アイウエアのジンズの21年9〜22年2月は純利益38.8%減、下期に店舗の生産性を向上のためセルフ視力測定器を40店舗に導入

 アイウエア大手のジンズホールディングスは、国内での生産サプライチェーンの構築や、セルフ視力測定器の導入による店舗のスマート化と店舗オペレーションの効率化に着手する。デジタル購入体験のブラッシュアップも推進する。

4月8日に発表した2021年9月〜22年2月期決算は、売上高が327億円(前年同期比3.4%増)、営業利益19億円(同28.5%減)、経常利益21億円(同15.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は11億円(同38.8%減)と増収減益となった。国内アイウエアショップの既存店売上高は3.8%減、全店売上高は0.1%増。EC売上高は18.2%伸びた。アイウエアショップの店舗数は、国内451店舗、海外229店舗(中国173、台湾44、香港6、米国6)の計680店舗に。海外売上高は14.3%増の70億円で、売上高構成比は21.6%になった。国内の郊外・ロードサイド店舗が前年同期に比べて10店舗増えて55店舗となり、売上高は27%増加。今後も出店を強化する。

 課題は販管費の引き下げだ。当期の売上高販管費率は72.3%と前年同期比で1.5ポイント増加。店舗での生産性を向上させるため、5月にセルフ測定器を大型店40店舗に導入する。視力測定の自動化により、特に週末のチャンスロスを撲滅して売り上げを伸ばす一方で、接客時間を創出して、シニア客を含めた顧客エンゲージメントの向上につなげていく。

 また、オンライン売上高の増加に伴い、膨張しがちな集中加工センターのキャパシティは現状維持とし、店舗の空き時間に加工をすることで、店舗の設備や人員の稼働率を高める「分散加工体制」を徹底する。さらに、AIを活用した受注精度向上による在庫稼働率の向上にも取り組む。

 田中仁CEOは、「ロシア、ウクライナ、コロナなど世の中が混沌としている中で、本質的な問いを立てて解を出すことが重要だ。もっとチャレンジしなければならない。人生100年時代、“ウェルシーイング”の時代に、まだまだ解決すべき課題がある」として、キッズプロジェクトやシニアプロジェクトを強化。さらに、コアターゲット層に対して、気に入った商品がすぐに手に入る「デジタル購入体験の革新」を推進する。

オリジナル人工知能の「ジンズ・ブレイン」では、顔型を細かく判別して似合い度を瞬時に判定し、店頭やオンライン上の在庫から似合うメガネをランキング形式でオススメする提案機能を追加するなど、さまざまな施策を積み重ねてているところ。「年内には革新的なサービスが生み出せると思う」と語る。

 さらに、「“エブリワンズ・アイウエア”というブランド戦略を世界中に広げる。お客さまに対するLTV(ライフタイムバリュー)の向上と、お客様の母数を広げるために新規顧客を広げる。まだまだ余白はある。会社の将来の成長を確信している」と意気込む。

 原価の高騰や円安などにより価格引き上げを行う企業が増加し、インフレが懸念されている。中村豊取締役CFOは「問題は円安だ。長期的には国内生産体制の確立が急務だ。すでに開始しているが、為替対策だけでなく、シニア対策も含めて、国内生産をフレキシブルに行うことが重要だ」と説明。

 これまで5000円、8000円、1万2000円の3ライン制をとってきた価格政策については、「足元で、生活必需品が値上がりし、可処分所得が下がる中で、5000円のエントリーポイントは重要だ。5000円、8000円、1万2000円の上を出していく。国内生産体制の確立と密接にかかわってくると思う」として、国内生産のサプライチェーン構築を急ぐ考え。

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TikTokフォロワー420万のTakumaが新ブランド 「世界中のみんなに着てほしい」

 モデルであり、アパレルブランド「エスピナ(ESPINA)」を運営するTakumaが、ノットイコールの支援で新ブランド「アビセア(ABYSSEA)」を今春立ち上げた。同氏がデザインを手掛けた第1弾のアイテムを、ラフォーレ原宿でのポップアップストアで4月29日に発売する。Takuma はTikTokフォロワー約420万、インスタグラムフォロワー約75万(2022年4月8日現在)を抱えるインフルエンサーでもあり、ミステリアスな佇まいや鍛え上げられた肉体で、国内外の多くのファンが注目。公式SNSのコメント欄は多様な言語でにぎわっている。美意識の高い同氏が作る服には、どのようなこだわりがあるのか。本人に聞いた。

WWD:「アビセア」のデビューコレクションはどんな思いを込めてデザインした?

Takuma:一発目なので、無駄なものを取り払って、差別や片寄った偏見をなくしたいというメッセージを込めたんです。これから発表し続けていく中で今回のアイテムは基本になっていくので、ミニマルなデザインにしました。ここから徐々にアレンジしていくと思います。

WWD:特にこだわった点は?

Takuma:今までにないものを作りたかった。例えばジーンズはストレッチの効いた素材を使ってるんですけど、それでダメージ加工するのってすごく難しい。クレームが届いたりB品が出てしまうことも珍しくないので、工場からNGが出ることが多いんです。でも今回はどうしても作りたかったので、あえて難しい素材を使うことにしました。

WWD:以前から運営しているアパレルブランド「エスピナ」とはどう違う?

Takuma:「エスピナ」はファンのために作っている服で、「アビセア」は自分が作りたい服という感覚。インフルエンサーが服を作って売るだけなら、ただ人気をお金に変えているだけなんじゃないかってふと思ったんです。であれば、その発信力を社会貢献に役立てたい。だから「アビセア」の服を通して、社会が良くなるメッセージを発信していきたいんです。だからハンガーは廃材で作り、タグは紙製にして、洗濯したらボロボロになるかもしれないけど、それも味として楽しんでほしい。

WWD:生産背景は?

Takuma:全て日本生産です。価格帯はTシャツで1万円前後、パンツで2万円前後、ジャケットで2〜4万円前後と安くはなく、若いファンは買いづらいかもしれない。でも無理して工場に負担をかけたくなかったし、それでもファッション感度の高い人に着たいと思わせる服作りに挑戦したかったんです。

WWD:「アビセア」の今後の目標は?

Takuma:最終的には、世界中のみんなに着てほしい(笑)。やっぱり着る人によってそれぞれの良さが出るから、いろんな人が着ているブランドのほうがおもろいんですよね。だから「アビセア」が、男の子も女の子も、おじいちゃんもおばあちゃんも着ているようなブランドになったらいいなと思います。

大切なのは、
トレンド感と自分らしさのバランス

WWD:SNSを始めたときから意識してきたことは?

Takuma:最初から意識していたのは、自分の軸を持ちながら、トレンドのインフルエンサーを表面的にまねることです。インフルエンサーにもトレンドがあって、時代に個性が合致してフォロワーが一時的に増えても、半年くらいすると伸び悩んだり減ったりするんです。それを見ていて、もったいないなって。

 でも、トレンドばかりを追いすぎると一時的なファンしかつかんから、トレンド感と自分らしさのバランスは大事にしてたんです。それがうまくいって、インスタグラムのフォロワーは始めて半年で2万、1年経ったころには10万くらいになりました。

WWD:モデルとして表舞台に立つのと、作り手として裏方に回るのはそれぞれどんな楽しさがある?

Takuma:モデルしているときはちょっとナルシストになれます。自分をかっこいいなと思えたり、こういうのも似合うんやって気付きがあったり。新しい自分に出合える楽しさがありますね。

 でも、僕は裏方のほうが好きかな。作っているときは、自分が手掛けたものが世に出たとき、どんな反応が返ってくるかや、どれだけ反響があるかを考えながらやっているので、それも楽しいです。

WWD:自分にはどっちが向いていると思う?

Takuma:今はインフルエンサーとデザイナー半々ですが、ゆくゆくはデザイナーを本業にしたいですね。でも、今後もインフルエンサーとして発信すべきことを発信していきたい。どちらの自分も強くしたいですね。

WWD:最後に、インフルエンサーを目指す人にメッセージを

Takuma:軸をぶらさず継続することが大事。僕も今は見てくれる人がおるから「 載せなあかん!」って思うんですけど、やっぱり最初はリアクションもあまりないので、モチベーションが上がらないんです。でも、まずはその第一関門を乗り切ること。ただ、新しいことをしないと飽きられるのも早いから、挑戦し続けることと、軸をぶらさず継続するバランスが大事ですね。

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アーティストのコウスケ・シミズと「ジャングル大帝」がコラボ アート作品とアパレルを販売

 「コモンベース(COMMON BASE)」は、アーティストのコウスケ・シミズ(Kousuke Shimizu)と手塚治虫の漫画作品「ジャングル大帝」のコラボレーションアイテムの展示販売会を、東京と大阪で順次開催する。会期は東京が4月16、17日で、大阪が23、24日となる。

 同展では、シミズが「ジャングル大帝」のキャラクターであるレオやライヤ、ハム・エッグをモチーフにしたシルクスクリーンプリントとフィギュアが並ぶ。同氏が得意とする分裂や引っ掻き傷などの手法を取り入れ、心に抱いている相反する感情を表現した。作品は16種類で、価格帯は税込3万3000〜14万3000円。それぞれにエディションナンバーが付く。

 また、同キャラクターたちをあしらったTシャツ(同6600円)やパーカ(同11万1000円)、クッション(同7700円)、キーホルダー(同3850円)も販売する。アパレルと小物、アート作品は同会場での販売に加えて、「コモンベース」の公式オンラインストアでも取り扱う。

 シミズはシルクスクリーンやイラストレーション、グラフィックなど、さまざまな作品を手掛けるほか、広告媒体や「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」「キディル(KIDILL)」「ステューシー(STUSSY)」などにも作品提供している。

