藍色とは?藍・藍染の歴史と文化、職人が今も守る日本の伝統芸術と魅力

藍で染めたストール

藍色は「ジャパンブルー」とも呼ばれ、日本文化を象徴する色として古くから親しまれてきました。
私たちの暮らしに深く根づき、衣服や工芸品にとどまらず、生活を守る知恵や健康にまつわる効能とも結びついています。
しかし「藍色とはどんな色を指すのか」「なぜ日本人に愛され続けてきたのか」と疑問を抱く方も少なくありません。

この記事では、藍・藍染の歴史を古代から江戸時代、徳島の職人文化まで辿り、さらに藍を建てる独自の技法や薬効、防虫・抗菌作用といった暮らしへの役立ちまでを詳しく解説します。
読み進めることで、藍色が単なる色ではなく、日本人の感性や生活を形づくってきた大切な文化であることが理解でき、現代の暮らしやファッション、インテリアに取り入れるヒントも得られるでしょう。

色とはどのような色で日本文化に根付いたのか

藍の生地

藍色は「青」と「紺」の間に位置する深みのある色で、時代を超えて日本人の美意識に影響を与えてきました。
ここでは、その色の範囲や文化的な背景を探りながら、なぜ日本文化の象徴となったのかを紐解きます。

藍色の色の範囲と日本人の感性に与えた影響

藍色は「青」と「紺」の中間に位置する色で、明るい水色に近いものから深い濃紺まで幅広く表現されます。古来より日本人は、この細やかな色の違いを感じ取り、それぞれに名前を付けてきました。
例えば「浅葱色(あさぎいろ)」や「勝色(かちいろ)」など、藍の濃淡によって呼び分けられています。

藍色は単に色として美しいだけでなく、精神性や暮らしにも影響を与えてきました。
清潔さや誠実さを象徴する色として扱われ、また落ち着いた雰囲気を持つため、衣服や生活道具の染色に多用されてきたのです。


【藍色の種類と特徴】

色名色の特徴日本文化での意味
浅葱色明るい緑がかった青新鮮さ・若々しさ
藍色標準的な深い青誠実・清潔
勝色黒に近い濃藍武士の縁起色
紺色非常に深い藍格調高さ・重厚感


こうした色の幅は、日本人の感性を豊かに育み、現在のファッションやデザインにも受け継がれています。

藍色が庶民や武士に愛された理由

藍色は古代から生活に浸透し、特に江戸時代には庶民や武士の衣服に欠かせない存在でした。
その理由のひとつが、防虫や消臭といった実用的な効能です。洗濯や防腐の技術が限られていた時代において、藍で染められた布は清潔さを長く保つことができました。

また、江戸幕府による奢侈禁止令で華やかな色が制限されたため、藍染の落ち着いた色合いが庶民の間で広まりました。
一方、武士にとっては「勝色」が縁起の良い色として鎧や装束に取り入れられ、精神的な支えにもなっていたのです。

このように藍色は、実用性と精神性を兼ね備えた色として人々に深く根付いたといえます。

藍と藍染の歴史を古代から現代まで辿る

藍の原料を入れた藁

藍染は古代から庶民や武士の衣服に使われ、江戸時代には生活の必需品として全国に広がりました。
藍色の変遷をたどることで、日本の歴史や文化とどのように結びついてきたのかが見えてきます。

古代から江戸時代までの藍の利用と文化的背景

藍の利用は古代にまでさかのぼり、布や紙の染色に使われただけでなく、防虫や薬効の面でも重宝されました。
奈良時代の正倉院にも藍染の裂布が収められており、その歴史の古さを物語っています。

江戸時代になると、藍染は爆発的に普及しました。
華美な色が制限された時代に、落ち着いた藍色が庶民の衣服に適していたことが大きな要因です。
また、武士の間では「勝色」が縁起担ぎとして使われ、藍色は社会全体に浸透していきました。

藍染の広がりは単なる流行ではなく、実用性と文化性を兼ね備えていたからこそ、多くの人々に長く愛されたのです。

徳島を中心に発展した藍染の技術と職人の役割

徳島は江戸時代から藍の一大産地として知られ、「阿波藍」の名で全国に流通しました。
吉野川流域の肥沃な土地が藍の栽培に適していたこと、さらに流通の便が良かったことが背景にあります。

ここでは職人たちが藍を発酵させて「藍を建てる」技術を磨き、深みのある色合いを安定して出せるように工夫を重ねました。
藍師と呼ばれる職人は、温度や湿度、微生物の働きを感覚でとらえながら管理し、その技は代々受け継がれています。

藍を建てる作業は単なる染料づくりではなく、自然と人が調和して初めて成り立つ伝統技術といえます。
現在でも徳島の藍染職人は国内外から注目を集めており、地域文化を支える大切な存在です。

現代に残る藍染文化と工芸品の価値

現代においても藍染は工芸品やファッション、インテリアに生かされ続けています。
藍の持つ深みのある青は、化学染料では表現できない独特の風合いを持ちます。
そのため国内外のデザイナーから高く評価されています。


【藍染文化の今とこれから】

観点現代での活用価値
工芸品ハンカチや暖簾など生活道具日常に取り入れやすい
ファッションジーンズ、和装小物、アート作品世界的に評価が高い
サステナブル天然染料として再注目環境に優しい選択肢


現代に残る藍染は単なる伝統工芸ではなく、持続可能なライフスタイルに合致する価値を持っているといえるでしょう。

藍を建てる職人の技と伝統の継承

藍染をする職人

藍染に欠かせないのが「藍を建てる」という独自の発酵技法で、職人の経験と知恵が凝縮されています。ここでは、その工程とこだわりに触れ、現代に受け継がれる伝統の価値を紹介します。

藍を建てる工程と職人のこだわり

「藍を建てる」とは、乾燥させて発酵させた藍の原料(すくも)を甕に仕込み、染料として使える状態にすることを指します。
水、灰汁(あく)、ふすま、日本酒などを加え、微生物の働きを活性化させながら発酵を進めていきます。

この工程は科学的に説明できますが、実際には職人の経験と勘が仕上がりを左右します。
温度や湿度のわずかな変化に応じて材料を足したり休ませたりする繊細な管理が必要です。

藍を建てる作業は、単に染料を作る行為ではなく、自然と職人が共同で色を育てる営みと言えます。
そのこだわりが、深く美しい藍色を生み出してきました。

職人技が生み出す染色の深みと色合い

藍染の魅力は、一度の染色ではなく何度も布を浸しては空気に触れさせる工程で色を重ねていく点にあります。
回数を増やすことで青は濃くなり、光の角度や生地の質感によって豊かな表情を見せるのが特徴です。


【藍染が持つ色の深み】

染めの回数色の変化特徴
1〜2回薄い水色に近い爽やかで軽やかな印象
3〜5回鮮やかな青日常着や浴衣に多用
6回以上深い紺色や黒に近い武士の鎧下や勝負服に使用


このように、職人の手による染め重ねが藍色に奥行きを与え、唯一無二の美しさを生み出しています。それは化学染料では決して再現できない、日本の伝統美といえるでしょう。

藍の薬効や暮らしへの役立ち

藍の原料

藍は色を楽しむだけでなく、古くから薬効や生活に役立つ効能が知られてきました。
防虫や抗菌、消臭といった機能を通じて、現代の健康志向やサステナブルな暮らしにも結びついています。

消臭、防虫、抗菌など生活に生きる効能

藍は単なる染料ではなく、昔から暮らしの知恵としても役立ってきました。
藍に含まれる成分「インディゴ」や「トリプタンスリン」には抗菌作用があり、布に染め込むことで雑菌の繁殖を抑える効果があります。


【藍染の効能と生活への利用】

効能具体例生活での役割
消臭汗や体臭の抑制衣服や寝具に活用
防虫虫を寄せつけにくい赤ん坊の産着や農作業着
抗菌菌の増殖を防ぐ包帯や肌着に利用
保温・涼感繊維の特性と染めの効果四季を通じて快適に着用可能


このように、藍染は実用性と健康を兼ね備えた生活文化として、日本人の暮らしに根付いてきました。

健康や自然志向の視点から見た藍の魅力

現代では、藍が持つ自然素材としての魅力が改めて注目されています。
化学染料にはない安心感や環境へのやさしさが評価され、サステナブルなライフスタイルを求める人々に支持されています。

さらに、藍の色には心理的な効果もあるとされます。
藍色は心を落ち着かせ、集中力を高める色として知られ、瞑想やリラックスの場に取り入れられることもあります。

また、伝統的に藍には解熱や解毒に使われた記録もあり、古くから薬草としての一面を持っていました。科学的にすべてが解明されているわけではありませんが、「自然から生まれた藍を身近に取り入れること」自体が心身の健康を支える要素になっています。

藍染の芸術性と文化的価値

藍染めした生地

藍染は単なる染色技法にとどまらず、日本の美意識を映し出す芸術品として評価されています。
ここでは、伝統文化に根ざした藍染の魅力と、現代のファッションやインテリアでの新たな活用について見ていきます。

藍染が表現する日本の美意識と芸術品としての魅力

藍染は単なる布の染色にとどまらず、日本人の美意識を映し出す芸術品として高く評価されてきました。
深みのある藍色は、四季折々の自然や移ろいを象徴する色として、絵画や工芸品の中にも取り入れられています。

