ハイブランドと伝統工芸が美しさで魅せるサステナブル マリエの「私の34年目のサステナブル」Vol.61

 私が初めて徳島県上板町の「ブアイソウ(BUAISOU)」を訪れたのは、2017年の夏の暑い日でした。「サステナブル」という言葉を知るようになったのも、この頃です。まだその意味が自分でもよくわからず、「よく聞く言葉だなぁ」と思いながら、自身のブランド「「パスカルマリエデマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS.以下、PMD)」を立ち上げたころでした。地方分散型社会や環境に配慮したモノ作りを目指して「PMD」を立ち上げましたが、サステナブルという言葉が私たちの活動に当てはまるとは思ってもいませんでした。そんな時、知人を通して知ったのが「ブアイソウ」でした。

 「藍染」という言葉は知っていても、それは一体どういったものなのか?伝統工芸とは知っていたものの、詳しくは分かっていませんでした。そんな中、伝統工芸を自分たちのものとして新しい形で生み出そうとしているチームという噂を聞いたのです。常に「現場を見てみたい」思いが強い私は、彼らに会いに行きました。その場所の温度や湿度、使用している機材に至るまで、人だけでなく、取り巻く環境に出会って初めて感じることがあると思っています。それらに出会い気づくこと、彼らが大切にしていることに何らかの形で小さくとも気づく事が大事だと感じています。

 大きな古民家で作業する「ブアイソウ」では、楮覚郎さんをはじめとするメンバーが快く受け入れてくれました。そして単純なことではありますが、日本の伝統工芸だと思っていた藍染が世界中に存在することを教わりました。その中で日本の藍染を特別にするのは、「発酵」というキーワードでした。サステナブルな未来を描こうとするとき、どの業界でも発酵や菌という言葉を耳にするのは不思議ですね。無農薬で藍を育てるところから徹底している彼らはまるで、藍染の研究ラボの中で生活をしているようでした。中でも1番嬉しかったのは、楮さんの作品を見つめる満足そうな表情から、本当に好きなことを追求していると感じられたこと。満足感いっぱいで帰路についたのは、今でもよく覚えています。

 それからカニエ・ウエスト(Kanye West 現在はイェ(Ye))やリアーナ(Rihanna)が「ブアイソウ」を訪れたと耳にすると、なぜだかワクワクしてとても嬉しい気持ちになったのは、日本の若い世代が伝統の力をとともに海を越えて、レジェンドたちとその技術をシェアしていく未来が嬉しく思えたからです。

 そんな美しい藍染の技術が今回、「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」とのコラボを果たしたと聞いてまた心から嬉しくなったのは、私の大好きなブランドだったからかもしれません。自分の足には、どの靴より「ジミー チュウ」の靴が合うのでしょうか?昔から足にぴったりとはまる、そんなアイテムのひとつひとつが好きでした。今回は3つのキャンバス生地(サステナブル由来)を「ブアイソウ」が染め、イタリアで製品にしています。その一つ一つは、足先を靴に入れた時に完成する素晴らしいサステナブルなアートピースになっていました。

 「伝統工芸が、どうしてサステナブルなんですか?」と質問をいただくことがあります。答えは、「伝統なくして、進化はないから」だと信じてます。伝統を守ることで、素材の価値や土地、資源、仕事は守られます。さらに職人は、決して毎日同じことを繰り返しません。彼らは毎日進化している、職人とモノづくりをする上で日々感じていることです。デザイナーは、その進化に携わっています。そして、その進化が新しいクリエイティブと新しい未来を生み出す。そこに循環があると考えています。すべては伝統から始まり、その上に進化が成り立つ。伝統を見失うと、その先が見えづらくなるのではないでしょうか?「ブアイソウ」はまさに伝統守りながら進化を続けているアーティストだと感じてます。そんな「ブアイソウ」のこれからの進化と、ハイブランドとの美しいコラボレーションをぜひ皆様にも体感していただきたいです。

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今夏一番ホットなトレンドは“バービーコア”! バービー人形の実写映画で人気白熱

 2022年の夏、注目を集めているトレンドは“バービーコア(Barbiecore)”。米玩具メーカーのマテル(MATTEL)が手掛けるバービー人形にインスパイアされたピンクをふんだんに使ったポップでキュートなファッションだ。

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が2022-23年秋冬コレクションで打ち出したビビットなピンクや、Y2K(2000年代)のリバイバルファッションに見られるキッチュなスタイルが人気を博す中、2023年公開予定の実写版映画「バービー(原題:Barbie)」の撮影の様子が公開され、一躍“バービーコア”がトレンドに。マーゴット・ロビー(Margot Robbie)が扮するバービーや、ライアン・ゴスリング(Ryan Gosling)が扮するケンの高い再現性や、おもちゃのようなかわいさが詰め込まれた世界観が人気を集め、ピンクを全面に使って明るくまとめたスタイルが注目を集めている。ここでは、“バービーコア”スタイルを実現するアイテムやバービーとコラボして生まれたアイテムなどを紹介する。

