2500平方メートルがバレエ一色! チャコットの新旗艦店

 オンワードホールデイングス(HD)子会社でダンス用品を販売するチャコットは、「チャコット(CHACOTT)」代官山本店を3月12日にオープンした。オンワードグループの商業施設「カシヤマ ダイカンヤマ(KASHIYAMA DAIKANYAMA)」を改装し、5層約2500平方メートルの広々とした空間に「チャコット」ブランドのアパレル、コスメのほかバレエスタジオ、カフェ、レストランを展開する。

 2月に閉店した渋谷・公園通りの店舗に代わる新たな旗艦店と位置付け、物販だけではない体験型の厚みのあるコンテンツで、バレエを新たな文化やアートとして発信する拠点とする。「これまでプロのバレエダンサーに信頼を得てきた当社のアセット(経営資源)を活用し、(代官山本店を通じて)バレエを一部の競技者だけではなく、生活者に開かれたライフスタイルとして訴求していきたい」と馬場昭典チャコット社長は話す。

 店舗のコンセプトを象徴するのが、スタジオ、カフェ、物販を展開する地下1階フロアだ。ガラス張りのフィットネススタジオ「バランス スタジオ」ではバレエの技術向上ではなく健康的で美しい体づくりを目的とし、ヨガやピラティスのレッスンを週に50クラス以上開催。その隣では、レオタード素材を使用したカップ付きインナー(1万3200円)やレギンス(1万4500円)など、バレエから着想を得たデイリーウエアライン“チャコット バランス”を販売する。鮮やかなカラーパレットと落ちにくさで、プロユースだけでなく一般女性からも支持を得るビューティブランド「チャコット・コスメティクス」も並べる。

 月ごとのテーマで、店内のVMDやコンテンツも変化する。5階フォトシューティングブースではバレエ衣装を着用し、舞台メイクアーティストによるフルメイクアップで記念撮影ができる(3万8500円〜)。衣裳のテーマは3月は“眠れる森の美女”、4月は“白鳥の湖”。各階にはバレエとゆかりのあるアート作品を展示するほか、カフェでもバレエ演目を意識したデザートをメニューに盛り込む。バレエに触れたことのない消費者への間口となる要素を散りばめている。

 一方、本格志向のニーズにも応え、物販では「チャコット」ブランドのフルラインアップ(新体操など一部商品を除く)を置く。2〜3階はレッスンウエアからステージ衣裳まで幅広くそろい、壁面の棚には子供から大人用まであらゆるサイズのトゥシューズ、バレエシューズがずらりと並ぶ。常駐するフィッターが一人一人にあった靴選びをサポートする。1階にはバレエ専用のスタジオがあり、足に優しく踊りやすい床、シャワールームやパウダールームなど設備も充実する。

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「トモ コイズミ」のレッドカーペットへの夢 蜷川実花監修のショーに寺島しのぶや市川染五郎らが登場

 小泉智貴による「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」は14日、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」冠スポンサーの楽天が実施する支援プロジェクト「バイアール(by R)」のサポートで、新作となる2023年コレクションを東京エディション 虎ノ門で発表した。ショーのディレクションは写真家で映画監督として知られる蜷川実花が担当。ファッションショーと、蜷川によるフォトシューティングの2部構成で、エンターテインメント性のある表現に挑んだ。

レッドカーペットを歩く
個性豊かな表現者13人

 レッドカーペットが広がるランウエイに現れたのは、俳優や歌手など13人の表現者たち。フラッシュを浴びる演出で、アワードの式典を再現した。ファーストルックのSUMIREは、玉虫色のラッフルケープが特徴的なロングドレスをまとい、中山咲月はラッフルを襟やパンツにあしらったテーラードスーツを着こなす。大島優子はドレスにレイヤードされていたスカートを着脱し、ケープとして羽織ってランウエイを往復した。市川染五郎はオレンジのセットアップにラッフルのローブを、ラストを飾った寺島しのぶは、裾の広がったプリンセスラインのラッフルドレスに身を包んでレッドカーペットを歩いた。どのコレクションも見た瞬間に美しさと楽しさが伝わる、「トモ コイズミ」流の工夫が凝らされていた。

 ほかにも森川葵や玉城ティナをはじめ、松田ゆう姫、ローレン・サイ、アイナ・ジ・エンド、Little Black Dress、ともさかりえ、仁村紗和らが登場。コーディネートで合わせた「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のシューズや、「ロビンソン ペラム(ROBINSON PELHAM)」のジュエリーもドレスの魅力を引き立てた。

蜷川実花によるシューティング
花に包まれたモデルたち

 レッドカーペットを歩いた出演者たちは、蜷川によるフォトシューティングへ向かう。東京エディション 虎ノ門内のゴールドバー(Gold Bar)は、フラワーアーティストの東信率いるジャルダン デ フルール(JARDINS des FLEURS)による花の装飾で埋め尽くされた。ドレスをまとい、花に包まれた出演者を、蜷川が次々に写真に納めていった。

 今季は、アートディレクターの石岡瑛子による舞台や映画の衣装が着想源になった。小泉デザイナーは、20〜21年に東京都現代美術館で開催された回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」を訪れ、その力強いクリエイションに感化されたという。石岡はフランシス・フォード・コッポラ(Francis Ford Coppola)監督作品の「ドラキュラ(Bram Stoker's Dracula)」でアカデミー衣裳デザイン賞を受賞したほか、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のアルバム「TUTU」のジャケットデザインで日本人初のグラミー賞を受賞するなど、海外でも偉業を達成したことで知られている。

 その影響は、今季の「トモ コイズミ」の大胆な色使いやシルエットのドレスに現れていた。パープルやネイビーなどの濃厚な色味に、相反するビビッドなネオンカラーを掛け合わせているのが特徴的。またオーガンザと光沢感のあるサテンなどの異素材の組み合わせや、強弱のあるボリュームが、華やかさだけでない高貴さも感じさせた。

レッドカーペットに込めた
“ハリウッドへの夢”

 年1回のペースで新作を披露する「トモ コイズミ」は、現在ドレスブランドとして独自のポジションを確立し始めたところ。ニューヨークでの華やかなショーデビューを経て、著名ブランドとのコラボレーションなども経験した。「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE」では共同受賞者に選出され、国内外のセレブリティの着用も増えた。東京五輪の開会式ではMISHAが着用するなど、知名度を着実に高めている。小泉デザイナーの次なる野望は、エンターテインメントの聖地、ハリウッドへの進出だ。そこではセレブリティの着用のみならず、衣装デザインなど多岐にわたって挑戦したいという。今季のランウエイに敷いたレッドカーペットには、そんな夢への思いが込められていた。衣装デザイナーとしてキャリアをスタートし、華やかなドレスとともに、新しい道を切り開こうと前進する小泉デザイナーの今後から目が離せない。

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ユニクロ初の病院内店舗を公開 朝10時までのEC注文で当日店頭受け取りが可能

ユニクロは、3月16日に東京・三田の済生会中央病院内にオープンする店舗を公開した。「ユニクロ(UNIQLO)」が医療施設内に出店するのは今回が初めて。売り場面積約43平方メートルと「駅ナカなどの店舗よりも小さい、最小規模の店」(広報担当者)で、取扱商品数も100型未満。ただし、ECで朝10時までに注文した商品は一部を除き当日中に店頭で受け取りができ、利便性を補う。入院患者や病院職員らに加え、近隣の住民や通勤者らの店頭受け取りのニーズも見込む。

