「ジョルジオ アルマーニ」×ディエチ コルソ コモのカプセルコレクション 伊勢丹新宿などで発売

 「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」はイタリア・ミラノのセレクトショップ、ディエチ コルソ コモ(10 CORSO COMO)とコラボレーションしたカプセルコレクションを1月12~18日の期間、伊勢丹新宿本店本館3階(センターパーク/プロモーション)で販売する。合わせて、一部の「ジョルジオ アルマーニ」ブティックとオフィシャルサイトでも取り扱う。
 
 同カプセルコレクションは、1980年代の「ジョルジオ アルマーニ」の広告ビジュアルに着想を得てデザインしたものでジャケット、シャツ、コートなどをブラック&ホワイトで統一。さらにレースアップシューズやハイヒール、「ジョルジオ アルマーニ」のアイコンバッグである“ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ”などのアクセサリー類もそろえ、計24点をラインアップする。シルク、ベルベット、サテン、カシミヤと素材を使い分け、ブラック&ホワイトを単調に見せていないのもポイントだ。価格はジャケットが税込36万3000円、コートが66万円、バッグが25万3000円など。

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「H&M」がバーチャルファッションを発表 デジタル限定ルックを着用できるイベントも

 「H&M」は、ブランド初となるバーチャルファッションを1月11日に発表した。バーチャルファッションはフューチャリスティックな素材を使用したオーバーサイズのベストとレオタード、オレンジの光を放つニット、ネオンカラーのパーカとパンツの3ルックで、仮想空間ならではのディテールを再現し、体型や性別を問わず、多様性を追求したデザインを取り入れた。

 発表に合わせて、日本やアメリカ、イギリス、フランス、デンマーク、インドの6カ国で1月10〜31日にオンラインコンペティションを行う。応募者は同社の公式サイトで3ルックの中から1つを選び、名前をつける。当選者3名は自身の写真とルックが合成されたデータを受け取ることができる。ルックはコンペティションの賞品としての提供のみで、製造・販売する予定はない。

 キャンペーンビジュアルにはHBOの人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ(Game Of Thrones)」でアリア・スターク役を演じ、「H&M」のサステナブル・アンバサダーを務めるメイジー・ウィリアムズ(Maisie Williams)を起用した。

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藤原ヒロシの「フラグメント デザイン」が木村拓哉のツアーグッズをデザイン

 藤原ヒロシが手掛ける「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」は、歌手で俳優の木村拓哉とのコラボレーションアイテムを発売した。3月31日23時までの期間限定で、現在ジャニーズ事務所の公式EC「ジャニーズショップ オンラインストア」で取り扱っている。

 プライベートでも交流のある2人による今回のコラボは、木村が2月から開催する2ndアルバムのツアー「Next Destination」のオフィシャルグッズの一部を、「フラグメント デザイン」が担当する形で実現した。多面体風のイーグルをメーングラフィックに、ジップアップフーディー(税込6000円)とTシャツ2種(同3600円)、バンダナ(同1300円)の3型をラインアップする。なお、ツアー会場では本アイテムの販売は予定していない。

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ムートンブーツの「アグ」が米国人歌手シェールを起用したキャンペーンをスタート

 ムートンブーツで知られる「アグ(UGG)」は、グラミー賞やアカデミー賞を受賞する米国人歌手兼俳優のシェール(CHER)を起⽤した、2022年春夏のキャンペーン「FEEL ____」をスタートする。同キャンペーンでシェールが履くのは、ブーツ型の“クラシック ミニ2”(税込2万5300円)やスリッパ型の“コケット”(1万9800円)など。

 撮影はカリフォルニア州マリブにあるシェールの⾃宅で行われ、「アグ」を履いたシェールが愛猫のマーラとお気に⼊りの映画をホームシアターで見たり、電話で⺟親と話したり、静かに瞑想したりする。

 リンゼイ・ディコーラ・ダッショフ(Lindsey Dicola Dashoff)「アグ」ブランドコミュニケーションズ&パブリックリレーションズ担当シニアディレクターは「“FEEL”は『アグ』のDNAであり、われわれは⼼地良さというFEELを提供する」と言う。シェールは、「どう感じる(FEEL)かは、⼈間の最も本質的な部分。私はアーティストになるという選択をしたけれど、成功も失敗も全世界が⾒ているというのが⾟いところね」と話す。