これで“バービーコア”スタイルが完成!
おすすめアイテム11選&バービーとのコラボアイテムなど7選を紹介

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アイスタイル22年6月期、過去最高の売上高を記録 海外事業加速で米アマゾンと三井物産と資本業務提携

 「アットコスメ(@COSME)」を運営するアイスタイルの2022年6月期連結決算は、売上高が前期比11.2%増の344億円、営業損益が4億5300万円の赤字、(前期は6億400万円の赤字)、経常損益が5億9300万円(同7億9500万円の赤字)だった。ビューティーサービス事業は店舗が復調し売上高が前期比53%増、セグメント全体で同32%増と躍進した。グローバル事業はロックダウンによりEC・卸売が同24%減と減収するも、継続的な収益性改善策が奏功し、赤字幅は限定的だった。

 事業別では、「アットコスメショッピング(@COSME SHOPPING)」や「アットコスメストア(@COSME STORE)」、大型旗艦店「アットコスメ トーキョー(@COSME TOKYO)」の運営など国内の小売業を中心としたサービスで構成するビューティーサービス事業では、3月のまん延防止等重点措置解除後から来店客数が増加し増収。ECもスペシャルイベントである「アットコスメ ビューティ デイ(@COSME BEAUTY DAY)」の売り上げ拡大を含む成長が寄与し、売上高が同19.9%増の219億円、営業利益が3億3800万円(同2億7100万円の赤字)と黒字転換した。

 「アットコスメ」を中心としたサービスで構成するオンプラットフォーム事業の売上高は同4.8%増の73億円、営業損益が9億300万円の赤字だった(同1億5700万円の黒字)。新型コロナの影響でメーカー側の予算が引き続き保守化し、計画に対して乖離が発生するも売上高は前年同期を上回って着地。営業利益では、ソフトウエア償却費の増加など販管費が増加したものの、前年同期比で改善した。グローバル事業では、不採算事業の撤退、中国でのロックダウンにより一時的に大幅減収。韓国事業の不調も影響し、売上高が同8.9%減の42億円、営業損失が2億900万円(同1億5700万の赤字)だった。

 なお、21年8月に子会社化した韓国のGlowdayz(グロウデイズ)社の株式取得に際して発生した段階取得に係る差益1億1400万円を計上し、特別利益は2億800万円となった一方、海外店舗の収益性の低下に伴う減損等による減損損失2億1100万円を計上したことなどにより、特別損失は3億500万円となった。

 そのほか、同社は8月15日、米国アマゾンおよび三井物産と業務資本提携を結んだことを発表した。無担保転換社債型新株予約権付社債などの発行により、約183億円を資金調達。グローバル事業拡大を加速させる。

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アイスタイル22年6月期、過去最高の売上高を記録 海外事業加速で米アマゾンと三井物産と資本業務提携

 「アットコスメ(@COSME)」を運営するアイスタイルの2022年6月期連結決算は、売上高が前期比11.2%増の344億円、営業損益が4億5300万円の赤字、(前期は6億400万円の赤字)、経常損益が5億9300万円(同7億9500万円の赤字)だった。ビューティーサービス事業は店舗が復調し売上高が前期比53%増、セグメント全体で同32%増と躍進した。グローバル事業はロックダウンによりEC・卸売が同24%減と減収するも、継続的な収益性改善策が奏功し、赤字幅は限定的だった。

 事業別では、「アットコスメショッピング(@COSME SHOPPING)」や「アットコスメストア(@COSME STORE)」、大型旗艦店「アットコスメ トーキョー(@COSME TOKYO)」の運営など国内の小売業を中心としたサービスで構成するビューティーサービス事業では、3月のまん延防止等重点措置解除後から来店客数が増加し増収。ECもスペシャルイベントである「アットコスメ ビューティ デイ(@COSME BEAUTY DAY)」の売り上げ拡大を含む成長が寄与し、売上高が同19.9%増の219億円、営業利益が3億3800万円(同2億7100万円の赤字)と黒字転換した。

 「アットコスメ」を中心としたサービスで構成するオンプラットフォーム事業の売上高は同4.8%増の73億円、営業損益が9億300万円の赤字だった(同1億5700万円の黒字)。新型コロナの影響でメーカー側の予算が引き続き保守化し、計画に対して乖離が発生するも売上高は前年同期を上回って着地。営業利益では、ソフトウエア償却費の増加など販管費が増加したものの、前年同期比で改善した。グローバル事業では、不採算事業の撤退、中国でのロックダウンにより一時的に大幅減収。韓国事業の不調も影響し、売上高が同8.9%減の42億円、営業損失が2億900万円(同1億5700万の赤字)だった。