特に江戸時代には、藍染の濃淡を巧みに使った「かすり」や「絞り染め」が広まり、柄そのものが芸術的な価値を持つ表現へと発展しました。
藍色の濃淡によって浮かび上がる模様は、単純な色の美しさを超え、時間を経ても褪せない奥ゆかしさを宿しています。

さらに、現代では海外からも「ジャパンブルー」と呼ばれ、日本独自の美的感覚を伝えるシンボルとして注目されています。
藍染の作品に触れることで、単なる視覚的な美しさだけでなく、日本文化の精神性や自然観を感じ取ることができます。

ファッションやインテリアへの現代的な応用

藍染は伝統を守りつつ、現代のライフスタイルにも取り入れられています。
特にファッションやインテリアの分野では、その独特の色合いと質感が新しい魅力として再評価されています。


藍染の現代的な活用のポイント

・ファッションアイテム
藍染のTシャツやデニム、ストールは一点ものの表情を持ち、自然素材の風合いと相まって長く愛用できる

・インテリア雑貨
クッションカバーやテーブルクロスに藍色を取り入れることで、空間に落ち着きと和の雰囲気を演出できる。

・工芸品やアート
藍染のパネルや小物は、現代的な住宅やギャラリーでも映え、伝統工芸とアートの境界を越える存在として人気。


このように、藍染は古来の美意識を受け継ぎながらも、現代の暮らしを豊かに彩るデザイン要素として発展し続けています。

まとめ

藍色とは、自然由来の染料から生まれる深い青であり、日本人の生活や文化に長く根付いてきた色です。古代から薬効や暮らしに役立ち、江戸時代には庶民や武士の衣服に広く用いられました。
徳島を中心とした職人たちが藍を建てる技を磨き、今もなお伝統を守り続けています。

藍染は美しい色合いだけでなく、抗菌や防虫などの効能を持つ実用性、さらに芸術品としての価値を兼ね備えています。
現代ではファッションやインテリアにも取り入れられ、サステナブルな暮らしを支える素材として注目されています。
藍色の魅力を知ることで、伝統文化に触れるだけでなく、日々の生活をより豊かにできるでしょう。

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藍で染める魅力を徹底解説!藍染めの方法・体験・歴史を知って深く楽しむ

藍のストール

日本の伝統文化として知られる藍染めは、深みのある青色と自然素材ならではの温かみが魅力です。
古くから暮らしの中に根付いてきた染めの技術ですが、初めて知る方にとっては「どのように布を藍で染めるのか」「難しそうで自分にはできないのではないか」と感じることも多いでしょう。

本記事では、藍染めの基本的な意味や方法から始まり、歴史や体験の仕方まで幅広く紹介します。
読んだ後には藍染めの奥深さを知ると同時に、自分でも挑戦してみたいという気持ちになれるはずです。
藍で染める楽しさに触れることで、暮らしに新しい彩りを取り入れるきっかけとなるのではないでしょうか。

藍で染めるとはどんな意味を持つのか

藍染をしている画像

藍染めは単に布を青く染めるだけでなく、日本の暮らしや文化に深く結びついてきた伝統的な技法です。ここでは藍で染めることの基本的な意味や特徴を知り、なぜ人々を魅了し続けているのかを解説します。

藍染めの定義と基本的な考え方

藍染めとは、藍という植物を使って布や糸を青色に染める技法のことを指します。
単に染める行為ではなく、自然の力を活かした色づけという点に大きな特徴があります。
藍の葉を発酵させて染料をつくり、繰り返し布を浸すことで鮮やかな青が浮かび上がります。
この青は時間の経過とともに色合いを変え、使う人の暮らしと共に育っていくのが魅力です。

藍で染めることで生まれる色の特徴

藍染めの最大の魅力は、「ジャパンブルー」と呼ばれる深い青色です。
この色は光の当たり方や染め重ねる回数によって濃淡が変わり、一つとして同じ色がありません。
藍の青は抗菌性や防虫効果を持つとされ、昔から衣類や生活布に重宝されてきました。
自然素材ならではの優しさがあるため、肌にも心地よく寄り添います。

生葉染めとの違いをわかりやすく解説

藍染めには「発酵させた藍で染める方法」と「生の葉を使って染める方法」があります。
特に違いが大きいのは色合いで、発酵させた藍染めは深みのある濃い青が特徴です。
一方、生葉染めは淡い水色や緑がかったブルーが出やすく、軽やかな印象になります。

表にすると以下のように整理できます。

染め方色の特徴手間向いている用途
藍染め(発酵)深い藍色、濃淡が豊か発酵や管理が必要衣類、長く使う雑貨
生葉染め淡い水色や緑がかった色比較的手軽夏の小物、体験用

こうした違いを理解することで、自分の目的に合った染め方を選ぶことができます。

植物としての藍の魅力

植物の藍の写真

藍染めを語るには、まず藍そのものを知ることが欠かせません。
染料となる藍の植物には種類ごとの特徴があり、そこから独特の色合いが生まれます。
ここからは植物としての藍の姿に注目していきましょう。

藍の種類と特徴

藍とひとことで言っても、世界にはいくつかの種類があります。
日本で代表的なのは「タデ藍(蓼藍)」で、古くから染料用に栽培されてきました。
ほかにもインドではインド藍、中国では馬藍など、地域ごとに使われる藍植物は異なります。
タデ藍は一年草で、日本の気候でも育てやすく、昔から各地で広く栽培されてきました。
品種によって染め上がる色の深さや発色の持続性が異なるのも特徴です。

藍から染料が生まれるまでの流れ

藍は葉そのものでは染料になりません。
まずは葉を収穫し、発酵させることで「蒅(すくも)」と呼ばれる染料原料にします。
この蒅に灰汁(あく) を足し、藍が染めに使える状態になります。
植物が持つ成分を人の知恵と技で引き出す工程こそが、藍染めの奥深さです。
こうした工程を経ることで、布に鮮やかな青を映し出せるようになります。

日本各地で育てられてきた藍の歴史

日本では古くから藍の栽培が盛んで、特に徳島県は江戸時代から有名な産地でした。
「阿波藍」と呼ばれる徳島の藍は、全国に広まり多くの人に愛されました。
藍の栽培と染めは、農業と工芸が結びついた生活文化の一部であり、地域の経済を支える大切な産業でもあったのです。
今でも徳島を中心に藍作りが受け継がれ、日本の伝統を未来につなげています。

藍染めの歴史を知る

藍の原料

藍染めは古代から人々の生活に取り入れられ、時代ごとに異なる役割を果たしてきました。
歴史を知ることで、藍が単なる染め物ではなく文化的価値を持つ存在であることが見えてきます。

古代から続く藍染めの起源

藍染めの歴史は非常に古く、世界各地で紀元前の時代から利用されていました。
エジプトやインドの遺跡からも藍染めの痕跡が見つかっており、「人類最古の染料」と呼ばれるほど長い歴史を持ちます。
自然由来の染料である藍は、鮮やかさだけでなく防虫効果もあったため、衣服や生活布に重宝されてきました。

日本文化における藍染めとジャパンブルー

日本で藍染めが広まったのは奈良時代以降といわれています。
特に江戸時代には広く庶民の間で利用され、その独特の青色は「ジャパンブルー」と呼ばれるようになりました。藍の青は清潔さや誠実さの象徴とされ、武士の衣装から農民の作業着まで幅広く愛されました。現代でもその美しさは日本文化を象徴する色として世界に知られています。

世界で親しまれる藍染めの広がり

藍染めは日本だけでなく、インドの「インディゴブルー」や中国の藍布など、世界中で独自の発展を遂げています。
交易を通じて広がった藍染めは、国ごとに異なる模様や技法を生み出し、多様な文化を彩ってきました。同じ藍から生まれる色でも、地域によって個性が現れるのが魅力です。

藍で染める方法を初心者向けに紹介

藍染をしている画像

初めて藍染めに挑戦してみたいと思っても、どのように始めれば良いか迷う方も多いでしょう。
ここでは道具の準備から布を染める基本的な流れまで、初心者にも取り入れやすい方法を紹介します。

藍染めを始めるために必要なもの

藍染めを体験する際には、基本的な道具をそろえることが大切です。

藍染めに必要なもの

  • 布やTシャツなどの染めたい素材
  • 藍染め用の染料(蒅や藍染めキット)
  • バケツや容器
  • 手袋やエプロン
  • 模様を作るための輪ゴムや板

初心者の方は、藍染めキットを利用すると手軽に始められるため安心です。

布を染める基本的な流れ

藍染めの基本は「布を浸す→空気に触れさせる→再び浸す」を繰り返すことです。
浸すたびに青の濃さが増し、深みのある色に仕上がります。
一度で理想の色が出なくても、何度も重ねることで鮮やかな発色が得られるのが藍染めの特徴です。

家庭でも取り入れやすい簡単なやり方

家庭で手軽に楽しむには、藍染めキットがおすすめです。
染料がすでに準備されているため、難しい発酵作業を省いて始められます。
ハンカチやバッグなど小物から挑戦すると失敗が少なく、初心者でも楽しく取り組めます。

藍染めを深める伝統的な技法

様々ながらの藍染てぬぐい

藍染めの魅力は、染め方や表現の幅広さにもあります。
絞り染めや板締め染めなどの技法を知ることで、世界にひとつしかない模様を楽しむことができます。ここではその代表的な方法を見ていきましょう。

絞り染めの模様づくり

絞り染めは布を縛ったり折ったりして模様を生み出す技法です。
部分的に染料が入りにくくなることで、独特の柄が浮かび上がります。
円形や波模様など、簡単な工夫で世界にひとつのデザインを作ることができます。

