STU48と行く ときめきバレンタイン♡徳島体験ツアーの参加者募集中!

徳島県の魅力をSNS 等で発信する 「とくしまLOVE サポーター」に就任いただいている、STU48 の谷口茉妃菜さん、福田朱里さんと巡るバレンタインツアーを開催します。

ツアー当日は、なんと谷口さんのお誕生日です☆

以下のHPからぜひご申し込みください!

エアトラベル徳島HP

一隅を照らす。真の心を開き発こす目覚め。[DINING OUT HIEIZAN/滋賀県大津市]

今回、テーマとなったのは、「比叡山延暦寺」(天台宗)の開祖、最澄が残した「一隅を照らす」という言葉。

DINING OUT HIEIZAN地上を知ることによって、天上を知る。

前回と今回の「ダイニングアウト比叡山」の違いのひとつは、地上の体験です。改めて認識しておきたいことは、延暦寺」とは、約1,700ヘクタールある「比叡山」の境内地に点在する約100の堂宇の総称です。つまり、「延暦寺」という一棟の建造物があるわけではありません。

今回は、その堂宇のひとつ、「滋賀院門跡」を舞台に「ひさご寿し」の料理をいただくところから始まりました。手がけたのは、川西豪志氏です。川西氏は、滋賀の食文化の研究している第一人者でもあります。特に琵琶湖の川魚を探求し続け、この日、供してくれた品は「湖魚のお寿し」。

琵琶湖流域の年間降水量は、約1,700ミリと言われており、「比叡山」をはじめとする約460本の河川から琵琶湖へと流れ込んでいます。山の恵みを持って育った湖魚をいただく体験は、風土のつながりを理解することによって、舌で感じる旨味を超え、天上と地上をつなぐための意識を高める時間になったといえるでしょう。

そこから更に上を目指します。向かう先は、前回訪れた「浄土院」。

「ここは、伝教大師最澄廟がある境内で最も神聖な場所と言われています。この廟の中では最澄が今なお生きているかのように、毎日食事が捧げられ、落ち葉ひとつないほど掃き清められています」。そう話すのは、前回もホストを務めた比叡山金台院住職・礒村良定です。

その後、一般公開されていない修行の場「にない堂」へ。「にない堂」においても「浄土院」同様、前回巡った場所でもあり、このふたつは「比叡山」を体験する上では欠かせません。何度訪れても、無垢のような清らかな初心に還ることができ、ディナー会場「大書院」に足を踏み入れる前の儀式と言っても過言ではありません。

「この常行堂では90日間念仏を唱えながら時計回りに堂内を歩き続けるという修行が行われています。休憩できるのは食事、厠、沐浴の時間のみ。睡眠時間の設定さえなく、ひたすら暗い堂内を歩くという想像を絶する修行です」。

当然、礒村氏もその修行を積んだひとり。

壮絶なノンフィクションは、ゲストの身を引き締めるも、朗らかな語りによって距離を縮めてくれるのは、村氏の心遣いによるもの。
前回、村氏が話した最後の言葉が思いをよぎります。

「延暦寺を好きになっていただき、またいつか遊びにきてください」。

この想いは、今回においても変わることはありません。

まず最初に訪れた「滋賀院門跡」では、「ひさご寿し」の「湖魚のお寿し」を食し、学ぶ。食後は、堂内を回遊。ホストを務めるのは、前回同様、比叡山金台院住職・礒村良定氏。今回は、多くの外国人ゲストも参加。

料理を担う「ひさご寿し」の川西豪志氏。「美味しいだけでは、この土地でなくても良い。歴史や文化の側面からの理解を深め、それを伝えることによって、この土地で食す意義とその価値として伝えられると思っています」。

湖魚のお寿し」。今回は、多くの外国人ゲストが参加したことも大きな特徴。初めて湖魚を食べた人も少なくなく、その体験に驚きを隠せない様子も。同時に、川西氏の解説に真摯に耳を傾ける。

伝教大師最澄廟がある境内で最も神聖な場所「浄土院」では、廟の中に最澄が今なお生きているかのような話を聞く。解説後、「石庭を歩いても良いのか」という外国人らしい質問も。「どうぞ」と村氏が伝えると、その感触を確かめるかのように、ゆっくりと歩いていた風景が印象的だった。

「にない堂」では、修行を疑似体験。薄暗い闇の中、坐禅では出しい組み方を学び、最後は堂内をゆっくりと一周。

DINING OUT HIEIZANもう一度、精進料理と向き合った「ヴィラ アイーダ」小林寛司の挑戦。

シェフは、前回腕を振るった「ヴィラ アイーダ」小林寛司氏。自身のレストラン「ヴィラ アイーダ」では、隣接する畑にて300種以上の野菜を育て、「ファーム・トゥ・テーブル」を体現しています。