 「FEEL ____」キャンペーンは20年にスタート。21年春夏のキャンペーンには、スーパーモデルでアクティビストのイマン(Iman)や元NBA選手のカリーム・アブドゥル・ジャバー(Kareem Abdul Jabbar)らが登場した。

MOVIE : Kauai Moliterno, Michael Barth

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「グリーンレーベル」がランドセルを発売 老舗メーカーと協業

 「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(UNITED ARROWS GREEN LABEL RELAXING以下、GLR)」は、1950年創業の老舗「ランドセル工房 生田」と協業し、ランドセルを発売する。3月上旬に「GLR」一部店舗などで展示会と予約受付を開始し、9月以降に順次発送する。

 カラーはローズ、キャメル、ブラックの3色で、各50点を販売する。価格は税込6万9960円。内側は、オケージョンアイテムで人気のブラックウォッチを採用した。オリジナルデザインの鋲(びょう)や時間割、名前カードを取り入れたほか、ブランドネーム入り内袋を付属する。

 ランドセルの企画は、卒園式や入学式の日用に「GLR」キッズのオケージョンウエアの需要が高まっていることから開発に至ったという。「ランドセル工房 生田」は、牛革の裁断面を滑らかに美しく仕上げる“コバ塗り”などの希少な技術を持ち、自社工房で年間5000本のランドセルを一貫生産している。

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マルタン・マルジェラやダリの作品を展示する「奇想のモード」展が開催

 展覧会「奇想のモード 装うことへの狂気、 またはシュルレアリスム」が、東京・港区の東京都庭園美術館で1月15日〜4月10日に開催する。入場は要予約。

 展覧会は、20世紀最大の芸術運動であったシュルレアリスムを通じて、今日まで影響を与え続ける“奇想のモード”を明らかにするもの。第1章〜第9章の9テーマ構成で、マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)をはじめ、エルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)、 ステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)とドメニコ・ドルチェ(Domenico Dolce)といったファッションデザイナーから、サルバドール・ダリ(Salvador Dali)やマン・レイ(Man Ray)らアーティストまで、さまざまな時代のクリエイターの作品を紹介する。

■奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム
会期:1月15日~4月10日
会場:東京都庭園美術館 本館+新館
開館時間:10:00–18:00
休館日:毎週月曜日 ※3月21日は開館、3月22日は休館
入館料:一般1400円、大学生(専修・各種専門学校含)1120円、中・高校生700円、65歳以上700円

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台湾のテック企業パーフェクトが、ビューティ&ファッションをサポートするメタバースを公開

 台湾のテック企業パーフェクト(PERFECT)はこのほど、公式ホームページ上のメタバース(仮想空間)を通じて、最新のAI(人工知能)とAR(拡張現実)を搭載したソリューション技術を紹介、体験できる空間「3Dバーチャルブース」を公開した。

 「3Dバーチャルブース」では、アリス・チャン(Alice Chang)パーフェクト最高経営責任者が「ビューティ&ファッション業界における消費者エンゲージメントの創出・向上をサポートし、ショッピング体験を豊かにする」と説明するAI & ARの各種サービス、ビューティ関連のNFT(非代替性トークン)、メタバースの普及に備えた最新技術などを紹介する。

 ビューティ分野ではメイク、ヘアカラー、ネイルなどをバーチャル試着体験できるほか、AI肌診断や、メイクのハウツーをAR体験できる機能“ユーカム チュートリアル(YOUCAM TUTORIAL)”などを紹介し、ファッション分野では没入感のあるアクセサリー、アイウエア、時計などのショッピング体験を提案する。

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生地にこだわりオンライン受注生産 ジョイックス初のオリジナルブランド「ルーペ」

 「ポール・スミス(PAUL SMITH)」や「ランバン コレクション(LANVIN COLLECTION)」などラインセンスビジネスを主とするジョイックスコーポレーションが、1971年の創業以来初のオリジナルブランド「ルーペ(LOOPE)」をスタートする。オンライン受注生産型で、1月13日に受け付けを開始する。ブランドコンセプトやターゲット、なぜこのタイミングなのか?などについてキーマン2人に聞いた。

次の50年を見据えた、
新たな“矢”としての挑戦

WWD:2020年に創業50周年も迎えたが、このタイミングで初のオリジナルブランドを立ち上げた経緯について聞きたい。

小西道雄「ルーペ」ブランドマネージャー(以下、小西):ジョイックスのビジネスの核はライセンスビジネスだ。それは偉大な財産だが、マーケットが目まぐるしく変わる中で、新たな“矢”が必要だと常々感じていた。そんな折、社内で新規ビジネスプランを募る機会が設けられ、即手を挙げた。ジョイックスがライセンスビジネスを通じて培ったモノ作りのノウハウ、工場や生地メーカーとのリレーションシップを生かして、今マーケットが求めるものを求められる価格で提供できないか?とスタートした。クイックかつフレキシブルに進めるためにもオリジナルブランドである必要があった。

WWD:デビューシーズンは4アイテムのみの展開だ。そこにも意図がある?

