隈研吾建築のアロマ体験施設「AEAJグリーンテラス」が東京・原宿にオープン 約300種の精油を展示

 日本アロマ環境協会(AEAJ)は2月1日、アロマ体験施設「AEAJグリーンテラス」を東京・原宿にオープンする。設計は建築家の隈研吾が手掛けたヒノキの組積構造による3階建て。約300種の精油の香りを試せるコーナーやライブラリー、ラウンジほか、2階にはAEAJ事務局が入居する。来館はウェブ予約制。

 「AEAJグリーンテラス」は2004年に、AEAJが主催するアロマテラピー検定の受験者が1万人を超えたことをきっかけに、同施設の計画をスタートした。熊谷千津理事長は「森のような場所を探し続け、歴史と新旧の文化が共存する街、原宿に行き着いた」と話す。建築設計はコンペを募り、隈の案が選ばれた。隈は、自身が建築家を目指すきっかけとなった建築家の丹下健三による国立代々木競技場第一体育館を一望できる場所に惚れ込んだという。隈は「丹下先生は富士山が好きで、第一体育館と第二体育館の間からは富士山が見えるように設計されている。第一体育館、富士山、AEAJといいストーリーができたように感じる。競技場が望めるテラスは特別な場所になりそうだ」と述べた。

 全体テーマは“神宮前の小さな森”。主なコンテンツは1階で展開する。世界中の精油の香りが試せるアロマラボラトリーでは、約300種類の精油を展示する。約130種はムエット(試香紙)の持ち帰りが可能。精油の種類は定期的に入れ替わる。書籍を閲覧できるアロマライブラリーでは、アロマや植物、環境に関する貴重な書籍をそろえる。アロマラウンジでは、オリジナルのボタニカルティーを提供。同フロアに精油ビン回収ボックスを用意し、リサイクル原料として活用する。さらに、コリドー(建物の周りの通路)にはラベンダーやクチナシ、金木犀など43種を植栽した。

 今後は、オリジナルフレグランス作りが楽しめる“アロマバー”や、アロマクラフト作り、植物を育む自然環境について学ぶワークショップなどを実施する予定。

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アートディレクター五十嵐有による写真展 英カルチャー誌「ソーヤングマガジン」とコラボしたアパレルも

 アートディレクター兼デザイナーとして活動する五十嵐有が、2月3〜5日に写真展を東京・北参道のテリトリー・ギャラリー(Territory Gallery)で開催する。2019年にフォグラファーデュオのスルーアイズオブルビー(Through Eyes of Ruby)とイギリス・サウスロンドンのライブ会場ウィンドミル・ブリクストン(Windmill Brixton)で合同展示した以来、日本では初公開となる。

 同展では、アンダーグラウンドで活動する若手の英バンドをはじめ、ライブ会場に訪れた人々を撮影した写真を並べる。また、展示している作品をまとめたフォトブックも販売する。さらに、五十嵐が運営するレーベル「ローカル・アライアンス(Local Alliance)」と英音楽カルチャー誌「ソーヤングマガジン(So Young Magazine)」と21年にコラボレーションしたアパレルウエアを用意。加えてミュージックレーベル「スローダンスレコーズ(Slow Dance Records)」と協業した一部のアイテムもそろえる。

 五十嵐は、デザイン会社に勤めた後に独立。それから定期的にロンドンへ足を運び、アンダーグラウンドシーンの若者の写真を撮りながら、プロダクション会社のオールフォール(ALLFALL)を設立した。現在はアパレルメーカーのシーズンビジュアルや映像、グラフィックなどを制作するほか、国内外のアーティストやフォトグラファーとコラボしたアパレルウエアも手掛けている。

 同ギャラリーでは、キュレーターを務める石動丸倫彦によるコーヒースタンドも併設している。

■写真展
会期:2月3〜5日
場所:Territory Gallery
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷1-23-6-101
時間:12〜19時

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渋谷の「東急本店」が55年の歴史に幕 別れを惜しむ大勢の人

 東急百貨店は31日、渋谷本店(東急本店)の営業を終了し、55年3カ月の営業に幕を閉じた。平日にもかかわらず別れを惜しむ人が殺到した。目の前の交差点から建物をスマホやカメラで撮影する人の姿も絶えなかった。東急百貨店は20年に東急東横店を閉めており、創業地である渋谷から「東急百貨店」の屋号は消える。渋谷で残る百貨店は、西武渋谷店の1店舗になる。

 「55年間ありがとうございました」。19時過ぎ、正面入り口前の閉店セレモニーで稲葉満宏本店長があいさつすると、店舗前の路上を埋め尽くした人々から拍手と「ありがとう」の声が上がった。シャッターが降りても、人の波はなかなか引かず、記念撮影する人たちの姿が多く見られた。

 中目黒から来たという70代の夫婦は「近いので40年以上も東横店と本店を利用してきた。惣菜から洋服まで、良いものがほしいときは東急。お中元もお歳暮も東急。なのに東横店に続き本店まで閉店とは本当に残念だ」と肩を落とした。

 1967年に開業した同店は、日本屈指の高級住宅地である松濤が足元にある。渋谷の喧騒から離れた立地で落ち着いて買い物できるため、中高年や富裕層の客層も多かった。外商に強いことで知られ、売上高に占める外商の割合は40%にもなる。稲葉満宏店長は「お客さまからの心配する声があるは事実。だが(渋谷駅付近に点在する)当社運営の別の売り場でこれまで通り、お客さまに商品を提供し、また商品に限らず東急グループとの連携で商品以外の分野でも関係を深めていきたい」と話す。

 東急本店(売り場面積3万5000平方メートル)は姿を消すものの、同社が運営する売り場は渋谷駅界隈に点在する。渋谷ヒカリエ内のシンクス(同1万6000平方メートル)、渋谷スクランブルスクエア内の化粧品・服飾雑貨・食品(5000平方メートル)、東急フードショー(6000平方メートル)がそれだ。東急本店の閉店に伴い、シンクスに「パテックフィリップ」「カルティエ」「ピアジェ」などの宝飾・時計売り場、化粧品売り場、外商向けサロンなどをシンクスに3月から順次移転する。人気のワイン売り場は3月に開く松濤の路面店へ引っ越す。

 東急本店の跡地には、東急、LVMH系のLキャタルトン、東急百貨店の3社による再開発プロジェクト「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」が進められる。27年の竣工時には地上36階・地下4階の高層ビルに生まれ変わり、ラグジュアリーホテル「ザ・ハウス・コレクティブ」が日本に初進出するほか、商業施設やレジデンスが入る。商業施設に東急百貨店が入るのか、別の業態になるのかは発表されていない。

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渋谷の「東急本店」が55年の歴史に幕 別れを惜しむ大勢の人

 東急百貨店は31日、渋谷本店(東急本店)の営業を終了し、55年3カ月の営業に幕を閉じた。平日にもかかわらず別れを惜しむ人が殺到した。目の前の交差点から建物をスマホやカメラで撮影する人の姿も絶えなかった。東急百貨店は20年に東急東横店を閉めており、創業地である渋谷から「東急百貨店」の屋号は消える。渋谷で残る百貨店は、西武渋谷店の1店舗になる。

 「55年間ありがとうございました」。19時過ぎ、正面入り口前の閉店セレモニーで稲葉満宏本店長があいさつすると、店舗前の路上を埋め尽くした人々から拍手と「ありがとう」の声が上がった。シャッターが降りても、人の波はなかなか引かず、記念撮影する人たちの姿が多く見られた。

 中目黒から来たという70代の夫婦は「近いので40年以上も東横店と本店を利用してきた。惣菜から洋服まで、良いものがほしいときは東急。お中元もお歳暮も東急。なのに東横店に続き本店まで閉店とは本当に残念だ」と肩を落とした。

 1967年に開業した同店は、日本屈指の高級住宅地である松濤が足元にある。渋谷の喧騒から離れた立地で落ち着いて買い物できるため、中高年や富裕層の客層も多かった。外商に強いことで知られ、売上高に占める外商の割合は40%にもなる。稲葉満宏店長は「お客さまからの心配する声があるは事実。だが(渋谷駅付近に点在する)当社運営の別の売り場でこれまで通り、お客さまに商品を提供し、また商品に限らず東急グループとの連携で商品以外の分野でも関係を深めていきたい」と話す。

 東急本店(売り場面積3万5000平方メートル)は姿を消すものの、同社が運営する売り場は渋谷駅界隈に点在する。渋谷ヒカリエ内のシンクス(同1万6000平方メートル)、渋谷スクランブルスクエア内の化粧品・服飾雑貨・食品(5000平方メートル)、東急フードショー(6000平方メートル)がそれだ。東急本店の閉店に伴い、シンクスに「パテックフィリップ」「カルティエ」「ピアジェ」などの宝飾・時計売り場、化粧品売り場、外商向けサロンなどをシンクスに3月から順次移転する。人気のワイン売り場は3月に開く松濤の路面店へ引っ越す。

 東急本店の跡地には、東急、LVMH系のLキャタルトン、東急百貨店の3社による再開発プロジェクト「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」が進められる。27年の竣工時には地上36階・地下4階の高層ビルに生まれ変わり、ラグジュアリーホテル「ザ・ハウス・コレクティブ」が日本に初進出するほか、商業施設やレジデンスが入る。商業施設に東急百貨店が入るのか、別の業態になるのかは発表されていない。

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「ローラ メルシエ」から新ベースメイクコレクション “新次元の素肌感”をかなえるリキッドファンデーション

