東コレに「トーガ」「トモ コイズミ」が楽天支援で参加 2022-23年秋冬は過半数がリアル発表

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)は、3月14〜19日に開催する2022-23年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」のスケジュールを発表した。全54ブランドが参加し、17ブランドが初参加。全体の過半数を超える30ブランドがリアルショーを行う。

 冠スポンサーの楽天による、日本発ブランドの支援プロジェクト「バイアール(by R)」には、「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」と「トーガ(TOGA)」が参加する。「トモ コイズミ」は初日に、「トーガ」は最終日にショーを行い、エンドユーザー向けのライブ配信も実施する。また両ブランドともに楽天のファッションECサイト「楽天ファッション(RAKUTEN FASHION」に出店し、限定商品を販売する。「トモ コイズミ」が常設サイトに出店するのは初めてだ。

 今シーズンは、東京都とJFWOが共催する「東京ファッションアワード 2022(TOKYO FASHION AWARD 2022)」の第7回受賞者もショーを行う。「シュガーヒル(SUGARHILL)」「ダイリク(DAIRIKU)」「キディル(KIDILL)」「ヨーク(YOKE)」「マリオン ヴィンテージ(MALION VINTAGE)」「ピリングス(PILLINGS)」「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」「マラミュート(MALAMUTE)」の8ブランドが参加する。また東京都と繊維ファッション産学協議会が主催するファッションコンペ「ファッション プライズ オブトウキョウ」の第4回受賞者「CFCL」も、凱旋イベントとしてリアルでの発表を行う。

 行政と共同したリアルイベントも企画する。JFWOと文化庁と日本芸術文化振興会は、レザーブランド「ブラックミーンズ(BLACKMEANS)」のランウエイショーを共催する。JFWOと経済産業省は、「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」のリアルショーも実施する。映像テクノロジー企業のクレッセントが提供する、ARとVRを駆使した4D撮影技術を活用して、新しいショー表現に挑戦する。

 まん延防止等重点措置の延長が検討されるなど、新型コロナウイルスによる不確定な状況が続く中での開催となる。古茂田博JFWO事務局長は「今シーズンも厳しいガイドラインに基づきつつ、新たに非接触型の入場管理システムを設けるなど、より安心・安全なファッションウイークを目指す」と語る。

【2022-23年秋冬RFWT スケジュール】
※★は初参加ブランド、●はウェブで発表

3月14日(月)
10:00 「ナインエム(9M)」●
11:00 「ヨーク(YOKE)」★
12:00 「メゾン シュン イシザワ(MAISON SHUN ISHIZAWA)」★●
13:00 「ホウガ(HOUGA)」●
15:00 「ダイワ(DAIWA)」★
16:00 「ノントーキョー(NONTOKYO)」
17:00 「シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)」
18:00 「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」★
19:00 「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」
20:00 「セヴシグ(SEVESKIG)」●

3月15日(火)
11:00 「ユーシーエフ(UCF)」●
12:00 「キディル(KIDILL)」
13:00 「オクシモロン(OXYMORON)」★●
14:00 「イレニサ(IRENISA)」●
15:00 「セイヴソン(SEIVSON)」
17:00 「ペイエン(PEIEN)」★
18:00 「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」●
19:00 「ネグレクトアダルトペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATIENTS)」
20:00 「コンダクター(EL CONDUCTORH)」
21:00 「チョノ(CHONO)」●

3月16日(水)
12:30 「タナカ ダイスケ(TANAKADAISUKE)」★
13:30 「チノ(CINOH)」●
14:30 「ネイプ_(NAPE_)」●
15:30 「ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)」
16:30 「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」
19:00 「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」
20:00 「リトルビッグ(LITTLEBIG)」★
21:00 「ハイク(HYKE)」●

