「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」が2022年プレ・フォール・コレクションを発表した。
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「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」が2022年プレ・フォール・コレクションを発表した。
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ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)は、自身と「ティファニー(TIFFANY & CO.)」とのコラボレーションを、Nigo新アーティスティック・ディレクターによる「ケンゾー(KENZO)」2022-23年秋冬コレクションのショー会場に、とあるアイテムを着用して登場することで発表した。
ファレルが着用していたのは、リムがダイヤモンドで縁取られ、テンプルにエメラルドがはめられているサングラス。「『ティファニー』と僕は“婚約”しているんだ」とファレルは米「WWD」に語った。ファレルによれば、サングラスは「今後たくさん控えている『ティファニー』とのプロジェクトの最初のアイテム」だという。
ファレルはこのプロジェクトはコラボレーションではなく、パートナーシップであることを強調。「これは(コラボレーション)ではなくて、パートナーシップなんだ。ものの見方が変わってしまうようなね。でも詳しく教えることはできない。今日ここに来たのは、Nigoを祝福するためだから」と詳細については口を閉ざした。Nigo新アーティスティック・ディレクターのデビューショーとなった同コレクションの会場には、カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)とその新たな恋人のジュリア・フォックス(Julia Fox)のほか、プシャ・T(Pusha T)、タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, The Creator)、シャイガール(Shygirl)らの姿もあった。
ファレルは「ティファニー」と同じくLVMH モエ ヘネシー·ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下の「ルイ・ヴィトン」とも08年にファインジュエリーのコレクションでコラボレーションしている。
「ティファニー」はLVMHの傘下入り以降、「シュプリーム(SUPREME)」とのコラボレーションのほか、ビヨンセ(Beyonce)、ジェイ・Z(Jay-Z)、BLACKPINKのROSE、トレイシー・エリス・ロス(Tracee Ellis Ross)、アニャ・テイラー・ジョイ(Anya Taylor-Joy)らをアンバサダーに起用しブランドのイメージを刷新している。
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ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)は、自身と「ティファニー(TIFFANY & CO.)」とのコラボレーションを、Nigo新アーティスティック・ディレクターによる「ケンゾー(KENZO)」2022-23年秋冬コレクションのショー会場に、とあるアイテムを着用して登場することで発表した。
ファレルが着用していたのは、リムがダイヤモンドで縁取られ、テンプルにエメラルドがはめられているサングラス。「『ティファニー』と僕は“婚約”しているんだ」とファレルは米「WWD」に語った。ファレルによれば、サングラスは「今後たくさん控えている『ティファニー』とのプロジェクトの最初のアイテム」だという。
ファレルはこのプロジェクトはコラボレーションではなく、パートナーシップであることを強調。「これは(コラボレーション)ではなくて、パートナーシップなんだ。ものの見方が変わってしまうようなね。でも詳しく教えることはできない。今日ここに来たのは、Nigoを祝福するためだから」と詳細については口を閉ざした。Nigo新アーティスティック・ディレクターのデビューショーとなった同コレクションの会場には、カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)とその新たな恋人のジュリア・フォックス(Julia Fox)のほか、プシャ・T(Pusha T)、タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, The Creator)、シャイガール(Shygirl)らの姿もあった。
ファレルは「ティファニー」と同じくLVMH モエ ヘネシー·ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下の「ルイ・ヴィトン」とも08年にファインジュエリーのコレクションでコラボレーションしている。
「ティファニー」はLVMHの傘下入り以降、「シュプリーム(SUPREME)」とのコラボレーションのほか、ビヨンセ(Beyonce)、ジェイ・Z(Jay-Z)、BLACKPINKのROSE、トレイシー・エリス・ロス(Tracee Ellis Ross)、アニャ・テイラー・ジョイ(Anya Taylor-Joy)らをアンバサダーに起用しブランドのイメージを刷新している。
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ワールドは、タレントの橋本マナミさんがブランドディレクターを務める婦人服ブランド「ナミマ(NAMIMA)」を1月20日から専用ECサイトで販売開始した。出産や子育てなどライフステージが変わる30〜40代の女性に向け、上品で機能的な服を提供する。
橋本さんが自身の妊娠や出産の経験をもとに企画した。「女性は産前・産後で体形が変わるし、授乳中に合う服はなかなか見つからない。どんなときでもきれいに見える服を作りたいと思い立った。特に丈のバランスにはこだわった」。リメイク服「スリュー(SRUE)」の植木沙織デザイナーと協業した。上品なワンピースやブラウスとして仕立てながらも、授乳などが楽に行えるよう工夫した。ワールドが社内に保有する在庫生地を使用するため、1品番あたりの生産は限られた点数になる。