 「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」は5月31日、新ベースメイクコレクションを発売する。ラインアップは“リアル フローレス ウェイトレス パーフェクティング ファンデーション”(全5色、各30mL、同税込6820円)、“同 ルミナス パーフェクティング プレスト パウダー”(全1色、税込6490円)、“同 ファンデーション ブラシ”(全1種、同6600円)の3種。新作リキッドファンデーションは、「新次元の素肌感」を掲げ軽いつけ心地とみずみずしく血色感のある仕上がりに特化して開発した。

 同ブランドは、素肌のような自然な仕上がりのベースメイクにこだわりメイクをしていることを感じさせない「フローレス フェイス」を提唱してきた。新作ベースメイクコレクションではコンセプトは変えず、“圧倒的なクオリティーと肌実感の向上”を目指した。リキッドファンデーションにはパーフェクティングカラーテクノロジーを搭載。3Dスムースプライミングパウダーが肌の表面に薄膜のメッシュを形成し、毛穴や小ジワなどの凹凸をフラットに整える。また、オートバランシングテクノロジーが理想的な肌の水分バランスを保ちヘルシーな艶感をかなえる。

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【2023年バレンタイン】「トッズ」は赤&ピンクのバッグやアロマキャンドルを発売

 「トッズ(TOD'S)」は、赤やピンクをキーカラーにしたバレンタインスペシャルエディションを発売した。

 “LOVE”の文字をポップにペイントしたバッグ(31万4600円税込、以下同)やハート型のキーホルダー(5万600円)、セラミックの器に収めたアロマキャンドル(2万5300円)などからなり、「トッズ」銀座店や伊勢丹新宿本店、三越銀座店、阪急うめだ本店で扱う。

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コールドプレイのガイ・ベリーマンが手掛ける「アプライド アート フォームズ」が「マスター&ダイナミック」とのコラボヘッドホンを発表

 英ロックバンドのコールドプレイ(Coldplay)でベーシストを務めるガイ・ベリーマン(Guy Berryman)によるアパレルブランド「アプライド アート フォームズ(APPLIED ART FORMS、以下AAF)」は、ニューヨークのオーディオブランド「マスター&ダイナミック(MASTER & DYNAMIC)」とコラボレーションしたヘッドホン“アポロ”を2月2日に発売する。価格は税込5万7750円で、世界限定75台のみを生産。「AAF」と「マスター&ダイナミック」の公式オンラインストアのほか、日本ではドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)の2階と公式オンラインストアでも取り扱う。

 今作は、「マスター&ダイナミック」の定番ヘッドホン“MH40”をベースにデザインした。1960年代の宇宙服のディテールに着想し、ホワイトのヘッドバンドにエイジング加工を施したほか、イヤーパッドをタンカラーにアップデートし、左右のスライダー部分は左右で配色が異なるアシンメトリー仕様に仕上げている。

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古着「デザートスノー」が東京・浅草に期間限定店 「復調傾向のインバウンド狙う」

 古着店のデザートスノーは2月1日、東京・浅草に期間限定店をオープンする。

 鈴木道雄社長は、「建物を取り壊す3月末ごろまでの定期借家契約だが、仲見世通りの1本脇、雷門から徒歩45秒という立地に引かれた。復調しつつあるインバウンド客も取り込みたい」と話す。売り場面積は約82㎡で、「もともとの呉服店らしさも生かしながら、“デザートスノー”の文字を入れた提灯も飾って、浅草らしさを演出する」という。

 デザートスノーは下北沢に6店舗、町田に1店舗、福島・郡山に1店舗を運営する。また、商業施設内ではルミネエスト新宿、池袋・サンシャインシティの専門店街アルパ、愛知・名古屋のモゾ ワンダーシティ、福岡パルコに店舗を持つ。

 なお、ルクア大阪店は1月28日に、埼玉・越谷のイオンレイクタウン店は29日に「契約満了につき」閉店した。

■デザートスノー浅草店
オープン日:2月1日
時間:10:00〜19:00
定休日:無休
住所:東京都台東区浅草1-32-3

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「アトモス」が「ニューバランス」の2型のスニーカーからなる“ホワイトパック”を発売

 スニーカーショップの「アトモス(ATMOS)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」の2型のスニーカーからなる“ホワイトパック(WHITE PACK)”を2月3日に発売する。価格は、“M2002RSW”が税込2万6620円、“MS327SWB”が同2万1780円で、「アトモス」と「ニューバランス」の直営店のみで取り扱う。なお発売に先駆け、「アトモス」の公式オンラインストアでは2日8時59分まで抽選販売を受け付けている。

 “ホワイトパック”の名の通り、両モデルとも全体をホワイトでまとめ上げ、アッパーの素材にはスエードや合成皮革、毛足の短いハラコレザーを採用。そして、ロゴやアウトソールなど随所にブラックを取り入れることで、コントラストのある雰囲気に仕上げた。

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大丸松坂屋の大型4店の店長が交代 梅田、京都、神戸、東京

 J.フロント リテイリングは31日、大丸松坂屋百貨店の大型店の店長を含む役員人事(3月1日付)を発表した。大丸梅田店、大丸神戸店、大丸京都店、大丸東京店の店長を交代する。

 主な役員人事は以下の通り(カッコ内は現職)。

▽清原克彦 執行役員 大丸梅田店長(執行役員 業務本部長兼コンプライアンス担当)
▽松原亜希子 執行役員 大丸神戸店長(執行役員 大丸東京店長)
▽山崎敏子 執行役員 大丸京都店長(松坂屋高槻店長)
▽田中倫暁 執行役員 大丸東京店長(大丸東京店営業推進部長)
▽宮嵜久朗 執行役員 業務本部長兼コンプライアンス部長(執行役員 大丸京都店長)
▽宗森耕二 執行役員 営業本部MDコンテンツ開発第1部長(執行役員 大丸梅田店長) 
▽太田征男 執行役員 社長特命事項担当(執行役員 営業本部MDコンテンツ開発第1部長)
▽今津貴博 執行役員 社長特命事項担当(執行役員 大丸神戸店長)

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大阪・心斎橋に旗艦店 「アリュー」がリセールで目指す新たな市場価値の創出と購買体験

 ブランド品の買い取り専門店「なんぼや」などを運営するバリュエンスホールディングスは2022年12月、リユース品の販売・買い取り業態「アリュー(ALLU)」心斎橋店を、大阪・心斎橋筋商店街にオープンした。銀座、大阪アメリカ村、表参道に続く4店舗目。「シャネル(CHANEL)」や「エルメス(HERMES)」「ロレックス(ROLEX)」などのラグジュアリーブランドを豊富に取りそろえ、関西の旗艦店として、一般消費者と今後回復が見込まれるインバウンドに「モノを売るだけでなく、ブランドの価値観を提供していく」という。リセール市場に一石を投じる、「アリュー」の新店と購買体験に迫る。

初のVIPルームも完備
大阪の顧客の嗜好を意識した品揃え

 「アリュー」心斎橋店は2フロア構成で、敷地面積は141坪。約1200点の商品を取り扱い、うち2割以上が販売価格100万円以上だ。大阪の顧客の嗜好も意識したラインアップとなっている。1階はウィメンズフロアで、アパレルやバッグ、ジュエリーをメインにそろえる。「シャネル」や「エルメス」専用コーナーも設け、一点ずつショーケースに入った“バーキン(Birkin)”や“ケリー(Kelly)”のバッグに加え、スカーフや革小物などのアクセサリーもずらりと並ぶ。店内奥には「アリュー」初となるVIPルームも完備し、上客を対象とした商談スペースとして活用する。
 
 2階のメンズフロアでは、アパレルやバッグ、シューズ、「クロムハーツ(CHROME HEARTS)」のジュエリーコーナーのほか、ウィメンズとメンズのウオッチも販売。「アリュー」の主力商品の一つである「ロレックス」の“デイトナ(Daytona)”や“サブマリーナー(Submariner)”“デイトジャスト(Datejust)”などの人気シリーズから「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」まで、高級時計を多数そろえる。充実したブランド品のラインアップに加え、高価格帯の商品が並ぶスペースに適した空間づくりにもこだわり、店内には現代アーティスト・松山智一の作品をはじめ、さまざまなアートピースも展示する。

全商品にタグを付帯して
環境負荷削減貢献量を記載

 また、全店舗で実施しているサステナビリティへの取り組み“アリュー リニュース プロジェクト(ALLU RENEWS PROJECT)”を心斎橋店でも行う。販売する全商品には、バリュエンスホールディングスが独自のスキームで算出した環境負荷削減貢献量を記載したタグを付帯。顧客は、リユース品の購入で期待できる二酸化炭素の排出削減量や水の使用削減量を見ることができ、経済的リターンと、地球環境への貢献による精神的リターンのある購買体験を提供するのが狙いだ。モノを売る先にリユースへの新たな価値観の創出を描き、他社との差別化を図りながら循環型社会の実現を目指す。

心の豊かさを重視する顧客に
選ばれるブランドへ

 心斎橋筋商店街は国内外屈指の一等地かつ観光名所の一つであり、「アリュー」の認知拡大にもうってつけの場所だ。東京に進出してある程度の手応えは感じているものの、この超好立地かつ超強豪が多数いる大阪の中心地で、「アリュー」をどこまで選んでいただけるか——ここからが勝負であり、スタートだと思っている。環境への取り組みを見える化するなど、価格ではなく、「同じ商品を買うなら『アリュー』で買いたい」と言ってもらえるような上質な接客による購買体験を提供し、心の豊かさを重視するお客さまに選ばれるブランドを目指す。
 