■KOUSUKE SHIMIZU × ジャングル大帝
東京
会期:4月16〜17日
場所:ビル神宮前09 C棟
住所:東京都渋谷区神宮前4-25-2
時間:16日14:00~20:30、17日11:00~19:00

大阪
会期:4月23~24日(日)
場所:the newly
住所:大阪府大阪市西区南堀江1-14-5 3階
時間:23日14:00~19:30、24日11:00~18:00

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ケンダルとカイリーがメイクでコラボ! 「カイリー・コスメティクス」で限定コレクションを発売

 カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)が手掛けるコスメブランド「カイリー・コスメティクス(KYLIE COSMETICS)」は、姉のケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)とコラボレーションしたメイクコレクションを発売した。

 “ケンダル バイ カイリー・コスメティクス(Kendall by Kylie Cosmetics)”と題し、アイシャドウパレットやチーク、ハイライト、リップクレヨン、リップグロスをそろえた。製品は全てビーガンで、クルエルティーフリー、グルテンフリー、パラベンフリー。価格は16〜49ドル(約1900〜5900円)で、ブランドの公式ウェブサイトで取り扱う。パッケージやキャンペーンビジュアルはラベンダーを基調としている。

 ケンダルが「カイリー・コスメティクス」とコラボするのは、2020年以来、2回目。カイリーは、「ケンダルのメイクルックをインスピレーションに、季節感あふれるコレクションを目指した。ケンダルはスモーキーでナチュラルな目元に、くっきりとしたリップを塗ったルックが好き。それを再現するために、今回初めて“リップクレヨン”を作った。塗るだけでエフォートレスに色づきして、リップライナーとしても活躍する一本だ」とコメントした。

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写真家レスリー・キーが見た「アカデミー賞」 自ら撮影した写真とともに語る

 ファッションシューティングやセレブリティのポートレートなどを多く手がける写真家レスリー・キーが、米国ロサンゼルスで3月27日(日本時間28日)に開催されたアカデミー賞授賞式に初出席した。そこで体感した興奮と感動、そして、時代を象徴するかのような受賞作や受賞者、ウィル・スミスのビンタ事件の瞬間などについて、現地のレスリーに話を聞いた。

――ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われたアカデミー賞授賞式に出席することになった経緯は?

レスリー・キー(以下、レスリー):アメリカのNetflixのトップから招待され、授賞式に出席するとともに、レッドカーペットや会場で数々の俳優や映画監督などセレブリティを間近に撮影する機会をもらった。実は今年、拠点をNYに移す計画をしていた。その前にロサンゼルスで行われたアカデミー賞授賞式と、ラスベガスで開催されたグラミー賞授賞式という、世界最高峰の映画祭と音楽祭に出席できた。アメリカに引き寄せられる何かがあったのだと思う。

――授賞式に出席するために渡米したわけだが、会場や街の雰囲気などで感じたことは?

レスリー:魔法の時間だった!映画もセレブリティも素晴らしかった。エンタメ界もコロナのパンデミックで2年間苦しい時間を過ごしたが、、ハリウッドがどのように業界を再建したかを知ることができる、忘れられない経験になった。本番前に、バックステージの撮影もしたが、随所に感動の場面があった。たまたまオスカーのステージを作ったスタッフの中に知り合いがいたのだが、コロナ禍ではスタッフも仕事がなくなり、不安を抱え、生活苦に脅かされる人々も少なくなかった。久しぶりにエンタメの仕事の現場に戻れたようで、一生懸命レッドカーペットを敷いたり、ステージやライティング、音響をセットしたりしている人々がみな嬉しそうだったのが印象的だった。

 参加者は事前にPCR検査をしっかり行っており(私の場合は5日前と2日前)。コロナの感染拡大防止の意味もあり、客席を半分に絞り込んでゆとりをもたせる一方、開催時間は4~6時間ぐらいだったものを2時間ちょっとに短縮したので、かなり凝縮されたものになっていた。

 NHKの「SWITCHインタビュー 達人達」でYOSHIKI(ヨシキ)と対談するために前回渡米した昨年9月には、マスクもワクチンパスも隔離も必要だった。それが今回は全部いらなくなっていた。人類の生活が正常に戻ってきていることを体感できた。人の顔や表情が見えるようになって、ハリウッドのブルバードや海などいろいろなところを黒人、白人、ヒスパニック、アジア人など多様な人々が歩いている姿は、嬉しいしあるべき姿だなと思った。アメリカを訪れる前にパリコレに行ったが、マスクをしている人は少ないし、街もカフェも人が溢れていて活気があった。比べることではないけど、日本はコロナからの回復が遅れていて、楽天ファッションウィークも見に行ったけれども盛り上がりきれていなかった。2年間の冬眠の時期は長すぎた。でも、復活の時がもうすぐ訪れるということを、業界の仲間たちに伝えたい。

――受賞作で特に印象に残ったのは?

レスリー:やはり、アカデミー賞作品賞(脚色賞、助演男優賞も)を獲得した「コーダ あいのうた」だ。日本の映画館で3回観て、3回とも泣いたくらい、ここ最近で一番好きな作品だった。名前が告げられた瞬間、セレブがみなスタンディングオベーションで讃えていて鳥肌が立った!また、助演男優賞を受賞したのは、主人公で耳の聞こえない父親役を演じたトロイ・コッツァーだ。彼自身がろうあ者であり、男性ろうあ者として初めてオスカーを獲得した。受賞の瞬間、みんなが彼に向けて手をひらひらと振りながら、声援を送っていたのは感動した。みんなにもぜひ観て欲しい。また、村上春樹さん原作の「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞したのは本当にうれしい。日本映画が世界的に認められたことも、名作として村上春樹さんの名前が世界に残ることも感無量!邦画界の励みにもなると思った。

――今回のアカデミー賞では、ダイバーシティ&インクルーシブにもスポットが当たっていた。

レスリー:ものすごく感動したのは、アリアナ・デボーズが「ウエスト・サイド・ストーリー」で助演女優賞を獲得したこと。 “クィアの有色人種”として歴史を塗り替えたといわれている。過去にジョディー・フォスターなども受賞しているが、カメラの前でも堂々とLGBTを公表している人物の受賞は初めて。真っ赤なドレスも素晴らしかった。また、94回の歴史の中で、初めて女性が司会を務めた。エイミー・シューマー、レジーナ・ホール、ワンダ・サイクスの3人で、以前からエイミーの番組を観ていたので親しみがもてた。映画界やアカデミー賞も、白人社会や男性社会、セクハラなどと戦ってきた。2022年はほぼ2年ぶりに、会場の半分ぐらいだったけれども観客も入れて、リアル開催した。この2年間は、いろいろな意味で「反省」の期間だったのかもしれないと思う。

 この数年、BLM(ブラック・ライブズ・マター)問題から、アジアンヘイトという大問題が起きる中で、20年の「パラサイト」(韓国)、21年の「ミナリ」(アメリカ製だが、韓国人・韓国語が主で韓国映画とみなされている)に続き、22年には「ドライブ・マイ・カー」(日本)とアジア映画がさまざまな部門で受賞したことも大きな意味を持つ。映画界、音楽界など、われわれクリエイターのプラットフォームとなる方々が、平和や愛、平等やダイバーシティのメッセージを込めていることが随所に現れていて、すごく攻めているなと思った。ダイバーシティ&インクルーシブは私の生活や活動のキーワードでもある。自分もクリエイターとして、アジア人として、アジアに活躍の場を与えたり脚光を浴びる機会を作ってくれたアカデミー賞のコミッティ(協会)に感謝したい。

 ちなみに、アジア系メディアの人に聞いた話だが、これまでアメリカメディア以外はなかなか取材がしにくい部分もあったようだが、今回は韓国、中国、フィリピン、タイなど、アジアのメディアもこれまでより多く入っているとのことだった。

――アカデミー賞授賞式では、さまざまな企画や仕掛けも注目されている。

レスリー:スノーボード界のレジェンドのショーン・ホワイトと、サーフィン界のレジェンド、ケリー・スレーター、そして、スケート界のレジェンド、トニー・ホークという、横ノリ系のレジェンド3人がプレゼンテーターとして登場し、60周年を迎えた「007」やジェームズ・ボンドへのオマージュが行われたシーンも良かった。もう一つ、50周年を迎えた「ゴッドファーザー」を讃えて、アル・パチーノ、フランシス・フォード・コッポラ、ロバート・デ・ニーロの3人が並んだシーンも忘れ難い。

――レッドカーペットで特に印象的だったのは?

レスリー:ニコール・キッドマンと、ペネロペ・クルスだ。入ってきた瞬間に周りの空気が一変した。ニコールは「愛すべき夫妻の秘密」で主演女優賞にノミネートされていたのだが、夫のキース・アーバンと登場。少しくすんだベビーブルーで、背中を大胆に開けつつ、長くリボンを垂らしたドレス姿はとても美しかった。テニス女王のセリーナ&ビーナス・ウィリアムズ姉妹も赤と白の対照的なカラーのドレスで際立っていた。その父を題材としたスポーツ映画「ドリームプラン」(原題は「KING RICHARD」)がノミネートされていたり、夫婦、姉妹など、今まで以上に明確にファミリーに対する意識の高まりを感じた。

――これはどうしても聞いておきたいのだが、「ドリームプラン」で主演男優賞を受賞したウィル・スミスが、プレゼンターのクリス・ロックを平手打ちした事件を目の当たりにしたわけだが、現場では何が起こっていたのか?

