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Appleを1兆ドル企業に成長させた6つのデザイン哲学

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2018年8月2日, Appleの時価総額がアメリカ企業として初めて1兆ドル(約110兆円)を突破した。1990年代には倒産も危ぶまれたが、スティーブ・ジョブス復帰後、デザインに対してのこだわり、そしてイ革命的なプロダクトを作り出すことにフォーカスをさだめ、iMac, iPod, iPhoneなど、次々に世の中を変える製品をリリース。 その後の躍進も加速し、世界一の時価総額と驚異の利益率を達成している。その一番の要因が「デザイン」にあることは明白で、プロダクトのデザイン性から経営に対してのデザイン的思考の活用など、ビジネスにおけるデザインの重要性を具体的な結果として示している。

スティーブ・ジョブスが信じた6つのデザインフィロソフィー

Appleが手がけるプロダクトやサービスには共通して、かっこよさ、可愛らしさ、使いやすさの要素が組み込まれている。そのデザイン性の高さの裏にはどのような哲学が存在しているのであろうか。今回は、スティーブ・ジョブスが当初よりこだわり続けた6つのデザイン哲学を紹介する。

1. 細部にこだわりまくる

単に、こだわりを持つだけでは足りない。こだわりまくるレベルまで追求する必要がある。ユーザーに「そこまでやるか!」と思わせるほどの「狂気じみた」こだわりをプロダクトに忍ばせることを追求した。 例えば、2世代目のiMac. 通常であれば見ることのほどんどないような、本体の裏面にもこっそりとAppleのロゴの刻印が刻み込まれている。単純に考えると無駄でコスト高に繋がろうように思われるこんなところにも、狂気のこだわりが隠されている。その心遣いに思わずユーザーは”やられた!”と感じ、Appleのファンを生み出すきっかけにもなっているのだ。 1

2. ユーザーをとことん理解し、彼らに共感する

ご存知かもしれないが、これはまさにデザイン思考における最初のステップである、エンパサイズ (共感) である。Appleでは、何を作るかよりも、なぜ作るかに重点を起き、解決するべきユーザーのニーズに共感することから全てをスタートしている。そのためにはユーザーをしっかりと理解することから始めなければならない。 例えば、初期のiMacの場合、多くのユーザーがリビングルームにパソコンを置くことを前提に、インテリアとしてのクオリティーも重要視し、グリーンの半透明の一体型ハードウェアを開発した。ユーザーに共感することで「パソコン = 四角いベージュの物体」の前提条件を打ち崩した例である。 2

3. おもてなしの精神を大切にする

ユーザーを理解し、彼らの目線にあったプロダクトをデザインする。企業目線ではなく、ユーザー目線で何が使いやすいのか。主役はあくまで人間であり、機械ではない。テクノロジーはユーザーの目的を達成するために存在しており、使いにくいものは必要ない。 実はこの考えは元々日本のおもてなしの概念からきている。顧客を理解し、彼らが喜ぶ方法を考え、それができなければ企業側に落ち度がある。当時Made in Japanに憧れていたジョブスならではの発想かもしれない。 このフィロソフィーは、iOSにGUIを採用したことからもうかがえるだろう。その当時、コマンドラインがコンピューターへの一般的であった当時、より人間に近い機械との対話方法として、直感的に使いやすいインターフェースの存在をゼロックスで発見し、心臓の高鳴りを感じたジョブスのエピソードがある。 3

4. フォーカスを定める

ジョブスが復帰後にまず初めにやったこと。それは製品ラインの整理であった。それまで、様々なユーザー向けに複数のプロダクトをリリースしていたのをバッサリと切り捨て、本当にフォーカスすべきユーザー、そして、スタイルにフォーカスを定め、全てをリセットした。その後も、Appleがデザインするプロダクト全てにおいて、極限までにその機能を絞り込み、研ぎ澄まされた物だけをリリースしている。 初代のiPhoneがリリースされた時、最も驚いたのがその物理的ボタンの少なさである。ホームボタンを含め合計で5つのボタンしかない。ここまで絞り込むことで究極の使いやすさを実現した。日本のガラケーと比べてみても、その機能性は異次元であった。 4

