異国での挑戦。ふたりの日本人シェフが伝えたい、本当の日本の味。

9月6日〜8日の3日間、「グランド・リスボア・パレス・リゾート・マカオ」にて行われた「シェフズ・テーブル・イベント」。東京・表参道にあるフレンチ「ラチュレ」オーナーシェフの室田拓人氏(左)と「瑞兆」ヘッドシェフの紀之本義則氏(右)は、初共演ながら、阿吽の呼吸でゲストを魅了。

Chef’s Table Event初対面だからむしろ良い。「瑞兆」×「ラチュレ」の共演。

9月某日、マカオにてふたりの日本人シェフがコラボレーションイベントを開催。その人物とは、活動の場を日本からマカオに移した「瑞兆」ヘッドシェフの紀之本義則氏と、東京・表参道に「ラチュレ」を構えるオーナーシェフの室田拓人氏である。

紀之本氏は、山代温泉の名旅館「べにや無何有」など、数々の名店で料理長を務めた経歴を持ち、室田氏は、「レストラン タテル ヨシノ」などで研鑽を積んだ実力派。ともに、ミシュランガイドにおいて1つ星を獲得しています。

舞台となる「瑞兆」を内包するのは、「グランド・リスボア・パレス・リゾート・マカオ」。圧巻の建物は、伝統的な中国様式にヨーロッパのエッセンスを融合させ、東洋と西洋の文化を彷彿とさせます。

「私は、意味のあるコラボレーションしかしません」。

これは室田氏の言葉ではありますが、そこには、紀之本氏の想いも含め、ふたりの強い意志が込められていました。

初対面のふたりは、知らないからこそ互いを理解し合い、尊重する心が生まれ、良い緊張感が育まれながら、今回のイベント「シェフズ・テーブル・イベント」の構想はスタートしました。

「グランド・リスボア・パレス・リゾート・マカオ」3階に位置する「瑞兆」。本格的な日本の割烹料理を提供し、料理人とお客様の交流を重視。350年の樹齢があるヒノキから作られ、空間においても上質な日本にこだわる。

5つ星の「グランド・リスボア・パレス・リゾート・マカオ」には、世界初の「ザ・カール・ラガーフェルド・マカオ」、アジア初の「パラッツォ・ヴェルサーチェ・マカオ」も併設。まるで城のような佇まいで感動的な風景を形成する。

ホテルの内装もゴージャス。ただ空間に身を置くだけで高揚感にあふれる。

約1,900室の客室とスイートルームを完備。観光はもちろん、ビジネスにも最適なホテルとして人気を博す。

タイパ島の官也街「タイパ・ビレッジ」周辺には、ポルトガル式のコロニアル建築が目を引く「タイパ・ハウスミュージアム」(左)も。カラフルな「石街」(右)には、ローカルグルメやカフェ、バーなどが軒を連ねる。マカオに訪れたならば、観光も存分に堪能したい。

奇を衒わず、本質を伝える。

中国の特別行政区でありながら、元々はポルトガル領だったマカオは、東洋と西洋の文化が混在しています。食文化においてもそれは反映され、中国料理やポルトガル料理が多く軒を連ねているのが特徴です。

また、観光地としても栄え、タイパ島の官也街「タイパ・ビレッジ」は特に人気。わずか150mほどの細いストリートには、伝統的な菓子やフードを提供するショップが並び、常に賑やか。周辺には「タイパハウス博物館」なども点在しています。その他、鮮やかな建物が建ち並ぶ「石街」では、個性豊かなカフェやショップが軒を連ね、近年、マカオはエキサイティングな地域として国内外から注目を集めているのです。

では、「瑞兆」のような割烹や「ラチュレ」のようなフレンチは、そのような環境で市民権をえているのでしょうか?

「おそらくマカオの中で割烹と謳う和食は瑞兆のみだと思います。フレンチにおいても、室田シェフが手がけるような本格的な料理を提供されているレストランは数えるほどしかございません」と紀之本氏は話します。

つまり、今回のコラボレーションは、この地域にないもの同士の共演でもあるのです。マカオの人々にそれを伝えるだけでも十分意義を感じますが、難しさもあります。それは、味覚の違いでした。

「日本人が食べて美味しいと感じるものが必ずしも、マカオや海外で受け入れられるわけではありません。ウニも食べない、あん肝も食べない、頭の付いた魚は食べないなど、様々なお客様を見てきました。しかし、それは食べる習慣がなかっただけ。マカオでは、ただ料理を提供するだけでなく、料理の背景や文化、なぜこのようにして食べるのかなど、知識とともに提供することが大事だと感じました。今回のコラボレーションにおいても、そのようなプレゼンテーションを採用しました」と紀之本氏。

「ラチュレにも多くのインバウンドのお客様がいらっしゃいますが、そこで感じたことは、日本人の味覚と海外の方々の味覚が異なるという点でした。それは、アジア、欧米など、国や地域によって様々。美味しいと感じるストライクゾーンの違いをどう埋められるのかは、これからの時代、非常に重要。今回、コラボレーションに参加させていただいた理由のひとつは、マカオのお客さまをお迎えし、味をアジャストさせたいと思ったことでした。塩加減、旨味の感じ方、生ものの使い方……。紀之本シェフの技術はもちろん、プレゼンテーションやコミュニケーションの仕方を間近で見ることができたことも良い経験になりました」と室田氏。

ふたりが話す味覚の件は、日本は単一国民、島国文化ゆえ、一過性の味覚がDNAとして刻まれているのかもしれません。しかし、移民なども多い国や地域では、それぞれが異なる食文化で生まれ育っているため、そのゾーンは広い。どうすれば美味しいを届けられるのか。それは頭で考えるよりも行動あるのみ。答えは常に現場にあるのです。

そして、前出、室田氏が語った「良い経験」においては、こうした体験をすることで「特にスタッフにおいて良い経験になる」と言葉を続けます。「フランス料理はチームで作る料理」と話す室田氏は、ベストなチームワークを目指す一方、自身のレストランだけで料理をすることによってスタッフの視野が狭くなることも懸念。こういったイベントの際には同行させ、学びの場を与えているのです。