「ミシュランガイド京都・大阪・和歌山」二つ星もさることながら、グリーンスターやアジア最高位の「世界ベストベジタブル レストラン」など、野菜に関して多くの賞を受賞。世界から見ても、これほどまでに野菜に精通しているシェフは他に類を見ません。

そんな小林氏を持ってしても、前回はこんな言葉を残しています。

「本当に難しかった」。

そう言わしめたのは、精進料理の制約です。仏教の教えに基づく肉類や魚類を使わない植物性の精進料理と野菜を中心とした料理とは、似て非なるもの。この制約の中、「美味しい」を追求できるシェフは、日本において、もとい、世界において、小林氏以外考えられません。

1回目の開催後、イベントなどのため、精力的に世界各地を巡るも、「頭には常に精進料理があった」と振り返ります。「調理の技法や文化的視点から見た料理の哲学、食材の組み合わせ方など、旅をしながら無意識に精進料理に活かせるものを探していました。そんな中、あるシェフが発酵やスモークさせた野菜から出汁を取る手法を取り入れており、これは自分にはなかった発想でした。視点を変えれば、まだまだ精進料理の可能性はあると感じました」と言葉を続けます。

そして、2回目の開催。1回目の料理との違いは、まず演出に見られました。その好例が1品目「白椀」に添えたひと品です。

ライスチップに柚味噌とハーブを乗せたものを手でいただくそれは、まるで寺から愛でる庭園のよう。苔と石を採用した風景のようなひと皿は、ある意味、小林氏らしくないもの。

その理由は、前回は全て日本人ゲストに対し、今回は多くの外国人ゲストが参加したことにありました。「外国人のお客様が多くいらっしゃっているので、味だけでなく、目でも日本らしさを楽しんでもらいたかった」。

今回、小林氏の料理において、特にフォーカスすべきは、「食材」と言ってよいでしょう。例えば、大根。前回の開催は2月、今回の開催は12月。季節でいえば同じ冬にくくられますが、「冬に向かう食材と春に向かう食材は、別物」。さらにそれを、名残の食材と走りの食材と合わせることによって、情緒が漂い、尊い料理に仕上げます。

今回のテーマは、「一隅を照らす」。

「大根という食材は、既に光り輝く才能を持っています。それにきちんと向き合い、磨き、美しく仕上げる。それがシェフの仕事」。

食べ手は既に光を持った料理を供されるため、光を探す能力は、自身が能動的に働きかけなければ探し当てることはできません。

「小林シェフの料理は、自己を満たすものではなく、利他をもてなすための美味への追求。これは、おもてなしの心です。私たちも仏様に差し出す料理は、どうすれば美味しくなるか、どうすれば限られた食材を活かせるか、華やかにできるかなどを考えています。精進料理の可能性を引き上げてくださいました」と村氏は話します。

シェフ小林ではなく、人間小林の本質を探るような分析力は、小林氏の周囲を取り巻くフーディーにはない視点。

最後に。「本当に難しかった」と応えた前回と同じく、今回の振り返りを聞いてみました。

「成長できました」。

このひと言だけで全てを汲み取ることはできませんが、あえて続きは聞きませんでした。しかし、その表情からわかること。まだまだ伸び代はある。

ディナー会場「大書院」は、通常非公開の場。皇室の方々や内外の賓客をもてなすために建てられた「比叡山延暦寺」の迎賓館的な存在の建物。

1品目「白椀」。奥にあるのは、滋賀の酒蔵「冨田酒造」が醸す「七本鎗」の仕込み水を使用し、大津の「九重味噌」の白味噌を使った椀。手前にあるのは、ライスチップに柚味噌とハーブを乗せたもの。一見、小林寛司氏らしくない演出は、「外国人ゲストを喜ばせるため」。ここは「ヴィラ アイーダ」ではない。そんなメッセージも感じられる料理。

礒村氏と今回通訳として参加した翻訳家のピーター・J・マクミラン氏に、今回特に印象的だった料理は?と聞くと、奇しくもふたりとも同じ料理をあげたのが、4品目「煎椀」。「揚げたケールの苦味がアクセントとなり、徐々に溶け出す油がよりコクを増し、味が進化しているようだった」とピーター氏。

今回のキッチンでは、サプライズが。小林氏(中央)をサポートするために、新潟「里山十帖」料理長・桑木野恵子さん(左)と京都「KOKE」オーナーシェフ・中村有作氏(右)が参画。ドリームキッチンが生まれた。

