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「シャネル」の夏メイクや「YSL」のリキッドリップが登場 今週発売のビューティーアイテム6選(7/6〜7/12)

【7月7日発売】
マリークワント
(MARY QUANT)

「ムーミン」とのコラボコレクション全6種

「マリークワント(MARY QUANT)」は、「ムーミン」の世界観を表現した特別なデザインコレクションを数量限定で用意する。本コレクションは、世界中で愛される「ムーミン」の世界観をマリークワントデザインで表現した。ラインアップは、ムーミンとリトルミイをあしらった“アクネ クリア”2品、スナフキン、ミムラねえさんをあしらったスペシャルケア3品、ムーミンとリトルミイをデザインしたコンパクトミラーをそろえる。

■商品詳細

“アクネ クリア トナー M”【医薬部外品】(120mL、2750円)
“アクネ クリア ジェル M”【医薬部外品】(30g、3080円)
“ゴー ディーパー M”(100g、3630円)
“ボーン イエスタディ M”(100g、4180円)
“サージ オブ リズム M”(100g、7480円)
“コンパクト ミラー M01/M02”(全2色、各3080円)

【7月8日発売】
ヴァレンティノ ビューティ
(VALENTINO BEAUTY)

光を拡大する艶玉リップ“スパイク ヴァレンティノ シャイン”全7色

「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」は、朝露の水滴が持つ光を拡散・拡大する“マグニファイング効果”に着想を得たフォーミュラを採用した“スパイク ヴァレンティノ シャイン”を発売する。光を美しく捉えて増幅させることで濡れ艶感をもたらし、唇のボリューム感と色彩を同時に高める独自の多層構造パール“ローマライトコンプレックス”を配合。内側から光を放つような立体感をかなえる。

■商品詳細

“スパイク ヴァレンティノ シャイン”(全7色、各7480円)

【7月9日発売】
文学を纏う

インセンスラインが登場

文学作品の世界観や美学をコスメに落とし込む日本出版販売のプロダクトブランド「文学を纏う」から、ブランド初となるインセンスライン“ノベル(NOVEL)”が登場する。モチーフとなる作家、作品の選定および香りのテーマ設定などのディレクションは日本出版販売が担当し、フレグランスブランド「メルト(MELT)」が制作を担った。

■商品詳細

“ノベルシリーズ”(単品、各1540円/3種セット、4730円)
3種セット(4730円)

【7月10日発売】
イヴ・サンローラン
(YVES SAINT LAURENT)

“ラブヌード”シリーズからリキッドリップが登場

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は、“ラブヌード”(LOVENUDE)シリーズから美容成分92%配合のリキッドリップ“ラブヌード リップ ステイン”を発売する。美容成分を92%配合した“ラブヌード リップ ステイン”は、時間が経つとソフトブラーな仕上がりに変化する特別なステインリップだ。みずみずしいミルキーテクスチャーが唇をケアしながらふんわりフィルムへと変化し、しっとりとした心地よさと色持ちを両立する。

■商品詳細

“ラブヌード リップ ステイン”(全5色、各5940円)

【7月10日発売】
シャネル
(CHANEL)

“サマー コーリング コレクション”全6型

「シャネル(CHANEL)」は、夏のメイクアップコレクション“サマー コーリング”を数量限定で発売する。フェイスカラーの“デュオ ドゥ ボーム”やアイシャドウ、マスカラ、リップ、ネイルなどパステルカラーをまとったアイテム全6型を用意した。

■商品詳細

特別限定品“デュオ ドゥ ボーム”(全3種、各9460円)
“スティロ オンブル エ コントゥール”(限定4色、各6160円)
“ヌワール アリュール”(7480円)
“シャネル ルージュ ココ ボーム シャイン”(限定2色、各5940円)
“ル ルージュ デュオ ウルトラ トゥニュ”(6160円)
“ヴェルニ”(限定2色、各13mL、各5280円)

【7月11日発売】
3CE

マルチアイカラーパレットをリニューアル

韓国コスメブランド「3CE」は、“マルチアイカラーパレット”をリニューアルする。リニューアルに至った背景は淡く透け感のある発色でさりげなく立体感を演出するアイメイクトレンドの変化で、淡いのにぼやけない“盛れるミュートカラー”をテーマにブラッシュアップさせた。また、パッケージも外出先での化粧直しに便利なミラー付きに変更している。

■商品詳細

“マルチアイカラーパレット”(全8種、各4719円)

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「ビームス」50周年記念で「ファイヤーキング」とコラボ 歴代ロゴを配した限定マグを発売

ビームスとファイヤーキングのコラボマグ

「ビームス(BEAMS)」は、創業50周年を記念し、「ファイヤーキング(FIRE-KING)」とのコラボレーションによるアドバタイジングマグを8月中旬に発売する。全国の「ビーピーアール ビームス(BPR BEAMS)」取り扱い店舗、ビームス公式オンラインショップで販売する。価格は5940円。

歴代ロゴを落とし込んだ50周年限定デザイン

「ファイヤーキング」は1941年にアメリカ・オハイオ州で誕生したミルクガラスブランド。一般家庭向け食器やレストランウエア、企業向けアドバタイジングマグなどで人気を集めたが、1986年に生産を終了。その後、2011年に「ファイヤーキング ジャパン」が始動し、日本のガラス職人によるハンドメードでブランドを復活させた。

今回のコラボレーションでは、「ビームス」創業10周年の1986年から約20年間使用された初代企業ロゴと、2006年の30周年で刷新され現在も使用される現行ロゴをそれぞれ配した2種類のアドバタイジングマグを用意。カラーはオレンジとブルーを展開する。

さらに、パッケージや付属のオリジナル手拭い布巾も今回のために制作した特別仕様を採用。ミルクガラスならではの温かみと、「ビームス」50年の歩みを融合させたアニバーサリーモデルに仕上げた。

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ロゼットから“弱酸性pHシートマスク”が登場 毛穴悩みやざらつきにアプローチ

ロゼットは8月24日、洗顔後の肌をととのえる“ロゼットpHバランスマスク スムース”を発売する。7月15日からドン・キホーテ、アピタ、ピアゴで先行販売を開始する。

“ロゼットpHバランスマスク スムース”(7枚入り、770円)

同製品は、毛穴目立ちやざらつきにアプローチするグリシルグリシンやアーチチョーク葉エキス、ハマメリス葉エキスを配合し、肌を引き締めながらつるんとした肌に導く。洗顔後に使用することで肌にすばやく潤いを与え、みずみずしい肌をかなえる。シートは自然由来の肌あたりやわらかな“バイオファイバーバランスシート”を採用した。

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ファンケル 銀座スクエア「FANCL令和本膳」で夏限定の和アフタヌーンティー シャインマスカットやずんだの味わい

「ファンケル(FANCL)」が銀座に構えるファンケル 銀座スクエア9階のレストラン、「創作料理 FANCL 令和本膳」は8月31日まで、“シャインマスカットとずんだのアフターヌーンティー”(5300円)を提供している。シャインマスカットを丸ごと一粒使用した“シャインマスカット大福”をはじめ、“シャインマスカットとずんだのティラミス”や“シャインマスカットのシュークリーム”などのほか、“真鯛のカルパッチョ ずんだソース”など和食店ならではのセイボリーや、飲み放題のお抹茶を含む日本茶5種、ノンカフェインティー15種も用意している。

夏のからだを労るアフターヌーンティー

“シャインマスカットとずんだのアフターヌーンティー”は、みずみずしい爽やかなシャインマスカットと、夏を代表する緑黄色野菜の枝豆、それをあん状に仕立てたずんだを使用した鮮やかなグリーンが特徴だ。玄米粉を用いた香ばしい焼き菓子や香り立つほうじ茶や抹茶、出汁を生かした味わい豊かな甘味やセイボリーがそれぞれ重なり合い、ひと口ごとに豊かな余韻が楽しめる。鮮やかなライトグリーンで調和した、目にも鮮やかで夏のからだを労るようなアフターヌーンティーに仕立てた。

また、“シャインマスカットのハチミツモクテル”付きプラン(6500円)も用意した。ノンアルコール白ワインに、銀座で採れたハチミツのやさしい甘みとレモンを合わせ、華やかに仕上げる。八角のほのかな香りが、果実の甘美な味わいに上品な余韻を残す。 単品価格は1400円。

食事中、“自家製わらび餅”と“炒りたてほうじ茶”の2つのワゴンサービスを提供する。自家製わらび餅は、きな粉、黒蜜、ずんだの3種のタレから選べる。さらに、焙烙(ほうろく)を使用したデモンストレーションで炒りたてのほうじ茶を用意し、香ばしい香りとともに楽しめる。

◼️シャインマスカットとずんだのアフターヌーンティー

販売期間:〜8月31日
価格:5300円(要予約)
営業時間:14:00~17:00
場所:創作料理 FANCL 令和本膳
住所:東京都中央区銀座5-8-16 ファンケル 銀座スクエア9階
公式サイト>>

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「ロムアンド」がキーリング付きコームを発売 “盛れ前髪”をいつでもかなえる新ヘアアイテム

韓国コスメブランド「ロムアンド(ROM&ND)」は7月17日、いつでも手軽にヘアスタイリングを楽しめる新ヘアアイテム“フォールディングキーリングコーム”を発売する。全国のドン・キホーテで順次販売を開始する。

折りたたみ式×キーリング仕様でいつでもどこでも“盛れ前髪”に

“フォールディングキーリングコーム”(全3色、各1760円)

近年、SNSや動画コンテンツの普及により、メイクだけでなく“髪の映え”にも注目が集まっている。なかでも、前髪やサイドバングまで整った“盛れ前髪”は第一印象を左右する重要なポイントとして注目されている。そこで「ロムアンド」は自然なまとまりと艶感のある髪印象へと導くアイテム“フォールディングキーリングコーム”を開発した。同アイテムは、静電気や摩擦によるダメージを軽減する表面加工を施し、髪の負担にも配慮した。バッグやポーチに取り付けられるキーリング仕様で、気になった時にいつでもサッと髪を整えられるのも特徴だ。カラーはピンク、パープル、ブルーの全3色を展開する。同アイテムのイメージモデルにはインフルエンサーのKirariを起用した。

商品開発者である韓国高麗人蔘社の李 圭敏は「“盛り前髪”をいつでもどこでもかなえられるよう、持ち運びたくなるデザインと使いやすさを追求した。コームとしてだけでなく、バッグチャーム感覚で楽しめる新しいヘアアイテムとして、毎日のおしゃれに寄り添う」とコメントした。

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「コム デ ギャルソン・シャツ」2027年春夏コレクション

「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME DES GARCONS SHIRT)」が2027年春夏コレクションを発表した。

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「T.T」2027年春夏メンズ・コレクション

「T.T」が2027年春夏メンズ・コレクションを発表した。

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「ビームス ボーイ」が「グレゴリー」の“紫タグ”を復刻 50周年記念の別注コレクション発売

ビームス ボーイとグレゴリーのコラボバッグ

「ビームス ボーイ(BEAMS BOY)」は、「グレゴリー(GREGORY)」とのビンテージコレクションを7月17日に発売する。今回はビームス創業50周年を記念し、1990〜93年のわずか3年間のみ使用された希少な“紫タグ”時代を再現したスペシャルモデルを製作。全国の「ビームス ボーイ」取り扱い店舗と公式オンラインショップで販売する。

“紫タグ”時代を再現したアニバーサリーモデル

今回のコレクションは、レッドとパープルによるツートーンカラーを採用。色によって褪色具合が異なる当時の染料の特性に着目し、長年使い込んだようなフェード感を表現した。さらに、ショルダーベルトにはグラデーション状の色抜け加工を施すなど、細部までヴィンテージの雰囲気を追求している。

ラインアップには新型2モデルを追加。1990年代後半から2000年代に展開されていた女性・キッズ向けモデルをベースにした“ラフハウス”は、当時のSサイズタグまで再現した。一方、14.7リットルの大容量を備えるウエストバッグ“ランパールーム”は、斜め掛けでも使用できる実用性が特徴だ。

このほか、「ビームス ボーイ」の定番別注“ナイスデイ”、バックパック“デイパック”、人気モデル“ポニーバッグ”を加えた全5型を展開する。

発売記念イベントも開催

発売を記念し、7月17〜19日の3日間、「ビームス ボーイ 原宿」でスペシャルイベントを開催する。

期間中はビンテージコレクション購入者を対象に、オリジナルレザージッパープルのワークショップを実施するほか、クレーンゲームや「グレゴリー」のノベルティープレゼントなど、限定コンテンツを用意する。

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「ビームス ボーイ」が「グレゴリー」の“紫タグ”を復刻 50周年記念の別注コレクション発売

ビームス ボーイとグレゴリーのコラボバッグ

「ビームス ボーイ(BEAMS BOY)」は、「グレゴリー(GREGORY)」とのビンテージコレクションを7月17日に発売する。今回はビームス創業50周年を記念し、1990〜93年のわずか3年間のみ使用された希少な“紫タグ”時代を再現したスペシャルモデルを製作。全国の「ビームス ボーイ」取り扱い店舗と公式オンラインショップで販売する。

“紫タグ”時代を再現したアニバーサリーモデル

今回のコレクションは、レッドとパープルによるツートーンカラーを採用。色によって褪色具合が異なる当時の染料の特性に着目し、長年使い込んだようなフェード感を表現した。さらに、ショルダーベルトにはグラデーション状の色抜け加工を施すなど、細部までヴィンテージの雰囲気を追求している。

ラインアップには新型2モデルを追加。1990年代後半から2000年代に展開されていた女性・キッズ向けモデルをベースにした“ラフハウス”は、当時のSサイズタグまで再現した。一方、14.7リットルの大容量を備えるウエストバッグ“ランパールーム”は、斜め掛けでも使用できる実用性が特徴だ。

このほか、「ビームス ボーイ」の定番別注“ナイスデイ”、バックパック“デイパック”、人気モデル“ポニーバッグ”を加えた全5型を展開する。

発売記念イベントも開催

発売を記念し、7月17〜19日の3日間、「ビームス ボーイ 原宿」でスペシャルイベントを開催する。

期間中はビンテージコレクション購入者を対象に、オリジナルレザージッパープルのワークショップを実施するほか、クレーンゲームや「グレゴリー」のノベルティープレゼントなど、限定コンテンツを用意する。

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「ソフィーナ プリマヴィスタ」の化粧下地“角層保水プライマー”、新色のクリアラベンダーが登場

花王の「プリマヴィスタ(PRIMAVISTA)」と「ソフィーナ(SOFINA)」の技術を融合したベースメイクブランド「ソフィーナ プリマヴィスタ(SOFINA PRIMAVISTA)」は9月12日、2026年3月に発売した化粧下地“角層保水プライマー”[SPF50・PA +++](25g、3520円)から新色のクリアラベンダーを発売する。

同製品は、メイク崩れの一因となる約0.02mmの「乱れ角層」に着目した化粧下地。この角層を滑らかに整えることで、次に塗布するファンデーションの密着性を高め、時間が経っても美しい仕上がりをかなえる。また、花王独自の密着保水技術を搭載し、日中の乾燥を防ぎながら自然な艶感を持続する。

新色はほんのりとした血色感を含んだクリアラベンダーで、肌のくすみを美しく補整。白浮きせずに、透明感のある自然なトーンアップを実現する。

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「フジロック 2026」で観るべきおすすめアーティスト28組 The xxやターンスタイル、ミツキ、藤井風、XG、アンジーヌ・ド・ポワトリーヌなど

7月24〜26日に新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催される日本最大級の音楽フェス「フジロックフェスティバル’26(FUJI ROCK FESTIVAL'26)」(以下、「フジロック」)。今年のヘッドライナーは、24日はThe xx(ザ・エックス・エックス)、25日はクルアンビン(Khruangbin)、26日はマッシヴ・アタック(Massive Attack)が務める。そのほか、ターンスタイル(TURNSTILE)やベースメント・ジャックス(Basement Jaxx)、ミツキ(Mitski)、アーロ・パークス(Arlo Parks)、トモーラ(TOMORA)、ニーキャップ(KNEECAP)、ヒョゴ(HYUKOH)といった海外勢が参加する。日本からはHi-STANDARD、藤井風、XG、平沢進+会人、ASIAN KUNG-FU GENERATIONらが出演する。

今回、音楽ライターのZ11&WWDJAPAN編集部がファッション&音楽好きにおすすめするアーティスト28組をピックアップ。ぜひ現地で見る際の参考にしてほしい。

1日目/7月24日
注目アーティスト

テレビ大陸音頭
11:10〜11:50@RED MARQUEE

北海道の高校軽音部から突如現れ、現在の日本のインディーシーンのタイムラインを激しく揺さぶっている4人組。1980年代のポストパンクやニューウェーブを血肉化したひねくれたギターリフと、焦燥感を燃料に爆発するアンサンブルは、2026年6月にドロップされた1stフルアルバム「VS Tairiku Ondo」でさらなる進化を証明した。「ROOKIE A GO-GO」から本ステージへと駆け上がる、その制御不能な野生の初期衝動を今見ずしていつ見るというのか。

奇妙礼太郎BAND
13:50〜14:50@FIELD OF HEAVEN

泥臭くも圧倒的にロマンチック、そして聴き手の涙腺を容赦なく決壊させる声を持つ男・奇妙礼太郎。今回は強力なホーンセクションまでをも内包した鉄壁のバンド編成で苗場にハッピーな爆弾を投下する。ブルース、歌謡曲、ロックンロールを縦横無尽にシャッフルしたサウンドは、ただ聴くだけでステップを踏みたくなる音楽の根源的な喜びに満ちている。大人から子供までを巻き込み、フェスティバルの祝祭感を最高潮へと導いてくれる至福の時間になるだろう。

Loyle Carner
15:00〜16:00@GREEN STAGE

ロイル・カーナー(Loyle Carner)は、サウスロンドンの街並みと、そこに生きる人々の体温をそのままラップに宿す詩人だ。デビュー作「Yesterday’s Gone」や「Not Waving, But Drowning」で評価を高め、マーキュリー賞に2度ノミネート。ジャズやソウルのオーガニックな残響を従え、自身の弱さや家族への愛を語る彼のフロウは、どこまでも優しく、かつ一本の芯が通っている。言葉のタペストリーを織り上げるようなそのステージは、激しさを競うヒップホップとは一線を画す「文学性」を感じさせる。緑豊かな苗場のロケーションにおいて、彼の饒舌な内省は、聴き手一人ひとりの孤独の特等席へと静かに届くだろう。

Turnstile
17:00〜18:00@GREEN STAGE

ターンスタイル(Turnstile)はハードコア・パンクという泥臭いジャンルを、地続きのままモダンなポップ・アートへと昇華させた米ボルチモア出身の5人組の異端児。強靭な重低音のグルーヴを骨格にしながら、R&Bやオルタナティブ・ロックのエッセンスを奔放に射行させるセンスは抜群に爽快だ。彼らのライブは、観客の身体を問答無用でモッシュピットへとハックする圧倒的な熱量に満ちている。ジャンルの壁を軽々と踏み越え、あらゆる音楽好きの脳髄を揺らす、現在進行形のアメリカン・ロックを代表する存在だ。

Arlo Parks
18:40〜19:40@WHITE STAGE

アーロ・パークス(Arlo Parks)は、現代を生きるユースの傷つきやすい心を、ベッドルーム・ポップの親密さと極上のソウル・ミュージックで包み込むシンガーソングライターだ。彼女の歌声は、まるで親しい友人が耳元で秘密を打ち明けてくれるかのような、奇妙な安らぎをもたらす。詩人としての鋭い観察眼が光るリリックが、豊潤なグルーヴに乗って優しく広がっていく。初夏の苗場に心地よい風を呼び込むような、オーガニックでエモーショナルなその空間は、傷ついた私たちの心をそっとリセットしてくれるはず。

井上園子(BAND SET)
18:40〜19:20@ORANGE ECHO

1stアルバム「ほころび」でシーンに鮮烈な爪痕を残した、湘南の薫りを纏うシンガーソングライター、井上園子がバンドセットで登場。フォークやジャズの洗練されたコードワークをさらりと弾きこなし、日常のささやかな心の揺らぎを独自の視点ですくい取る日本語詞のセンスは、若手の中でも群を抜いて瑞々しい。各地のフェスで鍛え上げられた芯のある歌声とアコースティックなアンサンブルが、苗場の森のざわめきと共鳴する瞬間は、インディー・ポップの新たな夜明けを予感させる。

Hi-STANDARD
19:00〜20:10@GREEN STAGE

日本のロック史を塗り替えてきたレジェンド、Hi-STANDARD(ハイ・スタンダード)が、1999年以来、27年ぶりに「フジロック」のステージへと帰ってくる。これは単なるノスタルジーの回収ではない。数々の歴史を刻みながら歩み続けてきた彼らが鳴らすパンク・ロックは、今なお剥き出しの初期衝動と現在進行形の狂おしいほどのエモーションを孕んでいる。「STAY GOLD」をはじめとする不滅のアンセムが苗場の青空に響き渡る時、それは全世代のロックファンの魂を震わせる、美しく熱い歴史の肯定となるはずだ。

HYUKOH
20:10〜21:10@RED MARQUEE

ヒョゴ(HYUKOH)は、センチメンタルな叙情を湛えたメロディーと、緻密かつ鋭敏なバンドサウンドを武器に、アジアのユースカルチャーの代弁者としてシーンの最前線を走り続ける韓国の4人組バンド。フロントマンであるオ・ヒョクの、聴き手の胸の奥を激しく掻きむしるような唯一無二の歌声と、インディーロックやオルタナティブの自由な地平を行き来するアンサンブルは、国境を越えて数多くのリスナーの孤独に寄り添ってきた。近年の国境を越えた様々なコラボレーションを経て、バンドとしての表現力をさらに深化させた彼ら。彼らの鳴らす青いエモーションは、変わりゆく時代の中で、私たちが決して忘れてはならない純粋な衝動を思い出させてくれるだろう。

The xx
21:25〜22:40@GREEN STAGE

2025年の劇的な再始動を経て、ついに初日のヘッドライナーとして帰還するThe xx(ザ・エックス・エックス)。彼らの「静寂を聴かせるミニマリズム」は、ジェイミー・xxのソロ活動を経て、強固なフロアの躍動感をも手に入れた。ロミーとオリヴァーのささやくようなツインボーカルが、夜の苗場の冷気と混ざり合う瞬間、私たちはインディーロックとクラブカルチャーが最も美しく融解する奇跡を目撃することになる。ただの内省に留まらない、26年の彼らが鳴らす「踊れる孤独」の美学に深く没入したい。

2日目/7月25日
注目アーティスト

柴田聡子(BAND SET)
11:10〜12:00@FIELD OF HEAVEN

言葉と音楽で日常の裏側に潜む真実を暴き出す天才的なシンガーソングライター、柴田聡子。今回は鉄壁のミュージシャンたちを従えたバンドセットで登場し、フォーク、ファンク、オルタナティブ・ロックを有機的にドライブさせる。ユーモアと切なさが危ういバランスで同居する彼女のボーカルが、緻密で型破りなグルーヴの上で踊る時、ポップスが持つ真のカタルシスが苗場に炸裂する。一度その毒に触れたら最後、抜け出せない魅力に満ちている。

Quadeca
12:40〜13:30@RED MARQUEE

インターネットの深淵から現れ、アート・ポップと実験的ヒップホップ、フォークトロニカの境界を軽々と爆破したロサンゼルスの鬼才、クアデカ(Quadeca)。ダニー・ブラウンらを迎えた2025年リリースの「Vanisher, Horizon Scraper」で見せた、美しくもどこか不穏な音響批評は海外メディアをも震撼させた。ノイズやグリッチが、シネマティックなメロディーの美しさと交錯するその世界観は、これ以上ないほど冷徹で、美しい爪痕を残すだろう。

Trueno
13:00〜14:00@GREEN STAGE

ブエノスアイレスのストリートから世界を射抜く、南米ラテン・ユースの絶対的アイコン、ラッパーのトレノ(Trueno)。黄金期のブームバップから現代のトラップ、さらには伝統的なラテン・リズムまでを強靭な肺活量で乗りこなすフリースタイル仕込みのラップスキルは、息を呑むほどに獰猛だ。社会のリアルと若者の怒りを詰め込んだリリックを、アルゼンチン特有の爆発的なパッションで叩きつける。苗場のステージをまたたく間に熱狂のルードボーイ・セッションへと変貌させるだろう。

The Beths
14:00〜15:00@RED MARQUEE

ニュージーランドはオークランド出身の4人組バンド、ザ・ベス(The Beths)。胸を掻きむしるほどに甘酸っぱく、そして小気味よく歪んだインディー・ポップの最高峰。フロントウーマンのエリザベスが紡ぐキャッチーなメロディーラインと、メンバー全員による完璧な3部ハーモニーは、90年代オルタナティブ・ロックの清々しいDNAを感じさせる。これほどまでにフェスティバルの開放感と、青空の下のビールにマッチする音楽が他にあるだろうか。聴く者すべてを笑顔にする、爽快なギターポップの魔法だ。

JOEY VALENCE & BRAE
17:50〜18:50@WHITE STAGE

1990年代のビースティ・ボーイズが持っていたスリリングな悪ガキ感を、TikTok以降のスピード感でリブートしたペンシルヴァニアの2人組、ジョーイ・ヴァレンス&ブレイ(JOEY VALENCE & BRAE)。2025年にリリースされたアルバム「Hyperyouth」を経て、そのパンク調のラップ・ダイナマイトはさらに破壊力を増した。オールドスクールなヒップホップへの偏愛を、フロアを破壊するほどのハイテンションなモッシュ・ミュージックへと変換する彼らのステージは、とにかく理屈抜きに暴れて踊る、最高にパンキッシュな夜を約束する。

藤井風
19:00〜20:10@GREEN STAGE

日本のポップシーンのゲームチェンジャーであり、今やグローバルなカリスマとなった藤井風が、ついに「フジロック」初降臨を果たす。ジャズやR&Bを深く消化した破格のピアノプレイと、普遍的な死生観を綴る祈りのような歌詞世界。世界の巨大なステージを経て、自らのルーツである日本の大自然、それも苗場という特別な聖地で見せるパフォーマンスは、伝説として語り継がれるはずだ。愛とソウルが溢れ出すその歌声が、2日目の夜を神聖な感動で満たす。

XG
19:50〜20:50@WHITE STAGE

世界基準のソリッドなパフォーマンスと、ハイパー・ポップ/R&Bを鋭利に研ぎ澄ました楽曲でグローバルシーンで活躍する、JURIN、CHISA、HINATA、HARVEY、JURIA、MAYA、COCONAからなる7人組グループXG。彼女たちが誇る一糸乱れぬ超絶的なダンスと、鋭く尖ったラップ&ボーカルスキルは、もはや日本のインディーやポップスの枠組みを完全に超越している。圧倒的なビジュアル・アイデンティティーと世界を揺らす破壊力を引っ提げ、初参戦の苗場でどのようなジャンルレスな地殻変動を起こすのか、その歴史的瞬間は目撃必須だ。

Khruangbin
21:10〜22:40@GREEN STAGE

タイ・ファンク、ダブ、西アフリカのポップスまで、世界中のエキゾチックな音楽の記憶をモダンなチル・アウト・サウンドへと仕立て上げる、テキサスの魔術的3人組、クルアンビン(Khruangbin)。削ぎ落とされたミニマルなインストゥルメンタルでありながら、ローラ・リーの妖艶なベースラインとマーク・スピアーの幻惑的なギターが、オーディエンスの身体を催眠的に揺らし続ける。苗場の広大な自然と彼らの浮遊するグルーヴが完全にシンクロする時、私たちは時空を超えた桃源郷のただ中に立ち尽くすことになる。

TOMORA
22:00〜23:15@WHITE STAGE

北欧の歌姫オーロラ(AURORA)と、ザ・ケミカル・ブラザーズ(The Chemical Brothers)の頭脳トム・ローランズという、至高の才能が邂逅した世界的エレクトロ・プロジェクト、トモーラ(TOMORA)。オーロラの天高きクワイアのような歌声と、トムが構築する冷徹かつ強靭なダンス・ダイナミズムが融合したサウンドは、まさに息を呑む美しさだ。苗場のホワイトステージが深い闇に包まれる時、彼らが放つシネマティックでスタジアム級の電子音響は、森全体を神秘的な熱狂のダンスフロアへと塗り替えるに違いない。

唾奇
23:30〜24:20@RED MARQUEE

唾奇(ツバキ)は 沖縄の気だるい夜気と、そこにしがみつく人間の業をそのままフロウに変える、日本のヒップホップシーンの孤高の叙情詩人だ。飾らないストリートのリアルと、胸を締め付けるような葛藤を克明に綴ったリリックは、激しいアジテーションよりも深く、聴き手の心の奥底へと突き刺さる。数々の名演を経て、日本語ラップの表現力を深めてきた彼。苗場の冷たい夜風の中で、彼の吐き出す言葉の塊が空間に染み込んでいく様は、濃密な体験となるだろう。

3日目/7月26日
注目アーティスト

ANGINE DE POITRINE
11:30〜12:10@RED MARQUEE

アンジーヌ・ド・ポワトリーヌ(ANGINE DE POITRINE)は、カナダ・ケベックから突如出現した、ドット柄の全身タイツにペスト医師マスクを被った時空の旅人を自称する正体不明の覆面マス・ロック・デュオだ。その不気味なビジュアルとは裏腹に、ダブルネックギターを自在に操り、複雑怪奇な変拍子とループを駆使して脳髄を溶かすような超絶技巧のエクスペリメンタル・サウンドを炸裂させる。2026年リリースの「Vol. I」「Vol. II」が世界中で話題沸騰中の、今年最大のダークホースであり目撃必須のアクトだ。

The Lemon Twigs
14:00〜15:00@RED MARQUEE

ニューヨークのダダリオ兄弟によるデュオ、ザ・レモン・ツイッグス(The Lemon Twigs)。彼らが鳴らす、1960〜70年代のバロック・ポップやパワー・ポップへの底知れない愛が詰まった、奇跡のような至高のポップソング。ビートルズやビーチ・ボーイズのDNAを完璧に受け継いだ完璧な兄弟ハーモニーと、どこまでも瑞々しい初期衝動を失わないメロディーセンスは、聴く者すべてを優しい多幸感で包み込む。フェスティバルの最終日を、これ以上ない美しさと甘酸っぱさで彩ってくれる、ポップスの妖精たちだ。

岡田拓郎
14:20〜15:00@ORANGE ECHO

ギタリスト、プロデューサーとして、現代日本のオルタナティブ/ジャズシーンの最重要ハブとして君臨する音楽家、岡田拓郎。即興演奏や環境音楽へのアプローチから、ポップスとしての美しいソングライティングまでを地続きで表現するその底知れない探求心が、今回は自身の名義で苗場のステージへ結実する。精鋭たちを交えた、緻密かつ自由度の高い即興的アンサンブルは、苗場の豊かな森のざわめきと溶け合い、極上の音響グラデーションを描き出す。

KNEECAP
15:00〜16:00@GREEN STAGE

北アイルランド・ベルファストから現れた、アイルランド語と英語をハイブリッドさせた痛烈なリリックで世界を震撼させているラップ・トリオ、ニーキャップ(KNEECAP)。政治的・歴史的な怒りを背負いながらも、パンク・ロックさながらの凶暴なエネルギーと過激な社会風刺を融合させたライブは、暴動前夜のような緊迫感を放つ。既存のヒップホップの枠組みを破壊する彼らの圧倒的な衝動は、26年の国際情勢とユースの不満を代弁する、最も危険で爽快な“事件”となるだろう。

Geordie Greep
18:10〜19:10@WHITE STAGE

次世代UKインディー・ロックを代表するバンド、ブラック・ミディのフロントマンとしてシーンを席巻したジョーディー・グリープ(Geordie Greep)が、ソロ活動へと軸足を移し、さらに過剰なジャンルレス・アヴァンギャルドを引っ提げて「フジロック」にやってくる。超絶技巧のギタープレイと狂気的なボーカルスタイルはそのままに、ジャズ・フュージョン、プログレッシブ・ロック、ラテンまでも貪欲に解体・再構築。予測不能の展開でリスナーの脳内をハックする、新時代の変態的快楽主義ロックが苗場を混沌の渦へ叩き落とす。

平沢進+会人
19:00〜20:10@GREEN STAGE

1979年のP-MODEL結成以来、日本のテクノ・ポップ/ニュー・ウェイヴシーンの中心で孤高の天才として君臨し続ける平沢進が、覆面パフォーマンスユニット「会人(えじん)」を従えて苗場を巨大な実験室に変える。神話的なオーケストレーション、独自のディストピア的電子音、そして天を突くような超絶ハイトーンボーカルが交錯する世界観は、もはや宗教的な畏怖すら覚える圧倒的な強度だ。デジタルとアナログの境界線を歪め、観客の精神を異次元へと誘う、唯一無二の超常現象は見逃せない。

never young beach
21:00〜22:30@FIELD OF HEAVEN

安部勇磨率いる、現代日本のインディーシーンを代表するグッドミュージック・バンド。はっぴいえんど直系のトロピカルなリゾート・ポップ・サウンドと、日常の愛おしさを素朴に歌う日本語詞、そして哀愁を帯びた心地よいギターの音色が特徴だ。3日間の祝祭の終わりが近づく時間帯に、彼らの温かく軽快なグルーヴが苗場を包み込む時、誰もが心地よい感傷と幸福感に満たされるはず。フェスティバルのフィナーレにこれ以上ない温もりを添えてくれる。

Massive Attack
21:10〜22:40@GREEN STAGE

英国ブリストルが産み落とした、トリップ・ホップの首領にして音楽史の暗黒面に君臨するカリスマ、マッシヴ・アタック(Massive Attack)が、16年ぶりに苗場の漆黒の夜へと降臨する。内臓を揺さぶる呪術的な低音ビートと、ダブの美学が貫かれた冷徹な音響空間。そして常に現代社会の欺瞞を告発する彼らのステージは、単なるライブではなく五感を支配する総合芸術だ。3日間の狂乱のフィナーレに、彼らのダークな重低音が苗場の山々を震わせる時、私たちは「フジロック」の歴史に深く刻まれる新たな伝説を目撃する。

Mitski
22:10〜23:40@WHITE STAGE

現代インディー・ロックシーンにおいて、最もエモーショナルで痛烈なリリックを紡ぐ日系アメリカ人シンガーソングライター、ミツキ(
Mitski)。内省的な感情の揺らぎを、オルタナ、シンセポップ、演劇的なアプローチへと昇華させる彼女のステージは、もはやコンテンポラリー・ダンスを交えた「現代の告白劇」だ。聴き手の胸の奥の、最も触れられたくない傷口に優しく、かつ過激に触れてくる彼女の剥き出しの歌声は、苗場の夜をこの上なく美しく染め上げる。

詳しいラインアップはこちらから
https://fujirockfestival.com/artist/index

■FUJI ROCK FESTIVAL'26
日程:2026年7月24〜26日
会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場
https://www.fujirockfestival.com

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「フジロック 2026」で観るべきおすすめアーティスト28組 The xxやターンスタイル、ミツキ、藤井風、XG、アンジーヌ・ド・ポワトリーヌなど

7月24〜26日に新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催される日本最大級の音楽フェス「フジロックフェスティバル’26(FUJI ROCK FESTIVAL'26)」(以下、「フジロック」)。今年のヘッドライナーは、24日はThe xx(ザ・エックス・エックス)、25日はクルアンビン(Khruangbin)、26日はマッシヴ・アタック(Massive Attack)が務める。そのほか、ターンスタイル(TURNSTILE)やベースメント・ジャックス(Basement Jaxx)、ミツキ(Mitski)、アーロ・パークス(Arlo Parks)、トモーラ(TOMORA)、ニーキャップ(KNEECAP)、ヒョゴ(HYUKOH)といった海外勢が参加する。日本からはHi-STANDARD、藤井風、XG、平沢進+会人、ASIAN KUNG-FU GENERATIONらが出演する。

今回、音楽ライターのZ11&WWDJAPAN編集部がファッション&音楽好きにおすすめするアーティスト28組をピックアップ。ぜひ現地で見る際の参考にしてほしい。

1日目/7月24日
注目アーティスト

テレビ大陸音頭
11:10〜11:50@RED MARQUEE

北海道の高校軽音部から突如現れ、現在の日本のインディーシーンのタイムラインを激しく揺さぶっている4人組。1980年代のポストパンクやニューウェーブを血肉化したひねくれたギターリフと、焦燥感を燃料に爆発するアンサンブルは、2026年6月にドロップされた1stフルアルバム「VS Tairiku Ondo」でさらなる進化を証明した。「ROOKIE A GO-GO」から本ステージへと駆け上がる、その制御不能な野生の初期衝動を今見ずしていつ見るというのか。

奇妙礼太郎BAND
13:50〜14:50@FIELD OF HEAVEN

泥臭くも圧倒的にロマンチック、そして聴き手の涙腺を容赦なく決壊させる声を持つ男・奇妙礼太郎。今回は強力なホーンセクションまでをも内包した鉄壁のバンド編成で苗場にハッピーな爆弾を投下する。ブルース、歌謡曲、ロックンロールを縦横無尽にシャッフルしたサウンドは、ただ聴くだけでステップを踏みたくなる音楽の根源的な喜びに満ちている。大人から子供までを巻き込み、フェスティバルの祝祭感を最高潮へと導いてくれる至福の時間になるだろう。

Loyle Carner
15:00〜16:00@GREEN STAGE

ロイル・カーナー(Loyle Carner)は、サウスロンドンの街並みと、そこに生きる人々の体温をそのままラップに宿す詩人だ。デビュー作「Yesterday’s Gone」や「Not Waving, But Drowning」で評価を高め、マーキュリー賞に2度ノミネート。ジャズやソウルのオーガニックな残響を従え、自身の弱さや家族への愛を語る彼のフロウは、どこまでも優しく、かつ一本の芯が通っている。言葉のタペストリーを織り上げるようなそのステージは、激しさを競うヒップホップとは一線を画す「文学性」を感じさせる。緑豊かな苗場のロケーションにおいて、彼の饒舌な内省は、聴き手一人ひとりの孤独の特等席へと静かに届くだろう。

Turnstile
17:00〜18:00@GREEN STAGE

ターンスタイル(Turnstile)はハードコア・パンクという泥臭いジャンルを、地続きのままモダンなポップ・アートへと昇華させた米ボルチモア出身の5人組の異端児。強靭な重低音のグルーヴを骨格にしながら、R&Bやオルタナティブ・ロックのエッセンスを奔放に射行させるセンスは抜群に爽快だ。彼らのライブは、観客の身体を問答無用でモッシュピットへとハックする圧倒的な熱量に満ちている。ジャンルの壁を軽々と踏み越え、あらゆる音楽好きの脳髄を揺らす、現在進行形のアメリカン・ロックを代表する存在だ。

Arlo Parks
18:40〜19:40@WHITE STAGE

アーロ・パークス(Arlo Parks)は、現代を生きるユースの傷つきやすい心を、ベッドルーム・ポップの親密さと極上のソウル・ミュージックで包み込むシンガーソングライターだ。彼女の歌声は、まるで親しい友人が耳元で秘密を打ち明けてくれるかのような、奇妙な安らぎをもたらす。詩人としての鋭い観察眼が光るリリックが、豊潤なグルーヴに乗って優しく広がっていく。初夏の苗場に心地よい風を呼び込むような、オーガニックでエモーショナルなその空間は、傷ついた私たちの心をそっとリセットしてくれるはず。

井上園子(BAND SET)
18:40〜19:20@ORANGE ECHO

1stアルバム「ほころび」でシーンに鮮烈な爪痕を残した、湘南の薫りを纏うシンガーソングライター、井上園子がバンドセットで登場。フォークやジャズの洗練されたコードワークをさらりと弾きこなし、日常のささやかな心の揺らぎを独自の視点ですくい取る日本語詞のセンスは、若手の中でも群を抜いて瑞々しい。各地のフェスで鍛え上げられた芯のある歌声とアコースティックなアンサンブルが、苗場の森のざわめきと共鳴する瞬間は、インディー・ポップの新たな夜明けを予感させる。

Hi-STANDARD
19:00〜20:10@GREEN STAGE

日本のロック史を塗り替えてきたレジェンド、Hi-STANDARD(ハイ・スタンダード)が、1999年以来、27年ぶりに「フジロック」のステージへと帰ってくる。これは単なるノスタルジーの回収ではない。数々の歴史を刻みながら歩み続けてきた彼らが鳴らすパンク・ロックは、今なお剥き出しの初期衝動と現在進行形の狂おしいほどのエモーションを孕んでいる。「STAY GOLD」をはじめとする不滅のアンセムが苗場の青空に響き渡る時、それは全世代のロックファンの魂を震わせる、美しく熱い歴史の肯定となるはずだ。

HYUKOH
20:10〜21:10@RED MARQUEE

ヒョゴ(HYUKOH)は、センチメンタルな叙情を湛えたメロディーと、緻密かつ鋭敏なバンドサウンドを武器に、アジアのユースカルチャーの代弁者としてシーンの最前線を走り続ける韓国の4人組バンド。フロントマンであるオ・ヒョクの、聴き手の胸の奥を激しく掻きむしるような唯一無二の歌声と、インディーロックやオルタナティブの自由な地平を行き来するアンサンブルは、国境を越えて数多くのリスナーの孤独に寄り添ってきた。近年の国境を越えた様々なコラボレーションを経て、バンドとしての表現力をさらに深化させた彼ら。彼らの鳴らす青いエモーションは、変わりゆく時代の中で、私たちが決して忘れてはならない純粋な衝動を思い出させてくれるだろう。

The xx
21:25〜22:40@GREEN STAGE

2025年の劇的な再始動を経て、ついに初日のヘッドライナーとして帰還するThe xx(ザ・エックス・エックス)。彼らの「静寂を聴かせるミニマリズム」は、ジェイミー・xxのソロ活動を経て、強固なフロアの躍動感をも手に入れた。ロミーとオリヴァーのささやくようなツインボーカルが、夜の苗場の冷気と混ざり合う瞬間、私たちはインディーロックとクラブカルチャーが最も美しく融解する奇跡を目撃することになる。ただの内省に留まらない、26年の彼らが鳴らす「踊れる孤独」の美学に深く没入したい。

2日目/7月25日
注目アーティスト

柴田聡子(BAND SET)
11:10〜12:00@FIELD OF HEAVEN

言葉と音楽で日常の裏側に潜む真実を暴き出す天才的なシンガーソングライター、柴田聡子。今回は鉄壁のミュージシャンたちを従えたバンドセットで登場し、フォーク、ファンク、オルタナティブ・ロックを有機的にドライブさせる。ユーモアと切なさが危ういバランスで同居する彼女のボーカルが、緻密で型破りなグルーヴの上で踊る時、ポップスが持つ真のカタルシスが苗場に炸裂する。一度その毒に触れたら最後、抜け出せない魅力に満ちている。

Quadeca
12:40〜13:30@RED MARQUEE

インターネットの深淵から現れ、アート・ポップと実験的ヒップホップ、フォークトロニカの境界を軽々と爆破したロサンゼルスの鬼才、クアデカ(Quadeca)。ダニー・ブラウンらを迎えた2025年リリースの「Vanisher, Horizon Scraper」で見せた、美しくもどこか不穏な音響批評は海外メディアをも震撼させた。ノイズやグリッチが、シネマティックなメロディーの美しさと交錯するその世界観は、これ以上ないほど冷徹で、美しい爪痕を残すだろう。

Trueno
13:00〜14:00@GREEN STAGE

ブエノスアイレスのストリートから世界を射抜く、南米ラテン・ユースの絶対的アイコン、ラッパーのトレノ(Trueno)。黄金期のブームバップから現代のトラップ、さらには伝統的なラテン・リズムまでを強靭な肺活量で乗りこなすフリースタイル仕込みのラップスキルは、息を呑むほどに獰猛だ。社会のリアルと若者の怒りを詰め込んだリリックを、アルゼンチン特有の爆発的なパッションで叩きつける。苗場のステージをまたたく間に熱狂のルードボーイ・セッションへと変貌させるだろう。

The Beths
14:00〜15:00@RED MARQUEE

ニュージーランドはオークランド出身の4人組バンド、ザ・ベス(The Beths)。胸を掻きむしるほどに甘酸っぱく、そして小気味よく歪んだインディー・ポップの最高峰。フロントウーマンのエリザベスが紡ぐキャッチーなメロディーラインと、メンバー全員による完璧な3部ハーモニーは、90年代オルタナティブ・ロックの清々しいDNAを感じさせる。これほどまでにフェスティバルの開放感と、青空の下のビールにマッチする音楽が他にあるだろうか。聴く者すべてを笑顔にする、爽快なギターポップの魔法だ。

JOEY VALENCE & BRAE
17:50〜18:50@WHITE STAGE

1990年代のビースティ・ボーイズが持っていたスリリングな悪ガキ感を、TikTok以降のスピード感でリブートしたペンシルヴァニアの2人組、ジョーイ・ヴァレンス&ブレイ(JOEY VALENCE & BRAE)。2025年にリリースされたアルバム「Hyperyouth」を経て、そのパンク調のラップ・ダイナマイトはさらに破壊力を増した。オールドスクールなヒップホップへの偏愛を、フロアを破壊するほどのハイテンションなモッシュ・ミュージックへと変換する彼らのステージは、とにかく理屈抜きに暴れて踊る、最高にパンキッシュな夜を約束する。

藤井風
19:00〜20:10@GREEN STAGE

日本のポップシーンのゲームチェンジャーであり、今やグローバルなカリスマとなった藤井風が、ついに「フジロック」初降臨を果たす。ジャズやR&Bを深く消化した破格のピアノプレイと、普遍的な死生観を綴る祈りのような歌詞世界。世界の巨大なステージを経て、自らのルーツである日本の大自然、それも苗場という特別な聖地で見せるパフォーマンスは、伝説として語り継がれるはずだ。愛とソウルが溢れ出すその歌声が、2日目の夜を神聖な感動で満たす。

XG
19:50〜20:50@WHITE STAGE

世界基準のソリッドなパフォーマンスと、ハイパー・ポップ/R&Bを鋭利に研ぎ澄ました楽曲でグローバルシーンで活躍する、JURIN、CHISA、HINATA、HARVEY、JURIA、MAYA、COCONAからなる7人組グループXG。彼女たちが誇る一糸乱れぬ超絶的なダンスと、鋭く尖ったラップ&ボーカルスキルは、もはや日本のインディーやポップスの枠組みを完全に超越している。圧倒的なビジュアル・アイデンティティーと世界を揺らす破壊力を引っ提げ、初参戦の苗場でどのようなジャンルレスな地殻変動を起こすのか、その歴史的瞬間は目撃必須だ。

Khruangbin
21:10〜22:40@GREEN STAGE

タイ・ファンク、ダブ、西アフリカのポップスまで、世界中のエキゾチックな音楽の記憶をモダンなチル・アウト・サウンドへと仕立て上げる、テキサスの魔術的3人組、クルアンビン(Khruangbin)。削ぎ落とされたミニマルなインストゥルメンタルでありながら、ローラ・リーの妖艶なベースラインとマーク・スピアーの幻惑的なギターが、オーディエンスの身体を催眠的に揺らし続ける。苗場の広大な自然と彼らの浮遊するグルーヴが完全にシンクロする時、私たちは時空を超えた桃源郷のただ中に立ち尽くすことになる。

TOMORA
22:00〜23:15@WHITE STAGE

北欧の歌姫オーロラ(AURORA)と、ザ・ケミカル・ブラザーズ(The Chemical Brothers)の頭脳トム・ローランズという、至高の才能が邂逅した世界的エレクトロ・プロジェクト、トモーラ(TOMORA)。オーロラの天高きクワイアのような歌声と、トムが構築する冷徹かつ強靭なダンス・ダイナミズムが融合したサウンドは、まさに息を呑む美しさだ。苗場のホワイトステージが深い闇に包まれる時、彼らが放つシネマティックでスタジアム級の電子音響は、森全体を神秘的な熱狂のダンスフロアへと塗り替えるに違いない。

唾奇
23:30〜24:20@RED MARQUEE

唾奇(ツバキ)は 沖縄の気だるい夜気と、そこにしがみつく人間の業をそのままフロウに変える、日本のヒップホップシーンの孤高の叙情詩人だ。飾らないストリートのリアルと、胸を締め付けるような葛藤を克明に綴ったリリックは、激しいアジテーションよりも深く、聴き手の心の奥底へと突き刺さる。数々の名演を経て、日本語ラップの表現力を深めてきた彼。苗場の冷たい夜風の中で、彼の吐き出す言葉の塊が空間に染み込んでいく様は、濃密な体験となるだろう。

3日目/7月26日
注目アーティスト

ANGINE DE POITRINE
11:30〜12:10@RED MARQUEE

アンジーヌ・ド・ポワトリーヌ(ANGINE DE POITRINE)は、カナダ・ケベックから突如出現した、ドット柄の全身タイツにペスト医師マスクを被った時空の旅人を自称する正体不明の覆面マス・ロック・デュオだ。その不気味なビジュアルとは裏腹に、ダブルネックギターを自在に操り、複雑怪奇な変拍子とループを駆使して脳髄を溶かすような超絶技巧のエクスペリメンタル・サウンドを炸裂させる。2026年リリースの「Vol. I」「Vol. II」が世界中で話題沸騰中の、今年最大のダークホースであり目撃必須のアクトだ。

The Lemon Twigs
14:00〜15:00@RED MARQUEE

ニューヨークのダダリオ兄弟によるデュオ、ザ・レモン・ツイッグス(The Lemon Twigs)。彼らが鳴らす、1960〜70年代のバロック・ポップやパワー・ポップへの底知れない愛が詰まった、奇跡のような至高のポップソング。ビートルズやビーチ・ボーイズのDNAを完璧に受け継いだ完璧な兄弟ハーモニーと、どこまでも瑞々しい初期衝動を失わないメロディーセンスは、聴く者すべてを優しい多幸感で包み込む。フェスティバルの最終日を、これ以上ない美しさと甘酸っぱさで彩ってくれる、ポップスの妖精たちだ。

岡田拓郎
14:20〜15:00@ORANGE ECHO

ギタリスト、プロデューサーとして、現代日本のオルタナティブ/ジャズシーンの最重要ハブとして君臨する音楽家、岡田拓郎。即興演奏や環境音楽へのアプローチから、ポップスとしての美しいソングライティングまでを地続きで表現するその底知れない探求心が、今回は自身の名義で苗場のステージへ結実する。精鋭たちを交えた、緻密かつ自由度の高い即興的アンサンブルは、苗場の豊かな森のざわめきと溶け合い、極上の音響グラデーションを描き出す。

KNEECAP
15:00〜16:00@GREEN STAGE

北アイルランド・ベルファストから現れた、アイルランド語と英語をハイブリッドさせた痛烈なリリックで世界を震撼させているラップ・トリオ、ニーキャップ(KNEECAP)。政治的・歴史的な怒りを背負いながらも、パンク・ロックさながらの凶暴なエネルギーと過激な社会風刺を融合させたライブは、暴動前夜のような緊迫感を放つ。既存のヒップホップの枠組みを破壊する彼らの圧倒的な衝動は、26年の国際情勢とユースの不満を代弁する、最も危険で爽快な“事件”となるだろう。

Geordie Greep
18:10〜19:10@WHITE STAGE

次世代UKインディー・ロックを代表するバンド、ブラック・ミディのフロントマンとしてシーンを席巻したジョーディー・グリープ(Geordie Greep)が、ソロ活動へと軸足を移し、さらに過剰なジャンルレス・アヴァンギャルドを引っ提げて「フジロック」にやってくる。超絶技巧のギタープレイと狂気的なボーカルスタイルはそのままに、ジャズ・フュージョン、プログレッシブ・ロック、ラテンまでも貪欲に解体・再構築。予測不能の展開でリスナーの脳内をハックする、新時代の変態的快楽主義ロックが苗場を混沌の渦へ叩き落とす。

平沢進+会人
19:00〜20:10@GREEN STAGE

1979年のP-MODEL結成以来、日本のテクノ・ポップ/ニュー・ウェイヴシーンの中心で孤高の天才として君臨し続ける平沢進が、覆面パフォーマンスユニット「会人(えじん)」を従えて苗場を巨大な実験室に変える。神話的なオーケストレーション、独自のディストピア的電子音、そして天を突くような超絶ハイトーンボーカルが交錯する世界観は、もはや宗教的な畏怖すら覚える圧倒的な強度だ。デジタルとアナログの境界線を歪め、観客の精神を異次元へと誘う、唯一無二の超常現象は見逃せない。

never young beach
21:00〜22:30@FIELD OF HEAVEN

安部勇磨率いる、現代日本のインディーシーンを代表するグッドミュージック・バンド。はっぴいえんど直系のトロピカルなリゾート・ポップ・サウンドと、日常の愛おしさを素朴に歌う日本語詞、そして哀愁を帯びた心地よいギターの音色が特徴だ。3日間の祝祭の終わりが近づく時間帯に、彼らの温かく軽快なグルーヴが苗場を包み込む時、誰もが心地よい感傷と幸福感に満たされるはず。フェスティバルのフィナーレにこれ以上ない温もりを添えてくれる。

Massive Attack
21:10〜22:40@GREEN STAGE

英国ブリストルが産み落とした、トリップ・ホップの首領にして音楽史の暗黒面に君臨するカリスマ、マッシヴ・アタック(Massive Attack)が、16年ぶりに苗場の漆黒の夜へと降臨する。内臓を揺さぶる呪術的な低音ビートと、ダブの美学が貫かれた冷徹な音響空間。そして常に現代社会の欺瞞を告発する彼らのステージは、単なるライブではなく五感を支配する総合芸術だ。3日間の狂乱のフィナーレに、彼らのダークな重低音が苗場の山々を震わせる時、私たちは「フジロック」の歴史に深く刻まれる新たな伝説を目撃する。

Mitski
22:10〜23:40@WHITE STAGE

現代インディー・ロックシーンにおいて、最もエモーショナルで痛烈なリリックを紡ぐ日系アメリカ人シンガーソングライター、ミツキ(
Mitski)。内省的な感情の揺らぎを、オルタナ、シンセポップ、演劇的なアプローチへと昇華させる彼女のステージは、もはやコンテンポラリー・ダンスを交えた「現代の告白劇」だ。聴き手の胸の奥の、最も触れられたくない傷口に優しく、かつ過激に触れてくる彼女の剥き出しの歌声は、苗場の夜をこの上なく美しく染め上げる。

詳しいラインアップはこちらから
https://fujirockfestival.com/artist/index

■FUJI ROCK FESTIVAL'26
日程:2026年7月24〜26日
会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場
https://www.fujirockfestival.com

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「コンビニエンスウェア」×「フジロック」や「セブン-イレブン」×「ヘインズ」など! 来週発売のファッションアイテム7選【7/6〜7/12】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月6〜12日に発売するアイテムを紹介します。「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、「フジロックフェスティバル’26」とのコラボで、サコッシュやマフラータオルといった、フェスに必要なアイテムを発売します。一方、「ヘインズ(HANES)」は、「セブン-イレブン」とコラボし、パックTシャツとソックスを発売します。コンビニとの協業がアツいですね!

