カテゴリー: ロボット
ASIMOの誕生から引退まで 日米の人型ロボットの歩み
2022年3月31日にHondaが開発した人型ロボット「ASIMO」が引退した。ASIMOは2000年に初期モデルが登場した。人間さながらに二足歩行する様子は大きな話題になり、二足歩行ロボットのアイコン的な存在として、日本のロボット開発史の新たなるステージを切り拓いた。
その一方で、ほぼ同時期の4月初頭にTeslaは開発中の人型ロボット「Tesla Bot」の最新動画を公開した。その様子は、自然すぎてロボットだと思えないほどだ。全身タイツを着た人間が歩いているだけにしか見えない。
excited to try out the @Tesla bot! comment what you guys want me to test out with it! pic.twitter.com/o299JbUYkT
— Shelby Church (@shelbychurch) April 2, 2022
人型ロボットの歴史を振り返ると日本とアメリカが大きく関わっている。「最初のロボット」が何かということは諸説あるが、アメリカでは1926年に「Televox」が、日本ではほぼ同時期の1928年に「学天則」が開発され、ロボット開発の歴史がスタートしている。

Televox(画像出典元:Wikipediaより)
現在では様々なロボットが我々の生活を支えている。工場などで使われる産業用のロボットやインフラの点検用のロボット、ロボット掃除機、配送業の人手不足を解消するデリバリーロボットなどなど。
これらのロボットはその専門分野に特化した形状をしており、人型ではない。しかし一般的にロボットと言われて想像するのは、やはりASIMOのような人型ロボットだろう。
ASIMOが登場した2000年前後は、日本のロボット開発が大きく躍進した時期であった。そのASIMOが引退した時期に、新たな人型ロボットが登場したのは象徴的な出来事だろう。
そこで本記事では主に日米の人型ロボットを比較しながら、ASIMOの登場から引退までのロボット史を振り返ってみよう。
1990年代後半〜2000年代前半
ロボット開発の黎明期
この時代は、日本でロボットが流行し多くのロボットが登場した。前述のASIMO以外にもSONYのペット犬ロボット「AIBO」や二足歩行ロボットの「QRIO」、産総研の「HRP-2」、現在も続く世界的なロボットの競技大会としての「RoboCup」の開催などが話題に上った。
また小型の二足歩行ロボットによる格闘技競技の「RoboOne」をテーマにしたテレビ番組が放映されるなどロボットブームがおきていた。
アメリカではiRobot社のロボット掃除機「Roomba」が発売され、日本でも話題になった。また同社の軍用ロボット「PackBot」など、軍用ロボットの開発もこの時期から本格的に始まっており実際にアフガニスタンなどに投入されている。
このように、アメリカでは人型ロボットよりも実用性を重視したロボットのニュースが多かった印象だ。現在、PackBotはワシントンDCの国立アメリカ歴史博物館で歴史的な発明品の一つとして、任天堂のゲームボーイ等とともに展示されている。

国立アメリカ歴史博物館に展示されているPackBot(画像は筆者撮影)
歩行・コミュニケーション共に「自然さ」への挑戦
歩行機能に注目してみると、前述の通りASIMOをはじめとして、HRP-2のような等身大のものからQRIO等の小型のものまで多種多様な二足歩行ロボットが開発されていたが、その動きはゆっくりしており、すり足のように歩く能力しかなかったり、歩行中にバランスを崩して転倒するロボットも多かった。
一方でアメリカのBoston Dynamics社が軍用の四足歩行ロボット「BigDog」を開発し、その非常にリアルで、実在の動物のような歩行能力で人々を驚かせた。
