H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)の2021年11月通期決算は、売上高が前期比6.3%増の1989億6700万スウェーデンクローナ(約2兆3876億円)、営業利益は5倍近く(同392.2%増)の152億5500万スウェーデンクローナ(約1830億円)、純利益は9倍近く(同785.7%増)の110億1000万スウェーデンクローナ(約1321億円)だった。
同社は循環型経済を推進する一環として、リセール市場にも参入している。15年には地元スウェーデンのリセールプラットフォーム、セルピー(SELLPY)の少数株主となっており、19年には1300万ドル(約14億円)を投じて持ち分を70%程度まで増加。19年4月には傘下の「アンド アザー ストーリーズ(& OTHER STORIES)」がセルピーと提携して自社ブランドの中古品販売に乗り出している。
今シーズンのテーマは、ザ・ビートルズ(The Beatles)の代表曲で、米のジャズシンガー、ニーナ・シモン(Nina Simone)のアルバムタイトルでもある“Here Comes The Sun”。21年春夏から3シーズン継続するキーワード“アンビバレンス バランス(真逆の感情を同時に抱くこと)”を、今季は“ロックカルチャーとオタクカルチャー”と捉え、それぞれの相反する要素を融合した。
ダイニングスペースでは、「オト」のCBDオイル入りを使用したスペシャルカクテル、“コットンラヴァー”や“ピローファイト”をはじめ、フランチャコルタ「カ・デル・ボスコ(CA' DEL BOSCO)」、「サンペリグリノ(S.PELLEGRINO)」のフルーティーなドリンクを提供。グラス片手にゲストは、「Wオオサカ」のフィンガーフィードを味わいながら、窓からの景色を眺めたり、フォトウォールで写真を撮影したりと思い思いに楽しんだ。
ブランドを率いるのは、堀江勝人・日南社長の娘で、現在28歳の堀江りつデザインディレクター。堀江デザインディレクターは工業デザイナーとして同社に入社したが、「高校から夢見ていたアパレルを諦めきれず」、会社をやめて米ニューヨークに留学。パーソンズ美術大学(Parsons School of Design)でファッションを学び、複数ブランドでの研修を経て、帰国後に再入社した。社内を改めて見渡すと、「最新の3Dプリンターがあったり、車のシートの縫製部屋があったりと、ファッションに生かせる技術がたくさんあることに気づき、アパレルプロジェクトを考案した」。普段はクライアントのイメージを具現化する試作品作りがメインで、社名は表に出ない。「でも、もっと多くの人に会社の技術力を知ってほしい。デジタル化が進み、フィジカルな試作事業のニーズが縮小していることを踏まえると、オリジナル企画でビジネスを拡大するのも会社に必要だ。アパレル事業が、そのきっかけになれば」と語る。
ブランドを率いるのは、堀江勝人・日南社長の娘で、現在28歳の堀江りつデザインディレクター。堀江デザインディレクターは工業デザイナーとして同社に入社したが、「高校から夢見ていたアパレルを諦めきれず」、会社をやめて米ニューヨークに留学。パーソンズ美術大学(Parsons School of Design)でファッションを学び、複数ブランドでの研修を経て、帰国後に再入社した。社内を改めて見渡すと、「最新の3Dプリンターがあったり、車のシートの縫製部屋があったりと、ファッションに生かせる技術がたくさんあることに気づき、アパレルプロジェクトを考案した」。普段はクライアントのイメージを具現化する試作品作りがメインで、社名は表に出ない。「でも、もっと多くの人に会社の技術力を知ってほしい。デジタル化が進み、フィジカルな試作事業のニーズが縮小していることを踏まえると、オリジナル企画でビジネスを拡大するのも会社に必要だ。アパレル事業が、そのきっかけになれば」と語る。