【7月6日発売】
ジェントルモンスター
(GENTLE MONSTER)

「プラダ」とのアイウエアコレクションを発売
キャンペーンには坂口健太郎を起用

「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」は、「プラダ(PRADA)」とのコラボレーションコレクションを制作。日本では7月3日から「プラダ」日本国内の一部店舗、7月6日から「ジェントルモンスター」店舗、7日に公式オンラインストアで販売する。アイテムは、「プラダ」を象徴するトライアングルロゴと「ジェントルモンスター」のチタン製テンプルを融合した全3型をラインアップ。キャンペーンには、俳優でありブランドアンバサダーを務める坂口健太郎を起用した。

■商品詳細

【7月7日発売】
コンビニエンスウェア
(CONVENIENCE WEAR)

今年も「フジロック」とのコラボレーションアイテムが登場

「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、日本最大級の野外音楽フェス「フジロックフェスティバル’26(FUJI ROCK FESTIVAL ’26)」とのコラボレーションアイテムを数量限定で用意した。会場ではポップアップストア限定アイテムもそろえる。

■商品詳細

“ラインソックス”(600円)
“今治タオルハンカチ ”(800円)
“今治マフラータオル5”(1500円)
”サコッシュ”(1490円)
”こどもくつした”(600円)
※一部商品

【7月8日発売】
レスポートサック
(LESPORTSAC)

美容家・神崎恵とのコラボコレクション第4弾

「レスポートサック(LESPORTSAC)」は美容家・神崎恵とのコラボコレクション第4弾を用意した。ブラックとベージュの艶のあるサテン調の生地や、遊び心のあるキュートなハート柄とチェリー柄のキルティング生地のミニボストンバッグ(全4色、各2万8600円)や縦型トートバッグ(全2色、各2万5850円)や人気のバックパック(全2色、各3万800円)が登場する。そのほか、定番のコスメポーチ(全3色、7700〜8800円)や人気のバック型チャーム(全2色、各8800円)もそろえた。発売を記念し、7月8〜14日にはジェイアール名古屋タカシマヤと博多阪急でポップアップも開催する。

■商品詳細

“スマート デイリー ボストン”(全4色、各2万8600円)※チェリー柄は一部店舗限定
“スマート キャリー トート”(全2色、各2万5850円)
“スマート フラップ バックパック2”(全2色、各3万800円)
“パーフェクト コスメ ポーチ2”(全3色、各8800円)
“マイクロ ウィークエンダー チャーム”(全2色、各8800円)

【7月9日発売】
フェイラー
(FEILER)

シルバニアファミリーの優しさと温かさをシュニール織で表現

「フェイラー(FEILER)」は、エポックのドールハウスシリーズ、シルバニアファミリーと第2弾コラボアイテムを用意する。今回はコラボレーションのために特別に制作したオリジナルデザインのハンカチ(3300円)やバッグ(1万7600円)、ポーチ(7150円)が登場する。第1弾で人気を博したハンカチ(3300円)の縁取りカラーを変更した新作もそろえる。

■商品詳細

“ハンカチ”(3300円)
“バッグ”(1万7600円)
“ポーチ”(7150円)

【7月9日発売】
プーマ
(PUMA)

幅広いランナーを支えるランニングシューズ“ヴェロシティ ニトロ 5”

「プーマ(PUMA)」は日常のジョグからレースまで幅広いランナーを支える、ノンプレートの万能クッショニングモデル“ヴェロシティ ニトロ 5”(1万6500円)を発売する。“弾む走りで、世界が広がる”をコンセプトに、軽量で高反発な“ニトロフォーム”をフルレングスで採用。また、幅広のミッドソールプラットフォームを組み合わせることで、前作以上のクッション性、安定性、そして快適な走りを実現した。

■商品詳細

“ヴェロシティ ニトロ 5”(1万6500円)

【7月11日発売】
ヘインズ
(HANES)

セブン-イレブンとコラボ Tシャツとソックスを発売

「ヘインズ(HANES)」は、セブン-イレブンと初となるコラボレーションアイテムを制作。今回のコラボでは、“ビーフィー(BEEFY) クルーネックTシャツ”をベースにした“パックTシャツ”と、クォーターレングス丈ハーフパイル仕様の“ソックス”を展開する。それぞれのアイテムには、セブン‐イレブンのコーポレートカラー3色でデザインした“牛”がモチーフのワッペンをあしらい、カタカナで「ビーフィー」の文字をプリントした。

■商品詳細

パックTシャツ(2色、3850円)
ソックス(2色、1265円)

【7月12日発売】
ザ スタンド フールソーグッズ

クリーンなシルエットの別注キャップ

ベイクルーズが展開する虎ノ門ヒルズ内のギフトショップ、ザ スタンド フールソーグッズは、「ニューエラ(NEW ERA)」との別注キャップを制作。同アイテムは、フロントパネルに芯を入れない「ニューエラ」の人気モデル“9FORTY アンストラクチャード”をベースに、ザ スタンドのロングセラーシリーズ“ザ バリエーションズ”と“フレッシュクリーン”それぞれ掲げるコンセプトを融合した。カラーは、ロビンズエッグブルー、ボルドー、ディープグリーン、キャメルの全4色を用意する。

■商品詳細

ザ スタンド フールソーグッズ 「ニューエラ」別注キャップ(4色、6500円)

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「コンビニエンスウェア」×「フジロック」や「セブン-イレブン」×「ヘインズ」など! 来週発売のファッションアイテム7選【7/6〜7/12】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は7月6〜12日に発売するアイテムを紹介します。「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、「フジロックフェスティバル’26」とのコラボで、サコッシュやマフラータオルといった、フェスに必要なアイテムを発売します。一方、「ヘインズ(HANES)」は、「セブン-イレブン」とコラボし、パックTシャツとソックスを発売します。コンビニとの協業がアツいですね!

【7月6日発売】
ジェントルモンスター
(GENTLE MONSTER)

「プラダ」とのアイウエアコレクションを発売
キャンペーンには坂口健太郎を起用

「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」は、「プラダ(PRADA)」とのコラボレーションコレクションを制作。日本では7月3日から「プラダ」日本国内の一部店舗、7月6日から「ジェントルモンスター」店舗、7日に公式オンラインストアで販売する。アイテムは、「プラダ」を象徴するトライアングルロゴと「ジェントルモンスター」のチタン製テンプルを融合した全3型をラインアップ。キャンペーンには、俳優でありブランドアンバサダーを務める坂口健太郎を起用した。

■商品詳細

【7月7日発売】
コンビニエンスウェア
(CONVENIENCE WEAR)

今年も「フジロック」とのコラボレーションアイテムが登場

「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、日本最大級の野外音楽フェス「フジロックフェスティバル’26(FUJI ROCK FESTIVAL ’26)」とのコラボレーションアイテムを数量限定で用意した。会場ではポップアップストア限定アイテムもそろえる。

■商品詳細

“ラインソックス”(600円)
“今治タオルハンカチ ”(800円)
“今治マフラータオル5”(1500円)
”サコッシュ”(1490円)
”こどもくつした”(600円)
※一部商品

【7月8日発売】
レスポートサック
(LESPORTSAC)

美容家・神崎恵とのコラボコレクション第4弾

「レスポートサック(LESPORTSAC)」は美容家・神崎恵とのコラボコレクション第4弾を用意した。ブラックとベージュの艶のあるサテン調の生地や、遊び心のあるキュートなハート柄とチェリー柄のキルティング生地のミニボストンバッグ(全4色、各2万8600円)や縦型トートバッグ(全2色、各2万5850円)や人気のバックパック(全2色、各3万800円)が登場する。そのほか、定番のコスメポーチ(全3色、7700〜8800円)や人気のバック型チャーム(全2色、各8800円)もそろえた。発売を記念し、7月8〜14日にはジェイアール名古屋タカシマヤと博多阪急でポップアップも開催する。

■商品詳細

“スマート デイリー ボストン”(全4色、各2万8600円)※チェリー柄は一部店舗限定
“スマート キャリー トート”(全2色、各2万5850円)
“スマート フラップ バックパック2”(全2色、各3万800円)
“パーフェクト コスメ ポーチ2”(全3色、各8800円)
“マイクロ ウィークエンダー チャーム”(全2色、各8800円)

【7月9日発売】
フェイラー
(FEILER)

シルバニアファミリーの優しさと温かさをシュニール織で表現

「フェイラー(FEILER)」は、エポックのドールハウスシリーズ、シルバニアファミリーと第2弾コラボアイテムを用意する。今回はコラボレーションのために特別に制作したオリジナルデザインのハンカチ(3300円)やバッグ(1万7600円)、ポーチ(7150円)が登場する。第1弾で人気を博したハンカチ(3300円)の縁取りカラーを変更した新作もそろえる。

■商品詳細

“ハンカチ”(3300円)
“バッグ”(1万7600円)
“ポーチ”(7150円)

【7月9日発売】
プーマ
(PUMA)

幅広いランナーを支えるランニングシューズ“ヴェロシティ ニトロ 5”

「プーマ(PUMA)」は日常のジョグからレースまで幅広いランナーを支える、ノンプレートの万能クッショニングモデル“ヴェロシティ ニトロ 5”(1万6500円)を発売する。“弾む走りで、世界が広がる”をコンセプトに、軽量で高反発な“ニトロフォーム”をフルレングスで採用。また、幅広のミッドソールプラットフォームを組み合わせることで、前作以上のクッション性、安定性、そして快適な走りを実現した。

■商品詳細

“ヴェロシティ ニトロ 5”(1万6500円)

【7月11日発売】
ヘインズ
(HANES)

セブン-イレブンとコラボ Tシャツとソックスを発売

「ヘインズ(HANES)」は、セブン-イレブンと初となるコラボレーションアイテムを制作。今回のコラボでは、“ビーフィー(BEEFY) クルーネックTシャツ”をベースにした“パックTシャツ”と、クォーターレングス丈ハーフパイル仕様の“ソックス”を展開する。それぞれのアイテムには、セブン‐イレブンのコーポレートカラー3色でデザインした“牛”がモチーフのワッペンをあしらい、カタカナで「ビーフィー」の文字をプリントした。

■商品詳細

パックTシャツ(2色、3850円)
ソックス(2色、1265円)

【7月12日発売】
ザ スタンド フールソーグッズ

クリーンなシルエットの別注キャップ

ベイクルーズが展開する虎ノ門ヒルズ内のギフトショップ、ザ スタンド フールソーグッズは、「ニューエラ(NEW ERA)」との別注キャップを制作。同アイテムは、フロントパネルに芯を入れない「ニューエラ」の人気モデル“9FORTY アンストラクチャード”をベースに、ザ スタンドのロングセラーシリーズ“ザ バリエーションズ”と“フレッシュクリーン”それぞれ掲げるコンセプトを融合した。カラーは、ロビンズエッグブルー、ボルドー、ディープグリーン、キャメルの全4色を用意する。

■商品詳細

ザ スタンド フールソーグッズ 「ニューエラ」別注キャップ(4色、6500円)

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サッカー・カーボベルデ代表の活躍で注目を集めるユニホームを手掛けた「カペリ スポーツ」とは?

「FIFA ワールドカップ 2026」で7月4日(日本時間)、アルゼンチン代表との歴史に残る試合を行ったカーボベルデ代表。試合は2対3で敗れたものの、2回もリードされながらも追いつく奮闘ぶりはSNSでも大きな話題となるなど、今大会、No.1の“ダークホース”といっても過言ではない。予選リーグの初戦で、強豪スペインと引き分けたことで注目度は高まり、特に40歳のゴールキーパー、ボジーニャ(Vozinha)選手のインスタグラムのフォロワーは当初5万人だったのが、2014万人(7月4日現在)まで増加している。

ユニホームを手掛けた「カペリ スポーツ」

そんな中で気になるのがカーボベルデ代表のユニホームを手がけた「カペリ スポーツ(CAPELLI SPORT)」だ。ユニホームの右胸にもブランドロゴがデザインされている。他の代表国のユニホームは「アディダス(ADIDAS)」、「ナイキ(NIKE)」、「プーマ(PUMA)」といった世界的ブランドが多い中で、特異な存在だ。

「カペリ スポーツ」は2011年にアメリカ・ニューヨークで設立されたスポーツブランドで、「カペリ ニューヨーク(CAPELLI NEY YORK)」などのアパレルブランドやビューティブランドを展開するGMAグループの傘下だ。サッカーをはじめ、バスケットボール、バレーボール、フィットネスといった多くのスポーツカテゴリーのアイテムを取り扱う。

「カペリ スポーツ」は、サッカー代表国のユニホームでは、カーボベルデ以外にセルビアやトリニダード・トバゴなどを手掛ける。現在、インスタグラムのフォロワー数は10万9000人(7月4日現在)とそこまで多くはないが、カーボベルデ代表の活躍でさらに注目度が高まりそうだ。

「カペリ スポーツ」公式サイト
https://capellisport.com/

GMAサイト
https://georgealtirs.com/gma/

カーボベルデ代表ユニホーム

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「あえて完成形を作らない」 セレクトショップ「スタジオラボ404ドットコム」が心斎橋へ広げる新たな可能性

PROFILE: モネ/「スタジオラボ404ドットコム」オーナー兼ディレクター

PROFILE: 1994年、兵庫県生まれ。ニューヨークでSNS運用やマーケティング、ショールーム業務などを経験後、2021年に東京・祐天寺でセレクトショップ「スタジオラボ404ドットコム」を創業。デッドストックアイテムや国内未上陸ブランド、ジュエリーなどを扱いながら、コミュニティーとしての店作りにも取り組む。26年4月には大阪・心斎橋パルコに新店舗をオープンした PHOTO:MIYU TERASAWA

東京・祐天寺のセレクトショップ「スタジオラボ404ドットコム(studiolab404.com)」(以下、404)が、2026年4月に大阪・心斎橋パルコ地下1階に新店舗をオープンした。21年の開業以来、デッドストックアイテムや日本未上陸ブランド、ジュエリーなどを扱いながら、コミュニティーとしても存在感を高めてきた同店。なぜ今、大阪への進出を決めたのか。オーナーでありディレクターのモネに、店作りの哲学と自身のキャリアについて聞いた。

曖昧さが、人を引きつける

21年に店を始めた当初は、日本ではまだ知られていないブランドを紹介するセレクトショップという側面が強かったとモネは振り返る。展示会を開いたり、ファッションを言語化している人たちと交流したりすることが多く、お客に背景を説明しながら購入してもらう過程に、大きな喜びを感じていたそうだ。

その後、ポップアップなどを通じて店の外へ発信する機会が増え、渋谷パルコやニュウマン新宿などにも出店するようになる。一方で「自分たちは何屋なのか」と迷う時期もあった。「何かに特化していないと、お客さんに足を運んでもらえないのではないか」。そんな不安もあったとモネは打ち明ける。

試行錯誤を重ねるなかで、見えてきたのはジェネラルな立ち位置だ。「服を買いに来る人もいれば、会話をしに来る人もいる。尖った部分はありながらも、『その存在そのもの』が好きな人たちが集まる場所になっている気がします」。彼女にとっては、「常に変化し続ける場所」。扱う物も、人も、テイストも変わり続け、それは結局、誰かの手によって変化していくものなのだという。

「『あの時期はこうだった』と振り返ることはできても、自分自身が常に新しいものを探してしまうため、同じ場所にとどまることができない。大阪への出店もそうですが、むしろ真逆のことをやりたくなる性格なんです。成長はゆっくりでも、あえていばらの道を選びたくなる。新しいものを作っては壊し、また作る。その繰り返しなんです」。

年齢を重ねるにつれて、自分の興味や価値観も変わっていくことに気付いた。「お客さんも同じように年を重ね、好きなものは変わっていきます。だからこそ飽きさせないよう、アップデートを続けたいという思いがあります」。

心斎橋パルコへの出店は「新しい風」を吹かせる決断だった

今年4月、心斎橋パルコへ出店した。大阪を選んだ理由として、生まれ故郷である関西への思いと、新しい挑戦への期待を挙げる。雑多で活気のある街の雰囲気が、自身の感性を育んだニューヨークとどこか重なるとモネは語る。

きっかけは、祐天寺店をオープンして2年ほどたったころ、心斎橋パルコの営業担当者が来店し「出店しませんか」と声を掛けたことだった。その後ポップアップを2回開催し、さらに常設店の話が持ち上がる。

「当時はまだスタッフや運営体制が整っておらず実現には至りませんでしたが、25年ごろには事業の規模感も見えてきて、『今ならできるかもしれない』と思えたんです。会社として大きな決断をすると、新しい風が吹く気がします。祐天寺店、心斎橋店、オンラインと販路が広がれば、提案できる商品の幅も広がり、新しい地域のお客さんの反応を見ることもできる。それが出店の決め手になりましたね」。

祐天寺店と心斎橋店の違いを、「祐天寺が『平日』だとしたら、心斎橋は『休日』のようなイメージ」と表現する。無機質な空間で知られる祐天寺店に対し、心斎橋店は一転、木材を多用した温かみのある内装に。「全く違う店舗を作るなら、木を使いたいと思っていたんです」。その一言通り、店内には木のぬくもりが広がっている。

商品構成も祐天寺店とは少し異なる。大阪の客層は祐天寺店よりも華やかなアイテムへの反応がよく、店頭でのコミュニケーションを重ねる中で、地域ごとの感覚の違いも見えてきたという。そのため、祐天寺店の世界観をそのまま持ち込むのではなく、土地の空気感も取り入れながら商品を編集している。インバウンド需要も追い風となり、特にジュエリーは好調だ。

商業施設への出店には葛藤もあった。「個店なのに商業施設に入るというのは、一見すると矛盾しているようにも見えます。ただ、関西で住宅街の一室で店をやるなら、祐天寺でやっていることと変わらない。まだ知らない人たちに届けたいのであれば、形態そのものを変える必要がありましたね」。

実際に出店してみると、想像以上に幅広い客層が商品を手に取り、これまで接点のなかった層との出会いが生まれた。商業施設ならではの環境も、新たな気付きを与えてくれているという。「他業態のお店も多いので、日々刺激を受けています。『404』らしさを大切にしながらも、新しい挑戦ができる場所だと感じています」。

ニューヨークで培った視点が原点

モネのキャリアの原点は、ニューヨークで働いていた頃にある。当初はローカルのセレクトショップで働くことを希望していたが、オーナーが一人で運営する店だったためスタッフ募集はしていなかった。それでも交流を続けるなかで縁が広がり、現地のファッション企業でSNS運用やマーケティング、EC業務を担当することになった。

その後はショールーム業務に携わり、イベント企画やブランドとのコラボレーション提案、店舗リサーチなどを経験。並行してファッション誌の撮影現場を手伝い、インディペンデントなショールームやビンテージショップにも足を運ぶ日々を送った。大手企業から個人経営のショップまで、多様な現場を行き来するなかで、ブランドの規模ではなく、「誰が、どんな思いで作っているのか」に引かれるようになったという。

「ニューヨークでは、自分たちの手でゼロから価値を生み出している人が本当にたくさんいました。大きな会社だからできることではなく、小さくても面白いことをやっている人たちがたくさんいて。その姿を見て、『こういう働き方や店作りがしたい』と思うようになったんです」。

そうした経験は、「404」の店作りにも色濃く反映されている。単に商品を並べて販売するのではなく、人やカルチャーが交わる場所をつくりたいという思いは、ニューヨークで出会ったクリエイターたちから学んだ価値観が土台になっている。

店の在り方を問い続けるモネに、これからの「404」の姿を尋ねた。「わざわざ足を運びたくなる理由がたくさんある場所。商品構成でも、スタッフでも、空間でもいい。その積み重ねが結果的に、この店らしさになっていけばいいですね」。

今後は衣食住に関わる分野やインテリア、アートなどにも関心があるそうだ。「特にジュエリーを好きな人たちが持つカルチャーにも興味があり、業種を横断するような挑戦もしていきたいです。情報があふれる今の時代、単に物を売るだけでは難しい。だからこそ、どう見せるか、どう語るかが重要になっています。変化し続けながら、自分たちらしい方法を探していきたいです」。

完成形を目指す場所ではない。扱うものも、人も、空間も、その時々で変わり続ける。「常に新しいものを作っては壊す」という言葉は、そのままこの店の在り方そのものなのだろう。心斎橋という新しい舞台を得て、また次の姿へと変わっていく。

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意外と知らない喪服の新常識 今どきのブラックフォーマルとは?

喪服は“非日常の買い物”です。購入する機会が少ないだけに、失敗を避けたいという気持ちが通常以上に強く働きます。ただファッション業界にいても意外と知らない喪服の選び方。しかも今、その選び方の価値観は変化しているようです。

礼服大手の東京ソワールはこのほど、現代の喪服選びを考えるためのセミナーを開催しました。同社が提案する新機軸は、「マインドフル・フォーマル」。これまで喪服は、「周囲と同じように装うこと」が重視される服でした。しかし今は、軽さや着心地、自宅で洗えることなど、「自分が無理なく過ごせるか」が選ぶ基準になりつつあるそうです。

喪服は「横並び」から自分基準に

かつて喪服の常識は、親世代から教えてもらうことが当たり前でした。幼い頃から葬儀に連れて行かれることが珍しくなかったからです。しかし、現代はそうした機会も少なくなり、40代や50代になってから初めて葬儀に臨む人が増えているそうです。東京ソワールには、「喪服デビュー」を控え、選び方をイチから教えて欲しいと相談する来店客が増えているそうです。

家族葬が定着し、葬儀が小規模化したことで、喪服への意識も薄れたのかと思いきや、実際は逆。近しい人だけで故人を見送るからこそ、「きちんと装いたい」と考える人が増えているという同社の分析も印象的でした。

そうした中で同社が強調するのは、「人のための喪服」から「自分のための喪服」という変化です。かつての「どう見られるか」という受け身の服選びよりも、「どう快適に過ごせるか」という自分主語の態度にシフトしてきたのが令和での変化と言えそうです。

例えば旧来の喪服はワンピースやアンサンブルが中心でしたが、令和ではパンツスタイルが台頭しています。特にパンツスーツは、普段使いも視野に入れた購入が相次いでいるといいます。

暑さも喪服の変化を後押しします。昔は割と厚手の喪服が選ばれる傾向がありましたが、近年は参列者が体調を崩さないよう、素材や着心地に一段と配慮した喪服が支持されるようになっています。礼節を保ちながらも、通気性の高い素材や軽い着心地の選択肢が増えています。

「喪服は苦しい」はもう古い

セミナーでは、東京ソワール出身のパーソナルスタイリストの林道子さんによる実践的な喪服の選び方も解説されました。喪服はこれまでストレスを伴う装いとされてきました。着用が長時間に及ぶのに加え、精神的な緊張もあって、窮屈で着疲れるというイメージを持たれがち。こうした問題点を踏まえて、林さんは“自分が心地よい喪服”を推奨。「似合う」「安心できる」「扱いやすい」の3つが大切なポイントだそうです。

最近人気の骨格診断も喪服に応用できるとのこと。一例ではありますが、林さんはストレートにはパンツスーツ、ウェーブにはアンサンブル、ナチュラルにはワンピースを提案します。

例示に用いられた喪服のうち、目を引いたのは、着脱が容易なワンピースです。一般的なワンピースは背骨に沿ってファスナーが走っていますが、東京ソワールのワンピースは胸元にファスナーが備わっていて、自分だけで脱ぎ着しやすくなっています。

背中ファスナーの上げ下げを誰かに手伝ってもらえなくても、一人でサッと着られるのは、何かと慌ただしい葬儀の日には助かります。東京ソワールでは1970年代から用意されている工夫だそうです。

意外に感じたのは、黒のバリエーションです。一口に“黒”と言っても、実際にはさまざまな色味があり、それぞれに異なるムードを帯びています。林さんの説明によれば、喪服にふさわしい黒は、とても深い黒。一般的な黒いワンピースやスーツを喪服に応用するなら、“光沢のない黒”を選ぶのがおすすめです。

林さん自身がこの日着用していたジャケットも喪服でした。白のレーストップスとプリーツティアードスカートを合わせた、ロマンティックさと洗練を兼ね備えたコーディネートです。

ブラックフォーマルは、流行を追う服ではありません。それでも、家族のかたちや気候、働き方が変われば、求められる機能や価値観も変わります。今回のセミナーで見えてきたのは、「何を着るべきか」というルールではなく、「どう故人と向き合う時間を過ごすか」という視点でした。喪服は今、その時間に寄り添う服へと静かに進化しているのかもしれません。

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2026年下半期の運気と開運コスメ 「自己表現」や「推し活」に追い風!

あっという間に2026年も折り返し地点、後半戦は世相やトレンドがどのように変化していくのだろうか。東洋占術と西洋占星術の観点から、世の中のムードを占う恒例のコラム。フォーチュン メンターのカノン・ベル氏に、26年下半期予想と、開運コスメを聞いた。

東洋占術では、「火」と「水」の年 情熱と冷静さのバランスを重視

10年以上の鑑定歴を持ち、東西の占いに精通するカノン氏に、まずは東洋占術の観点から下半期の傾向を教えてもらった。

「“四柱推命”において、26年は“丙午(ひのえうま)”の年ですが、この下半期は特に干支である午(うま)が持つ“火”の性質が強調されます。季節で言うと、夏真っ盛り。輝く太陽のように、自分自身を打ち出すのに最適な時期です」。

仕事面では、キャリアやスキルの向上、新規事業への挑戦など、高みを目指す行動に適しているという。「目標を定めたら、疾走する馬のように一直線に挑むことをおすすめします。ただし、情熱的な火のエネルギーは、衝動的な行動につながりやすい面も。自分本位な発言や行動には注意が必要です」。

そこで取り入れたいのが、もう1つの東洋占術“九星気学”の運気。26年は水を象徴する“一白水星”の年であり、流れる水のような柔軟さを意識するとよいという。

「たとえ相手が強く主張してきても、上手に受け流すこと。一時の感情にとらわれないほうが、物ごとはスムーズに流れます。交渉ごとや懸案事項は、この下半期のうちに整理しておくと、27年の仕事運に弾みがつくでしょう」。

西洋占星術では、木星が獅子座へ 「創作活動」や「推し活」が注目される

西洋占星術から見た下半期の大きなトピックは、拡大と幸運の星である木星が、6月30日に蟹座から「獅子座」へと移動したことだ。

「ここから約1年間は、獅子座が象徴する“自己表現”“クリエイティブな行為”などがフォーカスされます。自分が主役という意識を持ち、何かを創り出すこと、興味のある対象に没頭することが開運行動です」。

獅子座はエンターテインメントの星でもあり、引き続き「推し活」は盛り上がりそう。7月以降は、映画やアートの大型作品や、アーティストの活躍が注目を集めるかもしれない。さらにもう1つ注目したいのは、この獅子座の木星と、上半期に約7年ぶりに双子座に移動した天王星の関係だ。

「今後約7年間は、双子座が象徴する“情報”“学び”“コミュニケーション”の分野で、革新的な出来事が起こりそうです。特に下半期は、天王星と木星が調和的な角度でつながるため、若い世代が注目される流れも。AIを駆使して自己表現の場を広げる若手のクリエイターや、彼らが生み出すプロダクトが、脚光を浴びるかもしれません」。

26年下半期、開運コスメのキーワードは「太陽」「素肌感」「近未来的な輝き」

26年下半期は、四柱推命の「丙午」、西洋占星術の「獅子座」ともに、太陽をシンボルとする火のシーズン。美容においても強い日差しへの対策がキーワードとなる。

「紫外線にさらされた肌を落ち着かせるために、一白水星の“水”のエッセンスを取り入れ、保湿に力を入れましょう。また、ベースメイクにも、ポイントメイクにも、水膜のように艶やかな質感を取り入れると、過剰な火のエネルギーを鎮め、調和をもたらします」。

肌作りやメイクにおいては「素の自分をそのまま生かすこと」を、カノン・ベル氏は推奨する。覆い隠すのではなく、本来の自分自身の姿で飾らずにいることが、あなたの魅力を際立たせ、ひいては運気の後押しにつながるという。

「素肌を透かすハイライトを頬やデコルテにあしらい、イキイキとした生命感を表現するのも一案ですし、どこか野生動物のような、しなやかさとセクシーさを演出するのが“午(うま)”“獅子”の季節に合っています。開運カラーは、朱赤、ゴールド、オレンジ。新しいテクノロジーを味方につけ、創造性を発揮するなら、天王星を象徴するメタリックカラーも味方をしてくれるでしょう」。

今回はカノン氏のアドバイスのもと、新色を中心に下半期の開運コスメを紹介する。

透き通る艶を添える「水光ハイライトスティック」

「ディオール」“バックステージ グラッシー グロウ スティック 001のグレイズド ピンク”

肌に透き通るような艶と潤いを添える「ディオール(DIOR)」の“バックステージ グラッシー グロウ スティック”。“001のグレイズド ピンク”は、ほのかな偏光パールを配合したシアーカラーだ。頬や目元はもちろん、デコルテにあしらうと、光の反射で曲線を美しく演出。素肌っぽさを最大限に生かし、下半期にあなたの存在感を際立たせてくれる。

太陽を浴びてほてった肌へ。凍らせて使えるソルベセラム

資生堂ジャパン“S ソルベセラム フレッシュクリア”

資生堂ジャパンから数量限定で発売中の“S ソルベセラム フレッシュクリア”は、グループ初の、凍らせて使えるスキンケア。ジェルのままでも保湿力優秀だが、冷凍庫で保管するとシャリッとした感触に変わり、肌をクールダウンしながら潤いを与える。太陽の勢いが強い「丙午」&「獅子座木星」の下半期、肌のお守りとして活躍させたい。

下半期のラッキーカラーを凝縮した、珠玉のパレット

「RMK」“シンクロマティック アイシャドウパレット EX-19”

「RMK」から7月24日に登場する“シンクロマティック アイシャドウパレット”。限定色の“EX-19”は、丙午と獅子座のラッキーカラーを凝縮したような1品だ。まばゆいゴールド系、赤みのあるサテンマット、オレンジ系のシマーカラーは、一見華やかでいて肌なじみがよく、色と質感が自然に溶け合っていく。洗練された表情で、堂々と個性を生かしたい。

ガラスのように透け感のある、ジューシーな赤リップ

「M・A・C」“ラスターガラス ステインガラス リップ ティント ズーミーズ”

7月3日発売の「M・A・C」“ラスターガラス ステインガラス リップ ティント ズーミーズ”(4070円)

90年代~00年代にメイクシーンを席巻した「M・A・C」の“リップガラス”。そのDNAを受け継いで登場したのが、“ラスターガラス ステインガラス リップ ティント”だ。“ズーミーズ”は、ガラスのように透け感があり、艶をたたえたラズベリーレッド。潤いを感じるテクスチャーで唇をふっくらと彩り、下半期に前向きな発言をサポートしてくれそうだ。

揺らめく光を指先に。温かみのある上品なメタリック

「スック」“ネイルカラーポリッシュ176”

「スック(SUQQU)」の秋カラーコレクションは、貝殻を用いた螺鈿(らでん)がテーマ。“ネイルカラーポリッシュ176”は、ベースカラーと偏光パールを巧みに組み合わせ、角度によって玉虫色やピンクのニュアンスに揺らめく不思議な1色だ。指先に天王星を象徴するメタリックな質感をまとい、クリエイティビティを発揮したい。

日々刻々と変化する不安定な時代だからこそ、「身につけるなら、縁起のよいものを」という発想は、とても共感できる。今期の開運アイテムは、インパクトがありそうに見えて、誰にでも使いやすいのが特長だ。下半期をポジティブな気分で過ごすために、取り入れてみてはいかがだろう。

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2026年下半期の運気と開運コスメ 「自己表現」や「推し活」に追い風!

あっという間に2026年も折り返し地点、後半戦は世相やトレンドがどのように変化していくのだろうか。東洋占術と西洋占星術の観点から、世の中のムードを占う恒例のコラム。フォーチュン メンターのカノン・ベル氏に、26年下半期予想と、開運コスメを聞いた。

東洋占術では、「火」と「水」の年 情熱と冷静さのバランスを重視

10年以上の鑑定歴を持ち、東西の占いに精通するカノン氏に、まずは東洋占術の観点から下半期の傾向を教えてもらった。

「“四柱推命”において、26年は“丙午(ひのえうま)”の年ですが、この下半期は特に干支である午(うま)が持つ“火”の性質が強調されます。季節で言うと、夏真っ盛り。輝く太陽のように、自分自身を打ち出すのに最適な時期です」。

仕事面では、キャリアやスキルの向上、新規事業への挑戦など、高みを目指す行動に適しているという。「目標を定めたら、疾走する馬のように一直線に挑むことをおすすめします。ただし、情熱的な火のエネルギーは、衝動的な行動につながりやすい面も。自分本位な発言や行動には注意が必要です」。

そこで取り入れたいのが、もう1つの東洋占術“九星気学”の運気。26年は水を象徴する“一白水星”の年であり、流れる水のような柔軟さを意識するとよいという。

「たとえ相手が強く主張してきても、上手に受け流すこと。一時の感情にとらわれないほうが、物ごとはスムーズに流れます。交渉ごとや懸案事項は、この下半期のうちに整理しておくと、27年の仕事運に弾みがつくでしょう」。

西洋占星術では、木星が獅子座へ 「創作活動」や「推し活」が注目される

西洋占星術から見た下半期の大きなトピックは、拡大と幸運の星である木星が、6月30日に蟹座から「獅子座」へと移動したことだ。

「ここから約1年間は、獅子座が象徴する“自己表現”“クリエイティブな行為”などがフォーカスされます。自分が主役という意識を持ち、何かを創り出すこと、興味のある対象に没頭することが開運行動です」。

獅子座はエンターテインメントの星でもあり、引き続き「推し活」は盛り上がりそう。7月以降は、映画やアートの大型作品や、アーティストの活躍が注目を集めるかもしれない。さらにもう1つ注目したいのは、この獅子座の木星と、上半期に約7年ぶりに双子座に移動した天王星の関係だ。

「今後約7年間は、双子座が象徴する“情報”“学び”“コミュニケーション”の分野で、革新的な出来事が起こりそうです。特に下半期は、天王星と木星が調和的な角度でつながるため、若い世代が注目される流れも。AIを駆使して自己表現の場を広げる若手のクリエイターや、彼らが生み出すプロダクトが、脚光を浴びるかもしれません」。

26年下半期、開運コスメのキーワードは「太陽」「素肌感」「近未来的な輝き」

26年下半期は、四柱推命の「丙午」、西洋占星術の「獅子座」ともに、太陽をシンボルとする火のシーズン。美容においても強い日差しへの対策がキーワードとなる。

「紫外線にさらされた肌を落ち着かせるために、一白水星の“水”のエッセンスを取り入れ、保湿に力を入れましょう。また、ベースメイクにも、ポイントメイクにも、水膜のように艶やかな質感を取り入れると、過剰な火のエネルギーを鎮め、調和をもたらします」。

肌作りやメイクにおいては「素の自分をそのまま生かすこと」を、カノン・ベル氏は推奨する。覆い隠すのではなく、本来の自分自身の姿で飾らずにいることが、あなたの魅力を際立たせ、ひいては運気の後押しにつながるという。

「素肌を透かすハイライトを頬やデコルテにあしらい、イキイキとした生命感を表現するのも一案ですし、どこか野生動物のような、しなやかさとセクシーさを演出するのが“午(うま)”“獅子”の季節に合っています。開運カラーは、朱赤、ゴールド、オレンジ。新しいテクノロジーを味方につけ、創造性を発揮するなら、天王星を象徴するメタリックカラーも味方をしてくれるでしょう」。

今回はカノン氏のアドバイスのもと、新色を中心に下半期の開運コスメを紹介する。

透き通る艶を添える「水光ハイライトスティック」

「ディオール」“バックステージ グラッシー グロウ スティック 001のグレイズド ピンク”

肌に透き通るような艶と潤いを添える「ディオール(DIOR)」の“バックステージ グラッシー グロウ スティック”。“001のグレイズド ピンク”は、ほのかな偏光パールを配合したシアーカラーだ。頬や目元はもちろん、デコルテにあしらうと、光の反射で曲線を美しく演出。素肌っぽさを最大限に生かし、下半期にあなたの存在感を際立たせてくれる。

太陽を浴びてほてった肌へ。凍らせて使えるソルベセラム

資生堂ジャパン“S ソルベセラム フレッシュクリア”

資生堂ジャパンから数量限定で発売中の“S ソルベセラム フレッシュクリア”は、グループ初の、凍らせて使えるスキンケア。ジェルのままでも保湿力優秀だが、冷凍庫で保管するとシャリッとした感触に変わり、肌をクールダウンしながら潤いを与える。太陽の勢いが強い「丙午」&「獅子座木星」の下半期、肌のお守りとして活躍させたい。

下半期のラッキーカラーを凝縮した、珠玉のパレット

「RMK」“シンクロマティック アイシャドウパレット EX-19”

「RMK」から7月24日に登場する“シンクロマティック アイシャドウパレット”。限定色の“EX-19”は、丙午と獅子座のラッキーカラーを凝縮したような1品だ。まばゆいゴールド系、赤みのあるサテンマット、オレンジ系のシマーカラーは、一見華やかでいて肌なじみがよく、色と質感が自然に溶け合っていく。洗練された表情で、堂々と個性を生かしたい。

ガラスのように透け感のある、ジューシーな赤リップ

「M・A・C」“ラスターガラス ステインガラス リップ ティント ズーミーズ”

7月3日発売の「M・A・C」“ラスターガラス ステインガラス リップ ティント ズーミーズ”(4070円)

90年代~00年代にメイクシーンを席巻した「M・A・C」の“リップガラス”。そのDNAを受け継いで登場したのが、“ラスターガラス ステインガラス リップ ティント”だ。“ズーミーズ”は、ガラスのように透け感があり、艶をたたえたラズベリーレッド。潤いを感じるテクスチャーで唇をふっくらと彩り、下半期に前向きな発言をサポートしてくれそうだ。

揺らめく光を指先に。温かみのある上品なメタリック

「スック」“ネイルカラーポリッシュ176”

「スック(SUQQU)」の秋カラーコレクションは、貝殻を用いた螺鈿(らでん)がテーマ。“ネイルカラーポリッシュ176”は、ベースカラーと偏光パールを巧みに組み合わせ、角度によって玉虫色やピンクのニュアンスに揺らめく不思議な1色だ。指先に天王星を象徴するメタリックな質感をまとい、クリエイティビティを発揮したい。

日々刻々と変化する不安定な時代だからこそ、「身につけるなら、縁起のよいものを」という発想は、とても共感できる。今期の開運アイテムは、インパクトがありそうに見えて、誰にでも使いやすいのが特長だ。下半期をポジティブな気分で過ごすために、取り入れてみてはいかがだろう。

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53歳で新人デビュー、Tシャツに特化した「SYZYGY」 コム デ ギャルソン生産管理出身の齊藤宏之さん

PROFILE: 齊藤宏之「スィ ズィ ジー(SYZYGY)」デザイナー

齊藤宏之「スィ ズィ ジー(SYZYGY)」デザイナー<br />
PROFILE: ファッションスクールの名門である英セントラル・セント・マーチンズを卒業後、コム デ ギャルソンに入社。企画や生産管理を務める。10数年勤務した後にマーガレット・ハウエルなどでも勤務。25年ほどのキャリアを持つ。介護職などを経て、今回53歳にしてファッションブランド「スィ ズィ ジー」をスタート

たかがTシャツ、されどTシャツ——。齊藤宏之さんが53歳で立ち上げたブランド「SYZYGY(スィ ズィ ジー)」は、Tシャツただ1アイテムに特化したユニセックスブランドだ。ファッションの名門、セントラル・セント・マーチンズを卒業後、コム デ ギャルソンの生産管理として10数年勤務。その後もケイタマルヤマやマーガレット・ハウエルに籍を置き、アパレルで25年ほどのキャリアを重ねた人物が、介護職などを経て再びファッションの世界に戻ってきた。

「スィ ズィ ジー」のデビューコレクションは、首周りのリブに独特のひねりを加えた9型で構成する。リブを首の周りにぐるぐると巻き付けるように配置したり、逆にぶつ切りにしてバラバラに散らしたり。シンプルなTシャツに不思議なインパクトを与える。「リブの部分は自分でパターンの修正と調整を繰り返し、ベストな形を模索した。熟練のパタンナーなら1日で終わるところに2週間かかった。真っ直ぐではなく曲線型のリブの配置はヨレが出やすく、縫製工場泣かせ。それでも細部にクリエイティブが宿ると考え、請け負ってくれる工場を知人のつてを辿って探した」と齊藤さんは振り返る。

加えて、友人のぬいぐるみ作家でアートディレクターのPATさんとコラボレーションしたプリントTシャツ2型を用意した。題材は、齊藤さんが自ら考えた物語「マクベスくんとなかまたち」。この物語をベースにPATさんがキャラクターを造形し、Tシャツに落とし込んだ。PATさんはキャラクターのぬいぐるみも制作しており、展示会場ではインスタレーションとして展示している。

この数年の齊藤さんは、文房具の生産管理や介護の仕事に就き、アパレルから離れていた。しかし、知人のブランドを手伝ううちに「やはり自分でもブランドをやりたい」という気持ちが芽生えたという。無理なく続けられる形を模索した結果、行き着いたのが「Tシャツに特化したブランド」だった。船出を支えたのは、アパレル時代の友人知人たちだ。ベースのパターンは「ビスケットヘッド」の橋爪大輔デザイナーに依頼し、縫製工場の紹介なども知人友人が次々と手を貸してくれた。「展示会の初日にはコム デ ギャルソン時代の知り合いが来て、細かい部分の仕上げなどマニアックだが貴重なアドバイスをたくさんくれた(笑)。久しぶりに『細部にまでとにかくこだわるオタク時代』を思い出した」と笑う。

一つ一つのアイテムには「破殻」「決壊」「瓦解」といった名を付けた。53歳で自らのブランドを始めるにあたり、齊藤さん自身が向き合った感覚を投影したものだ。「たったの1アイテムでもクリエイティブなことができる。そんなファッションの面白さを表現したかった」。ちょっと変わったブランド名「「SYZYGY」は太陽、地球、月など、3つ以上の天体が一直線に並ぶ現象のこと。「覚えやすいのに印象が残る字面ということで決めた」という。

展示会は今日4日まで、原宿の「New Open News」(渋谷区神宮前6-32-7 近藤ビル1F)で開催している。

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「ミュウミュウ ビューティ」が六本木ヒルズでポップアップを開催 IVEチャン・ウォニョンを日韓アンバサダーに起用

「ミュウミュウ ビューティ(MIU MIU BEAUTY)」は7月12日まで、六本木ヒルズでフレグランス“ミューティン オードパルファム”のポップアップイベントを開催している。IVEのチャン・ウォニョン(Jang Wonyoung)の日本・韓国アンバサダー就任に合わせたイベントで、ブランドを象徴するアズーロブルーを基調に、フレグランスの世界観を体験できる空間を展開。香りの体験や特設フォトブースなどを用意した。

チャン・ウォニョンを日韓アンバサダーに起用

チャン・ウォニョンは、K-POPグループIVEのメンバーとして活動するグローバルアーティスト。同世代を象徴するカルチャーアイコンとしても広く認知され、音楽活動に留まらず、ファッションやビューティ分野でも次世代を代表する存在として注目を集めている。

アンバサダー起用についてブランドは、「洗練されたエレガンスと若々しい大胆さを兼ね備えたウォニョンのスタイルは、従来のフェミニニティの概念にとらわれず、“自由に自分らしい美しさを定義する”世代を象徴する。その上品さと遊び心が共存する二面性は、『ミュウミュウ(MIU MIU)』のクラシックな洗練さとさりげない反骨精神を併せ持つ美学とも重なる」とコメントした。

ロレアルとライセンス契約後初のフレグランス

プラダ グループ(PRADA GROUP)傘下の「ミュウミュウ」は2024年2月、ラグジュアリービューティ商品の開発と販売に関する全世界での長期ライセンス契約をロレアルグループ(L'OREAL GROUP以下、ロレアル)と締結した。“ミューティン オードパルファム”(30mL、1万4300円/50mL、1万9500円/100mL、2万6200円※編集部調べ)は、そのライセンス契約下で誕生した初のフレグランスとなる。

テーマは、「誰かの視線のためではなく、自分自身のためにまとう香り」。世界的な香料メーカーIFFのマスターパフューマーであるドミニク・ロピオン(Dominique Ropion)が調香を手掛け、クラシックなシプレーをベースに、フルーティーでグルマンな遊び心を加えた。ボトルは、トフィーカラーのマテラッセデザインを採用した。

4月に発売後、同月22~28日には「アットコスメオーサカ(@COSME OSAKA)」でポップアップイベントを開催した。PR担当者は、「すでに“ミューティン”を目当てに来場する人もおり、高い関心を集めている。今後は『ミュウミュウ ビューティ』の公式ECサイトを開設予定で、百貨店やセレクトショップなどへ販路を広げるとともに、さらなるポップアップの開催も視野に入れている」と話した。

■Miu Miu Beauty’s POP UP in Roppongi Hills
日程:7月1〜12日
時間:11:00〜20:00
場所:六本木ヒルズ ヒルズカフェ 2F
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルサイド 2F
>ポップアプイベントについて
>“ミューティン オードパルファム”詳細はこちら

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「ミュウミュウ ビューティ」が六本木ヒルズでポップアップを開催 IVEチャン・ウォニョンを日韓アンバサダーに起用

「ミュウミュウ ビューティ(MIU MIU BEAUTY)」は7月12日まで、六本木ヒルズでフレグランス“ミューティン オードパルファム”のポップアップイベントを開催している。IVEのチャン・ウォニョン(Jang Wonyoung)の日本・韓国アンバサダー就任に合わせたイベントで、ブランドを象徴するアズーロブルーを基調に、フレグランスの世界観を体験できる空間を展開。香りの体験や特設フォトブースなどを用意した。

チャン・ウォニョンを日韓アンバサダーに起用

チャン・ウォニョンは、K-POPグループIVEのメンバーとして活動するグローバルアーティスト。同世代を象徴するカルチャーアイコンとしても広く認知され、音楽活動に留まらず、ファッションやビューティ分野でも次世代を代表する存在として注目を集めている。

アンバサダー起用についてブランドは、「洗練されたエレガンスと若々しい大胆さを兼ね備えたウォニョンのスタイルは、従来のフェミニニティの概念にとらわれず、“自由に自分らしい美しさを定義する”世代を象徴する。その上品さと遊び心が共存する二面性は、『ミュウミュウ(MIU MIU)』のクラシックな洗練さとさりげない反骨精神を併せ持つ美学とも重なる」とコメントした。

ロレアルとライセンス契約後初のフレグランス

プラダ グループ(PRADA GROUP)傘下の「ミュウミュウ」は2024年2月、ラグジュアリービューティ商品の開発と販売に関する全世界での長期ライセンス契約をロレアルグループ(L'OREAL GROUP以下、ロレアル)と締結した。“ミューティン オードパルファム”(30mL、1万4300円/50mL、1万9500円/100mL、2万6200円※編集部調べ)は、そのライセンス契約下で誕生した初のフレグランスとなる。

テーマは、「誰かの視線のためではなく、自分自身のためにまとう香り」。世界的な香料メーカーIFFのマスターパフューマーであるドミニク・ロピオン(Dominique Ropion)が調香を手掛け、クラシックなシプレーをベースに、フルーティーでグルマンな遊び心を加えた。ボトルは、トフィーカラーのマテラッセデザインを採用した。

4月に発売後、同月22~28日には「アットコスメオーサカ(@COSME OSAKA)」でポップアップイベントを開催した。PR担当者は、「すでに“ミューティン”を目当てに来場する人もおり、高い関心を集めている。今後は『ミュウミュウ ビューティ』の公式ECサイトを開設予定で、百貨店やセレクトショップなどへ販路を広げるとともに、さらなるポップアップの開催も視野に入れている」と話した。

■Miu Miu Beauty’s POP UP in Roppongi Hills
日程:7月1〜12日
時間:11:00〜20:00
場所:六本木ヒルズ ヒルズカフェ 2F
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルサイド 2F
>ポップアプイベントについて
>“ミューティン オードパルファム”詳細はこちら

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「セイコー プレザージュ」が伝統産業 富岡シルクの美をダイヤルで表現 地域の産業と文化を支援しながら国内外へ発信

セイコーウオッチは7月10日、「セイコー プレザージュ(SEIKO PRESAGE)」のクラシックシリーズから、群馬県富岡市の富岡シルク「ぐんま細(ほそ)」の美しさに着想を得た新作を限定販売する。発売に先立ち、富岡製糸場・国宝「西置繭所」多目的ホールで寄附受納式を開催し、地域の技と文化を国内外に伝えるとともに、次世代へつなぐ継続的な支援を表明した。

富岡シルクの歴史と価値、
地場産業を次代へつなぐために

今回のプロジェクトの核となるのは、2021年に設立された「富岡シルク推進機構」とのパートナーシップだ。同機構は、富岡産の繭を100%使用し、生産から製品になるまでの全工程を国内で行う “ 純国産 ” シルクの普及を通じて、地域の養蚕技術とシルク文化の継承を目的としている。

セイコーは、1872年(明治5年)に官営工場として創建された富岡製糸場と、81年(明治14年)に創業した自社の歴史的な親和性、そして「日本の美意識を次代へつなぐ」という志の共鳴から新作モデルの企画に至った。

「プレザージュ」はこれまでも、有田焼や漆、七宝など、日本各地の伝統工芸と協業してきたが、本作では売上の一部を同機構へ寄付し、地域の産業や日本が世界に誇る文化の継承を直接的に支援する。日本ならではの技術や産業の源流を守り、育む仕組みを構築することは、固有のストーリーやナラティブ、ブランドの姿勢が価値となるラグジュアリーウオッチ市場において、大切な取り組みと言えるだろう。

“ 純国産 ”はわずか0.1%以下
希少な美を表現した限定モデルと伝統色で展開

国内500本限定の「富岡シルク推進機構 限定モデル(HCC010J)」最大の魅力は、吸い込まれそうな富岡シルクの光沢を表現した、金属製ダイヤルの表情だ。まるで発光しているかのような質感は、世界でわずか数戸の農家でしか生産されていない、群馬県オリジナルの最高級蚕品種「ぐんま細」シルクだけが持つ美しさを、同機構とセイコーの開発担当者が打ち合わせを重ねて追求した。

非常に細い繭糸を丁寧に撚り合わせて生まれる「ぐんま細」は、透明感のある白色で染色性に優れ、最高級の名にふさわしい艶やかさが魅力だ。特有のなめらかなドレープを表現すべく、新たな金属加工の技術を開発。精緻で有機的な型打ち模様とパール調塗装で仕上げたダイヤルは、腕元に洗練された印象をもたらす。

限定モデルのケースは柔らかな印象のピンクゴールドカラーを採用し、ストラップには富岡製糸場の象徴的なレンガ造りの外観をイメージしたダークブラウンのレザーを組み合わせた。裏ぶたには同機構のロゴマークとシリアルナンバーを刻印し、このモデルのために仕立てられた「ぐんま細」のポケットチーフも付属する。

国内で流通する絹製品全体のうち“ 純国産 ” シルクの割合はわずか0.1%以下。 “量より質” を追求した「プレサージュ」のブランドイメージや哲学とも重なり、本シリーズが富岡シルクの価値を国内外に広く伝えるきっかけになり得そうだ。

同時発売するレギュラーモデルでは、シルクそのものの色彩や、着物に用いられる伝統色をセイコー独自の解釈で表現。絹糸を精練した純白の「白練(しろねり)」、みずみずしい緑の「若竹色」、そして淡いピンクの「桜色」の3種を展開する。

いずれのモデルも、現行ラインナップで初めて38mm径のケースを採用。従来の40mm径よりも一回り小ぶりで、性別を問わず品よく着用できそうだ。そしてムーブメントは、約72時間のパワーリザーブを誇る自動巻き「キャリバー6R51」を搭載。金曜日に外しても月曜朝にそのまま使える実用性もしっかり確保している。

なお「富岡シルク推進機構 限定モデル(HCC010J)」は14万8500円、レギュラーモデルが12万9800円〜13万2000円(税込)。全国のセイコーグローバルブランドコアショップで発売する。

寄附受納式の後、「WWDJAPAN」は内藤昭男セイコーウオッチ社長に話を聞いた。

「WWD」:テキスタイルをダイヤルのデザインモチーフにしたことはこれまでにもあったのか。最高級のシルクが持つ独特の光沢や質感を金属加工の技術で表現するのは、非常に難しかったのでは?

