J.フロント22年2月期は営業黒字43億円 今期は“攻め”の投資を拡大

 J.フロント リテイリングの2022年2月期連結業績(国際会計基準)は、総額売上高(小売業の売上高に相当)が前期比13.8%増の8752億円、営業損益が93億円の黒字(前期は242億円の赤字)、純損益が43億円の黒字(同261億円の赤字)だった。営業黒字には子会社パルコを中心としたSC事業(営業利益20億円)、デベロッパー事業(同47億円)、金融事業(同19億円)など周辺事業が貢献した。

 百貨店事業の営業損益は45億円の赤字。構造改革費用がかさんだが、前期(207億円の営業赤字)と比較すれば赤字幅を縮めた。総額売上高は同16.5%増の5558億円。上期(3〜8月)は前年同期比27.7%増と順調なペースで回復していたが、1月の感染急拡大以降は失速した。店舗別でみると、大丸神戸店は一貫して回復基調を維持しており、下期(21年9月〜22年2月)はコロナ前の20年2月期との比較でも3.3%の増収。好本達也社長は「(大丸神戸店は)周辺エリアと一体感のある店舗開発ができた好例。幅広い年齢層のお客さまに支持され、外商販売にも強い。これを一つのモデルケースとしていきたい」と話す。インバウンド客が激減した銀座においても、昨春大規模改装したギンザ シックスが20〜30代客の獲得が進み、21年12月売上高が19年同月を超えて過去最高となるなど、一定の成果を得た。

 23年2月期連結業績は、総額売上高が前期比16.5%増の1兆200億円、営業利益が同23.9%増の210億円、純利益が同2.6倍増の115億円を予想する。同社は24年2月期を最終年度とする中期経営計画で、コロナ前への「完全復活」を掲げて営業利益403億円を目標値に定める。「これまでは先行きが見通せない中で守りに徹してきた。計画達成に向けてはギアチェンジが必要であり、攻めの投資を拡大する」と好本社長。23年2月期は基幹店を中心にラグジュアリーブランドや時計など高額品の品ぞろえを拡充し、外商販売を強化。「大丸松坂屋アプリ」を基軸にデジタルでの顧客接点拡大なども進める。

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これぞ理想のコラボ!ユニクロ×「マメ クロゴウチ」第3弾 細かなアップデートで磨かれたモノ作り

 ユニクロは4月29日に発売する、「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI以下、マメ)」とのコラボレーションライン「ユニクロ アンド マメ クロゴウチ(UNIQLO AND MAME KUROGOUCHI)」の第3弾商品をプレス関係者に公開しました。引き続き、「下着と洋服の境界線を越える」がコンセプト。第1弾、第2弾も好評だった同コラボの、2022年春夏物の注目点を取材しました。

 事前に公開されていた商品の色やデザインのラインアップを見て、「昨年の春夏商品とあまり変わらないな」と感じていた人もいるかもしれません。しかし、同じような商品に見えて、実は素材や仕様などに細かなアップデートを加えているところが第3弾の最大のポイント。第1弾と共通する白、ベージュ、ブラウン、モカといったインナーウエアの色合いは、さまざまなスキンカラーの女性を美しく見せるために考えられたものです。それゆえ色展開を大きく変えることはしていませんが、より肌になじむように、昨年の商品とは微妙に色のトーンを変更しています。

 昨年も人気だった“3Dニット”のシリーズでは、今回はドレスやストレートスカート、フレアパンツ、ノースリーブトップスを企画しています。トップスのVネックの曲線、ドレスやスカートの体のラインに沿うシルエットはいかにも「マメ」らしい表情。これらのニット類は糸にビスコースを混ぜることなどでシャリ感を出し、夏でも肌に張りつくことなく、より快適に着られるようにアップデートしました。

女性のライフスタイルを“内側から”支える

 “3Dニット”に使用したこのシャリ感のある糸は、「ユニクロ」本体でもまだ使用していないものだそうです。通常、外部デザイナーと「ユニクロ」とのコラボでは、既存の素材を転用することが中心。「素材開発から行なっているのが今コラボの特徴であり、それだけ「マメ」デザイナーの黒河内(真衣子)さんが素材に重きを置いて当社と取り組んでいることを表していると思う」と広報担当者も話します。キャミソールやタンクトップで採用した、シルク混の“エアリズム”素材も「ユニクロ」本体では使用していないもの。今コラボのために開発したそうです。シルクによって、通常の“エアリズム”に比べて肌あたりがソフトな印象。今コラボの反応を見て(そしてコストなどのバランスも勘案し)、もしかしたら今後「ユニクロ」本体の素材ラインアップに加わるのかもしれませんね。