 なお、21年8月に子会社化した韓国のGlowdayz(グロウデイズ)社の株式取得に際して発生した段階取得に係る差益1億1400万円を計上し、特別利益は2億800万円となった一方、海外店舗の収益性の低下に伴う減損等による減損損失2億1100万円を計上したことなどにより、特別損失は3億500万円となった。

 そのほか、同社は8月15日、米国アマゾンおよび三井物産と業務資本提携を結んだことを発表した。無担保転換社債型新株予約権付社債などの発行により、約183億円を資金調達。グローバル事業拡大を加速させる。

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「トミー ヒルフィガー」が循環型ビジネスを強化 レンタルや中古品販売を欧米で開始

 「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」はこのほど、レンタルサービスと古着を販売する2次流通サービスをそれぞれイギリスとアメリカで開始した。

 イギリスでは、同国を拠点にデザイナーズアイテムのレンタルサービスを提供するロタロ(ROTARO)と協業してレンタルを行う。価格は15ポンド(約2400円)からで、4〜12日間の期間で貸し出す。「トミー ヒルフィガー」2021-22年秋冬コレクションの「ロメオハント(ROMEO HUNTE)」とコラボした完売済みのアイテムや、デニムブランドの「トミー ジーンズ(TOMMY JEANS)」のアーカイブアイテムなどをそろえる。

 中古衣料の販売に際しては、中古ファッションECの米スレッドアップ(THREDUP)とパートナーシップを結び、専用サイトを通じて古着を回収する。なお、メンズは「トミー ヒルフィガー」の製品のみが対象だが、ウィメンズとキッズはブランドにかかわらず受け付ける。リセール可能な物があれば、「トミー ヒルフィガー」の店頭とオンラインストアで使えるクーポンを付与するという仕組みだ。

 PVHコープ(PVH CORP)傘下の「トミー ヒルフィガー」は、中古品を新品同様に補修したものなどを販売する“トミー・フォー・ライフ(Tommy For Life)”を20年に立ち上げており、今回の取り組みによって廃棄ゼロを目指す循環型ビジネスモデルをさらに促進する。25年までに主要な原材料を完全にトレーサブル(追跡可能)にすることや、もっとも購入数の多いアイテムのトップ3を循環型にシフトすることに加えて、30年までに循環型ファッションへの転換を目標に掲げている。

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リップスライムや真心ブラザーズが出演 「ニコアンド」が10月開催のフェスのタイムテーブルを公開

 「ニコアンド(NIKO AND...)」は10月9、10日の2日間、東京・台場の潮風公園(太陽の広場)で開催する音楽フェス「ユニークパーク‘22(UNI9UE PARK’22)」のタイムテーブルを発表した。

 1日目はオープニングアクトをUEBO(ウエボー)が務め、その後CHILLI BEANS.(チリビーンズ)、KOJIKOJI(コジコジ)、LUCKY TAPES(ラッキーテープス)、FIVE NEW OLD(ファイブ・ニュー・オールド)、SIRUP(シラップ)が登場。ヘッドライナーは「アカリトライブ」でGAKU-MC(ガクエムシー)、SONAR POCKET(ソナーポケット)、RIP SLYME(リップスライム)が出演する。

 「アカリトライブ」とは夕方にキャンドルを灯し、その灯(あかり)の中でミュージシャンがパフォーマンスを披露するもの。「ニコアンド」のアンバサダーも務めるラッパーのGAKU-MCが中心となり、2011年から東日本大震災の被災地に声を届けようとアクションしている。

 2日目のオープニングアクトは城南海。続いてNAKAMURAEMI(ナカムラエミ)、レミオロメンの藤巻亮太、オリジナル・ラブの田島貴男、SPECIAL OTHERS(スペシャル・アザース)、STRAIGHTENER(ストレイテナー)が出演し、ヘッドライナーは「アカリトライブ」。GAKU-MC、半﨑美子、真心ブラザーズがトリを務める。

 「ニコアンド」は「ユニークパーク」について、「われわれが提案する“ユニークセンス(UNI9UE SENSES)”を体現する場。“ユニークセンス”とは、衣・食・住・遊・知・健・旅・音・ローカルの9つの要素からなる」と説明する。

 「ユニークパーク‘22」ではミュージシャンによるライブのほか、「ニコアンド」のスペシャルアウトレットストアの開店、似顔絵や髪飾りのワークショップ、多国籍なキッチンカーを集めたフードエリアなども設ける。現在、各種プレイガイドでチケット(1日券6600円[税込、以下同]、2日通し券1万1000円)を販売中だ。

