“メイクの遊び場”をうたう「ヴァレンティノ ビューティ」旗艦店 楽しさを生む仕掛け

 「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」は昨秋日本に初上陸しました。ここ数年続いたファッションブランドのコスメ参入の中でも、ロレアルとのライセンス契約である点やレディ・ガガ(Lady Gaga)の起用などで注目度が高く、ファッション好きからもコスメ好きからも着実に支持を集めています。この春東京・表参道にオープンしたフラッグシップショップは、欧米を中心に世界に36あるショップの一つで、日本は韓国とほぼ同時期のショップオープンとなったそうです。メイクアップとフレグランスの全ラインアップがそろう国内唯一のショップを体験し、人気の秘密を探りました。

ピエール・パオロピッチョーリによる特別なピンク

 ブランドカラーには、「ヴァレンティノ」のピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターがビューティのために作ったピンクがかった赤を用いています。ファッションでは真紅の赤が印象的ですが、ビューティの店舗ではこの特別な赤が映えるピンクの内装となっているそうです。店内のデザインは硬い黒と柔らかいピンクの組み合わせで、“クチュールとストリートのクラッシュ”をテーマとする「ヴァレンティノ ビューティ」ならではの世界観。ビューティとファッションをつなぐことを大切にしており、壁面を飾る写真もピッチョーリ=クリエイティブ・ディレクター自ら撮影したもの。

ライブ配信やセルフィー用のフォトブースを設置

 店内にはライブ配信やセルフィー撮影ができるスタジオが設置されています。ミラーにブランドロゴを施すなど“映える”スペースとなっており、写真を撮って帰るお客さまも多いとか。「ヴァレンティノ ビューティ」は“ストアはラグジュアリーな遊び場、オンラインは手に広がるアトリエ”とうたっており、シームレスなショッピング体験に力を入れています。店内には至る所にオンラインショップへの入口としてQRコードが設置され、オンラインカウンセリングや色選びのコツなどのコンテンツも充実しています。店舗で刺激されたクリエイティビティを自宅でも発揮してメイクを楽しむことができます。

メイクを一緒にクリエイトする“ドリームクルー”

 「ヴァレンティノ ビューティ」では、美容部員をドリームクルーと呼びます。夢の体験をしてもらうという意味があるそうです。ドリームクルーの制服はピッチョーリ=クリエイティブ・ディレクター監修によるもので、ボンバージャケットやスウェットなど数パターンある中からドリームクルー自身が組み合わせて思い思いのヘアスタイルやメイクとともに個性を表現しています。店内には全身鏡があり、メイク込みでファッションを楽しむこと、その人なりの美を突き詰めてほしいという思いを伝えています。タッチアップでは、シルバーとゴールドのアクセサリーから好きな方を選んで、それに合ったメイクも提案してくれます。

店頭限定のギフトラッピングサービス

 店頭だけのサービスとして、トートバッグとロゴ入りの赤いリボンで包装するギフトラッピング(有料)が人気。リボンにはセラミックの留め具がついていて、好きなフレグランスを吹き付けてディフューザーとして香りを楽しむこともできるそう。バッグはエコバッグとしてなど使い道があり、それ目当てのお客さまもいるとか。「ヴァレンティノ ビューティ」は、サステナビリティに配慮して製品設計を行なっており、リップやパウダー系もレフィル対応の製品が多くあります。店舗設計も可変式の什器を使用して、廃棄を軽減している点も注目です。

人気No.1は意外にもベースメイクアイテム

 店頭で最も人気が高いのは、化粧下地としてもハイライトとしても使える“Vライター”(25mL、税込7040円)。リキッドタイプでソフトなパール感が肌に艶を与えます。マスクから出ている肌にちょこっと付けするなど、マルチに使えるのがブランドらしいアイテムです。カラーメイクでは目元と頬のマルチに使える“アイ2チーク”(税込7040円)のギフト需要が高く、フェイスパウダーとリップスティックをセットしたブランドのアイコン的アイテム“GOクラッチ & ミニロッソ”(税込2万4970円)も定番で人気があるそうです。

 現在、同店ではリップコレクション“ロッソ ヴァレンティノ”の発売を記念して、期間限定で“COLOR YOUR SUMMER DAY”キャンペーンを実施中です。ヌードカラーのリップコレクションにインスパイアされた特別なウインドーディスプレーは8月末ごろまでなのでぜひチェックしてください。

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帰宅時のスイーツ需要を狙う 駅に無人販売の冷蔵ショーケース

 大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は、地下鉄御堂筋線なんば駅の南北自由通路に、スイーツやグッズなどを週替わりで販売する直営店「メトロオーパス」の2号店を27日オープンした。売り場面積は約13平方メートルで、4月にオープンした1号店の梅田店の半分の広さ。なんば駅の乗降客数は約26万8000人(2021年度)だが、店舗前の通路が狭く、足速に歩く通行客が多い。店舗周りの装飾で目立つ工夫をするなどいかにして足を止めてもらうかにも注力した。

 マスクしたまま非接触で決済できるよう、梅田店で実施中のマスク対応顔認証決済の実証実験も行う。営業時間は11~22時(火曜日のみ20時まで)で来年3月28日まで。決済時間短縮による待ち時間の削減や利便性向上による来店頻度アップなどの効果を引き続き検証する。登録可能なクレジットカードにJCB、アメックス、ダイナース、ディスカバーが加わった。

 梅田店には非対面を可能とするキャッシュレス専用冷蔵自販機を導入したが、なんば店にはパナソニック産機システムズと協同でセルフレジ決済型冷蔵スマートショーケースを設置した。大阪メトロの小池唯リテール事業課係長は「自動販売機だと商品の見せ方がやや弱い。箱のサイズにも制約があるため、なんば店では商品が外からも見えるショーケースにした」と話す。セルフレジに交通系ICカードなどをかざすとショーケースの扉が開錠され、中から商品を取り出すことができる。決済はそのままセルフレジで行う。ショーケースの扉の開閉を制御することで閉め忘れの防止や営業時間外の自動施錠を行い、駅ナカにおける無人販売サービスの可能性を検証する。

 オープンから3カ月以上経過した梅田店の売上高は現在、目標を1割ほど上回る。当初は2割増で推移し、多いときには65万円を売る日もあったという。客単価は約1300円。「週替わりスイーツを手土産や自分へのご褒美として購入する方が多く、週末の夕方によく売れる。とくに帰宅時の利用が多く、18時以降の売り上げが全体の5割を占める」(小池係長)。

 NEC製マスク対応顔認証決済の利用率は金額ベースで約2%だが、想定数値よりも高いという。冷蔵自販機の方も売れる時間帯は17時以降で、店舗閉店後の22時がピークタイムとなる。朝のラッシュタイムの販売も試みたが、ほとんど売れなかった。「時間に余裕がないので、新しいものを試すことに抵抗があるのでは。客単価も店舗より低く、1000円を超えると売れにくいことが分かってきた」(小池係長)。

 8月2日までの販売商品は、大阪・八尾のフレンチレストランが手がけるタルト専門店「パティスリー ジュイール」のタルト8個入りセットなど。翌週以降は札幌の「プレッツェリア」、ドーナツ専門店「ドッツ」と続き、取引先は順調に広がっている。「出店する側にとっても梅田と難波はエリアとして魅力的。ブランドの露出という面でも『メトロオーパス』は出店者から評価されている」としている。

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「ディオール」がゲーム「グランツーリスモ7」とコラボ バーチャルコレクションとカスタムカーを発表

 「ディオール(DIOR)」は、プレイステーション(PlayStation)4および5のゲーム「グランツーリスモ7」のためにメンズ・アーティスティック・ディレクターのキム・ジョーンズ(Kim Jones)がデザインしたバーチャルカプセルコレクションを8月25日にゲーム内で公開する。

 コレクションは、イエローとグレーのジャンプスーツやグローブ、“ディオリゾン(Diorizon)”に再解釈を加えたシューズ、ブルーとグレーのヘルメットを用意し、“ディオール オブリーク”モチーフや“CD ダイヤモンド”モチーフ、“Christian Dior Atelier Avenue Montaigne”のパッチをあしらった。また、イタリアの自動車メーカー「デ・トマソ(DE TOMASO)」のビンテージカー“マングスタ”のカスタマイズも手掛けている。コレクションとレーシングカーには、創業者のクリスチャン・ディオールが初めてファッションショーで“ニュールック”を発表した1947年にちなんだ“47”の番号をあしらい、オマージュを捧げた。

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“ライ・ウイスキー”ってどんな味? 「ホイッスルピッグ」ブレンダーが夏にぴったりの飲み方を伝授

 世界的にウイスキーブームが到来している昨今、2021年に日本に上陸したのが日本ではMHD モエ ヘネシー ディアジオ(MHD MOET HENNESSY DIAGEO)が輸入販売するライ・ウイスキーの「ホイッスルピッグ(WHISTLEPIG)」だ。「ホイッスルピッグ」の特徴は、原料にほぼ100%ライ麦を使用しているという点だ。

 来日した「ホイッスルピッグ」のブレンダー、ミッチ・マハール(Mitch Mahar)氏によると、かつてアメリカではウイスキーといえばライ・ウイスキーが王道だったという。しかし、1920~33年に施行された禁酒法が撤廃された後は、そのお株をバーボンやモルトウイスキーなどに奪われていったという。しかし2007年に「ホイッスルピッグ」の創業者デイブ・ピッカレル(Dave Pickerell)が同ブランド立ち上げ、研究を重ねた結果、17年にはアメリカ最大の出品数を誇る「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション」で最優秀ウイスキーの称号を獲得するなど、注目を集めている。

 とはいっても日本ではまだ認知度が低いライ・ウイスキー。マハール氏にその魅力や暑い日本の夏にぴったりの飲み方を聞いた。

WWD:ライ・ウイスキーの特徴は?

ミッチ・マハール「ホイッスルピッグ」ブレンダー(以下、マハール):ライはすごく存在感があって表情豊かです。クラッシュしたブラックペッパーのようなノートにクローブやシナモンの風味も感じることができます。シングルモルトウイスキーは、シェリーやバニラ、キャラメルが強いものもありますが、ライ・ウイスキーはライ麦が持つスパイシーさが前面に出ます。

WWD:アメリカにはほかにもライ・ウイスキーのブランドはある?

マハール:ライを扱っている蒸留所はありますが、ライ麦は作業過程ですごく粘着性が強くなって扱いが難しいので、われわれのようにライ麦をメインで使うところは少なくなっています。われわれはライ麦の風味や特性にほれ込んでいるので、ライ麦を使わないという選択肢は考えたことがありません。

WWD:マハールさんが新興の「ホイッスルピッグ」に参画したきっかけや理由は?

マハール:私はワイン業界でキャリアをスタートさせたんですが、友人からバーモント州のブリュワリーで働かないかと誘われ、ビールの世界に飛び込みました。その後、「ホイッスルピッグ」からオファーが来たので即座に参画を決めました。というのも、蒸留所は部外者が非常に入り込みづらいタイトなコミュニティなので、そのチャンスが目の前に来たら絶対に逃がしてはいけないと思ったんです。

WWD:ワインとビール、ウイスキーではそれぞれ製造方法も異なるので未経験者には難しい世界だった?また、“ブレンダー”という仕事で難しい点は?

マハール:ウイスキーとビールの製造工程は途中まで似ているから、私の場合、完全にゼロからのスタートということにはならず、これまでの経験が非常に役に立ちました。ウイスキー作りで最も難しいのは蒸留の部分で、狙い通りのフレーバーを作るのが非常に難しいと感じます。

WWD:狙いどおりのフレーバーにするコツは?

マハール:第一に考えることは、ライ特有のフローラルでスパイシーなフレーバーをどうやったら引き立てられるかということ。初めのころは、原酒を味わってそれが樽の中で熟成された10年後にどんな味に変わるのかを想像することに苦戦しました。原酒はアルコール度数が高いので、ワインのように舌の上で味わうなんてこともできません。1滴でものすごいインパクトとアルコールがやってくるので、そこから10年後の完成形を想像することは非常に難しいんです。

WWD:ブレンダーとしての使命は?

マハール:私の仕事は消費者が体験したことのないフレーバーを届けることです。仕事の多くがイノベーションとも言えますね。常に新しいことを考え、これまでになかったものを生み出すことが難しくもありやりがいでもあります。

ブレンダー直伝!「ホイッスルピッグ」のオススメの飲み方

WWD:日本でも「ホイッスルピッグ」は愛される存在になれると思う?

マハール:気に入ってもらえるはずです。日本のバーテンダーは、常に新しいことに挑戦し続けていて、新しいフレーバーにも臆さない。シングルモルトやバーボンの一部はカクテルに使うとほかの素材が勝ってしまいますが、ライ・ウイスキーはそれ自体の存在感が強いから、何と組み合わせても他の素材を引き立てつつ自己主張もして、非常に良いバランス生み出してくれると思います。

WWD:カクテルでもストレートでも楽しめるということだが、オススメの飲み方は?

マハール:アメリカではハイボールはあまりメジャーではありませんが、「ホイッスルピッグ10年 スモールバッチ・ライ(以下、10年)」を使ったハイボールを試してみたらとても美味しかったです。10年は、ハイボール以外のカクテルとも非常に相性がいいと思います。

 「ホイッスルピッグ 12年 オールドワールド・ライ(以下、12年)」は、それ自体でいろんなフレーバーを楽しめるので個人的にはストレートで飲むことが多いですね。でも12年を使ってカクテルの“オールドファッションド”を作るのはオススメです。12年はポートワインのような甘さがあり、カクテルに甘みをたくさん足す必要がありません。

 日本の夏は暑くて湿度も高いですが、「ホイッスルピッグ 15年 エステートオーク・ライ(以下、15年)」はストレートかロックで飲むといいと思います。15年は使用する樽のおかげでハイランドスコッチのような軽いスモーキーさをかすかに感じ取ることができるので、それを楽しんでほしいですね。あと、かすかなバニラのノートも感じます。マシュマロのような感じともいえますね。

 こんな感じで私のオススメをお伝えしましたが、これはあくまで1つの提案にすぎなくて、「ホイッスルピッグ」の飲み方に正解はないですし、私自身イノベーションを追求する身としても、ぜひいろんなものと合わせて楽しんでほしいと思います。

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トレンドのミニ&ナノバッグの実用性を検証 名刺が何枚入るか試してみた

 デジタルシフトが加速するにつれて、ますます需要が高まっているのがミニバッグ。多くのブランドがトレンドアイテムとしてここ数シーズン打ち出している。アクセサリー感覚で持てる小ぶりなサイズが魅力だが、気になるのはその実用性だ。ビッグバッグに引き続き、「WWDJAPAN」編集部が社内の名刺(W9.1cm × H5.5cm)をかき集めて、どのくらいの容量なのか調べてみた。

【CELINE】
スモールボックス キュイル トリオンフ
名刺300枚

 アイコニックな“トリオンフ”モチーフをステッチで表現した新作。ボックス型でマチが11cmもあるため、小ぶりながらもたっぷりな容量です。ミニ財布やリップ、ワイヤレスイヤホンを入れて、ちょっとした外出にも重宝しそう。レザーストラップは長さが調整できるため、ショルダーバッグとしてもクロスボディーバッグとしても使えます。

【VALENTINO GARAVANI】
ワンスタッズ ナッパレザー チェーン マイクロバッグ
名刺90枚

 「ヴァレンティノ ガラヴァーニ」から大ぶりな“ローマンスタッズをあしらった超ミニバッグが登場。マグネットタイプのフラップを開くと、コンパートメントが2つに分かれているため、名刺を90枚収納することができました。さらに名刺がぴったり入るW11cm × H8cm × D5cmというサイズ感もポイント。カラーは、イエローとブロッサムの2色を用意しています。

【SAINT LAURENT】
LE 5 A 7 ミニ ホーボー
名刺187枚

 「セリーヌ」に続く収納量なのが「サンローラン」の“ミニ ホーボー”。横幅19cm、マチ4.5cmという大容量に期待しながら名刺を詰め込んでみると、187枚も入れることができました。ボディーにはスムースなカーフレザーを使用し、アイコニックな“YSL”イニシャルのクロージャーをフロントに施しています。

【LOEWE】
アマソナバッグ ナノ
名刺123枚

 今年デザインをアップデートした「ロエベ」の名品バッグ“アマソナ”に、ナノサイズが仲間入り。自立するタイプで、ボディーにはアナグラムを編み込んだジャカード素材とカーフスキンを施しています。サイドまでジップが走り開閉しやすく、名刺123枚を収納することに成功しました。取り外し可能な細身のチェーンストラップ付きで、実用性も申し分なし。

【MIU MIU】
ミュウ ベル ナッパレザー ミニバッグ
名刺143枚

 ブランドを象徴する“マテラッセ”をモチーフにしたミニバッグは、名刺を縦にしてサイズ検証。横14cmではあるものの、丸みのあるデザインのため名刺を横向きに入れることができませんでした。でも、大きく開くがま口タイプのため中身が一目瞭然で、小物を取り出しやすいのが便利。ボディーには柔らかなナッパレザーとメタルパーツをあしらっています。

【SALVATORE FERRAGAMO】
トリフォリオ マイクロ バッグ
名刺100枚

 “トリフォリオ”シリーズから誕生した、真鍮製の新作。まるでオブジェのような佇まいで、コンパクトながらもずっしりとした重量感です。マチが狭く、完全に収納することはできませんでしたが、アクセサリーポーチとしてリップなどの小物を入れるのにはぴったりなサイズ。ハンドルとチェーンが付いているため、2ウエイで持つことができます。

【JIL SANDER】
ミニバッグ
名刺90枚

 内側と裏側のポケット、マグネット式フラップ、取り外し可能なストラップ。「ジル サンダー」のミニバッグは、ブランドらしいシンプルな見た目とは裏腹に機能性も工夫しています。幅11cmだから名刺もちょうど入るサイズ感。ミニマルなデザインなので、オールシーズン持つことができ、どんなシーンにも使いやすそう。

【BOTTEGA VENETA】
カセット
名刺153枚

 イントレチャートを巨大化させた人気シリーズ“カセット”は、柔らかなナイロン素材を使用し、軽量で肌になじみやすいのが特徴です。フラップを開けるとマチが広く、中身が見えやすいのもユーザーにはうれしいポイント。カラーはグリーンに加えて、ブラック、ホワイト、タンジェリン、ブリス ウォッシュドの5種類をそろえています。

【GIORGIO ARMANI】
ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ ミニバッグ
名刺70枚

 「ジョルジオ アルマーニ」の“ラ・プリマ”シリーズからコンパクトサイズがお目見え。光沢のあるリキッドパテントレザーにエンボスロゴを配し、ダーツによってボリュームを出した丸みのあるデザインです。名刺70枚を入れても型崩れしにくく、開閉がスムーズなマグネット式のフラップなので使い勝手も文句なし。

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トレンドのミニ&ナノバッグの実用性を検証 名刺が何枚入るか試してみた

 デジタルシフトが加速するにつれて、ますます需要が高まっているのがミニバッグ。多くのブランドがトレンドアイテムとしてここ数シーズン打ち出している。アクセサリー感覚で持てる小ぶりなサイズが魅力だが、気になるのはその実用性だ。ビッグバッグに引き続き、「WWDJAPAN」編集部が社内の名刺(W9.1cm × H5.5cm)をかき集めて、どのくらいの容量なのか調べてみた。

【CELINE】
スモールボックス キュイル トリオンフ
名刺300枚

 アイコニックな“トリオンフ”モチーフをステッチで表現した新作。ボックス型でマチが11cmもあるため、小ぶりながらもたっぷりな容量です。ミニ財布やリップ、ワイヤレスイヤホンを入れて、ちょっとした外出にも重宝しそう。レザーストラップは長さが調整できるため、ショルダーバッグとしてもクロスボディーバッグとしても使えます。

【VALENTINO GARAVANI】
ワンスタッズ ナッパレザー チェーン マイクロバッグ
名刺90枚

 「ヴァレンティノ ガラヴァーニ」から大ぶりな“ローマンスタッズをあしらった超ミニバッグが登場。マグネットタイプのフラップを開くと、コンパートメントが2つに分かれているため、名刺を90枚収納することができました。さらに名刺がぴったり入るW11cm × H8cm × D5cmというサイズ感もポイント。カラーは、イエローとブロッサムの2色を用意しています。

【SAINT LAURENT】
LE 5 A 7 ミニ ホーボー
名刺187枚

 「セリーヌ」に続く収納量なのが「サンローラン」の“ミニ ホーボー”。横幅19cm、マチ4.5cmという大容量に期待しながら名刺を詰め込んでみると、187枚も入れることができました。ボディーにはスムースなカーフレザーを使用し、アイコニックな“YSL”イニシャルのクロージャーをフロントに施しています。

【LOEWE】
アマソナバッグ ナノ
名刺123枚

 今年デザインをアップデートした「ロエベ」の名品バッグ“アマソナ”に、ナノサイズが仲間入り。自立するタイプで、ボディーにはアナグラムを編み込んだジャカード素材とカーフスキンを施しています。サイドまでジップが走り開閉しやすく、名刺123枚を収納することに成功しました。取り外し可能な細身のチェーンストラップ付きで、実用性も申し分なし。

【MIU MIU】
ミュウ ベル ナッパレザー ミニバッグ
名刺143枚

 ブランドを象徴する“マテラッセ”をモチーフにしたミニバッグは、名刺を縦にしてサイズ検証。横14cmではあるものの、丸みのあるデザインのため名刺を横向きに入れることができませんでした。でも、大きく開くがま口タイプのため中身が一目瞭然で、小物を取り出しやすいのが便利。ボディーには柔らかなナッパレザーとメタルパーツをあしらっています。

【SALVATORE FERRAGAMO】
トリフォリオ マイクロ バッグ
名刺100枚

 “トリフォリオ”シリーズから誕生した、真鍮製の新作。まるでオブジェのような佇まいで、コンパクトながらもずっしりとした重量感です。マチが狭く、完全に収納することはできませんでしたが、アクセサリーポーチとしてリップなどの小物を入れるのにはぴったりなサイズ。ハンドルとチェーンが付いているため、2ウエイで持つことができます。

【JIL SANDER】
ミニバッグ
名刺90枚

 内側と裏側のポケット、マグネット式フラップ、取り外し可能なストラップ。「ジル サンダー」のミニバッグは、ブランドらしいシンプルな見た目とは裏腹に機能性も工夫しています。幅11cmだから名刺もちょうど入るサイズ感。ミニマルなデザインなので、オールシーズン持つことができ、どんなシーンにも使いやすそう。

【BOTTEGA VENETA】
カセット
名刺153枚

 イントレチャートを巨大化させた人気シリーズ“カセット”は、柔らかなナイロン素材を使用し、軽量で肌になじみやすいのが特徴です。フラップを開けるとマチが広く、中身が見えやすいのもユーザーにはうれしいポイント。カラーはグリーンに加えて、ブラック、ホワイト、タンジェリン、ブリス ウォッシュドの5種類をそろえています。

【GIORGIO ARMANI】
ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ ミニバッグ
名刺70枚

 「ジョルジオ アルマーニ」の“ラ・プリマ”シリーズからコンパクトサイズがお目見え。光沢のあるリキッドパテントレザーにエンボスロゴを配し、ダーツによってボリュームを出した丸みのあるデザインです。名刺70枚を入れても型崩れしにくく、開閉がスムーズなマグネット式のフラップなので使い勝手も文句なし。

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【スナップ】「ニューバランス」好きな女性のスニーカーコーデ 大人の“990”スタイル

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」マニアの対談に続き、同ブランドの人気シリーズ“990”を取り入れた5コーディネートを提案する。オンライン限定ブランド「サヴォイ(SAVOY)」ディレクターのマイ(MAI)が、大人の女性にもぴったりなスタイルを解説する。

【LOOK1】

 “990v5”にあしらっているネイビーのディテールに合わせて、同系色のTシャツで統一。メンズサイズのトップスを選ぶことで、より女性らしいラインが際立ちます。ベルト付きワイドパンツは愛用している『ザ フランキー ショップ(THE FRANKIE SHOP)」。全体的にゆったりとしたシルエットなので、ベルトを加えてメリハリのあるスタイルに仕上げました。

【LOOK2】

 オーバーサイズのセットアップを着るときは、“990v4”を選びます。シューズがシャープなデザインなので、身幅があるジャケットとパンツでほどよい抜け感を出すように意識していますね。さらに白いTシャツとシャツをインナーに取り入れて、リラックスした雰囲気にしているのも着こなしのポイントです。

【LOOK3】

 ベストとTシャツを合わせるのは私の定番スタイルです。大きめのTシャツとデニムだけだと全体的にボリュームが出てしまうので、Vネックのベストを組み合わせると、首元がスッキリ見えるのでバランスが取れます。ぼってとしたフォルムの“990v5”とオールホワイトのコーディネートだから、バッグは黒を選ぶと引き締まりますね。

【LOOK4】

 スエットとハーフパンツを組み合わせた軽快なコーディネート。少年ぽさがあるボトムスの日は、脚を露出して女性らしさを出すようにしています。とはいえメンズライクな要素は残したいので、肌見せは最小限にして大きめのトップスを選んでいます。足元は「ジョウンド(JJJJOUND)」とコラボレーションした“990v4”、トートバッグは「サヴォイ」のものです。

【LOOK5】

 モノトーンのアイテムが多いですが、元気が出そうなイエローで気分転換。ゆったりとしたシャツをコーディネートの主役にする場合は、そのまま着るのではなく、ボタンを少し開けて、インナーにタイトなタンクトップでボリュームダウンさせるのがいいですね。ワイドなボトムスなので、足元はダークトーンのシューズを選ぶとスッキリした印象になります。

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ZOZO、出荷単価大幅上昇 テナントが値引き抑制 22年4〜6月期

 ファッションECモール「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOの22年4〜6月決算は、商品取扱高(GMV)が前年同期比9.5%増の1279億円、営業利益が同13.7%増の143億円、経常利益が同14.1%増の142億円、純利益が同14.1%増の99億円だった。出店テナントであるアパレル企業が為替や物流などのコスト増を受けて値引き抑制に動いたことで、平均出荷単価は2.6%増の7699円、平均商品単価は1.8%増の3552円と大きく上昇した。商品単価と出荷単価は低価格ゾーンのブランドの出店増加に伴い、長らく下落傾向にあったが、久しぶりの反転になる。澤田宏太郎・社長兼CEOは「アパレル製品のコスト増の影響で7月以降も商品単価や出荷単価の上昇は続くと見られるが、過去のデータを見る限り、『ゾゾタウン』の流通額に大きな影響はない出ないと見ている」。

 出荷単価の上昇と物流拠点「ZOZOベース」の作業効率改善により、売上総利益率は0.2ポイント改善の9.3%、営業利益率(対商品取扱高)は0.5ポイント改善の12.3%に上昇した。

 主力の「ゾゾタウン」事業のGMVは同11.5%増の1010億円、急成長している「ペイペイモール」事業は同14.5%増の112億円となったものの、「ペイペイモール」は通期で3割近い増加を見込んでおり、計画を下回った。「期初の計画は変えず、7月以降に挽回する」(澤田社長)考え。
 
 また、アナリストからの質問に答える形で、急成長を続ける「シーイン(SHEIN)」についても言及し、「(シーインのことは)ウオッチをしており、どこをどう狙っているかをわれわれとしても理解しているつもりだ。中期的にはそれなりの脅威になると考えており、しっかりと手を打っていく」(澤田社長)。

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フジロック出演のスーパーオーガニズム 最新アルバムに込めた思いやメンバーのファッション的特徴を聞く

 最近は誰もがどこでも自由に音楽を生み出せる時代だからこそ、よりオリジナリティが求められるようになった。そんな中で、どの音楽的先人たちにも似ても似つかないサウンドを奏でるのが、多国籍バンドのスーパーオーガニズム(Superorganism)だ。日本、韓国、イングランド、ニュージーランドのバックグラウンドを持つ彼らは、インターネットで交友を深める中で2017年に誕生した楽曲「Something for Your M.I.N.D.」を発表すると、R&B歌手のフランク・オーシャン(Frank Ocean)が自身のラジオ「ブロンデッド(blonded)」でピックアップしたこともあり一気にブレイク。わずか“2分45秒”で世界中の音楽好きを虜にしたのである。

 18年にリリースしたデビューアルバム「Superorganism」から、コロナ禍を経て制作した2ndアルバム「World Wide Pop」のリリースに合わせ、メンバーのハリー(Harry)とオロノ(Orono)が来日。7月31日には「フジロックフェスティバル '22(FUJI ROCK FESTIVAL '22)」のホワイトステージに登場する2人に、まだまだ謎の多いバンドについてや、結成の経緯からお互いの第一印象、「World Wide Pop」の秘話、そして各メンバーのファッション的特徴までを聞いた。

ーーまずは初歩的な質問として、バンドメンバーの出会いと結成の経緯を教えてください。

ハリー:オロノとは、僕がエヴァーソンズ(The Eversons)というバンドのメンバーとして来日した2015年に、東京で出会ったんだ。彼女はユーチューブ(YouTube)を通じて僕らのことを知ってライブを見に来たから、ユーチューブが縁をつないでくれたことになるね。その後、17年にちょっと違う形式でただ音楽を発表するプロジェクトを思い付いて、インターネットでメンバーを少しずつ集めていたんだけど、その時に声を掛けた1人がオロノなんだ。1990年代はバンドを組もうと思ったら実際に会う必要があったから、同じ地域に住むメンバーばかりだったけど、今の時代はオンラインで誰かと出会うことは普通だし、世界中の人と一緒に音楽が作れるよね。オロノは当時アメリカに、ソウルはオーストラリアに、僕ら他のメンバーはロンドンに住んでいたし。それで、彼女と初めて作った楽曲「Something for Your M.I.N.D.」が世界的に評価を得ることができたからスーパーオーガニズムを結成して、レコード会社として契約し、アルバムを制作し、ツアーをするようになったんだよ。

ーーお互いの第一印象は?