2日間のみ、ディナー会場と姿を変えた「大書院」。移築後100年近くが経ってもなお色褪せぬ威風堂々たる姿は、ただただ感動。

礒村氏の話のほか、旋律をつけて経文を唱える声楽曲・声明の披露も。重厚な建築の内部に満ちる、荘厳な空気が漂う。

美味しいはもちろん、一連を通した文化体験として、堪能いただいたゲストたち。積極的に村氏に質問している姿も。

蝋や芯など、すべてが植物性原料の京都 伏見 京蝋燭「中村ローソク」。温かなオレンジ色の揺らぐ炎は心も癒す。

風景の主役は、創業江戸寛政年間「小嶋商店」の提灯。「京都南座」の提灯から「フランクミュラー」の装飾まで、幅広く手がける。炎のように常に火を絶やさず、次代に明かりを繋ぎ続ける「不滅の法灯」は、現代社会においても深いメッセージを感じる。

最後の挨拶では、キッチンスタッフが全員登場。キッチンでは小林氏が指揮を取り、会場では有巳さんが指揮を取り、阿吽の呼吸でひとつの世界を生んだ。

DINING OUT HIEIZAN風景や文化は、当たり前のように残らない。

2日目は「根元中堂」へ。ここでは、一般公開されていない、修繕・修復現場を巡ります。現在、「天台宗総本山 比叡山延暦寺」では、国宝の「根元中堂」ならびに重要文化財の廻廊を2016年から約10年をかけ、大改修中。

完成してからでは決して至近距離から見ることはできない木彫の装飾やこれまで建物を支えてきた建材などは、例え小さな部品でさえ、圧倒的な存在感を放っていました。

「修繕するにあたり、建設当時の部材が残っていることがわかり、今回活かせるものは再利用し、未来に残していきたいと思っています」と話す村氏は、実は、根元中堂保存修理事業事務局幹事も担っています。

一方、役目を終えた建材・部材も。法案に沿ったこれらの行き先を知り、国も含め、日本の資産をアーカイブする働きや改正も必要なのでは……と、勘案すると同時に、日本人こそ、こうした現状を知るべきなのかもしれません。

そして、「ダイニングアウト比叡山」を締めくくる最後の儀式へ。

舞台となる「日吉大社」は、「比叡山」の麓に鎮座。約2,100年前、崇神天皇7年に創祀され、全国3800余の日吉・日枝・山王神社の総本宮でもあります。

「宇佐宮」拝殿にて行われるのは、平安時代から宮中で節会等のおめでたい日に行われてきた、食の儀式「式庖丁」です。

これは、大きな俎板に乗せた魚や鳥を、直接手を触れず、庖丁刀と俎箸で切り分け、瑞祥というめでたい形を表すものであり、平安中期、藤原道長の時代に宮家より伝わり、約1,100年の歴史を持つ儀式です。それを務め上げたのは、前日に「湖魚のお寿し」を供してくれた「ひさご寿し」の川西氏。前述、滋賀の食文化の研究を進める中、30歳の時に「式庖丁」に出合い、以降、15年以上、研鑽を積んできました。

「美味しいを伝えるだけでは、海外のお客さまに日本を伝えることはできません。もっと言えば、日本人こそ、日本の文化や歴史、伝統を学ぶべきであり、そう思って造形を深くしていきました」と川西氏。

静寂な空気の中、迷いなく刃を入れる様は、まるで演舞を観劇しているかのよう。そして、命とは何かを無言で訴えてくるようにも思えます。

「仏の教えとして、必要な生を取るために最低限の生物を摂取することは許されています。前日、湖魚のお寿しにおいては、魚類を摂らない精進料理ではありませんが、仏の概念としてはつながった体験となったのではないでしょうか」と川西氏。

形としての建造物、形のない文化。いずれにしても、今を生きる人が継いでいかなければ後世に残すことはできません。現代においてそれらを学べることは、先人たちが残してくれたからこそ。

1日目から2日目まで、全てがひとつにつながる総合体験こそ、「ダイニングアウト比叡山」。それを結実させたものは、「一隅を照らす。」という教えでした。

―――
一隅とは、今、あなたがいる、その場所です。あなたが、あなたの置かれている場所や立場で、ベストを尽くして照らしてください。あなたが光れば、あなたのお隣も光ります。町や社会が光ります。小さな光が集まって、日本を、世界を、やがて地球を照らします。(天台宗 一隅を照らす運動HPより引用)
―――

今回訪れたゲストをはじめ、携わった全ての人々、そこに生きる生物や自然も含め、「ダイニングアウト比叡山」という「一隅」に照らされた光は、決して消えることはないでしょう。

2日目の朝は「根元中堂」へ。通常、「仏様は、高い位置に祀られ、見上げるのが一般的ですが、ここでは参拝者がお参りする床の高さと仏様の高さが同じです」と礒村氏。難しい文脈を通訳するピーター氏は、「比叡山」の造詣が深く、慎重に単語をチョイスし、外国人ゲストに伝える。