5. 親しみやすさを生み出す

Appleの製品にはなぜか親しみを感じる。そう思ったことはないだろうか。見た目のデザインだけではなく、細かな演出が機械にも「人間味」を与えている。例えば、スリープモードに入ると寝息をしているように光るMacのライトや、注目してほしい子供のように跳ねるアプリケーションのアイコンなどがそうだ。 初期のMacも人と人間を繋げることを一つのテーマになっており、アイコンやデバイスなど、そのプロダクトを取り巻く全ての要素に親しみやすさが盛り込まれている。 これは、Macのデザインをする際にジョブスが地元の家電量販店に行き、キッチン用品を徹底的に研究した結果、主婦にも親しみのあるフードプロセッサーのデザインを参考にしたとされている。 5

6. シンプルに、そしてシンプルに

“Less-is-More (少ない方がより多くを得られる)” Appleのプロダクトの最も優れていところ、それはそのシンプル性だろう。デザインにおいて、これ以上削る要素がない状態こそが完成とされる。これ以上足せない、ではなく、これ以上削れない、のがポイント。これはジョブスがハマっていた禅の精神からインスパイアされたものでもある。 その一方で、なぜか今の日本でデザインされる多くのモノはゴテゴテしがちである。削る美学、自信があるからこそ達成できる境地でもある。この辺は企業の経営陣にもしっかり理解してほしいと感じる。 参考: なぜデザインはシンプルな方が良いのか  

筆者: Brandon K. Hill / CEO, btrax, Inc.

海外のCINOに学ぶ、組織におけるイノベーション創出の場づくりとは

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「我が社で何かイノベーションを起こしたい」こう考える経営者や新規ビジネス担当は少なくないのではないだろうか。まずは新規事業を任せられる積極的な人材を増やそう!と考えるものの、社内を見渡せば、言われた仕事だけを淡々こなす受動的な社員にあふれていて、イノベーションどころか、率先して業務の改善に関わろうとする社員もあまりいない。 最近、クライアントと接するなかで、そんな理想とは程遠い現実にため息をついているマネジメント層の声を直接耳にすることが多い。一方、世界を見渡すと、組織ぐるみでイノベーション創出力の向上に取り組んでいる会社が多く、Chief Innovation Officer (以下CINO)という役職まで一般的になりつつあることもわかってきた。 この記事では、CINOを中心に会社をイノベーション体質に変えていった事例2つを紹介しながら、組織にイノベーティブなマインドセットを浸透させるにはどうしたらいいのかを考えていく。

Chief Innovation Officerの台頭

近年、アメリカをはじめとする海外諸国では、「Chief Innovation Officer(CINO)」や「Director of Innovation」といった肩書きを持ち、社内でのイノベーションを専属で行う役員や管理職が急増している。 CINOは会社全体の経営にも大きく影響を与えうる活動を行う者であることから、CEOやCIO(Chief Information Officer)らと近い距離で仕事を行うことが多い。このような肩書を持つ人々は、’00 年代やそれ以前にもいたようだが、今ほど目立った存在ではなかった。 しかし、2015年以降 Chief Innovation Officer Summitというカンファレンスが、ロンドン、ニューヨーク、シドニー、シンガポール、上海、サンフランシスコなどの世界各都市で年間通して複数回開催されていることからもわかるように、CINOの存在感は高まっているようだ。 このカンファレンスでは、GoogleやHPのようなテック系大企業のみならず、航空会社のAirAsiaや生命保険会社のMetLife、Save the Childrenのような非営利団体やアメリカ国務省の健康推進部門など、ありとあらゆる分野でイノベーションをリードするCINOやそれに準ずる役職の人たちが登壇し、その知見を共有している。 この幅広い企業・団体名からも、幅広い業界で企業や団体が組織一丸となってイノベーション創造のために取り組んでいるということがわかるだろう。

組織をイノベーション体質にする仕掛けとは?