3月17日(木)
11:00 「サポートサーフェス(SUPPORT SURFACE)」●
12:00 「マリオン ヴィンテージ(MALION VINTAGE)」★
13:00 「メグミウラ ワードローブ(MEGMIURA WARDROBE)」●
14:00 「ヨシオクボ(YOSHIOKUBO)」
15:00 「CFCL」★
16:00 「ビッグデザインアワード(BIG DESIGN AWARD)」★
18:00 「メアグラーティア(MEAGRATIA)」●
19:00 「ブラックミーンズ(BLACKMEANS)」★
20:00 「アポクリファ(APOCRYPHA.)」
21:00 「シュタイン(STEIN)」●

3月18日(金)
12:00 「ピリングス(PILLINGS)」★
14:00 「レインメーカー(RAINMAKER)」●
15:30 「サートグラフ(SARTOGRAPH)」●
16:30 「ニサイ(NISAI)」●
18:00 「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」●
19:00 「マラミュート(MALAMUTE)」
20:00 「ベースマーク(BASE MARK)」
21:00 「ゴールドウイン ゼロ(GOLDWIN 0)」●

3月19日(土)
11:00 「シュガーヒル(SUGARHILL)」★
12:00 「リコール(REQUAL≡)」
13:00 「ジョイア パン(GIOIA PAN)」●
14:00 「ペイデフェ(PAYS DES FEES)」
16:30 「ジン カトー × ユキ ミタムラ(ZIN KATO × YUKI MITAMURA)」●
17:30 「ダイリク(DAIRIKU)」★
18:30 「トーガ(TOGA)」
19:30 「ドレスドアンドレスド(DRESSEDUNDRESSED)」●

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「シャネル」と「ルイ・ヴィトン」が米国でバッグを次々に値上げ 66%高騰のモデルも

 ここ数年、ラグジュアリーブランドでハンドバッグの値上げが続いている。中でもその幅が大きいのは「シャネル(CHANEL)」と「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」だろう。

 例えば「シャネル」の“ミディアム クラシック フラップ(Medium Classic Flap)”は、2021年1月には6800ドル(約78万円)だったが、同年7月には7800ドル(約89万円)に値上げされ、22年2月現在では8800ドル(約101万円)となっている。米投資銀行ジェフリーズ・グループ(Jefferies Group)の調べによれば、同モデルの米国内での価格は19年11月から約60%値上がりしているという。100万円の大台に乗ると、「エルメス(HERMES)」の人気モデル“バーキン(Birkin)”の最低価格に近づいてくる。

 また、より大きな「シャネル」の“2.55”モデルは21年6月には7400ドル(約85万円)だったが、現在は9500ドル(約109万円)だ。“ボーイ シャネル(Boy Chanel)”“ガブリエル ドゥ シャネル(Gabrielle de Chanel)”“シャネル 19(Chanel 19)”など、その他のアイコニックなモデルも10〜15%の値上がりとなっている。

 競売会社サザビーズ(SOTHEBY'S)によれば、「シャネル」は新型コロナウイルスの感染拡大が始まった20年3月から現在に至るまで4回の価格改定を行っているほか、顧客が年間に購入できるバッグの個数を制限して“エクスクルーシブ感”を高めているという。しかし、この個数制限は国や都市によって異なるため一概にはいえないようだ。

 「シャネル」の広報担当者は、値上げは為替相場や生産コストの変動に対応するため、また商品が世界中でおおよそ同じ価格になるよう調整するためとコメントしている。

 「ルイ・ヴィトン」でも、同様にクラシックなモデルの値上げが続いている。肩に掛けられる小型バッグ“ポシェット・アクセソワール(Pochette Accessories)”は、21年前半には630ドル(約7万円)だったが、現在では1050ドル(約12万円)と約66%の値上げとなっている。

 生産コストや人件費の上昇のため、ブランドが値上げをするのは珍しいことではない。21年の場合は、20年にコロナ禍の影響によって観光客が激減したこと、特に中国人観光客による売り上げの大幅な減少を補填するために行われたケースもあるだろう。いずれにせよ、値上げによって顧客が離れている様子はあまり見られず、多くのラグジュアリーブランドは順調に業績を伸ばしている。