現在、国宝の「根元中堂」ならびに重要文化財の廻廊を2016年から約10年をかけ、大改修中。ここもまた一般公開されていない場所であり、屋根などを間近で見る機会は、極めて貴重。

「日吉大社」の「宇佐宮」拝殿にて行われた食の儀式「式庖丁」。平安時代から宮中で節会等のおめでたい日に行われてきたと言われる。

「式庖丁」を務めたのは、「湖魚のお寿し」を供してくれた「ひさご寿し」の川西氏。継ぐ人間がいるからこそ、文化は後世に残る。

DINING OUT HIEIZAN此れ即ち国宝なり。言葉の続きを学び、考え続け、生きる。

「一隅を照らす。」という言葉には続きがあり、それが「此れ即ち国宝なり。」です。

この意味は、「その人こそが、なくてはならない国宝の人である。」と言われています。

これは、2日目に訪れた「根元中堂」に表現されています。通常、仏様は、高い位置に祀られ、見上げるのが一般的ですが、ここでは参拝者がお参りする床の高さと仏様の高さが同じです。

経の文句、「山川草木悉有仏性(さんせんそうもくしつうぶっしょう)」とあるよう、生きているもの全てが仏になる素質を持つことから、「平等」を「同じ高さ」で表現しているのです。ただし、地続きではなく、3mの掘り下げた空間は、仏になるまでの険しい道のりを意味し、真っ暗な世界に輝く法灯は正しい道標となります。

「ダイニングアウト比叡山」を迎えるまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。「一隅を照らす。」のごとく、ベストを尽くして照らしたからこそ、次の言葉、「此れ即ち国宝なり。」にほんのわずか少し近づくことができるのかもしれません。

「もちろん、これを成したからと言って私が国宝になれるわけではありません。この教えを大切にしながら一生をかけて学ぶことこそ、修行」と礒村氏。

では、一般社会に暮らす私たちには何ができるのか。それは、「考え続けること」。

自身に対して、周囲に対して、自然に対して、社会に対して。そして、生きることに対して……。

「人は考える能力を持つ生き物です。歩みを止めず、考え続けた先には、きっと何かが見つかるはずです。それもまた修行」。

「比叡山」では、毎年に発する言葉があります。令和5年の言葉は、「開発真心(かいほつしんしん)」。

―――
真心とは、嘘偽りの無い心。それは私たちの「真実の心」にほかなりません。真心を込めれば相手にも通じます。相手にも通ずるこころ、それは皆に具わっている「仏性」ほとけごころです。お互いの仏性を、開き発こして、目覚めさせましょう。(天台宗総本山 比叡山延暦寺HPより引用)
―――

人は考える能力を持つ一方、弱い生き物でもあります。真実の心を持ち続けるという修行もまた、人生と並走し、果てしなく長い道のりになるでしょう。

今回、日本人はもちろん、参加した外国人ゲストは、何を感じ取ってくれたのか。日本人ですら難儀のテーマを、国や人種、文化、宗教の異なる外国人へ伝えることは、より難儀。加えて、英語は意味を明確に持つ単語が多い世界ですが、日本語は趣を持つ単語が多い世界。言葉の壁も大きい。どう伝えれば正しく伝わるのか。分かり易くしても良くない、難しくしても良くない。我々、主催者側が一番熟考した件でもあり、その答えは、今なお得られていません。

答えのない答えを考え続けることもまた、修行。

改めて原点に還ります。

「一隅を照らす。此れ即ち国宝なり。」

「ダイニングアウト比叡山」は、これからもこの言葉と向き合い続けます。


Photographs:JIRO OHTANI
Text:YUICHI KURAMOCHI

一度だけでは、真実を知ることはできない。再び比叡山へ。[DINING OUT HIEIZAN/滋賀県大津市]

DINING OUT HIEIZAN前回はプロローグに過ぎなかった。長い物語の第1章は、ここから始まる。

前回、「ダイニングアウト比叡山」が行われたのは、2023年2月。雪舞う極寒の季節、白く染まった山々に色を添えた朱の建物。その厳粛な風景は、今なお目に焼き付いています。

当時、開催するにあたり、その精神性を「光」を「観」ることとしました。これは、現代における表層的な「観光」ではなく、その言語の起源と言われている、中国の古典・易経にある「国の光を観る、もって王に賓たるに利し」の意によるものです。

「比叡山」の「光」とは何か。

体験したゲストは、何かを感じ取ってくれたかもしれませんが、それを言語化できる人はいないでしょう。なぜなら、前述の精神性を綴った言葉の後には、こう続けており、それが解を得ることのできない理由です。