内藤昭男セイコーウオッチ社長(以下、内藤):テキスタイルをモチーフにしたダイヤルのモデルは、2022年に「プレサージュ」シリーズで発表してはいたが、今回はそれとは全く異なる金属加工技術を新たに開発し、非常に力を入れて制作した。おかげさまで富岡シルク推進機構の皆さんにも喜んでいただけるものができた。

「WWD」:工業製品として最適化しながら、手作業や工芸ならではの表現も取り入れて作り上げている。そのバランスやどちらの手法で表現するのかを見極めるポイントは?

内藤:我々は時計の会社だ。正確性や視認性、堅牢性といった時間を測る “ 道具 ” としてのベースは絶対に妥協せずに、その上でさらなる美しさを追求していっている。

「WWD」:今回、売上の一部を寄付する背景は。

内藤:セイコーグループ全体でサステナビリティ戦略を推進しており、地域振興や社会貢献の側面はもちろんある。それ以上に、日本固有の素晴らしい産業を、私どもの製品を通じて国内外に発信し、次代へ継承していくことに寄与したい。「プレサージュ」では、有田焼ダイヤルを手がける方とは10年以上、ホーローダイヤルは20年以上ご一緒してきて、それぞれ手掛けた方のお名前を記した特別なタグをつけているが、彼らの後継者の育成も継続的にサポートさせていただいている。

「WWD」:海外市場においても「プレザージュ」は、 “Japanese elegance” を象徴する機械式ドレスウォッチとして高い人気と評価を受けている。市場が成熟する中、ブランドを今後どのように進化させていくのか。

内藤:我々のブランドのポートフォリオで申し上げれば、「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」「クレドール(CREDOR)」に次ぐプレミアムセグメントに位置付けているのが「プレサージュ」だ。ブランドとしてどうあるべきかを軸に、企画担当と設計者、デザイナーが丁寧にコミュニケーションを重ねて作りこんでいくモデルを、魅力的なストーリーと幅広い価格帯で展開し、ブランドの個性を極めていきたい。

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「セイコー プレザージュ」が伝統産業 富岡シルクの美をダイヤルで表現 地域の産業と文化を支援しながら国内外へ発信

セイコーウオッチは7月10日、「セイコー プレザージュ(SEIKO PRESAGE)」のクラシックシリーズから、群馬県富岡市の富岡シルク「ぐんま細(ほそ)」の美しさに着想を得た新作を限定販売する。発売に先立ち、富岡製糸場・国宝「西置繭所」多目的ホールで寄附受納式を開催し、地域の技と文化を国内外に伝えるとともに、次世代へつなぐ継続的な支援を表明した。

富岡シルクの歴史と価値、
地場産業を次代へつなぐために

今回のプロジェクトの核となるのは、2021年に設立された「富岡シルク推進機構」とのパートナーシップだ。同機構は、富岡産の繭を100%使用し、生産から製品になるまでの全工程を国内で行う “ 純国産 ” シルクの普及を通じて、地域の養蚕技術とシルク文化の継承を目的としている。

セイコーは、1872年(明治5年)に官営工場として創建された富岡製糸場と、81年(明治14年)に創業した自社の歴史的な親和性、そして「日本の美意識を次代へつなぐ」という志の共鳴から新作モデルの企画に至った。

「プレザージュ」はこれまでも、有田焼や漆、七宝など、日本各地の伝統工芸と協業してきたが、本作では売上の一部を同機構へ寄付し、地域の産業や日本が世界に誇る文化の継承を直接的に支援する。日本ならではの技術や産業の源流を守り、育む仕組みを構築することは、固有のストーリーやナラティブ、ブランドの姿勢が価値となるラグジュアリーウオッチ市場において、大切な取り組みと言えるだろう。

“ 純国産 ”はわずか0.1%以下
希少な美を表現した限定モデルと伝統色で展開

国内500本限定の「富岡シルク推進機構 限定モデル(HCC010J)」最大の魅力は、吸い込まれそうな富岡シルクの光沢を表現した、金属製ダイヤルの表情だ。まるで発光しているかのような質感は、世界でわずか数戸の農家でしか生産されていない、群馬県オリジナルの最高級蚕品種「ぐんま細」シルクだけが持つ美しさを、同機構とセイコーの開発担当者が打ち合わせを重ねて追求した。

非常に細い繭糸を丁寧に撚り合わせて生まれる「ぐんま細」は、透明感のある白色で染色性に優れ、最高級の名にふさわしい艶やかさが魅力だ。特有のなめらかなドレープを表現すべく、新たな金属加工の技術を開発。精緻で有機的な型打ち模様とパール調塗装で仕上げたダイヤルは、腕元に洗練された印象をもたらす。

限定モデルのケースは柔らかな印象のピンクゴールドカラーを採用し、ストラップには富岡製糸場の象徴的なレンガ造りの外観をイメージしたダークブラウンのレザーを組み合わせた。裏ぶたには同機構のロゴマークとシリアルナンバーを刻印し、このモデルのために仕立てられた「ぐんま細」のポケットチーフも付属する。

国内で流通する絹製品全体のうち“ 純国産 ” シルクの割合はわずか0.1%以下。 “量より質” を追求した「プレサージュ」のブランドイメージや哲学とも重なり、本シリーズが富岡シルクの価値を国内外に広く伝えるきっかけになり得そうだ。

同時発売するレギュラーモデルでは、シルクそのものの色彩や、着物に用いられる伝統色をセイコー独自の解釈で表現。絹糸を精練した純白の「白練(しろねり)」、みずみずしい緑の「若竹色」、そして淡いピンクの「桜色」の3種を展開する。

いずれのモデルも、現行ラインナップで初めて38mm径のケースを採用。従来の40mm径よりも一回り小ぶりで、性別を問わず品よく着用できそうだ。そしてムーブメントは、約72時間のパワーリザーブを誇る自動巻き「キャリバー6R51」を搭載。金曜日に外しても月曜朝にそのまま使える実用性もしっかり確保している。

なお「富岡シルク推進機構 限定モデル(HCC010J)」は14万8500円、レギュラーモデルが12万9800円〜13万2000円(税込)。全国のセイコーグローバルブランドコアショップで発売する。

寄附受納式の後、「WWDJAPAN」は内藤昭男セイコーウオッチ社長に話を聞いた。

「WWD」:テキスタイルをダイヤルのデザインモチーフにしたことはこれまでにもあったのか。最高級のシルクが持つ独特の光沢や質感を金属加工の技術で表現するのは、非常に難しかったのでは?

内藤昭男セイコーウオッチ社長(以下、内藤):テキスタイルをモチーフにしたダイヤルのモデルは、2022年に「プレサージュ」シリーズで発表してはいたが、今回はそれとは全く異なる金属加工技術を新たに開発し、非常に力を入れて制作した。おかげさまで富岡シルク推進機構の皆さんにも喜んでいただけるものができた。

「WWD」:工業製品として最適化しながら、手作業や工芸ならではの表現も取り入れて作り上げている。そのバランスやどちらの手法で表現するのかを見極めるポイントは?

内藤:我々は時計の会社だ。正確性や視認性、堅牢性といった時間を測る “ 道具 ” としてのベースは絶対に妥協せずに、その上でさらなる美しさを追求していっている。

「WWD」:今回、売上の一部を寄付する背景は。

内藤:セイコーグループ全体でサステナビリティ戦略を推進しており、地域振興や社会貢献の側面はもちろんある。それ以上に、日本固有の素晴らしい産業を、私どもの製品を通じて国内外に発信し、次代へ継承していくことに寄与したい。「プレサージュ」では、有田焼ダイヤルを手がける方とは10年以上、ホーローダイヤルは20年以上ご一緒してきて、それぞれ手掛けた方のお名前を記した特別なタグをつけているが、彼らの後継者の育成も継続的にサポートさせていただいている。

「WWD」:海外市場においても「プレザージュ」は、 “Japanese elegance” を象徴する機械式ドレスウォッチとして高い人気と評価を受けている。市場が成熟する中、ブランドを今後どのように進化させていくのか。

内藤:我々のブランドのポートフォリオで申し上げれば、「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」「クレドール(CREDOR)」に次ぐプレミアムセグメントに位置付けているのが「プレサージュ」だ。ブランドとしてどうあるべきかを軸に、企画担当と設計者、デザイナーが丁寧にコミュニケーションを重ねて作りこんでいくモデルを、魅力的なストーリーと幅広い価格帯で展開し、ブランドの個性を極めていきたい。

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1位は、大坂なおみがウィンブルドン選手権に振袖で登場 手掛けたのは日本人デザイナーの八木華|週間アクセスランキング TOP10(6月25日〜7月1日)

1位は、大坂なおみがウィンブルドン選手権に振袖で登場 手掛けたのは日本人デザイナーの八木華|週間アクセスランキング TOP10(6月25日〜7月1日)

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、6月25日(木)〜7月1日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
大坂なおみがウィンブルドン選手権に振袖で登場 手掛けたのは日本人デザイナーの八木華

07月01日公開 / 文・米国版WWD

 大坂なおみは、ウィンブルドン選手権2026に若手日本人デザイナー・八木華が手掛けた衣装で登場した。振袖に着想した衣装は、自身のルーツを表現し日本の伝統的な装いを彷彿させるものだった。ウィンブルドン選手権は、7月12日(現地時間)まで英ロンドンで開催中だ。

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- 2位 -
伊勢丹新宿本店1階の化粧品売り場に動き 「セルヴォーク」閉店、「エルメス」「シロ」「スック」などが一時移転

06月30日公開 / 文・WWD STAFF

 伊勢丹新宿本店本館1階の化粧品売り場「イセタン ビューティ コスメティックス」で、一部ブランドの閉店や一時移転が相次いでる。メンズ館連絡口付近でパーキング側に店を構えていた「セルヴォーク(CELVOKE)」は6月23日に閉店した。パーキング側にあった「エルメス・イン・カラー(HERMES IN COLOR)」は、6月24日から9月1日(予定)まで、1階のプロモーションスペースで仮設営業を行っている。同店と隣接していた「ディオール(DIOR)」は現在、本館2階で営業している。

> 記事の続きはこちら

- 3位 -
海外愛好家からも熱視線「ロリィタ水着」2年目の挑戦 ラフォーレ原宿でポップアップ開催

06月28日公開 / 文・WWD STAFF

 ロリィタファッション愛好家のための水着ブランド「マーメイド クローゼット(MERMAID CLOSET)」は、7月1日から31日まで、ラフォーレ原宿の「愛と狂気のマーケット」でポップアップを開催する。同ブランドは、“週末ロリィタ”を自称する米山美雪デザイナーが、水着業界で培った30年以上のキャリアを生かし、2025年に立ち上げた。ロリィタファッションを構成するフリルやリボンといった要素を水着に落とし込み、街着としても着用できるデザインに仕上げている点が特徴だ。販売はECが中心だが、SNSを通じて海外のロリィタ愛好家にも認知が広がり、米国や英国、カナダ、シンガポール、タイなどからも注文が入っている。

> 記事の続きはこちら

- 4位 -
【スナップ】Suchmosの対バンツアーに藤井風 リラックスムード漂うシャツスタイルが人気

07月01日公開 / 文・戸松 沙紀

 6人組ロックバンド、Suchmos(サチモス)が5月14日から7月2日まで、彼らがリスペクトするアーティストを迎える対バンツアー「The Blow Your Mind TOUR 2026」を開催している。7月1日、2日の東京・Zepp Haneda公演には、藤井風が出演する。今回は東京公演の初日に集まった来場者をキャッチし、会場で見られた着こなしを紹介する。

> 記事の続きはこちら

- 5位 -
池袋のヨドバシカメラ、化粧品・美容家電を大幅強化 “ヨドバシ史上日本一”の品ぞろえを誇るビューティ売り場一挙公開

06月29日公開 / 文・新関 瑠里

 ヨドバシホールディングス(HD)は6月30日、池袋駅東口に「ヨドバシカメラ マルチメディア池袋」をオープンする。地下1階〜地上5階の6フロアで構成し、売り場面積は約3万3000㎡と、ヨドバシカメラとして関東最大規模を誇る。中でも力を入れるのがビューティカテゴリーだ。美容家電や化粧品、医薬品を集積した2階売り場は、従来、関東最大だった東京・秋葉原店や日本最大級の大阪・梅田店を上回る品ぞろえとなり、実質的にヨドバシカメラで最大のビューティ売り場となる。

> 記事の続きはこちら

- 6位 -
「スターバックス」と「コンバース トウキョウ」のコラボ第6弾 七夕の星空に着想した全10アイテムを発売

07月01日公開 / 文・WWD STAFF

 スターバックス コーヒー ジャパンは7月3日、スターバックス リザーブ ロースタリー 東京(以下、ロースタリー 東京)と「コンバース(CONVERSE)」発のアパレルブランド「コンバース トウキョウ(CONVERSE TOKYO)」によるコラボレーション第6弾を、ロースタリー 東京店頭および「スターバックス」公式オンラインストアで発売する。シルバーメタリックのボディーにラテをイメージしたブラウンの裏地を合わせたトートバッグや、目黒川の街並みを描いたグラフィック入りのステンレスボトルなどをラインアップ。目黒川を挟んで向かい合う両ブランドの世界観を取り入れ、七夕の夜空に着想したメタリックで涼やかなデザインに仕上げた。

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- 7位 -
大丸下関店が営業終了へ 2027年8月末

06月30日公開 / 文・WWD STAFF

 J.フロント リテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は30日、大丸下関店(山口県)を2027年8月末に閉めると発表した。

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- 8位 -
「キス」が創業15周年を記念して「ニューバランス」とコラボ 完全オリジナルシルエットシューズ“2011”を発売

06月29日公開 / 文・WWD STAFF

 今年創業15年目を迎える「キス(KITH)」は「ニューバランス(NEW BALANCE)」との完全オリジナルシルエット“2011”を発表し、 “キス&ニューバランス 15TH アニバーサリー コレクション”として発売した。「キス」公式オンラインストアおよび公式アプリで取り扱う。なお、日本国内でのフットウエアの発売に関する詳細は決定次第告知する。

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- 9位 -
西武とヨドバシ 共存共栄で「池袋の逆襲」なるか

06月29日公開 / 文・林 芳樹

 ヨドバシホールディングス(HD)は、池袋駅東口に家電量販店と商業施設を一体化した複合施設「Yodobashi-Ikebukuro(ヨドバシ池袋)」をあす30日に開業する。

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- 10位 -
「プラダ」がさかなクン率いる海洋保全プログラムとのパートナーシップを更新・拡大

06月29日公開 / 文・WWD STAFF

 プラダグループ(PRADA GROUP)は6月1日、魚類学者でアーティストのさかなクン率いる海洋保全教育団体“SD ブルーアース・青い地球を育む会”とのパートナーシップを更新、拡大することを発表した。

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総勢1000枚超のビンテージTシャツが集結する「大Tシャツ展2026」が7月4日から開催

「表参道ヒルズ」の「スペース オー」で7月4日から19日まで総勢1000枚超のビンテージTシャツが集結する「大Tシャツ展2026」が開催される。会場にはファッション、アート、文学、サイエンス、ビジネスなど各界で活躍する著名人・文化人が、それぞれの“思い出の1枚”を本人の一言コメントとともに公開。1枚のTシャツに宿る個人の記憶を通して、Tシャツが持つもう一つの価値を垣間見ることができる。

「ウェーバー」セレクトTシャツを販売

また、「ウェーバー(WEBER)」セレクトによる1000枚超の秘蔵ビンテージTシャツを「MOVIE」「ART」「MUSIC」の3つのカテゴリーに分け、一挙に販売する。

ビンテージTシャツを額装展示
「Tシャツ画廊」

特別企画「Tシャツ画廊」では、厳選した約50点のTシャツを美術品のように額装展示しており、絵画を買うような感覚で“作品”を購入できる(商品は会期後配送)。

展覧会公式図録

「Hot Dog Press」、「ASAYAN」、「HUGE」など多くのカルチャーを生み出した雑誌で活躍したデッツ松田が編集した公式図録(5720円)も販売。展覧会で展示されたTシャツを詳細な解説付きですべて網羅。会場で展示されなかった名品も「ウェーバー」セレクトのもと特別掲載され、Tシャツが持つ背景や物語まで含めて、その魅力を存分に堪能できる一冊。公式図録にはミュージシャン・プロデューサーの藤原ヒロシがデザインした数量限定Tシャツがついた特別版も販売される。図録+Tシャツ(半袖)は2万円、図録+Tシャツ(長袖)は2万2000円。

開催概要

◾️「大Tシャツ展2026」
会期:2026年7月4~19日
時間:11:00~20:00 ※最終入場は閉館の30分前まで
会場:表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10
料金:一般 1500円 大学・専門学校生 1000円 高校生以下 500円
※会場入口のチケットカウンターでも販売。
https://www.asoview.com/channel/tickets/evfiyLXuL4/
公式サイト
https://tshirtten2026.exhibit.jp/

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「成分党」から「処方党」へ、中国コスメ市場で起きている大転換【ヒキタミワの水玉上海】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストでもあるヒキタミワさんの連載「水玉上海」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報をベテランの業界人目線でお届けします。今回は中国の化粧品を選ぶ際の価値基準の変化とその裏側について。驚きの独自のメソッドが発展しています。

日本以上にシビアな中国人のコスメ選び

中国人のコスメ選びは、日本人が想像する以上にシビアだ。もちろん個人差はあるが、日本人が「口コミで評判がいい」「広告で見かけた」「好きなブランドだから」といった感覚的な要素も含めて商品を選ぶ傾向があるのに対し、中国ではまず「安全性」が判断基準の出発点になる。ここでいう安全性とは、単に肌に優しいという意味ではない。安心して使えるかどうか、その一点に集約される。

この背景には、中国市場が歩んできた歴史がある。現在でこそ中国ブランドの存在感は大きくなったが、かつては「国産品は信用できない」と考える消費者が少なくなかった。表示されている成分や効果が本当なのか分からない、本当に品質基準を満たしているのか不安、さらには購入した商品そのものが偽物かもしれない。そうした不信感から、特に現在の40代後半以降の世代は海外ブランドを信頼してきた。しかし海外ブランドであっても偽物や模倣品は存在し、現在もその問題が完全になくなったわけではない。そのため中国の消費者は、「この商品は本物なのか」「表示されている内容は正しいのか」を確認しながら商品を選ぶ習慣を身につけていった。海外旅行先で大量に化粧品を購入する、いわゆる“爆買い”も、中国国内で購入するよりも安い、という理由もあるが、「海外で買えば本物だろう」という安心感が背景にあったからだ。

「成分のみ重視派」から「処方の完成度を重視派」へ

こうした環境の中で、中国では早くから「成分を見る文化」が発達した。SNSでは2015年前後から「成分党」と呼ばれる人たちが影響力を持つようになる。広告やブランドイメージよりも、何が入っているのか、どれだけ入っているのかを重視する考え方だ。その流れの中で人気を集めたのが「原料桶(原料系コスメ)」である。これは特定のブランドではなく、高濃度成分を前面に打ち出したスキンケアカテゴリーを指す。実験室のようなシンプルなパッケージに成分名や濃度を表示し、高いコストパフォーマンスで支持を集めた。

中国で人気急上昇の「処方党」ブランド

ただし近年、中国市場では変化も起きている。以前は人気成分の配合量が重視されたが、現在は「成分党」から「処方党(処方式スキンケア)」へと関心が移りつつある。高濃度の成分だけではなく、成分同士の組み合わせや浸透技術、使用感まで含めた処方全体の完成度を見る消費者が増えている。また、「配合しています」という宣伝文句だけでは納得されにくくなった。臨床試験や安全性データなど、客観的なエビデンスを求める傾向も強まっている。

高い使用期限への意識

もうひとつ、日本人との違いとして興味深いのが使用期限への意識だ。中国では化粧品の製造ロット番号を入力すると、製造日や使用期限を調べられるアプリやミニプログラムが数多く存在する。成分解析アプリや、中国国家薬品監督管理局(NMPA)の公式アプリを利用し、成分情報や登録情報を確認する消費者も少なくない。店頭で販売されている商品をそのまま購入するだけでなく、「いつ製造された商品なのか」を確認する習慣が根付いている。中国では「新鮮な商品」が販売時の訴求点になることもあり、製造日の新しさ自体が価値として認識されている。

現在の中国コスメ市場を象徴するキーワードは、「安全性」「効果」「コストパフォーマンス」の三つだ。まず安全であること。そのうえで効果があること。そして価格に見合った価値があること。中国人のコスメ選びを観察していると、美容への関心の高さだけではなく、消費者としての合理性の強さが見えてくる。それは市場の歴史の中で形成されてきた独特の消費文化なのである。

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「成分党」から「処方党」へ、中国コスメ市場で起きている大転換【ヒキタミワの水玉上海】

1993年から上海在住のライターでメイクアップアーティストでもあるヒキタミワさんの連載「水玉上海」は、ファッションやビューティの最新トレンドや人気のグルメ&ライフスタイル情報をベテランの業界人目線でお届けします。今回は中国の化粧品を選ぶ際の価値基準の変化とその裏側について。驚きの独自のメソッドが発展しています。

日本以上にシビアな中国人のコスメ選び

中国人のコスメ選びは、日本人が想像する以上にシビアだ。もちろん個人差はあるが、日本人が「口コミで評判がいい」「広告で見かけた」「好きなブランドだから」といった感覚的な要素も含めて商品を選ぶ傾向があるのに対し、中国ではまず「安全性」が判断基準の出発点になる。ここでいう安全性とは、単に肌に優しいという意味ではない。安心して使えるかどうか、その一点に集約される。

この背景には、中国市場が歩んできた歴史がある。現在でこそ中国ブランドの存在感は大きくなったが、かつては「国産品は信用できない」と考える消費者が少なくなかった。表示されている成分や効果が本当なのか分からない、本当に品質基準を満たしているのか不安、さらには購入した商品そのものが偽物かもしれない。そうした不信感から、特に現在の40代後半以降の世代は海外ブランドを信頼してきた。しかし海外ブランドであっても偽物や模倣品は存在し、現在もその問題が完全になくなったわけではない。そのため中国の消費者は、「この商品は本物なのか」「表示されている内容は正しいのか」を確認しながら商品を選ぶ習慣を身につけていった。海外旅行先で大量に化粧品を購入する、いわゆる“爆買い”も、中国国内で購入するよりも安い、という理由もあるが、「海外で買えば本物だろう」という安心感が背景にあったからだ。

「成分のみ重視派」から「処方の完成度を重視派」へ

こうした環境の中で、中国では早くから「成分を見る文化」が発達した。SNSでは2015年前後から「成分党」と呼ばれる人たちが影響力を持つようになる。広告やブランドイメージよりも、何が入っているのか、どれだけ入っているのかを重視する考え方だ。その流れの中で人気を集めたのが「原料桶(原料系コスメ)」である。これは特定のブランドではなく、高濃度成分を前面に打ち出したスキンケアカテゴリーを指す。実験室のようなシンプルなパッケージに成分名や濃度を表示し、高いコストパフォーマンスで支持を集めた。

中国で人気急上昇の「処方党」ブランド

ただし近年、中国市場では変化も起きている。以前は人気成分の配合量が重視されたが、現在は「成分党」から「処方党(処方式スキンケア)」へと関心が移りつつある。高濃度の成分だけではなく、成分同士の組み合わせや浸透技術、使用感まで含めた処方全体の完成度を見る消費者が増えている。また、「配合しています」という宣伝文句だけでは納得されにくくなった。臨床試験や安全性データなど、客観的なエビデンスを求める傾向も強まっている。

高い使用期限への意識

もうひとつ、日本人との違いとして興味深いのが使用期限への意識だ。中国では化粧品の製造ロット番号を入力すると、製造日や使用期限を調べられるアプリやミニプログラムが数多く存在する。成分解析アプリや、中国国家薬品監督管理局(NMPA)の公式アプリを利用し、成分情報や登録情報を確認する消費者も少なくない。店頭で販売されている商品をそのまま購入するだけでなく、「いつ製造された商品なのか」を確認する習慣が根付いている。中国では「新鮮な商品」が販売時の訴求点になることもあり、製造日の新しさ自体が価値として認識されている。

現在の中国コスメ市場を象徴するキーワードは、「安全性」「効果」「コストパフォーマンス」の三つだ。まず安全であること。そのうえで効果があること。そして価格に見合った価値があること。中国人のコスメ選びを観察していると、美容への関心の高さだけではなく、消費者としての合理性の強さが見えてくる。それは市場の歴史の中で形成されてきた独特の消費文化なのである。

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美容師は“なんかいい”を形にする仕事 「GOODTHING」伊藤竜が髪を起点に広げる生活提案

PROFILE: 伊藤竜/「グッドシング」オーナー

伊藤竜/「グッドシング」オーナー
PROFILE: (いとう・りゅう)1991年生まれ、東京都立川市出身。日本美容専門学校卒業後、都内3店舗を経て2022年12月、東京・北参道に美容室「グッドシング(GOOD THING)」をオープンした。24年6月に代官山、26年4月に五本木に出店し、現在はヘアサロンを3店展開する。店舗では、「ヘアだけじゃない」をテーマに、アパレルや雑貨、ヘアケアアイテムをそろえる。26年1月には古着屋「incvn」をオープン。ディレクターを務めるブランド「ニキ(NIKI)」ではヘアアイテムやアイウエアを展開する PHOTO:TAMEKI OSHIRO

東京・北参道、代官山、五本木に美容室「グッドシング(GOODTHING)」を構える伊藤竜オーナーは、髪を起点に、服や家具のセレクト、シーザーやアイウエアのディレクション、海外でのポップアップ開催まで活動を広げている。根底にあるのはヘアスタイルを単体で捉えない視点だ。「こういうヘアスタイルの人はこういう服を着ている。こういう音楽を聴いている。そういう女性像や男性像を想像しながら服や家具を選んでいる」。髪を整えることはその人の服装や部屋、聴く音楽、佇まいまで含めたムードを形にすることでもある。美容室は髪を切る場所にとどまらず、その人の生活やムードまで提案する場所になれるのか。伊藤オーナーが考える美容室の新しい役割を聞いた。

WWD:現在、伊藤さんが関わっているサロンやプロジェクトを改めて教えてほしい。
伊藤竜「グッドシング」オーナー(以下、伊藤):
美容室は「グッドシング」を東京の北参道、代官山、五本木で3店舗展開しています。店舗ではタオルや家具、洋服、スタイリング剤、ハサミなど、自分がいいと思ったアイテムをセレクトして扱っており、カフェメニューの提供もしています。

ブランドとしては、ヘアケアブランド「ニキ(NIKI)」を運営しています。今年1月からは、五本木店から歩いて10分ほどの場所でメンズを中心に古着とセレクトを扱うショップも始めました。五本木店にはウィメンズの服を置いているので、女性のお客さまにはこちらで見てもらい、男性のお客さまには古着屋の方を案内するような流れもできています。

WWD:「ニキ」ではアイウエアの取り扱いもはじめた。
伊藤:
アイウエアは“最後のスタイリング剤”だと思っています。顔周りのものですし、ヘアスタイル提案の延長と捉えられる。サイズの縛りもあまりないし、性別にも左右されにくい。美容室で提案するアイテムとしても相乗効果が生まれやすいと思っています。

今年7月から、「アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)」、ジュングループの「ボンジュールレコード(BONJOUR RECORDS)」、「1LDK」、代官山の「蔦屋書店」でアイウエアのポップアップや取り扱いが決まりました。ゆくゆくは「ニキ」を美容室と同程度の売り上げ規模に押し上げて、2本目の柱にしたい。会社としての人材ポストの提案にもなると思っています。

WWD:美容室と物販、ブランドはどのようにつながっている?
伊藤:
美容室はコミュニティーのハブであり、お客さまと深く関わることができる場所だと思っています。髪を切る中で髪だけではない悩みも共有してくれる。そうした悩みに対して、少しずつですがうちのサービスで解決できている実感があります。1つ1つの取り組みが僕の中では全部つながっていて、それぞれに相乗効果が生まれたらと考えています。

軸は常にヘアスタイルにあります。こういうヘアスタイルの人はこういう服を着ている、こういう音楽を聴いている、こういう部屋に住んでいる。常にそのような人物像を想像して買いつけをしたりアイテムを作ったりしています。

WWD:「グッドシング」の1店舗目をオープンしたのは2022年12月。当初から、髪を起点に服や家具まで提案する現在の形を構想していた?
伊藤:
やりたいことは全然変わっていません。髪は洋服があって、メイクがあって、その上に乗っているもの。だから髪以外の要素に関してもいいものを提案したいという気持ちがずっとありました。

ただ、思ったより早い段階でいろいろできている感覚はあります。店舗展開もそうですし、いろいろなことが形になるスピードは想定以上の部分です。

WWD:想定以上に広がった要因は?
伊藤:
インスタグラムのリール動画が大きかったです。投稿が広がり、そこから注目していただく流れができました。

もともとカメラがずっと好きで、6Kのシネマカメラで撮った映像を縦型にしてインスタグラムのリールに上げていました。自分の好きが高じたこだわりが結ばれたのかなという気持ちがあります。カメラが好きでよかったなと思っています。

WWD:多店舗展開は当初から構想していた?
伊藤:
僕はもともとコンパクトにやりたいタイプで、今でもとても大きくしたいと考えているわけではありません。ただ、人を雇っていく中で、人の成長とともに場所が必要になっていく。おかげさまで辞めている人がほぼおらず、今は社員が32人ほどいます。店舗ありきではなく人ありきで出店の選択肢が生まれている状況です。

海外に届いた“グッドシング”のムード

WWD:韓国、台湾、ロンドンでのポップアップイベントも実施している。
伊藤:
これまで海外で行ったイベントやポップアップは全てお客さまとのつながりがきっかけです。最初はロンドンでした。ロンドンの「カフェ・ヴィンズ(CAFÉ VINS)」のオーナーが髪を切りに来てくれて「ぜひ何か一緒にやりたい」と言ってくれたのが始まりです。インスタグラムでうちのムードや雰囲気を見て来店してくれました。韓国も台湾もお客さまとのつながりがきっかけ。現地ではフリーカットをしたり、ドリンクを出したりといったイベントとして開催しました。

WWD:インスタグラムで打ち出すムードが海外にも届いている。
伊藤:
フランス人のカメラマンの友人になぜ「グッドシング」のインスタグラムが海外でも伸びているのか意見をもらったことがあります。その時に、うちが提供しているサービスやコンテンツはワールドワイドで国境がないと言ってもらいました。フランス人が見てもアメリカ人が見てもいいと思えるものを作っている、と。

うちはヘアを提案しているというより雰囲気やムードを提案している。それが海外にも届いたのかなと解釈しています。

WWD:北参道、代官山、五本木の店舗は、それぞれ空間の雰囲気がかなり異なる。
伊藤:
店舗を作る時は必ず雰囲気を変えています。最初に作った北参道は木をたくさん使ったクラシックな空間にし、人工物もあまり入れていません。逆に代官山は色をなくして真っ白な無機質な店舗に。五本木は3席のみの小さな店舗です。

「この空間だったらどうなるのか」「こういうスタッフが集まったらどんな店になるのか」。そういうチャレンジをしていきたい気持ちがあります。

髪を切らなくても立ち寄れる美容室へ

WWD:そもそも、「グッドシング」のような美容室の形態はどこから着想を得た?
伊藤:
美容室では珍しい形かもしれませんが、バーバーには結構あると思っていて。グッズを売ったり、イベントをしたり、お店でお客さまとお酒を飲んだり。そういう意味ではバーバーの方が一般の人に目が向いている印象があり、そういった文化をミックスしたい気持ちはありました。

もともと美容室は敷居が高すぎると感じていました。予約しないと入れないし、予約していない人は店に入りづらい。それをなくしたかった。「グッドシング」では物販だけを見に来る人もいますし、ハードルを下げられている部分があります。今後はよりそのハードルを下げていきたいです。

WWD:今後、理想とする形は?
伊藤:
本当は大箱で衣食住が全部できる空間が一番いいです。街のテーマパークではないですが、複合施設のような場所。カフェもあって、洋服も買えて、髪も切れて、何をするにも立ち寄れる場所を作りたいです。

長期的には宿もやりたいです。都内ではなく山梨なのか静岡なのかはまだ分からないですが、そういう場所も作れたらいい。ただ、今は目の前のことでいっぱいなので長期目標を細かく決めているわけではありません。自分が40代、50代になった時に、今の新卒の子たちもいてもっといい組織になっていたらいいなと思っています。

「あくまで自分は美容師」

WWD:活動の広がりとともに、自己紹介の難易度も高まっていそうだ。
伊藤:
一言で言い表せなくなっている難しさは感じています。でも、あくまで美容師という経歴は大事にしています。髪を切るのも好きですし、初対面の方に自己紹介する時は「美容師です」と名乗ります。その上で「グッドシング」のインスタグラムを見せたり、古着屋もやっていたりすることを説明しています。

WWD:現在も現場には立ち続けている?
伊藤:
今は「ニキ」や物販の活動、カメラマンとしての仕事、他社のインスタグラムのクリエイティブを担当する仕事があり、それらが入っていない日は現場に立っています。五本木店に立つようになってからは週3〜4日ほどはサロンにいると思います。

WWD:髪を切る、写真を撮る、クリエイティブを考える。これらはどうつながっている?
伊藤:
根本的に何かを生み出すことや形作ることが好きなのだと思います。写真も構図を考えたりレタッチしたりするのが好きですし、髪も最終的な形への関心が強い。理論というよりシェイプや完成形に近づけていく感覚でカットしていて、彫刻っぽいカットをする方だと思います。

カメラマンとしての仕事もモデル撮影が多いので、モデルさんの意思があり、それを尊重しながら指示を出していく。髪を切る時と違いはないと考えています。ある程度の条件や縛りがある中でどうするのがきれいかを考えるイメージです。

美容師は「なんかいい」を形にする仕事

WWD:現在のサロン業界はどう見えている?
伊藤:
シンプルに、技術力の高い人がたくさんいると思っています。中でもその人の色を出せている人は目立っていると感じます。昔よりも業界は良くなっていると思います。表現も自由になっていますし、薬剤の進化もその技術を押し上げている。

ブランディングなど見せ方の重要性も高まっていますが、最終的に僕は上手いのが正義だと思っています。やっぱり技術やバランス力が大切。それが極められていたら、どのような形であれ上手くいくと思います。

WWD:伊藤さんの感性はどのように育まれてきた?
伊藤:
映画がずっと好きでした。あとは本も好きで中学生くらいから小説を読んでいました。文章から情景が浮かぶ感覚は、インスタグラムのリールや映像を撮る時にも意識しています。たとえば、村上春樹の少し青春っぽい、青臭い文章を表現するにはどうしたらいいのかと考える。難しいですが、それがブランディングにもなると思っています。

美容師は、「エモい」「なんかいい」という感覚を形にする仕事だと思っています。髪型でも映像でも写真でも、「なんかいいよね」という曖昧な感覚を形にしていく。これからもそういうことをしていきたいです。

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「無印良品」がオーディオデバイス5型を発売 自然な音質に仕上げたワイヤレスヘッドホンやスピーカーなど

「無印良品」を展開する良品計画は、“暮らしに、いい音”をコンセプトに、日常に馴染む自然な音質に仕上げたオーディオデバイスを発売する。7月15日から、全国の無印良品店舗および公式オンラインストアで順次取り扱う。

用途に応じて選びやすいオーディオデバイス5型

今回発売するモデルは、“ワイヤレスヘッドホン”、“カナル型ワイヤレスイヤホン”、“インナーイヤー型ワイヤレスイヤホン”、“ワイヤレスモバイルスピーカー”、“ワイヤレスコンパクトスピーカー”の全5型を展開。近年では、家の中だけでなく、通勤、通学、家事など様々な場面で音声コンテンツが利用されることから、使う場所や用途に応じて選びやすく、手に届きやすい価格のオーディオデバイスをそろえる。

“ワイヤレスヘッドホン”(2色、6990円)

本モデルは、周囲の騒音を低減するアクティブノイズキャンセル機能を搭載。ブルートゥース接続によるワイヤレス再生に対応するほか、3.5mmステレオミニプラグ付きケーブルを使用すれば、有線ヘッドホンとしても使用可能だ。また、イヤーパッドは交換可能で、ヘッドバンド部分には劣化しにくいシリコン素材を採⽤。フラットに畳めることで持ち運びしやすく、ゲームモードによる低遅延再⽣にも対応する。

“カナル型ワイヤレスイヤホン”(2色、2990円)

耳にフィットして外れにくいカナル型のモデル。移動中などの日常使いに適し、マイク内蔵により、通話も可能だ。また、片耳のみのパーツ販売にも対応し、紛失時にも片側単位で追加購入が可能。さらに、S、M、Lサイズのイヤーキャップが付属し、装着感も調整可能な仕様となっている。

“インナーイヤー型ワイヤレスイヤホン”(2色。2990円)

耳を塞ぎすぎないインナーイヤー型で、家事、移動、作業中などで使いやすいモデル。カナル型と同様に、通話機能、片側のみのパーツ販売にも対応する。さらに、日常使いに便利なタッチセンサーも備える。

“ワイヤレスモバイルスピーカー”(3990円)

ループ付きで持ち運びしやすく、IPX5(全⽅向からの噴流に対する防⽔性)を備えるワイヤレススピーカー。前面にスピーカー部を設置し、背面にはパッシブラジエーターを採用することで、低音も豊かに表現してくれる。また、2台同時に接続してステレオ音声を出力できる“TWS”(Ture Wireless Stereo)モードにも対応するほか、マイクを内蔵し、通話にも使用できる。

“ワイヤレスコンパクトスピーカー”(2990円)

コンパクトスピーカーで、限られたスペースにも置きやすいモデル。スピーカー部を上向きに配置したことで、音が空間に広がりやすい仕様だ。また、“ワイヤレスモバイルスピーカー”と同様に“TWS”モード、通話機能に対応するほか、IPX5相当の防水性能を持つ。

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【スナップ】ミラノ初上陸の「トム ブラウン」を祝して “ブランド愛”にあふれる装いで街を彩る

「トム ブラウン(THOM BROWNE)」は6月22日(現地時間)、2027年春夏メンズ・コレクションをミラノで発表した。ミラノ・メンズファッションウイークでの初となるショーは、ファッション関係者やセレブリティが詰めかける注目の一枠となった。

会場には、グレーのセットアップに白シャツ、ナロータイを合わせた“トム・ブラウン流トラッド”に身を包んだ来場者が集結。ブランドを象徴するサルトリア仕立てのジャケットに膝丈のショーツ、ロングソックスを合わせたスタイリングが目立った。また、男女問わずプリーツスカートを取り入れる装いも多く、ブランドが長年提案してきたジェンダーの枠にとらわれないフリュイドなワードローブが浸透していることを伺わせた。熱波に包まれたミラノの強い日差しの下でも、彼らはジャケットやカーディガンを脱ぐことなく、ブランドのシグネチャーであるレイヤードスタイルを貫徹。まるでブランドへの敬意を示すかのように、「トム ブラウン」のコードに忠実な装いでミラノの街角を彩った。

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真鍋大度が語る“音楽家”としての創作論 ノサッジ・シングとのコラボと新作EP「dm studies 000 – 004」

PROFILE: 真鍋大度/アーティスト・プログラマー・作曲家

PROFILE: (まなべ・だいと)1976年東京生まれ。東京理科大学で数学を学び、作曲家イアニス・クセナキスの思想に影響を受け、アルゴリズムや生成システムを用いた音楽制作に関心を持つようになる。 2006年にRhizomatiksを設立。テクノロジー、音楽、映像、身体表現を融合した作品を制作し、坂本龍一やビョーク(Björk)などのアーティストと協働。作品は「Sónar」や「MUTEK」などの国際フェスティバルで発表されている。またシナン・ボケソイ(Sinan Bokesoy)と共にロンドンでSonic Planet LTD.を設立し、実験的オーディオソフトウェアを開発。現在はStudio Daito Manabeを率い、人間の専門家とAIを組み合わせた制作体制による研究と作品制作を進めている。

音楽/アート/テクノロジーを横断する新しいフェスティバル「Future Frequencies Festival(フューチャー・フリークエンシー・フェスティバル)」(以下、「FFF」)が、7月11日、12日の2日間、高輪ゲートウェイに誕生した実験的ミュージアム「MoN Takanawa」内の「Box1000」「Box300」「TATAMI」で開催される。この注目の新しいイベントを「ビートインク(beatink)」とのタッグで主宰するのが、世界的なメディアアーティスト/音楽家の真鍋大度だ。自身も「FFF」の1日目にノサッジ・シングとのコラボレーションでライブパフォーマンスを行うほか、7月10日には、EP「dm studies 000 – 004」をノサッジのレーベル〈Timetable Communications〉からリリースする。

今回はノサッジ・シングとの長年に渡るコラボや新作EPなど音楽家としての真鍋の考えを探っていく。

ノサッジ・シングとのコラボ

——真鍋さんは「FFF」ではノサッジ・シング(Nosaj Thing)とのコラボレーションで、1日目にライブパフォーマンスを行います。ノサッジ・シングとは長年一緒にパフォーマンスをしていると思いますが、その間にパフォーマンスはどのように進化し、今回はどのようなステージが観られるのでしょうか?

真鍋:ノサッジ・シングと初めて会ったのが2009年で、コラボを始めたのが2012年です。もう15年近く一緒にやっています。以前は僕が映像、彼が音楽という役割分担でした。でも僕も音楽を作りますし、ジェイソン(・チャング、ノサッジ・シングの本名)ももともとグラフィックデザイナーを目指していた人で、カメラマンもやっています。なので最近は、従来の役割分担を超え、音楽も映像も2人で作るという新しい形態に移りました。今まで僕はステージ上で映像のことだけをやっていましたが、今では音のこともやります。ジェイソンも音だけではなく、映像もやる。オーディオビジュアルのコラボレーションの場合、音と映像で役割が分かれていることが多いんです。でも僕たちはその先の形として、2人で音も映像も手掛けようとしています。今は家も徒歩3分なので物理的にも濃密な時間を過ごしています(笑)。

——ノサッジ・シングとのコラボを始めてから14年が経っているわけですが、その間に大きな技術的進歩があったと思います。そういうことは、自分たちのパフォーマンスに何か影響を与えていますか?

真鍋:影響はすごく大きいですね。僕の感覚で言うと、映像制作やソフトウェア・エンジニアリングの分野は、特に大きな影響を受けています。例えば10年前だったら、ジェイソンが映像のプログラムのアイデアを思い浮かべても、僕が実装するしかありませんでした。しかし今だと、ソフトウェアの設計や実装はAIがやってくれることがほとんどです。必要なのは、明確なビジョンと、それをどう実現するかというアイデア。それさえあれば、エンジニアでなくても、ほとんどのものが作れるようになってきました。

音と映像をどうやって同期させるかということも、以前は、それだけでもすごい工夫が必要でした。でも今は、そういったことはもう当たり前にできるようになってきました。どちらかというと、僕は技術畑の人間だったので、技術的なアドバンテージがすべてリセットされた感覚があります。その点では難しくなったとも言えますが、逆に言えば、以前よりもアイデアとコンセプトに集中できるようになったということです。

音楽家としての真鍋大渡

——7月10日に、ノサッジ・シングのレーベル「Timetable Records」から真鍋さんのEP「dm studies 000 – 004」がリリースされます。これはどんなコンセプトで制作されたのか教えてください。

真鍋:音楽制作は長くやっているのですが、ダンスプロジェクトやインスタレーションのために作ったり、オーディオビジュアルのライブセットのために作ったりするのが基本でした。自分の音楽そのものを作品にするということは、ほとんどやっていなかったんです。でも去年、ロンドンにsonicPlanetという会社を作りました。音響システムやソフトウェアなどを開発する、音に特化した会社です。その活動を通じて、新しい作曲方法やサウンドデザインをまた研究出来る環境が整いました。実際に今回のEPは、sonicPlanetで開発したプラグインを使った曲が多いので、その影響は大きかったです。あとは、ソフトウェアを作ること自体が作曲の一部だと言えるので、そういった意味では一緒にsonicPlanetをやっているパートナーの、Dr.シナン・ボケソイ(Sinan Bokesoy)の存在も大きいですね。

——真鍋さんは、楽曲制作をどのようなところから始めることが多いですか? 制作方法のコンセプトから考えるのか、音の断片的なアイデアを広げていくのか、あるいは何かしらの感情を起点にするのか。真鍋さんの場合の出発点を教えてください。

真鍋:新しいツールやソフトウェアを開発したり使っていると、これまで聴いたことのない音や振る舞いが偶然生まれることがあります。「これは曲に使えそうだ」と思う瞬間があって、そこから制作が始まることが多いです。そういう意味では、自分の内側というより、外部との対話や技術との実験からインスピレーションを得るタイプだと思います。
ジェイソンとの制作も同じです。2人でスタジオに入って数時間セッションすると、5、6曲分くらいの素材ができます。その後は、まずジェイソンが編集し、それを僕が受け取ってさらに音や構成を調整して返す、というキャッチボールを繰り返します。
僕は一人でゼロから作品を完成させるというよりも、新しい技術や、一緒に作る相手とのやり取りの中からアイデアが生まれ、それを発展させていくことが多いですね。そういう意味では、外部からの刺激が制作の原動力になっています。

——真鍋さんが音楽家として尊敬している、もしくは目指しているようなアーティストはいるのでしょうか?

真鍋:恐れ多いですが、一番大きな影響を受けているのは、 ヤニス・クセナキス(Iannis Xenakis )です。数学や確率論などを取り入れた作曲法や、そのコンセプトの強さに強く惹かれています。作品だけを聴くと難解に感じるものも多いのですが、その背景にある考え方を知ると、まったく違って聴こえてくるんです。彼はグラニュラー・シンセシスのような音響的なアイデアも非常に早い段階から作品に取り入れていました。それが一般的な音楽制作で広く使われるようになったのは何十年も後のことです。そういう時代を先取りする発想には、とても大きな刺激を受けています。

あとは、すごくベタですが、オウテカ(Autechre)ですね。彼らは制作手法のコアな部分について多くを語らないので、何を考えて作っているのかは分からない部分も多い。でもアウトプットは、極めて実験的でありながら、同時にフロアでも機能する音楽になっています。実験性とダンスミュージックとしての強度を両立させているところは、本当にすごいと思います。昔の作品を聴いても、最新作を聴いても、その姿勢が一貫しているところに、とても魅力を感じています。

——最後に、「FFF」の今後の展望を訊かせてください。今回が初開催ですが、これからどんなフェスに育てていきたいと考えていますか?

