200年の歴史を持つ仏フレグランスメゾン「ドルセー」、アメリー・フインCEOのリブランディングへの思いをひも解く【香水ジャーナリスト連載 Vol.6】

 200年の歴史を持つフランスのフレグランスメゾン「ドルセー(D’ORSAY)」は、2020年12月に日本に再上陸し東京・青山に路面店をオープンした。コロナ禍を経て来日したアメリー・フイン(Amelie Huynh)「ドルセー」CEOに、リブランディングの経緯や今後のビジネスの展望について聞いた。

−−2015年に「ドルセー」をリローンチする前は、ジュエリー業界に従事していた。フランスの歴史ある香水ブランドの中から「ドルセー」を手掛けた理由は?

アメリー・フイン 「ドルセー」CEO(以下、フイン):フランスには古きも新しきも数多のフレグランスブランドが存在するが、「ドルセー」はオーナーが変わりながらもずっと続いてきた点に興味を持った。「ドルセー」は、フランスでは誰しも知っているブランドだが、1980年ごろには小規模になっていた。だから私はまるで“眠れる森の美女”を見つけたような気分だった。このまま眠らせておくのはもったいない。そして何より、「ドルセー」の創設者であるアルフレッド・ドルセー(Alfred d’Orsay)伯爵と、マルグリッド・ブレシントン(Marguerite de Blessington)との禁断の愛の物語が、事実に基づいたストーリーであることにも感銘を受け、買収を決意した。

−−「ドルセー」のリブランディングにあたり、どんなコンセプトを考えたか?

フイン:「ドルセー」には200年の歴史があり、歴史が持つメッセージ性と美意識を残したいと考えた。ドルセー伯爵が現代に生きていたら、間違いなくトップインフルエンサーの一人になっていたと思うほど、オシャレの先駆者であり、飽くなき美意識の持ち主で、アーティスト、クリエイターでもあり、絵を描いたり、彫刻やペイントも行ったり才能にあふれた人物だった。それらをブランドに反映させたいと思った。それぞれの香りではさまざまな愛の形を表現している。ボトルに愛のメッセージを添えたのも、ブランドアイデンティティーの一つ。例えば“06:20”というホームフレグランスには、「あなたが知っている所」というメッセージを添えているのだけど、”恋人同士だけが知りうる、いつもの場所”という意味を込めている。

−−香りを想像できる香水名をつけるブランドもあるが、イニシャルやフレーズをボトルに記す打ち出し方をした理由は?

フイン:ほかのブランドと差をつけるユニークなアイデアで、副題から香りにまつわるラブストーリーを感じてもらえるよう、あえて含みを持たせた。また、”秘密の愛”がブランドストーリーの根底にあるので、全てのイニシャルにも秘密を感じるようにした。当時は通信方法が手紙しかなかったため、イニシャルでメッセージを送り合っていた。恋文の中に出てくるであろうフレーズを香りの副題に選んでいるのも、その発想だ。

−−全てに愛のテーマが含まれているか?例えば“C.G.”という香りは牧歌的で、あまり恋愛的な要素は感じないが?

フイン:“C.G.”の愛のテーマは、”tender love”つまり優しく思いやりのある愛な。朝露を思わせるような香りは、まさに早朝の散歩へのインビテーション。副題の「どこか他の場所へ行きたい」というメッセージは、誰かを思ってどこかへ行きたい愛が込められていて、菩提樹の花の優しい香りになっている。

−−1912年に発表した香り“ティユル(Tilleul)”は、調香師のオリヴィア・ジャコベッティ(Olivia Giacobetti)により2008年に再解釈され、現「ドルセーで」は ”どこか他の場所へ行きたい C.G.” として香りを現代的に作り変えている。

フイン:”ティユル”に関しては、ブランドを代表するアイコニックな香りだから、リブランディングしても残したいと思った。2008年に一度再解釈されているけれど、リブランディング後も引き続き、オリヴィア・ジャコベッティにバージョンアップしてもらった。当時と比べ、現在は使用できない香料を取り除き、”どこか他の場所へ行きたい C.G.”という香りに生まれ変わった。フランスでは、”ティユル”に馴染みのある世代の人もいて、70歳代の顧客に“どこか他の場所へ行きたい C.G.”をお求めいただくことがあるほど、「ドルセー」にとって大切な香りの1つだ

−−過去のドルセーの香りの中で ”Tilleul” 以外で人気のあった香り、例えば、”ル ダンディ(Le Dandy)”、”エチケット ブルー(Etiquette Bleue)”などは、現ドルセーでカムバックしているか?

フイン:”エチケット ブルー”は、現在の「ドルセー」では ”心を込めて L.B.”というタイトルになっている。オレンジブロッサムをミドルノートにたっぷり使用しネロリやアイリスが清潔感を与えているが、ラストノートはモスやアンブロクサン、ムスクの少しダーティーな雰囲気をまとっているのが、ドルセー伯爵とマルグリットの道ならぬ恋を彷彿させる。この香りは女性調香師に作ってほしいと思い、ファニー・バル(Fanny Bal)に依頼した。彼女の師匠は、著名な調香師ドミニク・ロピオン(Dominique Ropion)だ。“ル ダンディ””は1925年の発売当時、 “ダンディな男性をゲットするならこの香りをまとおう”というテーマで女性向けの香りとして登場した。その後99年に発売した “ル ダンディ” は、男性向けにウイスキーやラム、イエローフルーツ、スパイスなどが使われている。現在は”ダンディ オア ノット G.A.” というタイトルで、シンプルでユニセックスな香りへと進化させた。どちらの“ル ダンディ”にも含まれていたパチュリやカルダモンも使用し、ジェンダー問わず使っていただけるダンディな香り”ができあがった。

−−リブランディング後、オリヴィア・ジャコベッティ以外で新たに起用した調香師はどう選んだ?

フイン:調香師には個性や得意な分野があるため、作りたい香りにマッチする人を選んでいる。例えば、“恋人同士 M.D.”はパロサントがメインの香りだが、旅好きで気さくなベルトラン・ドゥショフール(Bertrand Duchaufour)なら、愛と旅とパロサントを融合した香りを作れると考え依頼した。“ダンディ オア ノット G.A.”を作ったシドニー・ランセッサー(Sidonie Lancesseur)は、パチュリを扱う香りが得意な調香師。シンプルなショートフォーミュラで素晴らしい香りを作る。”心を込めて L.B.”を作ったファニー・バルは、砂糖とは違う甘い香りを作るのが得意で、甘いフローラルに生かされた。

−−2020年末、コロナ禍で世界的に厳しい状況の中、パリのサンジェルマン・デ・プレの旗艦店に続く2号店を青山にオープンした。

フイン:コロナ禍でのオープンはチャレンジングだったが、その先の未来への準備として覚悟を決めた。19年6月にフランスで旗艦店をオープンし、その年の後半には新型コロナウイルスの影響が出始めていた。ビジネスにはリスクがつきものだと覚悟していた。日本は個人的にも大好きで何度も来日していたので、日本とフランスで共通する美意識の高さや細部にわたるこだわり、モチベーションの高さ、センスの良さを共有できるのはとてもエキサイティングだ。

−−今後のビジネスの展望は?