「但し、一度の体験で全てを得られるわけはなく、そう易々と本質を享受できるほど甘くはありません。まるで沼のごとく、知れば知るほど深くなり、底という名の解を求め、人は再訪を誓うのではないでしょうか」。

ゆえに、再び比叡山へ。

唯一、「光」の先にたどり着いたもの。それは「比叡山延暦寺」(天台宗)の開祖、最澄が残した「一隅を照らす」という言葉との出会いでした。

振り返れば、前回はプロローグに過ぎなかったのかもしれません。「ダイニングアウト比叡山」という長い物語の第1章が、今始まります。

前回開催されたのは、2023年2月。凛とした空気の中、雪舞う「比叡山延暦寺」が美しかった。

今回もディナー会場となったのは、一般公開されていない「大書院」。ただ足を踏み入れるだけでも貴重な場に、2日間のみ、「ダイニングアウト比叡山」という奇跡が起こる。


Photographs:JIRO OHTANI
Text:YUICHI KURAMOCHI

とくしま観光アカデミー特別講座 参加者募集中!

特別講座「地域資源活用ビジネスの課題とその解決策」

徳島県では「とくしま観光アカデミー」の特別講座として、長崎県波佐見町のクラフトツーリズムなどを手がけるイデアパートナーズ(株)井手 修身 氏と、鳴門市大麻町の大谷焼窯元 大西陶器の大西 義治 氏を講師に迎えて開催いたします。
どなたでも無料でご参加いただけますので、ご興味のある方はぜひお申し込みください。

講座内容

・持続可能な地域マーケティング
・波佐見町(長崎県)のクラフトツーリズムの取組
・鳴門市大谷地区の観光まちづくりを考察する。

講師

イデアパートナーズ株式会社 代表取締役 井手 修身 氏
大谷焼窯元 大西陶器 大西 義浩 氏

開催日時

令和6年2月6日(火) 14:00~16:00

開催場所

鳴門市堀江公民館(鳴門市大麻町大谷字椢原18)

申込方法

お申し込みは「申込フォーム」もしくは、「受講申込書」をFAX・Eメールでお送りください。

募集期間

令和6年1月26日(金)まで

申込フォーム

とくしま観光アカデミー特別講座 申込フォームはこちら

受講申込書

とくしま観光アカデミー特別講座 受講申込書[PDFファイル]

お問合せ・お申込み

一般財団法人徳島県観光協会「とくしま観光アカデミー係」

【電話】088-624-5140(平日8:30~17:15)【FAX】088-625-8469

【E-mail】tokushimakankouacademy@gmail.com

邪馬壹国ツアー第2弾!阿波古事記古古道/国生みと黄泉の国編 催行のお知らせ【ツーリズム徳島 神山営業所】


初日は、伊邪那美が伊弉諾を追って来る「黄泉の国」を辿るコース、2日目は、「国生み編」。由緒ある神社を貸切バスで巡ります。前回同様、個人ではなかなか行けない山道を進んで行き、阿波古事記研究会から、今回は副会長の三村隆範(みむら・たかのり)さんが同行。さらなる疑問にもお答えしていきます

▼詳しくはこちらをご覧ください▼
ツーリズム徳島 神山営業所ホームページ

内容

開催日

2024年4月13日(土)より1泊

集合場所

午前10時30分徳島阿波踊り空港、11時10分徳島駅前ホテルサンルート1F「ファミリーマート徳島駅前店」前
(10分前を目途にお集まりください)

コースルート

<1日目>徳島空港=徳島駅前=弁天山・勝占神社=生夷神社=昼食=千引岩=八面神社=ヨミ坂=蛭子神社=ホテルみづほ(17:45着) 懇親会(ホテル徒歩圏内)

<2日目>ホテル発(8:00)=大御和神社=王子神社=川島公園(善入寺島眺望)=忌部神社=昼食=うだつの街並み(観光散策)=天都賀佐彦神社=倭大國魂神社=伊邪那美神社=徳島駅前(17:15)=徳島空港(18:00)

※コースは変更になる場合があります。

参加費

大人:34,800円

定員(最小催行人数)

10名 ※定員になり次第締め切り

お申込み

参加予約フォームまたは、お電話(050-5364-3428)にてお申込み下さい。

お問い合わせ

一般社団法人 ツーリズム徳島 神山営業所
TEL:050-5364-3428
HP:ツーリズム徳島 神山営業所ホームページ

タイへの阿波おどり派遣者候補者の審査結果について

タイへの阿波おどり派遣者の募集について、多くのご応募をいただきありがとうございました。 審査により以下のアカウントの方々が選定されましたので、発表致します。

派遣候補者

ebisuren.tk(女踊りの方)

ebisuren.tk(女踊りの方)

ebisuren.tk(男踊りの方)

mogu___k.t naruto.meikyoren(向かって左の女踊りの方)

rikaaaa_816

r_hashi72

____hrsy

※順不同

今後について

  • 事務局から各アカウントへ参加に係る質問を致しますので、速やかにご返信ください。
  • 現時点では候補者ですので、期日までに返信がない場合や応募資格を満たさないことが発覚した場合には派遣者となれませんのでご注意ください。