 以前は「タリーズコーヒー(TULLY’S COFFEE)」があった1階の区画に出店。店舗すぐ脇に外部からの入り口があるが、コロナ禍の感染拡大対策で現在は閉鎖中だ。壁面と3つの島什器で構成し、面積が限られる中でも車イスが通れる通路幅を確保した。在庫を保管するバックヤードは地下1階にあるという。

 売り場の顔である前面には、看護・介護などの場面で重宝するメンズの前開きインナーを陳列。乳がん患者などのニーズを汲んで開発したウィメンズの前開きインナーや、ブラトップ、ショーツなどの下着類も「狭い店舗ではあるが力を入れてそろえている」。インナーでは、一部キッズ商品も販売する。

 取り扱う商品は、済生会側の意見も取り入れて決定した。パジャマや着やすいカットソーアイテムなどのほか、病院職員などのニーズも想定してブラウスやシャツ、“感動ジャケット”なども置いている。とはいえ「ユニクロ」の商品ラインアップの中ではごくごく一部だ。スタッフはタブレットを持ち歩き、店頭にない商品はその場でECに誘導し、ECに慣れていない高齢客などの注文もサポートする。朝10時までのEC注文に対する当日の店頭配送は、既に有明のEC専用倉庫から近い一部の店舗では行っており、今回の出店のために取り組んだことではないという。

 医療機関への出店は初となるが、この店舗で入院患者らの声を汲み取り、商品開発や品ぞろえに生かしていく。通常、病院の売店やコンビニで売られている肌着やパジャマは色数やデザインが限られる。その点、同店ではメンズの肌着でクリーンに見える濃いグリーンや、ウィメンズで気持ちの明るくなるライラックやミントグリーンなどもそろえる。それが「ユニクロ」が病院内に出店する意義でもあり、済生会からも「患者の選択肢が増えることを歓迎している」といったフィードバックが出ているという。

 今回の出店は、「病院内に『ユニクロ』があったら便利」という済生会の職員の声から、済生会側がユニクロにオファーしたことがきっかけ。「済生会の病院や医療関連施設は全国に800以上あり、ユニクロの国内店舗数と近い。今後は、各地の病院や施設での出張販売や、車イスの方などがユニクロ店舗の時間外などに買い物ができる取り組み、済生会による店舗での健康講座などの構想もあるが、具体的には未定。済生会以外の病院への出店も検討していく」とユニクロ広報担当者。済生会側としても、地域社会と病院の間に人の流れを生み、新しい病院のあり方を模索する意図があるという。

 営業時間は8時半から20時まで。ただし時短営業中は18時で閉店する。

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アーティストグッズのサステナビリティ化でスピードアップ マリエの「私の33年目のサステナブル」Vol.52

 アーティストには力がある。

 ファッションにおいても、歌詞やメロディ、ビジュアルで、観た人、聞いた人、感じた人の人生を、時に一瞬で変えてしまうほどのパワーを持っていることは、皆さんも知っての通り。そしてここで言うアーティストとは、ミュージシャンや役者、画家、作家、スポーツ選手など、あらゆるジャンルだ。

 各国共通で大量生産するアイテムへの依存度が高いミュージシャンに、私がフォーカスして警鐘を鳴らし始めたのは、コロナが始まった2020年4月のことだった。きっかけは自分のラジオの生放送で、世界中のツアーやライブイベントが中止になっていくのをお知らせしたこと。「大量生産したツアー限定のプリントTやタンブラー、年号入りのタオルは一体どうなってしまうんだ!」。私は急にゾッとして、その数をサラッと計算してみた。

 その数は、世界で考えるとゾッとする。「まさか売れ残ったら、全て焼却されるのか⁉︎」と心配になり、「世界中のアーティストが力を合わせ、コロナ時代の西暦入りの売れないTシャツをパッチワークするようにリメイクしたら、かなり貴重な時代のピースに生まれ変わるのではないか?」と企画を立ち上げたが、権利問題など壁は大きく、実現には至らなかった。

 そんな経験から、「どれくらいのアイテムを種類ごとに何個作るものなのか?」を、規模や集客する人数によって変動する価格や販売方法含めてリサーチし、どんなものが現場やイベントの前後に売れるものかまとめた。結果見えてきたのは、生活に寄り添うアイテムもあれば、イベントで使用するアイテムまで多種多様なこと。イベントの余韻と共に生活したいと願う、ファンの心情がうかがえた。

 そして、ほとんどがサステナブルな素材やアイテムで作れることに気がついた。

 例えばマグカップの代わりにオリジナルのロゴ入りタンブラーなどを提案すれば、イベント会場でも紙コップやペットボトルを削減できる。タオルは人気のアーティストやフェスなら百枚単位で売れるので、オーガニックコットンやリサイクルポリエステルでもマネタイズ可能だ。Tシャツなどのアパレルアイテムも、ありボディで作成できる。

 他にもバンダナからステッカーまで、さまざまな素材がサステナブル素材で代替可能なのに、そこまで手をつけているアーティストは日本では多くない。もっといるとは思うのだが、新人のアーティスト”さらさ”が古着の上にプリントしたサステナブルなライブTを作っていると聞いた時は嬉しかった。

 コールドプレイが温暖化などへの影響からワールドツアーを中止したというニュースは興味深かったが、これからはグッズも環境に配慮して作り、手に取ったファンの生活をサステナブルな方向に導いて欲しい。そう願い、とある有名アーティストからの依頼でライブグッズのプロダクションに関わっているが、今年こそライブやイベントが安心して開催できる環境が整うことを心から願っている。

 早くおしゃれして、フェスやイベントに行きたいから!

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アーティストグッズのサステナビリティ化でスピードアップ マリエの「私の33年目のサステナブル」Vol.52

 アーティストには力がある。

 ファッションにおいても、歌詞やメロディ、ビジュアルで、観た人、聞いた人、感じた人の人生を、時に一瞬で変えてしまうほどのパワーを持っていることは、皆さんも知っての通り。そしてここで言うアーティストとは、ミュージシャンや役者、画家、作家、スポーツ選手など、あらゆるジャンルだ。

 各国共通で大量生産するアイテムへの依存度が高いミュージシャンに、私がフォーカスして警鐘を鳴らし始めたのは、コロナが始まった2020年4月のことだった。きっかけは自分のラジオの生放送で、世界中のツアーやライブイベントが中止になっていくのをお知らせしたこと。「大量生産したツアー限定のプリントTやタンブラー、年号入りのタオルは一体どうなってしまうんだ!」。私は急にゾッとして、その数をサラッと計算してみた。

 その数は、世界で考えるとゾッとする。「まさか売れ残ったら、全て焼却されるのか⁉︎」と心配になり、「世界中のアーティストが力を合わせ、コロナ時代の西暦入りの売れないTシャツをパッチワークするようにリメイクしたら、かなり貴重な時代のピースに生まれ変わるのではないか?」と企画を立ち上げたが、権利問題など壁は大きく、実現には至らなかった。

