「ビューティフルピープル」のライダースジャケットに210サイズが追加 親から子どもへ受け継がれるアイテムに

 「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は、定番人気商品のライダースジャケットに210サイズを新たに加えた。これまでの120〜200サイズを含めて、全10種類を用意する。

 ライダースは、“大人のための子供服”をコンセプトにしたキッズシリーズだが、豊富なサイズを提案することで性別や体型、年齢問わず、多様な人が自身のスタイルに合わせて着用できる。また親子やカップルで同じサイズを共有し、コーディネートを楽しむことも可能だ。素材にはやわらかくしっとりした羊革を使用し、デッドストックのような風合いに仕上げている。

 サイズ追加に合わせて、“Family”をテーマにした新たなキャンペーンビジュアルを公開した。さまざまな世代のモデルを起用し、より幅広い年齢の人たちに向けてアプローチしている。

 ライダースを親から子どもへとより長く愛用できるように、公式サイトではケア方法を紹介している。革専用クリームの塗り方から保管方法までを写真と動画で見ることができる。

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「マルニ」2023年春夏コレクションのフロントローにケンダル・ジェンナー マドンナやドージャ・キャットも

 モデルのケンダル・ジェンナーは10日、ボーイフレンドでプロバスケットボール選手のデビン・ブッカー(Devin Booker)とともに、ニューヨークで開催された「マルニ(MARNI)」の2023年春夏コレクションのフロントローに着席した。同コレクションには、ほかにもマドンナ(Madonna)やドージャ・キャット(Doja Cat)らも参加した。

 ケンダルは夏らしい花柄のドレスに黒のロングブーツを合わせて、季節の変わり目にうまく合わせた着こなしを披露。その後、クリエイティブ・ディレクターを務める「FWRD」の秋冬キャンペーンを祝うパーティーを「GQ」のウィル・ウェルチ(Will Welch)=エディター・イン・チーフと共催した。ニューヨーク・ファッション・ウイークでは、「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」と「カイト(KHAITE)」のショーにも出席した。

 ここでは、「マルニ」2023年春夏コレクションの参加者とケンダルがホストしたパーティーの参加者のスナップを紹介する。

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元AKBこじはるがランジェリーブランド「ロジア」立ち上げ サイズの多いブラジャーをECでどう売る?

 小嶋陽菜が代表取締役CCO(チーフクリエイティブオフィサー)を務めるheart relationは9月26日に、ランジェリーブランド「ロジア バイ ハーリップトゥ(ROSIER BY HER LIP TO)」の販売を開始する。2018年6月に立ち上げたライフスタイルブランドの「ハーリップトゥ」はECを主販路に急成長し、この7月には東京・神宮前に初の直営店もオープンした。「ハーリップトゥ」で蓄積したノウハウを生かし、新ブランドもECを主軸とするが、ランジェリーは通常のアパレル以上に触り心地やサイズが重視され、ECで売るのは難しい。開発の経緯やECでどう売っていくのかを取材した。

 ランジェリーは小嶋CCOが「ずっと作りたいと思っていた」と語るアイテム。「『ハーリップトゥ』の服に対して、『着ていたらほめられた』『自分に自信が持てた』といった声をお客さまからいただく。服でもそんなふうに感じてもらえるのなら、直接肌に触れてその人の土台を作るランジェリーは、着る人の自信にさらにつながるはず」と強調する。

 第1弾として発売するのは、ノンワイヤのブラジャー(税込4800円)とナイトブラ(4600円)、ショーツ2型(2600円、3300円)の計4型。ノンワイヤブラのカップサイズはB〜Eで、アンダーバストのサイズ(65〜75)との組み合わせで計10サイズをそろえる。ナイトブラとショーツ2型は、それぞれS、Mの2サイズ展開だ。

「アパレルの延長では作れない」

 ランジェリープロジェクトが社内で実際にスタートしたのは2〜3年前。手探りで始めたアパレル事業が軌道に乗ってきたころだ。ただ、同じ衣料品であっても、アパレルとランジェリーは使用する素材もパーツも、専門とするメーカーも異なる。1人1人違う体形に正確に沿わせ、補整し、それでいて快適な着心地を追求するためには専門的な知識が不可欠だ。「最初は好きだから作りたいと思ってスタートしたが、服とランジェリーはモノ作りが全く異なる。ランジェリーのOEM(相手先ブランドによる生産)メーカーと話しても、こちらに知識がないから共通言語が持てない。アパレルの延長ではランジェリーの企画はできないと気づいた」。

 そうした経緯で一時中断していたランジェリー事業が再び動き出したのは約1年前だ。ランジェリー業界歴20年以上というベテランデザイナーがチームに加わったことが契機となった。ただ、そこからはトントン拍子だったというわけでもない。ノンワイヤブラは最初に1つのサイズを完成させるために5回サンプル修正し、1サイズができたらそこから他サイズに取り掛かっていった。「普通はここまで細かく突き詰めてサンプル修正はしない」とベテランデザイナーも振り返る。「ノンワイヤでもバストをしっかりホールドし、補整できる作りにするのは、ワイヤありで作るよりも難しい。サンプルができ上がる度に社内のできるだけ多くのメンバーに実際に身につけてもらって、そのフィードバックを修正に生かしていった」と小嶋CCO。

 甘く華やかなデザインが中心の「ハーリップトゥ」に対して、第1弾のランジェリー4型はややシンプルなイメージ。その中で、繊細なレースやギャザーのディテールで肌やデコルテをきれいに見せることを目指した。「私自身、20代のころはレースなどの飾りがたくさんついたランジェリーが好みだったが、今はランジェリーの市場全体として着心地や機能性重視になり、ミニマルでラクなもの、スポーティーなものが主流になっている」という分析がその背景にある。だからといって、マーケットニーズをそのまま形にするだけならわざわざ手掛ける意味もない。「単に機能的でミニマルなだけでは私は満足できない。シンプルでも色気のあるデザインを追求した」という。

初回は無料で返品可能に

 最大の課題である、「サイズが多様なランジェリーをECでどう売るか」についてもさまざまな取り組みをしている。新ブランドは、「ハーリップトゥ」の既存ECサイトとは別のサイトを立ち上げて販売するという(7月にオープンした神宮前の直営店でランジェリーを扱うかは未定)。既存サイトの中で売った方が間違いなく効率はいいが、あえて別サイトを立ち上げるのは「初回購入時は無料で返品可能」とするためだ。「(初回返品無料を含め)カスタマーサービス対応がアパレルとは異なるため、サイトを別にした。2サイトあることで運営にはより手間がかかり、返品対応も煩雑ではある。それでも、多くの方にたくさん試着をしてもらい、つけ心地のよさを実感してもらうためこの形にした」。また、物理的な面でのサイズ対応としては、ノンワイヤブラジャーのホックを4段階にしている。一般的には3段階が多いが、アンダーバストのサイズをより柔軟に合わせるための工夫だ。

 サイズ別の在庫の積み方は手探り。「このブランドではどのサイズが売れるか、サイズの分からないECでランジェリーを買うとき、お客さまがどういった買い方をするかといったことは社内でかなり議論はした。ただ、発売してみないと分からないことは多いので、少しずつ知見を溜めていきたい」。