板締め染めなどの多彩な表現方法

板締め染めは布を板で挟み、染料が浸透しない部分を作って模様を出す方法です。
直線的な文様や幾何学模様が特徴で、シンプルながらも力強い印象を与えます。
日本らしい整然とした美しさを感じられる技法として人気があります。

模様をきれいに出すための工夫

模様を美しく仕上げるためには、布をきちんと折る・しっかりと固定することが重要です。
染料に浸す時間や回数を工夫すると、濃淡の違いで立体感ある模様を表現できます。
少しの工夫で仕上がりが大きく変わるのが、藍染めならではの奥深さです。

藍染めを体験する楽しみ方

染師の手

知識として学ぶだけでなく、実際に体験してみることで藍染めの魅力はさらに深まります。
旅行先の教室や家庭で使えるキットなど、初心者でも気軽に触れられる機会をご紹介します。

観光で参加できる藍染め体験教室

日本各地には、藍染めを体験できる工房や施設があります。
観光とあわせて訪れることで、旅の思い出として自分だけの藍染め作品を持ち帰れます。
実際に染めてみると、藍の深い魅力を肌で感じられるのが体験の醍醐味です。

※藍染坐忘の体験では、仕上がり商品を後日郵送でお送りする形となります。

家庭で楽しめる藍染めキットの活用

市販されている藍染めキットは、初心者でも扱いやすいように工夫されています。
必要な道具が一式そろっており、自宅で手軽に染めを楽しめます。
家族や友人と一緒に楽しめる趣味としても人気です。

親子や自由研究にぴったりの体験方法

藍染めは親子で楽しめる創作活動にも適しています。
布にゴムで模様を作って染めるだけでも、子どもが喜ぶ作品が完成します。
夏休みの自由研究や学校の課題にも最適で、学びながら伝統文化に触れられるのが魅力です。

藍で染めることが暮らしを豊かにする理由

藍染のTシャツ

藍染めは日常生活に取り入れることで、ファッションや雑貨に独自の彩りを与えてくれます。
自然素材を使ったサステナブルな染め方は、環境にも優しく長く愛用できる魅力があります。

ファッションや雑貨で楽しむ藍の色

藍染めは洋服や小物にもよく映えます。Tシャツやストール、バッグなどに取り入れると、シンプルなデザインでも存在感が生まれます。
自然な青色は年齢や性別を問わず誰にでも似合うのが魅力です。

自然と人をつなぐサステナブルな染め方

藍染めは植物を活かした天然の染め方です。
合成染料と違い、自然にやさしい工程で布を染められます。
環境を意識したライフスタイルを実践する人に選ばれている染め方でもあります。

長く愛用できるものづくりの魅力

藍染めの布は使うほどに味わいが増していきます。
色合いの変化を楽しみながら長く使えるため、大量生産の品にはない魅力があります。
時間をかけて育てるように愛用できるのが、藍で染める魅力のひとつです。

まとめ

藍で染めることは、古代から続く歴史や文化を背景に、深みのある美しい藍染めを楽しむ魅力的な体験です。植物としての藍の特徴や、初心者でも取り入れやすい藍染の方法、さらには観光や家庭での藍染め体験など、多彩な楽しみ方が存在します。
伝統的な技法やジャパンブルーと呼ばれる色の価値を知ることで、より一層藍染めの奥深さを感じられるでしょう。

最も大切なのは、藍で染める過程そのものが暮らしに豊かさをもたらしてくれる点です。
環境にも優しく、長く愛用できる藍染めは、手に取る人の思いを深めるものづくりです。
知識を得た今こそ、実際に藍染めを体験してみることで、その美しさと温かさを自分の生活に取り入れてみませんか。

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藍染ってなに?体験で歴史と伝統工芸の魅力がわかる|ジャパンブルーが今、人気な理由

藍染商品を並べた画像

藍染(あいぞめ)は、深みのある青が美しい日本の伝統工芸です。

近年では、その美しさだけでなく、自然由来の染料として環境に配慮された点でも注目を集めており、
「ジャパンブルー」として世界からも高い評価を受けています。

しかし、名前は知っていても「どうやって作られているのか」「なぜ青いのか」「どんな歴史があるのか」など、
詳しいことまでは知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、藍染の基本的な意味から始まり、江戸時代に発展した歴史、実際に体験できる藍染の工程、
そして藍染坐忘のような施設で体験できる魅力についても詳しくご紹介します。

また、Tシャツやのれんなど、日常に取り入れやすい藍染商品にも触れ、伝統と現代のつながりを感じていただける内容になっています。
読み終える頃には、藍染の奥深さとその価値を知り、「自分も体験してみたい」と感じていただけるはずです。

藍染ってなにかを初心者にもわかりやすく解説

藍染坐忘での藍染作業の画像


藍染に興味はあるけれど、「どういう仕組みで染まるの?」「他の染め物と何が違うの?」という疑問を持っていませんか?
ここでは、藍染の基本的な意味や魅力について、初めての方でも理解できるようにわかりやすく紹介します。

藍染の基本的な意味と魅力

藍染(あいぞめ)とは、天然の藍の葉を使って布を青く染める技法のことです。日本では古くから親しまれてきた伝統工芸のひとつで、「自然の力で染め上げる」独自の美しさと深みのある色合いが特徴です。

染料には「藍」と呼ばれる植物が使われ、これは「タデ藍」という種類の植物から作られます。
葉を発酵させて「すくも」という原料を作り、水と石灰、灰汁(あく)を加えて「藍建て」と呼ばれる発酵液を作ることで、
染色が可能になります。
この工程には、高度な技術と職人の感覚が必要とされます。

藍染の魅力は、なんといってもその色合いにあります。
深い藍色から淡い水色まで、染める回数や素材によって多様な青が生まれます。
この色は「時間が経つほどに風合いが増す」という特徴があり、使い込むほどに味わいが深くなるため、長年にわたって多くの人々に愛されてきました。

また、藍染は見た目の美しさだけでなく、防虫・抗菌・消臭といった自然由来の機能性も備えており、昔から日常生活に密着してきました。
例えば、農作業着やふんどし、のれんなど、さまざまな生活用品に藍染が使われていたのです。

現代では、藍染は「手仕事のぬくもり」を感じられるアートとしても評価されており、
ファッションやインテリアにも幅広く活用されています。
手ぬぐいやTシャツ、スカーフなど、シンプルな日用品にさりげなく取り入れることで、日常に伝統の美を取り込むことができます。

ジャパンブルーと呼ばれる理由と日本文化への影響

藍染が「ジャパンブルー」と称されるようになった背景には、
日本の歴史と深く結びついた独特の青の文化があります。
この言葉は明治時代、来日した西洋人が日本人の衣類や街中に広がる藍色の光景に驚き、そう呼んだのが始まりと言われています。

江戸時代には、武士や町人、農民など、身分を問わず藍染の衣服が広く普及していました。
特に庶民の間では「藍四十八色」と言われるほど多彩な色味があり、濃淡の違いを楽しむ文化が根付いていました。

藍は単なる染料ではなく、日本人の美意識や精神性にも深く関わっています。
例えば、藍の色は「清潔」「誠実」「忍耐」などのイメージと重なり、武士道の精神や日本人の価値観とも結びつけられてきました。

さらに、藍染は歌舞伎や浮世絵などの伝統芸能にも影響を与え、文化そのものの表現手段としても発展しました。
現代でも、着物や浴衣、暖簾などの和のアイテムに藍色が用いられることで、日本らしさや上品さが表現されています。

つまり藍染は、色という枠を超えて「日本文化の象徴」としての役割を担ってきた存在なのです。

藍染の歴史を紐解き江戸から現代までの流れを理解する

藍の画像

藍染は一時の流行ではなく、長い歴史のなかで日本人の暮らしと共に受け継がれてきました。
ここからは、藍染がどのように日本文化に根づいていったのか、その背景と現在までの流れをたどっていきます。

日本における藍染の起源と江戸時代の隆盛

藍染は日本で古くから親しまれてきた染色技法であり、その起源は奈良時代にまでさかのぼるとされています。
当時は中国や朝鮮半島から伝わった技術をもとに、貴族や僧侶の装束として藍色が用いられていました。
その後、平安時代を経て、鎌倉・室町時代には武士階級の衣服にも取り入れられ、徐々に庶民の生活にも広がっていきました。

江戸時代に入ると、藍染は庶民文化の中核を担う存在へと成長します。背景には、藍を栽培するための農地が広がり、原料としての「すくも」(藍の葉を発酵させたもの)の生産が盛んになったことが挙げられます。徳島県の阿波藍が特に有名で、全国に流通するほど高品質な藍として知られていました。

さらに江戸幕府が華美な衣服を禁じる倹約令を出したことで、地味でありながらも深みのある藍色が、庶民の間で支持を集めます。木綿と相性の良い藍染は、農民や町人の着物、手ぬぐい、風呂敷などに幅広く用いられました。

この時代、藍染は単なる染色技術ではなく、日本人の生活や美意識と密接に結びついた文化として根付きました。
型紙や防染糊(のり)を使った高度な技術もこの頃に発展し、現在に受け継がれる伝統工芸の礎となっています。