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「サルヴァトーレ フェラガモ」が新作スニーカーを発表 環境に配慮した3型を用意

 「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」は、新作スニーカーコレクションを発表した。メンズとウィメンズおよびユニセックスの3型を用意し、価格は税込9万9000~10万9000円。現在、「サルヴァトーレ フェラガモ」の直営店と公式オンラインストアで販売中だ。

 新作スニーカーは、廃棄された漁業網やナイロンを再利用した「エコニール(ECONYL)」や、製作過程において排出された皮革スクラップを用いたスエードなど、どれも環境に配慮した素材を使用。創業者サルヴァトーレ・フェラガモが過去にデザインしたレインボーソールに着想した1足をはじめ、クラシックなランニングシューズを彷ふつとさせるモデルや、アッパーにアイコニックなガンチーニ柄を落とし込んだモデルなどをラインアップした。

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エイジングケアブランド「アスタリフト」が新ミューズに宮崎あおいを起用

 富士フイルムのエイジングケアブランド「アスタリフト(ASTALIFT)」が、新ミューズに女優の宮崎あおいを起用した。宮崎は8月27日から放送される高機能美容液シリーズ“アスタリフト ザ セラム”のCMに出演する。

 宮崎が出演するCMは「明日の美しさを迎えにいこう」篇 、「輝く肌が目覚める多機能美容液」篇 、「朝と夜のシワ改善美容液」篇の3本。美しい夜明けとともに希望に満ち溢れた表情へと変化していく宮﨑の姿で、明日への一歩を踏み出していく前向きな気持ちを表現した。宮崎は「お肌のことはもちろん、日常生活でもお仕事でも、日々をていねいに積み重ねていくことでしか何も変わらないと思っています。これから『アスタリフト』と一緒に、私自身も色々な事にチャレンジしていきながら、明日も頑張ろうと1日がワクワクするような素敵なメッセージを伝えていけたらいいなと思っています」とコメントしている。

 “アスタリフト ザ セラム”は、写真分野で培ってきた独自技術を発展させたリポソーム技術を応用した、ハリ・美白ケア、シワ改善を目的とした高機能美容液シリーズ。8月26日に医薬部外品となる薬用多機能美容液“アスタリフト ザ セラム マルチチューン” (40mL、税込7700円)、スティックタイプの朝用美容液“アスタリフト ザ セラム リンクルリペア(朝用)”(5g、同4290円)、“アスタリフト ザ セラム リンクルリペア(夜用)”(18g、同4290円)の3種を発売する。

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ベアエッセンシャル社長に元レブロンの菅野沙織氏が就任

 クリーンビューティブランド「ベアミネラル(BAREMINERALS)」を輸入販売するベアエッセンシャルは、8月3日付で菅野沙織氏が代表取締役社長兼オルヴェオン グローバル(Orveon Global)日本地区担当ゼネラル・マネージャーに就任したと発表した。「ベアミネラル」のほか、「バクサム(BUXOM)」「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」のブランド統括を務める。

 菅野社長は、慶應義塾大学卒業後、大手国産ブランドや広告代理店などで海外マーケット向けプランナーに従事。その後、「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」や「ブルジョワ(BOURJOIS)」などでマーケット本部長や営業部長を兼任。メイクアップ、スキンケア、エステティックサロンビジネスなど幅広い経験を持つ。直近は、2012年3月からレブロン(REVLON)の代表取締役社長を10年間務めたほか、17年には日本輸入化粧品協会の理事長に就任した。

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「メゾン スペシャル」が関西エリアで館店初となるルクア大阪店をオープン 限定商品やノベルティを用意

 「メゾン スペシャル(MAISON SPECIAL)」は、国内7店舗目で関西エリアでの館店初となるルクア大阪店を9月3日にオープンする。店舗面積は34坪で、ウィメンズアイテムを取り扱う。オープンを記念して、限定商品の発売やノベルティアイテムの用意、先行受注会の実施など、さまざまなプロモーションを行う。

 限定商品は、スパンコールスカート2色(税込1万6940円)とロゴスエット3色(同1万3200円)をそろえる。ノベルティは税込2万円以上の購入者を対象に、オリジナルのミニバッグをプレゼントするほか、クーポンやオリジナルアイテムが当たる限定ガチャサービスを用意する。

■MAISON SPECIAL ウィメンズ ルクア大阪店
オープン:9月3日
住所:大阪市北区梅田3-1-3 2F
電話:06-6151-1111(代表)
営業時間:10:30〜20:30

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「サタデーズ NYC」×「ポーター」に新作登場 メッシュ素材がアクセントのトートと巾着バッグ