 そんな経験から、「どれくらいのアイテムを種類ごとに何個作るものなのか?」を、規模や集客する人数によって変動する価格や販売方法含めてリサーチし、どんなものが現場やイベントの前後に売れるものかまとめた。結果見えてきたのは、生活に寄り添うアイテムもあれば、イベントで使用するアイテムまで多種多様なこと。イベントの余韻と共に生活したいと願う、ファンの心情がうかがえた。

 そして、ほとんどがサステナブルな素材やアイテムで作れることに気がついた。

 例えばマグカップの代わりにオリジナルのロゴ入りタンブラーなどを提案すれば、イベント会場でも紙コップやペットボトルを削減できる。タオルは人気のアーティストやフェスなら百枚単位で売れるので、オーガニックコットンやリサイクルポリエステルでもマネタイズ可能だ。Tシャツなどのアパレルアイテムも、ありボディで作成できる。

 他にもバンダナからステッカーまで、さまざまな素材がサステナブル素材で代替可能なのに、そこまで手をつけているアーティストは日本では多くない。もっといるとは思うのだが、新人のアーティスト”さらさ”が古着の上にプリントしたサステナブルなライブTを作っていると聞いた時は嬉しかった。

 コールドプレイが温暖化などへの影響からワールドツアーを中止したというニュースは興味深かったが、これからはグッズも環境に配慮して作り、手に取ったファンの生活をサステナブルな方向に導いて欲しい。そう願い、とある有名アーティストからの依頼でライブグッズのプロダクションに関わっているが、今年こそライブやイベントが安心して開催できる環境が整うことを心から願っている。

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「ドルチェ&ガッバーナ」、春の新作リップはマカロンをイメージ

 「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ(DOLCE & GABBANA BEAUTY)」は3月22日、クリーミーなマットタイプのリップ“ザ・オンリーワン ラスティングマットカラー リップスティック”(新5色、各税込4840円)の新色を発売する。今年の春の新色は、マカロンをイメージしたカラーがそろう。

 5つの新色は、キャラメルのようなヌーディーブラウン、ピーチのようなベビーピンク、ローズのようなフューシャピンク、マンゴーのようなコーラルオレンジ、ストロベリーのような美人レッドが登場。‟あなたは特別な人“の意味を持つ、イタリアが発祥のお菓子、マカロンのフレーバーをイメージした。鮮やかな発色で、マットながらもクリーミーな仕上がりが一日続く処方を特徴とする。別売りのケースは8種類用意し、それぞれ税込1760円だ。

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「ドルチェ&ガッバーナ」、春の新作リップはマカロンをイメージ

 「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ(DOLCE & GABBANA BEAUTY)」は3月22日、クリーミーなマットタイプのリップ“ザ・オンリーワン ラスティングマットカラー リップスティック”(新5色、各税込4840円)の新色を発売する。今年の春の新色は、マカロンをイメージしたカラーがそろう。

 5つの新色は、キャラメルのようなヌーディーブラウン、ピーチのようなベビーピンク、ローズのようなフューシャピンク、マンゴーのようなコーラルオレンジ、ストロベリーのような美人レッドが登場。‟あなたは特別な人“の意味を持つ、イタリアが発祥のお菓子、マカロンのフレーバーをイメージした。鮮やかな発色で、マットながらもクリーミーな仕上がりが一日続く処方を特徴とする。別売りのケースは8種類用意し、それぞれ税込1760円だ。

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「ビュリー」から火を使わないキャンドルウォーマーが登場

 「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」はこのほど、キャンドルウォーマー“ランタン・オドリフェラン”(税込5万6100円)を発売した。代官山本店、京都店、オンラインストア限定で取り扱う。

 “ランタン・オドリフェラン”は火を使わずに、電球の熱によってフレグランスキャンドルを安全に使用できるもの。ランプシェードの下にキャンドルを置くだけで、30分ほどで部屋を心地よい香りで満たす。希少な大理石とアンティーク風の真鍮製シェードとスイッチを特徴とし、ラグジュアリーなオブジェとしても部屋を彩る。

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「ビュリー」から火を使わないキャンドルウォーマーが登場

 「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」はこのほど、キャンドルウォーマー“ランタン・オドリフェラン”(税込5万6100円)を発売した。代官山本店、京都店、オンラインストア限定で取り扱う。

 “ランタン・オドリフェラン”は火を使わずに、電球の熱によってフレグランスキャンドルを安全に使用できるもの。ランプシェードの下にキャンドルを置くだけで、30分ほどで部屋を心地よい香りで満たす。希少な大理石とアンティーク風の真鍮製シェードとスイッチを特徴とし、ラグジュアリーなオブジェとしても部屋を彩る。

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「マノロ ブラニク」と「ビルケンシュトック」がコラボ クリスタルが輝く“アリゾナ”サンダル

 英国のシューズブランド「マノロ ブラニク(MANOLO BLAHNIK)」と「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」は3月24日、コラボレーションによるカプセルコレクションを発売する。「マノロ ブラニク」の店舗や両ブランドの公式サイトなどで取り扱う。価格は8万4700〜10万2300円。

 コレクションは「ビルケンシュトック」の人気モデル“アリゾナ(Arizona)”サンダルと“ボストン クロッグ(Boston Clogs)”を、黒のレザーと、フーシャピンクおよびブルーのベルベット生地で展開した6種類。全アイテムに「マノロ ブラニク」のシグネチャーであるクリスタルを使ったバックルを付けた。また、限定で水玉模様をあしらった外箱を使用する。

 デザイナーのマノロ・ブラニクはコラボに際して、「私のワードローブには大昔から『ビルケンシュトック』があり、長きにわたって愛用してきたブランドだ。今回コラボレーションが実現したことに、とてもワクワクしている。日常使いに適した『ビルケンシュトック』の持つ快適さに、『マノロ ブラニク』のデザインを融合することができて、最高の気持ちだ」と語った。

 オリヴァー・ライヒェルト(Oliver Reichert)=ビルケンシュトックグループ最高経営責任者(CEO)は、「素晴らしいクラフトマンシップでシューズ業界をけん引してきた『マノロ ブラニク』とコラボレーションができて光栄だ。我々のアイコン的シューズが『マノロ ブラニク』のデザインと融合する、とてもユニークなコレクションが完成した。両ブランドの美学やデザイン性が刺激しあって、互いを次のレベルに導いた」とコメントした。

 「ビルケンシュトック」は、2020年春夏の「パーソナリティキャンペーン」に、マノロ・ブラニクとその姪でマノロ ブラニク社のCEOであるクリスティーナ・ブラニク(Kristina Blahnik)を起用した。両ブランドは22年6月にも、コラボコレクションの第二弾を予定している。

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「サタデーズ ニューヨークシティ」が新ゴルフライン 全商品に機能素材を用いる

 「サタデーズ ニューヨークシティ(SATURDAYS NYC)」は3月18日、ゴルフライン“サタデーズ ゴルフ(SATURDAYS GOLF)”を発売する。デビューコレクションは18型からなり、全ての商品に機能素材を用いる。ゴルフは、同ブランドの共同創設者であるモーガン・コレット(Morgan Collett)とコリン・タンストール(Colin Tunstall)が「サーフィン同様にオフに楽しんできたスポーツ」だという。