 心斎橋店では既存店での経験や課題を生かし、ゾーニングや商品点数が限られる中、坪効率とブランドの世界観のバランスを重視した。他店と同様、モノを売ることだけに固執せず、「アリュー」としての価値観を提供する店舗にしたい。また、初のVIPルームも設けた。本サービスを導入することで顧客がどんな反応を示し、実際に購買の意思決定になり得るのか、トライ&エラーをしながら見極めていきたい。
 
 そのほか、昨年11月に発表した新たなパーパス“Circular Design for the Earth and Us(地球、そして私たちのために循環をデザインする)”の実現に向けても注力する。モノを廃棄せず、誰かにつなぐリユース自体が循環ではあるが、「売ったら終わり」ではなく、「アリュー」で売ったものが必然的に私たちの元に再び戻ってくる“意図を持った循環”の仕組みを構想中だ。

INFORMATION
「アリュー」心斎橋店

住所:大阪市中央区心斎橋筋2-1-19
時間:11:00〜20:00

PHOTOS : 2022 VALUENCE
問い合わせ先
「アリュー」心斎橋店
06-4400-5095

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「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン」2023年秋冬コレクション

 「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」が2023年秋冬コレクションを発表した。

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パルコが12年ぶりの社長交代、新社長に元パルコシティ社長の川瀬氏(53)

 パルコは1月31日、新社長に川瀬賢二J.フロント リテイリング執行役経営戦略統括部経営企画部長(53)を内定した。3月1日付で就任する。牧山浩三現社長(64)は、執行役員社長匿名事項担当に就任する。

 新社長の川瀬氏は1970年1月2日生まれ。92年にパルコ入社、2012年9月パルコ・シティ(現パルコデジタルマーケティング)社長、19年3月パルコ執行役を歴任した。

 牧山現社長は、2011年5月にイオンの敵対的買収劇の最中に就任。その後は12年8月のJフロントによるパルコ買収、19年11月の渋谷パルコの建て替えリニューアル、20年2月のJフロントの完全子会社化に伴う上場廃止などを指揮した。

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パルコが12年ぶりの社長交代、新社長に元パルコシティ社長の川瀬氏(53)

 パルコは1月31日、新社長に川瀬賢二J.フロント リテイリング執行役経営戦略統括部経営企画部長(53)を内定した。3月1日付で就任する。牧山浩三現社長(64)は、執行役員社長匿名事項担当に就任する。

 新社長の川瀬氏は1970年1月2日生まれ。92年にパルコ入社、2012年9月パルコ・シティ(現パルコデジタルマーケティング)社長、19年3月パルコ執行役を歴任した。

 牧山現社長は、2011年5月にイオンの敵対的買収劇の最中に就任。その後は12年8月のJフロントによるパルコ買収、19年11月の渋谷パルコの建て替えリニューアル、20年2月のJフロントの完全子会社化に伴う上場廃止などを指揮した。

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吉田カバンの“ピーエックス タンカー”から第10弾となる最新バッグ5型

 吉田(東京、吉田幸裕社長)は、「ポーター(PORTER)」の代名詞である“タンカー”をベースに、特別な配⾊や⾼い機能性をプラスするシリーズ“ピーエックス タンカー(PX TANKER)”から、第10弾となる最新作5型を2⽉2⽇に発売する。ポーター エクスチェンジ(渋谷、大阪)、ポーター ギンザ、吉田の公式オンラインストアで扱う。

 第10弾は“タンカー”を象徴するアイテムにフォーカスする点が特徴で、「ビジネスシーンにも使える」(吉田)“タンクバッグ”が8万8000円(税込、以下同)、“リーコンバッグ”が7万4800円。スクエアフォームの“キュービックバッグ”が4万4000円、丸みのある“ボウリングバッグ(L)”が3万6300円。「旅行先でも活躍する」“ナビゲーターケース”が3万1900円。

 “ピーエックス タンカー”は2019年に始動。新たな5型を加え、全40型となる。

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「ナイキ」の“怪我ゼロ”ランシューズが進化 バッシュ応用の新アッパー

 「ナイキ(NIKE)」は、“怪我ゼロ”をコンセプトにしたランニングシューズ“ナイキ インヴィンシブル スリー(NIKE INVINCIBLE 3)”(税込2万2000円)を2月2日に発売する。公式オンラインストアでは会員限定で先行販売中だ。

 “インヴィンシブル”は速さに加え、健康や怪我予防など、ランニングの多様な価値を体現するシューズとして2021年に誕生したシリーズ。トップ選手の練習用や市民ランナーの定番モデルとして支持されている。

 今作では、主にミッドソールとアッパーを改善した。ミッドソールは前作同様、「ナイキ」で最もクッション性に優れた素材“ズーム エックス フォーム(ZOOM X FOAM)”を採用。前作よりも厚めに設計することで柔らかさと弾力性を高めた。また、ミッドソールの外側にえぐったような凹凸を付けており、着地や蹴り出し時にミッドソールがたわみ、高い衝撃吸収とスムーズな足運びをサポートする。前足部は幅広にして、着地時の安定感を高めた。

 アッパーには、強度の高いポリエステル糸を編んだ“フライニット(FLYKNIT)”を使用。つま先などの熱を持ちやすい場所は通気性の良い編みにするなど、シューズ内を快適に保つため部分ごとに編み方を変えている。さらにフィット感を高めるため、新システム“フライワイヤー ケーブル(FLYWIRE CABLE)”を採用した。同システムはアッパーとシューレースをワイヤーでつなぐ“フライワイヤー”を応用したもので、つま先からサイド、かかとにかけて強度のあるケーブルを波状に組み込み、“フライニット”単体よりも安定感とフィット感を向上させている。これまでにバスケットシューズに使っていたが、今回初めてランシューズに応用した。かかとには、着地時のブレを抑えるヒールグリップが付く。

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「アンダーアーマー」がNY発アクティブウエアブランド「アーモライナ」に勝訴 商標権侵害訴訟の損害賠償額は2ドル

 「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」は、NY発女性用アクティブウエア兼ライフスタイルブランドの「アーモライナ(ARMORINA)」との4年にわたる商標権侵害訴訟に勝訴した。裁判員は両者の名称が類似しており、消費者の誤解を招くと判断。損害賠償額は侵害について1ドル(約129円)、希釈化について1ドルと算定した。裁判所は「アーモライナ」に対して名称の使用を禁じたが、別の名称を使用することを条件に事業の継続を認めた。「アーモライナ」の代理人は同ブランドが今後どのような名称で事業を行うかについてコメントしなかった。1月31日現在、「アーモライナ」のウェブサイトは現行の名称のまま運営されている。

 陪審員は、「アンダーアーマー」が有名になったあとに「アーモライナ」がその商標の使用を開始し、その結果、「『アンダーアーマー』の商標の希釈化を引き起こす可能性がある」と認定した。

 「アーモライナ」は2018年創業。創業者のジュリエット・ファン(Juliet Huang)は証言の中で、ブランド名はメトロポリタン美術館で見た鎧が着想源で、「アンダーアーマー」のことはあまり知らなかったと述べている。

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「アンダーアーマー」がNY発アクティブウエアブランド「アーモライナ」に勝訴 商標権侵害訴訟の損害賠償額は2ドル

 「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」は、NY発女性用アクティブウエア兼ライフスタイルブランドの「アーモライナ(ARMORINA)」との4年にわたる商標権侵害訴訟に勝訴した。裁判員は両者の名称が類似しており、消費者の誤解を招くと判断。損害賠償額は侵害について1ドル(約129円)、希釈化について1ドルと算定した。裁判所は「アーモライナ」に対して名称の使用を禁じたが、別の名称を使用することを条件に事業の継続を認めた。「アーモライナ」の代理人は同ブランドが今後どのような名称で事業を行うかについてコメントしなかった。1月31日現在、「アーモライナ」のウェブサイトは現行の名称のまま運営されている。

 陪審員は、「アンダーアーマー」が有名になったあとに「アーモライナ」がその商標の使用を開始し、その結果、「『アンダーアーマー』の商標の希釈化を引き起こす可能性がある」と認定した。

 「アーモライナ」は2018年創業。創業者のジュリエット・ファン(Juliet Huang)は証言の中で、ブランド名はメトロポリタン美術館で見た鎧が着想源で、「アンダーアーマー」のことはあまり知らなかったと述べている。

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「ナイキ」が「ベイプ」を提訴 “エア フォース1”などの商標権侵害を主張

 ナイキ(NIKE)は「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)、以下ベイプ」を運営するUSAPE LLCがナイキの商標権を侵害したとして、損害賠償などを求めて提訴した。ナイキは、“エア フォース 1(AIR FORCE 1)” “エア ジョーダン 1(AIR JORDAN 1)” “ダンク ロー(DUNK LOW)”など、「世界で最も価値のある商標」をUSAPEが侵害したと主張する。USAPEのコメントは得られなかった。

 ナイキによると、侵害行為は2005年ごろから始まり、21年以前までは「ベイプ」の侵害製品は少量だったが、21年以降、米国における「ベイプ」の存在感が高まり始め、ナイキのビジネスにとって大きな脅威となったと主張する。ナイキは訴訟に先立ち、「ベイプ」に対して侵害品とされる製品の生産を中止するよう求めたが、「ベイプ」側が「これを拒絶した」ため、訴訟提起に至ったという。