それでは、彼らCINOたちは実際にどのように組織をイノベーション体質にするように仕掛けているのだろうか?

1. どんどんアイデアを出させる環境づくり (PayPalの例)

Paypalはカリフォルニア・サンノゼを拠点とし、電子メールアカウントとインターネットを利用した決済サービスを提供する言わずと知れた大手企業だ。 1998年の創業時に関わったメンバーたちは、YoutubeやTeslaをはじめとする数々の有名企業を立ち上げたことから天才起業家集団(ペイパルマフィア)と呼ばれており、彼らが立ち上げたPaypalの企業文化は世間から注目されることが多い。 そんなPaypalは現在イノベーションの定義を「最低限の人員とコストで、アイデアをスピーディーにプロダクトやサービスの形に落とし込むことで、ユーザーの現在または未来のWantsやNeedsを満たすこと」としているそうだ。 現在Paypalでイノベーションを牽引しているのはDirector of InnovationのMikeTodesco氏だ。彼によると、イノベーションを起こす上で大切なものは、ユーザーのWantsやNeedsを満たすための突破口となるアイデアであるそうだ。 Paypalでは「誰もがイノベーター!」だと考えられおり、Todesco氏も、そのような突破口を見つけることは誰にでも可能であると語る。彼によれば、イノベーションに繋がるアイデアを見つける鍵は「多様性」が握っており、彼自身Director of Innovationとして、多様な人々から多様なアイデアを引き出すことに時間と熱意を注いでいるそうだ。 innovation lab 画像引用元: Paypal Stories そのための代表的な施策が、 世界各地にある数多くのオフィス内に設立されたPaypal Labだ。ここでは社員たちに普段の業務とは別に新しいアイデアやテクノロジーとの接点を与える機会を提供している。 普段は一緒に働く機会がないような社員たちを同じ空間に入れて、新しいサービスやプロダクトを考えさせるアイディエーションなどの取り組みを行っており、外部の技術者や学生を招くことも多いようだ。 また、ここで生まれたアイデアは実用化されることもあるため、参加者たちのモチベーションも高く維持することができる。 ここで大切にされているのは、できるだけ多様なアイデアをどんどん自由にシェアすること。どんなに非現実的で、一見馬鹿げているように見えるアイデアでも、まずは共有することを繰り返して推奨している。また、それを可能にするオープンで楽しい雰囲気を醸成するために、時折バレーボールやアーチェリーなどの催しも行いながら取り組みも行っているそう。 多様なアイデアを最大限に引き出し、尊重することで、組織をイノベーション体質に持ち込もうとしているのが、このPaypalの例だと言えるだろう。 関連記事:人材の多様性が組織を強くする【btrax voice #6 Yoonhwa Park】

2. 社員から出たアイデアを実走させる仕組みづくり (Accor Hotelsの例)

