ファッション&ビューティ視点で楽しむ 北京五輪&パラリンピック記事まとめ【随時更新】

 連日熱戦が繰り広げられている北京オリンピックを「WWDJAPAN.com」的視点で紹介!各国のおしゃれなウエアや各社の知見が注ぎ込まれた防寒アイテム、ファッション&ビューティ業界も注目する選手まで、さまざまな視点で切り込みます!


「ルイ・ヴィトン」「ティファニー」もラブコール
中国が熱狂する18歳の金メダリスト、アイリーン・グー

 北京冬季五輪で、開幕前から地元中国で熱狂的な支持を集めていたのが、フリースタイルスキー中国代表のアイリーン・グー(Eileen Gu、中国名は谷愛凌)選手だ。このグー選手、スーパーモデル並みのルックスでファッション業界から熱烈なラブコールが絶えず、既に「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」を始めさまざまなラグジュアリーブランドの広告に登場している。....... 続きを読む→


スノボ銀メダリストの「プラダ」のボードが話題
ショーン・ホワイトは「ルイ・ヴィトン」の特注ケース

 北京冬季オリンピック・パラリンピックで、スノーボード女子スロープスタイルで銀メダルに輝いた米国のジュリア・マリノ(Julia Marino)選手が使用した「プラダ(PRADA)」のスノーボードが注目を集めている。このスノーボードは、赤いラインが特徴的な「プラダ」のスポーツライン“リネア・ロッサ(LINEA ROSSA)”の2021-22年秋冬コレクションのもの。....... 続きを読む→


羽生結弦ら五輪出場5選手の衣装を担当
デザイナー伊藤聡美に聞くフィギュア衣装制作の裏側

 ウィンタースポーツの花形競技の一つであるフィギュアスケート。選手の演技を引き立てる存在として、フィギュアに欠かせないのがきらびやかな衣装だ。フィギュア衣装の分野で、現在ぐんぐん存在感を高めているのがデザイナーの伊藤聡美さん。今回の北京大会でも、3連覇の期待がかかる羽生結弦選手を始め、鍵山優真選手、樋口新葉選手、アイスダンスの小松原美里選手・尊選手という注目選手陣の衣装を手掛けている。....... 続きを読む→


牛乳石鹸とスノーボードの知られざる関係
パラスノーボーダー岡本圭司選手をケガを越えサポート

 石鹸やシャンプーを扱う老舗企業の牛乳石鹸共進社と、スノーボードとのあまり知られていない関係性に注目。同社は北京冬季パラ五輪に出場する岡本圭司選手をケガを越えてスポンサードしているだけでなく、毎年スノーボードの大会を開催。長野・白馬のスキー場では、パーク(キッカー=ジャンプ台などが設置されたゲレンデのこと)の運営に協賛している。板やウエアのメーカーではない同社が、スノーボードの市場振興に浅からぬ貢献をしているのは一体なぜ?....... 続きを読む→


スキージャンプ小林陵侑が
時計「オメガ」と共につかんだ金メダル

 男子スキージャンプの小林陵侑選手が、北京オリンピックのノーマルヒルで金メダルを獲得した。同大会における日本勢の金メダル第1号だった。小林選手は大会直前、自身のインスタグラムで「オメガ(OMEGA)」の新作時計“シーマスター アクアテラ 北京2022”(税込72万6000円)の着用写真をアップ。同モデルは、北京オリンピックのオフィシャルタイムキーパーを務める「オメガ」が、同大会に合わせて製作したものだ。....... 続きを読む→


「ラルフ ローレン」「アディダス」「ユニクロ」が
ウエアをデザインした国は?

 北京冬季オリンピック・パラリンピックの開会式や閉会式、表彰台などで着用される公式ウエアは、各国の文化に着想したデザインや、冬季大会ならではの機能性が盛り込まれている。パフォーマンスはもちろん、ウエアにも注目すれば、大会がもっと楽しくなるはずだ。....... 続きを読む→


「キス」が北京五輪アメリカ代表のための
アパレルコレクションを発表

 ロニー・ファイグ(Ronnie Fieg)が率いる「キス(KITH)」は、2月4日から開催される北京オリンピックに合わせてアメリカ代表のためのアパレルコレクションを発表した。 「キス」とアメリカ代表は東京オリンピックで初めてタッグを組み、今回が2度目となる。....... 続きを読む→


「オメガ」がフィギュア選手のジャンプまで計測
フライング防止にも貢献

  北京オリンピックのオフィシャルタイムキーパーである「オメガ(OMEGA)」は、新たな計時技術を発表した。フィギュアスケートにはモーションセンサーとポジショニングシステムを導入し、選手の位置と動きをトラッキング。リンクの周りに6台のカメラを設置し、ジャンプの高さ、飛距離、滞空時間などをリアルタイムに測定する。....... 続きを読む→


「水沢ダウン」の高機能モデル“アルパイン”
北京冬季五輪で各国がチームウエアに採用

 「デサント(DESCENTE)」は、「水沢ダウン」の新作“デサント 水沢ダウンジャケット アルパイン(DESCENTE MIZUSAWA DOWN JACKET “ALPINE”)”を発売した。北京冬季五輪では、スイス(アルペンスキー)やスペイン(アルペンスキー)、カナダ(スキークロス)、ドイツ(ボブスレー)などがチームウエアに採用する。....... 続きを読む→


デサントが北京五輪・日本代表の
公式服装をデザイン ソチ大会ぶり

 日本オリンピック委員会(JOC)は、第24回オリンピック冬季競技大会の日本代表選手団「チームジャパン(TEAM JAPAN)」の公式服装を発表した。デザインは「デサント(DECSENTE)」が手掛けた。同ブランドが冬季五輪の公式服装を手掛けるのは、2014年のソチ大会以来。....... 続きを読む→


ユニクロは五輪選手向けウエアの開発を
一般商品にどう生かす? 元陸上選手のデザイナーに聞く

  ユニクロは東京大会に続いて北京冬季大会でも、スウェーデン選手団にセレモニー用ウエアや競技用ウエア、練習着などを提供すると発表した。ユニクロのR&Dチームで、五輪プロジェクトを率いているのが古田雅彦氏だ。「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」などを経て、アディダスやアシックスで五輪プロジェクトを率いており、五輪関連のウエアデザインに関わるのは北京冬季大会で6度目。....... 続きを読む→


ユニクロ、北京冬季オリンピックの
スウェーデン選手団に公式ウエアを提供

 ユニクロは、北京冬季五輪、パラ五輪(以下、北京冬季大会)で、スウェーデン選手団に公式ウエアを提供する。ユニクロは19年にスウェーデンオリンピック・パラリンピック委員会とパートナーシップを結んでおり、2021年に行われた東京大会でも同国選手団に公式ウエアを提供している。....... 続きを読む→

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SATC続編の影響で「ヴァレンティノ」のドレス検索数が急上昇

 人気ドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY以下、SATC)」のリブート版「アンド・ジャスト・ライク・ザット(And Just Like That)」の最終回が米国で配信され、作中で着られていた衣装の検索数が急上昇している。1998年に放送を開始して以来絶大な人気を誇るドラマの新作として、ファッションにも注目が集まっていた。