真鍋:ここから何か新しい文化やジャンルみたいなものが生まれたら最高だなと思っています。昔から、現場でしか体験できないアートというものが存在してきました。1920年代にはアブストラクト・シネマ、60年代にはエクスパンデッド・シネマ、そして80年代になると、コンピューター・グラフィックスと音楽を融合した、メディアアートに近い表現が出てきます。90年代にはコールドカット(Coldcut)などのオーディオビジュアル・ライブがあり、2000年代に入るとアルヴァ・ノト(Alva Noto)、アモン・トビン(Amon Tobin)、スクエアプッシャー(Squarepusher)、池田亮司のような、サウンドとビジュアルを融合させるアーティストも出てきました。そういった流れを踏まえ、このフェスを通じて、何か大きなムーブメントを生み出せたらと思います。継続していくことで、「あの時代のオーディオビジュアルやライブの文化って、ここで生まれたんだ」と後に振り返ってもらえるような、時代のスナップショットとなるフェスにしていきたいんです。スペインには「ソナー」があるし、カナダには「ミューテック」があるし、オーストリアには「アルス・エレクトロニカ」がある――ゆくゆくは、「FFF」もそれぐらいの存在感を持つフェスに育てていくのが理想です。

新作EP「dm studies 000 - 004」

Tracklist(CD & Digital)

1. dm000a
2. dm001a
3. dm002a
4. dm003a
5. dm002b

「FFF」イベント概要

◾️「FUTURE FREQUENCIES FESTIVAL」
日程:2026年7月11、12日
会場:MoN Takanawa「Box1000」「Box300」
住所:東京都港区三田3-16-1

出演者

DAY1
・Joy Orbison
・The Sabres Of Paradise
・Nosaj Thing × 真鍋大度
・Loraine James
・原 摩利彦
・Mount XLR
・Keigo Yoshida ※NEW
・Sogen Handa ※NEW
・Alminium ※NEW
and more

DAY2
・KNOWER
・Kassa Overall
・長谷川白紙
・YPY
・松丸契
・中田拓馬 ※NEW
and more

チケット料金

1日券
DAY1(Standing):1万2000円
DAY2(Standing):1万4000円
2日通し券
Standing:2万3000円
一般発売中
https://linktr.ee/fff_tokyo

主催・企画制作:Studio Daito Manabe / Beatink / FIL
共催:MoN Takanawa: The Museum of Narratives
協力:Arts Council Tokyo
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=15808

タイムテーブル

「FFF」は両日とも15:30開場となり、メインステージとなる「BOX1000」、音楽パフォーマンス以外にもオーディオ・ビジュアル・ライブ、ビジュアル・インスタレーションといったプログラムが展開する「BOX300」、トークや映像上映などが行われる「TATAMI」の3ステージで構成される。6月30日には「BOX1000」と「BOX300」で開催されるアクトのタイムテーブルが発表された。※「TATAMI」のプログラムは後日発表。

DAY1

DAY2

会場マップ

本イベントは、再入場可能であり、「BOX1000」「BOX300」「TATAMI」の各ステージ間の移動は自由。「FFF」オフィシャル・バーに加えて、施設内の「MoN Park Cafe」や「MoN Kitchen」でもフード・ドリンクが楽しめる他、話題の人気ドーナツ店「SON OF A TOM」の出店も予定されている。その他、イベント開催中には、足湯テラスやMoNファームといった施設内エリアへのアクセスも可能。

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「ディオール」が“プレステージ”のクリームを刷新 肌年齢を“リバース”する新知見を採用

「ディオール(DIOR)」は9月4日、プレミアムエイジングケアライン“ディオール プレステージ”のフェイスクリームを刷新し、“ラ クレーム”と“ラ クレーム リッシュ”(各5万8080円、リフィル4万9500円)を発売する。

同商品は、肌細胞の生物学的年齢に着目。50年にわたる肌研究と先端研究の知見から、肌のエイジングに影響する多角的な要素をひも解き、細胞レベルで肌の再生力にアプローチする“リバースエイジング”をかなえる。スキンケアのために7代にわたり交配して誕生したグランヴィル ローズから抽出した新成分“ローズ ペプチド-3™”を軸に、加齢に伴うダメージを修復し、ハリや潤いに満ちた若々しい肌に導く。敏感肌でも安心して使用できる処方で、美容医療後のケアにも適している。

五感に働きかける2種のテクスチャー

テクスチャーにもこだわり、みずみずしい使い心地の“ラ クレーム”と、濃厚な潤いで肌を包み込む“ラ クレーム リッシュ”の2種を展開する。同ブランドのパフューム クリエーション スタジオが創作したプレステージ ローズの香りとともに、五感を満たす豊かなスキンケアを提案する。

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「キス」の“うす眉メーカー”に限定色のピンクベージュ登場 柔らかな血色眉を演出

「キス(KISS)」は7月31日、ひと塗りで柔らかな眉に仕上げるアイブロウマスカラ“うす眉メーカー”(1100円)から限定色のピンクベージュを発売する。

“うす眉メーカー”は、自眉の黒さを抑え、まるでブリーチしたような色素の薄い眉に導くアイブロウコンシーラー。ブランド独自のコンシーラーカラー設計を採用し、濃い眉や剛毛眉でも、ふんわりと優しい印象のアイブロウメイクをかなえる。

限定色“シェルピンクベージュ”は、黄みを抑えたピンクベージュカラー。眉の存在感を自然に和らげ、優しく洗練された抜け感を演出するほか、自然な血色感をプラスし、柔らかな表情へ導く。

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アジア人写真家の現在 vol.01 チェンウェン・リン 台湾の「周縁」に光を当てる

PROFILE: チェンウェン・リン/写真家

チェンウェン・リン/写真家
PROFILE: 1987年、台湾、台北市生まれ。台湾の實踐大学、Shih Chien Communication of Design(SCCD)を卒業後、渡米。ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツ(School of Visual Arts)でファッション・フォトグラフィーを専攻する。2017年に、写真家のマンボー・キーと共にMW Studioを設立。フォトグラファー・デュオとして数多くのファッション誌で撮影。24年から写真家としての活動を本格的にスタートし、写真集「Fringe Taiwan」を発表。クィアコミュニティーをつなぐプラットフォーム「HomoPleasure Collective」のメンバーとしても活動する

アジアを拠点に活動するフォトグラファーは、何を考え、どこにレンズを向けるのか? 各国の伝統を背景に、自身の創造性を発揮するアジア人フォトグラファーが、今面白い。第1回目に登場するのは、台湾でジャンルを横断した発信を続ける写真家、チェンウェン・リン(Chien-Wen LIN / 林建文)。ファッション写真を入り口に、写真家、DJ、そしてクィア・カルチャーの担い手として、活動を拡げている。「見過ごされてきた文化や人々に光を当てたい」。チェンウェンが語る、クィア・アイデンティティーと写真、そして台湾のクリエイティブシーンの現在とは?

――はじめに、写真に興味を持ったきっかけについて教えてください。

チェンウェン・リン(以下、リン): 写真に初めて触れたのは18歳の頃、大学でコミュニケーションデザインを学んでいたときでした。当時はアニメーションを専攻していたのですが、1年生で写真のクラスがあり、そこで初めて写真という表現に出合いました。

その頃に大きな影響を受けたのが写真家のナン・ゴールディン(Nan Goldin)です。当時の僕は、自分が何者なのか、自分のトラウマやアイデンティティーが人格にどのような影響を与えているのか、まだよく理解できていませんでした。そんな時に彼女の作品に出合い、鮮やかな色彩や写し出された人々の存在感に強い衝撃を受けたんです。

後にニューヨークで学ぶようになってから少しずつ「クィア」という概念を理解していきましたが、ナン・ゴールディンの写真は、それ以前から僕に大きな影響を与えていました。なぜ自分が写真を使って物語を語ろうとするのか、その原点の1つだったと思います。

ただ、大学時代から写真家になりたいと思っていたわけではありません。当時の僕はとてもシャイで、自分自身に対して居心地の悪さを感じていました。自分がゲイであることは理解していましたが、それを受け入れられていたわけではありません。写真を撮るという行為はそうした自分自身を映す作業でもあり、見つめ直すための手段でもありました。

――最初に発表した作品について教えてください。

リン:最初の作品は2012年に制作した「Things I Lost」というシリーズです。台湾では兵役制度があるのですが、その兵役に就く直前の時期に制作しました。当時はまだ写真家になると決めていたわけではありません。ただ、なぜか写真というメディアに強く惹かれていたんです。ナン・ゴールディンや中平卓馬ら、多くの写真家の作品に影響を受けていました。特に中平卓馬の作品には、社会の周縁や見過ごされがちな風景を捉える視点があり、そこに強く共感していました。

「Things I Lost」は旅の記録をまとめた作品です。兵役に入る前、日本やヨーロッパを旅していたのですが、その頃は「物事はあまりにも早く消えてしまう」という感覚について考えていました。旅先では、目の前の風景や出会いがさらに早い速度で過去になっていきます。

当時は中国と台湾の関係も不安定で、「もし戦争になったらどうなるのだろう」と考えることもありました。そうした不安や揺らぎのなかで感じていた感情を、旅の記録として残したかったんです。シンプルなコンセプトの作品でしたが、10年以上経って制作した「Fringe Taiwan」の編集や構成にも、この作品の経験がつながっていると思います。

――ニューヨークでファッション写真を学んだ後、17年にマンボー・キーとMW Studioを設立しました。どのような経緯だったのでしょうか?

リン: アイデア自体はとてもシンプルでした。ニューヨークから台湾に戻り、僕もマンボーもそれぞれ個人での制作を続けながら、ファッション・フォトグラフィーにも強い関心を持っていました。当時の台湾には「フォトグラファーデュオ」という存在がほとんどなく、ファッション写真をより実験的に捉えたいと思っていたんです。そして、自分たちの異なる視点を商業写真に持ち込めないかと考えていました。ファッション写真を実験的なサンドボックス(遊び場)であり、芸術実践の場として捉えていたのです。

写真は本質的にコラボレーションだと思っています。もちろんフォトグラファーのアイデアは重要ですが、それだけではありません。エディターやスタイリスト、雑誌のチームとどのように対話しながら1つの作品を作り上げていくのか、そのプロセスそのものに価値があると思っています。

マンボーとは12年頃から親しい友人でした。僕たちは同じクィアコミュニティーに属していますし、世界の見方にも共通点があります。ただし、その表現方法は異なります。最終的なビジュアルの作り方やイメージの立ち上げ方はそれぞれ違う。でも、その違いを並べた時に、同じテーマや視点を共有している。その化学反応こそが面白いのです。
  

MW Studioがドラァグクイーン・アーティストのニンフィア・ウィンド(Nymphia Wind / 妮妃雅)とコラボレーションした作品。ニンフィアは今年、ニューヨークのプライド・パレードでパフォーマンスも披露した。その他のコミッションワークはMW StudioのInstagramで見ることができる。
PHOTO:MW Studio

――MW Studioが撮るファッションビジュアルには、強いストーリー性が感じられます。作品の背景にあるコンセプトや世界観はどのように構築しているのでしょうか?

リン:商業誌の撮影は、写真家個人のアイデアだけで成り立つものではありません。通常は、これから撮影するモデルや俳優、あるいはその号のコアとなるコンセプトについて、担当エディターと深く話し合い、僕たちの視覚言語を通じてどのようにコラボレーションできるかを模索します。毎回アプローチは異なりますが、共通しているのは「お互いに深くコミュニケーションを取ること」であり、どちらか一方が「主役」になることはありません。

撮影においては、台湾のローカルな風景を取り入れることを大切にしています。当時の台湾のファッション写真はスタジオ撮影が主流でしたが、僕たちは外で撮ることを好みました。スタジオはセットで完結するため完璧にコントロールできますが、そのぶん偶然性や驚きが少ない。台湾の街には独特の色彩や空気感、寺院など、その土地ならではの個性があります。それをファッションと結びつけたいと思っていました。

印象に残っている仕事の1つが、20年に「ヴォーグ タイワン(Vogue Taiwan)」で俳優のルー・イーチン(陸弈静)を撮影した企画です。編集者のニコール・リー(Nicole Lee)とレスリー・サン(Leslie Sun)が、僕たちに可能な限りの自由を与えてくれました。撮影はコロナ禍の初期で、誰もが「この先どうなるのか」を考えていた時期でした。ルー・イーチンという存在がもたらす世代性と、社会全体に漂っていた不確実性を重ね合わせながら、世の中に疑問を投げかけたいと思い、生まれたストーリーです。

――写真家として生きていこうと決意したのはいつ頃だったのでしょうか。

リン:それについて話すには、自分の過去について触れなければなりません。16歳の頃、とても親しかった同級生に恋をしました。自分の気持ちを伝えたところ、返ってきたのはとても残酷な言葉でした。「お前は醜い」「そんな資格はない」と。その経験は長い間僕の中に残りました。16歳から24年まで、自分が何者なのか確信を持てない時間が続いていたと思います。その間、唯一できたことが写真を撮ることでした。写真を通して自分自身を整理し、自分を理解しようとしていたんです。マンボーと出会い、一緒に制作を始めたことも大きな支えになりました。

ですが、本当の意味で写真を自分の表現として選んだのは24年です。その年に親しい友人を2人亡くしました。その出来事をきっかけに、自分自身の人生を振り返り、彼らへの追悼としても、自分自身の芸術実践としても、写真と向き合いたいと思うようになりました。

写真は僕にとって、自分を整理するための方法です。長いあいだ、僕は写真の中で第三者として世界を観察していました。でも今は、ここで話しているように、一人称で自分自身について語ることができます。その変化はすごく嬉しいことです。

――19年以前の写真で構成された「All Stories Begin from Chaos」と、19年以降の生活や周囲を記録した「Fringe Taiwan」という2作品について、そのコンセプトを教えていただけますか?

リン:「All Stories Begin from Chaos」は、僕が現在の制作に至るまでの出発点のような作品です。タイトルの通り「すべての物語は混沌から始まる」という考えが根底にありました。当時の僕は人生のなかでも非常に混乱した時期を過ごしていて、自分が何者なのか、何を信じるべきなのかもわからなかった。作品そのものも、その状態を反映しています。今振り返ると、あの混沌があったからこそ現在の自分の表現につながっていると思います。

一方、「Fringe Taiwan」はまったく異なる地点から生まれました。制作を始めた当初、僕は自分の感情を表現したいと思う気持ちを認めたくなかったんです。長いあいだ、自分自身に対して「社会の被害者なのだから不幸であるべきだ」という境界線を引いていました。でも同時に、この15年間でたくさんの美しい瞬間も見てきた。その美しさを記録し、誰かと共有したいという気持ちが少しずつ大きくなっていったんです。

友人の死によって、人生の本質にはさまざまな段階や状態があること、そしてその儚さを痛烈に意識させられました。レンズを通して日常生活を記録することで、一人の人間として、台湾人として、そしてゲイとしての自分自身の生命の状態の変化や軌跡を理解しようと試みたのです。

――「Fringe Taiwan」のタイトルに込められた意味は?

リン:まず、「Fringe」という言葉には周縁や境界という意味があります。この写真集をまとめる際に意識したのは「台湾とは何か」「ゲイであるとはどういうことか」、そして「台湾人として生きる感覚とは何か」という問いでした。

台湾という存在そのものが非常に特殊だと思っています。歴史的な事情によって国際社会のなかで曖昧な立場に置かれてきましたし、コロナ禍では世界保健機関(WHO)の枠組みからも排除されていました。そうした経験を通して、自分の中で台湾人としてのアイデンティティーが強く意識されるようになったんです。

一方で、同性婚が台湾で合法化されたのは19年でした。それ以前、多くのクィアの人々は社会の周縁に存在していました。

「Fringe Taiwan」では、この2つの感覚を重ね合わせています。台湾という存在の周縁性と、クィアとして生きることの周縁性。そのあいだにある感情や経験を記録したかった。

――「Fringe Taiwan」では台湾の日常風景と、自身のアイデンティティーを映すドキュメンタリーが隣り合わせに並ぶ構成も興味深いです。編集において意識したことはありますか?

リン: 作品をセレクトする際、あえて台湾国内で撮影した写真だけを厳選しました。最終的に目指したのは明確な物語ではありません。人生そのもののような流れを作りたかった。毎日の生活のなかで、私たちはさまざまな出来事に出合いますよね。その多くは一見すると些細なものですが、ときに深く心に残る瞬間があります。写真集もそうした体験に近いものにしたかったんです。

大学時代にアニメーションを専攻していたため、写真集のシークエンスについて考えるときに、映画の編集やストップモーション(コマ撮り)に近い思考プロセスを取り入れました。読者が左から右へめくっても、右から左へめくっても物語として成立する構造にすることで、時間軸の上を移動する身体的な感覚を再現したかったのです。それは僕の人生経験のアーカイブ・パラパラマンガのようであり、生から死へのプロセスを記録したものでもあります。一見するとランダムなペアリングに見えるかもしれませんが、それは僕たちが日常で現実を体験する感覚そのものです。何気ない日常の瞬間と、後になって思い返すと強烈な記憶として残っている深い体験が並んでいるのです。

――あなたの写真は、鮮やかな色彩と、柔らかく曖昧な輪郭が、どこかイノセントな美しさを醸し出しています。

リン: 僕にとってこの作品は、「自分自身の人生をこれまでとは違うレンズで見つめてもいいんだ」と自らに言い聞かせるきっかけであり、過去を整理するために必要なステップでした。長い間、僕は過去のトラウマから自分を被害者のポジションに置き去りにしていました。内なる批判的な声がいつも響いていて、「お前はまだ足りない」「完璧じゃない」と自分のすべてをジャッジしていたのです。あの暗い時期、僕にとっての唯一の出口は、強迫観念のように日常生活を記録し続けることと、大酒を飲むことだけでした。

しかし、クラブカルチャーやパーティーシーンで身体が完全に解放される感覚を経験したことで、すべてが変わりました。僕たちが生きている中で感じる枠組み(フレーム)の多くは、実は自分自身で課したものだったと気づいたのです。今、僕はようやくそれらの枠組みをはっきりと見つめることができます。それが社会から与えられたものであれ、人生のトラウマから生まれたものであれ、今の僕には「選択する権利」がある。人生における本質的な美しさを見出すことを、僕は選びます。たとえそれが、かつて想像していたような完璧な絵の具の形をしていなくても、それは確かにそこに存在しているのです。

――「Fringe Taiwan」以降の活動について教えてください。

リン:「Fringe Taiwan」以降は、自分自身のアイデンティティーについてさらに深く考えるようになりました。その延長線上にあるのが個展「Fringica」です。

着想の1つになったのは、日本のキャラクターである「コップのフチ子」でした。何かの中心ではなく「縁(ふち)」にいる存在を擬人化したようなイメージです。

アイデンティティーについて考えることは「Fringe Taiwan」で扱ったテーマをさらに掘り下げる作業でもありました。自分自身をどう認識するのか、社会のルールやシステムをどう見るのか。そして、そこから自分の意思で一歩外へ出ることはできるのか。

重たいテーマであっても、もっと軽やかに、ユーモアを持って向き合うことができるのではないかと思っています。

――現在の台湾のクィアコミュニティをどのように描写しますか? あなたもメンバーの一人である「HomoPleasure Collective」ではどのような活動を行っていますか?

リン: 19年に台湾で同性婚法が可決されて以来、ここのクィアコミュニティーは本当に逞しく成長しています。「台湾プライド(台湾同志遊行)」はアジア最大規模のプライド・イベントとして発展しました。近年はトランスジェンダーのコミュニティーもより積極的に活動し、毎年「トランス・マーチ(跨性別遊行)」も開催されています。台湾のプライドの歴史が、「ストーンウォールの反乱」を記念して6月を中心に行われる欧米のスタイルと異なるのは、そのルーツにあります。僕たちの運動は、200年代初頭の歴史的な闘争や、可視化を求めるフェミニスト活動家たちとの結束から生まれました。最初の大きなデモ行進が10月に行われたため、今でも「台湾プライド」のピークシーズンは10月と決まっています。

「HomoPleasure Collective」では、同性愛を堂々と指す「Homo」という言葉を掲げ、台湾を拠点に、東アジア、欧米、そしてオーストラリアのクィアコミュニティーをつなぐプラットフォームを作りたいと想いから発足しました。グラフィックデザイナー、音楽家、DJ、写真家、パフォーマンスアーティストなど、メンバーのバックグラウンドは多彩。マンボー・キー(Manbo Key)、 ロー・ジーシン(Luo Jr-Shin)、ション ・ヨンペイ(Yun Pei Hsiung)、ベティ・アップル(Betty Apple)、そして僕がメンバーを務めています。「HomoPleasure Collective」は共同の芸術実践であり、現在主に、出版、展覧会、パーティーを軸として活動しています。美術館のような制度的な場所だけではなく、オルタナティブスペースやクラブなど、さまざまな場所で表現を行っています。僕にとっては、MW Studioでマンボーと培ったコラボレーションの経験が、より大きな形で延長され、昇華されたものだと感じています。

――近年、台湾のクリエイティブシーンからは多くの新しい才能が生まれ、拡がりを感じます。「HomoPleasure Collective」は「東京アートブックフェア(TABF)」にも参加されましたね。

リン: 台湾には近年、多くの新しい才能が生まれています。クリエイターたちが、「お互いに助け合い、コミュニティーを築くことこそが、グローバルな舞台での認知度を高める手段だ」という共通の意識を持っているからだと思います。台湾のクリエイティブな熱量は非常に草の根的(グラスルーツ)で、自発的な自己表現に基づいています。言葉を発したいという生の、衝動的な欲求が燃料になっているのです。

「東京アートブックフェア」に参加した際、僕たちは同じ志を持つ多くのインディペンデント・パブリッシャーと深くつながることができました。「yyin magazine」や、レズビアンにフォーカスした「淑女俱樂部(Lady’s Club)」、アートユニットの「Moro Young Book」などです。また、日本の「Loneliness Books」や、オーストラリアの「Unfounded Empathy」による「Queer PowerPoint」プロジェクトとの3年間にわたる継続的なパートナーシップなど、国境を越えた強い絆も生まれました。これは、「クィア」という概念が文化や地域の境界線を完全に超越していることの証明でもあります。

――「台湾プライド」は10月に開催されますが、世界各地が「プライド月間」とする6月に、台湾で印象的な出来事はありましたか?

リン:6月の台湾では、知識共有のパネルディスカッションや教育的な集まりが多い傾向にあります。それでも、僕たちはその時期にエネルギーを生み出したかったので、大がかりなクィアパーティー「QooPa: Beautiful SUB」を開催し、トランスジェンダーバーとの共同企画「Per Party」を行いました。

現在、台湾のコミュニティーにおける核心的な課題は、トランスジェンダーコミュニティの可視性をいかに高めるかという点にあります。国際的な政治の潮流や、トランス排除的な言説の影響を受け、トランスジェンダーの人々を取り巻く状況は厳しくなっており、ネット上での攻撃に直面することもあります。僕らが目指したいことは、「平等」と「コミュニティーの共生」をさらに可視化することです。AIの時代になり、人々はますます孤立し、外に出たがらなくなっています。だからこそ、リアルなつながりが、今の僕たちに最も必要なことなのです。

――あなたはファッション、音楽、アートの領域で精力的に活動されています。異なる分野を横断することは、あなたのクリエイティブにおいてどのような影響を与えていますか?

リン:芸術の本質はどれも同じだと思っています。異なるメディアを通して、人生の中で体験した「美」を表現し、それを分かち合うこと。ファッション、音楽、アートは互いに影響し合っていますし、特にファッションは常にアンダーグラウンドから新しい価値観を取り入れてきました。

僕自身、メーンストリームに対抗したいわけではありません。見過ごされてきた文化や人々に光を当てたいだけなんです。「Fringe」は固定された状態ではありません。周縁だったものが主流になることもありますし、主流になった瞬間に新たな周縁が生まれることもあります。だからこそ僕は、その移り変わりを観察し続けたい。主流の中へ入り込みながら、社会を少しずつ変化させる可能性を探りたいと思っています。

――最後に、あなたの作品を通じて伝えたいことを教えてください。

リン:僕は反戦主義者です。世界には常に二項対立がありますが、その対立だけでは語れないものがあると思っています。

僕が写真を通して見せたいのは、美しさの可能性です。それは理想化された美しさではありません。不完全さや矛盾、周縁にあるものも含めた美しさです。その可能性はずっと僕の作品の中心にありましたし、これからも変わらないと思います。

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「カミエル フォートへンス」2027年春夏コレクション

「カミエル フォートへンス(CAMIEL FORTGENS)」が2027年春夏コレクションを発表した。

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ベイクルーズのザ スタンド フールソーグッズが「ニューエラ」別注キャップを発売 クリーンなシルエットの4色を展開

ベイクルーズが展開する虎ノ門ヒルズ内のギフトショップ、ザ スタンド フールソーグッズ(THE STAND fool so good(s))は、「ニューエラ(NEW ERA)」との別注キャップを発売する。カラーは全4色で展開し、価格は6500円。7月12日に同店舗で先行発売を行ったのち、ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)各店および公式オンラインストアで取り扱う。

2つのコンセプトを融合した新シルエット

本アイテムは、「ニューエラ」の人気モデルで、フロントパネルに芯を入れないソフトバックラム仕様の“9FORTY アンストラクチャード”をベースに採用。ザ スタンド フールソーグッズのロングセラーシリーズ“ザ バリエーションズ”と“フレッシュクリーン”がそれぞれ掲げるコンセプト、“支持されたデザインを磨き上げ、変えすぎない美学”と、“無加工ならではのクリーンな表情”を融合し、新たなシルエットに昇華した。また、ボディには、程よいハリと耐久性を備えたT/C混紡糸のツイル生地を採用し、ノンウォッシュで仕上げた。カラーは、ロビンズエッグブルー、ボルドー、ディープグリーン、キャメルの全4色を用意する。

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ベイクルーズのザ スタンド フールソーグッズが「ニューエラ」別注キャップを発売 クリーンなシルエットの4色を展開

ベイクルーズが展開する虎ノ門ヒルズ内のギフトショップ、ザ スタンド フールソーグッズ(THE STAND fool so good(s))は、「ニューエラ(NEW ERA)」との別注キャップを発売する。カラーは全4色で展開し、価格は6500円。7月12日に同店舗で先行発売を行ったのち、ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)各店および公式オンラインストアで取り扱う。

2つのコンセプトを融合した新シルエット

本アイテムは、「ニューエラ」の人気モデルで、フロントパネルに芯を入れないソフトバックラム仕様の“9FORTY アンストラクチャード”をベースに採用。ザ スタンド フールソーグッズのロングセラーシリーズ“ザ バリエーションズ”と“フレッシュクリーン”がそれぞれ掲げるコンセプト、“支持されたデザインを磨き上げ、変えすぎない美学”と、“無加工ならではのクリーンな表情”を融合し、新たなシルエットに昇華した。また、ボディには、程よいハリと耐久性を備えたT/C混紡糸のツイル生地を採用し、ノンウォッシュで仕上げた。カラーは、ロビンズエッグブルー、ボルドー、ディープグリーン、キャメルの全4色を用意する。

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革新のジュエラー「ポメラート」がパリ初のエキシビションを開催 ニュートンらの広告写真が一堂に

イタリア・ミラノ発のジュエラーの「ポメラート(POMELLATO)」は7月20日まで、パリで初めてのエキシビション「ポメラート ― 革新のジュエラー(Pomellato, Le Joaillier Révolutionnaire)」を開催している。エキシビションでは名だたるフォトグラファーとのコラボレーションで誕生した広告写真とともに華麗なジュエリーコレクションを展示し、その軌跡を浮き彫りにする。

会期初日はプレス向けのパネル・ディスカッションも実施され、サビーナ・ベッリ(Sabina Belli)最高経営責任者(CEO)、キュレーションを担当したミラノ工科大学ジュエリーデザイン学科のアルバ・カッペリエリ(Alba Cappellieri)教授に加え、ヘルムート・ニュートン財団のマチアス・ハーダー(Mathias Harder)ディレクターが登壇した。

サビーナCEOは、「パリで初めてのエキシビションを、パレ・ド・トーキョーという現代アートの聖地で開くことには、我々にとって象徴的な意味がある」と語った。ポメラートが誕生した1960年代は、「女性がより大きな自由と自立を求めて社会に主張しはじめた、大きな変革の時代。それまでの伝統的なハイジュエリーは、男性が選び女性に贈るものだったが、『ポメラート』は自立した女性が自分で購入し、自分自身の喜びのために装うという新しいビジョンを初めて提案した」と続けた。

歴代の広告写真は、その革新性を雄弁に物語る。「ポメラート」は、写真界の巨匠による独自のビジュアルキャンペーンを展開してきた。会場にはイタリアの伝説的なモード写真家ジャン・パオロ・バルビエリ(Gian Paolo Barbieri)を皮切りに、ヘルムート・ニュートン(Helmut Newton)、アルバート・ワトソン(Albert Watson)、ホルスト・P・ホルスト(Horst P. Horst)、スノードン(Snowdon)、ハーブ・リッツ(Herb Ritts)などの作品を時代別に展示。「これらの広告写真は、特定のロールモデルやブランドイメージを提案するのではなく、女性のパーソナリティや内面の強さといったビジョンを提示している」とサビーナCEO。本展のために80年代当時と同じ手法を再現したプリント写真を多数提供したというヘルムート・ニュートン財団のハーダーディレクターは、「ニュートンは『ポメラート』のキャンペーンでは、最終的にA4サイズの雑誌広告として掲載されることを念頭に置きながら撮影していた」と振り返る。作品群はどれも単なる商業広告の枠を超え、時代ごとの女性の多面性を捉えたアート作品として、メゾンの貴重なレガシーとなっている。

一方、キュレーターのカッペリエリ教授は、創業以来メゾンの根幹となっているクラフツマンシップにフォーカスを当て、「アイコニックなチェーン」「彫刻的なボリューム」「大胆なジェムストーン」という3つのカテゴリー別にジュエリーを展示。ミラノ伝統の金細工を活かしたセンシュアルで芸術的なチェーンに、カラフルな大ぶりの半貴石を使った人気の“ヌード”など、数々のコレクションを集結させた。「卓越した職人技で作られた『ポメラート』のジュエリーは、美しいだけでなく触り心地も良く、女性的な柔らかさやあたたかみまで表現されている」と賛美する。会場には、流線型を描くゴールドのブレスレットのフォルムをそのまま拡大したオブジェを展示したコーナーもあり、精巧な彫刻作品のような繊細さとボリューム感、そして色彩豊かなジェムストーンが織りなす独自の世界観が広がっていた。

「ポメラート」は2017年、「ポメラート フォー ウィメン」という女性支援のプラットフォームをスタート。毎年異なるテーマに基づき、ジェンダー差別や暴力と闘う女性団体のサポートに精力的に取り組んでいる。この活動に賛同するアクティビストやセレブリティ達のポートレート写真を展示したスペースにも注目したい。1967年の創業以来、自由な女性のためのジュエリーをミラノで生み出してきたメゾンは、新たな社会活動を通じて女性たちの物語と精神を未来へと引き継ごうとしている。

「ポメラート ― 革新のジュエラー」展(POMELLATO, LE JOAILLIER RÉVOLUTIONNAIRE)
会期:2026年6月24日~7月20日
会場:パレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)
入場無料。特設サイトにて予約受付中

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【スナップ】新生「ディオール」のデビューから1年 会場外はジョナサン流の“新メンズ像”一色に

「ディオール(DIOR)」は6月24日(現地時間)、2027年春夏コレクションをパリで発表した。ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)によるデビューショーから1年が経過し、今季の会場外は刷新された新生「ディオール」メンズの世界観が広がっていた。来場者に共通していたのは、フォーマルとカジュアルを自在に掛け合わせる装いだ。宮廷服を思わせるフロッグ留めをあしらったシャツや、ピンストライプのタキシードシャツ、ミリタリーウエアをベースにしたギンガムチェックシャツ、さらにはミニマルなブルーシャツまで、シャツを主役にした着こなしが多くを占める。それらをゆったりとしたジーンズやワイドパンツに合わせ、アンダーソンが打ち出すハイ&ローのバランス感覚を来場者がそのまま映し出す。1年前のデビューショーでファーストルックを飾った“バー”ジャケットや、新たなアイコンであるてんとう虫のモチーフも、ロゴに頼らず「ディオール」とわかるシグネチャーとして浸透している。

バッグを持たず手ぶらで来場するゲストがほとんどだったものの、小物にもアンダーソンによるデザインが存在感を放つ。メダリオンをあしらったバックルベルトや、ドライビングシューズから着想した“ローディー(Roadie)”、トゥを“D”のシルエットに象ったレザーシューズなど、新たなシグネチャーピースを取り入れた姿が目立った。世界中から豪華ゲストが駆け付ける中、日本からは俳優・山下智久が、エポーレットを飾ったポロシャツをまとって来場した。

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【スナップ】新生「ディオール」のデビューから1年 会場外はジョナサン流の“新メンズ像”一色に

「ディオール(DIOR)」は6月24日(現地時間)、2027年春夏コレクションをパリで発表した。ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)によるデビューショーから1年が経過し、今季の会場外は刷新された新生「ディオール」メンズの世界観が広がっていた。来場者に共通していたのは、フォーマルとカジュアルを自在に掛け合わせる装いだ。宮廷服を思わせるフロッグ留めをあしらったシャツや、ピンストライプのタキシードシャツ、ミリタリーウエアをベースにしたギンガムチェックシャツ、さらにはミニマルなブルーシャツまで、シャツを主役にした着こなしが多くを占める。それらをゆったりとしたジーンズやワイドパンツに合わせ、アンダーソンが打ち出すハイ&ローのバランス感覚を来場者がそのまま映し出す。1年前のデビューショーでファーストルックを飾った“バー”ジャケットや、新たなアイコンであるてんとう虫のモチーフも、ロゴに頼らず「ディオール」とわかるシグネチャーとして浸透している。

バッグを持たず手ぶらで来場するゲストがほとんどだったものの、小物にもアンダーソンによるデザインが存在感を放つ。メダリオンをあしらったバックルベルトや、ドライビングシューズから着想した“ローディー(Roadie)”、トゥを“D”のシルエットに象ったレザーシューズなど、新たなシグネチャーピースを取り入れた姿が目立った。世界中から豪華ゲストが駆け付ける中、日本からは俳優・山下智久が、エポーレットを飾ったポロシャツをまとって来場した。

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バロックジャパン6月販売は既存店13%減 主力SCブランドの客数減が響く

バロックジャパンリミテッドの2027年6月の国内既存店売上高は、前年同月比13%減だった。実店舗とECをあわせた全店売上高は同14.6%減、EC売上高は同15.7%減だった。既存店客数は同15.6%減、客単価は同3.1%増で、客単価は前年を上回ったものの、客数減が響いた。

同社は6月について、ファッションビルや駅ビルブランドを中心に新作アイテムが好調に推移し、これらの既存店売上高は前年を上回ったと説明する。一方で、売り上げ規模の大きい主力SCブランドの客数減少が影響し、全体の既存店売上高は前年を下回った。

3〜6月累計の国内既存店売上高は前年同期比5.4%減、全店売上高は同6.9%減だった。既存店客数は同9.1%減、客単価は同4.1%増だった。

「ヘリンドットサイ」の運営終了へ

今後の動向としては、ブランドポートフォリオの見直しも焦点となる。7月1日には、「ヘリンドットサイ(HERIN.CYE)」の店舗営業を終了すると発表した。最終営業日はルミネ新宿2店は8月2日、ルクア大阪店は17日となる。また、この秋からはブランドライセンス契約とし、運営は他社に引き継ぐことも発表。9月からの商品は、新しいオンラインサイトでの販売を予定している。

「ヘリンドットサイ」は、初期の「マウジー(MOUSSY)」などバロックのさまざまなブランドに携わってきた寿浦まどかクリエイティブ・ディレクターを軸に、20年7月にオンラインでスタート。ブランド名は“HER”“凛”“彩”に由来し、「現代を生きる女性の毎日を最高にしたい」をコンセプトとしてきた。23年9月にルミネ新宿2に1号店を、24年3月にルクア大阪店をオープン。ポップで大人らしい色使いや構築的なシルエット、レイヤード技などが人気を集め、25年にはタレントの平野ノラとのコラボレーションも発売し話題になった。

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バロックジャパン6月販売は既存店13%減 主力SCブランドの客数減が響く

バロックジャパンリミテッドの2027年6月の国内既存店売上高は、前年同月比13%減だった。実店舗とECをあわせた全店売上高は同14.6%減、EC売上高は同15.7%減だった。既存店客数は同15.6%減、客単価は同3.1%増で、客単価は前年を上回ったものの、客数減が響いた。

同社は6月について、ファッションビルや駅ビルブランドを中心に新作アイテムが好調に推移し、これらの既存店売上高は前年を上回ったと説明する。一方で、売り上げ規模の大きい主力SCブランドの客数減少が影響し、全体の既存店売上高は前年を下回った。

3〜6月累計の国内既存店売上高は前年同期比5.4%減、全店売上高は同6.9%減だった。既存店客数は同9.1%減、客単価は同4.1%増だった。

「ヘリンドットサイ」の運営終了へ

今後の動向としては、ブランドポートフォリオの見直しも焦点となる。7月1日には、「ヘリンドットサイ(HERIN.CYE)」の店舗営業を終了すると発表した。最終営業日はルミネ新宿2店は8月2日、ルクア大阪店は17日となる。また、この秋からはブランドライセンス契約とし、運営は他社に引き継ぐことも発表。9月からの商品は、新しいオンラインサイトでの販売を予定している。

「ヘリンドットサイ」は、初期の「マウジー(MOUSSY)」などバロックのさまざまなブランドに携わってきた寿浦まどかクリエイティブ・ディレクターを軸に、20年7月にオンラインでスタート。ブランド名は“HER”“凛”“彩”に由来し、「現代を生きる女性の毎日を最高にしたい」をコンセプトとしてきた。23年9月にルミネ新宿2に1号店を、24年3月にルクア大阪店をオープン。ポップで大人らしい色使いや構築的なシルエット、レイヤード技などが人気を集め、25年にはタレントの平野ノラとのコラボレーションも発売し話題になった。

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「クリストフル」から回転するカトラリーセット シャルロット・シェネが挑んだジュエリーとカトラリーの境界線を超える作品

フランス発名門銀食器「クリストフル(CHRIST0FLE)」は7月29日、ジュエリーデザイナーのシャルロット・シェネ(Charlotte Chesnais)と協業した新作“カルーセル”を発売する。同ブランドは、1830年にパリで創業した老舗ブランドで、伝統的なクラフツマンシップと現代的なデザインを融合させ、テーブルウエアに革新をもたらし続けている。2015年に登場したカトラリーセット“ムード”は、堅苦しいテーブルセッティングの概念を覆す自由度の高いカトラリーの在り方を提案。エッグ型のケースは、オブジェとしても楽しめヒット作となり、シリーズ化されている。その“ムード”に続くカトラリーセットが新作“カルーセル”だ。

8年前の出会いからプロジェクトに発展

新作発表イベントでは、ハムディ・シャティ=クリストフル最高経営責任者(CEO)とシャルロットが”カルーセル”開発秘話について語った。シャティCEOは、「『クリストフル』は2世紀近くにわたり、シルバーと向き合いながら、職人とともに技術革新を続けてきた。デザイナーのインスピレーションを職人が形にし、時代に合わせて進化してきた」と語る。これまでも、アンドレ・プットマン(Andre Putman)やマルセル・ワンダース(Marcel Wonders)など名だたるクリエイターと協業してきた。シャルロットとの協業は約8年前の出会いがきっかけだったという。「彼女とじっくり対話を重ね、相応しいパートナーという確信に変わった。説明するのは難しいが、点と点とがつながる感覚だった」と同CEO。ティーンの頃からカトラリーに関心があり、「クリストフル」の歴史とサヴォワフェールに尊敬を抱いていたというシャルロットは、「いつか協業したいと周りにも話していたら、願いが叶った」と微笑む。

“ムード”のコンセプトをアートの域まで昇華

“カルーセル”はヒット商品“ムード”のコンセプトを引き継ぎ、アートピースとして昇華した作品。シルバーとゴールドのパーツからなる宇宙船をイメージさせるケースは、まるで彫刻のようだ。手前のパーツを回すとカトラリーが出てくる仕掛けになっている。商品名のカルーセルは、この回転する構造から。鏡面仕上げのシルバーは周囲を映し込み、開閉によっても印象が変化する。デザインについてシャルロットは、「私の好きな彫刻やアートからの影響もあるが、直接的なモチーフらというよりは、私の日常が着想源」と説明。彼女が好きな彫刻家バーバラ・ヘップワース(Barbara Hepworth)やコンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brancusi)をはじめ、自然や鎧、子どもが好きな映画「スターウォーズ(STAR WARS)」といったさまざまなイメージが重なり合い、独自のフォームを生み出したという。シャティCEOは、「商品を見た瞬間に『クリストフル』だと分かること。そして同時に、シャルロットのデザインだと感じてもらえることが重要だった」と語る。“カルーセル”の流れるような曲線や有機的なフォームには、両者に共通するDNAが息づいている。「クリストフル」が大切にしているのは、ブランドのロゴではなく造形そのものだ。「あの滑らかなフォルムの造形美そのものが、シャーロットらしさだ」と同CEO。

ブランドの未来を切り開くコラボレーション

カトラリーの製造は、ジュエリーとは全く異なる。ジュエリーは鋳型製造が中心だが、「クリストフル」では、平らな金属板を叩いて有機的な曲線とボリュームを生み出す。毎日使う道具としての機能性も必要だ。“カルーセル”のカトラリーは、ケース内に吊るせるように一部くり抜いたデザイン。長い歴史においてもこのような独創的なデザインは前例がなく、専用工具の開発から着手し、新たな製造方法を生み出したという。 シャティCEOは「誰も完成形を想像できなかった。それでもシャルロットと職人を信じ、新しい扉を開いた。アートとは、予期しない驚きを生み出すこと。そのために職人一人ひとりが技術的な挑戦を重ねた」と話す。クリエイティビティとクラフツマンシップが互いに刺激し合い、新たな技術開発につながった。このコラボレーションは、伝統を守るだけでなく、新しいクリエイションを形にすることでブランドの未来を切り開く「クリストフル」の姿勢を象徴している。

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世代も国籍も多彩な「オーラリー」ゲスト 初夏に映えるクリーンな装いで来場

「オーラリー(AURALEE)」は6月23日(現地時間)、2027年春夏コレクションをパリで発表した。パリ・メンズ・ファッション・ウイーク初日を飾った同ブランドは今回、パリ左岸に位置する国立劇場オデオン座の回廊を会場に選んだ。

連日の猛暑が予報されていたこの日、来場者はチェックシャツを軽やかに羽織り、白を基調とした明るいカラーパレットにショーツを合わせるスタイルが多数。リラックス感がありながらも上質な素材感や絶妙な色使いでまとめた着こなしが、「オーラリー」らしいクリーンなムードを体現していた。 同ブランドがプレゼンテーション形式で発表していた頃は日本人関係者の姿が目立っていたが、ランウエイショーへ移行し、パリ・メンズを牽引するブランドへと成長した現在は一変している。世界各国からバイヤーやプレス、クリエイターが集まり、世代も幅広い。来場者の多様さが、「オーラリー」がメンズシーンにおいて確かな存在感を築いていることを物語っていた。

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世代も国籍も多彩な「オーラリー」ゲスト 初夏に映えるクリーンな装いで来場

「オーラリー(AURALEE)」は6月23日(現地時間)、2027年春夏コレクションをパリで発表した。パリ・メンズ・ファッション・ウイーク初日を飾った同ブランドは今回、パリ左岸に位置する国立劇場オデオン座の回廊を会場に選んだ。

連日の猛暑が予報されていたこの日、来場者はチェックシャツを軽やかに羽織り、白を基調とした明るいカラーパレットにショーツを合わせるスタイルが多数。リラックス感がありながらも上質な素材感や絶妙な色使いでまとめた着こなしが、「オーラリー」らしいクリーンなムードを体現していた。 同ブランドがプレゼンテーション形式で発表していた頃は日本人関係者の姿が目立っていたが、ランウエイショーへ移行し、パリ・メンズを牽引するブランドへと成長した現在は一変している。世界各国からバイヤーやプレス、クリエイターが集まり、世代も幅広い。来場者の多様さが、「オーラリー」がメンズシーンにおいて確かな存在感を築いていることを物語っていた。

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「パレス スケートボード」がMLB「デトロイト・タイガース」とのコラボコレクションを7月4日に発売 全7型を展開

ロンドン発のスケートブランド「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」(以下、「パレス」)は7月4日11時、MLB球団の「デトロイト・タイガース」とのコラボコレクションを発売する。同コラボコレクションは、「パレス」の東京、大阪、福岡、公式オンラインストア、ドーバー ストリート マーケット ギンザで販売する。

同コレクションでは、全7型で展開され、デトロイトの市外局番「313」と、存在感のある「デトロイト・タイガース」ロゴをデザインに落とし込んだコーチジャケット、フーディ、Tシャツに加え、「ニューエラ(NEW ERA)」の“59FIFTY”、ソックス、スケートデッキ、そしてローリングス製カスタムベースボールなど、球場の定番アイテムをラインアップ。全て「デトロイト・タイガース」を象徴するネイビー、オレンジ、ホワイトのカラーリングで展開される。

同ブランドに多大なインスピレーションを与えてきた、クリエイティブな人々、スケートボードカルチャー、そして伝説的なテクノシーンを育んできた街・デトロイトへの敬意を表し、同コレクションのキャンペーンでは、「パレス」スケートチームとその仲間たちが、最新のデトロイト訪問時にコレクションを着用している様子を収めている。

キャンペーンビジュアル

アイテム画像

コーチジャケット

フーディ

Tシャツ

59FIFTY

ソックス

スケートデッキ

ベースボール

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「アイヴァン」が新ライン“ヒストリック コレクション“を発表 創業期の名作を現代の鯖江技術で復刻

「アイヴァン(EYEVAN)」は、新ライン“ヒストリック コレクション(HISTORIC COLLECTION)」を発表した。同コレクションは、1972年のブランド創業期に生まれた名作をベースに、当時のデザインや素材、製法を現代の鯖江の技術で再構築したもの。ブランドの原点を見つめ直す取り組みとして展開する。

ラインアップは、創業初期のアーカイブからブランドを象徴するモデルを厳選。現存する資料や実物を検証しながら、ビンテージアイウエアならではのプロポーションやディテール、質感まで可能な限り忠実に再現した。フレームカラーも当時実在した色を中心に構成し、現在は廃番となったアセテート生地については、当時の生地メーカーと協業して復刻。さらに、フレームの印象を左右するアンティークメッキも、創業当時特有の黒みを帯びた深い風合いを現代の表面処理技術によって再現している。

素材には、現在のアイウエアで主流となるチタンではなく、あえて創業期と同じ合金を採用した。合金は立体的な彫金や奥行きのあるメッキ表現を可能にし、ビンテージ特有の存在感を引き出す一方、適度な重量感による安定した掛け心地や、経年変化による味わいも特徴だ。高度な加工技術を要することから、現在も限られた熟練職人の手によって製造されている。

72年に“着る眼鏡“をコンセプトに誕生したアイヴァンは、日本初のファッションアイウエアブランドとして知られ、新ラインを通じてアーカイブを単に復刻するのではなく、日本のものづくりと現代技術を融合させた新たな価値として提案する。

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「アイヴァン」が新ライン“ヒストリック コレクション“を発表 創業期の名作を現代の鯖江技術で復刻

「アイヴァン(EYEVAN)」は、新ライン“ヒストリック コレクション(HISTORIC COLLECTION)」を発表した。同コレクションは、1972年のブランド創業期に生まれた名作をベースに、当時のデザインや素材、製法を現代の鯖江の技術で再構築したもの。ブランドの原点を見つめ直す取り組みとして展開する。

ラインアップは、創業初期のアーカイブからブランドを象徴するモデルを厳選。現存する資料や実物を検証しながら、ビンテージアイウエアならではのプロポーションやディテール、質感まで可能な限り忠実に再現した。フレームカラーも当時実在した色を中心に構成し、現在は廃番となったアセテート生地については、当時の生地メーカーと協業して復刻。さらに、フレームの印象を左右するアンティークメッキも、創業当時特有の黒みを帯びた深い風合いを現代の表面処理技術によって再現している。

素材には、現在のアイウエアで主流となるチタンではなく、あえて創業期と同じ合金を採用した。合金は立体的な彫金や奥行きのあるメッキ表現を可能にし、ビンテージ特有の存在感を引き出す一方、適度な重量感による安定した掛け心地や、経年変化による味わいも特徴だ。高度な加工技術を要することから、現在も限られた熟練職人の手によって製造されている。

72年に“着る眼鏡“をコンセプトに誕生したアイヴァンは、日本初のファッションアイウエアブランドとして知られ、新ラインを通じてアーカイブを単に復刻するのではなく、日本のものづくりと現代技術を融合させた新たな価値として提案する。

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「リー」がアーカイブ“91-J1947年モデル”と“11-W 1949年モデル”を復活

「リー(LEE)」は、7月10日にビンテージアーカイブを忠実に再現する”リー ザ アーカイブズ(LEE THE ARCHIVES)”シリーズから、”オーバーオール ジャケット(OVERALL JACKET)91-J 1947年モデル”(5万2800円)と“ウエスト バンド オーバーオールズ(WAIST BAND OVERALLS )11-W 1949年モデル”(3万3000円)を発売する。全国の「リー」直営店および公式オンラインサイトで取り扱う。現在オンラインでは予約を受付中だ。

「リー」は1889年に創業し、1911年にワークウエアの自社製造を開始。その礎を築いた1940年代の完成形といえる名作を、当時の資料やビンテージピースをもとに、生地、縫製、付属、ディテールに至るまで忠実に再現する。ブランドの歴史を語るうえで欠かすことのできない2つのマスターピースが”ザ アーカイブス”シリーズとして現代によみがえる。

作業現場から生まれたジャケット

”オーバーオール ジャケット 91-J 1947年モデル”は、鉄道の時刻表を収納するための内ポケットや懐中時計、ペンを効率よく収められる左胸ポケット、工具の出し入れを考慮した斜めのハンドポケットなど、実際の作業現場から生まれた機能美を細部まで復刻した。生地には、「リー」が1925年に開発した”ジェルト デニム(JELT DENIM)”を採用する。多くのワーカーから高い支持を集めた同ブランドを象徴するファブリックだ。

また、襟元には30〜40年代に使用された”ハウスマーク”ラベルを再現した。ロゴの”e”が斜体で表現されたこの織りネームは、本モデルが採用された年代以来初の登場でビンテージ愛好家にとって憧れのディテールだ。サイズは36〜50インチを用意する。

実用性の高さが注目ポイント

“ウエスト バンド オーバーオールズ 11-W 1949年モデル”は、実用性を追求したワークウエアとしての設計思想を忠実に再現した。右ももにはモンキーレンチやルーラーなどの工具を収納する縦長のツールポケットを配置し、ハンマーループを省くことで、無駄を削ぎ落とした洗練されたシルエットに仕上げる。

フロントはボタンフライ仕様が特徴だ。トップボタンには”ロングL”刻印入りボタン、そのほかは「リー」刻印入りドーナツボタンを採用するなど、当時のディテールを細部まで再現する。大判のバックポケットにはバータック補強を施し、ワークウエアとして求められた耐久性と機能性を体現する。