近代以降の変遷と現代に蘇る伝統工芸としての復興

明治時代以降、藍染は大きな変化を迎えました。西洋文化の流入とともに、化学染料が急速に普及し、自然素材を用いた伝統的な藍染は次第に姿を消していきました。
特に戦後の高度経済成長期には、大量生産・低価格を重視した衣料品の需要が高まり、時間と手間がかかる藍染は非効率な技術として扱われることもありました。

しかし、近年ではその評価が一変しています。環境への配慮やサステナビリティの観点から、自然由来の染料を使う藍染は、再び注目を集めるようになりました。
化学染料では再現できない深みのある青や、使い込むほどに変化する風合いが、「唯一無二の価値」として国内外から高い評価を受けているのです。

また、藍染は単なる染色技術にとどまらず、日本の伝統工芸のひとつとして見直されています。
職人たちの手仕事に対する尊敬の念が高まり、若い世代の間でも藍染に魅力を感じ、修行を志す人が増えています。行政や地域団体の支援を受け、藍染工房を中心としたまちづくりや観光資源としての活用も進んでいます。

現代における藍染の復興は、「古き良き文化の再評価」であり、「未来に続く価値の創造」でもあります

「藍染体験」で初心者が得られるメリットとは

染めている写真

ただ見るだけでなく、自分の手で染めてみることでわかることがあります。
ここでは、藍染体験を通じて得られる気づきや楽しさ、初心者だからこそ感じられる魅力について紹介します。

実際に手を動かすことで学ぶ藍染の作り方

藍染の体験では、まず染めるための布(弊社ではストール)を準備し、
模様をつけるための折り方や縛り方を選びます。これを「絞り染め(しぼりぞめ)」と呼び、模様の出し方によってまったく違う印象の作品に仕上がります。

その後、藍の液に布を何度か浸けては引き上げ、空気に触れさせて酸化させます。この酸化の過程で、はじめて布が美しい藍色へと変化します。この「色の変化」を自分の目で見られるのは、体験ならではの感動ポイントです。

実際に手を動かすことで、「どのくらいの時間染めるとどれくらいの濃さになるのか」「空気に触れさせる時間で何が変わるのか」といった体験を通した理解が得られます。単なる見学では得られないリアルな発見があり、学びが深まります。

初心者でもしっかりサポートされる環境があれば、専門知識がなくても染色の基本を体感しながら覚えることができます。まさに、「知る」から「できる」へとつながる学びが得られるのが、藍染体験の醍醐味です。

色味や技法を自分で選べる楽しさと学び

選べる布の種類や形、模様の付け方によって、仕上がりはまったく異なります。自分の感性で決める楽しさは、既製品では味わえない特別なものです。

また、同じ手順を踏んでも、温度や湿度、布の素材などによって仕上がりが微妙に変わるため、まさに一期一会の体験といえます。
この不確実さが「もっと知りたい」という気持ちを刺激し、体験をきっかけに藍染の奥深さに惹かれる方も少なくありません。

藍染体験を通じることで、「自分だけの作品を作る喜び」と「日本の伝統を学ぶ満足感」の両方を得ることができます。

藍染と伝統工芸の関係性を見極める

藍染は「工芸品」としての一面も持ち、日本の職人文化の中で磨かれてきました。
その背景を知ることで、1枚の染め布に込められた想いや技術の奥深さが見えてきます。

家庭用と本格的工房での違い

藍染は、自宅でも体験できる身近な手仕事でありながら、長い歴史と高度な技術に裏打ちされた伝統工芸でもあります。
最近では藍染キットなどが手軽に入手でき、家庭での染色も人気を集めていますが、本格的な工房で行われる藍染とは、工程や仕上がりに大きな違いがあります。

家庭用藍染では、発酵工程を省いた簡易染料が使われることが多く、色味も安定している一方、深みや色の変化が出にくい傾向があります。工程も簡略化されており、準備や後処理も比較的手軽です。初心者にとっては入りやすい方法であり、藍染の雰囲気を味わうには十分でしょう。

一方、伝統的な工房で行われる藍染は、「天然灰汁発酵建て(てんねんあくはっこうだて)」と呼ばれる製法が用いられます。
これは、天然の藍の葉を発酵させて染料をつくる、日本独自の高度な技法です。
発酵の管理には経験と勘が必要で、職人の手で毎日手入れが行われます。

布の素材や気温、湿度などによって色の出方が変化するため、職人の知識と技術によって、
ひとつひとつが異なる唯一無二の作品に仕上がります。

このように、家庭用と本格工房での藍染には、それぞれ異なる特徴と魅力があります。
本物の藍染の魅力に触れたい方や、より深く学びたい方は、ぜひ工房での体験をおすすめします。

伝統技術を支える職人とその技の継承

藍染という伝統工芸が現代まで息づいているのは、職人たちの存在があるからこそです。
彼らは、代々受け継がれてきた染めの技術や知識を守りながら、
現代のニーズにも応えるべく進化を続けています。

職人の仕事は、染料の管理から布の選定、染めの回数や時間の調整に至るまで、すべてが経験と感覚に基づく繊細な作業です。同じ染料でも、天候や湿度によって染まり方が異なるため、
経験に裏打ちされた判断力が求められます。

また、後継者育成にも力を入れており、多くの工房では若手への技術指導や体験プログラムを設けています。
こうした教育の場を通じて、藍染の伝統技術は未来へと受け継がれていくのです。

技術だけでなく、藍に対する敬意や美意識も一緒に継承されている点が、職人文化の奥深さです。
手作業だからこそ生まれる“にじみ”や“むら”は、機械には出せない味となり、多くのファンを惹きつけています。

藍染めの商品ラインナップ

藍染のストールの写真

日常に取り入れられる藍染アイテムには、Tシャツやのれん、小物など多彩なラインナップがあります。ここでは、代表的な製品とその魅力を紹介しながら、生活の中で藍染を楽しむ方法を探ります。

Tシャツや手ぬぐいなど定番アイテムの特徴

藍染の魅力を日常に取り入れたい方には、Tシャツや手ぬぐいなどの定番アイテムがおすすめです。
これらのアイテムは、実用性とデザイン性のバランスがとれているため、初心者でも気軽に手に取りやすいのが特徴です。

Tシャツは、シンプルなデザインでも藍染の独特な色味と風合いが引き立ち、一枚でコーディネートの主役になる存在感を持ちます。使い込むほどに色が落ち着き、個性ある風合いへと変化していくのも楽しみのひとつです。

手ぬぐいは、日常使いはもちろん、ギフトとしても人気があります。和のテイストを残しつつ、現代的なデザインが施された手ぬぐいは、インテリアとしても活用できるアイテムです。

藍染の色味は季節や光の当たり方によっても印象が変わるため、身につける人のライフスタイルや好みに応じた楽しみ方ができます

藍染坐忘の人気アイテムをご紹介

・藍亜麻100% 大判ストール(ストライプ柄)

藍亜麻100%大判ストール(ストライプ柄)の画像

https://zaboblue.shop-pro.jp/?pid=169798777

柔らかな麻生地に藍染を施したストールは、春から夏のスタイリングに溶け込みながら、UV対策にも使える万能アイテムです。自然な藍色が落ち着きを与えます。

・オーガニックコットン Tシャツ

オーガニックコットンTシャツの画像

https://zaboblue.shop-pro.jp/?pid=167140073

肌に優しいオーガニックコットンを用い、藍染の深みを生かしたTシャツは、カジュアルながら上質感もある一枚です。性別を問わず着やすく、ペアで楽しむ方も。

藍染手ぬぐい

藍染手ぬぐいの写真

https://zaboblue.shop-pro.jp/?pid=155517072

当店オリジナルの柄でそれぞれ染め抜いた、こだわりの手ぬぐいです。

(写真は「麻の葉模様」です。)
お好みの柄をぜひ見つけてみてください。プレゼントにもおすすめの、人気商品です。

使うたびに感じられる藍染のぬくもりは、量産品にはない特別な存在感を放ちます。自分用としてはもちろん、大切な人への贈り物としても喜ばれる逸品です。

藍染坐忘での体験が特別な理由

染め師の写真

藍染体験はどこでもできるものではありません。
ここからは、藍染坐忘がなぜ選ばれるのか、その特別さやこだわりを知ることで、体験への期待がきっと高まるはずです。

藍染坐忘独自のプログラムと染め師のこだわり

藍染坐忘の体験が他と大きく違う点は、単なる「藍染体験」ではなく、伝統工芸としての藍染を肌で感じられる特別なプログラムが用意されていることです。

使用する藍は、天然の「すくも藍(藍の葉を発酵させてつくる染料)」を灰汁発酵建てという手法で仕込み、職人が毎日手入れしている本物の藍液。
これは現代では希少で、染料そのものが「生きている」ため、日々微妙に状態が変わるのが特徴です。

染めのプロセスも、染師の指導のもとで布を折り、縛り、染め上げ、空気にさらして酸化させる一連の流れを体験できます。
特にこの「酸化」によって藍色が浮かび上がる瞬間は、
参加者から「まるで魔法のよう」と驚きの声が上がるほど。化学染料では決して再現できない、藍の奥深さと美しさを実感できる時間です。

初心者でも安心して参加できるサポート体制

藍染に興味はあっても、「不器用だからうまく染められるか不安」「伝統工芸って難しそう」と思っている方も多いのではないでしょうか。
藍染坐忘では、まったくの初心者でも安心して参加できるような丁寧なサポート体制が整えられています。