 中でも話題をさらったのが、サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)演じるキャリーがパリでのシーンで着ていた、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」2019年春夏コレクションのオレンジ色のドレス。複数のファッションECサイトからセールアイテムを一覧できるサービスを提供する「ラブ・ザ・セールス(LOVE THE SALES)」によると、最終回の配信後24時間以内で、“ヴァレンティノ ドレス”の検索数は1085%、“オレンジ ロングドレス”の検索数は194%と、それぞれ急上昇した。

 ほかにも、作中のウエディングシーンでキャリーが着用した「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」のエメラルドグリーンの花柄ドレスやレースジャケット、グリーンに輝くオニキスのネックレスなどが注目を集めた。同サイトでの検索数はそれぞれ、“レースジャケット”が214%、“グリーン パールネックレス”が171%、“花柄のドレス”が117%上昇したという。

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アシックスが4年ぶりに売上高4000億突破 21年12月期

 アシックスの2021年12月期連結決算は、売上高が前期比22.9%増の4040億円、営業損益が219億円(前年同期は39億円の赤字)、純損益が94億円の黒字(同161億円の赤字)に回復した。売上高4000億円を超えるのは4年ぶりで、日本と北米は黒字に転換した。廣田康人社長は、「非常にいい業績。コロナで一時は打撃を受けたが、力強い回復を実感している。健康意識の高まりだけでなく、いい商品を提案し、買ってもらい、デジタルも組み合わせる。それが上手くいった」と手応えを語った。

 主力のパフォーマンスランニングの売上高は同31.0%増の2082億円。コロナ前の19年と比較しても2割増の高成長となった。ランナーの走法に応じて設計したトップアスリート向けシューズ“メタスピード(MEATASPEED)”を3月に発売し、国内外の選手から一定の評価を受けた。選手の記録更新が市民の購買意欲にもつながった。北米が同33.9%増、中華圏が同42.4%増とよく動いた。北米はランニング専門店とコミュニケーションをとり、消費者ニーズを商品やマーケティングに活用する戦略が奏功した。中華圏は、アリババや京東(ジンドン)といったプラットフォームと組んだデジタル施策のほか、シューズを試し履きできるリアル店舗の整備が好調につながった。

 オニツカタイガーは同13.6%増の385億円。中華圏と東南アジア、南アジアが好調に推移し、インバウンドを除く国内売り上げも拡大した。コアパフォーマンススポーツは、北米と欧州がテニスシューズとインドアシューズで増収をけん引し、同23.2%増の413億円だった。そのほか、スポーツスタイルは同12.5%増の332億円、アパレル・エクィップメトは同14.5%増の341億円だった。

 2022年12月期は、売上高4200億円、営業利益230億円、純利益135億円を見込む。パフォーマンスランニングでは、エリート向けモデルを拡充し、世界陸上を見据えた新モデルも投入する。オニツカタイガーでは、東南アジア・南アジアを中華圏に次ぐマーケットとして投資を強化する。

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アシックスが4年ぶりに売上高4000億突破 21年12月期

 アシックスの2021年12月期連結決算は、売上高が前期比22.9%増の4040億円、営業損益が219億円(前年同期は39億円の赤字)、純損益が94億円の黒字(同161億円の赤字)に回復した。売上高4000億円を超えるのは4年ぶりで、日本と北米は黒字に転換した。廣田康人社長は、「非常にいい業績。コロナで一時は打撃を受けたが、力強い回復を実感している。健康意識の高まりだけでなく、いい商品を提案し、買ってもらい、デジタルも組み合わせる。それが上手くいった」と手応えを語った。

 主力のパフォーマンスランニングの売上高は同31.0%増の2082億円。コロナ前の19年と比較しても2割増の高成長となった。ランナーの走法に応じて設計したトップアスリート向けシューズ“メタスピード(MEATASPEED)”を3月に発売し、国内外の選手から一定の評価を受けた。選手の記録更新が市民の購買意欲にもつながった。北米が同33.9%増、中華圏が同42.4%増とよく動いた。北米はランニング専門店とコミュニケーションをとり、消費者ニーズを商品やマーケティングに活用する戦略が奏功した。中華圏は、アリババや京東(ジンドン)といったプラットフォームと組んだデジタル施策のほか、シューズを試し履きできるリアル店舗の整備が好調につながった。

 オニツカタイガーは同13.6%増の385億円。中華圏と東南アジア、南アジアが好調に推移し、インバウンドを除く国内売り上げも拡大した。コアパフォーマンススポーツは、北米と欧州がテニスシューズとインドアシューズで増収をけん引し、同23.2%増の413億円だった。そのほか、スポーツスタイルは同12.5%増の332億円、アパレル・エクィップメトは同14.5%増の341億円だった。

 2022年12月期は、売上高4200億円、営業利益230億円、純利益135億円を見込む。パフォーマンスランニングでは、エリート向けモデルを拡充し、世界陸上を見据えた新モデルも投入する。オニツカタイガーでは、東南アジア・南アジアを中華圏に次ぐマーケットとして投資を強化する。

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ニューヨーク発のカルチャー誌「リチャードソン」が空山基とコラボ

 アンドリュー・リチャードソン(Andrew Richardson)が手掛けるニューヨーク発のカルチャー誌「リチャードソン(Richardson)」は、2022年春夏コレクションの第1弾として日本人アーティストの空山基とコラボレーションしたアイテムを2月11日に発売する。東京・原宿の旗艦店「リチャードソン トウキョウ(Richardson Tokyo)」と公式オンラインストアで取り扱う。

 今回のコラボは、アンドリューが以前から空山のファンであったことから実現。空山がニューヨークの「ミュージアム・オブ・セックス(Museum of Sex)」での個展開催を記念したものだ。アイテムはフーディー(税込2万8600円)とTシャツ(同9900円)2型、スエットパンツ(同2万6400円)と、メタル製インセンスバーナー(1万ドル、約115万円)の全5型。アパレルにはどれも、今回のためだけに空山が描いた代表作“セクシーロボット”のアートワークを配している。同作は1800年代に活躍したフランスの写実主義画家のギュスターヴ・クールベ(Gustave Courbet)に着想したもの。インセンスバーナーは、男性器をモチーフとした「リチャードソン」らしい刺激的なデザインで、世界限定5個のみを用意する。なお、インセンスバーナーのみ東京・原宿のギャラリー「ナンヅカ アンダーグラウンド(NANZUKA UNDERGROUND)」で限定販売する。

イメージビジュアルは空山のアトリエで撮影し、本人もモデルとして登場している。

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オランピア・ル・タンが手がける「メゾン キツネ」のカプセルコレクションが発売

 「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」は、デザイナーのオランピア・ル・タン(Olympia Le-Tan)がデザインしたカプセルコレクションを2月17日に発売する。「メゾン キツネ」の直営店と公式オンラインストア、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」で取り扱う。

 アイテムはウィメンズとメンズ、ユニセックスを用意する。ウィメンズはコート(税込11万8800円)
やブラウス(同3万6300円)、ドレス(同5万9400円)など、メンズはパーカ(同8万8000円)やシャツ(同3万7400円)、Tシャツ(同1万7600円)のほか、ユニセックスはウォレット(同2万2000円)やバッグ(同1万1000円)、スニーカー(同2万6400円)などバリエーション豊富にそろえる。

 プリントのイラストはニューヨーク在住のアーティスト、ジョアナ・ アヴィレッツ(Joana Avillez)が担当。持ち味の遊び心溢れるタッチで、「メゾン キツネ」のアイコンであるキツネが同都市の観光地やアクティビティを楽しむ姿を描いた。