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伊藤忠が衣類回収・再生のエコミットに出資

 伊藤忠商事は、アパレルの回収・リサイクルのエコミット(鹿児島県薩摩川内市、川野輝之社長)に出資する。伊藤忠は昨年3月に業務提携を締結していた。出資により、伊藤忠は自社で手掛けるリサイクルポリエステル事業「レニュー(RENU)」をさらに強化する。踏み込むことになる。エコミットの川野社長はリリース内で「ものづくりで世界をリードしてきた日本だからこそ、次はものの循環の仕組みづくりで世界をリードする。エコミットは利便性を求めて発展してきた高度経済成長から、地球の存続を追求して発展する高度『循環』経済成長を生み出すリーディングカンパニーを目指してまいります」とコメントしている。

 伊藤忠とエコミットは昨年3月に、ファッションロスゼロを目指す繊維製品の回収サービス「ウエア・トゥ・ファッション(WEAR TO FASHION)」をスタート、リサイクル可能なポリエステル製品は伊藤忠の「レニュー」の原材料として活用する取り組みを行っている。エコミットは伊藤忠からの出資を受け、衣類の回収・リサイクルを、2109年の約6000tから3年後の26年に日本の廃棄衣類全体の10%にあたる約5万tの回収を目指す。25年には、回収衣類の自動化設備を備えた「アジア太平洋サーキュラーセンター」の設立を計画している。川野社長は1月31日の自身の「NOTE」で、ウェディングサービス会社CRAZYの創業者である山川咲氏と徳島県のNPOであるゼロ・ウェイスとアカデミー前理事長の坂野晶氏の2人が取締役に就任したことを発表した。

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伊藤忠が衣類回収・再生のエコミットに出資

 伊藤忠商事は、アパレルの回収・リサイクルのエコミット(鹿児島県薩摩川内市、川野輝之社長)に出資する。伊藤忠は昨年3月に業務提携を締結していた。出資により、伊藤忠は自社で手掛けるリサイクルポリエステル事業「レニュー(RENU)」をさらに強化する。踏み込むことになる。エコミットの川野社長はリリース内で「ものづくりで世界をリードしてきた日本だからこそ、次はものの循環の仕組みづくりで世界をリードする。エコミットは利便性を求めて発展してきた高度経済成長から、地球の存続を追求して発展する高度『循環』経済成長を生み出すリーディングカンパニーを目指してまいります」とコメントしている。

 伊藤忠とエコミットは昨年3月に、ファッションロスゼロを目指す繊維製品の回収サービス「ウエア・トゥ・ファッション(WEAR TO FASHION)」をスタート、リサイクル可能なポリエステル製品は伊藤忠の「レニュー」の原材料として活用する取り組みを行っている。エコミットは伊藤忠からの出資を受け、衣類の回収・リサイクルを、2109年の約6000tから3年後の26年に日本の廃棄衣類全体の10%にあたる約5万tの回収を目指す。25年には、回収衣類の自動化設備を備えた「アジア太平洋サーキュラーセンター」の設立を計画している。川野社長は1月31日の自身の「NOTE」で、ウェディングサービス会社CRAZYの創業者である山川咲氏と徳島県のNPOであるゼロ・ウェイスとアカデミー前理事長の坂野晶氏の2人が取締役に就任したことを発表した。

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「ステュディオス」が販売スタッフを募集 「日本発を世界へ」を理念に

 TOKYO BASEが運営するセレクトショップ「ステュディオス(STUDIOUS)」は、販売スタッフを10人以上募集する。業務内容は接客・販売のほか、経験に応じて、売り場のレイアウト変更などを行うVMD業務、人材の採用・教育、シフト・売り上げ・商品管理など。「こんな商品を求めていた」という期待を上回るサービスで、来店客に感動を与える接客が求められる。

 ビジネス版「ライン」アプリを活用して、店舗外でも商品案内やニーズ獲得が可能。こういった顧客対応時間もシフトに組み込まれる。成果を上げた分は、2種類のインセンティブ(店舗・個人売り上げに連動)や手当で還元する。売り上げ上位の社員は、バイヤーとともに展示会(年4回)への参加したり、毎月ある自社商品の企画会議に出席したりが可能だ。

 TOKYO BASEは「日本発を世界へ」を理念に掲げ、日本人デザイナーズブランドに特化したセレクトショップや、メード・イン・ジャパンブランドなどを運営する。2017年2月に東証一部に上場し、国内だけでなく海外にも出店している。新業態や旗艦路面店をオープンしていく予定。

募集職種
販売スタッフ

雇用形態
正社員・契約社員
※スキルや実績を考慮した上で雇用形態を決定
※正社員・契約社員ともに6カ月の試用期間あり。期間中の給与や待遇に変動なし
※契約社員も正社員登用前提の採用(契約社員スタートのメンバーのほとんどが、正社員で活躍中。20年は30人が正社員に昇格)

応募条件
職種・業界未経験、第二新卒、歓迎
学歴不問

<以下に当てはまる方は優遇>
アパレルやジュエリーの販売・接客経験のある人
営業経験がある人
好きなことを仕事にして、やったらやっただけ評価されたい人
アパレル経験はないが、前職で数字的な「成果」を出した人
※選考では人物面(志向性・行動特性)を重視。これまでの経験や雇用形態は不問

勤務地
全国(東京・神奈川・愛知・大阪・京都・福岡)と海外の各店舗
※希望を考慮して決定
※関西は積極採用中

【東京】渋谷パルコ店、2nd原宿店、原宿本店、3rd原宿店、表参道店、ルミネ新宿店、ルミネ池袋店、ルミネ有楽町店、ルミネ横浜店、恵比寿店
【愛知】名古屋パルコ店
【大阪】ルクア大阪店、南堀江店、難波パークス
【京都】藤井大丸店
【海外】北京店、上海店、深圳店、成都店、武漢店、香港店

給与・待遇
【正社員】月給30万円以上(月45時間分の固定残業代8万1000円以上を含む)
【契約社員】月給26万円以上(月45時間分の固定残業代6万2000円以上を含む)
※上記月給は一律支給の販売手当を含む
※※時間超過分の残業代は追加支給
※スキル・実績・前職給与などを考慮し、加給・優遇

<年収例>
420万円/入社1年目・販売スタッフ
600万円/入社3年目・店長
860万円/入社3年目・営業部長

勤務時間
シフト制(実働8時間)
※営業時間は店舗により異なる

<シフト例>
10:00~19:30(実働8時間、休憩1時間半)
※時短勤務も可

休日休暇
年間休日118日
月間休日9日
冬季休暇(5日)
夏季休暇(5日)
有給休暇
慶弔休暇
誕生日休暇
産前・産後休暇
育児休暇
※女性管理職登用実績あり
※産休・育休の取得率は100%
※復職後は時短勤務も可能。勤務時間も保育園などのお迎えの時間を考慮して決定する。また、通いやすい店舗への異動の希望なども募集する

福利厚生
【正社員・契約社員共通】
昇給年1回
社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
交通費支給(月2万円を一律支給)
時間外手当(時間超過分)
美容手当(月5000~1万円。各種サロン代を補助)
部活手当(月2回。社内の部活動費の自己負担分を半額補助)
インセンティブ(店舗・個人売り上げに連動)
顧客売り上げ手当(個人売り上げに連動)
店長手当(店長昇格後)
社員割引

【正社員のみ】
賞与年2回(業績連動。昨年度支給実績:2回、平均3カ月分)
育児手当(月2万円/人、満3歳まで支給)※社内規定あり
渋谷手当(月3万円。家賃手当として、規定のエリアに住む正社員に支給)
ファッション10大都市視察手当(年1回。海外渡航を最大10万円まで補助)

【契約社員のみ】
正社員登用制度
※明確な基準で社員登用制度を運用。年30人程度の正社員が誕生

応募期限
2月15日まで

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「マーモット」の新ラインが23年秋冬に始動 ユナイテッドアローズ全面監修

 伊藤忠商事が国内販売権を持つ米アウトドアブランド「マーモット(MARMOT)」は、ユナイテッドアローズと協業し、新ライン“マーモット キャピタル”を2023年秋冬シーズンに立ち上げる。生産・販売は伊藤忠が行い、ブランディングや商品企画はユナイテッドアローズが全面監修する。ユナイテッドアローズはこれまでも他社のリブランディングや商品プロデュースに携わってきたが、アウトドアブランドの監修と「ユナイテッドアローズ」の名を冠しない取り組みは初めてだ。

 新ライン“マーモット キャピタル”は、登山シーンで培ってきた「マーモット」の機能ウエアをベースに、街中でも着用できるデザインを掛け合わせたアパレルをユニセックスで提案する。ディレクターには、「パープルシングス(PURPLE THINGS)」のデザイナーでモデルとしても活動する菊乃を起用した。同氏は「(アウトドアブランドとしての)歴史ある背景やアーカイブに、自分ならではの“ストリートのエッジーさ”を加えて新たな世界観を表現した。アウトドアシーンだけでなく、ストリートでも着用できる、新たな選択肢を与えるアイテムに仕上がったと思う」とコメントする。

 ダウンジャケットなどのアウトドアウエアで知られる「マーモット」は22年秋冬までデサントが伊藤忠とのライセンス契約によって製造・販売してきた。こちらは23年春夏からスポーツアパレルのサードシップ(岡山市、白石智社長)に移る。

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「ヨウジヤマモト」×「ニューエラ」の2023年春夏カプセルコレクションが登場

 「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は、「ニューエラ(NEW ERA)」とコラボレーションした2023年春夏カプセルコレクションを2月4日に発売する。ヨウジヤマモトの公式オンラインストア「ザ ショップ ヨウジヤマモト(THE SHOPI YOHJI YAMAMOTO)」と「ヨウジヤマモト プールオム(YOHJI YAMAMOTO POUR HOMME)」の直営店で取り扱う。