ウエスト部分に配された“ハウスマーク”ラベルは、「リー」ロゴの”e”が現在の正書体へと切り替わった最初期の使用を採用する。ブランドの変遷を物語るディテールの一つとして、本モデルの年代を象徴する。サイズは28〜36インチをそろえる。

公式オンライン予約サイト

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「リー」がアーカイブ“91-J1947年モデル”と“11-W 1949年モデル”を復活

「リー(LEE)」は、7月10日にビンテージアーカイブを忠実に再現する”リー ザ アーカイブズ(LEE THE ARCHIVES)”シリーズから、”オーバーオール ジャケット(OVERALL JACKET)91-J 1947年モデル”(5万2800円)と“ウエスト バンド オーバーオールズ(WAIST BAND OVERALLS )11-W 1949年モデル”(3万3000円)を発売する。全国の「リー」直営店および公式オンラインサイトで取り扱う。現在オンラインでは予約を受付中だ。

「リー」は1889年に創業し、1911年にワークウエアの自社製造を開始。その礎を築いた1940年代の完成形といえる名作を、当時の資料やビンテージピースをもとに、生地、縫製、付属、ディテールに至るまで忠実に再現する。ブランドの歴史を語るうえで欠かすことのできない2つのマスターピースが”ザ アーカイブス”シリーズとして現代によみがえる。

作業現場から生まれたジャケット

”オーバーオール ジャケット 91-J 1947年モデル”は、鉄道の時刻表を収納するための内ポケットや懐中時計、ペンを効率よく収められる左胸ポケット、工具の出し入れを考慮した斜めのハンドポケットなど、実際の作業現場から生まれた機能美を細部まで復刻した。生地には、「リー」が1925年に開発した”ジェルト デニム(JELT DENIM)”を採用する。多くのワーカーから高い支持を集めた同ブランドを象徴するファブリックだ。

また、襟元には30〜40年代に使用された”ハウスマーク”ラベルを再現した。ロゴの”e”が斜体で表現されたこの織りネームは、本モデルが採用された年代以来初の登場でビンテージ愛好家にとって憧れのディテールだ。サイズは36〜50インチを用意する。

実用性の高さが注目ポイント

“ウエスト バンド オーバーオールズ 11-W 1949年モデル”は、実用性を追求したワークウエアとしての設計思想を忠実に再現した。右ももにはモンキーレンチやルーラーなどの工具を収納する縦長のツールポケットを配置し、ハンマーループを省くことで、無駄を削ぎ落とした洗練されたシルエットに仕上げる。

フロントはボタンフライ仕様が特徴だ。トップボタンには”ロングL”刻印入りボタン、そのほかは「リー」刻印入りドーナツボタンを採用するなど、当時のディテールを細部まで再現する。大判のバックポケットにはバータック補強を施し、ワークウエアとして求められた耐久性と機能性を体現する。

ウエスト部分に配された“ハウスマーク”ラベルは、「リー」ロゴの”e”が現在の正書体へと切り替わった最初期の使用を採用する。ブランドの変遷を物語るディテールの一つとして、本モデルの年代を象徴する。サイズは28〜36インチをそろえる。

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「サカイ」はメンズウエアにフォーカス 名門ブランドとの協働と描く“ニュー クラシック”

ウィメンズとメンズで年4回パリでランウエイショーを開催する「サカイ(SACAI)」。メンズでは例年、ウィメンズのプレもしくはリゾートコレクションを織り交ぜた構成で、女性モデルの登場数が男性モデルを上回ることも珍しくなかった。しかし今季は、全42ルックのほとんどを男性モデルが占める“メンズフォーカス”のショーを実施。グローバルブランドへと成長を遂げた「サカイ」が、次なるステージを見据えてメンズウエアの可能性を掘り下げたシーズンとなった。「『サカイ』のメンズウエアとは何かを、改めて考え直したかった」と、阿部千登勢デザイナーは続ける。「ブランドの根幹にある、見慣れたアイテムを見たことないものへと昇華するというコンセプトに立ち返り、既成概念を取り払ってデザインに向き合った」。

「ブルックス ブラザーズ」と
解体するアメリカントラッド

今季のテーマ「THE NEW CLASSICS」の出発点となったのは、クラシックなメンズウエアの再解釈だ。阿部デザイナーにとって「アメリカントラッドの象徴」だという「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」との協業を軸に、序盤はネイビーブレザーやボタンダウンシャツ、ストライプタイといったプレッピースタイルの定番を再構築したルックが続く。ブレザーはラペルを切り開いて裏地をのぞかせ、新たなレイヤーやスリット、シームを加えることで従来のトラッドスタイルの堅苦しさを軽やかに覆した。ゴールドボタン付きのモデルには首元やポケットにカーキ色のトレンチコートのディテールを組み合わせ、ブルーのボタンダウンシャツにはカラフルなタッセルや裁断したシルクで作ったロゼットを添え、異なる時代・スタイルを独自のハイブリッドの手法により本来の用途やルールから解放した。

プレッピーからワークウエアへ、
実用が更新するクラシック

ルックは1980年代後半に活躍した音楽集団ソウル II ソウル(Soul II Soul)のリズムに乗って、プレッピーからワークウエア、ミリタリーへとシームレスに変化していく。ファイヤーマンクラスプを配したシャツジャケットやイエローのニットカーディガン、誇張したポケットが特徴のスラックスとカーゴパンツをドッキングさせたボトムスを合わせ、クラシックなワードローブはより実用性を伴ったリアルクローズへと更新された。不朽の名品に新たな視点を与えるアプローチは、「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」との協業によるサンダルにも見て取れる。“ボストン(Boston)”のクロッグに“アリゾナ(Arizona)”のストラップを重ねるなど、ブランドを代表するモデルを融合したデザインを打ち出し、同素材のスエードを用いたユーティリティーバッグも披露した。

ソウル II ソウルと呼応する
ポジティブな「サカイ」の精神

ショー終盤は、ソウル II ソウルのアーカイブ写真をコラージュしたオリジナルファブリックや、代表曲Back to LifeとKeep On Movin'のタイトルをあしらったルックが次々と現れ、音楽とファッションが呼応するようにフィナーレを迎えた。ソウル II ソウルの創設者DJジャジー・B(Jazzie B)とロンドンで会ったという阿部デザイナーは、「彼が作る音楽に共鳴した」と語る。この日、自身が着用したTシャツの背面には、「A happy face, a thumpin' bass, for a lovin' race(笑顔と鳴り響くベース、愛に満ちた人々のために)」という、ソウル II ソウルを象徴するフレーズがプリントされていた。それは、既成概念を軽やかに飛び越えながら、ポジティブなエネルギーで人々を繋ぐという「サカイ」らしい精神でもある。メンズにフォーカスした今回の挑戦は、ブランドの原点を見つめ直すと同時に、その可能性をさらに押し広げる一歩となりそうだ。

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「サカイ」はメンズウエアにフォーカス 名門ブランドとの協働と描く“ニュー クラシック”

ウィメンズとメンズで年4回パリでランウエイショーを開催する「サカイ(SACAI)」。メンズでは例年、ウィメンズのプレもしくはリゾートコレクションを織り交ぜた構成で、女性モデルの登場数が男性モデルを上回ることも珍しくなかった。しかし今季は、全42ルックのほとんどを男性モデルが占める“メンズフォーカス”のショーを実施。グローバルブランドへと成長を遂げた「サカイ」が、次なるステージを見据えてメンズウエアの可能性を掘り下げたシーズンとなった。「『サカイ』のメンズウエアとは何かを、改めて考え直したかった」と、阿部千登勢デザイナーは続ける。「ブランドの根幹にある、見慣れたアイテムを見たことないものへと昇華するというコンセプトに立ち返り、既成概念を取り払ってデザインに向き合った」。

「ブルックス ブラザーズ」と
解体するアメリカントラッド

今季のテーマ「THE NEW CLASSICS」の出発点となったのは、クラシックなメンズウエアの再解釈だ。阿部デザイナーにとって「アメリカントラッドの象徴」だという「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」との協業を軸に、序盤はネイビーブレザーやボタンダウンシャツ、ストライプタイといったプレッピースタイルの定番を再構築したルックが続く。ブレザーはラペルを切り開いて裏地をのぞかせ、新たなレイヤーやスリット、シームを加えることで従来のトラッドスタイルの堅苦しさを軽やかに覆した。ゴールドボタン付きのモデルには首元やポケットにカーキ色のトレンチコートのディテールを組み合わせ、ブルーのボタンダウンシャツにはカラフルなタッセルや裁断したシルクで作ったロゼットを添え、異なる時代・スタイルを独自のハイブリッドの手法により本来の用途やルールから解放した。

プレッピーからワークウエアへ、
実用が更新するクラシック

ルックは1980年代後半に活躍した音楽集団ソウル II ソウル(Soul II Soul)のリズムに乗って、プレッピーからワークウエア、ミリタリーへとシームレスに変化していく。ファイヤーマンクラスプを配したシャツジャケットやイエローのニットカーディガン、誇張したポケットが特徴のスラックスとカーゴパンツをドッキングさせたボトムスを合わせ、クラシックなワードローブはより実用性を伴ったリアルクローズへと更新された。不朽の名品に新たな視点を与えるアプローチは、「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」との協業によるサンダルにも見て取れる。“ボストン(Boston)”のクロッグに“アリゾナ(Arizona)”のストラップを重ねるなど、ブランドを代表するモデルを融合したデザインを打ち出し、同素材のスエードを用いたユーティリティーバッグも披露した。

ソウル II ソウルと呼応する
ポジティブな「サカイ」の精神

ショー終盤は、ソウル II ソウルのアーカイブ写真をコラージュしたオリジナルファブリックや、代表曲Back to LifeとKeep On Movin'のタイトルをあしらったルックが次々と現れ、音楽とファッションが呼応するようにフィナーレを迎えた。ソウル II ソウルの創設者DJジャジー・B(Jazzie B)とロンドンで会ったという阿部デザイナーは、「彼が作る音楽に共鳴した」と語る。この日、自身が着用したTシャツの背面には、「A happy face, a thumpin' bass, for a lovin' race(笑顔と鳴り響くベース、愛に満ちた人々のために)」という、ソウル II ソウルを象徴するフレーズがプリントされていた。それは、既成概念を軽やかに飛び越えながら、ポジティブなエネルギーで人々を繋ぐという「サカイ」らしい精神でもある。メンズにフォーカスした今回の挑戦は、ブランドの原点を見つめ直すと同時に、その可能性をさらに押し広げる一歩となりそうだ。

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仏ロレアルがビバテックで発表 AIで目指す「ビューティオデッセイ(美の探求)」、AIは現代の「鏡」となるか?

パリで開催された欧州最大のテクノロジーの祭典「ビバテクノロジー」。世界中から起業家や投資家が集う中、特に注目を集めたのは仏化粧品大手ロレアル(L’OREAL)のプレスカンファレンスだった。米オープンAI(OpenAI)など巨大テック企業との華々しい提携発表もあったが、その本質は、地球環境や多様性といった社会課題と正面から向き合い、世界中のスタートアップを巻き込んだ巨大な「共創エコシステム」の構築にある。そして何より興味深いのは、100年を超える歴史を持つ同社が、AIという最先端テクノロジーを、人類の「美の探求」の延長線上に位置づけている点だ。

ルネサンスの「鏡」から現代の「AI」へ

「ルネサンス期は、神だけでなく人間や個人に根ざした新しい表現が生まれ、芸術が昇華しました。そして鏡が広く普及したことで、人々は美に対する関心を高めたのです」。

カンファレンスの冒頭、ロレアルグループの ブランカ・ジュティ=コーポレート・アフェアズ&エンゲージメントオフィサーは、1515年のティツィアーノ・ヴェチェッリオ(Tiziano Vecellio)の絵画を引き合いに出し、テクノロジーがもたらした自己認識の変容を歴史的な視点から語り出した。かつて鏡が人類に「自己の美」を発見させたように、カメラやソーシャルメディアが普及した現代は「人類史上最も視覚的な時代」であるという。2025年にはTikTok単体で美容関連動画が7兆回以上再生され、ChatGPTでは毎週2億8000万件超の美容と健康に関するやり取りが交わされている。

AIという新たなテクノロジーは、もはや単なる効率化のツールではなく、現代における「新たな鏡」として、人間の美への欲求を映し出そうとしている。ロレアルが掲げる「ビューティーオデッセイ(美の探求)」とは、この歴史的な転換点を自らの手でプログラムし、無限の多様性を持つ美のニーズに応えようという壮大な試みなのだ。

スタートアップと描く「オープンイノベーション」の現在地

大企業が自前主義から脱却して外部の知見を取り入れるオープンイノベーションにおいて、ロレアルはその最前線を走っている。

「私たちは業界の内外から最高のパートナーを探している」と、ギーブ・バルーチ=ロレアルグループ グローバルマネージングディレクター、オーグメンテッドビューティー&オープンイノベーション担当が語るように、同社はパリのアクセラレーター施設のステーションFなどを通じ、世界中で2000社以上のスタートアップと協業の枠組みを構築してきた。

今回の発表のなかで特に目を引いたのは、韓国のスタートアップNanoEnTekと協業した「セル バイオプリント(CELL BIOPRINT)」だ。マイクロ流体力学を用いたこのデバイスは、わずか数分で皮膚の生物学的年齢や老化のペースを細胞レベルで分析できるという。また、フランスのディープテック企業DAMAEとは、生きた皮膚の内部を組織を採取することなくリアルタイムで3D画像化する非侵襲的な技術を確立している。

資金とスケールする力を持つ大企業が、機動力と独自の技術を持つスタートアップを支援し、ともに社会実装を目指す。同社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)である「BOLD(BUSINESS OPPORTUNITIES FOR L'OREAL DEVELOPMENT)」を通じた投資を含め、まさにイノベーションを持続的に生み出すエコシステムの好例と言えるだろう。

「多様性(インクルージョン)」の歴史的変化をデータで包摂する

人類の歴史は、多様化の歴史でもある。ロレアルは今回、「40年までに世界の人口の43%がウェービーやカーリー、コイリーな髪質になり、50年には6人に1人が65歳以上になる」という予測を示した。

この不可逆な多様化と長寿化のうねりに対し、同社は最先端のデータサイエンスで応えようとしている。バーバラ・ラヴェルノ=ロレアルグループ副CEO兼リサーチ&イノベーション テクノロジー責任者によれば、同社はストレートから極度の縮毛まで、世界の8つの髪質を網羅した「毛髪のデジタルツイン」を構築している。AIを用いた仮想モデル上で、従来の物理的テストの30倍に当たる年間300種類もの新分子テストを実施しているという。

あらゆる人種や特性を取り残さない「インクルーシブ(包摂的)」な商品開発を、テクノロジーが劇的に加速させている。これは、多様なルーツを持つ人々が共生する現代社会において、企業が果たすべき重要な社会的責任への一つの回答と言える。

文化と購買体験への実装──
「ビューティテイメント」と「エージェンティックAI」

さらに驚かされるのは、これらのテクノロジーがすでに消費者の日常的なエンターテインメントや購買体験にまで深く入り込んでいることだ。ロレアルグループのアスミタ・デュベイ=チーフデジタル&マーケティングオフィサーは消費者の関心を集めるため、映画やドラマ、音楽、スポーツなどの文化にブランドを組み込む「ビューティテイメント」戦略の具体例を挙げた。

例えば傘下のブランドの「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」はポップアイコンのマイリー・サイラス(Miley Cyrus)を起用し、歴史的なブランドジングル「Maybe it's Maybelline」をアレンジ。これがYouTube Musicで約1000万回のオーガニック再生を記録したという。さらに映像作品への進出として、Netflixの「エミリー、パリへ行く」だけでなく、Prime Videoの新しいオリジナルシリーズ「キューティ・ブロンド(Elle)」や、ディズニーの「プラダを着た悪魔 2」などにも「ロレアル パリ(L'ORÉAL PARIS)」のブランドを組み込んだ。スポーツ協賛においても、「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」はテニス界のトッププレイヤーであるヤニック・シナー(Jannik Sinner)選手とパートナーシップを結ぶなど、文化の最前線で存在感を示している。

さらに、eコマースにおいては、AIがユーザーに代わって取引を行う「エージェンティック・コマース」の領域で先手を打っている。デュべイ=チーフデジタル&マーケティングオフィサーは、ロレアルがアリババの「AIに関する初のビューティパートナー」となり、米国Amazonにおいては「ブランド360パートナー(ビューティ部門)」となっていることを明かした。

AIは「サステナビリティ」と「倫理」の駆動輪になるか

環境(E)や社会(S)といったESGの視点がテクノロジーの活用に深く組み込まれている点も、これからの企業経営にとって重要だ。例えば、米IBMとの協業ではAI基盤モデルを活用し、30年までに商品成分の75%をバイオベース(植物由来など)にするという高い目標を掲げている。

さらにデュベイ=チーフデジタル&マーケティングオフィサーは、社内マーケター向けに導入した生成AI基盤「CreAIteck」の取り組みを説明した。このプラットフォームには、AIによるコンテンツ生成時のCO2排出量を見積もる機能が新たに搭載されている。エネルギー消費量を「自動車の走行距離」や「ストリーミング再生時間」といったわかりやすい指標に変換し、作り手に環境負荷への気づきを促す試みだ。同時に「AIが生成した本物そっくりの顔や体、肌などを、商品の効能を誇張するために外部コミュニケーションで使用しない」という明確な倫理的ガイドラインも設けている。

100年企業の知見とエコシステムの融合

ここで示した数々のエピソードは、ロレアルのAI戦略が机上の空論ではなく、すでに具体的な成分開発や、消費者のスマホ上のチャット画面、ECサイトでの購買体験にまで深く入り込んでいることを示す重要な事例となっている。

25年時点で、研究開発に年間13億ユーロ(約2400億円)、テクノロジーに15億ユーロ(約2760億円)という途方もない投資を行うロレアル。カンファレンスの最後に電撃的に発表した米オープンAIとの戦略的提携も、単なる話題作りではなく、同社が築き上げてきた広大なエコシステムをさらに盤石なものにするための布石に他ならない。

オープンAIのエマニュエル・マリルEMEA地域マネージングディレクターは、「ロレアルの研究やイノベーションの加速から、社員の新しい働き方の支援、そして消費者にとってより便利で直感的な体験の創出に至るまで、同社の次なる章を共に支えていけることを大変嬉しく思う」と話した。

ルネサンスの鏡から始まり、現代のAIへと至る美の歴史。100年を超える歴史を持つ老舗企業は、その膨大な知見を独占するのではなく、スタートアップとの共創、サステナビリティ、そして多様性の尊重という現代の社会課題解決のど真ん中にAIを据えている。単なる「美容テック」の枠を超え、より良い社会に向けた「美のエコシステム」の創造。そこに、持続可能な資本主義のひとつの解を見出すことができる。

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仏ロレアルがビバテックで発表 AIで目指す「ビューティオデッセイ(美の探求)」、AIは現代の「鏡」となるか?

パリで開催された欧州最大のテクノロジーの祭典「ビバテクノロジー」。世界中から起業家や投資家が集う中、特に注目を集めたのは仏化粧品大手ロレアル(L’OREAL)のプレスカンファレンスだった。米オープンAI(OpenAI)など巨大テック企業との華々しい提携発表もあったが、その本質は、地球環境や多様性といった社会課題と正面から向き合い、世界中のスタートアップを巻き込んだ巨大な「共創エコシステム」の構築にある。そして何より興味深いのは、100年を超える歴史を持つ同社が、AIという最先端テクノロジーを、人類の「美の探求」の延長線上に位置づけている点だ。

ルネサンスの「鏡」から現代の「AI」へ

「ルネサンス期は、神だけでなく人間や個人に根ざした新しい表現が生まれ、芸術が昇華しました。そして鏡が広く普及したことで、人々は美に対する関心を高めたのです」。

カンファレンスの冒頭、ロレアルグループの ブランカ・ジュティ=コーポレート・アフェアズ&エンゲージメントオフィサーは、1515年のティツィアーノ・ヴェチェッリオ(Tiziano Vecellio)の絵画を引き合いに出し、テクノロジーがもたらした自己認識の変容を歴史的な視点から語り出した。かつて鏡が人類に「自己の美」を発見させたように、カメラやソーシャルメディアが普及した現代は「人類史上最も視覚的な時代」であるという。2025年にはTikTok単体で美容関連動画が7兆回以上再生され、ChatGPTでは毎週2億8000万件超の美容と健康に関するやり取りが交わされている。

AIという新たなテクノロジーは、もはや単なる効率化のツールではなく、現代における「新たな鏡」として、人間の美への欲求を映し出そうとしている。ロレアルが掲げる「ビューティーオデッセイ(美の探求)」とは、この歴史的な転換点を自らの手でプログラムし、無限の多様性を持つ美のニーズに応えようという壮大な試みなのだ。

スタートアップと描く「オープンイノベーション」の現在地

大企業が自前主義から脱却して外部の知見を取り入れるオープンイノベーションにおいて、ロレアルはその最前線を走っている。

「私たちは業界の内外から最高のパートナーを探している」と、ギーブ・バルーチ=ロレアルグループ グローバルマネージングディレクター、オーグメンテッドビューティー&オープンイノベーション担当が語るように、同社はパリのアクセラレーター施設のステーションFなどを通じ、世界中で2000社以上のスタートアップと協業の枠組みを構築してきた。

今回の発表のなかで特に目を引いたのは、韓国のスタートアップNanoEnTekと協業した「セル バイオプリント(CELL BIOPRINT)」だ。マイクロ流体力学を用いたこのデバイスは、わずか数分で皮膚の生物学的年齢や老化のペースを細胞レベルで分析できるという。また、フランスのディープテック企業DAMAEとは、生きた皮膚の内部を組織を採取することなくリアルタイムで3D画像化する非侵襲的な技術を確立している。

資金とスケールする力を持つ大企業が、機動力と独自の技術を持つスタートアップを支援し、ともに社会実装を目指す。同社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)である「BOLD(BUSINESS OPPORTUNITIES FOR L'OREAL DEVELOPMENT)」を通じた投資を含め、まさにイノベーションを持続的に生み出すエコシステムの好例と言えるだろう。

「多様性(インクルージョン)」の歴史的変化をデータで包摂する

人類の歴史は、多様化の歴史でもある。ロレアルは今回、「40年までに世界の人口の43%がウェービーやカーリー、コイリーな髪質になり、50年には6人に1人が65歳以上になる」という予測を示した。

この不可逆な多様化と長寿化のうねりに対し、同社は最先端のデータサイエンスで応えようとしている。バーバラ・ラヴェルノ=ロレアルグループ副CEO兼リサーチ&イノベーション テクノロジー責任者によれば、同社はストレートから極度の縮毛まで、世界の8つの髪質を網羅した「毛髪のデジタルツイン」を構築している。AIを用いた仮想モデル上で、従来の物理的テストの30倍に当たる年間300種類もの新分子テストを実施しているという。

あらゆる人種や特性を取り残さない「インクルーシブ(包摂的)」な商品開発を、テクノロジーが劇的に加速させている。これは、多様なルーツを持つ人々が共生する現代社会において、企業が果たすべき重要な社会的責任への一つの回答と言える。

文化と購買体験への実装──
「ビューティテイメント」と「エージェンティックAI」

さらに驚かされるのは、これらのテクノロジーがすでに消費者の日常的なエンターテインメントや購買体験にまで深く入り込んでいることだ。ロレアルグループのアスミタ・デュベイ=チーフデジタル&マーケティングオフィサーは消費者の関心を集めるため、映画やドラマ、音楽、スポーツなどの文化にブランドを組み込む「ビューティテイメント」戦略の具体例を挙げた。

例えば傘下のブランドの「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」はポップアイコンのマイリー・サイラス(Miley Cyrus)を起用し、歴史的なブランドジングル「Maybe it's Maybelline」をアレンジ。これがYouTube Musicで約1000万回のオーガニック再生を記録したという。さらに映像作品への進出として、Netflixの「エミリー、パリへ行く」だけでなく、Prime Videoの新しいオリジナルシリーズ「キューティ・ブロンド(Elle)」や、ディズニーの「プラダを着た悪魔 2」などにも「ロレアル パリ(L'ORÉAL PARIS)」のブランドを組み込んだ。スポーツ協賛においても、「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」はテニス界のトッププレイヤーであるヤニック・シナー(Jannik Sinner)選手とパートナーシップを結ぶなど、文化の最前線で存在感を示している。

さらに、eコマースにおいては、AIがユーザーに代わって取引を行う「エージェンティック・コマース」の領域で先手を打っている。デュべイ=チーフデジタル&マーケティングオフィサーは、ロレアルがアリババの「AIに関する初のビューティパートナー」となり、米国Amazonにおいては「ブランド360パートナー(ビューティ部門)」となっていることを明かした。

AIは「サステナビリティ」と「倫理」の駆動輪になるか

環境(E)や社会(S)といったESGの視点がテクノロジーの活用に深く組み込まれている点も、これからの企業経営にとって重要だ。例えば、米IBMとの協業ではAI基盤モデルを活用し、30年までに商品成分の75%をバイオベース(植物由来など)にするという高い目標を掲げている。

さらにデュベイ=チーフデジタル&マーケティングオフィサーは、社内マーケター向けに導入した生成AI基盤「CreAIteck」の取り組みを説明した。このプラットフォームには、AIによるコンテンツ生成時のCO2排出量を見積もる機能が新たに搭載されている。エネルギー消費量を「自動車の走行距離」や「ストリーミング再生時間」といったわかりやすい指標に変換し、作り手に環境負荷への気づきを促す試みだ。同時に「AIが生成した本物そっくりの顔や体、肌などを、商品の効能を誇張するために外部コミュニケーションで使用しない」という明確な倫理的ガイドラインも設けている。

100年企業の知見とエコシステムの融合

ここで示した数々のエピソードは、ロレアルのAI戦略が机上の空論ではなく、すでに具体的な成分開発や、消費者のスマホ上のチャット画面、ECサイトでの購買体験にまで深く入り込んでいることを示す重要な事例となっている。

25年時点で、研究開発に年間13億ユーロ(約2400億円)、テクノロジーに15億ユーロ(約2760億円)という途方もない投資を行うロレアル。カンファレンスの最後に電撃的に発表した米オープンAIとの戦略的提携も、単なる話題作りではなく、同社が築き上げてきた広大なエコシステムをさらに盤石なものにするための布石に他ならない。

オープンAIのエマニュエル・マリルEMEA地域マネージングディレクターは、「ロレアルの研究やイノベーションの加速から、社員の新しい働き方の支援、そして消費者にとってより便利で直感的な体験の創出に至るまで、同社の次なる章を共に支えていけることを大変嬉しく思う」と話した。

ルネサンスの鏡から始まり、現代のAIへと至る美の歴史。100年を超える歴史を持つ老舗企業は、その膨大な知見を独占するのではなく、スタートアップとの共創、サステナビリティ、そして多様性の尊重という現代の社会課題解決のど真ん中にAIを据えている。単なる「美容テック」の枠を超え、より良い社会に向けた「美のエコシステム」の創造。そこに、持続可能な資本主義のひとつの解を見出すことができる。

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繊維商社で女性が働き続けるために

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2026年6月29日号からの抜粋です。)

横山:毎年恒例の繊維商社特集です。今回は働き方改革と新卒採用にフォーカスしました。伊藤さんは初めての繊維商社取材でしたね。

伊藤:チャンスは絶対に逃さない、貪欲な人たちばかりで、“商社パーソン”のイメージ通りでした。タキヒヨーコリアで採用され、東京で働く女性課長を取材しましたが、「月曜が楽しみ」と語るほど仕事好きな方で、すごくキラキラしていました。

横山:繊維商社は課長が大きな裁量権を持っているので、やりがいはあると思います。女性の活躍も増えていて、最近だと新卒採用の総合職は半分くらい女性になっています。一方、課題は、女性の管理職比率が極めて低いこと。ここ数年の追いかけてきたテーマですが、社長に聞くと「働き方改革とセットだ」と口をそろえます。本質的な部分であり、かなり問題意識を持っていると感じました。

伊藤:人事部座談会での「働き方は個人商店」という発言が印象的でした。

横山:アパレル&小売企業のモノ作りをサポートするという、相手ありきの仕事なため、ビジネスモデルが属人的になりがちで、引き継ぎも難しい。そして国内外問わず出張も多いから、必然的に拘束時間が長くなる。結婚はともかく、出産すると復帰するのが難しいのが現実です。

伊藤:座談会に参加したタキヒヨーの女性社員は出産後、復帰してすぐは外回りがない仕事をしたり、出張も子どもの迎えに間に合うように16時発の新幹線に乗れるようクライアントが配慮してくれたりしたということでしたが、それは本当に周囲の理解次第ですよね。

横山:そうなんですよね。育児との両立が難しいと分かっていても新卒採用で女性が半数を占めるということは、それだけ採りたいと思う優秀な女性が多いということ。ロールモデルを作れていないというのは、シビアな問題です。

伊藤:会社がフレックス制を導入しても解決しないところが、難しいですね。

横山:属人的にならないように、チームで運営したりするような組織作りを進めている企業もあり、モデルケースができつつあります。でも、育児が母親メーンの役割とされているところが本当は大きな問題だし、18時以降に稼働しないといけないリクエストを商社にしてしまうクライアント側の課題もあります。これは業界の構造的問題でもあるんですよね。

 

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繊維商社で女性が働き続けるために

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2026年6月29日号からの抜粋です。)

横山:毎年恒例の繊維商社特集です。今回は働き方改革と新卒採用にフォーカスしました。伊藤さんは初めての繊維商社取材でしたね。

伊藤:チャンスは絶対に逃さない、貪欲な人たちばかりで、“商社パーソン”のイメージ通りでした。タキヒヨーコリアで採用され、東京で働く女性課長を取材しましたが、「月曜が楽しみ」と語るほど仕事好きな方で、すごくキラキラしていました。

横山:繊維商社は課長が大きな裁量権を持っているので、やりがいはあると思います。女性の活躍も増えていて、最近だと新卒採用の総合職は半分くらい女性になっています。一方、課題は、女性の管理職比率が極めて低いこと。ここ数年の追いかけてきたテーマですが、社長に聞くと「働き方改革とセットだ」と口をそろえます。本質的な部分であり、かなり問題意識を持っていると感じました。

伊藤:人事部座談会での「働き方は個人商店」という発言が印象的でした。

横山:アパレル&小売企業のモノ作りをサポートするという、相手ありきの仕事なため、ビジネスモデルが属人的になりがちで、引き継ぎも難しい。そして国内外問わず出張も多いから、必然的に拘束時間が長くなる。結婚はともかく、出産すると復帰するのが難しいのが現実です。

伊藤:座談会に参加したタキヒヨーの女性社員は出産後、復帰してすぐは外回りがない仕事をしたり、出張も子どもの迎えに間に合うように16時発の新幹線に乗れるようクライアントが配慮してくれたりしたということでしたが、それは本当に周囲の理解次第ですよね。

横山:そうなんですよね。育児との両立が難しいと分かっていても新卒採用で女性が半数を占めるということは、それだけ採りたいと思う優秀な女性が多いということ。ロールモデルを作れていないというのは、シビアな問題です。

伊藤:会社がフレックス制を導入しても解決しないところが、難しいですね。

横山:属人的にならないように、チームで運営したりするような組織作りを進めている企業もあり、モデルケースができつつあります。でも、育児が母親メーンの役割とされているところが本当は大きな問題だし、18時以降に稼働しないといけないリクエストを商社にしてしまうクライアント側の課題もあります。これは業界の構造的問題でもあるんですよね。

 

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繊維商社で女性が働き続けるために

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2026年6月29日号からの抜粋です。)

横山:毎年恒例の繊維商社特集です。今回は働き方改革と新卒採用にフォーカスしました。伊藤さんは初めての繊維商社取材でしたね。

伊藤:チャンスは絶対に逃さない、貪欲な人たちばかりで、“商社パーソン”のイメージ通りでした。タキヒヨーコリアで採用され、東京で働く女性課長を取材しましたが、「月曜が楽しみ」と語るほど仕事好きな方で、すごくキラキラしていました。

横山:繊維商社は課長が大きな裁量権を持っているので、やりがいはあると思います。女性の活躍も増えていて、最近だと新卒採用の総合職は半分くらい女性になっています。一方、課題は、女性の管理職比率が極めて低いこと。ここ数年の追いかけてきたテーマですが、社長に聞くと「働き方改革とセットだ」と口をそろえます。本質的な部分であり、かなり問題意識を持っていると感じました。

伊藤:人事部座談会での「働き方は個人商店」という発言が印象的でした。

横山:アパレル&小売企業のモノ作りをサポートするという、相手ありきの仕事なため、ビジネスモデルが属人的になりがちで、引き継ぎも難しい。そして国内外問わず出張も多いから、必然的に拘束時間が長くなる。結婚はともかく、出産すると復帰するのが難しいのが現実です。

伊藤:座談会に参加したタキヒヨーの女性社員は出産後、復帰してすぐは外回りがない仕事をしたり、出張も子どもの迎えに間に合うように16時発の新幹線に乗れるようクライアントが配慮してくれたりしたということでしたが、それは本当に周囲の理解次第ですよね。

横山:そうなんですよね。育児との両立が難しいと分かっていても新卒採用で女性が半数を占めるということは、それだけ採りたいと思う優秀な女性が多いということ。ロールモデルを作れていないというのは、シビアな問題です。

伊藤:会社がフレックス制を導入しても解決しないところが、難しいですね。

横山:属人的にならないように、チームで運営したりするような組織作りを進めている企業もあり、モデルケースができつつあります。でも、育児が母親メーンの役割とされているところが本当は大きな問題だし、18時以降に稼働しないといけないリクエストを商社にしてしまうクライアント側の課題もあります。これは業界の構造的問題でもあるんですよね。

 

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2人の巨匠の接点を探る 「三島由紀夫 ― ピエル・パオロ・パゾリーニ 対峙の手がかり 沈黙せず、目をそらさずに」がイタリア文化会館で開催

作家であり、映画監督であり、劇作家でもあった三島由紀夫 (Yukio Mishima)とピエル・パオロ・パゾリーニ(Pier Paolo Pasolini)。20世紀を代表するもっとも複雑な二人の人物像を新たな視点から見つめ直す展示「三島由紀夫 ― ピエル・パオロ・パゾリーニ 対峙の手がかり 沈黙せず、目をそらさずに」がイタリア文化会館で開催中だ。

イタリアと日本の国交樹立160周年を記念して企画された本展は、異なる文化的伝統に属していた二人の共通性と差異を探りながら、思想と芸術の軌跡を辿る試み。「肉体、責任、文学、映画、劇場、芸術、社会」という7つのキーワードから、生涯出会うことがなかった二人の人物像を資料とともに紐解く。

本展の企画・立案を担当したマルコ・ミヌッツ(Marco Minuz)はこう語る。「三島とパゾリーニを比較する上で重要となるトピックを選びました。これらの切り口を提示することで、膨大な資料のなかで、二人を対比することができる。パゾリーニのリサーチに関しては私が、三島の展示のキュレーションは三島由紀夫文学館館長の佐藤秀明さんに依頼しました。イタリアには、ローマ、ボローニャ、ポルデノーネの3拠点にパゾリーニの資料館があります。中でも、ポルデノーネは彼の母親の生まれ故郷でもある場所。パゾリーニの人生と作品を理解する上では、彼と母親の関係を深堀りするという作業が、とても重要な側面を担います。『ボディ』というセクションではパゾリーニによる詩『母への嘆願(Supplica a mia madre)』も展示しています。三島とパゾリーニの接点について考えた時、一言で言うならば“勇敢“だったと言えるでしょう。共に仮面を被らない勇者だったように感じます」

さまざまな側面から2人の生き様に光を当て、現代社会への考察を導く同展。篠山紀信をはじめ、土門拳、フェデリコ・ガロッラ、サンドロ・ベケッティなどが撮影した、三島とパゾリーニの肖像、身体、仕草を捉えた貴重な写真郡にも目を奪われる。

■三島由紀夫 ― ピエル・パオロ・パゾリーニ 

「対峙の手がかり 沈黙せず、目をそらさずに」
会期:7月2日まで
会場:イタリア文化会館
住所:東京都千代田区九段南2-1-30
開館時間:10:30〜17:30
休館日:日曜
入場料:無料

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フランスが「ウルトラファストファッション法案」を正式に承認 「シーイン」「ティームー」などを狙い撃ち

フランスでこのほど、超低価格・大量販売を特徴とするウルトラファストファッションを規制する「ウルトラファストファッション法案」が正式に承認された。「シーイン(SHEIN)」や「ティームー(TEMU)」「アリ・エクスプレス( ALIEXPRESS)」のようなウルトラファストファッションに対する規制としては、これまでで最も踏み込んだ内容とみられている。

対象商品に追加負担金、広告にも規制

具体的には、商品1点ごとに「エコモジュレーション(環境負荷に応じた調整)」に基づく環境負担金を導入する。環境負荷が高い商品ほど販売コストが高くなる仕組みで、この負担額は段階的に引き上げられ、2030年までに1点当たり最大20ユーロ(約3681円)となる。ただし、負担額は商品の税抜き価格の50%を上限とする。同時に衣料品の価格と修理費用を比較する「修理可能性」の指標も導入する。修理するより新品を購入した方が安いと判断される商品は、より高い負担金の対象となる。

広告にも規制をかける。対象にはデジタル広告やインフルエンサーマーケティングが含まれる。また、ブランドには消費者に対し、衣類の再利用や修理を促すメッセージを表示するとともに、より責任ある購買行動を呼びかけることが義務付けられる。

同法では、商品の発売スピードや品ぞろえの幅広さを基準としたウルトラファストファッションの定義を正式に設ける。これにより「H&M」や「ザラ(ZARA)」のように実店舗を持ち、地域で雇用を生み出している従来型の欧州ファストファッション企業と、ウルトラファストファッションを明確に区別する狙いがある。

業界内では賛否両論の声、EU法との整合性に課題

「シーイン」の担当者は「欧州委員会の見解を踏まえると、いくつかの規定には疑問が残る。特に一部の措置については、デジタルサービスやECに適用されるEUの法制度との整合性に課題があるように見える。私たちは引き続き、詳細な法的分析を継続していく」と述べた。

業界の反応は賛否両論だ。支持派は、小売事業者と世界的なデジタルプラットフォームとの競争条件を公平にするために、ようやく実現した措置だと評価している。一方、批判派は、プラットフォーム側による激しいロビー活動や交渉の結果、法案の内容が当初より弱められ、最も影響力の大きい事業者への規制効果が薄れたと指摘する。

この法案を最初に議会へ提出し、成立に向けて主導してきたアンヌ=セシル・ヴィオラン(Anne-Cecile Violland)下院議員はAFP通信に対し、「私たちはなるべく早く施行できるよう、法律を整備する必要があった。第一歩として、『シーイン』に対して非常に厳しい措置を講じることになるだろう」と述べた。

「シーイン」も指摘するように、広告規制は同法律の中でも特に法的な不確実性が大きい部分となっている。欧州委員会は、この規制がEU法に完全に適合しているかについて懸念を示しており、その結果として適用範囲が限定される可能性がある。フランス政府も、仮に欧州委員会(ブリュッセル)がこの措置に異議を唱えた場合、一部の広告規制については実効性を確保することが難しくなる可能性を認めている。

欧州で進むウルトラファストファッションの規制

フランスでは2026年3月、EU域外から輸入される少額貨物に対し、1点当たり2ユーロ(約368円)の手数料を導入した。一方EUも、より広範な制度改革の一環として、EU域内に流入する少額貨物に対し1点当たり3ユーロ(約552円)の通関手数料を課す制度を準備しており、今秋の施行を予定している。

フランス以外でも、ドイツはEUの「持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)」の下で、繊維製品に対してより厳格な政策を導入するよう求めている。ドイツは、繊維製品について再生素材の使用比率や耐久性、リサイクル性に関する要件を盛り込むことに加え、ウルトラファストファッションをより明確に規制するための基準整備も求めている。

さらに、ドイツとオランダ、フランスは、繊維製品に関する拡大生産者責任(EPR)の一層の強化も求めている。これは、廃棄衣料の回収や選別、再利用、廃棄処理にかかる費用の一部を、ウルトラファストファッション企業にも負担させるという考え方だ。

3カ国はまた、EU域内に拠点を置く事業者と同様に、オンライン販売事業者やサードパーティー販売事業者にも欧州の環境基準や製品基準を適用すべきだと主張している。

ドイツ連邦環境省のヨッヘン・フラスバルト(Jochen Flasbarth)事務次官は、「ウルトラファストファッションは、短期間しか着用されないにもかかわらず、長期的にはさまざまな問題を引き起こす。廃棄された衣類は中古品として再利用されることも、リサイクルされることもほとんどなく、古着回収システムにも大きな負担を与えている」と指摘した。

その上で、「これは資源や気候、廃棄物管理システムへの負担となるだけでなく、耐久性が高く循環型の繊維製品に投資している企業にも圧力をかけている。そのため私たちは、欧州委員会に対し、ウルトラファストファッションの製造事業者により高い持続可能性基準を設けるよう求めている。安価な使い捨て衣料を大量生産することが、もはや競争上の優位性であってはならない」と述べた。

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異なる個性が集うN.S. DANCEMBLEによる“新たなダンスミュージック” 「かまし合い」が生む唯一無二のグルーヴ

PROFILE: N.S. DANCEMBLE

PROFILE: (エヌ・エス・ダンサブル)2025年1月から始動したクルー。ラッパー/ウッドベーシストのNAGAN SERVER(ナガンサーバー)を中心に、鍵盤奏者のTAIHEI(Suchmos/賽)、ドラマーの松浦千昇、ベーシストのJinya(D.A.N.)、トランペッターの寺久保伶矢、そして「on存在」としてカルロスが参加。25年初作品「WE ARE」EP 発売後、東京ワンマン公演 & 追加公演が完売し話題を呼んだ。“ダンスミュージック”をテーマに、ヒップホップ、ジャズ、ブレイクビーツ、ハウス、テクノなど多彩なジャンルをクロスオーバーし、そのパフォーマンスで観る者を足元から音楽に引き込む。26年5月27日にニューEP「iii」をリリースした。

N.S. DANCEMBLEというクルーが鳴らす音には、ジャズのスイング感、ヒップホップの反骨心、ハウスやテクノの肉体性が同時に流れ込んでくる。それでいて、その奥には一本の筋が貫かれている。ラッパー/ウッドベーシストのNAGAN SERVERを中心に、Suchmosの鍵盤奏者TAIHEI、ジャズシーンで研鑽を積んだドラマー松浦千昇(TAIHEIとは「賽」でも共演)、D.A.N.のJinya、トランペッターでありシンガーソングライターの寺久保伶矢、そしてパーティーメーカー(on 存在)のカルロスが集う。それぞれが異なる文脈を背負ったまま音を出した瞬間、自然と生まれるのは「アフロっぽいノリ」だという。流行を追うのではなく、それぞれが通ってきた音楽への敬意を土台にする。だからこそ、レゲエには手を出さない。だからこそ、モノラル盤からサンプリングする。その線引きの厳しさと、音を出す瞬間の自由さは、矛盾なく共存している。

いつしかNAGAN SERVER=N.S.という名前の意味さえ更新され続けながら、メンバー全員のものになっていった。それぞれのプロジェクトを抱えながら、年に数回しか鳴らせないステージに、誰よりもこだわりを込める。新作EP「iii」の後半を飾る「tobacco」と「再生」は、彼らが言う「かまし合い」の核心が、さらに深くダンスミュージックへと踏み込んだ証だ。バンドという言葉では収まりきらない、このコレクティブの正体に迫った1万字強のロングインタビューをお届けする。

N.S. DANCEMBLEのスタート

——バンドとしてスタートする前は、もともとはNAGAN SERVERさん主体のプロジェクトだったわけですよね。

NAGAN SERVER:もともとは「NAGAN SERVER and DANCEMBLE」というプロジェクト名でスタートしたんです。でも、andがついていること自体に違和感があって。一緒に演奏している中で、andがない方がバンドとして一つになれるんじゃないかって。それで「N.S. DANCEMBLE」という名前を、伶矢が提案してくれたんです。最初はNAGAN SERVERのN.S.から取ったっていう印象が強かったんですけど、その印象がどんどん薄れていって、逆にみんなのものになってきてる感じがするんです。N.S.の意味もどんどん変化していっていいと思ってて、今は「ナチュラルなんとか」ぐらいの感じです。

TAIHEI:「なんでか知らんけど」のNSとかね(笑)。

NAGAN SERVER:そう、なんでもいい(笑)。

——「on 存在」というカルロスさんの役割はどういう立ち位置なんですか?

NAGAN SERVER:パーティーメーカーです。フロアにいて、自由に写真や映像を撮ったり、オーディエンスを盛り上げたりしてる。本当にパーティーメーカーなんですよ(笑)。ファッションも彼が一番派手で。

TAIHEI:800メートル向こうからから見ても怪しいですから(笑)。もうオーラしかない。

——カルロスさんがこの5人を集めたっていうわけでもないんですよね?

NAGAN SERVER:それはないです。たぶんまとめられないと思います(笑)。

TAIHEI:サーバーくんとカルロスと松浦は、実は3人とも広島出身なんですよ。俺、コロナ禍の最中に一人で広島に遊びに行ったことがあって。そのとき広島の友だちが「面白い人を紹介したい」って、カルロスと知り合って。そこから俺が「最近、同じ広島出身のNAGAN SERVERくんっていうラッパーと遊んでるんですよ」って言ったら、カルロスが「サーバー、めっちゃ友だちやで」って、その場で電話してくれて。最初はこの3人で「コロナ禍でもできる形でイベントを企画しよう」っていう話をしてたところから始まってるんです。

——寺久保さんとサーバーさんは?

NAGAN SERVER:ここはジャムセッションですね。下北沢の「RPM」でジャズセッションを通じて出会って、「なんかやろうか」っていう流れから一緒にやってる感じです。とはいっても、ここ3年ぐらいですね。

寺久保伶矢(以下、寺久保):3年も経ってないですよね。2024年の末ぐらいに、たぶん最初に会って。(N.S.)DANCEMBLEを始めようっていう話が出てきたのも、そのあたりだったんです。

NAGAN SERVER:そう考えたら、本当に2年とは思えない濃さがあるかもしれません。JinyaとTAIHEIは、D.A.N.とSuchmosを通してずっと交流があって。俺とJinyaは、「リバーバレイト(REVERBERATE)」という共通の仲のいいブランドがあって。そこを通して飲んでる時にTAIHEIがJinyaを推薦してくれて、「今度一緒になんかやろう」という流れから入ってきたんです。なので、伶矢とJinyaが合流したタイミングは結構近いんですよね。

——サーバーさんはこのプロジェクトで鳴らしたい音楽像のイメージがあらかじめあったんですか?

NAGAN SERVER:みんなで集まって音を出したら見えてきたっていう感じです。それまで会ったことなかったメンバー同士もいたんですけど、一回音を出したら「このメンバーだな」ってみんなが思えた。TAIHEIと俺が最初にイメージ共有をすることが多いんですけど、TAIHEIも「このメンバーだね」って言ってくれて。

TAIHEI:何でもできるし、かつできないこともちゃんとあるというか。音を出してると得意なところに柱が見えてきて。ジャズから流れてるものもありつつ、ヒップホップ/ラップ系と、クラブミュージック、トランス系みたいなものが、このメンバーだと強いんだなっていうのが、最近やっと見えてきたぐらいの感じです。割と無理せずいろいろ実験する中で、このバンドならではの強い柱が3本ぐらいあるイメージに最近なってきましたね。

N.S. DANCEMBLE流ダンスミュージック論

——「ダンス」が大きなキーワードだと思いますが、皆さんそれぞれジャズやヒップホップ、ミニマルミュージックやロックと別のバンドやプロジェクトでも人を踊らせるアプローチをやってきている。フィールドが微妙に異なる人たちが合わさって鳴らすダンスミュージックの形とは何なんでしょうか。

NAGAN SERVER:たぶん反骨心みたいなパンク精神が、結構みんなそれぞれあって。お互いが「かます」っていう言葉を、めっちゃ言うんですよ。それぞれがライブでめっちゃかましたら、自然と客も踊るし、俺らも踊るという発想で。テーマは「ダンス」にしてるけど、お互いの反骨心、「かまし合い」っていうのがめちゃくちゃテーマになってると思いますね。

TAIHEI:それは結構ありますね。割とついていくのに必死です。練習をちゃんとしていかないと。それはこのバンドの曲というよりは、普段の基礎練というか。俺、DJをやる経験があまりないんですけど、この2人(NAGAN SERVER、Jinya)はめっちゃDJをするので、DJならではのミックスのし方を教えてもらって、それを生でやるとどうなるかっていう。

——Jinyaくんは今のTAIHEIくんの発言に対してどうですか?

Jinya:DJをやる時はジャンルを問わず何でもかけるんですけど、このバンドでは、そのアプローチを生でどう昇華するかを意識しています。トラックメイクやプロデュースの視点も持ちながら、それぞれの個性を出していく。ただ、根本にあるのは演奏なので、そこのミックス加減が大事だと思っていて。考えていることや会話の方向性自体はみんな近いんですけど、目指してるのは、もっと肉体的な要素と、クラブカルチャーやダンスミュージックと言われるものを掛け合わせること。いろんな面白い発見があって。メンバーそれぞれタイプは全然違うのに、音をドバっと出した瞬間、ノリが自然とちょっとアフロっぽくなるんですよ。アフロミュージックって、もともとそれをずっとやっていたんじゃないか、っていう発見です。今流行っているダンスミュージックも、結局はアフリカの音楽に寄っていってる。生音で人を踊らせることの究極は、そこにあるんじゃないかと思って、最近はそこを掘りたいと思ってますね。

——ジャズの血が濃く流れている千昇さんとJinyaくんというリズム隊の組み合わせ自体も、そもそも面白いですよね。

TAIHEI:そうそう、化学反応の嵐ですよね。普段お互いあまりやらないタイプ同士がバディを組むっていう状態で。土台から、バチバチバチって化学反応が起きまくってるので、割と「何しててもOK」みたいな気持ちになりやすいんです。

Jinya:新鮮ですよね。自分も、リズムへのアプローチが強いベースだと思っていて。どちらかというと亜種的な感じで、ファンクとも少し違う。自分のベースのスタイルが何なのか、自分でもよく分からないんですけど、リズムは常に考えています。いいリズムはいいメロディだと思っているので。ハンパないドラムがあると、自分もいろいろ自由にできて、それに乗っかれる。一緒に合わさることで、太いグルーヴができてるなと思います。

——千昇さんはどうですか?