オロノ:彼のバンドのインタビューを全部読むくらい大ファンだったから、来日ライブを観た時は本当に手足が震えるくらい「彼だ!どうしよう!」って感じだった(笑)。

ハリー:当時の彼女はまだティーンエイジャーだったんだけど、まず英語力の高さと頭の回転の速さにびっくりしたね。それからフェイスブック(Facebook)で友達になったら、彼女が自分で作ったアート作品や音楽をアップしていて、それらが僕のツボにハマったんだ。特に彼女の声を素晴らしいと感じたから一緒に曲を作ろうって話になったんだけど、特に期待しないでいたのに盛り上がって「Something for Your M.I.N.D.」ができたんだよ。

ーー自分たちが思う、多国籍バンドだからこそのポジティブな面とネガティブな面は?

ハリー:自分の視野を広く持つことができている、かな。例えば、日本には数日前から滞在していてオロノの実家に泊まっているんだけど、一緒に自転車に乗って彼女の地元を探索したり、今まで出合ったことのないトンカツを食べたりと、新しい経験ばかり。もし、スーパーオーガニズムが全員がイングランド出身のメンバーだったら絶対に経験できなかったことだから、すごくポジティブに感じているよ。ただ、個人としてはアウトサイダーだと感じることが時折ある。というのも、僕はイングランドで生まれてニュージーランドで育っているから、自分のことを完全なイングランド人だともニュージーランド人だとも思わないんだ。でもこのバックグラウンドがあるからこそ、いろいろな文化や人種に対してオープンマインドでいられるんだろうね。

オロノ:最初はどちらの面においても価値基準を置いてしまいがちだったけど、そういう考え方をしないようになったかな。

ーー多くの楽曲で“足し算的要素”を感じるのですが、制作過程を教えてください。誰か一人が舵を取ることが多いのか、それともその時々によって違うのでしょうか?

ハリー:僕たちの楽曲は、5コードのものもあるけど大体が3コードで、それを土台にしつつ核になるものがあって、それに肉付けしていくことが多いね。核となるものはいつも変わらなくて、キャッチーなメロディやいいコーラス、いい歌詞。それにサウンドエフェクトやシンセサイザー、ギターサウンドをかけ算したり割り算したりしていく感じで、楽曲をプレゼンテーションする感覚に近いかもしれない。

オロノ:でも肉付けしすぎると逆に楽曲がバラバラな感じになってしまうから、そこのさじ加減が重要。今回のアルバム「World Wide Pop」に参加してくれた音楽プロデューサーのスチュアート・プライス (Stuart Price)は、その点ですごく波長が合ってやりやすかった。

ーー2ndアルバム「World Wide Pop」を制作するに至った理由は?

オロノ:実は、2018年に1stアルバム「Superorganism」を制作し終えた瞬間から「World Wide Pop」の制作はスタートしていて、収録曲のいくつかのリリックは17年の時点には書き始めていたわ。

ハリー:そういった楽曲は少しずつ変化させているんだけど、ミュージシャンというのはある意味で“頭の病気”を患っていて、“楽曲を制作することが幸福である”という強迫観念に捉われている節があるんだよ。あとは“クリエイティブであり続けたい”病にかかっている人もいるし、自分の頭の中のアイデアを外の世界に出すことで、自分自身を保つことができるんだ。

オロノ:ある意味では、楽曲は常に書き続けているからすでに3rd、4th、5thアルバムを制作していることになるだろうし、ずっとつながっているものなんだよね。

ーーアルバムから先行配信していた「It’s Raining」や「On & On」などのシングルは、どれもアートワークが動物をモチーフにしていますね。

オロノ:今回の「World Wide Pop」のアートワークは自分が描いたんだけど、ちょっとした仕掛けとしてCDジャケットを開けたらシングルのアートワークがパズルのように組み合わさるようにしているの。動物を選んだ理由は、メンバー全員が好きだから。それで一人一人にスピリットアニマルを聞いて、ハリーだったらキツネで、私だったらナマケモノみたいな。今後、このプリントは売ろうと思っている。

ーー「World Wide Pop」の中で、特にエピソードのある楽曲があれば教えてください。

ハリー:「Don’t Let The Colony Collapse」という楽曲は、19年のある夏の日のロンドンが記録的な暑さで、信じられないくらいオレンジ色だった空を見てメロディーとコードを思い付いたんだ。自分のベッドルームでアコースティックギターを片手に、スマホにボーカルパートを録音したのはいいけど、その後それを忘れていた。しばらくして、ツアーの最終日にジャカルタのホテルのプールでお酒を飲んでいる時に思い出して、オロノにアイデアを話したらとても気に入ってくれたんだ。それからロンドンに戻って、オロノとアイデアを送り合いながらアコースティックギターでさらに書き進めて、ニュージーランドに帰省した時にも母親のピアノを弾きながら少しづつ構成を考えた。それと同時に、オロノはリリックを考えていてくれたんだ。

オロノ:最初に聴かせてくれたのはアコースティックバージョンだったけど、その時からダンスヒットになることを感じていて、実際に制作の時にスチュアートがドラムをたくさん足してくれたんだよね。

ハリー:スチュアートはその道のエキスパートだから、最終的にクラブアンセムのような感じに仕上げてくれたのさ。

ーー先ほどスピリットアニマルの話が挙がりましたが、2人から見て各メンバーのファッション的特徴は?

オロノ:私はダサい(笑)。

ハリー:オロノは表現するのが難しいな……。Tシャツにジーンズ、時々カーゴパンツって感じ。

オロノ:お父さんぽいよね。

ハリー:それだ、“ダッド”だね。トゥーカン(Tucan)は、ソフトでエキセントリックなオタクって感じ?

オロノ:そんな感じで、ちょっと「ブルー・アルバム」感があるよね(編集者注:“泣き虫ロック”と評されるバンドのウィーザーが1994年に発表したデビューアルバム『Weezer』のこと)。

ハリー:そうそう。それと1970年代ぽい感じがして、口ひげがぴったりなファッションをよくしているね。ソウル(Soul)は、ちょっとサイケデリックな宇宙人ぽさがあるかな。

オロノ:彼はとてもオシャレだと思う。

ハリー:ビー(B)はドレスとかを着ていて、ガーリーな感じ。それに、カラフルなものをよく身に着けているよ。僕自身は……分からないけど、フットボールシャツにジーンズかショーツが多いかな。今日着ているのは、僕のホームタウンを拠点にするフットボールチーム、バーンリーFCの1992-93シーズンのユニホームだね。昨シーズンまではプレミアリーグに所属してたんだけど、今シーズンは降格してEFLチャンピオンシップ(2部相当)で戦うんだ。残念だよ……。

ーー昨今の音楽とファッションシーンの関わり方についてはどう思いますか?

オロノ:昔からあったことではあるけど、最近はブランドがミュージシャンをモデルに起用することがトレンドすぎる。私は、オシャレな衣装を着てポーズを取るのも、撮影されることも好きじゃない。正直なところ、ニューヨークでファッションシューティングで今まで着たことがないようなきらびやかな衣装をまとい、おかしなポーズで撮影するのは非常に居心地が悪いと思っちゃう(笑)。“ファッショナブルである”というのが音楽をやる理由の一つではないから、ファッションにはあまり興味がないかな。洋服は自分で着るものであって、着られるものではないから。

ハリー:自分の好きな洋服を着ていて、オリジナリティを持って着こなしているミュージシャンのファッションは気になるし、本当のパーソナリティを反映している場合は興味があるね。でも、僕自身はファッションに対して全く気を遣っていなくて、Tシャツとかジーンズとか、とにかく自分が着心地が良いと感じたものを選んでいるよ。というのも1stアルバムを作った後に、自分の本当の姿やパーソナリティーを反映する、自分が着たいものを着ること、そして決してお仕着せのファッション撮影はやらないことは、みんなで話し合ったルールの一つでもあるんだ。洋服を着せる行為は、アーティストの“個性的な声”を潰してしまっているような気がするんだよね。ただ、ある意味ミュージシャンはその時のトレンドを取り入れて自分なりに消化することに長けているから、そういう意味で自分らしくトレンドを着ることは問題はないとは思っているよ。

オロノ:自分が着たいもの、着ていて居心地の良いものを着るのが一番なのは当然。だけど、最近は着ているものが自分自身を表現する手段でもあることに気が付いたの。何を着ているかで自分を表現できたらいいんじゃないかって。私は着心地がいいこと、リラックスできることを最も大切にしているから、Tシャツやジーンズ、カーゴショーツ、ピアスで自分の個性を表現している。だからこそ、今まで着たことのないようなものを着せられて撮影することは、自分自身ではないから好きじゃないの。

ーーそれと同時並行的に、マーチャンダイズを重要視するアーティストも増えています。

ハリー:2人ともマーチャンダイズのデザインには深く関わっていて、最近ではアメリカ人アーティストのケル・ローレン(​​Kel Lauren)とコラボしたよ。日本では、数年前に「アンダーカバー(UNDERCOVER)」とのコラボTシャツを制作したように、好きなブラントやアーティストとのコラボはやっていきたい。いかにもマーチャンダイズというものではなくて、クオリティーもデザインも良くて、自分がそのバンドのファンだったら絶対に買いたいと思うようなものをこれからも作っていきたい。

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「アー・ぺー・セー」×「エディフィス」の別注デニム3型が発売 日本製オリジナルデニムを使用

 ベイクルーズの「エディフィス(EDIFICE)」は「アー・ペー・セー(A.P.C)」と協業した別注デニムを7月30日に発売する。アイテムはスリムテーパードとストレート、ワイドテーパードの3つのシルエットを、それぞれブラックとインディゴカラーの2色でそろえる。価格は税込3万3000円。エディフィス全店とベイクルーズ 公式オンラインストアで取り扱う。今回の企画では、「アー・ペー・セー」が一から作成したという日本製のストレッチデニム素材を採用したという。

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「アグ」×「ソフネット」新作コラボシューズが発売 躍動感のあるモノトーンルック

 「アグ(UGG)」は、「ソフネット(SOPHNET.)」との新作コラボシューズ“UGG CA805 V2 BLACK/GREY”を7月29日に発売する。価格は税込2万4200円で、サイズは23〜29をそろえる。アグ銀座、大阪店の2店舗とアグ 公式オンラインサイトなどで取り扱う。

 今回のコラボシューズは、ダイナミックなボリュームのあるソールが特徴の「アグ」の“CA805 V2”をベースに「ソフネット」らしいアレンジを加えたもの。レイヤーを生かし、モノトーンを基調としながらも躍動感のあるルックに仕上げた。

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【9月23日まで無料公開】島国ニッポンで広がる漁網リサイクルの可能性 服や鞄へ【海の危機、私たちはどう動く?】

 島国、ニッポン。全国に2800近い漁港があり、漁網は年間約2万トン生産され、数年後には産業廃棄物として埋め立て、焼却処理をされている。漁網の素材の約3割がナイロンであり、これをごみではなく資源としてマテリアルリサイクルしようという動きが出てきている。海や魚は多くの人にとって身近な存在なだけに、漁網リサイクルは資源活用に加えて町おこしや教育といった社会活動へつながっている。

 日本における廃棄漁網のマテリアルリサイクル使用のカギを握る企業がリファインバースだ。2003年創業の同社は再生樹脂製造販売を生業とし、業務用カーペットや自動車エアバッグといった従来コストをかけて処理してきた廃棄物を収集・中間処理し、独自のテクノロジーを用いてリサイクル素材として活用するビジネスを展開している。

 漁網のリサイクルについては19年に本格的にスタート。北海道厚岸町で廃漁網の回収・分別などを行い、愛知・一宮でペレット化。当初はプラスチックパーツとして販売していたが、同タイミングでアパレルからのニーズが高まったことで、現在は年間約20トンの廃棄漁網を扱い、協力工場で紡糸を行い「リアミド(REAMIDE)」のブランド名で販売している。

 「サステナビリティやサーキュラーエコノミーは、理論やプランだけでは実現できない。廃棄物を運ぶ車両や処理設備、資源化・素材化の技術やノウハウ、循環を支えるネットワークが重要だ」と同社。漁網については同じナイロン素材で実績のあるカーペットのリサイクル技術を応用できるというが、漁網独特の課題が搬送と洗浄だ。塩気を含み、砂や有機物が付着する魚網を回収・運搬、洗浄する工程が技術的にもコスト的にも負担が大きい。今月には北海道・苫小牧にリサイクルの新工場を竣工した鈴木商会と業務提携し、量産化に向けてステップを進めた。

漁網は地産地消のモデルが描きやすい

 マテリアルリサイクルの強みを同社の玉城吾郎取締役素材ビジネス部長は「出自がはっきりしており、地産地消のモデルが描きやすいことだ」と話す。どこの誰が使用していた漁網であるかがわかる、つまりトレーサビリティーがとれていることはリサイクルアイテムを手にする消費者からの信頼につながる。

 同社の糸を使用している例を見てみよう。釣り用品の「ダイワ(DAIWA)」は3月に「楽天 ファッション ウィーク東京」に参加し、漁網アップサイクルプロジェクトを発表。表参道ヒルズでインスタレーションを行い、同ウィークのSDGsレポーターである長濱ねるが漁網をリサイクルしたドレスを披露した。インスタレーションで見せたのは、北海道の漁港に始まり、再生された服を漁協関係者が着る循環のストーリー。「ダイワ」を手掛けるグローブライドはアパレル「ディーベック(D-VEC)」も手掛け、その中で漁網リサイクルナイロンも使用している。漁網をフックに海とつながりを伝えるブランドストーリーは消費者にとって受け取り・共感しやすいものと言えるだろう。

 リサイクル糸全般がそうであるように、漁網リサイクルナイロンも長繊維化に課題が残る。向いているのが地厚さを生かせるバッグやインテリアといったアイテム。兵庫県豊岡市は日本有数の鞄の産地であり、美しい海で知られる。兵庫県鞄工業組合による地域団体商標「豊岡鞄」は現在、「100年後も豊かな海と鞄に支えられた街であるために」をモットーに、14社が参加し廃漁網を有効利用する取り組みを2021年から行っている。海の町の子どもたちが漁網リサイクルのスクールリュックで育つ。説得力のあるストーリーだ。

【漁網リサイクルの可能性】
東海正/東京海洋大学学術研究院教授
 プラスチック製品生産量全体に占める漁網の割合は0.2%程度と少ない分、リサイクル対策は遅れたが、ここにきて海洋分解性プラスチック使いや、使用済み漁具の回収・再利用を進めようといった声が高まっている。漁網に使うナイロンは高品質な物が多く、水平リサイクルは可能だが、課題もある。複合素材使いや加工してあるものも多く、塩分を含み貝殻などの付着物があるため解体、分別は困難。また、漁業者がそれぞれに持つ漁具を集めて運搬する物理的課題もある。最近は、いろいろな企業が漁網リサイクルに関心を寄せており、漁業関係者からリサイクル業者へ、集積して処理するシステムをうまくつなげてコストを下げることでリサイクル利用が進むことを期待している。


【WWDJAPAN Educations】

【第2期】サステナビリティ・ディレクター養成講座
2022年9月30日(金)開講

 昨年初めて開催し好評を得た「サステナビリティ・ディレクター養成講座」を今年も開講。サステナビリティはこれからの企業経営の支柱や根底となるものであり、実践が急がれる事業の課題である。この課題についてのビジョンを描くリーダーの育成を目的に、必要な思考力・牽引力を身につける全7回のワークショップとなる。前半は各回テーマに沿った第一線で活躍する講師を迎え、講義後にはディスカッションやワークショップを通して課題を明確化し、実践に向けたアクションプランに繋げていく。

 また、受講者だけが参加できるオンライン・コミュニティーでは、「WWDJAPAN」が取り上げるサステナビリティに関する最新ニュースや知っておくべき注目記事をチェックでき、更に講義内容をより深く理解するための情報を「WWDJAPAN」編集部が届ける、まさに“サステナ漬け”の3カ月となる。
講義のみが受講できるオンラインコースも同時に受け付けています。


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プーチ、コロンビアの自然派コスメ「ロト デル シュール」の過半数株式を取得

 ラグジュアリーファッション・フレグランス企業のプーチ(PUIG)は、南米コロンビアのナチュラルコスメのトップブランド「ロト デル シュール(LOTO DEL SUR)」の過半数株式を取得した。取引額など詳細は非公開。「ロト デル シュール」を創業したヨアナ・セイント(Johana Sanint)は引き続き同ブランドの指揮を執り、独自の小売ネットワークを生かしたビジネスモデルを継続する。

 「ロト デル シュール」はコロンビア国内で21店舗を展開。プーチは、「消費者のナチュラルコスメに対する関心が高まる中、独自の生態系を持つラテンアメリカの植物を使った同ブランドの製品には大きなポテンシャルがある」とコメントしており、ラテンアメリカにおける存在感の強化とグローバルなビジネス拡大を支援していく。今後スペインではマドリード、北米ではマイアミへの出店を予定し、メキシコ、チリでの展開も視野に入れる。

 プーチは、19年3月に同社の少数株式を取得していた。6月にはスウェーデン発のフレグランスブランド「バイレード(BYREDO)」の過半数株式を取得した。

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プーチ、コロンビアの自然派コスメ「ロト デル シュール」の過半数株式を取得

 ラグジュアリーファッション・フレグランス企業のプーチ(PUIG)は、南米コロンビアのナチュラルコスメのトップブランド「ロト デル シュール(LOTO DEL SUR)」の過半数株式を取得した。取引額など詳細は非公開。「ロト デル シュール」を創業したヨアナ・セイント(Johana Sanint)は引き続き同ブランドの指揮を執り、独自の小売ネットワークを生かしたビジネスモデルを継続する。

 「ロト デル シュール」はコロンビア国内で21店舗を展開。プーチは、「消費者のナチュラルコスメに対する関心が高まる中、独自の生態系を持つラテンアメリカの植物を使った同ブランドの製品には大きなポテンシャルがある」とコメントしており、ラテンアメリカにおける存在感の強化とグローバルなビジネス拡大を支援していく。今後スペインではマドリード、北米ではマイアミへの出店を予定し、メキシコ、チリでの展開も視野に入れる。

 プーチは、19年3月に同社の少数株式を取得していた。6月にはスウェーデン発のフレグランスブランド「バイレード(BYREDO)」の過半数株式を取得した。

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【9月23日まで無料公開】海洋危機に立ち上がるZ世代 日本版パーレイ目指す【海の危機、私たちはどう動く?】

 Z世代を中心とするNPO法人ウミナリ(UMINARI)は、生活者や企業、研究機関などさまざまなセクターと共に海洋環境問題の解決に取り組む。ウミナリ代表理事を務める伊達ルークは、大学在学中の2018年に同団体を立ち上げた。「アディダス(ADIDAS)」や「ディオール(DIOR)」などとも取り組む海洋保護団体パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ(PARLEY FOT THE OCEANS、以下パーレイ)に着想を得て、中立的なサードセクターを立ち上げてムーブメントを最大化することを目指す。彼のビジョンは国連関係者らからも共感を得て、2019年には国連環境計画(UNEP)が主催するUNEPフォーラムにも登壇した。伊達代表に話を聞いた。

WWD:ウミナリを立ち上げた経緯は?

伊達ルーク=ウミナリ代表理事(以下、伊達):「アディダス」とパーレイのコラボスニーカーが、海洋問題を知るきっかけだった。カッコ良いなと思って手に取ったその商品が実は海のごみから作られているという。調べていくうちに、問題の深刻さに衝撃を受けた。何か自分もしなければと思い、最初は一人で浜辺のごみをひたすら拾った。たばこやペットボトルのような生活から出るごみもあれば、レジンペレットのような産業系のごみ、海外からの漂着ごみもある。この問題は消費者だけが悪いわけでも、企業だけが悪いわけでもない。これだけ多岐にわたっているのだから、みんなで解決を目指さなければと思った。パーレイの在り方がインスピレーションになり、中立的な歯車になってさまざまなセクターと手を組める団体を作ろうと思った。

WWD:海洋環境問題はすぐに自分ごと化できた?

伊達:ネットで調べているうちは年間で800万トンのごみが流れているといったスケールの大きい数字を知っても正直SFを見ている感覚だった。僕は千葉の海辺出身で、実際にそんなにごみが落ちていた記憶もない。でも一連の問題を認識してからあらためて地元の海を見ると確かにごみが落ちていた。知らないとこんなにも目に入ってこないのだと反省の気持ちが生まれたときに、火が付いたと思う。

WWD:ウミナリの活動内容は?

伊達:大きな柱は教育活動だ。特に未来の当事者になる世代とコミュニケーションを取り、共にビジョンを構築することが大切だと考えている。最初は小学校での授業の枠をもらって講義をした。中学校、高校、大学と徐々に対象を広げ、今は企業でのセミナーなども行っている。昨年は学生から社会人まで誰でも参加できるゼミ形式のイベントも実施した。一番多いときには、約150人が参加した。一方的な講演だけではなく、さまざまな世代が対話し共創が生まれる場の提供にも力を入れている。そのほかにもビーチクリーン活動や大手飲食メーカーの包装材の開発に加わったり、スポーツブランドのマーケティングをアドバイスしたりといった企業へのアドバイザリーも行っている。

WWD:専門的な知見はどこで得た?

伊達:学生時代に、国連の環境部門に勤める職員に送った1通のメールが人生の転機になった。ブラジルオフィスに勤めていたその人に「自分は日本でNPOを立ち上げて、こんなムーブメントを起こしたい」と熱いメッセージをコンタクトフォームから送ったら、国連のシニアディレクターと直接会う機会をくれた。そこから一気に人脈が広がり、各界の識者に会ったり、カンファレンスに参加したりして知識を詰め込んだ。

WWD:ウミナリのメンバーはどのような人たち?

伊達:学生や社会人まで約30人のメンバーが在籍していて、年齢は僕が最年長だ。海の豊かさを守るというパーパスに共感してくれている部分は共通するが、それ以外の参加理由は人それぞれだ。例えば海の生き物が好きな人もいれば、ムーブメントの作り方に興味を持ってくれる人もいる。メンバーはやみくもに増やすのではなく、僕自身がきちんとコミュニケーションを取れて一人一人がきちんとコミットできる規模に気を付けている。

海とのつながりを考え、ストーリーを紡ぐことが大事

WWD:海洋環境問題に対するアクションを模索する企業へのアドバイスは?

伊達:環境や社会課題への取り組みを特定の部署が担っている事例をよく見かけるが、企業が本来のパフォーマンスを出し切るためには、コアとして取り組む態勢を整えることが不可欠だ。課題解決を企業活動のコアに結び付け、ストーリーを構築していく作業を私たちは手伝いたい。全ての経済・社会活動のベースが海である以上、海と関係ない企業はない。では、自分たちはどう海とつながっているかというコンテクストを考えることが大事だ。

 先日コミュニケーションファームのエデルマン・ジャパンとビーチクリーンを行った。ビーチクリーンをきっかけに、エデルマンだからこそできる海洋問題に対するコミュニケーションについて社員とディスカッションした。単発のアクティビティーで終わらせず、本業の中でどう取り組めるか、クライアントにどう働きかけるかといったことにまで広げていくことが大事だ。社会課題に対していろんなセクターをつなげるコミュニケーション方法を考えることは本質的に同社だからできることだし、そこから生まれるアクションは同社のブランドバリューをきちんと持ち上げてくれるものになる。

WWD:特にファッションやビューティ企業の取り組みを見て思うことは?

伊達:例えば、漁網をまた糸にして服にした場合、洗濯すればマイクロファイバーが出てしまうといった批判も聞くが、それを僕はグリーンウォッシュみたいな言い方はしない。何か問題を解決しようとするときに、ゼロ・100で判断してしまうと進まない。インパクトだけで見ずに、企業として問題自体を知らせていくある意味メディアとしての役割、責任もあるはずだからだ。

WWD:今後のビジョンは?