Accor Hotelsはフランスに本部を構え世界95カ国に展開する多国籍ホテルグループ。従来の物事のあり方を根本から覆すような「ディスラプション」を起こすことを常に考えており、ホテルオペレータでありながら、ファストブッキングやテレビ等のチャネルマネジメントを行うスタートアップであるAvailproなど、デジタル系の企業をどんどん買収していることで注目されている。 またAccor Hotelsは、デジタル分野のみならず、アーバンファーミングの技術をホテルの菜園に導入したり、外食産業における食品ロスを減らすためのシステムを導入したりして、食品廃棄を6割減らすことなどに成功し、従来のホテルにある大量消費廃棄の在り方を少しずつ変革させようとしている。 urban farming 画像引用元: Eco-business そんなAccor Hotelsでは、2016年からChief Disruption OfficerとしてThibault Viort氏が採用された。彼によるイノベーションの定義は「新たな機会を探索すること」。彼は、社内から出たアイデアを実走させてみたり、スタートアップとのコラボレーションをテストしてみたりと、新たな機会に数多く挑戦していく仕組みを作り上げることで、会社をイノベーション体質へと導いている。 その仕組みの1つが社内プラットフォーム「OPEN-IDEAS」だ。ここでは社員が気軽に新たなアイデアが共有し、定期的にそこからアイデアが採用され、いくつかのキーロケーションでテストされている。 彼らは、リーンスタートアップのメソッドに倣い、1、3、6、9か月ごとに、当初のアイデアがどのようにカスタマーに受け入れられているか、検証するサイクルもシステムとしてしっかり組み込んでいるという。これにより、AccorHotelsでは、最新のテクノロジーを組み込んだサービスをどんどん導入することに成功しており、既存のホテルの在り方を変える1歩を踏み出している。 Accor Hotelsは、従来のホテルにはなかったような新しいサービス案を日々テストし、取り入れていくシステムを構築することで、常にイノベーションを生み出そうと前のめりな会社のカルチャーを醸成している良例だ。 関連記事:今さら聞けないリーンスタートアップの基本

組織一丸となってイノベーション創出にコミットすること

Paypal、AccorHotelsどちらにも共通して取り組まれていることは、社員1人1人にイノベーションを起こす当事者である自覚を持たせるための試みだ。社員に新たなアイデアをアウトプットさせる機会を与え、それが会社のサービスとして実際に試作品化、実用化へと進んでいく仕組みがあることも、社員のイノベーション参加へのモチベーションを上げることにつながっているだろう。 イノベーション人材を増やすためには、大きな組織の中の誰か1人、どこか1部署だけが取り組んでも、現実的には難しいことも多い。やはり、重要になってくるのは、会社全体が一丸となってイノベーションを起こそうと努力することだ。会社のイノベーション創出を担当するCINOのような役職が組織に誕生することは、組織全体としてイノベーションに取り組もうという姿勢の現れの一端なのである。 まずは、組織全体としてイノベーションを起こすことにコミットした上で、社員1人1人がイノベーション創出の当事者である自覚を持たせられるような環境を整備することが必要とされている。 関連記事:

【2018年版】ウェブデザインの最新トレンド5選

【2018】最新のウェブデザイントレンド
Windows8が登場した2012年以降、ウェブデザインに関する話題においてフラットデザインという用語をよく耳にするようになった。 AppleもiOS7を発表した2013年からは、従来使われていたスキューモーフィズム、つまり物理的なアイテムに似せたデザインをやめ、フラットデザインを採用している。 iOS6,7

iOS6, 7

これらにより多くのウェブサイトに影響を与えたフラットデザインは、現在多くのウェブサイトで見かけるようになったが、ウェブデザイン界ではこれに限らず毎年クリエイティブなデザインが生まれ続けている。 この記事では、2017年後半に見られたクリエイティブなウェブデザインのうち、2018年も引き続きトレンドとして見られるであろうものを紹介する。

【トレンド①】モバイルファースト

アクセス解析ソフトを提供しているStarCounterによる世界のブラウザ定点観測の調査によると、2016年11月にモバイルブラウザーの利用率がブラウザ利用率の全体の「50.62%」を占め、モバイルの利用率が従来のコンピューター利用率を超えたことが明らかになっている。 弊社、btraxの当ブログであるfreshtraxでも読者のおおよそ半数がモバイルからアクセスしている。 このモバイル利用率増加を背景に、デバイスに依存しないレスポンシブデザインがトレンドとなり、相性の良いフラットデザインも同時によく見かけるようになった。 何年も前から言われていることではあるが、2018年以降はこれまで以上にモバイルファーストを意識しなくてはならない。 モバイルファーストなウェブデザインの特徴としては、アイコンを多用して少ないスペースで効率よくシンプルに情報を見せていることだ。 例えば横線を縦に3つ並べたハンバーガーメニューなどは非常に一般的なアイコンとして浸透しており、今では多くのユーザーにとってその機能が馴染みのあるものとなっている。 RestuarantFinder

Nutrition app design by Masum R.