今回のコラボレーションは、昨今行われるアワードなどのランキング目的ではないため、ゲストにおいては審査員やジャーナリストはいません。「あくまでも、お客様に喜んでいただける本当の割烹と本当のフレンチを提供したい」とふたり。

「瑞兆」と「ラチュレ」がコラボレーションした理由は、実にシンプル。「世界の人に美味しいを届けたい」から。 奇を衒わず、本質を伝える。ただそれだけなのです。

今回のコラボレーションにおいて、ふたりが特にこだわったことは、マカオの人々が美味しいと感じる味の塩梅。味覚のゾーンを探る作業は、文化や歴史を学ぶところから始まるため、奥が深い。

コースの前半で供された前菜2種、「柿の白和え 吹寄せ盛り」(左)と「菊花蕪鶏射込み椀」(右)は「瑞兆」作。日本の秋の代表的な果物・柿に、椎茸、三つ葉や自家製のお豆腐ソースで和え、柿の中に盛り付け。トップには揚げ銀杏や揚げ里芋を飾り付ける。また、かぶの皮をむき、手で一つひとつ菊の花の模様を彫るお椀も秋の情緒を感じる。鶏肉のメンチを入れた後、鶏肉とかつお節で取ったダシでじっくり煮込み、最後は、和食を伝統的な作法として、お椀の蓋に霧吹きし、ゲストに提供。

日本の食材をフレンチの調理法で表現した「鰹藁焼き 秋野菜のコンディマン」は「ラチュレ」作。藁で秋のカツオを燻製し、わかめ、新生姜のジェリー、花穂じそなどの秋野菜に合わせる。トマトのスープ、かつお節とローズマリーオイルで仕上げたソースとともに。

食材に見た質の高さと危機感。

「日本人が手がけるフランス料理をマカオの人はほとんど食べたことがないので、感動していたのが印象的でした」。

これは、日頃見るゲストの表情を知るからこそ、その違いがわかる紀之本氏ならではの感想です。

一方、室田氏も別の角度から違いを見たと言います。それは食材です。

「今回、瑞兆さんが日本から空輸したノドグロを使用したのですが、その質の高さに驚きました。むしろ日本よりも良いのでは?と。そのおかげで、お客様にも満足いただけるような逸品が作れた一方、日本の良質な魚が海外に出てしまう危機感も覚えました」と室田氏。

室田氏は、海と魚を学ぶコミュニティ「Chefs for the Blue」のメンバーのひとりでもあります。神経〆や流通の進化も輸出の加速を手伝いますが、販売価格の問題もあるでしょう。需要と共有のバランスも注視する点です。

「こうした問題も現場にいなければわからないこと。すぐには解決できるものではありませんが、考え続けたいと思います」。

今回、ふたりがコラボレーションするにあたり、テーマがありました。それは、「日本の秋のテロワール」。一般的のように聞こえますが、マカオでそれを表現することは至難の技。なぜなら、日本ほど四季がはっきりしていないからです。

「割烹の醍醐味は、四季の味わいや旬の食材を愉しむことにあると思います。しかし、暑い時期が多いマカオの環境で日本の秋のテロワールを表現することは非常に困難ですが、挑戦したかった。正しい日本の食文化を伝えたかった」と紀之本氏。

かぶの皮を丁寧にむき、日本の秋に咲く花、菊をあしらった「菊花蕪鶏射込み椀」は、日本で供される割烹料理そのもの。同じく秋を代表する果物、柿を使用した「柿の白和え 吹き寄せ盛り」には椎茸や三つ葉を忍ばせ、揚げ銀杏や里芋を添えるなど、質の高いプレゼンテーションに、ゲストはパスポートのいらない日本を体験したに違いありません。

加えて、「瑞兆」のシグネチャーメニューでもある薩摩A5和牛を使用した料理では、日本スタイルとフレンチスタイルで調理。紀之本氏は、キャビアを加え、「薩摩 A5イチボとキャビアの押し寿司」として仕上げ、室田氏は、フォアグラとシャンピニオンデュクセルのムースをパイ包みに。ソースは黒トリュフを使ったソースペリグーで仕上げます。

そして、それぞれの技術と感性が互いを引き立て合ったコラボレーションメニュー、「黒鮑と森のきのこのフリカッセ」では、紀之本氏が三重県産の黒アワビを昆布と日本酒で2時間蒸したあと、室田シェフが白ワイン、キノコ、イノシシのベーコンで作ったソースで合わせ、「松茸炊飯」では、室田氏が作るフレンチのダシで紀之本氏が炊き込みご飯を作るなど、双方、絶妙なバランスでひと皿にまとまり、オリジナリティも豊か。

ふたりの日本人シェフが作る、日本の味で構成されたコースは、見事にマカオのゲストの美味しいにアジャストしました。

今回、提供されたメニューは全11品で構成。うち、2品は「瑞兆」と「ラチュレ」のコラボレーションメニュー。

はまぐり、秋野菜、パセリとバターで作ったスープの上に、軽く皮をあぶったのどぐろを載せた「のどぐろ初秋のスープ仕立て」(左)は、「ラチュレ」作。そして、「のどぐろ煎り米焼き 雲丹ソース」(右)は、「瑞兆」作。炭火でのどぐろを焼き、上に揚げた稲穂を加え、ぱりぱりな食感を与える。北海道のバフンウニと醬油で作ったソースなど、日本の食材をふんだんに使用。ともに、のどぐろは石川県産のもの。

「瑞兆」のシグネチャーメニューである薩摩A5和牛の料理を「薩摩 A5イチボとキャビアの押し寿司」としてアレンジ。軽く炙った薩摩A5和牛のランプとキャビアを酢飯に乗せ、花穂じそ飾り付け。

「薩摩 A5牛肉のウィリントン風ソースペリグリー」は「ラチュレ」作。室田氏は、「瑞兆」の定番である薩摩A5和牛ロースに、フォアグラとシャンピニオンデュクセルのムースをパイ包みに。ソースは黒トリュフを使ったソースペリグー。