税込価格は3WAYワンピースとタフタワンピースが2万4200円、サテンブラウスが1万9800円、サテンパンツが1万7600円。
ワールドの生産背景や人材などのリソースを活用し、社内外のデザイナーやインフルエンサーなど個人によるブランドを支援するプロジェクト「ワールド・ファッション・クラウド」の一環として展開する。昨年秋にスタートしたニット製婦人靴の「オイト(OITO)」、インフルエンサーの瀬戸晴加さんによるアパレルと食器の「クロエンス(CLOENC)」に続くD2Cブランドとなる。
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セブン&アイ・ホールディングス(HD)が、傘下のそごう・西武を売却する方向で最終調整に入ったと、31日夜に日経新聞電子版が報じた。セブン&アイHD広報は本紙の取材に対し、「(21年)7月に発表した中期経営計画に基づき、あらゆる可能性を排除せず検討していることは事実」と話すにとどめた。
セブン&アイHDはそごう・西武を2005年に買収、06年に完全子会社化したものの、長年の業績不振からの立て直しに道筋をつけられずにいた。19年から2年間は、地方店を中心に不採算店5店を閉店、約1300人の人員整理を行う大胆な構造改革を実施。だが新型コロナの厳しい市場環境もあり、直近の2021年3〜8月期も49億円の営業赤字と振るわなかった。
このことから近年セブン&アイグループは、米バリューアクトキャピタルなど同社の株式を保有する複数の海外投資家から百貨店事業の売却を求められていた。
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2022年のトレンドカラーにパープル系が浮上してきました。パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE)は、今年の“カラー・オブ・ザ・イヤー”として、青みがかった淡い紫“ベリーペリ(Very Peri)”を選びました。未来への期待を表現した色でもあるそうです。パープルは、大人っぽさや高貴なイメージが魅力。色選びやスタイリングをちょっと工夫すれば、今年らしいトレンドルックに仕上がります。
「パトゥ(PATOU)」からは、全身をパープルでまとめた装いが登場。気張らないスエット風のトップスと、ドレッシーなスカートを合わせた“カジュアル×グラマラス”ルックです。白文字のビッグロゴや腰周りの膨んだディテール、ドレーピーな仕立てが紫のトーンに動きや深みをもたらしています。今回は、濃淡パープル系のおすすめスタイリングをご案内します。
薄いパープルは優しい雰囲気で着こなせます。上下を近い濃淡でまとめる“トーン・オン・トーン”なら、きれいに仕上がります。
「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」は、ニットトップスとパンツで“トーン・オン・トーン”ルックに整えました。広めに開いたネックラインが、デコルテを美しく演出。チョーカーとネックレスも映えています。上下で素材の風合いをずらすことでリズムが備わりました。スッキリした“Iライン”が引き立っているのも、色調を抑えたからこそ。
薄めのトーンでまといやすい色といえば、ラベンダー。ピンク寄りのラベンダーなら、フェミニンなイメージに整います。2枚目の「CFCL」は、ニット素材のトップス&パンツのセットアップを、淡いラベンダーで彩りました。黒のライトアウターが、ラベンダーをさらに引き立てています。紫を生かすには、黒とのコンビネーションが効果的。ラベンダーにはさまれて、チラ腹見せがヘルシーにキマりました。
パープル系を使い慣れないうちは、押し出しの強い顔周りを避けて、ボトムスでトライするのがおすすめです。トップスとの合わせ方次第で、さまざまなムードに着こなせます。
「ニアー ニッポン(NEAR.NIPPON)」は、ラベンダーのスティックパンツがキーピースに。折り目の正しいセンタープレスがシャープな印象を与えています。パープルと相性抜群のオレンジをトップスに迎えて、コントラストを際立たせました。優美なドレープブラウスとマニッシュなパンツの組み合わせが、ジェンダーミックスのたたずまいに。ふんわりとしたブラウスのシルエットが、パンツの細さを引き立てています。
パープルは主張が強いので扱いに苦労しがちですが、白を合わせれば調和に導いてくれます。2枚目の「ババコ(BABACO)」は、上下をニットアップでまとめ、柔和な装いにまとめました。濃いパープルでもきつく見えないのは、白のレースニットが全体のトーンを和らげているから。パンツの脇からのぞくホールも軽やかな印象をプラスしています。足元はグリーンのサンダルでフレッシュにキメました。
ダイナミックな柄とパープルの組み合わせは、持ち味の妖艶さを濃くします。堂々と着こなすのがパープルを生かすコツです。
「ベース マーク(BASE MARK)」の装いがゴージャスに映るのは、紫がキーカラーだから。トレンドの“ベリーペリ”に近い色味が、グラマラスなムードを醸し出しています。プリーツスカートに施された絞り染め風の柄が動きを添えています。さらに、つばが波打つレディーハットもおそろいにすることで、あでやかさが一段と強まりました。
昔から高貴な色とされるパープル系だけに、装いを上品に落ち着かせる効果も期待できます。紫は陰影がきれいに出るので、プリーツやドレープとの組み合わせにぴったり。ラベンダーのプリーツパンツを、ムードメーカーに生かしたのは、2枚目の「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」。濃いピンク地の柄チュニックは、アートライクな着映え。パンツのおかげで、ノーブルな雰囲気が備わりました。
一見、癖が強そうなパープル系ですが、ミニマルなルックに取り入れたり、明るい色と合わせたりと、着こなしのバリエーションは意外と多彩。カラーブロックや柄物にも生かせます。持ち味の上品さやグラム感を押し出したスタイリングも可能なので、自分好みの“ベリーペリ”な着こなしを探し当ててみてはいかがでしょう。
The post 22年は“ベリーペリ”を押さえるべし! 淡いパープルコーデが人気急上昇【22年春夏トレンド】 appeared first on WWDJAPAN.