伊達:今年から調査活動に注力する。海洋環境問題はまだ分からないことも多い。未来の当事者の世代が熱量を持って、周りを巻き込みながら取り組むことが理想だ。僕らが発信力のある調査研究をし、その結果だけでなく、過程もオープンにしていきたい。例えばデータベースに強い企業や、水中をきれいに撮影できるプロダクトを持っている企業なども巻き込みたい。同時に、業界の垣根を越えたアライアンスの構築も大切だ。海洋問題に対して、いろんなセクターが共同して取り組む枠組みを作る。そこにファッションやビューティ業界も入ってきてほしい。


【WWDJAPAN Educations】

【第2期】サステナビリティ・ディレクター養成講座
2022年9月30日(金)開講

 昨年初めて開催し好評を得た「サステナビリティ・ディレクター養成講座」を今年も開講。サステナビリティはこれからの企業経営の支柱や根底となるものであり、実践が急がれる事業の課題である。この課題についてのビジョンを描くリーダーの育成を目的に、必要な思考力・牽引力を身につける全7回のワークショップとなる。前半は各回テーマに沿った第一線で活躍する講師を迎え、講義後にはディスカッションやワークショップを通して課題を明確化し、実践に向けたアクションプランに繋げていく。

 また、受講者だけが参加できるオンライン・コミュニティーでは、「WWDJAPAN」が取り上げるサステナビリティに関する最新ニュースや知っておくべき注目記事をチェックでき、更に講義内容をより深く理解するための情報を「WWDJAPAN」編集部が届ける、まさに“サステナ漬け”の3カ月となる。
講義のみが受講できるオンラインコースも同時に受け付けています。


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【9月23日まで無料公開】海洋危機に立ち上がるZ世代 日本版パーレイ目指す【海の危機、私たちはどう動く?】

 Z世代を中心とするNPO法人ウミナリ(UMINARI)は、生活者や企業、研究機関などさまざまなセクターと共に海洋環境問題の解決に取り組む。ウミナリ代表理事を務める伊達ルークは、大学在学中の2018年に同団体を立ち上げた。「アディダス(ADIDAS)」や「ディオール(DIOR)」などとも取り組む海洋保護団体パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ(PARLEY FOT THE OCEANS、以下パーレイ)に着想を得て、中立的なサードセクターを立ち上げてムーブメントを最大化することを目指す。彼のビジョンは国連関係者らからも共感を得て、2019年には国連環境計画(UNEP)が主催するUNEPフォーラムにも登壇した。伊達代表に話を聞いた。

WWD:ウミナリを立ち上げた経緯は?

伊達ルーク=ウミナリ代表理事(以下、伊達):「アディダス」とパーレイのコラボスニーカーが、海洋問題を知るきっかけだった。カッコ良いなと思って手に取ったその商品が実は海のごみから作られているという。調べていくうちに、問題の深刻さに衝撃を受けた。何か自分もしなければと思い、最初は一人で浜辺のごみをひたすら拾った。たばこやペットボトルのような生活から出るごみもあれば、レジンペレットのような産業系のごみ、海外からの漂着ごみもある。この問題は消費者だけが悪いわけでも、企業だけが悪いわけでもない。これだけ多岐にわたっているのだから、みんなで解決を目指さなければと思った。パーレイの在り方がインスピレーションになり、中立的な歯車になってさまざまなセクターと手を組める団体を作ろうと思った。

WWD:海洋環境問題はすぐに自分ごと化できた?

伊達:ネットで調べているうちは年間で800万トンのごみが流れているといったスケールの大きい数字を知っても正直SFを見ている感覚だった。僕は千葉の海辺出身で、実際にそんなにごみが落ちていた記憶もない。でも一連の問題を認識してからあらためて地元の海を見ると確かにごみが落ちていた。知らないとこんなにも目に入ってこないのだと反省の気持ちが生まれたときに、火が付いたと思う。

WWD:ウミナリの活動内容は?

伊達:大きな柱は教育活動だ。特に未来の当事者になる世代とコミュニケーションを取り、共にビジョンを構築することが大切だと考えている。最初は小学校での授業の枠をもらって講義をした。中学校、高校、大学と徐々に対象を広げ、今は企業でのセミナーなども行っている。昨年は学生から社会人まで誰でも参加できるゼミ形式のイベントも実施した。一番多いときには、約150人が参加した。一方的な講演だけではなく、さまざまな世代が対話し共創が生まれる場の提供にも力を入れている。そのほかにもビーチクリーン活動や大手飲食メーカーの包装材の開発に加わったり、スポーツブランドのマーケティングをアドバイスしたりといった企業へのアドバイザリーも行っている。

WWD:専門的な知見はどこで得た?

伊達:学生時代に、国連の環境部門に勤める職員に送った1通のメールが人生の転機になった。ブラジルオフィスに勤めていたその人に「自分は日本でNPOを立ち上げて、こんなムーブメントを起こしたい」と熱いメッセージをコンタクトフォームから送ったら、国連のシニアディレクターと直接会う機会をくれた。そこから一気に人脈が広がり、各界の識者に会ったり、カンファレンスに参加したりして知識を詰め込んだ。

WWD:ウミナリのメンバーはどのような人たち?

伊達:学生や社会人まで約30人のメンバーが在籍していて、年齢は僕が最年長だ。海の豊かさを守るというパーパスに共感してくれている部分は共通するが、それ以外の参加理由は人それぞれだ。例えば海の生き物が好きな人もいれば、ムーブメントの作り方に興味を持ってくれる人もいる。メンバーはやみくもに増やすのではなく、僕自身がきちんとコミュニケーションを取れて一人一人がきちんとコミットできる規模に気を付けている。

海とのつながりを考え、ストーリーを紡ぐことが大事

WWD:海洋環境問題に対するアクションを模索する企業へのアドバイスは?

伊達:環境や社会課題への取り組みを特定の部署が担っている事例をよく見かけるが、企業が本来のパフォーマンスを出し切るためには、コアとして取り組む態勢を整えることが不可欠だ。課題解決を企業活動のコアに結び付け、ストーリーを構築していく作業を私たちは手伝いたい。全ての経済・社会活動のベースが海である以上、海と関係ない企業はない。では、自分たちはどう海とつながっているかというコンテクストを考えることが大事だ。

 先日コミュニケーションファームのエデルマン・ジャパンとビーチクリーンを行った。ビーチクリーンをきっかけに、エデルマンだからこそできる海洋問題に対するコミュニケーションについて社員とディスカッションした。単発のアクティビティーで終わらせず、本業の中でどう取り組めるか、クライアントにどう働きかけるかといったことにまで広げていくことが大事だ。社会課題に対していろんなセクターをつなげるコミュニケーション方法を考えることは本質的に同社だからできることだし、そこから生まれるアクションは同社のブランドバリューをきちんと持ち上げてくれるものになる。

WWD:特にファッションやビューティ企業の取り組みを見て思うことは?

伊達:例えば、漁網をまた糸にして服にした場合、洗濯すればマイクロファイバーが出てしまうといった批判も聞くが、それを僕はグリーンウォッシュみたいな言い方はしない。何か問題を解決しようとするときに、ゼロ・100で判断してしまうと進まない。インパクトだけで見ずに、企業として問題自体を知らせていくある意味メディアとしての役割、責任もあるはずだからだ。

WWD:今後のビジョンは?

伊達:今年から調査活動に注力する。海洋環境問題はまだ分からないことも多い。未来の当事者の世代が熱量を持って、周りを巻き込みながら取り組むことが理想だ。僕らが発信力のある調査研究をし、その結果だけでなく、過程もオープンにしていきたい。例えばデータベースに強い企業や、水中をきれいに撮影できるプロダクトを持っている企業なども巻き込みたい。同時に、業界の垣根を越えたアライアンスの構築も大切だ。海洋問題に対して、いろんなセクターが共同して取り組む枠組みを作る。そこにファッションやビューティ業界も入ってきてほしい。


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【第2期】サステナビリティ・ディレクター養成講座
2022年9月30日(金)開講

 昨年初めて開催し好評を得た「サステナビリティ・ディレクター養成講座」を今年も開講。サステナビリティはこれからの企業経営の支柱や根底となるものであり、実践が急がれる事業の課題である。この課題についてのビジョンを描くリーダーの育成を目的に、必要な思考力・牽引力を身につける全7回のワークショップとなる。前半は各回テーマに沿った第一線で活躍する講師を迎え、講義後にはディスカッションやワークショップを通して課題を明確化し、実践に向けたアクションプランに繋げていく。

 また、受講者だけが参加できるオンライン・コミュニティーでは、「WWDJAPAN」が取り上げるサステナビリティに関する最新ニュースや知っておくべき注目記事をチェックでき、更に講義内容をより深く理解するための情報を「WWDJAPAN」編集部が届ける、まさに“サステナ漬け”の3カ月となる。
講義のみが受講できるオンラインコースも同時に受け付けています。


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エアークローゼット上場初日 ストップ高に

 衣料品レンタルサービスのエアークローゼットは29日、東証グロースに上場した。公開価格800円に対し、取引開始から25分の9時25分に910円の初値をつけ、その後9時33分にストップ高となる1060円になった。ファッションサブスク事業の将来性に市場から好感を持たれた。

 同社はサービス開始から7年で会員登録者数70万人に成長。2022年6月期の業績見通しは、売上高33億円(前期比16.1%増)、営業損益は5100万円の赤字(前期は3800万円の黒字)、純損益は4億2300万円の損失(同3億4400万円)だった。

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「グラウンド ワイ」×「ニューエラ」× MLBのトリプルコラボが実現 全4型を用意

 ヨウジヤマモトの「グラウンド ワイ(GROUND Y)」は、アメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)と帽子ブランドの「ニューエラ(NEW ERA)」とのトリプルコラボレーションを8月5日に発売する。「グラウンド ワイ」の直営店とヨウジヤマモトの公式オンラインストア「ザ ショップ ヨウジヤマモト(THE SHOP YOHJI YAMAMOTO」などで取り扱う。

 今回のトリプルコラボは、定番キャップ“ナインサーティー(9THIRTY)”をはじめ、コーチジャケットとフーディー、Tシャツの3型のアパレルを用意。“ナインサーティー”は、リアにMLBのシルエットバッターマンロゴを配し、フロントの「グラウンド ワイ」のロゴをシルエットバッターマンロゴのカラーリングとそろえた。アパレルは、どれも背面にMLBの全30球団のロゴを大胆にデザインしている。価格は“ナインサーティー”が税込8800円、コーチジャケットが同2万7500円、フーディーが同1万9800円、Tシャツが同9900円だ。

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「SK-II」唯一の製造拠点、P&G滋賀工場を公開 世界に4つしかない環境リードサイトの取り組みとは?

 「SK-II」はこのほど、滋賀県野洲市にあるSK-II滋賀工場内に新施設「ピテラ エクスペリエンス センター」を開設しメディア向けに公開した。同工場は、「SK-II」唯一の生産拠点であり、13の国と地域に流通する「SK-II」製品の全ての製造を担う。2019年に製造棟を増築し、滋賀工場の創業50周年となる昨年には新管理棟が竣工した。同棟内に「ピテラ エクスペリエンス センター」を開設し、約10年ぶりに工場内を公開した。

 プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE以下、P&G)では、サステナビリティをグローバル経営戦略の一つに据え、長期ビジョン「Ambition2030」を通じて明確な数値目標を設定している。さらに、40年のネットゼロ達成に向けて、世界にあるP&Gの約130の工場のうち、日本・滋賀、フランス・ブロワ、スペイン・ヒホナ、チェコ・ラコナにある4つの工場をリードサイトに選定。環境負荷低減のパイロットプランを推進する。日本国内には滋賀工場のほかに「パンパース(PAMPERS)」などを製造する明石工場、「ファブリーズ(FEBREZE)」「レノア(LENOR)」を製造する高崎工場がある。

自動化により安全・衛生面を厳格に管理

 滋賀工場は、環境に優しいサプライチェーンを目指し包装ラインや製造システムを刷新。倉庫を自動化するなど安全・衛生管理を徹底する。製造ラインのガラス製ボトルの亀裂をチェックする工程では、AI(人工知能)搭載の機器を導入。AIが学習することで検査の精度を高めている。ボトルをレールに乗せる工程では、ロボットのアームが正確な動きで割れや破損が起きないようにボトルを運び、中身の充填前に二重のジェット噴射でボトル内の細かい埃を取り除く。外箱のラベルの位置にズレがないかの検品も機械による自動スキャンで行う。自動化と人の目によるチェックの組み合わせにより安全な製造を可能にしている。

産業排水を飲料レベルまで浄化し再利用する取り組み

 滋賀工場では、製造工程で出る排水を循環させる設備を持つ。現在は排水の11%を循環させており、循環した水は飲用水レベルまで水質を浄化し、製造用純水に精製される。この設備の導入により、滋賀工場の生産量あたりの水使用量は19年6月以降10%以上向上した。現在新たに、排水に科学的な処理を行い浄化する“水再生プラント”を建築中で、12月の竣工を予定する。プラントで浄化した水を水循環システムに送り込むことで、排水を100%再利用できることになる。

駐車場を利用したアジア拠点最大の太陽光発電パネル

 P&Gジャパンとして初めて、またP&Gグループのアジア拠点最大の太陽光発電パネルを駐車場のスペースを利用し設置した。太陽光パネルで発電した電力は、管理棟の電力需要を100%カバーするほか、余剰電力は化粧品製造設備で利用する。これにより生産量あたりの温室効果ガス排出量を10年比53%削減することに成功した。19年6月からは再生可能エネルギーを購入し、二酸化炭素排出実質ゼロを実現。将来的に、滋賀工場としての二酸化炭素排出量ゼロを目指す。これらの取り組みにより、P&G滋賀工場は21年に国際環境認証制度「LEED」のゴールド認証を取得。3月には、全米製造業協会(U.S National Association of Manufactures)のサステナビリティ・サーキュラーエコにミーリーダーシップアワードを受賞した。

新設した「ピテラ エクスペリエンス センター」

 「ピテラ エクスペリエンス センター」では、ピテラ研究の歴史や肌測定のミニマジックスキャンを展示。壁には“責任あるバリューチェーン”のモデルを一筆書きで描いたイラストや、滋賀の伝統工芸品である信楽焼に従業員を描いたオブジェを飾り、地域や人とのつながりを表している。建設に際しては、再生プラスチック以外のプラスチックを使用せずに設計した。管理棟の建設過程でも、低炭素鋼など持続可能な材料を用い、埋め立て廃棄物ゼロを実現した。「ピテラ エクスペリエンス センター」は、現時点では一般非公開となっている。

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香料最大手ジボダン、2022年上半期は増収減益 今年後半に値上げ実施

 世界最大の香料メーカーであるジボダン(GIVAUDAN)は、2022年度上半期(1〜6月)決算は、売上高が前年同期比8.3%増(為替、買収、売却等の要因を除外した実質では6.2%増)の36億5000万スイスフラン(約5195億円)、営業利益は同2.9%増の6億3100万スイスフラン(約898億円)、純利益が同8.4%減の4億4000万スイスフラン(約626億円)の増収減益だった。減益の要因は、原材料費の高騰やサプライチェーンの混乱など。同グループは年内に値上げを予定している。

 事業部別では、フレグランス&ビューティ事業の売上高が同5.3%増の16億5000万スイスフラン(約2348億円)、食品やウェルビーイングに関する事業の売上高は同10.9%増の20億1000万スイスフラン(約2861億円)だった。フレグランス&ビューティ事業の中で、ファインフレグランス向けの原材料の売上高は実質値で同17.9%増、コンシューマー製品向けは同0.4%増、アクティブビューティ向けは同8%増。ファインフレグランスの取引量増加などが成長のけん引力となり、新規事業も高い水準で推移した。香料原料の需要は引き続き堅調という。

 同グループは、「ポートフォリオの拡大」「顧客層の拡大」「重点市場の強化」の3つの成長戦略を推進する。2025年までに売上高の平均成長率4~5%、フリーキャッシュフロー比率12%以上を目指す。

 同社のジル・アンドリエ(Gilles Andrier)CEOは、「厳しい環境にもかかわらず、22年上半期は堅調な業績を上げることができた。原料費の上昇を補うため、お客さまの協力のもと価格改定を進める」とコメントしている。

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「アクネ ストゥディオズ」がマーティン・ラボルドとコラボ 馬やフルーツのコラージュをプリント

 「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」はこのほど、2022-23年秋冬ウィメンズコレクションで、ポルトガル・リスボンを拠点に活動するアーティスト、マーティン・ラボルド(Martin Laborde)とコラボレーションしたアイテムをアクネ ストゥディオズの各店舗と公式オンラインストアで発売した。

 同氏は、イメージやオブジェクトをシュールな“絵画”として蘇らせ、雑誌や迷惑メール、待合室で見つけた印刷物などのコラージュ作品を得意としている。コラボでは、グリーンサテンのロングスリップドレスや、スカイブルーのTシャツドレス、ホワイトサテンシャツ、グリーンのオーバーサイズパーカなどを用意し、馬や花、フルーツのコラージュプリントを施した。また、コラボのために自ら監督を務めたフィルムを制作した。

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「マーク ジェイコブス」が新コンセプトストアを表参道にオープン “クラシックQ”を復刻&先行販売

 「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は7月29日、「マーク ジェイコブス 表参道
」を開店した。新コンセプトストアの位置付けで、日本でのオープンは初。

 地上1、2階の2フロア構成で、柔らかなグレーを基調とし、モノグラムロゴとベルベットコーデュロイで装飾する。1階はレザーグッズを中心にディスプレー。2階には服、シューズ、ジュエリー、フレグランスを並べる。外観は、コンクリートと遊び心のあるピンクのネオンが目を引く。

 オープンを記念して、「マーク バイ マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」で人気だった“クラシックQ(CLASSIC Q)”を復刻。新作バッグ“ザ プッシュロック リダックス(THE PUSHLOCK REDUX)”と共に先行販売する。また、5万5000円(税込)以上の購入者にはオリジナルギフトもプレゼントする。

■マーク ジェイコブス 表参道
オープン日:7月29日
時間:11:00〜20:00
住所:東京都渋谷区神宮前4-30-4 表参道430ビル

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最高級紳士靴「ジョンロブ 」の最重要マーケットが日本である理由

 エルメス傘下の高級紳士靴「ジョンロブ (JOHN LOBB)」において、日本市場は売上高の25%以上のシェアを占める最重要マーケットだ。

 原料の選定から製造工程まで最高峰にこだわり、商品価格は20万円前後。そんな高級靴が日本で支持を得たのは、「古くから職人を“匠”と呼び、その技術や姿勢をリスペクトする土壌があったからだ」と松田智沖ジョンロブジャパン社長は語る。2005年着任以降、15年余りで国内ビジネスの売上高を約5倍の規模に成長させ、21年度の業績はコロナ禍前の19年度業績を超えた。ビジネススタイルのカジュアル化が進む中でも変わらぬ「ジョンロブ」の強さの理由を聞いた。

WWD:日本でのビジネスの進捗は?

松田智沖社長(以下、松田):約30年前 の日本上陸から堅調に伸びている。「ジョンロブ」がここまでビジネスを続けてこられた最も大きな理由は、これまで日本人が伝統工芸を守ってきたように、私たちのクラフツマンシップに対しても深い理解をいただけたからだと考えている。ストレートチップの“シティⅡ(CITY Ⅱ)”や“フィリップⅡ(PHILIPⅡ)”、コインローファーの“ロペス(LOPEZ)”、ダブルモンクの“ウィリアム(WILLIAM)”といった定番モデルへの需要は根強いが、自分だけの一点物を手に入れたいというニーズも大きい。毎年10月に世界同時販売する限定モデルは日本では特に反響がある。細部へのこだわりも強く、定番モデルのステッチの色を変えたり、アッパーを質感の違う素材に変えたりといった国内限定商品もよく売れる。一見、微々たる差と思われるようなディテールが、日本のお客さまの繊細なこだわりに刺さっている。

WWD:メインの客層は?

松田:40〜50代の自ら事業をされている方や企業のエグゼグティブが多い。近年は20代後半〜30代の若いお客さまも増えている。僕が若いころは、靴に限らず時計や車などの大きな買い物は、「階段を上る」感覚に近かった。職位が上がったり独立したりと、キャリアの転機になるタイミングで少し高いブランドを身につけ、ステップアップしていくという具合だ。それが今はインターネットやSNSが普及し、若い人にはわれわれを含め全てのブランドがフラットに見えるようになった。年功序列で時間とともに地位や年収が上がっていくという、キャリアや人生に対する見方も変わった。だからこそ今の若いお客さまは、一足飛びに「一番いいもの」を求めるし、手前味噌ながら紳士靴の頂点である当社の商品を選んでいただけているのだと捉えている。

若い顧客も増加傾向
パーソナルオーダーをより身近に

WWD:若年層に向けた施策は。

松田:ブランドの魅力をより手軽に、より多くの方に知っていただけるよう、好みの仕様にカスタマイズできるパーソナルオーダーの間口を広げている。オーダーは2種類。一つは本国の職人が足のサイズ測定からご希望の仕様のヒアリング、製作、納品まで全てフルオーダーで行う「ビスポーク」。もう一つが、既製品をベースにアッパーやソールの素材・色を選べるイージーオーダーの「バイリクエスト」だ。後者は通常、ベースとなる商品の定価に2割を上乗せした代金をいただい ているが、閑散期生産を活用し、期間限定(2〜5月)でこの追加料金を無料とする「バイリクエストフェア」を2006年から継続実施している。例えば1足目に定番モデルを選ばれたお客さまが、次はアッパー素材をスエードに変えたり、ソールをラバーソールに変えたり。そんな風に2足目、3足目をリピートされるお客さまが増えた。

WWD:コロナ禍で服装のカジュアル化が加速している。

松田:お客さまが「ジョンロブ」に感じてくださっている価値は、社会の表層の流れでは揺らがない。「高揚感」や「自信」といった、お客さま一人一人のもっと深いところに根ざす精神的なものだと考えている。その証左として、当社の2021年度の国内販売足数は、コロナ前(19年度)と比較しても大きく伸びている。

 今後、人々の足元が全てスニーカーになってしまうかといえばそんなことはないだろう。コロナ禍以降も顧客さまのビジネススタイルは、スーツに革靴という方がほとんど。話を聞くと、「これまで愛用していたブランドでもかっちりとしたスーツのバリエーションが減った」「大事な商談や会議などに着ていける服がない」と嘆かれている。昨今オーダースーツの需要が伸びているのも、ひょっとしたらお客さまが満足できる既製品がそろえられていないことの裏返しなのかもしれない。

 ブランドには変えるべきものと、変えてはならないものがある。目の前のお客さまの声に耳を傾ければ、それはおのずと見えてくる。商品のデザインや仕様は、時流に合わせてアップデートすべきだ。われわれも定番モデルの一部は、軽量なソールでスニーカーに近い柔らかなはき心地を実現した新ライン“ニュースタンダード”を2020年春から販売し、新客のフックになっている。ただそれらも使っている革はフルグレインと呼ばれる最高峰のものであるし、製造工程は一切妥協していない。一見姿形は違うどの製品にも、ブランドのクラフツマンシップを通底させている。自分たちの抱えているお客さまを見失わないこと。その上で、やるべきことをはき違えないよう舵取りをすること。これが私の最も大事なミッションだ。

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ラグジュアリー領域で博報堂D Yグループ4社が協働 LINE公式アカウント支援サービス「Q」を選ぶべき理由とは?

 日本国内でのSNSマーケティングに欠かせないツールである「LINE」。博報堂Gravityは、博報堂DYグループ4社の知見を集約させ、ラグジュアリー/プレミアムブランドに特化した、ワンストップLINE公式アカウント支援サービス「Q」をリリースした。博報堂DYグループならではの、特徴や強みはどこにあるのか。

 もともとラグジュアリー/プレミアムブランドのマーケティングを得意としてきた博報堂Gravity。数あるSNSの中で、LINEに特化した理由について、同社の小長谷有紀チーフ・プロデューサーは「LINEの圧倒的な普及率の高さに加え、個人情報保護の観点から、サードパーティーCookie規制の流れが本格化しています。LINEはユニークIDという形でファーストパーティーIDデータを持つため、CRMと統合すれば、より強力なプラットフォームになるはずと、約3年かけて地道に準備を進めてきました」と話す。

4社の強みをいかしたLINEの
ワンストップ支援

 「Q」は、ブランドのLINE公式アカウントを診断・分析し、現状と課題をレポーティングする。それをベースに、必要とあればアカウントの運用代行からデータ活用までワンストップで任せることもできるサービスだ。

 博報堂DYグループの中で、全体の統括やコンテンツ制作を博報堂Gravity、アカウント運用をpeak、戦略立案、プランニングおよびメディアバイイングと各アカウントのデータ集計を博報堂DYメディアパートナーズ、API開発をデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)というように、各社の得意分野を集約させているため、ワンストップながら最先端を提供できる点にも胸を張る。「LINE公式アカウント内の単発のコンテンツではなく、他プラットフォームの反響も含めて、広くユーザーに届けていくことができるのが強みです」。

 外資系のラグジュアリー/プレミアムブランドを担当する上で複雑なのが、“本国”の意向との兼ね合いだ。「使える素材が限定されていたり、日本独自でキャンペーンを行う際も確認や承認のステップが膨大にあるので、そこに丁寧に寄り添う必要があるのが、ドメスティックブランドと大きく違うところ」と語る。

 peakの土田史華SNS Div.マネージャーは「一般消費財と、ラグジュアリー/プレミアムブランドのLINE公式アカウントでは目的やユーザーが期待していることが異なるので、単純には比較がしづらい。同じラグジュアリー/プレミアムブランドの公式アカウントの運用実績をすでに多数持っているため、真の競合他社との比較分析が可能と考えています」と説明する。

ラグジュアリーブランドの
信頼を得る運用実績

 実際にこのチームでLINE公式アカウントを運用してきた例が、「カルティエ(CARTIER)」だ。3、4年前にすでにあったアカウント運用を引き継ぐところからスタート。ラグジュアリーブランドのLINE運用が活発になってきた時期で、要望を受けた。

 他社の運用を見ると、施策によって「友だち」の数を一時的に伸ばしても、その後にブロックされてしまい、本当に届けたいメッセージやキャンペーンの情報を届けられていないことが、課題として浮かび上がった。

 「なにか解決方法はないかと考え、ある時計のキャンペーンにおいて、グローバル展開のコミュニケーションとの相乗効果に加えて、LINE公式アカウント活性化も目的としたローカルコンテンツ制作のご提案を実施しました」と小長谷チーフ・プロデューサー。パワーのあるアーティストを起用した魅力的なコンテンツを作ることでブランドターゲットにより近しい「友だち」を獲得することを考えた。常田大希や野田洋次郎、池田エライザといった人気アーティストをキャスティングし、LINE内限定ライブ配信などを行った。その結果、「友だち」の数は大幅に伸長した。キャスティングや運用も含め、まさに4社の強みがいかされた事例といえよう。

競合の成果等を含めた独自の
データベースが強み

 「さらに、キャンペーンで獲得したユーザーを実際の売り上げにどうつなげていくかというのが次のフェーズ。ユーザーの反応データを集計・分析し、運用効率を高めていくのは、データが膨大であったり、アカウントによっては手作業で行う必要があったりと地道な作業です。一方で、そのような作業を積み重ねていくことでノウハウを蓄積していけることが運用のやりがいでもあります」と土田マネージャー。

 このように、ラグジュアリー/プレミアムブランドのLINE公式アカウントの運用を手作業も交え地道に続けてきたことが、大きな強みだ。「LINEでは競合他社がいつ、どんな投稿をしてどんな成果を上げたのかなどのデータを取得する機能やサービスを提供していません。しかし、博報堂DYグループはデイリーでそれらのデータを手動でキャッチアップし、独自のデータベースを構築してきました。その蓄積があるので、お客さまにも競合他社の成功例として数字を交えて示すことができますし、『Q』のアカウント診断・分析にもその博報堂DYグループのデータが生かされています」と小長谷チーフ・プロデューサーは自信を見せる。

まずは「Q」で診断・分析から!
課題と改善点を洗い出す

 「Q」でLINEアカウントの診断を依頼すると、約100項目について評価、分析のレポートを受け取ることができる。さらに全体のまとめとして「アカウント」「エンゲージメント」「集客施策」「データ収集」と4つの項目でスコアリングした、分かりやすい図も提供される。

 「Q」の診断・分析の特徴は、独自のスコアリング基準にある。ラグジュアリー/プレミアムブランドのLINE投稿やその回数は、一般消費財とはアプローチが異なるため、単純には比較しづらい。「Q」にはコツコツと蓄積してきたデータがあるため、競合となるラグジュアリー/プレミアムブランドと比較して初めて、自身のアカウントの現状を俯瞰して知ることができるのだ。新たな視点からの分析を受けることで、より良いアプローチが見つかる可能性も大いにある。

 また、診断後にその改善案の策定から実施まで、望む範囲で任せられるのも「Q」の特徴。LINE公式アカウントの投稿は有料のため、漫然と運用しているとコストパフォーマンスが悪いツールとなってしまいがちだ。「Q」では費用対効果の視点も重視する。現状で公式アカウントの運用がうまくいっていない、その原因がわからないと感じている場合は、診断・分析を受けてみるだけでも、それまで気付くことができなかった改善ポイントが得られること間違いなしだ。

TEXT : MIWAKO ANNEN
問い合わせ先
博報堂Gravity

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ラグジュアリー領域で博報堂D Yグループ4社が協働 LINE公式アカウント支援サービス「Q」を選ぶべき理由とは?