 “サタデーズ ゴルフ”のラインアップは、コーデュラ(CORDULA)の“4ウエイストレッチナイロン”を使用したセットアップや、はっ水・防風機能を持ち軽量な“ストームフリース”素材のプルオーバーなど。“ストームフリース”素材では、ゴルフ場への移動や普段着としても着られるテーラードジャケットとパンツも発売する。そのままプレーできる仕様だ。ほかにも接触冷感、抗菌防臭、紫外線カットなどの機能を持つ“ダンボールニット”のブルゾンやパンツ、3Dパターンを採用して動きやすさを意識したストレッチ&吸水速乾のポロシャツなどをそろえる。

 価格はアウターが税込2万6400円、テーラードジャケットが2万9700円、パンツが1万8700〜1万9800円、ニットが1万8700円、ポロシャツが1万3200〜1万4300円など。「サタデーズ ニューヨークシティ」の直営店で、“サタデーズ ゴルフ”を3万円以上購入した客には先着でゴルフボール、マーカー、ティーなどの限定ノベルティーをプレゼントする。

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「ラッシュ」が同性婚法制化に向けた啓発キャンペーンを始動 サイレントデモやチャリティー製品

 英国発の化粧品ブランド「ラッシュ(LUSH)」は3月17日、同性婚法制化に向けた啓発キャンペーン 「結婚の自由をすべての人に」を始動する。第1フェーズは31日までとし、チャリティー製品ソープ“結婚の自由をすべての人に”を数量限定販売する。売り上げの全額(消費税を除く)を公益社団法人「Marriage For All Japan - 結婚の自由をすべての人に」に寄付し、寄付金は7月の参議院議員選挙前に市民へのさらなる啓発を目的とした活動に活用される予定だ。また公式サイトでは啓蒙動画を公開するほか、主要店舗でのキャンペーンイメージやディスプレイの設置、オンライントークイベントやサイレントデモなどを行う。

 チャリティーソープ“結婚の自由をすべての人に”(80g、税込860円)は結婚の平等(Marriage Equality)を表す「=(イコール)」と多様な愛の形を表現したハートをモチ―フにした。バラの中でも特に香り豊かなことで知られているセンチフォリアローズを配合し、肌のキメを整えて健やかに保つ。さらに肌に艶をもたらすレモン果皮油や髪・肌を清潔に保つレモンマートルオイル、保湿効果の高いグリセリンも加え、滑らかな洗い上がりをかなえた。

 また2023年までに日本における同性婚の法制化を目指し、全国75店舗や公式サイト内のキャンペーンページなどで、「Marriage For All Japanが」発信する結婚の平等に関する情報や動画コンテンツなどを公開する。さらに結婚の平等に関する声を可視化すべく、日本に暮らす5組の同性カップルの日常風景を切り取った写真とともに、結婚の平等に関する思いを可視化したディスプレイを設置する。特にアジア最大の旗艦店の新宿店や渋谷駅前店、原宿店、大阪梅田店、神戸三宮店の路面店5店舗では、外観のウィンドー全面に「結婚の自由をすべての人に」のメッセージを掲出すると共に、キャンペーン動画などをサイネージに投影する。

 17日には新宿店1階エントランス付近でサイレントデモを4回実施する。ウェディングドレスなどを着用した同性カップル4組とピアノ演奏者が登場し、それぞれが結婚の平等に対する思いをパネルに掲示。結婚の平等について考え、会話のきっかけとなる機会を作る。また同日の18:30には公式ユーチューブチャンネルでトークイベントを配信する。寺原真希子「Marriage For All Japan」 代表や東京都足立区「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」宣誓カップルの長村さと子氏・茂田まみこ氏が登壇する。

 「ラッシュ」は誰もが自分らしく平等に暮らせる社会を目指し、結婚は誰もが平等に持つべき権利であるという考えを持つ。同性同士というだけの理由から結婚の権利が奪われてしまう環境は人権にかかわることから、同性婚の法制化を目指し、今回のキャンペーンの始動に至った。 これまでもキャンペーンカンパニーとしてLGBTQ+にまつわるさまざまな課題に対してアクションを起こしてきた。13年9月には「WE BELIEVE IN GAY RIGHTSキャンペーン」を、14年2月にはロシアで制定された未成年への同性愛プロパガンダ(啓蒙する行為)を禁止する反同性愛法に対して抗議の声を上げ、LGBTQ+支援のために実施したキャンペーンを実施。15年1月には「WE BELIEVE IN LOVE - LGBT支援宣言キャンペーン」を実施し、誰もが自分らしく暮らせる社会を目指し、多様な愛の形を応援した。LGBTQ+支援に対して声を上げるキャンペーンを日本全国の店舗およびオンライン署名サイト「Change.org」やツイッターで実施。キャンペーンの賛同者を募り、計1万7910の賛同の声を集めた。15年6月には「#GAYISOKキャンペーン」を通じ、愛する権利は誰もが持つべき平等な人権であるというメッセージを届けた。愛する権利の真の平等に向けて戦うキャンペーンを世界42カ国、825店舗で実施。計10万7479個のキャンペーン限定ソープを販売し、日本をはじめ、多くの国で完売した。製造原価と消費税を除く売り上げ総額27万5955ポンド(約4950万円)をLGBTQ+の人権・権利侵害に対して世界中で活動する小さな草の根団体に寄付した。

 さらにラッシュジャパンでは社員がLGBTQを含むセクシュアルマイノリティーに関する理解を深めることを目的とした説明会や研修を実施。全社員に対し異性間の夫婦同様、戸籍上同性間のパートナー登録による結婚祝い金の支給、結婚休暇など各種福利厚生の付与を行っている。 また、チャイルドケア休暇・育児休暇・慶弔休暇・配偶者出産休暇・介護休暇などの適応について、社員のパートナーの性別を問わず「配偶者」とみなす。採用においても性別やセクシュアリティー、年齢、国籍、人種、宗教、障がいの有無などを問わず、エントリーシートから性別欄を撤廃。性適合手術を受けるケースも傷病休職と同様に取り扱い、性適合手術を受けた後も安心して復職できる職場環境を用意している。

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今季デビューの「コロン」がUAやエディフィスを皮切りにポップアップツアー

 今季デビューの日本ブランド「コロン(COLON)」が、3月17日から全アイテムを紹介するポップアップツアーを行う。同ブランドのデビューシーズンのテーマは“プリーツ”。ドレスシャツを得意とする工場で生産する、プリーツが印象的なシャツやパンツを販売する。価格はシャツが税込2万7500円、パンツが3万800円など。

 ポップアップツアーは、ユナイテッドアローズ有楽町店(3月17〜27日)とエディフィス丸の内店(3月17~23日)を皮切りに、ビームス(梅田店で3月25~4月31日、二子玉川店で4月8~17日)、バーニーズ ニューヨーク銀座本店(4月8~17日)と続く。

 「コロン」は繊維商社の豊島傘下で、輸入代理業やオリジナルの革小物ブランド「ラルコバレーノ(L'ARCOBALENO)」、OEMなどを行うエンメ(東京、平能孝信社長)が手掛ける初のメンズアパレルブランド。

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長濱ねるが東コレでサステナブルを語る SDGsレポーターとして登場

 タレントの長濱ねるが14日、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」のイベントに登場した。長濱は2022年春夏シーズンから「RFWT」のSDGsレポーターを務めており、同イベントでもサステナブルについて語った。