2022年のトレンドカラーにパープル系が浮上してきました。パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE)は、今年の“カラー・オブ・ザ・イヤー”として、青みがかった淡い紫“ベリーペリ(Very Peri)”を選びました。未来への期待を表現した色でもあるそうです。パープルは、大人っぽさや高貴なイメージが魅力。色選びやスタイリングをちょっと工夫すれば、今年らしいトレンドルックに仕上がります。
「パトゥ(PATOU)」からは、全身をパープルでまとめた装いが登場。気張らないスエット風のトップスと、ドレッシーなスカートを合わせた“カジュアル×グラマラス”ルックです。白文字のビッグロゴや腰周りの膨んだディテール、ドレーピーな仕立てが紫のトーンに動きや深みをもたらしています。今回は、濃淡パープル系のおすすめスタイリングをご案内します。
薄いパープルは優しい雰囲気で着こなせます。上下を近い濃淡でまとめる“トーン・オン・トーン”なら、きれいに仕上がります。
「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」は、ニットトップスとパンツで“トーン・オン・トーン”ルックに整えました。広めに開いたネックラインが、デコルテを美しく演出。チョーカーとネックレスも映えています。上下で素材の風合いをずらすことでリズムが備わりました。スッキリした“Iライン”が引き立っているのも、色調を抑えたからこそ。
薄めのトーンでまといやすい色といえば、ラベンダー。ピンク寄りのラベンダーなら、フェミニンなイメージに整います。2枚目の「CFCL」は、ニット素材のトップス&パンツのセットアップを、淡いラベンダーで彩りました。黒のライトアウターが、ラベンダーをさらに引き立てています。紫を生かすには、黒とのコンビネーションが効果的。ラベンダーにはさまれて、チラ腹見せがヘルシーにキマりました。
パープル系を使い慣れないうちは、押し出しの強い顔周りを避けて、ボトムスでトライするのがおすすめです。トップスとの合わせ方次第で、さまざまなムードに着こなせます。
「ニアー ニッポン(NEAR.NIPPON)」は、ラベンダーのスティックパンツがキーピースに。折り目の正しいセンタープレスがシャープな印象を与えています。パープルと相性抜群のオレンジをトップスに迎えて、コントラストを際立たせました。優美なドレープブラウスとマニッシュなパンツの組み合わせが、ジェンダーミックスのたたずまいに。ふんわりとしたブラウスのシルエットが、パンツの細さを引き立てています。
パープルは主張が強いので扱いに苦労しがちですが、白を合わせれば調和に導いてくれます。2枚目の「ババコ(BABACO)」は、上下をニットアップでまとめ、柔和な装いにまとめました。濃いパープルでもきつく見えないのは、白のレースニットが全体のトーンを和らげているから。パンツの脇からのぞくホールも軽やかな印象をプラスしています。足元はグリーンのサンダルでフレッシュにキメました。
ダイナミックな柄とパープルの組み合わせは、持ち味の妖艶さを濃くします。堂々と着こなすのがパープルを生かすコツです。
「ベース マーク(BASE MARK)」の装いがゴージャスに映るのは、紫がキーカラーだから。トレンドの“ベリーペリ”に近い色味が、グラマラスなムードを醸し出しています。プリーツスカートに施された絞り染め風の柄が動きを添えています。さらに、つばが波打つレディーハットもおそろいにすることで、あでやかさが一段と強まりました。
昔から高貴な色とされるパープル系だけに、装いを上品に落ち着かせる効果も期待できます。紫は陰影がきれいに出るので、プリーツやドレープとの組み合わせにぴったり。ラベンダーのプリーツパンツを、ムードメーカーに生かしたのは、2枚目の「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」。濃いピンク地の柄チュニックは、アートライクな着映え。パンツのおかげで、ノーブルな雰囲気が備わりました。
一見、癖が強そうなパープル系ですが、ミニマルなルックに取り入れたり、明るい色と合わせたりと、着こなしのバリエーションは意外と多彩。カラーブロックや柄物にも生かせます。持ち味の上品さやグラム感を押し出したスタイリングも可能なので、自分好みの“ベリーペリ”な着こなしを探し当ててみてはいかがでしょう。
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「タナカ(TANAKA)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。
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アディダス(ADIDAS)は26日、2022年中に新たに2800人を雇用すると発表した。47カ国・307の勤務地で雇用する予定だが、800人以上が同社の本拠地であるドイツでの勤務になると見込まれている。また、多くは店舗での採用になるという。
アディダスは22年現在、6万2000人の従業員を抱えている。そのうち7000人はドイツを拠点とするが、さまざまな国籍の人材がいるため、社内の公用語は英語だ。平均年齢は32歳。雇用拡大計画に伴い、多様性の向上にもいっそう力を入れる。例えば、現在は35%を占める女性リーダーの割合を、25年までに40%にすることを掲げた。
同社のアマンダ・ラージクマール(Amanda Rajkumar)=グローバル人事・人材・カルチャー担当取締役は、「雇用者として新たなスタンダードを設定したい。当社ならではの、従業員を惹きつける労働環境の整備にいっそう力を入れていく」とコメントした。