 実は「ハーリップトゥ」の商品に関して、小嶋CCOやブランドのオフィシャルSNSに届く質問で一番多いのが、ランジェリーについてなのだという。「インナーにどんなものは着ればいいのかという質問に応えるために、今後はワンピースをきれいに着こなすためのボディーシェイパーなども『ロジア』で作っていきたい」と小嶋CCO。アパレル、ビューティアイテム、ランジェリーとアイテムの幅を広げてきたが、「ランジェリーで土台を作り、ビューティアイテムで美しさを磨いて、服を着て気分が上がる。全ては自分自身を愛することにつながっていく。次に新しいアイテムを作るとき、この考え方に基づいている」と語る。

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「トミー ヒルフィガー」2022-23年秋冬コレクション

 「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。

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「トミー ヒルフィガー」2022-23年秋冬コレクション

 「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。

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「ジーユー」の新CMに中条あやみと今田美桜、高橋文哉 “プルオンパンツ”をはきこなす

 「ジーユー(GU)」は、2022年秋冬シーズンの新CMの放映を9月12日に開始した。今回はこれまでCMキャラクターを務めた中条あやみに加えて今田美桜、高橋文哉ら2人を新キャストに迎えた。テレビCMでは、中条と今田が“プルオンパンツ”をはきこなす。“プルオンパンツ”は引っ張って上にあげてはくリラクシーなムードのパンツで、「ジーユー」では今季、バリエーション豊富に取りそろえている。

 今田と高橋はそれぞれ、今回新キャストに起用された感想を明かした。「『ジーユー』のCMはキャッチーなイメージがあったので、今回参加できるということでとてもうれしかったです。『ジーユー』はカラーバリエーションやトレンドをいち早く取り入れているイメージがあります」(今田)、「素直にうれしい気持ちでいっぱいで、学生の頃から馴染みがあり今でも店舗に行って手に取る好きなブランドの1つなので、新キャストとしていろんな洋服を着させていただけるのはすごくありがたいことだなと思いますし、このお仕事をしていて良かったなと思いました」(高橋)とコメントした。

 また、今田と初めて共演したという中条は「同い年というのは知っていましたが、共演する機会がなかったのでやっと会えて嬉しかったです。地元の友達にもファンがいっぱいいるので、みんなに羨ましがられるだろうなと思いました」と語った。

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「ジーユー」の新CMに中条あやみと今田美桜、高橋文哉 “プルオンパンツ”をはきこなす

 「ジーユー(GU)」は、2022年秋冬シーズンの新CMの放映を9月12日に開始した。今回はこれまでCMキャラクターを務めた中条あやみに加えて今田美桜、高橋文哉ら2人を新キャストに迎えた。テレビCMでは、中条と今田が“プルオンパンツ”をはきこなす。“プルオンパンツ”は引っ張って上にあげてはくリラクシーなムードのパンツで、「ジーユー」では今季、バリエーション豊富に取りそろえている。

 今田と高橋はそれぞれ、今回新キャストに起用された感想を明かした。「『ジーユー』のCMはキャッチーなイメージがあったので、今回参加できるということでとてもうれしかったです。『ジーユー』はカラーバリエーションやトレンドをいち早く取り入れているイメージがあります」(今田)、「素直にうれしい気持ちでいっぱいで、学生の頃から馴染みがあり今でも店舗に行って手に取る好きなブランドの1つなので、新キャストとしていろんな洋服を着させていただけるのはすごくありがたいことだなと思いますし、このお仕事をしていて良かったなと思いました」(高橋)とコメントした。

 また、今田と初めて共演したという中条は「同い年というのは知っていましたが、共演する機会がなかったのでやっと会えて嬉しかったです。地元の友達にもファンがいっぱいいるので、みんなに羨ましがられるだろうなと思いました」と語った。

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スウェーデン発の「ストックホルム サーフボード クラブ」と「ヴァンズ」が初コラボスニーカーを発表

 スウェーデン発のユニセックスブランド「ストックホルム サーフボード クラブ(STOCKHOLM SURFBOARD CLUB以下、SSC)」は、「ヴァンズ(VANS)」と初めてコラボレーションしたスニーカー“ランピン(LAMPIN)”を発表した。価格は税込1万4850円で、「SSC」の公式オンラインストアとドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で取り扱い中だ。

 今作は、コットンキャンバスのアッパーからシューレースまで全体をホワイトで統一し、“ランピン”のオリジナルモデルにある足首周りの構造的なパッドをあえて取り除き、経年変化で崩れていくことを想定している。また、シュータンの内側に“SSC”の織り込みラベルをあしらっているほか、アウトソールには“Stockholm (Surfboard) Club”のテキストをプリントし、シューボックスはサイケデリックでカラフルな特別仕様のデザインになっている。

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読売ジャイアンツ×「ニューエラ」×「ウィズリミテッド」 “光る”キャップとパーカを販売

 読売ジャイアンツの公式サプライヤーを務める帽子ブランドの「ニューエラ(NEW ERA)」は、日本ブランドの「ウィズリミテッド(WHIZLIMITED)」をゲストに迎え、トリプルコラボのキャップ(9350円税込、以下同)とパーカ(1万9800円)を9月17日に発売する。

 読売ジャイアンツの“YG”マークと「ウィズリミテッド」を象徴する“76”ロゴをミックスしたアイコンを作成し、キャップの前面とパーカの背面に配置する。さらに、パーカのアイコンはリフレクタープリントとし、キャップには蓄光糸で刺しゅうを加えた。

 読売ジャイアンツ、「ニューエラ」の一部店舗と公式オンラインストア、「ウィズリミテッド」の店舗および卸先で扱う。

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「フェンディ」の“バゲット”がティファニーブルーに! アイコンバッグの25周年を記念したコラボ

 「フェンディ(FENDI)」は、ニューヨーク・ファッション・ウイークの初日である9日、2023年春夏コレクションのショーを開催した。アイコニックなバッグ“バゲット(Baguette)”の25周年を記念し、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」とのコラボバッグが登場したほか、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)とのコラボコレクションも披露した。

 1997年に誕生した“バゲット”は、フランスの女性が地元のベーカリーで買ったバゲットを腕の下に抱えて街を歩く姿にインスピレーションを受け、シルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)=アーティスティック・ディレクターがデザイン。ニューヨークを舞台とした人気ドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY)」で、メインキャラクターの一人であるキャリー・ブラッドショー(Carrie Bradshaw)が愛用していたことで一躍注目され、世界中で人気となった。こうしたニューヨークとのつながりのほか、2020年12月に「フェンディ」の親会社であるLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が「ティファニー」を総額158億ドル(約2兆2120億円)で買収して傘下に収めたことなどから、今回の協業が実現したと見られている。なお、「ティファニー」はLVMHによる買収後、初めてのコラボとなった。

 「ティファニー」×「フェンディ」の“バゲット”は、鮮やかな“ティファニーブルー”のクロコダイルやスムースレザー、シルクサテン素材で作られたバッグに、シルバーやホワイトゴールドの留め具やチャーム、ダイヤモンドなどがあしらわれている。サイズはミディアムとナノがあり、前者はスマートフォンや小物類が入る複数のポケットを内側に付けて利便性を高めた。また、エナメル製の“バゲット”型チャームなども用意した。発売は23年1月の予定で、価格は2350~14万ドル(約32万〜1960万円)。両ブランドの店舗などで取り扱う。

