TSIがゴルフウエアで再生素材商品を15%に 「パーリーゲイツ」など8ブランド

 TSIは3日、8つのゴルフブランドのサステナブルな商品開発や社会貢献への取り組みを紹介する展示会を、関係者・メディア向けに東京・原宿で開いた。

 出展ブランドは、「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」「ピージージー(PGG)」「マスター バニー エディション(MASTER BUNNY EDITION)」「ジャックバニー(JUCK BUNNY)」「ニューバランスゴルフ(NEW BALANCE GOLF)」「セントアンドリュース(ST ANDREWS)」に加えて、2020年にライセンス販売契約を結んだ米ゴルフクラブブランド「ピン(PING)」、婦人服の「ナチュラルビューティーベーシック(NATURAL BEAUTY BASIC)」から派生してこの春スタートした「エヌビービー ウィークエンド(NBB WEEKEND)」。

 会場には、これらのブランドにおける環境配慮型素材を活用した商品などが並んだ。「エヌビービー ウィークエンド」や「セントアンドリュース」は、ペットボトル原料の機能素材“エコブルー”を使ったポロシャツやスカートなどを展示。「パーリーゲイツ」は納品袋を75%サトウキビ原料のものに切り替えているほか、主催するゴルフコンペでは収益の一部を植林活動に寄付している。そのほか、ゴルフブランドで先行導入し、全社での採用を見据える品質表示タグのデジタル化、下げ札やショッパーの再生紙化などの事例も紹介した。

 足元ではゴルフブームを追い風に、「パーリーゲイツ」などが同社の収益の柱になっている。合同展示会開催の背景について岡田浩治TSIパーリーゲイツセクション長は、「業界に前向きな風が吹く中、国内のゴルフ文化を先導し、持続可能性なものにする担い手であるという自負を持つ。ゴルフはプレイフィールドのために森林を切り拓き、環境を破壊しているというイメージもある。ゴルフブランド一丸で環境配慮への地道な取り組みを続け、その成果を見せる場を設けるべきだと考えた」と語る。

 合同展示会は今後も定期的な開催を予定する。併せて同社は、ゴルフブランド全体における再生素材を使用した商品の比率目標を定めた。2025年末をメドに、現在の4.8%から15%まで高める。

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「ティファニー」がNFT市場に進出 初のコレクション“NFTiff”を250個限定で発売

 「ティファニー(TIFFANY & CO.)」は、ブランド初のNFTコレクション“NFTiff”を、米国時間8月5日10時に、ティファニーの特設サイトで発売する。価格は30イーサリアム(約663万円、8月3日時点)で、250個限定(1人3個まで)。

 同コレクションは、ラルバ・ラボ(Larva Lab)社によるNFTプロジェクト“クリプトパンクス(CryptoPunks)”の所有者に向けたもので、自身の“クリプトパンクス”を再現したカスタムペンダントを制作することができる。ペンダントには少なくとも30石のジェムストーンやダイヤモンドを使用し、18Kローズゴールドまたは18Kイエローゴールドのペンダントチェーンは18〜22cmに調整可能だ。ペンダント裏側にはエディション番号を刻印するほか、デジタルレンダリングと鑑定書も付属する。

 アレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)=プロダクト&コミュニケーション部門エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントは、今年初めに自身がカスタムしたペンダント「CryptoPunk #3167」の写真をSNSに投稿。これに反応したチェーン社のディーパック・タプリャル(Deepak Thapliyal)CEOがティファニーに呼びかけたことから同コレクションが誕生した。

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「ヨウジヤマモト プールオム」がザ・ウィークエンドのツアー衣装をデザイン

 「ヨウジヤマモト プールオム(YOHJI YAMAMOTO POUR HOMME)」は、カナダ出身の人気R&B歌手ザ・ウィークエンド(The Weeknd)がツアーで着用する衣装をデザインした。

 衣装は、7月から9月まで開催中のツアー「アフター アワーズ ティル ドーン(After Hours til Dawn)」のため、ザ・ウィークエンド本人からの依頼を受けて山本耀司デザイナー自らが手掛けた。「ヨウジヤマモト プールオム」らしいブラックをメインカラーに、裏地に赤色を差し込んだロングコートや、複数のポケットを備えたテーパードパンツを製作した。

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「アディダス」がテベ・マググとコラボ 南アフリカの伝統をスポーツウエアに

 「アディダス」は15日、南アフリカを拠点とするデザイナー、テベ・マググ(Thebe Magugu)とコラボレーションしたカプセルコレクションを発売する。サイズは4XLまで展開し、ジェンダーニュートラルなものや、ヒジャブが付属する露出を控えたスイムウエアなど、あらゆる人の着用を想定したアイテムをそろえる。製品には、ハイテクな機能性素材とともにリサイクル素材も使用している。

 自身の名を冠したブランドを持つマググは、2019年「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のグランプリに輝いた実力者。南アフリカ製の素材や現地の生産背景を生かし、アフリカの伝統をモダンに解釈したウエアを得意とするほか、アイテムに生産のストーリーや情報を記載したタグを加えるなど、サステナブルなモノづくりが評価されている。22年4月には、故アルベール・エルバス(Alber Elbaz)氏が立ち上げた「AZファクトリー(AZ FACTORY)」のゲストデザイナーとして同ブランドのコレクションを手掛けた。

 今回のコラボレーションに際してマググは、「人生で出会ってきた女性たちのエネルギーと、私の母国のヘリテージに大きなインスピレーションを得ている。デザインを通して個人的なストーリーをまとめ、『アディダス』のアイコニックなパフォーマンスやライフスタイルウエアと融合させるのはとても楽しい作業だった。このコレクションは、私を取り巻くポジティブなものや、私にとって大切なコミュニティーの感覚を表現している。着用する人も同じような喜びを感じてくれるとうれしい」と語った。

 22年10月には、コラボコレクションの第二弾をするという。今回はランニングや水泳、トレーニング、テニスといったスポーツに加えて、カジュアルなライフスタイルウエアを手掛けたが、第二弾ではヨガウエアにも着手する予定だ。

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マスクを外さない女性たち、日本特有の心理とマスク後に向けた美容意識とは

 5月20日に厚生労働大臣から「屋外で2m以上距離が確保され、会話が少ない場面では、マスクを着用しなくても良い」という見解が示された。6月末より異例の猛暑が続いていることもあり、街中(特に屋外)では、マスクを外している人をちらほら見かけるようになった。

 8月1日現在、新型コロナウイルスの流行第7波が猛威をふるうさなかではあるけれど、猛暑の影響もあってか、屋外でマスクを外している人は一定数見受けられるように思う。

 2年以上の長きに渡るマスク着用生活を経て、「人と会う機会」「社会活動」が以前のような状況に戻りつつある現在。女性たちの間では、マスク着用や美容に関して、何らかの意識の変化はみられるのだろうか? アットコスメの口コミや美容クリニックの現状から垣間見る「日本特有のマスク事情」と「美容意識」をご紹介したい。

欧米に比べ「マスクを外す」動きはゆるやか

 新型コロナウイルスの流行初年である20年度以降、アットコスメの口コミにおいては常に「コロナ禍」というワードが上昇傾向にあった。しかし22年上半期は、初めて前年同時期に比べて13%減少に転じたという。

 「政府発表直後の5月23日に実施したアンケートでは“以前よりメイクをする機会が増えた”という回答が38%、“外に出たいと感じるようになった”という回答は58%でした。2年に渡るコロナ禍を経て、ようやく日常生活が戻りつつある気配を感じます」と語るのは、アイスタイルで口コミや投稿の分析を担当する原田彩子リサーチプランナーだ。

 ただし、予想したほど「状況が一気に変化する」ことはなかったという。欧米ではマスク着用が緩和されたのち、一斉に人々がマスクを外し、口紅の売れ行きが上昇する現象がみられた。しかし、日本はまだそのような状況には至っていない。

 「口コミやアンケートにおいても“コロナ禍が収束したら化粧品を買いたい”“収束したら美容にお金をかけたい”という表現が目立ちます。今すぐ変わらないけれど、マスク後の世界を想像し始めている状態と言えそうです」

 マスク着用に関しては、「マスクを外す機会が増えた」という回答が10代では27.3%、20代では24.4%。以降は消極的な姿勢が目立ち、30代は17.9%、40代は11.6%、50代以上は10.7%に留まった。「通勤電車やオフィスなど人目がある場所では、マスクを外しにくい状況にあるのでしょう。5月末時点の調査ですので、暑さが増したり、感染者が増えた現在は、少々状況が違うかもしれません」。

「進化型ベストセラー」に「A反応」
スキンケアは「守りと攻め」の両極化が進む

 原宿駅前の総合コスメショップ「アットコスメトーキョー」の売り上げは、コロナ禍以前の状態を越えるほど回復している。特に好調なのがメイクアップ製品で、アイブロウは前年同期比209%、アイシャドウは同173%、リップは同167%の伸張を記録した。

 「スキンケアに関しては、コロナ禍中と同じく“進化したベストセラー”の人気が継続しています。今年6月に進化を遂げた『アルビオン(ALBION)』の “薬用スキンコンディショナー エッセンシャル N”や、昨年9月発売の「コスメデコルテ(DECORTE)」“リポソーム アドバンスト リペアセラム”等、手堅い選択が目立ちました。先行き不透明な世の中において、買い物に失敗したくないという心理が働いているようです」。

 興味深いのは、これら「長年支持されるベストセラー」の一方で「効果実感のある攻めのケア」に興味を示す人も増えていることだ。その象徴ともいえるのが「塗るハイフ」や「A反応」というワードの出現である。

 「“塗るハイフ”とは、韓国コスメの“BIO HEAL BOHプロバイオダーム リフティングクリーム”を指すワードです。“A反応”とは、レチノールを配合したコスメで一時的に刺激を感じたり、皮むけしたりするような状態を指します。マスクで敏感に傾いた肌を、やさしくケアすることが重視される一方で、これら“攻めのコスメ”にも関心があるんですね。このような両極端のケアを、1人の人が支持しているケースも少なくありません」。

 一見矛盾するようだが「食品分野で低糖質なオートミールが流行する傍ら、バターたっぷりの背徳グルメが注目されたようなものではないか」と、原田リサーチプランナーは分析する。長きに渡りいろいろな物事に制限を強いられた結果、現状の肌に対応する一方で、欲望にも忠実でありたいという、まさに今を象徴する美容意識といえそうだ。

美容クリニックへの駆け込み需要はあったのか?