アディダスは21年8月、傘下の「リーボック(REEBOK)」をブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)に売却することを発表しているが、取り引きは22年1〜3月(第1四半期)に完了する見通し。これに伴い、「リーボック」は150人の従業員を解雇するという。
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「シャネル(CHANEL)」はおなじみのグラン・パレが改修工事中のため、昨年10月のプレタポルテに続いて、グラン・パレ・エフェメールでショーを開催。一時的な施設ではあるが、全体の大きさは本家と変わらないという。そこに、シンプルな演出を好むヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)=クリエイティブ・ディレクターにしては珍しく、大がかりなセットを用意した。
今回の舞台装置や演出のためにタッグを組んだのは、彼女が長年コラボレーションを望んでいたというフランス人現代アーティストのグザヴィエ・ヴェイヤン(Xavier Veilhan)だ。グザヴィエが「ミニゴルフ場と馬術の障害飛越のコースの中間のような、庭園があるオープンエアの空間をコンセプトにした」と説明するセットについて、ヴィルジニーは「構成主義(1910〜20年代にロシアで起こった芸術運動)を軸とする彼の作風は、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の作品を思い起こさせます」とコメント。天然木の合板など素朴な素材をベースに作る装飾は”万国博覧会”をイメージしており、空中には飛行船のように大きなバルーンや幾何学的なオブジェが浮かび、随所に曲線や回転する大きな円形モチーフが見られる。その中の一際高い台には巨大な楽器のような作品が置かれ、フランス人ミュージシャンのセバスチャン・テリエ(Sebastien Tellier)が生演奏を披露する舞台となった。
会場が暗くなると、グザヴィエが制作した映像が流れた後、グレース・ケリー(Grace Kelly)の孫で、「シャネル」のアンバサダーを務めるシャルロット・カシラギ(Charlotte Casiraghi)が黒のツイードジャケット姿で毛並みの美しい馬にまたがり登場。ゆっくりと闊歩したと思えば途中からは速度を上げ、土が敷かれたランウエイを駆け抜けてショーが幕を開けた。この演出は、創業者のガブリエル・シャネルが乗馬の世界を愛していたことに通じるもの。シャルロットもまた、かつて馬術の訓練を受けていたベテランだという。
冒頭に登場したのは、細身のノーカラージャケット。ウエストを絞り、サイドベンツを配した乗馬服のようなデザインが特徴的だ。そんなジャケットに合わせるゆったりしたパンツにはサイドに大胆な切り込みを入れ、ドレスやロングスカートには腿までの深いスリットを加えることで、今季の鍵となる”軽やかさ”を表現。ツイードのミニドレスやコートも腰を絞ったコンパクトなシルエットで、快活な印象に与える。
コレクションの中で新鮮に映ったのは、ドレスの上にツイードのジャケットとスカートを合わせたスタイル。スカートは腰のボタンのみで留めるフロントが開いたデザインで、下に着たドレスが覗く。エアリーなドレスは、セットにも呼応する幾何学モチーフや、可憐な小花の刺しゅう、フリル、フェザーで装飾。クロップドジャケットを合わせたホワイトのマキシドレスには、ルサージュによるビーズ刺しゅうのカメリアが咲いた。
ショー後、ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントは、「オートクチュールで大切なのは、コレクションのユニークなストーリーを感じてもらうこと。コレクションそのものだけでなく、装飾やセット、音楽などすべてをミックスすることで、特別なエモーションを伝えている。エモーションはお金で買うことはできない、ラグジュアリーの極みだ。クチュールはメゾンのDNAでもあり、イメージメーカーとしての大きな役割を担っている」と語った。今回の演出は、それを感じられるものだった。世界のクチュール顧客が必ずしも渡仏できない中、壮大な演出はコレクションのストーリーを伝播し、エモーションをかき立てるために、ますます重要になっているのかもしれない。「シャネル」は7月のクチュールショーでも再び、グザヴィエとタッグを組む予定だ。
2022年春夏オートクチュール・ファッション・ウイークが、1月24日から27日まで開かれた。オートクチュールとは「高級仕立て服」のこと。職人たちが何百時間もかけて作り上げる贅を極めた作品が披露されるだけでなく、クリエイティビティーの実験ラボという側面もある。複数回に分けて、キーブランドの現地リポートをお届けする。
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ファーストリテイリングは、「サステナビリティレポート2022」の英字版・日本語版を公式サイト上で公開した。従来、同レポートはアナリストや株主などに向けて公開していたが、21年版から刷新し、一般消費者も読者として意識した構成としている。22年版では、巻頭特集で柳井正会長兼社長と、医学者である山中伸弥・京都大学iPS細胞研究所所長との特別対談を掲載している。
柳井会長と山中所長の対談は、パンデミックを受けた世界の科学者たちの反応や、ワクチン接種に見る「個人の力、民間の力」の活性化などが要旨。柳井会長は20年に、個人として京都大学へ100億円の寄付をしており、山中所長らが進めている新型コロナウイルス研究やiPS細胞研究などに充てられている。
ほかに、「ユニクロ(UNIQLO)」のグローバルブランドアンバサダーで、09年からユニクロと所属契約を結んでいる車いすテニスのプロプレーヤー、国枝慎吾選手と、自動車産業や航空宇宙分野で注目を集める若手UXデザイナー、エマ・カライジャン(Emma Kalayjian)氏との対談や、バングラデシュ、ベトナム、米ロサンゼルスのZ世代アクティビスト3組の活動などを紹介。ファーストリテイリングとしての2030年に向けたサステナビリティ目標とそのアクションプラン、難民支援の取り組みの成果なども紹介している。