体験前には、道具の使い方や染める際の注意点を染師が丁寧にレクチャー。特に、布のたたみ方や絞りの強さなど、完成後の模様に大きく影響するポイントは、一人ひとりの手元を見ながら個別にアドバイスしてくれるので安心です。

染色の工程では、染めの回数や空気へのさらし方を自分で調整しながら好みの色合いに仕上げていくため、「どんな仕上がりになるか不安」といった声にも寄り添える内容になっています。途中で不安な点があれば、その場で職人がフォローに入るなどサポート体制が万全です。

手ぶらで参加可能なため、旅行や観光のついでに気軽に体験できる点も大きな魅力です。
特に遠方から訪れる方にとっては、道具や素材を一から準備する必要がなく、ストレスなく文化に触れることができます。

藍染に関するよくある質問に答える

藍染液の写真

初めて藍染を体験する方にとって、不安や疑問はつきものです。
ここでは「失敗しないコツ」や「色落ち対策」など、よくある質問に丁寧にお答えしていきます。

初めてでも失敗しないコツは何ですか

初めて藍染に挑戦する方にとって、「うまく染められるか」「ムラにならないか」などの不安はつきものです。
ですが、いくつかの基本的なポイントを押さえることで、初回でも美しく染めることは可能です。

まず大切なのは、布をしっかり湿らせてから染めること
布が乾いたままだと藍液の浸透が不均一になり、ムラができやすくなります。次に、折り方や縛り方をしっかり決めることが模様の仕上がりを左右します。模様を出したい部分を強く縛ると白く残り、ゆるく縛るとぼんやりとしたグラデーションになります。

また、染めの際に重要なのが空気との接触=酸化です。
染液に浸した布は、空気にさらすことで酸化し、鮮やかな藍色に変化します。複数回染める場合は、毎回しっかり空気に触れさせてから次の染めに進むことで、より深い色合いが出ます。

初心者でもこれらの点を意識するだけで、満足のいく仕上がりを目指せます。藍染坐忘では職人が個別に丁寧に指導するので、不安な方も安心して取り組めます。

色止めや色落ち防止の方法はあるのか

藍染をしたあとの色落ちについて気になる方は多いです。
天然藍で染めた布は、洗濯や摩擦で色落ちする可能性がありますが、いくつかの工夫で防ぐことができます。

藍染の色落ちを防ぐためには、まず染めたあとの「水洗い」と「乾燥」が大切な工程になります。染め終わった後に水でしっかりとすすぎ、余分な藍をしっかり洗い流すことで色移りを減らすことができます。
その後は陰干しがおすすめです。直射日光は色を褪せさせてしまうため、
風通しの良い場所で陰干しすることで、藍の発色を美しく保てます

さらに、定期的にぬるま湯での手洗いを心がけることも色落ち防止には有効です。
洗剤を使う場合は、蛍光剤や漂白剤を含まない中性洗剤を選びましょう。

藍染と化学染料の違いは?

藍染には「天然染料」を使った方法と、「化学染料」を使った簡易的な方法があります。
どちらも藍色に染めることは可能ですが、染め上がりの深さや風合い、色の経年変化には大きな違いがあります。

天然の藍染は、藍の葉を発酵させて作る「すくも藍」を使い、自然の力で布を染め上げる伝統的な技法です。
染料そのものが「生きている」と言われるように、日々状態が変わるため扱いは難しいですが、
染めるたびに唯一無二の表情が生まれるのが大きな魅力です。
また、藍には防虫・抗菌・消臭といった天然の効果があるとも言われています。

一方で、化学染料を使った藍染は、手軽で発色が安定しやすい点が特徴です。
短時間で鮮やかな色に染まるため、ワークショップなどでは多く使われていますが、色の深みや変化、肌ざわりなどにおいては天然藍には及びません。

藍染坐忘では、本物の天然藍と昔ながらの技法にこだわって染めを行っているため、伝統工芸としての藍染の魅力を深く体感したい方にはおすすめです。

まとめ

藍染は、日本の伝統工芸として長い歴史を持ち、その美しい色合いから「ジャパンブルー」とも称される染色技法です。
この記事では、藍染の基本や歴史、体験の魅力、商品展開、そして初心者の疑問まで幅広く解説しました。

藍染の魅力は、自然素材を使った奥深い色味や、自分の手で染め上げる体験を通してその文化を身近に感じられることにあります。
特に藍染体験は、単なるものづくりにとどまらず、日本文化の一端に触れる貴重な機会となるでしょう。

もし、この記事を読んで藍染に興味を持たれたなら、ぜひ藍染坐忘の体験に足を運んでみてください。
初心者でも安心して参加できる丁寧なサポートと、職人の技を間近で学べる環境が、きっとあなたの感性を刺激してくれるはずです。

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藍染ってなに?体験で歴史と伝統工芸の魅力がわかる|ジャパンブルーが今、人気な理由

藍染商品を並べた画像

藍染(あいぞめ)は、深みのある青が美しい日本の伝統工芸です。

近年では、その美しさだけでなく、自然由来の染料として環境に配慮された点でも注目を集めており、
「ジャパンブルー」として世界からも高い評価を受けています。

しかし、名前は知っていても「どうやって作られているのか」「なぜ青いのか」「どんな歴史があるのか」など、
詳しいことまでは知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、藍染の基本的な意味から始まり、江戸時代に発展した歴史、実際に体験できる藍染の工程、
そして藍染坐忘のような施設で体験できる魅力についても詳しくご紹介します。

また、Tシャツやのれんなど、日常に取り入れやすい藍染商品にも触れ、伝統と現代のつながりを感じていただける内容になっています。
読み終える頃には、藍染の奥深さとその価値を知り、「自分も体験してみたい」と感じていただけるはずです。

藍染ってなにかを初心者にもわかりやすく解説

藍染坐忘での藍染作業の画像


藍染に興味はあるけれど、「どういう仕組みで染まるの?」「他の染め物と何が違うの?」という疑問を持っていませんか?
ここでは、藍染の基本的な意味や魅力について、初めての方でも理解できるようにわかりやすく紹介します。

藍染の基本的な意味と魅力

藍染(あいぞめ)とは、天然の藍の葉を使って布を青く染める技法のことです。日本では古くから親しまれてきた伝統工芸のひとつで、「自然の力で染め上げる」独自の美しさと深みのある色合いが特徴です。

染料には「藍」と呼ばれる植物が使われ、これは「タデ藍」という種類の植物から作られます。
葉を発酵させて「すくも」という原料を作り、水と石灰、灰汁(あく)を加えて「藍建て」と呼ばれる発酵液を作ることで、
染色が可能になります。
この工程には、高度な技術と職人の感覚が必要とされます。

藍染の魅力は、なんといってもその色合いにあります。
深い藍色から淡い水色まで、染める回数や素材によって多様な青が生まれます。
この色は「時間が経つほどに風合いが増す」という特徴があり、使い込むほどに味わいが深くなるため、長年にわたって多くの人々に愛されてきました。

また、藍染は見た目の美しさだけでなく、防虫・抗菌・消臭といった自然由来の機能性も備えており、昔から日常生活に密着してきました。
例えば、農作業着やふんどし、のれんなど、さまざまな生活用品に藍染が使われていたのです。

現代では、藍染は「手仕事のぬくもり」を感じられるアートとしても評価されており、
ファッションやインテリアにも幅広く活用されています。
手ぬぐいやTシャツ、スカーフなど、シンプルな日用品にさりげなく取り入れることで、日常に伝統の美を取り込むことができます。

ジャパンブルーと呼ばれる理由と日本文化への影響

藍染が「ジャパンブルー」と称されるようになった背景には、
日本の歴史と深く結びついた独特の青の文化があります。
この言葉は明治時代、来日した西洋人が日本人の衣類や街中に広がる藍色の光景に驚き、そう呼んだのが始まりと言われています。

江戸時代には、武士や町人、農民など、身分を問わず藍染の衣服が広く普及していました。
特に庶民の間では「藍四十八色」と言われるほど多彩な色味があり、濃淡の違いを楽しむ文化が根付いていました。

藍は単なる染料ではなく、日本人の美意識や精神性にも深く関わっています。
例えば、藍の色は「清潔」「誠実」「忍耐」などのイメージと重なり、武士道の精神や日本人の価値観とも結びつけられてきました。

さらに、藍染は歌舞伎や浮世絵などの伝統芸能にも影響を与え、文化そのものの表現手段としても発展しました。
現代でも、着物や浴衣、暖簾などの和のアイテムに藍色が用いられることで、日本らしさや上品さが表現されています。

つまり藍染は、色という枠を超えて「日本文化の象徴」としての役割を担ってきた存在なのです。

藍染の歴史を紐解き江戸から現代までの流れを理解する

藍の画像

藍染は一時の流行ではなく、長い歴史のなかで日本人の暮らしと共に受け継がれてきました。
ここからは、藍染がどのように日本文化に根づいていったのか、その背景と現在までの流れをたどっていきます。

日本における藍染の起源と江戸時代の隆盛

藍染は日本で古くから親しまれてきた染色技法であり、その起源は奈良時代にまでさかのぼるとされています。
当時は中国や朝鮮半島から伝わった技術をもとに、貴族や僧侶の装束として藍色が用いられていました。
その後、平安時代を経て、鎌倉・室町時代には武士階級の衣服にも取り入れられ、徐々に庶民の生活にも広がっていきました。

江戸時代に入ると、藍染は庶民文化の中核を担う存在へと成長します。背景には、藍を栽培するための農地が広がり、原料としての「すくも」(藍の葉を発酵させたもの)の生産が盛んになったことが挙げられます。徳島県の阿波藍が特に有名で、全国に流通するほど高品質な藍として知られていました。

