ハリー・スタイルズのファッションを22ルックで振り返り 現代のファッションアイコンに迫る!

 音楽界にとどまらず、ファッション業界にも大きな影響力を持つハリー・スタイルズ(Harry Styles)。「ワン・ダイレクション(One Direction)」のメンバーとして世界的人気を集め、2016年にグループが活動休止を発表してからはソロ活動を中心に、俳優活動も開始した。19年にアルバム「Fine Line」を発表した頃から、ジェンダーの流動性を楽しむ姿勢が見えるファッションにも注目が集まるようになり、現代におけるファッションアイコンとしての地位を確立してきた。

 ファッション業界でハリーは、「グッチ(GUCCI)」と密接に関わりを持っており、ブランドのキャンペーンにも登場した。アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターが手掛けるブランドのカスタムウエアで大きなイベントや、自身のコンサートにも出演する。ピンクやスパンコール、フレア、ヒールアイテムなどを自分らしく取り入れたスタイルが特徴で、中でも19年「メット・ガラ(Met Gala)」で着用した黒いレースのシアートップスとドレスパンツは、ハリーのスタイルが世に台頭する大きなきっかけとなった。ほかにも、「ヴォーグ(VOGUE)」20年12月号の表紙ではドレスを着用し、楽曲「Watermelon Sugar」で最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞した21年グラミー賞(Grammys)でもファーを使った「グッチ」のレトロなルックで、流動的でファッションをとことん楽しむスタイルを披露してきた。

 22年4月には新曲「As It Was」を発表。そのミュージックビデオはウクライナのタヌ・ムイノ(Tanu Muino)=ディレクターが演出を手掛け、真っ赤なコートや大ぶりのスカーフ、スパンコールがあしらわれたボディースーツなど、赤を基調としたルックでまとめている。「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」「ビアンカ サンダース(BIANCA SAUNDERS)」といったブランドを着用した。5月20日にはアルバム「Harry’s House」の発表を控えている。

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「エブール」がコスメブランド「グリッド」とコラボ 化粧品残渣を染料に

 サザビーリーグのウィメンズブランド「エブール(EBURE)」は、同社のコスメブランド「グリッド(GRID)」の化粧品原料の残渣(ざんさ・目的の成分を取り除いた後に残る部分)を染料に再利用したアイテム3型を企画した。グループ内で廃棄物を循環させる初の取り組みだ。5月11~17日に伊勢丹新宿本店に出店するポップアップストアで先行販売する。

 染料の原料は、「グリッド」のスキンケア商品に使用するレモングラスの残渣。通常は美容成分を抽出した後廃棄されている部分で、今回はそれを「エブール」で好評のボタニカルダイシリーズの原料に活用した。

 アイテムは、オーガニックコットンのドレス(税込7万5900円)とTシャツ(同1万4300円)、リネンのストール(同4万2900円)。レモングラスの残渣に、ジュニパーと赤松の実を加え、「グリッド」のイメージカラーであるライトグリーンに染めた。

 古屋ユキ「エブール」ディレクター兼デザイナーは、「もともと『グリッド』とは、販売スタッフの制服を『エブール』が手掛けるなど世界観を共有していた。化粧品原料の残渣利用は初めての試みだったが、きれいな染め上がりで満足できた。お客さまには、通常のボタニカルダイシリーズと同様に色の美しさや自然由来の癒やしのパワーを感じてもらいたい。残渣の染料化は、残渣の状態に大きく左右されるため難しいと言われていたが今回そのハードルを乗り越えられた。今回の取り組みの成果を基に、継続していく予定だ」と話した。

■EBURE × GRID BOTANICAL DYE Special Collaboration
日程:5月11〜17日
場所:伊勢丹新宿本店本館3階センターパーク / ザ・ステージ3
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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12歳の新星モデル 山口らいらの素顔

 レプロエンタテインメント所属のモデル・山口らいらは、福岡県生まれの12歳。身長166cmと小学生離れしたスタイルとルックスで、ファッション誌やウェブメディア、広告など活動の幅を広げている注目株だ。3月に東京・代々木で開かれた「東京ガールズコレクション(TGC)」では、堂々としたランウエイウオークを披露した。