フイン:これまでイギリスの有名百貨店ハロッズや、パリのギャラリー・ラファイエットのほか、5月には韓国のコンセプトショップの一部でコーナー展開がスタートし、現在世界19カ国で展開している。現在は、これまでより製造に時間やコストがかかる問題があるが積極的に販路を拡大していく。2年間で、独立店舗も含め全世界で120~140くらいの販売スポットを目指す。独立店舗として、すでにあるパリと東京以外に、ロンドン、ミラノなどにオープンできたら理想的だ。

−−フランスと日本で人気の香りに違いはあるか?

フイン:日本で圧倒的人気が “最高の自分 M.A.”。バイオレットやアイリス、ホワイトムスクを使った香りで、繊細に香るため日本人に支持されているのかもしれない。フランスで人気なのは “どこかほかの場所へ行きたい C.G.”。ブランドのシグネチャーフレグランスであり、オリヴィア・ジャコベッティ作という点が人気の理由。ベルトラン・ドゥショフールが手掛けた “恋人同士 M.D.”も好調。香水業界の専門家評価が高いのは、新作の ”あなたにイエスと言う V.H.”だ。”永遠の愛・無条件な愛” をテーマにした香りで、サフラン、ブラックペッパー、ローズ、ベンゾインなどを使った、スパイシーでウッディなノート。パンデミックで弱った人々も、パワフルさを感じていただける力強い存在感のある香りだ。日本ではこの秋に発売した。

■ドルセー青山本店
住所:東京都港区南青山3-18-7 1F
営業時間:12:00~20:00
電話番号:03-6804-6017


YUKIRIN
美容・香水ジャーナリスト
香水・香り関連商品と、ナチュラル&オーガニック美容分野に特化した記事を執筆。女性誌などのメディアで発信する。化粧品や香り製品のコンサルティングやイベントプロデュースなど幅広く活躍。「日本フレグランス大賞」エキスパート審査員、「イセタン フレグランス アワード2019」審査員などを務める

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 200年の歴史を持つフランスのフレグランスメゾン「ドルセー(D’ORSAY)」は、2020年12月に日本に再上陸し東京・青山に路面店をオープンした。コロナ禍を経て来日したアメリー・フイン(Amelie Huynh)「ドルセー」CEOに、リブランディングの経緯や今後のビジネスの展望について聞いた。

−−2015年に「ドルセー」をリローンチする前は、ジュエリー業界に従事していた。フランスの歴史ある香水ブランドの中から「ドルセー」を手掛けた理由は?

アメリー・フイン 「ドルセー」CEO(以下、フイン):フランスには古きも新しきも数多のフレグランスブランドが存在するが、「ドルセー」はオーナーが変わりながらもずっと続いてきた点に興味を持った。「ドルセー」は、フランスでは誰しも知っているブランドだが、1980年ごろには小規模になっていた。だから私はまるで“眠れる森の美女”を見つけたような気分だった。このまま眠らせておくのはもったいない。そして何より、「ドルセー」の創設者であるアルフレッド・ドルセー(Alfred d’Orsay)伯爵と、マルグリッド・ブレシントン(Marguerite de Blessington)との禁断の愛の物語が、事実に基づいたストーリーであることにも感銘を受け、買収を決意した。

−−「ドルセー」のリブランディングにあたり、どんなコンセプトを考えたか?

フイン:「ドルセー」には200年の歴史があり、歴史が持つメッセージ性と美意識を残したいと考えた。ドルセー伯爵が現代に生きていたら、間違いなくトップインフルエンサーの一人になっていたと思うほど、オシャレの先駆者であり、飽くなき美意識の持ち主で、アーティスト、クリエイターでもあり、絵を描いたり、彫刻やペイントも行ったり才能にあふれた人物だった。それらをブランドに反映させたいと思った。それぞれの香りではさまざまな愛の形を表現している。ボトルに愛のメッセージを添えたのも、ブランドアイデンティティーの一つ。例えば“06:20”というホームフレグランスには、「あなたが知っている所」というメッセージを添えているのだけど、”恋人同士だけが知りうる、いつもの場所”という意味を込めている。

−−香りを想像できる香水名をつけるブランドもあるが、イニシャルやフレーズをボトルに記す打ち出し方をした理由は?

フイン:ほかのブランドと差をつけるユニークなアイデアで、副題から香りにまつわるラブストーリーを感じてもらえるよう、あえて含みを持たせた。また、”秘密の愛”がブランドストーリーの根底にあるので、全てのイニシャルにも秘密を感じるようにした。当時は通信方法が手紙しかなかったため、イニシャルでメッセージを送り合っていた。恋文の中に出てくるであろうフレーズを香りの副題に選んでいるのも、その発想だ。

−−全てに愛のテーマが含まれているか?例えば“C.G.”という香りは牧歌的で、あまり恋愛的な要素は感じないが?

フイン:“C.G.”の愛のテーマは、”tender love”つまり優しく思いやりのある愛な。朝露を思わせるような香りは、まさに早朝の散歩へのインビテーション。副題の「どこか他の場所へ行きたい」というメッセージは、誰かを思ってどこかへ行きたい愛が込められていて、菩提樹の花の優しい香りになっている。

−−1912年に発表した香り“ティユル(Tilleul)”は、調香師のオリヴィア・ジャコベッティ(Olivia Giacobetti)により2008年に再解釈され、現「ドルセーで」は ”どこか他の場所へ行きたい C.G.” として香りを現代的に作り変えている。

フイン:”ティユル”に関しては、ブランドを代表するアイコニックな香りだから、リブランディングしても残したいと思った。2008年に一度再解釈されているけれど、リブランディング後も引き続き、オリヴィア・ジャコベッティにバージョンアップしてもらった。当時と比べ、現在は使用できない香料を取り除き、”どこか他の場所へ行きたい C.G.”という香りに生まれ変わった。フランスでは、”ティユル”に馴染みのある世代の人もいて、70歳代の顧客に“どこか他の場所へ行きたい C.G.”をお求めいただくことがあるほど、「ドルセー」にとって大切な香りの1つだ

−−過去のドルセーの香りの中で ”Tilleul” 以外で人気のあった香り、例えば、”ル ダンディ(Le Dandy)”、”エチケット ブルー(Etiquette Bleue)”などは、現ドルセーでカムバックしているか?

フイン:”エチケット ブルー”は、現在の「ドルセー」では ”心を込めて L.B.”というタイトルになっている。オレンジブロッサムをミドルノートにたっぷり使用しネロリやアイリスが清潔感を与えているが、ラストノートはモスやアンブロクサン、ムスクの少しダーティーな雰囲気をまとっているのが、ドルセー伯爵とマルグリットの道ならぬ恋を彷彿させる。この香りは女性調香師に作ってほしいと思い、ファニー・バル(Fanny Bal)に依頼した。彼女の師匠は、著名な調香師ドミニク・ロピオン(Dominique Ropion)だ。“ル ダンディ””は1925年の発売当時、 “ダンディな男性をゲットするならこの香りをまとおう”というテーマで女性向けの香りとして登場した。その後99年に発売した “ル ダンディ” は、男性向けにウイスキーやラム、イエローフルーツ、スパイスなどが使われている。現在は”ダンディ オア ノット G.A.” というタイトルで、シンプルでユニセックスな香りへと進化させた。どちらの“ル ダンディ”にも含まれていたパチュリやカルダモンも使用し、ジェンダー問わず使っていただけるダンディな香り”ができあがった。

−−リブランディング後、オリヴィア・ジャコベッティ以外で新たに起用した調香師はどう選んだ?