木村献「ルーペ」デザイナー(以下、木村):“「ルーペ」は生地に特化しよう”と決めた。だからアイテム数を絞り、生地にフォーカスしたかった。服は生地からできているが、その上質さを語るケースは、ことカジュアルにおいては少ないのでは?と考えた結果だった。

WWD:生地はオリジナル?

木村:ほぼオリジナルで、全て日本製。いずれも工場や職人との話し合いによって生まれた。

WWD:産地にもこだわる?

木村:“適材適所”という言葉がぴたりと当てはまり、15カ所ほどに依頼している。例えば、スエットはふんわり仕上げた“a”が和歌山産なのに対して、シャリ感のある“z”は愛知産だ。小西の言う通り、生産背景と長年の付き合いがあるから、われわれのニュアンスをくみ取ってくれ、無茶も聞いてくれた(笑)。とても感謝している。

WWD:“a”と“z”は対極を表現している?

木村:特性の異なる2つの素材を選んでいるという意味ではその通りだし、2つあることで互いの魅力を際立たせたいと考えた。

WWD:では、11から55のサイズ表記の意味は?

木村:S、M、Lで表すと、その時点で既成概念の内側に収まってしまう。そこで「ルーペ」では33を中心に、放射線状にサイズ展開した。その際に微妙に比率を変えて、僕なりの最適解を示した。サイズ選びから自分らしく、“遊び”を持ってほしくて、この表現とした。

1つのアイテムを、
2つの異なる生地で提案する意味

WWD:1つのアイテムを、2つの異なる生地で提案するのはなぜ?

木村:生地が変わるだけで着心地はもちろん、スタイリングでも変化を楽しめることを伝えたかった。また、さまざまなライフスタイルの人にアプローチしたかったからだ。

WWD:価格についても聞きたい。

小西:オーバーサイズスエットが税込2万4200円~、イージートラウザーズが1万9800円~、ワイドロングシャツが2万3100円、ロングスリーブTシャツが1万5400円。良い生地で作った服を1人でも多くの人に届けたいとの思いから、従来の発想では考えにくい原価率にしている。これを実現するため、「ルーペ」は店舗を持たず、在庫も持たないことにした。

年内に3回ドロップ、
4月にはジーンズも登場予定

WWD:「ルーペ」をどんな人に、どんなふうに着てほしい?

木村:ペルソナは設定した上で、さまざまな人に着てもらい、“気が付けばクローゼットに「ルーペ」がある”が理想的。モード、古着、ノームコア……、とにかく自由に着てほしい。生地が擦り切れるまで長く共に過ごしてもらえる服を作ったので、あらゆる人のスタイルと共生したいと思う。

WWD:生地を推す「ルーペ」だが、デザインやディテールにも玄人好みのこだわりを随所に取り入れている。ユーザーにそれを届けるためにどうアクションする?

小西:どこを切り取っても恥ずかしくない思いとこだわりを詰め込んでいるが、それをお客さまに押し付けることはしたくない。木村は共生と言ったが、僕が考える「ルーペ」の最重要キーワードは“共感”だ。そのためには、まず認知が必要。SNSやユーチューブ(YouTube)でブランドのスタンスを積極的に発信したいし、ポップアップショップでリアルなタッチポイントも作っていきたい。まずは、1月13日から「二子玉川 蔦屋家電」で催事を行う。

あらゆる人のライフスタイル
と共生できるブランドに

WWD:デビューを前に少し気が早いが、今後の展望について聞きたい。

小西:年内にあと3回ドロップする。アイテム数はそれぞれ初回と同程度で考えていて、4月分ではジーンズも登場する。定番化するアイテムや生地のリピートの有無については検討中。いずれにしても、50年目で初めてオリジナルブランドを立ち上げたのだから、マーケットに迎合するのではなく、われわれが信じるものを全力で作って届けたい。そして、「ルーペ」に共感してもらえたら最高だ。