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アトモスからチーター柄の厚底スニーカー “あゆ”の世界観を表現したルックも公開

 スニーカーセレクトショップのアトモスピンクと、アトモスと「アグ(UGG)」のコラボショップ、アグ アトモス(UGG@MOS)は、2月11日にハラコ素材を用いた“CA805チーター”を限定発売する。価格は税込2万900円。

 担当者は「厚底でスタイルアップできる同商品は、トレンドの“Y2K”ファッションとも相性抜群」と話す。またシューレースは白、黒、赤の3色が付属され、その日のファッションや気分によって変更可能だという。

 発売に合わせて、浜崎あゆみのアルバム「Duty」を模した世界観を表現したルックも公開する。

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ロレアルの2021年通期決算は売上高4兆円超え 「歴史的な業績」を達成

 ロレアル(L'OREAL)の2021年12月期決算は売上高が前期比15.3%増の322億8760万ユーロ(約4兆2296億円)、営業利益は同18.2%増の61億6030万ユーロ(約8069億円)、純利益が同20.4%増の49億3850万ユーロ(約6469億円)と増収増益だった。同社は21年を「歴史的な業績」とし、全てのカテゴリーと地域で売り上げを伸ばしたほか、業界平均の倍の成長率を達成したという。ラグジュアリーブランドを収めたリュクス事業本部、サロンヘアケアなどを擁するプロフェッショナルプロダクツ事業本部、ダーマコスメブランドを集めたアクティブコスメティックス事業部が売り上げをけん引した。

 事業部別で見ると、プロフェッショナルプロダクツ事業本部の売り上げは同22.2%増で、アメリカと中国本土が好調だった。営業が再開されたヘアサロンとECが共に伸び、ブランドでは「ケラスターゼ(KERASTASE)」が成長に貢献した。プチプラコスメなどを擁するコンシューマー・プロダクツ事業本部は同4.5%増でアメリカや新興市場が伸びた。「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」は新作の“スカイハイ マスカラ”がブランド史上最も成功したローンチとなり、「ガルニエ(GARNIER)」はビタミンCの美容液が人気だった。

 同21.3%増を記録したリュクス事業本部はコロナ前の水準に戻り、さらにコンシューマー・プロダクツ事業本部を抜き、グループで最大のカテゴリーとなった。「ランコム(LANCOME)」の“アプソリュ”シリーズや「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」などのウルトラプレミアムスキンケアラインに加え、「キールズ(KIEHL'S)」のレチノール入り美容液“DS RTN リニューイング セラム”といったエイジングケアアイテムが人気を博した。またフレグランスも「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」の“リブレ”や「ミュグレー(MUGLER)」の“エイリアン ゴッデス”などが売り上げをけん引。なお、昨年末にはLA発のクリーンビューティブランド「ユース トゥ ザ ピープル(YOUTH TO THE PEOPLE)」を傘下に収めた。

 ここ4年で規模を倍増させてきたアクティブコスメティックス事業部は同30.3%と快進撃が続く。オフラインの成長が復活し2ケタ成長を記録する一方で、ECは10億ユーロ(約1310億円)を突破した。「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」は新作のピーリング美容液や湿疹をケアする製品が人気で成長率が倍以上に膨らみ、「ヴィシー(VICHY)」は更年期女性にアプローチしたエイジングケアのリーダーポジションを確保した。

 地域別で見るとヨーロッパが同10.7%増、北米が同18.1%増、北アジアが同18.6%増、 SAPMENA-SSA(東南アジア・中東・北アフリカ・サブサハラアフリカ)は同10%増、ラテンアメリカが同20.6%増だった。北米の業績が復調したほか、メキシコやブラジル、チリなどの南米の国が大幅に伸長した。中国は11月の独身の日セールは最高額を達成し、年間を通じて2ケタ増を記録した。

 eコマースの売り上げは同25.7%伸び、全体の28.9%を占めた。同社は現在、EC化率50%を目指している最中だ。デジタル戦略の一環としてテクノロジーにも投資し、先日CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)ではヘアケアの最新デバイスを発表したほか、肌や髪のエイジングメカニズムを研究するためにヘルステック企業のヴェリリー(VERILY)と協業した。

 バンク・オブ・アメリカ(BANK OF AMERICA)のエヴァ・キロガ(Eva Quiroga)=アナリストは「中国市場の勢いが落ち着き、アメリカの需要が弱い中でも、ロレアルは力強いパフォーマンスを叩き出した」と評価する。営業利益率についてバーンスタイン(BERNSTEIN)のブルーノ・モンテイン(Bruno Monteyne)=アナリストは「目標をクリアできなかったが、それはブランディングへの投資が原因だろう。ロレアルはブランド価値を高め、長期的な成長のためにブランディングへ重く投資する傾向にある」とコメント。

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「H&M」が池袋店を3月1日にオープン 「日本初のサステナブルな取り組みを体現する店舗」

 「H&M」は3月1日、廃棄衣料をアップサイクルした什器を取り入れた池袋店をオープンする。「サステナブルな取り組みを体現する日本初の店舗」と位置付ける。3フロアからなり、売り場面積は約1000平方メートルだ。

 池袋店は、2019年9月にリニューアルオープンした大阪・戎橋店以来の路面店で、新たな試みとして、循環型繊維リサイクルボード“パネコ(PANECO)”を使った什器を店内の一部に導入する。“パネコ”は、廃棄衣料に含まれる繊維を原料とする。回収した衣料を繊維レベルに細断し、結合剤を加えて成型する。硬度がある一方で加工しやすいという。使用後は、再び新たな“パネコ”に再生できる。池袋店に導入する“パネコ”製什器は全て、H&Mジャパン内で発生した廃棄衣料を原料とする。

 ほかにも池袋店では売り場全ての照明をLEDにし、エネルギー消費量を従来比で最大50%削減。大気汚染や店内の空気の改善のため、壁などの塗料には揮発性有機化合物(VOC)の含有量が1%未満のものを使用する。また店舗の一部に、亜麻仁油などを原料とした再生可能なリノリウム製の床材を採用する。国内全店舗で実施中の古着回収サービスも導入する。

■「H&M」池袋店
オープン日:3月1日
住所:東京都豊島区東池袋1-1-6 ヒューリック池袋駅前ビル1~3階

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フェムテックブランド「ナギ」を運営 ブラストが総額1億5000万円の資金調達

 フェムテックブランド「ナギ(NAGI)」を運営するブラスト(BLAST)はこのほど、シリーズAラウンドにおいて第三者割当増資および日本政策金融公庫などからの融資を合わせ、総額1億5000万円の資金調達を実施した。引受先は、赤坂優氏らが運営するエンジェルファンド、ANRI、セゾンベンチャーズ。今回調達した資金をもとに、生理期間に限らず全ての女性たちがどんな日も自分らしく過ごせる世界の実現に向けて「ナギ」ブランドの拡大に取り組む。

 「ナギ」は2020年5月にブランドをスタート。22年2月までに約6万枚を超えるショーツを届け、公式オンラインストアの会員数は発売当初からおよそ1年半で約15倍に成長している。