フイン:調香師には個性や得意な分野があるため、作りたい香りにマッチする人を選んでいる。例えば、“恋人同士 M.D.”はパロサントがメインの香りだが、旅好きで気さくなベルトラン・ドゥショフール(Bertrand Duchaufour)なら、愛と旅とパロサントを融合した香りを作れると考え依頼した。“ダンディ オア ノット G.A.”を作ったシドニー・ランセッサー(Sidonie Lancesseur)は、パチュリを扱う香りが得意な調香師。シンプルなショートフォーミュラで素晴らしい香りを作る。”心を込めて L.B.”を作ったファニー・バルは、砂糖とは違う甘い香りを作るのが得意で、甘いフローラルに生かされた。

−−2020年末、コロナ禍で世界的に厳しい状況の中、パリのサンジェルマン・デ・プレの旗艦店に続く2号店を青山にオープンした。

フイン:コロナ禍でのオープンはチャレンジングだったが、その先の未来への準備として覚悟を決めた。19年6月にフランスで旗艦店をオープンし、その年の後半には新型コロナウイルスの影響が出始めていた。ビジネスにはリスクがつきものだと覚悟していた。日本は個人的にも大好きで何度も来日していたので、日本とフランスで共通する美意識の高さや細部にわたるこだわり、モチベーションの高さ、センスの良さを共有できるのはとてもエキサイティングだ。

−−今後のビジネスの展望は?

フイン:これまでイギリスの有名百貨店ハロッズや、パリのギャラリー・ラファイエットのほか、5月には韓国のコンセプトショップの一部でコーナー展開がスタートし、現在世界19カ国で展開している。現在は、これまでより製造に時間やコストがかかる問題があるが積極的に販路を拡大していく。2年間で、独立店舗も含め全世界で120~140くらいの販売スポットを目指す。独立店舗として、すでにあるパリと東京以外に、ロンドン、ミラノなどにオープンできたら理想的だ。

−−フランスと日本で人気の香りに違いはあるか?

フイン:日本で圧倒的人気が “最高の自分 M.A.”。バイオレットやアイリス、ホワイトムスクを使った香りで、繊細に香るため日本人に支持されているのかもしれない。フランスで人気なのは “どこかほかの場所へ行きたい C.G.”。ブランドのシグネチャーフレグランスであり、オリヴィア・ジャコベッティ作という点が人気の理由。ベルトラン・ドゥショフールが手掛けた “恋人同士 M.D.”も好調。香水業界の専門家評価が高いのは、新作の ”あなたにイエスと言う V.H.”だ。”永遠の愛・無条件な愛” をテーマにした香りで、サフラン、ブラックペッパー、ローズ、ベンゾインなどを使った、スパイシーでウッディなノート。パンデミックで弱った人々も、パワフルさを感じていただける力強い存在感のある香りだ。日本ではこの秋に発売した。

■ドルセー青山本店
住所:東京都港区南青山3-18-7 1F
営業時間:12:00~20:00
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YUKIRIN
美容・香水ジャーナリスト
香水・香り関連商品と、ナチュラル&オーガニック美容分野に特化した記事を執筆。女性誌などのメディアで発信する。化粧品や香り製品のコンサルティングやイベントプロデュースなど幅広く活躍。「日本フレグランス大賞」エキスパート審査員、「イセタン フレグランス アワード2019」審査員などを務める

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「ア ベイシング エイプ®」×LA発アンディフィーテッドの最新コラボは“アウトドア”にフォーカス

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」とロサンゼルス発のスニーカーショップ、アンディフィーテッド(UNDEFEATED)は12月27日、最新コラボコレクションを発売する。「ア ベイシング エイプ®」の店舗および公式オンラインストア、全国のアンディフィーテッドで扱う。

 同コレクションは“アウトドア”にフォーカスするのが特徴。素材には全天候型で耐久性の高いポリエステルや、保温性に富むフランネルを採用し、デザイン面では取り外し可能でサイドバッグにもなるモジュラーポケットや一体型のスマートフォンホルダーなどを設ける。「ア ベイシング エイプ®」のカモフラ柄と、アンディフィーテッドの象徴である“5ストライクス”を組み合わせたテキスタイルも見所だ。

 一部の商品はグリーンを「ア ベイシング エイプ®」限定、ネイビーをアンディフィーテッド限定とする。

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ヘアメイクGeorgeが選ぶ、注目の春リップ6選【新製品レコメンド】

 本連載は、美容業界で活躍する識者をゲストに招き、注目の新製品を紹介する。今月は、ヘア&メイクアップアーティストのGeorgeが、来春発売の新作リップをピックアップ。

来春はリップが豊作!いよいよ艶系リップが戻ってきた

 来春の新作は圧倒的にリップの種類が豊富で、とくに注目すべきは艶。つやんとしたボリューム感のある唇が戻ってきた。「スック(SUQQU)」の美容液成分を配合したグロスタイプのリップはふっくらとした唇に仕上がる。「セルヴォーク(CELVOKE)」のバームタイプのリップは、透け感あるカラーで軽い感じで付けられるのも魅力的だ。また、マットリップも引き続き注目しており、スティックよりリキッドでベルベットのような質感の仕上がりが旬。「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」や「アディクション(ADDICTION)」は落ちにくく、おしゃれ度の高いリキッドマットになっており、淡い艶のアイシャドウにマットリップのバランスが引き立つ。「トムフォード(TOM FORD)」と「RMK」の高密着、高発色のスティックタイプからは、落ち着いたカラーがそろう。ファッションの一部のように楽しめる、春メイクのポイントになるアイテムだ。

2023年1月20日発売
スック(SUQQU)

 美容液のようなリップで、カラーバリエーションも豊富。いよいよ艶リップが戻ってきた。アイシャドウをカラフルにしても、リップの艶感でメイクの軽やかにしてくれる。まさに春にピッタリのリップ(George)

2023年1月6日発売
セルヴォーク(CELVOKE)

 バームタイプで、透け感のあるリップ。「セルヴォーク」のおしゃれなカラーがカジュアルに使用でき、さらに落ちついたモード感も出せる。 見た目と付けた時のギャップが魅力。落ちついた透け感のあるダークカラーが、メイクのスパイスになり周りとの差をつけられるリップ(George)

2023年1月1日発売
シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)

2023年1月6日発売
アディクション(ADDICTION)

2023年1月16日発売
トム フォード(TOM FORD)

2023年1月6日発売
RMK

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よしミチ姉弟プロデュースの「パース」から新作 6色入りのアイシャドウパレットが発売

 Z世代を中心に人気を集めるミチとよしあき姉弟がプロデュースするコスメブランド「パース(PERSE)」は、新商品のアイシャドウパレット“ザ スキン アイシャドウ パレット”を2023年2月24日に発売する。ラインアップはローズ系の愛らしいニュアンスでまとめた“ロージー ムード”とアンバー系の温かみのある色味でまとめた“アンバー ムード”の2種類で、価格は各2490円(税込)。ブランドの公式ECサイトで取り扱う。

 ミチとよしあきは、SNS総フォロワー数250万以上のリアル姉弟モデル。2022年3月にローンチした「パース」の第1弾製品“ベルベットフィックスリップバーム”は、12月19日までに累計10万個を販売している。