問い合わせ先

徳島県観光政策課インバウンド推進担当:kankouseisakuka@pref.tokkushima.jp

見たことがあるようで、ここにしかない絶景と美味。太平洋一望のグランピング場で感じた想い。[高知県芸西村]

 最大限に海と語り合う時間。それこそがこの施設の醍醐味。

眼前には遮るもののない太平洋の大海原。
風はどこまでも穏やかで、聞こえるのは潮騒と鳥のさえずりのみ。
彼方に走る外国船籍まで見える水平線。
きらめく陽光は次第に光を強めて西の海へと沈みゆく。

一度は見たことがある太平洋が、この高台から望むとこんなにもドラマチックに感じるのか。見飽きることのない、絶景とはまさにこんな場所のことを指すのではないか。

11月某日、高知県芸西村で産声を上げた『NAMITERRACE GEISEI (ナミテラス芸西)』は、思う存分、海と会話を楽しむグランピング施設として生まれました。

オープニングレセプションパーティ当日、ONESTORY取材班は、朝の準備から参加し、昼のパーティから、夕景、夜の部まで1日を通して変わりゆく景色を目の当たりにし、冒頭のように感じたという訳です。

全国津々浦々、さまざまな地域で海を見て、撮影してきましたが、時間とともにこれほどまでに表情を変える海はなかなか出合うことがありません。

時に活力を与えてくれ、時に穏やかに寄り添ってくれる。
大海原の力を感じる場所……

「そうなんです。この海とともに大人が集える隠れ家が作れたらなぁと。そんな想いでプロジェクトはスタートしました」とはプロジェクトの共同代表を務める和建設の中澤陽一氏。
「施設のシンボルであるフランス船籍のヨットを購入したのが始まりだったんですよね。いやー、ワクワクしたけど構想から3年以上は長かった」とはもうひとりの共同代表・石川共栄不動産の石川泉氏。

ヨット購入をきっかけに友人であったふたりのひらめきと企ては、いつしか周りを巻き込み大きな夢になっていきます。宿泊用コンテナやサウナを計画し、離れの一軒家も増築するなど次々にアイデアは膨らみ、いつしか穏やかな海沿いの村に海外リゾートを彷彿させる施設の誕生が期待され始めたのです。さらに話は広がり、地元・芸西村までを巻き込み、クラウドファンディングのプロジェクトとしてグランピング場という形に落ち着きます。そうして3年以上の月日をかけて完成したのが、太平洋を望むグランピング施設『NAMITERRACE GEISEI』なのです。

話は膨らむ一方で、プロジェクトの骨子である“雄大な海を望む大人の隠れ家”は代表のお二人の強い希望で、いつも変わらずに守られていきました。

そう、この場所は海と語らう場所。
いよいよオープンした、新たな大人の隠れ家の誕生を、ONESTORYではいち早くお伝えできればと思います。

オープニングパーティは海を望む芝生の広場が舞台。この日のために、旅する料理家・大塚瞳チームが料理を担当した。

コンテナを繋げて構築したとは思えない、ラグジュアリーなデザインの客室。

広大な太平洋を一望する高台に誕生したグランピング施設『NAMITERRACE GEISEI』。

朝昼晩、四季折々、さまざまな表情が移ろう太平洋は目前に。

共同代表の和建設の中澤陽一氏(左)と石川共栄不動産の石川泉氏(右)の挨拶からパーティは幕を開けた。

 この日のための旅する料理家・大塚瞳チームによる一期一会のコース料理

『NAMITERRACE GEISEI』のオープニングパーティには、地元の名士はもちろん、国会議員やアーティスト、全国の食いしん坊など、さまざまな人々が駆けつけました。お目当ては、旅する料理家・大塚瞳さんによるこの日のためだけに用意された特別料理のフルコース。

今までに畑の中や断崖、サーキット、列車に、登り窯跡と、国内外問わず、その土地の料理を数日限りの特別な食空間でもてなしてきた彼女。食空間演出家でもある大塚さんがこの海をどう楽しませるか? 来場者の期待は自ずと高鳴ります。

ゲストがいきなり驚かされたのが、施設の中央に位置する芝生広場を大胆に使ったタープ型の屋外テーブルだったのです。さらに目を凝らすと彼女が用意したのは、海と並行するように伸びる一本になったビッグテーブルだったのです。これはさながら屋外のターブルドット。フランスなどでホテルや宿の主人が、客人を自らの料理でもてなすスタイルで、大きなテーブルを囲みつつ、皆が同じ料理と時間を共有するというもの。海を望むこの空間で、全員が同じテーブルを囲む、ひとつの大きな輪を作り出したのです。

