ランチェスター戦略とは第一次世界大戦中に、英国のエンジニアであるフレドリック・ランチェスターが提唱した軍事理論です。そして日本では、このランチェスター戦略が経営にも適応出来るということで様々な研究の上、書籍やセミナーによって幅広く提唱されています。
そんなランチェスター戦略ですが、ブログを書く時のSEOキーワードを考える時の戦略としても使えます。
ランチェスター戦略は弱者の戦略と強者の戦略に分かれる
弱者の戦略では、
局地戦で、大手企業が入らないニッチな分野で戦う。
接近戦で、大手企業よりも顧客と親しく関わり関係構築する。
一点集中にて、大手企業の苦手な分野に経営資源を集中する
陽動作戦で、ゲリラ戦法で戦う
強者の戦略では、
営業力や人員体制で戦う
マーケティング力や情報力で戦う
予算(開発費や広告宣伝費)で戦う
商品力・サービス力(人員体制や開発費等)で戦う
上記を見て分かるように、私達中小企業の経営者は人員体制や情報力、予算などでは大手企業やシェアをとる企業には中々勝てません。これはSEO対策でも同じことで、ニーズの高い単一キーワードや検索数の多いヘビーキーワードで戦うのも同じことが言えます。と言うことは、我々中小企業が取るべきブログのキーワード選びなどでは、弱者の戦略を取ることが良さそうです。
局地戦では、地域やサービスの絞り込みを行なう
絞り込みというのは、複合キーワードで狙うということ。例えば、エステサロンの場合は「エステ」や「エステサロン」と言うニーズは圧倒的に高いけど大手企業がひしめくヘビーキーワードでは無く、「エステ 大阪」や「エステ 名古屋」等のような地域の絞り込みが大事。
まだこれだけでは絞り込みきれてはおらず、出来れば「エステ 梅田」「エステ 栄」「エステ 阿倍野」「エステ 武蔵小杉」などの様に出来うる限り地域を絞り込んだほうが成果は出やすいです。他にも「化粧品」では無く、「化粧品 使い方」「アトピー肌 化粧品」「顎ニキビ 化粧水」など、ニッチなキーワードに絞り込めば絞り込むほど、我々中小企業は戦いやすくなります。
接近戦では、心の通ったコミュニケーションを取る
大手企業では多大な広告費から親しみ易いイメージを演出し、ブランドイメージを利用した上で、CRMなどの顧客管理システムを活用し、顧客との接触を図っています。それは効率的なのですが、中小企業では簡単に真似が出来ないのも事実。
私達中小企業の取るべき戦略は、身近に感じられる距離感で顧客とのコミュニケーションを取る事です。例えばこのブログ(エックスラボオンライン)の新規ユーザー率は全体の85%ほどいますが、ニッチキーワードで入って来る方が多いです。メインワードよりもニッチキーワード(ロングテールキーワード)の方が、メルマガなどに登録してもらえれば良い見込み客になってもらえる可能性も高くなります。
1点集中により、ターゲットやニーズを絞る
大手企業は投網で見込み客で一気にさらっていきます。中小企業では、一本釣りで釣り上げないと中々体力が持ちません。ですので、まずはターゲットの絞り込みが重要です。
例えば広告代理店の場合、ターゲット企業は大手企業なのか、100人ぐらいの企業なのか、30人未満の企業か、個人事業主を狙うのかを絞り込まなければいけません。またサービスは「ホームページ制作」「SEO対策」「リスティング広告」「アフィリエイト広告」「システム開発」などの様に特化したキーワードの方が狙いやすくなります。あれもこれもキーワードを狙うよりは、ある特定のキーワードで攻めている方がユーザーには刺さりやすくなるでしょう。
陽動作戦により、大手企業の出来ないことをやる
オファーで大手企業との差別化をしましょう。返金保証や無料プレゼント、無料サービスなど、使い古された戦術でも、業界によっては大手企業が踏み込めない領域でもあります。大手がやりにくい戦略を取ることで、中小企業でもニッチなキーワードで大手と競合しても勝てる可能性があります。
まずは記事数という名の兵力(兵士の数)を増やしましょう!
ブログやオウンドメディアにとって、記事数というのは兵力(兵士の数)です。例えば渾身の力で書いた3記事があったとしても、この兵力数で戦うにはあまりにも難しいです。中には10記事で◯十万PVを達成したと言うような強い兵士(記事)を持ったブログもありますが、稀なケースであり中々書けるものではありません。
SEOやオウンドメディア構築と言う事を考えるとまずは平均点の兵士の数を増やすことを考えたほうが懸命です。まずは100記事を目指しましょう!
兵士を鍛えて、武器を渡す編集作業(リライト作業)
頭数が整ったところで、その兵士達(記事達)は1記事3PVしか上げない戦力かもしれません。その兵士たちを1記事30PVにすれば単純に10倍の戦力になります。今の記事のアクセス数を10倍にする方法の1つが編集(リライト)作業です。
ユーザーが求めているニーズを過去に書いた時よりも深く洞察し、書き直し、データや事例などで分かりやすくしてあげる(武器を持たせてあげる)。そうする事でその兵士(記事)達は鍛え上げられ、戦力として大手企業の兵士たちと戦ってくれるでしょう。
まとめ
ブログにおいてランチェスター戦略を導入するなら上記に書いたような事を実践するのみ!
局地戦で大手企業が入らないニッチな分野(ジャンルやキーワード)で戦い、
接近戦で大手企業よりも顧客と親しく関わり関係構築し、
一点集中にて大手企業の苦手なジャンルやキーワードに経営資源を集中し、
陽動作戦で大手の真似の出来ないオファーで見込み客を捉える。
ブログの方向性が決まれば、まずは記事数という名の新参兵を100名ほど揃え、リライトと言う名のトレーニングを行う。それだけで良いブログ(オウンドメディア)を構築できるでしょう。