重い荷物を背負いながら斜面や荒れた地面を難なく歩き、横から蹴りを入れられてもバランスを保つなど、その性能の高さで世間を驚かせた。
↑ボストン・ダイナミクス社のBigDog
また、人間とコミュニケーションするための能力として、人間そっくりの外観や自然な会話の実現、表情の変化などに注目したロボットも研究・開発が進められている。
その一例として大阪大学と株式会社ココロが共同で開発した「アクトロイド」が挙げられる。
↑初期型のアクトロイド
人間そっくりな外観のロボットで、表情も変えながら人間と対話できるロボットだ。しかしその様子はどこか不自然さを感じる人も多かった。
一般的に、人間は人間に近いリアルなロボットやCGを見ると違和感や嫌悪感を抱く「不気味の谷」現象が発生すると言われており、アクトロイドはそれを実証した形となった。
この不気味の谷をいかに解消するかが、ロボット開発における現在まで続く課題となっている。その後もアクトロイドはバージョンアップを繰り返し、その違和感は徐々に少なくなってきている。
2000年代の集大成とも言えるロボットとして、2009年に、産総研とココロが共同で開発した「HRP-4C」があるだろう。二足歩行の機能と人間そっくりの頭部を持ち、その表情も自然な感じだ。歌やダンスを披露したりファッションショーに参加するなども行っていた。
↑HRP-4Cがファッションショーに登場
2010年代
災害現場におけるロボットの有用性
2011年にASIMOの新型が公開され、歩行機能のアップデートなどに加え、ボトルを開けて飲み物を注ぐというような、人間に近い作業も可能になった。
↑新型ASIMOのデモンストレーション
同年3月11日に東日本大震災が発生し、その対応にロボットも投入されていた。例えば、福島第一原子力発電所の内部調査のために、前述の米iRobot社のPackBotが使用された。
また、日本のロボットとしては、国際的なレスキューロボット競技である「ロボカップレスキュー」で培った技術を元に高い踏破性能を持った災害ロボット「Quince」も投入された。Quinceは放射能汚染により人間の入れない内部状況の把握に一役買った。
ASIMOを原発作業に活用できないか、という意見もあったが、そもそも災害地での活動を想定しておらず、作業現場への投入は行われなかった。こういった災害地域では、がれきや段差を越えて進める踏破能力が重要となるため、当時の二足歩行ロボットには難しいミッションであった。

千葉工業大学、東北大学、NPO法人「国際レスキューシステム開発機構」が共同開発した「Quince」。急遽、原発調査のためのアップデートを行ったという。(画像出典元:千葉工業大学)
実用性を重視して進化していく日本のロボット
2013年にアメリカ国防高等研究計画局 (DARPA) は災害救援ロボットのコンテストとして「DARPA Robotics Challenge」を開催した。そこの予選で最高得点を叩き出したのが東大発ベンチャー企業の「SCHAFT」の二足歩行ロボットだ。
SCHAFTは国内ではあまり注目されなかったようだがGoogleに買収され、「日本企業として初めてGoogleに買収された企業」としても話題になった。
また、2010年後半、日本では産総研がHRPシリーズの最新型として、「HRP-5P」を開発した。これは重労働が可能なロボットとして、石膏ボードをビス打ちするデモ動画を公開し、歩行だけでなく物を掴んで運び、工具を使ってビス打ちをするという作業まで可能になっている。
↑HRP-5Pが作業する様子
また、トヨタもマスター操縦システムで人間が遠隔操作を行う「T-HR3」を開発した。人間による操縦ではあるが、二足歩行だけでなく両手を使って様々な作業も可能だ。
バーテンダーのようにカクテルを作るデモンストレーションの実演など、人間と同じ仕事をこなす能力を示している。

科学未来館で特別展示されているT-HR3(画像は筆者撮影)