 マスクを外す機会の増加局面において、もう1つ気になるのが「美容クリニック」の現状である。シロノクリニックの藤垣貴子広報戦略室長に、この2年間の患者の動向を尋ねてみた。

 「コロナ禍ではインバウンドの患者さまが減少する一方で、国内の患者さまは緊急事態宣言の影響を受けつつも、定期的に通って頂いた印象です。実はダウンタイムがある施術の場合“マスク着用がプラスに働いた”側面もあります」。

 美容医療の場合「やろうか、どうしようか」と迷う患者は少なくない。たとえ施術を希望していても、仕事や人と会うタイミング上、すぐに受けられない場合もある。

 「医師からカウンセリングを受けたのち、実際に施術を受けるまでに半年~1年近くかかるケースもあります。マスクで顔が隠れている状態は、施術の決定率という意味で、後押しになりました。加えて“マスクの擦れで肝斑が目立つ”という声も増え、肝斑治療のレーザーに興味を抱く方が増えた印象です」。
 
 マスクの下で以前より表情を動かさなくなり、ほうれい線やたるみを気にする人も増えたという。このように美容医療に対してプラスに働く面もある一方で、新たな肌悩みを生じさせたマスク習慣。着用基準が緩んだタイミングで、施術への駆け込み需要はあったのだろうか?

 「4月後半くらいから、初診の患者さまが増加しています。コロナ禍中はリピートの方が多かったので、初診が右肩上がりで増えているのはポジティブな変化といえるでしょう。施術内容では、コロナ禍中ニーズが減少した“眉のアートメイク”が復調傾向にあります」。

たとえコロナ禍でも変わらない、
女性の永遠の悩みは「シミ」「たるみ」

 とはいえ、取材時の6月時点では、「爆発的に患者数が増えた」という状況ではないという。このあたりは化粧品の場合と同じく、日本人らしい「マスク後へのゆるやかな移行」といえそうだ。藤垣広報戦略室長の話で興味深かったのは「コロナ禍以前、自粛期間中、この22年上半期を通して“過去10年間人気の施術は変わらない”」という事実である。

 「売り上げベースで見ると、肌全体のトーンを明るく保つ“フォトシルクプラス”、肝斑を対象とした“メドライト”、たるみ治療の“サーマクール”、同じくたるみ治療の“潤セラ”、コロナ禍中に導入した“ハイフLTV”、この5台の機械が常に上位を占めています。この傾向は過去10年変わらず、シミとたるみは女性の永遠のお悩みであると改めて認識しました」。

 この5台のマシンの次に、シワ対策の施術であるボトックスやヒアルロン酸、眉のアートメイクが入れ替わりでランクインするという。コロナ禍中に減少したアートメイクが、ここにきて何故復調したかというと……?「患者さまの来院数は、上半期のピークが3~4月、下半期が11~12月です。ともにイベントが集中し、人と会う機会が増えるためですね。4月以降アートメイクの復調が見られたのは、具体的に“人と会うシーン”を想像される方が増えたからではないかと思います」。

美顔器のニーズがさらに高まる可能性は?

 「おうち時間」の増加とともに、この2年間好調だった美顔器だが、マスク後の未来に向けて、注目度はさらに高まっているのだろうか?「緊急事態宣言中は、自宅で過ごす時間の増加とともに、美顔器も注目されました。社会生活が戻るにつれ、これまで以上に“忙しさ”を感じる人は確実に増加します。じっくり肌と向き合うというより“限られた時間の中で効果的にケアできる”多機能な美顔器に目が向くのではないでしょうか」と、原田リサーチプランナーは予測する。

 忙しさに加え、今後は交際費や服飾費などに所得が分散されることも予想され「コロナ初期のようなブームには至らないのではと感じています。一方で美顔器は“ジェンダーを越えて興味がある分野”でもあります。男性の場合ガジェット的な興味から入るケースがありますし、最近は“夫と一緒に使っている”という口コミも増えています」。このようなケースでは、家族とシェアする高額な美顔器を購入という、女性側のメリットもある。この上半期は、ジェンダーを問わずに使えるデザインや、小型で多機能な美容デバイスが続々登場し、今後注目されそうだ。

 欧米のように、誰もが一斉に外すことにはならなかった、日本特有のマスク事情。現在、猛威をふるう第7波が収束に向かうとしたら、その後状況は変わっていくだろうか。まだしばらく、マスクとのつき合いは続きそうだが、女性の美容意識はどのように変化していくのか、そしていつかマスクを手放す時に何が求められるのか、大変興味深く思っている。

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マスクを外さない女性たち、日本特有の心理とマスク後に向けた美容意識とは

 5月20日に厚生労働大臣から「屋外で2m以上距離が確保され、会話が少ない場面では、マスクを着用しなくても良い」という見解が示された。6月末より異例の猛暑が続いていることもあり、街中(特に屋外)では、マスクを外している人をちらほら見かけるようになった。

 8月1日現在、新型コロナウイルスの流行第7波が猛威をふるうさなかではあるけれど、猛暑の影響もあってか、屋外でマスクを外している人は一定数見受けられるように思う。

 2年以上の長きに渡るマスク着用生活を経て、「人と会う機会」「社会活動」が以前のような状況に戻りつつある現在。女性たちの間では、マスク着用や美容に関して、何らかの意識の変化はみられるのだろうか? アットコスメの口コミや美容クリニックの現状から垣間見る「日本特有のマスク事情」と「美容意識」をご紹介したい。

欧米に比べ「マスクを外す」動きはゆるやか

 新型コロナウイルスの流行初年である20年度以降、アットコスメの口コミにおいては常に「コロナ禍」というワードが上昇傾向にあった。しかし22年上半期は、初めて前年同時期に比べて13%減少に転じたという。

 「政府発表直後の5月23日に実施したアンケートでは“以前よりメイクをする機会が増えた”という回答が38%、“外に出たいと感じるようになった”という回答は58%でした。2年に渡るコロナ禍を経て、ようやく日常生活が戻りつつある気配を感じます」と語るのは、アイスタイルで口コミや投稿の分析を担当する原田彩子リサーチプランナーだ。

 ただし、予想したほど「状況が一気に変化する」ことはなかったという。欧米ではマスク着用が緩和されたのち、一斉に人々がマスクを外し、口紅の売れ行きが上昇する現象がみられた。しかし、日本はまだそのような状況には至っていない。

 「口コミやアンケートにおいても“コロナ禍が収束したら化粧品を買いたい”“収束したら美容にお金をかけたい”という表現が目立ちます。今すぐ変わらないけれど、マスク後の世界を想像し始めている状態と言えそうです」

 マスク着用に関しては、「マスクを外す機会が増えた」という回答が10代では27.3%、20代では24.4%。以降は消極的な姿勢が目立ち、30代は17.9%、40代は11.6%、50代以上は10.7%に留まった。「通勤電車やオフィスなど人目がある場所では、マスクを外しにくい状況にあるのでしょう。5月末時点の調査ですので、暑さが増したり、感染者が増えた現在は、少々状況が違うかもしれません」。

「進化型ベストセラー」に「A反応」
スキンケアは「守りと攻め」の両極化が進む

 原宿駅前の総合コスメショップ「アットコスメトーキョー」の売り上げは、コロナ禍以前の状態を越えるほど回復している。特に好調なのがメイクアップ製品で、アイブロウは前年同期比209%、アイシャドウは同173%、リップは同167%の伸張を記録した。

 「スキンケアに関しては、コロナ禍中と同じく“進化したベストセラー”の人気が継続しています。今年6月に進化を遂げた『アルビオン(ALBION)』の “薬用スキンコンディショナー エッセンシャル N”や、昨年9月発売の「コスメデコルテ(DECORTE)」“リポソーム アドバンスト リペアセラム”等、手堅い選択が目立ちました。先行き不透明な世の中において、買い物に失敗したくないという心理が働いているようです」。

 興味深いのは、これら「長年支持されるベストセラー」の一方で「効果実感のある攻めのケア」に興味を示す人も増えていることだ。その象徴ともいえるのが「塗るハイフ」や「A反応」というワードの出現である。

 「“塗るハイフ”とは、韓国コスメの“BIO HEAL BOHプロバイオダーム リフティングクリーム”を指すワードです。“A反応”とは、レチノールを配合したコスメで一時的に刺激を感じたり、皮むけしたりするような状態を指します。マスクで敏感に傾いた肌を、やさしくケアすることが重視される一方で、これら“攻めのコスメ”にも関心があるんですね。このような両極端のケアを、1人の人が支持しているケースも少なくありません」。

 一見矛盾するようだが「食品分野で低糖質なオートミールが流行する傍ら、バターたっぷりの背徳グルメが注目されたようなものではないか」と、原田リサーチプランナーは分析する。長きに渡りいろいろな物事に制限を強いられた結果、現状の肌に対応する一方で、欲望にも忠実でありたいという、まさに今を象徴する美容意識といえそうだ。

美容クリニックへの駆け込み需要はあったのか?