INFORMATION
「ルーペ」ポップアップショップ

日程:1月13〜16日
場所:二子玉川 蔦屋家電 E-room2
住所:東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズS.C. テラスマーケット

問い合わせ先
ジョイックスコーポレーション
03-5213-2532

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美容師の憧れの地“日本武道館”が復活! ナプラ「ドリームプラス」の感動を共有する参加者募集

 プロフェッショナルヘアメーカーのナプラは2022年2月から、日本一の若手美容師を決定する“ナプラ ドリームプラスコンテスト 2022”を始動する。「ドリプラ」の愛称で親しまれる同コンテストの最大の特徴は、決勝を日本武道館で開催すること。14年にスタートして瞬く間に話題となり、業界最大級のコンテストとして認知を高めた。

 しかし20年と21年はコロナ禍によりオンラインコンテストなどに移行し、“ドリプラ”本来の熱狂や“感動の共有”は息を潜めた。そして22年、3年ぶりに復活する。エントリー対象は32歳以下の美容師。若手美容師の夢を応援するという側面も持つ同コンテストは、再び夢のある美容業界を創造する。

“ドリームプラス”の3つの特徴”

“ドリームプラス”の
3つのステージの攻略法を紹介

椿倉章吾「トラース」オーナーが
“ドリプラ”攻略ポイントを語る

 “ドリームプラス”は、プレゼンテーションがあるため、全体的なバランスが問われるコンテストだ。私がグランプリをとった時も、エリアファイナルでポイントになったのはプレゼンテーションだ。ヘアだけの得点では1位ではなかったが、トータルで1位になれた。プレゼンは準備段階が大事で、「なぜそれを行うのか」を考えながら、1つ1つのプロセスをおろそかにしないことでプレゼン力は向上する。難しいコンテストである分、優勝したことで美容師としての自信が持てたし、お客さまに「日本武道館で行われた大会でグランプリをとった」と話せたことで、さらなる信頼の形成につながった。

“ナプラ ドリームプラスコンテスト
2022”
の募集要項はこちら

 決勝を日本武道館で開催する“ドリームプラスコンテスト 2022”。1stステージは22年2月1日にフォト受付スタートで、2月28日に応募締め切り。3月11日に結果発表を行う。2ndステージは4~6月に全国4都市で開催、ファイナルステージは9月に日本武道館で開催予定だ。

INFORMATION
“ナプラ ドリームプラスコンテスト 2022”募集要項

テーマ:攻めナチュラル
応募資格:32歳以下、もしくは美容師歴10年以下の若手美容師
受付期間:2022年2月1日(火)~28日(月)17時まで
結果発表:2022年3月11日(金)
審査員:2022年1月発表予定

問い合わせ先
ナプラ
0120-189-700

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ロンハーマンほか、ライフスタイル提案企業サザビーリーグ角田社長に聞く 「私がNEXT LEADER世代だったころ」vol.1

 「WWDJAPAN」はルミネと共に、ファッション&ビューティ業界の次世代を応援するプロジェクト「MOVE ON」を開始した。「WWDJAPAN」が2017年に立ち上げ、業界の未来を担う人材を讃えてきた企画「NEXT LEADER」も、今年は「MOVE ON」の中で実施する。受賞者は「WWDJAPAN」2月14日号で発表すると共に、3月2日に開催する「Next Generations Forum」にも登壇いただく予定だ。「MOVE ON」企画の一環として、業界の有力企業の経営者に、自身がNEXT LEADER世代(20〜30代)だったころを連載形式で振り返ってもらった。初回は人気セレクト店のロンハーマン(RON HERMAN)、エストネーション(ESTNATION)などを擁するサザビーリーグの角田良太社長に聞いた。

WWD:自身が20〜30代だったころは、どのように働いていたか。

角田良太サザビーリーグ社長(以下、角田):自分が20〜30代だったころと、今の新卒世代の人たちとでは価値観は相当違っている。僕が20代前半のころは、ただがむしゃらに、その日の仕事を一生懸命こなすという働き方だった。自分の周りを見ても、今ではよく言われるようになったキャリアパスとか、将来自分がどうなりたいかといったことを意識しながら働いていた人はごく少数だったように思う。とにかくお客さまに喜んでもらいたい、仕事を覚えたいということに当時は没頭していた。