 新製品は6色セットのアイシャドウパレットで、目もとに自然に溶け込み、品の良さを演出する。原料を厳選することで、粉飛びせずに肌に密着する微細なテクスチャーを実現した。ラメとマット、パールの3つの質感をそろえており、重ねるごとに変化する質感を楽しめる。

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「アトモス」×「メゾン ミハラヤスヒロ」×「エフアールツー」のトリプルコラボスニーカーが発売

 スニーカーショップの「アトモス(ATMOS)」は、「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」と「エフアールツー(#FR2)」とトリプルコラボレーションしたスニーカーを発売する。価格は税込4万8400円で、12月28日から「アトモス」の特設サイトで抽選販売を受け付けたのち、31日に公式オンラインストアと一部店舗で取り扱う。

 トリプルコラボスニーカーは、「メゾン ミハラヤスヒロ」の“ウェイン ロー”をベースに採用。アッパーは、パテントレザーとスエード、スムースレザーなどを組み合わせたパッチワーク風のデザインで、「エフアールツー」のラビットワッペンをヒールに、“Smoking Kills”のテキストをトゥに落とし込んだ。また、ミッドソールにビンテージ加工を施したほか、インソールには三者のロゴをプリントしている。

 なお、スニーカーとあわせてクルーネックスエットも展開。価格は税込1万5400円で、ブラックとホワイトを用意する。

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「ルイ・ヴィトン」から1990年代にインスパイアされたミックス素材の新作スニーカー

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、新作の“LV スケート・ライン スニーカー”を発売した。価格は17万7100円(税込)。

 1990年代のムードを着想源にしたもので、カーフレザー、スエード、メッシュを組み合わせたバイカラーのアッパーが特徴だ。側面に“モノグラム・フラワー モチーフ”をあしらい、2連使いのシューレースも存在感をアピールする。

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スタイリスト馬場圭介の新ブランドが小泉今日子とコラボ ジャーナル スタンダード限定モデルも

 スタイリスト馬場圭介の新ブランド「ジービーバイババ(GB BY BABA)」は、俳優の小泉今日子とコラボしたTシャツ(9900円税込)を発売した。ジャーナル スタンダード限定モデルも用意し、公式オンランストアで先行販売中だ。2023年1月14日からはジャーナル スタンダードの各店舗でも扱う。

 「ジービーバイババ」はコラボレーションに特化したブランドで、第1弾が小泉との協業となる。小泉は今年、デビュー40周年を迎えた。馬場との付き合いは30年以上になるという。Tシャツは、1990年代に発売された小泉のカレンダー用写真(撮影は小暮徹)をベースにデザインされた。

 馬場は58年10月8日生まれ、熊本県出身。86年に渡英し、88年に帰国。スタイリスト大久保篤志に師事し、89年に独立した。

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「無印良品」が値上げ バターチキンカレーは350円から390円に、バナナバウムは150円から180円に

 「無印良品」の食品や生活雑貨の一部を2023年1月以降値上げする。値上げを行うのは23年春夏商品全体の約2割で、値上げ幅は平均で約25%。同社は21年秋冬まで、サプライチェーンの見直しによる定番商品群の値下げをシーズンごとに行い、成長の原動力としてきた。原価高騰や円安により状況はそこから大きく変わっている。「不揃いバナナバウム」は150円から180円に、「素材を生かしたカレー バターチキン」は350円から390円に、「やわらかポリエチレンケース・小」は490円から590円に変更する。

 1月13日に大型家具、プラスチック収納、布団カバーなどのファブリック類、食品などを、2月3日に生活雑貨の小物商品を値上げする。他の値上げ商品は「ポリプロピレン収納ケース 引出式・横ワイド・大」(1790円から2290円に)や、「脇に縫い目のない 二重ガーゼパジャマ(紳士・婦人)」(3990円から4990円に)など。良品計画が運営する「イデー(IDEE)」の家具の一部商品も同様に値上げする。ECや店頭購入時の配送料も改定し、中型配送品の配送料は2500円から3000円にする。

 併せて今春は、21年1月に本格開始していた家具レンタルの月額定額サービスの対象商品を2倍超に拡大する。2月3日から、対象商品を従来の35アイテムから72アイテムとする。「将来的に家具については、販売中心のビジネスモデルから月額定額サービスモデルへの転換を目指す」(発表資料から)。また、リサイクル・リユース推進として、2月3日から一部を除く全店舗で同社が販売したプラスチック商品の回収を始める。プラスチック商品は大体素材商品への100%移行を目指し、プラスチックの代わりに紙や再生プラスチックを使ったボックスなどを順次販売していく。価格は既存プラスチック商品と同じにする。

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生産者・ロースター・生活者をつなぐ 「ティピカ」が目指すコーヒーの循環コミュニティー

 コーヒー生豆のダイレクトトレードを行うオンラインプラットフォーム「ティピカ(TYPICA)」が注目を集めている。2019年に創業以降急成長を遂げ、現在32カ国2000以上の生産者と、日本や韓国、台湾、ヨーロッパなど39カ国3500以上のロースターがサービスを利用。生産者の経済基盤を守りながら、“透明性の高いサステナブルなコーヒー”の世界規模での流通を目指す。山田彩音「ティピカ」共同創業者が、コーヒーを通じて実現したい社会とは。

頑張っておいしく作ったものが
正当に評価される社会へ

WWDJAPAN(以下、WWD):「ティピカ」を立ち上げた経緯は?

山田彩音「ティピカ」共同創業者(以下、山田):大学卒業後にロースターとして働いていた頃、豆の品質から入れ方まで全工程にこだわる“サードウェーブコーヒー”が流行していた。でも日本では地理的な条件や取引量などを理由に、生産者と直接関係性を築くのが難しい現状を目の当たりにした。“〇〇さんが作ったコーヒー”として販売しつつも、ロースター側は実際には生産者のことを何も知らない。さらに、ダイレクトトレードは基本的に約18tの海上コンテナ単位で行われており、スタートアップのロースターが1カ月に消費できる生豆はせいぜい500kgのため、生産者から直接購入するには費用対効果が合わない。もっと気軽にダイレクトトレードできるプラットフォームを作りたいと、「ティピカ」を創業した。

WWD:オランダ・アムステルダムで創業した理由は?

山田:まずは、コーヒー生豆の主な原産地であるアフリカへのアクセスが良いこと。そして、グローバル展開を視野に入れていたので、コーヒーの流通量が多いヨーロッパで創業したかった。

WWD:海外と日本でコーヒーに対する価値観の違いは感じる?

山田:日本のロースターは職人かたぎで技術が高く、自身の手が届く小規模な範囲で、自分の世界観を表現している焙煎所が多い。コーヒー生豆を選ぶポイントも、品質にフォーカスしている傾向だ。一方で、ヨーロッパは事業の規模が大きくビジネス的。品質も重要だが、自分がそのコーヒー生豆を取り扱うことへのソーシャルインパクトを意識しているロースターが多い。背景にあるストーリーや生産者の考え方が好きという理由で選んでいるように見受けられる。

小規模生産者の品質と価値を守る

WWD:「ティピカ」は麻袋1袋(60kg)から生豆をダイレクトトレードできる。生産者へのメリットは?

山田:コーヒー生産量の67%は、小規模生産者によるものといわれている。小規模でこれまで輸出が難しく、地元のマーケットに安く売るしかなかった生産者もダイレクトトレードが可能になった。また、生産者は自ら価格を決定でき、ロースターは購入前に価格の内訳を確認できる。価格の透明性を確保しながら、誰にどの生豆が届いたかが分かる点が喜ばれている。

WWD:どのような生産者にオファーしている?