 マスクを外す機会の増加局面において、もう1つ気になるのが「美容クリニック」の現状である。シロノクリニックの藤垣貴子広報戦略室長に、この2年間の患者の動向を尋ねてみた。

 「コロナ禍ではインバウンドの患者さまが減少する一方で、国内の患者さまは緊急事態宣言の影響を受けつつも、定期的に通って頂いた印象です。実はダウンタイムがある施術の場合“マスク着用がプラスに働いた”側面もあります」。

 美容医療の場合「やろうか、どうしようか」と迷う患者は少なくない。たとえ施術を希望していても、仕事や人と会うタイミング上、すぐに受けられない場合もある。

 「医師からカウンセリングを受けたのち、実際に施術を受けるまでに半年~1年近くかかるケースもあります。マスクで顔が隠れている状態は、施術の決定率という意味で、後押しになりました。加えて“マスクの擦れで肝斑が目立つ”という声も増え、肝斑治療のレーザーに興味を抱く方が増えた印象です」。
 
 マスクの下で以前より表情を動かさなくなり、ほうれい線やたるみを気にする人も増えたという。このように美容医療に対してプラスに働く面もある一方で、新たな肌悩みを生じさせたマスク習慣。着用基準が緩んだタイミングで、施術への駆け込み需要はあったのだろうか?

 「4月後半くらいから、初診の患者さまが増加しています。コロナ禍中はリピートの方が多かったので、初診が右肩上がりで増えているのはポジティブな変化といえるでしょう。施術内容では、コロナ禍中ニーズが減少した“眉のアートメイク”が復調傾向にあります」。

たとえコロナ禍でも変わらない、
女性の永遠の悩みは「シミ」「たるみ」

 とはいえ、取材時の6月時点では、「爆発的に患者数が増えた」という状況ではないという。このあたりは化粧品の場合と同じく、日本人らしい「マスク後へのゆるやかな移行」といえそうだ。藤垣広報戦略室長の話で興味深かったのは「コロナ禍以前、自粛期間中、この22年上半期を通して“過去10年間人気の施術は変わらない”」という事実である。

 「売り上げベースで見ると、肌全体のトーンを明るく保つ“フォトシルクプラス”、肝斑を対象とした“メドライト”、たるみ治療の“サーマクール”、同じくたるみ治療の“潤セラ”、コロナ禍中に導入した“ハイフLTV”、この5台の機械が常に上位を占めています。この傾向は過去10年変わらず、シミとたるみは女性の永遠のお悩みであると改めて認識しました」。

 この5台のマシンの次に、シワ対策の施術であるボトックスやヒアルロン酸、眉のアートメイクが入れ替わりでランクインするという。コロナ禍中に減少したアートメイクが、ここにきて何故復調したかというと……?「患者さまの来院数は、上半期のピークが3~4月、下半期が11~12月です。ともにイベントが集中し、人と会う機会が増えるためですね。4月以降アートメイクの復調が見られたのは、具体的に“人と会うシーン”を想像される方が増えたからではないかと思います」。

美顔器のニーズがさらに高まる可能性は?

 「おうち時間」の増加とともに、この2年間好調だった美顔器だが、マスク後の未来に向けて、注目度はさらに高まっているのだろうか?「緊急事態宣言中は、自宅で過ごす時間の増加とともに、美顔器も注目されました。社会生活が戻るにつれ、これまで以上に“忙しさ”を感じる人は確実に増加します。じっくり肌と向き合うというより“限られた時間の中で効果的にケアできる”多機能な美顔器に目が向くのではないでしょうか」と、原田リサーチプランナーは予測する。

 忙しさに加え、今後は交際費や服飾費などに所得が分散されることも予想され「コロナ初期のようなブームには至らないのではと感じています。一方で美顔器は“ジェンダーを越えて興味がある分野”でもあります。男性の場合ガジェット的な興味から入るケースがありますし、最近は“夫と一緒に使っている”という口コミも増えています」。このようなケースでは、家族とシェアする高額な美顔器を購入という、女性側のメリットもある。この上半期は、ジェンダーを問わずに使えるデザインや、小型で多機能な美容デバイスが続々登場し、今後注目されそうだ。

 欧米のように、誰もが一斉に外すことにはならなかった、日本特有のマスク事情。現在、猛威をふるう第7波が収束に向かうとしたら、その後状況は変わっていくだろうか。まだしばらく、マスクとのつき合いは続きそうだが、女性の美容意識はどのように変化していくのか、そしていつかマスクを手放す時に何が求められるのか、大変興味深く思っている。

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「ニューエラ」×ミッフィー バケットハットやゴルフアイテムを用意

 「ニューエラ(NEW ERA)」は8月4日、オランダ人絵本作家ディック・ブルーナ(Dick Bruna)の絵本に登場する主人公ミッフィーとコラボしたコレクションを発売する。価格はキャップが4400円(税込、以下同)〜、バケットハットが5280円など。

 ミッフィーのほか、メラニーやダーンなど作中の友達も登場する。また、コラボコレクションはキッズモデルやゴルフ用のサンバイザー、トートバッグ、ヘッドカバーもラインアップする。

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伊勢丹が若手ブランドを支援 「リ・スタイル」で展示やイベントをプロデュース

 伊勢丹新宿本店は、本館3階の自主編集売り場「リ・スタイル」で若手ブランドの支援を目的とした新たな取り組みを開始する。バイヤーが発掘した卒業直後の若手ブランドを対象に、商品展示やイベント企画のプロデュースを行う。第1弾は、大阪文化服装学院卒業生が立ち上げたデザイナーデュオ「ドゥッカ ヴィヴィッド(DOKKA VIVID)」のファーストコレクションを、8月3日に開始したキュレーションイベント「東方趣味」の会期に合わせて展示販売する。

 同ブランドは、菅内のど佳と夏明豊が大阪文化服装学院在学中に立ち上げたブランド。「着る人の人生にスパイスを加えること」をクリエイションの軸とし、鮮やかな色や柄の生地を巧みに用いたオリエンタルな世界観を表現する。バンタンとパルコが主催する若手デザイナーを対象にしたコンテスト「アジアファッションコレクション(ASIA FASHION COLLECTTION、以下AFC)」第9回では、古着をアップサイクルした作品を発表しグランプリを受賞した。「リ・スタイル」では、AFCで発表したコレクションを販売ラインに落とし込んだアイテムを販売する(Tシャツ1万円〜、ワンピース5万円〜)。

 「リ・スタイル」の神谷将太バイヤーは、「若手デザイナーにとって、百貨店は遠い存在のように感じるかもしれないが、特に『リ・スタイル』のお客さまはフレッシュな感性を求めているし、ブランドのストーリーを楽しみたい人が多い。自分も今回『ドゥッカ』の熱い思いに共感した。一緒に未来を語れる若手デザイナーと共に、トライアンドエラーをしながらクリエーションを広げる手伝いを継続的にしていきたい」と話した。

■「東方趣味 -Oriental Collection-」
日程:8月3日〜16日
場所:伊勢丹新宿本店メンズ館3階 リ・スタイル
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
※「ドゥッカ ヴィヴィッド」の展示は8月3〜5日および8〜10日のみ

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伊勢丹が若手ブランドを支援 「リ・スタイル」で展示やイベントをプロデュース

 伊勢丹新宿本店は、本館3階の自主編集売り場「リ・スタイル」で若手ブランドの支援を目的とした新たな取り組みを開始する。バイヤーが発掘した卒業直後の若手ブランドを対象に、商品展示やイベント企画のプロデュースを行う。第1弾は、大阪文化服装学院卒業生が立ち上げたデザイナーデュオ「ドゥッカ ヴィヴィッド(DOKKA VIVID)」のファーストコレクションを、8月3日に開始したキュレーションイベント「東方趣味」の会期に合わせて展示販売する。

 同ブランドは、菅内のど佳と夏明豊が大阪文化服装学院在学中に立ち上げたブランド。「着る人の人生にスパイスを加えること」をクリエイションの軸とし、鮮やかな色や柄の生地を巧みに用いたオリエンタルな世界観を表現する。バンタンとパルコが主催する若手デザイナーを対象にしたコンテスト「アジアファッションコレクション(ASIA FASHION COLLECTTION、以下AFC)」第9回では、古着をアップサイクルした作品を発表しグランプリを受賞した。「リ・スタイル」では、AFCで発表したコレクションを販売ラインに落とし込んだアイテムを販売する(Tシャツ1万円〜、ワンピース5万円〜)。

 「リ・スタイル」の神谷将太バイヤーは、「若手デザイナーにとって、百貨店は遠い存在のように感じるかもしれないが、特に『リ・スタイル』のお客さまはフレッシュな感性を求めているし、ブランドのストーリーを楽しみたい人が多い。自分も今回『ドゥッカ』の熱い思いに共感した。一緒に未来を語れる若手デザイナーと共に、トライアンドエラーをしながらクリエーションを広げる手伝いを継続的にしていきたい」と話した。

■「東方趣味 -Oriental Collection-」
日程:8月3日〜16日
場所:伊勢丹新宿本店メンズ館3階 リ・スタイル
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
※「ドゥッカ ヴィヴィッド」の展示は8月3〜5日および8〜10日のみ

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伊勢丹が若手ブランドを支援 「リ・スタイル」で展示やイベントをプロデュース