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セイコーウオッチは1月28日、「セイコーブティック 大阪心斎橋」をオープンした。売場面積は162平方メートル。隣接し、店舗内通路で行き来できる「グランドセイコーブティック 大阪心斎橋」と合算すると333平方メートル以上で、世界最大の売り場となった。
ブティック専用モデルや数量限定品をラインアップするほか、2月18日にローンチ予定の新生「キングセイコー」も発売前に手に取ることができる。またサービスカウンターでは、専門の技能士がメンテナンスや修理の相談に対応する。同社は、「ブランドの世界観を体感してもらえるイベントも定期的に開催したい」と話す。
■セイコーブティック 大阪心斎橋
オープン日:1月28日
時間:月〜土曜日 11:00~20:00 / 日祝 11:00〜19:00
定休日:無休
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-3-11 大阪豊田ビルディング1階
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ドーバー ストリート マーケット ギンザ5階の「アンダーカバー(UNDERCOVER)」のスペースが、2月3日にリニューアルオープンする。従来は4階でウィメンズ、5階でメンズを扱っていたが、リニューアルによりウィメンズ、メンズを統合。共に5階で販売する。
リニューアルオープンを記念して、限定商品のTシャツを販売する。4サイズ展開で各1万1000円(税込)。
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「タン(TAN)」が2022年春夏コレクションを発表した。
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「H&M」は2月22日から順次、“キッズ・クラシック・コレクション”を発売する。クラシックの名の通り、フォーマルなアイテムを集めたもので、カラーもネイビーやグレー、白などを基調とする。全33種からなり、価格は税込999~3999円。卒園式や入学式をはじめ、習い事の発表会や食事会での需要を見込む。
同ブランドは、「われわれは世界最大のオーガニックコットンユーザーであり、綿はオーガニックかリサイクル、もしくはサステナブルに調達されたもののみを使用する。“キッズ・クラシック・コレクション”も同様だ」と話す。
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マッシュビューティーラボのオーガニックビューティブランド「セルヴォーク(CELVOKE)」の田上陽子ディレクターが、1月末をもって同職を退任、退社する。後任は未定という。
田上氏はPR会社を経て2012年マッシュビューティーラボ入社。13年にオーガニックビューティブランド「エッフェ オーガニック(F ORGANIC)」、16年に「セルヴォーク」をスタート。天然由来成分をベースに、先進テクノロジーを用いたスキンケアラインとモード感を追求したメイクアップラインをそろえ、オーガニックコスメ市場開拓に先鞭をつけた。18年にはプロユースのナチュラルヘアケアブランド「オーバイエッフェ(O BY F)」を立ち上げた。
田上氏は2月中にも北海道への移住を予定。「今後は北の大地で土から自然の素材と向き合い、夫のワイン業を手伝いながら、新たな発信をしていきたい」としている。
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仏発・プロフェッショナル向けラグジュアリーヘアケアブランド「ケラスターゼ(KERASTASE)」は、すべのカラーヘアに向けた新シリーズ「クロマアブソリュ」を全国の取り扱いサロン及び楽天ケラスターゼ公式ショップで3月2日から順次発売する。
「クロマアブソリュ」はカラーヘアのために開発された独自技術“トリプルアシッドケア”を採用。カラーリングによる髪ダメージと色落ちをケアして、ヘアカラーが映える美しい髪へと導く。さらにシカケア成分として有名なツボクサエキス(コンディショニング成分)を配合し、髪表面をなめらかに整え、ちぢれやうねりを抑える。
髪の状態や仕上がりの好みに応じて組み合わせることのできる2種のシャンプーと3種のトリートメント、1種のアウトバスをラインアップ。中でも"ソワン クロマグロス"はサロン専売品では珍しいリキッドタイプのトリートメントで、髪表面をコーティングして艶やかに仕上げることができる。
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「WWDJAPAN」はルミネと共に、ファッション&ビューティ業界の次世代を応援するプロジェクト「MOVE ON」を開始した。「WWDJAPAN」が2017年に立ち上げ、業界の未来を担う人材を讃えてきた企画「NEXT LEADER」も、今年は「MOVE ON」の中で実施する。受賞者は「WWDJAPAN」2月14日号で発表すると共に、3月2日に開催する「Next Generations Forum」にも登壇いただく予定だ。「MOVE ON」企画の一環として、業界の有力企業の経営者に、自身がNEXT LEADER世代(20〜30代)だったころを連載形式で振り返ってもらった。第4回は、「マルティニーク(MARTINIQUE)」や「コンバース トウキョウ(CONVERSE TOKYO)」「サードマガジン(THIRD MAGAZINE)」などを手掛ける、メルローズの武内一志社長に話を聞いた。
WWD:自身がネクストリーダー世代だったころは、どのように仕事をしていた?