 一方で、ブラストが独自に実施したアンケートによると約94%の女性たちが「生理に悩みがある」と回答し、さまざまな技術が発達した現代においても多くの女性たちが生理の悩みを抱えていることが分かった。また、女性たちの体の悩みや製品選びのこだわりを調査する中で、生理はもちろん体の悩みは年齢やライフスタイルとともに細分化されているという。そこでより多くの女性たちの体の悩みをサポートすべく、今後は生理期間に限らないプロダクトを拡充し、自由なライフスタイルを送れる世界を目指す。

 「現在は吸水ショーツのブランドだと認知されていますが、私たちがブランドを通して行なっていくことは女性たちへのエンパワーメントです。ブラストでは、“すべての女性たちが人生をコントロールできる世界へ”をビジョンに掲げています。ライフイベントやライフスタイルが自分らしい生き方を諦める理由になってはならない。今後もその時々に寄り添うサービスやプロダクトを開発し、女性の一生をエンパワーし続けていきます」と、石井リナブラストCEOはコメントしている。

 「ナギ」は女性向けエンパワーメントメディア「ブラスト」を運営する石井リナが立ち上げたフェムテックブランド。「ナギ」が展開する吸水ショーツは、吸水機能、防水機能、防臭機能、制菌効果のある独自の積層構造が特徴で、洗濯することで繰り返し使うことができる。プロダクト改良に積極的に取り組み21年3月に吸水力の大幅なアップデートを実施。12月には「ナギ スポーツ」を発売しラインアップを拡充、多様なカラーとサイズをそろえている。

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フェムテックブランド「ナギ」を運営 ブラストが総額1億5000万円の資金調達

 フェムテックブランド「ナギ(NAGI)」を運営するブラスト(BLAST)はこのほど、シリーズAラウンドにおいて第三者割当増資および日本政策金融公庫などからの融資を合わせ、総額1億5000万円の資金調達を実施した。引受先は、赤坂優氏らが運営するエンジェルファンド、ANRI、セゾンベンチャーズ。今回調達した資金をもとに、生理期間に限らず全ての女性たちがどんな日も自分らしく過ごせる世界の実現に向けて「ナギ」ブランドの拡大に取り組む。

 「ナギ」は2020年5月にブランドをスタート。22年2月までに約6万枚を超えるショーツを届け、公式オンラインストアの会員数は発売当初からおよそ1年半で約15倍に成長している。

 一方で、ブラストが独自に実施したアンケートによると約94%の女性たちが「生理に悩みがある」と回答し、さまざまな技術が発達した現代においても多くの女性たちが生理の悩みを抱えていることが分かった。また、女性たちの体の悩みや製品選びのこだわりを調査する中で、生理はもちろん体の悩みは年齢やライフスタイルとともに細分化されているという。そこでより多くの女性たちの体の悩みをサポートすべく、今後は生理期間に限らないプロダクトを拡充し、自由なライフスタイルを送れる世界を目指す。

 「現在は吸水ショーツのブランドだと認知されていますが、私たちがブランドを通して行なっていくことは女性たちへのエンパワーメントです。ブラストでは、“すべての女性たちが人生をコントロールできる世界へ”をビジョンに掲げています。ライフイベントやライフスタイルが自分らしい生き方を諦める理由になってはならない。今後もその時々に寄り添うサービスやプロダクトを開発し、女性の一生をエンパワーし続けていきます」と、石井リナブラストCEOはコメントしている。

 「ナギ」は女性向けエンパワーメントメディア「ブラスト」を運営する石井リナが立ち上げたフェムテックブランド。「ナギ」が展開する吸水ショーツは、吸水機能、防水機能、防臭機能、制菌効果のある独自の積層構造が特徴で、洗濯することで繰り返し使うことができる。プロダクト改良に積極的に取り組み21年3月に吸水力の大幅なアップデートを実施。12月には「ナギ スポーツ」を発売しラインアップを拡充、多様なカラーとサイズをそろえている。

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セブン&アイ、スポーツ専門店「オッシュマンズ」をABCマートに譲渡

 セブン&アイ・ホールディングスは10日、100%子会社でスポーツ専門店のオッシュマンズ・ジャパン(東京、松本敦司社長)を大手靴専門店のエービーシー・マート(以下、ABCマート)を売却すると発表した。譲渡金額は非公表。セブン&アイは、株主である米投資ファンドから傘下のそごう・西武やイトーヨーカ堂を売却し、主力事業のコンビニに経営資源を集中するよう求められている。

 オッシュマンズ・ジャパンは1984年にイトーヨーカ堂が米オシュマンズ・スポーティング・グッズ社との業務提携によって誕生し、2012年にセブン&アイの子会社になった。業績はコロナ前の19年2月期が売上高49億円、純損失5200万円、コロナ下の21年2月期が売上高38億円、純損失4億3000万円だった。全国9店舗を運営する。

 ABCマートはスポーツシューズなどを主力にするが、スポーツウエアやスポーツ用品などに業容を拡大することが長年の課題だった。ABCの国内1000店舗強の店舗網やデジタルプラットフォームとも連携して、互いの相乗効果を高める。

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「マルジェラ」の“レプリカ”フレグランス路面店がオープン

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は2月26日、人気の“レプリカ”フレグランスのショップを東京・表参道のキャットストリートエリアにオープンする。“レプリカ”フレグランスの全ての香りやアイテムをそろえるほか、“記憶”に語りかける香りのコンサルテーションを通して、パーソナルでエモーショナルなフレグランス体験を提供する。

 フレグランスのコンサルテーションは1日1組の予約制で(火曜日・金曜日限定)、専用の部屋でスタッフが一対一で行う。また毎月第3土曜日にはフレグランスのエキスパートであるナショナル パフューム アーティストが来店し、1日3組までの予約制でフレグランスコンサルテーションを実施する。

 同店のオープンを記念し、2月26日〜3月18日には“レプリカ オードトワレ”(100mL)または“レプリカ キャンドル”(165g)のラベルの一部を希望のテキストにパーソナライズできるサービスを提供する。今後もシーズンなどに応じて実施予定だ。さらに同店で“レプリカ オードトワレ”(100mL)を購入した人にはパーソナライズドポーチを、1万6500円以上を購入した人にはトートバッグを数量限定でプレゼントする。

■ メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス ストア
オープン日:2月26日
時間:11:00~20:00
住所:東京都渋谷区神宮前6-7-10

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「我こそはネクストリーダー」‼︎ 業界をけん引したいと意気込む自薦・他薦応募者が熱血プレゼン

 ルミネは「WWDJAPAN」とともに、業界の前進・進化・成熟を考えるプロジェクト「MOVE ON」において、未来のファッション&ビューティ業界をけん引するネクストリーダーを称えるアクションに取り組んでいる。国内外10人のアドバイザーが次世代リーダーを選んでいるが、これに加えて「MOVE ON」は自薦・他薦によるエントリーを募集。「WWDJAPAN」編集部とルミネの次世代リーダーがオンラインプレゼンテーションに参加し、10組の中から3人のネクストリーダーを選出した。ここでは、オンラインプレゼンの様子をお届け。選ばれた3人を含む総計16組のネクストリーダーは、2月14日に発表する。