 例えば、「ルイ・ヴィトン」を擁するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の21年12月通期決算は、売上高が前期比43.8%増の642億1500万ユーロ(約8兆4121億円)、営業利益は倍以上(同115.1%増)の171億5500万ユーロ(約2兆2473億円)、純利益は約2.5倍(同155.9%増)の120億3600万ユーロ(約1兆5767億円)と増収増益。19年比でも売上高は19.6%増、営業利益は52.1%増、純利益は67.8%増とコロナ禍以前を上回る結果となった。

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資生堂21年12月期は営業利益2倍超 “スキンビューティーブランド”への戦略投資が奏功

 資生堂の2021年12月期連結業績は、“スキンビューティーブランド”への戦略投資やデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速、米州・欧州を中心に海外事業が成長をけん引し、売上高が前期比12.4%増の1兆351億円、営業利益が同177.9%増の415億円、経常利益が365.2%増の448億円、純損益が424億円の黒字(前期は116億円の赤字)となった。

 事業別の売上高は日本事業が同8.9%減の2761億円、営業利益は 同0.9%減の95億円だった。コロナ禍で変化した消費者ニーズを捉え、スキンビューティー領域への戦略的投資を強化し、「マキアージュ(MAQUILLAGE)」のベースメイクやサンケア「アネッサ(ANESSA)」などシェアを拡大した。また、OMO(オンラインとオフラインの融合)施策が奏功しECの売り上げは2ケタ成長したものの、緊急事態宣言による小売店の時短営業や、外出自粛などに伴い来店客数が減少したことに加え、訪日外国人旅行者の減少によりインバウンド需要の低調が響いた。

 中国事業は記録的豪雨や、新型コロナウイルス変異株の拡大による店舗の一部閉鎖や来店客数減少などの影響を受けたが、中国最大のECの祭典「ダブルイレブン(独身の日)」で市場を大きく上回る売り上げ成長を記録し、ECの売り上げ比率は40%台後半に達した。また、プレステージブランドへの戦略的投資を継続したことで、「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」や「NARS」など高価格帯領域でシェアを拡大し、売上高は同16.5%増の2747億円だった。営業利益は原価の悪化やパーソナル事業譲渡の影響により、同96.3%減の11億円だった。

そのほか、アジアパシフィック事業の売上高が同9.9%増の 650億円、米州事業が同32.8%増の1213億円、欧州事業が同24.1%増の1170億円、トラベルリテール事業が同22.3%増の1204億円、プロフェッショナル事業が同24.4%増の158億円、その他が同71.7%増の445億円だった。

 22年12月期の連結業績予想は売上高が同6.3%増の1兆1000億円、営業利益が同44.3%増の600億円、経常利益が同41.6%増の635億円、純利益が同5.7%減の400億円を見込む。

 また、ヘアサロン向けヘアケア剤、ヘアカラー剤などを日本とアジアで展開するプロフェッショナル事業をドイツのヘンケル社に譲渡したことも発表した。資生堂グループが21~23年で進める“スキンビューティーカンパニー”としての基盤を盤石にするべく、事業ポートフォリオの再構築の一環として譲渡することになった。譲渡価格は123億円。魚谷雅彦社長兼CEOは「プロフェッショナル事業は、資生堂全体の中ではどうしても事業やチャネルの視点で優先順位が下がってしまい、事業を成長させながらそこで働く社員が夢を持てるような環境づくりができていなかった。化粧品ブランドを中心に戦略を立てるなかで、単独で展開するよりも、信頼のおける相手がいるならばパートナーシップを組むことで、事業に関わる社員も自分たちの将来が発展し、キャリアに希望を持てるような環境になるだろうと考えていた。そこで、世界有数のヘンケル社に委ねた」と話す。プロフェッショナル事業に従事する資生堂の従業員は基本的に資生堂プロフェッショナルなど譲渡先の会社に移籍し、新たなキャリアを目指す。