 「フェンディ」の23年春夏コレクションは、カラフルなスポーツウエアと美しくテーラリングされたスーツ、アウターなどが印象的。スリップスカートの上にチュールが重ねられていたり、スエットシャツとスパンコール合わせてあったりと、マキシマリストなディテールも豊富に見られた。マーク・ジェイコブスが手掛けた作品は、ショーの後半に登場。ヒストリカルでロマンティックな雰囲気とストリートウエアをミックスした10のルックを披露した。また、「マーク ジェイコブス」のアイコニックな“ザ トートバッグ(THE TOTE BAG)”の特徴であるロゴデザインを移植し、“THE BAGUETTE”とロゴを入れたカーフスキン製の“バゲット”や、スワロフスキー(SWAROVSKI)のクリスタルをふんだんにあしらったモデルなども発表した。

 「フェンディ」のウィメンズとクチュールを率いるキム・ジョーンズ(Kim Jones)=アーティスティック・ディレクターは、「ティファニー」のニューヨーク5番街旗艦店の近くに「フェンディ」の店舗をオープンした際、ダイヤモンドに“バゲット・カット”というカットがあると思い出したことも、今回のコラボレーションにつながっていると説明。「現在、世界中で陰鬱な出来事が起きているので、何か楽しいことをしたいと思った。『ティファニー』『マーク ジェイコブス』『フェンディ』を組み合わせることで、遊び心に満ちた、祝祭的なコレクションとなった」と語った。

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「フェンディ」の“バゲット”がティファニーブルーに! アイコンバッグの25周年を記念したコラボ

 「フェンディ(FENDI)」は、ニューヨーク・ファッション・ウイークの初日である9日、2023年春夏コレクションのショーを開催した。アイコニックなバッグ“バゲット(Baguette)”の25周年を記念し、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」とのコラボバッグが登場したほか、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)とのコラボコレクションも披露した。

 1997年に誕生した“バゲット”は、フランスの女性が地元のベーカリーで買ったバゲットを腕の下に抱えて街を歩く姿にインスピレーションを受け、シルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)=アーティスティック・ディレクターがデザイン。ニューヨークを舞台とした人気ドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY)」で、メインキャラクターの一人であるキャリー・ブラッドショー(Carrie Bradshaw)が愛用していたことで一躍注目され、世界中で人気となった。こうしたニューヨークとのつながりのほか、2020年12月に「フェンディ」の親会社であるLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が「ティファニー」を総額158億ドル(約2兆2120億円)で買収して傘下に収めたことなどから、今回の協業が実現したと見られている。なお、「ティファニー」はLVMHによる買収後、初めてのコラボとなった。

 「ティファニー」×「フェンディ」の“バゲット”は、鮮やかな“ティファニーブルー”のクロコダイルやスムースレザー、シルクサテン素材で作られたバッグに、シルバーやホワイトゴールドの留め具やチャーム、ダイヤモンドなどがあしらわれている。サイズはミディアムとナノがあり、前者はスマートフォンや小物類が入る複数のポケットを内側に付けて利便性を高めた。また、エナメル製の“バゲット”型チャームなども用意した。発売は23年1月の予定で、価格は2350~14万ドル(約32万〜1960万円)。両ブランドの店舗などで取り扱う。

 「フェンディ」の23年春夏コレクションは、カラフルなスポーツウエアと美しくテーラリングされたスーツ、アウターなどが印象的。スリップスカートの上にチュールが重ねられていたり、スエットシャツとスパンコール合わせてあったりと、マキシマリストなディテールも豊富に見られた。マーク・ジェイコブスが手掛けた作品は、ショーの後半に登場。ヒストリカルでロマンティックな雰囲気とストリートウエアをミックスした10のルックを披露した。また、「マーク ジェイコブス」のアイコニックな“ザ トートバッグ(THE TOTE BAG)”の特徴であるロゴデザインを移植し、“THE BAGUETTE”とロゴを入れたカーフスキン製の“バゲット”や、スワロフスキー(SWAROVSKI)のクリスタルをふんだんにあしらったモデルなども発表した。

 「フェンディ」のウィメンズとクチュールを率いるキム・ジョーンズ(Kim Jones)=アーティスティック・ディレクターは、「ティファニー」のニューヨーク5番街旗艦店の近くに「フェンディ」の店舗をオープンした際、ダイヤモンドに“バゲット・カット”というカットがあると思い出したことも、今回のコラボレーションにつながっていると説明。「現在、世界中で陰鬱な出来事が起きているので、何か楽しいことをしたいと思った。『ティファニー』『マーク ジェイコブス』『フェンディ』を組み合わせることで、遊び心に満ちた、祝祭的なコレクションとなった」と語った。

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「プーマ」がレオパード柄のスニーカー“スリップストリーム”を9年ぶりに日本製で再復刻

 「プーマ(PUMA)」は、新作スニーカー“スリップストリーム ロウ ビースト MIJ(SLIPSTREAM LO BEAST MIJ)”を9月17日に発売する。価格は税込3万5200円で、「プーマ」の公式オンラインストアと一部店舗で取り扱う。

 今作は、1988年に登場したモデル“レオパード”をメイド・イン・ジャパンで復刻した1足で、2013年に初復刻されて以来9年ぶり2回目の再復刻だ。白ヒョウと黒ヒョウをイメージしたホワイトとブラックの2カラーを用意し、レオパード柄の素材にはイタリアから取り寄せた希少価値の高いハラコを採用。どちらのカラーも13年の復刻モデルとは異なり、アウトソール前後に配置された円形部分のカラーは黒単色で仕上げ、サイドには“SLIPSTREAM”のロゴを配している。

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「ナイキ」からアッパーがデニムの“エア マックス 1”が発売

 「ナイキ(NIKE)」は、新作スニーカー“エア マックス 1 ダーティーデニム(AIR MAX 1 DIRTY DENIM)”を9月23日に発売する。価格は1万8700円(税込)で、「ナイキ」の公式アプリ「SNKRS」などで取り扱う。

 シューズのアッパーにはブルーのデニム生地とスエード素材を使い、履き込むことで経年変化が楽しめる一足となる。サイドのスウッシュやライナーなどにはディープブルーを採用。ミッドソールはビンテージ加工を施した、色あせたようなセイルカラーで、アウトソールにはガムソールが付く。

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「ヴァレンティノ」がカナダ出身の作家ダグラス・クープランドとコラボ フーディとTシャツの2型を用意

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、カナダ出身の作家ダグラス・クープランド(Douglas Coupland)とコラボレーションしたカプセルコレクションを発表した。現在、「ヴァレンティノ」の公式オンラインストアのみで取り扱い中だ。

