞のコラボに参加するシェフも、一流の料理人。中華から銀座『Renge equriosity』の西岡英俊氏、イタリアンから自由が丘『mondo』の宮木康彦氏がサッポロ一番のしょうゆ味、みそラーメン、塩らーめんの3種のインスタントラーメンを自在にアレンジ。独自の視点と解釈、さらにお互いの“らしさ”をプラスして、未知なるサッポロ一番のポテンシャルを引き出そうというのです。
さらに言えば、一人一品ずつではなく、ランチでは開催期間中を3期に分け、ランチでは西岡シェフが4品、宮木シェフが5品のラーメンを考案するというから、両シェフの熱量も凄まじい。ディナーには、お酒とともに楽しめるようサッポロ一番がコース料理となって登場、両シェフの共作も提供されるとあって、サッポロ一番ファンはもとより、これには世のフーディも黙ってはいられないことでしょう。
そんな期間限定の『サッポロ一番劇場』のプレス発表にONESTORYが参加、サッポロ一番の驚くべきポテンシャルを体感してきました。
サッポロ一番劇場3品から垣間見えた、両シェフのサッポロ一番へのリスペクトと愛。
プレス発表で実際に供されたのは全3品。しかし、この3品だけでサッポロ一番の奥深き世界、両シェフによるこの企画に対しての熱量と本気度を知るには十分すぎる内容でした。
まず登場したのは、宮木シェフ考案の「サッポロ一番塩らーめんのテッリーナ」。見た目からして「これがサッポロ一番?」と目を白黒させれば、味わってさらに驚きます。塩らーめんの麺と、白菜、椎茸、人参といった野菜を、塩らーめんのスープを寄せてテリーヌにしているのですが、味わえば確かにあのサッポロ一番塩らーめんそのものの味なのです。ただ、すごいのは、添えられたアンチョビのソースとともに口に運ぶと、その味わいが激変すること。聞けば、ソースにはフルーツトマトとクリーム、レモンの皮が混ぜられ、それらの酸味と塩味が塩ラーメンの味わいを引き締め、「これがサッポロ一番?」と、改めて食べ手を驚かせるのです。
「白菜、椎茸、に〜んじん♪」
あの名CMを知っている世代には懐かしいテリーヌの構成も、遊び心満載。サッポロ一番ファンなら心をぐっと掴まれることでしょう。
続く料理は西岡シェフ作。こちらもサッポロ一番塩らーめんを、ストレートにアレンジした「天然真鯛の松茸ラーメン」。しかし、シェフのアイデアは食べ手の想像を軽々と超越してくるのでした。
まず、スープには真鯛のアラから取った出汁を使用。粉末のスープの素を溶いてつくるのですが、フリーズドライのネギだけを除外。そうすることでサッポロ一番塩らーめんらしさを残しつつも、「インスタントラーメンのジャンキーさを消すことができる」のだそう。合わせる具材は、焼いた松茸と岩のり。松茸で仕立てたオイルをスープに浮かべることで、麺との絡み具合もアップし、香りも重層的に。未知なるサッポロ一番の世界にうなるばかりです。
3品目は宮木シェフの「モンサンミッシェル産ムール貝の混ぜそば」。こちらは『mondo』でも提供するコルツェッティというパスタとムール貝のラグーのソースを合わせた一品から着想し、みそラーメンをアレンジ。刻んだムール貝とにんにく、玉ねぎ、セロリを白ワインで煮込み、そこにみそラーメンのスープの素を絡めたソースを中心に、卵黄、ネギ、セロリ、トマト、バジルの葉をトッピングしています。しっかりと混ぜ合わせて食べれば、みそラーメンが主張しつつも、しっかりとイタリアンとして着地させるあたり流石。黒酢のスプレーで「味変」させる点にも、楽しさが溢れています。
サッポロ一番劇場ランチではしょうゆ、みそ、塩の3種のラーメンが各15食限定で登場。
「超一流のサッポロ一番の作り方」という本を出し、「サッポロ一番塩ラーメンのアレンジなら50種類は軽いぜ」と、威張っていた自分が恥ずかしい。
プロの手にかかると、こんなにもサッポロ一番ラーメンの可能性が広がるのか。
長い長いサッポロ一番ラーメン人生で、こんなにも驚いたことはない。(原文ママ)
これは、この店のプロデューサーであるマッキー牧元氏がFacebookに投稿した文。ここに書かれている内容が決して誇張されたものではないことは、この日供された3品を味わって身にしみてわかりました。
そして、マッキー牧元氏はこうもいうのです。
「どう味を構築して、構成していったらいいかは、これまでにサッポロ一番をアレンジして作り続けてきた身からすれば、ある程度想像がつく。しかし、ふたりのシェフはさらにその先を行っていた。最も驚くべきは、麺へのアプローチ。『こんな茹で方をすると、こんな食感になるのか?』と舌を巻いた。
ランチに登場する9品のラーメンに、ディナーコースで供される6品を加えると、西岡シェフと宮木シェフの両氏が考案したメニューは全15品。その一つひとつに苦心があり、アイデアがあり、サッポロ一番への愛とリスペクトを感じます。
この日食べた料理はわずか3品。驚くには十分すぎる内容ですが、一方で、それはサッポロ一番の無限の可能性の一部に触れたに過ぎません。
マッキー牧元氏も「できることなら、全メニューを皆さんに味わってほしい」と、その出来に太鼓判を押します。
繰り返しになりますが、『サッポロ一番劇場』がオープンするのは10月10日(土)までの期間限定。ランチでは3種のラーメンを提供しますが、各限定15食。この機会を逃したら二度と味わえない!? ふたりのシェフによるアレンジメニューをどうぞお楽しみください。
住所:東京都港区虎ノ門1-17-1虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー3F 虎ノ門横丁 MAP
開店期間
9月25日(金)~ 10月10日(土)
営業時間
平日:ランチ12:00~ 売り切れ終い
ディナー18:00~(LO21:00)
土日:ランチ12:00~ 売り切れ終い
ディナー17:30~(LO21:00)
https://www.toranomonhills.com/toranomonyokocho/1029.html
Photographs:JIRO OHTANI
Text:SHINJI YOSHIDA
(supported by サッポロ一番)