山田:高品質でおいしいことはもちろん、コーヒーを通じてサステナビリティや社会貢献を目指している生産者には、積極的にオファーしている。例えば、CO2排出量や水の使用量を抑えた、栽培方法を取り入れているなど。また、小規模農家は貧しく、子どもが学校に通えない家庭も多い。「ティピカ」の最初のキュレーターであるエチオピアのモプラコ社は、農園近くの学校に教科書や学用品を供給して、産地のコミュニティーに貢献している。

生産者と生活者をつなぐ取り組み


WWD:来年には世界各地のコーヒーが毎月届くサブスク「ティピカ クラブ」を立ち上げる。

山田:「ティピカ」はコーヒー焙煎業者だけでなく、一般生活者にもメッセージを発信している。生活者からも「コーヒー生産者に興味はあるが、彼らにどうアプローチしたらいいか分からない」という声が多く届くようになり、それなら今「ティピカ」に登録しているロースターとパートナーシップを結びながら、生産者の顔が見える旬のコーヒーが毎月届くサービスを作ろうと立ち上げた。

WWD:生産者にチップを送ることができるアイデアが斬新だ。

山田:「ティピカ」の目的は「おいしいコーヒーのサステナビリティを高めること」。そのために、生産者・ロースター・生活者が循環するコミュニティーとなってこれを実現できたらと考えた。チップがコーヒーの乾燥棚や、エチオピアの山奥の子どもたちの教科書のために使われ、直接インパクトを与えられる取り組みは業界としても新しい。

WWD:ほかにはどのような取り組みを?

山田:世界中のロースターが、コーヒー生産者を訪ねる様子を映像に収めたドキュメンタリー「ティピカ ラボ(TYPICA LAB)」や、日本の優れたロースターを紹介する「ティピカ ガイド(TYPICA GUIDE)」など。さらに、年明けにはコーヒー生産地にシェードツリーを植樹する「オカゲサマ(OKAGESAMA)」もスタートする。緑が増えることで地球温暖化防止につながるし、コーヒーチェリーを摘むピッカーを暑さから守ることもできる。ほかにも地盤が頑丈になり、水害からコーヒーの木を守ることができるなど、多くのメリットがある。これも、ロースターと生活者が一丸となったプロジェクトだ。

WWD:今後の目標は?

山田:来春ニューヨークでサービスをローンチする。マンハッタンの中心で、ダイレクトトレードされた新鮮な豆を適正価格で販売するシーンを作れば、「ティピカ」が次のウェーブを起こすきっかけになることができるかもしれない。また、高品質なものへの需要が高まり、超高額なコーヒーが取引され始めている中国にも進出予定だ。世界中に拠点を持って流通量を増やし、生産者に貢献し、頑張っておいしく作ったものが正当に評価される社会を目指したい。

高品質なコーヒーが毎月届き、
社会貢献もできる「ティピカ クラブ」

 「ティピカ クラブ」は、生産者の顔が見えるコーヒーが毎月届く、焙煎豆のサブスクリプションサービスだ。ダイレクトトレードによって輸入されたコーヒー生豆を日本各地のロースターが焙煎する。豆と粉は100〜1000gの4種類で価格は月額2400〜8000円、ドリップバッグは8、15、30袋で価格は月額1600〜4800円。会員は生産者にメッセージを送ったり、チップを払ったりすることも可能だ。チップは、コーヒーを通じたサステナビリティの取り組みに使用される。2023年1月31日まで会員を募集中で、4月始動予定。

問い合わせ先
ティピカ
https://typica.jp/contact/

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高島屋、通期業績予想を上方修正 ラグジュアリーブランドけん引

 高島屋は26日、2023年2月期連結業績の予想を上方修正し、純利益が260億円(修正前は200億円)になりそうだと発表した。高額品の消費が想定以上に好調で全体を引っ張った。修正後は売上高に相当する営業収益が4500億円(修正前は4390億円)、営業利益が285億円(同235億円)。

 引き続きラグジュアリーブランドや時計・宝飾品といった高額品の動きが活発で、水際対策が緩和された10月以降は東南アジアや台湾、韓国などのインバウンド(訪日客)の集客が回復した。また個人・法人の外商で一過性の大口受注も入った。シンガポール高島屋など海外グループ企業の収益が円建てのため、円安がプラスに作用、利益を押し上げた。

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“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”が「ニードルズ」とコラボ 全4型を用意

 ヨウジヤマモトの新コンセプチュアルプロジェクト“ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)”は、第16弾コラボコレクションを12月28日に発売する。取り扱いは公式サイトのみ。

 第16弾では、ネペンテス代表の清⽔慶三が手掛ける「ニードルズ(NEEDLES)」とコラボする。ジャージー素材を採用したジップアップのトラックジャケットとトラックパンツのセットアップと、クルーネックシャツと“ヒザデルパンツ”ことH.D.パンツのセットアップの全4型を用意。どれもヨウジヤマモトのアイコニックな牡丹の花と、「ニードルズ」を象徴する蝶のグラフィックを刺しゅうしている。価格はトラックジャケットが税込4万2900円、トラックパンツが同3万5200円、クルーネックシャツが同3万5200円、H.D.パンツが同3万7400円だ。

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「ビルケンシュトック」が描く新章 売り切れ続出、2ケタ成長を続けるブランドが23年に仕掛ける戦略とは

 1774年にドイツで生まれたシューズブランド「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」は2023年、グローバ ルと日本で大きな転換期を迎える。“世界中の全ての人々に足の健康を”というブランドの原点を発信すべく、3部作のキャンペーン動画も制作するなど、確かなミッションを掲げて成長を続ける。これからの戦略や、改めて今伝えたいメッセージとは。オリヴァー・ライヒェルト(Oliver Reichert))=ビルケンシュトックグループ最高経営責任者(CEO)と、日本市場の舵取りを担うラウル・ウォートマン(Raoul Wortmann)代表取締役・マネージングダイレクターに聞いた。

市場開拓の鍵を握る
キーパーソンの二人

WWD:動画キャンペーンを通して伝えたいことは?

オリヴァー・ライヒェルト=ビルケンシュトッ クグループ最高経営責任者(以下、ライヒェルトCEO):動画シリーズのテーマは、「アグリー フォー ア リーズン(Ugly for a Reason、“不格好”なのには理由がある)」。目的はシューズのファッション的側面だけでなく、機能性の認知を高めること。足の健康に寄り添ってきたブランドミッションを世界中の人たちに改めて知ってほしい。

WWD:近年の商況は?

ライヒェルトCEO:とても良い。世界で毎年2ケタの成長率を維持し、非常に魅力的なマージンを 持っている。スタッフも増員中だ。現在建設中のドイツの新工場のおかげで、製造キャパシティが 拡大する。EVA(酢酸ビニル共重合樹脂)やPU(ポリウレタン)などの新素材を使ったサンダルもより増えるだろう。アメリカとカナダが一番大きな市場で次がヨーロッパ。アジア市場は成長しているが、供給が十分に間に合っていないのが現状。億ユーロ単位の投資をし、改善に努める狙いだ。

ドイツで作るこだわり
「ビルケンシュトック」ができるまで

WWD:2021年3月にはLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系の投資会社であるLキャタルトン(L CATTERTON)に過半数株式を売却している。ブランドにどのような影響があった?