 今回は、コットンスエットフーディとTシャツの2型を用意し、どちらもピンクとブラックの2カラーを展開。それぞれのアイテムには、“WE ALL HAVE SECRET MESSAGES HIDDEN WITHIN US(僕らはみんな、自分の中に秘めたメッセージがある)”、“MY BRAIN FEELS LIKE FRIDGE MAGNET POETRY(僕の脳は冷蔵庫のマグネットに書かれた詩のよう)”、“I MISS MY PRE-INTERNET BRAIN(インターネット以前の自分の脳が懐かしい)”、“BEAUTY HAS KIND OF BECOME AN ACT OF REBELLION(美はある種の反逆行為になっている)”という4つの異なるメッセージをあしらっている。価格はフーディが税込17万6000円、Tシャツが同9万9000円だ。

 ダグラス・クープランドは、「ヴァレンティノ」2022-23年秋冬コレクションのためにブックレット「ピンクPP シーン バイ ダグラス・クープランド(Pink PP Seen by Douglas Coupland)」を制作したほか、同シーズンのキャンペーン“ピンクPP(PINK PP)”にも参加している。

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「ヴァレンティノ」がカナダ出身の作家ダグラス・クープランドとコラボ フーディとTシャツの2型を用意

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、カナダ出身の作家ダグラス・クープランド(Douglas Coupland)とコラボレーションしたカプセルコレクションを発表した。現在、「ヴァレンティノ」の公式オンラインストアのみで取り扱い中だ。

 今回は、コットンスエットフーディとTシャツの2型を用意し、どちらもピンクとブラックの2カラーを展開。それぞれのアイテムには、“WE ALL HAVE SECRET MESSAGES HIDDEN WITHIN US(僕らはみんな、自分の中に秘めたメッセージがある)”、“MY BRAIN FEELS LIKE FRIDGE MAGNET POETRY(僕の脳は冷蔵庫のマグネットに書かれた詩のよう)”、“I MISS MY PRE-INTERNET BRAIN(インターネット以前の自分の脳が懐かしい)”、“BEAUTY HAS KIND OF BECOME AN ACT OF REBELLION(美はある種の反逆行為になっている)”という4つの異なるメッセージをあしらっている。価格はフーディが税込17万6000円、Tシャツが同9万9000円だ。

 ダグラス・クープランドは、「ヴァレンティノ」2022-23年秋冬コレクションのためにブックレット「ピンクPP シーン バイ ダグラス・クープランド(Pink PP Seen by Douglas Coupland)」を制作したほか、同シーズンのキャンペーン“ピンクPP(PINK PP)”にも参加している。

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ビームスとメタバースでコラボした「リアクロ集会」主催者に聞く バーチャルファッションの魅力とは?

 ビームス(BEAMS)は8月13〜28日に開催された世界最大級のバーチャルイベント「バーチャルマーケット2022年サマー」に出展し、バーチャルショップを開いた。4度目の出展となった同店では、リアルアパレル商品の3Dモデルを販売。試着ギミックも用意した。さらに20日夜には、アバターファッションの中でもリアル寄りのスタイルを楽しむユーザーによるVR交流イベント「Real Clothes Rally」(通称「リアクロ集会」)を誘致し、初めてバーチャルショップでイベントを開催。3つの会場インスタンスがオシャレなアバターで満員になる盛り上がりをみせた。「リアクロ集会」を主催するジョネ(Joner)に、バーチャルファッションの魅力を聞いた。

WWD:ビームスとコラボのきっかけは?

ジョネ:後から知ったのですが、3月の「リアクロ集会」初開催の時にビームスのVR担当者が遊びに来てくれていたんです。その後、僕にツイッターのDMが来たのがきっかけです。「クリエイターとコラボをしたい」「一緒に何かしたい」という内容でした。いきなりだったし、すごくよく知っているショップだったので、正直「うそかな、本当に?」と思いましたが、やれるなら絶対に面白いと、即OKしました。

WWD:それぞれに服やヘアを改変したり、アクセサリーに凝ったアバターが多数来場し、互いのコーディネートや改変をほめあったり、写真を撮ったりして楽しんでいたが、通常の「リアクロ集会」と内容は変わらず?

ジョネ:そうしたほうがいいと考えました。「リアクロ集会」をいつもと違う雰囲気で、ビームスも交えて一緒にやろう、みんなで交流しようという趣旨です。通常はテーマを設定しますが、今回は特に設けず、「ビームス」のアパレル3Dモデルも楽しんでもらえればいいなと。

WWD:3インスタンスが満員だったから、100人くらいが来場していたことになる。実際にやってみての感想は?

ジョネ:みんながお互いのファッションを見て刺激を受けたり、ビームスのスタッフさんたちともすごい近い距離感で楽しく話してるのが、すごくいいと思いました。リアルとバーチャルがクロスすることで、新しい距離感というか空気というか、僕自身、今までなかったような体験ができました。来場者が直接ビームスのスタッフさんに「こんなものが欲しい」とか、「あるといいよね」ということを談笑していて。同じ空間で交わって初めて分かるユーザーの温度感やニーズを、ビームスのスタッフさんたちも一ユーザーとして楽しみながらつかめたのではないでしょうか。ユーザーと企業の人たち双方にとっていい体験ができたんじゃないかと思います。

WWD:バーチャルファッションの魅力とは?

ジョネ:身長や顔の形など、リアルだと骨格が決まっていて、簡単に変えられないと思いますが、まずそこから解放されます。例えばリアルで、このパンツ、すらっとしててきれいだなと思っても、自分の体形では理想のきれいなラインが出せないといった、好きなのにそこを追求できないもどかしさみたいなものです。それが解消され、目の形や脚の長さなどを自在に変化させて楽しめるのが、バーチャルファッションの最大の魅力です。

WWD:リアルでもファッションは好き?

ジョネ:好きですね。いろんなブランドの公式LINEアカウントを登録していて、メンズと一緒にウィメンズも見ています。「これ可愛いな、自分が女だったら買うかな」とか、「こういうの合わせたらいいだろうな」とを考えたりします。

WWD:オシャレなアバターとはどういうアバターだと考える?

ジョネ:僕自身はリアルの感覚とさほど変わりません。強いて言うなら、その人が好きなものだったり、その世界観が視覚的に見て取れ、キャラクターのコンセプトや雰囲気が伝わってくるものがおしゃれだと感じます。その場その場の雰囲気にうまく合わせているというのも大事な要素です。

WWD:そもそもプラットフォームであるVRChatを最大限に楽しむにはハイスペックなPCが必要で、今回初めてBOOTHでアバターを買い、ユニティ(ゲームエンジン)をダウンロードして、VRChatにアバターをアップロードしたが、素人にはなかなかハードルが高かった。ここからさらに着替えたり、改変したりしてオリジナリティーを発揮するのは、センスも大事だが、同じくらい技術が必要だ。リアルのファッションとは似て非なるものだと感じた。

ジョネ:そこもバーチャルファッションの魅力だと思います。そのための技術力もどんどん求められてますが、そこも含めて楽しいです。普段なかなかユニティなんて触ることがないですが、楽しむ過程ですんなり技術が覚えられます。もちろん最初はいろいろな失敗もしましたが、それもいい思い出になっていますし、もっといろいろできるようになりたいです。

WWD:確かに達成感は高いし、改変上手なアバターは一目置かれそうだ。リアルなブランドはバーチャルの世界でも需要があると思うか?