 伊勢丹新宿本店は、本館3階の自主編集売り場「リ・スタイル」で若手ブランドの支援を目的とした新たな取り組みを開始する。バイヤーが発掘した卒業直後の若手ブランドを対象に、商品展示やイベント企画のプロデュースを行う。第1弾は、大阪文化服装学院卒業生が立ち上げたデザイナーデュオ「ドゥッカ ヴィヴィッド(DOKKA VIVID)」のファーストコレクションを、8月3日に開始したキュレーションイベント「東方趣味」の会期に合わせて展示販売する。

 同ブランドは、菅内のど佳と夏明豊が大阪文化服装学院在学中に立ち上げたブランド。「着る人の人生にスパイスを加えること」をクリエイションの軸とし、鮮やかな色や柄の生地を巧みに用いたオリエンタルな世界観を表現する。バンタンとパルコが主催する若手デザイナーを対象にしたコンテスト「アジアファッションコレクション(ASIA FASHION COLLECTTION、以下AFC)」第9回では、古着をアップサイクルした作品を発表しグランプリを受賞した。「リ・スタイル」では、AFCで発表したコレクションを販売ラインに落とし込んだアイテムを販売する(Tシャツ1万円〜、ワンピース5万円〜)。

 「リ・スタイル」の神谷将太バイヤーは、「若手デザイナーにとって、百貨店は遠い存在のように感じるかもしれないが、特に『リ・スタイル』のお客さまはフレッシュな感性を求めているし、ブランドのストーリーを楽しみたい人が多い。自分も今回『ドゥッカ』の熱い思いに共感した。一緒に未来を語れる若手デザイナーと共に、トライアンドエラーをしながらクリエーションを広げる手伝いを継続的にしていきたい」と話した。

■「東方趣味 -Oriental Collection-」
日程:8月3日〜16日
場所:伊勢丹新宿本店メンズ館3階 リ・スタイル
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
※「ドゥッカ ヴィヴィッド」の展示は8月3〜5日および8〜10日のみ

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エスティ ローダー、「トム フォード」買収に向けて交渉中か 米メディアが報じる

 エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES以下、ELC)が、「トム フォード(TOM FORD)」を運営するトム フォード インターナショナル(TOM FORD INTERNATIONAL以下、TFI)の買収に向けて交渉していると米「ウォール・ストリート・ジャーナル(THE WALL STREET JOURNAL)」が報じた。およそ1カ月前には、TFIが身売りを検討していると米ブルームバーグ(BLOOMBERG)が報じていた。

 「トム フォード」は、デザイナーのトム・フォードが2005年に設立。同年にELCと提携し、ビューティを扱う「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」を立ち上げた。ELCのトレイシー・トーマス・トラヴィス(Tracey Thomas Travis)最高財務責任者によれば、「トム フォード ビューティ」は特にフレグランスが好調で、今後さらに成長が見込まれるという。なお、情報筋によれば取り引きは30億ドル(約3960億円)規模になると見られているが、ELC以外にも関心を示している買い手が複数いるほか評価額が高すぎるとする専門家もおり、合意に至るかは不透明だ。

 「トム フォード」はメンズ、ウィメンズ、アクセサリー、ビューティに加えて、イタリアの大手眼鏡企業マルコリン(MARCOLIN)と提携してアイウエアを展開している。買収が成立した場合、ELCがビューティ以外の事業をいかに運営するのかについては未知数だが、同社が「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」などを擁するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)や、「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(KERING)のような“ラグジュアリー・コングロマリット”を目指すのではないかと見る関係者もいるという。

 なお、今回の買収に関する米「WWD」の問い合わせに対して、ELCはコメントを差し控えるとした。また、「トム フォード」からは期限内に回答を得られなかった。

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ゴールドウインが恵比寿に大型複合店 子供向けの編集型ショップも

 ゴールドウインは、東京の恵比寿ガーデンプレイスに「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」を含めた3業態による複合店を11月8日に開く。キャンプをテーマにした「ザ・ノース・フェイス」、キッズアイテムを幅広く展開する新業態「プレイアースキッズ(PLAY EARTH KIDS)」、ウェルネスの「ニュートラルワークス.(NEUTRALWORKS.)」の3業態で、売り場面積は関東最大の991平方メートルとなる。

 昨年2月末に閉店した三越恵比寿店の跡地に開発された商業施設「センタープラザ」(サッポロ不動産開発)の1階に入る。同施設は4月に地下1階のフードフロアが先行オープンしており、11月8日に物販を含めた2万2000平方メートルが全面開業する。

 新業態「プレイアースキッズ」は同社の編集型ショップ。物販だけでなく、顧客から買い取った子供服などを修繕やカスタマイズを施しての再販売する「グリーン・バトン(GREEN BATON)」の導入や、子供向けのワークショップやイベントも企画している。

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「ニューバランス」×FC東京の4カ月連続スニーカー発売企画 第2弾は“MS327TKO”

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、Jリーグに所属するFC東京とコラボしたスニーカーを7〜10月の期間、4カ月連続でドロップする企画の第2弾“MS327TKO”を発売する。第1弾同様、FC東京カラーの青×赤を用いたもので、価格は1万3200円(税込)。

 8月10日に京王百貨店新宿店で先行販売し、8月12日から「ニューバランス」の一部店舗やFC東京のオフィシャルストア、両者の公式EC、卸先のスポーツショップなどで販売する。

 “MS327”は、1970年代の「ニューバランス」のランニングシューズ3モデルをデザインソースに2020年に誕生。接地面に向かって広がるフレアソールや、大きめの“N”ロゴが特徴だ。

 「ニューバランス」はスニーカー以外にも、FC東京カラーのキャップ、バッグ、ソックスなども販売中。

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「コーチ」のバッグがキャラクターに? ”パーソナリティ”が違う5種類のバッグが登場

 「コーチ(COACH)」はこのほど、新作バッグ “コーチーズ(COACHIES)”を発売した。

 定番モデル“ローグ(ROGUE)”がベースのバッグを、顔のついたキャラクターに仕立てた。物知りで自信家、皮肉屋さんの一面もある“ドリーミー”(税込16万5000円)、エネルギッシュで活発、常に前向きな“スパーキー”(同16万5000円)、放っておけない愛くるしい“スウィーティー”(同10万4500円)、自由で気まま、チャレンジ精神旺盛な“グルーヴィー”(同10万4500円)、陽気で自由奔放、いたずらっ子な“ウィンキー”(同10万4500円)の5キャラクターを用意。日常のライフスタイルに寄り添う“バディ”のようなバッグを目指した。

 この新作バッグはグラブタン・レザーと、オーガニックコットンとペットボトルの再生繊維を混紡した素材を使用している。

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「コーチ」のバッグがキャラクターに? ”パーソナリティ”が違う5種類のバッグが登場

 「コーチ(COACH)」はこのほど、新作バッグ “コーチーズ(COACHIES)”を発売した。

 定番モデル“ローグ(ROGUE)”がベースのバッグを、顔のついたキャラクターに仕立てた。物知りで自信家、皮肉屋さんの一面もある“ドリーミー”(税込16万5000円)、エネルギッシュで活発、常に前向きな“スパーキー”(同16万5000円)、放っておけない愛くるしい“スウィーティー”(同10万4500円)、自由で気まま、チャレンジ精神旺盛な“グルーヴィー”(同10万4500円)、陽気で自由奔放、いたずらっ子な“ウィンキー”(同10万4500円)の5キャラクターを用意。日常のライフスタイルに寄り添う“バディ”のようなバッグを目指した。

 この新作バッグはグラブタン・レザーと、オーガニックコットンとペットボトルの再生繊維を混紡した素材を使用している。

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大丸心斎橋が7階ビューティ売り場再編 “ニューラグジュアリー”層を狙う

 大丸心斎橋店は、本館7階のビューティフロアを“ニューラグジュアリー”層を取り込む売り場として、2024年を目処に再編集する。今年から段階的に新ブランドを導入しており、2月は美容機器やコスメを展開する「アーティスティックアンドシーオー(ARTISTIC&CO.)」、3月は韓国発のスキンケアブランド「ボノトックス(BONOTOX)」やヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)から誕生した「V&A ビューティ(V&A BEAUTY)」などをそろえるショップ「ビエンス(BIENCE)」と「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」をオープンした。8月4日にはトレーニングブランド「シックスパッド(SIXPAD)」、8月29日にはファスティング専門店「エステプロ・ラボ(ESTHE PRO LABO)」のオープンを控えている。

 年々、拡大するウエルネス市場を背景に“ウエルネス・ビューティ”ブランドの拡充を推し進める。大丸 大阪・心斎橋店 営業2部 店舗開発担当の篠丸由紀氏は、「これまでの美の捉え方が変化し、外見の美しさだけではなく、肉体美や心の健康美といった『3つの美』を兼ね備えた美しさがビューティであると定着してきた。世界のウエルネス市場は近年においては約500兆円規模と言われており、ビューティも大きく影響している」と話す。

 一方で、海外の高級百貨店ではウエルネスとビューティを融合した売り場を展開するが、日本では依然として遅れていると分析。大丸心斎橋店は富裕層からも厚い支持を集めており、ラグジュアリーストアと位置づけていることから、7階ビューティフロアにおいても「“ニューラグジュアリー”にフィットしたラグジュアリーなウエルネス・ビューティブランドを誘致し、30~40代の若年富裕層客の獲得を狙う」と意気込む。

 関西エリア初の直営店として2月にオープンした「アーティスティックアンドシーオー」は、主力の美顔器“ドクターアリーヴォ ゼウス”(税込22万円)を筆頭に、“ミスアリーヴォ ザ レイス”(税込15万4000円)など高価格帯の美顔器をそろえており「売れ行きは好調だ」という。同ブランドはライブコマースでブランド知名度を広げ、昨年11月の「ダブルイレブン(独身の日セール)」では目標売り上げの50億円を上回る記録を達成した。今回の出店は「美顔器を実際に手に取って体験してもらいたい」という願いから、トリートメントが受けられる施術ルームを完備し、常駐するビューティアドバイザーが、一人一人に合った商品や手入れの方法などを提案する。篠丸氏は「まさに“ニューラグジュアリー”層にフィット。お客さまにも好評を得ている」と話す。