 「サタデーズ ニューヨーク シティ(SATURDAYS NYC 以下、サタデーズ)」はこのほど、継続的にコラボレーションをしている「ポーター(PORTER)」との新作バッグを発売した。「サタデーズ」の直営店とオンラインストアで取り扱っている。

 コラボ新作は、トートバッグ(税込2万6400円)と巾着バッグ(同1万4300円)の2種類。カラーはネイビーとベージュを用意した。それぞれドローストリングバッグのタイプで、メッシュ素材がアクセントだ。「ポーター」の織りネームに、「サタデーズ」らしいスラッシュを重ねたロゴをフロントにデザインした。トートはA4の書類が入る大きさで、多くのポケットをつけて収納力を備える。巾着バッグは、メッシュ素材のバッグの中にさらにバッグが収納されている仕様で、ショルダーベルトは長さの調節が可能だ。

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「リミ フゥ」が20周年を記念して「メゾン ミハラヤスヒロ」と4年ぶりにコラボ 2型のシューズを用意

 ヨウジヤマモト社が運営する「リミ フゥ(LIMI FEU)」は、「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」とコラボレーションしたシューズを発売する。8月17日から「リミ フゥ」の伊勢丹新宿本店や西武渋谷店、三越銀座店、高島屋大阪店などで販売し、20日から公式オンラインストアでも取り扱う。

 両ブランドのコラボは4年ぶりで、今回は「リミ フゥ」の設立20周年を記念して実現し、ハイカットスニーカーとレースアップブーツの2型を展開する。スニーカーは、アッパーにカウレザーを使用し、つま先が細く尖ったポインテッド・トゥとなっているほか、アンクル部分にはストラップを配置。カラーはホワイトとレッド、ブラック&ホワイトの3色展開で、価格は税込5万5000円だ。

 レースアップブーツは、三原康裕デザイナーが形作ったオリジナルソールとブラック・カウレザーのアッパーを組み合わせたスニーカーライクな雰囲気で、シューレースはアンクルで二重巻きできるように長めに設定し、プルストラップにはコラボ仕様のロゴがあしらわれている。カラーはブラックのみで、価格は同7万7000円だ。

 なお「リミ フゥ」の店頭では、税込2万2000円以上の購入者を対象に、設立20周年を祝した限定エコバッグを先着でプレゼントする。

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「リミ フゥ」が20周年を記念して「メゾン ミハラヤスヒロ」と4年ぶりにコラボ 2型のシューズを用意

 ヨウジヤマモト社が運営する「リミ フゥ(LIMI FEU)」は、「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」とコラボレーションしたシューズを発売する。8月17日から「リミ フゥ」の伊勢丹新宿本店や西武渋谷店、三越銀座店、高島屋大阪店などで販売し、20日から公式オンラインストアでも取り扱う。

 両ブランドのコラボは4年ぶりで、今回は「リミ フゥ」の設立20周年を記念して実現し、ハイカットスニーカーとレースアップブーツの2型を展開する。スニーカーは、アッパーにカウレザーを使用し、つま先が細く尖ったポインテッド・トゥとなっているほか、アンクル部分にはストラップを配置。カラーはホワイトとレッド、ブラック&ホワイトの3色展開で、価格は税込5万5000円だ。

 レースアップブーツは、三原康裕デザイナーが形作ったオリジナルソールとブラック・カウレザーのアッパーを組み合わせたスニーカーライクな雰囲気で、シューレースはアンクルで二重巻きできるように長めに設定し、プルストラップにはコラボ仕様のロゴがあしらわれている。カラーはブラックのみで、価格は同7万7000円だ。

 なお「リミ フゥ」の店頭では、税込2万2000円以上の購入者を対象に、設立20周年を祝した限定エコバッグを先着でプレゼントする。

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「リミ フゥ」が20周年を記念して「メゾン ミハラヤスヒロ」と4年ぶりにコラボ 2型のシューズを用意

 ヨウジヤマモト社が運営する「リミ フゥ(LIMI FEU)」は、「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」とコラボレーションしたシューズを発売する。8月17日から「リミ フゥ」の伊勢丹新宿本店や西武渋谷店、三越銀座店、高島屋大阪店などで販売し、20日から公式オンラインストアでも取り扱う。

 両ブランドのコラボは4年ぶりで、今回は「リミ フゥ」の設立20周年を記念して実現し、ハイカットスニーカーとレースアップブーツの2型を展開する。スニーカーは、アッパーにカウレザーを使用し、つま先が細く尖ったポインテッド・トゥとなっているほか、アンクル部分にはストラップを配置。カラーはホワイトとレッド、ブラック&ホワイトの3色展開で、価格は税込5万5000円だ。