そんな山口も、普段は一人の中学生の女の子。地元・福岡での学校生活、モデルを始めたきっかけから将来の夢まで、等身大を語ってもらった。

WWD:「TGC」では堂々としたランウエイでしたね。

山口らいら(以下、山口):12歳でTGCに出させていただけるなんて思いもしませんでしたし、豪華な出演者さんの中に私もいることが、本当に信じられませんでした。本番はとても緊張していて体がガチガチだったのですが、ステージに立ったら楽しく歩くことができたのでよかったです。

WWD:モデルになったきっかけは?

山口:お母さんの勧めがきっかけで、仕事も見つけてきてくれました。初めてのお仕事は、3歳のときのブライダルモデルでした。あまり覚えてないんですが、楽しかった気がします(笑)。それからもっとモデルのお仕事がしたいと思って、今もお仕事を続けています。今の事務所に所属したきっかけは、SNSでのスカウトです。

WWD:モデルをしていて楽しいこと、大変なことは?

山口:モデルはいろんな衣装やヘアメイクが楽しめるし、たくさんの人に出会えるのでとても面白いです!長時間の撮影だと少し疲れる時もありますが、どんな撮影でもスタッフさんがとても優しくしてくださります。だから、大変だと感じることは特にありません。

(女性ファッション誌の)「ヴィヴィ(ViVi)」に出させていただけることが決まった時は、驚きと喜びが止まらなかったです。ずっと見ていた雑誌やSNSで見ていた方と一緒にお仕事させていただけたことが、とてもうれしかったです。(ヘアサロンの)「ミンクス(MINX)」のミューズにも起用していただき、普段の自分よりも大人っぽい雰囲気で撮影をしたので、(出来上がったデータを見て)自分が別人のように見えました。

WWD:目標とする人はいますか?

山口:橋本環奈さんが憧れの存在です。私と同じ福岡県出身で、テレビや映画にたくさん出演してる姿を見て、私も将来同じぐらい活躍できるようになりたいと思っています。

WWD:普段の学校生活についても教えてください。

山口:好きな科目は体育です!小さい頃から運動することが大好きで、お父さんとずっと公園で走っていました。今でも走ったり、ボールを使った運動が好きです。苦手な科目は、図工です。絵を描くのはちょっぴり苦手です。野菜全般が苦手で、特にとうもろこしが苦手なんです。でも学校では野菜をちゃんと食べるようにしています。

WWD:今後の目標を。

山口:4月から中学生になったので、モデルの仕事をがんばりながら、勉強やヘアメイクなども自分でできるようになりたいです。これからも色々な経験を積んで、成長する姿を皆さんに見ていただきたいです!

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米インナーウエアブランド、子どもと体についての対話を促す“マニュアル”を作成 「幼少期から自分の体を知って大切にする」

 ニューヨークを拠点とするインナーウエアブランド「オドボディー(ODDOBODY)」は、ジェンダーニュートラルなキッズラインを発売した。また、子育て中の人に向けて、子どもと体についての対話を促す“オドキッズ マニュアル”も併せて提供する。子どもと対話する際のコツやポイントのほか、セクシャリティーやジェンダーについて話す時に推奨される言葉、子どもが安心して話したり学んだりできる場の作り方などを紹介している。

 アビゲイル・ジェロー(Abigail Gerow)共同創業者は「自分の体を守り、大切にすることを通して人々をエンパワーしたいし、子どもの頃からそうしたことについて学び、対話することの重要性を伝えたい。子どもたちと自分の体やジェンダーについてどう話すべきかという情報が不足している。マニュアルがあれば、子育て中の親をそうした面でサポートできるのではないかと考えた」と述べる。

 共同創業者のシラ・ウィラー(Shira Wheeler)は、「ボディー・ポジティビティの概念が浸透して、多くのブランドが生理といったこれまでタブー視されていたトピックについて話すようになってきたことはとてもうれしい。一方で、幼少期から自分の体やジェンダーについて考えるようになるにもかかわらず、子ども向けにこれらが語られることは少ない」という。「体についての考えや知識量は、ティーン時代の体験など、成長していく上で大きな影響を与える。新しい製品やラインを販売するときは、体についても学べるようにしていきたい」と語った。