今回、「瑞兆」と「ラチュレ」がコラボレーションしたメニューはふたつ。そのうちのひとつ、「黒鮑と森のきのこのフリカッセ」。紀之本氏は三重県産の黒アワビを昆布と日本酒で2時間蒸し、室田シェフが白ワイン、キノコ、イノシシのベーコンで作ったソースに合わせる。トップにはキノコのパリパリなチュイルを盛り付け。また、秋の落ち葉を踏んだ時の音を体感させるため、揚げた春巻きの皮を入れた演出は、山で狩りもする室田氏の発案。

ふたつ目の「瑞兆」と「ラチュレ」のコラボレーションメニュー「松茸炊飯」。和風の炊き込みごはんをフレンチのダシで炊き込み、マツタケなど、秋の食材を採用。まずはそのまま食し、その後、ダシと薬味を入れ、お茶漬けに。

マカオにいるからこそ伝えたい。国内にいると気付かない日本の価値。

海外で活躍する紀之本氏。そして、今回、海外を舞台にクリエイションした室田氏。それぞれ、国外に身を置くからこそ、世界との目線合わせや日本への気付きがあると言います。

「海外に行くと改めて思うのは、日本は色々なものが食べられる美食の国。レストランという環境以外においても美味しいものにあふれています。一方、便利になり過ぎている現代において、昔からある食文化や郷土料理がなくなり始めているようにも思えます。また、サスティナブルという点においてもまだまだ日本は遅れを取っている。日本人よりも海外の人の方が日本の文化に詳しいこともあるため、当たり前のようにある日本の価値に再発見させられることもあります。もっと勉強しなければいけないと思いました」と室田氏。

「マカオで日本料理といえば、寿司、天ぷら、鉄板焼きなどの印象を持つ人が未だ多く、割烹の意味を理解できる人はまだまだ少ないです。詫び錆び、情緒、おもてなしなど、食を通して、日本の文化と一緒に伝えたい。マカオは国柄、中国料理は多く、その技術はテクニックが長けている一方、味は濃く、やや大ぶり。日本料理の繊細さとは対局の食文化ですが、だからこそ、伝えたい」と紀之本氏。

今回のコラボレーションを通して、それぞれ多くの学びを吸収したふたり。進化、もとい深化した「瑞兆」と「ラチュレ」に、今後、期待が高まると同時に、2度目のコラボレーションを切望したい。

住所:住所:Rua do Tiro, Cotai, Macau
https://www.grandlisboapalace.com/en

TEL:+853-8881-1330
住所:Shop 302, Level3, THE KARL LAGERFELD MACAU
https://www.grandlisboapalace.com/en/restaurants-n-bars/zuicho

TEL:03-6450-5297
住所:東京都渋谷区渋谷2-2-2 青山ルカビルB1F
https://www.lature.jp/contents/category/chef/

とくしま観光アカデミーを開講します!

とくしま観光アカデミーとは

徳島県は2025年の「大阪・関西万博」の開催など、国内外から誘客を図る絶好の機会を迎えます。
一方では、ニューノーマルな「旅行スタイル」や「観光トレンド」への対応などアフターコロナの「新たな観光」を作り上げていく必要もあり、こうした観光産業を取り巻く「変化」に柔軟に対応できる人材の育成を行うため、開講するものです。

開講期間

令和6年11月12日(火)~令和7年1月25日(土) ※週1~2回開催

講義形式

オンライン(ZOOM利用)

※インターネット接続環境とPC・タブレット・スマホ等の媒体が必要です。
※共通講座は徳島大学の教室での受講(リアル参加)も可能です。
※演習講座は現地開催です。

講義内容

講義は共通講座+専門講座(ビジネスコース・チャレンジコース)+演習講座となります。

講義内容について詳しくは下記をご覧ください。

申込方法

お申し込みは「申込フォーム」もしくは、「受講申込書」をFAX・Eメールでお送りください。
※特別講座については、申込先、申込方法が異なります。【こちらのページ】をご参照ください。

募集期間

令和6年9月24日(火)~ 11月5日(火)【募集期間終了/沢山のご応募ありがとうございました】

お問合せ

一般財団法人徳島県観光協会「とくしま観光アカデミー係」

【電話】088-624-5140(平日8:30~17:15)【FAX】088-625-8469

【E-mail】tokushimakankouacademy@gmail.com

五感で感じる季節の情緒。旬と滋養を愉しむ「栗」菓子。[和光アネックス/東京都中央区]

食欲の秋、到来。「WAKO ANNEX」地階グルメサロンでは、定番の味から地域の名物まで、秋の風物詩「栗」の名品を揃える。

WAKO ANNEX日本全国の栗の名産地から厳選。風土とともに味わいたい6品。

9月から11月に旬を迎える栗。香り高く上品な味わいは、秋の代表的な味覚です。今回は、日本全国より厳選し、長野、山口、茨城、熊本の栗を取り揃えました。

まず、大正12年(1923年)創業の老舗。長野県小布施町で菓子製造をはじめ、レストランや宿泊施設も営む「小布施堂」です。元々は、お茶や塩の問屋、酒造業などを行う商家。栗菓子を製造するようになったのは、昭和30年代ころだと言われています。

今回、ご紹介するのは、「小布施堂」の中でも人気の品をふたつ。「栗最中」と「栗鹿ノ子 羊羹」です。両者に欠かすことのできないものは、栗あんです。「小布施堂」がある小布施町は、栗の郷と呼ばれるほど気候や土壌が栗の育成に適しており、室町時代より栗栽培が始まったと言われています。収穫される栗は質が高く、江戸時代には「献上栗」として幕府に献上されていたほどです。

栗の収穫は秋、9月から10月にかけての約1ヵ月の間だけ行われ、収穫した栗を自社工場で加工。1年分の栗あんを製造します。余計なものを加えず、栗と砂糖のみで仕込んだ栗あんは、栗の風味をそのまま閉じこめたうぐいす色のなめらかなあんに仕上がります。