 8月4日にオープンする「シックスパッド」は、女性に特化したコンテンツや商品をラインアップする。最短10分で高効率のトレーニングが自宅でできるEMSオンラインジム「シックスパッド ホームジム(SIXPAD HOME GYM)」専用のパワースーツ(税込11万8800円)や専用のバイク(スタンダードモデル税込13万2000円、ハイエンドモデル税込49万5000円)などを揃える。専門のトレーニングアドバイザーが常駐し、体組織計測定器を使用したトレーニング結果の可視化や食事面のアドバイスなど一人一人のトレーニングに寄り添い、カウンセリングする。なお、「エトヴォス(ETVOS)」跡地にオープンする。

 8月29日にオープンする「エステプロ・ラボ」は、管理栄養士や専門資格者などのプロカウンセラーが「専任担当」として一人一人の美容や健康に関する悩みに寄り添い、オーダーメイドの食事習慣・ライフスタイルを提案する。同ブランドを代表する酵素飲料“ハーブザイム 113 グランプロ”シリーズ(3種、500mL、税込各1万152円)や酵素ファスティングアシスト食“ファストプロミール ファスティングプログラムセット”(12食入り、税込7927円)などサロン専売品を発売する。また、店内にはスイソニア(水素吸入機械)も設置する予定だ。7月に、1階のイベントスペースで1週間のポップアップショップを開催したところ「いま注目されているブランドでもあり、幅広いお客さまから支持を集めた」(篠丸氏)と7階の常設店にも期待がかかる。

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本格はちみつシャンプー「ハニーク」がデビュー 毛先まで素直にまとまる“蜜髪”へと導く

 化粧品の販売などを手掛けるボトルワークスは7月22日、ヘアケアブランド「ハニーク(HONEYQUE)」を発売した。現在は公式サイトと全国のバラエティーショップで一部先行発売中、8月15日からは全国のマツモトキヨシグループ、ココカラファイングループで順次展開予定だ。

 髪の三大悩みであるうねり・広がり・パサつきをケアし、毛先まで素直にまとまる“蜜髪”へと導く新しい本格はちみつシャンプー。潤いを与えるだけでなく、髪の芯から鍛える*¹新発想の“ハニープロテイン処方”が特徴だ。

 希少成分であるオーガニックマヌカハニー*²の保水力に着目し、髪内部に潤いを届け、水分量を保持する。ミルクプロテイン*³、ローヤルゼリープロテイン*⁴、ソイプロテイン*⁵を複合的に配合し、タンパク質を失って傷んだ髪も芯から集中補修する。髪内部まで浸透するアミノ酸誘導体*⁶が補修成分の浸透をサポートし、ダメージを受けた髪の内部もケアする。

 さらに剥がれたキューティクルを接着するようにレイヤードで補修。インスタントグルー*⁷が髪にしっかり密着して水分をキープし、毎日潤い続ける髪をかなえる。

 ラインアップは計5種。キメ細かな泡で頭皮と髪の汚れをすっきり落とし、泡パックもできるダメージ補修シャンプー“ハニーク ディープリペア シャンプー モイスト”(450mL、税込1650円)と、髪内部に潤いを届けて水分バランスを整え、毛先まで素直にまとまるダメージ補修ヘアトリートメント“同 ディープリペア ヘアトリートメント モイスト”(450mL、税込1650円)。

 インバスでもアウトバスでも使える2WAYタイプのヘアミスト“同 ディープリペア 2WAY ヘアミスト モイスト”(200mL、税込1650円)。シャンプーとトリートメントの間に導入液として使うことで、次に使うトリートメントの浸透をサポート。ブロー前のケア、寝癖直し、パサつきが気になるときの保水美容液としても活用できる。

トリートメント*⁸に混ぜて使うなど、自分の髪の状態に合わせてカスタムできる2WAYヘアオイル“同 ディープリペア カスタムヘアオイル エクストラモイスト”と“同 スリーク”(各100mL、各税込1650円)。“エクストラモイスト”は、しっとり濃密*⁹タイプでハイダメージもケア。“スリーク”は初心者でも使いやすい、ベタつかず軽い仕上がりが特徴だ。

 以上5種のほか、300mLのシャンプーとトリートメントをセットした、お得な期間限定キット“ハニーク ディープリペア お試し容量 限定キット”(税込2178円)をマツモトキヨシグループとココカラファイングループで販売する。

*1 髪の質感が変わる、潤いによるまとまりや手触りのこと *2 ハチミツ(保湿) *3 加水分解乳タンパク※シャンプー、ヘアオイル スリーク、ヘアミストに配合、加水分解乳タンパク(牛乳)※トリートメント、ヘアオイル エクストラモイストに配合(全て保湿) *4 加水分解ローヤルゼリータンパク(保湿) *5 加水分解ダイズタンパク※シャンプーに配合、ダイズタンパク※トリートメントに配合(全て保湿) *6 ジラウラミドグルタミドリシンNa※シャンプー、トリートメントに配合(保湿) *7 ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)(保湿) *8 ハニーク ディープリペア ヘアトリートメント モイスト *9 テクスチャーのこと

問い合わせ先
ボトルワークス
03-5962-5993

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「ヨウジヤマモト」×「ニューエラ」の2022-23年秋冬カプセルコレクションが登場

 「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は、「ニューエラ(NEW ERA)」とコラボレーションした2022-23年秋冬カプセルコレクションを8月10日に発売する。ヨウジヤマモトの公式オンラインストア「ザ ショップ ヨウジヤマモト(THE SHOP YOHJI YAMAMOTO」と、全国の直営店で取り扱う。

 今回は、3型のTシャツと2型のヘッドウエアを用意した。Tシャツ2型には、山本耀司が2013年の絵画インスタレーション「Art Complex by Yohji Yamamoto A Beauty Looking Back」で発表した“見返り美人”の作品を落とし込み、もう1型には1990年代初頭の「ヨウジヤマモト」のルックブックで使用されていた“YY”のアートワークをプリント。2型のヘッドウエアには、フロント部分に“見返り美人”の作品に記されていた手書きの“Yohji Yamamoto”を刺しゅうしている。価格はTシャツが税込1万7600円、ヘッドウエアが同1万2100円だ。

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仏スニーカーブランド「パトリック」が「ドラえもん」とのコラボスニーカー“アイムジャイアン-C”を発表

 フランス発のスニーカーブランド「パトリック(PATRICK)」は、漫画「ドラえもん」の登場人物ジャイアンとコラボレーションしたスニーカー“アイムジャイアン-C”を発表した。価格は税込1万8700円で、8月31日15時まで「パトリック」の公式オンラインストアと直営店全店で先行予約を受け付け、2023年1月下旬から2月上旬までに発送する。

 “アイムジャイアン-C”は、レトロなデザインが特徴的な「パトリック」の人気モデル“カリフォルニー(CALIFORNIE)”をベースモデルに採用。ブラックのアッパーの後方に、ジャイアンのアイコニックなTシャツに着想した波線をオレンジであしらい、ヒールサイドには歌声の“BOE〜”を刺しゅうしているほか、シュータンとインソールにジャイアンのイラストをプリントしている。また、シューボックスはひみつ道具の“どこでもドア”を模したデザインだ。

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自然が織りなす美をまとう 「アイシクル」が伊勢丹新宿4階に8月オープン

 中国・上海発のファッションブランド「アイシクル(ICICLE)」が8月3日、伊勢丹新宿本店本館4階に店舗をオープンする。国内では、阪急うめだ本店(2021年9月〜)に続く2店舗目。合わせて、ブランドを象徴するプロダクトである無染色のカシミヤを使ったダブルフェースコートに焦点を当てたポップアップストア「アースコート」を8月3日から16日まで、同フロアイベントスペースで開催する。“メイド・イン・アース”をコンセプトに掲げ、天然原料が持つ本来の美しさや機能性を引き出したミニマルで着心地のいいアパレルを、パリと上海のアトリエから生み出している。

ブランドを象徴する
無染色のカシミヤコート

 無染色カシミヤコートのなめらかでツヤのあるナチュラルベージュカラーは原料本来の色と風合い、柔らかな質感を生かしている。生地は手縫いでダブルフェースに仕上げた後、さらに縁をほぐし、オーガンジーを挟み込むなど手間と時間をかけて成形している。ライナーをつけていないのは、軽やかで流麗なシルエットを生かすため。自然と職人技を融合させた自信作だ。

素材とデザイン性を追求
“アトリエコレクション”

 ポップアップストアでは、素材・デザイン共に最高級を追求した“アトリエコレクション”の商品も一部展開する。雪と氷に覆われた極地の風景からインスピレーションを受け、その壮大さと厳格さをオートクチュールの技術で表現した。ジャケット&スラックスのセットアップやダブルブレストのコートなど、仕立ての美しさが際立つテーラードアイテムがそろう。植物の種をモチーフにしたユニークな形状のレザーバッグの新作“シードバッグ スリング”も販売する。一枚革で作ることで原料を無駄にすることなく、継ぎ目のない美しいフォルムを作っている。

新シーズンのテーマと
美学を凝縮した短編動画

 22-23年のコレクションテーマ“スノー バディーズ”を基に制作・発表したコンセプトムービーは、氷原のパノラマの中で新作コレクションをモデルが着用。「アイシクル」の服が持つ凛とした魅力が引き立つとともに、過剰なデザインはせず自然がもつ雄大な美しさ、包まれるような心地よさを商品に宿すブランドの美学を感じることができる。