 日本国内でのSNSマーケティングに欠かせないツールである「LINE」。博報堂Gravityは、博報堂DYグループ4社の知見を集約させ、ラグジュアリー/プレミアムブランドに特化した、ワンストップLINE公式アカウント支援サービス「Q」をリリースした。博報堂DYグループならではの、特徴や強みはどこにあるのか。

 もともとラグジュアリー/プレミアムブランドのマーケティングを得意としてきた博報堂Gravity。数あるSNSの中で、LINEに特化した理由について、同社の小長谷有紀チーフ・プロデューサーは「LINEの圧倒的な普及率の高さに加え、個人情報保護の観点から、サードパーティーCookie規制の流れが本格化しています。LINEはユニークIDという形でファーストパーティーIDデータを持つため、CRMと統合すれば、より強力なプラットフォームになるはずと、約3年かけて地道に準備を進めてきました」と話す。

4社の強みをいかしたLINEの
ワンストップ支援

 「Q」は、ブランドのLINE公式アカウントを診断・分析し、現状と課題をレポーティングする。それをベースに、必要とあればアカウントの運用代行からデータ活用までワンストップで任せることもできるサービスだ。

 博報堂DYグループの中で、全体の統括やコンテンツ制作を博報堂Gravity、アカウント運用をpeak、戦略立案、プランニングおよびメディアバイイングと各アカウントのデータ集計を博報堂DYメディアパートナーズ、API開発をデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)というように、各社の得意分野を集約させているため、ワンストップながら最先端を提供できる点にも胸を張る。「LINE公式アカウント内の単発のコンテンツではなく、他プラットフォームの反響も含めて、広くユーザーに届けていくことができるのが強みです」。

 外資系のラグジュアリー/プレミアムブランドを担当する上で複雑なのが、“本国”の意向との兼ね合いだ。「使える素材が限定されていたり、日本独自でキャンペーンを行う際も確認や承認のステップが膨大にあるので、そこに丁寧に寄り添う必要があるのが、ドメスティックブランドと大きく違うところ」と語る。

 peakの土田史華SNS Div.マネージャーは「一般消費財と、ラグジュアリー/プレミアムブランドのLINE公式アカウントでは目的やユーザーが期待していることが異なるので、単純には比較がしづらい。同じラグジュアリー/プレミアムブランドの公式アカウントの運用実績をすでに多数持っているため、真の競合他社との比較分析が可能と考えています」と説明する。

ラグジュアリーブランドの
信頼を得る運用実績

 実際にこのチームでLINE公式アカウントを運用してきた例が、「カルティエ(CARTIER)」だ。3、4年前にすでにあったアカウント運用を引き継ぐところからスタート。ラグジュアリーブランドのLINE運用が活発になってきた時期で、要望を受けた。

 他社の運用を見ると、施策によって「友だち」の数を一時的に伸ばしても、その後にブロックされてしまい、本当に届けたいメッセージやキャンペーンの情報を届けられていないことが、課題として浮かび上がった。

 「なにか解決方法はないかと考え、ある時計のキャンペーンにおいて、グローバル展開のコミュニケーションとの相乗効果に加えて、LINE公式アカウント活性化も目的としたローカルコンテンツ制作のご提案を実施しました」と小長谷チーフ・プロデューサー。パワーのあるアーティストを起用した魅力的なコンテンツを作ることでブランドターゲットにより近しい「友だち」を獲得することを考えた。常田大希や野田洋次郎、池田エライザといった人気アーティストをキャスティングし、LINE内限定ライブ配信などを行った。その結果、「友だち」の数は大幅に伸長した。キャスティングや運用も含め、まさに4社の強みがいかされた事例といえよう。

競合の成果等を含めた独自の
データベースが強み

 「さらに、キャンペーンで獲得したユーザーを実際の売り上げにどうつなげていくかというのが次のフェーズ。ユーザーの反応データを集計・分析し、運用効率を高めていくのは、データが膨大であったり、アカウントによっては手作業で行う必要があったりと地道な作業です。一方で、そのような作業を積み重ねていくことでノウハウを蓄積していけることが運用のやりがいでもあります」と土田マネージャー。

 このように、ラグジュアリー/プレミアムブランドのLINE公式アカウントの運用を手作業も交え地道に続けてきたことが、大きな強みだ。「LINEでは競合他社がいつ、どんな投稿をしてどんな成果を上げたのかなどのデータを取得する機能やサービスを提供していません。しかし、博報堂DYグループはデイリーでそれらのデータを手動でキャッチアップし、独自のデータベースを構築してきました。その蓄積があるので、お客さまにも競合他社の成功例として数字を交えて示すことができますし、『Q』のアカウント診断・分析にもその博報堂DYグループのデータが生かされています」と小長谷チーフ・プロデューサーは自信を見せる。

まずは「Q」で診断・分析から!
課題と改善点を洗い出す

 「Q」でLINEアカウントの診断を依頼すると、約100項目について評価、分析のレポートを受け取ることができる。さらに全体のまとめとして「アカウント」「エンゲージメント」「集客施策」「データ収集」と4つの項目でスコアリングした、分かりやすい図も提供される。

 「Q」の診断・分析の特徴は、独自のスコアリング基準にある。ラグジュアリー/プレミアムブランドのLINE投稿やその回数は、一般消費財とはアプローチが異なるため、単純には比較しづらい。「Q」にはコツコツと蓄積してきたデータがあるため、競合となるラグジュアリー/プレミアムブランドと比較して初めて、自身のアカウントの現状を俯瞰して知ることができるのだ。新たな視点からの分析を受けることで、より良いアプローチが見つかる可能性も大いにある。

 また、診断後にその改善案の策定から実施まで、望む範囲で任せられるのも「Q」の特徴。LINE公式アカウントの投稿は有料のため、漫然と運用しているとコストパフォーマンスが悪いツールとなってしまいがちだ。「Q」では費用対効果の視点も重視する。現状で公式アカウントの運用がうまくいっていない、その原因がわからないと感じている場合は、診断・分析を受けてみるだけでも、それまで気付くことができなかった改善ポイントが得られること間違いなしだ。

TEXT : MIWAKO ANNEN
問い合わせ先
博報堂Gravity

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「ディオール」のスカート炎上問題 パリの店舗前で中国人学生50人が謝罪を求め抗議活動

 「ディオール(DIOR)」が2022年ウィメンズ・フォール・コレクションで披露したミドル丈のスカートが、中国の明時代の伝統的な衣服であるマミアンスカートに似ていると中国のネットユーザーの間で物議を醸している問題について、約50人の中国人の学生がパリのシャンゼリゼ通りにある「ディオール」の店舗前に集結し、抗議を行った。

 抗議のために集まった学生の多くはマミアンスカートや漢服を着用し、「ディオール」からの謝罪と問題となったスカートの販売中止を求めた。また、「Dior, stop cultural appropriation(『ディオール』は文化の盗用をやめろ)」「This is a traditional Chinese dress(これは中国の伝統衣装だ)」といったプラカードを掲げて抗議していたという。抗議は10分ほど続き警察によって解散させられた。中国の報道機関によると、この抗議の様子はウェイボー(Weibo)やウィーチャット(WeChat)でライブ配信され、50万回以上視聴されたという。また、現地メディアによると、類似の抗議はニューヨークとロンドンでも実施される予定だという。

 21年12月にコレクションが公開され、4月に店舗での販売開始と同時にソウルでショーを披露した当時、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターは、同コレクションは創業者クリスチャン・ディオール(Christian Dior)の妹、キャサリン(Catherine)へのトリビュートであり、制服、特に学校のユニホームにインスピレーションを受けたと説明している。
「ディオール」は現時点でも本件についてコメントを出していない。

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「ディオール」のスカート炎上問題 パリの店舗前で中国人学生50人が謝罪を求め抗議活動

 「ディオール(DIOR)」が2022年ウィメンズ・フォール・コレクションで披露したミドル丈のスカートが、中国の明時代の伝統的な衣服であるマミアンスカートに似ていると中国のネットユーザーの間で物議を醸している問題について、約50人の中国人の学生がパリのシャンゼリゼ通りにある「ディオール」の店舗前に集結し、抗議を行った。

 抗議のために集まった学生の多くはマミアンスカートや漢服を着用し、「ディオール」からの謝罪と問題となったスカートの販売中止を求めた。また、「Dior, stop cultural appropriation(『ディオール』は文化の盗用をやめろ)」「This is a traditional Chinese dress(これは中国の伝統衣装だ)」といったプラカードを掲げて抗議していたという。抗議は10分ほど続き警察によって解散させられた。中国の報道機関によると、この抗議の様子はウェイボー(Weibo)やウィーチャット(WeChat)でライブ配信され、50万回以上視聴されたという。また、現地メディアによると、類似の抗議はニューヨークとロンドンでも実施される予定だという。

 21年12月にコレクションが公開され、4月に店舗での販売開始と同時にソウルでショーを披露した当時、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターは、同コレクションは創業者クリスチャン・ディオール(Christian Dior)の妹、キャサリン(Catherine)へのトリビュートであり、制服、特に学校のユニホームにインスピレーションを受けたと説明している。
「ディオール」は現時点でも本件についてコメントを出していない。

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「ジョーダン ブランド」“エア ジョーダン 3”のオリジナルカラー“ファイヤー レッド”が9年ぶりに復刻

 ナイキ(NIKE)の「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」は、スニーカー“エア ジョーダン 3(AIR JORDAN 3)”のオリジナルカラー“ファイヤー レッド(FIRE RED)”を8月6日に発売する。価格は2万4200円税込で、「ナイキ」のスニーカー専用アプリ「スニーカーズ(SNKRS)」などで取り扱う。

 “ファイヤー レッド”は、1988年に発売したオリジナルカラー4色のうちの1色。これまで2007年と13年に復刻しており、今回は9年ぶり3度目となる。過去の復刻では、ヒールに配したロゴが“ジャンプマン”仕様だったが、今作はオリジナルを忠実に再現した“ナイキ エア”仕様となっている。

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【スナップ】パリコレの路上からvol.4 「セリーヌ オム」はやっぱり“エディみ”強めなゲストが多かった

 「セリーヌ オム(CELINE HOMME)」が、2023年春夏コレクションをパリで発表した。数年ぶりのショー開催とあって話題を集めたうえに、韓国から来場したBTSのVとBLACKPINKのLISA、俳優パク・ボゴム(Park Bogum)の姿を一目見ようとファンが集い、会場のパレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)は前代未聞の大混雑に見舞われた。ほかにも歌手のケヴィン・パーカー(Kevin Parker)や、カーティス・ハーディング(Curtis Harding)、俳優のエディ・レッドメイン(Eddie Redmayne)、ダイアナ・シルヴァーズ(Diana Silvers)、トーマス・ブロディ=サングスター(Thomas Brodie-Sangster)、数日前に同じ会場でショーを行なったデザイナーのリック・オウエンス(Rick Owens)らが集結。来場者はライダースジャケットにスキニージーンズ、シアー素材のブラウスと足もとはサンティアゴブーツといった、エディ・スリマン(Hedi Slimane)をリスペクトする装いが多かった。細身のシルエットに無造作なヘアスタイル、タバコをふかす仕草も含め、エディの美意識を来場者が体現していた。

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MTGが日本電産とFlexと新製品開発でタッグ グローバル展開見据えたヘアドライヤー開発

 MTGは、総合モーターメーカーの日本電産と世界中に生産拠点を有するFlexと「リファ(REFA)」の新製品開発で協業し、グローバル展開を見据えたヘアドライヤー“リファビューテックドライヤースマート”(税込3万8000円)を11月から発売する。ヘアサロンや百貨店、公式ECサイトなどで展開し、23年度中に中国をはじめアジア諸国で販売する。初年度の販売台数は30万台、近い将来に100〜200万台を目指す。

 同社は、世界中の人々が健康で美しく生き生きとした人生を過ごせる“バイタルライフ”を事業ビジョンに掲げる。ヘルス、ビューティ、ハイジーンの領域で取り組むが、ビューティ領域で「世界一のヘアドライヤーを提供するための最強パートナーと協業した」(松下剛MTG社長)。2019年からヘアドライヤーを展開し、参入期間が短いにもかかわらず美容師の技術を再現した機能性が支持されヘアサロンでのシェアはトップクラスとなっている。今回、世界で勝負できるヘアドライヤーを実現するため、多くの美容師の意見からヒントを得て“リファビューテックドライヤースマート”を開発した。特長は、速く・楽に・美しく乾く・軽量であること。コンパクトなサイズもポイントだ。

 速く・楽に・美しく乾くに必要不可欠なモーターを世界トップクラスの総合モーターメーカーの日本電産が担当。松下社長が小部博志日本電産代表取締役副会長執行役員に直談判し9カ月という短期間で、直径約29mmで1分間に約10万回転する超小型高速モーター“HPDモーター”を開発した。「小型化は高価になるものだが、松下社長から高性能でありながら価格は抑えて欲しいと何度もリクエストがあり、中国の浙江省にある工場で生産することで実現した」(小部副会長)という。

 またグローバル展開を見据え、世界各国で生産できる体制も構築。ファブレス企業である利点を生かし、「世界30カ国でサプライチェーンを展開し、あらゆる製品を生産する」(デイビッド・モデジディス=David Moezidis Flexライフスタイルソリューションズ代表)Flexとタッグを組む。

 主力ブランドの「リファ」は2009年に誕生し、代表アイテムの美容ローラーが現在までに累計出荷台数が1300万本を突破し、「それまで美容感度の高い一部の層が使用していた美容機器を民主化したのが『リファ』だ」(加藤寿恵MTGビューティブランド本部長)。現在は第2成長期としてヘアケアとシャワーヘッドにも注力する。中でもヘアケアは19年から日本のプロの技を独自のテクノロジーで再現する“リファビューテック”シリーズを立ち上げ、ヘアドライヤーを販売し、ベストコスメ賞を50以上獲得するほど支持を集めている。現在ヘア関連の売り上げは日本が大半を占めるが、グローバル展開を加速することで「誕生から9年間で1000万台を突破した美容ローラーを超えるペースでドライヤーも1000万台を実現したい」(松下社長)と意気込む。

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MTGが日本電産とFlexと新製品開発でタッグ グローバル展開見据えたヘアドライヤー開発

 MTGは、総合モーターメーカーの日本電産と世界中に生産拠点を有するFlexと「リファ(REFA)」の新製品開発で協業し、グローバル展開を見据えたヘアドライヤー“リファビューテックドライヤースマート”(税込3万8000円)を11月から発売する。ヘアサロンや百貨店、公式ECサイトなどで展開し、23年度中に中国をはじめアジア諸国で販売する。初年度の販売台数は30万台、近い将来に100〜200万台を目指す。

 同社は、世界中の人々が健康で美しく生き生きとした人生を過ごせる“バイタルライフ”を事業ビジョンに掲げる。ヘルス、ビューティ、ハイジーンの領域で取り組むが、ビューティ領域で「世界一のヘアドライヤーを提供するための最強パートナーと協業した」(松下剛MTG社長)。2019年からヘアドライヤーを展開し、参入期間が短いにもかかわらず美容師の技術を再現した機能性が支持されヘアサロンでのシェアはトップクラスとなっている。今回、世界で勝負できるヘアドライヤーを実現するため、多くの美容師の意見からヒントを得て“リファビューテックドライヤースマート”を開発した。特長は、速く・楽に・美しく乾く・軽量であること。コンパクトなサイズもポイントだ。

 速く・楽に・美しく乾くに必要不可欠なモーターを世界トップクラスの総合モーターメーカーの日本電産が担当。松下社長が小部博志日本電産代表取締役副会長執行役員に直談判し9カ月という短期間で、直径約29mmで1分間に約10万回転する超小型高速モーター“HPDモーター”を開発した。「小型化は高価になるものだが、松下社長から高性能でありながら価格は抑えて欲しいと何度もリクエストがあり、中国の浙江省にある工場で生産することで実現した」(小部副会長)という。

 またグローバル展開を見据え、世界各国で生産できる体制も構築。ファブレス企業である利点を生かし、「世界30カ国でサプライチェーンを展開し、あらゆる製品を生産する」(デイビッド・モデジディス=David Moezidis Flexライフスタイルソリューションズ代表)Flexとタッグを組む。

 主力ブランドの「リファ」は2009年に誕生し、代表アイテムの美容ローラーが現在までに累計出荷台数が1300万本を突破し、「それまで美容感度の高い一部の層が使用していた美容機器を民主化したのが『リファ』だ」(加藤寿恵MTGビューティブランド本部長)。現在は第2成長期としてヘアケアとシャワーヘッドにも注力する。中でもヘアケアは19年から日本のプロの技を独自のテクノロジーで再現する“リファビューテック”シリーズを立ち上げ、ヘアドライヤーを販売し、ベストコスメ賞を50以上獲得するほど支持を集めている。現在ヘア関連の売り上げは日本が大半を占めるが、グローバル展開を加速することで「誕生から9年間で1000万台を突破した美容ローラーを超えるペースでドライヤーも1000万台を実現したい」(松下社長)と意気込む。

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「ジンズ アンド サン」が「ヒューマンメイド」と初コラボ サングラスと“張り⼦”のセットをEC限定発売

 ジンズ(東京、⽥中仁社長)のサングラスブランド「ジンズ アンド サン(JINS&SUN)」は、NIGO®が手掛ける「ヒューマンメイド(HUMAN MADE)」と初コラボした商品を8⽉1⽇に発売する。サングラスと「ヒューマンメイド」で⼈気の動物をモチーフにした“張り⼦”をセットにしたもので、価格は3万8500円(税込)。張り⼦は⼀つ一つ職⼈が⼿作りしており、アイウエアスタンドにもなる。両ブランドの公式オンラインサイトで販売する。

 サングラスは、1990年代風のデザインが特徴の丸みのあるウエリントンタイプ。フレームカラーごとにシロクマ、カモ、トラ、ブルドッグと異なる動物の張り⼦をセットする。それぞれに封筒をイメージしたケースと、「ヒューマンメイド」のハートを総柄にしたセリート(眼鏡拭き)が付属する。

 「ジンズ アンド サン」は2021年にデビュー。NIGO®が監修を務める。

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英国靴「クラークス オリジナルズ」が東京に世界初のコンセプトストア 大阪店もオープン

 英国のシューズブランド「クラークス オリジナルズ(CLARKS ORIGINALS)」は8月5日、原宿に新コンセプトストアの「クラークス オリジナルズ 東京」をオープンする。同コンセプトストアの出店は世界初。

 開放感のある販売スペースは、同ブランドが誕生した1825年の英国南西部サマセット州をイメージしたもので、空間デザインは中原慎一郎コンランショップ・ジャパン社長が担当する。長年デザインを変えずに愛されるアイコンモデルを多数持つブランドらしく、“普遍性”をテーマにしたという。店舗奥には、ギャラリースペース“ザ ブランド ボックス(THE BRAND BOX)”を設ける。「クラークス オリジナルズ」を体現できる空間で、イベント時などに限定開放する。

 オープンを記念して“デザートブーツ”(8月予定、3万7400円税込、以下同)、“デザートトレック”(10月予定、3万7400円)、“ワラビー”(12月予定、3万8500円)の限定モデルも順次発売する。それぞれ黒のスエードに、ユニオンジャックをモノクロトーンで刺しゅうしたものだ。

 なお同ブランドは9月16日、心斎橋に「クラークス オリジナルズ 大阪」も開店する。限定3モデルは大阪店でも扱う。

 「クラークス オリジナルズ」は1825年に創業。2025年に200周年を迎える。

■クラークス オリジナルズ 東京
オープン日:8月5日
時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
住所:東京都渋谷区神宮前6-17-10 原宿アール1階

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写真プリントショップの運営会社がアパレル参入、商機は「アパレルもオンデマンドプリントへの変革」

 写真プリントショップ「パレットプラザ(PALETTE PLAZA)」やスマホショップを運営するプラザクリエイトがアパレル事業に参入する。テキスタイルやTシャツプリント機の最大手企業のコーニットデジタル(KORNIT DIGITAL)と提携し、原宿に最新鋭のインクジェットプリント機を併設したカフェ型のスペース「クリエイティブプラザ・ハット(CREATIVE PLAZA HATTO)」」を9月にオープンする。東証スタンダード上場のプラザクリエイトは写真プリントの「パレットプラザ」を239店舗、「ソフトバンクショップ」「ワイモバイルショップ」を軸にしたスマホ販売店を109店舗、全国で運営している。なぜ写真プリントとスマホショップ販売の同社がアパレルに参入するのか。今年7月1日に社長に就任したばかりの新谷隼人・社長に聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):なぜアパレルに参入を?

新谷隼人(以下、新谷):大量生産・大量廃棄などの問題を抱えるアパレル産業は大きな転換期にある。大量に作ってから売って、多くの在庫を残してしまうビジネスモデルは転換期にある。当社の祖業である写真現像やプリント事業はそれとは全く逆で、全国に展開する店舗でプリントしてお客に渡すというビジネスモデル。コーニット社の最新鋭のインクジェットプリント機を含めた生産プラットフォームを使えば、アパレル産業も受注してから作って販売するサステナブルなビジネスモデルに変革できる。そうなると我々がこれまで展開してきたビジネスモデルに近くなる。

WWD:全くの新規参入だ。勝算は?

新谷:機械さえあればうまくいくみたいなことは全く考えていない。アパレル事業は、toC(最終消費者向け)ではなく、toB(法人向け)のビジネスからスタートする。ただ基本的に本気でアパレルをサステナブルに変えて行きたいと考えている。コーニットの最新鋭プリント機「アトラスマックス(ATLAS MAX)」とカフェを併設した「クリエイティブプラザ・ハット」は約70坪。同機は、日本初導入となる最新鋭のインクジェットプリント機で、これまで必要だった前処理工程が不要で、文字通りワンステップで多種多彩でかつ非常に高精度なテキスタイルプリントが可能で、1時間で最速100枚のTシャツをプリントできる。

 「クリエイティブプラザ・ハット」のコンセプトは、「カフェ・コミュニティ・プリント」をかけ合わせ、新しくサステナブルなアパレル産業に変革する事業者たちが集う拠点。カフェも、グアテマラ発のサステナブルコーヒーとして知られる「グッド・カフェ・ファームズ(GOOD COFFEE FARMS)」と組む。サステナブルで美味しいコーヒー楽しみつつ、最新鋭の繊維機械を実際に見てもらうことで、変革の機運を高めたい。

新谷:当社は環境の変化に応じて、新たな小売り業態、しかもリアル店舗をベースにした新業態を作ってきた。コーニットの機械を初めて見たとき、大きな衝撃を受けた。私は当社で「ソウゾウ事業」を担当し、新規事業の立ち上げに携わってきたが、まさに何か新しいことが始まる」ということを直感した。スマホショップは30〜50坪で月1000万円の売り上げを持つものの、写真プリントの「パレットプラザ」は10〜15坪の店舗で月間200〜300万円。1枚20〜30円のプリントを積み上げて売り上げを作っている当社にとって、数億円の機械と神宮前に60坪という店舗は、かなり大掛かりな新規投資だ。

 ただ正直、現時点ではあえて今後の事業プランはほぼ白紙の状態だ。「クリエイティブプラザ・ハット」を運営しながら、今後については決めていく。「パレットプラザ」など既存の300店舗をこの新規事業に切り替えていく可能性もあるし、まったく別のやり方もするかもしれない。一つ決まっているのは3年で10億円の数字を作ること。当社の財産は既存の店舗で日々、お客さまと接点を持っていること。白紙とは言ったが、「パレットプラザ」で紙にプリントしているものを布に置き換えようと思っただけでも、かなり多くの潜在需要がある。紙と布では全然違うと思われるかもしれないが、イメージをなにかに残したいという本質的なニーズは実はそう変わらない。「アトラスマックス」は積層型のプリントで刺繍のように表現できるプリントもあり、アパレルに限定せず、グッズや日用雑貨、ノベルティグッズなどの用途にも広げられる。そうしたアイテムを「パレットプラザ」で販売することも考えられる。

WWD:パートナーはどういった企業やブランドを?