WWD:そうした働き方に対する考えは、その後変化していったのか。

角田:サザビーで「スターバックス コーヒー(STARBUCKS COFFEE以下、スターバックス)」の日本での立ち上げに携わったが、アメリカに4カ月間のトレーニングに行って現地のスタッフと一緒に仕事をする中で、日本とアメリカの働き方はかなり違うと感じた。人材育成の手法にしても、日本の昭和・平成の価値観と、アメリカの新興企業の考え方というのには大きな違いがあり、リーダーに求められる役割も随分と異なる。20代後半〜30代にかけて、そういったことを学ぶ機会を与えてもらったことは、自分にとってすごくラッキーだったと思う。

WWD:手痛い失敗もあったか。

角田:もちろんたくさんあった。がむしゃらに目の前のことに取り組んでいた20代前半をへて、自分がリーダーとしてチームをまとめていく役割になり、「スターバックス」日本1号店の店長もやらせてもらった。アルバイトスタッフであれば今日1日の流れを考えればいいが、社員ならこの先1週間、店長なら3〜6カ月先のことまでを考えないといけない。店長になった当初はそれがうまくできなくて、例えば3月になれば大学4年生のアルバイトはみんな卒業してしまうのに、事前に採用を進めていなかったという失敗もあった。そうなると周りに頼るしかない。日本での事業立ち上げから間もなく、まだスタッフも多くない中で、周りには本当にたくさん迷惑を掛けた。先を見越して事前にプランニングすることがようやくできるようになったのは、さまざまな失敗を嫌というほど繰り返した後だ。

WWD:経営者になった今、そうした失敗をどのように振り返るか。

角田:失敗させてもらえる環境があったことに感謝している。商品や内装などについてなら、失敗してもやり直すことができる。でも、人の育成は失敗してやり直そうとすると長い時間がかかる。そこに対して、組織として受け止める環境が整っているかどうかという点は大きい。「商品やマーケティングももちろん大事だが、最終的には人があってのブランドだ」といった、われわれの骨子となっているブランドビジネスの考え方は、米国の「スターバックス」と仕事をする中で学ばせてもらった。部下やチームに仕事を任せず、自分で全てやってしまうというリーダーも少なくない。「その方が早いから」「これが自分のスタイルだから」と考えているのだろうが、それをリーダーがやればやるほどみんなには迷惑がかかるし、スタイルになってしまうと簡単には変えられない。一方で米国の「スターバックス」には、いかに後継者を育てるかという意識がカルチャーとして根づいていた。だから、今も世界中であれだけ多くの店を運営していても、ブランドとして成り立っている。

人生の3分の2は仕事
だったら楽しいことでないと

WWD:今の20〜30代の働き方を見て、どのような印象を抱いているか。

角田:すごくスマートだと感じている。自分が新卒生だったころに比べ、皆さん情報もたくさん持っている。「24時間働けますか?」だった僕らの時代に比べて、今は自分の大事なこと、興味のあることをきちんと表現することができ、人に流されず、自分の価値観を貫くことができる。それは例えば、会社の“飲みニケーション”に参加するか、それともプライベートの時間を大切にするかといったことにも表れている。若い人たちは多くの情報を持ってすごくスマートに働いていると思う反面、全員がそうではないが、キャリアパスや将来のことを心配し過ぎてしまっていると感じるケースもある。未来のことは考え過ぎても答えは出ない。心配するよりも、とにかくやってみようというチャレンジ精神も大切だ。そういった挑戦の気持ちが、僕らの世代に比べると今の若い人たちは少ないようにも感じる。もちろん、育ってきた環境や将来への不安など、さまざまな要因が背景にあるのだとは思う。

WWD:日本の経済成長のイメージが描けず、環境問題なども山積していて、若者たちは将来を不安視している。

角田:その不安はもちろん分かる。ただ、不安に思っているだけでも何も変わらない。自分の経験からアドバイスできることは、失敗を恐れず、いろんなことを試してみるべきということ。挑戦するチャンスがあるなら、20〜30代のうちに是非やっておいた方がいい。やってみることで、自分が好きなことも嫌いなことも分かる。30代半ばくらいまでに、自分の働き方のスタイルややり方は固まってしまう。そこから変えようというのはかなり難しく、99%無理だと言ってもいい。だから、若いうちにいろんな経験をして、失敗もしておくことが重要だ。30代後半から40代以上になったとき、いろんな経験をしてきた人の方が人との接し方において引き出しが増えるし、山の登り方(目標の達成手法)についてもいろんな選択肢を持てる。山に登っている途中でちょっと休憩しようと考えることもできるだろう。