松浦千昇(以下、松浦):もちろん、最初に思うのは「面白い」なんですけど。自分はジャズを通ってきて今のスタイルができているので、それで言うと、ジャズも、ウォーキングベースがあるぶん、実はダンスミュージックなんですよね。踊れる音楽なんです。でも、ビートミュージックとはアプローチの仕方が全く違う。そこが気になって、2年ぐらい前にずっと考えていた時期があって。「ビートミュージックのほうが踊りやすい」っていう人は多いんですけど、スイングも踊れるじゃないかと。じゃあその違いは何なんだろう、逆になんでどっちも踊れるんだろう、って共通点をすごく探してたんです。

結局たどり着いたのは、両方とも、ある種「普遍的」だということでした。スイングジャズは、一度スイングし始めたら、そのままずっと同じテンションで進んでいく。地面が一定の速度で広がり続けるような感覚というか。Jinyaさんのベースは、まさにそれなんですよ。パターンが一度決まってしまえば、スピードの速い戦車みたいに、もう止まらない(笑)。

NAGAN SERVER:怖い(笑)。めちゃめちゃ濃いことですよね。ダンスミュージックでゾーンに入るって。

松浦:まさにゾーンに入る感じです。グワーって、ずっと同じ速度でひたすら走るイメージがあって。でも結局それって究極のジャズだし、究極のダンスミュージックだなと思って。自分がやってきた音楽って、自分の体にトゲがあるイメージがあって、こういうことやった、ああいうことやったっていう。そのトゲが全部同じすぎると噛み合わないんだろうなと思って。トゲがちょっとずつずれてるから、噛み合ってくるイメージがすごいある。このバンドは特にそうなんですけど。

N.S. DANCEMBLE特有の刺激

——さっきTAIHEIさんが「かまし合い」というワードを出してくれましたが、この前、「賽」でインタビューさせてもらった時もTAIHEIくんと千昇さんは同じようなことを言っていて。いかにメンバーにかませられるか、みたいな。

TAIHEI:そうですね。賽はそれを「自由帳」って表現してますけど。とりあえずメンバーにまず、かます。「あんまり面白くない」って言われないように必死、っていうのは一緒なんですよね。

——TAIHEIくんにとって、このバンド特有の、他では体感しない刺激ってどういうところにありますか。

TAIHEI:圧倒的なステージング能力と、トラブルへの対応というか。お客さんの一筆書きみたいな求心力、ノリの感度が抜群に敏感で。サーバーくんは歌詞が飛んでもフリースタイルでねじ伏せられる。サーバー君がDJスタイルでライブしてた時に、俺がちっちゃい鍵盤だけ持って参加したりしたこともあって。最近はアンビエントからリズムなしで2人でやったりもするんですけど、そもそも、サーバーくんとライブをやって負けたことがないんですよ。

——場に飲み込まれたことがない、ということですか。

TAIHEI:飲み込まれたことはない。ギリ引き分けかなみたいな時はあったんですけど。何をもって勝ち負けなのかは分からないですけどね(笑)。とにかく、圧倒的なフロントマンがいるっていう点で、俺の中ではSANABAGUN.と結構共通してて。

——それは音源を聴いても感じるところではありました。

TAIHEI:ヒップホップとクラブミュージック、トランスを混ぜた生音でこのメンツでやれるっていうのは、俺からしたらSANABAGUN.でやりたかったことを異なる地平でやれている感覚がある。いろいろあって俺はSANABAGUN.を脱退したけど、このバンドをやった時に「あ、やっぱり俺、こういう音楽もやりたいんだ」って思っちゃったというのが正直なところです。それが、このバンドの一番楽しいところですね、俺の中では。

——寺久保さんはトランペッターとしても、シンガーソングライターとしても、ソロ活動やさまざまな客演で活躍されていますが、このバンドにしかない刺激はどんなところにありますか。

寺久保:最近、僕はソロの活動とDANCEMBLEの2軸でやっていて。ソロのほうはほとんど歌を歌っていて、こっちはトランペッターとして参加しています。自分のやりたいことに今すごく焦点を当てている人生のフェーズにいるんですけど、その中で、ここはトランペッターとして全力を出す場所というか。今までのキャリアにあったような、海外の人とのコラボやジャムセッションみたいな、初めましての人と音だけで戦うような環境を、今DANCEMBLEにすごく感じています。今までは敵か仲間かも分からないし、次いつ会うかも分からない人たちとばかりやってきたんですけど。

——ある意味では至極ジャズマン然とした生き方というか。

寺久保:そうですね。でもこのバンドは、これからずっと一緒に音楽をやっていく、信頼できる仲間がいるという感じで。音楽の向き合い方としてはすごく真摯な状態でありつつも、闘争心や野性的な気持ちを忘れない、という姿勢で向き合えているバンドだなと思ってます。

流行ではなくリスペクト

——サーバーさんは音源を聴いても、あらゆる音楽を通ってきた人がラップをやっているというスタイルだと思います。根底に流れている音楽の文脈が非常に多岐にわたっている印象が伝わってくる。このバンドにおける、ラッパーとしての立ち位置のテーマはどういうところに置かれてますか。

NAGAN SERVER:ハウスやヒップホップ、ジャズ、ロックなど、いろんな要素を自分たちなりに試してみるんですけど、ジャムをやってみて「これは自分たちじゃないな」と感じる瞬間もあるんですよ。俺らは、レゲエにはめっちゃ疎くて。同じ系統なら、まだダブの方が得意なくらいで。だから無理にレゲエをやっても、そこにリスペクトがなければ、俺らの音楽にはならない。俺が大事にしているのは、あらゆる要素が詰まった音楽へのリスペクトなんです。ハウスやテクノに対してちゃんとリスペクトを持っているメンバーが、そのサウンドを鳴らすからこそ、それが俺らの音楽の一部になる。DNAになっているんですよ。そういうフィルターがないと、ただ流行りをなぞっただけの薄っぺらい音楽になってしまう。だからそこだけは絶対にミスらないように、すごく慎重にしています。

——すごくDJ的な音楽愛であるなと思います。

NAGAN SERVER:最近、ジャズへの敬意をすごく大事にしていて。サンプリングする時も、当時のオリジナルのUSのモノラル盤からそのままサンプリングして、サンプラーに入れてエディットするのが一番リアルだなと思って、最近それを始めたんです。これは絶対オリジナルで持っていきたいというレコードは、高くても買って、そこからサンプリングする。それが一番の敬意だと思うので。モノラル盤って、現場が小さいクラブならハマるかもしれないけど、大きい会場ならステレオで聴かせた方がいいだろう、というのは分かっているんですけど。それでも一回モノラル盤を通してみようという気持ちが、最近特に芽生えています。

Jinya:それにしかない質感がありますよね。

NAGAN SERVER:当時の匂いというか、今の技術じゃ絶対に出せない、あの盤でしか出せないものがあるんですよ。今まで自分が積み上げてきたリスペクトの説得力を、さらに高めたくて。最近は1枚を大事に買っていくということを意識してやっています。DJも今はヴァイナルオンリーでやっていて。CDJとかいろいろ試してみたんですけど、あのちょっとした「ドゥッ」っていう振動感が、やっぱりヴァイナルでしか出ないんですよ。キックの、たぶん周波数か何かの問題で、絶対にレコードでしか出ないものがあって。それが自分には合っているんだと思います。データでしか持ってない曲も沢山あるのでいつかはUSBとバイナルを混ぜながらDJをしていたいという想いもあるんですが、今のところ一番説得力があるのはヴァイナルを使ってプレイする事なんだろうなと思っています。

——そもそも相当なレコードディガーでもある?

NAGAN SERVER:日々掘ってますね。めちゃくちゃレコードが好きです(笑)。

TAIHEI:もう大変ですよ。サーバー君の家に泊まりに行くと、飲みながら死ぬほどレコードを聴かせてくれるんですけど、そのうち寝ちゃうじゃないですか。だから記憶がないんですけど、たぶん音楽を聴きすぎているからか、1週間後くらいから1日1枚とか、2日で3枚くらいのペースで、サーバー君が聴かせてくれたレコードを「ディスクユニオン」でポチポチ買い始めてるんですよ。

——いつの間にかネットでオーダーしていると(笑)。

TAIHEI:そう(笑)。3泊くらい家に行くと、その3日後くらいから10日間くらいにわたって、レコードがバラバラに届き続ける。俺、2回泊まらせてもらって、2回とも同じことになってます。

NAGAN SERVER:危ないですね(笑)。

TAIHEI:泊まるとレコード10枚ぐらい買うわけです。ホテル代より高くつく。

——あらゆる音楽に対する敬意があるからこそ、いろんなジャンルも横断できる。敬意がジャンルをつなげている、ということですよね。

NAGAN SERVER:そうですね。例えば、ヒップホップから入った人とレゲエから入った人って、近そうに見えて、全くルーツが違うじゃないですか。レゲエのミュージシャン仲間も多いですけど、自分はヒップホップから入った人間だなと思います。お互いのルーツを尊重し合った上で一緒に音を出すって事が楽しいですよね。相手には寄りそうけど、スタイルは寄せない、みたいな。自分を持ってジャンルを横断することで世界が広がると思ってます。

フリースタイルで鍛えたフロントマン
NAGAN SERVER

——サーバーさんがフロントマンとしての資質、場を掌握する力をどこで培ったのかも気になります。

NAGAN SERVER:完全にフリースタイルですね。昔からフリースタイルをしていて、当時からバンドと絡むことがすごく多かった。今、いわゆるヒップホップバンドでラップし始めてる人たちって結構いると思うんですけど、俺はわりかし早い段階からバンドと絡んでいたことで、フリースタイルができるようになって、いろんな楽器と当時から絡みまくっていたのが確実に大きいと思います。

TAIHEI:完全にそうですよね。それは圧倒的に経験値が大きいと思います。

NAGAN SERVER:ベーシストのKenKenとジャムイベントをやっていたんですよ。そこにいきなり中村達也さんが来たりとか。即興で「ドラムとラップだけでやれ」みたいな空気になって、もうやるしかない。俺からしたらレジェンドすぎる人たちが、毎回ゲストで来ていたんです。そこにラップでレギュラーとして乗っていたから、絶対に精神的なものでは負けられないし、このメンバーでフロントマンを張っている以上、絶対にミスれないという緊張感を常に持ちながら、ずっと修行させられていた感覚でしたね。曲も決まっていないから、例えば30分あったら2部制とか3部制にして、半分くらいは全部ジャム。KenKenがめちゃめちゃ試してくるんですよ。ベースの音がいきなりダブルになったりして、それに全部直感でついていかないといけない。そこが一番鍛えられたと思います。精神面も含めて、フリースタイルだったので。

——いわゆる現行のフリースタイルラッパーとは、全然違うバックグラウンドですよね。

NAGAN SERVER:でも、UMB(MCバトル)も昔よく出てました。当時、広島から出てきて大阪でフリースタイルをやっていたら「あいつなんだ」って言われ始めて、大阪のアメ村でフリースタイラーとして名前が知られるようになったんです。「ハーデストマガジン」というストリートカルチャー雑誌があって、そのアメ村事情のフリースタイル特集で、その筋のラッパーが「広島でやばいやつがいる」って言ってくれて。そこからいろんなイベントに呼ばれ始めた、っていう歴史が実はあります。バンドとしては、俺、6年前に東京に来たんです。それまではずっと関西にいて。関西にいた頃は、自分が本当に求めているレイヴとテクノのサウンドを出せるバンドマンが、いなかったんですよね。

——このバンドはやっとたどり着いた場所でもある。

NAGAN SERVER:そうですね。今、このメンバーで一緒に音を出していく中で少しずつブラッシュアップされていって、このバンドだからこそできることがあるんだ、俺がやりたかったのはこれだったんだなって実感してます。もしこのバンドが終わったとしても、ソロ以外で他のバンドをやるイメージがつかないくらい、いいバンドだなと思っています。

「このメンバーしか考えられない」

——メンバーみんなそれぞれが忙しい中で、スケジュール調整が本当に大変そうですよね。

NAGAN SERVER:そこが一番の課題ですね(笑)。だからこそ、それぞれが意見を出し合って、一つひとつのライブをもっと大事にしていこうって。「本数が少ないからこそ、一つのイベントにもっとこだわろう」って、こないだJinyaが言ってくれて。それがすごく腑に落ちて、もっと洗練されたクルーにしていきたいという思いがあります。

Jinya:自分が好きなアーティストを見ている時って、活動の細かい部分よりも、とりあえず鳴らす音や作品がかっこよければいい。それに尽きるんですよ。活動スパンがどうとか、リスナーとしてもそんなに気にして見ていないなと思って。「ヤバい作品が出てるよ」って言われたら聴くし。結局、作品と自分、ライブをやっているなら音と自分、それしかないんです。戦略をすごくやっているなと感じることに対しても、自分は特に何も思わない。一発一発がかっこよかった、それが全てだと思っています。

——D.A.N.もそういうスタンスでやってますよね。

Jinya:まさにそうですね。あと、続けていくことが大事だっていうのも、めっちゃ思います。本当に究極、音楽が好きで音楽をずっとやりたいっていう、それしかなくて。それができるんであれば、ずっと続けられることが一番大事で。そこが大事じゃなくなって、危うくなるぐらいなら、解散したらほうがいいと思うので。

TAIHEI:タイミングとしては、D.A.N.とSuchmos、それぞれの再始動が重なったというのも不思議な感覚があったよね。まさか同じタイミングで再始動するとはという感じで(笑)。Suchmosが再始動する前には、JinyaともうDANCEMBLEを一緒にやっていたので、それも感慨深くて。

Jinya:D.A.N.が活動休止していた時に自分の中で「なんでずっとバンドをやってるんだろう?」って考えていて。それまでは「勝つぞ、勝つぞ」みたいな感じでやっていたんですけど、本当のところは、みんなで音を出してかっこいいものを作って世に出す、っていうのをずっとやり続けたかったんだなって気づいたんです。そこだけは絶対にブレちゃいけないなって、強く思いましたね。

——そして、音楽を続けていると、こうやって縁が繋がってくる。

TAIHEI:本当にそう。 Jinyaと一緒にバンドをやるなんて思ってもなかった(笑)。

Jinya:そうだね(笑)。

TAIHEI:SuchmosとD.A.N.が5組ぐらい出るイベントに一緒にでて、20人ぐらいしかお客さんいない頃から考えると、面白いですよね。まさか一緒にやることになるとはね。

新作EP「iii」で示した進化

——そして、5月にリリースしたN.S. DANCEMBLEの新作「iii」は、よりダンスミュージックに深く入り込んでいく方向性で、特に後半の2曲、「tobacco」と「再生」はそれを明確に示していると思います。1作目を出して様々な反応をシェアしていく中で、だんだんこういう方向に固まっていったという感じですか。

TAIHEI:今回の音源は、実はあと3曲くらいあったんです。リリースする曲を話し合って絞った部分もありつつ、自然にこういう形になっていって。「tobacco」は、松浦の生ドラムをうちのスタジオでJinyaが録って、サンプルしやすい叩き方でデータを取って、それを自分に丸投げしてもらって。あと俺が家にあるシンセでいろんな音色を作って、長めの素材をたくさん用意して、それをトラックにまとめて、DJとしてリミックスするみたいな作り方をしました。

Jinya:2人からサンプルをめちゃめちゃもらって、それを組んでいく感じで。

TAIHEI:松浦パックとTAIHEIパックを作って、うちで仕上げて渡すという感じですね。

——「再生」に関しては?

TAIHEI:「再生」はかなり前からライブでやっていた曲なんです。前回のDANCEMBLEのワンマンの時に新曲としてできあがって、それからずっとライブでやり続けていた曲で。うちのバンドはウッドベース、エレキベース、俺のシンセベースっていう、ベーシストが3種類3人いるのが面白いところなんですけど、途中でエレキベースに切り替えるアイデアが面白そうだなというところからあの曲が生まれて。最初はライブでフリースタイル的にやっていたのが、回数を重ねるうちに完成していって、これはやっぱり音源に残すべきだという流れになって。今回のEPでも、ヘッドライナー的な位置に置いています。

——ここからは、より生音感とエディット感、両軸を研ぎ澄ませていくというイメージが見えているんでしょうか。

TAIHEI:両方できることが今回でわかったので、それをどうライブで表現するかというのを、まさに今日のリハで話していました。

NAGAN SERVER:クルーなので、全員が全員、全員が1曲ずつ、アルバム全体を通してフルで参加するというよりは、自由にハマったタイミングで「この人とこの人を掛け合わせてみたら面白そう」とか、「ここは俺がいなくてもいいんじゃない」とか、それくらい自由でいいと思っています。エディットものは今後もずっとやっていきたいんですけど、より自由に、それぞれが得意な分野をちゃんと出し合えるアルバムを作りたい。次作は特に。全員がちゃんと詰まっている、でもそれが均等でなくてもいい。ちゃんとみんなそれぞれのアンサンブルになっていれば、それでいいなと思っています。あまり固く設定しすぎると、俺らみたいなタイプはまたいろんなところに行きたくなってしまうので、そこはあえて自由にしておきたいんです。飽きてしまうので。

——寺久保さんは、そのあたりの心構えはどんな感じですか。

寺久保:自由でいることで、僕のアイデアも枝葉のように分かれていくところがあって。今まで僕、バンドをやったことがなかったんです。ソロの活動とか、トランペッターとしてプレイヤーとして人と共演することがほとんどだったので、僕にとってのバンドというものは、すごくがっちりしたイメージでした。メンバーが5人いたら5人で音を出すもの、それが一つの音楽になる、というイメージがあって。でもこのバンドはちょっと違うなと、最初は戸惑った部分もありました。

そもそも僕はフロントマンしかやってきたことがないんです。だから、トランペッターとしてバンドに参加するというつもりでこのプロジェクトに加わったんですけど、自分の前にフロントマンがいて、自分はトランペッターとしている、という構図自体が初めての経験で。最初は戸惑いもあったんですけど、みんなでいろいろ話したり、自分自身でも考えたりする中で、このバンドはバンドというより、コレクティブであり、クルーであり、バンドという言葉では片付けられない、それぞれのメンバーの意識と音楽との付き合い方そのものが肝になっているプロジェクトなんだろうなと思うようになって。そこに面白さを感じていますし、だからこそ自分たちもそれぞれ自由でいられて、アイデアを出し合えるんだと思います。

——リズム隊も、アプローチによって生感とエディット感の考え方がかなり変わってくると思うんですが、どうでしょう?

松浦:自分は電子音も扱うので、演奏ができないわけじゃないんですけど。打ち込みのサウンドを打ち込みのサウンドとして再現しようとするのは、逆に一番簡単な考え方だと思っていて。でも、それを生ドラムでそのままやってもなんか違う、ということになって。結局そのどっちのバランスをいいところで取るかを、自分はずっと探しているんです。自分の中で一人のキングと言える存在にクリス・デイヴがいるんですけど、彼はどっちも扱えていて、いつもいいバランスを取っているんですよね。昔、クリス・デイヴは電子音を一切使わず、タムが嫌いだとまで言っていたのに、今はタムも使うし、パッドも使うし、結局バランスよくサウンドしていますよね。だから自分も、エレキはエレキ、生は生っていう分け方じゃない、自分なりのうまいやり方をずっと探しています。逆にこのバンドなら実験し放題で、何でも試せる。

TAIHEI:そうだね。個人的にはシンセしか弾かない曲をいっぱい作りたいです。エレピもピアノもオルガンもクラビも、生楽器の鍵盤の音は一切なし。アナログシンセだけ持ってきて、シンセしか弾かない。Suchmosのツアー中にリハをしていて、暇な時間に音色をいじっていて、面白い音ができたら「これはSuchmosじゃなくてDANCEMBLEっぽいから、DANCEMBLEに持っていこう」とメモして、音色を作って持ってくる、というのを今、一つのアイデアとしてやっています。

——Jinyaくんはどうですか。エディット的な方法論で言えば、鍵を握っている部分も大きいと思いますし、ベーシストとしての今後の可能性も含めて

Jinya:今、DANCEMBLEに関しては、自分が今までD.A.N.などでもあまり出してこなかった部分を出していて。ブラックミュージックは、もともと高校とか中学校の頃から聴いていて好きで、その中でももともとファンクが好きだったんです。それもあって、身体性のあるベースを、このバンドではしっかり出そうと思っていて。それが軸ではあるんですけど、ここからはもう少し拡張していきたいと思っています。他のメンバーを見ていても、みんなそれぞれの個性をずっと突き詰めてやっているので、自分の音ももっとフィジカルに出すということを意識していて。サウンドデザインも大事なんですけど、それ以外の部分で、どんなベースを弾いても自分の音になるくらいの身体性のある音やグルーヴを、もっと伸ばしていきたいと、今は思っています。みんながすごいので、その意味でもめちゃめちゃ勉強になっています。

――最後に、サーバーさんが代表で、7月5日のワンマン(@代官山UNIT)に向けて、オーディエンスに期待してほしいことを一言いただけたら。

NAGAN SERVER:伝説、残します。本当に、イントロから見てほしいです。今回はイントロからすごくこだわっていて。自分も好きなアーティストの中に、イントロを逃したら「あー、もう今日はいいや」と思ってしまうくらい、イントロを大事にしているアーティストが多くて。イントロの出方って、一番そのアーティストの、バンドの色が出るところだと思っているので。だから今回は、そこにもすごくこだわりたいと思っています。そして、伝説、残します(笑)。

PHOTOS:TATSUYA MARUYAMA

ライブ情報

◾️N.S. DANCEMBLE ONE-MAN SHOW 「iii」
会場:代官山UNIT
住所:東京都渋谷区恵比寿西1-34-17 ZaHOUSE
日程:2026年7月5日
時間:OPEN 17:00 / LIVE START 18:00
チケット料金:一般発売 5000円(1D代別)、当日券5500円(1D代別)
https://eplus.jp/n-s-dancemble/

EP「iii」

◾️ N.S. DANCEMBLE「iii」
2026年5月27日リリース
レーベル:DANCEMBLE Records
収録曲
01.iii
02.Vitamin B
03.tobacco
04.再生
https://ultravybe.lnk.to/iii_EP

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異なる個性が集うN.S. DANCEMBLEによる“新たなダンスミュージック” 「かまし合い」が生む唯一無二のグルーヴ

PROFILE: N.S. DANCEMBLE

PROFILE: (エヌ・エス・ダンサブル)2025年1月から始動したクルー。ラッパー/ウッドベーシストのNAGAN SERVER(ナガンサーバー)を中心に、鍵盤奏者のTAIHEI(Suchmos/賽)、ドラマーの松浦千昇、ベーシストのJinya(D.A.N.)、トランペッターの寺久保伶矢、そして「on存在」としてカルロスが参加。25年初作品「WE ARE」EP 発売後、東京ワンマン公演 & 追加公演が完売し話題を呼んだ。“ダンスミュージック”をテーマに、ヒップホップ、ジャズ、ブレイクビーツ、ハウス、テクノなど多彩なジャンルをクロスオーバーし、そのパフォーマンスで観る者を足元から音楽に引き込む。26年5月27日にニューEP「iii」をリリースした。

N.S. DANCEMBLEというクルーが鳴らす音には、ジャズのスイング感、ヒップホップの反骨心、ハウスやテクノの肉体性が同時に流れ込んでくる。それでいて、その奥には一本の筋が貫かれている。ラッパー/ウッドベーシストのNAGAN SERVERを中心に、Suchmosの鍵盤奏者TAIHEI、ジャズシーンで研鑽を積んだドラマー松浦千昇(TAIHEIとは「賽」でも共演)、D.A.N.のJinya、トランペッターでありシンガーソングライターの寺久保伶矢、そしてパーティーメーカー(on 存在)のカルロスが集う。それぞれが異なる文脈を背負ったまま音を出した瞬間、自然と生まれるのは「アフロっぽいノリ」だという。流行を追うのではなく、それぞれが通ってきた音楽への敬意を土台にする。だからこそ、レゲエには手を出さない。だからこそ、モノラル盤からサンプリングする。その線引きの厳しさと、音を出す瞬間の自由さは、矛盾なく共存している。

いつしかNAGAN SERVER=N.S.という名前の意味さえ更新され続けながら、メンバー全員のものになっていった。それぞれのプロジェクトを抱えながら、年に数回しか鳴らせないステージに、誰よりもこだわりを込める。新作EP「iii」の後半を飾る「tobacco」と「再生」は、彼らが言う「かまし合い」の核心が、さらに深くダンスミュージックへと踏み込んだ証だ。バンドという言葉では収まりきらない、このコレクティブの正体に迫った1万字強のロングインタビューをお届けする。

N.S. DANCEMBLEのスタート

——バンドとしてスタートする前は、もともとはNAGAN SERVERさん主体のプロジェクトだったわけですよね。

NAGAN SERVER:もともとは「NAGAN SERVER and DANCEMBLE」というプロジェクト名でスタートしたんです。でも、andがついていること自体に違和感があって。一緒に演奏している中で、andがない方がバンドとして一つになれるんじゃないかって。それで「N.S. DANCEMBLE」という名前を、伶矢が提案してくれたんです。最初はNAGAN SERVERのN.S.から取ったっていう印象が強かったんですけど、その印象がどんどん薄れていって、逆にみんなのものになってきてる感じがするんです。N.S.の意味もどんどん変化していっていいと思ってて、今は「ナチュラルなんとか」ぐらいの感じです。

TAIHEI:「なんでか知らんけど」のNSとかね(笑)。

NAGAN SERVER:そう、なんでもいい(笑)。

——「on 存在」というカルロスさんの役割はどういう立ち位置なんですか?

NAGAN SERVER:パーティーメーカーです。フロアにいて、自由に写真や映像を撮ったり、オーディエンスを盛り上げたりしてる。本当にパーティーメーカーなんですよ(笑)。ファッションも彼が一番派手で。

TAIHEI:800メートル向こうからから見ても怪しいですから(笑)。もうオーラしかない。

——カルロスさんがこの5人を集めたっていうわけでもないんですよね?

NAGAN SERVER:それはないです。たぶんまとめられないと思います(笑)。

TAIHEI:サーバーくんとカルロスと松浦は、実は3人とも広島出身なんですよ。俺、コロナ禍の最中に一人で広島に遊びに行ったことがあって。そのとき広島の友だちが「面白い人を紹介したい」って、カルロスと知り合って。そこから俺が「最近、同じ広島出身のNAGAN SERVERくんっていうラッパーと遊んでるんですよ」って言ったら、カルロスが「サーバー、めっちゃ友だちやで」って、その場で電話してくれて。最初はこの3人で「コロナ禍でもできる形でイベントを企画しよう」っていう話をしてたところから始まってるんです。

——寺久保さんとサーバーさんは?

NAGAN SERVER:ここはジャムセッションですね。下北沢の「RPM」でジャズセッションを通じて出会って、「なんかやろうか」っていう流れから一緒にやってる感じです。とはいっても、ここ3年ぐらいですね。

寺久保伶矢(以下、寺久保):3年も経ってないですよね。2024年の末ぐらいに、たぶん最初に会って。(N.S.)DANCEMBLEを始めようっていう話が出てきたのも、そのあたりだったんです。

NAGAN SERVER:そう考えたら、本当に2年とは思えない濃さがあるかもしれません。JinyaとTAIHEIは、D.A.N.とSuchmosを通してずっと交流があって。俺とJinyaは、「リバーバレイト(REVERBERATE)」という共通の仲のいいブランドがあって。そこを通して飲んでる時にTAIHEIがJinyaを推薦してくれて、「今度一緒になんかやろう」という流れから入ってきたんです。なので、伶矢とJinyaが合流したタイミングは結構近いんですよね。

——サーバーさんはこのプロジェクトで鳴らしたい音楽像のイメージがあらかじめあったんですか?

NAGAN SERVER:みんなで集まって音を出したら見えてきたっていう感じです。それまで会ったことなかったメンバー同士もいたんですけど、一回音を出したら「このメンバーだな」ってみんなが思えた。TAIHEIと俺が最初にイメージ共有をすることが多いんですけど、TAIHEIも「このメンバーだね」って言ってくれて。

TAIHEI:何でもできるし、かつできないこともちゃんとあるというか。音を出してると得意なところに柱が見えてきて。ジャズから流れてるものもありつつ、ヒップホップ/ラップ系と、クラブミュージック、トランス系みたいなものが、このメンバーだと強いんだなっていうのが、最近やっと見えてきたぐらいの感じです。割と無理せずいろいろ実験する中で、このバンドならではの強い柱が3本ぐらいあるイメージに最近なってきましたね。

N.S. DANCEMBLE流ダンスミュージック論

——「ダンス」が大きなキーワードだと思いますが、皆さんそれぞれジャズやヒップホップ、ミニマルミュージックやロックと別のバンドやプロジェクトでも人を踊らせるアプローチをやってきている。フィールドが微妙に異なる人たちが合わさって鳴らすダンスミュージックの形とは何なんでしょうか。

NAGAN SERVER:たぶん反骨心みたいなパンク精神が、結構みんなそれぞれあって。お互いが「かます」っていう言葉を、めっちゃ言うんですよ。それぞれがライブでめっちゃかましたら、自然と客も踊るし、俺らも踊るという発想で。テーマは「ダンス」にしてるけど、お互いの反骨心、「かまし合い」っていうのがめちゃくちゃテーマになってると思いますね。

TAIHEI:それは結構ありますね。割とついていくのに必死です。練習をちゃんとしていかないと。それはこのバンドの曲というよりは、普段の基礎練というか。俺、DJをやる経験があまりないんですけど、この2人(NAGAN SERVER、Jinya)はめっちゃDJをするので、DJならではのミックスのし方を教えてもらって、それを生でやるとどうなるかっていう。

——Jinyaくんは今のTAIHEIくんの発言に対してどうですか?

Jinya:DJをやる時はジャンルを問わず何でもかけるんですけど、このバンドでは、そのアプローチを生でどう昇華するかを意識しています。トラックメイクやプロデュースの視点も持ちながら、それぞれの個性を出していく。ただ、根本にあるのは演奏なので、そこのミックス加減が大事だと思っていて。考えていることや会話の方向性自体はみんな近いんですけど、目指してるのは、もっと肉体的な要素と、クラブカルチャーやダンスミュージックと言われるものを掛け合わせること。いろんな面白い発見があって。メンバーそれぞれタイプは全然違うのに、音をドバっと出した瞬間、ノリが自然とちょっとアフロっぽくなるんですよ。アフロミュージックって、もともとそれをずっとやっていたんじゃないか、っていう発見です。今流行っているダンスミュージックも、結局はアフリカの音楽に寄っていってる。生音で人を踊らせることの究極は、そこにあるんじゃないかと思って、最近はそこを掘りたいと思ってますね。

——ジャズの血が濃く流れている千昇さんとJinyaくんというリズム隊の組み合わせ自体も、そもそも面白いですよね。

TAIHEI:そうそう、化学反応の嵐ですよね。普段お互いあまりやらないタイプ同士がバディを組むっていう状態で。土台から、バチバチバチって化学反応が起きまくってるので、割と「何しててもOK」みたいな気持ちになりやすいんです。

Jinya:新鮮ですよね。自分も、リズムへのアプローチが強いベースだと思っていて。どちらかというと亜種的な感じで、ファンクとも少し違う。自分のベースのスタイルが何なのか、自分でもよく分からないんですけど、リズムは常に考えています。いいリズムはいいメロディだと思っているので。ハンパないドラムがあると、自分もいろいろ自由にできて、それに乗っかれる。一緒に合わさることで、太いグルーヴができてるなと思います。

——千昇さんはどうですか?

松浦千昇(以下、松浦):もちろん、最初に思うのは「面白い」なんですけど。自分はジャズを通ってきて今のスタイルができているので、それで言うと、ジャズも、ウォーキングベースがあるぶん、実はダンスミュージックなんですよね。踊れる音楽なんです。でも、ビートミュージックとはアプローチの仕方が全く違う。そこが気になって、2年ぐらい前にずっと考えていた時期があって。「ビートミュージックのほうが踊りやすい」っていう人は多いんですけど、スイングも踊れるじゃないかと。じゃあその違いは何なんだろう、逆になんでどっちも踊れるんだろう、って共通点をすごく探してたんです。

結局たどり着いたのは、両方とも、ある種「普遍的」だということでした。スイングジャズは、一度スイングし始めたら、そのままずっと同じテンションで進んでいく。地面が一定の速度で広がり続けるような感覚というか。Jinyaさんのベースは、まさにそれなんですよ。パターンが一度決まってしまえば、スピードの速い戦車みたいに、もう止まらない(笑)。

NAGAN SERVER:怖い(笑)。めちゃめちゃ濃いことですよね。ダンスミュージックでゾーンに入るって。

松浦:まさにゾーンに入る感じです。グワーって、ずっと同じ速度でひたすら走るイメージがあって。でも結局それって究極のジャズだし、究極のダンスミュージックだなと思って。自分がやってきた音楽って、自分の体にトゲがあるイメージがあって、こういうことやった、ああいうことやったっていう。そのトゲが全部同じすぎると噛み合わないんだろうなと思って。トゲがちょっとずつずれてるから、噛み合ってくるイメージがすごいある。このバンドは特にそうなんですけど。

N.S. DANCEMBLE特有の刺激

——さっきTAIHEIさんが「かまし合い」というワードを出してくれましたが、この前、「賽」でインタビューさせてもらった時もTAIHEIくんと千昇さんは同じようなことを言っていて。いかにメンバーにかませられるか、みたいな。

TAIHEI:そうですね。賽はそれを「自由帳」って表現してますけど。とりあえずメンバーにまず、かます。「あんまり面白くない」って言われないように必死、っていうのは一緒なんですよね。

——TAIHEIくんにとって、このバンド特有の、他では体感しない刺激ってどういうところにありますか。

TAIHEI:圧倒的なステージング能力と、トラブルへの対応というか。お客さんの一筆書きみたいな求心力、ノリの感度が抜群に敏感で。サーバーくんは歌詞が飛んでもフリースタイルでねじ伏せられる。サーバー君がDJスタイルでライブしてた時に、俺がちっちゃい鍵盤だけ持って参加したりしたこともあって。最近はアンビエントからリズムなしで2人でやったりもするんですけど、そもそも、サーバーくんとライブをやって負けたことがないんですよ。

——場に飲み込まれたことがない、ということですか。

TAIHEI:飲み込まれたことはない。ギリ引き分けかなみたいな時はあったんですけど。何をもって勝ち負けなのかは分からないですけどね(笑)。とにかく、圧倒的なフロントマンがいるっていう点で、俺の中ではSANABAGUN.と結構共通してて。

——それは音源を聴いても感じるところではありました。

TAIHEI:ヒップホップとクラブミュージック、トランスを混ぜた生音でこのメンツでやれるっていうのは、俺からしたらSANABAGUN.でやりたかったことを異なる地平でやれている感覚がある。いろいろあって俺はSANABAGUN.を脱退したけど、このバンドをやった時に「あ、やっぱり俺、こういう音楽もやりたいんだ」って思っちゃったというのが正直なところです。それが、このバンドの一番楽しいところですね、俺の中では。

——寺久保さんはトランペッターとしても、シンガーソングライターとしても、ソロ活動やさまざまな客演で活躍されていますが、このバンドにしかない刺激はどんなところにありますか。

寺久保:最近、僕はソロの活動とDANCEMBLEの2軸でやっていて。ソロのほうはほとんど歌を歌っていて、こっちはトランペッターとして参加しています。自分のやりたいことに今すごく焦点を当てている人生のフェーズにいるんですけど、その中で、ここはトランペッターとして全力を出す場所というか。今までのキャリアにあったような、海外の人とのコラボやジャムセッションみたいな、初めましての人と音だけで戦うような環境を、今DANCEMBLEにすごく感じています。今までは敵か仲間かも分からないし、次いつ会うかも分からない人たちとばかりやってきたんですけど。

——ある意味では至極ジャズマン然とした生き方というか。

寺久保:そうですね。でもこのバンドは、これからずっと一緒に音楽をやっていく、信頼できる仲間がいるという感じで。音楽の向き合い方としてはすごく真摯な状態でありつつも、闘争心や野性的な気持ちを忘れない、という姿勢で向き合えているバンドだなと思ってます。

流行ではなくリスペクト

——サーバーさんは音源を聴いても、あらゆる音楽を通ってきた人がラップをやっているというスタイルだと思います。根底に流れている音楽の文脈が非常に多岐にわたっている印象が伝わってくる。このバンドにおける、ラッパーとしての立ち位置のテーマはどういうところに置かれてますか。

NAGAN SERVER:ハウスやヒップホップ、ジャズ、ロックなど、いろんな要素を自分たちなりに試してみるんですけど、ジャムをやってみて「これは自分たちじゃないな」と感じる瞬間もあるんですよ。俺らは、レゲエにはめっちゃ疎くて。同じ系統なら、まだダブの方が得意なくらいで。だから無理にレゲエをやっても、そこにリスペクトがなければ、俺らの音楽にはならない。俺が大事にしているのは、あらゆる要素が詰まった音楽へのリスペクトなんです。ハウスやテクノに対してちゃんとリスペクトを持っているメンバーが、そのサウンドを鳴らすからこそ、それが俺らの音楽の一部になる。DNAになっているんですよ。そういうフィルターがないと、ただ流行りをなぞっただけの薄っぺらい音楽になってしまう。だからそこだけは絶対にミスらないように、すごく慎重にしています。

——すごくDJ的な音楽愛であるなと思います。

NAGAN SERVER:最近、ジャズへの敬意をすごく大事にしていて。サンプリングする時も、当時のオリジナルのUSのモノラル盤からそのままサンプリングして、サンプラーに入れてエディットするのが一番リアルだなと思って、最近それを始めたんです。これは絶対オリジナルで持っていきたいというレコードは、高くても買って、そこからサンプリングする。それが一番の敬意だと思うので。モノラル盤って、現場が小さいクラブならハマるかもしれないけど、大きい会場ならステレオで聴かせた方がいいだろう、というのは分かっているんですけど。それでも一回モノラル盤を通してみようという気持ちが、最近特に芽生えています。

Jinya:それにしかない質感がありますよね。

NAGAN SERVER:当時の匂いというか、今の技術じゃ絶対に出せない、あの盤でしか出せないものがあるんですよ。今まで自分が積み上げてきたリスペクトの説得力を、さらに高めたくて。最近は1枚を大事に買っていくということを意識してやっています。DJも今はヴァイナルオンリーでやっていて。CDJとかいろいろ試してみたんですけど、あのちょっとした「ドゥッ」っていう振動感が、やっぱりヴァイナルでしか出ないんですよ。キックの、たぶん周波数か何かの問題で、絶対にレコードでしか出ないものがあって。それが自分には合っているんだと思います。データでしか持ってない曲も沢山あるのでいつかはUSBとバイナルを混ぜながらDJをしていたいという想いもあるんですが、今のところ一番説得力があるのはヴァイナルを使ってプレイする事なんだろうなと思っています。

——そもそも相当なレコードディガーでもある?

NAGAN SERVER:日々掘ってますね。めちゃくちゃレコードが好きです(笑)。

TAIHEI:もう大変ですよ。サーバー君の家に泊まりに行くと、飲みながら死ぬほどレコードを聴かせてくれるんですけど、そのうち寝ちゃうじゃないですか。だから記憶がないんですけど、たぶん音楽を聴きすぎているからか、1週間後くらいから1日1枚とか、2日で3枚くらいのペースで、サーバー君が聴かせてくれたレコードを「ディスクユニオン」でポチポチ買い始めてるんですよ。

——いつの間にかネットでオーダーしていると(笑)。

TAIHEI:そう(笑)。3泊くらい家に行くと、その3日後くらいから10日間くらいにわたって、レコードがバラバラに届き続ける。俺、2回泊まらせてもらって、2回とも同じことになってます。

NAGAN SERVER:危ないですね(笑)。

TAIHEI:泊まるとレコード10枚ぐらい買うわけです。ホテル代より高くつく。

——あらゆる音楽に対する敬意があるからこそ、いろんなジャンルも横断できる。敬意がジャンルをつなげている、ということですよね。

NAGAN SERVER:そうですね。例えば、ヒップホップから入った人とレゲエから入った人って、近そうに見えて、全くルーツが違うじゃないですか。レゲエのミュージシャン仲間も多いですけど、自分はヒップホップから入った人間だなと思います。お互いのルーツを尊重し合った上で一緒に音を出すって事が楽しいですよね。相手には寄りそうけど、スタイルは寄せない、みたいな。自分を持ってジャンルを横断することで世界が広がると思ってます。

フリースタイルで鍛えたフロントマン
NAGAN SERVER

——サーバーさんがフロントマンとしての資質、場を掌握する力をどこで培ったのかも気になります。

NAGAN SERVER:完全にフリースタイルですね。昔からフリースタイルをしていて、当時からバンドと絡むことがすごく多かった。今、いわゆるヒップホップバンドでラップし始めてる人たちって結構いると思うんですけど、俺はわりかし早い段階からバンドと絡んでいたことで、フリースタイルができるようになって、いろんな楽器と当時から絡みまくっていたのが確実に大きいと思います。

TAIHEI:完全にそうですよね。それは圧倒的に経験値が大きいと思います。

NAGAN SERVER:ベーシストのKenKenとジャムイベントをやっていたんですよ。そこにいきなり中村達也さんが来たりとか。即興で「ドラムとラップだけでやれ」みたいな空気になって、もうやるしかない。俺からしたらレジェンドすぎる人たちが、毎回ゲストで来ていたんです。そこにラップでレギュラーとして乗っていたから、絶対に精神的なものでは負けられないし、このメンバーでフロントマンを張っている以上、絶対にミスれないという緊張感を常に持ちながら、ずっと修行させられていた感覚でしたね。曲も決まっていないから、例えば30分あったら2部制とか3部制にして、半分くらいは全部ジャム。KenKenがめちゃめちゃ試してくるんですよ。ベースの音がいきなりダブルになったりして、それに全部直感でついていかないといけない。そこが一番鍛えられたと思います。精神面も含めて、フリースタイルだったので。

——いわゆる現行のフリースタイルラッパーとは、全然違うバックグラウンドですよね。

NAGAN SERVER:でも、UMB(MCバトル)も昔よく出てました。当時、広島から出てきて大阪でフリースタイルをやっていたら「あいつなんだ」って言われ始めて、大阪のアメ村でフリースタイラーとして名前が知られるようになったんです。「ハーデストマガジン」というストリートカルチャー雑誌があって、そのアメ村事情のフリースタイル特集で、その筋のラッパーが「広島でやばいやつがいる」って言ってくれて。そこからいろんなイベントに呼ばれ始めた、っていう歴史が実はあります。バンドとしては、俺、6年前に東京に来たんです。それまではずっと関西にいて。関西にいた頃は、自分が本当に求めているレイヴとテクノのサウンドを出せるバンドマンが、いなかったんですよね。

——このバンドはやっとたどり着いた場所でもある。

NAGAN SERVER:そうですね。今、このメンバーで一緒に音を出していく中で少しずつブラッシュアップされていって、このバンドだからこそできることがあるんだ、俺がやりたかったのはこれだったんだなって実感してます。もしこのバンドが終わったとしても、ソロ以外で他のバンドをやるイメージがつかないくらい、いいバンドだなと思っています。

「このメンバーしか考えられない」

——メンバーみんなそれぞれが忙しい中で、スケジュール調整が本当に大変そうですよね。

NAGAN SERVER:そこが一番の課題ですね(笑)。だからこそ、それぞれが意見を出し合って、一つひとつのライブをもっと大事にしていこうって。「本数が少ないからこそ、一つのイベントにもっとこだわろう」って、こないだJinyaが言ってくれて。それがすごく腑に落ちて、もっと洗練されたクルーにしていきたいという思いがあります。

Jinya:自分が好きなアーティストを見ている時って、活動の細かい部分よりも、とりあえず鳴らす音や作品がかっこよければいい。それに尽きるんですよ。活動スパンがどうとか、リスナーとしてもそんなに気にして見ていないなと思って。「ヤバい作品が出てるよ」って言われたら聴くし。結局、作品と自分、ライブをやっているなら音と自分、それしかないんです。戦略をすごくやっているなと感じることに対しても、自分は特に何も思わない。一発一発がかっこよかった、それが全てだと思っています。

——D.A.N.もそういうスタンスでやってますよね。

Jinya:まさにそうですね。あと、続けていくことが大事だっていうのも、めっちゃ思います。本当に究極、音楽が好きで音楽をずっとやりたいっていう、それしかなくて。それができるんであれば、ずっと続けられることが一番大事で。そこが大事じゃなくなって、危うくなるぐらいなら、解散したらほうがいいと思うので。

TAIHEI:タイミングとしては、D.A.N.とSuchmos、それぞれの再始動が重なったというのも不思議な感覚があったよね。まさか同じタイミングで再始動するとはという感じで(笑)。Suchmosが再始動する前には、JinyaともうDANCEMBLEを一緒にやっていたので、それも感慨深くて。

Jinya:D.A.N.が活動休止していた時に自分の中で「なんでずっとバンドをやってるんだろう?」って考えていて。それまでは「勝つぞ、勝つぞ」みたいな感じでやっていたんですけど、本当のところは、みんなで音を出してかっこいいものを作って世に出す、っていうのをずっとやり続けたかったんだなって気づいたんです。そこだけは絶対にブレちゃいけないなって、強く思いましたね。

——そして、音楽を続けていると、こうやって縁が繋がってくる。

TAIHEI:本当にそう。 Jinyaと一緒にバンドをやるなんて思ってもなかった(笑)。

Jinya:そうだね(笑)。

TAIHEI:SuchmosとD.A.N.が5組ぐらい出るイベントに一緒にでて、20人ぐらいしかお客さんいない頃から考えると、面白いですよね。まさか一緒にやることになるとはね。

新作EP「iii」で示した進化

——そして、5月にリリースしたN.S. DANCEMBLEの新作「iii」は、よりダンスミュージックに深く入り込んでいく方向性で、特に後半の2曲、「tobacco」と「再生」はそれを明確に示していると思います。1作目を出して様々な反応をシェアしていく中で、だんだんこういう方向に固まっていったという感じですか。

TAIHEI:今回の音源は、実はあと3曲くらいあったんです。リリースする曲を話し合って絞った部分もありつつ、自然にこういう形になっていって。「tobacco」は、松浦の生ドラムをうちのスタジオでJinyaが録って、サンプルしやすい叩き方でデータを取って、それを自分に丸投げしてもらって。あと俺が家にあるシンセでいろんな音色を作って、長めの素材をたくさん用意して、それをトラックにまとめて、DJとしてリミックスするみたいな作り方をしました。

Jinya:2人からサンプルをめちゃめちゃもらって、それを組んでいく感じで。

TAIHEI:松浦パックとTAIHEIパックを作って、うちで仕上げて渡すという感じですね。

——「再生」に関しては?

TAIHEI:「再生」はかなり前からライブでやっていた曲なんです。前回のDANCEMBLEのワンマンの時に新曲としてできあがって、それからずっとライブでやり続けていた曲で。うちのバンドはウッドベース、エレキベース、俺のシンセベースっていう、ベーシストが3種類3人いるのが面白いところなんですけど、途中でエレキベースに切り替えるアイデアが面白そうだなというところからあの曲が生まれて。最初はライブでフリースタイル的にやっていたのが、回数を重ねるうちに完成していって、これはやっぱり音源に残すべきだという流れになって。今回のEPでも、ヘッドライナー的な位置に置いています。

——ここからは、より生音感とエディット感、両軸を研ぎ澄ませていくというイメージが見えているんでしょうか。

TAIHEI:両方できることが今回でわかったので、それをどうライブで表現するかというのを、まさに今日のリハで話していました。

NAGAN SERVER:クルーなので、全員が全員、全員が1曲ずつ、アルバム全体を通してフルで参加するというよりは、自由にハマったタイミングで「この人とこの人を掛け合わせてみたら面白そう」とか、「ここは俺がいなくてもいいんじゃない」とか、それくらい自由でいいと思っています。エディットものは今後もずっとやっていきたいんですけど、より自由に、それぞれが得意な分野をちゃんと出し合えるアルバムを作りたい。次作は特に。全員がちゃんと詰まっている、でもそれが均等でなくてもいい。ちゃんとみんなそれぞれのアンサンブルになっていれば、それでいいなと思っています。あまり固く設定しすぎると、俺らみたいなタイプはまたいろんなところに行きたくなってしまうので、そこはあえて自由にしておきたいんです。飽きてしまうので。

——寺久保さんは、そのあたりの心構えはどんな感じですか。

寺久保:自由でいることで、僕のアイデアも枝葉のように分かれていくところがあって。今まで僕、バンドをやったことがなかったんです。ソロの活動とか、トランペッターとしてプレイヤーとして人と共演することがほとんどだったので、僕にとってのバンドというものは、すごくがっちりしたイメージでした。メンバーが5人いたら5人で音を出すもの、それが一つの音楽になる、というイメージがあって。でもこのバンドはちょっと違うなと、最初は戸惑った部分もありました。

そもそも僕はフロントマンしかやってきたことがないんです。だから、トランペッターとしてバンドに参加するというつもりでこのプロジェクトに加わったんですけど、自分の前にフロントマンがいて、自分はトランペッターとしている、という構図自体が初めての経験で。最初は戸惑いもあったんですけど、みんなでいろいろ話したり、自分自身でも考えたりする中で、このバンドはバンドというより、コレクティブであり、クルーであり、バンドという言葉では片付けられない、それぞれのメンバーの意識と音楽との付き合い方そのものが肝になっているプロジェクトなんだろうなと思うようになって。そこに面白さを感じていますし、だからこそ自分たちもそれぞれ自由でいられて、アイデアを出し合えるんだと思います。

——リズム隊も、アプローチによって生感とエディット感の考え方がかなり変わってくると思うんですが、どうでしょう?