新谷:すでに有力なセレクトショップなどに声をかけている。パートナーとして重要なのは「既存のマインドを変えられるか」だと実感している。少し気になっていることがある。私がアパレル関係者を訪ね歩き、「既存のアパレル産業のやり方には大きな問題がある。なぜ変えられないのか?」と指摘すると、誰もが一様に悲しげな表情をすること。ロクにアパレルビジネスのことなど知らない新参者にこんなことを言われたら、憤慨する人がいてもおかしくない。にもかかわらず悲しい表情になってしまうのはなぜなのか。いずれにしろ当社は、アパレル産業は今こそサステナブルに変われると信じているし、そうした志を同じくする人を探し求めている。響くことがあれば、ぜひ我々と一緒に変革に取り組んでほしい。

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アルゼンチン発フレグランス「フエギア1833」創業者が来日 自然の変化や楽器の演奏者までも想起させる香りとは

 アルゼンチン発フレグランスブランド「フエギア1833(FUEGUIA 1833以下、フエギア)」の創業者であるジュリアン・ペデル(Julian Bedel)が来日した。「フエギア」は2010年に誕生。ベデルが愛するポエムやタンゴ、アルゼンチンのパタゴニアに広がる大自然や歴史、文化、人物などをインスピレーション源にしたフレグランスを提案している。日本では、六本木の「グランドハイアット東京」と「ギンザ シックス」内にブティックがあり、約100種類ものフレグランスを販売。香りのリサーチも兼ねて来日したべデルに、ブランドに込めた思いや調香のプロセス、こだわりなどについて聞いた。

WWD:学術的なアプローチでブランドをスタートしたが、どのような思いでフレグランスを制作しているか?

ジュリアン・べデル=フエギア 1833 創業者(以下、ベデル):香りのインスピレーションはあらゆるものから。アートや文学、植物、動物など何でもインスピレーションになる。私はアルゼンチンの都市と農村の間で育った。アルゼンチンの伝統的な文化であるタンゴやダンスはエリアにより異なり、それが文化の中心になっている。タンゴはアルゼンチンの文化を凝縮しているといってもいい。そういった文化的な思いが私のクリエイションの根底にある。

WWD:多くのオリジナルのフレグランスブランドがあるが、「フエギア」が他のフレグランスと違う点は?

ベデル:香りのアイデアが生まれたとき、イメージだけでなく、技術的にその香りを分析して香りの要素を化学的に分析する。それにより、香りを構成する分子を元に構成していくという点。例えば、世界最高峰の弦楽器である「ストラディヴァリウス(STRADIVARIUS)」の香りを表現するために、バイオリンに使用されている木の香りだけでなく、それを演奏してきた優れた音楽家の演奏時の空気感も忠実に再現するんだ。夏を感じさせる新作“アルマ”は、スペイン・メノルカ島に咲く花のサントリナやカモミール、ローズマリー、ジャスミンなどを採集して蒸留した香りだ。島で原材料を採集することにより、メノルカ島の夏の太陽を純粋に再現できた。このように、さまざまな場所の自然の香りを捉えて届けている。私は、植物のメッセージを伝えるパフュームクリエイターだ。調香師は、会社の香りのパレットから美しい香りを予算内で制作するが、私は、納得のいく自然素材を使用して予算に関係なく香りを作り出している。

フレグランスはある意味透明であるべき

WWD:フレグランスの原料=自然原料へのこだわりの理由は?それらは、全てオリジナルか?

ベデル:「フエギア」では植物の香りを、元来の美しさと同じレベルで再現できるかというのがポイント。色々な場所の自然の香りを捕まえて届ける香りのメッセンジャーだ。フレグランスとは、自分の中の美を覚醒させるものであるべき。フレグランスは化粧品ではない。植物のエッセンスを取り込むことで気分を高めるものであるべきだと思う。だから、南米の薬効成分を持つ植物の香りを使うこともある。

WWD:調香にかかる期間は?香りが完成したと感じる決め手は?

べデル:アイデアが浮かんで、それに命を吹き込むための原料を考えるのに時間がかかる。ラボに原料があれば、あまり時間はかからない。香りにもよるが、木に菌を埋め込み樹脂が出るのを待ってから制作した“ウード”には約10年を費やした。樹脂とは、木が自分を菌から守るために発酵してできる化合物のようなもの。それは、バニラやタバコ、コーヒー、チョコレートの制作過程に起こるメイラード反応(食品の加工や貯蔵の際に生じる、製品の着色、香気成分の生成、抗酸化性成分の生成などに関わる反応)と同じ。自然変化には時間がかかり、結果が出ないこともある。フレグランスが完成したと感じる瞬間は、絵画と一緒で、一番難しい。香りの説明はせず、他の人に感想を聞いてみて、手直しを加えて完成させることも。なぜなら、フレグランスは付ける人の肌と影響し合うから。付ける人の香りと相まっていい香りかというのが大切だ。フレグランスは、付ける人が本来持つ香りを消してはならないある意味、透明であるべきものだと考える。

自然の美しさ、演奏などの擬似体験を可能にする香りを提供

WWD:さまざまな香りを調香する際に意識するものやことは?何をイメージして調香するか?

べデル:フレグランスの調合は作曲するのと同じように本能的なもの。理屈ではなく、頭に浮かんだものを直感的に感じ取り、香りに反映している。ラボには約3000種類の香料の原料があり、技術もある。だから、直感を信じて、自分の周波数で調香するんだ。

WWD:調香師はザ・ノーズと言われ、嗅覚の鋭さや特殊な感覚が必要とされるが、調香師になろうと思ったきっかけは?

べデル:私は、自分を調香師とは思っていない。植物のメッセージを伝えるパフュームクリエイターだ。調香師は、会社の香りのパレットから美しい香りを予算内で制作するが、私は、納得のいく自然素材を使用して予算に関係なく香りを作り出している。芸術家一家の1人として育ち、画家や彫刻家として活動してきた。工房で素材と向き合う作業が好きだったが、自分に向いていなかった。植物が好きだったということもあり、絵の具の色素を植物の香りの分子に置き換えてみようと思った。絵の具のパレットを香りのパレットに置き換えたといってもいい。絵の具も香りも、何かを表現する“媒体=言語”だと考える。私自身、香水はつけない。だが、自然の香りは大好きで、素晴らしい植物の美しさをフレグランスで届けられればと思った。「フエギア」は、植物学者が持つ植物へのこだわり、化学者の香りを分子の状態まで分析するアプローチ、芸術家の直感が融合して生まれる。植物学者、化学者、芸術家の各アプローチは切り離せない。自然の香りもそうだが、演奏などを擬似体験できるようなさまざまな香りを提供している。

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ティファニーが歴史的に過小評価されてきたコミュニティを支援する「ティファニー アトリウム」を始動

 ティファニー(TIFFANY & CO.)は、これまで歴史的に過小評価されてきたコミュニティーを支援するソーシャル インパクト プラットフォーム「ティファニー アトリウム(Tiffany Atrium)」の導入を発表した。

 同プラットフォームは、“クリエイティビティー”“教育”“コミュニティー”の3つを柱に、“コミットメント”“リーダーシップ”“学習”を通じて、より多様性に満ちた包括的なジュエリー業界の創造を目的とする。プラットフォーム名の“アトリウム”は、“建物の中心となる空間”を意味し、「ティファニー」のアイコンコレクション“リターン トゥ ティファニー(Return to Tiffany)”のハート タグ ネックレスの“ハート(心)”にもインスパイアされている。

 また、「ティファニー アトリウム」の発表を記念して、同プラットフォームのコミュニティー構築にも関わる、米ビジュアルアーティストのデリック・アダムス(Derrick Adams)とコラボレーションを実施。「I Shine, You Shine, We Shine」と題したオリジナルのアートワークを制作し、「ティファニー アトリウム」のロゴなどに用いている。アートワークは、世界最大のオンラインアートマーケットプレイス「アーツィ(Artsy)」のオークションに7月27日~8月10日(ニューヨーク時間)に出品し、その収益を黒人アーティストや文化従事者をサポートする団体「ザ ラスト リゾート アーティスト リトリート(The Last Resort Artist Retreat)」に寄付する。

 ほかにも“教育”の支援として、ティファニーの施設で実習を受けるプログラムや、歴史的黒人大学(HBCUs)の学生のための奨学金支援、パートナーシップなどを実施する。“コミュニティー”では、フリーアーツ(Free Arts)やアリ・フォーニーセンター(Ali Forney Center)、ローワーイーストサイド ガールズ クラブ(Lower East Side Girld Club)などの非営利団体と、年間を通じたパートナーシップを予定している。

 アンソニー・ルドリュ(Anthony Ledru)=ティファニーCEOは、「『ティファニー アトリウム』は、多様性や公平性、包括性の世界を巡る、私たちの絶え間ない旅の中心となるハブを生み出すものだ。ティファニーは、世界にポジティブな変化を引き起こす責任を担っている。このプラットフォームの導入によって、そのプロセスを効率的かつ段階的に進めていくことが可能になる」と語っている。

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【スナップ】「ロエベ」とGR8の一夜限りのイベントに真夜中コーデの達人が集う

 「ロエベ(LOEWE)」は27日、セレクトショップGR8(グレイト)とコラボレーションした広告ビジュアルの公開に合わせ、東京・道玄坂のクラブ「サウンド ミュージアム ビジョン(SOUND MUSEUM VISION)」でイベントを開催した。イベントではレイアリス(ReiAlice)やジャイレル(Jyrrel)、サファイア・スロウズ(Sapphire Slows)らがDJパフォーマンスを行った。

 来場者の装いは、タイトなトップスにボリューミーなボトムスを合わせたシルエットで、ハードなチェーンアクセサリーやサングラス、ベルトなどの小物を取り入れたスタイリングが目立った。黒を基調としたパンキッシュなコーディネートや、肌を大胆に露出した着こなしも多かった。

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【スナップ】「ロエベ」とGR8の一夜限りのイベントに真夜中コーデの達人が集う

 「ロエベ(LOEWE)」は27日、セレクトショップGR8(グレイト)とコラボレーションした広告ビジュアルの公開に合わせ、東京・道玄坂のクラブ「サウンド ミュージアム ビジョン(SOUND MUSEUM VISION)」でイベントを開催した。イベントではレイアリス(ReiAlice)やジャイレル(Jyrrel)、サファイア・スロウズ(Sapphire Slows)らがDJパフォーマンスを行った。

 来場者の装いは、タイトなトップスにボリューミーなボトムスを合わせたシルエットで、ハードなチェーンアクセサリーやサングラス、ベルトなどの小物を取り入れたスタイリングが目立った。黒を基調としたパンキッシュなコーディネートや、肌を大胆に露出した着こなしも多かった。

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夏の定番、Tシャツ姿をグレードアップ! 手抜きに見せない3つの鍵【2022年春夏トレンド】

 夏の定番アイテムTシャツですが、手抜きに見せないためには、スタイリングにひとひねりが不可欠。見た目がキャッチーなTシャツを選ぶほか、サイズや色、レイヤードなどのアレンジがTシャツ姿のグレードアップに役立ちます。着こなしのレパートリーを増やして、夏の暑い日々を乗り切っていきましょう。

 モデルや女優として活躍する内田理央さんが手掛ける「偏愛倶楽部」と、「オールモストブラック(ALMOSTBLACK)」の中嶋峻太さんがコラボレーションしたTシャツは、春画がテーマというスリリングなデザイン。内田さんが偏愛するものをファッションに落とし込んだプロジェクト第1弾で、アート要素が高いモチーフは主張が十分。ふともも部分をカットオフしたデニムパンツで、さらにインパクトを強めました。

オーバーサイズでボリュームを味方に付ける

 オーバーサイズのロングTシャツは、ミニ丈ワンピースとしても活用できます。1枚目の写真は、「アウラ アイラ(AULA AILA)」のネオンイエローTシャツにふんわりシルエットのロングスカートを合わせた、“ボリューム×ボリューム”の装い。ゆるっとしたリラックス感が心地良さげで、ほどよいストリート感もまとえます。ジューシーな色を組み合わせたカラーブロッキングは、フェスにもぴったりです。

 ルーズに見えがちなオーバーサイズTシャツも、落ち着いた配色を選べばシックに着こなせます。2枚目の写真「タクター(TACTOR)」は、白のオーバーサイズTシャツにシルバーの箔ディテールを添えて、上品に格上げ。ストライプのロングティアードスカートともマッチしています。“ロング×ロング”のコーディネートで落ち感を強め、体に張り付かないゆったりしたフォルムが華奢に見える効果も引き出しています。

カラートーンをそろえてクリーンなムード

 Tシャツは1枚で着るとさびしく映ることがありますが、カラートーンを全体でそろえれば、きれいめに仕上がります。1枚目の「ピージージー(PGG)」の写真は、黒Tシャツにネイビーのジャンパースカートを合わせました。シックな色合いがなじみ、大人度アップ。足元も黒ソックスと黒スニーカーで統一して、スクールガール風の雰囲気をミックスしました。

 近い色で合わせる“トーン・オン・トーン”は、Tシャツ姿を平凡に見せないテクニックとして効果的です。2枚目の写真「ディガウェル(DIGAWEL)」は、ワイン色のTシャツにサーモンピンクのパンツという、上下暖色系カラーのコンビネーション。Tシャツの裾をウエストインして、ルーズさを封じ込めました。白スニーカーでクリーンな印象も添えています。

万能な白Tを生かしたレイヤードで立体感をプラス

 Tシャツスタイルの物足りなさは、レイヤードでも解決できます。最もベーシックな白Tシャツも、「ナナミカ(NANAMICA)」のように上から別のトップスを重ねれば、サマーレイヤードに様変わり。ブルーの襟付きシャツの正面を全開にして、白Tの爽やかさをうまく引き出しました。ボタンを留めていないシャツが程よい動きを生んで、立体感も生まれています。

 Tシャツの上からプルオーバーを着るレイヤードは、裾丈をずらすのがポイントです。下に着るTシャツを着丈の長いタイプにすれば、上から重ねたプルオーバーの裾下からTシャツがのぞいて、きれいなレイヤードに仕上がります。2枚目の写真「ヤシキ(YASHIKI)」では、白Tシャツの上にサマーニットを重ねました。Tシャツの裾だけをチラ見せして、色のコントラストを際立たせています。首元にはスカーフを巻き、立体感をさらに高めています。

 オーバーサイズでボリュームを楽しむ、同系色でまとめる、レイヤードで立体感を出す——これらのテクニックを使えば、Tシャツ姿がプレイフルな見え具合に仕上がります。色や柄の組み合わせ次第でバリエーションをいくらでも増やせるので、手持ちのアイテムでぜひお試しあれ。

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「ラグシー」でサングラスパーティー、ロス流サングラスコーデをチェック LA在住スタイリストのオシャレスナップ Vol.1

 ロサンゼルスのラブレアにある「アメリカンラグシー(AMERICAN RAG CIE)」でこのほど、リサイクルサングラスブランド「エスザーデ(SZADE)」と、ローラーブレードが人気の「インパラ(INPALA)」による、コラボサングラスのローンチパーティーが行われました。「エスザーデ」は、デザインがスタイリッシュで人気。値段は70ドル(約9450円)とお手頃ですが、安っぽく見えません。この日は、「先着100人にサングラスをプレゼント」だったせいか、多くの若者が集まりました。日本への配送も、近々可能になるそうです。


 ロサンゼルスに拠点を移し、日本と米国で活躍するファッション・スタイリストの水嶋和恵が注目のパーティーに潜入!オシャレなゲストをスナップして、ファッションチェックします。

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「アトモス ピンク」が「アナ スイ」のアーカイブをアパレルに レコード店でのポップアップも開催

 「アトモス ピンク(ATMOS PINK)」は、「アナ スイ(ANNA SUI)」の過去のアーカイブデザインを落とし込んだストリートウエアを7月29日に発売する。アイテムはTシャツ(3190円〜、税込以下同)やスエット(1万2100円)、ジップシャツ(9790円)など。アトモス系列店限定で取り扱う。また、今回のコレクションの発売を記念して、渋谷のレコードショップ マンハッタン レコーズとのポップアップを7月29〜31日で開催する。

 ポップアップでは、「アナ スイ」と密接な関わりを持つ音楽カルチャーを感じられるよう、レコードとともに商品を並べる。ビジュアルにはヒップホップアーティストのTokyo Galを起用した。

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「スライ」の“美脚ジーンズ”が進化 旭化成の「ロイカ」を採用

 バロックジャパンリミテッドの「スライ(SLY)」は、直営出店から20年を迎えた今年、サステナビリティを念頭に置いた商品開発に力を入れる。その一環として2022年春夏シーズンから主力商品のストレッチジーンズで使用する糸を、旭化成のリサイクルストレッチファイバー「ロイカEF」に切り替えた。野村千尋バロックジャパンリミテッド第一ユニットSLY事業部事業部長兼企画MDグループ長と石神百合恵第一ユニットSLY事業部生産グループにその理由を聞いた。

主力商材だからこそサステナブルに

 「スライ」はカジュアル、モード、ガーリーをベースに女性の魅力を引き立てるディテールにこだわったアーバンスタイルを提案する。野村事業部長は、「お客さまはコロナ禍を経て、ブランドの独自性をより強く求めている。踏襲品番を見直し、『スライ』でしか買えないカラーやデザインの商品開発に力を入れている。ブランドの強みを消さずに、効果的にサステナビリティに取り組む方法を模索した結果、年間を通して発注できる主力商材の素材を切り替えることに決めた」と話す。

 ストレッチジーンズは、「スライ」が提案する「強く美しく自立した女性像」をかなえる代表的なアイテムの1つ。高めのウエスト位置と、ヒップや脚のラインが美しく出るようにミリ単位で計算されたパターンで、“美脚ジーンズ”として人気を集める。デニムの加工感はそのままに、長時間はいても疲れにくいはき心地も人気の理由だ。

2022-23年秋冬はカーディガンや
ジャケットと合わせて

 定番アイテムであっても「スライ」が提案するトレンドスタイルにフィットするよう、シューズやトップスの傾向に合わせて毎シーズン微修正を加えている。9月上旬に発売予定の新作は、フレアタイプ2色(各税込1万3200円)を用意した。22-23年秋冬の強化品番であるカーディガンや「スライ」らしいビビッドなカラーのジャケットなどと合わせて着こなしてもらう。「華奢な女性にもシルエットの美しさを味わってもらいたい」という思いから、サイズはこれまでの展開から22〜26インチに広げた。

従来の商品価値を落とさずに
新たな魅力を加える「ロイカEF」

 旭化成の「ロイカ EF」は、工場で発生する残糸や不要糸といった通常廃棄される糸を原料とする。それらを滋賀県・守山市にある工場で再利用し、新たなストレッチファイバーに生まれ変わらせる。レギュラーのストレッチファイバーと同等の取り扱いが可能だ。

 「サステナビリティを優先して商品の価値を落としては本末転倒。強みのはき心地と加工感のバランスを妥協せずに、新たな魅力を加えてくれるのが『ロイカEF』だった」と野村事業部長。デニムの企画生産を担当する石神担当は、「世界中からさまざまな素材を集めたが、やはり圧倒的な知名度と安心感があるのが旭化成だ。例えば、海外の事例では“リサイクル”とうたっていても工程が不透明な場合も多い。国内で生産工場を持つ旭化成であれば当社の品質基準に沿った安心したモノづくりができる。今回は『ロイカEF』を採用したが、分解性を持つ『ロイカV550』などバリエーションも豊富なので、今後さまざまな角度から商品にアップデートを加えられる点も魅力だ」と話す。

サステナブルな商品の魅力を
発信できるブランドに

 メインターゲットである10代後半〜20代前半の顧客の間では、サステナブルであることが購買動機につながるケースはまれだ。しかし野村事業部長は、「若年層をターゲットにしているブランドだからこそ、サステナビリティの認知を広げるチャンスと捉えてきちんと素材背景を伝えていく。顧客と一緒に学んでいく姿勢を大切にしたい」と意気込む。店頭には販売スタッフに会いに来る客も多い。影響力を持つスタッフが、接客の中でサステナブルな商品の魅力を語ることができるようスタッフへの教育にも力を入れる。「ロイカEF」を軸に、サステナビリティの意義を発信するブランドへと「スライ」は進化する。

問い合わせ先
ライフイノベーション事業本部 ロイカ事業部 ロイカ営業部
06-7636-3558

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HKT48の村川緋杏、小田彩加らがデザインしたアパレル10型 バロックの「R4G」が販売

 バロックジャパンリミテッド(東京、村井博之社長兼最高経営責任者)の「R4G」は、HKT48の村川緋杏、小田彩加らとファンに向けたアイテムを製作するプロジェクト「HKT48 FAN PROJECT」からアパレルを発売する。アイテムはミリタリージャケット(1万6500円、税込以下同)やTシャツ(5500円)、フーディー(1万4300円)など10型。商品は完全受注販売で、7月29〜8月28日まで予約を受け付ける。また、購入者には撮り下ろしのブロマイドをプレゼントする。

 同プロジェクトは2021年12月に立ち上げたもので、村川と小田がデザイン考案からサンプル作成、撮影までを半年以上かけて進めてきたという。

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マツキヨの人気PBリップケア「アルジェラン」がリニューアル カラーリップの限定発売も

 マツモトキヨシのプライベートオーガニックブランド「アルジェラン(ARGELAN)」は人気のリップケアシリーズをリニューアルし、9月1日に“アルジェラン モイストリップスティック”(全4種、税込各658円)と数量限定の“アルジェラン カラーリップスティック”全3色、 各768円)を全国のマツモトキヨシグループ店舗、一部店舗を除くココカラファイングループ店舗、自社オンラインストアで発売する。

 同ブランドは「オーガニックコスメを日常に」をテーマに2012年に誕生。品質の高さと手頃な価格が支持されており、リップケアシリーズはブランドを代表するアイテムとなっている。20年からは「サステナブルなものづくり」と「植物の力を分析し、エビデンスに基づいた製品開発」を2大テーマに据え、社会貢献のありかたを模索してきた。

 今回のリニューアルでは保湿力を強化したほか、圧搾後に廃棄される種子を利用した高知県産のユズ種子オイルをはじめ、国産原料とアップサイクルに力を入れた。そのほか、新たな植物オイルを配合しているほか、精油の奥深さを感じられる香りへと進化させた。

 “モイストリップスティック”は植物オイルの力を分析し、オイルの配合バランスの工夫によって100%天然由来成分を維持しながらもなめらかな塗り心地と濃密なうるおいの持続力を強化した。アイテムはネロリ&ベルガモット、ダマスクローズ&イランイラン、ラベンダー&クラリセージのほか、無香料のアイテムをそろえる。

 数量限定で発売する“カラーリップスティック”は100%天然由来の保湿リップをベースに、天然ミネラル100%で着色した。爽やかなシトラスの香りで、カラーはマロンブラウン、タンジェリンレッド、ロゼピンクの3色をラインアップする。

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【9月23日まで無料公開】伊藤忠が廃ナイロン回収へ ナイロンの資源循環を目指す【海の危機、私たちはどう動く?】

 伊藤忠商事は21年2月に世界的なリサイクルナイロンブランド「エコニール」を製造・販売する伊アクアフィルとの業務提携を発表し、①廃ナイロンの回収サポート②エコニール製品の販売③エコニールの新しい用途の開発に取り組んできた。22年3月には協働を進化・加速させるために、資本参画することを発表した。出資額は非公開。伊藤忠商事はナイロン原料であるカプロラクタム(以下、CPL)およびナイロンチップの貿易量が世界有数で、ナイロン循環リサイクルに関するビジネスの推進・拡大を目指す。

 廃ナイロンの回収は、伊藤忠商事が持つグローバルネットワークを生かし、日本だけではなく、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、中南米など世界各国で進めており、現在10拠点以上で回収および協議を進めている。

 「エコニール」は使用済みの漁網やカーペット、プレコンシューマーの素材(製造工程などで出る端切れ)など100%廃棄物から作られるリサイクルナイロンで、解重合してCPLを再生するため、通常のナイロンと同等の品質を保持する。石油由来の通常のナイロンに比べてCO2排出量を最大90%削減できる。「エコニール」は環境配慮型素材として「プラダ」「グッチ」「バーバリー」といった有力ブランドが採用する。

 アクアフィルはすでに原料となる漁網はアクアフィルの提携パートナーやNGOと組み回収、プレコンシューマー素材は「グッチ」「ステラ マッカートニー」「スピード」などと提携し、回収を進めている。カーペットは米国で回収拠点を設けて回収スキームを確立するなど、ナイロンの資源循環を推進しているが、伊藤忠商事の営業網でさらに拡大していく。


【WWDJAPAN Educations】

【第2期】サステナビリティ・ディレクター養成講座
2022年9月30日(金)開講

 昨年初めて開催し好評を得た「サステナビリティ・ディレクター養成講座」を今年も開講。サステナビリティはこれからの企業経営の支柱や根底となるものであり、実践が急がれる事業の課題である。この課題についてのビジョンを描くリーダーの育成を目的に、必要な思考力・牽引力を身につける全7回のワークショップとなる。前半は各回テーマに沿った第一線で活躍する講師を迎え、講義後にはディスカッションやワークショップを通して課題を明確化し、実践に向けたアクションプランに繋げていく。

 また、受講者だけが参加できるオンライン・コミュニティーでは、「WWDJAPAN」が取り上げるサステナビリティに関する最新ニュースや知っておくべき注目記事をチェックでき、更に講義内容をより深く理解するための情報を「WWDJAPAN」編集部が届ける、まさに“サステナ漬け”の3カ月となる。
講義のみが受講できるオンラインコースも同時に受け付けています。


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「YSL」炎症老化に着目した最高峰スキンケアラインが進化 新化粧水&クリーム発売

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT、以下YSL)」は9月30日、プレミアムスキンケアライン“オールージュ”シリーズから新クリーム“オールージュ ラ クレーム エサンシエル”(50mL、税込4万7300円)と新化粧水“オールージュ ラ ローション”(150mL、同1万7600円)を発売する。

 肌の炎症老化に着目し研究と製品の強化を続けてきた「YSL」は、新たに炎症細胞が周囲の健康な細胞に影響を及ぼし、炎症が広がる現象を発見。同シリーズのキー成分であるサフランエキスで肌の炎症老化ケアをサポートするべく、製品強化に着手し、サフランエキスのパワーを最大化させるため、有用な成分を壊さないよう暗闇下で抽出を行う新技術を開発した。

 “オールージュ ラ クレーム エサンシエル”は肌への浸透力をテーマに、塗布から浸透まで3つのテクスチャーに変化するジェル状のクリームに仕上げた。“オールージュ ラ ローション”には濃縮サフランエキスに加え、サフランウォーター、サフランエキスも配合。サフランの恵みでハリ感のある肌へと導く。

 環境配慮の視点から、両製品のガラスボトルには、リサイクルガラスを15%使用しているほか、“オールージュ ラ クレーム エサンシエル”はリフィルも発売する(50mL、同4万2350円)。

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Beとフジシンが事業提携 サロン業界全体をサステナブルシフトへ

 国産オーガニックブランド「ビー(BE)」をはじめ、化粧品や美容用品の企画・製造及び販売を行うBeと美容総合ディーラーのフジシンはこのほど事業提携を締結した。サステナブルなオーガニック製品をサロン業界全体に展開することで、国内のオーガニック市場拡大を目指していく。