 マニュアルの作成には、心理療法士で作家のレイチェル・サイモン(Rachel Simon)も携わっている。ジェロー共同創業者は、専門家を起用することの重要性を説明。「私たちが専門家でないことは明確にするべきだ。私たちも一緒に学んでいるし、まだまだ知らないことばかり。この取り組みをきっかけに対話が増えるといいなと思っている」と言う。

 「オドボディー」は2019年創業。同時期に母親になったジェローとウィラー共同創業者が、サステナブルで女性の健康にフォーカスしたアイテムを作りたいとの思いで始めた。ジェロー共同創業者は、「妊娠中に、自分の体について実はよく知らないことに気づいて驚いた。視野が広がる体験だった」という。新作の子ども向けコレクションは、100%オーガニックのピーマコットンを使用。2〜9歳児を対象としており、3型のタンクトップとアンダーウエアを展開する。価格は18〜32ドル(約2200〜4000円)。自社ECのほか、アメリカのセレクトショップなどで販売する。

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ベイクルーズ、福岡にアウトドア新業態「ヤッホーストア」 来年1月まで期間限定営業

 ベイクルーズは、「ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)」から派生した新業態「ジャーナルスタンダード ヤッホー ストア (JOURNAL STANDARD YOO HOO STORE)」を4月25日に開業した「ららぽーと福岡」に開いた。アメリカのアウトドアライフスタイルを提唱する店舗で、452平方メートルの店内にはウエアだけでなく、テントや調理具などさまざまなキャンプ用品、家具、食品、アートDYIグッズなどが、バラエティ豊かに並ぶ。2023年1月末までの期間限定店舗になる。

 「ジャーナルスタンダード」のフィルターを通して、ウエアやアウトドア用品をセレクトした。既存のアウトドア専門店やホームセンターでは扱ってないユニークな商品が多い。フェス、キャンプ、釣り、カヤックなどのイベントや、アートの展示も行うなど、コミュニティーの機能も持たせている。

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ユニクロを着て、謎のスポーツ“パルクール”を体験してみた まるで現代版忍者!

 待ちに待ったゴールデンウイーク!お休み中の方は、この機会にスポーツやアウトドアレジャーを楽しむというケースも多いのではないでしょうか。ランニング、サイクリング、釣り、キャンプなどなど、楽しいスポーツ&レジャーは多いですが、「どうせならこの連休は何か新しいことがしたい!」。そんなチャレンジ精神あふれる方に是非ご紹介したいスポーツがあります!それは“パルクール”です!……などと言うとまるで私パルクールの熟達者みたいですが、恥ずかしながら先日ひょんなきっかけで1回お試し体験をしただけです。しかし、それがとても楽しかったのでご報告させてください。

 そもそもパルクール(parkour、フランス語)とは何なのか。ウィキペディアによれば、「移動動作を用いて、人が持つ本来の身体能力を引き出し追求する方法、及びスポーツ」です。そう聞いてもよく分からないですよね。ググると他にも、「もともとはフランス軍のトレーニングメニューだった」「現代版忍者」といった話も出てきましたが、体験会を経た私の解釈では「自分の身一つで、さまざまな障害物を飛んだり避けたりしながらストリートや公園、専用施設を縦横無尽に駆け抜ける感じのスポーツ」です。

 なぜパルクール体験をすることになったのか。それはユニクロの「スポーツユーティリティーウエア」のPRチームにお誘いいただいたからです。東京五輪や北京冬季五輪のスウェーデン選手団のユニフォームを手掛けるなど、ユニクロが近年スポーツウエア開発に非常に力を入れていることは皆さんもご存知かと思います。今って、日常着とスポーツウエアの境界が非常にあいまいになっているので(街着としてアウトドアブランドの透湿防水アウターを着ている方、猛烈に多いですよね)、快適なスポーツウエアを開発することは、すなわち快適な日常着(=ユニクロが言うところの“LifeWear”)を開発することにつながるんですね。