 あらゆる女性のライフスタイルに寄り沿う商品提案も今コラボが目指すものです。その考えを象徴しているのが、新たにラインアップに加わった吸水ショーツ。 “エアリズム”を身生地に使う点やクロッチ部分の3層構造は、「ユニクロ」本体の吸水ショーツのアイデアを生かしています。また、メッシュのトップスはキービジュアルではインナーウエアの上にそのまま着て透け感を楽しんでいますが、例えば“3Dニット”のノースリーブトップスやドレスの下にレイヤードすれば、肌の露出を抑えたい大人の女性にとっても強い味方になりそう。このように、年齢や人種を超え、さまざまな女性がそれぞれの暮らしの中で楽しめる商品ラインアップになっています。

 一般的にコラボというと、一目で分かりやすいデザインに走るケースも多いですが、今コラボはユニクロが掲げる“LifeWear”(あらゆる人の生活を、より豊かにするための服)という考え方と、大量生産だからこそ出せるスケールメリット、そして黒河内さんの美意識が非常にうまく調和していて、「ユニクロに求められるコラボとはこういうものでしょう!」と個人的に強く感じます。ユニクロは定番アイテムとして毎年同じものを売っている印象が強いかもしれませんが、実はECのレビューやカスタマーセンターに集まる客の声をもとにして、定番商品であっても仕様やパターンに細かいアップデートを加えています。今コラボの「分かりやすい変化はあまりないけれど、微細にアップデートされている」というあり方も、まさにそういったユニクロのモノ作りが反映されています。思えば名品と言われる「+J」のシャツ、ユニクロなども、同様に細かくアップデートされていましたよね。

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「エムエム6 メゾン マルジェラ」×「イーストパック」の最新作 代表的バックパックを歪んだフォームで再構築

 「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA以下、エムエム6)」は、「イーストパック(EASTPAK)」とのコラボ最新作を4月29日に発売する。販路は「エムエム6」の直営店、三越伊勢丹オンラインストア(ウィメンズ)、HANKYU HANSHINE STORES、一部のセレクトショップ。

 「エムエム6」の2022年春夏コレクションにリンクしたもので、「イーストパック」のアイコンバッグ“パデッド パッカー”をシュールレアリズムのオブジェのような歪んだフォームで再構築したバックパック(税込3万3000円)や、三つ折り財布を巨大化したショルダーバッグ(2万8600円)、フェイクファーで全面を包んだスーツケース(6万500円)などを販売する。

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ノインがグリーンコスメの専用ページを開設 「2年後に全体の売り上げの50%を目指す」

 化粧品ECプラットフォームのノイン(NOIN)はこのほど、地球や社会に優しい化粧品ブランドを集めた「グリーンコスメ(greencosme)」ページをローンチした。また、3月下旬には渋谷ヒカリエでリアルイベントを開催し、ユーザーが各社の取り組みや製品について学べる場を提供した。

 「greencosme」ページには現在、「ドゥーナチュラル(DO NATURAL)」「エコストア(ECOSTORE)」「ファンケル(FANCL)」「プロダクト(PRODUCT)」「ザ パブリック オーガニック(THE PUBLIC ORGANIC)」「ウカ(UKA)」「ナチュラグラッセ(NATURAGLACE)」といった自然派ブランドやサステナビリティに注力しているブランドを集積し、製品を販売している。ローンチの経緯について後藤麻希子アライアンス部部長は「昨今、メディアでよくSDGsが取り上げられているが、日本は欧米諸国と比較するとまだまだ製品の選択の際に考えられてないことが多いと感じる。一方でノインのコアユーザーであるZ世代は、SDGsや社会課題にとても敏感。発信力がある彼らにこそ、これからの化粧品業界をサステナブルな方へ引っ張っていってもらいたい。メディアとしての機能もあるノインで、ユーザーと共に地球問題を学びながら、その解決法のために活動しているブランドを紹介し、『地球も、私も、キレイになる。』を体現するための機会を提供しようと思った」と話す。