INFORMATION
■ICICLE EARTH COAT

日時:8月3日(水)〜16日(火)
場所:伊勢丹新宿本店 本館4階 ザ・ステージ#4
営業時間:10:00〜20:00

問い合わせ先
アイシクル 伊勢丹新宿店
03-5315-0778

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自然が織りなす美をまとう 「アイシクル」が伊勢丹新宿4階に8月オープン

 中国・上海発のファッションブランド「アイシクル(ICICLE)」が8月3日、伊勢丹新宿本店本館4階に店舗をオープンする。国内では、阪急うめだ本店(2021年9月〜)に続く2店舗目。合わせて、ブランドを象徴するプロダクトである無染色のカシミヤを使ったダブルフェースコートに焦点を当てたポップアップストア「アースコート」を8月3日から16日まで、同フロアイベントスペースで開催する。“メイド・イン・アース”をコンセプトに掲げ、天然原料が持つ本来の美しさや機能性を引き出したミニマルで着心地のいいアパレルを、パリと上海のアトリエから生み出している。

ブランドを象徴する
無染色のカシミヤコート

 無染色カシミヤコートのなめらかでツヤのあるナチュラルベージュカラーは原料本来の色と風合い、柔らかな質感を生かしている。生地は手縫いでダブルフェースに仕上げた後、さらに縁をほぐし、オーガンジーを挟み込むなど手間と時間をかけて成形している。ライナーをつけていないのは、軽やかで流麗なシルエットを生かすため。自然と職人技を融合させた自信作だ。

素材とデザイン性を追求
“アトリエコレクション”

 ポップアップストアでは、素材・デザイン共に最高級を追求した“アトリエコレクション”の商品も一部展開する。雪と氷に覆われた極地の風景からインスピレーションを受け、その壮大さと厳格さをオートクチュールの技術で表現した。ジャケット&スラックスのセットアップやダブルブレストのコートなど、仕立ての美しさが際立つテーラードアイテムがそろう。植物の種をモチーフにしたユニークな形状のレザーバッグの新作“シードバッグ スリング”も販売する。一枚革で作ることで原料を無駄にすることなく、継ぎ目のない美しいフォルムを作っている。

新シーズンのテーマと
美学を凝縮した短編動画

 22-23年のコレクションテーマ“スノー バディーズ”を基に制作・発表したコンセプトムービーは、氷原のパノラマの中で新作コレクションをモデルが着用。「アイシクル」の服が持つ凛とした魅力が引き立つとともに、過剰なデザインはせず自然がもつ雄大な美しさ、包まれるような心地よさを商品に宿すブランドの美学を感じることができる。

INFORMATION
■ICICLE EARTH COAT

日時:8月3日(水)〜16日(火)
場所:伊勢丹新宿本店 本館4階 ザ・ステージ#4
営業時間:10:00〜20:00

問い合わせ先
アイシクル 伊勢丹新宿店
03-5315-0778

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「ア ベイシング エイプ®」から新作スニーカー 8月4日のドーバーギンザを皮切りに順次発売

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」はオリジナルスニーカー“ベイプスタ(BAPE STA)”から、2021年春夏シーズンに販売した“ベイプスタ エービーシーカモ(BAPE STA ABC CAMO)”のアップデート版を発売する。価格は2万6400円(税込)。

 白地にグリーン、ブルー、ピンク3色の“エービーシーカモ”で星を装飾したデザインで、それぞれに同色の“エイプヘッド”のシューチャームが付属する。

 8月4日のベイプストア ドーバー ストリート マーケット ギンザを皮切りに、公式オンラインストアや直営店、伊勢丹新宿本店メンズ館でのポップアップストアなどでカラーごとに順次発売する。

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「ア ベイシング エイプ®」から新作スニーカー 8月4日のドーバーギンザを皮切りに順次発売

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」はオリジナルスニーカー“ベイプスタ(BAPE STA)”から、2021年春夏シーズンに販売した“ベイプスタ エービーシーカモ(BAPE STA ABC CAMO)”のアップデート版を発売する。価格は2万6400円(税込)。

 白地にグリーン、ブルー、ピンク3色の“エービーシーカモ”で星を装飾したデザインで、それぞれに同色の“エイプヘッド”のシューチャームが付属する。

 8月4日のベイプストア ドーバー ストリート マーケット ギンザを皮切りに、公式オンラインストアや直営店、伊勢丹新宿本店メンズ館でのポップアップストアなどでカラーごとに順次発売する。

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「ア ベイシング エイプ®」から新作スニーカー 8月4日のドーバーギンザを皮切りに順次発売

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」はオリジナルスニーカー“ベイプスタ(BAPE STA)”から、2021年春夏シーズンに販売した“ベイプスタ エービーシーカモ(BAPE STA ABC CAMO)”のアップデート版を発売する。価格は2万6400円(税込)。

 白地にグリーン、ブルー、ピンク3色の“エービーシーカモ”で星を装飾したデザインで、それぞれに同色の“エイプヘッド”のシューチャームが付属する。

 8月4日のベイプストア ドーバー ストリート マーケット ギンザを皮切りに、公式オンラインストアや直営店、伊勢丹新宿本店メンズ館でのポップアップストアなどでカラーごとに順次発売する。

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欧州への出張もクチュールも「新時代」 「今週の特集お届け隊」2022年8月1日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2022年8月1日号からの抜粋です)

藪野:今回のオートクチュールは、全ブランドがリアル発表となりました。パリではもうマスクも医療機関でしかする必要がないけれど、新型コロナのフランスでの新規感染者数は1日あたり15万人前後。メンズコレでは出張中に感染し、帰国を延期せざるをえなくなったという話をちらほら聞きました。

村上:とあるブランドでは半数が感染し、その後のビジネスが心配されました。ウィメンズブランドには、次の海外コレクションへの参加への迷いがありそうです。リアルショーを開きたい気持ちはいっぱい、でも、仮に感染したら最低1週間は仕事が滞る。誰が行くのか?何人くらい行くのか?飛行機の減便や円安が迷いをさらに複雑なものにしています。

藪野:日本への入国には「陰性」の検査結果が必要ですからね。現地での大問題は、空港でのロストバゲージやフライトのキャンセルです。急に需要が戻ったことによる人材不足が原因のよう。移動の多いエディターやインフルエンサーの間では、「手荷物のみでまとめるのが鉄則!」という話もあります。

村上:出張も「新時代」ってコトでしょうか?強引に「新時代」つながりで話をすれば、デムナ(Demna)の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、ますますいろんな壁をブレイクスルーしていますね。クチュールストアという概念も、とっても新しい。

藪野:1940~60年代のオリジナルのインテリアを基に復元されたクチュールサロンの下にあるのですが、ストアはメタルやフレームと鏡面仕上げの黒っぽいガラスで未来的な雰囲気でした。火~金曜はアポ無しで入れるそう。セドリック・シャルビ(Cedric Charbit)CEOが「最高のサービスを受けることができ、夢を体験できる空間」と語る通り、ファンにとってはたまらない場所になるのではないでしょうか。その中から、新世代のクチュール顧客を育てていくという意気込みも感じます。

村上:この前「ウブロ(HUBLOT)」のCEOが、「若い世代の成功者はネットや暗号資産など、新しいビジネスで成功した人々」と話していました。そんな人は、昔ながらのクチュールネットワークには存在しないだろうから、出会いの場が必要ですよね。

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「CFCL」がBコープ認証を取得 日本のアパレル初 「世界規模のコミュニティーの中で挑戦してゆく」

 CFCLは日本のアパレルブランドとして初めて、「Bコーポレーション(以下、Bコープ)認証」を取得した。Bコープは、社会や環境への配慮、透明性、説明責任、持続可能性において企業のパフォーマンスを評価した国際的な認証制度で、84カ国の5391社が取得(22年8月3日時点)している。申請する企業が増えている注目の認証だが、取得のハードルが高いことでも知られる。CFCLは、1年以上の審査・評価期間を経て、認証取得の条件となる80点(200点満点)を大きく上回る128点を取得した。自らに高いハードルを課す認証取得の意義はどこにあるのか?同社の高橋悠介代表兼クリエイティブ・ディレクターと、岡田康介チーフ・ストラテジー&サステナビリティ・オフィサーに聞いた。

WWDJAPAN:Bコープ取得に向けて動き始めた決め手は?

岡田康介チーフ・ストラテジー&サステナビリティ・オフィサー(以下、岡田):私は2010年頃、欧州で再生エネルギーの仕事に携わっていた時にBコープの存在やその評価が高まっていることは知ったが、自分事化したのは高橋と出会ってから。CFCLに大きな可能性を見たのでBコープ取得を提案した。

高橋悠CFCL代表兼クリエイティブ・ディレクター(以下、高橋):CFCLの創業を構想していた頃、例えば“石油由来のフェイクファーは果たして本当に地球や動物に優しいのか?”といった正解のない議論を見る中で、自ら“サステナビリティに配慮したブランドです、エコです”と言うのはいかがなものか、というのが感覚的にあった。ただCFCLの事業プランでは再生ポリエステルをメインに使い、ホールガーメントにより生産過程で極力ごみを出さない、といった方針は決めていた。ブランドのフィロソフィーをどう伝えるか、悩んでいた時に岡田からBコープの話を聞き、第3者機関による認証が取得できれば一つの形として表現できると考えた。

岡田:素材や品質、エネルギーなど個別の認証は色々存在するが、企業活動全体を網羅するのは、SDGsの観点においてもBコープだけ。会社が成長し人や資金のリソースが充実した上で取得に取り組むのではなく、創業時からチャレンジする姿勢を取引先などすべてのステークホルダーに見せることで信用を構築してゆけると考えた。

WWD:高橋代表は2020年の創業当時に「でき上がった組織を変えるのは大変。最初からBコープ前提で会社を作ることはチャンスでもある」と話していた。

高橋:就業規則やカンパニーポリシーを作る段階からBコープの評価をベースにすることは理想への近道になる。もちろんBコープが正解ではなく、地域やコミュニティー、事業規模にフィットしない部分もある。

WWD:Bコープは「絶対正解」ではなく、一つのきっかけである?