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百貨店バレンタイン商戦本番! チョコフリーク垂涎の打ち出しを紹介

 百貨店のバレンタイン商戦がまもなく最盛期を迎える。バレンタインチョコといえば、大切な人への贈り物。だが、「自分へのご褒美がほしい」という人も、「チョコレートの魅力を追究したい」というチョコフリークも、存分に楽しめるコンテンツが満載だ。入手困難な海外ブランドやバレンタイン催事でしか手に入らない限定チョコ、お酒とのペアリングを楽しむフェアなど、各社のバラエティ豊かな打ち出しを紹介する。

 三越伊勢丹の伊勢丹新宿本店は2月14日まで、本館6階催事場に特設会場を設け、「スイーツコレクション2022」を開催している。約65ブランドのチョコレートがそろう。今年のテーマは“ライフ ウィズ チョコレート”で、さまざまなチョコレートの楽しみ方を追求。「ティトル」の香り豊かなホワイトカカオチョコレートと長野県産ドライピオーネを使用したチョコレートサンド(4個入3001円)など産地ならではの商品や、会場で食べられる「バビ」のジェラート(660円)など、バリエーション豊富に訴求する。

 バレンタイン催事で日本一のにぎわいを誇るジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市)。同店のバレンタイン催事「アムール・デュ・ショコラ」(〜2月14日)は150ブランド、販売商品2500種、限定商品が100種を品ぞろえ。ジョエル・ロブション氏の下で修行を積んだ日本人シェフが2020年に立ち上げた「タダシ ナカムラ パリ」、鎌倉発「メゾンカカオ」の姉妹ブランドで、チョコレートシロップを使った新感覚の口どけスイーツを提案する「チョコレートバンク」など、話題のブランドが集結する。これらをアソートで楽しめる、ちょっぴりぜいたくなセレクションボックス(1728〜3200円)も用意する。

 ラインアップの豊富さでは負けていないのが阪急うめだ本店(阪急阪神百貨店)で、9階催事場がメイン会場の「バレンタインチョコレート博覧会」(2月14日)は約300ブランド・3000種類と圧巻のラインアップ。注目は「コミューナルチョコ」のコーナーで、地域活性化や食文化の保全をテーマに、生産者に熱い思いがある16ブランドをクローズアップ。例えば和歌山の「とことわ」はみかん、梅、しょうゆ、ブドウなど特産品を使ったチョコがユニークだ。カカオの可能性を追求する「カカオワールド」では、産地ごとの特徴やその魅力を引き出すブランドの紹介、地域特産物とのマッチングの楽しみ方など、チョコオタク必見の内容となっている。

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「ディオール」が“ブックトート”新作のスモールサイズを発売

 「ディオール(DIOR)」は、アイコンバッグ“ブックトート”の新作となるスモールサイズを2月10日に発売する。全国の直営店と公式オンラインストアで取り扱う。

 バッグは横幅25.6cmで、財布や携帯、ポーチなどの日用品を収納しやすいコンパクトなサイズに仕上げた。ブルーとボルドーの2色をそろえる“ディオール オブリーク”(各税込37万4000円)や、2017-18年秋冬オートクチュール・コレクションと21年クルーズ・コレクションでデザインを提供した、アーティストのピエトロ・ルッフォ(Pietro Ruffo)による“ディオール ゾディアック”(同42万9000円)と“トワル ドゥ ジュイ”(同37万4000円)の4種類をラインアップする。

 発売に合わせて、パーソナライゼーションサービス“エービーシーディオール(ABCDior)”で、イニシャルや名前などの刺しゅうを入れることも可能だ。新作の“ブックトート”に加えて、刺しゅうができる全アイテムが対象になる。