ジョネ:バーチャルならではの奇抜なデザインや露出度の高いものも好きだけれど、もっと現実でも着られるような衣装が増えてほしいという声が少なくないので、リアルブランド商品のニーズは確実にあると思います。僕も「ファセッタズム」のMA-1には、「ナイキ」の“エア フォース1”を合わせてはきたいです!自分たちが楽しいと思える世界が世に広がってほしいですし、いろいろなブランドが参入して、コーディネートの選択肢やイベントなど、楽しいことが増えれば興味を持つ人も増えて、ビジネスチャンスも増えます。現状ではユーザー数がまだまだ少ないので、ブランドが収益を上げるのは難しいかもしれませんが、今後技術革新や、バーチャルでの出来事の露出が増えていくことで、人口が大幅に増える見込みはあります。バーチャル世界特有の文化がありますし、増えてから急に参入するのは大変だと思います。早い段階からのリサーチが必要で、「リアクロ集会」に参加するなど、ぜひ自分たちの目で実際を確かめてほしいです。

WWD:今後の活動計画や将来の目標は?

ジョネ:「リアクロ集会」としては、バーチャルでリアルクローズに近いファッションが好きな人が盛り上がれるように、なるべく新しい動きをして興味を持ってもらい、楽しんでくれる人を増やしていきたいです。また、今回のように、リアルなブランドとバーチャルの世界の橋渡し的なこと、ショーなどもやっていきたいです。僕個人としては、バーチャルスタイリスト。これからVRに入ってくる芸能人や著名人に対して、スタイリストをしてみたいです。盛り上がるという観点で言えば、ユーザーと同じ立場でやるのが一番親近感があります。既存のアバターを使って、今、売っているものの中からスタイリングしてという動きがあれば、ぜひお手伝いしたいです。同時にアパレル3Dモデル制作の腕も磨いて、将来的には一点モノの制作も受注できるようになりたいです。

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「マルニ」がNYで初コレクション ジェンダーの先へ。ボディとファッションの関係性を再構築

 夜の7時過ぎに日が落ちると、ニューヨークは一気にロマンチックになる。「マルニ(MARNI)」がニューヨーク初となるコレクションを発表するために選んだのは、ブルックリンのダンボ地区だ。インビテーションには建物ではなく、ストリートの名前だけを記載。会場は、ブルックリン・ブリッジのたもとだった。この時期のNYの夜を照らすワールドトレードセンターからのライティングも演出のよう。ランウエイの両脇には、統一したユニホームに身を包んだオーケストラがスタンバイ。荘厳かつドラマチックな雰囲気で、一瞬「ここはイタリア?オペラの上映が始まるの?」という錯覚にとらわれるスタートだ。

 静寂をやぶった最初のルックは、「マルニ」らしい色鮮やかなオレンジやレッド。そのあともイエローなど、ビビットなカラーラインナップが続く。いずれも「もう一枚の皮膚」のようにピッタリと体のラインや骨格を強調する。日本の“ボディコン”はワンレンのヘアスタイルとセットのようなイメージがあるから、「ネオ・ボディコンシャス」とでも呼ぶべきだろうか?「ネオ」と言いたくなるのはメンズ/ウィメンズに分かれず、モデルのジェンダーも男性や女性だけにカテゴライズされず、個々人のボディを尊重する崇高さがあるから。ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)とバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)のブルース・パスク(Bruce Pask)ファッション・ディレクターは、「モデルのキャスティングが素晴らしかった。その人が男性なのか、女性なのか、はたまたトランスジェンダーなのかはわからないからこそ、ルックとボディラインが際立った」と感想を述べた。

 多様性が進むアメリカは、ボディポジティブのマインドにおいても先進国だ。マスキュリンでハンサムなボディの女性もいれば、筋肉質なのにカーヴィー(曲線的)なボディの男性もいる。それぞれが違って、だからそれぞれが美しい。そして自分のボディを知れば、ファッションはもっともっと楽しくなる。「マルニ」は美意識を総動員して、ジェンダーの垣根をエキサイティングに超えた。

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NYコレ開幕 「ケイト・スペード」は突然の雨の後の幸せで、ハプニングが運ぶ幸せを表現

 2023年春夏シーズンのニューヨーク・ファッション・ウイークは、「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」から始まった。会場は、米同時多発テロの犠牲者を追悼する記念碑に隣接する、ワールドトレードセンター。高層ビルの78階というプレゼンテーション会場に到着すると、まず目に飛び込んできたのは、鮮やかなグリーンとNYの街並みが一望できる絶景。グリーンは、新しいシグネチャーカラーになるそうだ。

 その次に気づくのは、水の音だ。マンハッタンの摩天楼を背景にまっすぐ伸びる緑地帯の天井、雲に見立てたバルーンの合間から、雨が降っているのだ。その両脇に並ぶモデルたちは、大きな花柄やレッド、ピンク、イエローといったポップなカラーパレットのルック姿。雨は大きな水玉やストライプでも表現されている。レイングッズも含め、こんなにカラフルでカワイイ洋服がまとえるのなら、雨の日も捨てたもんじゃない。そう思える新緑の日を想像させた。

 世の中には、雨をネガティブにとらえる人もいるだろう。でも、雨の後の空の美しさや虹は、ラッキーをもたらすものでもある。世界の多くの人にとってそうであるように、パンデミックはネガティブなものだったかもしれない。その変化は、望んでいないものだったかもしれない。起きたハプニングを「不運」ととらえるのは簡単なことだが、美しくてハッピーな変化へのきっかけと捉えることもできる。そう、まるで、突然降ってきた雨のように。

 設立から30年を迎えた「ケイト・スペード ニューヨーク」は23年春夏コレクションを、“最も予期していないタイミングで遭遇した冒険”と位置付けた。不安定な時代だからこそ、“雨のような”ハプニングもアドベンチャーとして楽しみたい。過去の30年間のアイデンティティを振り返りながら新しい個性を模索して進むブランドが、予測できない人生のワクワクを教えてくれた。

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「イズネス」が1998年発売の「ジェネラルリサーチ」のコレクションをリデザイン ジャケット2型を発売

 日本ブランドの「イズネス(IS-NESS)」は、同じく日本ブランドの「ジェネラルリサーチ(GENERAL RESEARCH)」が1998年に発売した“パラサイト”コレクションをアレンジしたジャケット2型を発売する。

 同コレクションは、“無数のポケットが服に寄生する”をテーマにしたもの。襟にコーデュロイを当てたジャケット(5万8300円税込、以下同)を9月中旬に、フード付きのジャケット(15万4000円)を9月下旬に販売する。「イズネス」の取り扱い店舗および公式オンラインストアで扱う。

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「ジーユー」は2022年秋冬物も価格据え置き 品番数の絞り込みや素材集約で利益確保へ

 「ジーユー(GU)」は、2022-23年秋冬物の主力商品の価格を据え置くと発表した。「景気がよくなっていない中で物価は上がっている。値上げする商品はごく一部のみとし、多くは据え置き、一部は値下げもしている」と柚木治ジーユー社長。兄弟ブランドの「ユニクロ(UNIQLO)」が一部商品の値上げを打ち出す中で、「ジーユー」は「旬のトレンドを買いやすく」を引き続きアピールする。