さらに江戸幕府が華美な衣服を禁じる倹約令を出したことで、地味でありながらも深みのある藍色が、庶民の間で支持を集めます。木綿と相性の良い藍染は、農民や町人の着物、手ぬぐい、風呂敷などに幅広く用いられました。

この時代、藍染は単なる染色技術ではなく、日本人の生活や美意識と密接に結びついた文化として根付きました。
型紙や防染糊(のり)を使った高度な技術もこの頃に発展し、現在に受け継がれる伝統工芸の礎となっています。

近代以降の変遷と現代に蘇る伝統工芸としての復興

明治時代以降、藍染は大きな変化を迎えました。西洋文化の流入とともに、化学染料が急速に普及し、自然素材を用いた伝統的な藍染は次第に姿を消していきました。
特に戦後の高度経済成長期には、大量生産・低価格を重視した衣料品の需要が高まり、時間と手間がかかる藍染は非効率な技術として扱われることもありました。

しかし、近年ではその評価が一変しています。環境への配慮やサステナビリティの観点から、自然由来の染料を使う藍染は、再び注目を集めるようになりました。
化学染料では再現できない深みのある青や、使い込むほどに変化する風合いが、「唯一無二の価値」として国内外から高い評価を受けているのです。

また、藍染は単なる染色技術にとどまらず、日本の伝統工芸のひとつとして見直されています。
職人たちの手仕事に対する尊敬の念が高まり、若い世代の間でも藍染に魅力を感じ、修行を志す人が増えています。行政や地域団体の支援を受け、藍染工房を中心としたまちづくりや観光資源としての活用も進んでいます。

現代における藍染の復興は、「古き良き文化の再評価」であり、「未来に続く価値の創造」でもあります

「藍染体験」で初心者が得られるメリットとは

染めている写真

ただ見るだけでなく、自分の手で染めてみることでわかることがあります。
ここでは、藍染体験を通じて得られる気づきや楽しさ、初心者だからこそ感じられる魅力について紹介します。

実際に手を動かすことで学ぶ藍染の作り方

藍染の体験では、まず染めるための布(弊社ではストール)を準備し、
模様をつけるための折り方や縛り方を選びます。これを「絞り染め(しぼりぞめ)」と呼び、模様の出し方によってまったく違う印象の作品に仕上がります。

その後、藍の液に布を何度か浸けては引き上げ、空気に触れさせて酸化させます。この酸化の過程で、はじめて布が美しい藍色へと変化します。この「色の変化」を自分の目で見られるのは、体験ならではの感動ポイントです。

実際に手を動かすことで、「どのくらいの時間染めるとどれくらいの濃さになるのか」「空気に触れさせる時間で何が変わるのか」といった体験を通した理解が得られます。単なる見学では得られないリアルな発見があり、学びが深まります。

初心者でもしっかりサポートされる環境があれば、専門知識がなくても染色の基本を体感しながら覚えることができます。まさに、「知る」から「できる」へとつながる学びが得られるのが、藍染体験の醍醐味です。

色味や技法を自分で選べる楽しさと学び

選べる布の種類や形、模様の付け方によって、仕上がりはまったく異なります。自分の感性で決める楽しさは、既製品では味わえない特別なものです。

また、同じ手順を踏んでも、温度や湿度、布の素材などによって仕上がりが微妙に変わるため、まさに一期一会の体験といえます。
この不確実さが「もっと知りたい」という気持ちを刺激し、体験をきっかけに藍染の奥深さに惹かれる方も少なくありません。

藍染体験を通じることで、「自分だけの作品を作る喜び」と「日本の伝統を学ぶ満足感」の両方を得ることができます。

藍染と伝統工芸の関係性を見極める

藍染は「工芸品」としての一面も持ち、日本の職人文化の中で磨かれてきました。
その背景を知ることで、1枚の染め布に込められた想いや技術の奥深さが見えてきます。

家庭用と本格的工房での違い

藍染は、自宅でも体験できる身近な手仕事でありながら、長い歴史と高度な技術に裏打ちされた伝統工芸でもあります。
最近では藍染キットなどが手軽に入手でき、家庭での染色も人気を集めていますが、本格的な工房で行われる藍染とは、工程や仕上がりに大きな違いがあります。

家庭用藍染では、発酵工程を省いた簡易染料が使われることが多く、色味も安定している一方、深みや色の変化が出にくい傾向があります。工程も簡略化されており、準備や後処理も比較的手軽です。初心者にとっては入りやすい方法であり、藍染の雰囲気を味わうには十分でしょう。

一方、伝統的な工房で行われる藍染は、「天然灰汁発酵建て(てんねんあくはっこうだて)」と呼ばれる製法が用いられます。
これは、天然の藍の葉を発酵させて染料をつくる、日本独自の高度な技法です。
発酵の管理には経験と勘が必要で、職人の手で毎日手入れが行われます。

布の素材や気温、湿度などによって色の出方が変化するため、職人の知識と技術によって、
ひとつひとつが異なる唯一無二の作品に仕上がります。

このように、家庭用と本格工房での藍染には、それぞれ異なる特徴と魅力があります。
本物の藍染の魅力に触れたい方や、より深く学びたい方は、ぜひ工房での体験をおすすめします。

伝統技術を支える職人とその技の継承

藍染という伝統工芸が現代まで息づいているのは、職人たちの存在があるからこそです。
彼らは、代々受け継がれてきた染めの技術や知識を守りながら、
現代のニーズにも応えるべく進化を続けています。

職人の仕事は、染料の管理から布の選定、染めの回数や時間の調整に至るまで、すべてが経験と感覚に基づく繊細な作業です。同じ染料でも、天候や湿度によって染まり方が異なるため、
経験に裏打ちされた判断力が求められます。

また、後継者育成にも力を入れており、多くの工房では若手への技術指導や体験プログラムを設けています。
こうした教育の場を通じて、藍染の伝統技術は未来へと受け継がれていくのです。

技術だけでなく、藍に対する敬意や美意識も一緒に継承されている点が、職人文化の奥深さです。
手作業だからこそ生まれる“にじみ”や“むら”は、機械には出せない味となり、多くのファンを惹きつけています。

藍染めの商品ラインナップ

藍染のストールの写真

日常に取り入れられる藍染アイテムには、Tシャツやのれん、小物など多彩なラインナップがあります。ここでは、代表的な製品とその魅力を紹介しながら、生活の中で藍染を楽しむ方法を探ります。

Tシャツや手ぬぐいなど定番アイテムの特徴

藍染の魅力を日常に取り入れたい方には、Tシャツや手ぬぐいなどの定番アイテムがおすすめです。
これらのアイテムは、実用性とデザイン性のバランスがとれているため、初心者でも気軽に手に取りやすいのが特徴です。

Tシャツは、シンプルなデザインでも藍染の独特な色味と風合いが引き立ち、一枚でコーディネートの主役になる存在感を持ちます。使い込むほどに色が落ち着き、個性ある風合いへと変化していくのも楽しみのひとつです。

手ぬぐいは、日常使いはもちろん、ギフトとしても人気があります。和のテイストを残しつつ、現代的なデザインが施された手ぬぐいは、インテリアとしても活用できるアイテムです。

藍染の色味は季節や光の当たり方によっても印象が変わるため、身につける人のライフスタイルや好みに応じた楽しみ方ができます

藍染坐忘の人気アイテムをご紹介

・藍亜麻100% 大判ストール(ストライプ柄)

藍亜麻100%大判ストール(ストライプ柄)の画像

https://zaboblue.shop-pro.jp/?pid=169798777

柔らかな麻生地に藍染を施したストールは、春から夏のスタイリングに溶け込みながら、UV対策にも使える万能アイテムです。自然な藍色が落ち着きを与えます。

・オーガニックコットン Tシャツ

オーガニックコットンTシャツの画像

https://zaboblue.shop-pro.jp/?pid=167140073

肌に優しいオーガニックコットンを用い、藍染の深みを生かしたTシャツは、カジュアルながら上質感もある一枚です。性別を問わず着やすく、ペアで楽しむ方も。

藍染手ぬぐい

藍染手ぬぐいの写真

https://zaboblue.shop-pro.jp/?pid=155517072

当店オリジナルの柄でそれぞれ染め抜いた、こだわりの手ぬぐいです。

(写真は「麻の葉模様」です。)
お好みの柄をぜひ見つけてみてください。プレゼントにもおすすめの、人気商品です。

使うたびに感じられる藍染のぬくもりは、量産品にはない特別な存在感を放ちます。自分用としてはもちろん、大切な人への贈り物としても喜ばれる逸品です。

藍染坐忘での体験が特別な理由

染め師の写真

藍染体験はどこでもできるものではありません。
ここからは、藍染坐忘がなぜ選ばれるのか、その特別さやこだわりを知ることで、体験への期待がきっと高まるはずです。

藍染坐忘独自のプログラムと染め師のこだわり

藍染坐忘の体験が他と大きく違う点は、単なる「藍染体験」ではなく、伝統工芸としての藍染を肌で感じられる特別なプログラムが用意されていることです。

使用する藍は、天然の「すくも藍(藍の葉を発酵させてつくる染料)」を灰汁発酵建てという手法で仕込み、職人が毎日手入れしている本物の藍液。
これは現代では希少で、染料そのものが「生きている」ため、日々微妙に状態が変わるのが特徴です。