 長濱は釣り具総合メーカー「ダイワ(DAIWA)」が手掛けた、漁網をリサイクルしたドレスと、セットアップの2通りの衣装を披露。リサイクルドレスの着心地について「生地をたくさん使ったゴージャスなドレスでしたが、すごく軽くて動きやすかったです。これからさらに開発されていくという話を聞いて、すごくワクワクしました」とコメントした。

 さらに、私生活でのサステナブルな取り組みについても語った。「身近なところでいうと、自分の着た服を友だちに譲っています。ほかにも『マラミュート(MALAMUTE)』が取り扱っている、バックにリサイクルできるニットを選んで買っています」。

 SDGsレポーターに就任して変わったことについて「リサイクルショップをよく利用するようになりました」と明かした。さらに「以前から古着は買っていましたが、家具や食器でも誰かが使ったものを手に取るようになりました。サステナブランドが増えてきているので、衣装でも『CFCL』などを着用しています。自分が着用することで、その存在を広めていけたらいいなと思うようになったのは、変化したところですね」。

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「無印良品」、ウクライナ難民支援の募金活動を開始

 「無印良品」を運営する良品計画は3月15日、ウクライナから近隣諸国に逃れた難民や国内避難民の人道支援のために、募金を開始した。「無印良品」のEC上で10円、単位で募金ができる仕組み。募金額と、同社が負担する同額を合わせて、「ジャパン・プラットフォーム」の「ウクライナ人道危機2022」プログラムに寄付する。

 寄付金は、食糧や生活物資の確保、仮設住居の設営、水の衛生、医療など、緊急性の高い支援に充てられるという。受付期間は開始日の3月15日から6カ月間の予定。期間は変更の可能性がある。「無印良品」のEC上で募金券を購入して寄付する。購入には、ECの会員登録が必要。

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「無印良品」、ウクライナ難民支援の募金活動を開始

 「無印良品」を運営する良品計画は3月15日、ウクライナから近隣諸国に逃れた難民や国内避難民の人道支援のために、募金を開始した。「無印良品」のEC上で10円、単位で募金ができる仕組み。募金額と、同社が負担する同額を合わせて、「ジャパン・プラットフォーム」の「ウクライナ人道危機2022」プログラムに寄付する。

 寄付金は、食糧や生活物資の確保、仮設住居の設営、水の衛生、医療など、緊急性の高い支援に充てられるという。受付期間は開始日の3月15日から6カ月間の予定。期間は変更の可能性がある。「無印良品」のEC上で募金券を購入して寄付する。購入には、ECの会員登録が必要。

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メタバースの大本命「ZEPETO」、2.9億人のアバターが新時代のファッションを生み出す

 スマホを通じて仮想空間上でアバターが動く、いわゆるメタバースのまさに象徴的な存在が「ゼペット(ZEPETO)」だ。Z世代を中心に世界中に2億9000万ユーザーを抱え、しかもその数はどんどん増えている。すでに同アプリ内では350万以上ものアイテムがリリースされ、アバターたちが着用している。韓国ネイバーグループ傘下の「ゼペット」は、何を変えるのか。スノー・ジャパン(SNOW JAPAN)の日本事業統括の崔 智安(チェ・ジアン)氏に聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):「ゼペット」の成り立ちは?

崔智安(以下、崔):もともとはSNSアプリ「スノー(SNOW)」の派生として生まれた。だが今では、非常に多彩な機能があり、実は一言で定義するのは難しい。顔認識機能を生かし、自撮りをベースに自分でアバターを作成して動くアニメーションも作って、それらを普通のSNSのように投稿もできるし、ゲームをしたり、自分で街や空間を作って他人を招き、その中で遊んだり、おしゃべりすることもできる。しかし、なんと言っても最大の特徴は、いつでもどこでも、アバターを通じてコミュニケーションを取れることだ。ユーザーは世界中に2億9000万人を抱えており、彼ら/彼女らはすでに、髪型、メイク、服装、体型を自由に選び、人によってはファッションと同じように、それらを毎日変えたアバターでコミュニケーションを取っているのだ。

WWD:ユーザーの属性は?

崔:最大のユーザーを抱える中国を筆頭に、日本、米国、韓国、フランス、イントネシア、タイ、メキシコに広がっている。多いのはアジアだが、フランスや米国などでも急速に広がっている。共通しているのはユーザーの7割以上が13〜24歳の女性、つまりはZ世代であることだ。重要なポイントは、Z世代の多くが、「ゼペット」というメタバース上で、アバターを使ってコミュニケーションを取ることが当たり前になりつつあり、コミュニケーションの日常的な手段の一つに「メタバースとアバター」が登場しているのだ。これは注目すべき大きな変化だ。

WWD:これまで「グッチ(GUCCI)」「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」といった高級ブランドから、「ナイキ」「アディダス」などのメガブランド、ディズニー、サンリオといった世界的なキャラクターホルダー、ブラックピンクなどの超大物アーティストまで、幅広い企業やブランドとコラボレーションしている。なぜブランドやIPホルダーは「ゼペット」とコラボするのか?

崔:最大の魅力は、「ゼペット」が世界中の多くのZ世代をユーザーとして抱えているからだろう。Z世代、いわゆるデジタルネイティブ世代に対して、大手といえども、多くの企業は課題を抱えていた。つまりデジタルネイティブのZ世代にどうアプローチすべきか、と。日本ではあまりそう感じないかもしれないが、世界的にはZ世代がマーケティングのトレンドや発信力でオピニオンリーダー的なパワーを持ち始めている。Z世代との接点をどう作るのか?あるいはブランド体験をどう提供するのか。そこに「ゼペット」がぴたりとハマった。

WWD:「ゼペット」の場合、「グッチ」のようなブランドであってもアイテムの価格はそう高くない。ブランディングを重視する高級ブランドにとっては珍しいことだ。その理由は?

崔:アバターの服に数万円を払うか、という考え方もあるし、そもそも「ゼペット」はユーザーの体験ということを特に重視している。価格をある程度標準化することで、より多くのユーザーがいろいろなブランドやファッションを体験できる。多くの企業やブランドにとっても、先ほども言ったように「ゼペット」を新しい接点として捉えており、「ゼペット」のこうした考え方に理解を示している。

WWD:メタバースという点で見た場合の「ゼペット」の強みは?

崔:「ゼペット」は仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、ゲームなど、メタバースに必要とされるあらゆる要素を含んでいる。特筆すべきは、これまでのSNSは、主要な機能が2次元のフィード(投稿)に過ぎなかったが、「ゼペット」ではアバターを軸にした空間になっていること。これは非常に大きなゲームチェンジだ。

WWD:そうしたメタバース空間で、ファッションはどのような意味と役割を持つのか?

崔:まさに最も重要な要素だと言っても過言ではない。アバターとは、髪型、メイク、服装、体型の組み合わせだ。つまり、ファッションがほぼ全てと言っていい。「ゼペット」の中心ユーザーであるZ世代は、自己表現を特に重視する年代であり、しかも我々の分析ではファッションを軸にした、例えば「クール」「おしゃれ」のような感覚は、グローバルで共通のコモンセンス(共感覚)だ。ただ、ファッション、あるいはファッションブランドに関して再定義する必要はあるかもしれない。「ゼペット」では想像しえるすべての世界を作り出せるからだ。

WWD:というと?