岡田:Bコープの審査は“マルバツ”ではない。今回、認証を受けるまでにBコープから受けた質問数は約300。選択肢が用意されている質問もあるが、自分たちで自由記述するケースが非常に多い。さらにそれを「数値的に証明せよ」とも問われる。問われることで自分たちになかった視座に気がつくことも多い。Bコープのもう一つの大きなメリットは、指標や視点を無数に提供してくれること。創業間もない我々にはリソースがないのは事実だから、回答をしながら成長していくようなところがある。

WWD:企業が成長するためのガイドラインみたいなものだと。自分たちから“バツ”を選択することもある?

高橋:分かりやすい例を2つあげると、一つは社員の評価制度。Bコープ的には規定が整っている方がもちろん良いけれど、スタートアップ企業における働くモチベーションは熱量だったりするから、物差しを作るのはまだ早い。そういった判断に至ることもあった。物作りについては、Bコープ的には当然、再生素材の使用率が高いほうが評価されるが我々は再生素材を使うこと以前に、「洗練された現代の服を作る」ことに重きを置いており、それに満たなければ再生素材を選ばないこともある。

岡田:質問が300ある中で、人事評価制度に関する点数は数点。それを獲得できなくても、自分たちで勉強会を開いて、学ぶ場を作ることもできる。実際、毎月勉強会を開いて高橋のクリエーションについて、再生エネルギーについて、社会保障についてなど学ぶ機会を設けることで従業員とのエンゲージメントを高めている。それは点数には繋がらないが、最終的に128という点数を獲得することができた。

128点の高得点の理由は「インパクトビジネスモデル」

WWD:200点満点で、認証取得の条件が80点。それを大きく上回る128点を獲得できた理由は?

高橋:既存のアパレルとは違う事業形態により社会へ良い影響を与える “インパクトビジネスモデル”として認められた点は大きい。弊社が採用しているコンピュータープログラミングニットに集約したものづくりがステークホルダーにインパクトを与えた、と。ただそれを証明するのが大変だった。自由記述で提出したものに対して、「布帛の生産ではどのくらいごみが出ているのか証明を」とか「横編ニットはマイノリティーなのかマジョリティーなのか説明を」などと返ってくる。さまざまな人たちに協力してもらいデーターを集めたり、実際に同じ形をニットと布帛で作って比較したりしてラリーを繰り返し証明をした。

岡田:我々の“ポッタリー”シリーズは、デザインを基本的にほとんど変えない。これにより、生産工場は失敗が減り、ロス率が下がる。それらを一つ一つ数字を取り証明してゆく。

高橋:“ポッタリー”を主軸とすることで、毎シーズン発注量が増え、原料であるペットボトルの再利用率も確実に上がる。あと意外だったのが、“ポッタリー”を東京都で作っていることが評価された点。本社との距離が近いことがポイントだった。BコープはSDGsの1番、貧困の問題に対して非常に強い危機感を持っていて、人件費が安い国で生産した商品を先進国で販売するビジネスモデルは、賃金格差や貧富の差を利用したビジネスであるからSDGsにふさわしくない、と判断している。

WWD:それらの判断は、Bコープを目指す以前から高橋代表が持っていた感覚からくるのか。

高橋:言語化は難しいが、前職から日本で日本人と作るビジネスだったから自然に行き着いた答えだとは思う。

300の質問に答える中で国際的な視点を得た

WWD:ビジネス形態は企業の成長とともに変化する。CFCLがニットではなく布帛に力を入れたくなる日がくるかもしれない。

高橋::Bコープは3年に1度、アップデートが必要だ。ビジネスモデルが変われば評価を失う可能性はあるが、ニットのブランドとしてスタートした「CFCL」ブランドのコアは変わらないと思う。

WWD:企業の財務的な成長とBコープの関係をどう捉えているか。

岡田::設問の多くは財務的な数値と合わせた回答が求められるから切っても切り離せない。例えば“ポッタリー”ドレスがどれくらいの再生繊維を使っているかは、商品がどれだけ売れたかに直結する。ちなみにBコープの対象はあくまで営利団体で、NPOなどは対象外。それだけ財務と密接というわけだ。

WWD:取得を通じて企業として得たことは他にあるか。

岡田::2つある。300の質問に答える中で国際的な視点を得たこと。これは非常に大きい。もう一つは。Bコープのコミュニティーに参画すること。現時点で業界も国境も超えた5000社以上の認証Bコープがある。彼らとのコミュニケーションを通じてビジネスをどうやってSDGsで実現するのか、具体的なケーススタディを得てわれわれなりにトランスフォームすることもできるだろう。SDGsは1社では成し得ないパートナーシップの世界なので、世界的なスケールのコミュニティーの中でチャレンジすることで企業の成長にもつながることは間違いない。

WWD:従来なら国外に出て経験して得るほかなかった国際的視点を日本にいながら得られるのは大きい。

高橋::世界的な信頼を獲得していることは間違いない。6月にパリでプレゼンテーションを行ったが、特にラグユアリー関係者はBコープを知っており、認証申請中の話をすれば「弊社はSDGsに関してこういった取り組みをしています」といった説明も不要で、話が早い。

WWD:パスポートみたいだ。

高橋::洋服は結局、社会との接点だから、トレーサビリティーが取れている服なのか、は今後特にラグジュアリーにおいては非常に重要だと思う。

“信用”は漢字2文字だけど、それを構築するのは非常に難しい

WWD:CFCLがBコープを取得したというニュースはある意味、CFCLに関わるサプライチェーンの評価にもつながる。

岡田::アパレルビジネスのサプライチェーンは長い。その中でアパレルブランドはデザインを決めるディシジョンファクターでもある。認証は糸、ニット工場、染色工場、物流との細かなやりとりの結晶であり、128という数字はCFCLに関する全ての企業の集大成だと思う。

WWD:関連企業へはどのように共有したのか。

高橋::岡田が作った資料「パフォーマンスインデックス」を持って説明してまわった。外資と仕事をしている工場は労働条件や廃棄問題に対してすでに取り組んでいるところが多い。一方、全くノータッチの工場もあるが「ならば取り引きをしない」ではなく、先方の社員向けに勉強会を開くなど伝えることに尽力した。

岡田::300の設問の中で、我々のオフィスに関することについて考えるのは比較的容易だが、サプライチェーンのコミュニティーの中のことを調べて実践することは莫大な時間と胆力が必要だ。「パフォーマンスインデックス」は環境省が策定した環境マネジメントシステム「エコアクション21」をベースに、Bコープの設問を加え、中小企業が取り組める内容とした。151の項目からなる。いきなりその量を送りつけられたら相当面食らうから、まずは信用を構築し、時間をかけて説明をした。 “信用”は漢字2文字だけど、それを構築するのは非常に難しい。その構築に一番集中し気を配ったとは思う。

高橋::岡田がグイグイ行くから焦ったこともあるけれど、「サステナビリティーに取り組みたいが、何から手をつけていいかわからなかった」という工場も多いことがわかったりした。岡田の熱量が共感を呼んだところもあると思う。

WWD:日本のアパレルで初の取得となり、今思うことは?

高橋::Bコープは取って当たり前の世界がこれから来るだろう。仕掛ける側か仕掛けられる側かに分かれなら、仕掛ける側に回らない限り、その企業自体の存続が危うくなってくるとも思う。同時に生活者のリテラシーも確実に上がっているから改めて襟を正したい。「ニット以外の方が儲かる」「他国で作った方が断然安い」といったことに直面したとき、どうするか。カフェで「今日はタンブラー忘れたからプラカップください」と同じで、時にはそれもいいけど、小さいことの積み重ねで気がつけば「あれ、この会社こんな風だったけ?」となる。全社員の意識が低下していないかは常に自覚してゆきたい。

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「CFCL」がBコープ認証を取得 日本のアパレル初 「世界規模のコミュニティーの中で挑戦してゆく」

 CFCLは日本のアパレルブランドとして初めて、「Bコーポレーション(以下、Bコープ)認証」を取得した。Bコープは、社会や環境への配慮、透明性、説明責任、持続可能性において企業のパフォーマンスを評価した国際的な認証制度で、84カ国の5391社が取得(22年8月3日時点)している。申請する企業が増えている注目の認証だが、取得のハードルが高いことでも知られる。CFCLは、1年以上の審査・評価期間を経て、認証取得の条件となる80点(200点満点)を大きく上回る128点を取得した。自らに高いハードルを課す認証取得の意義はどこにあるのか?同社の高橋悠介代表兼クリエイティブ・ディレクターと、岡田康介チーフ・ストラテジー&サステナビリティ・オフィサーに聞いた。

WWDJAPAN:Bコープ取得に向けて動き始めた決め手は?