一方、アメリカでの状況として、2013年にBoston DynamicsがDARPAと共同で開発した人型ロボット「Atlas」の動画を公開した。スムーズな二足歩行だけでなく、片足立ちでバランスをとる様子の動画を公開し、二足歩行技術の高さが話題になった。
Atlasはアップデートを続けており、現在でも最先端の二足歩行ロボットの一つと言える。また、Boston DynamicsはGoogle、Softbankに買収された後、2021年6月に韓国ヒュンダイ自動車に買収された。
↑Atlasの初期型。動画後半で高度な二足歩行機能を見ることが出来る
人工知能技術によるロボットのコミュニケーション能力の向上
さて、この年代のコミニュケーション機能に注目してみると、人工知能技術の向上によってロボットの能力も飛躍的に上がっていた。
例えば、2015年に囲碁プログラム「AlphaGo」が初めて人間のプロ棋士を破るなど、人間に迫る能力を持つことが証明された。
こういった人工知能の発展は歩行機能やロボットの目となる画像認識など多くの機能で活用されており、人間とロボットの対話能力に関してもその能力向上に大きく関与している。
2014年、Aldebaran Roboticsを買収したSoftbankは「ペッパー」を発表した。
ペッパーは人間と自然に会話できる能力をもち、話している相手を目線で追うなどの仕草も違和感がなく、楽しく会話できるロボットとして日本各地で受付、案内ロボットとして活躍した。身近なロボットとしてその姿を見た人も多いだろう。
しかし、残念ながらペッパーは2020年に生産が終了している。また2022年4月にAldebaran Roboticsを前身とするSoftbank Roboticsのヨーロッパ子会社はドイツのUnited Robotics Groupによって買収された。
前述のアクトロイドも機能がアップデートされ、ホテルの受付をこなすなどの活躍が話題になっている。他の例としては、東芝がコミュニケーションロボット「地平アイこ」を開発し、日本橋三越で受付嬢を努めた。
こういったコミュニケーションロボットの中で注目すべきは、香港のHanson Robotics社が開発した「Sophia」だ。
Sophiaは高度な対話AIを持ち、さらに人間同様に自然に表情を変えながら会話する。その表情は少しぎこちなく見えるが、会話中に冗談めかしく微笑むなど、感情を持っているかのような仕草は人間が話しているのではないかと感じさせる。
Sophiaはテレビ番組に出演したり、インタビューを受けたりとその会話能力が大きく注目され、なんとFuture Investment Initiativeの開催に先立ち、サウジアラビアの市民権を取得するなど、多くのニュースになった。
↑Sophiaのインタビューの様子
2020年代〜現在まで
ロボットの身体能力の飛躍的な進歩
改めて過去のロボットを見てから現在の最新ロボットを見てみると、ASIMOの登場から大きく技術が進歩していることを実感できるだろう。
歩行能力については、ASIMOが誕生した時代ではきれいな平面など限定された足場で、ゆっくりと歩くのが精一杯で、激しく動くとすぐに転倒してしまっていた。現在では、屋内外の環境でも走る、階段を上る、ジャンプするなどが可能になっており、その移動能力は大きく向上している。
Boston DynamicsのAtlasは機能アップデートが続けられ、最新動画ではアスレチックのようなコースでパルクールを行いながら進んでいく様子を見ることができる。歩行だけでなく障害物をジャンプしながら進んだり、バク転など人間以上の動きを実現している。
↑Atlasの最新パルクール動画
2021年にTeslaがTesla botの動画を初公開した。本記事の冒頭で触れた歩行の様子と同様に、全身タイツの人間が踊っているのではと疑いたくなるようなあまりにも自然な動きで、かえって不気味に感じるほどだ。