 で、「実際にユニクロのスポーツウエアを着てスポーツをして、その快適性を実感しましょう!」という会が媒体関係者向けに開かれたのですが、その体験メニューの中にパルクールがあったのです。正直、私それまでパルクールを全く知りませんでした。しかし、パルクール以外のメニューがピラティスやウォーキングだったので、「どうせならこういう機会でないと一生やらなさそうなものをやってみよう」と思ってパルクールを選んだ次第。パルクール以外にももう一つ、謎スポーツの“バーティカルラン”というメニューがあったのですが、「東京タワーの外階段を駆け上がる」と説明があり(確かにバーティカル=垂直方向のランですね)、高所恐怖症なのでこちらはパス。

カルチャーを感じる注目競技

 前置きが非常に長くなりましたが、4月某日、江戸川区にある屋内パルクール練習場「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」を訪ねました。「そもそもそういう施設があるのか!」と思われる方も多いと思いますが、あるんですよ。こちらはパルクール専用の練習場です。専用となると都内でもかなり数は限られるようですが、アスレチック競技の一環としてパルクール体験ができる施設は他にもいくつかあるみたいです。施設に集まったのは、モード誌や男性誌の編集部員さん計6人。パルクール経験者は一人もおらず、ひと安心です。手渡されたユニクロのスポーツウエアに着替えたら、いざ体験スタート!

 そこに現れたのはパルクールプレーヤーの先生お2人。「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」主宰のYUUTAROUさんと、TENさんです。これがお2人とも非常にカッコいいんですよ。しかも、単に姿形がカッコいいというのではなく、スタイルがあると言った方がしっくりくる感じ。2人だけでなく、施設内に貼ってあったお写真を見るにつけ、他の先生方もそれぞれ個性が立っていましたし、ウェブで検索して出てくるパルクールプレーヤーもみんなエッジがきいていてカッコいい。

 東京五輪で一気に認知度を上げたスケボーやクライミングって、プレーヤーの方たちのたたずまいや競技との向き合い方なども含めて、スポーツというよりカルチャーなんだなと感じた人は多いでしょうが、恐らくパルクールもそういったムードがあるんだと思います。今はまだまだニッチなスポーツですが、ゆくゆくはスケボー、クライミングのようにメジャーになっていくのかもしれません。恐らくユニクロもそういう点に着目して今回メニューに選んだのではないかと。「WWDJAPAN.com」内で検索しても、過去に「エルメス(HERMES)」がイベント開催時にパルクール競技者と組んでいたり、「ニューエラ(NEW ERA)」が選手をキャンペーンモデルに起用していたりと、カルチャー的側面でも注目されているスポーツなんだと思います。

初心者にも…できます!!

 さて、実際にパルクール体験として何をやるのか。正直、事前にユーチューブでパルクール動画を見ていた私は、プレーヤーの方の漫画やアニメのような軽やかな身のこなしにかなりびびっておりましたが、安心してください、最初からそんなことは求められません。まずは平均台のようなバーの上に立ち、片足だけでバランスを取る訓練から。普段からヨガなどで体幹を鍛えている方は、結構難無くできると思います。私はヨガはしていないですが、今冬春は毎週末何かに憑かれたようにスキーをしまくっており、体幹が自然と鍛わっていたからなのか比較的問題無くできました。

 平均台での片足立ちができたら、次は跳び箱のような障害物をヒラリと飛び越える訓練です。こういう動きのことをパルクールでは「ヴォルト」と呼ぶそうで、ヴォルトにもさまざまな種類があるんだとか。私たちが体験したのは初心者向けヴォルトでしたが、これがなかなか難しい!数回繰り返すと、障害物に片手だけついてピョンっと飛び越えることがなんとか形にはなるのですが、モタモタしてしまって先生たちのようなスピード感&フォームのカッコよさにはどうにも近づけません。先生がどういう動きをしているのかを目で追う動体視力と、それを理解して自分の体で再現する身体性が求められます。これができたら日常でも身のこなしが軽くなりそう。

 ちょっと疲れてきたところで、パルクールのワールドカップ 出場経験もあるというYUUTAROUさんの動きを観賞。高低差がまるで無いかのように施設内を駆け回るその姿は本当に忍者のよう。繰り返しになりますが、動きが早過ぎるので見る側の動体視力を試されます。そして、この日はもちろん先生たちもユニクロのスポーツウエアを着用。こんなに激しいパルクールのパフォーマンスも、ユニクロのウエアは制限しません!