レスリー:あのハプニングはあまりにも突然すぎて……。わずか2分の出来事だったが、こんなに問題になり考えさせられることになるとは思わなかった。ウィル・スミスは撮影したこともあるし、彼の歴代出演してきた映画も好きで。今回の「ドリームプラン」は、スラム街から抜け出すために独学でテニスを学び、ビーナスとセリーナをテニス界の女王姉妹に育てた父、リチャード・ウィリアムズの生き方や家族の奇跡の物語。映画もウィル・スミスの演技も素晴らしかったし、受賞してもらいたいと思っていた。脱毛症で坊主頭にしていた妻のジェイダ・ピンケット・スミスに対して発した「ジェイダ、愛しているよ。『G.I.ジェーン2』で君を見るのが待ちきれない」と発言したクリス・ロックのシニカルなジョークには、会場も笑ったし、ウィル・スミスも一瞬笑っていたが、ジェイダはあきれたような傷ついたような顔をしていた。ウィル・スミスの平手打ちは暴力だったが、気持ちはわかる。ドキュメンタリー賞のプレゼンテーターとして登壇していたクリス・ロックは、アメリカでトップクラスのコメディアンで、映画監督や俳優業もしているが、日本で明石家さんまさんやビートたけしさん、マツコ・デラックスなどもアーティストを揶揄することはあるけれど、他人の妻、しかも、病気のことを知らずにちゃかしたり皮肉を言ったりすることはしてはいけないこと。芸能人として勉強不足だった。

――ウィル・スミスの行動を誰も止めることはできなかったのか?

レスリー:今回の来場者のうち、大御所俳優は、名誉賞を受賞してオスカー俳優となったサミュエル・L・ジャクソンと、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、ケビン・コスナーなどだったが、彼らは皆、シニア層。トップ俳優はといえば、オスカーの最有力と言われて6部門にノミネートされていた「ドリームプラン」に主演したウィル・スミスであり、主演男優賞の大本命だった。会場の一番前、ど真ん中に座っているのが彼だった。それだけステージに近かったので、誰が止めに行っても間に合わなかった。ABCテレビ局が、これはやばいと思って、テレビ放送では音を消したが、会場には感情的になったウィル・スミスのFワードと言われる放送禁止用語が響いてしまった。スポーツ界で尊敬される立派なお父さんのロールモデルを演じていたのに、輝かしい瞬間に、その映画や功績まで傷つけてしまった。主演男優賞の受賞コメントや終了後にSNSなどを通じて謝罪したり、アカデミー会員から脱退したりもしているが、とても残念。BLM問題が何年も続いているが、白人社会といわれているアカデミー賞やアメリカの様々なメディアも雑誌の表紙、映画の主役にも黒人が台頭している。「ブラックパンサー」の続編も年内に公開される予定で話題になっている。輝かしい場で、黒人2人がばかばかしいことをしてしまったのは、個人的に悔しかった。

――ちなみに、冒頭でNYに拠点を移すと言っていたが、その決意をしたのはなぜ?

レスリー:コロナ禍だったけれど、2020~2021年にかけて、写真家20周年の集大成として写真集を出すことと、多くのアーティストや関係者に参加してもらってチャリティイベントを兼ねた自分の結婚披露パーティを開くことができた。われわれクリエイターは、難しい状況の中でも、その時代や環境の中で、闘いながら、困難を乗り越え、自分が感じたものを表現し続けることが大切だ。立ち止まらず、それをその乗り越えたことで、「ギャップ(GAP)」のSDRs、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)のキャンペーンや、羽田空港でのD&I写真展なども経験させてもらった。2022年は日本にきて30年の節目の年。次はアメリカに拠点を移して活動したいと思った。

 実は歴史のある雑誌の日本版が今夏創刊される。撮影はこれからだが、しっかりとハリウッドの世界を日本の雑誌で届けるためのリサーチのために来た。これまでパリコレ、ミラノコレなど10年以上撮影してきたので、ファッションの世界はよくわかった。これからフォトグラファーとして、ハリウッドの情報を日本に届ける。4~7月まで、いろいろな俳優の撮影を予定している。ハリウッドのファッションを日本につなげる橋渡し役になりたい。楽しみにしていてほしい。

レスリーが選んだ、2022年オスカーのレッドカーペットに登場した22人のベスト・ハリウッドスターの豪華ドレス&スーツスタイル

レスリー・キー/フォトグラファー
PROFILE:シンガポール出身。1994年に来日。98年にフォトグラファーとしての活動を開始。ファッションや広告などの分野で、日本を始め、アジア各国やニューヨークなどで精力的に活動

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小松菜奈やティモシー・シャラメはなぜ「アンニュイ」なのか? ポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.19

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第19弾は、【アンニュイ】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

ソーンマヤ:She/Her。翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

若手2人が考える【アンニュイ】

 日本語では、「アンニュイ」はミステリアスな魅力、こなれ感や物憂げな雰囲気を意味し、表情や感情だけでなく、ファッションやビューティーのスタイルの1種としても定着している。語源であるフランス語の"アンニュイ(ennui)"は、疲労、倦怠、退屈や不満を意味し、迷惑を意味する英語の"アノイ(annoy)"とは共通のラテン語のルーツを持つ。英語にも外来語として"アンニュイ"という言葉は存在し、フランス語同様、ポジティブなニュアンスで使われることはほとんどない。

 日本では褒め言葉で、メディアでも多用される。ファッションでは、襟付きのシャツなどクラッシーさを残しつつ、ゆったりとしたシルエットでこなれ感を演出するスタイルやくすんだニュートラルカラーの使用などが例に挙げられる。メイクでは、ムーディーな下まぶたのアイシャドウやファッション同様のくすみカラーの使用やそばかすを書き足して抜け感を演出することなどが特徴だ。ほかにも、無造作に見せるためウェーブを作るヘアスタイルや色素を薄く見せるカラコンなどが、「アンニュイ」なビューティとして知られている。いずれもこなれ感や抜け感を故意に作る、"あえて"の美学が根底にあるといえる。しかし、言葉自体がフランス由来であるように西洋的なインスピレーションは明らかで、そばかすやウェーブヘア、色素の薄い瞳など西洋人的な特徴を模倣したいわゆる"外国人風"の一面があることは否定できない。さらに、「アンニュイ」は身につけたものや一時的な感情や表情だけでなく、個人のスタイルや雰囲気を形容するためにも使われるようになっている。セレブリティーでは、小松菜奈やティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)、モトーラ世理奈らの名前が挙げられる。

 「アンニュイ」は日本独自の発展を遂げたため、単語自体は存在するフランス語圏や英語圏でも通じないが、近いアイデアは存在する。"サッド・ボーイ(sad boy、sad boi)"は、哀愁や気だるさをファッションや音楽などのライフスタイルで表現する人々を表す。ネガティブな感情を、美しさやオシャレとして解釈をするプロセスは「アンニュイ」に通ずるものがあるが、"〇〇系男子"のように男性のみに使われることが多い。これは、伝統的に積極性や強さが求められてきた男性が、逆にメランコリックな雰囲気で魅力的になっているからだろう。イギリスのバンド、ザ・スミス(The Smiths)のモリッシー(Morrissey)は、ニヒルな歌詞、文学的趣味やソフトなシルエットのファッションから"サッド・ボーイ"のイメージが若い頃にあったほか、「アンニュイ」で名を挙げたティモシー・シャラメも表情や「君の名前で僕を呼んで(Call Me By Your Name)」などの登場作品から同様のイメージがあると言える。また、英語の"エフォートレス(effortless)"は、日本語の"抜け感"のような意味で、「アンニュイ」の脱力感のあるオシャレに近いニュアンスを持つ。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

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上海の都市封鎖、ユニクロは全86店を休業 物流は今後さらに混乱の兆し

 コロナ感染拡大を受け、中国・上海で都市封鎖(ロックダウン)が続いている影響が日系のアパレル関連企業にも広がっている。8日に発表された現地の感染者数は過去最多を更新しており、封鎖は長期化するという見方も多い。今後、特に物流面でさらなる混乱なども予想される。

 ファーストリテイリングは、上海市内で「ユニクロ(UNIQLO)」を86店、「ジーユー(GU)」を8店運営しているが、8日時点で全て一時休業している。良品計画も上海市内の「無印良品」35店を全店休業中という。

 上海市内で「ニコアンド(NIKO AND…)」を5店舗営業しているアダストリアは、都市封鎖を受けて4月1日から全店休業し、上海事務所も閉鎖している。「稼働が止まっている工場は2、3件程度なので生産自体には大きな影響はないが、上海近郊で生産している商品を上海市内に持ち込むトラックの手配が難しくなっている。今後、一部商品には1〜2週間の納品遅れが出るだろう」と広報担当者。「今週中に封鎖が解ければそこまで大きな問題にはならないだろうが、封鎖が続くことも考えて、生産地移管などの手配は進めている」という。

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高島屋が5店舗でデニムを回収・再生 「レッド カード」の来春夏新作の素材に

 高島屋は同社の衣料品の回収・再生プロジェクト「デパート デ ループ(DEPART DE LOOP)」の一環として、ジーンズの回収キャンペーンを全国5店舗のジーンズ売り場「デニムスタイルラボ」で4月19日まで実施している。回収したジーンズはクラボウの技術「ループラス(L∞PLUS)」でデニム生地として再生。本澤裕治氏が手掛けるジーンズブランド「レッドカード トーキョー(RED CARD TOKYO)」の2023年春夏新作の一部商品に使用する。

 開催店舗は日本橋高島屋S.C.、高島屋新宿店、高島屋横浜店、高島屋大阪店、高島屋京都店。期間中の売り場にはデッドストックのジーンズなどを集積したインスタレーションを施し、回収ボックスを設置する。持ち込むジーンズは高島屋での購入品に限らず、ブランドも問わない。

 クラボウの「ループラス」は使用済みのジーンズを裁断・反毛(綿の状態に戻すこと)して再び糸にし、バージンコットン糸とブレンドして再生デニムとする技術。本澤氏はデニムを熟知するスペシャリストとして知られているが、「キャンペーン開始前に再生デニムのサンプルを見たり触ったりした。(品質において)新品のデニムと全く変わらないように感じた」と話す。「デザインやクオリティーは重要だ。自然に手にとったものが再生デニムを使ったジーンズだったとなることが僕の理想」。再生デニムを使った商品は通常のデニムより製造コストが高くなる傾向にあるものの、「ブランドの中心価格帯と乖離しない価格で販売できるよう、努力したい」とする。