そんな栗あんの風味と香りを存分に満喫できる「栗最中」と「栗鹿ノ子 羊羹」。それぞれの味わいをお楽しみください。

そして、山口県岩国市の「がんね栗の里」の「栗のカケラ」と「がんね栗衛門」。社名にもある「がんね栗」とは、大正2年「全国栗品種名称調査会」で510種の中から、「他に類のない優秀品種」として評価され、農水省の優良品種として誕生。その際、審査員から名称を聴かれ、とっさに採種した集落名・岸根(がんね)と答えたために、この栗の品種は「岸根栗(がんねぐり)」になったと言われています。

がんね栗は晩生種で、例年10月5~10日頃を目安に収穫。果実は30g以上!もあり、栗の中では最大級の大きさです。大粒でつややかな実は、甘みが多く貯蔵性があり、「栗のカケラ」は、それを一粒一粒丹精込めて手作りした渋川煮を焼成したもの。気軽につまんでいただけます。「がんね栗衛門」においては、がんね栗を少量の砂糖だけで練り込んだ風味豊かな「栗きんとん」。深い甘味とまろやかな肉質を誇る逸品は、素材本来の味を存分に堪能できます。

次いで、茨城県笠間市の「あいきマロン」の「栗 甘納糖」。社名にもある「あいき」とは、新ブランド栗「愛樹マロン」のこと。加えて、この栗は、特許を取得した矮化(わいか)栽培で生まれたものでもあるのです。耳馴染みのない矮化栽培の特徴は、樹形にあります。主幹形で樹高を200cm程度にすることで、脚立などを使わず安全に作業ができることから、栗の大規模生産者や高齢者・女性にも手軽に管理作業ができます。主幹から結果母枝と結果枝の葉は樹冠全体を覆うため、葉で生産された同化養分は豊富。根に貯蔵養分が多いため、土壌中の養水分の吸収力が旺盛で簡単に樹勢低下しません。

また、10a当たりの収量は約200kgになり、慣行栽培の約2倍になります。収穫した果実は、3L以上の大きさに生育し、糖含有率は収穫時で11.27%。冷蔵保存1か月間で15.96%の非常に高い値も得ました。※茨城県工業技術センター調べ・平成24年10月29日

ゆえに、矮化栽培で生産された高品質な果実は、6次産業化を目指した地域特産物の開発に有利と考えられるのです。

「栗 甘納糖」を口の中に入れれば、素材本来の風味や濃厚な味わいはもちろん、そんなストーリーも感じられるのではないでしょうか。

最後は、水と空気が綺麗な山江村、熊本県球磨郡の「やまえ堂」の「栗きんとん」です。地域住民が手塩にかけて育てた、栗やゆずを農家から直接仕入れて作り上げるそれは、手作りゆえ、沢山の商品はできません。一つひとつ丁寧に皮をむき一つひとつ丁寧に味をつけ、ことこと煮込んでゆっくりと仕上げます。「栗きんとん」は、やまえ栗を100%使用し、材料は栗と砂糖、塩のみ。安心安全にお召し上がりいただけます。

全てにおいて共通しているのは、栗の名産地であり、専門的に栗の菓子を製造しているということ。各地の風土が活かされた味わいはもちろん、個性豊かな和洋の菓子をお楽しみください。

ご自身で味わうはもちろん、ギフトや手土産にも喜ばれること間違いないでしょう。

「小布施堂」の「栗最中」(5個入)。練りたての栗あんの風味と焼きたての皮の香ばしさが特徴。本当の栗最中の美味しさを追求した菓子職人の想いがカタチになったお品。

「小布施堂」の「栗鹿ノ子 羊羹」。栗の郷として名高い長野県小布施町の「小布施堂」の栗羊羹。栗餡と寒天で練った羊羹には栗の実が存分に入り、食べ応えも十分。

「がんね栗の里」の「栗のカケラ」。大粒で希少な山口県岩国市のがんね栗を使用した渋皮煮を焼成。上質なパウンドケーキにも使用され、和洋の品格が漂う味わいが魅力。

「がんね栗の里」の「がんね栗衛門」。その大きさだけでなく、深い甘味とまろやかな肉質を誇るがんね栗を使用。風味豊かに仕上げ、素材本来の味を満喫できるきんとん。

「あいきマロン」の「栗 甘納糖」。茨城県笠間市の愛樹マロン。その特殊な栽培方法は、特許も取得。口に広がる濃厚な味わいや素材本来の風味などのバランスも良い。

「やまえ堂」の「栗きんとん」。熊本県産やまえ栗を使用した栗きんとん。材料は栗と砂糖、塩のみ。濃厚な味わいだけでなく、安心安全にこだわる。

※今回、ご紹介した商品は、『和光アネックス』地階のグルメサロンにて、購入可能になります。
※『和光アネックス』地階のグルメサロンでは、今回の商品をはじめ、全国各地からセレクトした商品をご用意しております。和光オンラインストアでは、その一部商品のみご案内となります。

住所:東京都中央区銀座4丁目4-8 MAP
TEL:03-5250-3101
www.wako.co.jp


(Supported by WAKO)

特注品妙高ダウンジャケット・ベスト・半袖ダウン入荷いたしました!

毎年好評のマルニ特注品妙高仕様ダウンウエア各種入荷いたしました。例年・ウインターシーズンには完売必須の商品です。

本年度より多数のご要望を頂いたXXL,XXXLサイズも追加しております♪是非ともお早めにどうぞご覧くださいませ。よろしくお願いします。

ワークウェア・ユニホーム事業開始のお知らせ

日ごろ大変お世話になります。

ワークウェア・ユニホームのお取扱いを本月より新規事業としてワークウェア・ユニホーム事業部として開始いたします。国内素材を使用した高品質ワークウェアのご提案とロゴマーク企画など企業ブランディングの一貫として当社の過去から現在のモノづくりのノウハウを活かしてご提案いたします。

ご相談はお問い合わせページより

ご一報頂ければ幸いです。

何卒よろしくお願いします。

日本文化の真実、二度とない茶会。特別名勝 栗林公園と茶事を解く、「Ritsurin Chaji」開催。

香川県高松市にあり特別名勝「栗林公園」にて行われる「Ritsurin Chaji」。そのガイドを務めるのは、東洋文化研究家であり、作家のアレックス・カー氏。

Ritsurin Chaji特別名勝「栗林公園」を舞台に、一流茶人、漆芸作家/人間国宝が邂逅する茶懐石。

国の特別名勝にも指定されている香川県高松市の特別名勝「栗林公園」は、「一歩一景」と称されるほど、歩くたび、豊かな景色を堪能でき、日本の美意識が凝縮された庭園として高い評価を得ています。