 同ページに掲載するブランドの選定には「Natural(ナチュラル)」「Environmental(環境)」「Ethical(エシカル)」と3の軸を用い、天然由来成分の使用比率を開示したり、リデュース・リユース・リサイクルを提唱したり、マイクロプラスチックフリーで海にやさしい処方を用いたり、さまざまなアプローチで環境問題に取り組むブランドをセレクトしている。今後も順次取り扱いブランドを増やし、2年後には全体の売り上げの50%を占めることを目指す。

 ページの開設に伴い、リアルなイベントも開催。そこでは「greencosme」ページのブランドがブースを出展し、自社の取り組みや製品について直接ユーザーにアピールした。「ノインではユーザーとのコミュニケーションを重視しており、2021年からはコロナ禍で減ってしまったユーザーとブランドのタッチポイントを提供するため、さまざまなテーマのオフラインイベントを開催してきた。SDGsやサステナビリティは難しく、やや固い印象を持たれがちなテーマでもあるので、クリーンビューティのエントリー層にも楽しんでもらうよう、楽しみながら学んでもらう仕掛けづくりを意識した」。

 ブランドの出展に加え、当日は榮倉奈々とメイクアップ・アーティストの村松朋広、渡邊弘幸ウカ代表とクリエイティブディレクターやライフスタイリストとして活躍する大田由香梨の対談も開催。さらに各ブランドの説明を聞き回った後に最も印象に残ったブランドを投票するスペースや、化粧品廃棄を減らすためにオフシーズンの製品を特価で販売するブースなども設置した。イベントの反響について「ノインのユーザーは熱量の高い方が多いため、各ブースは大盛況だった。『SDGsについては全く詳しくなかったが、普段自分が使うコスメから始められるのだと実感し、これからはそういう視点で選んでみようと思った』といった肯定的なコメントを多くいただいた」という。一方の出展ブランドからも「製品の完成度を高め、さらにその背景まで知ってもらえれば、今まで普通の化粧品を購入していた人にも広く受け入れられることが分かり貴重な経験だった」といった声が集まり、好評だった。

 ノインはECやメディアとしての機能に加え、最近はPBの開発にも力を入れ、ファミリーマートと共同開発している「ソポ(SOPO)」も人気を博している。リアルイベントでは、新たにローンチするヘアケアブランド「アブール(ABUR)」を披露した。後藤部長は「コア事業はECだが、ECを運営していく中で得たノウハウをもとに、ブランド事業、広告事業などを今後も展開していく。ECを運営する中で『これからの化粧品業界の在り方』の可能性をいち早くキャッチ・実証し、そのノウハウをブランドに伝えていく。代表の渡部賢が『自分が綺麗になることで、どこかにいるだれかが悲しんだり、何かを破壊してはならない』と毎回話しているが、今回の『greencosme』を通じてもそのような価値観が当たり前になればと思う」と意気込む。

経営体制強化に向けた新役員就任

 同社は4月1日付で、経営体制強化を図るため長田恭治氏が執行役員最高個人情報責任者(CPO)兼CTO(最高技術責任者)に就任した。複数社の社外CPO、CTO、最高マーケティング責任者(CMO)、顧問を歴任した長田氏は、今後プロダクトのさらなる磨き上げや、各パートナーとより強固なアライアンスの構築、世界を目指せる会社へと成長するために力を発揮する。

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ノインがグリーンコスメの専用ページを開設 「2年後に全体の売り上げの50%を目指す」

 化粧品ECプラットフォームのノイン(NOIN)はこのほど、地球や社会に優しい化粧品ブランドを集めた「グリーンコスメ(greencosme)」ページをローンチした。また、3月下旬には渋谷ヒカリエでリアルイベントを開催し、ユーザーが各社の取り組みや製品について学べる場を提供した。