 と、ここらへんで残念ながら体験時間が終了。ほんの入り口部分だけでしたが、未知の競技パルクールを体験することができると共に、それを取り巻くカルチャーについてもなんとなく感じられて良い経験となりました。競技としてガチで始めるというのももちろんいいと思いますが、今回のわれわれのように健康維持や日常のスポーツの一環として取り組むという意味でも、パルクールは新鮮でいいのではないでしょうか。独特のスタイリッシュなカルチャー感は皆さんにも是非体感してみてほしいです。「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」ホームページによると、この連休中もクラスによってはまだ参加できる枠があるようです(キャンセル待ちのクラスも多くて、人気なんだな〜と感じております)。

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ユニクロを着て、謎のスポーツ“パルクール”を体験してみた まるで現代版忍者!

 待ちに待ったゴールデンウイーク!お休み中の方は、この機会にスポーツやアウトドアレジャーを楽しむというケースも多いのではないでしょうか。ランニング、サイクリング、釣り、キャンプなどなど、楽しいスポーツ&レジャーは多いですが、「どうせならこの連休は何か新しいことがしたい!」。そんなチャレンジ精神あふれる方に是非ご紹介したいスポーツがあります!それは“パルクール”です!……などと言うとまるで私パルクールの熟達者みたいですが、恥ずかしながら先日ひょんなきっかけで1回お試し体験をしただけです。しかし、それがとても楽しかったのでご報告させてください。

 そもそもパルクール(parkour、フランス語)とは何なのか。ウィキペディアによれば、「移動動作を用いて、人が持つ本来の身体能力を引き出し追求する方法、及びスポーツ」です。そう聞いてもよく分からないですよね。ググると他にも、「もともとはフランス軍のトレーニングメニューだった」「現代版忍者」といった話も出てきましたが、体験会を経た私の解釈では「自分の身一つで、さまざまな障害物を飛んだり避けたりしながらストリートや公園、専用施設を縦横無尽に駆け抜ける感じのスポーツ」です。

 なぜパルクール体験をすることになったのか。それはユニクロの「スポーツユーティリティーウエア」のPRチームにお誘いいただいたからです。東京五輪や北京冬季五輪のスウェーデン選手団のユニフォームを手掛けるなど、ユニクロが近年スポーツウエア開発に非常に力を入れていることは皆さんもご存知かと思います。今って、日常着とスポーツウエアの境界が非常にあいまいになっているので(街着としてアウトドアブランドの透湿防水アウターを着ている方、猛烈に多いですよね)、快適なスポーツウエアを開発することは、すなわち快適な日常着(=ユニクロが言うところの“LifeWear”)を開発することにつながるんですね。

 で、「実際にユニクロのスポーツウエアを着てスポーツをして、その快適性を実感しましょう!」という会が媒体関係者向けに開かれたのですが、その体験メニューの中にパルクールがあったのです。正直、私それまでパルクールを全く知りませんでした。しかし、パルクール以外のメニューがピラティスやウォーキングだったので、「どうせならこういう機会でないと一生やらなさそうなものをやってみよう」と思ってパルクールを選んだ次第。パルクール以外にももう一つ、謎スポーツの“バーティカルラン”というメニューがあったのですが、「東京タワーの外階段を駆け上がる」と説明があり(確かにバーティカル=垂直方向のランですね)、高所恐怖症なのでこちらはパス。

カルチャーを感じる注目競技

 前置きが非常に長くなりましたが、4月某日、江戸川区にある屋内パルクール練習場「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」を訪ねました。「そもそもそういう施設があるのか!」と思われる方も多いと思いますが、あるんですよ。こちらはパルクール専用の練習場です。専用となると都内でもかなり数は限られるようですが、アスレチック競技の一環としてパルクール体験ができる施設は他にもいくつかあるみたいです。施設に集まったのは、モード誌や男性誌の編集部員さん計6人。パルクール経験者は一人もおらず、ひと安心です。手渡されたユニクロのスポーツウエアに着替えたら、いざ体験スタート!