 「デパート デ ループ」の発起人である橋祐介MD本部バイヤーが、「デニムスタイルラボ」元バイヤー時代から本澤氏とつながりがあったことが、企画のきっかけになった。「ジーンズ=環境に悪いものという印象はお客さまの中に根強い。回収キャンペーンを通じて、そのあり方を変えていきたい」と橋バイヤー。

 期間中のジーンズの目標回収本数は1000本。なお21年6月にスタートした「デパートデループ」は21年末までに3回の回収キャンペーンを実施。計6トン以上の衣料品が集まっている。

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「ハルノブムラタ」がドレスのパーソナルオーダー会開催

 TOKYO BASEが運営する「ザ トウキョウ(THE TOKYO)」は、「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」のカプセルドレスコレクション“ノッテ(NOTTE)”の完全予約制のオーダー会を4月9日から丸の内店、表参道店、六本木店で順次開催する。

 イタリア語で夜を意味する“ノッテ”のブラックドレスには、イタリア産のビスコースバックサテンを使用。高度なドレーピング技術で生地裏面の光沢が表に現れるように仕上げている。全5型で、価格はそれぞれ税込10万7800円。オーダー会では、デザイナー本人が店頭に立ち、一人ひとりに合わせて着丈などの調整を行う。

■「ハルノブムラタ」新作ドレスオーダーイベント
日程:4月9日・10日
場所:「ザ トウキョウ」丸の内店
住所:東京都千代田区丸の内 3-3-1 新東京ビル 1階
※10日はデザイナー不在

日程:4月23日
場所:「ザ トウキョウ」表参道店
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ 本館2階

日程:4月30日
場所:「ザ トウキョウ」六本木店
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア2階

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「ハルノブムラタ」がドレスのパーソナルオーダー会開催

 TOKYO BASEが運営する「ザ トウキョウ(THE TOKYO)」は、「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」のカプセルドレスコレクション“ノッテ(NOTTE)”の完全予約制のオーダー会を4月9日から丸の内店、表参道店、六本木店で順次開催する。

 イタリア語で夜を意味する“ノッテ”のブラックドレスには、イタリア産のビスコースバックサテンを使用。高度なドレーピング技術で生地裏面の光沢が表に現れるように仕上げている。全5型で、価格はそれぞれ税込10万7800円。オーダー会では、デザイナー本人が店頭に立ち、一人ひとりに合わせて着丈などの調整を行う。

■「ハルノブムラタ」新作ドレスオーダーイベント
日程:4月9日・10日
場所:「ザ トウキョウ」丸の内店
住所:東京都千代田区丸の内 3-3-1 新東京ビル 1階
※10日はデザイナー不在

日程:4月23日
場所:「ザ トウキョウ」表参道店
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ 本館2階

日程:4月30日
場所:「ザ トウキョウ」六本木店
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア2階

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「トミー ヒルフィガー」親会社のPVH、21年度通期は28%増収 メタバースに商機

 「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」や「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」などを擁するPVHコープ(PVH CORP 以下、PVH)の2022年1月通期決算は売上高が前期比28.3%増の91億5470万ドル(約1兆1168億円)、EBIT(利払前・税引前損益)は前年の10億7170万ドル(約1307億円)の赤字から10億7690万ドル(約1313億円)の黒字へ、純損益は前年の11億3750万ドル(約1387億円)の赤字から9億5200万ドル(約1161億円)の黒字になった。新型コロナウイルスのさまざまな制限の緩和による消費の回復が復調をけん引した。

 昨年トップに就任したステファン・ラーソン(Stephan Larsson)最高経営責任者は入社してすぐに“立て直し戦略”を施行。ブランド力と商品力の強化、ECおよびバックエンドのロジスティクスにさらに注力した結果、10億ドル(約1220億円)の負債を返済できたという。ECビジネスは20年の40%成長に加え、昨年はさらに30%伸ばすことに成功した。
 
 他社同様に、PVHはロシアのビジネスの停止やサプライチェーンの問題、インフレの影響を受けている。「不安定な環境の中でも、強固なビジネスとクリアなプランを立てている。ニューノーマル時代は流動的なため、常に消費者のニーズや環境に合わせて変化しなければならない」。

 今年度の売り上げの伸び率は、「ヴァン ヒューゼン(VAN HEUSEN)」や「ジェフリー ビーン(GEOFFREY BEENE)」といったヘリテージブランドの売却やロシア、ベラルーシ、ウクライナのビジネスの影響を考慮し、2〜3%を見込む。成長を成し遂げるのに、同社はメタバースに目を向ける。ラーソンCEOは「メタバースは今日の消費者にとって、ますます重要なプラットフォームになりつつある。特に若年層とそのさらに次の世代はリアルとデジタルの世界を流動的に行き来するようになるだろう。われわれもそういう考えのもと、メタバースの可能性を探り、消費者のニーズに応える必要がある」と話す。

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「ドルチェ&ガッバーナ」が「呪術廻戦」とコラボか? 特設サイトで匂わせ

 「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」が「呪術廻戦」とコラボするようだ。特設サイト(https://jujutsukaisen.dolcegabbana.com)が立ち上がり、カウントダウンが進んでいる。

 “COMING SOON 2022/04/15”と表記があることから、4月15日に次の発表もしくは特設サイトの本格オープンが、またカウントダウンがゼロになるのが4月21日のため同日にコラボアイテムの発売があるものと推測できる。

 「呪術廻戦」は、芥見下々(あくたみ・げげ)による漫画&アニメ。呪術師の戦いを描いたダークファンタジーだ。

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ルルレモン、21年度通期は42%増収 売上高7600億円超え

 ルルレモン・アスレティカ(LULULEMON ATHLETICA)の2022年1月通期決算は売上高が前期比42.1%増の62億5661万ドル(約7633億円)、営業利益が同62.6%増の13億3335万ドル(約1626億円)、純利益が同65.6%増の9億7532万ドル(約118億円)と増収増益だった。アスレチックウエアの需要向上などが成長をけん引した。

 カルバン・マクドナルド(Calvin McDonald)最高経営責任者(CEO)は好調の要因を4つ挙げた。「まずはアスレチックウエアがアパレル業界の中でも引き続き好調であること。次に消費者がますますフィットネスを日常生活に取り入れており、“アスレジャー”の需要が続いていること、そしてリアル店舗とデジタルエンゲージメントの双方を取り入れたオムニチャネル戦略の奏功。最後にメンタル・ソーシャルウエルビーイングのニーズの高まり。こられは全て、われわれにとって追い風になった」。

 他社が次々と行っている値上げについて聞かれると、商品の1割に関して、やや値上げをするという。またロジスティックス面においても「セールのリスクが少ない定番商品が全体の45%ほどを占めるため、引き続き消費者のニーズに安定的に応えられるだろう」と話した。

 今年度の売上高は前年比20〜22%増の74億9000万〜76億1500万ドル(約9137億〜9290億円)を見込む。カナダのオリンピック委員会とのパートナーシップ契約やフットウエアのローンチに加え、さらなるグローバル展開を行う。

 

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特異性は生まれ持った力 モデルTAIRAが語る「多様性という言葉が必要ない社会へ」

 ルミネと「WWDJAPAN」が「MOVE ON」プロジェクトの一環として3月2日に行ったイベント「Next Generations Forum 2022」には、 “ファッション&ビューティ業界の次代を担う存在”として、「WWDJAPAN」が2月14日号でネクストリーダーに選出していたモデルのTAIRAも登壇した。2021年春夏ウィメンズの「プラダ(PRADA)」で、鮮烈なデビュー果たしたTAIRA。ここでは、当日TAIRAがビデオメッセージで語った内容のダイジェストを紹介する。セッションの全容は、このページから登録すれば4月24日まで無料で視聴ができる。

WWD:かつてはジェンダー・ノンバイナリー(性自認が男女どちらにも当てはまらないこと)という1つの個性を、コンプレックスに思うことがあったか。

TAIRA:非常にセンシティブな子どもだったため、周りの友達と自分を比べて「なんで自分はこうじゃないんだろう」といったコンプレックスがあった。その中でモデルにスカウトされたことがきっかけとなり、自分の少し変わっている部分を力に変えることができるようになったし、今では生まれ持った力だと信じることができるようになっている。ファッション業界で特にモデルは、皆さまざまなコンプレックスを抱えている。「気にすることはない」と軽くあしらうのではなく、逆に寄り添って発言をするようにするなど、自分も気をつけている。コンプレックスは皆持っているもの。そこにフォーカスするのではなく、何が自分にとって武器なのか、何が強いのか、そちらに目を向けることのほうが大切だと感じている

WWD:今後、社会はどのように変わると思うか。

TAIRA:今は多様性という言葉がすごく盛んに使われることが多く、自分の強みとしても多様性でランウエイショーなどにキャスティングしていただくことも多いが、ゆくゆくは多様性という概念自体がない社会になってほしい。

問い合わせ先
ルミネ代表電話
03-5334-0550

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植物の力でスマートフォンを充電 「ボタニスト」が異業種とのコラボイベントを開催

 I-neが展開するボタニカルライフスタイルブランド「ボタニスト(BOTANIST)」は、植物発電体感スポット「チャージング スポット ボタニスト(CHARGING SPOT BOTANIST)」を4月8〜11日、東京・神宮前にあるZeroBase神宮前で開催している。来場者は植物発電を活用したスマートフォンの充電などを体験できる。