また、その知名度は国内に留まらず、2011年には、ミシュラン・グリーンガイドにて最高評価の三つ星も獲得。海外からも注目されています。

今回は、日本人はもちろん、外国人の方々にも本当の日本文化を体験していただくためにプログラムを構成。トラディショナルな茶道の一形態としてプレミアムな茶懐石を期間限定で開催。なぜ茶事なのか? それは、この地の歴史的背景にもつながります。

この庭園の存在は、日本のさまざまな領域を最終的に一つの国に統一した有名な将軍、徳川家康の孫である松平頼重公の保護によるところが大きいと言われています。

歴史的には、松平頼重公が、武者小路千家の宗主・一翁宗守を招聘して、茶道の指南役に置いて以来、高松松平家の茶道指南役は代々武者小路千家が務めています。また、武者小路千家の通称でもある「官休庵」の名も、一翁宗守が高松での職(官)を辞(休)して、京都に戻り、自身の茶の道に専念するという意味を込めたとも伝わっています。

そんな高松松平家が築いてきた特別名勝「栗林公園」のおもてなしそれを現代に再現したらどうなるのか。それをカタチにしたものが、「Ritsurin Chaji」と題したイベントなのです。

五代百年をかけて造営されたと伝わる特別名勝「栗林公園」に込められた日本の自然美・自然観をより享受するため、あえて異なる文化背景を持つ外国人に日本文化を伝えるエキスパートをガイドとして起用。その人物とは、日本をこよなく愛する東洋文化研究家であり、作家のアレックス・カー氏。主な著書「美しき日本の残像」など、日本人より日本に詳しい知見を持ち、かつ、外国人の目線だからこそ着眼する考察力は、我々日本人が発見を得ることも多いでしょう。

園に到着後、歴史的建造物「商工奨励館」に場所を移し、参加者をもてなすのは、香川の地が育んだ漆芸文化。漆芸作家/人間国宝・山下義人氏より、実際の作品を交えながら、直接解説いただきます。そして、アレックス氏との園内散策を挟み、お食事を召し上がっていただくのは、歴代の藩主が愛したという「掬月亭」。地元の老舗料亭「二蝶」による本格的な茶懐石も用意。日本文化の精神性を五感を通して体験いただきます。

「二蝶」は、2023年に開催された「G7香川・高松都市大臣会合」のウェルカムレセプションにて、ヴィーガン&ハラールに対応した和食も披露した実績を持ち、プラントベース料理にも取り組む稀有な老舗。料亭文化を継承しつつ、積極的に挑戦し、国内外を通して、様々なゲストに対応できるよう、世界基準の思想と文化を受け入れています。主人・山本亘氏もまた、茶事を嗜み、茶人でもある人物。「Ritsurin Chaji」の中核的存在でもあります。

歴史的にも文化的にも価値ある特別名勝「栗林公園」を貸し切り、これほどまでに趣向を凝らしたイベントを体験できる機会は、これまでも、これからも、きっとないでしょう。

改めて、問いたいと思います。

我々日本人は、本当の日本文化を知っているのでしょうか。外国の方々は、本当の日本文化に触れる体験をしたことがあるのでしょうか。

「Ritsurin Chaji」に、その答えはあります。

75万平方メートルの広さを有する特別名勝「栗林公園」には、「掬月亭」や「商工奨励館」など、歴史的価値を持つ建造物も並ぶ。

1946年創業、高松の老舗料亭「二蝶」。おもてなしの心と茶道の心、日本の粋を感じられる料理は、味だけでなく、総合文化体験として高い評価を得ている。

会場:特別名勝 栗林公園
住所:香川県高松市栗林町1-20-16
日程:2024年10月6日(日)、7日(月)、8日(火)、9日(水)
時間:各日15:00〜20:30
人数:各日16名
料金:220,000円
主催:ONESTORY
共催:香川県
後援:公益社団法人 香川県観光協会

Ritsurin Chaji」の詳細やご予約は下記をご覧ください。

ワークウェア・ユニホーム事業開始のお知らせ

日ごろ大変お世話になります。

企業向けワークウェア・ユニホームのお取扱いを本月より新規事業としてワークウェア・ユニホーム事業部として開始いたします。国内素材を使用した高品質ワークウェアのご提案とロゴマーク企画など企業ブランディングの一貫として当社の過去から現在のモノづくりのノウハウを活かしてご提案いたします。

ご相談はお問い合わせページよりhttps://maruni-jeans.com/contact/

ご一報頂ければ幸いです。

何卒よろしくお願いします。

阿波おどり海外派遣者を募集します!

徳島の未来を担う若者を通じて阿波おどりの魅力を世界にPRするため、タイやアジア圏で阿波おどりを披露する方々を募集します。

選考については、課題曲に合わせた自身の阿波おどり動画を指定の方法でSNSに投稿いただき、その中から派遣者を選抜します。

選定者は令和7年2月に開催される「JAPAN EXPO THAILAND 2025」等において、若い担い手を中心とした合同連として阿波おどりを披露いただきますので、ぜひご応募ください。

募集期間

令和6年9月10日(火)~令和6年9月23日(月)

募集人数

踊り子:12名程度
鳴り物:10名程度

派遣概要

タイ最大規模の日本イベント「JAPAN EXPO THAILAND 2025」等に出演

応募資格

18歳以上29歳以下(令和7年1月31日時点)の徳島県在住者であり、県内連又は学校の阿波おどり部に所属経験があること
※高校生又は大学生、専門学生、高等専門学生等の学生、社会人。

応募条件(※重要な事項ですので必ずご一読ください)

