商品面では「社内で類似商品が増えてきた」という反省点から、横連携を生み出し各事業のポジションを明確化させる。また、人事制度の改定など従業員の満足度を高めて、販売力の底上げにつなげるほか、3月に実施した自社ECサイトのリニューアルを皮切りにOMOの取り組みを進め顧客とのエンゲージメントを高めていく。松崎CEOは、21年に始動したEC主軸の「シテン(CITEN)」やユーチューバーと組んだ「マルゥ ユナイテッドアローズ(MARU UNITED ARROWS)」への手応えを語り、これらに続く新たな顧客層獲得に向けたブランドおよびレーベルの立ち上げも計画するという。
カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)が手掛ける「イージー(YEEZY)」と「ギャップ(GAP)」のコラボレーションライン“イージー・ギャップ”は、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」との協業プロジェクト“イージー・ギャップ エンジニアド バイ バレンシアガ(YEEZY GAP ENGINEERED BY BALENCIAGA)”第2弾を5月25日に発売する。“イージー・ギャップ”公式オンラインストアとファーフェッチ(FARFETCH)などで取り扱う予定だ。
イェはコレクションの発売に先駆けて、アルバム「Donda 2」の収録曲「Life of The Party」のミュージックビデオで新作アイテムを披露した。ビデオ内では幼少時代のイェの写真を加工し、同コレクションのパファージャケットやデニムジャケット、パーカなどを着用させている。
ロンドン・ファッション・ウィーク(London Fashion Week以下、LFW)は、各都市のファッション・ウイークの中でも、特に若手デザイナーの支援に力を入れている。2022-23年秋冬シーズンでも、世界的デザイナーを多くの輩出してきた名門セント・マーチン美術大学(Central Saint Martins)やロンドン・カレッジ・オブ・ファッション(London College of Fashion)出身者がショーやプレゼンテーションを行った。ロンドンにはさまざまな人種や国籍の人々が集っているだけあり、若手デザイナーも国際色豊かだ。現地取材で見た、今注目の新進気鋭なデザイナー4人を紹介する。
アイルランド出身の28歳、ロビン・リンチ(Robyn Lynch)はイギリスの国立大学ウエストミンスターでメンズウェア・デザインを専攻した。その後、アイルランドで最も古い美術大学アート&デザイン(National college of art and design)でテキスタイルを学び、自身の名を冠したブランドを19年秋冬シーズンにデビューさせた。
2017年創立の「スプリヤ レーレ(SUPRIYA LELE)」も、「ニュージェン」プロジェクトでショーを行った1人だ。インド人の両親のもと、イギリスで生まれ育ったデザイナーのスプリヤ・レーレ(Spriya Lele)は、ロンドンにある国立大学ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)出身で、20年の「LVMHプライズ」ではファイナリストに選出。自身のルーツであるインドの民族衣装と、サリーの布地を使ってドレープを利かせたデザインが特徴である。
一方、83年に「シャネル」のデザイナーとなったカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)も80年代後半から90年代後半にかけて、モンテカルロ沿岸の高台にある別荘ラ・ヴィジー(La Vigie)で夏を過ごし、現地で度々キャンペーンビジュアルの撮影を行なっていた。長年カールの右腕を務めてきたヴィルジニー自身も、モナコでカールだけでなく、彼と親交の深かったカロリーヌ・ド・モナコ(Caroline de Monaco)公女、そして、カロリーヌの長女であり2021年から「シャネル」のアンバサダーも務めているシャルロット・カシラギと多くの時間を共にしており、「私にとってモナコとは、何よりも感情を豊かに呼び覚ます場所」だと話す。今回の会場となったビーチは、ラ・ヴィジーからも見渡せる場所。そんなロケーションでのショーを、カールも夢見ていたという。
一方、83年に「シャネル」のデザイナーとなったカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)も80年代後半から90年代後半にかけて、モンテカルロ沿岸の高台にある別荘ラ・ヴィジー(La Vigie)で夏を過ごし、現地で度々キャンペーンビジュアルの撮影を行なっていた。長年カールの右腕を務めてきたヴィルジニー自身も、モナコでカールだけでなく、彼と親交の深かったカロリーヌ・ド・モナコ(Caroline de Monaco)公女、そして、カロリーヌの長女であり2021年から「シャネル」のアンバサダーも務めているシャルロット・カシラギと多くの時間を共にしており、「私にとってモナコとは、何よりも感情を豊かに呼び覚ます場所」だと話す。今回の会場となったビーチは、ラ・ヴィジーからも見渡せる場所。そんなロケーションでのショーを、カールも夢見ていたという。
本橋涼介/記者:アパレル・ビューティビジネス担当。特集は三陽商会の大江伸治社長の取材がきっかけ。苦戦が続く大手アパレルのあっと驚くようなイノベーションを期待している (右)村上要/編集長:箱根のポーラ美術館に向かう道中で、前職でも後輩の本橋記者に「趣味は独ソ戦研究」と告白。ヒトラーの演説に潜む魅力を文章に生かそうと結構日夜R&Dしている ILLUSTRATION : UCA
本橋涼介/記者:アパレル・ビューティビジネス担当。特集は三陽商会の大江伸治社長の取材がきっかけ。苦戦が続く大手アパレルのあっと驚くようなイノベーションを期待している (右)村上要/編集長:箱根のポーラ美術館に向かう道中で、前職でも後輩の本橋記者に「趣味は独ソ戦研究」と告白。ヒトラーの演説に潜む魅力を文章に生かそうと結構日夜R&Dしている ILLUSTRATION : UCA