 具体的な価格は、今秋冬のトレンド商品として打ち出す“ソフトリブT”が990円、発熱機能性の中綿を使った“ヒートパデットブルゾン”が3990円。定番アイテムは、機能性肌着の“スタイルヒートエクストラ”や“レギンスパンツ”が990円。「商品1点1点につき、適正な原価率を追求した上で価格を据え置いている。(一部商品は利益度外視で価格を下げ、それを別の商品で補うような)粗利ミックスの考え方ではない」という。買い上げ点数を増やすためにスタイリング提案には引き続き注力し、一部店舗で専門性のある販売員“おしゃリスタ”による接客なども強化する。

 原料高や物流費高騰の中で価格を据え置くために行っていることとして、柚木社長があげたのは値引きのコントロールや品番数の絞り込み、素材や工場の集約、倉庫の自動化や拠点統廃合など。ただし、これらはファーストリテイリンググループが掲げる“有明プロジェクト”のもと、長年追求し続けてきていることでもある。「ずっと行っていることだが、この2年はコロナの影響で販売の面でも商品供給の面でも想定が崩れ、苦労した。しかし、苦労の甲斐はあって販売、供給ともにコントロールがきいてきている」。

 ジーユーの21年9月〜22年5月期の売上収益(売上高に相当)は前年同期比5.1%減の1905億円、粗利益は同4.7%減の931億円、営業利益は同26.7%減の178億円と、減収、大幅な減益だった。生産や物流遅延による販売機会ロスなどが響いた。価格据え置きを実現するとともに、いかに利益も確保するかに焦点が当たっている。

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米「ヴォーグ」が創刊130周年イベントをライブ配信 ショーには「グッチ」「バレンシアガ」など豪華ブランド

 コンデナスト(CONDENAST)が発行する米「ヴォーグ(VOGUE)」は、創刊130周年を記念したイベント“VOGUE WORLD”を日本時間9月13日午前8時30分〜に開催する。イベントの様子は、各国の「ヴォーグ」サイトや「ヴォーグ ランウエイ」アプリ、米「ヴォーグ」のツイッターなどでライブ配信する。

 同イベントは、一夜限りのランウエイショーやストリートフェア、サプライズ企画などさまざまなコンテンツで構成。目玉となるランウエイショーには、「ヴォーグ」編集部が2022-23年秋冬コレクションから選んだベストルックが登場する。参加ブランドは「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ディオール(DIOR)」「グッチ(GUCCI)」「ヴァレンティノ (VALENTINO)」「バーバリー(BURBERRY)」「マイケル コース(MICHAEL KORS)」「ブラザー ベリーズ(BROTHER VELLIES)」「ボーディ(BODE)」「コナー アイヴズ(CONNER IVES)」「クリストファー・ジョン・ロジャーズ(CHRISTOPHER JOHN ROGERS)」「コリーナ ストラーダ(COLLINA STRADA)」「マティ ボヴァン(MATTY BOVAN)」「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」「トリー バーチ(TORY BURCH)」など。

 アナ・ウィンター(Anna Wintour)チーフ・コンテンツ・オフィサー兼グローバル・エディトリアル・ディレクターは、「変化するモード界を祝うため、私たちはファッションショーとストリートフェアを融合した特別なイベントを企画した。ファッションコミュニティーのクリエイティブな精神を反映したイベントだ。開催地となるニューヨークは、ファッション同様に変化に富み、ダイナミックで、活気がある街。まさにこのイベントにふさわしい場所だ」とコメントしている。

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ウクライナのブランドが世界各地で新作を発表 コレクション制作のためにキーウに戻ったデザイナーが語る現状

 ロシアがウクライナへの侵攻を始めてから、もう半年以上が経った。その影響から、首都キーウ(キエフ)で25周年を祝うはずだった2023年春夏ウクライナ・ファッション・ウイーク(以下、UFW)は、現地開催断念を余儀無くされた。ただ、このような状況下でもファッションの灯を消すまいと、ウクライナ人デザイナーたちはコレクション制作を続けている。そんなデザイナーたちの姿勢に応え、UFWは欧米のファッション・ウイークに協力を要請。ドイツ・ベルリンやスペイン・マドリード、ベルギー・ブリュッセル、ハンガリー・ブダペスト、アメリカ・ロサンゼルスなどのファッション・ウイークが支援を決め、20組以上のウクライナブランドが9月から10月にかけて、世界各地で新作を発表することになった。

 9月6日にメルセデス・ベンツ・ファッション・ウイーク・ベルリンのトップバッターとしてショーを開いた「ボブコヴァ(BOBKOVA)」もその一つだ。同ブランドは、ウクライナ人デザイナーのクリスティーナ・ボブコヴァ(Kristina Bobkova)が2000年にキーウで設立したウィメンズブランド。彼女は子供と共に退避し、現在はドイツ中部のマールブルクで暮らしているという。今季のコレクションは「故郷から遠く離れたドイツで作り始めたが、自分の生まれ故郷や同胞の勇気と強さにインスピレーションを得た」と話し、「自由と選択、強さと団結、そして生きること、愛すること、自分らしく生きることへの願い」をテーマに据えた。シグネチャーのニットドレスやミニマルなテーラリングが際立つコレクションのカラーパレットは、栗の花など現地に咲く花々から着想。ミニマルなデザインと落ち着いた色使いが特徴のブランドとあって、分かりやすく国旗の色を用いるなどの表現はない。ただ、そこには故郷への強い思いが込められている。また、「ウクライナのクラフトの文化と独創性を世界に紹介したい」という考えから、西部のテルノーピリ州で伝統的な技法で作られたビーズのイヤリングやベルト、国内の職人の手で作られたコサックスタイルのスリッパをモダンなウエアに合わせた。

ウクライナ人デザイナーたちが置かれる現状

 リヴィウ州などウクライナ西部の他都市に拠点を移したブランドもあるというが、「ボブコヴァ」のチームは拠点を移すことなく、4月中旬にヘッドオフィスとスタジオでの仕事や生産を再開。「ずっと恐れ続けていることはできないので、恐怖心は勇気や勇敢さに変わった。私たちは従業員を一人も解雇せず、彼らの家族の幸せと国の経済を支えるために働き、サポートしている」とクリスティーナ。「ただ売上予算の80%を占めていた国内での販売がストップし、ブランド存続のために国外の販路を確立しようと取り組んでいる。泣き言は言いたくないけれど問題は山積みで……。一番大きいのは故郷で落ち着いて仕事ができないということ。それでも、どんな時でも美しさと強さがウクライナ人を救うと信じている」と話す。

 そして、夏にコレクション制作のためにキーウに戻った際には「うれしさだけでなく、辛さも同時に感じた」と振り返り、次のように語る。「夫(ウクライナの成人男性は原則出国が認められないため、キーウに留まっている)や家族、友人と会える喜びや、キーウのスタジオでチームと一緒に仕事ができる幸せを噛み締めた。その一方で、キーウやブチャ、イルピンが破壊されたことの痛みや、警報とサイレンによる恐怖、家もなく愛する人もなく困難な経済状況に置かれたウクライナ人の苦しみも感じた。その中で、ウクライナ人である私さえも感心させたのは、ウクライナ人の強さと団結力。この戦争は、勝利と自国の軍を助けたいという思いで私たち全員を結束させた。そして、私自身はデザイナーとして、ウクライナの文化と伝統を守るために自分の前線で戦っている」。「ボブコヴァ」では、戦争の開始当初から人道的な基金にできる限りの寄付を行っているという。