 本イベントは「植物と共に生きる」をコンセプトに掲げる「ボタニスト」が植物にまつわるさまざまな事柄にフィーチャーする「ボタニカル レポート(BOTANICAL REPORT)」の第1弾。ニソールとグリーンディスプレイが共同開発した植物発電システムを通じて、植物がもつ機能について啓もうする。

 植物発電とは、植物の根から発生する菌や微生物の循環作用から発生するエネルギーを土の中に埋められた電極に集めて、24時間継続して発電する技術。植物が育っている状態であれば継続的に発電可能で、発電の過程で排出されるのは水のみという環境にもやさしい自然エネルギーだ。I-neによると、植物成育環境下で発電された電力を使用したスマートフォンの充電スポットは今回が国内で初めてだという。

 会場では、植物発電の詳しい仕組みや、植物の力を活かした「ボタニスト」製品を紹介するボードを展示し、知られざる“植物の力”を伝える。そのほか、鏡越しにボタニカルな空間をおさめたセルフィーを撮影できるフォトブースや、トライアルキットのプレゼントなどを行う。

 小林麻美「ボタニスト」ブランドマネージャーは、「『ボタニスト』=ナチュラルというイメージを持っている人も多い。植物由来の製品を提供する上で、植物が持つ力を体感して知っていただくことで興味や関心を深めてもらえるのではないかと考えた。今回のようなイベントやオウンドメディア『ボタニストジャーナル』を通じて、植物の力を今後も発信していきたい。植物発電は、最終的には土壌の肥料になるマグネシウム板と木炭を用いて電気を生み出すシンプルな仕組みで、土地と植物が豊かになる循環するエネルギーだと捉えている」と話す。北海道美幌町の「ボタニストの森」での植物発電の実験などに着手できたら、土地の有効活用にも繋がるはずだと期待を寄せる。

 プリント基板用CADの開発・販売のニソールの田﨑勝也社長は、「『ボタニスト』と当社は、植物へのリスペクトを持っていて、植物の力を生かしているという共通点がある。コラボすることで、植物の力を世の中に知ってもらう機会になる考えた」とコメントした。

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植物の力でスマートフォンを充電 「ボタニスト」が異業種とのコラボイベントを開催

 I-neが展開するボタニカルライフスタイルブランド「ボタニスト(BOTANIST)」は、植物発電体感スポット「チャージング スポット ボタニスト(CHARGING SPOT BOTANIST)」を4月8〜11日、東京・神宮前にあるZeroBase神宮前で開催している。来場者は植物発電を活用したスマートフォンの充電などを体験できる。

 本イベントは「植物と共に生きる」をコンセプトに掲げる「ボタニスト」が植物にまつわるさまざまな事柄にフィーチャーする「ボタニカル レポート(BOTANICAL REPORT)」の第1弾。ニソールとグリーンディスプレイが共同開発した植物発電システムを通じて、植物がもつ機能について啓もうする。

 植物発電とは、植物の根から発生する菌や微生物の循環作用から発生するエネルギーを土の中に埋められた電極に集めて、24時間継続して発電する技術。植物が育っている状態であれば継続的に発電可能で、発電の過程で排出されるのは水のみという環境にもやさしい自然エネルギーだ。I-neによると、植物成育環境下で発電された電力を使用したスマートフォンの充電スポットは今回が国内で初めてだという。

 会場では、植物発電の詳しい仕組みや、植物の力を活かした「ボタニスト」製品を紹介するボードを展示し、知られざる“植物の力”を伝える。そのほか、鏡越しにボタニカルな空間をおさめたセルフィーを撮影できるフォトブースや、トライアルキットのプレゼントなどを行う。

 小林麻美「ボタニスト」ブランドマネージャーは、「『ボタニスト』=ナチュラルというイメージを持っている人も多い。植物由来の製品を提供する上で、植物が持つ力を体感して知っていただくことで興味や関心を深めてもらえるのではないかと考えた。今回のようなイベントやオウンドメディア『ボタニストジャーナル』を通じて、植物の力を今後も発信していきたい。植物発電は、最終的には土壌の肥料になるマグネシウム板と木炭を用いて電気を生み出すシンプルな仕組みで、土地と植物が豊かになる循環するエネルギーだと捉えている」と話す。北海道美幌町の「ボタニストの森」での植物発電の実験などに着手できたら、土地の有効活用にも繋がるはずだと期待を寄せる。

 プリント基板用CADの開発・販売のニソールの田﨑勝也社長は、「『ボタニスト』と当社は、植物へのリスペクトを持っていて、植物の力を生かしているという共通点がある。コラボすることで、植物の力を世の中に知ってもらう機会になる考えた」とコメントした。

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アディダスがアウトドアレーベルで循環型プロジェクトを実験

 アディダス(ADIDAS)は、オレゴン州を拠点とするスタートアップ企業ザ・リニューアル・ワークショップ(THE RENEWAL WORKSHOP、以下TRW)と協業し、アウトドア・スポーツレーベル“アディダス テレックス(ADIDAS TERREX、以下テレックス)”で循環型プロジェクトを実施した。

 古着のリサイクルやアップサイクルなどを専門とするTRWの知見を活用し、“テレックス”の古着を使った限定カプセルコレクションを制作した。古着は、スポンサー契約を結んでいるアスリートやブランドの従業員から集めた。アイテムは販売せず、アディクラブ(adiCLUB)会員に抽選で1人に1点プレゼントする。そのほかのアイテムは、元の持ち主に返却する。

 北米のアディダス・テレックスとファイブテン(FIVE TEN)事業の責任者であるマイケル・カドゥス(Michael Kadous)は、販売こそしないものの、今回の取り組みの成果は同社のアップサイクルや再利用に関する将来的な戦略の大きな糧となるだろうという。「“テレックス”では、商品寿命を出来る限り伸ばす努力を続けている。TRWと協業した目的は、デザイナーたちに新たなインスピレーションを与えることだった。その結果、アスリートや従業員の古着を生まれ変わらせることで、新たな冒険のストーリーを紡ぐコレクションが出来上がった」とコメント。

 TRWは2016年に創業。廃棄予定のアイテムのうち82%が再利用・再販売が可能であるという前提のもと、提携先のブランドから回収した古着の修繕・再販のほか、廃棄衣料やテキスタイルを再生素材や原料にする事業を手掛ける。提携ブランドは「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「チャンピオン(CHAMPION)」「コス(COS)」など。

 今年3月にはサプライチェーンマネージメント会社のブレックマン(BLECKMANN)に買収された。TRWのニコル・バセット(Nicole Basset)=共同最高経営責任者兼共同創業者は、「古い商品の再販売は、気候危機に実際に変化をもたらすポテンシャルがある。ファッション、ライフスタイル、電子機器の分野で顧客を持つブレックマンは、業界全体で中古品の再販売をスケール化する理想的なパートナーだ」と話した。TRWは2年前にアムステルダムに工場を開設しており、今回の買収でヨーロッパへの進出がさらに加速することになる。

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JDドットコム、CEOが退任 後任は社長が昇格

 中国第2位のEC企業JDドットコム(JD.COM)は4月7日、劉強東=創業者兼最高経営責任者(CEO)がCEO職を退任したと発表した。後任には徐雷社長が同日付で就任した。

 劉創業者は議決権の約77%を保有しており、引き続き取締役会の会長を務める。今後は長期的な戦略策定や若手の育成、地方事業の活性化に専念するという。

 徐新CEOは47歳。2009年にJDドットコムに入社し、チーフ・マーケティング・オフィサーやリテール事業のCEOなどを務め、21年9月に社長に就任した。その頃から、日々の経営は同氏が担っていたと見られている。

 JDドットコムが運営するプラットフォームには、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「ロエベ(LOEWE)」「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」「トッズ(TOD'S)」などのラグジュアリーブランドが出店しているが、中国当局による規制強化の影響や競争激化、マーケティング費用の増大などにより成長が鈍化。21年12月通期決算は、売上高が前期比27.5%増の9515億人民元(約18兆円)、営業利益は同66.4%減の41億人民元(約779億円)、純損益は前年の493億人民元(約9367億円)の黒字から44億人民元(約836億円)の赤字となっている。

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エアークローゼットが仮想旅行イベント 返却ボックス「スマリ」と協業

 衣料品レンタルサービスのエアークローゼット(東京、天沼聰CEO)は8日、京王線新宿駅でポップアップイベントを開始した。三菱商事が運営する無人返却サービス「スマリ(SMARI)」と協業し、服選びとバーチャル旅行の体験を提供する。10日まで3日間の開催で、エアークローゼットとスマリの認知度アップにつなげる。

 「ファッショントリップ」と題したポップアップイベントで、1日に約79万人(19年度実績)が乗り降りする京王線新宿駅の改札近くに小さなスペースを設けた。利用者はラックにかけられた婦人服を選び、返却ボックスのスマリに入れる。すると、コの字型に大型LEDパネルの全面に、選ばれた服に合わせた体感ムービーが映し出される。服に合わせて、花見、海、花火など5種類の絶景スポットへの仮想旅行を楽しめる仕掛けだ。

 スマリはレンタル商品やEC(ネット通販)商品の返却や返品を行えるサービスで、専用ボックスを利用するため非接触かつ伝票記入なども不要。2018年4月のサービス開始以来、三菱商事の子会社であるローソンなど約3000カ所に専用ボックスを置いている。エアークローゼットも提携先の一つであり、共同でイベントをすることになった。

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「東京レインボープライド」が3年ぶりにリアル開催へ りゅうちぇるやミラクルひかる、青山テルマらも登場

 LGBTQ+や性の多様性を祝うイベント「東京レインボープライド(TOKYO RAINBOW PRIDE)」のパレードとフェスティバルが、4月22日~24日に代々木公園で開催する。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2020年と21年はオンライン開催だったため、3年ぶりのリアル開催となる。22日をのぞいて、入場にはオンラインでの事前予約が必要だ。12日までの予約を受け付けており、状況に応じて早期終了または延長する可能がある。