 両者のコラボは定番で、今シーズンは人気キャップ“ナインサーティー(9THIRTY)”とフーディーの2型を用意し、「ヨウジヤマモト プールオム」のアイコニックなアイテムであるスタッフシャツのグラフィックを再構築して落とし込んだ。価格は“ナインサーティー”が税込1万3200円、フーディーが同3万3000円で、どちらもブラックとホワイトの2カラーを展開する。

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「N.ハリウッド」と藤原裕の「ニューマニュアル」が初コラボ 尾花大輔が所有するビンテージデニムを題材に

 東京・原宿の古着店ベルベルジンの藤原裕がディレクターを務めるブランド「ニューマニュアル(NEW MANUAL)」は2月4日、「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」と初コラボした商品を発売する。「N.ハリウッド」の店舗および公式オンラインストアで扱う。

 コラボ商品は、尾花大輔「N.ハリウッド」デザイナーが所有するビンテージをベースとしたデニムジャケット(6万6000円税込、以下同)とジーンズ(5万5000円)からなる。色落ちやほつれ、リペア跡などを忠実に再現し、一方でシルエットは「N.ハリウッド」によるものとした。

 デニムジャケットは袖を長めにし、バランスを調節。ボタンは「N.ハリウッド」のオリジナルを採用し、左袖のみ「ニューマニュアル」のものに。

 フレアシルエットのジーンズは、ドレスライン“N.ハリウッド コンパイル(N.HOOLYWOOD COMPILE)”の定番ジーンズ同様、ウエストボタンを2つ付け、サイズ調節を可能にした。取れかけたパッチや途中で切れたポケットのステッチを再現するなど、こちらも細部にまでこだわる。

 どちらもビンテージの風合いに近づけるべく、通常「ニューマニュアル」で使用するデニムより薄めの11.8オンスの生地を用いる。また、「ニューマニュアル」のネームに、「N.ハリウッド」のロゴをプリントした特別なネームをあしらう。

 「ニューマニュアル」は2022年春に始動。“現代の眼差しで、良き時代のモノを捉え直し、新しいマニュアルをつくる”をコンセプトに掲げる。

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変貌するショッピングモールの役割【鈴木敏仁USリポート】

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。今回はショッピングモールのあり方の変化についてレポートする。車社会のアメリカは巨大なモールが各地にあるが、EC(ネット通販)の台頭とパンデミックによって役割を変えようとしている。

 前回はデパートメントストア(百貨店)による変革への試行錯誤について書いたが、もちろん入れ物としてのモールにも変革の波が押し寄せている。私は30年近く米国の小売業界に関する記事を書き続けてきているが、デパートメントストアやモールが抱える問題や変化について、当初の頃から俎上に上げていたと記憶している。

 つまり数十年前から課題を抱えていて、しかし根本的な解決法を見つけるに至らず、長く試行錯誤を繰り返してきた業態ということになる。

 その状態に決定的な影響を与えたのがEC市場の急成長であり、追い打ちをかけたのがパンデミックだ。

 モール内で取り扱われているカテゴリーはECと相性が良いものが多い。売り上げがECに流出していく中で新たな目的来店性を探す必要に迫られてきたわけだが、パンデミックによって営業停止に追い込まれて、売り上げがゼロになるという極端な状況に陥った。これが最後通牒になってもともと業績の悪いモールが20年から21年にかけてバタバタと破綻している。

 これがこのわずか数年の間に起こったのであった。優秀なモール運営企業も危機感を持ったことだろう。過去みなかった新たな取り組みが急に増えてきたのもそのためだろうと思っている。

 以下、興味深い取り組みをいくつか紹介してみよう。

最大手サイモンの投資戦略が意味するもの

 多くのD2Cブランドがリアル店舗を持ち始めているという話は一昨年末に書いた。

 資金繰りが厳しい創業当初はデジタルだけでスタートするが、一定規模になるとリアルやホールセールという新たな販売チャネルが必要となり、多くの企業はピュアなD2Cではなくなっていく。だからD2Cという表現は消えていくと主張する人すら出てきている。

 このD2Cがリアル店舗へと舵を切るときに、出店し運営するという店舗事業を請け負うビジネスモデルがすでに出現している。立地の選定、家主との交渉、施工、人材募集、オープニング、そして実際の運営まですべてを請け負うのだが、成立する理由はD2Cが店舗運営のノウハウを持っていないからである。

 その1つ、リープ(LEAP)は昨年1月に5億ドルの調達に成功して投資企業のバックアップを受け、この投資に加わったのがモール運営最大手のサイモン・プロパティ・グループ(SIMON PROPERTY GROUP)で、リープをD2Cの受け皿として自社モールに誘致する戦略を取っている。今年中に、True Classic Tees、Third Love、Goodlifeの4社がサイモンのモール内にリープをアウトソーサーとして出店すると発表されている。

 サイモンはJ.C.ペニー(J.C.PENNY)やブルックスブラザーズ(BROOKS BROTHERS)など、テナントとしての小売企業に投資する、または所有してしまうという大胆な戦略をかなり前から取っている。その延長としてD2C店舗運営代行企業のリープに投資し、リープを通してD2Cの出店を促すということである。モール側としてテナントのバラエティが増え新たな集客につながるというメリットがある。

 テナントのバラエティやリフレッシュのためにユニークな戦略を取っているのがメイスリッチ(MACERICH)である。余剰スペースをネット上で売り出すクィックスペース(QUICK SPACE)というプラットフォームを立ち上げたのが21年である。

 現在リストしているショッピングセンターは42カ所、通常店舗用のスペースから通路上のワゴンなど用途は複数あるのだが、面白いのはネット上で予約ができることと、期間が最短1日から1年と短い点にある。例えば1週間程度のポップアップをやりたいときに、ウェブページをブラウジングして探して予約することができるという仕組みである。

 契約内容は公開されていないが、頭金を安くするなど柔軟な条件を提供しているようだ。メイスリッチはホテルを予約できるように気軽に出店できるようにしたいと抱負を語っている。

フルフィルメントセンターへの転換が加速

 ローカル企業に焦点を絞っているのがウェストフィールド(WEST FIELD)だ。昨年6月に地域のスモールビジネス組織と提携し、組織を通じてローカル企業に計画を周知し、短期リースといったローカル企業に有利で柔軟な条件を提供して招へいを図っている。ローカル中小企業にとってはウェストフィールドへの出店は夢のような話で驚いたという、すでに出店しているオーナーのコメントが報じられている。

 その昔、大型モールが地元商店街に壊滅的な影響を与えて問題化したことがあったが、ついに共存する戦略が取られはじめているのである。これも時代の変遷である。

 昨年の2月にはシアーズ(SEARS)が抜けた後に病院が契約したというニュースが報じられている。専門店の後にクリニックが入るというケースはアメリカではかなり前から一般化しているのだが、病床を持つ大型病院が入るというのでニュースとなった。

 廃墟となったモールをアマゾンが買い取って、更地にしてからフルフィルメントセンター(FC)を建設したというニュースは5年近く前に報じられているが、それ以降に相当数のモールをすでに転換しているようだ。モールはもともと交通アクセスが良いのでセンターと相性が良いのである。ニュースにならないが実はUPSやフェデックス(FEDEX)もモールをFCへと転換している。

 少しテーマがずれるが、モール運営企業のブルックフィールド(BROOK FIELD)は外部企業と提携して、テナントのEC注文商品を駐車場で受け取れる“カーブサイドコンシェルジェ”というプログラムを昨年5月から提供している。最初に利用を開始したテナントが化粧品のセフォラ(SEPHORA)である。これはテナントによるフルフィルメントやラストマイルの選択肢をモールが提供する取り組みである。

 このように数多くの新しいイニシアチブに取り組み、試行錯誤を繰り返しているのが米国のショッピングセンター業界だ。時代の変化に合わせて自らも変革しなければならないのは小売業界だけではないのである。


【WWDJAPAN Educations】オンラインセミナーのご案内

「米・欧・中・東南アジア 最新リテール動向2023
ファッション&ライフスタイル販売戦略のヒント」
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講義日時:
2023年1月27日(金)13:30~15:00
2023年2月3日(金)13:30~15:00
2023年2月10日(金)13:30~15:00
2023年2月17日(金)13:30~15:00

 2年以上に及んだコロナ禍がようやく一息つき、日常を取り戻しつつあります。ただ人々の暮らしや意識が元通りになることはありえず、小売業には変化に応じたアップデートが求められます。

 本セミナーでは、アフターコロナの時代に小売業が進むべき針路を米国、欧州、中国、東南アジアの4エリアの最新事例から報告します。パンデミックさえも小売業の革新の材料にし、次々に新しいビジネスモデルを発明する米国。サステナビリティの意識が加速した欧州。政府の徹底したゼロコロナ政策のもと、たくましく試行錯誤を続ける中国。そして経済発展によって強大な消費市場に変わりつつある東南アジア。具体的なケーススタディを現地駐在の専門家が解説します。現地でのビジネスの参考になるだけでなく、日本の今後を占うヒントも満載です。


詳細・お申し込みはこちら

※お申し込み、お支払いはPeatixでのお手続きとなります
※全受講および第1回のお申し込みは1月26日(木)12時、第2回以降の単発受講はそれぞれ前日の12時をもって受け付け終了となります。

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「ミズノ」新作ランシューズは短距離スパイク着想の独自ソール