 「greencosme」ページには現在、「ドゥーナチュラル(DO NATURAL)」「エコストア(ECOSTORE)」「ファンケル(FANCL)」「プロダクト(PRODUCT)」「ザ パブリック オーガニック(THE PUBLIC ORGANIC)」「ウカ(UKA)」「ナチュラグラッセ(NATURAGLACE)」といった自然派ブランドやサステナビリティに注力しているブランドを集積し、製品を販売している。ローンチの経緯について後藤麻希子アライアンス部部長は「昨今、メディアでよくSDGsが取り上げられているが、日本は欧米諸国と比較するとまだまだ製品の選択の際に考えられてないことが多いと感じる。一方でノインのコアユーザーであるZ世代は、SDGsや社会課題にとても敏感。発信力がある彼らにこそ、これからの化粧品業界をサステナブルな方へ引っ張っていってもらいたい。メディアとしての機能もあるノインで、ユーザーと共に地球問題を学びながら、その解決法のために活動しているブランドを紹介し、『地球も、私も、キレイになる。』を体現するための機会を提供しようと思った」と話す。

 同ページに掲載するブランドの選定には「Natural(ナチュラル)」「Environmental(環境)」「Ethical(エシカル)」と3の軸を用い、天然由来成分の使用比率を開示したり、リデュース・リユース・リサイクルを提唱したり、マイクロプラスチックフリーで海にやさしい処方を用いたり、さまざまなアプローチで環境問題に取り組むブランドをセレクトしている。今後も順次取り扱いブランドを増やし、2年後には全体の売り上げの50%を占めることを目指す。

 ページの開設に伴い、リアルなイベントも開催。そこでは「greencosme」ページのブランドがブースを出展し、自社の取り組みや製品について直接ユーザーにアピールした。「ノインではユーザーとのコミュニケーションを重視しており、2021年からはコロナ禍で減ってしまったユーザーとブランドのタッチポイントを提供するため、さまざまなテーマのオフラインイベントを開催してきた。SDGsやサステナビリティは難しく、やや固い印象を持たれがちなテーマでもあるので、クリーンビューティのエントリー層にも楽しんでもらうよう、楽しみながら学んでもらう仕掛けづくりを意識した」。

 ブランドの出展に加え、当日は榮倉奈々とメイクアップ・アーティストの村松朋広、渡邊弘幸ウカ代表とクリエイティブディレクターやライフスタイリストとして活躍する大田由香梨の対談も開催。さらに各ブランドの説明を聞き回った後に最も印象に残ったブランドを投票するスペースや、化粧品廃棄を減らすためにオフシーズンの製品を特価で販売するブースなども設置した。イベントの反響について「ノインのユーザーは熱量の高い方が多いため、各ブースは大盛況だった。『SDGsについては全く詳しくなかったが、普段自分が使うコスメから始められるのだと実感し、これからはそういう視点で選んでみようと思った』といった肯定的なコメントを多くいただいた」という。一方の出展ブランドからも「製品の完成度を高め、さらにその背景まで知ってもらえれば、今まで普通の化粧品を購入していた人にも広く受け入れられることが分かり貴重な経験だった」といった声が集まり、好評だった。

 ノインはECやメディアとしての機能に加え、最近はPBの開発にも力を入れ、ファミリーマートと共同開発している「ソポ(SOPO)」も人気を博している。リアルイベントでは、新たにローンチするヘアケアブランド「アブール(ABUR)」を披露した。後藤部長は「コア事業はECだが、ECを運営していく中で得たノウハウをもとに、ブランド事業、広告事業などを今後も展開していく。ECを運営する中で『これからの化粧品業界の在り方』の可能性をいち早くキャッチ・実証し、そのノウハウをブランドに伝えていく。代表の渡部賢が『自分が綺麗になることで、どこかにいるだれかが悲しんだり、何かを破壊してはならない』と毎回話しているが、今回の『greencosme』を通じてもそのような価値観が当たり前になればと思う」と意気込む。

経営体制強化に向けた新役員就任

 同社は4月1日付で、経営体制強化を図るため長田恭治氏が執行役員最高個人情報責任者(CPO)兼CTO(最高技術責任者)に就任した。複数社の社外CPO、CTO、最高マーケティング責任者(CMO)、顧問を歴任した長田氏は、今後プロダクトのさらなる磨き上げや、各パートナーとより強固なアライアンスの構築、世界を目指せる会社へと成長するために力を発揮する。

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“成年年齢の引き下げ”は美容医療にも適用! Z世代が注意したいトラブルとは