ライヒェルトCEO:ビジョンを共有するパートナーを選択し、戦略的提携を結んだので、ブランドの核に大きな変化はない。12年に創業一族外が経営から退いたタイミングで私がはじめて一族以外からCEOに就任したが、今回の提携は新しい株主を獲得するための、論理的な次のステップだったといえるだろう。

WWD:入社して着手したことは?

ライヒェルトCEO:ビルケンシュトックは、典型的な中規模の家族経営のビジネスだった。商品は素晴らしかったが、しっかりと管理がされておらず、可能性を押し殺していた。すべてを変える必要があった。流通業者の見直しや流通の管理、外部のクリエイティブの採用など、ブランド管理に注力し、グローバル単位でそれを実施した。

WWD:欧米で取り扱っているスキンケアや寝具のラインを日本でも展開する予定はあるか?

ライヒェルトCEO:日本でのスキンケア系は特に取り扱いが難しいが、展開したいと思っている。健康へのアプローチに特化しているという意味で、睡眠の質の改善などに取り組むのはわれわれの自然な発想だ。ハンドクリームやフットクリームを中心としたナチュラルコスメも、信頼と機能性をコアバリューにすえる「ビルケンシュトック」だからこそ意味が生まれるだろう。

日本では直接の小売り・卸売業務も開始
23年2月には原宿店オープン

WWD:日本市場の現在地は?

ライヒェルトCEO:日本で16年に発足したチームを通して、市場全体を確実に管理できるように働きかけている。長きにわたってつながりのあった流通におけるパートナーシップを終了し、小売店を自社で管理できるようにする。直接の卸売業務も開始する。これによりブランドを開放し、次のチャプターへと導いていけるはず。供給も拡大し、日本市場のポテンシャルを満たしたい。

WWD:23年2月に原宿にオープンする新店舗のコンセプトは?

ラウル・ウォートマン代表取締役・マネージング ディレクター(以下、ウォートマン代表):日本や東京では現地の建築家やデザイナーらとコラボ レーションをしていく。原宿の新店舗は、東京の持つアーバンの雰囲気と「ビルケンシュトック」の自然に根付くブランドらしさを融合させる。地域の生活者とつながるため、その土地に合わせて根を下ろすことが大事だと考える。
ライヒェルトCEO:グローバルの店舗に対する共通のコンセプトは設けていないので、原宿独自のものになるだろう。これまでに約3000種類ものスタイルを生み出してきたが、地域ごとに“ハマる”モデルは異なる。「ビルケンシュトック」の強みはブランド内でトレンドをつくり出せること。店舗ごとに地域に合った“モデル”を展開することで、それぞれの特性に合わせた多様なラインアッ プの店舗を作ることができる。

WWD:日本市場に期待することは?

ウォートマン代表:新しい消費者層にリーチするために、日本は非常にエキサイティングな市場だ。洗練されており、影響力もあるので、現地のクリエイターや、「ユナイテッドアローズ」や「ビームス」といった小売りとのコラボを実施している。日本ならではのデザインは、グローバルに対しても刺激になっている。

WWD:卸売(B2B)と小売り(D2C)の比率は?

ライヒェルトCEO:欧米の大きな市場では、卸売で成長してきた。B2Bビジネスを衰退させたくない一方、最大化することにも抵抗がある。比率は試行錯誤しながらだが、B2B対D2Cが55対45程度となるだろう。

WWD:もうすぐ250周年だが、今後250年の目標は?

ライヒェルトCEO:地球上の全ての人に、「ビルケンシュトック」の極上の履き心地、“フットベッド(足の形状に合わせて足を支えるインソール)”を届けること。

ブランドの歴史をたたえる
一夜限りのイベントを開催

 「ビルケンシュトック」は11月28日(現地時間)、ニューヨーク・ブロードウェイ通りに位置する老舗ベニュー、チプリアーニでこれまでの歩みと歴史を祝うイベントを開催した。初めて開発した“マドリッド”サンダルから歴代コラボレーションアイテム、欧米で展開する寝具の展示から、足のサイズを正確に計測する技術を活かしたカスタムオーダーコーナー、スキンケアラインを使ったマッサージ体験などをそろえた。シューズに使われて いる原材料に触れたりすることで、ブランドのアイデンティティーを肌で感じながら、理解を深められる空間に。ブランドの集大成を会場全体で表現した。会場には、世界各国から約400人が集まった。

問い合わせ先
ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス
0476-50-2626

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ユナイテッドアローズの「シテン」が代官山蔦屋書店でポップアップ 約6700点を売り上げたトートバッグやマウンテンパーカを販売

 ユナイテッドアローズのブランド「シテン(CITEN)」は2023年1月16〜29日の期間、代官山蔦屋書店にポップアップストアをオープンする。

 発売から3カ月半で約6700点を売り上げ、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」の人気アイテムランキングのバッグ部門でたびたび1位を獲得した“パデッド トートバッグ”(3960円税込、以下同)や、マウンテンパーカ(1万7930円)などを販売する。同ポップアップで初披露する商品も多数あるという。

 「シテン」は2021年秋冬シーズンにデビュー。公式オンラインストアを中心に販売する一方、「魅力をお客さまに直接伝えるため」(ユナイテッドアローズ)積極的にポップアップ展開してきた。

■「シテン」ポップアップ@代官山蔦屋書店
日程:2023年1月16〜29日
場所:代官山蔦屋書店 2号館1階アートフロア

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SNS上のヘアアイロンの温度に関する投稿の真実とは? 「サロニア」のブランド責任者が内田聡一郎「レコ」代表と鼎談

 I-ne(アイエヌイー)が展開するミニマル美容家電ブランド「サロニア(SALONIA)」は、「BEAUTY is SIMPLE」をコンセプトに、年齢・性別を問わず使いやすいシンプルかつミニマル設計のもの作りを追求し続けている。ブランド誕生から10年、ヘアアイロンは機能を厳選してリーズナブルな価格帯を実現し、シェアNo.1の地位を確立。その知名度は人気美容師・内田聡一郎「レコ」代表の耳にまで届くほどだ。I-neで「サロニア」を運営する廣瀬裕一マーケティング本部 ブランドマネジメント部 SALONIAブランドマネージャーと阿久津恵美子ブランディング本部 ブランディング戦略部 SALONIAブランドディレクターが内田代表を訪れ、「サロニア」が目指すビジョンや市場トレンド、SNSに出回るネガティブなうわさの真偽、プロ目線で教える正しい使い方まで語り合った。

※ : 出所:富士経済「美容家電&健康家電マーケティングトレンドデータ2020」2018〜19年実績

タイムレスなデザインや
コンセプトが時代にフィット

WWD:内田さんは「サロニア」にどのようなイメージを持っていた?