 レースアップブーツは、三原康裕デザイナーが形作ったオリジナルソールとブラック・カウレザーのアッパーを組み合わせたスニーカーライクな雰囲気で、シューレースはアンクルで二重巻きできるように長めに設定し、プルストラップにはコラボ仕様のロゴがあしらわれている。カラーはブラックのみで、価格は同7万7000円だ。

 なお「リミ フゥ」の店頭では、税込2万2000円以上の購入者を対象に、設立20周年を祝した限定エコバッグを先着でプレゼントする。

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未知なる国ジョージアで知ったファッションと歴史の関係性 現地の3店舗を紹介

 「ジョージアとは、どんな国?」そう聞かれても、明確に説明できる人は少ないだろう。東ヨーロッパまたは西アジアに区分され、黒海とカスピ海に挟まれているジョージアは、日本の5分の1に相当する国土約7万平方キロメートルの小さな国だ。2015年4月には、ロシア語の”グルジア”から英語の”ジョージア”へと国家名称を変更しており、その背景には、ロシアとの国交断絶が関係していると言われている。首都トビリシには、ソビエト連邦の崩壊から30年以上経った今でも当時の面影を色濃く残す建築が多数残されているが、近年急速に進むジェントリフィケーション(地域における居住者の階層の上位化とともに居住空間の質の向上が進行する現象)によって変貌を遂げつつある。古い建物は解体され、主な収入源とされる観光業により一層力を入れ、富裕層をターゲットとしたラグジュアリーホテルの建設が後を絶たない。

 ファッションにおいても、近年目覚ましい活躍をよく目にする。「ヴェトモン(VETEMENTS)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」を手掛け、ファッション界の革命児と呼ばれるデムナ(Demna)とグラム・ヴァザリア(Guram Gvasalia)兄弟を輩出した国と聞けば、納得する人も多いだろう。2015年から開催されている「メルセデス・ベンツ・ファッション・ウィーク・トビリシ(Mercedes-Benz Fashion Week Tbilisi)」においても、「アヌーキ(ANOUKI)」をはじめとする新進気鋭のデザイナーが多数登場している。

 そんなジョージアのファッションシーンを「イエリ・ストア(IERI STORE)」「バザー(BAZZAAR)」「フライング・ペインター(FLYING PAINTER)」の3店舗を通して紹介したい。

 富裕層が住むエリアとしても知られ、話題のホテル、カフェ、レストラン、バー、ショップなどが集中しているホット スポット、ヴァケ地区に店を構えるのが「イエリ・ストア(IERI STORE)」だ。同店は、ジョージア出身のデザイナーやアーティストの作品を主に扱うコンセプトショップとして、2019年5月にオープン。広大な敷地面積を誇る老舗のワイナリーを改装したビルの一角に位置し、「イエリ・ストア」以外は全て飲食店という立地もユニーク。

バイイングを手掛けるのは、クリエイティブディレクターのアンカ・ツィツィシュヴィリ。取り扱いのある約30のブランドは、国のアイデンティティや文化遺産に基づいてセレクトしているとのこと。ジョージア人デザイナーやアーティストの作品を一ヶ所に集めて見せることにより、単なるコンセプトショップではなく、ジョージアという国の文化や歴史をリアルに感じることができる「インスピレーションスポット」と呼べる空間作りを目指しているという。

 レディースブランドながらマニッシュなデザインが印象的なジョージア人クリエイティブディレクターのタムナ・インゴロクヴァが手掛ける「INGOROKVA(インゴロクヴァ)」。デニムラインは、丹念にブリーチが施されたライトブルーとオフホワイトをメインカラーに、ジャケット、ハイウエストのルーズシルエット、カットオフと豊富に取り揃えている。

ジョージア出身のデザイナー、ニノ・エリアヴァとアニ・モキアの2人が手掛けるバッグブランド「0711」。ラフィア素 材で編んだ巾着型のバッグのフロントには大きなビニールポンポンが施され、愛らしいデザインに。「0711」の バッグは、職人によってひとつひとつ手作業で作られている。

 国立美術館やコンテンポラリーギャラリー、ショッピングモールなどが位置し、観光スポットとしても賑わう大通りから一本中に入った閑静な路地裏に店を構えるのが「バザー(BAZZAAR)」だ。近隣を散策している時に、偶然 ショーウィンドウに飾られたアンティークのセリーヌの靴に目が止まった。

 同店は、2022年3月にオープンしたばかりのヴィンテージショップで、実店舗を構える以前はオンラインのみで販売を行っていた。50年代〜90年代のヨーロッパヴィンテージを中心に、カラフルなアロハシャツやグラフィカルでレトロなサマードレス、スポーティーなナイロンブルゾン、リーバイスのヴィンテージジーンズなどが並ぶ。