 この4月から成年年齢が20歳から18歳に引き下げされたことで、18、19歳は親の同意を得なくても、自分の意志でさまざまな契約ができるようになる。ここでリスクになりそうなことが、高額の商品やサービスを契約した後に、キャンセルができなくなるということだ。

 未成年であれば親の同意を得ずに契約した場合には、民法で定められた「未成年者取消権」により、その契約を取り消すことができる。しかし、これからはその契約に対して責任を追わなければならなくなる。

 それは美容医療も同様。一般的なニキビ治療であれば、診療費が高額になることはまずないが、ヒアルロン酸注入などの注入美容や痩身マシンを使った治療、また、外科的な手術は費用が高額になりやすいため、18、19歳を子にもつ親はいっそうの注意が必要になる。

 というのも18、19歳を中心としたZ世代は自分の“リアルな見た目”よりも、“デジタルの中の自分”を本来の自分の見た目だと思い込む傾向があるからだ。

 彼らはSNSで自撮りをアップする際、アプリなどで“顔補正”や“肌補正”をする。以前から顔を加工するアプリは流行していたものの、Z世代に取材すると、最近は鼻と唇の間にある“人中”を加工するのは当然と話す。

 つまり、これまでのように“小顔にする”といった、ある種、現実感のない大雑把な加工ではなく、“プチ整形”のようなナチュラルな微調整ができるようになったことで、加工済みの画像=自分の本当の顔だと、より認識しやすくなってしまっているのである。

 このような背景から、プチ整形などの美容医療に対するZ世代のハードルは、団塊ジュニア世代が思うよりもずっと低くなっているのだ。ゆえに、美容クリニックの中には、18、19歳が勢いだけで治療に至らないように、すでに対策を講じているところもある。

治療のメリット・デメリットの理解が重要

 若年層向けの治療メニューが充実している「美容皮膚科シロノクリニック」では、「当院では4月以降も、18、19歳の患者に、家族による承諾書の提出をお願いすることになった」(シロノクリニック広報・藤垣貴子さん)と話す。

 「未成年者の患者の場合、保護者の承諾はもちろん、初回来院時には原則として保護者に同伴してもらっている。ただ、18、19歳の患者については20歳以上の家族の承諾で治療を提供するという対応をする」と、保護者の承諾は必要ないものの、近親者の確認をとるという対策を講じた。

 また、ニキビ治療で10代の患者も多く抱える「美容皮膚科タカミクリニック」は、「SNSをみて、『この治療を私もやりたい』と思っても、治療は人によって合う合わないがあります。しかし、医師によっては患者が希望する治療をそのまま施すケースも残念ながらゼロとはいえない」(タカミクリニック山屋雅美副院長)と警鐘を鳴らす。「また、あってはいけないことだが、医師が説明を怠っているケースもありえると感じている」。

 そのため、きちんとした治療を受けるためには、“治療内容を理解すること”が重要と話す。「まず、患者様にはしっかりと治療のメリット・デメリットを説明してくれる、信頼のおける医療機関を選んでいただきたい。加えて、その治療が本当に自分に合っているのか、また、希望する治療以外に代替治療としてどのような治療メニューがあり、費用は副作用がどうなのか、といったことまで質問する。そして、不安があったり、理解できない場合は治療をやめる判断も必要だ」。

 確かに良心的といえない美容クリニックは存在する。高額な治療コースの契約を強引にさせることでトラブルに発展するケースが出てくるかもしれない。

 「若いうちから美容皮膚科にかかることは、スキンケアやエイジングケアの正しい知識を育むうえで非常に有用なこと。ただ、今回の成年年齢の引き下げを受けて、必要以上の注入やプチ整形、強いピーリングなど、若いうちには必要のない治療を勧められてしまう可能性がある。若年層の患者にはクリニックのカウンセリングを慎重に受けてもらう必要がある」(シロノクリニック広報・藤垣貴子さん)。

 美容医療の広告が増えたことや、治療価格が安くなったこと、さらにSNSを用いたPR活動に取り組む美容クリニックが増えたことで、Z世代にとって、さらに身近な存在になっている美容医療。10年前とは異なり、今は美容皮膚科や整形外科の口コミを集めたサイトやアプリも増え、求めさえすれば必要な情報が手に入る時代にはなっている。

 とはいえ、美容医療のトラブルを避けるためにも、若年層に対しては事前の情報収集や治療内容の把握などを徹底するよう、周囲が積極的にアドバイスを与える必要があるだろう。