 最後に、今世界に伝えたいことを尋ねると、「私はただ、全ての人の幸せや喜びを願い、そして戦争を知らなくてもいいようになることを祈りたい。時々、このようなことが起こっているという現実を信じ難く感じることもある。私にとって、戦争とは前世紀のもの。文明人は、こんな方法で問題を解決しないから」と答えた。

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靴磨き店「ブリフトアッシュ」が客前で“オールソール”を見せる新サービス 外した部材は額装してプレゼント

 東京・青山の靴磨き店「ブリフトアッシュ(BRIFT H)」はこのほど、靴底を全て交換する“オールソール”(の一部)を客前で見せるサービスを開始した。価格はラバーソールが1万7600円〜(税込、以下同)、レザーソールが2万3100円〜。

 「ブリフトアッシュ」の兄弟店である、大塚の靴修理店「メイクセンス(MAKE SENSE)」の幸前(こうまえ)智彦店長が「ブリフトアッシュ」のカウンターに立ち、一つずつ部材を外していく“バラシ”の工程を解説付きで見せる。“バラシ”後の作業は預かって行い、取り外した部材は納品時に別途額装してプレゼントする。

 靴の修理は通常、一般客が見ることのない作業だ。それを見せることについて、「ブリフトアッシュ」と「メイクセンス」両店舗を運営するBOOT BLACK JAPANの社長で、“靴磨き世界チャンピオン”である長谷川裕也は、「靴がどのように作られているかを逆再生的に体験でき、ブランドごとの靴へのアプローチの違いも発見できる。“オールソール”は、靴の一生の中で数回あるかないかの一大イベントだ。目の前で自身の靴が施術される姿を見て、いっそう愛着を持ってもらえたら」と話す。また、「当社の目標は靴磨き職人、靴修理職人の地位向上。今回の試みが、靴修理の価値を変える良いきっかけになればと思う」と続けた。

 「ブリフトアッシュ」では今後、毎月第2土曜日に同サービスを実施する。

 長谷川社長は、2017年にロンドンで行われた「ワールド チャンピオンシップ オブ シューシャイニング」で優勝。19年には、伊勢丹新宿本店で実施された「シューシャイニング チャンピオン オブ チャンピオンズ」第1回大会でも優勝した、靴磨き界をけん引する存在。

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東レ“ウルトラスエード”が2023−24年秋冬の特設ページを開設 サステナブルな切り口を拡充

 東レは9月12日、人工皮革“ウルトラスエード®(Ultrasuede®)”のファッション向け2023-24年秋冬コレクションの特設ページを公式サイト上に開設した。

 特設ページでは、「BASICS」「FASHION VIEW」「ECO STORY」のコーナーを設けて、厚みの違いや後加工による多様なバリエーションから、植物由来やリサイクル原料を使用した環境配慮型素材まで幅広く紹介する。

 特に「BASICS」では、ビンテージ調やヌバック調の加工を施した素材を軸に、定番商品を厚み別に提案。「FASHION VIEW」では、サステナブルな価値観を拡大し「自然・機能性・美・アート」の4つの世界観から、用途に合った素材を選択できる。

 さらに、上質なアニリン革を彷彿とさせる繊細な質感としなやかさが魅力の“ウルトラスエード®ヌー(Ultrasuede®nu)”シリーズも併せてラインアップする。スワッチサンプルの無料オーダーも可能だ。

 “ウルトラスエード®”は、ジャパン・クオリティーの最先端素材として技術革新を繰り返しながら進化してきた高感度・高機能素材だ。スエード調人工皮革“ウルトラスエード®”と、銀面調人工皮革“ウルトラスエード®ヌー”の全2シリーズをそろえ、いずれも柔らかな風合いと手触りが特徴。天然皮革や合成皮革を超える特性を持った素材として、アパレルやバッグ、雑貨、靴、インテリア、自動車内装、コンシューマーエレクトロニクス(電子機器カバー)など、幅広い用途で採用されている。持続可能な社会に向けて、ポリマー・リサイクルシステムの導入や植物由来ポリマーへの移行など、環境負荷低減と共に産学連携の社会活動なども積極的に行う。

問い合わせ先
東レ ウルトラスエード事業部
03-3245-5401

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「ザラ」が「スタジオ ニコルソン」とコラボ メンズのニットやレザーアウターなど

 「ザラ(ZARA)」は、「スタジオ ニコルソン(STUDIO NICHOLSON)」とコラボレーションしたカプセルコレクション“スタジオ ニコルソン + ザラマン(Studio Nicholson + Zara Man)”を一部店舗と公式オンラインショップで9月12日に発売する。

 コレクションは、グラフィカルなニットやプレッピーなレザーアウター、ボリューム感のあるパンツなどのウエアを用意するほか、フットウエアやアイウエア、スモールレザーグッズ、「ザラ ホーム(ZARA HOME)」で購入可能なブランケットもラインアップする。価格はニット2万5990円(税込、以下同)、Tシャツ5990円、レザーアウター5万9990円、ブランケット2万9900円など。

 また、東京・六本木のコモン カフェ&ミュージックバーラウンジ(Common cafe & music bar lounge)では、コレクションアイテムの一部を9月16日まで展示中だ。キャンペーンは、イギリス人フォトグラファーのクレイグ・マクディーン(Craig McDean)がニューヨークで撮影した。

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「ザラ」が「スタジオ ニコルソン」とコラボ メンズのニットやレザーアウターなど

 「ザラ(ZARA)」は、「スタジオ ニコルソン(STUDIO NICHOLSON)」とコラボレーションしたカプセルコレクション“スタジオ ニコルソン + ザラマン(Studio Nicholson + Zara Man)”を一部店舗と公式オンラインショップで9月12日に発売する。

 コレクションは、グラフィカルなニットやプレッピーなレザーアウター、ボリューム感のあるパンツなどのウエアを用意するほか、フットウエアやアイウエア、スモールレザーグッズ、「ザラ ホーム(ZARA HOME)」で購入可能なブランケットもラインアップする。価格はニット2万5990円(税込、以下同)、Tシャツ5990円、レザーアウター5万9990円、ブランケット2万9900円など。

 また、東京・六本木のコモン カフェ&ミュージックバーラウンジ(Common cafe & music bar lounge)では、コレクションアイテムの一部を9月16日まで展示中だ。キャンペーンは、イギリス人フォトグラファーのクレイグ・マクディーン(Craig McDean)がニューヨークで撮影した。

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高橋くみCEOに聞く 吸水ショーツ戦国時代に「ベア」が打つ次の一手とは 

 2020年6月、クラウドファンディングで9062人から1億円以上の支援金を集めて、デビューした吸水ショーツブランド「ベア(BE-A)」。この2年のあいだにアップデートを重ねながらラインアップを増やし、高機能吸水ショーツブランドとして、独自の地位を確立してきた。