武内一志メルローズ社長(以下、武内):20〜30代前半は、ビギでメンズブランドのデザイナーをしていた。当時はDCブランドブームの全盛期で、デザイナーを志す人はDCブランドで腕を磨いてディレクターやチーフデザイナーになるというのが主流だった。僕もご多分に漏れず、DCの部署で力をつけようと思っていた。1992 年にメルローズに移ったのは、当時のメルローズの社長に「手伝ってほしい」と頼まれたのがきっかけ。あのころはDCブランドに陰りが出始めていて、非常に苦しい時代だった。DCの後にインポートブランド、セレクトショップと次々と新しい潮流が出てきて、僕自身も迷い子になっていた。
WWD:苦しい時代にはどのようなことを考えていたのか。
武内:前職で手掛けていたブランドも退店を余儀なくされる中で、「なぜDCブランドが下火になったのか?」と分析すると、成功例にならって同じことを繰り返してきたことが、結果的に消費者に飽きられてしまっていたのだと気づいた。メルローズに入ってからは、僕はここで何をすべきか、しばらく思い悩んだ記憶がある。悩んだ結果たどり着いたのが、自分がやりたいと思うものをやるべきだということ。それで、時代の空気を捉えながらも、自分の想像力をかき立ててくれるモノを詰め込んだものを作ろうと思い、誕生したのが「マルティニーク」だった。
WWD:ビギ時代はデザイナーだったが、メルローズでは徐々に仕事の領域も広がっていった。
武内:仕事は「何でもやる!」という意気込みで、好き嫌いに関係なく、全てを取り込んでやろうと挑んでいた。ビギ時代はデザイナー職に注力していたが、メルローズでは、モノ作りから売り上げの責任、店作り、ショップスタッフの装いまで全てを指揮した。次第に、トータルで考えることこそクリエイティブな作業で、これがなければブランドの世界観はお客さまに伝わらないという考えに変わっていった。世の中に向けて「ワクワクやドキドキを作り出したい」という気持ちを原動力にして、毎日気がついたら夜遅くまで働き続けていた。今は時代が違うのでそうした働き方がいいとは思わないが、当時さまざまなことを把握するには、必然的にこのくらいの時間が必要だった。
WWD:そのように情熱を持って打ち込めるモノが、そもそも何なのか分からないという若者も今は少なくない。
武内:まず、自分のやりたいことを見つけることは重要だ。僕の場合は、古い映画をたくさん観て育ち、銀幕の海外スターの洋服に憧れを持っていた。学生時代は、原宿の希少なビンテージを扱う古着店でアルバイトをしていたし、旅行や出張でパリやロンドンに行くと蚤の市に足を運んでいた。古いものがすごく好きで、自分のデザインにもそのルーツを感じる。時代を超えてすばらしいものを見つけては、インスピレーションとして溜め込んで、これらをどう表現したら今の時代に通用するかを常に考えていた。
WWD:今のようなキャリアパスは、当時想像していた?
武内:全く想像できていなかった。どちらかというと「自分は将来どうなるんだろうか」「果たして、この仕事で食べていくことができるんだろうか」という不安があった。そんなふうに思い悩んでいたから、あのころには戻りたくない(笑)。プライベートで経験したことを仕事に生かすことももちろんできるが、その一方で、仕事での重いプレッシャーを越えた先に、初めて見える景色もある。ふもとから頂上(ゴール)へと、いきなり挑戦するのは大変だ。振り返ってみると僕のキャリアも、「マルティニーク」の立ち上げや、メインの販路を百貨店からファッションビルに切り替えたことなど、その時々で中間地点のような目標があって、それを目指して一歩ずつ進んできた。それが少しずつ自信につながっていったように思う。
WWD:チームをマネジメントする上で、大切にしていることは?