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「エルメス」から“太陽”をテーマにした新テーブルウエアコレクション

 「エルメス(HERMES)」は、6月に新たなテーブルウエアコレクション“ソレイユ ドゥ エルメス”を発売する。“太陽”をテーマにしたもので、白い磁器にイエローでヤシの葉や花を思わせるモチーフを生き生きと描写する。淡い影のような、繊細な黒の輪郭も印象的だ。コレクションは24商品からなり、カップ&ソーサーが税込2万4200円〜、マグカップが2万3100円、ボウルが2万3100円〜、パスタプレートが2万1450円など。

 「エルメス」のテーブルウエア部門でクリエイティブ・ディレクターを務めるブノワ・ピエール・エムリー(Benoit Pierre Emery)の指揮のもと、アーティストのアリエル・ドゥ・ブリシャンボー(Arielle de Brichambaut)がデザインを手掛けた。

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「エルメス」から“太陽”をテーマにした新テーブルウエアコレクション

 「エルメス(HERMES)」は、6月に新たなテーブルウエアコレクション“ソレイユ ドゥ エルメス”を発売する。“太陽”をテーマにしたもので、白い磁器にイエローでヤシの葉や花を思わせるモチーフを生き生きと描写する。淡い影のような、繊細な黒の輪郭も印象的だ。コレクションは24商品からなり、カップ&ソーサーが税込2万4200円〜、マグカップが2万3100円、ボウルが2万3100円〜、パスタプレートが2万1450円など。

 「エルメス」のテーブルウエア部門でクリエイティブ・ディレクターを務めるブノワ・ピエール・エムリー(Benoit Pierre Emery)の指揮のもと、アーティストのアリエル・ドゥ・ブリシャンボー(Arielle de Brichambaut)がデザインを手掛けた。

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ベッカム家の長男ブルックリンとニコラ・ペルツが結婚 ウエディングドレスは「ヴァレンティノ」

 ブルックリン・ベッカム(Brooklyn Beckham)と女優のニコラ・ペルツ(Nicola Peltz)は4月9日、マイアミ・パームビーチで結婚し、その写真をそれぞれのインスタグラムで公開した。2人は2019年秋頃から一緒に外出する様子が目撃されており、20年7月に婚約を発表していた。

 ブルックリンは、デヴィッド・ベッカム(David Beckham)とヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)の長男。ニコラは億万長者の実業家ネルソン・ペルツ(Nelson Peltz)と元モデルのクラウディア・ヘフナー(Claudia Heffner)を両親に持つ。結婚式はペルツ家が保有する豪邸で行われ、現地メディアによれば、女子プロテニス選手のビーナス・ウィリアムズ(Venus Williams)とセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)、エヴァ・ロンゴリア(Eva Longoria)、ゴードン・ラムゼイ(Gordon Ramsay)のほか、ヴィクトリアが所属していたポップグループ、スパイス・ガールズ(Spice Girls)のメラニー・チズム(Melanie Chisholm)とメラニー・ブラウン(Melanie Brown)など、およそ600人のゲストが参列した。なお、ペルツ家はスピーチの際、ウェディングギフトの代わりにウクライナ支援団体に寄付をしてほしいと参列者に呼びかけたという。

 ニコラのウエディングドレスは、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターがデザイン。スクエアカットのすっきりとした胸元とフィットしたシルエット、そして長いレースのヴェールが初々しい優美さを表現している。ブルックリンをはじめとするベッカム家の男性陣は、「ディオール(DIOR)」のスーツを着用した。

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「ミハラヤスヒロ」 × 「ナイジェル・ケーボン」のコラボスニーカー 前後を切り替えた大胆なデザイン

 「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」は、「ナイジェル・ケーボン(NIGEL CABOURN)」とのコラボスニーカーを4月19日に発売する。価格は税込3万1900円で、両ブランドの直営店と公式オンラインストアで扱う。