内田聡一郎「レコ」代表(以下、内田):SNSや家電量販店でよく見かけていて、“スーパーベーシック”なブランドだと思っていました。ミニマルでスタイリッシュなデザインとシンプルな機能かつリーズナブルな価格設定で、一般の消費者が使いやすそうだなと。美容家電は複数機能を搭載した高価格帯機種が増えていますが、お客さまにヒアリングすると「複雑な機能は使いこなせない」という声も聞きます。

廣瀬裕一I-neマーケティング本部 ブランドマネジメント部SALONIAブランドマネージャー(以下、廣瀬):「サロニア」のブランドミッションは「全ての人が、美容を通して自分らしくポジティブに生きる社会を目指す」こと。これをかなえるため、手に届きやすい価格帯と期待を上回るパフォーマンスを意識した商品を提案しています。ヘアアイロンは発売した2012年当時、価格相場は7000〜8000円が主流でしたが、若い人や学生などヘアアイロンの購入を検討している全ての人が手に取りやすいよう機能を厳選し抑えられるコストは全てカットして3000円台を実現しました。

阿久津恵美子I-neブランディング本部 ブランディング戦略部 SALONIAブランドディレクター(以下、阿久津):内田さんが感じてくださったように、「サロニア」は“美しさ=シンプル”という思想の下、商品開発やコミュニケーションを行っています。手に取りやすく、ハイパフォーマンス。シンプルなデザインと機能で毎日使い続けられる設計にこだわりました。美容って複雑に考えがちですが、本当はシンプルな方が取り入れやすいし続けやすいんですよね。

内田:なるほど。「シンプルだからこそ長く使い続けられる」という発想は、今の時代にフィットしていると思います。「レコ」の内装も「ミニマム」をコンセプトに、シンプルさを追求しているので通じるところがありますね。

必要な機能を厳選し
3000円台を実現

WWD:内田さんから見た「サロニア」の強みはどんなところ?

内田:まずは価格。リーズナブルであることが一番の強みだと思います。美容師目線では、ドライヤーやヘアアイロンはサロンワーク中に使う時間が長いので、調子が悪くなることも多く消耗品という感覚もあります。買い替えや修理にはコストがかなりかかるので、「サロニア」のようなリーズナブルなものがあると助かりますよね。

WWD:機能面はプロから見てどうか。

内田:ドライヤーであれば髪の毛を乾かす、ヘアアイロンであれば面をきれいに整える。この最低限の機能があれば全く問題ありません。「サロニア」は、ドライヤーは風量がしっかりあって高額品に負けずパワフルだし、ヘアアイロンはプレートの細さや厚みが絶妙で温度が上がるまでのスピードも早い。欲を言えば、サロンで使うとしたらコードの長さはたっぷりと2mぐらいは欲しいかな。

廣瀬:家庭用として使うことを想定しているため、家庭で使いやすい現状の長さにたどり着きました。その結果、必要なコードも短くなり、その部分も価格に反映されています。

内田:だからやや短めなんですね。世間の感覚では、「安すぎても怖い」「安いものはすぐに壊れる」っていうイメージがあるじゃないですか。そういった努力があってこその安さという裏側を知ることができると信頼感につながりますよね。

ネガティブな情報ほど拡散されやすい
「サロニア」の良さを体感してほしい

WWD:安くて不安を感じてしまうという点では、現在SNS上で「サロニア」のヘアアイロンは設定温度よりプラス30℃も高温になるという情報が広がっている。

廣瀬:実際のところ、そのような事実はありません。工場出荷前に全数温度測定を行い、徹底した品質管理で基準を満たしたものを販売しています。加えて、第三者機関に依頼し出荷後の商品の抜き打ち検査を行い、設定温度と実際のプレート温度に大きなずれがないことを確認しています。

内田:SNSで話題になっているということですが、過去に消費者から温度に関するクレームはあったんですか?

廣瀬:商品の不具合によるお問い合わせをいただいた際は商品を回収して検証するのですが、「設定より30℃高い温度になる」という事例は1件もないんです。一方で、工場出荷時の温度測定の情報はこれまで積極的に伝えてこなかったので、今後はお客さまにより安心してご使用いただくためにそうした発信が必要だと思っています。

内田:消費者は「損をしたくない」という思いから、ついついネガティブな情報に注目してしまいがちですよね。事実でないなら、良い商品と再認識してもらうコミュニケーションをすべき。消費者はごく少数のネガティブな意見に惑わされず、実際に手に取って確かめてみると良いですよね。

ヘアアイロンの適温の見つけ方は
美容師からのアドバイスが近道

WWD:消費者に「サロニア」のヘアアイロンをより上手に使ってもらうためのコツは?

内田:どういう状態の髪の毛に当てるかが一番重要。やりがちなのは、きちんと乾かしていない水分量の多い髪の毛に高温のアイロンを当ててしまうこと。湯気がたくさん出てしまう状況はとても危険です。8割程度乾かしてからアイロンを使うのが大事です。さらに熱ダメージから髪の毛を守るトリートメントをつけてからアイロンを使うのも大切。実は高温にせず低めの適度な温度設定でもカールは意外と作れるし、ストレートに整えられるんです。

阿久津:「サロニア」のストレートアイロンの場合120〜230℃まで温度調節できますが、おすすめはありますか?

内田:毛髪の太さやキューティクルの厚み、ダメージの度合いなどによって適切な温度は個人差があります。バージン毛で剛毛だったら高温でもダメージは気にならないけど、ハイトーンで軟毛だとかなりのダメージになる。自分が通っている美容室で聞いてみるとアドバイスをもらえると思います。常に高温でスタイリングしている人もいると思いますが、美容師が230℃の高温設定を使うことはほとんどありません。120℃だと弱く感じるかもしれませんが、少しずつ温度を上げて自分に合った温度を見つけるのもいいかもしれませんね。

WWD:10周年を迎えた「サロニア」の今後の展望は?

廣瀬:ヘアアイロンユーザーの裾野を広げることを重視し、多くの人にご購入いただいたことで10周年を迎えることができました。今後も裾野を広げたい思いは変わりません。その上で、これからは「トライしてもらうこと」に加えて「正しく使ってもらうこと」や「使い方の幅を広げてもらうこと」にも注力してヘアアイロン市場を盛り上げていきたいです。

阿久津:これまで製造時のこだわりやスペックの詳細を伝えきれていなかったので、今後は納得感や安心感を持っていただけるよう積極的に情報を発信していきたいと思います。また、お客さまにとって有益な情報を伝えるにはプロの協力が不可欠だと感じています。「サロニア」のヘアアイロンを上手に使う方法やヘアアレンジのワンポイントアドバイスなど、一緒に提案できたらうれしいです。

内田:1つ提案ですが、「サロニア」にも“プロフェッショナル向け”ラインがあっても良いのでは。美容師が使うプロユース市場でも高機能、高価格商品が盛り上がっていますが、実はパイが大きいのは安くて長く使えるシンプルなものだと思います。今はドライヤー、ヘアアイロンの戦国時代とも言えますが、手頃なプロ向け商品は思い浮かびません。良いものがあれば僕もぜひ使ってみたいです。

廣瀬:ありがとうございます。「サロニア」の良さが生かせるようでしたら、ぜひプロ向けも検討してみたいですね。

PHOTOS:SHUHEI SHINE
TEXT:NATSUMI YONEYAMA
問い合わせ先
I-neお客さま窓口
0120-333-476

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マッシュが国内展開リスタートの「バブアー」 オイルドジャケット頼みから脱却目指す

 マッシュホールディングスが100%出資するバブアー パートナーズジャパンは10〜11月にかけ、英国ブランド「バブアー(BARBOUR)」の直営店を伊勢丹新宿本店、大丸東京店、ルクアイーレ大阪に出した。いずれの店舗も好調な滑り出しという。23年春夏は、ロゴTシャツやシャツなどの軽衣料品、はっ水ナイロンを使ったアウターなど、手に取りやすさや機能性を重視したライセンス商品を企画。女性客の獲得を加速するとともに、オイルドジャケットをはじめ秋冬衣料に偏重した販売構成からの脱却を目指す。