① タイ(バンコク)での阿波おどり披露に参加できること
※移動を含む派遣予定:令和7年2月6日~9日の4日間(木~日)
② 応募者は基本的に1名で行いグループでの応募は不可とする
③ 移動及び宿泊(2名1室)については、徳島県が手配及び費用負担しますが、飲食費、お土産、チップ等の個人的な費用は各自の負担となります
④ 海外渡航について、所属の学校、会社などの組織、保護者等への説明や対応は各自で行えること
また、海外渡航を行う体力があり、渡航準備(ネット環境、薬、非常食、衣服)や渡航中の貴重品、衣装の管理について、自身で行えること
※タイの2月の平均気温は約29度あり、高温多湿の環境下屋外での演舞もあります。
※選定後、合格者は上記の内容を記載した誓約書に署名いただきます
⑤ タイ入国時6か月以上の残存期間を有するパスポートを有すること又は結果発表後、速やかにパスポートを取得できること(パスポート取得に係る費用は自己負担とする)
⑥ 阿波おどり衣装の着付けを自身または同行者と共にできること
⑦ 徳島県から貸与する衣装については、各自で調整し、使用後は貸し出し時の状態で返却すること
⑧ 徳島県が貸与する衣装以外の必要物(鳴り物、襦袢や足袋など)は自身で準備し、派遣期間中、自身の責任で管理出来ること
⑨ 原則として、合同練習に全て参加できること
※令和6年10月~令和7年1月まで、月1回~2回程度(第1回練習予定:10月中下旬の平日夜)
※参加が必要回数に満たない方は、海外派遣に参加できません
⑩ 徳島県が実施する複数のSNSを通じた発信に協力できること
⑪ 関連行事への出席及び派遣後のレポート提出を行うこと

応募方法

STEP.1
Instagramアカウント【徳島県観光情報サイト「阿波ナビ(@tokushima_awanavi)」】をフォロー

STEP.2
(踊り子)
下記リンク先の何らかの配信サービスから利用する課題曲(阿波おどり楽曲)をご選択ください。
https://linkco.re/91xtdQ17  The sound of Awa Odori – 阿波おどり振興協会
https://linkco.re/pE8TEZmu  AWAODORI MUSIC – 徳島県阿波踊り協会
※リンク先、全ての楽曲の中からお好きな楽曲をご使用ください。

(鳴り物)
・ 鉦、締太鼓、大太鼓 : 所属連、部活等のグループで「ぞめき」を演奏すること。演奏の際は、可能な限り鳴り物の各パートがそろった状態で、応募者の演奏の様子がわかるように撮影すること。

・ 笛、三味線 : 「阿波よしこの」又は「祖谷の粉挽き唄」のメロディを演奏すること。
※審査に使用するため、鳴り物の音がはっきり聞き取れる環境で収録してください。
※上記の要件を満たせば、過去に撮影した動画を利用しても構いません。

STEP.3
課題曲に合わせて60秒~90秒の動画を撮影
『課題曲の音源』(鳴り物は「演奏曲」)と、ハッシュタグ『#awaodori_world2024』と、メンション『@tokushima_awanavi』の3つを付けて動画とコメントをUPすれば、エントリー完了!
※非公開アカウント、メッセージ受信拒否設定しているアカウントからの応募、ストーリーでの投稿は対象外。
※動画をUPする際に課題曲を音源として追加してください。

STEP.4
動画等をUPを事務局が確認後、事務局からダイレクトメッセージを送付しますので、①氏名、②年齢、③連絡先(Mail、Tel)、④所属連(過去を含む)、⑤踊り歴、⑥舞台での披露経験、⑦応募理由、⑧自己PR、⑨応募要件の充足について記載し、募集期間内にお送りください。

結果発表

10月1日(予定)
当WEBサイト「阿波ナビ(https://www.awanavi.jp/)」内で発表予定です。
※候補者であり、最終合格は面接により決定します。

※募集要項.pdf

問い合わせ先

徳島県観光政策課(担当:西條)

電話番号:088-621-2337

E-mail:kankouseisakuka@pref.tokushima.lg.jp

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皆様のご来店心よりお待ちしております♪

何卒よろしくお願いします。

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4人の知性が重なり合う、新たな茶の湯の世界。

今回行われる「栗林大茶会」を創造する主要メンバー4人。左上より時計回りに、茶道ディレクター・武井宗道氏、「ファロ」シェフパティシエ・加藤峰子氏、バーテンダー・南雲主于三氏、建築家・永山祐子氏。

栗林大茶会一歩一景。特別名勝「栗林公園」に創造される大茶会。

高松松平家が五代百年をかけて作り上げた世界があります。それは、香川県高松市にある特別名勝「栗林公園」です。75万平方メートルの広さを有し、1世紀にもわたる開発を経て、1745年に静養地及び散策地として完成されました。

日本の自然感と美意識がそこかしこに潜む名勝は、国内では知る人ぞ知る地。むしろ、国外の方が注目されているかもしれません。

この庭園の存在は、日本のさまざまな領域を最終的に一つの国に統一した有名な将軍、徳川家康の孫である松平頼重の保護によるところが大きいでしょう。松平は茶道を含む文化と芸術の愛好家であり、パトロンでもあったとも言われています。

今回は、そんな背景に想いを馳せ、この土地ならではの茶会を現代的に解釈し、「栗林大茶会」を開催します。

では、何が現代的なのか? 何が大茶会なのか? それをもう少し紐解きたいと思います。

まず、現代的という点では、参画するメンバーにあります。

茶道ディレクターは、武井宗道氏。武家茶道の茶人であり、日本を訪れた各国の国家レベルの賓客をもてなした茶会の主催をするほか、日本、東南アジア、ヨーロッパの観光地での来賓茶会の司会を務めてきた人物です。武井氏監修のもと、このイベントでは、格式ある伝統的な茶道を表現した「真」、伝統性と現代性がミクストした「行」、そして茶道の哲学を現代風に再解釈した「草」の3つの空間に、3つの異なる茶道のスタイルが提供展開されます。この空間デザインにおいては、数々の賞を受賞した建築家であり、武蔵野美術大学の客員教授でもある永山祐子氏監修のもと、三井嶺氏、VUILD、KASAの3名の若手建築家が設計します。

和菓子の監修は、「ファロ」のシェフパティシエ・加藤峰子氏が務めます。2024年アジアの最優秀パティシエ賞を受賞した菓子職人であり、独創性に富んだ才能に目を見張るものがあります。