崔:「ゼペット」ではアイデアさえあれば簡単に表現できるため、誰もが新しいクリエイターになれる可能性を秘めている。誰もがブランドを作ったり、アイテムを生み出すことができるのだ。すでに200万人以上が、新たな「ファッション」アイテムを生み出している。日々、「ゼペット」上で新しいアイデアと表現が生まれており、中には「ゼペット」内独自のトレンドも生まれている。これまでのリアルの世界では、あり得なかった現象だ。その一方で、既存の“プロ”のファッションブランドはまだ本気を出しているとは言い難い。私の見るところ、これからのファッションは服をデザインするだけでなく、体験まで含めてデザインする必要がある。ファッションショーだけを例に取っても、リアルの世界ではこれだけの奥深い表現や演出をしているにもかかわらず、「ゼペット」を含め、デジタルの世界でそれだけの表現に取り組んでいるブランドは決して多くはない。

WWD:今後「ゼペット」、あるいはメタバースで既存のファッションブランドが成功する秘訣は?

崔:何よりもまずは、挑戦することだろう。日本企業は実感としてコンサバティブだと感じることは少なくないし、新しいこと、理解できないことに対するハードルが高い。メタバースでは世界で通じるファッション感覚が重要だと話したが、加えてシビアな話だが、ある程度の知名度も必要だ。この2つに適応する日本のブランドは数多くあると思うが、個人的には「ビームス」のようなセレクトショップや、Z世代の顧客を多数抱えるファストファッションブランドには注目している。特に日本のセレクトショップの場合、ファッション感覚にグローバルで強い共感を呼ぶ可能性を感じている。日本発のコンテンツという意味では、ファッションではないが「鬼滅の刃」「呪術廻戦」のようなアジアで高い知名度を持つコンテンツはとても可能性がある。

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表参道のカフェ・ラウンジ「モントーク」が閉店 ジュンが運営

 ジュンが運営する東京・表参道のカフェ・ラウンジ「モントーク(montoak)」が、3月31日に閉店する。

 「モントーク」は、1970~90年代に日本初のオープンカフェとして人気を博した「カフェ ド ロペ(Cafe de Rope)」の跡地に2002年にオープンした。1990~2000年代のカフェブームの火付け役である山本宇一がプロデュースし、重厚感のあるガラスファサードや、開放的な4層構造の店内が特徴。看板のない隠れ家的カフェとして、ファッションブランドや音楽関連のイベント会場としても利用されることも多かった。

 閉店についてジュンは、「カルチャーの発信地である原宿/表参道の“今”を長年にわたって見守り続けてきた中、20年という節目で区切りを付けることにした」とコメントしている。なお、今後については未定で、現段階では建物自体を取り壊す予定はないという。

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広がるウクライナへの思い 猛吹雪に立ち向かう「バレンシアガ」に、愛をたたえる「ヴァレンティノ」 2022−23年秋冬パリコレ現地リポートvol.4

 こんにちは、欧州通信員の藪野です。引き続きお天気は良好なパリですが、今日は風が強く、体感気温も低め。今季のパリコレで最も強いメッセージを感じ、心が動かされた7日目(3月6日)のダイジェストをお届けします!

BALENCIAGA

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の会場は、パリ郊外のプライベートジェットが離着陸する空港横の展示会場。招待状は画面が割れたiPhone。その裏に名前と共に彫られていた“360°SHOW”というタイトル通り、円形の巨大な空間の中央にはスノードームのようなガラス張りの真っ白な景色が広がり、それを囲むように席が並べられています。各座席には、デムナ(Demna)が今の心境と今回のショーへの思いを綴ったメッセージカードと、ウクライナの国旗をイメージした青と黄色のビッグTシャツが置かれています。ショーが行われたのはロシアのウクライナ侵攻が始まって11日目のこと。それを考えると、かなり早い段階でショーにおけるメッセージ発信を決定して準備を進めたことがうかがえます。

 その背景には、デムナにとって今回の戦争やその被害を受けて苦しんでいる人たちが他人ごととは思えないという事実があるのでしょう。ジョージア(旧グルジア)出身のデムナは、1993年に戦争により故郷を追われ、難民として少年時代を過ごしました。そして、今でもトラウマを抱え、「永遠の難民となった」と表現する彼のメッセージには重みがあります。「このような時にファッションはその妥当性と存在権を失うため、このショーに取り組むことは非常に困難だった」と言い、一度はショーを中止することも考えたそう。しかし、それは「30年近くも自分にとって、苦痛であり続けた悪に降参し、屈することを意味することに気づいた」と。そして、「恐れないこと、抵抗すること、愛と平和の勝利に捧げる」ショーとして開催を決めたと記されています。重要なメッセージなので、全文を最後に掲載します。ぜひお読みください。

 ショーは、暗闇の中、ウクライナ人作家オレクサンダー・オレス(Oleksandr Oles)の詩をウクライナ語で読み上げるデムナの声でスタート。ピアノ曲「スラヴ舞曲 Eマイナー」の悲しげな音色が響き、雪が降りしきる中を、黒いロングドレスを風になびかせながら、ゴミ袋のようなレザーバッグを持ったモデルが闊歩します。次第に嵐は勢いを増し、中盤からは音楽もフランス人ミュージシャンのBFRNDによる激しいインダストリアル・ミュージック(楽曲名は「360°」と「ストーム」)に変化。猛吹雪と稲光の中を踏ん張りながら歩くモデルの姿に、胸が張り裂ける思いで故郷を離れる人々を重ねずにはいられませんでした。それと同時に、そんな姿を防護ガラス越しに”外”の世界から見ているということに、何とも複雑な気持ちを抱きました。そして、最後に登場した2ルックは、黄色のスポーティーなセットアップと長いトレーンを引く水色のストレッチドレス。ショーの演出を通して、ウクライナへの思いと支援を明確に表現しました。

 デムナの手掛けるコレクションは一貫していて、毎シーズン、素材などを進化させながら提案するスタイル自体は大きく変わりません。その背景には、彼の「服自体にフォーカスしたい」という考えがあります。今季新鮮に感じたのは、大胆なワイドシルエットのカーゴパンツやバギージーンズ、プルオーバーに再解釈したデニムジャケットやMA-1、パッカブルのトレンチコート、ニットでできたバスタオルのようなアイテムなどでした。定番のオーバーサイズフーディーには、「アップル(APPLE)」のロゴと“シンク ディファレン(Think different.)”というスローガンを想起させるリンゴマークと“ビー ディファレント(Be different.)”やサイズ感を示す“XXXL”の刺しゅうがあしらわれたり、激しいダメージ加工を加えたり。来場したキム・カーダシアン(Kim Kardashian)が着用していたオリジナルのガムテープをぐるぐる巻きにしたドレスも登場したほか、テープはコートやパンツのベルトとしても使われています。

 雪の演出はもちろん数カ月前から決まっていて、地球温暖化によって雪景色がデジタルの人工的なセットの中にしか存在しなくなった世界をイメージしたもの。そこに時代や社会を反映した文脈やメッセージを加え、観るものの感情を揺さぶり、心に残る体験を作り上げるデムナの力には、今回も圧倒されました。私たちが今生きているのは、日常があっという間に崩れ去ってしまうという悲劇が起こりうる世界。あらためて、今回の戦争がヨーロッパの片隅で起こっている他人ごとと考えてはいけないと思いました。