 「バブアー」は八木通商傘下のスープリームスインコーポレーテッドが展開してきたが、契約終了に伴い国内店舗を一斉閉店。8月に伊藤忠商事がブランドの独占輸入販売権を取得し、バブアー パートナーズジャパンを通じて国内展開を再開した。

 ライセンス商品の価格は、半袖Tシャツが6000〜7000円、スエットやパーカで1万2000〜5000円。アウター類も、本国商品と比較しておよそ7〜8割程度に抑え、新客のエントリー商品として手に取りやすくした。ブランド定番アウターの“ビデイル”は、シルエットをそのままにはっ水ナイロン素材にアップデート。ストレッチ素材で着やすさを重視した、春〜初夏に使えるオリジナルの羽織りも提案する。

ライフスタイル提案を強化
年間を通じて戦えるMDに

 「『バブアー』といえばオイルドジャケットのイメージだが、それが足かせにもなり、春夏に戦える商品が少ないのが課題」と担当者。「軽衣料や機能性ウエア、雨具などの雑貨も含めたライフスタイル提案を強化し、年間を通じて戦えるMDを作っていきたい」と話す。

 卸売りでは、「バブアー」本国とスープリームスインコーポレイテッドとの契約終了後に展開が中断していたユナイテッドアローズ、ベイクルーズ、ビームスなど、大手セレクトショップとの取り引きもすでに回復した。 直営店は 既存含めて数年内に12〜13店舗、来冬には都内に男女複合型の旗艦店を出すなどして認知を拡大。5年後に100億円(小売り換算)の事業規模を目指す。

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「オサジ」がネイルカラーを限定復刻 顧客アンケートで人気の高い3色を用意

 「オサジ(OSAJI)」は2023年1月6日、過去に発売し人気の高かった“オサジ アップリフト ネイルカラー”(限定3色、税込各1870円)を限定復刻する。

 今回復刻するカラーは顧客アンケートをもとに選定。2021年のホリデーコレクションで登場した、薄いセージグリーンにブロンズラメを敷き詰めたベージュニュアンスのブラウンカラー「203 Sakazuki〈盃〉」と、ピンク、パープル、ブラウンのミックスカラーで指先を優しく彩る「205 Sesshoku〈接触〉」、今年、ブランド誕生5周年を記念したノベルティーキャンペーンに登場した未発売カラーで、蓮の葉のような深みのあるグリーンが印象的な「N01 Hasu〈蓮〉」をラインアップしている。

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“三笘の1ミリ”は「たまたま」だった? 「ゼニア」イベントでサッカー日本代表の谷口彰悟が語る

 「ゼニア(ZEGNA)」は12月23日、銀座店でサッカー日本代表の谷口彰悟選手を招いたクリスマストークショーを開催した。

 MCにはサッカーとファッションに精通するハリー杉山を迎え、両者は「ゼニア」のウエアをまとって登壇。谷口選手は「見ただけで素材の良さがわかり、実際に着てみると動きやすくストレスがない」と当日のファッションについてコメント。またイベントでは2022年FIFAワールドカップ・カタール大会での激闘を、「みんながサッカーを通じて熱狂してくれた。これ以上ない経験になり、大会を目指して頑張ってきてよかった」と振り返った。

 さらに、スペイン戦で田中碧選手の逆転ゴールを演出した、三笘薫選手のアシストについても言及。三笘選手が、ゴールライン際で地面に叩きつけるようにバウンドさせたラストパスが、手前をスライディングしていた前田大然選手の上を越えて中央の田中選手に渡った。このパスを意図的にバウンドさせたかどうかで一部で話題になっていたものの、谷口選手は「たまたまだと(三笘)本人が言ってました」と笑った。

 谷口選手は、所属していた川崎フロンターレ退団を12月19日に発表。海外クラブへの移籍を前提とした手続きに移行するとしており、来季の去就が注目されている。最後に、「来年はチャレンジの一年になると思うので、強い気持ちで頑張っていきたいです」と語った。

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「サムソナイト」が“旅の再開”を祝したアジア限定キャンペーンの最終章を公開

 「サムソナイト(Samsonite)」は、“旅の再開”を祝うアジア地域限定の年間キャンペーン第3弾として、「NEW BEGINNINGS(新たな始まり)」と称したキャンペーンをスタートした。

 今回のキャンペーンには、“決意”をテーマに「2023年をワクワクとした気持ちで埋め尽くせるように」という希望を込めた。あらゆる世代や立場の人々が「次の1年を本当に大切なものにしたい」という共通の思いでつながっていることを表現したという。

 ムービーでは、旅先での家族写真や海辺のクリーンアップなどのシーンを通して、「大切な瞬間のためにそこにいること」「大事な時には立ち会うこと」「自分を必要とする人のために時間を作ること」「新しい習慣を身につけること」という4つのユニークなメッセージを発信。人生において最も大事な瞬間やイベントに時間を費やすことの喜びや意味、価値にフォーカスした。

 同キャンペーンは5月に、長く制限された旅の規制緩和を記念して、日本や中国、シンガポールなどのアジア地域でスタート。ストーリー性のあるムービーやビジュアルを定期的に公開し「旅することの本質と素晴らしさ」を1年を通して描き出してきた。

問い合わせ先
サムソナイト・ジャパン
0800-12-36910

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コーセーがMLB大谷翔平とグローバル広告契約 「スポーツも美容も毎日を充実させてくれるもの」

 コーセーはこのほど、米MLB「ロサンゼルス・エンゼルス(LosAngels Angels)」に所属する大谷翔平選手とグローバル広告契約を締結した。第1弾は2023年元日に大谷を起用した新聞広告を全国紙の朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞と、地方紙の北海道新聞、岩手日報、岩手日日新聞に掲載する。今後、各ブランドからスキンケアや日焼け止めアイテムなどの広告を順次展開する予定だ。

 コーセーは、中期ビジョンとして「世界で存在感のある企業への進化」を掲げ、今後の新たな客づくりの拡大領域として「グローバル(Global)」「ジェンダー(Gender)」「ジェネレーション(Generation)」の“3G”をキーワードに取り組んでいる。その活動を推し進めるべく、「世界で活躍し、性別や年齢を問わず多くの人に愛される大谷選手と契約を結ぶことに至った。今後、大谷選手とともに、世界中の人々の肌を守り、心を豊かに幸せな人生を過ごせるような取り組みを進める」。

 大谷は、性差や年齢にとらわれず、世界で支持を集めているコーセーの考えや活動に共感。実際に同社の製品を使い、その製品力の高さを実感、納得した上で今回の契約に至ったという。大谷は、スポーツと美容で共通する点について「スポーツも美容も、楽しく健康でいるためには欠かせない、毎日を充実させてくれるものだと思います」とコメントした。

 コーセーはこれまで、日本スケート連名(06年〜)、国際スケート連盟(12年〜)、全日本スキー連盟(18年〜)、日本障害者スキー連盟(19年〜)など、各種スポーツ競技の競技団体や選手個人への協賛、化粧品の提供やメイク指導などの支援を継続的に行っている。

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