↑Tesla botのダンス
アメリカオレゴン州のAgility Roboticsの「Digit」は、配送業務や倉庫内で荷物を運ぶロボットだ。荷物を持ちながら階段を上がることもできるという。ロボットが人型であることが必要なのか、しばしば議論になるがこういった荷物を運ぶ用途では有効だろう。
↑Digitの配送の様子
ロボットと自然に会話できる日は間近
人型ロボットとは少し異なるが、人間と対話可能なAIの開発も大きく進展している。
Siri等の音声インタフェースやGPT-3のような高性能の言語モデルといった新技術が次々と登場しており、人間との自然な会話も現実のものとなってきた。チャットボットのようなAIとの対話するサービスも一般的になってきており、ある程度自然に会話できる能力は実現できている。
ロボットの外観についてはどうだろうか?今年の3月にラスベガスで開催されたCES 2022 ではイギリスのEngineered社が「Ameca」を展示した。非常にリアルな表情を作るロボットで、表情の変化具合には今までのロボットに合ったような不自然さがなく話題になった。
↑Amecaの表情変化
日本での変わった例として、小児医療のトレーニングロボットが挙げられるれる。株式会社テムザックの開発した「Pedia_Roid」はリアルな見た目だけでなく、診察中に体を動かしたりまばたきをするなど、その動きは実際の小児患者と遜色がない。
顔色が変わったり瞳孔の大きさが変わるといった状態の再現も可能になっている。また落ち着きなくバタバタと手足を動かす様子は非常にリアルだ。
↑小児患者ロボットPedia_Roid
おわりに
改めてASIMOの登場した2000年から現在までの人型ロボットの変遷を振り返ってみると、その技術が着実に進歩していることを実感できる。SF映画やアニメのように人間そっくりのロボットが登場する日もそう遠くないのではないかと感じられる。
人型ロボットが人間と同じように動けるということは、人間と同じ仕事が出来るという可能性につながる。それは、今まで以上に多くのサポートができるということだ。
また、人間と同じように表情を持ち、話すことができるということは、安心感を与え、ストレスなくコミニュケーションすることができる。
こうした技術発展のスピードを見ると人型ロボットが我々のパートナーとして生活の身近な存在になるという日も、そう遠くないのではないかと思う。
よくある誘導報道が、日本は世界で何位の意識的な話。DX移行で先進国最低の意識とか。。。。まあ反応の仕方の国民性とかあるんでその数字をまともに受けて、だからどうだこうだというフェイクコンサルもいるが、そんなことはどうでもいい。自分たちが実際にどう改革していくかの話が先で、パーセンテージなんかどうでもいいと思うな。DX推進を間違ってERP導入だと勘違いしている企業も多いんで。。。。。
これなんかよくあるフェイクニュースに近いな。
よく2000何年にDX人材がコン開けたりません的な話があるんだけど、その前にDXをどう進めるのかでリアルもDXもわかって今後各企業がどういう方向に進むべきなのかを分析してビジネスモデルを変化させていけるコンサルタントがさらに少数しかいない中で、DX人材が足りませんとか足りますとかの話は全く意味がないんだけど。みんなどうなんだろう?
という事ですよね。
さてこの手の外食系の打開策をしっかり提案できている評論家やジャーナリストやコンサルが少ないのが残念だな。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2010/28/news044.html
コロナで現状が悪いことは誰でも調べればかけるし、この先業態変更や業務改革が必要なことは誰でもわかる。で、根本的な打開策は何かということを提言できているのがほとんどない。
だったらその打開策は何か?