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エドウイン、次期社長に小谷建夫レリアン社長

 エドウインは9日、次期社長にレリアン社長の小谷建夫(おだに・たつお)氏が4月1日付で就任すると発表した。林史郎社長は代表権を持つ会長に就く。エドウインとレリアンはともに伊藤忠商事の傘下で、小谷氏と林氏も伊藤忠商事の出身。

 小谷氏は大阪大学経済学部卒業後、1988年伊藤忠商事に入社。繊維カンパニーのブランドマーケティング第三部長代行、ブランドマーケティング第一部長を経て、17年4月にレリアンの社長に就任していた。

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「ワフィト」から東洋の「気血水論」に着目した新ボディークリーム

 「ワフィト(WAPHYTO)」は2月10日、新たなボディークリームを発売する。価格は税込6930円。「『気血水論』に着目し、香りにこだわった」という。

 「気血水論」とは東洋に伝わる、健やかな体を維持するための考え方。新ボディークリームは、みずみずしいシトラス系の“バランス”、華やぐハーブ系の“エンハンス”、凛としたシベリアモミ系の“アンワインド”の3つの香りからなる。それぞれリフレッシュ、モチベーションアップ、デトックスなどの効果が期待できるという。

 「ワフィト」は、植物療法士の森田敦子が2020年にスタートしたブランド。愛知県で無農薬栽培した桑、菊、ゴツコラ、ヨモギ、スギナの5つを主成分とした商品を生産する。

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資生堂がプロフェッショナル事業をヘンケル社に売却

 資生堂は、ヘアサロン向けヘアケア剤、ヘアカラー剤などを日本とアジアで展開するプロフェッショナル事業をドイツのヘンケル社に売却する。ただし日本国内での関連資産を継承する資生堂プロフェッショナル(以下、SPI)の株式 20%を引き続き保有するほか、主力ブランドの「資生堂プロフェッショナル(SHISEIDO PROFESSIONAL)」はヘンケル社に商標権の使用をライセンスする。

 プロフェッショナル事業は、1974 年に業務用品営業部から本格的にスタート。さまざまな買収・統合を経て、2004 年に資生堂プロフェッショナルを設立し、ヘアケア剤「サブリミック(SUBLIMIC)」、カラー剤「プリミエンス(PRIMIENCE)」、パーマ剤「クリスタライジング(CRYSTALLIZING)」、スタイリング剤「ステージワークス(STAGE WORKS)」など、ヘアサロンの業務用を中心としたブランドを展開してきた。2021年12月期の同事業の売上高は前期比23.4%増の158億円と香調に推移していたものの、資生堂グループが21〜23年で進める“スキンビューティーカンパニー”としての基盤を作りによる、事業ポートフォリオを再構築の一環で譲渡することになった。

 22年上期中に、会社分割により資生堂が日本国内で保有するプロフェッショナル事業の関連資産をSPIに承継した後、同社の株式の 80%をヘンケル社の子会社に譲渡する。さらに海外におけるプロフェッショナル事業の子会社株式および関連資産もヘンケル社グループ会社に譲渡する。

 プロフェッショナル事業に従事する資生堂の従業員は基本的に SPI など譲渡先の会社に移籍し、新たなキャリアを目指す。

 一方、ヘンケル社は 1876年に創業した、140年以上の歴史を有するグローバル企業で、接着技術事業やランドリー&ホームケア事業、ヘアサロン・コンシューマー向けヘア領域に強みを持つビューティーケア事業をグローバルに展開する。20年の売上高は 193億ユーロ(約2兆5000億円)。近年、ヘアサロン向けヘア領域の事業を欧州と米国において強化しており、欧米でのヘア領域の事業で豊富な実績を有するヘンケル社と、日本・アジアを中心として確立されたブランドを持つ資生堂のプロフェッショナル事業が統合することにより、グローバルな展開力が実現する。日本市場においては、事業規模や商品開発能力が拡大し、圧倒的な存在となることが期待される。

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「グッチ」や「ボッテガ・ヴェネタ」もリアルショー開催 ミラノコレ本格復活へ

 イタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)は、2022-23年秋冬ミラノ・ファッション・ウイークのスケジュールを発表した。会期は2月22〜28日まで。

 ショースケジュールに掲載された65ブランドのうち57組が現地で有観客の発表を予定しており、リアルなミラノコレが本格的に復活することになる。

 目玉は、マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)新クリエイティブ・ディレクターによる「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のデビューショーと、独自のスケジュールでコレクションを発表している「グッチ(GUCCI)」の参加。ベルリン発「ゲーエムベーハー(GMBH)」のデザイナーデュオがクリエイティブ・ディレクターに就任した新生「トラサルディ」も初のコレクションを披露するほか、「ディーゼル(DIESEL)」も「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」のグレン・マーティンス(Glenn Martens)がクリエイティブ・ディレクターに就いて以来初のリアルショーを予定する。

 また、常連の「プラダ(PRADA)」や「フェンディ(FENDI)」をはじめ、「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「マックスマーラ(MAX MARA)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」「エトロ(ETRO)」「トッズ(TOD’S)」「マルニ(MARNI)」に加え、VERBALとYOONによる「アンブッシュ(AMBUSH)」や、「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」「フェラーリ(FERRARI)」「パーム エンジェルス(PALM ANGELS)」など10ブランドが新たにショースケジュールに加わった。

 「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」や「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」「ブルガリ(BVLGARI)」「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」「サントーニ(SANTONI)」など、70を超えるプレゼンテーションも大半がリアルでの開催を計画。一方、イベントやパーティーの予定は少ない。

 なお、すべてのリアルイベントは、イタリア政府による最新の規制に基づき実施される。参加者は、“スーパーグリーンパス”(最後のワクチン接種を受けてからまたは回復してから6カ月以内であることを証明するQRコード)の提示とFFP2マスクの着用が義務付けられる予定だ。

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「グッチ」や「ボッテガ・ヴェネタ」もリアルショー開催 ミラノコレ本格復活へ

 イタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)は、2022-23年秋冬ミラノ・ファッション・ウイークのスケジュールを発表した。会期は2月22〜28日まで。

 ショースケジュールに掲載された65ブランドのうち57組が現地で有観客の発表を予定しており、リアルなミラノコレが本格的に復活することになる。

 目玉は、マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)新クリエイティブ・ディレクターによる「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のデビューショーと、独自のスケジュールでコレクションを発表している「グッチ(GUCCI)」の参加。ベルリン発「ゲーエムベーハー(GMBH)」のデザイナーデュオがクリエイティブ・ディレクターに就任した新生「トラサルディ」も初のコレクションを披露するほか、「ディーゼル(DIESEL)」も「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」のグレン・マーティンス(Glenn Martens)がクリエイティブ・ディレクターに就いて以来初のリアルショーを予定する。

 また、常連の「プラダ(PRADA)」や「フェンディ(FENDI)」をはじめ、「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「マックスマーラ(MAX MARA)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」「エトロ(ETRO)」「トッズ(TOD’S)」「マルニ(MARNI)」に加え、VERBALとYOONによる「アンブッシュ(AMBUSH)」や、「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」「フェラーリ(FERRARI)」「パーム エンジェルス(PALM ANGELS)」など10ブランドが新たにショースケジュールに加わった。

 「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」や「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」「ブルガリ(BVLGARI)」「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」「サントーニ(SANTONI)」など、70を超えるプレゼンテーションも大半がリアルでの開催を計画。一方、イベントやパーティーの予定は少ない。

 なお、すべてのリアルイベントは、イタリア政府による最新の規制に基づき実施される。参加者は、“スーパーグリーンパス”(最後のワクチン接種を受けてからまたは回復してから6カ月以内であることを証明するQRコード)の提示とFFP2マスクの着用が義務付けられる予定だ。

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「LV」からフレッシュ&ポップなフルーツの新作アクセサリー