染めのプロセスも、染師の指導のもとで布を折り、縛り、染め上げ、空気にさらして酸化させる一連の流れを体験できます。
特にこの「酸化」によって藍色が浮かび上がる瞬間は、
参加者から「まるで魔法のよう」と驚きの声が上がるほど。化学染料では決して再現できない、藍の奥深さと美しさを実感できる時間です。

初心者でも安心して参加できるサポート体制

藍染に興味はあっても、「不器用だからうまく染められるか不安」「伝統工芸って難しそう」と思っている方も多いのではないでしょうか。
藍染坐忘では、まったくの初心者でも安心して参加できるような丁寧なサポート体制が整えられています。

体験前には、道具の使い方や染める際の注意点を染師が丁寧にレクチャー。特に、布のたたみ方や絞りの強さなど、完成後の模様に大きく影響するポイントは、一人ひとりの手元を見ながら個別にアドバイスしてくれるので安心です。

染色の工程では、染めの回数や空気へのさらし方を自分で調整しながら好みの色合いに仕上げていくため、「どんな仕上がりになるか不安」といった声にも寄り添える内容になっています。途中で不安な点があれば、その場で職人がフォローに入るなどサポート体制が万全です。

手ぶらで参加可能なため、旅行や観光のついでに気軽に体験できる点も大きな魅力です。
特に遠方から訪れる方にとっては、道具や素材を一から準備する必要がなく、ストレスなく文化に触れることができます。

藍染に関するよくある質問に答える

藍染液の写真

初めて藍染を体験する方にとって、不安や疑問はつきものです。
ここでは「失敗しないコツ」や「色落ち対策」など、よくある質問に丁寧にお答えしていきます。

初めてでも失敗しないコツは何ですか

初めて藍染に挑戦する方にとって、「うまく染められるか」「ムラにならないか」などの不安はつきものです。
ですが、いくつかの基本的なポイントを押さえることで、初回でも美しく染めることは可能です。

まず大切なのは、布をしっかり湿らせてから染めること
布が乾いたままだと藍液の浸透が不均一になり、ムラができやすくなります。次に、折り方や縛り方をしっかり決めることが模様の仕上がりを左右します。模様を出したい部分を強く縛ると白く残り、ゆるく縛るとぼんやりとしたグラデーションになります。

また、染めの際に重要なのが空気との接触=酸化です。
染液に浸した布は、空気にさらすことで酸化し、鮮やかな藍色に変化します。複数回染める場合は、毎回しっかり空気に触れさせてから次の染めに進むことで、より深い色合いが出ます。

初心者でもこれらの点を意識するだけで、満足のいく仕上がりを目指せます。藍染坐忘では職人が個別に丁寧に指導するので、不安な方も安心して取り組めます。

色止めや色落ち防止の方法はあるのか

藍染をしたあとの色落ちについて気になる方は多いです。
天然藍で染めた布は、洗濯や摩擦で色落ちする可能性がありますが、いくつかの工夫で防ぐことができます。

藍染の色落ちを防ぐためには、まず染めたあとの「水洗い」と「乾燥」が大切な工程になります。染め終わった後に水でしっかりとすすぎ、余分な藍をしっかり洗い流すことで色移りを減らすことができます。
その後は陰干しがおすすめです。直射日光は色を褪せさせてしまうため、
風通しの良い場所で陰干しすることで、藍の発色を美しく保てます

さらに、定期的にぬるま湯での手洗いを心がけることも色落ち防止には有効です。
洗剤を使う場合は、蛍光剤や漂白剤を含まない中性洗剤を選びましょう。

藍染と化学染料の違いは?

藍染には「天然染料」を使った方法と、「化学染料」を使った簡易的な方法があります。
どちらも藍色に染めることは可能ですが、染め上がりの深さや風合い、色の経年変化には大きな違いがあります。

天然の藍染は、藍の葉を発酵させて作る「すくも藍」を使い、自然の力で布を染め上げる伝統的な技法です。
染料そのものが「生きている」と言われるように、日々状態が変わるため扱いは難しいですが、
染めるたびに唯一無二の表情が生まれるのが大きな魅力です。
また、藍には防虫・抗菌・消臭といった天然の効果があるとも言われています。

一方で、化学染料を使った藍染は、手軽で発色が安定しやすい点が特徴です。
短時間で鮮やかな色に染まるため、ワークショップなどでは多く使われていますが、色の深みや変化、肌ざわりなどにおいては天然藍には及びません。

藍染坐忘では、本物の天然藍と昔ながらの技法にこだわって染めを行っているため、伝統工芸としての藍染の魅力を深く体感したい方にはおすすめです。

まとめ

藍染は、日本の伝統工芸として長い歴史を持ち、その美しい色合いから「ジャパンブルー」とも称される染色技法です。
この記事では、藍染の基本や歴史、体験の魅力、商品展開、そして初心者の疑問まで幅広く解説しました。

藍染の魅力は、自然素材を使った奥深い色味や、自分の手で染め上げる体験を通してその文化を身近に感じられることにあります。
特に藍染体験は、単なるものづくりにとどまらず、日本文化の一端に触れる貴重な機会となるでしょう。

もし、この記事を読んで藍染に興味を持たれたなら、ぜひ藍染坐忘の体験に足を運んでみてください。
初心者でも安心して参加できる丁寧なサポートと、職人の技を間近で学べる環境が、きっとあなたの感性を刺激してくれるはずです。

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2025年度 夏季休業のお知らせ

平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。誠に勝手ながら

下記期間を夏季休業とさせていただきます。

2025年8月13日(水) ~ 2025年8月17日(日)まで

※ 2025年8月18日(月)より、通常業務を開始します。

※ 休暇中のお問合せにつきましては、2025年8月18日(月) 以降に対応させていただきます。

大変ご迷惑をお掛けいたしますが、 何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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2024年度 年末年始休業のお知らせ

平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。誠に勝手ながら

下記期間を年末年始休業とさせていただきます。

2024年12月29日(日) ~ 2025年1月5日(日)まで
12月28日(土)は正午12:00で業務終了となります。

※ 2025年1月6日(月)より、通常業務を開始します。

※ 休暇中のお問合せにつきましては、2025年1月6日(月) 以降に対応させていただきます。

大変ご迷惑をお掛けいたしますが、 何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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2024年度 夏季休業のお知らせ

平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。

誠に勝手ながら下記期間を夏季休業とさせていただきます。

2024年8月11日(日) ~ 8月15日(木)まで

※ 2024年8月16日(金)より、通常業務を開始します。

※ 休暇中のお問合せにつきましては、2024年8月16日(金) 以降に対応させていただきます。

大変ご迷惑をお掛けいたしますが、 何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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2023年度 年末年始休業のお知らせ

平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。誠に勝手ながら

下記期間を年末年始休業とさせていただきます。

2023年12月29日(金) ~ 2024年1月3日(水)まで

※ 2024年1月4日(木)より、通常業務を開始します。

※ 休暇中のお問合せにつきましては、2024年1月4日(木) 以降に対応させていただきます。

大変ご迷惑をお掛けいたしますが、 何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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2023年度 夏季休業のお知らせ

平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。

誠に勝手ながら下記期間を夏季休業とさせていただきます。

2023年8月13日(日) ~ 8月15日(火)まで

※ 2023年8月16日(水)より、通常業務を開始します。

※ 休暇中のお問合せにつきましては、2023年8月16日(水) 以降に対応させていただきます。

大変ご迷惑をお掛けいたしますが、 何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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2022年度 年末年始休業のお知らせ

平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。誠に勝手ながら

下記期間を年末年始休業とさせていただきます。

2022年12月31日(土) ~ 2023年1月4日(水)まで

※ 2023年1月5日(木)より、通常業務を開始します。

※ 休暇中のお問合せにつきましては、2022年1月5日(木) 以降に対応させていただきます。

大変ご迷惑をお掛けいたしますが、 何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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2022年 夏季休業のお知らせ

平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。誠に勝手ながら下記期間を夏季休業とさせていただきます。

2022年8月13日(土) ~ 8月15日(月)まで

※ 2022年8月16日(火)より、通常業務を開始します。

※ 休暇中のお問合せにつきましては、2022年8月16日(火)以降に対応させていただきます。

 大変ご迷惑をお掛けいたしますが、 何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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アイヌ文様藍染ストール展示販売_AKAN AINU ARTS & CRAFTS_丸井今井札幌創業150周年記念

藍染坐忘です。昨年より、阿寒アイヌコンサルンの方とアイヌ作家の郷右近富貴子様と藍染坐忘のコラボレーションにより、作品制作を進めておりましたアイヌ文様ストール。
昨年2月にアート作品として発表・ご紹介させて頂きましたが、多くの方よりご感想や反響を頂戴いたしました。
この度、こちらのアイヌ文様のストールの企画展示販売が実現いたしました。
素晴らしいご縁とお図らいに、心より感謝申し上げます。

丸井今井札幌本店創業150周年記念特別企画
北海道の祖(はじ)まり~アイヌ文化の新しいものがたり~
会期/2022年3月9日(水)-3月13日(日)
※最終日、午後6時終了
会場/丸井今井札幌本店 大通館9階 催事場

【イベント概要】
アイヌ文化に新しい価値を加えたものづくりに出会う、5日間。
アイヌ民族の文化・伝統を現代に受け継ぎ、新しい価値を発信し続ける作り手たち。伝統の本質はそのままにモダンにアレンジし、新しい時代のアイヌ文化を築いています。
彼らの作品がここ、丸井今井札幌本店に一堂に集結いたします。
また、文化・伝統を体験できるワークショップや作り手によるトークイベントも開催。
作り手たちの想いを知り、アイヌ文化の新しいものづくりに出会いませんか?