<デムナからのメッセージ>

 ウクライナでの戦争は、私の母国で同じことが起こり、私が永遠の難民になった1993年以来、私が抱えてきたトラウマの痛みを引き起こしました。私が“永遠の難民”と言うのは、その経験や痛みがあなたの中にずっと存在し続けるものだからです。恐怖心、絶望感、誰もあなたを望んでいないという認識。しかし私は、人生そのものや人間の愛と思いやりのような人生で最も大切なことにも気づきました。

 だから、今週このショーに取り組むことは非常に困難でした。というのも、このような時にファッションはその妥当性と存在権を失うからです。ファッション・ウイークはある種の不条理のように感じます。私は、私自身と私のチームが一生懸命取り組み、心待ちにしていたショーを中止することも一度は考えました。しかし、このショーをキャンセルすることは、30年近く私に苦痛を与えてきた悪に降参し、屈することを意味することに気づきました。私は、自分の一部を無意味で無情なエゴの戦争の犠牲にすることはしないと決意しました。

 このショーに説明は必要ありません。それは、恐れないこと、抵抗すること、そして愛と平和の勝利に捧げるものです。

 xx Demna

VALENTINO

 「バレンシアガ」に続き、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」でもショー冒頭には、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)の声で、現在の厳しい状況やその中での愛の大切さについてのメッセージが読み上げられました。パリコレ終盤に向かうに連れて、ウクライナへの思いを表現したり、支援を行ったりする動きが活発化しています。

 コレクションは、さまざまなカラーを組み合わせた先シーズンから一転。“ヴァンレンティノ ピンク PP”コレクションと題して、マゼンタのような鮮やかなピンク、そして黒2色だけを使ったワントーンルックでコレクションを構成しました。かつて屋内市場だった会場の「カロー・デュ・トンプル」もピンク一色に染められ、招待状から席に置かれたショーノートまでピンクです。実は、この色は「パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE)」と共に生み出されたものだそう。「ヴァレンティノ」といえば赤ですが、今後はこのピンクもシグニチャーに仲間入りするかもしれません。

 色を極端に絞り込んだのは、「一見すると可能性が狭まったように思われる枠組みの中で、表現の可能性を最大限に広げるため」。以前から多様性やそれぞれが持つ個性をたたえるピエーロパオロは今季、限られた色によって、服自体と多様なモデルの個性を強調するアプローチに取り組みました。登場したのは、「ヴァレンティノ」ならではの美しいカッティングが際立つフィット&フレアやベアトップのドレス、フレアスカート、ニット、テーラードジャケットやパンツ、コート、ケープ、シャツなど、エレガントなラインアップ。一色といえども素材はウールやジャカードからレースやチュール、オーガンジー、シフォンまでさまざまで、そこに同色のボウや立体のフラワーモチーフ、フェザー、スパンコール刺しゅうを加えています。今季のウィメンズは、曲線を描く大胆なデコルテラインやくびれたウエストが印象的です。
 
 いつも音楽が素敵な「ヴァレンティノ」のショーですが、今回使われたのは、鈴木清順監督作の映画「夢二」のために作られ、ウォン・カーウァイ(Wong Kar Wai)監督作の「花様年華」でも使われ知られるようになった梅林茂作曲の「夢二のテーマ」や、1982年にリリースされたヤズー(YAZOO)「オンリー ユー」、90年にリリースされたコクトー ツインズ(COCTEAU TWINS)の「チェリー カラード ファンク」。そして、それらをフューチャー ホログラムス(FUTURE HOLOGRAMS)による「ヴァレンティノ」のエレクトロチューンとリミックス。心地よいメロディーが、ショーのエモーショナルなエネルギーを高めています。

GIVENCHY

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」の会場は、先シーズンと同じパリ郊外の巨大なスタジアム。その中央に足場を組んだ大掛かりなセットを用意しました。床に敷かれていた黒い布が取り払われて、透明の床があらわれるとショーがはスタート。モデルはその下の通路を通った後、ランウエイに登場し、また地下へと戻っていきます。

 今季、マシュー・M・ウィリアムス(Mathew M. Williams)が試みたのは、フォーマルを⽇常着として最適化するとともに、⼀⾒すると普段着に⾒える服をラグジュアリーに高めること。カギとなるのは、ユーズド加工と刺しゅうを施したロックTシャツをレイヤードしたブラックやモスグリーン、ダークブラウンのスタイル。裾を異なる長さでカットしたり、ガーターベルトのように仕上げたりしたアイテムに、シャープなテーラードジャケットやMA-1、モッズパーカ、フロアレングスのナイロンコート、フーディー、パファーベスト、バギーパンツやカーゴパンツを合わせ、ストリート感のあるルックを組み立てます。
 
 そこに差し込んだウィメンズのドレスは、先シーズンも見られたクチュールメゾンならではの繊細な装飾が際立ちます。今季は、ドレスのヘムに細かいフリルをティアード状にあしらったり、パールビーズでフリンジドレスやスカートを作ったり。マシューのお気に入りの花だというアザミは、黒のグースフェザーで再現し、ドレスやバッグにのせました。そんなアプローチからは引き続き、オートクチュールへの強い意気込みを感じさせます。昨年秋には今年1月にクチュールを発表予定と言われていましたが、米「WWD」によると、7月にマシューが初めて手掛けるクチュールを披露するとのこと。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」を筆頭に、ゲストデザイナーたちが手掛ける「ジャンポール ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」「オフ-ホワイト(OFF-WHITE)」と新たな感覚で作り上げられる新時代のクチュールが広がりを見せている今、「ジバンシィ」もその流れに加わることになりそうです。

おまけ:今日のワンコ

 今季もインフルエンサー、クセニア・アドンツ(Xenia Adonts)の愛犬を発見。相変わらず人懐っこくてキュートです。

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梶原由景×「ループウィラー」×小木“POGGY”基史のトリプルコラボ第2弾 4色のパーカを2Gとアダム エ ロペで発売

 梶原由景が代表を務めるロウワーケース(LOWERCASE)は、スエットを主力とするブランド「ループウィラー(LOOPWHEELER)」とのコラボレーションに、小木“POGGY”基史による「ポギーザマン(POGGYTHEMAN)」を迎えたトリプルコラボの第2弾を3月18日に発売する。

 プルオーバーのパーカをベースとし、首元の両Vガゼットやセパレート型のカンガルーポケット、ダブルフェースでボリューム感を持たせた後付けフードなど、昨年9月に発売した第1弾のデザインを踏襲したもので、そこに新色をプラスした。グレーとレッドはセレクトショップのツージー(2G)東京店および大阪店とウェブストアで、グリーンとブラックはアダム エ ロペの一部店舗とウェブストアで販売する。価格は税込各2万3100円。

 ロウワーケースはファッションのみならず、さまざまなジャンルでコラボレーションを実現するクリエイティブ・コンサルティング企業。「ループウィラー」は、吊り編み機による生地のみを使うことにこだわる日本ブランド。

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「ボッテガ・ヴェネタ」がバッグシリーズ“カバ”から新作を発売 ピンクやイエローの春カラー

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は、バッグシリーズの“カバ(CABAT)”から新作を発売した。ハンドルのステッチをなくしてスマートに見せたり、上辺に波型のデザインを取り入れたり、新たな要素をプラスした。ピンクやイエローなど春らしいカラーがそろうのも特徴だ。価格は税込52万8000〜103万9500円。