 イベントには116の団体が出展するほか、代々木公園イベント広場と野外ステージでさまざまなライブやパフォーマンスを実施する。司会にはタレントのりゅうちぇるや女装パフォーマーのブルボンヌ、パフォーマンスにはミラクルひかるや青山テルマらが登場する。さらに国立国際医療研究所センター、エイズ治療・研究開発センター長の岡慎一を招いた感染症に関するシンポジウムや、研究者のロバート・キャンベルらを招いた法整備に関するシンポジウムも行う。

 24日には、「東京レインボープライド」のメインイベントであるパレードを開催する。代々木公園、渋谷と原宿周辺をフロート(山車)と共に歩き、「“性”と“生”の多様性」を祝福するという。

■「プライドフェスティバル」シンポジウム
日程:4月22日
時間:16:00~18:00
場所:代々木公園イベント広場&野外ステージ
入場料:無料

■「プライドフェスティバル」ライブ
開催期間:4月23~24日
時間:11:00~18:00
場所:代々木公園イベント広場&野外ステージ
入場料:無料、要予約

■「プライドパレード」
日程:4月24日
時間:13:00
場所:代々木公園、渋谷~原宿周辺
入場料:無料(観覧のみ、参加の予約は終了)

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フランス・パリ発ジュエラー「ブシュロン」の新作ハイジュエリー“ニュー マハラジャ” おとぎ話が現代によみがえる

 フランス・パリ発ジュエラー「ブシュロン(BOUCHERON)」の新作ハイジュエリー“ニュー マハラジャ”は、その名の通り、1928年にインド・パティアラのマハラジャへ制作したジュエリーを再解釈したものだ。28年の8月に、ブピンドラ・シン(Bhupindar Sing)がパリに40人の従者を引き連れて来訪。「リッツ パリ(RITZ PARIS)」では、そのために35室のスイートルームが用意されたという。マハラジャはジュエリーを好むことで知られていたが、誰も、どのジュエラーを訪れるかは知らなかった。彼が選んだのは「ブシュロン」で、ダイヤモンドやルビー、エメラルド、パールが入った鉄の金庫を携えて行った。創業者であるフレデリック・ブシュロン(Frederic Boucheron)の息子であるルイ・ブシュロン(Louis Boucheron)がマハラジャを迎え、彼が持ち込んだ宝石をもとに149のハイジュエリーをデザイン。これらは、今でも語り継がれる「ブシュロン」のアーカイブピースになった。

 「ブシュロン」のクレール・ショワンヌ(Claire Choisne)=クリエイティブ・ディレクターは、パティアラのマハラジャのために作成されたデザイン画をインスピレーション源に、モダンに再解釈を加え、女性だけでなく男性両方に向けたコレクション“ニュー マハラジジャ”をデザインした。ショワンヌは、「マハラジャのオーダーは、まるでおとぎ話のよう」とコメント。インドらしい蓮の花やターバンの装身具、婚礼儀式のブレスレットなどをデザインに取り入れながら、グリプティックという伝統的な宝石彫刻の技法を使用した。カラーは、白と透明の色使いを中心にすることでピュアでありながら、男女問わず着用できる大胆なサイズのジュエリーに仕上げている。

 1月にパリで披露され、2月に来日したこのコレクションの幾つかの作品はすでに売約済み。ここでは、時代や文化の違いを経て、モダンに生まれ変わったハイジュエリー“ニュー マハラジャ”を紹介する。

男女問わず楽しめるハイジュエリー

 “ニュー マハラジャ”ネックレスは、コレクションの中で唯一、色石のエメラルドを使用。約38カラットものクッションカットのエメラルドおよび、約77カラットのラウンドカットのダイヤモンド、約263カラットのファンシーカットロッククリスタルなどを使用。センターの部分はブローチとして使用できるようになっている。参考価格は4億6464万円(税込、以下同)。

 蓮の花をたたえた“ニュー マハラニ”ネックレスは、まるでレースの襟飾りのように繊細で軽やかなチョーカー。“マハラニ”とは“マハラジャ”の妻、またはマハラジャの女性名詞dでその地を治める女王のことだ。ダイヤモンドとロッククリスタルを使用したこのチョーカーは、デコルテを華やかにするジュエリーとして、また、洋服の襟元に添えるゴージャスなのアクセントとしても使える。参考価格は1億9668万円。

 ダブルリングの“ニュー マハラニ”リングをはじめ、ダイヤモンドが敷き詰められた上にグリプティック加工を施したロッククリスタルのドームをかぶせた“ニュー パドマ”リングなど、存在感たっぷりのリングも。参考価格は“ニュー マハラニ”リングが2758万8000円、“ニュー パドマ”リングが、1386~3049万2000円。

 インドで女性が結婚するときに着用する“チュリヤーン”ブレスレットをモダンに再解釈したものも登場した。ダイヤモンドとマザーオブパール、ホワイトゴールドを使用して質感の違いを演出している。参考価格は5082万円。

 マハラジャを象徴するものの一つがターバンだ。ターバンの装身具は、“サルベック”と呼ばれ、そのペイズリーをほうふつとさせるモチーフをベースに、ローズカットのダイヤモンドを施したのが“ニュー サルベック”だ。髪飾りやブローチとして、使用できるハイジュエリーにしては珍しい“さりげなさ”が魅力だ。参考価格は2904万円。

 マハラジャといえば、カラフルな宝石をまとったイメージがある。その色を削ぎ落とし、ダイヤモンドとロッククリスタルが主体というストイックな素材に凝った装飾を施し、モダンかつ普遍性を持たせたコレクションだ。

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「ユナイテッド トウキョウ」2022-23年秋冬コレクション 5年ぶりにショー開催

 TOKYO BASEが運営する「ユナイテッド トウキョウ(UNITED TOKYO以下、UT)」は4月2日、2022-23年秋冬コレクションをランウエイショー形式で発表した。ショー開催は5年ぶりとなる。終了後には、同じ会場でアイテムの受注会を開催した。

 コレクションテーマは、「雪月風花」。枯山水をイメージした会場で、四季折々の風景に着想を得たアイテムを披露した。演出は音楽グループKing Gnuの常田大希が主催するクリエイティブレーベル、PERIMETRON所属のMargtが手掛けた。

 冬から春への移り変わりを象徴する冬笹をモチーフにしたコートや縁日の浴衣に着想を得たジャケット、秋の訪れを告げるリンドウの花をコード刺繍であしらったチュールトップス、冬の吹雪をジャカードで表現したニットなど、ブランドコンセプトであるメイドインジャパンにこだわって製作した。また、Margtとのコラボレーションアイテムも登場した。

 スタイリングは、「自由な発想で楽しめるジェンダーレスな美」を提案した。メンズとウィメンズ共通のデザインのアイテムのほか、パンツにプリーツスカートを重ねたユニセックスアイテムも初めて企画した。公式ECサイトと「UT」神宮前店では、コレクションアイテムの受注会を4月10日まで開催中だ。

 同社は、「UT」で顧客のニーズを優先したマーケットイン型から、ブランドの提案を重視するプロダクトアウト型の商品開発に力を入れる。今回のショー開催は、そうした新たな方向性を顧客に伝える狙い。広報担当者は、「(ショーを通して)各デザイナーに対しては、クリエイションのプロ達とのセッションを通して今後の服作りのこだわり、見せ方などブランド作りに活かしてもらう。今後はランウエイ形式での発表にこだわらず、世界に向けたプロダクトアウトブランドの方向性を発信していく」という。

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「アークテリクス」が循環型プロジェクト公開 リペアセンター併設店舗を年内に

 カナダ発のアウトドアブランド「アークテリクス(ARC'TERYX)」は、二子玉川ライズS.C.店のオープンに合わせ、グローバルで取り組む循環型プロジェクト「リバード(REBIRD)」を日本で初めて披露した。

 同プロジェクトは、商品のリサイクルやリペアサービス、工場の残反を活用した商品開発などさまざまなアプローチで、商品を生産して廃棄する一方通行型のリニアエコノミーからの脱却を目指すというもの。北米の店舗では、2019年から古着やギアを店頭回収し、中古品の再販売を行う。昨年秋には、ニューヨーク店内にブランド初のリペアセンターを開設した。客が持参したブランドの商品で、パーツや生地の交換、撥水加工などのアフターケアを提供する。また、長く使用するための適切なメンテナンス方法を伝える啓蒙活動にも取り組む。国内では、今秋にオープンする店舗で同様のサービスの実施を検討中だ。

 二子玉川ライズS.C.店では店頭にブースを設け、ゲストデザイナーの森由美が廃棄予定のカラーサンプルをアップサイクルした計5作品を展示した。作品は、後日抽選で5人にプレゼントした。

 「アークテリクス」は、30年までに温室効果ガス排出量を18年度比で65%まで削減することを目標に掲げ、循環経済の実践のほか、同社が所有する施設の再エネ化やエネルギー効率の向上などを注力領域として取り組む。

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エアークローゼットが衣類廃棄ゼロに 循環型素材「パネコ」に活用

 月額制ファッションレンタルサービスのエアークローゼットはこの度、取り扱う全ての洋服を焼却・埋め立て処分せずに、リユース・リセール・リサイクルする循環型ファッションの基盤を構築したと発表した。

 今までも、レンタル提供が終了したアイテムを販売する会員限定の「エコセール」などを実施してきたが、破損などを理由に販売できない商品もあった。今回は新たに、そうした製品を循環型繊維リサイクルボード「パネコ(PANECO)」に活用することで衣類廃棄をゼロにする。