松浦:自分は電子音も扱うので、演奏ができないわけじゃないんですけど。打ち込みのサウンドを打ち込みのサウンドとして再現しようとするのは、逆に一番簡単な考え方だと思っていて。でも、それを生ドラムでそのままやってもなんか違う、ということになって。結局そのどっちのバランスをいいところで取るかを、自分はずっと探しているんです。自分の中で一人のキングと言える存在にクリス・デイヴがいるんですけど、彼はどっちも扱えていて、いつもいいバランスを取っているんですよね。昔、クリス・デイヴは電子音を一切使わず、タムが嫌いだとまで言っていたのに、今はタムも使うし、パッドも使うし、結局バランスよくサウンドしていますよね。だから自分も、エレキはエレキ、生は生っていう分け方じゃない、自分なりのうまいやり方をずっと探しています。逆にこのバンドなら実験し放題で、何でも試せる。

TAIHEI:そうだね。個人的にはシンセしか弾かない曲をいっぱい作りたいです。エレピもピアノもオルガンもクラビも、生楽器の鍵盤の音は一切なし。アナログシンセだけ持ってきて、シンセしか弾かない。Suchmosのツアー中にリハをしていて、暇な時間に音色をいじっていて、面白い音ができたら「これはSuchmosじゃなくてDANCEMBLEっぽいから、DANCEMBLEに持っていこう」とメモして、音色を作って持ってくる、というのを今、一つのアイデアとしてやっています。

——Jinyaくんはどうですか。エディット的な方法論で言えば、鍵を握っている部分も大きいと思いますし、ベーシストとしての今後の可能性も含めて

Jinya:今、DANCEMBLEに関しては、自分が今までD.A.N.などでもあまり出してこなかった部分を出していて。ブラックミュージックは、もともと高校とか中学校の頃から聴いていて好きで、その中でももともとファンクが好きだったんです。それもあって、身体性のあるベースを、このバンドではしっかり出そうと思っていて。それが軸ではあるんですけど、ここからはもう少し拡張していきたいと思っています。他のメンバーを見ていても、みんなそれぞれの個性をずっと突き詰めてやっているので、自分の音ももっとフィジカルに出すということを意識していて。サウンドデザインも大事なんですけど、それ以外の部分で、どんなベースを弾いても自分の音になるくらいの身体性のある音やグルーヴを、もっと伸ばしていきたいと、今は思っています。みんながすごいので、その意味でもめちゃめちゃ勉強になっています。

――最後に、サーバーさんが代表で、7月5日のワンマン(@代官山UNIT)に向けて、オーディエンスに期待してほしいことを一言いただけたら。

NAGAN SERVER:伝説、残します。本当に、イントロから見てほしいです。今回はイントロからすごくこだわっていて。自分も好きなアーティストの中に、イントロを逃したら「あー、もう今日はいいや」と思ってしまうくらい、イントロを大事にしているアーティストが多くて。イントロの出方って、一番そのアーティストの、バンドの色が出るところだと思っているので。だから今回は、そこにもすごくこだわりたいと思っています。そして、伝説、残します(笑)。

PHOTOS:TATSUYA MARUYAMA

ライブ情報

◾️N.S. DANCEMBLE ONE-MAN SHOW 「iii」
会場:代官山UNIT
住所:東京都渋谷区恵比寿西1-34-17 ZaHOUSE
日程:2026年7月5日
時間:OPEN 17:00 / LIVE START 18:00
チケット料金:一般発売 5000円(1D代別)、当日券5500円(1D代別)
https://eplus.jp/n-s-dancemble/

EP「iii」

◾️ N.S. DANCEMBLE「iii」
2026年5月27日リリース
レーベル:DANCEMBLE Records
収録曲
01.iii
02.Vitamin B
03.tobacco
04.再生
https://ultravybe.lnk.to/iii_EP

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ファミマの「コンビニエンスウェア」が「フジロック」と今年もコラボ フェスに欠かせないサコッシュも登場

「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、日本最大級の野外音楽フェス「フジロックフェスティバル’26(FUJI ROCK FESTIVAL ’26)」(以下、「フジロック」とのコラボレーションアイテムを、7月7日から全国のファミリーマート約1万6400店舗で数量限定発売する。7月23〜26日の間、会場ではポップアップストアも開催する。

今年で4年目のコラボ

同ブランドと「フジロック」とのコラボレーションは2023年からスタートし、今年で4年目。今回の新作は「フジロック」のテーマカラーを基調に、色鮮やかなカラーの差し色を取り入れたデザインが特徴となっている。“ラインソックス”(600円)や“今治タオルハンカチ”(800円)、“今治マフラータオル”(1500円)に加え、今回“サコッシュ”(1490円)をラインアップする。

会場ではこどもくつしたと手ぬぐいも登場

今年も会場内には、ポップアップストアも登場。限定キッズアイテムの“こどもくつした”(600円)や“手ぬぐい”(1200円)も販売される。また、フェス運営スタッフ用のユニフォームとして「アウターTシャツ」を今年も提供する。

ポップアップ詳細

開催期間:7月23〜26日
営業時間:9:00〜19:00
会場:新潟県湯沢町苗場スキー場
住所:新潟県南魚沼郡湯沢町

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ファミマの「コンビニエンスウェア」が「フジロック」と今年もコラボ フェスに欠かせないサコッシュも登場

「コンビニエンスウェア(CONVENIENCE WEAR)」は、日本最大級の野外音楽フェス「フジロックフェスティバル’26(FUJI ROCK FESTIVAL ’26)」(以下、「フジロック」とのコラボレーションアイテムを、7月7日から全国のファミリーマート約1万6400店舗で数量限定発売する。7月23〜26日の間、会場ではポップアップストアも開催する。

今年で4年目のコラボ

同ブランドと「フジロック」とのコラボレーションは2023年からスタートし、今年で4年目。今回の新作は「フジロック」のテーマカラーを基調に、色鮮やかなカラーの差し色を取り入れたデザインが特徴となっている。“ラインソックス”(600円)や“今治タオルハンカチ”(800円)、“今治マフラータオル”(1500円)に加え、今回“サコッシュ”(1490円)をラインアップする。

会場ではこどもくつしたと手ぬぐいも登場

今年も会場内には、ポップアップストアも登場。限定キッズアイテムの“こどもくつした”(600円)や“手ぬぐい”(1200円)も販売される。また、フェス運営スタッフ用のユニフォームとして「アウターTシャツ」を今年も提供する。

ポップアップ詳細

開催期間:7月23〜26日
営業時間:9:00〜19:00
会場:新潟県湯沢町苗場スキー場
住所:新潟県南魚沼郡湯沢町

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20年で売り上げは17倍 “マジックソープ”の「ドクターブロナー」が語る思想、認証、透明性

PROFILE: マイケル・ブロナー/ドクターブロナー社長

マイケル・ブロナー/ドクターブロナー社長
PROFILE: 1975年生まれ、ロサンゼルス出身。創業者エマニュエル・ブロナーの孫に当たる、5代目の石けん職人。ブラウン大学卒業後、世界各地を旅し、日本の大阪で3年間英語教師として活動した経験を持つ。弟のデイビッドとともに「ドクターブロナー」の海外展開を推進し、日本や韓国を含む国際市場の成長を支えてきた。慈善活動家、社会活動家としても知られ、フェアトレード、オーガニック基準、動物福祉、海洋保護などの社会課題にも積極的に取り組む

“マジックソープ”の名で知られる米国発のオーガニックボディーケアブランド「ドクターブロナー(DR.BRONNER'S)」は、1948年の創業以来、ソープを通じて平和や社会、環境に対するメッセージを発信してきた。本国のアメリカではヘルスフードストアを起点に支持を広げ、現在は「ターゲット(TARGET)」「ウォルマート(WALMART)」「アマゾン(AMAZON)」「コストコ(COSTCO)」など、マス市場に販路を広げている。

販路が広がるほど、創業以来の思想をどう伝えるかが問われる。広告に大きく頼らず、口コミを起点に成長してきた同社は、商品作りや企業運営、認証、情報開示を通じてブランドの考え方を示してきた。コロナ禍以降6年ぶりに来日したマイケル・ブロナー社長に、ブランドの現在地とマス市場で思想を伝える難しさ、信頼を築くための透明性について聞いた。

WWD:米国ではヘルスフードストアからマス市場に販路を広げてきた。ブランドの成長をどう見ているか。

マイケル・ブロナー社長(以下、マイケル):われわれの成長は米国社会の変化とともにある。2000年前後からヘルスフード系の小売店が市場に広がるにつれ、“マジックソープ”を代表とする「ドクターブロナー」の商品も浸透していった。08年頃からは、ヘルス系やオーガニック系に限らず、「ターゲット」のような一般的なスーパーにも進出した。近年は「ウォルマート」や「アマゾン」、「コストコ」などにも展開し、オーガニックに関心の高い消費者だけでなく、マスの消費者にも裾野を広げている。こうした販路拡大を背景に、米国における売上高は2005年の1330万ドル(21億4130万円)から2025年には2億2700万ドル(365億4700万円)へと拡大し、過去20年間で約17倍に成長した。

私が00年に社長を引き継いだ当時は小さな組織だった。兄弟と母とともに小さなオフィスで1台のコンピューターを共有しながら働いていた。当時は1人が何役も担い、カスタマーサービス、商品開発、ファイナンス、ITなど、さまざまな業務を行っていた。成長するにつれて各分野の専門家が加わり、組織としてシステム化されていったが、今でも家族のようなあり方は大切にしている。

WWD:広告に大きく頼らず成長してきた背景には何があったのか。

マイケル:われわれにとってマーケティングとは広告枠を買って掲載することではない。人と人の直接のコミュニケーションを大切にしており、消費者がどう受け取り、どう感じて買ってくれるかに集中している。成長を支えてくれたのは口コミだ。最初は小さなオーガニック系の家族経営の商店から取り扱いが始まり、「これはすごくいい」という声が広がった。その広がりが、市場におけるサステナビリティ意識の高まりと合致し、さらに拡大していった。

アメリカの市場は大きく変わってきているが、自分たちの根幹にあるポリシーは変えていない。商品自体も設立当初から大きく変わっていない。大切なのは、そのポリシーを守りながらどのように知ってもらうかという仕組みづくりである。

WWD:「ドクターブロナー」にとってソープはどのような役割を担ってきたのか。

マイケル:最も重要なの商品が良いものであること。祖父が平和について話していたころ、人々に聞いてもらうためにソープを渡していた。しかし、人々はソープを持って帰るだけで話を聞いてくれなかった。そこで、祖父はメッセージをボトルに載せるようになった。最初から、ソープ、メッセージ、アクティビズム、サステナビリティは一緒だった。それは今も変わっていない。

商品を通じて、環境に良いこと、オーガニックであること、フェアトレードであること、生分解性があることなどを知ってもらう機会になる。必ずしも、最初にメッセージを知ってから買ってもらうという順番である必要はない。

マス市場で問われるメッセージの届け方

WWD:「ウォルマート」のようなマス市場への進出には迷いもあったのか。

マイケル:「ウォルマート」で販売を始める際には、社内でも迷いがあった。大量に仕入れて大量に売る小売でブランドとして正しいメッセージが伝わるかどうかを心配していた。ただし、実際に販売してみると、商品を購入することで、消費者は知らないうちに世界を良くするための活動に参加している形になると気づいた。当社はフェアトレードやチャリティーなどの活動を行っており、消費者が商品を購入することで、その活動の一部を支えることになる。それを知ってもらえれば、購入者にとっても満足感につながると考えている。ただ、販売する側として1つのチャネルだけに依存しすぎないことも重要だと考えている。

WWD:商品を通じて思想を伝えるために、企業運営では何を大切にしているのか。

マイケル:われわれの会社は世界で良いことをするためにビジネスをしている。そのための1つの方法として、従業員にとって良い環境をつくること、サプライヤーにとって良い関係を築くこと、環境に配慮すること、そしてチャリティーに多くのお金を使うことがある。

原材料はオーガニックで、原材料を生産している農場から仕入れる際には、安く買いたたくのではなく、通常の金額に上乗せして支払う取り組みをしている。また、売り上げ1ドルごとに5セントを寄付している。これを可能にしている理由の1つが社長や役員の給与をフルタイム正社員の中で最も低い給与の5倍以内に抑えていることだ。その分をチャリティーや寄付に回すことができている。

WWD:環境面では、リサイクルやリフィルにどう取り組んでいるのか。

マイケル:アメリカでは、大きなゴミ箱の回収場所に何でも入れれば、誰かが魔法のように分別してリサイクルしてくれると思っている人も多い。しかし、実際にはそうではない。分別を行う業者や仕組みについても知ってもらう必要がある。

当社では、通常のプラスチックボトルに100%リサイクルプラスチックを使用している。それ以外にも、店頭に詰め替えステーションを設けている。一度ボトルを購入した消費者は、使い切った後に自宅からボトルを持参し、リフィルステーションで中身を詰め替えて持ち帰ることができる。ボトルは壊れるまで使うことができる。

リフィルステーションのタンクも使い捨てではない。空になったら当社に戻し、洗浄して再びソープを入れるサイクルにしている。プラスチックをいかに少なくするかという取り組みをリサイクルやリフィルを通じて行っている。

信頼に必要なのは透明性

WWD:サステナブルやエシカルを掲げるブランドが増える中で、消費者から信頼を得るために重要なことは何か。

マイケル:われわれは常に一歩ずつ取り組みを進めてきた。03年にはオーガニック認証を取得し、07年からはフェアトレードに力を入れている。農場の人たちの雇用だけでなく、農法についても一緒に学んでいる。さらに、農場で働く人たちの家族や地域社会にも影響があるため、コミュニティーへの取り組みにも力を入れている。ここ数年は、リジェネラティブ・オーガニックにも取り組む。オーガニック、フェアトレード、アニマルウェルフェアなど、厳しい審査を含む認証の仕組みに関わっている。

信頼してもらうために大切なのは透明性だ。公式サイトでは、取り組みや売り上げの規模、寄付、仕入れなどについてレポートの形で開示している。われわれは完璧ではない。試行錯誤をしながら、消費者に嘘や偽りなく知ってもらうことを大切にしている。

WWD:25年にBコープ認証を更新しない方針も示した。Bコープは新基準への移行を進め、従来の点数制を廃止するなど制度の見直しも進んでいるが、認証制度とはどのように向き合っているのか。

マイケル:当社は、オーガニック、非遺伝子組み換え、EWG、フェアトレード、リジェネラティブ・オーガニック、クルエルティフリー、ヴィーガン、コーシャなど、複数の認証を取得している。それらをパッケージなどで示すことで、安全性や取り組みを消費者に伝えている。

一方で、認証制度そのものに対する問題意識もある。従来のBコープは、ガバナンス、従業員、コミュニティー、環境、顧客という評価領域を点数化し、総合点で認証が判断される仕組みだった。つまり、ある領域で高い点数を取れば、別の領域に課題があっても、総合点として基準を満たす可能性があった。当社は、総合点だけでなく、各領域で一定以上の水準を求めるべきだと考えてきた。すべての領域がバランスよく引き上げられていく仕組みの方が望ましい。

WWD:25年春には企業の協働体制「パーパス・プレッジ(Purpose Pledge)」の創設メンバーにもなった。

マイケル:「パーパス・プレッジ」は、各企業が3年間の計画を立て、各領域でどのように進歩していくのかを開示する仕組みだ。観点は、ガバナンス、商品品質、透明性、サプライチェーン、賃金、インクルージョン、気候変動への対応、サーキュラリティーやゼロウェイスト、知識共有などがある。こうした課題は1社だけで解決できるものではない。複数の企業が共に取り組み、課題や解決策を共有していくことが重要だ。

多くの企業は、良い理念や倫理を持って始まっても、大企業に買収されることで目的を失ってしまうことがある。大企業が小さな企業を買収し、自社の見え方を良くしたり、利益を得たりすることはある。しかし、その過程で本来のミッションが失われる場合もある。われわれはただ、お金を稼ぐためだけに事業をしているわけではない。企業として利益を得て、それをどのように還元するかを大切にしている。

WWD:これらの活動を通して、消費者に何を伝えたいのか。

マイケル:私の希望は、人々が希望を持つことだ。一般市民は、自分には力がないと感じ、何をしてよいか分からないことが多い。しかし、一人の力が小さくても、それが多くの人に広がれば大きな力になる。人々が小さな習慣を変えることでも、大きな変化につながる。自分たちの声を使い、世界のために声を上げることができる。自分のお金を使って、良い活動をしている企業を支援することもできる。

われわれは、その第一歩の力を知ってもらうための活動を続けていく。まず知ってもらい、そこから一緒に進んでいく。そして、多くの人が希望を持って明日に向かって進んでいけるようにしたい。

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美容師を推すように香りにも“推し”を 「SKILL」岩本桂弥さんと「COA」星那さんがヘアケアブランド「メゾンオルキデ」のスペシャルムービーに登場

美容室向けプロフェッショナル商品およびコンシューマー向け商品の企画・販売を行うb-exは、ヘアケアブランド「メゾンオルキデ(MAISON ORCHIDEE)」で、ヘアサロン「スキル(SKILL)」の岩本桂弥さんと「コア(COA)」の星那さんを起用したスペシャルムービー「#香りにも推しがある」を公開した。

近年、美容やコスメの世界では“推し”の概念が広がり、自分の好きな人物やスタイルに憧れて商品を選ぶ傾向が高まっている。「メゾンオルキデ」はこの価値観に着目し、「#香りにも推しがある」というコンセプトのもと同プロジェクトを企画。ムービーでは、美容業界の中でも高い支持を集める2人を起用し、ブランドが提案する「自分らしい香りを見つける楽しさや、香りを通じて個性を表現する価値」と「特別感のあるブランド体験」を表現した。

映像では、同ブランドが持つ“上品で印象的な香り”“洗練された艶と質感”“特別感のある世界観”を表現。上質な世界観と高揚感を感じさせる映像演出を通じて、人を惹きつけるブランドの魅力を視覚的に追求した。また、「推しの美容師はいるのに、推しの香りはありますか?」という問いを通じて、自分らしい香りを選ぶ楽しさを提案している。

香りは人の記憶に残るもの

出演について、岩本さんは「いつも仲良くしてくれている星那との共演だったので、とても楽しい撮影になりました。『メゾンオルキデ』の世界観の中で撮影できて、最高でした。香りは人の記憶に残るものなので、見た目以上に大切なこともあると思っています。僕自身も『メゾンオルキデ』の香りが大好きで、お客さまからもとても好評です。今回のプロジェクトを通じて、“推しの香り”を見つけるきっかけになれば嬉しいです」とコメント。

星那さんは「普段のサロンワークや撮影とは違う世界観で、とても新鮮な経験でした。『メゾンオルキデ』の魅力を表現する撮影に参加させていただき、楽しく取り組むことができました。ヘアデザインと同じように、香りもその人の印象を作る大切な要素だと思います。目に見えない部分だからこそ、その人らしさや魅力をより引き立ててくれると感じています。今回のプロジェクトを通じて、香りを選ぶ楽しさが少しでも伝われば嬉しいです」と話している。

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美容師を推すように香りにも“推し”を 「SKILL」岩本桂弥さんと「COA」星那さんがヘアケアブランド「メゾンオルキデ」のスペシャルムービーに登場

美容室向けプロフェッショナル商品およびコンシューマー向け商品の企画・販売を行うb-exは、ヘアケアブランド「メゾンオルキデ(MAISON ORCHIDEE)」で、ヘアサロン「スキル(SKILL)」の岩本桂弥さんと「コア(COA)」の星那さんを起用したスペシャルムービー「#香りにも推しがある」を公開した。

近年、美容やコスメの世界では“推し”の概念が広がり、自分の好きな人物やスタイルに憧れて商品を選ぶ傾向が高まっている。「メゾンオルキデ」はこの価値観に着目し、「#香りにも推しがある」というコンセプトのもと同プロジェクトを企画。ムービーでは、美容業界の中でも高い支持を集める2人を起用し、ブランドが提案する「自分らしい香りを見つける楽しさや、香りを通じて個性を表現する価値」と「特別感のあるブランド体験」を表現した。

映像では、同ブランドが持つ“上品で印象的な香り”“洗練された艶と質感”“特別感のある世界観”を表現。上質な世界観と高揚感を感じさせる映像演出を通じて、人を惹きつけるブランドの魅力を視覚的に追求した。また、「推しの美容師はいるのに、推しの香りはありますか?」という問いを通じて、自分らしい香りを選ぶ楽しさを提案している。

香りは人の記憶に残るもの

出演について、岩本さんは「いつも仲良くしてくれている星那との共演だったので、とても楽しい撮影になりました。『メゾンオルキデ』の世界観の中で撮影できて、最高でした。香りは人の記憶に残るものなので、見た目以上に大切なこともあると思っています。僕自身も『メゾンオルキデ』の香りが大好きで、お客さまからもとても好評です。今回のプロジェクトを通じて、“推しの香り”を見つけるきっかけになれば嬉しいです」とコメント。

星那さんは「普段のサロンワークや撮影とは違う世界観で、とても新鮮な経験でした。『メゾンオルキデ』の魅力を表現する撮影に参加させていただき、楽しく取り組むことができました。ヘアデザインと同じように、香りもその人の印象を作る大切な要素だと思います。目に見えない部分だからこそ、その人らしさや魅力をより引き立ててくれると感じています。今回のプロジェクトを通じて、香りを選ぶ楽しさが少しでも伝われば嬉しいです」と話している。

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「シャネル」が「シャルベ」を買収 ココ・シャネルが恋人に贈ったフランス最古のシャツブランド

シャネル(CHANEL)は7月1日、フランス最古のシャツメーカー「シャルべ(CHARVET)」の全株式を取得した。また、「シャルベ」がパリ・ヴァンドーム広場に構える本店の建物も併せて買収した。いずれも金額は非公開。

ガブリエル・シャネル時代からの縁

「シャルベ」は1838年にパリで創業。1965年に生地の輸入会社を経営していたデニス・コルバン(Denis Colban)が買収し、現在はその子どもであるジャン・クロード・コルバン(Jean-Claude Colban)とアン・マリー・コルバン(Anne-Marie Colban)が経営。最高品質の素材使いと仕立てで知られており、その顧客リストはシャルル・ド・ゴール(Charles de Gaulle)元仏大統領やウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)元英首相ら政財界の大物をはじめ、詩人のシャルル・ボードレール(Charles Baudelaire)や小説家のエミール・ゾラ(Emile Zola)、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)、ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)らと錚々たる顔ぶれだ。「シャネル」の創業デザイナーであるガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)が恋人に「シャルベ」のシャツをよく贈っていたという逸話があるが、25年4月に就任したマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)「シャネル」アーティスティック・ディレクターが26年春夏パリ・ファッション・ウイーク中に披露したデビューコレクションで「シャルベ」と協業したことが、両ブランドを再び強く結び付けたという。その後、26-27年クルーズ・コレクションでも「シャルベ」とコラボレーションしたシャツが登場している。

買収の目的は「この宝石のようなブランドの未来を守ること」

シャネルのブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントは、「縁も深いしそろそろ結婚しよう、と互いに決断した。『シャネル』は主に女性を、『シャルベ』は主に男性を対象としているが、最近はそれぞれ逆の性別の顧客も増えている。この宝石のようなブランドの未来を、当社が守り維持していくのは理にかなっていると考えた」と語った。

取引後はパブロフスキー=プレジデントが「シャルベ」のプレジデントを兼任するが、同ブランドのクリエイティブ上の独立性を尊重する。同氏は「世界中に『シャルベ』の店舗を開いて事業を拡大しようとは考えていない。取引の目的は、この美しいブランドを長きにわたって存続させることだ」と説明した。

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「シャネル」が「シャルベ」を買収 ココ・シャネルが恋人に贈ったフランス最古のシャツブランド

シャネル(CHANEL)は7月1日、フランス最古のシャツメーカー「シャルべ(CHARVET)」の全株式を取得した。また、「シャルベ」がパリ・ヴァンドーム広場に構える本店の建物も併せて買収した。いずれも金額は非公開。

ガブリエル・シャネル時代からの縁

「シャルベ」は1838年にパリで創業。1965年に生地の輸入会社を経営していたデニス・コルバン(Denis Colban)が買収し、現在はその子どもであるジャン・クロード・コルバン(Jean-Claude Colban)とアン・マリー・コルバン(Anne-Marie Colban)が経営。最高品質の素材使いと仕立てで知られており、その顧客リストはシャルル・ド・ゴール(Charles de Gaulle)元仏大統領やウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)元英首相ら政財界の大物をはじめ、詩人のシャルル・ボードレール(Charles Baudelaire)や小説家のエミール・ゾラ(Emile Zola)、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)、ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)らと錚々たる顔ぶれだ。「シャネル」の創業デザイナーであるガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)が恋人に「シャルベ」のシャツをよく贈っていたという逸話があるが、25年4月に就任したマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)「シャネル」アーティスティック・ディレクターが26年春夏パリ・ファッション・ウイーク中に披露したデビューコレクションで「シャルベ」と協業したことが、両ブランドを再び強く結び付けたという。その後、26-27年クルーズ・コレクションでも「シャルベ」とコラボレーションしたシャツが登場している。

買収の目的は「この宝石のようなブランドの未来を守ること」

シャネルのブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントは、「縁も深いしそろそろ結婚しよう、と互いに決断した。『シャネル』は主に女性を、『シャルベ』は主に男性を対象としているが、最近はそれぞれ逆の性別の顧客も増えている。この宝石のようなブランドの未来を、当社が守り維持していくのは理にかなっていると考えた」と語った。

取引後はパブロフスキー=プレジデントが「シャルベ」のプレジデントを兼任するが、同ブランドのクリエイティブ上の独立性を尊重する。同氏は「世界中に『シャルベ』の店舗を開いて事業を拡大しようとは考えていない。取引の目的は、この美しいブランドを長きにわたって存続させることだ」と説明した。

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「トム ウッド」の直営店が続々 創業者に聞く出店加速の背景と今後のブランド戦略

PROFILE: モナ・イェンセン / 「 トム ウッド」創業者兼クリエイティブディレクター

モナ・イェンセン / 「 トム ウッド」創業者兼クリエイティブディレクター
PROFILE: ノルウェーのストルド出身。ノルウェー経営大学(NHH)で経済学の修士号を取得。世界4大会計事務所のプライスウォーターハウスクーパースのノルウェー・ベルゲン事務所でアナリスト兼事業戦略担当としてキャリアをスタートし、マーケティング戦略やブランディングの分野に従事。2006年に自身のクリエイティブ・エージェンシーを設立。13年に「トム ウッド」を設立 PHOTO:SHUNEI SHINE

ノルウェー発ジュエリーブランド「トム ウッド(TOM WOOD)」は、日本における直営店出店を加速している。同ブランドが日本に上陸したのは2015年。セレクトショップの卸や自社EC展開をしていたが、23年に青山旗艦店をオープンした。今年3月には、渋谷店、6月には心斎橋パルコ内に関西初の直営店を出店。大阪店出店を機に来日したモナ・イェンセン創業者兼クリエイティブ・ディレクターに話を聞いた。

3月にオープンした渋谷店についてイェンセンは、「非常に好調に推移している。われわれの投資への判断は正しかった」と話す。青山や渋谷は、多くの若年層や訪日客がショッピングする場所。距離的にも、あまり離れていない。多くのジュエラーが路面を構えるのは表参道と銀座だ。敢えて渋谷を選んだ理由について聞くと、「青山と渋谷は異なるエネルギーを持つ街。青山店は隠れ家的なロケーション。渋谷店は、さまざまな人々が行き交う活気に満ちた場所で、新しい顧客層とのタッチポイントになる」と話す。裏通りにある青山店は、「トム ウッド」を知っている顧客が多い旗艦店であるのに対し、渋谷店は、より幅広い層や観光客との接点になる。

青山店はフラッグシップ、渋谷店はラボの役割

青山と渋谷は距離的にも近いが、店舗の役割を明確に分けている。青山店は、ブランドの世界観を体験できる旗艦店としてワークショップやイベントも行う。一方で、渋谷店にはラボを設置し、商品の修理やメンテナンスを提供する。イェンセンは、「青山店は、日本全国からファンが訪れる。渋谷店は、ジュエリーを長く使ってもらうためのアフターサービスを提供する」と話す。大きなポイントは、ラボをショップから見えるようにした点だ。また、ラボ専属の職人も採用。来店客は、ガラス越しにどのように商品に磨きがかけられ、修理されるかを見ることができる。通常のアフターサービスは裏方の仕事だ。しかし、それを来店客に敢えて見せることで「トム ウッド」のモノづくりおよび、サステナブルな姿勢をアピールする。「同じ顧客に対しても、店舗によって異なる体験を届けたい」とイェンセン。ブランド体験を商品の販売だけで終わらせず、アフターサービスを通して顧客との長期的な関係性の構築へと発展させる狙いがある。

大阪店はファッションビル内の“小さな家”

関西初の旗艦店は、以前から続けていたパルコとの対話の中で実現した。イェンセンは、「大阪は独自の文化と消費動向が見られる興味深いマーケット。出店の可能性を探っていたが、パルコと組めることができて幸運だ」と話す。店舗デザインは、渋谷店を手掛けた建築設計事務所トラフ建築設計事務所が担当。渋谷店と共通の素材も使用しながら、大阪独自の空間を作った。重視したのは、トラフィックの多いファッションビル内でありながらも、プライベート感を持たせることだ。店舗は館内の動線が交差する場所でありながら、落ち着いた空間に仕上がっている。イェンセンは、「店内に一歩足を踏み入れると、外とは異なる静かな時間が流れるような空間にしたかった。イメージしたのは、パルコの中にある"小さな家”」と話す。

市場への理解こそがビジネス拡大につながる

日本市場は「トム ウッド」にとって極めて重要な市場だ。長年、日本市場に投資してきた結果が出店加速と業績好調につながっている。他、好調な市場は、米国、英国、中国、韓国だという。韓国では、BTS などセレブリティーの着用やメディアの露出により人気が拡大。一方で中国は、現地バイヤー主導で認知が広がりつつあり、商品の魅力そのもので市場が形成されつつあるという。日本以外の好調国での戦略についてイェンセンは、「いずれの市場も、われわれが現地に赴き、市場を十分理解する必要がある」と話す。現地で代理店などを探すよりも、自ら市場について学びながら、本格的な進出を図っていくようだ。

目標は“透明性のあるラグジュアリー”

性別、年齢を問わず着用できるシンプルなジュエリーを提供する「トム ウッド」。コンテンポラリー・ラグジュアリーやアフォーダブル・ラグジュアリーの代表格として挙げられることが多い。イェンセンは、「私たちが目指すのは、トランスペアレント・ラグジュアリー(透明性のあるラグジュアリー)。使用する素材から製造工程、完成品まで責任を持ち、適正価格で届けることに意味がある」と話す。同ブランドでは18年から、原料調達から生産工程を開示し、カーボン排出量の可視化などを通してサプライチェーン全体のトレーサビリティーを推進。今後の成長についてイェンセンは、「100年続くためには、トレンドに左右されないブランドであり続けることが大切」と語る。そのためには、時代を超越する素材、デザイン、品質が必要だ。「トム ウッド」の出店加速は、単なる販路拡大ではなく、店舗ごとに異なるブランド体験を届け、ブランドの背後にある価値を伝える接点作りのようだ。

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「トム ウッド」の直営店が続々 創業者に聞く出店加速の背景と今後のブランド戦略

PROFILE: モナ・イェンセン / 「 トム ウッド」創業者兼クリエイティブディレクター

モナ・イェンセン / 「 トム ウッド」創業者兼クリエイティブディレクター
PROFILE: ノルウェーのストルド出身。ノルウェー経営大学(NHH)で経済学の修士号を取得。世界4大会計事務所のプライスウォーターハウスクーパースのノルウェー・ベルゲン事務所でアナリスト兼事業戦略担当としてキャリアをスタートし、マーケティング戦略やブランディングの分野に従事。2006年に自身のクリエイティブ・エージェンシーを設立。13年に「トム ウッド」を設立 PHOTO:SHUNEI SHINE

ノルウェー発ジュエリーブランド「トム ウッド(TOM WOOD)」は、日本における直営店出店を加速している。同ブランドが日本に上陸したのは2015年。セレクトショップの卸や自社EC展開をしていたが、23年に青山旗艦店をオープンした。今年3月には、渋谷店、6月には心斎橋パルコ内に関西初の直営店を出店。大阪店出店を機に来日したモナ・イェンセン創業者兼クリエイティブ・ディレクターに話を聞いた。

3月にオープンした渋谷店についてイェンセンは、「非常に好調に推移している。われわれの投資への判断は正しかった」と話す。青山や渋谷は、多くの若年層や訪日客がショッピングする場所。距離的にも、あまり離れていない。多くのジュエラーが路面を構えるのは表参道と銀座だ。敢えて渋谷を選んだ理由について聞くと、「青山と渋谷は異なるエネルギーを持つ街。青山店は隠れ家的なロケーション。渋谷店は、さまざまな人々が行き交う活気に満ちた場所で、新しい顧客層とのタッチポイントになる」と話す。裏通りにある青山店は、「トム ウッド」を知っている顧客が多い旗艦店であるのに対し、渋谷店は、より幅広い層や観光客との接点になる。

青山店はフラッグシップ、渋谷店はラボの役割

青山と渋谷は距離的にも近いが、店舗の役割を明確に分けている。青山店は、ブランドの世界観を体験できる旗艦店としてワークショップやイベントも行う。一方で、渋谷店にはラボを設置し、商品の修理やメンテナンスを提供する。イェンセンは、「青山店は、日本全国からファンが訪れる。渋谷店は、ジュエリーを長く使ってもらうためのアフターサービスを提供する」と話す。大きなポイントは、ラボをショップから見えるようにした点だ。また、ラボ専属の職人も採用。来店客は、ガラス越しにどのように商品に磨きがかけられ、修理されるかを見ることができる。通常のアフターサービスは裏方の仕事だ。しかし、それを来店客に敢えて見せることで「トム ウッド」のモノづくりおよび、サステナブルな姿勢をアピールする。「同じ顧客に対しても、店舗によって異なる体験を届けたい」とイェンセン。ブランド体験を商品の販売だけで終わらせず、アフターサービスを通して顧客との長期的な関係性の構築へと発展させる狙いがある。

大阪店はファッションビル内の“小さな家”

関西初の旗艦店は、以前から続けていたパルコとの対話の中で実現した。イェンセンは、「大阪は独自の文化と消費動向が見られる興味深いマーケット。出店の可能性を探っていたが、パルコと組めることができて幸運だ」と話す。店舗デザインは、渋谷店を手掛けた建築設計事務所トラフ建築設計事務所が担当。渋谷店と共通の素材も使用しながら、大阪独自の空間を作った。重視したのは、トラフィックの多いファッションビル内でありながらも、プライベート感を持たせることだ。店舗は館内の動線が交差する場所でありながら、落ち着いた空間に仕上がっている。イェンセンは、「店内に一歩足を踏み入れると、外とは異なる静かな時間が流れるような空間にしたかった。イメージしたのは、パルコの中にある"小さな家”」と話す。

市場への理解こそがビジネス拡大につながる

日本市場は「トム ウッド」にとって極めて重要な市場だ。長年、日本市場に投資してきた結果が出店加速と業績好調につながっている。他、好調な市場は、米国、英国、中国、韓国だという。韓国では、BTS などセレブリティーの着用やメディアの露出により人気が拡大。一方で中国は、現地バイヤー主導で認知が広がりつつあり、商品の魅力そのもので市場が形成されつつあるという。日本以外の好調国での戦略についてイェンセンは、「いずれの市場も、われわれが現地に赴き、市場を十分理解する必要がある」と話す。現地で代理店などを探すよりも、自ら市場について学びながら、本格的な進出を図っていくようだ。

目標は“透明性のあるラグジュアリー”

性別、年齢を問わず着用できるシンプルなジュエリーを提供する「トム ウッド」。コンテンポラリー・ラグジュアリーやアフォーダブル・ラグジュアリーの代表格として挙げられることが多い。イェンセンは、「私たちが目指すのは、トランスペアレント・ラグジュアリー(透明性のあるラグジュアリー)。使用する素材から製造工程、完成品まで責任を持ち、適正価格で届けることに意味がある」と話す。同ブランドでは18年から、原料調達から生産工程を開示し、カーボン排出量の可視化などを通してサプライチェーン全体のトレーサビリティーを推進。今後の成長についてイェンセンは、「100年続くためには、トレンドに左右されないブランドであり続けることが大切」と語る。そのためには、時代を超越する素材、デザイン、品質が必要だ。「トム ウッド」の出店加速は、単なる販路拡大ではなく、店舗ごとに異なるブランド体験を届け、ブランドの背後にある価値を伝える接点作りのようだ。

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テイラー・スウィフトやデュア・リパ、ゼンデイヤらの婚約指輪事情 近年のトレンドは“自分らしさ”を光らせて

デュア・リパの婚約指輪、ゼンデイヤの婚約指輪©︎FAIRCHILD PUBLISHING, LLC

ここ数年、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)やデュア・リパ(Dua Lipa)をはじめとしたセレブの婚約をきっかけに、ブライダルジュエリーのインスピレーションに新たな時代の幕が開けた。ゼンデイヤ(Zendaya)のイースト・ウエストセッティングのダイヤモンドからセレーナ・ゴメス(Selena Gomez)のマーキスカット、そしてテイラー・スウィフトのアンティーク調のオールドマインカットに至るまで“自分らしさ”にこだわった現代のブライダルトレンドを象徴する婚約指輪と、次世代の婚約指輪選びにインスピレーションを与えるスタイルを紹介する。

セレブらが作る婚約指輪の新たなトレンド

リー・バトニック・プレスナー(Leigh Batnick Plessner)「キャットバード(CATBIRD)」の最高責任者は「トレンドはより“自分らしさ”――つまり、身につける人の個性を強く感じさせる婚約指輪へと移行している。ゼンデイヤやデュア・リパが身につけていたような指輪がこれほど深く人々の心に響いたのも、その点が理由の1つだ。何よりも重要なのは、身につけている本人と深く結びついているように感じられる点だ」と語った。セレブリティーが、より個人的で個性を表現するスタイルへと向かうブライダルジュエリーのトレンドに影響を与えている。

デュア・リパ

5月31日に俳優のカラム・ターナー(Callum Turner)と結婚したデュア・リパは、分厚いゴールドの婚約指輪を披露した。伝統にとらわれないリパの分厚い彫刻的なシガーバンドのデザインは、最近の婚約指輪のトレンドに大きな影響を与えたものの1つだ。

ジェニー・チャン・シーガー(Jenny Chung Seeger agrees)「エリエット(ELIETTE)」創設者は、「厚みがありゴールドの存在感が際立つシルエットが、重量感のあるバンドや石を地金に統一的に埋め込むインテグレーテッドセッティングや日常使いのファインジュエリーとしても通用する彫刻的なデザインの指輪に人気を集めるきっかけになった」と指摘する。「贅沢でありながら、気負いすぎない雰囲気がある。婚約指輪としての自信に満ちた“クールな女性”の空気感をまといつつも、極めて伝統的で型通りのスタイルとは一線を画している」とコメントした。

ゼンデイヤ

2025年1月に婚約を発表したゼンデイヤは、イースト・ウエストセッティングのダイヤモンドのついた婚約指輪をチョイスした。イーストウエストは、ダイヤモンドを横向きにセッティングする手法だ。ロンドンを拠点とするジュエラーのジェシカ・マコーマック(Jessica McCormack)が手掛けたこの指輪は、縦長のクッションカットダイヤモンドをベゼルセッティングで横向きに配したデザインが特徴だ。クラシックなシルエットにさりげないひねりを加えたスタイルに仕上げる。

ジャン・ドゥセ(Jean Dousset)「ジャン ドゥセ(JEAN DOUSSET)」創業者兼デザイナーは、「市場を動かしたトレンドは3つあるが、その核心にあるのはダイヤモンドの形だ。中でも大きな影響を与えたのがゼンデイヤの指輪で、イエローゴールドの台座に細長いクッションカットのダイヤモンドを指に対してイースト・ウエストに、かつ低くセットしたデザインに仕上げた。それまでは一部の愛好家に好まれるスタイルだったセッティングを、誰もが憧れる存在へと変えた」と語る。

プレスナーもまた「セッティングのトレンドも同様に進化している。ゼンデイヤの指輪で大きな注目を集めたイースト・ウエストの配置は、新鮮な視点を与えつつも時代を超えた魅力を感じさせるため、今もなお多くの人々の心に響き続けている」とコメントした。

セレーナ・ゴメス

ベニー・ブランコ(Benny Blanco)からセレーナ・ゴメスに贈られた婚約指輪は、マーキスカットのダイヤモンドが特徴だ。マーキスカットは、ダイヤモンドをラグビーボールのような形状にカットする手法だ。繊細なダイヤモンドを指輪のバンド部分に敷き詰めるパヴェバンドのデザインにマーキスカットのセンターストーンをあしらったデザインは、2つのクラシックな要素を同時に蘇らせた。ボリューム感のあるゴールドのバンドが独自のトレンドを築く一方で、ゴメスの指輪はパヴェセッティングを再び注目の存在へと押し上げ、ダイヤモンドの存在感を際立たせた。

アヌブ・シャー(Anubh Shah)「ウィズ クラリティ(WITH CLARITY)」共同創業者は、「ゴメスの婚約指輪をきっかけに大きな注目を集めたマーキースカットのダイヤモンドに対して強い関心が寄せられている。細長い形状は、指を長く美しく見せる効果があるだけでなく、ビンテージ感とモダンな雰囲気を兼ね備えている」とコメントを残した。

またドゥセは、かつては見過ごされがちだったマーキスカットの形状をゴメスの指輪が復活させたと評価している。「ゴメスのマーキースカットの指輪は、市場シェアが5%未満にとどまっていたこの形状を再び蘇らせた」と述べた。

テイラー・スウィフト

テイラー・スウィフトとNFL選手のトラヴィス・ケルシー(Travis Kelce)の結婚式は、7月2、3日にかけて開催すると見通しだという。スウィフトは、縦長のクッションシェイプのオールドマインカットのダイヤモンドの婚約指輪を披露した。アンティーク調の婚約指輪の人気が急上昇し、骨董品のようなディテールやビンテージカットを取り入れたデザインは憧れを集めるブライダルスタイルの1つになっている。

シャーは、「粒状の装飾のミルグレインやアンティーク調のセッティング、縦長のクッションカットのダイヤモンドなど、ビンテージにインスパイアされたデザインへの需要が高まっている。こうした時代を超えて愛されるアンティークな雰囲気を持つスタイルへの関心はスウィフトの婚約指輪によっても後押しされた」と語った。

シーガーも「アンティーク調のシルエットに引かれる花嫁が増えている。現在、婚約指輪のダイヤモンドの形状のトレンドの主流は間違いなく縦長のフォームだ。特に、縦長のクッションカットやマーキスカット、オーバルカットなどが人気だ。スウィフトの婚約指輪がきっかけで、アンティーク調のカットが持つロマンチックな魅力に大きな注目が集まった。それ以来、ダイヤモンドの形状が縦長でビンテージ感のあるスタイルを選ぶ花嫁が増えている。」とコメントした。

デヴォン・リー・カールソン

モデルのデヴォン・リー・カールソン(Devon Lee Carlson)は、6月17日に婚約指輪を初披露した。カールソンの指輪はスウィフトらが火付け役となったアンティーク調のトレンドを取り入れ、スリーストーン(3石)があしらわれたデザインが特徴だ。ロマンチックなスリーストーンのセッティングに本物のアンティークダイヤモンドが組み合わされている。長らく1粒石のソリティアのダイヤモンドが主流の中、複数の石をあしらったセッティングやクラスターリングが復活しつつある。

シャーは「スリーストーンのセッティング、とりわけ中央に大きなオーバルカットのダイヤモンドを配し、その両脇にオーバルカットのサイドストーンを添えたデザインへの関心が高まっている」と語った。アンティークダイヤモンドの人気が高まる中、スリーストーンのセッティングが婚約指輪の主要なトレンドとして台頭しつつある。

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パルコが「夏のグランバザール」中止へ、「長い夏」に対応

パルコは、全館で行っていたキャンペーン企画「夏のグランバザール」を中止する。長期化する夏を背景に、「セールを全面に打ち出した全館統一の販促キャンペーンを見直す。従来の販売カレンダーの見直しを進める中で、セールを軸にした短期集中型の販促企画はそぐわない」(広報)という。もともとパルコなどのファッションビルはセール企画をテナントであるファッションブランドと時期や足並みをそろえる形で大型キャンペーンとして実施してきた。今後はセールの時期や内容に関してはテナントであるファッションブランドが主導で行っていく。また、「冬のグランバザールは実施予定で、夏のセールも一律で廃止というわけではなく、セールを打ち出すかどうかに関しての判断は各館に委ねていく」(同)考え。

パルコの「グランバザール」は1970年に池袋パルコでスタート。その後、全館を挙げたセール企画として定着。約50年ほど続く、パルコの大型キャンペーン企画だった。昨年までは旗艦店である名古屋や渋谷など15館で実施していた。

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スウォッチがサムスンを提訴 時計文字盤の商標侵害で約270億円を請求

スウォッチ グループ(SWATCH GROUP)がサムスン(SAMSUNG)を相手取り、ロンドンの裁判所に商標権侵害訴訟を提起したと複数の海外メディアが報じた。

スウォッチ グループは、サムスンが販売したスマートウオッチの文字盤デザインが、「オメガ(OMEGA)」「ティソ(TISSOT)」「ブレゲ(BREGUET)」など、同グループの主要ブランドの文字盤を模倣したデザインを表示できる状態にしていたと主張。1億7000万ドル(約273億円)の損害賠償を求めているという。サムスンからは、直ちにコメントを得られなかった。

スウォッチ グループは、サムスンが顧客に対し、サードパーティー製アプリを端末にダウンロードすることで、模倣的な時計文字盤を使用できる機会を提供していたと主張している。サムスンは2022年にも、スマートウォッチで利用可能だったサードパーティー製アプリをめぐる類似の商標権侵害訴訟で法的責任があると認定されている。

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スウォッチがサムスンを提訴 時計文字盤の商標侵害で約270億円を請求

スウォッチ グループ(SWATCH GROUP)がサムスン(SAMSUNG)を相手取り、ロンドンの裁判所に商標権侵害訴訟を提起したと複数の海外メディアが報じた。

スウォッチ グループは、サムスンが販売したスマートウオッチの文字盤デザインが、「オメガ(OMEGA)」「ティソ(TISSOT)」「ブレゲ(BREGUET)」など、同グループの主要ブランドの文字盤を模倣したデザインを表示できる状態にしていたと主張。1億7000万ドル(約273億円)の損害賠償を求めているという。サムスンからは、直ちにコメントを得られなかった。

スウォッチ グループは、サムスンが顧客に対し、サードパーティー製アプリを端末にダウンロードすることで、模倣的な時計文字盤を使用できる機会を提供していたと主張している。サムスンは2022年にも、スマートウォッチで利用可能だったサードパーティー製アプリをめぐる類似の商標権侵害訴訟で法的責任があると認定されている。

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「プーマ」が幅広いランナーを支えるランニングシューズ“ヴェロシティ ニトロ 5”を発売

「プーマ(PUMA)」は7月9日、日常のジョグからレースまで幅広いランナーを支える、ノンプレートの万能クッショニングモデル“ヴェロシティ ニトロ 5”(1万6500円)を発売する。「プーマ」 原宿キャットストリート、大阪、お台場、京都、サッポロファクトリー、さっぽろ東急、渋谷、埼玉コクーンシティ、公式オンラインストア、公式アプリ、一部取扱い店舗で販売する。

日常のジョグからレースまで快適にサポートする一足

同作は、“弾む走りで、世界が広がる”をコンセプトに、軽量で高反発な“ニトロフォーム”をフルレングスで採用。また、幅広のミッドソールプラットフォームを組み合わせることで、前作以上のクッション性、安定性、そして快適な走りを実現した。甲周りにゆとりを持たせた “ジャパンラスト”を新採用し、日本のランナーになじむフィット感を追求した。アッパーには、軽量で通気性に優れたプレミアムメッシュ“エンジニアードメッシュ”を使用し、快適な履き心地を提供する。

さらに磨き上げた走行感

 
「プーマ」プロダクトマネージャーのコナー・キャシーは、“ヴェロシティシリーズ“は、デイリートレーナーに求められる要素を的確に提供することで、多くのランナーから支持されてきた。“ヴェロシティ ニトロ 5”では、クッション性の向上、軽量構造、日常的に使える汎用性によって走行感をさらに磨き上げ、短い距離のランニングから長い距離まで、同じように快適に感じられる一足に仕上げた」とコメントした。
 

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「プーマ」が幅広いランナーを支えるランニングシューズ“ヴェロシティ ニトロ 5”を発売

「プーマ(PUMA)」は7月9日、日常のジョグからレースまで幅広いランナーを支える、ノンプレートの万能クッショニングモデル“ヴェロシティ ニトロ 5”(1万6500円)を発売する。「プーマ」 原宿キャットストリート、大阪、お台場、京都、サッポロファクトリー、さっぽろ東急、渋谷、埼玉コクーンシティ、公式オンラインストア、公式アプリ、一部取扱い店舗で販売する。

日常のジョグからレースまで快適にサポートする一足

同作は、“弾む走りで、世界が広がる”をコンセプトに、軽量で高反発な“ニトロフォーム”をフルレングスで採用。また、幅広のミッドソールプラットフォームを組み合わせることで、前作以上のクッション性、安定性、そして快適な走りを実現した。甲周りにゆとりを持たせた “ジャパンラスト”を新採用し、日本のランナーになじむフィット感を追求した。アッパーには、軽量で通気性に優れたプレミアムメッシュ“エンジニアードメッシュ”を使用し、快適な履き心地を提供する。

さらに磨き上げた走行感

 
「プーマ」プロダクトマネージャーのコナー・キャシーは、“ヴェロシティシリーズ“は、デイリートレーナーに求められる要素を的確に提供することで、多くのランナーから支持されてきた。“ヴェロシティ ニトロ 5”では、クッション性の向上、軽量構造、日常的に使える汎用性によって走行感をさらに磨き上げ、短い距離のランニングから長い距離まで、同じように快適に感じられる一足に仕上げた」とコメントした。
 

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「プーマ」が幅広いランナーを支えるランニングシューズ“ヴェロシティ ニトロ 5”を発売

「プーマ(PUMA)」は7月9日、日常のジョグからレースまで幅広いランナーを支える、ノンプレートの万能クッショニングモデル“ヴェロシティ ニトロ 5”(1万6500円)を発売する。「プーマ」 原宿キャットストリート、大阪、お台場、京都、サッポロファクトリー、さっぽろ東急、渋谷、埼玉コクーンシティ、公式オンラインストア、公式アプリ、一部取扱い店舗で販売する。

日常のジョグからレースまで快適にサポートする一足

同作は、“弾む走りで、世界が広がる”をコンセプトに、軽量で高反発な“ニトロフォーム”をフルレングスで採用。また、幅広のミッドソールプラットフォームを組み合わせることで、前作以上のクッション性、安定性、そして快適な走りを実現した。甲周りにゆとりを持たせた “ジャパンラスト”を新採用し、日本のランナーになじむフィット感を追求した。アッパーには、軽量で通気性に優れたプレミアムメッシュ“エンジニアードメッシュ”を使用し、快適な履き心地を提供する。

さらに磨き上げた走行感

 
「プーマ」プロダクトマネージャーのコナー・キャシーは、“ヴェロシティシリーズ“は、デイリートレーナーに求められる要素を的確に提供することで、多くのランナーから支持されてきた。“ヴェロシティ ニトロ 5”では、クッション性の向上、軽量構造、日常的に使える汎用性によって走行感をさらに磨き上げ、短い距離のランニングから長い距離まで、同じように快適に感じられる一足に仕上げた」とコメントした。
 

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「サボン」が保湿ジェルマスクと頭皮用美容液を発売 スクラブ“だけじゃない”ケア提案を拡張

ナチュラルコスメブランド「サボン(SABON)」は、7月16日にビタミンC誘導体を配合した洗い流し不要の保湿ジェルマスク“ラディアンスマスク”(125mL、6820円)を、23日に夏の頭皮悩みに着目した頭皮用美容液“スカルプセラム リフレッシング”(50mL、4400円)を発売する。全国の直営店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

“ラディアンスマスク”
(125mL、6820円)

“ラディアンスマスク”は、化粧水後に塗布する洗い流し不要の保湿ジェルマスク。水分を内包したネットワーク構造を形成する“ウォーターマイクロクッション技術”を採用し、潤いを与えてみずみずしい肌印象に導く。キー成分として、水溶性ビタミンC誘導体のアスコルビルリン酸Naとオーガニックレモンウォーターを配合し、肌を滑らかに整え、明るい印象をもたらす。

コンセプトは「肌にもビタミンスムージーマスク」。スムージーのように滑らかに広がる濃密なジェルテクスチャーや鮮やかなビタミンカラー、シトラスを基調とした香りで、前向きなケア時間を提案する。1回分の使用量を冷蔵庫で冷やして使う冷感ケアや、就寝前に厚めに塗布するナイトマスクとしての使用も推奨する。

“スカルプセラム リフレッシング”
(50mL、4400円)

“スカルプセラム リフレッシング”は、暑さや汗、冷房、洗髪回数の増加などで乾燥とべたつきが同時に起こりやすい夏の頭皮環境に対応する、1本完結型の頭皮用美容液。ペパーミントによる爽快感と潤いに加え、ヤグルマギク、カモミール、ナイアシンアミド、パンテノールを配合し、頭皮環境を健やかに整える。朝のリフレッシュ、日中の不快感ケア、夜の頭皮ケアまで、シーンを問わず使用できる。

