合わせたのはスパイスが香る滋賀県産チーズを使うチーズナン。単なる足し算ではなく、味の広がりや余韻までを計算したスパイス料理が、杉谷なすびの可能性をさらに感じさせました。
3名のシェフそれぞれの個性と技術で、3種の滋賀県産食材の魅力を伝えた『SHIGA FINE FOOD DINING』。3名のシェフが口を揃えたのは、滋賀県産食材に共通する「透明感ある味わい」でした。琵琶湖の豊かな水が育む、クリアなおいしさの滋賀県産食材。どんな調理法にもマッチし、かつ明確な存在感を示すその上質なおいしさを改めて感じるイベントでした。
イベントでご紹介した料理や、その他のトップレストランでも『SHIGA FINE FOOD DINING』を首都圏で開催中。
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「SHIGA FINE FOOD DINING」の公式インスタグラムにて随時情報を更新中。 公式インスタグラム
そんな中、共感を持つアワードに出合いました。「Destination Restaurants」です。「The Japan Times」が運営するそれは、日本発信のレストランセレクション。もう少し噛み砕くと、「日本人が選ぶ、世界の人々のための、日本のレストランリスト」です。選考者は3名。学校法人辻料理学館理事長兼辻調グループ代表の辻 芳樹氏、レバレッジコンサルティング代表CEOの本田直之氏、アクセス・オール・エリア代表の浜田岳文氏です。本田氏と浜田氏は、この肩書きよりも、国内外を巡るフーディーと伝える方が納得かもしれません。本田氏は、毎日のように屋台、B級からレストランまでの食を極め、自らシェフイベント「Dream Dusk」なども主催。浜田氏は、約120カ国・地域を踏破し、「OAD Top Restaurants」レビュアーランキング5年連続世界一。本業ではないその活動は、「好き」が昂じたものだったのかもしれませんが、今となっては「使命」すら感じるのは自分だけでしょうか。
その一番を物語っているのが、2023年「Destination Restaurant of the year」を受賞した福島県いわき市の「HAGI」です。
2021年「Destination Restaurant of the year」を受賞した富山県南砺市の「L’evo」。「ONESTORY」においても2017年に取材。当時、「奇抜なテクニックを駆使しているわけでも、世界の高級食材を使用しているわけでもありません。ただ富山に寄り添い、食材のあるべき姿の料理に仕立てる。そこでしか食べられない料理とはつまり、土地の恵みを最大限に生かした料理のことなのです」とシェフの谷口英司氏は語る。
2022年「Destination Restaurant of the year」を受賞した和歌山県岩出市の「villa aida」。「ONESTORY」においても2017年に取材。2022年には「DINING OUT HIEIZAN」のシェフも務める。
2022年の受賞店「ラトリエ ドゥ ノト」は「ONESTORY」でも過去に取材。シェフの池端隼也氏は、「DINING OUT WAJIMA」の協力者でもある。また、「里山十帖」を率いる岩佐十良氏は、2023年に「新潟ガストロノミーアワード」も発足。両店は、先ごろコラボイベントも開催し、県を超えたつながりも強固に。