また、今回の茶会は、茶だけにあらず。「FOLKLORE」のほか、都内やシンガポールにバーを展開するバーテンダー・南雲主于三氏が、特別名勝「栗林公園」の様々な景色を表現したテーマ別のカクテルのラインナップを考案し、茶人・武井氏の振る舞いのもと、お楽しみいただけます。

過去には、加藤氏はイタリア、南雲氏はイギリスでの活動経験を持つふたり。それぞれの感性が武井氏を中心にピボットし、新たな茶会の姿を描きます。

伝統的な体験はもちろん、ファッショナブルで革新的なものからポップで前衛的ものまで、大胆に再解釈した茶道を満喫いただけるでしょう。

特別名勝「栗林公園」のような魅惑的な会場で、これらのユニークな先見性と逸品が一堂に会すことは、これまでに類を見ない壮大な試み。まさに、大茶会。

「一歩一景」とは、この場所を称する言葉です。

文字通り「一歩ごとに眺望あり」という意ですが、「栗林大茶会」では、それに加え、一分、一秒ごとに、刺激的な体験、味わいを堪能できるに違いありません。目で、舌で、耳で、鼻で。心身に訴えかけるアヴァンギャルドな感性に触れることによって、参加者は新たな茶の湯の世界の証人となるでしょう。

一歩一景と称される園内の景色と和菓子のマリアージュを味わえる、現代的な茶会を演出。

芙蓉峰(ふようほう)」から北湖を望むと紅の橋である「梅林橋(ばいりんきょう)」の姿が。特別名勝「栗林公園」の絶景のひとつでもある。

香川県高松市にある特別名勝の日本庭園「栗林公園」は、17世紀前半に築庭が始まったとされ、長期間の庭作りと様々な変革を経て現在の形になったと言われる。

歴代の藩主が愛したと言われている茶屋「掬月亭」は、四季折々の表情を見せ、園内の風情も特に感じられる。

会場:特別名勝「栗林公園」
住所:香川県高松市栗林町1-20-16
期間:2024年10月15日(火)〜10月22日(火)
時間:9:00〜/13:30〜
料金:33,000円(和菓子・飲料×5セット・呈茶体験)
主催:ONESTORY
共催:香川県
後援:公益社団法人 香川県観光協会

「栗林大茶会」の詳細やご予約は下記をご覧ください。

力強く、澄んだ味わい。滋賀県産食材の魅力を伝える豪華ブッフェイベント、夏の陣。[SHIGA FINEFOOD DINING/東京都港区]

滋賀県産食材が主役のブッフェ、好評に応え再び開催。

食材の宝庫・滋賀県。

肥沃な土壌、豊かな自然、真摯で妥協なき生産者たち、そして琵琶湖の膨大な水資源。さまざまな要因に支えられた滋賀県産食材の質は高く、近年はプロの料理人たちも滋賀県の食材を積極的に取り入れています。

そんな滋賀県の食材の魅力をさらに知ってもらうため、『Dynamic Kitchen & Bar 響 品川店』を舞台にした限定ブッフェイベント「響×滋賀県 in SHINAGAWA」が開催されたのは、昨冬のこと。会場には超満員のゲストが詰めかけ、多彩な食材を使用したブッフェに舌鼓を打ちました。

前回の様子はこちら

そんなグルメイベントが、再び帰ってきました。2024年夏、第二回「響×滋賀県 in SHINAGAWA」が開催されたのです。

限定だったイベントが再度開催された理由は、一度では滋賀県の食材を伝えきれなかったから。いくらバラエティに富んだブッフェイベントであっても、季節や地域によってまだまだ眠る滋賀県の魅力を一度で伝えきることは困難。

そこで今回は「滋賀県の食材の魅力をブッフェで伝える」というテーマはそのままに、前回にはなかった食材や料理が多数登場しました。

今回も満員御礼となったそんなイベントの詳細をお伝えします。

大迫力の尾頭付きの刺し身盛り合わせ。艷やかなオレンジ色の刺し身が、主役のビワマス。

振る舞い酒に選ばれた、滋賀県の銘酒・萩乃露 プラチナラベル 純米大吟醸 原酒。

永源寺こんにゃくは、味噌田楽で。きめ細かく弾力のある食感と臭みのないおいしさに驚きが広がった。

多彩な料理で味わい尽くす滋賀の夏

さて、まずは気になる献立からご紹介しましょう。

ブッフェ台の中央で目を引くのは、旬を迎えたビワマスを中心とした刺し身盛り合わせ。ビワマスはとろける味わいと程よい歯応えが特徴の琵琶湖の固有魚。そのおいしさは地元で知られていましたが、近年、流通や保存技術の発達により他県でも味わえるようになってきました。

大鍋の中で湯気を上げているのは、滋賀県東近江市永源寺地域の特産品・こんにゃく。きめ細かく、プリッとした弾力があるこんにゃくですが、今回はなんと蒟蒻芋の生産から一貫して行うこだわりの生産者「もみじ農園 こんにゃく工房」の逸品が届きました。

シェフが切りたてをサーブしているのは、きめ細かい赤身と黒毛和牛の旨味を併せ持った「げんさん牛」のローストビーフ。近江牛を扱う老舗・元三フードが自信をもって送る、ローストビーフにぴったりの肉質です。

旬を迎えた琵琶湖の鮎のコンフィ、伊吹山麓の伏流水で育ったきんたろうしいたけのフリット、下田なすと海老の麻婆、旬野菜のサラダ。夏においしさの盛りを迎えるさまざまな食材が、彩り豊かな料理になって並びます。