 「ミズノ(MIZUNO)」は、新作ランニングシューズ“ウエーブ リベリオン プロ(WAVE REBELLION PRO)”を発売した。シューズは“いかに早く走るか”をテーマに開発し、サブ2.5(フルマラソン2時間30分)を目指すエリートランナーがターゲットだ。価格は2万2000円(税込、以下同)。

 同シューズ最大の特徴は、フォアフット(前足部接地)走法に特化して開発したソールだ。短距離スパイクにヒントを得て、あらかじめ前足部で接地しやすい角度に設定したほか、かかとの落ち込みを抑えるよう中足部に大きく厚みを持たせた。また着地時の衝撃を推進力に変化させるため、シューズ内部にはカーボン入りのナイロンプレートを波状に埋め込んでいる。

 ミッドソールは、優れた反発力を持つ独自素材“ミズノエナジー(MIZUNO ENERGY)”を2層に分けて使用した。上部には、より軽く柔らかな素材“ミズノエナジー ライトプラス”を、下部にはクッション性が高い“ミズノエナジー ライト”を採用した。プレートが生み出す推進力を足に伝えつつ、確かなクッション性と安定性をもたらす。

 カーボンプレート入りの厚底シューズは多くのメーカーが販売している。しかし、ソールの形状がここまでユニークなものは他にない。青井俊輔グローバルフットウエアプロダクト本部 パフォーマンスランニング企画課 課長は、「このシューズは、ランニングシューズの常識にとらわれず、フラットにアイデアを出すことから始まった。一度履けば、違いが分かる」と語る。同作のほか、サブ3.0向けの“ウエーブ リベリオン フラッシュ(WAVE REBELLION FLASH)”(1万7600円)、サブ3.5向けの“ウエーブ リベリオン ソニック(WAVE REBELLION SONIC)”(1万3750円)も販売。1年間でシリーズ累計国内4万足、グローバル13万足の販売を目指す。

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【スクープ!】アトモス創業者の本明秀文氏が退社へ 4年間スニーカー事業の一線から退く

 スニーカーショップ「アトモス(ATMOS)」の創業者であるフットロッカー アトモス ジャパンの本明秀文最高経営責任者(CEO)兼チーフ クリエイティブオフィサー(CCO)が1月31日付で同社を退社する。後任は未定。本明CEO兼CCOは契約上、今後4年間、スニーカー事業を含む競合事業に関わらないという。

 本明CEO兼CCOは1968年、香川県生まれ。スニーカーブームの黎明期にあたる96年に脱サラし、裏原宿にわずか2.7坪の並行輸入店「チャプター(CHAPTER)」を開店した。大学留学先のアメリカで培ったツテとサラリーマン時代に磨いた輸入テクニックを生かして、日本未発売のスニーカーを次々と輸入。ビジネスをすぐに軌道に乗せ、翌年、テクストトレーディングカンパニーを設立した。

 2000年に正規店として「アトモス」をオープンすると、「ナイキ(NIKE)」などとの大型コラボや独自イベントを仕掛け、一躍世界的なスニーカーショップへと成長。アメリカやアジアを中心に店舗を増やし、21年8月期には売上高200億円を突破した。そしてその年の10月31日、世界最大のスニーカー小売店、アメリカのフットロッカーにテクストトレーディングカンパニーを360億ドル(当時約400億円)で売却。売却後は、CEO兼CCOとして、「アトモス」などの経営を行ってきた。

 なお、本明氏は1月に東京・大塚の老舗おにぎり屋「ぼんご」の右近由美子代表と共同で「こぼんご」という名の会社を設立し、新宿に系列1号店の「ぼんこ」をオープンしている。

 本明氏のインタビューは、明日WWDJAPAN.comで公開する。

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どうする池袋西武:記者談話室vol.64

 「WWDJAPAN」のポッドキャスト「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら掘り下げていきます。

 第64回は「どうする池袋西武」です。セブン&アイ・ホールディングスは子会社そごう・西武の米ファンドへの売却の延期を発表しました。背景には、旗艦店の西武池袋本店で計画されるヨドバシカメラの出店問題があるようです。豊島区長が反対声明を出すなど、社会的に物議をかもしているこの問題について考えます。

この配信は以下のアプリでもご利用いただけます。
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アーバンリサーチの「URBS」×「ニードルズ」のトラックパンツ 初のウィメンズも

 アーバンリサーチの「アーバンリサーチ バイヤーズ セレクト(URBAN RESEARCH BUYERS SELECT以下、URBS)」は、「ニードルズ(NEEDLES)」とコラボしたトラックパンツを発売した。

 メンズはブラックをベースに、サイドラインと「ニードルズ」のアイコンであるチョウの刺しゅうをチャコールグレーにした。価格は2万3100円(税込、以下同)。「URBS」は「スラックスのように、大人もシックに履けるジャージだ」と話す。

 また、「URBS」としては初めてウィメンズからもトラックパンツ(2万7500円)を発売した。程よく光沢のあるチャコールグレーのベロア素材で、ラメを組み合わせて華やかさも出した。「とことん“甘い”アイテムやヒールと合わせてみるのも面白い」と言う。

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「ゲラン」から桜にインスパイアされたフレグランスとリップが限定発売 刺繍が施された世界3000個限定のオードトワレも登場

 「ゲラン(GUERLAIN)」から、春を象徴する桜にインスパイアされたフレグランスとリップが限定で登場する。2月1日には日本の桜の美しさを讃えたコレクションを発売。同コレクションは、ブランドのヴァイオレット・メイクアップ クリエイティブ ディレクターと、日本人アーティストの杉浦今日子氏とのコラボレーションにより誕生。桜の花の柔らかく繊細な美しさにインスパイアされたリップの新色が登場する。2月9日にはブランドが毎年発売しているシリアルナンバー入りの数量限定フレグランス“チェリーブロッサム”のエクセプショナルピースが登場。2023年はブランドのシンボル「ビー」をあしらったフレグランスボトル“ビーボトル”の誕生から170周年という記念すべき年となる。

 濃密な発色と多彩な効果、特別なつけ心地のリップ“ルージュ ジェ”は、好きなシェードとケースを選んで自分だけのリップスティックをパーソナライズできるアイテム。そんな宝石のようなリップから2月1日に登場するのは“ルージュ ジェ チェリー ブロッサム”。桜モチーフが型どられたフトローズウッドカラーの“ルージュ ジェ”(N°63 ロージー ブルーム、税込4180円)に、桜の花が咲き誇るケース“ルージュ ジェ ケース”(チェリー ブロッサム、税込4730円)を一部店舗で限定発売する。杉浦氏が手掛ける特別デザインの限定ケースは、和紙のようなホワイトグレインレザーに繊細なタッチの桜の花があしらわれ、ゴールドの輝きがアクセントとして添えられている。

 2月9日発売の限定フレグランス“チェリーブロッサム オーデトワレ”(125mL、20mLプレフィルドスプレー付、税込9万9000円)の今年のエクセプショナルピースは、パリの刺繍メゾン ヴェルモンとのコラボレーション。リボンに添えられた繊細な桜の枝は、オートクチュールの卓越した技術により布花やスパンコール、真珠、チューブ、金糸の素材を用いて製作。香りで嗅覚を魅了するだけではなく、装飾で触覚にも訴えかけている。香調はフレッシュ フローラルで箱にはメゾンのアイコンであるミツバチのモチーフがエンボス加工されている。同フレグランスは世界3000個限定でそれぞれシリアルナンバー入り。125mLのボトルと、ホワイトレザーのケースにセットされた20mLのプレフィルドスプレーとフレグランスを移し替え用のファンネル付き。

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「ルイ・ヴィトン」の親会社、22年の売上高は11兆円と大台突破 インフレなどの逆風をものともせず

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の2022年12月通期決算は、売上高が前期比23.3%増の791億8400万ユーロ(約11兆857億円)、営業利益は同22.4%増の210億100万(約2兆9401億円)ユーロ、純利益は17.0%増の140億8400万ユーロ(約1兆9717億円)だった。

 部門別の売上高では、スターブランドの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「ディオール(DIOR)」を抱える主要事業のファッション・レザーグッズ部門が同25.0%増の386億4800万ユーロ(約5兆4107億円)と記録的な好業績となった。中でも「ルイ・ヴィトン」は初めて売り上げ200億ユーロ(約2兆8000億円)を突破し、力強い成長を見せた。ほかにも、「セリーヌ(CELINE)」「フェンディ(FENDI)」「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」「ロエベ(LOEWE)」が好調で売り上げに寄与した。

 ウオッチ&ジュエリー部門は、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」「ブルガリ(BVLGARI)」「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」がけん引し、同18.0%増の105億8100万ユーロ(約1兆4813億円)となった。

 香水&コスメティクス部門は同16.8%増の77億2200万ユーロ(約1兆810億円)、ワイン&スピリッツ部門は、同18.8%増の70億9900万ユーロ(約9938億円)だった。免税店のDFSや化粧品のセレクトショップ、セフォラ(SEPHORA)などを運営するセレクティブ・リテール部門は、店舗への客足が回復したことなどから、同26.3%増の148億5200万ユーロ(約2兆792億円)となった。

 地域別の売上高を見ると、フランスが同47.6%増、フランスを除く欧州は同28.9%増、米国は同29.8%増、日本は同24.0%増といずれも2ケタ成長だった。一方、日本を除くアジア太平洋地域は、中国におけるロックダウンなどの影響によって同6.3%増となった。

 ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者は、「世界が経済的・地政学的な課題に直面していた22年においても、当社の傘下メゾンの比類のない魅力や購買意欲を喚起する能力により、素晴らしい業績を上げることができてうれしく思う。現在の先行き不透明な情勢の中、23年も自信を持って、しかし慎重に事業を進めていく」と語った。また、同氏はアナリスト向けの決算説明会で、中国市場について「1月に入ってからはポジティブなサインが見られる。中国のリーダーたちの辣腕ぶりを考えると、こうした経済成長の機会を逃すことなく生かすだろう」としつつも、中国人観光客が本格的に戻るのは23年下半期になるのではないかと述べた。

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「シロ」が早咲きの桜をイメージした限定香水を発売

 「シロ(SHIRO)」は3月9日、早咲きの桜“春めき”をイメージした限定パフューム“スプリング・レター”を全国の直営店舗で発売する。アイテムは香水やディフューザーなど全3種類で、2月22日から会員向けの先行予約を、25日からオンラインストアでの予約受付を開始する。

 “春めき”は神奈川県南足柄市で生まれた桜で、開花時期は3月中旬頃とソメイヨシノなどと比べて早い。ぼんぼりのような花は咲きかけ時期は赤く、徐々に淡いピンク色へと変化するほか、香りが強い点も特徴だ。

 そんな春めきをイメージした“スプリング レター”は、ほのかな甘さと落ち着きのある、上品なフローラルの香り。“シロ パフューム スプリング レター”(50mL、税込1万1203 円、以下同)、は水の代わりにスキンケアアイテム“柚子フェイスミスト” にも配合されている徳島県・木頭柚子の蒸留水を配合した。ガラス製の容器を採用したパフュームディフューザーの詰め替え用リキッドの“スプリング レター パフュームディフューザー リキッド”(スティック10 本付き、500mL、1万2100 円)、持ち運びに便利なロールオンタイプの“スプリング レター オイルパフューム” (10mL、4400円)には、保湿効果が高いカレンデュラオイルを配合している。

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「クリスチャン ワイナンツ」2023年プレ・フォール・コレクション

 「クリスチャン ワイナンツ(CHRISTIAN WIJNANTS)」が2023年プレ・フォール・コレクションを発表した。

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【2023年バレンタイン】「アンブッシュ」は期間限定で人気リングのサイズ展開を充実

 「アンブッシュ(AMBUSH)」はバレンタインデーに向けて、ギフトに適したアクセサリーを集積して店頭展開する。

 特に、人気の“チェーンリング”シリーズ(3万4100円〜税込、以下同)は、男性・女性を問わず好きな指に着けられるよう期間限定でXXS(9号)からXXL(23号)までサイズを充実させる。

 ほかにもハートモチーフのネックレス(3万7400円)やイヤリング(3万7400円)など、「特別感がありつつも、デイリーで身に着けられる商品をそろえる」(「アンブッシュ」)。

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「ティファニー」と「ナイキ」が初コラボを発表 スニーカーを発売か

 「ティファニー(TIFFANY & CO.)」と「ナイキ(NIKE)」はこのほど、初のコラボレーションを発表した。両ブランドは、「A legendary pair. Coming soon」の文字と共に“ティファニーブルー”のシューズボックスの画像をSNSに投稿していることから、何らかのスニーカーを発売するようだが、詳細は現時点では明らかとなっておらず続報が待たれる。もしスニーカーが発売された場合、1837年に創業された「ティファニー」史上初のスニーカーとなる。

 現在リークサイトやアカウントでは、2022年で生誕40周年を迎えた定番モデル“エア フォース 1(AIR FORCE 1)”をベースに、“ティファニーブルー”に染め上げた1足が噂されている。

 「ティファニー」は、2021年にLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)に買収されて以降、「シュプリーム(SUPREME)」や「フェンディ(FENDI)」、現代アーティストの故アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)やダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)などとコラボを果たしている。

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初音ミクと伊勢丹新宿本店が“ミクの日”を含む6日間でイベント開催 グッズなど詳細は後日発表

 伊勢丹新宿本店は3月7〜12日の期間、本館 6階の催物場で初音ミクとコラボレーションしたイベントを開催する。イベントに際して、三越伊勢丹オンラインストアと伊勢丹オンラインギフトサイト、ムードマーク バイ イセタンでは、アパレルやファッション雑貨、ライフスタイル雑貨などの限定アイテムを展開する。ラインアップなどの詳細は後日、発表する。さらに、三越伊勢丹グループの三越伊勢丹ニッコウトラベルが提案する「初音ミク×ホテルニューオータニ コラボレーションルーム」が3月1日〜5月31日まで1日2室の数量限定で登場する。ウェブでの予約開始は2月18日正午から。

 初音ミクは、クリプトン・フューチャー・メディアが開発した、歌詞とメロディーを入力して誰でも歌を歌わせることができるソフトウェア。多くのクリエイターが初音ミクを使って音楽を作ったことで、一大ブームを巻き起こした。キャラクターとしても支持され、バーチャルシンガーとしてライブも行っている。

■初音ミク×イセタン
会期:3月7〜12日
会場:伊勢丹新宿本店 本館6階 催物場
住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目14−1

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初音ミクと伊勢丹新宿本店が“ミクの日”を含む6日間でイベント開催 グッズなど詳細は後日発表

 伊勢丹新宿本店は3月7〜12日の期間、本館 6階の催物場で初音ミクとコラボレーションしたイベントを開催する。イベントに際して、三越伊勢丹オンラインストアと伊勢丹オンラインギフトサイト、ムードマーク バイ イセタンでは、アパレルやファッション雑貨、ライフスタイル雑貨などの限定アイテムを展開する。ラインアップなどの詳細は後日、発表する。さらに、三越伊勢丹グループの三越伊勢丹ニッコウトラベルが提案する「初音ミク×ホテルニューオータニ コラボレーションルーム」が3月1日〜5月31日まで1日2室の数量限定で登場する。ウェブでの予約開始は2月18日正午から。

 初音ミクは、クリプトン・フューチャー・メディアが開発した、歌詞とメロディーを入力して誰でも歌を歌わせることができるソフトウェア。多くのクリエイターが初音ミクを使って音楽を作ったことで、一大ブームを巻き起こした。キャラクターとしても支持され、バーチャルシンガーとしてライブも行っている。

■初音ミク×イセタン
会期:3月7〜12日
会場:伊勢丹新宿本店 本館6階 催物場
住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目14−1

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ブランドパフォーマンスを向上させる「ローンチメトリックス」の魅力とは

 ファッション、ライフスタイル分野に特化し、創業75周年を迎える総合広告代理店、双葉通信社が日本で展開するSaaS「ローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)」は2016年の展開から国内100社に導入されるまでに成長した。ファッション、ラグジュアリー、ビューティ業界のマーケティング・PR担当者に支持される「ローンチメトリックス」が持つ魅力とは何なのか。

世界で1200以上のブランドから
支持されるDXツール

 「ローンチメトリックス」は世界8カ国に拠点を持ち、「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」、資生堂グループ、ネッタポルテ(NET-A-PORTER)など約1200ブランドに導入されてきた。双葉通信社の萩原敏雄副社長兼最高執行責任者(COO)はサービス展開について「弊社の顧客の8割を占めるファッション、ビューティ業界において、PRやコミュニケーション領域のDX推進は業界全体のグローバルな競争力に繋がると考えてきた」と語る。

 「ローンチメトリックス」は統合されたクラウドでデジタル化による業務効率化、また“ブランド力”という可視化できない資産の成長をどう促すかという2つの大きな課題をサポートする。サービスは大きく2つの機能「ローンチ」と「メトリックス」に分けられ、特に日本ではサンプル管理など業務効率化を助ける「ローンチ」が先行して導入が進んでいる。

社内外のあらゆるサンプルを
トラッキングし、
露出の機会を逃さない

 「ローンチ」ではサンプルやデジタルデータをクラウド上で管理し、ワークフローの可視化と効率化を行う。サンプルの貸し出し、返却などのステータスや位置情報、スケジュールが即時に管理できるため、サンプル紛失を減らし、複雑化するタイムラインの中で機会損失を減らすことができる。

 サンプルはバーコード管理だけでなくRFIDタグにも対応し、倉庫の在庫管理からショールームにまで“無人レジ”のような管理を開発レスで導入できる。またAPI連携ができ、全社的に導入されている基幹システム(PLM、ERPなど)と接続することでサンプルの在庫情報のデータ登録などにおける人的工数を削減でき、サービスの早期導入、定着が可能になる。こうした利便性からプレスだけでなく導入する部門が増えているといい、国内では「ローンチメトリックス」導入社の7割がサンプル管理の機能を使用するという。またイベント・展示会の招待状や受付管理、オンラインショールームの運用なども「ローンチ」で行うことができるなど、業界に特化した機能も魅力だ。

アクションに繋がる
インサイトを発掘するために
データを変換

 「メトリックス」では、測定が難しいブランドパフォーマンスを欧米や中華圏も含めて計測し、ブランディングのサポートを行う。あらゆる投稿、インタラクション、記事の金額換算値などからチャネル、地域別にブランドへの貢献度を分析し、メディアインパクトバリューを算出。リーチ、エンゲージメント、広告費などの定量的な指標だけでなく、コンテンツの品質や関連性など定性的な視点も合わせた業界特化ならではの分析を行うことで、合理的かつ効果的な戦略設計、迅速な意思決定に役立てられる。
 
