アメリカのスタートアップ・アイデアを紹介するニューヨーク発メルマガFrom the Alleyのクリエーター。注目すべきアーリーステージスタートアップのビジネスモデル、アイデア、ターゲット市場などを解説。アメリカで大手日経企業のM&Aを担当してきたニューヨーク育ちの日系人。市場リサーチ、英語サポートなど、コンサルティングの経験あり
2014年 アメリカで英語版『人生がときめく片づけの魔法(洋題:The Life-Changing Magic of Tidying Up: The Japanese Art of Decluttering and Organizing )』を出版。この本は、世界40カ国以上で翻訳出版され、シリーズ累計1000万部を超える世界的大ベストセラーになっている。
分散型メディアで有名なのはNOW THIS というアメリカのメディアだ。NOW THISは、Instagram, Facebook, Twitter, YouTube, Snapchatの5つのプラットフォームを使って、政治や時事など話題のトピックをおよそ1分の動画をシェアすることで情報を発信するメディアだ。
NOW THISは以前、自社のウェブサイトにて大胆なキャッチフレーズを公表していた。“Homepage. Even the word sounds old. Today the news lives where you live.”(ホームページ。もうその言葉すらダサい。今は人がいる場所にニュースがある時代だ。)
NOW THISは数々のトピックを扱っているが、トピックによってアカウントを複数保持し使い分けているのも特徴だ。例えば、NOW THISのInstagramアカウントは時事ネタを広く扱ったメインのアカウント@nowthisnewsから、最新テクノロジーを紹介する@nowthisfuture、エンターテイメントトピックを扱う@nowthispop、女性の社会進出やフェミニストなどのトピックを扱う@nowthisherなど、FacebookやTwitterも合わせて10個以上もの異なるトピックを扱うアカウントを運営している。
そしてNOW THISの最大の特徴は、ほとんどすべてのコンテンツが動画であることだ。NOW THISのキャッチフレーズが”Stories that move” という言葉の通り、「感動させる(move)ストーリー / 動く(move)ストーリー」の2通りの意味を含んでいる。
"The place for awesome inventions, innovative ideas, and constant inspiration." from the team at INVENTIONS INSIDER. Happy to have you over at our place.
The Wingに注目した理由の一つに独自のコミュニティ形成が挙げられる。1つはゲストを招いたイベントを定期的に開催していること。過去にはヒラリー・クリントンやジェニファー・ローレンスなど著名人たちが女性の活躍に対する思いを語っている。
もう1つは、オリジナルのアイテムをオンラインストアで販売し、The Wingのコアファンを生み出していること。販売されているTシャツやキーチェーン、マグカップにはどれも「Girls Doing Whatever the Fuck They Want(女性でもやりたいことは何でもする)」や「In Sisters We Trust Long(私たちは長く信頼し続けるシスター)」といった女性に勇気を与えるメッセージが込められている。
また、企業に透明性を求める動きや、FOMO(Fear of Mission Out、重要なイベントを見逃してしまうことを恐れる感情)、リアルなつながりへのニーズから、ライブ動画に対する人気も見落すことはできない。リアルタイムでユーザーからの質問に答えたり、商品のライブデモ、イベントの「舞台裏」を公開したりするなど、その時しか見ることができない、限定感のあるコンテンツ制作に取り組みたい。
今までもGoogle Play Store経由やサードパーティーのアプリを使って聞くことは可能であったが、Androidデバイスにおけるポッドキャスト環境はAppleデバイスほど整ったものではなかった。このGoogle公式アプリによって、世界のスマートフォン市場の8割を占めるAndroidユーザーが快適にポッドキャストを楽しむ環境が整った。
この様な地域ごとのニーズ差が出てくるのは必然だが、MaaS関連のニーズが日本市場に存在し、それが認知され始めているのは事実である。今年12月、日本初の産学官MaaS促進団体であるJCoMaaS(Japan Consortium on MaaS)が設立され、欧州諸国に倣った産学官連携型エコシステムが構築されようとしている。
このほか、JR東日本は2017 年 9 月、交通事業者、国内外メーカー、大学、研究機関などが参加・連携して社会課題の解決に取り組むことを目的に、「モビリティ変革コンソーシアム」を設立。3 つのワーキング・グループ(WG)を設置し、Door to Door推進WGにおいて都心地域等におけるマルチモーダル・サービスを検討している。
日々D2C(Direct to Consumer)に特化した企業が興隆し、ユーザーに対しクリエイティブなアプローチをかけることでマーケットの割合を高めている。freshtraxでは過去何度かD2Cに関する記事を取り上げているが、今回はD2Cだからこそ実現できるユーザーとの密な関係構築とユーザーを引きつけるのに効果的なキャンペーンについて触れたいと思う。
2017年にThirdloveは、”12 Days of Gifting”(ギフトの12日間)といったキャンペーンを打ち出した。これは、クリスマスまでの12日間毎日抽選で異なる商品がプレゼントされるといったキャンペーンである。”12 Days of Gifting”は、友人や恋人に贈るクリスマスのギフトとしては人気のあるアイディアだが、ビジネスとしてこのようなキャンペーンを打ち出した会社は少ない。
Frank and Oakはモントリオールに本社を置く衣料品店。2012年にEthan SongとHicham Ratnanによって立ち上げられ、設立当初からグローバル展開をしている。企業理念には「男女ともにおしゃれな衣服を安く提供すること」を掲げている。
Frank and Oakはクリスマスにキャンペーンを行ったのだが、他のブランドとは違った施策を行った。“And”コレクションと呼ばれる衣服の販売を筆頭に、インクルージョン(一人ひとりが異なる存在として受け入れられ、その違いが活かされること)、平等そしてダイバーシティに焦点を置いたキャンペーンをクリスマスの数週間前に始めたのだ。
Frank and Oakはこの季節をキャンペーンに上手く活用し、「coming together(一体となる/団結する) 」というテーマの基、人と違うことに誇りを持つことが重要だというメッセージを発信した。このキャンペーンを通して、寄付や啓蒙といった社会貢献を行うと同時に、Frank and Oakを知らなかった潜在顧客に関心を持ってもらうことができた。