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Home growing app design by Typelab D

【トレンド②】フラットデザイン2.0

フラットデザインが進化し、シャドウやグラデーションによってより奥行きのあるフラットデザイン2.0とも呼ばれるセミフラットデザインがトレンドとなっている。 scale

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Fire Works mobile app by Samuel.Z, Mobile app by M. Tony for Elmurz

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Bubblewits

従来のフラットデザインでは余分な装飾やグラフィックを省いたがゆえに、クリックできる箇所がわかりづらいなどといった課題があった。 しかし、フラットデザイン2.0は上記のデザインのようにドロップシャドウやグラデーション、効果的なアニメーションを一部に取り入れることで、従来よりもわかりやすい、つまりユーザビリティの高いデザインを実現している。 ちなみに冒頭で紹介したiOS7のアイコンにもグラデーションが効果的に使用されていることがわかる。

【トレンド③】鮮やかな配色

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Adobe

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Spotify, Eg WineCo

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Colorful landing page design by Adam Bagus for Arielle Careers

2018年にはビビッドカラーなどの鮮やかな色合いがトレンドになると言われている。 これはスクリーンやモニターなどの装置の技術的進歩により、豊かな色を再現することが可能になったことで結果的にデザインの可能性が広がったゆえのトレンドだ。 色はブランディングにおいて重要性が高く、色の知覚は感情に結びつくため、効果的にユーザーにアピールすることができる。ターゲットとなるユーザーがどのような感情を欲しているか、国や文化によって色に対するイメージが異なることを理解することが重要である。

【トレンド④】アニメーション

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GiFs – such as this one by Chris Gannon – are back in favour

gifアニメーションが再起しつつある。 gif規格は現在ほとんどのデバイスで読み込むことができ、ロード中に表示するなど効果的に使用することができる。 アニメーションロゴなどは、少ない時間で効果的に情報をユーザーに伝えることが可能で、企業のブランドをさらに強化するために大きな可能性を与えるかもしれない。 zendesk

Zendesk

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Digital Asset

また上記のように、スクロールアニメーションやパララックス、つまり視差を利用した演出によってユーザーの理解を高めたり、効果的なブランディングが可能になる。 alarm_material_ui

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さらに、クリックやタップ時のアニメーションを効果的に利用し、ユーザビリティを向上させることも可能だ。 上記の例では、タップしたアクションボタンを起点としたアニメーションが、ユーザーに自身が行っている操作と、その結果が結びついていることを理解するために役立たせることができるなど、細かなアニメーションがユーザビリティ向上に役立つことがわかる。 ブラウザの進歩によって様々なアニメーションが実装できる今、シンプルなデザインであっても効果的に印象を与えることができる。

【トレンド⑤】オリジナルイラスト

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Dropbox.design

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Web page illustrated and designed by SixDesign, Zingle

1960年代後半まで広告の世界を支配していたイラストレーションだが、ウェブの世界で再起しつつある。 イラストは、ウェブサイトに個性を見いだす画期的な方法であり、機能性とシンプルさを損なうことなく企業の目指すブランドのトーンに合わせた性格を表現できる。 形、大きさ、スタイルなど無限の可能性があるイラストは、ユーザーエクスペリエンスという名目で遊び心を失うことなく個性を出すことができるだろう。

まとめ

上に挙げたトレンドに共通するのは、ユーザーファーストでありつつも大胆かつ的確にユーザーに伝えるための手法であるということだ。 2018年は最近のウェブの記憶の中でもっとも楽しい年になりつつあると言えるだろう。