生シラス、土佐の通称“どろめ”を使ったブルスケッタは、ダジャレで“ドロスケッタ”と名付けるほか、季節の野菜やキノコを使った5種類のアペタイザーからスタート。

30名のゲストがひとつのテーブルを囲むスタイルで料理は提供された。この日のために設計された炭台付きテーブル。銘々に置かれた白い球体は料理の盛られた3段重になっており特別に製作されたもの。

食材名だけが記されたメニューを配る大塚さん。このメニューは彼女独自のもの。たまに読み方の難しい漢字などが書かれていて、隣に座った知らない人同士でも質問しあったりして、話すきっかけづくりのひとつになればという。

屋外に作られたキッチン。外の厨房のほとんどがキャンプ用のギアでまかなってしまった。

 絶景までも料理の一部。大塚瞳が高知で表現したかったのは?

世界中を旅して、その地で出会った風土や歴史、そこに根付く食文化を掘り下げてメニューに落とし込む大塚瞳さん。
高知での屋外パーティーでも、やはりこの地で出会った食材とそれを生み出す人達がメニューを彩ってくれました。

「まずいつも思うことですが、この場所でごはんが食べられたら嬉しいかなという空間づくり。今回も海が見える素敵な立地を思う存分味わってほしくて屋外を選びました。料理は高知の皆様が普段食べている食材や郷土料理が中心。それを私流のいつもとは少し違う味付けでご用意しました。いっぱい食べて、絶景とともに楽しんでくださいね」

そう言って始まった酒宴は、昔ながらの製法で作られる堅豆腐を紹興酒漬けにしてチーズのように楽しませたり、四方竹と菊芋のピリ辛炒めだったり、チャンバラ貝を燻製にした前菜からスタート。確かに地元で根付いた食文化を取り入れながらも、食べたことのない味わいばかり。驚いたのは、見知らぬゲスト同士もお互い目で確かめ合いながら食べたことのない美味に驚き、自然と会話に花が咲いている光景でした。

さらに、食事中にドラム缶を使い藁でいぶしたカツオのたたきは麻辣の味付け、うなぎの白焼は水キムチやターサイ、サンチュで巻いて味わう韓国スタイル。締めのご飯は、米の専門家、古田さんとの出会いによって決定したというすきやき丼。こちらは炭火で焼いた土佐のあか牛をすき焼き丼のスタイルで提供してくれたのですが、あか牛のジューシーさもさることながら、会場から上がった声は「ごはんがおいしい!」「卵が濃厚!おかわりしたい」と脇を固める食材たち。
そうなのです。大塚さんはこの日のために、あか牛のすき焼きに合うお米を食べ比べ、ヒノヒカリ、にこまる、コシヒカリの3種類を、精米したて、1週間後、2週間後と選びに選んでいたというのです。食べ合わせが決まるまで、古田さんが惜しみなく協力してくれたと言います。さらには平飼いの土佐ジローの生卵が追い打ちを。すき焼きの甘辛タレとあか牛のエキスが、これでもかとご飯と卵を誘います。

気がつけば焼き芋のデザートまで怒涛の2時間30分。ゲストは大いに食べて語り合い、この絶景と美味を享受したのです。
2日間に亘り開催された『NAMITERRACE GEISEI』のオープニングパーティはこうして無事に幕を閉じました。

最後に感じたのは、絶景までも料理に取り入れる大塚瞳さんの凄みと、旅する料理家を魅了したこのグランピング施設の絶景。おいしい料理と絶景があれば、人は知らずに幸福に包まれているのです。

『NAMITERRACE GEISEI』の今後が益々楽しみに!

テーブルに置かれた陶器の丸い球体は三段重。一の段は、郷土料理と地元に根付く食材を中心の前菜に。

二の段はうなぎの白焼きを、サンチュやアマランサス、ターサイなど高知の野菜と水キムチ、自家製の山椒味噌のペーストで巻いて味わう。

空の状態で提供される三の重。ここに羽釜で炊いたにこまる、炭火で焼き上げたあか牛のヒレとサーロイン、土佐ジローの卵を乗せてすきやき丼に。

大塚さんが地元の福岡から連れてきたスタッフは3名のみ。残りのその他大勢は、地元の学生や主婦、建築業者などが即席でチームを結成。

NAMI TERRACE GEISEI
住所:高知県安芸郡芸西村西分乙59-2
電話:070-4433-2859
営業:2024年1月グランドオープン予定
休日:なし
URL:https://namiterrace-geisei.com
 