 近年のサロン業界は、取り扱う製品の環境負荷に対する課題意識が高まっていた。そこでフジシンとの事業提携によりオーガニックマーケットの拡大やサロン業界全体のサステナブルシフトに寄与していく。今後はサロンの実店舗を中心にサステナブルコスメブランド「アースセンス(EARTH SENSE)」の販売促進を強化。サロンで扱うことにより、来店客がサロンスタッフとのコミュニケーションの中でオーガニックの良さやエシカルな発想を共有することができ、オーガニックに触れる機会を増やしていくことを目指す。また、水仕事や薬品によって悩まされるスタッフの肌荒れ改善にもつなげていく。

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スマホケースの「ケースティファイ」出店加速、2年後20店舗へ

 スマホケース「ケースティファイ(CASETIFY)」が日本での出店を強化する。「ケースティファイ」は香港発のECを軸にしたD2C型のスマホケースブランドで、多彩なケースや数千種類のプリントデザインを選べるカスタマイズ機能を武器に世界で急成長している。日本では渋谷パルコなど5店舗を運営しており、7月29日には新宿マルイ本館1階に6店舗目となるリアル店舗をオープンした。主力のECが急成長しており、リアル店舗の出店も強化する。出店は数多くのトラフィックを見込める大都市圏のターミナル立地のファッションビルで、2〜3年内に20店舗に拡大し、大型の路面店も計画する。商品単価は6000円で、「BTS」やドラゴンボールなどのコラボアイテムの発売時には行列ができることでも知られている。

 新宿マルイ店は約25坪で、これまで20坪ほどだった日本の店舗では過去最大で、「BTS」やディズニーコラボなどの多種多彩なスマホケースに加え、アイパッドやマックブックケース、スマホショルダー、サーモマグなど約500アイテムをそろえる。また、不要になったスマホケースを回収する回収ボックスも設置する。

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スマホケースの「ケースティファイ」出店加速、2年後20店舗へ

 スマホケース「ケースティファイ(CASETIFY)」が日本での出店を強化する。「ケースティファイ」は香港発のECを軸にしたD2C型のスマホケースブランドで、多彩なケースや数千種類のプリントデザインを選べるカスタマイズ機能を武器に世界で急成長している。日本では渋谷パルコなど5店舗を運営しており、7月29日には新宿マルイ本館1階に6店舗目となるリアル店舗をオープンした。主力のECが急成長しており、リアル店舗の出店も強化する。出店は数多くのトラフィックを見込める大都市圏のターミナル立地のファッションビルで、2〜3年内に20店舗に拡大し、大型の路面店も計画する。商品単価は6000円で、「BTS」やドラゴンボールなどのコラボアイテムの発売時には行列ができることでも知られている。

 新宿マルイ店は約25坪で、これまで20坪ほどだった日本の店舗では過去最大で、「BTS」やディズニーコラボなどの多種多彩なスマホケースに加え、アイパッドやマックブックケース、スマホショルダー、サーモマグなど約500アイテムをそろえる。また、不要になったスマホケースを回収する回収ボックスも設置する。

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【9月23日まで無料公開】洗濯が海洋プラスチックごみ問題に起因 流出を防ぐには?【海の危機、私たちはどう動く?】

 洗濯が海洋プラスチックごみ問題に起因していることをご存じだろうか。合成繊維を洗濯すると、そのたびにマイクロファイバー(繊維ごみ)が流れ出ており、いったん流出したプラスチックの回収はほぼ不可能だ。また、芳香剤入りの洗濯用合成洗剤や柔軟剤には、小さなプラスチック製のカプセルに香り成分を入れたものが配合されていることもあるという。私たちは取り除く方法も知らないまま、毎日マイクロプラスチックを海に放っていると言える。

 ここではマイクロファイバーについての理解を深めたい。2018年の国連環境計画(UNEP)の報告によると、洗濯によるマイクロファイバーはプラスチックごみ総計(15年ベース)の3.2%(26万トン)、マイクロプラスチックの流出量の8.7%を占めるという。

 マイクロファイバー流出を防ぐには、糸くずフィルターと洗濯バッグが有効的だ。日本で市販されている洗濯機の多くは糸くずフィルターが付いており、洗濯後に繊維くずが貯まりある程度は防ぐことができる。フィルターをもすり抜けるマイクロファイバーには、洗濯バッグが有効的で、現在最も効果があるものの一つが“グッピーフレンド ウォッシング・バッグ(以下、グッピー)”だろう。“グッピー”はマイクロファイバーの脱落を元から防ぐように設計されており、滑らかな表面の素材とその構造により、洗濯中に切れるマイクロファイバーは少なくなる。これにより、衣類は保護され毛玉は避けられ、繊維の脱落は少なくなる。フラウンホーファー研究機構(UMSICHT)の一連のテストによると、合成繊維の衣服では“グッピー”なしで洗濯した場合と比較して、繊維の脱落が平均86%少なくなる結果が出たという。

 “グッピー”はパタゴニアの投資部門ティンシェット・ベンチャーズの投資を受け独ラングブレットが開発。17年に発売し、現在50カ国以上で販売されている。ラングブレットはマイクロプラスチック問題に対する社会の認知度を高めるため、ストップ マイクロ ウエイストを設立し、子どもたちに向けた教育活動も行っている。


【WWDJAPAN Educations】

【第2期】サステナビリティ・ディレクター養成講座
2022年9月30日(金)開講

 昨年初めて開催し好評を得た「サステナビリティ・ディレクター養成講座」を今年も開講。サステナビリティはこれからの企業経営の支柱や根底となるものであり、実践が急がれる事業の課題である。この課題についてのビジョンを描くリーダーの育成を目的に、必要な思考力・牽引力を身につける全7回のワークショップとなる。前半は各回テーマに沿った第一線で活躍する講師を迎え、講義後にはディスカッションやワークショップを通して課題を明確化し、実践に向けたアクションプランに繋げていく。

 また、受講者だけが参加できるオンライン・コミュニティーでは、「WWDJAPAN」が取り上げるサステナビリティに関する最新ニュースや知っておくべき注目記事をチェックでき、更に講義内容をより深く理解するための情報を「WWDJAPAN」編集部が届ける、まさに“サステナ漬け”の3カ月となる。
講義のみが受講できるオンラインコースも同時に受け付けています。


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「ソフネット」×「シックストックス」 ラインソックスの新作を発売

 「ソフネット(SOPHNET.)」は、ソックスブランド「シックストックス(CHICSTOCKS)」との2022-23年秋冬シーズンのコラボレーションソックスを7月29日正午に発売する。ソフショップ、ソフ オンラインストア、シックストックス オンラインショップなどで取り扱う。

 コラボは「シックストックス」のラインソックスをベースに、今季の「ソフネット」を象徴するカラーリングにアレンジした。抗菌防臭加工を施したドラロンコットンを使い、負担のかかる足裏はパイル編み、履き口は緩めのテンションで快適な履き心地を実現した。ブラック、ホワイト、ネイビーの3色で、M(24-26cm)とL(26-28cm)の2サイズ、価格は税込2750円。

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「フレイ アイディー」が倉科カナ起用 今秋の提案は「クラシック×艶めき」

 マッシュスタイルラボの「フレイ アイディー(FRAY I.D)」は、俳優の倉科カナを起用した2022年秋コレクションのプロモーションビジュアルを29日、同ブランド公式サイトで公開する。

 今季は“ソフィスティケイテッド・クチュール(Sophisticated Couture)”をテーマに、カッティングの美しさを追求したワンピース、テーラリングに力を入れたジャケット、コートなどを打ち出す。倉科は「フレイ アイディー」について、「自分の個性を引き出してくれるブランド。(『フレイ アイディー』の服を)一つ取り入れるだけで、普段のスタイリングを華やかにしてくれる」とコメント。キャンペーンビジュアルでは、ツイード素材のアイテムやロングブーツなどを取り入れたスタイルに、彩度の高いカラーやアートからインスピレーションを受けた柄などを差し、艶っぽく着こなしている。

 34歳の倉科は、20代後半〜30代をメインターゲットとするブランドのペルソナと一致。また22-23年秋冬はフェミニンな要素を抑えてクラシックなムードを強めており、「多面的な表情をもつ俳優で、ブランドの新しい魅力を引き出していただけると考えた」(同社)ことから起用に至った。

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「トッド スナイダー」が日本再上陸 ゴルフブランド「フットジョイ」とコラボ

 「トッド スナイダー(TODD SNYDER)」は、アクシネット ジャパン インクが手掛けるゴルフブランド「フットジョイ(FOOTJOY)」とコラボレーションし、ゴルフアパレルとシューズからなる“ブルースコレクション(BLUES COLLECTION)”を7月29日に発売する。フットジョイ公式オンラインストア、タイトリスト フットジョイフィッティングスタジオ藤沢、一部のゴルフ5プレステージで取り扱う。

 コレクションは、“1960年代、70年代のゴルフ界を代表する選手たちが、今のトーナメントに足を踏み入れたら、どのようなスタイルをするだろうか?”という問いをテーマにデザインした。主役となるのが「フットジョイ」を代表するシューズをベースに、ブルーのレザーでアクセントをつけたシューズ“ドライジョイズプレミア by トッド・スナイダー(DRYJOYS PREMIERE by TODD SNYDER)”だ。しなやかで軽量な防水レザーを使い、世界のメジャー大会でも使用されるパフォーマンスアウトソールを採用した。コラボレーションのために作られたカモフラージュ柄のシューズバッグを付属する。

 アパレルは、ポロシャツやパーカ、Tシャツ、ショートパンツ、ジョガー、帽子、バイザーなど豊富にラインアップする。ポロシャツには独自のピケ素材を採用したほか、パンツとショーツにはストレッチシアサッカーの素材に、ブルーカモフラージュとヴィンテージ「フットジョイ」ロゴを配した。

 「トッド スナイダー」は2017年2月末に国内4店舗を閉鎖し、2016-17年秋冬物を最後に国内での販売を終了していた。

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ハイトーンのヘアカラートレンドに対応 花王「エッセンシャル」からダメージ補修特化のトリートメント

 花王のヘアケアの主力ブランド「エッセンシャル(ESSENTIAL)」は、中核ライン“エッセンシャル ザ ビューティ”からトリートメントの新製品3種を9月10日に発売する。昨今のヘアトレンドにおけるハイトーンカラーの流行を受け開発。ブリーチなどで傷んだ髪のダメージを補修、バリア機能(湿度や摩擦など外部環境から髪を守る機能)を高めてからまりやパサつき、広がりなどを抑える。

 洗い流さないタイプの“髪のキメ美容ウォータートリートメント”(200mL、税込1320円※価格はいずれも編集部調べ)は保湿成分として加水分解コラーゲン、乳酸を配合した。みずみずしいテクスチャーで髪全体にムラなくいきわたり、根本から毛先までキメがそろった状態に整える。洗い流すタイプの“髪のキメ美容バリアトリートメント”(200g、同1320円)はひまわりシードオイル、セラミドES(ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン)の働きで髪本来のバリア機能を補修。スペシャルケアの“髪のキメ美容プレミアムヘアオイル”(60mL、同1078円)は18-MEAやアルガニアスピノサ核油が髪にツヤとまとまりを与える。

 ヘアサロンでのブリーチ率は2016〜21年にかけて約5倍に伸長している(同社調べ)。「人々の気分がヘアスタイルを楽しむ方向に変化している一方、ダメージの悩みとの間でジレンマを感じている人もいる。気になる髪の痛みをケアしながら、積極的に髪のおしゃれを楽しんでもらいたい」(同社)。

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【スナップ】パリコレの路上からvol.3 圧倒的華やかさだった「ケンゾー」会場の色柄使い

 「ケンゾー(KENZO)」が、2023年春夏シーズンのウィメンズ&メンズ・コレクションをパリで発表した。会場に集ったゲストたちは、花や動物など多彩な色柄で活気に満ちたコレクションに負けず劣らず。就任2シーズン目となるNigo=クリエイティブ・ディレクターが手掛けたコレクションをまとい、ショー会場を盛り上げた。ジェイデン・スミス(Jaden Smith)やアディソン・レイ(Addison Rae)、キット・コナー(Kit Conner)、ガリ(Ghali)、クロエ・チェリー(Chloe Cherry)といったミュージシャンや、ネットフリックス(NETFLIX)ドラマに出演する俳優陣ら、若い世代を代表するセレブリティの姿が目立った。日本からは、動画クリエイターでモデルのkemioと、インフルエンサーのよしミチ兄妹が来場。シグネチャーであるポピーの花柄はもちろん、タイガーのモチーフや、日本とフランスの地図の刺しゅう、作務衣を想起させる羽織りなど、Nigoらしい和洋折衷のスタイルが目立った。同ブランドの着用者以外も、派手なストリートウエアを個性的に着こなすゲストが多かった。

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「アンブッシュ」が「鉄腕アトム」との第2弾コラボアイテムを発表 フィギュアとネックレスを用意

 「アンブッシュ(AMBUSH)」は、手塚治虫の漫画作品「鉄腕アトム」とコラボレーションした第2弾アイテムを7月29日に発売する。東京・渋谷の旗艦店「アンブッシュ ワークショップ(AMBUSH WORKSHOP)」と渋谷パルコ内の「アンブッシュ ワークショップ2」、阪急うめだ本店内の「アンブッシュ ハンキュウウメダ」で取り扱う。

 今回は、アメリカ・カリフォルニア発のカルチャーショップ「ベイト(BAIT)」とトリプルコラボしたオールブラックの50体限定のフィギュアと、300本限定のネックレスを用意。どちらもアトムらしいポーズを象り、胸にハートのディテールをあしらうことで人間性を象徴している。価格はフィギュアが税込26万4000円、ネックレスが同2万7500円だ。

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衣料リサイクルのスタートアップに「ザラ」の親会社などが投資

 米ヴァージニア州ダンビルを拠点とする繊維リサイクル技術のスタートアップ企業サーク(CIRC)はこのほど、シリーズBラウンドで3000万ドル(約40億8000万円)の資金調達を実施した。ビル・ゲイツ(Bill Gates)が設立したブレイクスルーエネルギーベンチャーズ(BREAKTHROUGH ENERGY VENTURES)を筆頭に、「ザラ(ZARA)」の親会社のインディテックス(INDITEX)、米国の繊維メーカーのミリケン(MILLIKEN)、英資産運用会社ランズダウン・パートナーズ(LANSDOWNE PARTNERS)が出資すると発表している。

 サークの特許技術では、主に綿とポリエステルの混紡素材を分離し、新たな繊維にリサイクルする。創業者のピーター・マジェラノフスキー(Peter Majeranowski)によると、今回の資金調達により、すでに進行中のいくつかの商業およびブランドとの提携を完了させるという。また従業人数を約30人から50人近くまで増員する。

 欧米ではそのほかにも衣料リサイクルを拡大させる取り組みが進む。スタートアップ企業のアクセラレーティング サーキュラリティー(ACCELERATING CIRCULARITY)はこのほど、ポリエステル衣料のリサイクルをヨーロッパで試験的に開始した。アマゾン(AMAZON)やドイツのEC企業、ザランド(ZALANDO)など24企業および団体がパートナーとなり、消費者や企業による使用済みポリエステル繊維のリサイクルに焦点を当てる。

 創業者のカーラ・マグルーダー(Karla Magruder)社長によると、同社はノルウェーやスイス、英国、モロッコ、トルコのさまざまなバリューチェーンを代表する80以上のワーキンググループなどから協力を得ているという。ポリエステルのほかにも、インディテックスなどと共にセルロース繊維のトライアルも計画中だ。

 スウェーデンの繊維リサイクル企業であるリニューセル(RENEWCELL)は今年の初めに、日本のセルロース繊維メーカーであるダイワボウレーヨンとの提携を発表した。両社はリニューセルの100%リサイクル繊維原料である「サーキュロース(Circulose)」を使用した繊維の供給量の拡大を目指す。

 またリニューセルは、スイスの繊維メーカーでケミカルリサイクル型のセルロースフィラメント糸「ハイキューアイオニーク(HEIQ AEONIQ)」を製造するハイキュー(HEIQ)とも戦略的パートナーシップを締結している。

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衣料リサイクルのスタートアップに「ザラ」の親会社などが投資

 米ヴァージニア州ダンビルを拠点とする繊維リサイクル技術のスタートアップ企業サーク(CIRC)はこのほど、シリーズBラウンドで3000万ドル(約40億8000万円)の資金調達を実施した。ビル・ゲイツ(Bill Gates)が設立したブレイクスルーエネルギーベンチャーズ(BREAKTHROUGH ENERGY VENTURES)を筆頭に、「ザラ(ZARA)」の親会社のインディテックス(INDITEX)、米国の繊維メーカーのミリケン(MILLIKEN)、英資産運用会社ランズダウン・パートナーズ(LANSDOWNE PARTNERS)が出資すると発表している。

 サークの特許技術では、主に綿とポリエステルの混紡素材を分離し、新たな繊維にリサイクルする。創業者のピーター・マジェラノフスキー(Peter Majeranowski)によると、今回の資金調達により、すでに進行中のいくつかの商業およびブランドとの提携を完了させるという。また従業人数を約30人から50人近くまで増員する。

 欧米ではそのほかにも衣料リサイクルを拡大させる取り組みが進む。スタートアップ企業のアクセラレーティング サーキュラリティー(ACCELERATING CIRCULARITY)はこのほど、ポリエステル衣料のリサイクルをヨーロッパで試験的に開始した。アマゾン(AMAZON)やドイツのEC企業、ザランド(ZALANDO)など24企業および団体がパートナーとなり、消費者や企業による使用済みポリエステル繊維のリサイクルに焦点を当てる。

 創業者のカーラ・マグルーダー(Karla Magruder)社長によると、同社はノルウェーやスイス、英国、モロッコ、トルコのさまざまなバリューチェーンを代表する80以上のワーキンググループなどから協力を得ているという。ポリエステルのほかにも、インディテックスなどと共にセルロース繊維のトライアルも計画中だ。

 スウェーデンの繊維リサイクル企業であるリニューセル(RENEWCELL)は今年の初めに、日本のセルロース繊維メーカーであるダイワボウレーヨンとの提携を発表した。両社はリニューセルの100%リサイクル繊維原料である「サーキュロース(Circulose)」を使用した繊維の供給量の拡大を目指す。

 またリニューセルは、スイスの繊維メーカーでケミカルリサイクル型のセルロースフィラメント糸「ハイキューアイオニーク(HEIQ AEONIQ)」を製造するハイキュー(HEIQ)とも戦略的パートナーシップを締結している。

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ヨウジヤマモトの新プロジェクト“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”が第2弾コラボコレクションを発売

 ヨウジヤマモトの新コンセプチュアルプロジェクト“ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)”は、第2弾コラボコレクションを発表した。現在、公式サイトで取り扱い中だ。

 第2弾では、全4ブランド・アーティストとのコラボアイテムをラインアップする。ベルギー・アントワープ発のブランド「キエ アインツェルゲンガー(KIE EINZELGANGER)」とは“あらゆるシーン”で着用できるトップス3型を、小木“POGGY”基史の「ポギーザマン(POGGYTHEMAN)」とはアーティストのアダム・リスター(Adam Lister)による牡丹の絵を配したロングスリーブTシャツとTシャツの2型を、南部鉄器の老舗「鈴木盛久工房」とは文鎮とコースターの2型を、アーティストの天野タケルとは世界に1点の絵画を制作した。それぞれの価格は、「キエ アインツェルゲンガー」とが税込1万7600~2万4200円、「ポギーザマン」とが同1万1000~1万4300円、「鈴木盛久工房」とが同5500~8250円、天野タケルとが同110万円だ。

 “ワイルドサイド ヨウジヤマモト”は、ヨウジヤマモトを象徴する黒をコンセプトカラーに掲げ、ファッションだけでなくアートやインテリア、ライフスタイルなど、幅広いジャンルと協業したアイテムを展開するプロジェクトだ。

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「レイバン」が原宿キャットストリートに新店舗 “Harajuku”の文字を入れた限定“ウェイファーラー”も発売

 アイウエアブランドの「レイバン(RAY-BAN)」は7月29日、東京の原宿キャットストリートに新店舗をオープンする。国内9店舗目となる直営店で、面積は63㎡。約450種類の商品を並べる。

 内装は黒を基調に、ブランドのアイコンカラーである赤を象徴的に取り入れる。また、床には畳をイメージとしたデザインを組み込む。

 オープンを記念して、モダン(先セル)に“Harajuku”の文字を入れた“ウェイファーラー”(2万9590円税込、以下同)と“ラウンドメタル”(3万3990円)を各15点限定で発売する。

■レイバンストア 原宿店
オープン日:7月29日
時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
住所:東京都渋谷区神宮前5-25-4 バルカ1階

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ファッションセンターしまむらがゴルフウエア第2弾を販売 価格は1969円から

 ファッションセンターしまむら(以下、しまむら)は7月27日、ゴルフウエア第2弾の販売を始めた。

 第1弾に続き、チャンネル登録者数75万人(国内1位)のゴルフユーチューブチャンネル「ウームゴルフ(UUUM GOLF)」とコラボした商品と、35歳をターゲットにゴルフ場でも街中でも着られる服を提案するブランド「エイチケーワークスロンドングリーン(HK WORKS LONDON GREEN)」をラインアップする。価格は、「ウームゴルフ」のハーフジップTシャツと七分袖カットソーのセットが2420円(税込、以下同)、ジップアップブルゾンが2970円、パンツが2420円、パーカが1969円など。

 しまむらは、「良質なゴルフウエアを安心価格で購入いただきたい」と話す。

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ファッションセンターしまむらがゴルフウエア第2弾を販売 価格は1969円から

 ファッションセンターしまむら(以下、しまむら)は7月27日、ゴルフウエア第2弾の販売を始めた。

 第1弾に続き、チャンネル登録者数75万人(国内1位)のゴルフユーチューブチャンネル「ウームゴルフ(UUUM GOLF)」とコラボした商品と、35歳をターゲットにゴルフ場でも街中でも着られる服を提案するブランド「エイチケーワークスロンドングリーン(HK WORKS LONDON GREEN)」をラインアップする。価格は、「ウームゴルフ」のハーフジップTシャツと七分袖カットソーのセットが2420円(税込、以下同)、ジップアップブルゾンが2970円、パンツが2420円、パーカが1969円など。

 しまむらは、「良質なゴルフウエアを安心価格で購入いただきたい」と話す。

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ファッションセンターしまむらがゴルフウエア第2弾を販売 価格は1969円から

 ファッションセンターしまむら(以下、しまむら)は7月27日、ゴルフウエア第2弾の販売を始めた。

 第1弾に続き、チャンネル登録者数75万人(国内1位)のゴルフユーチューブチャンネル「ウームゴルフ(UUUM GOLF)」とコラボした商品と、35歳をターゲットにゴルフ場でも街中でも着られる服を提案するブランド「エイチケーワークスロンドングリーン(HK WORKS LONDON GREEN)」をラインアップする。価格は、「ウームゴルフ」のハーフジップTシャツと七分袖カットソーのセットが2420円(税込、以下同)、ジップアップブルゾンが2970円、パンツが2420円、パーカが1969円など。

 しまむらは、「良質なゴルフウエアを安心価格で購入いただきたい」と話す。

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「シュウ ウエムラ」人気ファンデーションシリーズにパウダータイプ登場 ビジュアルには8代目市川染五郎

 「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は8月1日、ベースメイク“アンリミテッド”シリーズから、ファンデーションとしても仕上げ用パウダーとしても活躍するマルチユースな“アンリミテッドヌード mopoファンデーション”(全8色、税込各6600円)を発売する(公式オンラインショップ、シュウトウキョウメイクアップボックスは先行発売中)。「アンリミテッド」シリーズのビジュアルには日本ブランドアンバサダーを務める歌舞伎俳優の8代目市川染五郎も登場する。

 新たに登場する“アンリミテッドヌード mopoファンデーション”は、スキンケア発想のクリーミーなテクスチャーが肌に吸い付くようにフィットする。日本産椿オイルを配合し、潤い感を保ちながらもサラっとした仕上がりがかなう。毛穴など気になる部分もナチュラルにカバーして透明感のあるソフトマットな肌へ導く。また、ツールを使い分けることで好みの仕上がりになるのも特徴だ。均一に薄く軽く仕上げたいときは“ペタル55ファンデーション ブラシ”(税込6600円)、家でも外出先でも簡単に仕上げたいときは専用の“デュアルサイド スポンジ”(税込550円)、より軽く仕上げたいときは“ブラシ27”(税込7150円)がおすすめだ。

 表参道の旗艦店「シュウ トウキョウ メイクアップ ボックス」では、“アンリミテッドヌード mopoファンデーション”の世界観が体験できる。お客の肌タイプや悩みに合わせてパーソナライズされた「フェイス ルーティン ボックス」が作れるワークショップイベントも開催する(7月30・31日、8月6・7日のみ。電話か店頭で予約が必要)。

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「シュウ ウエムラ」人気ファンデーションシリーズにパウダータイプ登場 ビジュアルには8代目市川染五郎

 「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は8月1日、ベースメイク“アンリミテッド”シリーズから、ファンデーションとしても仕上げ用パウダーとしても活躍するマルチユースな“アンリミテッドヌード mopoファンデーション”(全8色、税込各6600円)を発売する(公式オンラインショップ、シュウトウキョウメイクアップボックスは先行発売中)。「アンリミテッド」シリーズのビジュアルには日本ブランドアンバサダーを務める歌舞伎俳優の8代目市川染五郎も登場する。

 新たに登場する“アンリミテッドヌード mopoファンデーション”は、スキンケア発想のクリーミーなテクスチャーが肌に吸い付くようにフィットする。日本産椿オイルを配合し、潤い感を保ちながらもサラっとした仕上がりがかなう。毛穴など気になる部分もナチュラルにカバーして透明感のあるソフトマットな肌へ導く。また、ツールを使い分けることで好みの仕上がりになるのも特徴だ。均一に薄く軽く仕上げたいときは“ペタル55ファンデーション ブラシ”(税込6600円)、家でも外出先でも簡単に仕上げたいときは専用の“デュアルサイド スポンジ”(税込550円)、より軽く仕上げたいときは“ブラシ27”(税込7150円)がおすすめだ。

 表参道の旗艦店「シュウ トウキョウ メイクアップ ボックス」では、“アンリミテッドヌード mopoファンデーション”の世界観が体験できる。お客の肌タイプや悩みに合わせてパーソナライズされた「フェイス ルーティン ボックス」が作れるワークショップイベントも開催する(7月30・31日、8月6・7日のみ。電話か店頭で予約が必要)。

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「シュウ ウエムラ」人気ファンデーションシリーズにパウダータイプ登場 ビジュアルには8代目市川染五郎

 「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は8月1日、ベースメイク“アンリミテッド”シリーズから、ファンデーションとしても仕上げ用パウダーとしても活躍するマルチユースな“アンリミテッドヌード mopoファンデーション”(全8色、税込各6600円)を発売する(公式オンラインショップ、シュウトウキョウメイクアップボックスは先行発売中)。「アンリミテッド」シリーズのビジュアルには日本ブランドアンバサダーを務める歌舞伎俳優の8代目市川染五郎も登場する。