【作品詳細】
郷右近富貴子(デザイン)×藍染坐忘(染め・制作)の特別なストール。
霧の中にしっとりと浮かぶ阿寒湖の風景を思い描いてデザインされたアイヌ文様。このイメージをストールで表現するため、まずは生地全体をグラデーションになるよう藍染し、次に程の異なるふたつの型を使い、抜染(ばっせん)とよばれる技法で色を抜いて、丁寧に文様を描いていきます。
特殊な糊を使うため、何度も洗い、ゆっくりと乾燥させてようやく完成です。
環境によって日々発酵具合が変化する、古来からの天然染料・藍。
生きている藍と職人の手によって染め上げられた、他にはないストールです。
一点ごとに表情を変えるアイヌ文様をぜひご覧ください。

【展示販売情報】
丸井今井札幌本店 大通館9階 催事場
AKAN AINU ARTS & CRAFTS → NEXTのブースにて、藍染アイヌ文様ストールの展示販売が行われます。その他作家様の作品もご堪能頂けます。
※商品の価格・詳細は催事会場にてお確かめ下さいませ。
※数量限定・なくなり次第終了となっておりますので、宜しくお願いいたします。

イベント詳細
 https://www.maruiimai.mistore.jp/sapporo/event_calendar/ainu.html

5日間という短い会期ですが、是非、多くの方にアイヌクラフトの素晴らしさと芸術美をご覧いただければと思います。
どうぞ宜しくお願いいたします。

2021年度 年末年始休業のお知らせ

平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。

誠に勝手ながら下記期間を年末年始休業とさせていただきます。

2021年12月30日(木) ~ 2022年1月4日(火)まで

※ 2022年1月5日(水)より、通常業務を開始します。

※ 休暇中のお問合せにつきましては、2022年1月5日(水) 以降に対応させていただきます。

大変ご迷惑をお掛けいたしますが、 何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

制作実績_キサブロー様監修_藍染掛け軸

こんにちは。藍染坐忘です。季節が巡るのは早いものですね。
先日、素晴らしい藍染の掛け軸作品の制作に携わらせていただきました。

アーティストのキサブロー様が内装デザインを全面監修された、
和室のプライベートエステサロン「No.3 SHIROGANE」様の室内装飾用の掛け軸になります。

本麻の生地をグラデーションに藍染めし、抜染の技法でデザインを浮かび上がらせています。細さ1mmの線で描かれた精巧な作品を如何に再現するか、全集中で作業を行いました。
↓洗い流す前の状態。

掛け軸に描かれたイラストはアートディレクター・映像作家の奥下和彦様の作品。白金に伝わる”笄橋伝説”を一筆書きで表現されています。

「深海」をコンセプトとした空間に、天然藍染の深い色合いと世界観もマッチし、一室に素晴らしく溶け込んだ最高の1枚となりました。

流木とロープを使った装いも、とても風流で、天然の青の魅力がより深いものに。キサブロー様の細部へのこだわりとセンスに、ただただ感銘を受けます。

No3_SHIROGANE
東京都港区白金エリアにOPENされた、プライベートな和室エステサロン。
最高の技術とおもてなしに溢れる空間で施される完全オーダーメイド施術により、和の癒やしを存分に堪能できるお店様です。

▼WEBサイトはこちら▼
https://no3shirogane.com/

この度は、貴重な作品制作に携わらせて頂き、誠にありがとうございました!

年末年始休業のお知らせ

【年末年始のお知らせ】
平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら下記期間を年末年始休業とさせていただきます。
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2020年12月29日(火)~
2021年1月4日(月)まで
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※ 2021年1月5日(火)より、通常業務を開始します。
※ 休暇中のお問合せにつきましては、
2021年1月5日(火) 以降に対応させていただきます。
大変ご迷惑をお掛けいたしますが、
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

2020年 夏期休業のお知らせ

【2020年 夏期休業のお知らせ】
平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら下記期間を夏季休業とさせていただきます。
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2020年8月13日(木)~
2020年8月16日(日)まで
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※ 2020年8月17日(月)より、通常業務を開始します。
※ 休暇中のお問合せにつきましては、
2020年8月17日(月)以降に対応させていただきます。
大変ご迷惑をお掛けいたしますが、
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

藍染マスクのこと

こんにちは。藍染坐忘です。久々のブログ更新です。

新型コロナウイルス感染症に罹患された方々、及び関係者の皆様に置かれましては、謹んでお見舞い申し上げます。
世界各国での新型コロナウイルス感染症の流行が一日も早く終息致しますことをお祈り申し上げます。
先日ようやく緊急事態宣言も全国的に解除され、徐々に地域にも活気が戻り始めました。

2月中旬、この度の事態の緊急性を知ってより直ぐに、自社で出来ることは無いか?と考え、自社内の縫製設備と技術環境を活かした藍染マスクを作ろうと、スタッフ一同団結し、試行錯誤を重ねオリジナル製品化いたしました。
沢山の方に手にとって頂き、心より感謝申し上げます。
当時深刻だったマスク不足も今は解消され、供給安定により落ち着きを取り戻しましたが、不安な皆様のお役に立ちたい・少しでも明るい気持ちで毎日を過ごして頂きたいとの思いは変わらぬまま、弊社ならではの特別なマスク、また藍染商品の開発を変わらぬ続けております。

-新商品ご紹介-
〜夏も快適に〜 天然藍染抗菌ドライマスク&エアーマスク

詳細はこちらから

今後とも、こだわりの商品を作り続けてまいります。宜しくお願い致します。

2019年度 年末年始休業のお知らせ

平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。

誠に勝手ながら、下記期間を年末年始休業とさせていただきます。
大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

■2019年12月31日(火)~ 2020年1月5日(日)までの期間

※ 2020年1月6日(月)より、通常業務を開始します。
※ 休暇中のお問い合わせにつきましては、2020年1月6日(月)以降に対応させていただきます。

今後共、何卒宜しくお願い申し上げます。

2019年夏季休業のお知らせ

平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、下記期間を夏季休業とさせていただきます。

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2019年8月11日(日)~15日(木)まで
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※ 2019年8月16日(金)より、通常業務を開始します。
※ 休暇中のお問い合わせにつきましては、2019年8月16日(金)以降に対応させていただきます。

大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

【お知らせ】一般のお客様への藍染体験受付について

20190202

こんにちは。藍染坐忘です。
日頃よりご愛顧頂きまして、誠にありがとうございます。

 

体験の今後の受付につきまして、皆様にお知らせがございます。

 

この度、一般のお客様向け藍染体験の開催日時を、
各月の土曜に限定した、先着定員制とさせていただく運びとなりました。
また、近日中に体験ご利用価格の全面改定も予定しております。
こちらにつきましても、定まり次第、改めてお知らせいたします。

 

体制・また価格変更の背景といたしまして
限られた職人・スタッフで工房を運営していること、
また、藍の原料「すくも」の希少化・高騰の影響にて、 今まで以上により厳かに、「天然藍」を取り扱っていく方針と定めたことがございます。
今後は、そんな貴重な藍の可能性、素晴らしさをより丁寧に広げ伝えるべく、
お客様に喜ばれる商品の充実化、豊かさに繋がる企画開発に注力し、今一度の基盤づくりに邁進していく所存です。

 

<2019年2月〜藍染体験一般受付 変更概要>
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◆毎月土曜のみの開催となります。お電話・またはサイトご予約カレンダーよりお申し込みください。
◆時間帯は10:00〜、14:00 〜の2回、定員は各時間6名〜最大で8名様となります。
◆開催日の3日前迄に、お申込みが5名に満たない場合は、誠に申し訳ございませんが場合により開催を中止させて頂く場合がございます。
◆体験をされない、付き添い・見学のみでのお申込みは、原則ご遠慮頂いております。
※未就学児童・身体の不自由な方の介助についてはOKです。
◆5名様以上となる団体体験をご希望の場合は、指定日以外も柔軟にご対応いたします。お電話でお問合せ下さい。
(4名様以下の場合は、一般開催日のみの対応となりますので予めご了承下さい。)
◆駐車場が限られております。お車で来られたい方は、事前にお知らせ頂いた方の先着順とさせて頂きます。
◆キャンセル・ご変更は開催日の3日前迄にお願いいたします。直前のキャンセルは恐れ入りますがキャンセル料を頂戴いたします。

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※ご質問等がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。

これまで、平日〜土曜まで、毎日のように多くの方にご来房頂き、藍に楽しく触れて頂きましたことに深く御礼申し上げると共に、
今後共、変わらぬご愛顧の程を、何卒お願い申し上げます。

限定開催となり、皆様にはご不便をお掛けいたしますが、体験そのものを廃止する訳ではございませんので、
是非、スケジュールを調整の上、お申込み頂けますと幸いです。

※現時点で既に先の体験をお申込み・確定頂いているお客様につきましては、
ご予約通りの日程でご対応させていただきますのでご安心下さいませ。

この先、より多くの皆様に様々な形で藍に触れて頂けるよう、
更に工房の体制を整え、精進して参る所存です。

今後共、藍染坐忘を宜しくお願いいたします。