日本一に輝いた鹿児島黒牛。そのおいしさを伝えるフェアが東京都内10店舗にて開催。[鹿児島黒牛日本一レストランフェア/東京都]

畜産のみならず豆類、柑橘、さつまいもなど、鹿児島県が誇る農産物は多彩。今回のフェアでも、さまざまな鹿児島産食材が使用される

鹿児島黒牛日本一レストランフェア農業王国・鹿児島県を支える日本屈指の畜産。

農業産出額が全国第2位の鹿児島県。
豊かな自然の中で育てられる野菜、お茶、米、さつまいもなどが各地に届けられの全国の食卓を支えています。さらに畜産の規模も全国有数。おなじみの黒豚だけでなく、実は和牛の生産量も全国一を誇っています。

そしてその和牛がこのほど、量だけでなく質においても日本一となりました。
舞台は5年に一度開催される和牛の祭典「全国和牛能力共進会」。“和牛のオリンピック”とも呼ばれるこの権威ある大会において昨年、鹿児島黒牛が全9部門中6部門で1位を獲得。さらに「種牛の部」では内閣総理大臣賞を獲得、「肉牛の部」でも最優秀枝肉賞を獲得し、文字通り日本一の和牛に輝いたのです。

それほどまでに圧倒的な実力を誇る鹿児島黒牛。現地に行かなければ食べられない?  そんな心配は無用です。このほど、日本一獲得を記念し「鹿児島黒牛日本一レストランフェア」が開催されることとなりました。

『鹿児島華蓮 銀座店』のフェアメニュー。鹿児島黒牛のステーキ、せいろ蒸しのほか、前菜や小鉢も鹿児島県産の食材。

鹿児島黒牛日本一レストランフェア腕利きシェフたちが現地を訪れてメニューを考案。

鹿児島県は明治時代、全国でいち早く畜産試験場を設置し、牛肉の研究が行われてきた県。長い歴史の中で改良が重ねられ、現在の鹿児島黒牛となりました。先人たちの努力と飽くなき探究心、そして肥育に適した雄大な自然が日本一の和牛の源です。

その肉質はきめ細やか。しっとりとした霜降りが織りなすとろける食感がありながら、肉自体の旨み、脂の甘みもしっかりと感じられるバランス。すき焼きやしゃぶしゃぶから厚切りのステーキまで、さまざまな料理でその実力を発揮します。

そんな魅力を活かすため、今回の「鹿児島黒牛日本一レストランフェア」は、東京都内の10店のレストランにて、シェフが考案した鹿児島黒牛のオリジナルメニューを提供するフェアとなりました。
参加店は焼き肉や鉄板焼きから和食、フレンチ、イタリアン、インド料理までバラエティ豊か。各店のシェフたちは鹿児島県を訪問し、生産者と直接話した上でメニュー開発に臨みました。使用されるのは鹿児島黒牛のみならず、シェフたちが現地で出合った多彩な旬の食材。生産の現場を見つめ、生産者の熱意を直接受け止めたからこそ、その食材の魅力を活かす個性豊かな料理が誕生しました。

霜降りでもさっぱりと味わえるのも、脂の質が良い鹿児島黒牛の特長。

鹿児島黒牛日本一レストランフェアイベントで伝えられた鹿児島黒牛への情熱と誇り。

2月初旬、フェアの開催に先立ち、キックオフイベントが開催されました。
会場となったのは、フェア参加店の一店である『鹿児島華蓮 銀座店』。
バイヤーやインフルエンサー、業界紙の記者たちがフェアのメニューを試食し、鹿児島黒牛の魅力に触れる試みです。

イベントは鹿児島県副知事の須藤明裕氏の挨拶で幕を開け、鹿児島黒牛の紹介、生産者の紹介と続きます。とくに生産者本人の口から鹿児島黒牛への自信と誇りが伝えられたことは、参加者の心をとらえました。

そしていよいよ試食タイムです。
まずはほっこりと甘い安納芋の天ぷらで料理がスタート。次いでお待ちかねの鹿児島黒牛がステーキで登場します。
さっぱりとした中に濃厚な旨みが詰まったヒレ、口の中でとろけるようなサーロイン。どちらも鹿児島黒牛のおいしさをダイレクトに伝える極上の味わいです。
さらに続いては、薄切りのロースを野菜とともに蒸し上げるせいろ蒸し。ポン酢と胡麻ダレが提供されますが、そのまま食べても脂の甘みと和牛本来の旨みが際立ちます。

鹿児島料理専門店だけに、鹿児島の食材を知り尽くすシェフ。その味わいをもっとも活かすシンプルな料理で、参加者の鹿児島黒牛のおいしさを刻み込みました。この日のメニューはフェアの期間、『鹿児島華蓮 銀座店』で誰でも注文可能です。

デザートまで堪能した後、鹿児島県農政部長の松薗英昭氏の挨拶で幕を下ろしたキックオフイベント。参加者たちは口々に鹿児島黒牛の余韻を語りながら、会場を後にしました。
この日の感動は記者による記事やインフルエンサーの口コミによって、広く知らされることでしょう。「このおいしさを、一人でも多くの人に知ってほしい」それがこの日の参加者たちに共通した思いだったのですから。

多くのゲストが参加したキックオフイベント。司会者の解説を聞きながら、鹿児島黒牛の料理を堪能した。

鹿児島黒牛の生産者のひとりである江籠範厚氏。肥育にかける思いと誇りを語ってくれた。

さまざまな旬の情報を発信するインフルエンサーのTomomiさんも参加。

『鹿児島華蓮 銀座店』フェアメニューのひとつである鹿児島黒牛のステーキ。絶妙な火入れで部位の個性を際立てた。

せいろ蒸しは、肉の旨みが染みた野菜もごちそうに。

Photographs:JIRO OHTANI
Text:NATSUKI SHIGIHARA

2023年2月10日(金)〜3月5日(日)
https://kagoshimakuroushi2023.com/

【参加店舗】
鹿児島華蓮 銀座店[しゃぶしゃぶ・せいろ蒸し・鉄板]
しんせん割烹 佐乃家[和食]
薪焼 銀座おのでら[薪焼フレンチ]
南青山Essence[中華]
ahill azabu[フレンチ鉄板焼き]
Bistro Avanti[フレンチビストロ]
GRILL POT HOUSE[焼肉+薬膳鍋]
NIRVANA New York[モダンインド]
sel sal sale[イタリアン]
347cafe&lounge[フレンチビストロ]

(supported by 鹿児島県)