 一方で、変えないものもある。「ボッテガ・ヴェネタ」を象徴するボディーの“イントレチャート(レザーの編み込み)”は全て手作業によるもので、2人の職人が丸2日がかりで作る。また、内側には取り外し可能なファスナー付きポケットを設ける。

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「ボッテガ・ヴェネタ」がバッグシリーズ“カバ”から新作を発売 ピンクやイエローの春カラー

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は、バッグシリーズの“カバ(CABAT)”から新作を発売した。ハンドルのステッチをなくしてスマートに見せたり、上辺に波型のデザインを取り入れたり、新たな要素をプラスした。ピンクやイエローなど春らしいカラーがそろうのも特徴だ。価格は税込52万8000〜103万9500円。

 一方で、変えないものもある。「ボッテガ・ヴェネタ」を象徴するボディーの“イントレチャート(レザーの編み込み)”は全て手作業によるもので、2人の職人が丸2日がかりで作る。また、内側には取り外し可能なファスナー付きポケットを設ける。

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クリストフ・ルメール騎手がアパレルブランド開始 名手が語る「競馬とファッション」

 JRA(日本中央競馬会)で5年連続リーディングジョッキーを獲得する騎手のクリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)氏が、アパレルブランド「CL. by C.ルメール」を今春スタートする。故郷フランスをはじめ各国で活躍した後、外国人として初めてJRAの通年騎手免許を取得し、驚異的なペースで勝ち鞍を重ねてきたルメール氏。アパレルブランド設立は「日本への恩返し」だと話す。

WWD:もともとファッションに関心が強かったのですか。

クリストフ・ルメール(以下、ルメール):幼い頃からおしゃれが大好きでした。フランスで生まれ育った僕は、騎手だった父と一緒に競馬場をたびたび訪れていました。競馬場は社交場でもあるので、子供でもドレスコードに従います。ブレザーにネクタイ、ピカピカに磨かれた靴でめかしこむのです。この体験が僕をファッションに目覚めさせた気がします。

 騎手になって稼げるようになると、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」「グッチ(GUCCI)」「ケンゾー(KENZO)」などの服を愛用していました。パリには有名ブランドがそろっています。けっこうお金を使ってきました。

WWD:ファッション好きが高じて、自分で服を作りたくなったと?

ルメール:2、3年前から自分のブランドの服を作りたいと考えるようになりました。僕がやるからには競馬とストリートをつなげて、競馬の楽しさや奥深さをもっと多くの人に広めたい。今回の服はどれも騎手がレースで着る勝負服から着想を得ています。バスケットボールなどは、ストリートファッションとも密接に結びついて、バスケをしない人にとっても身近な存在になっていますよね。競馬もそうなれたらいい。「ストリートジョッキー」というコンセプトで、服を通じて競馬の文化にも触れてもうらことを目指しました。競馬ファンだけでなく、ファッションが好きな人にも着てほしいのです。

お世話になった日本への恩返し

WWD:ポロシャツやTシャツ、ジョッキーパンツなどスポーティーなアイテムが多いようですね。

ルメール:馬の調教など仕事のときだけでなく、プライベートでも動きやすい服が好きです。でも僕の好みとしては、いつもスマートな印象でいたい。例えば、いま僕が着ているTシャツは細身のVネックで、(テーラード)ジャケットのインナーに着てもカジュアルになりすぎません。ポロシャツには、競馬の騎手が着る勝負服から着想を得た柄を用いました。デザインを考えるのは本当に楽しい。暇さえあれば(イラストやデザイン用の)アプリを開いて描いています。

 一般の方のなじみはないでしょうが、ジョッキーパンツは普段着としてもカッコいいので是非おすすめです。少しシェイプさせて、シルエットも美しくしました。フランス人の僕が作るからには、エレガントな服にしたかったのです。

WWD:でも、モノ作りの点では日本製にこだわっていると聞きました。

ルメール:はい。それはブランドを立ち上げた動機の一つでもあります。日本に恩返ししたいという気持ちが、僕の中で日増しに強くなっているのです。競馬界への恩返しはもちろん、お世話になった日本の皆さんへの恩返し。このブランドを発信することで、少しでも日本の産業に貢献できたらいい。特に僕が暮らす京都には、素晴らしい技術を持った職人さんがたくさんいます。彼らと仕事できるのは喜びでもありました。

「デザイナーのルメールさんに会いたい」

WWD:製造現場も訪ねたそうですが、どんな感想を持ちましたか。

ルメール:ポロシャツなどを縫う和歌山県の工場を訪ねました。広い工場を想像していましたが、意外に小さくて家族的な雰囲気の中で真剣に服が作られる様子に感心しました。日本のモノ作りのクオリティーは素晴らしい。僕もミシンに挑戦したけれど、なかなかうまくいかなかった。

 帽子で協業した京都の佐藤喜代松商店も訪ねました。漆の神秘的な工程には驚きました。Tシャツのグラフィックでは、京都を拠点にするアーティストのMOYAさんに協力してもらいました。今後もたくさんの職人やアーティストと協業していきたいです。

WWD:ところで、「ルメール」を展開するファッションデザイナー、クリストフ・ルメール氏と同姓同名ですね。

ルメール:「ユニクロ」などで活躍されているルメールさんですね。確かに僕と同じ名前です(笑)。だからブランド名は騎手のルメールだと分かるよう「CL. by C.ルメール」にしました。面識はありませんが、デザイナーのルメールさんには是非お会いしたいです。コラボレーションできたら“ルメール×ルメール”になりますね。

            ◆
 「CL. by C.ルメール」は、4月13日から専用のオンラインサイトで販売を開始する。また、4月13〜24日まで高島屋京都店、4月27日〜5月8日までイセタンサローネ メンズ(東京・丸の内)でポップアップストアを開く。主力商品の税抜価格は、半袖ポロシャツ1万8000円、Tシャツ9000円、パンツ2万4000円など。各商品はJRAの年間重賞レースとG1レースの数に合わせて、各128枚または各24枚の限定販売となる。

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居酒屋チェーンの22年春以降の業績を予想する

上場外食企業48社の22.3期3Q累計(4-12月)の決算が出そろった。9月末に緊急事態宣言が解除、11月には、ほとんどの自治体で飲食店への営業時間短縮要請がなくなったこともあり、22.3期3Q(10-12月)でみると48社中28社が営業利益を計上した。
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養老乃瀧、店内に歴史ディスプレイ。酒の肴になるよ。

養老乃瀧株式会社(東京都豊島区、代表取締役 矢満田 敏之)が、「養老乃瀧 池袋南口店」を3月17日(木)にリニューアルオープンさせ、店内に『養老歴史街道』と称し、長野県松本市の創業店舗をはじめ、神奈川県横浜市のチェーン1号店の写真展示や過去の営業の様子や資料の展示を行う。
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中国人もビックリ?上海の人気店をTTPして世界的に”プチ炎上”。「クマの手カフェ」

大阪上本町に昨年9月にオープンした、壁の穴から熊の手が商品を渡してくれる「クマの手カフェ」。TikTokなどで人気の一方、中国上海の人気店「熊爪珈琲」に酷似していると、オープン早々にネットでプチ炎上している。実際に訪問したところ、炎上も納得のTTPぶりだった。
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