フリーキャッシュフローをよくするとかその手の数字的な話も結果論だからね。まあ方法論としては、サイゼリアなんかは確実に冷凍加工品市場に出てコンビニやスーパーでサイゼリアブランドで展開することだろうな。よく飲食ではイートインがだめならテイクアウトでという方法をとるところが多いけど、そんなん絶対的に限度がある。だから加工品市場だと思うね。そうすれば一気に収益を伸ばすことも可能だ。。。。なんてことはどこでも考えているはずなんだが出れない理由は何だろう。
飲食店展開をしてなおかつコンビニなどの物販にも出してうまくいってるのはコーヒー業界だけど、まあこの品種はパッケージングが楽だからなんだろうけどね。その他の飲食店業態もこれしかないと思うけどな。。。。今までの業態を変更して小型業態とかロボットを入れた非接触業態とかじゃないと思うけどな。
なるほどな。。。いい考察。超納得。
何割とかいう前に絶対金額が大事なんだよな。小さな中で何割伸ばしてもあんまし意味がない。
シリコンバレー発、人の課題を解決する未来のロボットたち
- サンフランシスコでは、「人の生活にある課題を解決するための手段」としてテクノロジーロボットが生活に密着し始めている
- デリバリーロボットはEコマースやオンラインオーダーの普及による人手不足・コスト・エネルギー・交通などの問題に一役買っている
- 移動手段にもロボット技術が使われている。InMotionは小回りもきく、電動一輪車としてサンフランシスコ民からも利用されている
近年、日本でも商業施設や宿泊施設などで案内ロボットを見かけるようになりましたが、果たしてロボットが我々の生活に密着していると言えるでしょうか。
物珍しさから、エンターテイメントとして扱われたり、大型の施設や国際イベントで大々的にお披露目・導入されたりしているのをみることは増えてきましたが、人の生活に寄り添い、共存しているシーンを見ることは少ないのではないでしょうか。
一方、ここサンフランシスコでは、実際にロボットのテクノロジーを使って生活をしている環境があります。もちろん世界トップクラスのテクノロジーが集まるエリアですが、テクノロジーを技術革新に留めることなく、あくまで「人の生活にある課題を解決するための手段」として導入している例が多々見られます。
そこで今回は、サンフランシスコですでに導入されていて、生活の一部として使われているロボットテクノロジーを紹介します。
デリバリーロボット
今日では、AmazonなどのEコマースサービスが一般化したことに伴い、配送量の増加と人材不足により宅配サービスのコスト増加が問題化しつつあります。特に集配センターからエンドユーザーまでの「ラストワンマイル」での人件費高騰は大きな課題として認識されてきています。
実際に、配車サービスのUberのドライバーたちによるストライキがロサンゼルスで発生しましたが、Uber Eatsにも同様の問題があります。既に英国や台湾でもUber Eatsの配達員によるストライキが決行されています。
同様に日本でも先日、Uber Eatsの配達員のための労働組合ウーバーイーツユニオンが結成され、世界中で配送のコストが上がってきているようです。
また、環境意識の高いサンフランシスコ・シリコンバレーエリアの人々は、宅配サービスの増加に伴う排気ガスの増加やエネルギー問題、交通量の増加も問題になっています。こういった問題を、テクノロジーの力を使って解決する手段の一つとして、デリバリーロボットが注目されているのです。
サンフランシスコ市では、基本的にデリバリーロボットが市内の道路を走行することは禁じられていのですが、近年いくつかのスタートアップ企業が導入に向けて準備を進め、実証実験の申請を行っています。実際に許可を既に得た企業もあり、本格的なデリバリーロボット導入の兆しが見えてきています。
Starship Technologiesのデリバリーロボット
Starship TechnologiesはSkypeの共同設立者である Janus FriisとAhti Heinlaによるフードデリバリーロボットのサービス展開を目的としたサンフランシスコのスタートアップ企業です。Starship Technologiesは既に、シリコンバレーの一部地域及びサンノゼやアメリカの他都市、さらにロンドン等のアメリカ以外の国でもサービスを展開しています。
Starship Technologiesはモバイルアプリも開発しており、ユーザーはこのアプリを通じて提携しているレストランからメニューを選び、配達を依頼・注文します。その後、ロボットがお店まで食事を受け取りに行き、指定した地点まで運んでくれるので、ユーザーはアプリで食事を注文後に受取指定地点で待っているだけで良いのです。