 今年6月には、ベア ジャパン(BE-A JAPAN)とMNC New Yorkのグループ体制への移行を発表し、ホールディングスカンパニー・V Holdingsを設立。これまで二人三脚でビジネスを展開してきた高橋くみベア ジャパン代表取締役CEOと山本未奈子MNC New York代表取締役CEOが、両社が展開するブランドにそれぞれ注力し、シナジーを産む。

 ベア ジャパンは先進的なウエアラブルIoT技術を開発するミツフジと業務提携し、経血を計測できるショーツの開発に着手する。吸水ショーツの新たな展開を切り開くベア ジャパンの高橋くみCEOは、現在の吸水ショーツ市場を「吸水ショーツ戦国時代」と表現。「ベア」がデビューしてから2年の間の市場の変化と、今後の展開を聞いた。

WWD:「ベア」の立ち上げから、2年が経った。吸水ショーツ市場はどのように変化しているのか。

高橋くみCEO(以下、高橋):実は私たちが吸水ショーツを作ろうと思ってから4年半が経ちます。吸水ショーツは欧米を中心に流行っていたもので、当初は輸入を考えていました。ですが、実際に使ってみると履き心地や耐久性に納得できず、自分たちで作ろうと決意。当時吸水ショーツは国内では目新しい製品ですし、工場探しは難航しました。2年半前にやっとの思いで形になり、クラウドファンディングに至りました。たくさんの人に支援をいただいて良い形でスタートできましたが、この2年ほどで大手下着メーカーやアパレル企業からも新ブランドが続々と登場しています。消費者にとっては、それぞれがどのように違うのか、そして吸水ショーツの良さをまだ知らないという人も多いのが現状だと考えています。

WWD:吸水ショーツを試したことがないという人も多い。

高橋:一度履いてもらえたら、生活自体が変わるほどの商品だと思っています。それを普及させるためには、便益が分かるように市場を広げていかなければなりません。正直に言えば、中には機能性や履き心地がいまいちなものもありますし、われわれのこだわりや良さを伝えていかなければなりません。

WWD:最新作“ベア エアライト ショーツ”の発表会で、現在の市場を「吸水ショーツ戦国時代」と表現していたのが印象的だった。ブランドや製品が豊富になる中で「ベア」の立ち位置は。

高橋:「ベア」は高価格帯吸水ショーツカテゴリーに位置し、吸水量はもちろん、漏れにくさやにおい対策など機能性の高さで支持をいただいています。生理は年間12回とすると、開発する私たちも年間で12回しか試作品を試すことができません。そこで、約7000人もの実際に使ってくださっている人の声を毎週のようにオンラインでヒアリング。加えて「ベアサークル」と称して、“サニタリーライフをよくしよう”というミーティングも頻繁に行っています。また購入者には、アンケートに答えていただけるような動線を作っています。ポジティブな声だけでなく、1つ1つを拾い上げるようにしています。

WWD:「ベア」の取扱店舗はECやドラッグストアから百貨店まで、幅広いのも特徴だ。どのような考え方、戦略で販路を拡大しているのか。

高橋:吸水ショーツ自体の認知度をあげていきたいので、ECだけでなく百貨店やドラッグストアなど、いろいろな場所で「こんな選択肢があるんだ」と認識してもらうことが大切だと考えています。時代的にも吸水ショーツに興味を持っている人も多く、低価格帯の製品がたくさんある中でも、「ベア」がうたう高機能とはどんなことだろうと実際に手に取ってくれる人も多いです。昨年は“フェムテック”が新語・流行語大賞にノミネートし、リテールのバイヤーさんからの理解や共感が深まっています。一緒に時代を作っていこうという思いでいてくださる取引先も多いですね。

フェムテックを超えてヘルスケアに挑む
「ベア」のネクストステージ

WWWD:今年6月、ミツフジと提携し「経血量を測定できる吸水ショーツ」の開発へ着手することを発表した。

高橋:これまで生理について語られてこなかったからこそ、より快適にしようという動きがありませんでした。女性にとって生理は40年にもわたって付き合うものにも関わらず、改善されてきませんでした。そんな生理について考えるきっかけとしても吸水ショーツは機能しています。さらに、自身の経血量が分かるようになれば、生理や健康に対する意識は変わるのではないでしょうか。生理の不調が内膜症や子宮筋腫などの病気に気づくきっかけになることもありますし、生理だから体調が悪いと思いがちですが、実は貧血だということもあります。今、生理による労働損失は4960億円にのぼるとも言われています。自分の経血量を知り、どういった理由で不調なのか。生理が可視化されて、一人一人が向き合うことで、労働損失も減っていくのではないでしょうか。

WWD:どのようにして実用化に踏み切るのか。

高橋:実用化に向けた実証実験を来年早々には始めていきたいですね。そのために、ミツフジとベアジャパン、福島県川俣町で3社協定を結びました。

WWD:フェムテック企業が自治体と手を結ぶということも新鮮だ。

高橋:川俣町は東日本大震災のときに、多くの避難者を受け入れました。着の身着のまま避難する中で、生理用品を持って避難した人はいませんでした。防災用品としても生理用品の備蓄がなく、民家を1軒1軒回って、町全体で協力して生理用品を集めたというエピソードがあります。そのときに、女性にとってどれほど生理用品が必要なものなのか、男性を含めて役場での理解が高まったのです。そんな経験があるからこそ、川俣町は生理へのリテラシーが非常に高いのです。

WWD:MNC NewYorkとベア ジャパンをホールディングス化して、V Holdingsを設立した狙いは?

高橋:「シンプリス」は美容ウエルネスブランドとして14年前に立ち上げ、「ベア」は吸水ショーツブランドとして2年前にスタートしました。どちらも山本と二人三脚で、女性で構成される同じチームでやってきました。これからさらに両方を成長させていきたいと考えた時に、体制を変える決断をしました。どちらも女性向けの商材で、「シンプリス」も「ベア」も成長させていきたいし、女性のライフスタイルそのものを変えていきたいという思いは一緒です。生理だけでなく、更年期にも目を向け、ライフステージによって起きるペインに向き合う商品を提案していきたいですね。

WWD:組織体制にも変化が生じたのか?

高橋:われわれの強さは、3人の執行役員が14年もの時間をともに全てを分かち合ってきた仲だということ。それに加えてこの体制変更を経て、ミドルマネージャーの育成にも力を入れていきます。リーダーを増やしていきたいですね。実は社員を募集すると、900人ほどの応募をいただくこともあるんです。当社はフルフレックスを取り入れているので、豊富な経験を持っていたり、仕事と子育てを両立させていたり、いろいろな環境に身を置くメンバーでチームが成り立っています。企業の成長には人の成長が欠かせません。長い時間を共にしているメンバーと作っていることも楽しみですし、さまざまなステージを経て女性のみの会社としてチャレンジしています。そんな思いもあるので、人材育成にも注力していきたいですね。

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リアル店舗の価値を考える:記者談話室vol.47

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第47回は「リアル店舗の価値を考える」です。EC(ネット通販)の発展に伴い、改めてリアル店舗の価値に注目が集まっています。元AKB48の小嶋陽菜が手がけるD2Cブランド「ハーリップトゥ」の表参道直営店、ユニクロのバーチャル店舗などの事例からデジタル時代に求められるリアル店舗を考えます。

この配信は以下のアプリでもご利用いただけます。
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