Photographs:KENTA YOSHIZAWA
Text:TAKETOSHI ONISHI
(supported by 合同会社芸西プロジェクト)

2023年、最も売れた「おいしいニッポン」トップ10[和光アネックス/東京都中央区]

日本全国から「おいしいニッポン」を「和光アネックス グルメサロン」から発信し続けてきた「FIND OUT ABOUT NIPPON」。2023年、最も反響のあったベスト10を総まとめ。

WAKO ANNEX手軽に本格料理を。あの名品をもう一度。

一年を通して見つけ出した「おいしいニッポン」。今回は、多くのお客様からご好評をいただいた中から、トップ10を総まとめ。特に人気だったのは、イタリアン。「共栄食糧」の「島のパスタソース」シリーズにおいては、トマト、ジェノベーゼ、ペペロンチーノと3種もランクイン。まとめ買いはもちろん、一度購入したお客様が「他の種類も!」とリピーターが続出した品です。

また、さらに上級者は、麺も同社の「オリーブパスタ」をチョイス。凹凸とした形状の麺は、手延べ製法で作られているため、ソースがよく絡み、存分にその味わいを堪能できます。オリーブオイルも練りこまれているため、風味も豊か。ソースを一番美味しくいただくにはこの麺、麺を一番美味しくいただくにはこのソース。ふたつあってこそ、料理本来の味わいが完成されるのです。

続いては、知る人ぞ知る名店「ピッツァ ストラーダ」のピザ。「水牛モッツァレラのマルゲリータ」と「クアトロフォルマッジ」は、お店でも人気とあって、「あの味を家でも食べられる!」と、ファンはもちろん、新たに知ったお客様も虜に。

10品のうち、イタリアンが6品も占めるという結果になりました。

ごろっとトマト、プチっと刻んだオリーブが美味。かけるだけで本格イタリアン。

大分県産バジルと北海道産チーズを使用した無添加ソース。かけるだけで贅沢な料理に。

国産ニンニクに唐辛子、オリーブを加え、豊かな風味に。リピート率の高い品。

デュラム小麦粉に香川県産小麦粉をブレンド。モチモチした凹凸の麺が新食感。上記3種のパスタは、この麺を使用。

水牛モッツァレラチーズを贅沢に使用し、トマトやバジルを利かせたピザ。

スモークモッツァレラチーズ、ゴルゴンゾーラ、タレッジオ、ペコリーノの4種のチーズを使用したピザ。

WAKO ANNEXまるでシェフが手がけたような料理の味わい。進化し続ける食品群。

そのほか、これからの寒い時期、鍋のお供に最適な「丸正酢醸造元」の「生しぼり橙ぽん酢」や自分好みの割りものが楽しめる「球磨川アーティサンズ」、そして、まるで果物を食べているような「日本総合園芸」の「伊予柑ジュース」もランクイン。

全てに共通していることは、簡単・手軽だということ。働く人や子育てなど、忙しい方々には、ほっとひと息、暮らしに豊かさを。はたまた、パーティーや大切な人との集いには、気の利いた手土産としても最適です。様々なシーンにおいて上質な時間を演出してくれることもまた、10品に共通している人気の秘訣なのかもしれません。

それは、見えない作り手のたゆまぬ努力とより多くの人においしいを届けたいと思う情熱から生まれているのです。

瀬戸内の新鮮な天然真鯛を加工。炊飯器で炊くだけで本格的な愛媛の郷土料理に。

新鮮な橙の果汁をたっぷり使用。鍋はもちろん、様々な料理に合う万能調味料。

熊本県琉磨地方の香り豊かな炭酸割がおすすめ。

まるで食べているような果汁100%ジュース。甘味、酸味、苦味の調和が絶妙。

※今回、ご紹介した商品は、『和光アネックス』地階のグルメサロンにて、購入可能になります。
※『和光アネックス』地階のグルメサロンでは、今回の商品をはじめ、全国各地からセレクトした商品をご用意しております。和光オンラインストアでは、その一部商品のみご案内となります。

住所:東京都中央区銀座4丁目4-8 MAP
TEL:03-5250-3101
www.wako.co.jp
 

Photographs:JIRO OHTANI
(Supported by WAKO)

2023年度 年末年始休業のお知らせ

平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。誠に勝手ながら

下記期間を年末年始休業とさせていただきます。

2023年12月29日(金) ~ 2024年1月3日(水)まで

※ 2024年1月4日(木)より、通常業務を開始します。

※ 休暇中のお問合せにつきましては、2024年1月4日(木) 以降に対応させていただきます。

大変ご迷惑をお掛けいたしますが、 何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

The post 2023年度 年末年始休業のお知らせ first appeared on 藍染坐忘 AIZOMEZABO.