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、2022年春夏メンズコレクションからビビッドカラーが印象的なフルーツモチーフの新作アクセサリーを発売する。価格は税込5万6100~16万2800円。

 思わず触れてみたくなる造形の“オランジュ・ポーチ”や、艶やかなエナメルの質感と発色が楽しい“バーグ・LVフルーツ アップル”などをそろえ、いずれのアイテムにもメゾンのシグネチャーを散りばめる。

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繊維商社タキヒヨーが児童養護施設にフォーマル服を寄贈

 繊維商社のタキヒヨーはこのほど、小学校の入学・卒業を迎える名古屋市内の児童養護施設の子ども53人に、同社製のフォーマル服一式を寄贈した。

 ファッションを通じて、地域の子どもを笑顔にすることを目的とした活動「ハピネス」に基づくもので、タキヒヨーは同活動を2011年から毎年2月に⾏っている。

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「リサージ」の主力製品“スキンメインテナイザー”が刷新 8月にはブランド最高級ラインも登場

 ブランド誕生30周年を迎えるカネボウ化粧品のカウンセリングブランド「リサージ(LISSAGE)」は、コラーゲン研究の集大成として主力商品である化粧液“スキンメインテナイザー”(税込880~6930円)を刷新する。2月19日に“スキンメインテナイザー ST(以下、ST)”“スキンメインテナイザー EX(以下、EX)”を発売し、新たに肌のハリ状態と肌タイプに合わせて選ぶことが可能になる。また、8月にはブランド最高級となる“DXライン”も登場予定だ。

 今回刷新する“スキンメインテナイザー”は、これまでの肌タイプ・機能・感触で選べる設計に加え、新たに肌のハリ状態を導入。“ST”は潤うハリ肌、“EX”は濃密なハリ肌、8月発売予定の“スキンメインテナイザー DX”は豊潤なハリ肌”を目指す設計となっている。さらに“ST”と“EX”はそれぞれ、ベタつきがちな肌に向けたアイテムと乾きがちな肌に向けたアイテム、潤いによる透明感を求める人に向けたブライトニングタイプの12種をラインアップする。

 中身だけでなく使いやすさにもこだわり、容器はトリガー(引き金)部分の先端を細くしてより指をかけやすくしてホールド感もアップした。レフィル容器は環境配慮と使いやすさの両立からパウチを採用。また、ボトルにはバイオPET、パウチには再生PET、キャップ部分にはバイオポリエチレンなど環境配慮材料を使用している。

1992年に誕生した「リサージ」は、花王グループが化粧品事業において国内を中心に注力するブランド「R8」の一つ。デビュー時よりコラーゲン研究を続け、化粧水と乳液の充実感を1本に凝縮した化粧液“スキンメインテナイザー”を柱に展開している。

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染色大手の小松マテーレが“無縫製ニット”のラッセル編みメーカーを買収

 染色大手の小松マテーレは、ラッセル編みメーカーの吉田産業(福井県鯖江市)を子会社化する。吉田産業は、椅子や寝具のクッション材などに使用される立体的なラッセル編みなどを開発・生産しており、高い技術を生かした、ダブルラッセル編みによる“無縫製ニット”でも知られる。小松マテーレは合繊への高い加工技術で知られるが、これまでは織物が中心だった。卓越したラッセルレースの開発力を持つ吉田産業を傘下に収めることで、様々な染色加工技術を組み合わせた新基軸の商品開発に取り組む。

 吉田産業の2021年4月期業績は売上高12億8500万円、営業利益1億6000万円、純利益1億1400万円に対し、純資産は7億6200万円、総資産は11億7200万円。売上高は半分弱が下着やアパレルなどの衣料向け、半分が産業資材という。小松マテーレは2月4日付で株式の80%を取得した。取得価額は非公表。