スクラブに続くケア提案を強化

「サボン」はこれまで、香りやテクスチャーの体験価値を強みに、ボディースクラブやヘッドスクラブなどの「磨く」段階のケアで支持を広げてきた。今回の2品はそれらに加え、ビタミンC誘導体やナイアシンアミドなどの成分設計を前面に押し出した「潤す」「整える」段階のケアだ。香りやテクスチャーによる心地よさに成分を起点とした納得感を重ね、ケア提案の幅の拡張を目指す。

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「サボン」が保湿ジェルマスクと頭皮用美容液を発売 スクラブ“だけじゃない”ケア提案を拡張

ナチュラルコスメブランド「サボン(SABON)」は、7月16日にビタミンC誘導体を配合した洗い流し不要の保湿ジェルマスク“ラディアンスマスク”(125mL、6820円)を、23日に夏の頭皮悩みに着目した頭皮用美容液“スカルプセラム リフレッシング”(50mL、4400円)を発売する。全国の直営店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

“ラディアンスマスク”
(125mL、6820円)

“ラディアンスマスク”は、化粧水後に塗布する洗い流し不要の保湿ジェルマスク。水分を内包したネットワーク構造を形成する“ウォーターマイクロクッション技術”を採用し、潤いを与えてみずみずしい肌印象に導く。キー成分として、水溶性ビタミンC誘導体のアスコルビルリン酸Naとオーガニックレモンウォーターを配合し、肌を滑らかに整え、明るい印象をもたらす。

コンセプトは「肌にもビタミンスムージーマスク」。スムージーのように滑らかに広がる濃密なジェルテクスチャーや鮮やかなビタミンカラー、シトラスを基調とした香りで、前向きなケア時間を提案する。1回分の使用量を冷蔵庫で冷やして使う冷感ケアや、就寝前に厚めに塗布するナイトマスクとしての使用も推奨する。

“スカルプセラム リフレッシング”
(50mL、4400円)

“スカルプセラム リフレッシング”は、暑さや汗、冷房、洗髪回数の増加などで乾燥とべたつきが同時に起こりやすい夏の頭皮環境に対応する、1本完結型の頭皮用美容液。ペパーミントによる爽快感と潤いに加え、ヤグルマギク、カモミール、ナイアシンアミド、パンテノールを配合し、頭皮環境を健やかに整える。朝のリフレッシュ、日中の不快感ケア、夜の頭皮ケアまで、シーンを問わず使用できる。

スクラブに続くケア提案を強化

「サボン」はこれまで、香りやテクスチャーの体験価値を強みに、ボディースクラブやヘッドスクラブなどの「磨く」段階のケアで支持を広げてきた。今回の2品はそれらに加え、ビタミンC誘導体やナイアシンアミドなどの成分設計を前面に押し出した「潤す」「整える」段階のケアだ。香りやテクスチャーによる心地よさに成分を起点とした納得感を重ね、ケア提案の幅の拡張を目指す。

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モニターの反応は5点中 4.7点 ワコールが体の変化を可視化する「スキャンビー ベース」をスタート

ワコールは7月1日、スポーツジムやヘルスケア施設向けの新3Dボディー計測サービス「スキャンビー ベース(SCANBE base)」をスタートした。このサービスは、トレーニングによる体の変化を360度の3Dデータで可視化し、部位ごとのサイズや体積の変化を数値で確認できるというものだ。近年、運動習慣への関心の高まりを背景に、個人の健康データを活用したパーソナライズドヘルスケア市場は2030年に約1兆円規模へ拡大すると予測されている。一方で、体重や体脂肪率、消費カロリーといった数値だけでは体の変化を実感しづらく、トレーニング継続のモチベーションにつながりにくいという課題もある。そこでワコールが着目したのが、“見た目”の変化だ。

5点中4.7点、モニターの半数が再計測を希望

「スキャンビー ベース」は、ワコール人間科学研究開発センターが長年蓄積してきた人体計測技術と、3D計測サービス「スキャンビー」のノウハウを活用して開発。全身360度の3D画像に加え、胸囲やウエスト、上腕、大腿部など21カ所の採寸データ、胴体や上腕、太もも、ふくらはぎなど8カ所の体積データを取得できる。計測はトレーニングウエアなど身体にフィットした服装のままで可能。3Dスキャンは約3秒、受付から結果確認まで約10分で完了する。データは蓄積され、スマートフォン上で過去のデータと3D画像やグラフを比較できるほか、スポーツウエアのサイズ提案も受けられる。利用には、LINEで友達追加およびワコールメンバーズに登録が必要。計測料金は1回2000円。

担当者は「どの部位がどれだけ変化したのかを、数値だけでなく見た目で確認できるのが特徴」と話す。同サービスのモニターの満足度は5点中 4.7。半数以上が1カ月以内に再計測したいと答えたという。「自分の体がどう見えるか客観的に見える」といった声や「体組成計で体の内部、『スキャンビー ベース』で外側を計測し、データを組み合わせて効果を確認したい」という声があった。体重が変わらなくても筋肉量の増加やシルエットの変化は起こる。特に、ボディービルダーのモニターは、体の変化が3Dデータではっきり表れ、トレーニングのモチベーションにつながっているという。

ヘルスケア領域のプラットフォーム拡大へ

ワコールは現在、女性向け3D計測サービス「スキャンビー」を全国26店舗で展開している。「スキャンビー ベース」はその知見をヘルスケア分野へ発展させる取り組みだ。サービス名の「ベース」には、“身体を知るための拠点”“計測の起点”という意味を込めた。「スキャンビー」が主に女性向けのインナー選びを目的としていたのに対し、「スキャンビー ベース」は男女共通で利用できるアルゴリズムを採用。主なターゲットには30代のトレーニング愛好者を想定する。担当者は「これまで女性向けサービスで培った計測技術をヘルスケア領域へ広げていく。蓄積したデータは、将来的に商品開発を始め、体格診断やバランス診断など、新たなサービス開発にも生かす予定だ」と話す。

まずは、ゴールドジム銀座東京店、東中野東京店、大阪中之島店の3店舗と、グラングリーン大阪内のヘルスケア施設「SLOW AND STEADY」でサービスをスタートし、今後はスポーツ量販店や競技団体、自治体、研究機関などへBtoB事業として展開していく。ワコールの計測技術やボディーデータを活用したヘルスケアプラットフォーム事業拡大の第一歩になりそうだ。

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モニターの反応は5点中 4.7点 ワコールが体の変化を可視化する「スキャンビー ベース」をスタート

ワコールは7月1日、スポーツジムやヘルスケア施設向けの新3Dボディー計測サービス「スキャンビー ベース(SCANBE base)」をスタートした。このサービスは、トレーニングによる体の変化を360度の3Dデータで可視化し、部位ごとのサイズや体積の変化を数値で確認できるというものだ。近年、運動習慣への関心の高まりを背景に、個人の健康データを活用したパーソナライズドヘルスケア市場は2030年に約1兆円規模へ拡大すると予測されている。一方で、体重や体脂肪率、消費カロリーといった数値だけでは体の変化を実感しづらく、トレーニング継続のモチベーションにつながりにくいという課題もある。そこでワコールが着目したのが、“見た目”の変化だ。

5点中4.7点、モニターの半数が再計測を希望

「スキャンビー ベース」は、ワコール人間科学研究開発センターが長年蓄積してきた人体計測技術と、3D計測サービス「スキャンビー」のノウハウを活用して開発。全身360度の3D画像に加え、胸囲やウエスト、上腕、大腿部など21カ所の採寸データ、胴体や上腕、太もも、ふくらはぎなど8カ所の体積データを取得できる。計測はトレーニングウエアなど身体にフィットした服装のままで可能。3Dスキャンは約3秒、受付から結果確認まで約10分で完了する。データは蓄積され、スマートフォン上で過去のデータと3D画像やグラフを比較できるほか、スポーツウエアのサイズ提案も受けられる。利用には、LINEで友達追加およびワコールメンバーズに登録が必要。計測料金は1回2000円。

担当者は「どの部位がどれだけ変化したのかを、数値だけでなく見た目で確認できるのが特徴」と話す。同サービスのモニターの満足度は5点中 4.7。半数以上が1カ月以内に再計測したいと答えたという。「自分の体がどう見えるか客観的に見える」といった声や「体組成計で体の内部、『スキャンビー ベース』で外側を計測し、データを組み合わせて効果を確認したい」という声があった。体重が変わらなくても筋肉量の増加やシルエットの変化は起こる。特に、ボディービルダーのモニターは、体の変化が3Dデータではっきり表れ、トレーニングのモチベーションにつながっているという。

ヘルスケア領域のプラットフォーム拡大へ

ワコールは現在、女性向け3D計測サービス「スキャンビー」を全国26店舗で展開している。「スキャンビー ベース」はその知見をヘルスケア分野へ発展させる取り組みだ。サービス名の「ベース」には、“身体を知るための拠点”“計測の起点”という意味を込めた。「スキャンビー」が主に女性向けのインナー選びを目的としていたのに対し、「スキャンビー ベース」は男女共通で利用できるアルゴリズムを採用。主なターゲットには30代のトレーニング愛好者を想定する。担当者は「これまで女性向けサービスで培った計測技術をヘルスケア領域へ広げていく。蓄積したデータは、将来的に商品開発を始め、体格診断やバランス診断など、新たなサービス開発にも生かす予定だ」と話す。

まずは、ゴールドジム銀座東京店、東中野東京店、大阪中之島店の3店舗と、グラングリーン大阪内のヘルスケア施設「SLOW AND STEADY」でサービスをスタートし、今後はスポーツ量販店や競技団体、自治体、研究機関などへBtoB事業として展開していく。ワコールの計測技術やボディーデータを活用したヘルスケアプラットフォーム事業拡大の第一歩になりそうだ。

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“頑張れば買える”と注目の10万円バッグに新顔 「メゾン ド クレドローブ」がローンチ

アンドエスティHD(旧アダストリア)傘下のエレメントルールがバッグブランド「メゾン ド クレドローブ(MAISON DE CLEDEROBE)」をローンチした。同社にとって、初めてのバッグブランドになる。価格は3万円台〜11万円台で、ターゲットは30代から50代の大人の女性。現在は自社ECモール「アンドエスティ(and ST)」で予約を受け付けており、8月4日に実売を開始する。

「ワードローブのカギになるようなバッグを目指す」

ブランド名の「クレドローブ」は造語で、フランス語で鍵を意味する「クレ(cle)」とワードローブを意味する「カルロドール(garderobe)」を組み合わせた。「ワードローブのカギになるようなバッグを作っていきたい」(クレドローブ営業部の佐野明美部長)と思いを込め、定番3型“メゾン”“クレ”“ガルロドール”の名前にも反映した。ファーストシーズンの24型のうち約半数はシーズナル商品となり、「ベーシックもトレンドもある、リアルなクローゼット」になるMDを心掛ける。

メディア関係者などを招いた展示会では“クレ”が最も人気だった。ミディアムサイズが9万9000円、グランデサイズが12万1000円のハイエンドなシリーズで、ビッグメゾンと同じイタリアの工房で生産する。レザーの弾力が失われない程度にすいたため、見ためよりも軽い。シルバーのブランドロゴは控えめで、シルバーでもゴールドでも身に付けるアクセサリーの色を選ばない。

“クレ”の名の通り、内ポケットから鍵のチャームが垂れているのも特徴だ。“メゾン”はバッグのサイドにMのラインを引く、“ガルロドール”はクローゼットの引き手をイメージした金具を取り付けるなど、定番3型には語源を思わせるディテールを取り入れた。

イタリアで作られた“クレ”、ベトナムで作られた“メゾン”や“ガルロドール”ほか、日本やカンボジアで作られたバッグもある。「バッグによって生産背景も変えている。“クレ”のようにレザーからデザインが生まれたバッグもあれば、“ガルロドール”のようにデザインからレザーを選んだバッグもある」。

10万円前後のバッグに引き続き注目

昨今、原料費の高騰や為替の影響で値上げが続いている。ラグジュアリーブランドのバッグは軒並み50万円を超えており、手が届かない存在になりつつある。「(手に取れる価格帯で)高揚感を持てるバッグが見当たらない。『カレンソロジー』のMDをしていたときも『良いバッグが見つからないからエコバッグを持っています』という声を聞いた」。ターゲットを30代から50代の女性としているが、具体的にはこうした値上げからあぶれた層を狙う。メゾンブランドにも負けない素材選びや縫製、仕上がりのモノ作りにこだわりつつ、10万円前後の価格帯をキープする。

佐野部長は「商品が名刺代わりになるようにしたい。ディレクターがいない分、商品自体がブランドを語れるようにしたい」と意気込んだ。

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【スナップ】Suchmosの対バンツアーに藤井風 リラックスムード漂うシャツスタイルが人気

6人組ロックバンド、Suchmos(サチモス)が5月14日から7月2日まで、彼らがリスペクトするアーティストを迎える対バンツアー「The Blow Your Mind TOUR 2026」を開催している。7月1日、2日の東京・Zepp Haneda公演には、藤井風が出演する。今回は東京公演の初日に集まった来場者をキャッチし、会場で見られた着こなしを紹介する。

特に目立ったのは、リラックス感のあるシャツを主役にしたスタイルだ。「ポール・スミス(PAUL SMITH)」のアートライクな総柄シャツや、爽やかなストライプシャツのほか、「古着屋で購入した」という民族調の刺しゅう入りシャツをさらりと羽織る人も見られた。ボトムスはハーフパンツやデニムを合わせるスタイルが多く、夏のライブシーンに映える軽やかな着こなしが印象的だった。

バッグはウエストポーチを取り入れる来場者が多数。両手が空くという実用性に加え、斜め掛けで高めの位置に合わせることで、コーディネート全体を引き締めるアクセントとしても活躍していた。スポーティーなナイロン素材から、ベースボールシャツなどストリートスタイルに映えるビビッドカラー、エスニック柄までバリエーションも豊富。機能性とファッション性を両立したアイテムとして、多くの来場者が取り入れていた。

PHOTOS:RYUSEI MORIKAWA

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リピート率60%を誇る「ガジェス」、三條場夏海が初のジュエリーに込めたクラシック音楽への愛

三條場夏海がディレクターを務めるウィメンズブランド「ガジェス(GAJESS)」が、新たにジュエリーラインをローンチした。これまでアパレルを中心に“シンプルな中に艶がある女性像”を提案してきた同ブランドが、なぜ今ジュエリーへと領域を広げるのか。

ブランドの裏テーマである“On Stage”と、三條場自身が愛してやまないクラシック音楽への思いを込めたジュエリーラインの誕生。その背景には、リピート率60%を支えるブランドづくりと、「憧れ」と「リアル」の両立を模索してきた彼女の試行錯誤があった。

クラシック音楽を“ジュエリー”に落とし込む

WWD:なぜこのタイミングでジュエリーラインを立ち上げたのか?

三條場夏海ディレクター(以下、三條場):元々「ガジェス」は華美なジュエリーに頼らず、女性自身の艶やかな肌や曲線を美しく見せるアパレルアイテムやスタイルを提案してきました。そのため、当初はジュエリーを作る考えはありませんでした。

ブランドの根底には“On Stage”というテーマがあります。幼少期からピアノや吹奏楽、ダンスなど、ステージに立つ経験を通じて自己肯定感を育んできた私自身の実体験から生まれた言葉で、「今を生きる女性に、ポジティブでアクティブに輝いてほしい」という思いを込めています。

WWD:その思いは洋服で表現できなかったのでしょうか。

三條場:洋服でクラシック音楽を表現しようとすると、どうしても非日常的なドレスに寄ってしまいます。一方でジュエリーは、人生の節目や思い出と共に身に着け続けられる存在。女性の人生の歩みに寄り添う「お守り」のようなアイテムとして、ジュエリーならブランドの価値観を日常に落とし込めるのではないかと考えました。

WWD:三條場さんはクラシック音楽との関わりも深いそうですね。

三條場:雑誌企画をきっかけにクラシック音楽業界とのご縁が生まれ、現在は「霧島国際音楽祭」のPRや演奏家のスタイリング、ビジュアルプロデュースなどにも携わるようになりました。「「ガジェス」とクラシック音楽には、伝統的で変わらない価値を持つという共通点があります。

WWD:今回のジュエリーローンチにあたり、オリジナル楽曲の制作に世界的フルート奏者の上野星矢さんを起用されています。

三條場:「霧島国際音楽祭」でご一緒したことがきっかけです。上野さんは確かな実力に加え、品格と艶やかなムードを併せ持つ方。その佇まいが「ガジェス」の世界観とも重なりました。

また、フルートは華奢な見た目に反して非常に多くの息を使う楽器です。その息遣いが生み出す躍動感や艶っぽさにも、ブランドとの親和性を感じました。

五線譜をモチーフに、人生を重ねるジュエリー

WWD:ジュエリーにも音楽的な要素を落とし込んでいる。

三條場:ジュエリーラインのメインとなるのは、五線譜リングシリーズです。就職や結婚など、女性が人生の変化と共に、自分の歴史を指に重ねて紡いでいく様子を、五線譜に音符が乗ってメロディーを奏でていく過程に見立てました。

アイテムには、それぞれ楽器や音楽用語のディテールを忍ばせています。例えば、ピアノの黒鍵と白鍵が美しく連なる様子から着想を得た“Sergei Ring”(4万4000円)、強さを意味する音楽記号の“f(フォルテ)”と、ハープの美しいカーブからデザインした“Emmanuel Hoop Earrings”(6万3800円)などを用意しています。

WWD:中でもおすすめは?

三條場:ピアス“Lorraine Bar Diamond Earring”(5万8300円)です。耳たぶを挟むような唯一無二のデザインで、見る角度によって表情が変わるユニークなピアスに仕上げました。これは耳に当ててみて初めて魅力が伝わるので、ポップアップでぜひ実物を見ていただきたいです。

WWD:素材にラボグロウンダイヤモンドを採用した理由は?

三條場:アパレルアイテムとの価格帯のバランスです。「ガジェス」の主力アイテムであるジャケットが約6万円代という中で、高額になりすぎないようにファインジュエリーとして楽しんでもらえる価格設定を目指しました。

WWD:製品のビジュアルも「ガジェス」らしい。

三條場:よく見かけるジュエリーブランドの広告は、静寂で美しいイメージがありますが、今回「ガジェス」はその逆を目指しました。というのも、ジュエリーは身につけて本来の輝きを発揮するもの。パソコンを打つ手元や、髪を耳にかける瞬間など、日常の動きの中で輝くジュエリーを表現したかった。

熱狂的コミュニティーの拡大と今後のビジョン

WWD:「ガジェス」の現在地と、今後の戦略について教えてください。

三條場:おかげさまで公式オンラインストアでのリピーター率は約60%と、ファンの皆さまに支えられています。ブランドの主力は、スカートやパンツ、ジャケットを展開する“テイラーシリーズ”で、サイズ展開を広げたことで新しいお客さまも、男性客も増加しました。

今回のジュエリーは、アパレルよりも気軽に手に取っていただけるエントリーアイテムになると期待しています。そして、今後は既存のお客さまに喜んでいただけるVIP向けディナーやドレスアップイベントなどの体験価値を高めつつ、新規顧客の獲得が課題です。

WWD:具体的には?

三條場:ブランドの世界観と、実際にお客さまが求めるリアルな着こなしとのバランスについて考え直しています。2023年プレ・フォール・コレクションでは、ブランドの根幹を体現するためにパリでルックを撮影しました。エッジの効いたスタイリングでブランドのアイデンティティーは完璧に表現できた一方、「買いにくい」という声もあり、お客さまを少し置いてけぼりにしてしまった実感もあったんです。

WWD:そこからどのように軌道修正を行ったのでしょうか。

三條場:シーズンの合間にわかりやすく日常に落とし込んだルックをシンプルに並べて見せる投稿をスタートしました。それが新規顧客の獲得と、売り上げに直結したのです。“お客さま目線に立ち返る”という大切さを改めて実感しました。

もちろん、パリでのルック撮影が無駄だったわけではありません。ブランディングのために必要だったシーズンです。これからは、ブランドのイメージを強く打ち出す「憧れ」の提案と、お客さまに寄り添う「リアル」な提案を、意識的に行き来していきたいと思っています。

WWD:最後に、三條場さんご自身の目標を教えてください。

三條場:いつか「ファッションとクラシック音楽業界をつないだのは三條場だ」と言われるような存在になりたいです。クラシック音楽業界には素晴らしい方がたくさんいますが、ファッションやビューティの楽しみ方にはまだ伸びしろがあると感じています。その魅力をもっと届けていきたい。

そして最大の夢はオーケストラの生演奏に合わせて、「ガジェス」のランウエイショーを開催すること。いつか必ず実現させたいですね。

ポップアップ情報

大阪

期間:7月3〜5日
場所:ATELIER ECRU
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-9-11 2階
営業時間:
7月3日 13:00〜19:00(初日のみ完全予約制)
7月4日 11:00〜19:00
7月5日 11:00〜16:00

製品一覧

五線譜リングシリーズ

ピアス

イヤーカフ&その他

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注目の俳優、関水渚が語る新ドラマ「今夜もシリアルキラーと待ち合わせ」 難役への挑戦と横山裕とのバディ

PROFILE: 関水渚/俳優

PROFILE: (せきみず・なぎさ)1998年6月5日生まれ、神奈川県出身。2015年「ホリプロタレントスカウトキャラバン」のファイナリストに選出。17年、「アクエリアス」のCMでデビュー。19年、映画「町田くんの世界」で映画初主演を務め俳優デビュー。同作で、ブルーリボン賞新人賞、キネマ旬報ベストテン新人女優賞など数々の賞に輝く。その後も、「コンフィデンスマンJP プリンセス編」(20)、「コンフィデンスマンJP 英雄編」(22)、「ウェディング・ハイ」(22)などに出演。「4分間のマリーゴールド」(19、TBS)、連続ドラマ初主演を務めた「八月は夜のバッティングセンターで。」(21)、「元彼の遺言状」(22)、NHK大河ドラマ「どうする家康」(23)、「シガテラ」(23)、「婚活1000本ノック」(24)「家政婦クロミは腐った家族を許さない」(25)、TBS日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(25)など、ドラマでも活躍中。

7月1日にスタートするカンテレ・フジテレビ系の新連続ドラマ枠「水ドラ★イレブン」の第1弾「今夜もシリアルキラーと待ち合わせ」。人気漫画を実写化した本作は、婚約者を奪われた刑事・磯貝史郎(横山裕)と、犯人に触れると“殺した人数”が視覚化される特殊能力を持つ女性・黒井ヒナタが、それぞれの復讐のために秘密裏にバディを組み、日常に潜む猟奇殺人鬼(シリアルキラー)と対峙していく怒涛のサスペンスだ。

このヒロイン・ヒナタという、かつてないほどにヒリヒリとした危うさを抱えた難役に挑むのが、若手実力派として躍進を続ける関水渚。劇中では、シリアルキラーを誘い出すオトリとなるため、変幻自在にコスチュームを変える“命がけの七変化”も大きな見どころとなっている。原作の持つ圧倒的なスピード感に魅了されたと語る彼女に、役作りの苦悩や横山裕の印象、ファッションへのこだわり、そしてこれまでのキャリアの変遷についてじっくりと話を聞いた。

殺人鬼に自ら接近する設定の妙

——本作のオファーを受け、タイトルを最初に知った時の印象や台本を読んだ感想を教えてください。

関水渚(以下、関水):台本をいただく前に原作の漫画を読ませていただいたのですが、これが本当にものすごくおもしろくて! 展開がいつも読めず、「え、そうなるんだ!」という驚きに満ちていました。まだ連載途中なので、私自身も続きがすごく気になっているファンの一人なんです。台本は原作と少し違う部分もあるのですが、やはりものすごく魅力的。これは私たちがうまく表現できたら、間違いなく素晴らしい作品になると確信しています。

——物語の中で、最も緊張感のある部分はどこですか?

関水:やっぱり、いくら目的があるとはいえ「殺人鬼に自ら接近していく」という設定そのものですね。これまでの作品だと、すでに捕まっているシリアルキラーと対峙するものはありましたが、今回は生身の殺人鬼に自分からついていく。ものすごい勇気ですし、その瞬間のヒナタの覚悟の決め方はとても新鮮に映りました。

——今回の役作りで最も大変だと感じることは何でしょうか?

関水:どんなに頑張っても、ヒナタが持つ特殊な能力(触れた相手の殺人数が分かる能力)が実際に私自身の手に入るわけではないという点です。その能力があるからこそのリアクションや、それが見えることによる葛藤を100%理解するのはどうしても難しい。だからこそ、「どこまで深く想像力を働かせられるか」が今回の勝負なのかなと思っています。

横山裕は「頭の回転が早く、器の大きい人」

——今回、横山裕さんとは初共演となります。お会いする前後の印象はいかがですか?

関水:テレビで拝見していてもツッコミがめちゃくちゃ早くて、頭の回転が素晴らしいなと思っていましたが、実際にお会いしても「よくそんなツッコミを瞬時に思いつくな」と驚かされてばかりです。ずっとおもしろいことを言って現場を和ませてくださるので、すごく元気をいただいています。

以前、横山さんが出演されていた「アナザースカイ」でご家族やご兄弟とのエピソードを拝見して、お兄ちゃんとして本当に最高で優しい方だなと感じていました。温かいお人柄は実際の撮影現場でもそのままです。私がカメラ前に立つのが少し遅れてしまい「すみません!」と焦っていたら、横山さんは「いいよ、いいよ」と優しく声をかけてくださったんです。その細やかな気遣いや器の大きさに、日々救われています。

——劇中では歳の差バディとなりますが、どのようなバディにしていきたいですか?

関水:作中ではジェネレーションギャップを感じさせるような掛け合いもあります。横山さんは全然おじさんではないのに、、劇中では私が演じるヒナタは「おじさん」と言わなきゃいけないんです(笑)。本当にそんなことないのに……と思いつつも、そこは割り切ってしっかり言えるように頑張ります。

撮影で回を重ねるごとに、本当に心から信頼し合える関係性を築いていきたいですね。横山さん演じる磯貝さんはきっとヒナタを裏切らない人物だと思うので、その包容力に私自身も乗っかっていこうと思います。ヒナタは不器用ですが根は「いい子」なので、そこがブレないように演じきりたいです。

「なりたい自分」に合わせて服を選ぶ

——ビジュアルや衣装面での注目ポイントを教えてください。

関水:原作のイメージに近づけるために、髪の毛の先端をピンクに染めて姫カットにしました。この髪型はきっと今しかできない挑戦だなと思っています。衣装も、原作にあるヘソピアスのシーン(※関水さんは実際には開けていない)をはじめ、コスプレのようなものも含めてバリエーションがたくさんあるので、とても楽しみです。

——ヒナタはターゲットに合わせて外見を変化させていきますが、関水さんご自身もプライベートで「なりたい自分」に合わせて服を選ぶことはありますか?

関水:すごくあります! 特に気持ちが下がっている時などは、あえて自分が一番かわいいと思う服、大好きな服を着るようにしています。そうすると本当に元気が湧いてくるんです。

ヒナタにとっても、ファッションは自分の身を守るための「戦闘服」であり「鎧」のようなもの。どんなに辛いことがあっても身だしなみを適当にしないのは、服を妥協すると気分がマイナスの方へ沈んでしまうから。その感覚は、私自身も全く同じです。

気持ちが沈んでいる時は、「サカイ(SACAI)」のような作り手の強い意思が込められたデザイナーズブランドの服をよく着ますね。めちゃくちゃかわいくて自分のテンションも上がりますし、機能性も高くて本当に重宝しています。きちんとした服を着ていると、不思議とその自分になれる気がしますし、自分自身も「この服にふさわしい綺麗で適切な行いをしよう」と自然に意識が高まります。

友人の家で起こった
プライベートでの恐怖体験

——本作は「生活圏ホラー」と銘打たれていますが、実生活で「ゾワッとした恐怖」を感じた経験はありますか?

関水:実は、グロテスクな映像やホラー、お化けはめちゃくちゃ苦手で、普段は全く観ないんです(笑)。現場で血のりを見ている分には大丈夫なのですが、完成した映像になると怖くて観られなくなっちゃう。でも、今回のドラマはホラーが苦手な私でも「大丈夫」と思えるサスペンスフルなおもしろさなので安心してください。

ただ、実生活での恐怖体験で言うと、昔、都内なのにバス・トイレ別で家賃が2万5000円という女の子の友人の家に遊びに行ったのですが、家の前に着いた瞬間に、それまで感じたこともないような「ここに入りたくないかも……」という不気味な感覚に襲われたんです。それでも中に入り、夜に2人で床に座って喋っていたら、当時まだホームボタンがあった時代のiPhoneのSiriが、触れてもいないのに突然勝手に起動して、遠くの方で喋り出したんです。あれは本当にゾワッとしたし、めちゃくちゃ怖かったです。破格の家賃には理由があったのかも、と今では思っています(笑)。

——作中のように、日常生活で「この人はどんな生活をしているんだろう」と周囲の人に想像を巡らせたり、探偵気分になったりすることはありますか?

関水:原作を読んでからというもの、作中で「え、この人が!?」という意外な人物が殺人鬼として登場するので、最近ちょっと日常生活でも「もしかしたらこの人も……?」なんて疑い深く周りを見てしまう自分はいます(笑)。どこに潜んでいるか分からないのが、リアルな恐怖ですよね。

ただ、普段の私は相手によります。「この人と友達になりたいな」と思ったら、興味が湧いて自然と普段の生活について想像したり、自分から質問しちゃいますね。仕事の現場でも、何も知らない状態よりも少しでも相手のことを知っている方が絶対に愛着が湧くので、積極的にコミュニケーションを取るようにしています。

——もし、相手の状況が「数字」として見える特殊能力を持てるとしたら、どんな数字を読み取りたいですか?

関水:「今イライラしている度合いが何パーセントか」とか「お腹の空き具合が何パーセントか」という数字が見えたら便利だなと思います。女性同士でご飯に行く時って、お互いに気を遣い合って「何でもいいよ」となりがちじゃないですか。相手の本当の空腹度や食べたいものがパッと数字で分かれば、無駄に気を遣わせずに済むので楽ですよね……。でも、やっぱり正解が分からないからこそ会話が弾んでおもしろいのかもしれません。

映画の撮影現場で長澤まさみがかけてくれた言葉

——作中では「つらい時には笑え」という姉の言葉がヒナタの軸にありますが、関水さんがご家族から言われて大切に守っている言葉はありますか?

関水:両親からずっと言われている「仕事に対してとにかく一生懸命頑張りなさい」「周りの人への感謝を忘れずに頑張りなさい」という言葉です。当たり前のことのように思えますが、一人で仕事をしていていっぱいいっぱいになると、つい視野が狭くなって優先順位がブレてしまう瞬間があります。それを両親がいまだに常日頃から言ってくれるので、ハッと我に返るリマインドになっていて、今でも一番大切にしています。

もともとは普通に大学を卒業して就職することを想定していた両親なので、私が突然「芸能界に入りたい」と言い出した時は驚かれましたし、最初は反対されていました。でも、私があまりにも熱心に情熱を訴え続けたので、根気に負けて、折れてくれて。初めての映画「町田くんの世界」への出演が決まった時から、徐々に反応が変わりました。そこから活動を3年ほど継続したあたりで、私がこれまでの人生で見たことがないほど仕事にのめり込んでいる姿を見て、本気度を認めて完全に全力で応援してくれるようになりました。演じることも、この業界で働く熱量のあるスタッフやキャストの皆さんとモノづくりに向き合う空間も、本当に大好きなんです。

——近年はスケバンや家政婦、婚活女子などキャラクターの強い役柄から、今作のような内面が複雑な役まで幅広く演じられています。役作りへのアプローチに変化はありますか?

関水:これまでの集大成であり、同時に新しいアプローチだなと感じています。特に「婚活1000本ノック」でのコメディーの役は、それまで経験がなくて「自分はなんてつまらない人間なんだろう」ともの凄く悩み苦しんだ大きな挑戦でした。映画「コンフィデンスマンJP」でもご一緒した田中亮監督が、撮影前の早朝から私のためにリハーサルの時間を割いて支えてくださり、チーム一丸となって乗り越えられた思い出深い作品です。

キャラが強い作品の時は「こう見せたらおもしろいかな」と俯瞰の視点で役に近づいていきますが、今回のような役は「なぜこのセリフが出るんだろう」と四六時中彼女のことばかり考えて、自分自身の過去の似た経験とごっちゃにしながら、役を自分に引き寄せていく感覚です。カロリーの消費量は今回の方が圧倒的に高いですね(笑)。最初の数年間は先輩方と同じ空間にいるだけで圧倒されて何も喋れませんでしたが、徐々に現場の空気に慣れて、自分が監督に質問したいことをしっかりと言語化してコミュニケーションが取れるようになってきました。最近は現場に年下の共演者の方々が増えてきて、先輩としての楽しさも少しずつ感じています。

——これまでの俳優人生の中で、決定的な影響を受けた言葉や先輩の態度はありますか?

関水:「コンフィデンスマンJP プリンセス編」の撮影の際、長澤まさみさんが「私もまだまだ上を目指してやれると思っているから、渚ちゃんも一緒に頑張ろうね」と言ってくださったんです。トップを走るあの方が「まだ上に行く」と本気で言っている姿を見て、「私はもっと死に物狂いで頑張らなきゃいけない」と強く魂を揺さぶられました。いつか私も、後輩たちにそういう言葉を背中で示せるような俳優になりたいです。

——最後に、長丁場の過酷な連ドラ撮影を乗り切るためにしていることや、終わった後にやりたいことを教えてください。

関水:クランクイン直前は、無駄に出歩かないようにしています。友達と遊びに行ったりすると注意力が散漫になってしまう気がするので、大好きなディズニーランドに行くのも、撮影がすべて終わってからのご褒美にしようと決めています。撮影中はしっかり睡眠をとってストイックに駆け抜けたいです。撮影期間中は、一回スイッチを切ってしまうと再び役の感情を入れるのに時間がかかってしまうので、あえてオンのまま、孤独や役の重みと真正面から向き合って駆け抜けると決めています。だからこそ、すべてやり遂げたら、実家に帰ってひたすら“ぐーたら”に過ごしたいです(笑)。世界で一番かわいい、実家の愛犬の匂いを思いっきり吸って安心したいですね。

PHOTOS:TAKAHIRO OTSUJI

「今夜もシリアルキラーと待ち合わせ」

◾️【水ドラ★イレブン】「今夜もシリアルキラーと待ち合わせ」
毎週水曜日23時放送
7月1日23時初回放送開始
キャスト:横山裕、関水渚、奥野壮、米倉れいあ、戸田昌宏、山崎紘菜
原作:「今夜もシリアルキラーと待ち合わせ」(原作)伊口紺 (漫画)中村優児
脚本:兒玉宣勝、枝常コウタ
音楽:Licaxxx
主題歌:SUPER EIGHT「再咲」
チーフプロデューサー:萩原崇
プロデューサー:中林佳苗(カンテレ)、黒澤優介・鈴木伊織(AOI Pro.)
演出:坂本栄隆、井上博貴、飯塚俊光
制作協力:AOI Pro.
制作著作:カンテレ、テレビ西日本
https://www.ktv.jp/konyamoserial/

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真鍋大度が描く新フェス「Future Frequencies Festival」の未来 「音楽、アート、テクノロジーが交わる新たなカルチャーが生まれる場所」

PROFILE: 真鍋大度/アーティスト・プログラマー・作曲家

PROFILE: (まなべ・だいと)1976年東京生まれ。東京理科大学で数学を学び、作曲家イアニス・クセナキスの思想に影響を受け、アルゴリズムや生成システムを用いた音楽制作に関心を持つようになる。 2006年にRhizomatiksを設立。テクノロジー、音楽、映像、身体表現を融合した作品を制作し、坂本龍一やビョーク(Björk)などのアーティストと協働。作品は「Sónar」や「MUTEK」などの国際フェスティバルで発表されている。またシナン・ボケソイ(Sinan Bokesoy)と共にロンドンでSonic Planet LTD.を設立し、実験的オーディオソフトウェアを開発。現在はStudio Daito Manabeを率い、人間の専門家とAIを組み合わせた制作体制による研究と作品制作を進めている。

音楽/アート/テクノロジーを横断する新しいフェスティバル「Future Frequencies Festival(フューチャー・フリークエンシー・フェスティバル)」(以下、「FFF」)が、7月11、12日の2日間、高輪ゲートウェイに誕生した実験的ミュージアム「MoN Takanawa」内の「Box1000」「Box300」で開催される。出演するのは、ジョイ・オービソン(Joy Orbison)、セイバーズ・オブ・パラダイス(The Sabres of Paradise)、ノウワー(Knower)、カッサ・オーヴァーオール(Kassa Overall)、長谷川白紙など、国内外の豪華アーティストたち。そのほか、トークや作品展示、コラボレーションパフォーマンスなど、多層的なプログラムを展開する。

この注目のイベントを「ビートインク(beatink)」とのタッグで主宰するのが、世界的なメディアアーティスト/音楽家の真鍋大度だ。真鍋はどのようなビジョンを抱き、この音楽とアートとテクノロジーの祭典を立ち上げたのか。構想の原点から、ライブ表現におけるテクノロジーの可能性、さらには「FFF」を通じて新たな文化やムーブメントを生み出そうとする展望まで、幅広く話を訊いた。

「Future Frequencies Festival」のきっかけは?

——まずは、この「FFF」という新しいフェスティバルを始めようと思ったきっかけから教えてください。

真鍋大度(以下、真鍋):2009年から「Flying Tokyo」というイベントを不定期でやっていたんです。それは「FFF」より全然小規模なものでした。海外からアーティストが来日しているときに、「ちょっとご飯を食べようよ」「遊ぼうよ」みたいな誘いをよく受けるので、せっかくだから同じコミュニティーにいる人たちを集めて、トークイベントなどを開催して交流を持ってもらいたいなと。そんなふうに、東京のクリエイターと海外のクリエイターの架け橋になるようなイベントをやってきたんです。例えばこれまでに呼んだアーティストを挙げると、Kode 9、Strangeloop、OK GoのDamian Kulash、Aaron Koblin、Marco Tempest、Zachary Lieberman、404.zeroやNONOTAKなどなどプライベートでも仲の良い友人を呼んでいました。ミュージシャンも呼んでいましたが、主にインタラクションデザイナーやメディアアーティスト、オーディオビジュアルのアーティストを招いていました。

「Flying Tokyo」はこれまで30回ほどやってきたのですが、2024年にその大型版として、経産省のサポートを受けて「Flying Tokyo 2024」を開催しました。招聘した海外のクリエイターや僕がメンターとなり、これから海外で活躍していくであろう若手クリエイター5人を選出して指導し、作品を発表してもらうというプロジェクトです。そして、その次のステップとして、若い日本のアーティストが東京で作品を発表できる機会を作りたいと考えていました。それが今回の「FFF」を構想した最初のきっかけですね。海外のアーティストを招聘しつつ、日本のクリエイターも紹介するような場所にしたいと考えたんです。

——「Flying Tokyo」は15年以上にわたって30回も開催されてきたとのことですが、それほど長くイベントを続けるのは簡単なことではないと思います。国内外のクリエイターの交流の場を作ることの重要性を、強く意識されていたのでしょうか?

真鍋:以前の東京には、西麻布の「SuperDeluxe(スーパー・デラックス)のように、音楽、アート、デザイン、テクノロジーなど、分野を越えた人たちが自然と集まり、新しいコラボレーションが生まれる場所がありました。でも今はイベントが細分化され、異なる分野の人が交わる機会は減っているように感じます。

一方、海外ではそうしたコミュニティーは今でも活発です。例えばLAに4月に行った際には、ラスベガスの「Sphere(ソフィア)」というイマーシブ施設を作ったエンジニアの家にアーティストやエンジニア、デザイナーが集まり、未完成のプロジェクトを発表し合い、その後に交流するような場が当たり前にありました。完成した作品を見るだけではなく、お互いに刺激を与え合うことに価値があるんです。

僕自身、海外のアーティストやキュレーターとのつながりがあり、日本を訪れる人も増えています。「FFF」では、そうした海外のクリエイターと日本のクリエイターが自然に出会い、新しいアイデアやコラボレーションが生まれる場を作りたいと考えています。

ライブだけでなく
交流の場としての「FFF」

——「フジロックフェスティバル(Fuji Rock Festival)」は「グラストンベリーフェスティバル(Glastonbury Festival)」、「サマーソニック(SUMMER SONIC)」は「レディング&リーズフェスティバル(Reading and Leeds Festival)」をロールモデルとして始まりました。「FFF」にとって、ロールモデルとなったフェスやイベントはありますか?

真鍋:僕が一番大きな影響を受けているフェスティバルは、バルセロナの「ソナー(Sónar)」です。基本的に音楽イベントは、ライブがたくさんあって、それを体験しに行くというものですよね。しかしソナーの場合は、昼の部である「ソナー・バイ・デイ(Sónar by Day)」で、「ソナー・プラス・ディー(Sónar+D)」というものが開催されています。そこではライブのほかにも、ワークショップやトークイベントや展示をやっていて、しかもそこで交流ができて、いろんなアーティストとつながったりできるんです。いわゆるオフステージの部分と言っていいのかもしれませんが、そこがすごく充実しています。ただアーティストのライブを見るだけではなく、彼らがどういうことを考えてライブをやっているか、その背景まで知る機会を作っているのは、すごくいいと思います。僕自身、今年も「ソナー」に行って、ライブとトークをやりました。やっぱりライブでパフォーマンスするだけじゃなくて、オーディエンスと近い距離で喋って交流したり、他のアーティストと交流したりする場所があるのは刺激的です。なので、「ソナー」は大きなロールモデルの一つです。

——確かに日本では、「ソナー」のようなイベントはあまり見当たらないですね。

真鍋:ほとんどありませんね。日本でいうと、昼にワークショップやレクチャーをやって、夜にパーティーやオーディオビジュアルのライブイベントをやっている「ミューテック・ジェーピー(MUTEK.JP)」が唯一、それに近いイベントだと思います。ヨーロッパだと、オーストリアの「アルス・エレクトロニカ(Ars Electronica)」や、オランダの「トゥデイズアート(TodaysArt)」など、メディアアート関連のフェスティバルがたくさんあります。「ソナー」や「アルス・エレクトロニカ」が作り上げたフォーマットなのですが、そういったところでは、日中は学び、夜はパーティーやライブパフォーマンスを楽しむという形が多いんです。でも日本だと本当にそういうものが少ない。「日本にもあればいいな」とずっと思っていたのですが、もう思っているだけではなく、自分で作ってしまおうと。そして、これから世界に羽ばたいていく日本のクリエイターにその機会を上手く利用してもらおう——それが「FFF」を始めたモチベーションなんです。

——「FFF」は「音楽/アート/テクノロジーの最前線が交差するイベント」と銘打っていますが、これらを統合してオーディエンスへとプレゼンテーションすることの意義、あるいはこれらの相互作用の重要性についてはどのようにお考えですか?

真鍋: 僕は音楽を作るときに、テクノロジーが新しいか古いかはあまり意識しません。必要であれば、マイクで机を擦る音を録音して使うこともあります。大切なのは作品そのものであって、使った機材や技術は本質ではないと思っています。

ただ、ライブでは話が変わります。技術の進化によって、音楽だけでなく、映像や照明、空間全体を一つの作品として設計する、同期することが昔よりも一般化されました。今は「ライブを見せる」だけではなく、「ショーそのものを作る」時代になっています。

「FFF」はテクノロジーを見せるイベントではありません。新しい技術によって音楽やアートの表現がどう拡張されているのか、その最前線を体験できる場にしたいと考えています。

ライブならではの音楽体験ができるラインアップ

——「FFF」は「ビートインク」との協業になります。彼らをパートナーに選んだ理由は?

真鍋:小規模なイベントなら自分たちだけでもできますが、数千人規模のフェスティバルになると、信頼できるパートナーが欠かせません。「ビートインク」は長年にわたって海外の優れた音楽を日本に紹介し続けてきた存在で、僕自身も彼らが紹介する音楽やイベントから大きな影響を受けてきました。長い付き合いの中で、その活動と姿勢をよく知っているからこそ、このフェスティバルを一緒に実現するパートナーとして最適だと思いました。

——会場は、高輪ゲートウェイに新しくできた「MoN Takanawa」ですね。

真鍋:特に東京だと、自分の構想が実現できる会場はかなり限られます。そのような中で「MoN Takanawa」は、ライブ会場があり、トークや展示のスペースもあります。施設として、さまざまな設備が充実しているんです。会場の1つとなる「Box1000」には、ステージ全面にLEDが常設されています。そういう会場は、そんなに多くありません。サウンドシステムも空間オーディオに対応できる、かなり質の高いものが導入されています。すごくいい環境だと思いますね。今の東京で、この規模で、この内容でやるのであれば、ベストな会場の1つだと思って選びました。

——非常に充実したライブやDJのラインナップが発表されていますが、出演アーティストの人選についてはどのようなことを意識されていましたか?

真鍋:ラインナップのベースは、プロフェッショナルである「ビートインク」に作ってもらい、僕も議論に参加する形で選んでいきました。ただ東京の若手アーティストに関しては、僕もかなりセレクションとキュレーションをしています。「このジャンルのアーティスト」という考え方ではなく、「ソナー」や、オランダの「デクマンテル・フェスティバル(Dekmantel Festival)」など、世界のフェスティバルに今どういう人たちが出ているのか、今どういう人たちが面白いのか、ということをリサーチした上で選んでいます。僕自身、音源では聴いたことがあっても、ライブは観たことがないアーティストもいるので、すごく楽しみにしています。

——ちなみに個人的には、一日目にジョイ・オービソン、セイバーズ・オブ・パラダイス、ロレイン・ジェイムス(Loraine James)が集結していることにかなり興奮しました。

真鍋:ジョイ・オービソンが出てくれるのは本当にすごいことですよね。彼は先日の「ソナー」にも出演していたのですが、1万5000人を収容できる最大ステージの「ソナークラブ(SonarClub)」でオーディエンスを沸かせていたんです。そんな超ビッグアーティストがこのフェスティバルに出てくれるのも東京ならでは、という感じがします。

——真鍋さんが、個人的に観るのを楽しみにしているアーティストはいますか?

真鍋:今回は本当にみんな楽しみですね。先ほども少し触れましたが、今は音源を作ることとライブセットを作ることは、まったく違う作業なんです。どのアーティストも音源とは別にライブの演出をしっかり考えています。音源を聴いていても、ライブではまったく違う体験になるので、本当に全アーティストが楽しみですし、「ビートインク」のおかげでこれだけのラインナップが揃ったのはすごいことだと思っています。

——「FFF」ではライブパフォーマンスだけではなく、トークや作品展示なども行われるとのことです。現時点で詳細は発表されていませんが、どのようなテーマや出演者を考えていらっしゃるのでしょうか?

真鍋:今のシーンについて幅広く議論できるラインナップにしたいと考えています。音楽カルチャーやクリエイティブ・カルチャー全般について、いろんな話が聞けるような場にしたいですね。

タイムテーブル

「FFF」は両日とも15:30開場となり、メインステージとなる「BOX1000」、音楽パフォーマンス以外にもオーディオ・ビジュアル・ライブ、ビジュアル・インスタレーションといったプログラムが展開する「BOX300」、トークや映像上映などが行われる「TATAMI」の3ステージで構成される。6月30日には「BOX1000」と「BOX300」で開催されるアクトのタイムテーブルが発表された。※「TATAMI」のプログラムは後日発表。

DAY1

DAY2

会場マップ

本イベントは、再入場可能であり、「BOX1000」「BOX300」「TATAMI」の各ステージ間の移動は自由。「FFF」オフィシャル・バーに加えて、施設内の「MoN Park Cafe」や「MoN Kitchen」でもフード・ドリンクが楽しめる他、話題の人気ドーナツ店「SON OF A TOM」の出店も予定されている。その他、イベント開催中には、足湯テラスやMoNファームといった施設内エリアへのアクセスも可能。

イベント概要

◾️「FUTURE FREQUENCIES FESTIVAL」
日程:2026年7月11、12日
会場:MoN Takanawa「Box1000」「Box300」
住所:東京都港区三田3-16-1

■出演者
DAY1
・Joy Orbison
・The Sabres Of Paradise
・Nosaj Thing × 真鍋大度
・Loraine James
・原 摩利彦
・Mount XLR
・Keigo Yoshida ※NEW
・Sogen Handa ※NEW
・Alminium ※NEW
and more

DAY2
・KNOWER
・Kassa Overall
・長谷川白紙
・YPY
・松丸契
・中田拓馬 ※NEW
and more

◾️チケット料金
1日券
DAY1(Standing):1万2000円
DAY2(Standing):1万4000円
2日通し券
Standing:2万3000円
一般発売中
https://linktr.ee/fff_tokyo

主催・企画制作:Studio Daito Manabe / Beatink / FIL
共催:MoN Takanawa: The Museum of Narratives
協力:Arts Council Tokyo
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=15808

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「FPM ミラノ」がサッカー日本代表“サムライブルー”を起用した新ビジュアルを公開

マッシュスタイルラボが展開するイタリア発のラグジュアリーラゲッジブランド「FPM ミラノ(FPM MILANO)」は、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)とのオフィシャルトラベルケースプロバイダー契約の取り組みの一環として、サッカー日本代表“サムライブルー”を起用した新ブランドビジュアルを公開した。

選手8人を起用した新ビジュアル

今回公開されたビジュアルには、2026年5月の代表活動招集メンバーから長友佑都、堂安律、中村敬斗、上田綺世、小川航基、菅原由勢、瀬古歩夢、鈴木唯人ら8選手を起用した。撮影は、サムライブルーの活動拠点である高円宮記念JFA夢フィールドの公開練習期間中に実施した。

ビジュアルには、キャビンサイズモデル“バンク S スピナー53(BANK S SPINNER53)”をベースに、日本代表別注カラーのレザーハンドル、サッカー日本代表バージョンのステッカーおよびエラスティックバンドを組み合わせた専用仕様を採用。また、ビジュアル撮影時には、表参道店や特設ウェブページで募集していたサポーターからの熱い応援メッセージが、選手やスタッフへ直接届けられた。

自分好みにカスタムできるオフィシャルライセンスグッズ

「FPMミラノ」は、JFAオフィシャルトラベルケースプロバイダー契約を記念し、“サムライブルー オフィシャルライセンスグッズ”を展開する。グッズとして日本代表カラーに着想を得た日本代表別注カラーレザーハンドル(1万9800円)、オリジナルステッカー8枚セット(4400円)、同3枚セット(1650円)をラインアップ。「FPM ミラノ」のラゲッジをベースに取り付け、自分だけの1台にカスタマイズできる。

また、オフィシャルライセンスグッズの発売を記念し、ノベルティキャンペーンを開催している。表参道直営店、公式オンラインストア、および各地のリミテッドストアで「FPM ミラノ」の商品を購入すると、商品1点につき背番号入りオリジナルステッカー1枚を数量限定でプレゼントする。
※キャンペーン内容は予告なく変更・終了する場合あり。

リミテッド コンセプト ストア開催概要

■松坂屋名古屋店

日程:4月8日〜7月28日
時間:10:00~20:00
場所:松坂屋名古屋店 北館1F イベントスペース
住所:名古屋市中区栄3-16-1

店舗概要

■FPM ミラノ 表参道

時間:11:00~19:00
住所:東京都渋谷区神宮前4-24-17

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