さらに今後のサービス展開についても意欲的で、今後は全米の大学にも拡大していく準備をしているようです。先日、4000万ドルの資金調達にも成功し、今後ますます注目されそうです。
PostmatesのServe
Postmatesは、サンフランシスコに本社を置くスタートアップ企業です。2011年に食品宅配サービスとしてスタートし、現在では全米でサービスを展開しています。
現在、自社サービスは人による配達を行っていますが、今後、ロボットによる配達に切り替えていく展望です。その為に開発されたのがServeというデリバリーロボットです。
Postmatesによると、Serveは「Lidar(ライダー)」という、光による測距センサーを用いて周囲の状況を検知していると言います。これは自動運転でも使われている技術です。
そんなPostmatesは、2019年の8月にサンフランシスコ市内の歩道でフードデリバリーロボットのテスト走行に関する申請の許可を受けました。まさにこれから実証実験が始まろうとしています。
デリバリーロボットServeは可愛らしい外見が特徴的。近いうちにこのロボットたちが市内を走り回っている姿が見れるかもしれません。
(blog.postmates.comより抜粋)
Kiwi CampusのKiwibot
Kiwi Campusはカリフォルニア大学バークレー校のスタートアップ企業です。カリフォルニア大学バークレー校のスタートアップ支援プログラムであるSkydeck acceleratorの支援を受け、スタートしました。
Kiwi Campusのサービスも、ユーザーがアプリを通じて、レストランのメニューの配達を依頼します。そして、フードデリバリーロボットKiwibotがユーザーの指定地点まで食事を運んでくれる、という仕組みです。Kiwi Campusによると既に150台のロボットが稼働しており、実際に大学のキャンパス等でKiwibotを見ることができます。
Kiwivotは便利という点だけでなく、愛着という点でも学生から受け入れられています。以前、あるKiwibotが火を噴いて壊れてしまったことを受けて、バークレーの学生たちは、そのKiwibotの為に追悼を行ったのです。ロボットの追悼というのもおかしく思えるかもしれませんが、日々、献身的に食事を届けてくれるロボットに愛着を持ち、感情移入するのも自然な話なのかもしれません。
移動手段としてのロボットテクノロジー
通勤や移動などにもロボットテクノロジーが浸透しています。近年、サンフランシスコ近辺でよく見かけるのが、電動のスクーターやキックボード、一輪車といった乗り物です。これらは新しいガジェットとして、新しい物好きのサンフランシスコ市民に愛好され、普及しつつあります。
さらにサンフランシスコでは、通勤ラッシュの対策や環境への配慮などからこれらの電動スクーター、キックボード、一輪車を選択する人が増えてきているのです。
また、これらは単に物珍しいガジェットではなく、新たなビジネスも生み出しています。LimeやBirdをはじめとした電動スクーターのレンタルサービスです。モノを所有する必要がなく、アプリを利用して簡単にレンタルできる仕組みが整っているため、あっという間に普及しました。
これらは車道を通るため、車を運転する人からすると安全性を疑問視する声もあり、法整備などの問題は残ってはいますが、新たな市民の移動手段として生活の一部になりつつあります。
InMotion
InMotionは電動スクーター等を開発している企業です。元々は国際的なサッカーロボットの競技である、RoboCupに参加していたチームが始めたスタートアップ企業です。RoboCupはロボット技術の促進を目的としたロボット競技会として知られており、2050年までに人間のFIFAワールドカップチャンピオンチームに打ち勝つロボットチームを作ることを、最終的な目標としています。ここで培われた技術が、技術革新にとどまることなく、実際にサンフランシスコで生活の一部として取り入れられてきているのです。
サンフランシスコでよく見られるのはInMotionの電動一輪車です。自転車に比べて小型なので(重量はかなりありますが)、バス等の交通機関や店内に持ち込みやすい利便性もあります。
古いタイプの物だとパワーが足りず、坂の多いサンフラシスコの町中を走るのは苦労するかもしれませんが、公園等で平地を走るのであれば十分走行できます。
筆者もInMotionの電動一輪車を使用して通勤、週末の移動をしています。一輪車が自動でバランスを取ろうとするので、それに慣れるまで初めは多少の練習が必要ですが、コツをつかめばとても快適に町中を走り回れます。