【エントリーNo.1】
佐藤怜
EbRu代表

■就活の違和感から音楽とアートファッションを「マーブリング」

 佐藤代表は、「音楽からアート・ファッションをコネクトし、ウェルネスを実現する」ために、サウンド・アート・ピースと称するイヤホンを手がける「イヤーマインド(EARMIND)」を立ち上げた。ファッションとアートを同時に学んできた佐藤代表は就職活動の際、ファッション業界にはアートを、アート業界にはファッションを勧められるなど「希望が見出せなかった」結果、起業。2人の仲間と共に「耳の形は異なるのに、好みの音楽も違うのに、個人が最適が選べない」イヤホンに機能性とデザイン性を掛け合わせ、音楽とアート、ファッションをつなげようと試みる。イヤホンは現在、6月のポップアップを目指して音質改善の再改良の真っ只中。4万~8万円程度から一点物まで、いずれも個々人の耳型を採取して、好みのデザインで完璧にフィットするイヤホンを提供。「カルチャーは、混じり合うから美しい」を信じ、いろんなものが「マーブリング(混じり合う)」する社会を目指す。

【ルミネの次世代リーダーからのフィードバック】
 「イヤホンで世界を変える」は、考えつかない面白い視点。大きなトレンドはないけれど、皆が気にするコンテンツだからこそ商機がある。テックにも本気。


【エントリーNo.2】
松尾真希
FrankPR代表

■アマゾンで4年連続No.1のサステナブルな革小物

 松尾代表は、ハワイ州立大学でサステナブル開発を学び、「持続的な発展」が世界にとっての最重要課題と認識。サステナビリティはもちろん、バングラディシュのストリートチルドレンやジェンダー不平等などの社会課題をビジネスで解決すべく、2014年にレザーブランドの「ラファエロ(RAFFAELLO)」を立ち上げた。

 「ラファエロ」は、シングルマザーを積極雇用しているバングラディシュの企業などと業務提携。検品では障がい者雇用を促進し、ダイバーシティ&インクルージョンの環境を実現する。商品は、現地で年に一度開かれる犠牲祭に奉納された牛の革を用い、ヨーロッパ式の染色技法などを共同開発。売れ残りや流行に左右されないデザインを良心的な価格で提供することで、「アマゾンのメンズレザー小物部門では、4年連続でナンバーワン」を獲得しているという。今後は、カメラバッグなどコロナ前に検討していた商品開発も進める予定だ。

【ルミネの次世代リーダーからのフィードバック】
 自ら経験した課題感に基づいてエネルギッシュに行動している。今後もブランドとしてのストーリーを大事に、共感の輪を広めて欲しい。


【エントリーNo.3】
Kimiko Nakayama
「バサラ シルク ランジェリー」デザイナー

■「もう一度じぶんの体にウットリ」の下着ブランドが町づくりスタート

 「バサラ シルク ランジェリー(BASARA SILK LINGERIE)」のKimiko Nakayamaデザイナーは、日本の下着ならではの「隠す」や「ボディメイクする」のアプローチに違和感を覚え、「もう一度じぶんの体にウットリする」をコンセプトに、洋服のような感覚で楽しめるランジェリーを提供している。

 過剰生産については「大切に長く着られるものだけを作ること」、流行に囚われ過ぎることについては「自分の個性、価値観を大事にしたスタイルの啓蒙」、そして技術の継承については「縫製は衣料品業界の要。光の当て方を変えて、業界全体で未来につなげなければ」と、デザイナーとして出来ることに取り組む。現在は、かつて「クロエ(CHLOE)」のランジェリーなども手掛けていたのに閉鎖してしまった秋田県の工場を取得し、再建計画を立案中だ。ショールームを併設したり、縫製体験が楽しめたりすることで「クリーンで、クリエイティブ。若者が『働きたい』と思える工場」になれば、と願う。

【ルミネの次世代リーダーからのフィードバック】
 ご自身の哲学、世界観がしっかりしている。デザイナーによる工場再建や町づくりが成功したら、後に続く人も増えるのではないか?


【エントリーNo.4】
天沼聡
エアークローゼット社長兼CEO

■ワクワクを届けるサブスクレンタルは300人のスタイリストの育成にも注力

 「エアクローゼット(AIR CLOSET)」を国内最大級のアパレル・レンタル・プラットフォームに押し上げた天沼聡社長兼CEOは、「“ワクワク”が、空気のように当たり前になる世界へ」をビジョンに掲げている。「億劫とワクワクでは、同じ時間の価値は圧倒的に異なる」と話す天沼社長兼CEOは、労働や生活など、子育てママの環境が大きく変化していることに着目。「自分の時間の使い方が難しくなる中、感動する洋服との出合いが作れたらワクワクする」と考え、時短ながら一期一会のサプライズも提供できるサブスクレンタルを発案。これまで300万回以上のコーディネート提案をしてきた、300人のスタイリストが選んだ毎月3着の洋服を60万人以上の女性に届けている。

 300人のスタイリストの育成にも熱心だ。仕組みを整え、1カ月以上を費やしてスタイリング提案ができるように教育。「論理的に説明できるように」と骨格やカラー診断、文章力の向上についても指導する。優秀なスタイリストは毎月表彰しながら、ユーザーからの評価が低いスタイリストには個別で指導。日本パーソナルスタイリング振興協会を設け、スタイリストという仕事の地位向上にも貢献する。

【ルミネの次世代リーダーからのフィードバック】
 「ファッションを盛り上げたい」の思いが強い。レンタルは、ルミネのような小売を揺るがすビジネスでありながら、「一緒に仕事してみたい」と思わせてくれた。


【エントリーNo.5】
近藤晃裕
デザイナー/写真家

■「お金を一旦なくして」モノが主役の活動を模索

 文化服装学院などでファッションを学び、アタッチメントでは「カズユキ クマガイ(KAZUYUKI KUMAGAI)」のデザイナーを6年半務めた近藤晃裕デザイナーは、現在は独立。アパレルブランドのルックブックなどを手掛けてきた写真でも、年内の展覧会などを企画しているという。

 そんな近藤デザイナー/写真家が昨年の夏くらいから考えているのは、「お金を一旦なくして」「究極のことができないか?」。作った商品の対価を、金銭以外の形で受け取ることができないか?と真剣に考えている。それでは「お金が出ていく一方」なのは、分かっている。それでも「ファッションの力を信じているから、ファッションで動く感情で周りを動かしたい」。それは、企業の社会活動などにも繋がるのでは?と漠然とではあるが考えている。「モノができた後のマーケティング戦略に重きを置いている業界の中、あくまでもプロダクト・ファースト、モノを主役に置いていきたい。全員でモノづくりを考え、その純度が失われないように。そんな活動が浸透すると、ファッション業界の見え方も変わるのではないか?」との疑問を投げかけた。

【ルミネの次世代リーダーからのフィードバック】
 具体的なアクションはこれからだと思うし、「ビジネスとして成功するの?」と聞かれたら難しいかもしれない。でも、長年モノに向き合っていた人が、そんな発想を抱くのは本当に興味深い。


【エントリーNo.6】
喜多泰之
MILKBOTTLE SHAKERSブランディング・ディレクター兼共同創業者

■「エコバッグを普及させる仕組みがナンセンスでいいの?」からスタート

 アーバンリサーチでバイヤーやPRなどを歴任した喜多泰之MILKBOTTLE SHAKERSブランディング・ディレクター兼共同創業者は2020年9月、「LOOPACH(ルーパック)」をローンチした。このブランド名でもオリジナルのエコバッグを制作・販売しているが、同時に他社には会社のエコバッグにQRコードをデザインした「ルーパック」のタグを縫い付けるなどを推奨。買い物のたびに店頭の端末機でQRコードを読み取るとポイントを付与する仕組みで、エコバッグの更なる普及を推進する。