 コラボモデルは、「メゾン ミハラヤスヒロ」の、前後で異なるモデルを切り替えたようなデザインの“スプリットスニーカー”をベースに採用した。今回は前部分に12号のキャンバス生地を、後ろに顔料コーティングを施した牛革を使用。かかとのループを使って靴紐を足首に巻くデザインは、ナイジェル・ケーボン=デザイナーのコーディネートに着想したもの。ループには、17世紀末からイギリス軍の官給物に付けられていた“ブロードアロー”と呼ばれる矢印マークを施した。カラーはベージュ、ネイビー、レッドの3色。

 「ナイジェル・ケーボン」は、イギリス人デザイナーのナイジェル・ケーボンによるブランド。デザイナーはミリタリーやアウトドア、ワークなどのビンテージコレクターとしても知られ、自身の持つアイテムに着想したコレクションを提案している。

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写真家、鈴木親が代田橋の「フロットサム ブックス」で作品展

 東京・代田橋のアートブック専門店「フロットサム ブックス(flotsam books)」は、写真家、鈴木親の作品展“体(たい)と用(ゆう)”を4月15〜24日に開催する。

 鈴木は1990年代から「パープル(purple)」「デイズド&コンフューズド(Dazed & Confused)」などのファッション雑誌を中心に活動してきた。同展示では特定のコンセプトを設けず、エディトリアルとスナップとの間、パーソナルな写真とファッションフォトとの間のような作品を並べる。

 テーマに使った“体用(たいゆう)”は、“本体とそのはたらき”を意味する言葉だ。「データが印刷紙の代わりに“写真”と呼ばれるようになったのはいつからだろうか。iPhone以前に、カメラ機能の付いた携帯電話が登場し、データとして頭の上を飛ぶようになったのが始まりだろうか。それ以前は、撮影したものは必ず紙と一体となって“写真”と呼ばれていた。プリントの見本として焼かれたサービスプリントを整理しながらそんなことを考え、『フロットサム』での展示を決めた」(鈴木)。

■鈴木親写真展“体と用”
日程:4月15〜24日(水曜日定休)
時間:14:00〜20:00
場所:フロットサム ブックス
住所:東京都杉並区和泉1-10-7

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「フォトコピュー」が初のチャリティーTシャツ ジェンダーギャップを減らす活動を支援

 竹内美彩が手掛ける「フォトコピュー(PHOTOCOPIEU)」は、2022年春夏シーズンにブランド初となるチャリティーTシャツ(税込1万7600円)を発売した。これは、「ジェンダーギャップを減らしていきたい」というデザイナーの思いや、ブランドの今後のビジョンを具体的に形にしたアイテムだ。売り上げの10%は支援団体への寄付を予定しており、ジェンダーギャップを減らしていく活動を支援する費用に充てられる。

 Tシャツは、フランスを象徴する女性像で、時代を切り開く先導者として知られるマリアンヌ(Marianne)のイラストをバックプリントに入れた。“PHOTOCOPIEU”と記された旗と、“平和”の花言葉を持つオリーブの木を手にしたマリアンヌ、フランス語で「女性に平和と名誉を」を意味する“HONNEUR & PAIX AUX FEMMES”のロゴをのせている。フロントにも、ブランド名を入れた旗のプリントを施した。イラストは全て竹内デザイナーが手描きしたものだ。

 素材はオーガニックコットンを100%使用し、白と黒の2色をラインアップする。「ジェンダー平等について社会全体で考えてほしい」という思いから、ユニセックスで着用できるサイズとデザインにこだわった。

 販売店はセレクトショップのエディション(EDITION)、ザ トウキョウ(THE TOKYO)、ミッドウエスト、ロカレール(LOCALERS)、アルタミラ(Altamira)、メイデンズショップ(MAIDENS SHOP)で取扱中だ。

 竹内デザイナーは、「WWDJAPAN」がファッション業界の“ネクストリーダー”を紹介する企画「WWD NEXT LEADERS 2021」を受賞した。その際のインタビューで、将来の目標について「母子家庭で育った子どもや、恵まれない環境にいる女の子たちを支援する財団を立ち上げること」と語っていた。今回のチャリティーTシャツはその布石であり、今後も支援につながる企画を発信していくという。

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シチズンが25歳以下のクリエイターを起用した映像プロジェクト 腕時計離れが進む若者に“新たな価値”を‬‬