WWD:将来に漠然とした不安を感じている若い世代にエールを。

角田:「自分は人生で何がしたいのか分からない」という声を若い人からよく聞くが、それは自分も分からなかった。もちろん、当時から分かっている人もいて、彼らのことはうらやましく思っていた。サザビー創業者の鈴木陸三も、現会長の森正督もよく口にするが、人生の3分の2は仕事の時間だ。だからこそ、自分がやっていて楽しい、やりたいと感じるものじゃないと続けていくことは難しい。もちろん、お金をもうけること自体が楽しい、やりたいというのでもいい。もしそれが辛いというのなら、自分が楽しめる、充実感のあることを見つけてほしい。それを見つけるためには、いろんな経験をして、失敗をすることが大切だ。

問い合わせ先
ルミネ代表電話
03-5334-0550

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「シャネル」が“赤”をテーマにした時計コレクションを発表

 「シャネル(CHANEL)」は、メゾンの5つのシグネチャーカラー(ホワイト、ブラック、レッド、ベージュ、ゴールド)の一つである“レッド”をテーマとした限定時計コレクション“レッド エディション”を発表した。1月12日に受注を開始する。

 同コレクションは、サファイアクリスタル製のケースやブレスレットを備えた“J12 X-RAY レッド エディション”(世界限定12本、税込8723万円)、18Kベージュゴールドケースの“ボーイフレンド スケルトン レッド エディション”(同10本、1870万円)、“ボーイフレンド スケルトン X-RAY レッド エディション”(同100本、1122万円)の3本からなる。いずれもバゲットカットのルビーを5~92個レイアウトする。

 ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)が、「悲しいときにはルージュをまとって挑みなさい」と語ったように、自信や存在感を高め、装いにアクセントを添える赤は「シャネル」にとって欠かせない色だ。

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「ギンザ シックス」が今春リニューアル 祐真朋樹や干場義雅監修のブランドなど19店舗がオープン

 銀座エリア最大の商業施設「ギンザ シックス(GINZA SIX)」は今年4月20日に開業5周年を迎え、リニューアルを行う。「“ここにしかないもの、ここでしか味わえない体験”をさらに追求する」として、4、5階を中心に19店舗をオープンする。

 2階の中央吹き抜け下には、期間限定で「ディオール(DIOR)」が出店する(3月1日)。5階では、祐真朋樹をクリエイティブディレクターに迎えてリブランディングした「ランバン コレクション(LANVIN COLLECTION)」(メンズ)が2月10日、干場義雅がクリエイティブディレクターを務める「ケースリービー(K-3B)」が3月2日、渡辺産業のメンズストア、ブリティッシュメイドが2月中にオープンする。

 4階では2月9日に「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」と、“ファッション×フラワー×アート”をコンセプトとするキュレーション型セレクトショップのヒューエルミュージアムの2店舗が、3月5日にジーンズ16ブランドを集積したジャパンデニムが開店する。

 3階には、「アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI)」(3月1日)、地下1階にはフランスのフレグランスブランド「アンリ・ジャック(HENRY JACQUES)」(2月1日仮)、地下2階には野菜スイーツの麻布野菜菓子(3月1日の予定)、紅茶ブランドの「ティーフォルテ(TEA FORTE)」(3月上旬)、キャラメルシフォンケーキ専門店のマーサー ビス ギンザ(3月10日の予定)が続々オープンする。

 「ギンザ シックス」は2021年に開業以来の大規模リニューアルを行い、「グッチ ウォッチ&ジュエリー」や「ザ・ロウ(THE ROW)」「ゲラン(GUERLAIN)」など40テナント以上を誘致した。これにより、「国内の20~30代客が増加した」という。

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かつての若者の街、大阪・南船場に、大人向け「船場裏路地」誕生。勝機はある?

90年代後半からアパレルの街として盛り上がった大阪ミナミは南船場に、町屋を改装した一棟に「だし処 船場山本」「焼鳥サイヒ」「鮨 とよたか」「会員制スナック・BARよすか」と渋めの4店舗が入居する「船場裏路地」が12月13日にオープンした。かつての若者の街に大人向け飲食横丁は馴染むのか? さっそ潜入取材を行なった。
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【訃報】フードリンクニュース編集長 遠山敏之逝去のお知らせ

訃報のお知らせ フードリンクニュース編集長の遠山敏之儀 2021年12月30日(木)、享年57歳にて永眠いたしました。 ここに生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに、謹んでご通夜申し上げます。 生前のご厚情にあつく御礼申し上げます。 フードリンクニュース編集局 小山裕史
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