さらに長浜地方の伝統食である焼き鯖そうめんや、えび豆、湖魚佃煮といった郷土料理も登場。滋賀の食材とともに、その食文化の豊かさも伝えるラインナップとなりました。

琵琶湖の夏の風物詩である鮎を、頭まで食べられるコンフィに。写真奥はげんさん牛のローストビーフ。

田楽味噌、柚子味噌を合わせた永源寺こんにゃくと、生ハムと「みなくちファーム」の野菜のサラダ。

焼き鯖とそうめんを炊き合わせてつくる焼き鯖そうめんは、滋賀県長浜地方の郷土料理。

会場を訪れた生産者も学びと発見の連続。

今回の料理の主役のひとつは、石釜で炊いたごはん。昨秋にデビューした滋賀県近江米の新品種「きらみずき」です。

艷やかで大粒でふっくらとした「きらみずき」は滋賀県が13年もの歳月をかけて開発した品種で、すっきりみずみずしい甘さがあり、噛むほどに豊かな甘味が広がるのが特徴。佃煮や漬物とともに味わうだけで、これ以上ないほど贅沢なごちそうです。

滋賀県からやってきたスタッフの熱意あるPRに、会場を埋めたゲストたちもしばし手を止めて聞き入っていました。

このように生産者と消費者を直接つなぐこともまた、今回のようなイベントの大きな使命。今回の会場には生産者も駆けつけ、ゲストと熱心に対話をしていました。

銀行を早期退職して蒟蒻芋の生産からはじめたという「もみじ農園 こんにゃく工房」の端修吾氏、信子氏の夫妻。挨拶では夫婦漫才のような掛け合いで会場をわかせながらも、その真摯な視線は料理とゲストに向かいます。

「今日のシェフは滋賀にまで来てくれて、こんにゃくづくりも体験してくれた。そういう思いが料理にこもっているんですね。勉強になることばかりでした」と、今日の日の収穫を語りました。

きんたろうしいたけの生産者である川村光世氏も、法被を着込んで会場を回りました。

「プロの手にかかると、知っている食材がこんな料理、盛り付けになるのかと驚きました。手塩にかけて育てた食材は、自分の子供みたいなもの。これほど素晴らしい料理にしてもらい感激です」

とこちらも大きな発見があった様子でした。

一升瓶を持って振る舞い酒で会場を回ったのは銘酒「萩乃露」で知られる福井弥平商店の蔵人・水野孝之氏。陽気な人柄でゲストとも気さくに話す水野氏ですが、やはりその内は真剣。

「萩乃露は県内流通が主体でしたが、現在は県外へも徐々に広がっています。こういった滋賀の食材と合わせるイベントでは、食事と酒のテロワールがうまく伝わってくれると思います」と今回の手応えを語りました。

大粒でさっぱりとした甘みがある「きらみずき」。食味テストではコシヒカリと同等の評価を受けている。

きんたろうしいたけの生産者・川村氏。シェフ謹製のしいたけフリットに「大事に育てた娘がシンデレラになりました」と感激。

「もみじ農園 こんにゃく工房」の端夫妻。こんにゃくづくりの苦労話も、笑いを交えて明るく紹介した。

蔵元のこだわりを話しながら各テーブルで酒を振る舞った水野氏。

生産者と消費者をつなぐ飲食店の大切な役割。

こうして大盛況のうちに幕を下ろした「響×滋賀県 in SHINAGAWA」。満足げな笑顔を浮かべて会場を後にしたゲストはもちろん、料理人にも大きな収穫をもたらしました。

「滋賀の食材は味が強い。それはただ主張があるのではなく、うまく料理に乗ってくるような強さです」

そう話すのはシェフ・三島真人氏。事前に滋賀県を訪れ、こんにゃくづくりや畑の見学などで食材と向き合いました。

「強さのある食材に対して、どうバランスを取って料理にするか。私にとっても大切な学びになりました」と、今回の収穫を語ります。

ホールを取り仕切った店長・高野基之氏も今回の成功の立役者のひとり。シェフとともに滋賀県を訪れ、生産者の生の声を聞いたことが、今回に活かせたといいます。

「滋賀県の生産者は皆、人柄があたたかい。そんな方々から生産の苦労話などを伺っていたため、お客様への説明も熱がこもりました」と振り返ります。生産者と消費者をつなぐ飲食店の役割を、より強く実感したことで、『Dynamic Kitchen & Bar 響』は、さらに食材の力をゲストに伝える名店になっていくことでしょう。

さて、このように滋賀県の食材の魅力を存分に伝えたイベント。この記事を読んでいる皆様も、ぜひご自身で体感したく思われることでしょう。もちろん、可能です。首都圏各地にて、滋賀県の食材を使用したレストランは続々増加中。さらに今後も続々とイベントも開催される予定です。気になる方はぜひ「SHIGA FINEFOOD DINING(リンク:https://shigafinefooddining.com/)をチェックしてみてください。

現地訪問が食材理解の深化に繋がったという三島シェフ。ゲストの質問にも淀みなく対応した。

店長の高野氏は、水野氏とともに振る舞い酒も担当。生産者の思いを代弁した。

会場内の特設コーナーでは、滋賀県の特産品の販売も行われた。

https://shigafinefooddining.com/

住所:東京都港区高輪4-10-18 京急第1ビル1F
電話:050-3199-1675
URL:https://www.dynacjapan.com/brands/hibiki/shops/shinagawa/



Photographs:JIRO OHTANI
Text:NATSUKI SHIGIHARA

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観光施設臨時休館・イベント開催中止等について

観光施設等の臨時休館・短縮営業、イベントの中止・延期等について、ご案内いたします。
掲載している情報以外にも休業・中止等の場合がありますので、お出かけ前にお確かめください。
徳島県の道路情報はこちらをご確認ください→【徳島県県土防災情報

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東部エリア

 
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南部エリア

 
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大浜海岸 一部工事中のため、立入禁止の箇所がございます。
うみがめ博物館カレッタ 2023年6月1日(木)~2025年夏頃(予定)まで、全面改修のため休館します。

西部エリア

 
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剣山観光登山リフト 落雷被害により、運転開始日未定。
剣山頂上ヒュッテ 落雷被害により、復旧未定。
野猿 当面の間、利用停止。
奥祖谷周遊モノレール 当面の間、運転休止。

臨時休館・イベント中止などの情報ページ

各市町村・報道機関等のホームページでも、随時情報更新がありますので、ご参照ください。

・市町村公式サイトリンク集

・道の駅四国地区ポータルサイト

・NHK 徳島県のニュース

・徳島新聞社