 サステナブルなアクションを進めようとする各社が数年前、これまでの洋服同様にエコバッグを大量生産し始めたことに対する違和感があった。「エコバッグを普及させる仕組みが、ナンセンスでいいのか?」と考え、みんなが、もっとポジティブに楽しめるシステムを構築。各店舗のイニシャルコストは数万円以内、付与するポイントも1回につき1~4円相当だから、エコバッグの制作や、レジ袋や紙袋の導入相当かそれ以下の金額でサステナブルなアクションに取り組める。現在の登録者数は数百とまだまだ少ないが、年間1000店舗ペースで加盟店が増え、大手スーパーやコンビニでも「『ルーパック』をつけているバッグが当たり前」の時代になれば、と夢は大きい。

【ルミネの次世代リーダーからのフィードバック】
 サステナブルな取り組みには注目しているが、だからこそ「将来の展望」に独自性が欲しい。明るい人柄の喜多さんならではの、「ルーパック」じゃないとできない取り組みがあるはず。


【エントリーNo.7】
中森友喜
NOSE SHOP社長

■次の世代のための「中継ぎリーダー」として、「香水砂漠」で香りの文化

 ニッチフレグランスの専門店「ノーズショップ(NOSE SHOP)」は3月に7店舗目をオープンする。扱うのは、1mlがなんと2万円という超高級品を筆頭とする「ファッション・フレグランスへのカウンターカルチャー」のような商品。普及していないからこそ「香水砂漠」と揶揄される日本では、「フラグメント(破片の偏在)からコンパクション(圧縮)」の考え方が必要と感じ、「(小さな魚が集まって大きな魚群を描いた)スイミー」のように、ニッチフレグランスを「ハイトラフィックな場所で多店舗展開」する。接客はセミセルフ、香水の販売において一般的な100mlの容量にもこだわらず、未知との出合いを楽しむ“香水ガチャ”を設置するなど、新しい売り方にも挑戦中だ。

 「クリエイターと、上質な鑑賞者(=ユーザー)が育つ仕組みを作りたい」と、3月にはオリジナルブランドをスタート予定だ。「ノーズショップ」が取り扱うフレグランスより手頃な価格で、ルームフレグランスや柔軟剤など「香りを軸にした、さまざまなプロダクトを開発する」。「水資源が豊富な日本では、(体を洗う頻度が少なかったからこそ、体臭を覆う香水の文化が育った)欧米と同じように香りが発展するとは思っていない。それでも、子どもの頃から鼻が鍛えられたら、全然違う世界が見えてくるのでは?」と話す。自身は、「次の世代のための“捨て駒”でいい」。香水文化を啓蒙する「中継ぎリーダー」を自認する。

【ルミネの次世代リーダーからのフィードバック】
 個々の取り組みが面白く、ルミネとしても応援している。ただ、次の「オリジナルブランドを販売」という展開自体は一般的なので、オリジナルブランドの面白さ、次なるアクションにも期待。


【エントリーNo.8】
荻田芳宏
STANDING OVATION代表

■クローゼットの中身までAI学習手持ちとの最適コーデをOMOで叶える

 荻田芳宏STANDING OVATION代表は、「クローゼットを持ち歩くファッション体験を創る」を目指し、アプリの「XZ」を手がけている。手持ちの洋服を生かす、サステナブルでOMOな買い物体験に寄り添う「XZ」は、ユーザーによる写真撮影などで把握した手持ちの洋服を分析。ECやリアル店舗で出合った洋服と手持ちのコーディネートを提案したり、反対にクローゼットの中の洋服と合わせられる商品をECなどで見つけることをサポートしたりで、買い物の失敗を無くす。AIは、ユーザーによる写真や、許可をもらったブランドのEC画像をディープラーニングしてコーディネート提案の精度を高めている。アプリの現在のダウンロード数は170万、クローゼットに関する情報は3500万。サービス導入企業には購入に到るまでのコンバージョン率が2倍以上になったブランドもある。

 クローゼットの中身については着用頻度まで分析し、リユースや買い取りへの動線さえつなぐ。今後は、店頭でのPOSデータからクリーニングした洋服まで、より多くの洋服をデジタルの世界に取り込むことで精度のアップはもちろん、洋服のライフサイクルを支えたい考えだ。同時にユーザーの3Dデータを取得して、オンライン試着からメタバースでの自己表現まで、「XZ」内のビッグデータのさまざまな活用を模索することで、ファッション業界の多様なビジネスも後押ししたい考えだ。

【ルミネの次世代リーダーからのフィードバック】
 左脳的なビジネス構築が素晴らしい。。ファッションが好きじゃない方のニーズもあるだろう。「選ぶ楽しみ」や「ワクワク」が「XZ」の中でもっと表現されると嬉しい。


【エントリーNo.9】
深谷玲人
DeepValley社長

 ■テックでモノづくりを効率化本来の業務に集中できる環境を

 ワールドやマークスタイラーなどのアパレル企業で経験を積んだ深谷玲人DeepValley社長は、いまだにアナログな業務も少なくないモノづくりの現場をデジタルサービスの「AYATORI」でサポートする。「AYATORI」は、縫製仕様書などの情報を効率に蓄積するデータ管理機能と、社内外の人との共有機能、そしてコミュニケーションさえ「AYATORI」内で完結するタスクコメント機能などを実装し、手頃な利用料と簡単な操作、現在は深谷代表が24時間/365日対応する(!!)という手厚いサポートなどで、ブランド運営に必要なデータをデジタルで一元管理する。導入ブランドは、1ブランド平均で毎月150時間の業務時間を削減している。

 今後は製販の予実管理までを担い、データ・ドリブンなMD経営をサポート。ブランド運営を効率化することで、本当に良いものを作れる環境や、それをじっくり接客して販売できる余裕などが捻出できる業界になれば、との願いを込めている。MD計画の社内共有機能については、販売員が多数働くルミネの次世代リーダーも高い関心を示した。

【ルミネの次世代リーダーからのフィードバック】
 華やかじゃないバックオフィスの業務改善で、アパレルの根幹に切り込もうとしている。でも、ご本人の24時間サポートは、ちょっと心配!!


【エントリーNo.10】
神谷将太
三越伊勢丹「リ・スタイル」バイヤー

■「ファッション界のコンソーシアム」で、持続可能性と高揚感を提供

 今なお好敵手でもある伊勢丹新宿本店と阪急うめだ本店のほか、セレクトショップまで参画したサステナブルなアクションが3月23日、スタートする。神谷将太バイヤーは、三越伊勢丹と阪急阪神百貨店、岩田屋三越、エスティーカンパニー、ファッションコアミッドウエスト、そして佐藤繊維(GEA)の6社による「デニム de ミライ」の発起人だ。神谷バイヤーは、引き取り手がいなかった「リーバイス」501のデニム20tを目の当たりにして、「なんとかしたい」と思い、「ほかの店舗やブランドとの取り組み」を決意。商品については、50以上のブランドに150以上のアップサイクルを依頼。販売については、上述6社がそれぞれの視点で150以上の商品から買い付け、全国津々浦々で販売する。「他人の企画には乗っからない」という業界の風土を払拭し、仲間を増やし、そこで生まれる掛け算が発信できれば、業界を超えたメッセージにつながると考える。