 「パネコ」は衣料品を90%原料とする再生素材で、使用後も再びボードとしてリサイクルが可能。空間の内装やディスプレイ什器、家具などとして使用されている。

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「ポール・スミス」が若手デザイナー育成プロジェクトを始動 第1弾は英「アルワリア」とタッグ

 「ポール・スミス(PAUL SMITH)」は、新進気鋭のクリエイターとタッグを組むコラボレーションプロジェクト“アンド ポール・スミス(&PAUL SMITH)”をスタートした。第1弾は、英国のメンズウエアブランド「アルワリア(AHLUWALIA)」とパートナーシップを結び、“アルワリア&ポール・スミス”を製作した。ラインアップはシャツ(税込5万2800円)、ジャケット(11万円)、パンツ(7万7000円)など12商品で、銀座店や大阪店など一部の店舗と公式オンラインショップで販売中だ。

 ポール・スミス(Paul Smith)は「彼女の独自性は、駆け出しのころの自分を思い出させる」と話す。一方のプリヤ・アルワリア(Priya Ahluwalia)「アルワリア」デザイナーは「協業に際し、ポールは私をオフィスに招き、仕事に対する考え方や取り組み方について教えてくれた。私は、彼と彼の“宝物”にあふれたオフィスに圧倒された」と回想する。

 その言葉通り、“アルワリア&ポール・スミス”はポールのサイクリングジャージのコレクションをはじめ、ジャマイカンミュージックのレコードジャケットや絵画など、さまざまなものからインスピレーションを得て製作された。

 また、サステナビリティは両デザイナーにとって重要な課題であり、“アルワリア&ポール・スミス”にも「ポール・スミス」のアーカイブの残反や、生分解性を持つビスコース素材“レンチング エコヴェロ”などを用いる。

 “アンド ポール・スミス”はポール・スミス財団の支援を受ける形で運営され、若手デザイナー育成プログラムの側面も持つ。

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「バイレード」から人生を謳歌する香りが登場

 「バイレード(BYREDO)」はこのほど、新作香水“オードパルファン デ ロス サントス”(50mL、税込2万2220円/100mL、同3万2560円)を発売した。人生をたたえるために作られた香りで、メキシコの死者の日と諸聖人の日の伝統に敬意を表している。

 “オードパルファン デ ロス サントス”は、セージの澄んだ香りがムスクの芳しい香りを包み込む。華やかなアンバーとインセンスがオリスルートとミラベルの香りを引き締め、シスタスの土の香りは、乾燥した暑さの中で花開く。ベン・ゴーラム(Ben Gorham)創業者兼クリエイティブ・ディレクターは「この1年間、私は自分自身の視点を変えるために、異なる文化が『失う』という概念にどのようにアプローチしているかを探求し始めた。思い出をたたえ、人生の美しさに敬意を表し、それを香りに昇華する方法を作りたかった」とコメント。
 
 新作のキャンペーンは、スヌープ・ドッグ(Snoop Dog)や 50 セント(50 Cent)、ローライダー(Low Rider)などを撮影し、ロサンゼルスのサブカルチャーに精通することで知られる伝説のフォトグラファー兼ディレクターのエステヴァン・オリオール(Estevan Oriol)が撮影した。

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東京・中目黒に濃厚なプリンが看板メニューの「ストックコーヒー」がオープン

 東京・中目黒に4月9日、濃厚なプリンを看板メニューとするカフェ「ストックコーヒー」がオープンする。コンセプトは“ストックボックス(収納のための箱)”で、店名に付け、店内にも電飾などで箱をアイコニックにあしらう。また、テイクアウトのパッケージにもストックボックスを用いる。担当者は、「ストックボックスは丈夫に作られており、小物入れとしても使える」と話す。

 プリンは毎日店舗で調理され、数量限定で販売する。価格は店内が税込680円、テイクアウト580円。クマのイラストは、ペインターグループのスケッチブック3によるものだ。ほかにパウンドケーキや季節限定のドリンク、酒類も提供する。マグカップやキーホルダー、ストックボックスの販売も行い、今後アパレルブランドとのコラボも予定する。

 「ストックコーヒー」は、ショップの内装デザインとプリンの監修をボタナイズの横町健が、ロゴマークを含むグラフィックをファーストオーダーの岡田喜則が、カフェ全体のクリエイティブディレクションを両氏が担当した。

■ストックコーヒー
オープン日:4月9日
時間:9:00~20:00
定休日:不定休
住所:東京都目黒区青葉台2-20-7

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フェムケアブランド「ニューニュアンス」がデビュー デリケートゾーンケアを日常に

 フェムケア製品を扱うロウ(RAW.)はフェムケアブランド「ニューニュアンス(NEWNUANCE)」を立ち上げ、“デリケートボディ ウォッシュ”(180mL、税込3245円)と“モイスチャライズクリーム”(135g、税込3960円)を4月7日に発売した。

 「ニューニュアンス」は、国や地域、文化によって異なるデリケートゾーンとの向き合い方に着目。「毎日使いたくなる」をテーマに、専門家の監修に加え、128人の女性の意見を取り入れ製品を開発した。排泄やセックス、出産にも関わる部位であるため、悩みに対応するだけでなく、現代のライフスタイルや女性のエモーションを考慮して設計した。処方や天然成分にもこだわり、製造は国内で行う。

 「デリケートボディ ウォッシュ」は、肌に優しいアミノ酸系洗浄剤。沖縄県産のクレイ(海泥シルト)を配合し、汚れを吸着する。清潔に保ちながら、洗い残し・汚れによるニオイやムズムズの原因となる乾燥から肌を保つ。

 「モイスチャライズクリーム」は乳酸菌を配合し、デリケートゾーンをトータルにケア。顔や体、ハンドクリームとしても使用できる。

 加えて5月には、くすみをケアする「ブライトニングリッチセラムを」発売する予定だ。

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「ビームス ボーイ」がNYのメトロポリタン美術館と初コラボ 油絵風のTシャツなど

 ビームスのウィメンズレーベル「ビームス ボーイ(BEAMS BOY)」は、米ニューヨークにある世界最大級の美術館、メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)との初のコラボレーションアイテムを4月8日に発売した。

 アイテムはTシャツ(税込6050円)とサコッシュ(同4400円)で、Tシャツはボディをキャンバスに見立て、油絵で描いたような厚いラバープリントでロゴをデザインした。背面には、「ビームス ボーイ」のレーベル説明やアイテムのポイントを、アート作品のクレジットのようなメッセージで表現した。サコッシュは、斜めがけするとTシャツのロゴと重なるデザインに仕上げている。いずれもホワイトとネイビーの2色をそろえる。

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「グラミー賞」授賞式でパリス・ヒルトンが持っていたマティーニグラス型のバッグがNFTに

 パリス・ヒルトン(Paris Hilton)が「グラミー賞(Grammy Awards)」第64回授賞式で着用していたマティーニグラス型のバッグがNFTとして競売にかけられる。ブルーとシルバーのグラス型バッグは、ノルウェー人デザイナーのピーター・デュンダス(Peter Dundas)が仏ウォッカブランド「グレイグース(GREY GOOSE)」の協力を得て手掛けたもの。スワロフスキー3404個使用し、制作には約1カ月かかったという。

 同アイテムはNFTとして、4月4日から72時間限定で、デジタルファッションプラットフォーム「ドレスX(DressX)」でオークションにかけられた。このNFTの購入者には、3Dのモーションアートと同バッグ、着用しているかのように編集された写真、デュンダスが手掛けるブランド「デュンダス」がニューヨーク・ファッション・ウイーク期間中に開催するパーティーに出席する権利などが与えられる。

 「ドレスX」の創業者はウクライナ出身で、現在ウクライナへの支援に充てられるチャリティーオークション“ファッション・フォー・ピース(FASHION FOR PEACE)”を開催しており、ウクライナの国旗カラーにインスパイアされたファッションのNFTアイテムなどを出品している。同プラットフォームはファッションのNFTアイテムのほか、メタバースで着用できるデジタルアイテム、ARルックを扱っており、過去には「H&M」や「ファーフェッチ(FARFETCH)」と協業したほか、「バーバリー(BURBERRY)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のアイテムを取り扱ったことがある。

 デュンダスはマティーニを普段から愛飲しており、今回のプロジェクトに参加したのは「当然で、楽しい以外の何ものでもなかった。私はミュージシャンや音楽業界のアーティストの衣装を手掛けることが多いが、これは本当に自然なことだと思う。私のムードボードの半分は、過去や現在のミュージシャンの写真が占めているからね」と語る。

 同氏はこのバッグ以外にも今年の「グラミー賞」授賞式でH.E.R.が着用したイエローとオレンジのグラデーションジャンプスーツを手掛けた。1976年にR&Bシンガーのアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)が着用したルックにインスパイアされたという。同氏は2017年にビヨンセ(Beyonce)の「グラミー賞」の衣装を手掛けたことでも話題になっていた。

 「デュンダス」は4月に開催される音楽フェスティバル「コーチェラ(Coachella)」でファッションECサイト「リボルブ(REVOLVE)」と協業した新ラインを披露するという。

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アートとファッションを自然体で飛び越える「リュウノスケオカザキ」 「業界の垣根は重要ではない」

 ルミネと「WWDJAPAN」が「MOVE ON」プロジェクトの一環として3月2日に行ったイベント「Next Generations Forum 2022」には、 “ファッション&ビューティ業界の次代を担う存在”として、「WWDJAPAN」が2月14日号でネクストリーダーに選出していた「リュウノスケオカザキ(RYUNOSUKEOKAZAKI)」の岡﨑龍之祐デザイナーも登壇した。アートとファッションの枠を超えて独自のクリエーションを追求する岡﨑は、若手デザイナーの世界的な登竜門「LVMHプライズ」でも8組のファイナリストに選出されている。当日、岡﨑がビデオメッセージで語った内容のダイジェストを紹介する。セッションの続きは、このページから登録すれば4月24日まで無料で視聴ができる。

WWD:ファッションとアートをどう学んできたのか。

岡﨑龍之祐(以下、岡﨑):東京藝術大学のデザイン科だったので、デザインを学びながらアートに触れる機会も多い環境だった。服作りは独学だが、表現という意味ではアートもファッションも似たようなもの。両方をいろいろな角度から見て、作り続けてきた。

WWD:なぜファッションに引かれるのか?