 シチズン時計は、“腕時計の新しい価値”をテーマに、25歳以下のクリエイターとアーティストとタッグを組んで映像作品を制作するプロジェクトを始動させた。スマートフォンの普及などで腕時計をしない若者が増える中、若年層の視点から腕時計に関連する映像を作り、新しい価値を発信する。プロジェクトには宣伝会議とアミューズも参加し、継続的にコンテンツを発信していく。‬

 第1弾の参加アーティストとして、タレントの国元梨紗、ミュージシャンのノア(NOA)、俳優の青山凌大を起用。その後は順次発表し、全6本の作品を公開予定。‬

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「マンハッタンポーテージ」×「キャロッツ バイ アンワー キャロッツ」 カラフルなバッグや帽子を発売

 ニューヨークのバッグブランド「マンハッタンポーテージ(MANHATTAN PORTAGE)」は4月16日、ロサンゼルスのストリートブランド「キャロッツ バイ アンワー キャロッツ(CARROTS BY ANWAR CARROTS以下、キャロッツ)」と協業したカプセルコレクションを発売する。

 「キャロッツ」らしいカラフルな配色が特徴で、バックパックが税込2万4200円、DJバッグが1万3200円など。バックパックはフロントポケットが着脱式で、ショルダーバッグとしても使える2ウエイ仕様だ。ほかに「キャロッツ」のアイコンであるニンジンをあしらったキャップやハットも販売する。

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「無印良品」、ウクライナ避難民に生活必需品や就労機会を提供

 「無印良品」を運営する良品計画は、日本国内で日本政府の認定を受けたウクライナ避難民を支援する。具体的には生活必需品の提供のほか、店舗や関連施設での就労機会の提供、社員用宿舎の一時提供を行っていく。

 具体的な計画は、政府や関係各所と協議していく。また、ウクライナから隣国ポーランドに避難している子どもたちを対象に、心のケアを目的としたアートセラピーのワークショップ用画材(色鉛筆やらくがき帳など)100セットを寄付した。アートセラピーのワークショップは「子供地球基金」が行っているもの。

 良品計画では3月15日から、国内外に逃れているウクライナ避難民の人道支援のために公式EC上で募金も募っている。集まった金額と同額を同社が負担し、併せて「ジャパン・プラットフォーム」の「ウクライナ人道危機2022」に寄付する。

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「無印良品」、ウクライナ避難民に生活必需品や就労機会を提供

 「無印良品」を運営する良品計画は、日本国内で日本政府の認定を受けたウクライナ避難民を支援する。具体的には生活必需品の提供のほか、店舗や関連施設での就労機会の提供、社員用宿舎の一時提供を行っていく。

 具体的な計画は、政府や関係各所と協議していく。また、ウクライナから隣国ポーランドに避難している子どもたちを対象に、心のケアを目的としたアートセラピーのワークショップ用画材(色鉛筆やらくがき帳など)100セットを寄付した。アートセラピーのワークショップは「子供地球基金」が行っているもの。

 良品計画では3月15日から、国内外に逃れているウクライナ避難民の人道支援のために公式EC上で募金も募っている。集まった金額と同額を同社が負担し、併せて「ジャパン・プラットフォーム」の「ウクライナ人道危機2022」に寄付する。

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「韓国料理ブームの次はメキシコ料理だ」注目の新世代メキシカンが続々オープン

大阪は今メキシコ料理が熱い。昨年末に「メヒカナリア」と「アボカドハウス」が、今年3月に「メキシカンチョップ」がオープン。4月には、関西のデパ地下のメッカ、阪神百貨店にメキシコ惣菜のテイクアウト専門店までオープン。かつてないメキシコ料理バブルがキている。本場風、創作系、特化型とタイプ違いの3店舗を訪問して、メキシカンの可能性を探ってみた。
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なんでも「大衆〇〇」。大衆とつければ売れると思ってはいないか?

総合居酒屋は大衆酒場となり、イタリアンやフレンチも大衆◯◯と冠して、低価格化が進んでいる。「大衆」とは、社会を占める大多数の人々を意味し、大衆と名付けることで「誰でも歓迎」という間口を広げた業態を表している。さらに、大衆=庶民価格、安いといったイメージがあるため、財布の紐が固い昨今では、大衆◯◯だけで集客力を発揮する文句にもなっている。 今回は、大衆の中でも「大衆ビストロ」に着目。東京・下北沢に、新たな大衆ビストロが現れたので見てみた。
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