 その後目指すのは、「ファッション業界のコンソーシアム(互いに力を合わせて目的に達しようとする組織や人の集団)」。さらなる参画ブランドや小売店を募り、「インクルーシブなつながり」と「独自性の創出」の両輪で、社会課題に向き合う持続可能性のある関係性を構築しながら、ファッションならではの高揚感も提案する。

【ルミネの次世代リーダーからのフィードバック】
 今はまだ1つのプロジェクトだが、他社を巻き込む強さは圧倒的。業界を変えるかもしれない「人間力」を感じる。私たちも何か一緒に取り組みたい。


【INFORMATION】

 3月2日には東京・新宿のルミネゼロで、「Next Generations Forum」を開催します。選出されたネクストリーダーを称えると共に、アドバイザーも交え、ファッションやビューティの未来やカルチャー、サステナビリティなどをテーマにトークセッションを行います。ファッション&ビューティ業界のプロフェッショナルはもちろん、一般生活者の方も楽しんでいただける内容となっており、LIVE配信も行います。

問い合わせ先
ルミネ代表電話
03-5334-0550

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マッシュビューティーラボが新人事発表 小木充副社長は退任

 マッシュビューティーラボは3月1日付けの新人事を発表した。マッシュホールディングス(以下、MHD)の近藤広幸社長は、マッシュビューティーラボのブランド事業本部・PR本部本部長代理も兼任する。オリジナルブランド事業の強化に加えPR活動を加速する。椋林裕貴マッシュビューティーラボ副社長はリテール事業本部本部長代理も兼任し、事業とブランド間の連携を強化、シナジー創出を図る。

 須藤誠MHD執行役員兼マッシュスタイルラボ取締役兼ウサギオンライン社長は、マッシュビューティーラボ取締役EC事業本部本部長に就任し、時代に即したEC事業を推進する。満塩雅一マッシュライフラボ社長はマッシュビューティーラボ執行役員ホールセール・サードパーティー事業責任者に就き、ホールセール及びサードパーティEC営業責任者として着任することで、多様な流通経路の獲得および需要の新規開拓に取り組む。

 なお、小木充マッシュビューティーラボ副社長は2021年12月31日付けで退任、退社した。

 マッシュビューティーラボは、マッシュグループの傘下として10年に設立。ナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」、食やコスメ、ライフスタイル製品を取り扱うセレクトショップ「ビープル バイ コスメキッチン(Biople by CosmeKitchen)」、「メイクアップキッチン(MAKEUP KITCHEN)」を運営するほか、プライベートブランド「セルヴォーク(CELVOKE)」「トーン(TO/ONE)」「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」を展開する。

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マッシュビューティーラボが新人事発表 小木充副社長は退任

 マッシュビューティーラボは3月1日付けの新人事を発表した。マッシュホールディングス(以下、MHD)の近藤広幸社長は、マッシュビューティーラボのブランド事業本部・PR本部本部長代理も兼任する。オリジナルブランド事業の強化に加えPR活動を加速する。椋林裕貴マッシュビューティーラボ副社長はリテール事業本部本部長代理も兼任し、事業とブランド間の連携を強化、シナジー創出を図る。

 須藤誠MHD執行役員兼マッシュスタイルラボ取締役兼ウサギオンライン社長は、マッシュビューティーラボ取締役EC事業本部本部長に就任し、時代に即したEC事業を推進する。満塩雅一マッシュライフラボ社長はマッシュビューティーラボ執行役員ホールセール・サードパーティー事業責任者に就き、ホールセール及びサードパーティEC営業責任者として着任することで、多様な流通経路の獲得および需要の新規開拓に取り組む。

 なお、小木充マッシュビューティーラボ副社長は2021年12月31日付けで退任、退社した。

 マッシュビューティーラボは、マッシュグループの傘下として10年に設立。ナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」、食やコスメ、ライフスタイル製品を取り扱うセレクトショップ「ビープル バイ コスメキッチン(Biople by CosmeKitchen)」、「メイクアップキッチン(MAKEUP KITCHEN)」を運営するほか、プライベートブランド「セルヴォーク(CELVOKE)」「トーン(TO/ONE)」「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」を展開する。

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循環型デザインに取り組む「ニュー オプティミスト」が日本初上陸 RHC ロンハーマンで販売

 ロンハーマン(RON HERMAN)は、オランダ・アムステルダム発の新ブランド「ニュー オプティミスト(NEW OPTIMIST)」をRHC ロンハーマンで2月11日から国内独占で販売する。同店ではスエットとTシャツを中心に取り扱う。

 「ニュー オプティミスト」は2021年設立で、今回が日本初上陸となる。アムステルダムにある自社のテキスタイルアトリエ兼ショップで、デザインから裁断、縫製まで全工程を行い、アイテムを販売している。素材にはオーガニックコットンなど、リサイクル、アップサイクルしたサステナブルな素材のみを使い、小ロットで2週間ごとに新しいスタイルを発表している。

 さらに循環型デザインに取り組んでおり、“廃棄物や汚染を生まない製品を作る”“丈夫で長持ちする服を作る”“リサイクル素材で製品がリサイクルできるようにする”という3つの原則を掲げている。アトリエでは地域住民が見習いとして働ける場を提供し、専門技術を身につけて社会に出るサポートをする取り組みも行う。

 同ブランドは輸送によるCO2排出などの理由から海外での販売を懸念していたものの、「取り組みを広めることがより良い未来につながっていく」という考えから、日本での販売が決まったという。

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ジョン・F・ケネディを魅了した香水「エイトアンドボブ」が日本再上陸

 ノーズショップ(NOSE SHOP)は2月11日、フランス・パリ発のフレグランスブランド「エイトアンドボブ(EIGHT & BOB)」の取り扱いを開始する。日本再上陸となる同ブランドはジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)第35代米国大統領御用達の香りとしても知られている。ノーズショップ新宿店および公式ECで販売する。

 「エイトアンドボブ」は1937年にパリで誕生。パリの貴族、アルバート・フーケ(Albert Fouquet)が執事のフィリップ(Philippe)とともに自分自身のために最高品質のフレグランスを製作していたことが始まりだ。その香りに魅了された、フランス旅行中の若かりし日のケネディがアメリカに帰国した後もその香りを忘れられず、「8つの香水を私に、そしてもう一つを弟のボブに」とアルバート宛に送った手紙が、ブランド名「エイトアンドボブ」の由来となっている。数カ月後、ケネディの紹介によってハリウッドの大物俳優や映画監督から香水の注文が殺到し、「エイトアンドボブ」は一躍香水業界の話題を独占したのも束の間、39年に自動車事故でアルバートは他界。第二次世界大戦でアルバートの邸宅がナチスに接収された際には、執事のフィリップが本をくり抜いてそこに香水とレシピを隠し、戦火を免れることができた。そのフレグランスレシピは、長い歴史を経て執事のフィリップの子孫が発見し、そこから3年以上の月日をかけて香りを復元・再生産した。

 今回、6つの香りが登場する。“ジ・オリジナル”(30mL、税込9350円/100mL、同2万5300円)は30年代、パリの社交界を魅了し、ジョン・F・ケネディやハリウッドスターたちにも愛された、アルバート作の歴史に残る名香。カルダモンやレモン、ピンクペッパーのトップノートにドライウッドやラブダナムといったミドルノート、ベースにはアンバーやサンダルウッドなどをブレンドした。