岡﨑:ファッションの自由さ、不思議さ、人が着ることで自分を表現するのが面白いと思ったから。自分自身ではアートとファッションの垣根を超えて表現しようという意識はなく、自然体でモノを作っているだけ。アートとファッションは業界や市場は異なるけれど、いち表現者として重要なことではない。

WWD:日常で着られるアイテムは構想しているか。

岡﨑:いつかは作ってみたいが、今は自分の思いが高純度で乗ったピースを作り続けたいと考えている。

問い合わせ先
ルミネ代表電話
03-5334-0550

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「フェンディ」の“ピーカブー”シリーズに新作が登場 プチサイズを発売

 「フェンディ(FENDI)」は7日、アイコンバッグ“ピーカブー アイシーユー(PEEKABOO ISeeU)”シリーズの新作となるプチとマイクロを発売した。プチモデルはベイビーブルーやライラック、ダークハニー、ミモザイエローを含む12色を用意。ナッパレザーを使用して両面にツイストロックをあしらい、クロスボディーでも使えるストラップを備える。マイクロは10色で、長さの調整可能なショルダーストラップ付き。カードホルダーを内包する。

 また新モデルの発売を記念して、映画監督のルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)と再タッグを組んで同バッグのショートムービーを作成した。モデルのアジョア・アボアー(Adwoa Aboah)が新作バッグを片手に「フェンディ」の本社が位置するローマの上空を飛び回る様子を撮影。バッグの軽さを表現しながら、“スーパーウーマン”のように自立したパワフルな女性像を描いた。

 映画「君の名前で僕を呼んで(Call Me By Your Name)」などで知られるグァダニーノ監督が「フェンディ」と協業するのは、2007年以来2回目。「『フェンディ』の仲間の1人になった気持ちだ。ブランドとしても親密に感じるが、何よりブランドを支える1人1人とつながることができている。母が70〜80年代に『フェンディ』のバッグを愛用していたので、ロゴや素材、品質は全て思い描くことができる。ブランドはローマと深い結びつきがあるので舞台に選んだが、あえてローマの街中にいるのではなく、見下ろすような演出にした。“ピーカブー”バッグの遊び心溢れる明るさが、アボアーが自由に飛び回る原動力になっている」と語った。

 メンズウエアとアクセサリーを手掛けるシルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)=アーティスティック・ディレクターは、「“ピーカブー”バッグは、自立していて、臆することのない人によく似合うバッグ。バッグの中は2つに仕切られていて、それぞれ開け閉めが調整できるようになっている。柔らかいレザーを使って軽量に仕上げて、体の動きに自然についてくるようにデザインした」とコメント。ウィメンズをデザインするキム・ジョーンズ(Kim Jones)=アーティスティック・ディレクターは、「『フェンディ』が描く女性像は、自信に溢れ、自分らしさをよく理解している人だ」と語った。

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「カルティエ」の京都でのジュエリーイベントに広末涼子や平手友梨奈、玉森裕太ら豪華ゲストが来場

 「カルティエ(CARTIER)」は、稀少なハイジュエリーとウオッチ約400点を集めたイベント“シジエム サンス パル カルティエ(SIXIEM SENS PAR CARTIER)”を京都・京セラ美術館で4月18日まで開催中だ。

 同イベントは“エンカウンター(出会い)”をテーマに、歴史ある京都で“伝統と革新” “美と自然の融合”を表現したハイジュエリーに出会って欲しいという思いを込めた。会場は6つの部屋に分かれており、テーマ別にジュエリーやウオッチなどを展示した。

 開催に先立って行われた内覧会には、松嶋菜々子、江口洋介、小栗旬、夏木マリ、広末涼子、倉科カナ、菊地凛子、中村アン、玉森裕太、 平手友梨奈、山本美月、中条あやみ、冨永愛、森泉、森星、泉里香、大政絢、秋元梢、板垣李光人、中⻄麻耶ら「カルティエ」と縁のあるセレブリティが来場。京都の伝統的な⻄陣織の衣装や「カルティエ」のジュエリーを身につけ、レッドカーペットを歩いた。

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JACQUEMUS, RENATA BRENHA, ROCHASが新たにバーニーズ ニューヨークに登場!

こんにちは。
現在バーニーズ ニューヨーク店頭には、春夏シーズンのアイテムが続々とラインナップして、店頭がカラフルに彩られています。

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色とりどりでわくわくするようなトレンド感満載のブランドを昨夜のインスタライブでご紹介させていただきましたが、ご覧いただけましたでしょうか?

本日はインスタライブでご紹介した、今シーズンより新しくお取扱いを始めたばかりの3ブランドと、そのアイテムの魅力を、ぎゅっとまとめてお届けいたします♪

 

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JACQUEMUS

SHIRT ¥ 67,100(税込) ・PANTS ¥ 71,500(税込) 
アシスタントバイヤーの菅野が着ていたのは、フランス発ブランド<ジャックムス>のアイテム。
温かみのある素材や華やかな色合いが特徴の<ジャックムス>は、大胆なカッティングが得意なブランドです。

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JACQUEMUS

T-SHIRTS 各¥ 31,900 (税込) 

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JACQUEMUS

SKIRT ¥ 73,700 (税込) 
今シーズンのトレンドでもある短めの丈のTシャツが、キュートな柄とカラーで登場。
タイトスカートは、履いていただいた時のシルエットがとっても個性的!

 

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ROCHAS
SHIRT ¥103,400
今年の春夏シーズンより若手の新生 シャルル・ドゥ・ヴィルモラン氏がクリエイティブディレクターに就任した<ロシャス>。
デッサンが得意なシャルル氏が手描きしたロゴデザインをプリントしたというシャツは、一枚で主役級の活躍をしてくれること間違いなし!

 

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ROCHAS

SKIRT ¥105,600
ロシャス>らしいフィットアンドフレアシルエットのスカートもございます。

 

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RENATA BRENHA

SHIRT  ¥82,500 (税込) ・SKIRT ¥ 110,000 (税込) >>>
バイヤーの中尾が着ていたのはロンドン発<レナータ ブレナ>のシャツとスカート。
手作業でほどこされているというウエスト部分の細やかなプリーツワークは、思わず見惚れてしまうほどの美しさ。

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バックスタイルも素敵です!

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RENATA BRENHA
COLLAR ¥ 70,400 (税込) 

さきほどのスタイリングにこちらの付け襟を重ねて着ると…

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ハンドワークの繊細さとあたたかみが際立つ印象に。
シンプルな白いTシャツに重ねてデニムパンツを合わせればカジュアルにも。
お手持ちのアイテムをいつもとはちょっと違ったスタイリングで楽しめる、応用の効く一着です。

ほかにも<レナータ ブレナ>のアイテムをバリエーション豊富に取り揃えております♪

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RENATA BRENHA
DRESS ¥125,400 (税込) 

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RENATA BRENHA
SHIRT ¥ 90,200 (税込) >>>

IMG 7151 JACQUEMUS, RENATA BRENHA, ROCHASが新たにバーニーズ ニューヨークに登場!

RENATA BRENHA
PANTS ¥184,800 (税込) 

 

インスタライブではアイテムの着こなし方や、今シーズンおさえておきたいトレンドのポイントなどについても詳しくご紹介しています。
配信を見逃された方、もう一度じっくり観たいという方は、ぜひIGTVよりご覧くださいね。

IGTVはこちらから>>>

 

注目のブランドからフレッシュなムードを取り入れて、旬のファッションを楽しみましょう!

 

※店舗によりお取扱いアイテム・ブランドが異なります。

 

感染拡大防止へのお願いと安全・安心への取組みについて>>>

【真相】「僕がダイナックを辞めた理由」禰冝田賢二氏が全てを語ってくれた

今回のコロナ禍をきっかけに大手外食チェーンを退職、新たなステージに活躍の場を広げている人は多い。昨年、ゴールデンマジック元社長の山本勇太氏、DDホールディングス元開発部長の河内哲也氏の退職には驚かされたが、今年早々にも新たな退職ニュースで驚かされた。そのニュースの張本人が2021年12月31日付で株式会社ダイナックを退職した禰冝田賢二氏である。
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【FC加盟店必読】「もう大手FCに加盟しただけでは生き残れない」自ら興した北海道酒場でどん底を脱した、店主の情熱。

コロナ禍が長引き、緊急事態やまん延防止等重点措置が繰り返され、地域に密着して、安定した宴会需要を取ってきた大手居酒屋チェーンFC店も、集客がままならない。ならば、いっそ自分のやりたいことで勝負したいと、自社ブランドを立ち上げる動きがある。東京都昭島市の「北海道よろこんで酒場」は、北海道の食と風土に惚れ込んだオーナー・下元直氏が現地を歩き、食材の仕入れ先を開拓。「ここには本物の北海道がある」と顧客に喜ばれ連日盛況だ。
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コロナ禍が長引き、緊急事態やまん延防止等重点措置が繰り返され、地域に密着して、安定した宴会需要を取ってきた大手居酒屋チェーンFC店も、集客がままならない。ならば、いっそ自分のやりたいことで勝負したいと、自社ブランドを立ち上げる動きがある。東京都昭島市の「北海道よろこんで酒場」は、北海道の食と風土に惚れ込んだオーナー・下元直氏が現地を歩き、食材の仕入れ先を開拓。「ここには本物の北海道がある」と顧客に喜ばれ連日盛況だ。
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