 特筆すべきは、その価格設定にある。トビリシにはヴィンテージショップが多数点在するが、海外からの観光客をダーゲットにした店舗が多く、筆者の住むベルリンとあまり大差のない価格設定となっており、物価の安いジョージアであってもあまりお得感がない。しかし、「バザー」においては、観光スポットから程近いにも関わらず、シャツやスカートが30ラリ(約1,300円)〜、ドレスが40ラリ(約1,700円)〜と良心的。値下げされていた半袖のパジャマシャツを25ラリ(約1,000円)で、ジャンプスーツを55ラリ(約2400円)で購入することが出来た。

トビリシには、街の至るところに雑多な衣料品店が立ち並び、一種の景観となっている。衣料品店と言っても掘 立小屋のような質素な造りに、店先には大量の衣類が吊り下げられ、100円ぐらいで購入できるものもある。新 品の中に古着もあり、本物なのか不明なスポーツブランドも入り混じっている。中を覗けば接客する気のない店 主が気怠そうに座っている。トレンドやファッション性を重視した前述のヴィンテージショップとは比較対象にはな らないが、月の平均収入が3、4万円と言われる地元住人にとっては、生活の一部であり、必要不可欠な存在な のだろう。

 コワーキングスペーススペースやギャラリー、レストラン、バーなどが併設されている話題のホステル「ファブリカ(Fabrika)」と同じ敷地内に店を構えるのが「フライング・ペインター(Flying Painter)」だ。同店は、2016年にジョージア人アーティスト3名による共同プロジェクトとして設立された。撮影スタジオのような無機質で広々した店内には、大きなドットのグラフィックパターンのレインコート、レトロな柄のボンバージャケット、ワークウェアを意識したバイカラーのジャンプスーツ、大胆にカッティングされたシャツなどが並ぶ。アイテムは全てユニセックス対応となっており、身体のラインを強調しないルーズなシルエットにタイムレスなデザインを特徴としている。

トビリシの街の至るところに点在する衣装品店[/caption]

 一見、カラフルで前衛的なデザインのブランドという印象だが、「フライング・ペインター」のコンセプトにはジョージアの歴史が深く刻まれている。中でも"Global Warming"と名付けられたラインでは、美しいベルベット素材のジャケットを多数展開しているが、実はソビエト時代のニキータ・フルシチョフ政権下を皮肉っている。1960年代に大量に建設された最もグレードの低い集合住宅のことを「フルシチョフカ」と呼び、各部屋に必ず敷かれていたという鹿の絨毯からインスパイアされている。庶民の質素な暮らしとは180度違い、貴族のように着飾った当時の政治家の姿が描かれている。

 ジョージアでは、歴史的背景をコンセプトに取り入れたブランドが非常に多く、そこにはソビエト時代を払拭したいという思いと決して忘れてはいけないという相反する思いが込められているのかもしれないと感じた。利用客のほとんどがラップトップを持参し、スタイリッシュで居心地の良い「ファブリカ」は、ソビエト時代の縫製工場をリノベーションした建物であるという点は皮肉なのか、希望ある未来の姿なのか?

 数年単位で急速に変貌を遂げているジョージアのカルチャーに今後も注目していきたい。

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ラフ・シモンズ、ニューヨーク・シティ・バレエ団の衣装を制作

 ニューヨーク・シティ・バレエ団(New York City Ballet)は、9月28日に開催する「フォール・ファッション・ガラ(Fall Fashion Gala)」イベントの衣装デザイナーとして、「プラダ(PRADA)」の共同クリエイティブ・ディレクターであり、自身の名を冠したブランドを率いるラフ・シモンズ(Raf Simons)、「パロモ スペイン(PALOMO SPAIN)」を手掛けるアレハンドロ・ゴメス・パロモ(Alejandro Gomez Palomo)、「ジャイルズ(GILES)」のジャイルズ・ディーコン(Giles Deacon)を任命した。なお、ディーコンは今回が2回目の参加となる。

 「フォール・ファッション・ガラ」は、“ファッションとバレエの融合”をテーマに俳優のサラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)が2012年に立ち上げ、今回で10周年を迎える。これまでに、トム・ブラウン(Thom Brown)、サラ・バートン(Sarah Burton)、ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)、ジョナサン・サンダース(Jonathan Saunders)、故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)、津森千里らが衣装デザイナーを務めている。

 イベントに参加するデザイナーは、振付師などバレエ団のスタッフと打ち合わせを重ねながら衣装をデザインをすることとなる。ニューヨーク・シティ・バレエ団のマーク・ハペル(Marc Happel)=コスチューム・ディレクターは、「このガラ・イベントのおかげで、バレエの衣装がより注目を浴びるようになった。ダンサーや振り付けから観客の意識がそれるとして(デザイナーによる衣装を)好ましく思わない人々がいることも知っているし、その考えも理解できる。しかし、衣装には演目のムードを盛り上げたり舞台設定を伝えたりして、バレエをさらに良いものにする力がある」と語った。