 “キャップ・ダンティーブ”(30mL、税込9350円/100mL、同2万3100円)は若きケネディとアルバートが出会った夏の海辺のリゾート地のフレンチ・リヴィエラにある小さな村、アンティーブに思いを馳せる。爽やかで優雅な夏の香りだ。“エジプト”(30mL、税込9350円/100mL、同2万3100円)は35年、アルバートが幼馴染に再会するために渡ったエジプトをイメージ。圧倒的な景観とエキゾチックな芳香にすっかり魅了されたアルバートは、滞在時間を伸ばしてまでその香りを表現することに没頭し続けた。

 “メモワール・ドゥ・ミュージック”(30mL、税込9350円/100mL、同2万5300円)の舞台はカリブ海の島々。ネロリやベルガモット、オレンジフラワーやホワイトムスクが透き通る海、永遠に続くような夕暮れといった風景を表現している。“ニュイ・ドゥ・ムジェーブ”(30mL、税込9350円/100mL、同2万3100円)は類稀な美しさを持ったハンガリー貴族のアニック(Annick)との出会いを香りで綴る。ブラックコーヒーやタバコ、トンカマメが温かい暖炉の前の一夜の思い出をイメージ。“シャン・ドゥ・プロバンス”(30mL、税込9350円/100mL、同2万3100円)は毎年春に友人と訪れていたプロヴァンスから着想。南仏プロヴァンスの春の美しさを凝縮した香りだ。

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「エトロ」のバレンタインデーを祝したハットコレクション

 「エトロ(ETRO)」はバレンタインデーに合わせ、ユニセックスなバケットハット“ラブハット(LOVE HATS)“を販売中だ。ブランドの象徴的なモチーフであるペガソ(ペガサス)をあしらい、ペイズリーとソリッドを用意する。価格は税込4万2900円~。

 愛を語り合うカップルを写したキャンペーンビジュアルは、パリで撮影した。

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「サルバム」がフランス法人設立 パリにアトリエも構え、勝負に挑む藤田哲平の想い

 藤田哲平デザイナーの手掛ける「サルバム(SULVAM)」はこのほど、フランスで現地法人を立ち上げ、パリ3区にアトリエ兼ショールームを開いた。同ブランドは2019年春夏からパリ・メンズ・ファッション・ウイークでの発表を続けており、1月にはデザイナー自身も渡仏して22-23年秋冬のプレゼンテーションをアトリエで開催。千鳥格子やフラノウールなどのクラシックな生地のテーラリングに、裾やポケットから裏地を見せるシグネチャーディテールを加えて、「サルバム」らしさの新たな表現を探求したコレクションを披露した。

 実際、コレクション発表の場としてパリを選ぶ日本のブランドは多いが、現地に拠点を設けるブランドは数少ない。バッカーがいるわけでもない「サルバム」にとっては、リスク覚悟の挑戦と言えるだろう。しかし、藤田デザイナーは「もともと日本でも小さなアトリエしか構えておらず、おかげさまで取引先も全国的に増えたので、東京に直営店を出す意味はないと数年前から思っていた。そこで次のステップを考えたとき、ブランド設立からもう8年目になるのでそろそろかなと感じ、(コレクション発表のために)どちらにしても毎シーズン訪れるこの街にもう一つの拠点を作ることを決めた」と説明する。さらに「近年はどんどんインディペンデントなブランドがコングロマリットに買収されていて、遅くとも10年以内にはコングロマリット同士のマネーゲームになってしまうだろう。でも、自分はそこに所属したいわけでもない。海外でのセールスも順調に伸びてはいるが、これまでと同じことだけをやっていても限界があると思う」と続けた。

 また、パンデミック前からパリで仕事をできる環境はほしいと考えていたというが、コロナ禍というタイミングもこの挑戦の追い風となった。「昨年10月にパリに来たとき、以前はほとんどなかった空き物件がたくさん出ていて、この場所を借りることができた」。そして、そのときに「この街の人との距離を縮めたい、こっちでしかできないことをやってみようという気持ちも芽生えた」と明かす。「コレクションはこれまで通り日本で生産するが、これからはここで縫ったり、パターンを引いたりもできる。もともとテーラーで働いていたスタッフも加わり常駐するので、パリではオーダーメードにも取り組んでいきたい。来年にはスペース前方はショップにする計画だが、インラインの商品をただ並べるのではなく、日本とは違った形で展開していく」。今後、年に数カ月はパリを拠点に活動する予定だとし、「“日本のインディペンデントブランド”という認識で終わらず、ゼロからこの街に拠点を構えて、もっと入り込み、ファッションの中心地と言われるこの国でどれだけできるかを勝負したい」と熱い想いを語る。

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「オフ-ホワイト」や「サカイ」も復帰 ウィメンズのパリコレは大半がリアル開催へ

 フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、サンディカ)は、2月28〜3月8日に開催予定の2022-23年秋冬パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)の暫定スケジュールを発表した。9日間のスケジュールに名を連ねる95ブランドのうち、45組がリアルショーを計画。37組がデジタル発表に加え、現地でプレゼンテーションを開く準備を進めている。

 初日夜には、故ヴァージル・アブロー氏が手掛けていた「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」がショーを開催予定。「ヴェトモン(VETEMENTS)」が21年にスタートした新ブランド「VTMNTS」も初のショーを行う。そのほか、ショーでの発表を予定しているのは、「ディオール(DIOR)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」「クレージュ(COURREGES)」「クロエ(CHLOE)」「リック・オウエンス(RICK OWENS)」「ロエベ(LOEWE)」「エルメス(HERMES)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「シャネル(CHANEL)」「ミュウミュウ(MIU MIU)」など。オルセン姉妹による「ザ ロウ(THE ROW)」 も久々にパリコレに復帰し、ショールームでのプレゼンテーションと顧客向けのショーを行う。

 日本のブランドでは「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」に加え、「サカイ(SACAI)」も2年ぶりに現地でのショーを計画。かつて「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」を率いていた高橋悠介が独立して21年春夏にスタートした「CFCL」も、初めてパリでプレゼンテーションを行う予定だ。「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」も現地でのプレゼンテーションを開催するが、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」「ウジョー(UJOH)」はデジタルのみで発表を行う。なお、今季もスケジュールに「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」や「ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)」の名前はない。

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「外食に科学を持ち込んだオトコ」株式会社カオカオカオ 代表取締役 新井勇佑氏

黒ハットにヒゲ、一度見たら忘れられない風貌の持ち主こそ、東京、大阪で「タイ屋台999(カオカオカオ)」を展開する新井勇佑氏である。大学では心理学を専攻し、卒業後も数学的思考をベースに心理学の研究に没頭。得意科目はもちろん数学。コロナ禍で外食産業は抜本的な改革が求められているなか、新井氏は外食に科学を持ち込んだ。それが、スマートサプライチェーンである。
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サッポロ赤星大瓶350円。「大阪・京橋の立ち飲み屋が激安な理由とは?」

「生ビールより瓶ビール。それも大瓶」派が、大衆酒場の酔客が一定数いる。大阪・京橋の顔、「徳田酒店」グループから11月9日に「リンカーン食堂」がオープン。「サッポロ赤星」大瓶350円を筆頭に、生中200円、フード100円など激安でSNSで話題となっている。実際に訪問してみると、激安のための工夫があった。
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