まとめ
技術をただ高めることだけに留めるのではなく、人がもつ問題を解決してこそ、その技術・サービスに価値が生まれます。ここサンフランシスコ・シリコンバレーには人を中心にするマインドセットがあるからこそ、このようなスタートアップたちが人々の生活に入り、受け入れられ始めているのではないでしょうか。
また、筆者は前述のRoboCupに参加していた経験があります。その経験上、ロボット開発は、トライ&エラーの繰り返しと言えます。実験室でどれほど調整しようとも、実際に運用すると予期せぬ問題が次々と見つかり、現場への適用性や技術者の応用力を試されることもままあります。そういった開発スタイルは、チャレンジとイノベーションを信条とするベイエリアの気風にマッチしていると思います。改めてテクノロジーとイノベーションが相乗効果で育っていく場所なのだと思います。
btraxでは、デザイン思考とサービス使用者を中心としたサービスの開発(人中心・ユーザー中心デザイン)、そのためのマインドセット研修プログラム、グローバル向けローカライゼーションサービスを提供しています。ご興味がある方はぜひ、お気軽にお問い合わせください。
そりゃそうだろう
すごい世界だ。梱包は確かに手間かかってマンパワー的な領域だな。そこに機械投入は適切だ。
Amazon、人間の5倍速で梱包するロボットを配送センターに導入中──Reuters報道
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/14/news063.html
なるほどなるほどこれはわかるわかる。レストランテック
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33323950U8A720C1000000/
今の企業にとってはAIとか言う前にハンドメイドで統計を使ったディープ分析をやらないと。。。。
世の中の企業で分析しをていないところはないと思う。しかしそれがエクセルの表にしました。グラフにしました。ピボットかけて集計しましたというのが分析家というとそんなものは全く分析ではない。ちょっと見やすくしましたでしかない。
ちょっと見やすくしたレベルで経営判断も可能な部分も多数あるだろうが、それ以上に普通にみているデータからではわからなかった分析からあたらな可能性を発見できなければ、後追いの注文型の判断しか出できないだろう。数字はあくまで結果だから先のことは見えないよねというような愚問はさておき、やっぱり最後は気持ち的にできるかどうかだよねなんて言うリスクを無視した無責任な判断も別にして、しっかりデータアナリストが社内であらゆる数値から経験数十年の経験者も見えなかったような推論をデータで出すということをしないとだめだ。小の企業が大に勝てる可能性はこの部分だと思う。熱意がありますのは誰でもどこでもあるし、やれるまでトライし続けますもどこでもある。
分析の手法は山ほどある。まあ、手法をそれを使うのかというのは数回のトライ&エラーでも可能だが、そのデータを選択するのかしないのかその場合の有意性はその程度なのか、その一次結果からさらにどこまで推論を深めてさらに2次分析を行うのか、さらに。。。以上の繰り返しをどこまで深めるのかが必要だ。これは全分野で必要だ。。。。なんていってもそのうちにAIがさまざまな形で入り込んできて、分析プロセスを理解しないままに方向性が出てそのうちロボット以上に人間がロボットみたいなことになったりしたときは知らんよ。。。。
ブロックチェーンの活用次第なんだが。流通も大きく変わる幕開けのような時期だね。
やっとこ無人店舗とかスタートしだしてきて、これからもいろいろ新しいトライアルが起こるだろうが、何百台のカメラなどとの連動と今起こっている仮想通貨や電子マネーなどのブロックチェーンとの親和性の高い決済で、エンドからフロント部分である品ぞろえとか、品出しなどの店内作業とか、さらにその背景の発注や物流やさらにはその上流部分の仕入れや生産・加工管理プロセスなどブロックチェーン活用で大きく全体の最適化や差別化の方法がスタートしそうだ。
今までのサプライチェーンとかは、どっかの1社のシステムを使わないとだめだったが、ブロックチェーンなら分散なのでそういったクローズドのシステムではなくでも安全な手法で発展できそうだ。後はそこにベンチャーがどんどんトライしてくれるかだ。古い考えの規制団体や今までの経験をベースにしているようなところ(企業やコンサルみたいなんが)が、ブレーキを踏みに来るだろうし、それに関係ないような異次元感覚で進めていきたいものだ。