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LAのゴルフウエア「HRU」が本格デビュー 伊勢丹新宿や阪急うめだでポップアップ

 ロサンゼルスのゴルフウエアブランド「エイチアールユー(HRU)」が、2022-23年秋冬シーズンに本格デビューする。ウィメンズを中心に、一部メンズ商品も販売する。

 また同ブランドは、初のポップアップストアを東京と大阪の4店舗にオープンする。日程は伊勢丹新宿本店が8月10〜16日、阪急うめだ本店が8月24〜30日、ルクア イーレが8月31日~9月6日、ルミネ立川が9月1〜14日。伊勢丹新宿本店では、モデルでゴルフ愛好家の三枝こころとコラボした限定カラーの商品を先行発売する。

 「エイチアールユー」は、ロサンゼルスの名門ゴルフクラブ、エンジェルス・ナショナルのオーナーや女性会員が発起人となり、“女性がもっとプレーに集中し、コースに出ることを楽しめるウエアを”との理念のもと、22年春夏にソフトローンチした。

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「クィア」と「LGBTQ+」はどう違う? 考えたい言葉 vol.27

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第27弾は、【クィア】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

若手2人が考える【クィア】

 「クィア(Queer)」は、元々英語で「風変わり」「普通でない」という意味の言葉。19世紀頃から、ジェンダーやセクシュアリティーとしてのニュアンスが強まり、セクシュアルマイノリティーの人々への侮蔑語として使われていた。1990年代からは当事者たちが自らその言葉を使い、エンパワーメントのためにポジティブな言葉として再解釈する社会運動を行った。このような社会運動のプロセスは、“リアプロプリエーション(reappropriation、意味の取り戻し)”と呼ばれる。

 “リアプロプリエーション”を経て、現在ではセクシュアルマイノリティーを指す言葉としてメディアなどでも多用されているものの、軽蔑的に使用されていた頃の記憶から、年配者を中心に拒否反応を示す声が未だにあるのも事実だ。しかし、アルファベットを羅列したLGBTQ+などの用語よりも、「クィア」が好まれている理由もある。“L”は“レズビアン”のようにそれぞれのアルファベットが1つのアイデンティティーを意味しており、多様なセクシュアリティーとジェンダー全てをLGBTQ+という表現で網羅するのは難しいことから“+”が付けられている。対照的に「クィア」は語源から考えても、社会的に”普通”とされてこなかったマジョリティー以外のすべての人を含むことができる、いわゆる“定義しない定義”だといえる。LGBTQ+の“Q”は「クィア」とも解釈されることもあり、この2つが関連していることに違いはないが、ニュアンスや角度によって使い分けられている。

 「クィア」という言葉はファッションなどのスタイルとして使われることもある。もちろん「クィア」当事者のすること全てが「クィア」スタイルと解釈もできるが、最近ではある一定のスタイルとして確立されている。安全のために存在を隠すことの多かったセクシュアルマイノリティーが、その反動で色や形などを誇張し、過度に装飾をする“キャンプ(camp)”と呼ばれるスタイルがその代表格だ。また、「クィア」を冠するイベントや店なども増えており、例えば、ロンドンでは「クィア」デザイナーやモデルに焦点を当てた「ロンドン・クィア・ファッションショー(LONDON QUEER FASHION SHOW)」が開催されている。これらは、「クィア」という一定のスタイルを追求する目的ではなく、当事者たちが偏見などを気にせずに自分らしくいられるセーフスペースを提供するという意味合いが強い。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

ポッドキャスト配信者

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

ソーンマヤ:She/Her。翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

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「ディオール」が花と水だけで作った香水“ジャドール パルファン ドー”発売

 「ディオール(DIOR)」は8月26日、人気フレグランス“ジャドール”からアルコールフリーのウォーターベースの新作“ジャドール パルファン ドー”(30mL、税込1万230円/50mL、税込1万4740円/100mL、税込2万1120円)を発売する。一部店舗と公式オンラインブティックで17日から順次先行発売する。

 “ジャドール”は1999年の誕生以来、世界中で人気を集めるブランドのアイコン的製品の1つ。新作“ジャドール パルファン ドー”は、花から採った高濃度のフレグランスオイルに高圧をかけ、通常のフレグランスの製造に必要なアルコールや化学溶媒を一切使わず、特許取得のテクノロジーを用いて水と花のみで作られた。

 オードパルファンらしい華やかさがありながら、肌に馴染む繊細な香り立ちが特徴。スターマグノリアやジャスミンなど白い花々の香りが、長時間つけたてのようなフレッシュさのまま持続する。

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