岡田康介チーフ・ストラテジー&サステナビリティ・オフィサー(以下、岡田):私は2010年頃、欧州で再生エネルギーの仕事に携わっていた時にBコープの存在やその評価が高まっていることは知ったが、自分事化したのは高橋と出会ってから。CFCLに大きな可能性を見たのでBコープ取得を提案した。

高橋悠CFCL代表兼クリエイティブ・ディレクター(以下、高橋):CFCLの創業を構想していた頃、例えば“石油由来のフェイクファーは果たして本当に地球や動物に優しいのか?”といった正解のない議論を見る中で、自ら“サステナビリティに配慮したブランドです、エコです”と言うのはいかがなものか、というのが感覚的にあった。ただCFCLの事業プランでは再生ポリエステルをメインに使い、ホールガーメントにより生産過程で極力ごみを出さない、といった方針は決めていた。ブランドのフィロソフィーをどう伝えるか、悩んでいた時に岡田からBコープの話を聞き、第3者機関による認証が取得できれば一つの形として表現できると考えた。

岡田:素材や品質、エネルギーなど個別の認証は色々存在するが、企業活動全体を網羅するのは、SDGsの観点においてもBコープだけ。会社が成長し人や資金のリソースが充実した上で取得に取り組むのではなく、創業時からチャレンジする姿勢を取引先などすべてのステークホルダーに見せることで信用を構築してゆけると考えた。

WWD:高橋代表は2020年の創業当時に「でき上がった組織を変えるのは大変。最初からBコープ前提で会社を作ることはチャンスでもある」と話していた。

高橋:就業規則やカンパニーポリシーを作る段階からBコープの評価をベースにすることは理想への近道になる。もちろんBコープが正解ではなく、地域やコミュニティー、事業規模にフィットしない部分もある。

WWD:Bコープは「絶対正解」ではなく、一つのきっかけである?

岡田:Bコープの審査は“マルバツ”ではない。今回、認証を受けるまでにBコープから受けた質問数は約300。選択肢が用意されている質問もあるが、自分たちで自由記述するケースが非常に多い。さらにそれを「数値的に証明せよ」とも問われる。問われることで自分たちになかった視座に気がつくことも多い。Bコープのもう一つの大きなメリットは、指標や視点を無数に提供してくれること。創業間もない我々にはリソースがないのは事実だから、回答をしながら成長していくようなところがある。

WWD:企業が成長するためのガイドラインみたいなものだと。自分たちから“バツ”を選択することもある?

高橋:分かりやすい例を2つあげると、一つは社員の評価制度。Bコープ的には規定が整っている方がもちろん良いけれど、スタートアップ企業における働くモチベーションは熱量だったりするから、物差しを作るのはまだ早い。そういった判断に至ることもあった。物作りについては、Bコープ的には当然、再生素材の使用率が高いほうが評価されるが我々は再生素材を使うこと以前に、「洗練された現代の服を作る」ことに重きを置いており、それに満たなければ再生素材を選ばないこともある。

岡田:質問が300ある中で、人事評価制度に関する点数は数点。それを獲得できなくても、自分たちで勉強会を開いて、学ぶ場を作ることもできる。実際、毎月勉強会を開いて高橋のクリエーションについて、再生エネルギーについて、社会保障についてなど学ぶ機会を設けることで従業員とのエンゲージメントを高めている。それは点数には繋がらないが、最終的に128という点数を獲得することができた。

128点の高得点の理由は「インパクトビジネスモデル」

WWD:200点満点で、認証取得の条件が80点。それを大きく上回る128点を獲得できた理由は?

高橋:既存のアパレルとは違う事業形態により社会へ良い影響を与える “インパクトビジネスモデル”として認められた点は大きい。弊社が採用しているコンピュータープログラミングニットに集約したものづくりがステークホルダーにインパクトを与えた、と。ただそれを証明するのが大変だった。自由記述で提出したものに対して、「布帛の生産ではどのくらいごみが出ているのか証明を」とか「横編ニットはマイノリティーなのかマジョリティーなのか説明を」などと返ってくる。さまざまな人たちに協力してもらいデーターを集めたり、実際に同じ形をニットと布帛で作って比較したりしてラリーを繰り返し証明をした。

岡田:我々の“ポッタリー”シリーズは、デザインを基本的にほとんど変えない。これにより、生産工場は失敗が減り、ロス率が下がる。それらを一つ一つ数字を取り証明してゆく。

高橋:“ポッタリー”を主軸とすることで、毎シーズン発注量が増え、原料であるペットボトルの再利用率も確実に上がる。あと意外だったのが、“ポッタリー”を東京都で作っていることが評価された点。本社との距離が近いことがポイントだった。BコープはSDGsの1番、貧困の問題に対して非常に強い危機感を持っていて、人件費が安い国で生産した商品を先進国で販売するビジネスモデルは、賃金格差や貧富の差を利用したビジネスであるからSDGsにふさわしくない、と判断している。

WWD:それらの判断は、Bコープを目指す以前から高橋代表が持っていた感覚からくるのか。

高橋:言語化は難しいが、前職から日本で日本人と作るビジネスだったから自然に行き着いた答えだとは思う。

300の質問に答える中で国際的な視点を得た

WWD:ビジネス形態は企業の成長とともに変化する。CFCLがニットではなく布帛に力を入れたくなる日がくるかもしれない。

高橋::Bコープは3年に1度、アップデートが必要だ。ビジネスモデルが変われば評価を失う可能性はあるが、ニットのブランドとしてスタートした「CFCL」ブランドのコアは変わらないと思う。

WWD:企業の財務的な成長とBコープの関係をどう捉えているか。

岡田::設問の多くは財務的な数値と合わせた回答が求められるから切っても切り離せない。例えば“ポッタリー”ドレスがどれくらいの再生繊維を使っているかは、商品がどれだけ売れたかに直結する。ちなみにBコープの対象はあくまで営利団体で、NPOなどは対象外。それだけ財務と密接というわけだ。

WWD:取得を通じて企業として得たことは他にあるか。

岡田::2つある。300の質問に答える中で国際的な視点を得たこと。これは非常に大きい。もう一つは。Bコープのコミュニティーに参画すること。現時点で業界も国境も超えた5000社以上の認証Bコープがある。彼らとのコミュニケーションを通じてビジネスをどうやってSDGsで実現するのか、具体的なケーススタディを得てわれわれなりにトランスフォームすることもできるだろう。SDGsは1社では成し得ないパートナーシップの世界なので、世界的なスケールのコミュニティーの中でチャレンジすることで企業の成長にもつながることは間違いない。

WWD:従来なら国外に出て経験して得るほかなかった国際的視点を日本にいながら得られるのは大きい。

高橋::世界的な信頼を獲得していることは間違いない。6月にパリでプレゼンテーションを行ったが、特にラグユアリー関係者はBコープを知っており、認証申請中の話をすれば「弊社はSDGsに関してこういった取り組みをしています」といった説明も不要で、話が早い。

WWD:パスポートみたいだ。

高橋::洋服は結局、社会との接点だから、トレーサビリティーが取れている服なのか、は今後特にラグジュアリーにおいては非常に重要だと思う。

“信用”は漢字2文字だけど、それを構築するのは非常に難しい

WWD:CFCLがBコープを取得したというニュースはある意味、CFCLに関わるサプライチェーンの評価にもつながる。

岡田::アパレルビジネスのサプライチェーンは長い。その中でアパレルブランドはデザインを決めるディシジョンファクターでもある。認証は糸、ニット工場、染色工場、物流との細かなやりとりの結晶であり、128という数字はCFCLに関する全ての企業の集大成だと思う。

WWD:関連企業へはどのように共有したのか。

高橋::岡田が作った資料「パフォーマンスインデックス」を持って説明してまわった。外資と仕事をしている工場は労働条件や廃棄問題に対してすでに取り組んでいるところが多い。一方、全くノータッチの工場もあるが「ならば取り引きをしない」ではなく、先方の社員向けに勉強会を開くなど伝えることに尽力した。

岡田::300の設問の中で、我々のオフィスに関することについて考えるのは比較的容易だが、サプライチェーンのコミュニティーの中のことを調べて実践することは莫大な時間と胆力が必要だ。「パフォーマンスインデックス」は環境省が策定した環境マネジメントシステム「エコアクション21」をベースに、Bコープの設問を加え、中小企業が取り組める内容とした。151の項目からなる。いきなりその量を送りつけられたら相当面食らうから、まずは信用を構築し、時間をかけて説明をした。 “信用”は漢字2文字だけど、それを構築するのは非常に難しい。その構築に一番集中し気を配ったとは思う。

高橋::岡田がグイグイ行くから焦ったこともあるけれど、「サステナビリティーに取り組みたいが、何から手をつけていいかわからなかった」という工場も多いことがわかったりした。岡田の熱量が共感を呼んだところもあると思う。

WWD:日本のアパレルで初の取得となり、今思うことは?

高橋::Bコープは取って当たり前の世界がこれから来るだろう。仕掛ける側か仕掛けられる側かに分かれなら、仕掛ける側に回らない限り、その企業自体の存続が危うくなってくるとも思う。同時に生活者のリテラシーも確実に上がっているから改めて襟を正したい。「ニット以外の方が儲かる」「他国で作った方が断然安い」といったことに直面したとき、どうするか。カフェで「今日はタンブラー忘れたからプラカップください」と同じで、時にはそれもいいけど、小さいことの積み重ねで気がつけば「あれ、この会社こんな風だったけ?」となる。全社員の意識が低下していないかは常に自覚してゆきたい。

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芸能界のゴッドねえさん、和田アキ子『わだ家』の未知インターナショナルが、久々に食業態で存在感を知らしめた。新業態「豚足ホルモン 小林商店」の完成度に”びっくり”。

【記事のポイント】 ●近年は「高級芋菓子しみず」しかヒット業態がない未知インターナショナルから、久しぶりにヒットの予感。 ●ファサードは100点満点に近いが、提供方法やメニュー構成には疑問あり。 ●課題もなくはないが、トータルバランスが上手い。
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