武内:ブランドであれば、モノ作りを通して、その考え方やテーマをどう消費者へと届けるかが鍵になる。その核となるのが各部署の「つなぎ目」の部分だ。苦しんでいるブランドはセクショナリズムになりがちで、それぞれ頑張っているのに、エネルギーが分散して的に当たらない。コミュニケーション不足のズレは、店にもお客さまにも伝わってしまう。「目標を達成するために何をすべきか」を共有し、目詰まりがないように働きかけることはかなり経験を積んできたし、今も勉強させてもらっている。
WWD:採用活動などを通し、社内外の若い世代と接する中で感じることは何か。
武内:そつなく受け答えできる人が増えている印象がある。マニュアルでもあるのかな、と感じる程だ。われわれの仕事は、AさんでもBさんでもなく「あなただから任せたい」と思わせるような、個性や特技を持っていることが大切だ。輝いているがゆえに(何かが欠けていて)アンバランスな人もいるが、それでもいい。(満遍なく全てができる人ももちろんすばらしいが)何か光るモノを感じる子が、この業界には必要だと思う。
WWD:若い世代にメッセージを。
武内:主体的に情熱を注げることを見つけて、挑戦できる場所を探すことが重要だ。好きなことで成功すれば、人よりももっともっと深く考えることができる。僕自身も、困ったときに立ち返ることができる原点を持っていることに、今も助けられている。「服」という時代と共に呼吸をする仕事の中では、過去の成功に捉われずに、人々の琴線に触れるような、変化をいとわない成長が求められる。それを常に忘れないでほしい。
TEXT:ANRI MURAKAMI
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「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」がイタリアのボローニャ大学と提携し、サステナビリティにおける新たなプラットフォームを導入したと発表した。
この取り組みでは、同大学のアウグスト・ビアンキーニ(Augusto Bianchini)教授が提唱する定量的アプローチを活用する。具体的には消費分析や廃棄物管理を通じて、「サステナビリティの3つの柱」とする環境、社会、経済に関するデータの収集と指標の算出を行う。例えば、製造工程で排出された二酸化炭素量を算出することで、排出量削減のための新たな方針を立てることを可能にする、という考え方だ。
この分析手法を用いることで地球環境に及ぼす影響を数値で理解でき、工場で排出されるカーボンフットプリントを60%軽減させる施策に役立ったという。
プロジェクトの第一段階では、短中期的計画による再生エネルギーへの移行と、AIを活用した施設内のエネルギー消費の削減及び作業プロセスの効率化を図った。第二段階では、同社のサプライチェーンにおける循環型経済に関する主要データを収集・分析し、このパートナーシップで開発された循環型ビジネスのベストプラクティスを実践する段階へ移行する。
さらにこのアプローチを全サプライヤーと販売店にも適用して環境指標を算出し、2025年までにブランド全体の完全なカーボンニュートラル達成を目指す。
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本実証実験は、ネクイノが3月から開始予定の専用アプリをダウンロード・起動し、女性用トイレに設置してあるディスペンサーにスマートフォンをかざすことで生理用ナプキンを無料で提供する。生理用ナプキンは性質上突如として必要となることも多く、かねてより解決が望まれてきな大きな課題の一つ。女性の経済的な負担やジェンダーギャップ解消に向け、より本質的な女性の課題解決を目指す。
3社は多様なお客の利便性向上を目的に、生理用ナプキンを提供できる環境を整備すべく、本実証実験を通じて、利用者のニーズや寄せられる意見などを把握し最適な形での導入を検討する。駅の改札内にある女性用トイレに導入するのは関西の鉄道会社で初めて。南海電鉄の難波駅や商業施設、泉北高速の泉ケ丘駅などの一部女性用トイレで実施する。
ネクイノは2016年に創業。「世界中の医療空間と体験をリデザイン(再定義)する」ことをミッションに掲げ、テクノロジーを活用した次世代の医療空間の実現を目指す。18年6月にリリースしたオンライン診療でピルの処方や医療相談を提供するアプリ「スマルナ」は、21年11月時点で累計65万ダウンロードを記録。そのほか、法人向けの健康支援サービスや自治体と連携して災害時の医療支援やオンラインでの無料医療相談、教育機関との連携などに取り組む。昨年12月に始動した渋谷未来デザインとの「#しかたなくない」プロジェクトが大きな話題になった。
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本実証実験は、ネクイノが3月から開始予定の専用アプリをダウンロード・起動し、女性用トイレに設置してあるディスペンサーにスマートフォンをかざすことで生理用ナプキンを無料で提供する。生理用ナプキンは性質上突如として必要となることも多く、かねてより解決が望まれてきな大きな課題の一つ。女性の経済的な負担やジェンダーギャップ解消に向け、より本質的な女性の課題解決を目指す。
3社は多様なお客の利便性向上を目的に、生理用ナプキンを提供できる環境を整備すべく、本実証実験を通じて、利用者のニーズや寄せられる意見などを把握し最適な形での導入を検討する。駅の改札内にある女性用トイレに導入するのは関西の鉄道会社で初めて。南海電鉄の難波駅や商業施設、泉北高速の泉ケ丘駅などの一部女性用トイレで実施する。
ネクイノは2016年に創業。「世界中の医療空間と体験をリデザイン(再定義)する」ことをミッションに掲げ、テクノロジーを活用した次世代の医療空間の実現を目指す。18年6月にリリースしたオンライン診療でピルの処方や医療相談を提供するアプリ「スマルナ」は、21年11月時点で累計65万ダウンロードを記録。そのほか、法人向けの健康支援サービスや自治体と連携して災害時の医療支援やオンラインでの無料医療相談、教育機関との連携などに取り組む。昨年12月に始動した渋谷未来デザインとの「#しかたなくない」プロジェクトが大きな話題になった。