鴻海、スマホ生産効率化 工場無人化へ4600億円:日本経済新聞
自動化進むとこんなに人のリソースは減るんだな。
鴻海、スマホ生産効率化 工場無人化へ4600億円:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26949160V10C18A2FFE000/
ロボットとアマゾンゴー方式
「変な・・・」シリーズは、サービス業とか割と単純な飲食業なら広がる可能性はたかそうだし、ロボットとかメインテナンスとかその機械代のリースはなんとかなりそうだ。
アマゾンゴー方式は、アマゾン以外の物販でもいつでも気軽に導入できるAI +ビッグデータ +クラウド+リース方式とか考えられそうだ。当然アマゾンならそう言う方向性を取るだろう。
。。。。なんてことになると、今までの流通コンサルの姿は大きく変わりそうだ。
「変なカフェ」これはいいね。。。。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26316780Q8A130C1XQH000/
どこまでメニュー増やせるかあれやけど、チェーン化は確定だな。今まで人手不足という事でどの業界も求人難で困ってたし、その人件費も相当上げていかないと難しかったけど、この手法で損益が取れるのならどんどん「変な・・・」シリーズで変えていくことができそうだ。
アマゾンゴーでやっとリアル店舗にも刷新が進む
http://diamond.jp/articles/-/114392?page=2
ECを熟知しているから登場した無人店舗という感じですかね。今までのリアル店舗のノウハウベースならいつまでも経費削減とか効率化とか仕組み化とか言いながらも改善しかできなかったのがここで一気にボトルネックをなくしてしまったのが面白いです。これで流通業の今までの業務改革の仕方が大きく変わるでしょう。すでに製造業では難しいところでもロボット化が進んでいるので当然の進化といえば当然なのかもしれません。
あとはどこまでの業種でこれが浸透するかですね。その浸透具合によっては百貨店やショッピングセンターもその業態が再編されるでしょう。投資の仕方も大きく変わるでしょう。投資家も募りやすくなるかもしれません。株投資のように無人店舗への投資が大きくマーケット化するかもしれません。
この無人店舗に同調して物流も店での陳列方法も大きく変わるでしょうね。今までの理論が通じるか見ものです。
自分としては、無人店舗とイヤホン型の人工知能同期型のウエアラブルによって販促も店内導線も変わり買い方が大きく変わるのではないかなと期待してるんですけど。。。。。。
わからんことはないけど
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25506380Q8A110C1000000/
個人個人もスマホをベースにクラウド端末を持っているので、それが車のとどう相互リンクできるのか相反するのかわからんところが多いね。
車で起きている時間中ずーっとおる人も少ないと思うので、そういった意味では個人ごとのクラウド端末の補完機能というレベルに落ち着くのでは、もしくは拡張機能だよなと思うな。
その前に車に乗る人が少なくなってきている状況での対抗策かな? 自動運転になったからといって乗る人が増えるとは限らんしな。でも増えるか????!!!
ダイバーシティという発想
最近どこでもダイバーシティという話が飛んでて、中にはそら外国人雇用だの英語を社内での共通語にとか、いきなり様々な部署の人間を入れてのプロジェクトという話になっているところが多い。どっかの人材紹介や学校や研修会社のいい商売道具のようなパッケージになっているような気がする。
しかしよく考えてみると、ネットを活用すればいくらでも既存とは違う考え方や方法論が見つかるわけだし、別に英語が使えなくても相当なレベルのAI翻訳が登場しだしているし、別に人をいろいろ集めるよりも自動化や今までとは次元の違う方法やテクノロジーがあるわけで、そこで無理して多種類の人材をかいする必要も最近はすくなくなってきているのではないだろうかと思う。必要な人材をスポットで集めることなんてなかなか難しいわなあ。まあ最近は、相当な少人数で今までの事業ができたりするわけである。
なんかどっかの業界と業界とが派遣争いをしてるというわけではないよね?
とはいっても面白いという点では面白い面もある。まあ、意思決定でやるととんでもないほど時間とストレスがかかるが、意思決定後のアクション実行段階ではそれなりに面白い体験ができたりすることは事実だね。