 吉田産業は1963年創業で、下着やクッション材、スニーカーのアッパー材などにラッセルレースを展開。旭化成の開発したクッション材「フュージョン」なども生産している。2000年には、世界で初めて電子ジャカード式のダブルラッセル機を導入し、無縫製ニットの開発に成功するなど、技術力の高さには定評がある。同社のダブルラッセルの無縫製ニットは「ソマルタ(SOMARTA)」の廣川玉枝デザイナーなどに使用されている。

 同様の“無縫製ニット”はイッセイミヤケがニッケン(三重県)と開発した「エイポック(A-POC)」、染色大手のセーレン、ラッセルカーテンのカズマが展開している。なお、横編み機大手の島精機製作所の無縫製ニット「ホールガーメント」とは機械の種類が異なる。

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「カルフ」×「ムーミン」 フィンランドのシューズと人気キャラがコラボ

 フィンランドのシューズブランド「カルフ(KARHU)」はこのほど、同じくフィンランドで70年以上にわたって愛される「ムーミン」とコラボしたスニーカー2型を発売した。価格は、どちらも税込1万9800円。

 「ムーミンパパ海へ行く」の物語から着想を得たもので、「カルフ」の定番モデル“フュージョン2.0”と“アリア”をベースとする。“フュージョン2.0”は、ムーミン一家が新しい家を見つけるために航海する様子をイメージ。移り変わる海の姿をカラーリングで表現したという。“アリア”は、ムーミン一家が冒険の末にたどり着く岩だらけの島の灯台をイメージし、色調で夜明けの空や雪まじりの水滴を表現した。素材は2型ともナイロンとスエードのコンビネーションで、アッパーにはムーミン谷のキャラクターを散りばめる。

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日本でのメンズコレに大いに盛り上がった 「今週の特集お届け隊」2022年2月7日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2022年2月7日号からの抜粋です)

美濃島:今季のメンズコレは、日本からの参加組もすごく面白かったですね。「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」「ダブレット(DOUBLET)」「キディル(KIDILL)」「ヨシオクボ(YOSHIOKUBO)」、どれも勢いがありました。コレクション自体も元気で明るくて、楽しみながら取材できました。

大塚:僕も取材したのは5本だったのに、東コレ1週間分を取材したような充実感でした。何が一番印象的でした?

美濃島:僕は「ミハラ」ですね。普通は、今この時期に街中でのショーはやりづらいと思うのですが、「日本でやる意味」を考えて自分のオリジンだった浅草の商店街を会場に選ぶとともに、「こんなふうに面白いことができる街なんだ」と世界にアピールしちゃう姿勢にすごく共感しました。さらに、そこでカッコつけるのではなく、三原(康裕)さん本人が警察官の格好で登場するなど、面白い演出に振り切ったのもスゴかったです。大塚さんはいかがでした?

大塚:僕は「ダブレット」かな。去年の時点で「来年はパリに行く」と聞いていたので、この感染拡大でどうするのかなと思っていたけれど、逆に「日本でのショーは今回が最後かも」という考えになったんじゃないかな。その考えはほかのブランドにも共通していたと思うんだけど、「ダブレット」は見事に盛大なお祭りだったね。何も知らされずに栃木まで行ったけれど、本当に価値があるものを見せてもらった。でも、「ダブレット」も「ミハラ」も服のことは一切覚えてなくて(笑)。それもリアルならではだったのかも。

美濃島:あと、初めて「ヨシオクボ」のショーを取材しましたが、音楽やモデルの動きを含めて、ルックでは分かりづらい要素がひしひしと伝わってきました。実際着るのは難しい服が多いかもしれないけど、表現したいものが明確で、心を揺さぶられました。

大塚:コロナ禍で映像を作るなどに挑戦したけれど、再生回数はなかなか得られなかったブランドが多かったと聞いています。やりたいことをやってしまえ!と振り切った結果が今回の日本のメンズコレだったんじゃないかな。久々にお祭り感があったし、ウェブ記事へのアクセスもすごくいいよね。今回の勢いみたいなものがパリでも発揮されるといいね。

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