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アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。コロナを経て、小売業では消費者のもとに届くまでのサービス合戦がし烈になっている。2回にわたって、米国のラストマイルの攻防についてリポートする。
小売企業にとっての物流とはもともと製造から小売りまでの商品の流れを指してきたが、Eコマースの市場成長に伴って小売りから消費者までも含まれるようになってきた。この2つを区別するために、前者はファーストマイル、後者はラストマイルと呼ばれる。サプライチェーンもファーストマイルを意味する用語だったが、今の時代は製造から消費者までの全物流フローを指すことが多い(ちなみに小売段階の商品フロー、店間移動やセンターと店舗間の物流はミドルマイルと呼ばれる)。
特にアメリカは一定規模になると自社物流化するので、小売業界にとってファーストマイルのプライオリティーは高く、長く効率化にいそしんできた。そのためウォルマート(WALMART)やコストコ(COSTCO)といった大手小売企業のファーストマイルの技術は高く、サプライヤーによる評価も非常に高い。
ところがECの成長で突然ラストマイルという、それまで考えることもなかった新たな取り組み課題が突きつけられてしまった。この分野で先駆けているのはもちろんアマゾン(AMAZON)で、ラストマイルの自社物流化を進めて、今年中には物量で専門企業のUPSやフェデックス(FEDEX)を抜くという話も出てきているほどとなっている。
ファーストマイルは既存の小売企業の方が強いが、ラストマイルはアマゾンが強い、このアマゾンに負けている分野で追いつこうと各社それぞれが試行錯誤を繰り返している、これが今の米小売業界の現状である。
ラストマイルは大きく、“センター発”と“店舗発”に分類することができる。また店舗発は“宅配”に加えて“店舗ピックアップ”も分類として加えたい。この店舗ピックアップをアメリカではBOPIS(バイオンライン、ピックアップインストア)と呼ぶ。
パンデミック時にファッション業界は非エッセンシャルと見なされて、多くの企業が店舗閉鎖を余儀なくされた。店舗というチャネルが閉じてしまい、販売チャネルがECだけになってしまうという想像もしなかった窮地に追い込まれた。ルルレモン(LULULEMON)といった一部の優秀な企業を除いて専門店チェーンの多くは店舗発の準備をしてこなかったので、慌てて取り組み始めたのであった。
そしてこのおよそ2年間で分かってきたこと、または定着してきた基本的な考え方は、最優先すべき取り組みは“店舗ピックアップ”に重心を置くということである。ECの普及は止めることのできないトレンドなので、どうぞECで買って下さい、ただしぜひ店舗に来て下さい、というスタンスである。
小売企業にとって最も価値のある資産は店舗と店員であり、これを有効活用することこそがEC企業との差別化要因となるので、これは当然の考え方である。またアマゾンが業界スタンダートとしてしまった、一定の買い物額を超えると宅配料フリーという条件は、黒字化への大きなハードルとなり、“宅配”か“店舗ピックアップ”か、という選択肢ならば、小売企業が後者を選ぶのは必然である。
アマゾンはAWS、今はデジタル広告を強化していて、EC以外で儲けを出す仕組みを持っており、同列に並んでいたら勝つことはできない。
そのため多くの企業が店舗ピックアップの宣伝に努めており、消費者も受け入れていて、今後は店舗ピックアップが増えるだろうという見通しを立てる調査企業が多い。
以上を大前提として、店舗発の次の選択肢として存在するのが宅配ということになるのだが、宅配にはUPSやフェデックスといった既存の宅配企業を使う通常宅配の他に、短時間で届ける(通常は2時間以内)短時間宅配がビジネスとして急成長して、ここにも選択肢が生まれることになった。
アメリカではオンデマンド・デリバリーと呼ばれる。日本にはウーバーイーツ(UBER EATS)が進出しているのでご存知のことと思うが、買物代行だとこのビジネスモデルの本質を見間違うと思っているので、私はオンデマンド型短時間宅配と呼ぶことにしている。
もともとはスーパーマーケット業界と外食業界からスタートしているのだが、利用する小売りや外食企業が増え、ネットワークが大きく広がって、いまは衣料品やビューティといったファッション業界も普通に使う時代に入っている。ノードストロム(NORDSTROM)やメイシーズ(MACY'S)といったデパートメントストアは言うに及ばず、ギャップ(GAP)やセフォラ(SEPHORA)といった専門店チェーンも導入している。
その規模はもはや小売りや外食といった彼らを利用する側を超えており、小売りや外食が彼らを使うのではなくて、小売りや外食を彼らが囲い込んでいると理解すべきだと私は考えている。買物代行という表現はそのビジネスの一部しか表しておらず、だから見間違うと書いたのだが、その理由は次回詳しく解説する。
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「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。
第17回は「『売らない店』ってどんな店?」です。ニューヨークの体験型ショールーミングストア「ショーフィールズ」が夏に日本上陸することが話題になっています。「売らない店」と称される店舗が少しずつ増えていますが、日本でも浸透するのでしょうか。
【今回のキーワード】
米ショーフィールズが日本上陸/映える/丸井グループが掲げ始めた「売らない店」/リアル店舗の再定義/ベータ/西武渋谷店のチューズベース/大丸東京店の明日見世/顧客体験/D2Cのスタートアップ/40×60cmの家賃/店内にたくさんのAIカメラ/日米の品ぞろえの違い/D2C企業もリアルの場を求める/高島涼さん
出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する
横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身
五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など
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