 そこに現れたのはパルクールプレーヤーの先生お2人。「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」主宰のYUUTAROUさんと、TENさんです。これがお2人とも非常にカッコいいんですよ。しかも、単に姿形がカッコいいというのではなく、スタイルがあると言った方がしっくりくる感じ。2人だけでなく、施設内に貼ってあったお写真を見るにつけ、他の先生方もそれぞれ個性が立っていましたし、ウェブで検索して出てくるパルクールプレーヤーもみんなエッジがきいていてカッコいい。

 東京五輪で一気に認知度を上げたスケボーやクライミングって、プレーヤーの方たちのたたずまいや競技との向き合い方なども含めて、スポーツというよりカルチャーなんだなと感じた人は多いでしょうが、恐らくパルクールもそういったムードがあるんだと思います。今はまだまだニッチなスポーツですが、ゆくゆくはスケボー、クライミングのようにメジャーになっていくのかもしれません。恐らくユニクロもそういう点に着目して今回メニューに選んだのではないかと。「WWDJAPAN.com」内で検索しても、過去に「エルメス(HERMES)」がイベント開催時にパルクール競技者と組んでいたり、「ニューエラ(NEW ERA)」が選手をキャンペーンモデルに起用していたりと、カルチャー的側面でも注目されているスポーツなんだと思います。

初心者にも…できます!!

 さて、実際にパルクール体験として何をやるのか。正直、事前にユーチューブでパルクール動画を見ていた私は、プレーヤーの方の漫画やアニメのような軽やかな身のこなしにかなりびびっておりましたが、安心してください、最初からそんなことは求められません。まずは平均台のようなバーの上に立ち、片足だけでバランスを取る訓練から。普段からヨガなどで体幹を鍛えている方は、結構難無くできると思います。私はヨガはしていないですが、今冬春は毎週末何かに憑かれたようにスキーをしまくっており、体幹が自然と鍛わっていたからなのか比較的問題無くできました。

 平均台での片足立ちができたら、次は跳び箱のような障害物をヒラリと飛び越える訓練です。こういう動きのことをパルクールでは「ヴォルト」と呼ぶそうで、ヴォルトにもさまざまな種類があるんだとか。私たちが体験したのは初心者向けヴォルトでしたが、これがなかなか難しい!数回繰り返すと、障害物に片手だけついてピョンっと飛び越えることがなんとか形にはなるのですが、モタモタしてしまって先生たちのようなスピード感&フォームのカッコよさにはどうにも近づけません。先生がどういう動きをしているのかを目で追う動体視力と、それを理解して自分の体で再現する身体性が求められます。これができたら日常でも身のこなしが軽くなりそう。

 ちょっと疲れてきたところで、パルクールのワールドカップ 出場経験もあるというYUUTAROUさんの動きを観賞。高低差がまるで無いかのように施設内を駆け回るその姿は本当に忍者のよう。繰り返しになりますが、動きが早過ぎるので見る側の動体視力を試されます。そして、この日はもちろん先生たちもユニクロのスポーツウエアを着用。こんなに激しいパルクールのパフォーマンスも、ユニクロのウエアは制限しません!

 と、ここらへんで残念ながら体験時間が終了。ほんの入り口部分だけでしたが、未知の競技パルクールを体験することができると共に、それを取り巻くカルチャーについてもなんとなく感じられて良い経験となりました。競技としてガチで始めるというのももちろんいいと思いますが、今回のわれわれのように健康維持や日常のスポーツの一環として取り組むという意味でも、パルクールは新鮮でいいのではないでしょうか。独特のスタイリッシュなカルチャー感は皆さんにも是非体感してみてほしいです。「MISSION PARKOUR PARK TOKYO」ホームページによると、この連休中もクラスによってはまだ参加できる枠があるようです(キャンセル待ちのクラスも多くて、人気なんだな〜と感じております)。

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