 新たに登場する“アンリミテッドヌード mopoファンデーション”は、スキンケア発想のクリーミーなテクスチャーが肌に吸い付くようにフィットする。日本産椿オイルを配合し、潤い感を保ちながらもサラっとした仕上がりがかなう。毛穴など気になる部分もナチュラルにカバーして透明感のあるソフトマットな肌へ導く。また、ツールを使い分けることで好みの仕上がりになるのも特徴だ。均一に薄く軽く仕上げたいときは“ペタル55ファンデーション ブラシ”(税込6600円)、家でも外出先でも簡単に仕上げたいときは専用の“デュアルサイド スポンジ”(税込550円)、より軽く仕上げたいときは“ブラシ27”(税込7150円)がおすすめだ。

 表参道の旗艦店「シュウ トウキョウ メイクアップ ボックス」では、“アンリミテッドヌード mopoファンデーション”の世界観が体験できる。お客の肌タイプや悩みに合わせてパーソナライズされた「フェイス ルーティン ボックス」が作れるワークショップイベントも開催する(7月30・31日、8月6・7日のみ。電話か店頭で予約が必要)。

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「サボン」がアイスクリームショップを限定オープン 夏の限定コレクション発売記念で

 「サボン(SABON)」は、ウォーターミントをテーマにした“ミンティ・スパーク リミテッドコレクション”の発売を記念し、7月30日から期間限定のアイスクリームショップを常設スパ「サボン アトリエ スパ(SABON ATELIER SPA)」にオープンする。

 同コレクションはレモンとペパーミントをブレンドした爽やかな香りで、ボディースクラブやシャワーオイル、シャンプー、ハンド用ジェルなどバリエーション豊富なアイテムをそろえる。

 ショップでは、“ミンティ・スパーク”と“マンゴー・キウイ”の2種類のフレーバーで作ったオリジナルのフルーツアイスクリームとレモネードを販売する。“ミンティ・スパーク”は、ミントとライム、レモンをベースにした清涼感ある味で、“マンゴー・キウイ”は新鮮なマンゴーとキウイ、植物由来のアイスクリームを使用し、夏らしい味を楽しむことができる。

■アイスクリームショップ
会期:7月30日〜8月3日、8月10〜14日
場所:サボン アトリエ スパ
住所:目黒区上目黒1-17-3

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ヘアメイクGeorgeが厳選 秋のおすすめアイシャドウパレット【新製品レコメンド】

 美容業界で活躍する識者をゲストに招き、注目の新製品を紹介する。今月は、ヘア&メイクアップアーティストのGeorgeが、「秋におすすめのアイシャドウパレット」をテーマに新製品をピックアップ。

この秋はアイシャドウパレットが豊富!
大人も楽しめる、くすみピンクやテラコッタカラーに注目

 秋の新作アイシャドウパレットは、くすみピンクやテラコッタのような大人が使いやすいカラーが豊富。また、ヌーディーカラーやポイントカラーが入っているものが多く、アイメイクがより楽しめる。「アディクション」は今までは単色カラーのイメージが強かったが、パレットが出たことで今季特に注目している。単色カラーの良さがパレットになってさらにパワーアップした。色味がしっかりのるので、ブラシを使って濃淡をつけるのがおすすめ。下まぶたにもカラーを使ってみてほしい。この秋はパレットをいくつかそろえて、アイメイクを思う存分楽しんでもらいたい。

8月5日発売
アディクション(ADDICTION)

 7年ぶりに4色のアイシャドウパレットを定番品として発売する。全11種のうち6種がベーシック、5種が遊び心を加えたカラーリングで、時代を超えて受け継がれるような普遍的な美しさを表現した。単色アイシャドウで人気の質感を加えるなど使いやすさにもこだわったベルベットのようにやわらかな質感と肌に溶け込む透明感が美しいニュアンスを作り出す。

 パレットになってパワーアップ。マットや、シアー、ラメ感のバランスがとてもいい。重ねることで美しいニュアンスが生まれ、目元の印象が華やかでおしゃれになる。(George)

8月5日発売
セルヴォーク(CELVOKE)

 アイシャドウを全面リニューアルし、新たに登場するアイシャドウパレットは、計算し尽くされた色と質感の4色を組み合わせた全5色をラインアップ。植物由来オイルを高配合し、しっとりとした質感がさらにアップした。“03ネオテラコッタ”は、ブランドの原点であるテラコッタに絶妙なレッドニュアンスをまとわせたカラーで、目元に圧倒的な存在感を宿す。

 1度塗りで奥行きのあるきれいな発色をかなえてくれる。「簡単におしゃれになりたいならこれを使うべし」とみんなにすすめたくなる。質感がしっとりしているので、密着度もいい。(George)

8月3日発売
エトヴォス(ETVOS)

 目元に奥行きを生み出すピンクモーブのアイシャドウパレットが限定で登場する。上品なモーブと華やかにきらめくグリッターがクラシックなムード漂う印象的なまなざしを作り出す。精製度の高いミネラルを使用することで、肌への密着度が高く、くすみにくく艶めく仕上がり。石けんで落とすことができ、さらに保湿成分配合でデリケートな目元をケアする。

8月5日発売
ディオール(DIOR)

 人気アイシャドウパレットの秋の限定カラーは、ブランドロゴを大胆にデザインした赤やオレンジ、コッパーなどを秋の彩りを取り入れた2色をそろえる。“889 リフレクション”は、赤を中心に、サテン ベージュ、ブロンズ レッド、ローズウッド、ライト ブラウンの5色をセット。クチュールのようなエレガントなルックをかなえる。

8月26日発売
スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)

 絶妙なバランスにこだわったよりすぐりのヌードベージュで構成したアイカラーとハイライトをセットにしたマルチパレット。アイカラーは、マットやパールなど質感の異なる4色を重ねることで奥行きのある表情を演出する。締め色はアイブロウにも。ハイライトはチークやフェイスバウダーとしても使用でき、骨格をナチュラルに際立たせる。

8月3日発売
アンプリチュード(AMPLITUDE)

 “大人のピンク”をテーマに1960年代の女優にインスパイアを受けた秋冬のメイクアップコレクションから、人気アイシャドウパレットの新色と限定色が登場する。クリームベース、乾式アイシャドウ、湿式アイシャドウの3つの異なる質感を重ねることで目元の“透き通る感”を演出。ピンクをベースに洗練された多彩なメイクをかなえる全5色をそろえる。

8月5日発売
RMK

 4色のカラーパレットは、深みや色の濃淡、質感をミックスさせることで曖昧なニュアンスが楽しめる。バーガンディを軸に色っぽさと可愛さの絶妙なバランスを演出する“ラプソディー ローズ”と、ダークレッドのマルーンカラーを軸にクールさと甘さを兼ね備えた“クール ロマンス”の2種をラインアップ。重ねても粉っぽさがなく美しい発色がかなう。

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ヘアメイクGeorgeが厳選 秋のおすすめアイシャドウパレット【新製品レコメンド】

 美容業界で活躍する識者をゲストに招き、注目の新製品を紹介する。今月は、ヘア&メイクアップアーティストのGeorgeが、「秋におすすめのアイシャドウパレット」をテーマに新製品をピックアップ。

この秋はアイシャドウパレットが豊富!
大人も楽しめる、くすみピンクやテラコッタカラーに注目

 秋の新作アイシャドウパレットは、くすみピンクやテラコッタのような大人が使いやすいカラーが豊富。また、ヌーディーカラーやポイントカラーが入っているものが多く、アイメイクがより楽しめる。「アディクション」は今までは単色カラーのイメージが強かったが、パレットが出たことで今季特に注目している。単色カラーの良さがパレットになってさらにパワーアップした。色味がしっかりのるので、ブラシを使って濃淡をつけるのがおすすめ。下まぶたにもカラーを使ってみてほしい。この秋はパレットをいくつかそろえて、アイメイクを思う存分楽しんでもらいたい。

8月5日発売
アディクション(ADDICTION)

 7年ぶりに4色のアイシャドウパレットを定番品として発売する。全11種のうち6種がベーシック、5種が遊び心を加えたカラーリングで、時代を超えて受け継がれるような普遍的な美しさを表現した。単色アイシャドウで人気の質感を加えるなど使いやすさにもこだわったベルベットのようにやわらかな質感と肌に溶け込む透明感が美しいニュアンスを作り出す。

 パレットになってパワーアップ。マットや、シアー、ラメ感のバランスがとてもいい。重ねることで美しいニュアンスが生まれ、目元の印象が華やかでおしゃれになる。(George)

8月5日発売
セルヴォーク(CELVOKE)

 アイシャドウを全面リニューアルし、新たに登場するアイシャドウパレットは、計算し尽くされた色と質感の4色を組み合わせた全5色をラインアップ。植物由来オイルを高配合し、しっとりとした質感がさらにアップした。“03ネオテラコッタ”は、ブランドの原点であるテラコッタに絶妙なレッドニュアンスをまとわせたカラーで、目元に圧倒的な存在感を宿す。

 1度塗りで奥行きのあるきれいな発色をかなえてくれる。「簡単におしゃれになりたいならこれを使うべし」とみんなにすすめたくなる。質感がしっとりしているので、密着度もいい。(George)

8月3日発売
エトヴォス(ETVOS)

 目元に奥行きを生み出すピンクモーブのアイシャドウパレットが限定で登場する。上品なモーブと華やかにきらめくグリッターがクラシックなムード漂う印象的なまなざしを作り出す。精製度の高いミネラルを使用することで、肌への密着度が高く、くすみにくく艶めく仕上がり。石けんで落とすことができ、さらに保湿成分配合でデリケートな目元をケアする。

8月5日発売
ディオール(DIOR)

 人気アイシャドウパレットの秋の限定カラーは、ブランドロゴを大胆にデザインした赤やオレンジ、コッパーなどを秋の彩りを取り入れた2色をそろえる。“889 リフレクション”は、赤を中心に、サテン ベージュ、ブロンズ レッド、ローズウッド、ライト ブラウンの5色をセット。クチュールのようなエレガントなルックをかなえる。

8月26日発売
スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)

 絶妙なバランスにこだわったよりすぐりのヌードベージュで構成したアイカラーとハイライトをセットにしたマルチパレット。アイカラーは、マットやパールなど質感の異なる4色を重ねることで奥行きのある表情を演出する。締め色はアイブロウにも。ハイライトはチークやフェイスバウダーとしても使用でき、骨格をナチュラルに際立たせる。

8月3日発売
アンプリチュード(AMPLITUDE)

 “大人のピンク”をテーマに1960年代の女優にインスパイアを受けた秋冬のメイクアップコレクションから、人気アイシャドウパレットの新色と限定色が登場する。クリームベース、乾式アイシャドウ、湿式アイシャドウの3つの異なる質感を重ねることで目元の“透き通る感”を演出。ピンクをベースに洗練された多彩なメイクをかなえる全5色をそろえる。

8月5日発売
RMK

 4色のカラーパレットは、深みや色の濃淡、質感をミックスさせることで曖昧なニュアンスが楽しめる。バーガンディを軸に色っぽさと可愛さの絶妙なバランスを演出する“ラプソディー ローズ”と、ダークレッドのマルーンカラーを軸にクールさと甘さを兼ね備えた“クール ロマンス”の2種をラインアップ。重ねても粉っぽさがなく美しい発色がかなう。

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世界に誇る日本の絞り染め”有松絞り”の魅力 ファッションデザイナー高谷健太と巡る“ときめき、ニッポン。”第7回

 昨年、山梨県西桂町にある機織り企業、武藤を訪問した際に、面白い出来事があった。約束の時間に同社の代表をたずねると、同じ時間に客人がもう一人訪れたのだ。明らかにダブルブッキングである。「あれ?」という空気が漂った後、代表がにこりと笑って「せっかくの機会なので、お二人を会わせたかったんです」と言った。これが、有松絞りの若手作家、藤井祥二さんとの出会いだった。

 藤井さんが手掛ける“有松絞り”とは、愛知県名古屋市の有松・鳴海地域で作られる絞り染めの織物のこと。江戸時代の初め、徳川家康が江戸に幕府を開いて間もない頃に東海道のこの地域に竹田庄九郎らが新しい町を開き、街道を行き交う旅人のために絞り染めの手ぬぐいを作って売り出したことが、有松絞りの始まりとされている。100種以上の絞りや染色の技法から生み出される複雑で繊細な文様は、世界に誇る日本の伝統産業のひとつだ。

 この有松絞りには、寛斎も僕も思い入れがある。2004年、日本武道館の床全面に水を張った「KANSAI SUPER SHOW(寛斎スーパーショー) アボルダージュ」において、有松絞りを施した浴衣姿の女性陣の舞いによって、幽玄で情緒溢れる情景を演出したのだ。ダークブルーの照明と、深い藍の中に艶やかに白地が散った浴衣のコントラストがとても美しかった。

 このシーンに使った浴衣は、有松絞りの研究に一生を捧げた、故・竹田耕三さんに製作してもらったもの。竹田さんは、先述の竹田庄九郎の流れをくむ竹田嘉兵衛商店の旧家に生まれ、有松絞りの可能性を幅広い分野で広げた人物だ。

 そんなことを思い出しながら、藤井さんの作品を見るために有松に赴くと、「竹田嘉兵衛商店の日本間をお借りしているので、是非そこで作品を見て欲しい」と提案を受けた。実に不思議な巡り合わせだ。同商店の日本間は、藤井さんの作品によって、完璧な芸術空間になっていた。昼下がりの日の光をまとった羽衣のようなストールに、竹田嘉兵衛商店の美しい庭園が浮かび上がる。絞り染めが施された生地は、すべて武藤で織られた超極薄のシルクやカシミヤ、麻だ。有松絞りとともに歩んだ同商店の歴史と、先人たちの知恵が、今日の職人の中に息づいていること。そしてその伝統技術が、今なお進化し続けていることを深く感じた。同時に、藤井さんの強いこだわりと美意識、心血を注いだ作品への愛がひしひしと伝わってきた。

 今回は、そんな若き染色家、藤井さんへのインタビューをお届けする。

高谷:藤井さんとお会いするたびに、有松絞りはもちろん、日本の伝統産業の未来に対する考えを聞いてワクワクしています。そもそも、藤井さんはどういった経緯で染色家になったのでしょうか?

藤井祥二カゴノトリ代表(以下、藤井):もともと学生時代に名古屋の大学でプロダクトデザインを学んでいて、地場産業を学ぶ授業で、鳴海の会社と絞り染めの風呂敷を作る機会があったんです。絞りや染めの基礎や歴史を学ぶ中で、「将来は伝統産業やそこで働く人々にフィーチャーをしたものづくりをしたい」と思うようになりました。そこで、まずは実際に全国の現場を見て回る必要があると思い、大学を1年間休学して日本全国の伝統産業を巡る旅を始めました。各地の工房に赴いて、時には半年ほどキャンプ場にテントを張って生活することもありましたね。最終的にどこに根を張って仕事をしようかと考えたときに、何の所縁もない若者を温かく迎え入れてくれた有松という産地の懐の広さに引かれて、ここで仕事を続けています。

高谷:有松との出会いは、藤井さんの運命だったようですね。

藤井:はい。有松絞りの仕事をゼロから始めた当初は、住む家も、作業する場所もなくてとても苦労しましたが、学生時代から交流のあった有松の人々が応援してくれました。その一人が、竹田耕三さんでした。

高谷:そうだったのですか。藤井さんの人柄とバイタリティーが、有松の方々にとっても大きな刺激になったんでしょう。

藤井:そうだとうれしいです。作家を目指した理由は、単純にものづくりに興味があったからではありません。社会との柔軟な関わり方を模索して、作家という道を選んだのです。

高谷:というと?

藤井:社会で生きていくためには、大学や専門学校を出て会社に就職することが一般的ですが、そういった現状に対して違和感がありました。社会ともっと柔軟に関わる方法はないかを考えたとき、有松のような“産地”がその答えになるのではないかと思うようになったんです。

高谷:なるほど。作品はもちろん、 人生の選択肢として“作家としての生き方”を世の中に発信しているのですね。そんな藤井さんが考える、有松絞りの魅力とは?

藤井:布を通して光の陰影を感じられるところでしょうか。どれだけ作品を作っても、毎回新しい発見があります。ほかには、人々の暮らしの中で自然に生まれた民芸品とは異なり、“東海道を行き交う人々のお土産”として生み出されたという点も面白い。売れるためには、時流にあわせて人々の心に刺さるもの作り続けなくていけないから、柔軟な発想で技術が多様化してきたんだと思います。

高谷:絞り染めは、アフリカをはじめインドや東南アジア、紀元前の古代アンデス文明でも行われていたようで、その歴史に比べると、有松絞りの歴史は400年ほどなのに、世界に類を見ない100種以上の技法が編み出されている。それには、“お土産”としてのルーツが大いに関係していそうですね。一方で、技法ひとつひとつが芸術性の高さも備えているし、一人の職人が一生をかけてひとつの技術を極めて受け継いでいく“一人一芸”の考えも素晴らしい。この商売と伝統の2面性が、有松染めの魅力かもしれません。

 そんな藤井さんは、有松絞りをはじめとした伝統産業の未来についてどんなことを考えていますか?

藤井:伝統産業には、技術やものの価値だけでなく、目に見えない価値があります。職人がものづくりにどう向き合うか、どうやって商売を成り立たせるかはもちろん、その地域に根付いた歴史や文化、教育的な価値も含めて、もっと多面的に考えて、いろんな立場の人々が関わるようにしなくてはいけないと思います。

高谷:今、挑戦していることはなんですか?

藤井:10月に開催する個展に向けて、“紙と布のあいだ”をテーマに素材や繊維について研究を重ねています。最近は「参九染太郎(さんきゅうそめたろう)」という事業名で、持ち込まれた古着を絞り染めの技術で好きな色に染め替えるプロジェクトも始めました。 “伝統”という重厚なイメージは置いておいて、気軽に絞り染めを楽しんでもらうために考えたもので、価格は1着あたり3900円。参加者の中には「絞り染めを勉強したい」という人もいるので、こうした取り組みを通して作り手としての第一歩を踏み出してもらえたらうれしいですね。7月30日にスタートする国際芸術祭「あいち2022(有松地区)」では、有松の次世代メンバーを中心に「有松ゆかたまつり」という催しを企画します。会場に、寛斎さんと竹田耕三さんがコラボした有松絞りの浴衣を展示できることも、とても楽しみにしています。


 昨今の有松では、藤井さんや竹田嘉兵衛商店の竹田昌弘さんなど次なる世代の方々が、職人と絞り屋という見えない分断の溝を埋めるべく、積極的に連携事業を重ねている。伝統と革新が互いに刺激し合うことで、今、町そのものが熱気を帯びているのだ。

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世界に誇る日本の絞り染め”有松絞り”の魅力 ファッションデザイナー高谷健太と巡る“ときめき、ニッポン。”第7回

 昨年、山梨県西桂町にある機織り企業、武藤を訪問した際に、面白い出来事があった。約束の時間に同社の代表をたずねると、同じ時間に客人がもう一人訪れたのだ。明らかにダブルブッキングである。「あれ?」という空気が漂った後、代表がにこりと笑って「せっかくの機会なので、お二人を会わせたかったんです」と言った。これが、有松絞りの若手作家、藤井祥二さんとの出会いだった。

 藤井さんが手掛ける“有松絞り”とは、愛知県名古屋市の有松・鳴海地域で作られる絞り染めの織物のこと。江戸時代の初め、徳川家康が江戸に幕府を開いて間もない頃に東海道のこの地域に竹田庄九郎らが新しい町を開き、街道を行き交う旅人のために絞り染めの手ぬぐいを作って売り出したことが、有松絞りの始まりとされている。100種以上の絞りや染色の技法から生み出される複雑で繊細な文様は、世界に誇る日本の伝統産業のひとつだ。

 この有松絞りには、寛斎も僕も思い入れがある。2004年、日本武道館の床全面に水を張った「KANSAI SUPER SHOW(寛斎スーパーショー) アボルダージュ」において、有松絞りを施した浴衣姿の女性陣の舞いによって、幽玄で情緒溢れる情景を演出したのだ。ダークブルーの照明と、深い藍の中に艶やかに白地が散った浴衣のコントラストがとても美しかった。

 このシーンに使った浴衣は、有松絞りの研究に一生を捧げた、故・竹田耕三さんに製作してもらったもの。竹田さんは、先述の竹田庄九郎の流れをくむ竹田嘉兵衛商店の旧家に生まれ、有松絞りの可能性を幅広い分野で広げた人物だ。

 そんなことを思い出しながら、藤井さんの作品を見るために有松に赴くと、「竹田嘉兵衛商店の日本間をお借りしているので、是非そこで作品を見て欲しい」と提案を受けた。実に不思議な巡り合わせだ。同商店の日本間は、藤井さんの作品によって、完璧な芸術空間になっていた。昼下がりの日の光をまとった羽衣のようなストールに、竹田嘉兵衛商店の美しい庭園が浮かび上がる。絞り染めが施された生地は、すべて武藤で織られた超極薄のシルクやカシミヤ、麻だ。有松絞りとともに歩んだ同商店の歴史と、先人たちの知恵が、今日の職人の中に息づいていること。そしてその伝統技術が、今なお進化し続けていることを深く感じた。同時に、藤井さんの強いこだわりと美意識、心血を注いだ作品への愛がひしひしと伝わってきた。

 今回は、そんな若き染色家、藤井さんへのインタビューをお届けする。

高谷:藤井さんとお会いするたびに、有松絞りはもちろん、日本の伝統産業の未来に対する考えを聞いてワクワクしています。そもそも、藤井さんはどういった経緯で染色家になったのでしょうか?

藤井祥二カゴノトリ代表(以下、藤井):もともと学生時代に名古屋の大学でプロダクトデザインを学んでいて、地場産業を学ぶ授業で、鳴海の会社と絞り染めの風呂敷を作る機会があったんです。絞りや染めの基礎や歴史を学ぶ中で、「将来は伝統産業やそこで働く人々にフィーチャーをしたものづくりをしたい」と思うようになりました。そこで、まずは実際に全国の現場を見て回る必要があると思い、大学を1年間休学して日本全国の伝統産業を巡る旅を始めました。各地の工房に赴いて、時には半年ほどキャンプ場にテントを張って生活することもありましたね。最終的にどこに根を張って仕事をしようかと考えたときに、何の所縁もない若者を温かく迎え入れてくれた有松という産地の懐の広さに引かれて、ここで仕事を続けています。

高谷:有松との出会いは、藤井さんの運命だったようですね。

藤井:はい。有松絞りの仕事をゼロから始めた当初は、住む家も、作業する場所もなくてとても苦労しましたが、学生時代から交流のあった有松の人々が応援してくれました。その一人が、竹田耕三さんでした。

高谷:そうだったのですか。藤井さんの人柄とバイタリティーが、有松の方々にとっても大きな刺激になったんでしょう。

藤井:そうだとうれしいです。作家を目指した理由は、単純にものづくりに興味があったからではありません。社会との柔軟な関わり方を模索して、作家という道を選んだのです。

高谷:というと?

藤井:社会で生きていくためには、大学や専門学校を出て会社に就職することが一般的ですが、そういった現状に対して違和感がありました。社会ともっと柔軟に関わる方法はないかを考えたとき、有松のような“産地”がその答えになるのではないかと思うようになったんです。

高谷:なるほど。作品はもちろん、 人生の選択肢として“作家としての生き方”を世の中に発信しているのですね。そんな藤井さんが考える、有松絞りの魅力とは?

藤井:布を通して光の陰影を感じられるところでしょうか。どれだけ作品を作っても、毎回新しい発見があります。ほかには、人々の暮らしの中で自然に生まれた民芸品とは異なり、“東海道を行き交う人々のお土産”として生み出されたという点も面白い。売れるためには、時流にあわせて人々の心に刺さるもの作り続けなくていけないから、柔軟な発想で技術が多様化してきたんだと思います。

高谷:絞り染めは、アフリカをはじめインドや東南アジア、紀元前の古代アンデス文明でも行われていたようで、その歴史に比べると、有松絞りの歴史は400年ほどなのに、世界に類を見ない100種以上の技法が編み出されている。それには、“お土産”としてのルーツが大いに関係していそうですね。一方で、技法ひとつひとつが芸術性の高さも備えているし、一人の職人が一生をかけてひとつの技術を極めて受け継いでいく“一人一芸”の考えも素晴らしい。この商売と伝統の2面性が、有松染めの魅力かもしれません。

 そんな藤井さんは、有松絞りをはじめとした伝統産業の未来についてどんなことを考えていますか?

藤井:伝統産業には、技術やものの価値だけでなく、目に見えない価値があります。職人がものづくりにどう向き合うか、どうやって商売を成り立たせるかはもちろん、その地域に根付いた歴史や文化、教育的な価値も含めて、もっと多面的に考えて、いろんな立場の人々が関わるようにしなくてはいけないと思います。

高谷:今、挑戦していることはなんですか?

藤井:10月に開催する個展に向けて、“紙と布のあいだ”をテーマに素材や繊維について研究を重ねています。最近は「参九染太郎(さんきゅうそめたろう)」という事業名で、持ち込まれた古着を絞り染めの技術で好きな色に染め替えるプロジェクトも始めました。 “伝統”という重厚なイメージは置いておいて、気軽に絞り染めを楽しんでもらうために考えたもので、価格は1着あたり3900円。参加者の中には「絞り染めを勉強したい」という人もいるので、こうした取り組みを通して作り手としての第一歩を踏み出してもらえたらうれしいですね。7月30日にスタートする国際芸術祭「あいち2022(有松地区)」では、有松の次世代メンバーを中心に「有松ゆかたまつり」という催しを企画します。会場に、寛斎さんと竹田耕三さんがコラボした有松絞りの浴衣を展示できることも、とても楽しみにしています。


 昨今の有松では、藤井さんや竹田嘉兵衛商店の竹田昌弘さんなど次なる世代の方々が、職人と絞り屋という見えない分断の溝を埋めるべく、積極的に連携事業を重ねている。伝統と革新が互いに刺激し合うことで、今、町そのものが熱気を帯びているのだ。

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ロンハーマンがNYブランド「BY. ボニー ヤング」とチャリティー企画

 ロンハーマン(RON HERMAN)は、社会貢献活動「ファンデーション1976(Foundation1976)」の一環で、ニューヨーク発の「BY. ボニー ヤング(BY.BONNIE YOUNG)」による「プレイドプロジェクト」コレクションのオーダー会を実施する。ロンハーマン千駄ヶ谷店では7月30日に、ロンハーマン大阪店では8月11日に開始する。

 インド・カシミール地方の女性たちが手編みで作る100%アップサイクルカシミアの大判ショールを主要素材に用いて、コロナ禍で仕事と収入を失った現地の女性たちの雇用創出につなげる。また、ニューヨークで女性の路上生活者が急増していることを受け、ウィン・ファウンデーションを通じて1着につき1枚のブランケットを路上で生活する女性と子どもたちに寄付する。

 コレクションは、レースアップコルセット(23万1000円)とドレープスカート(24万2000円)、オーバーサイズのブラウス(13万2000円)、パンツ(12万1000円)、シャツドレス(29万7000円)をそろえる。

 デザイナーのボニー・ヤング(Bonnie Young)は、「ロンハーマンと一緒にこのプロジェクトに取り組むことで、『私たちはみんなつながっている』という信念を確認できた。国籍、人種、宗教、性別に関わらず、私たちはみんな人間で、基本的な生活必需品を手に入れる権利がある。私にとってよりよい未来とは、貧困を減らし、犯罪を減らし、戦争をなくし、政治的な信条や違いに関係なく、全ての国と政治家が一つの人類として力を合わせ、私たちの故郷である地球の再生に取り組んでいくことを意味する」とコメントを寄せた。

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ロンハーマンがNYブランド「BY. ボニー ヤング」とチャリティー企画

 ロンハーマン(RON HERMAN)は、社会貢献活動「ファンデーション1976(Foundation1976)」の一環で、ニューヨーク発の「BY. ボニー ヤング(BY.BONNIE YOUNG)」による「プレイドプロジェクト」コレクションのオーダー会を実施する。ロンハーマン千駄ヶ谷店では7月30日に、ロンハーマン大阪店では8月11日に開始する。

 インド・カシミール地方の女性たちが手編みで作る100%アップサイクルカシミアの大判ショールを主要素材に用いて、コロナ禍で仕事と収入を失った現地の女性たちの雇用創出につなげる。また、ニューヨークで女性の路上生活者が急増していることを受け、ウィン・ファウンデーションを通じて1着につき1枚のブランケットを路上で生活する女性と子どもたちに寄付する。

 コレクションは、レースアップコルセット(23万1000円)とドレープスカート(24万2000円)、オーバーサイズのブラウス(13万2000円)、パンツ(12万1000円)、シャツドレス(29万7000円)をそろえる。

 デザイナーのボニー・ヤング(Bonnie Young)は、「ロンハーマンと一緒にこのプロジェクトに取り組むことで、『私たちはみんなつながっている』という信念を確認できた。国籍、人種、宗教、性別に関わらず、私たちはみんな人間で、基本的な生活必需品を手に入れる権利がある。私にとってよりよい未来とは、貧困を減らし、犯罪を減らし、戦争をなくし、政治的な信条や違いに関係なく、全ての国と政治家が一つの人類として力を合わせ、私たちの故郷である地球の再生に取り組んでいくことを意味する」とコメントを寄せた。

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「クレ・ド・ポー ボーテ」誕生40周年記念 40個のダイヤモンドをちりばめた176万円の“ラ・クレーム”

 資生堂のグローバルラグジュアリーブランド「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」は、ブランド誕生40周年を記念して仏・パリのジュエラーであるエリー・トップとコラボした特別コレクション“ラディアントスカイ”(全2品、税込71万5000円、税込176万円※編集部調べ)を各2個ずつ数量限定で発売する。日本国内では9月下旬に伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店の2店舗限定で販売する。

 40周年記念プレミアムコレクション“ラディアントスカイ”は、天空から地上を照らす輝きの源である太陽と、厳かな光を讃える月から発想を得たジュエリーに、ブランドを象徴するアイテム“ラ・クレーム”と、リップスティック“ルージュアレーブル”をそれぞれ収めた数量限定品。「自らの手で描くことで、人間と天体のつながりを感じることができる」というエリー・トップの思いから、同コレクションはスケッチの段階からすべて手作業で進められた。

 “ラ・クレーム”がセットされた“ソレイユ ジョアイエ”(30g、税込176万円)は、18金ゴールドのヴェルメイユとシルバー925を組み合わせた宝石箱。40個のダイヤモンドがちりばめられているペンダントで宝石箱の鍵を開くと、24金ゴールドでコーティングされた“ラ・クレーム”が姿を現す。“ラ・クレーム”を取り出した後はジュエリーボックスとしても使用できる。

 “ルージュアレーブル”がセットされた“リューヌ ジョアイエール”(4本セット、税込71万5000円)は、リップケースは24金ゴールドでコーティングされ、両面鏡はダイヤモンドのスタッズが天面にあしらわれている。

 アイテムの詳細は、40周年プレミアムコレクション「ラディアントスカイ」特設サイトで案内する。特設サイトは9月1日公開予定。

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伊勢丹新宿店×「ワンピース」の夏のコラボイベント 限定アパレルやスイーツ、100枚限りの“石板アート”を販売

 伊勢丹新宿本店は店頭とオンラインで、「ワンピース(ONE PIECE)」とコラボしたイベント「劇場版『ONE PIECE FILM RED』×伊勢丹」を8月3日から開催する。イベントではブランドコラボアイテムや限定フードメニューを販売する。本館2階のセンターパーク/ザ・ステージ#2では8月9日までアートやアパレルを取り扱い、映画の原価や設定画、台本を展示する。また、伊勢丹新宿店の人気カフェ、レストランでは8月31日までコラボメニューを提供し、店によって異なる限定ノベルティも用意する。そのほか、本館6階のハッピーホームキッチンや本館地下1階のフードコレクションでも限定商品をそろえる。

 センターパーク/ザ・ステージ#2では、100枚限定の石板型立体アート(13万2000円、税込以下同)を抽選販売する。アパレルはイラストレーターの三枝かりんによる描き下ろしTシャツ(6600円)や、オリジナルトイの「シークレットベース(SECRET BASE)」と日本のポップカルチャーをアパレルに落とし込む「アーティメーション(ARTIMATION)」がコラボしたTシャツ(6600円)をそろえる。

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「メゾン マルジェラ」が新ライン“アイコンズ”のポップアップ 伊勢丹新宿本店で開催

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は、2021-22年秋冬シーズンに立ち上げた新ライン“アイコンズ”のポップアップを8月3〜16日に伊勢丹新宿本店で開催する。

 「アイコンズ」は継続性、ジェンダーレス、ロンジェビティ(長命)、オーセンティシティ(信頼性)といった新しい価値観を反映したもので、同ブランドならではの普遍的なスタイルとクラフツマンシップを打ち出している。

 ポップアップでは、キルティング素材を用いた“グラム スラム”コートをはじめ、カフ部分に“メモリー・オブ”のステッチをあしらったテーラードジャケットとコート、穿くたびに剥がれて経年変化を楽しめる“ビアンケット”加工を取り入れたデニムアイテムなど、バリエーション豊富に用意する。

■ポップアップ
会期:8月3〜16日
場所:伊勢丹新宿店本館1階 ザ・ステージ
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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「ピーチ・ジョン」とお笑い芸人バービーのコラボ第5弾が登場 初となるアパレルの先行受注や発売イベントも

 「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」は7月27日、お笑い芸人のフォーリンラブ バービーとのコラボレーションを発売した。今回のコラボは第5弾、新たにアパレルが加わり、新ビジュアルも登場。“アメリカンビンテージファッション”をテーマに、今まで通りバービー自身がデザインし、フィッティングを繰り返してより良い付け心地や肌触りアンド細部にまでこだわったラインアップになっている。

 第1弾から大好評の“クイーンブラ”の新作“クイーン ブラ はじめてのダンスパーティー”は、コスモス風のモチーフのレースとマットなレースを組み合わせてレトロでフェミニンなデザイン。ブラジャーのカップがHカップ、アンダーは100cm、ショーツは5Lまでとサイズが豊富で、顧客の声を半衛し大きいサイズのブラのカップのフィッティングが改良されている。パープルとブラックの2色で、ブラが税込4378~5038円、ショーツとソングが各2178円。

 レースにこだわった“ダンシング谷間カバーブラ”はカップにまっすぐにレースを重ね、洋服の胸元から見えてもファッションの一部に見えるデザイン。ソフトワイヤーを使用し、幅広のストラップを使用しているので快適な付け心地だ。カラーはブラックとホワイトで、価格は、ブラが4378~5038円、ショーツが2178円。

 コラボ初となるワンピースが2型登場。気になりやすい腕や腰回りをすっきり見せるデザインで、バービーのこだわりが詰まっている。“視覚トリックで着やせファンタスティック ワンピ”は小顔効果のある大きな襟と広めなネックライン、パフスリーブが特徴。ボリュームのある袖がボディーを細く見せると同時に、ウエストを高くし、ダーツとタックを入れることで腰回りをすっきり見せている。カラーはピンクとブラックで、1万4080円。

 “二の腕の膨らみをイルージョン ワンピ”は、フィット&フレアシルエットのフェミニンなドレス。シフォンの襟が肩を覆い二の腕を細く見せる。ハイウエストの切り替えの下はたっぷりしたフレアで下半身をカバー。カラーはミント1色で1万4080円。8月31日の発売と記念イベントに先立ち、公式ECと新宿三丁目点で先行受注を行う。新宿三丁目店ではコラボ発売を記念して8月2日まで、税込8000円以上購入するとオリジナル刺しゅう入りハンカチをプレゼントする。

 メインビジュアルはコラージュアーティストMIDORIとのコラボでバービーの世界観が炸裂。「ピーチ・ジョン」の公式YouTubeでは、コレクション制作の裏側や商品の魅力を紹介する動画を公開中だ。

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「ショッピファイ」が10%の人員削減へ EC需要の減少で

 カナダ発のEC構築サービス「ショッピファイ(SHOPIFY)」は26日、約10%の人員削減を実施すると発表した。トビアス・リュトケ(Tobias Lutke)最高経営責任者(CEO)が従業員向けの声明で明らかにした。

 対象となったのは主に人事、サポート、営業職など。リュトケCEOは「過度に専門化され、役割が重複してしまった。十分な働きはあったものの、われわれの手掛けるサービスから離れすぎてしまった役職もあった」と説明した。

 同社は新型コロナウイルスのパンデミックによるEC需要の急増を背景に事業を拡大してきたが、その後は成長が鈍化していた。今回の発表を受け、株価は一時15.4%下落した。

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「ルイ・ヴィトン」から新作バッグ“カプシーヌ” チェック柄は18万針ものステッチワークで表現

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は7月29日、チェック柄の新作バッグ“カプシーヌ”を発売する。ライトピンクとブラックの2色展開で、価格は各84万7000円(税込)。

 チェック柄は18万針ものステッチワークによる表現で、“サヴォアフェール(職人技)”を感じさせる。

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「ジョジョの奇妙な冒険」が「ジャムホームメイド」とのコラボでアクセサリーに 価格は9900円から

 アクセサリーブランドの「ジャムホームメイド(JAM HOME MADE)」はアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」とのコラボジュエリーを発売する。アイテムはピアスやネックレス、リングなど8品で、価格帯は税込9900〜1万9800円。現在、ジャムホームメイドの公式オンラインサイトなどで予約受け付け中だ。発送は10月中旬ごろの予定だという。

 今回のコラボコレクションでは、作中に登場するモチーフを再現したものや、キャラクターの特性を投影したアクセサリーを中心にラインアップした。

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【9月23日まで無料公開】アニエスが立ち上げた海洋調査団に聞く海の今【海の危機、私たちはどう動く?】

 デザイナーのアニエスべー(agnes b.)は、海洋探査を目的とした「タラ オセアン(Tara Ocean)」プロジェクトを2003年に立ち上げた。アニエスとその息子で現アニエスベーフランス本社最高経営責任者のエティエンヌ・ブルゴワ(Etienne Bourgois)にとって、海は常に身近な存在だったのだという。海を守ることに情熱を持っていたアニエスとブルゴワは、極地探検などにも用いられたスクーナー船を購入し「タラ号」と名付けた。映画「風と共に去りぬ」の主人公が住んでいた農場の名前からとったもので、アニエスにとっていつでも戻りたくなる故郷を意味する。

 科学調査船「タラ号」は、地球温暖化が海に与える影響や生物多様性、マイクロプラスチック汚染の現状などについて調査を進めている。これまでに世界中で12の海洋科学探査プロジェクトを遂行した。「タラ号」を運営する公益財団法人タラオセアン財団のパトゥイエ由美子日本支部事務局長に、海洋汚染の現状について聞いた。

WWD:海洋汚染の主な原因は?

パトゥイエ由美子(以下、パトゥイエ):大きく言えば人間活動だ。生活および工業廃水やプラスチックごみも汚染の要因だが、特に影響が大きいのは温暖化だ。人間が排出する温室効果ガスが温暖化を進め、海水の温度が上がることで生物多様性が減少し、生態系のバランスが崩れたりしている。海はこれまで大量の温室効果ガスを吸収してくれていたが、余分な二酸化炭素を吸収したことで海洋酸性化が進んでいる。酸性化によっても、海洋の生物多様性が脅かされている。

WWD:海洋プラスチックごみとは具体的にどんなものが流れている?

パトゥイエ:8割が陸からくると言われている。残りの2割は漁網など船舶から発生する。陸のどこから来るかというと、主に川から。タラ号では19年にヨーロッパの大きな9本の河川を調査したところ、川でもすでに大量のマイクロプラスチックが含まれていることがわかった。中には、化学繊維から派生するマイクロファイバーも多く含まれていた。

WWD:マイクロプラスチックによる汚染が特に深刻な地域は?

パトゥイエ:タラ号が14年に調査した地中海は深刻な地域の1つだが、特に日本や東南アジアがホットスポットだ。日本沿岸海域は、マイクロプラスチックの濃度が世界平均よりも27倍高いと言われている。そこでタラ オセアン ジャパンでは、20年に日本のローカルプロジェクトとして「タラ ジャンビオ マイクロプラスチック共同調査」を立ち上げ、調査を進めている。北海道から沖縄までを対象領域とし、海の表層水と海底の堆積物、砂浜の状況を同時に調べる、国内最大規模の調査だ。

WWD:日本の沿岸地域でマイクロプラスチックの濃度が高い原因は?

パトゥイエ:明確な原因はわかっていないが、世界の川由来のプラスチックごみのうち8割以上はアジアから流れている。諸外国が自国で発生したプラスチックごみを輸出した結果、処理しきれなかったものが海に流出しているとも考えられる。日本も輸出する側だったが、海に流れ出たものが海流にのってまた戻ってきているケースも多い。日本沿岸地域で外国語のラベルがついたプラスチックごみが見つかることもあるが、一方で日本からでたごみもどこかの海を汚染している。つまり、海洋プラスチックの問題は、自分たちは被害者でもあり、加害者でもあるということだ。

WWD:日本沿岸の生物多様性の状況は?

パトゥイエ:生物種の約20%が生息すると言われるサンゴ礁は、海の生態系において重要な役割を果たしている。しかし、日本近海でも、沖縄のサンゴ礁の7割近くが温暖化による白化現象で破壊されている。タラ号では16~18年に太平洋のサンゴ礁の調査を行い、サンゴの耐性と適応に関する研究を進めている。また、海面温度の上昇で北上しているサンゴもいるが、このまま温暖化が進み、地球の平均気温が産業革命時と比較し、2℃以上上昇したら、99%のサンゴ礁が喪失すると推計されており、その後の生態系への影響は計り知れない。

WWD:プラスチックごみは実際に海にどんな影響を与えている?

パトゥイエ:海亀の鼻にストローがささっている衝撃的な映像は世界的にも有名だろう。魚がごみを間違えて食べてしまったり、プラスチックでお腹がいっぱいになった生き物たちが餓死してしまったりといった生物への被害は大きい。プラスチックを製造するときに添加する有害物質が海に流れて、魚の体内に蓄積されているとも言われている。人体への影響はまだわからないことも多く、影響がないとも、絶対にあるとも言えないが、科学者たちは警鐘をならしていることは事実だ。

WWD:タラ号にアーティストが乗船する理由は?

パトゥイエ:創設者であるアニエスべーは、アートを愛するデザイナーで長年若手アーティストのサポートにも積極的だ。そんなアニエスの意思をきっかけに、科学やデータだけではリーチできない層に、アートを通すことで問題の大切さを伝えられることがブランドらしいアプローチとして根付いたのである。アーティストにとってインスピレーションがあるだけでなく、タラ号に乗船する科学者にとっても新たな視点を得るきっかけになっている。

言葉だけでなく本気のアクションを

 現在「アニエスべー」は、タラオセアン財団のメインパートナーとしてサポートを続けている。海洋問題の認知を広げるべく、子どもたちを対象としたビーチクリーン活動ビーチクリーンやワークショップ、「タラ号」を題材にしたポスターコンクールなどを定期的に開催する。ローラン パトゥイエ(Laurent Patouillet)=アニエスベー ジャパン代表は、「私たちはサステブルという言葉を一人歩きさせるのではなく、自分たちが率先して行動を起こすことを大切にしている。マイクロファイバー汚染や大量廃棄の問題など、ファッション企業にとってもこの問題は大きく関係している。私たちはそれを自覚し、完璧ではないかもしれないが、大量生産から脱却し、サステナビリティに配慮した商品を少なく作って長く使ってもらうようなビジネスを実践している。業界全体で、言葉だけでなく本気のアクションをトレンドにしていきたい」と話す。


【WWDJAPAN Educations】

【第2期】サステナビリティ・ディレクター養成講座
2022年9月30日(金)開講

 昨年初めて開催し好評を得た「サステナビリティ・ディレクター養成講座」を今年も開講。サステナビリティはこれからの企業経営の支柱や根底となるものであり、実践が急がれる事業の課題である。この課題についてのビジョンを描くリーダーの育成を目的に、必要な思考力・牽引力を身につける全7回のワークショップとなる。前半は各回テーマに沿った第一線で活躍する講師を迎え、講義後にはディスカッションやワークショップを通して課題を明確化し、実践に向けたアクションプランに繋げていく。

 また、受講者だけが参加できるオンライン・コミュニティーでは、「WWDJAPAN」が取り上げるサステナビリティに関する最新ニュースや知っておくべき注目記事をチェックでき、更に講義内容をより深く理解するための情報を「WWDJAPAN」編集部が届ける、まさに“サステナ漬け”の3カ月となる。
講義のみが受講できるオンラインコースも同時に受け付けています。


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【9月23日まで無料公開】アニエスが立ち上げた海洋調査団に聞く海の今【海の危機、私たちはどう動く?】

 デザイナーのアニエスべー(agnes b.)は、海洋探査を目的とした「タラ オセアン(Tara Ocean)」プロジェクトを2003年に立ち上げた。アニエスとその息子で現アニエスベーフランス本社最高経営責任者のエティエンヌ・ブルゴワ(Etienne Bourgois)にとって、海は常に身近な存在だったのだという。海を守ることに情熱を持っていたアニエスとブルゴワは、極地探検などにも用いられたスクーナー船を購入し「タラ号」と名付けた。映画「風と共に去りぬ」の主人公が住んでいた農場の名前からとったもので、アニエスにとっていつでも戻りたくなる故郷を意味する。

 科学調査船「タラ号」は、地球温暖化が海に与える影響や生物多様性、マイクロプラスチック汚染の現状などについて調査を進めている。これまでに世界中で12の海洋科学探査プロジェクトを遂行した。「タラ号」を運営する公益財団法人タラオセアン財団のパトゥイエ由美子日本支部事務局長に、海洋汚染の現状について聞いた。

WWD:海洋汚染の主な原因は?

パトゥイエ由美子(以下、パトゥイエ):大きく言えば人間活動だ。生活および工業廃水やプラスチックごみも汚染の要因だが、特に影響が大きいのは温暖化だ。人間が排出する温室効果ガスが温暖化を進め、海水の温度が上がることで生物多様性が減少し、生態系のバランスが崩れたりしている。海はこれまで大量の温室効果ガスを吸収してくれていたが、余分な二酸化炭素を吸収したことで海洋酸性化が進んでいる。酸性化によっても、海洋の生物多様性が脅かされている。

WWD:海洋プラスチックごみとは具体的にどんなものが流れている?

パトゥイエ:8割が陸からくると言われている。残りの2割は漁網など船舶から発生する。陸のどこから来るかというと、主に川から。タラ号では19年にヨーロッパの大きな9本の河川を調査したところ、川でもすでに大量のマイクロプラスチックが含まれていることがわかった。中には、化学繊維から派生するマイクロファイバーも多く含まれていた。

WWD:マイクロプラスチックによる汚染が特に深刻な地域は?

パトゥイエ:タラ号が14年に調査した地中海は深刻な地域の1つだが、特に日本や東南アジアがホットスポットだ。日本沿岸海域は、マイクロプラスチックの濃度が世界平均よりも27倍高いと言われている。そこでタラ オセアン ジャパンでは、20年に日本のローカルプロジェクトとして「タラ ジャンビオ マイクロプラスチック共同調査」を立ち上げ、調査を進めている。北海道から沖縄までを対象領域とし、海の表層水と海底の堆積物、砂浜の状況を同時に調べる、国内最大規模の調査だ。

WWD:日本の沿岸地域でマイクロプラスチックの濃度が高い原因は?

パトゥイエ:明確な原因はわかっていないが、世界の川由来のプラスチックごみのうち8割以上はアジアから流れている。諸外国が自国で発生したプラスチックごみを輸出した結果、処理しきれなかったものが海に流出しているとも考えられる。日本も輸出する側だったが、海に流れ出たものが海流にのってまた戻ってきているケースも多い。日本沿岸地域で外国語のラベルがついたプラスチックごみが見つかることもあるが、一方で日本からでたごみもどこかの海を汚染している。つまり、海洋プラスチックの問題は、自分たちは被害者でもあり、加害者でもあるということだ。

WWD:日本沿岸の生物多様性の状況は?

パトゥイエ:生物種の約20%が生息すると言われるサンゴ礁は、海の生態系において重要な役割を果たしている。しかし、日本近海でも、沖縄のサンゴ礁の7割近くが温暖化による白化現象で破壊されている。タラ号では16~18年に太平洋のサンゴ礁の調査を行い、サンゴの耐性と適応に関する研究を進めている。また、海面温度の上昇で北上しているサンゴもいるが、このまま温暖化が進み、地球の平均気温が産業革命時と比較し、2℃以上上昇したら、99%のサンゴ礁が喪失すると推計されており、その後の生態系への影響は計り知れない。

WWD:プラスチックごみは実際に海にどんな影響を与えている?

パトゥイエ:海亀の鼻にストローがささっている衝撃的な映像は世界的にも有名だろう。魚がごみを間違えて食べてしまったり、プラスチックでお腹がいっぱいになった生き物たちが餓死してしまったりといった生物への被害は大きい。プラスチックを製造するときに添加する有害物質が海に流れて、魚の体内に蓄積されているとも言われている。人体への影響はまだわからないことも多く、影響がないとも、絶対にあるとも言えないが、科学者たちは警鐘をならしていることは事実だ。

WWD:タラ号にアーティストが乗船する理由は?

パトゥイエ:創設者であるアニエスべーは、アートを愛するデザイナーで長年若手アーティストのサポートにも積極的だ。そんなアニエスの意思をきっかけに、科学やデータだけではリーチできない層に、アートを通すことで問題の大切さを伝えられることがブランドらしいアプローチとして根付いたのである。アーティストにとってインスピレーションがあるだけでなく、タラ号に乗船する科学者にとっても新たな視点を得るきっかけになっている。

言葉だけでなく本気のアクションを

 現在「アニエスべー」は、タラオセアン財団のメインパートナーとしてサポートを続けている。海洋問題の認知を広げるべく、子どもたちを対象としたビーチクリーン活動ビーチクリーンやワークショップ、「タラ号」を題材にしたポスターコンクールなどを定期的に開催する。ローラン パトゥイエ(Laurent Patouillet)=アニエスベー ジャパン代表は、「私たちはサステブルという言葉を一人歩きさせるのではなく、自分たちが率先して行動を起こすことを大切にしている。マイクロファイバー汚染や大量廃棄の問題など、ファッション企業にとってもこの問題は大きく関係している。私たちはそれを自覚し、完璧ではないかもしれないが、大量生産から脱却し、サステナビリティに配慮した商品を少なく作って長く使ってもらうようなビジネスを実践している。業界全体で、言葉だけでなく本気のアクションをトレンドにしていきたい」と話す。


【WWDJAPAN Educations】

【第2期】サステナビリティ・ディレクター養成講座
2022年9月30日(金)開講

 昨年初めて開催し好評を得た「サステナビリティ・ディレクター養成講座」を今年も開講。サステナビリティはこれからの企業経営の支柱や根底となるものであり、実践が急がれる事業の課題である。この課題についてのビジョンを描くリーダーの育成を目的に、必要な思考力・牽引力を身につける全7回のワークショップとなる。前半は各回テーマに沿った第一線で活躍する講師を迎え、講義後にはディスカッションやワークショップを通して課題を明確化し、実践に向けたアクションプランに繋げていく。

 また、受講者だけが参加できるオンライン・コミュニティーでは、「WWDJAPAN」が取り上げるサステナビリティに関する最新ニュースや知っておくべき注目記事をチェックでき、更に講義内容をより深く理解するための情報を「WWDJAPAN」編集部が届ける、まさに“サステナ漬け”の3カ月となる。
講義のみが受講できるオンラインコースも同時に受け付けています。


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ヤーマン「ミーゼ」から”極ニードル”を搭載したヘッドスパリフト登場 頭皮と顔の筋肉にダブルアプローチ

 美容機器メーカーのヤーマンが展開するホームエステブランド「ミーゼ(MYSE)」は8月22日、頭皮と顔をリフトケアする“ニードルヘッドスパリフト”(税込1万9800円)を発売する。ピンポイントに刺さるような体感を再現する“極(きわみ)ニードル”のブラシで、頭皮ケアから顔のリフトケア※1までダブルアプローチする。ヤーマン公式オンラインストアと楽天市場店、同社が運営する顔専門トレーニングジムのフェイス・リフト・ジム(FACE LIFT GYM)青山店では7月20日に先行予約を開始する。なお、フェイス・リフト・ジム青山店では体験可能だ。

 “ニードルヘッドスパリフト”は、「ニードルアタッチメント」と「もみ出しアタッチメント」の2種類のアタッチメントを用意し、頭皮から、デコルテや首、肩、こめかみまで顔周りにも使用可能。「ニードルアタッチメント」は、肌を無理に擦らず頭皮を深く※2刺激し強い体感を実現。さらに、毛穴の根本から皮脂や汚れを洗い上げ、負担なくケアができるニードル型のブラシを採用した。ラウンド状に配置されたブラシは、人間工学に基づいたフォームでフィットしやすく360度のあらゆる方向から刺激する。「もみ出しアタッチメント」は、頭皮を包み込む構造で、頭皮の筋肉をぐっとつかみ細かくもみ出す機能を搭載。ともに安全機能を有しており、押し付けすぎによるオーバートリートメントを防ぐ。

 また、防水仕様※3でバスタイムにも使用できる。“極ニードル”ブラシで、シャンプーで落としきれない汚れをかき出し、音波振動で汚れを浮き上がらせるなど、頭皮や体が温まった状態で使用することでより効率的にケアができる。

※1機器を上に動かすこと
※2角質層まで
※3IPX7
問い合わせ先
ヤーマン
0120-776-282

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