 こうした複合的な機能を持つ「ローンチメトリックス」を双葉通信社が導入支援することで、より日本市場のニーズに合った開発も行っている。ローンチメトリックスのマイケル・ジェイス最高経営責任者は「2016年に双葉通信社と協業を開始して以来、APAC市場は大きく成長し、ローンチメトリックスはグローバルな状況に適応してクライアントのニーズを反映するためソリューションを強化してきた。パートナーやクライアントと共に成長し続ける、これからの未来に期待している」と話す。サービスは日本市場だけでなく中国や韓国などアジアで拡大しており、萩原副社長兼COOは「今後はサンプル管理だけでなくより統合したソリューションを提供していきたい」と語った。

「バロックジャパン」PRの
活用方法

 2020年10月から「ローンチメトリックス」を本格導入し、社内ブランドで活用するバロックジャパンリミテッド。以前は手書きで貸出票を管理していたが、月に1000着の新規サンプルが上がる中、サンプルの所在が不明になる、貸し出しに人手がかかるなど管理に時間と手間を要していた。

 野原静江PRジェネラルマネージャーは「導入するからには最大限活用したい」と、サンプル管理だけでなくDM配信機能、ウェブやSNSの掲載確認も「ローンチメトリックス」で行う。「リース対応人数や時間が削減でき、費用対効果はとてもいい」と語る。サンプルは生産部門が型番や色展開、価格などをフォーマットに入力。バーコードをスキャンするだけで貸し出しが記録され、ステータス管理や商品情報も手軽に確認できるようになった。

 種岡万里「スライ(SLY)」PRマネージャーも「今ピックアップしたいという要望に即時対応できるようになった」と話す。またデジタル管理により貸し出し数や掲載の傾向が可視化されたことで、今後は分析結果をPR戦略にも役立てるという。

TEXT:ANNA USUI
問い合わせ先
双葉通信社 ローンチメトリックス事業室
03-3281-0051

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ブランドパフォーマンスを向上させる「ローンチメトリックス」の魅力とは

 ファッション、ライフスタイル分野に特化し、創業75周年を迎える総合広告代理店、双葉通信社が日本で展開するSaaS「ローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)」は2016年の展開から国内100社に導入されるまでに成長した。ファッション、ラグジュアリー、ビューティ業界のマーケティング・PR担当者に支持される「ローンチメトリックス」が持つ魅力とは何なのか。

世界で1200以上のブランドから
支持されるDXツール

 「ローンチメトリックス」は世界8カ国に拠点を持ち、「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」、資生堂グループ、ネッタポルテ(NET-A-PORTER)など約1200ブランドに導入されてきた。双葉通信社の萩原敏雄副社長兼最高執行責任者(COO)はサービス展開について「弊社の顧客の8割を占めるファッション、ビューティ業界において、PRやコミュニケーション領域のDX推進は業界全体のグローバルな競争力に繋がると考えてきた」と語る。

 「ローンチメトリックス」は統合されたクラウドでデジタル化による業務効率化、また“ブランド力”という可視化できない資産の成長をどう促すかという2つの大きな課題をサポートする。サービスは大きく2つの機能「ローンチ」と「メトリックス」に分けられ、特に日本ではサンプル管理など業務効率化を助ける「ローンチ」が先行して導入が進んでいる。

社内外のあらゆるサンプルを
トラッキングし、
露出の機会を逃さない

 「ローンチ」ではサンプルやデジタルデータをクラウド上で管理し、ワークフローの可視化と効率化を行う。サンプルの貸し出し、返却などのステータスや位置情報、スケジュールが即時に管理できるため、サンプル紛失を減らし、複雑化するタイムラインの中で機会損失を減らすことができる。

 サンプルはバーコード管理だけでなくRFIDタグにも対応し、倉庫の在庫管理からショールームにまで“無人レジ”のような管理を開発レスで導入できる。またAPI連携ができ、全社的に導入されている基幹システム(PLM、ERPなど)と接続することでサンプルの在庫情報のデータ登録などにおける人的工数を削減でき、サービスの早期導入、定着が可能になる。こうした利便性からプレスだけでなく導入する部門が増えているといい、国内では「ローンチメトリックス」導入社の7割がサンプル管理の機能を使用するという。またイベント・展示会の招待状や受付管理、オンラインショールームの運用なども「ローンチ」で行うことができるなど、業界に特化した機能も魅力だ。

アクションに繋がる
インサイトを発掘するために
データを変換

 「メトリックス」では、測定が難しいブランドパフォーマンスを欧米や中華圏も含めて計測し、ブランディングのサポートを行う。あらゆる投稿、インタラクション、記事の金額換算値などからチャネル、地域別にブランドへの貢献度を分析し、メディアインパクトバリューを算出。リーチ、エンゲージメント、広告費などの定量的な指標だけでなく、コンテンツの品質や関連性など定性的な視点も合わせた業界特化ならではの分析を行うことで、合理的かつ効果的な戦略設計、迅速な意思決定に役立てられる。
 
 こうした複合的な機能を持つ「ローンチメトリックス」を双葉通信社が導入支援することで、より日本市場のニーズに合った開発も行っている。ローンチメトリックスのマイケル・ジェイス最高経営責任者は「2016年に双葉通信社と協業を開始して以来、APAC市場は大きく成長し、ローンチメトリックスはグローバルな状況に適応してクライアントのニーズを反映するためソリューションを強化してきた。パートナーやクライアントと共に成長し続ける、これからの未来に期待している」と話す。サービスは日本市場だけでなく中国や韓国などアジアで拡大しており、萩原副社長兼COOは「今後はサンプル管理だけでなくより統合したソリューションを提供していきたい」と語った。

「バロックジャパン」PRの
活用方法

 2020年10月から「ローンチメトリックス」を本格導入し、社内ブランドで活用するバロックジャパンリミテッド。以前は手書きで貸出票を管理していたが、月に1000着の新規サンプルが上がる中、サンプルの所在が不明になる、貸し出しに人手がかかるなど管理に時間と手間を要していた。

 野原静江PRジェネラルマネージャーは「導入するからには最大限活用したい」と、サンプル管理だけでなくDM配信機能、ウェブやSNSの掲載確認も「ローンチメトリックス」で行う。「リース対応人数や時間が削減でき、費用対効果はとてもいい」と語る。サンプルは生産部門が型番や色展開、価格などをフォーマットに入力。バーコードをスキャンするだけで貸し出しが記録され、ステータス管理や商品情報も手軽に確認できるようになった。

 種岡万里「スライ(SLY)」PRマネージャーも「今ピックアップしたいという要望に即時対応できるようになった」と話す。またデジタル管理により貸し出し数や掲載の傾向が可視化されたことで、今後は分析結果をPR戦略にも役立てるという。

TEXT:ANNA USUI
問い合わせ先
双葉通信社 ローンチメトリックス事業室
03-3281-0051

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アクセサリーやアイウエアのバーチャル試着を実現 パーフェクトがファッションテック本格進出

 パーフェクトが提供する先端 AR (拡張現実) とAI (人工知能) 技術を応用したバーチャルメイクやAI肌診断、髪色シミュレーションなどのサービスは、ビューティ業界のブランドや小売店にとって今や欠かせない存在だ。同社の機能はウェブサイトやアプリ、インスタグラム、YouTubeといった幅広いチャネルに対応し、一貫したバーチャル体験をオムニチャネルで展開することができる。近年では3Dハンドマッピングを活かした“アジャイルハンド”技術により、ネイルアートや時計、指輪、ブレスレットのリアルなバーチャル試着が可能に。ファッションテックに本格進出し、消費者にとってより快適な購買体験を提供することでブランドとお客をつなぐプラットフォームを構築していく。

パーフェクトが生み出す技術

 パーフェクトは現在、本社のある台湾をはじめ、日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国、インドに拠点を構え、ARビューティアプリ“ユーカム メイク”を筆頭としたビューティアプリシリーズの開発や、ブランド・小売向けにAR技術とAI技術を利用したメイクのバーチャル体験を提供している。AIファンデーションマッチ、AI顔分析、AI美容シュミレーター、AR髭スタイルなど常に新しい技術を開発しており、日本約70ブランド、世界約460ブランド以上が導入。美容業界におけるデジタルトランスフォーメーションを推進する。昨年はシミやシワ、キメ、くまといった肌状態を検出する“AI肌診断 PRO”を、タブレット端末を通して皮膚科クリニックやエステサロン向けにビジネスソリューションとして提供していくことを発表し、医療分野にも進出。顧客の肌状態を素早く視覚的に分かりやすく分析できるため、満足度の高いカウンセリングにつながっている。

メーカーの導入事例を紹介

 スマートフォンの普及に伴いモバイル上のサービスがより重要視されたことで、パーフェクトは美容業界向けの事業をスタート。2014年に“ユーカム メイク”をリリースした後、アプリに活用されているAI・AR技術をSaaS(Software as a Service、提供するソフトウェアをインターネットを経由してユーザーが利用できる形態)としてプラットフォームで展開し、国内外で多数のブランドに利用されている。主なサービスは各ブランドのウェブサイト上に埋め込める“ユーカム フォー ウェブ”として提供され、オンラインショッピングの体験向上に寄与。コンバージョン率の増加や商品追加購入の促進、パーソナライズされた商品の推奨、顧客満足度の増加につながっている。

最新の3Dハンドマッピング技術で
精度の高いバーチャル試着

 “ユーカムメイク”の機能をベースとして、21年には眼鏡やサングラス、カラーコンタクトレンズのバーチャルシミュレーション体験を提供しアイウエア業界に参入していたパーフェクトだが、手と手首のあらゆるジェスチャーと動きをマッピングする“アジャイルハンド”技術の誕生により本格的なファッションテック参入が実現する。同技術は、高度な物理ベースレンダリング技術を活用しているため、例えば腕時計をバーチャル化する際には文字盤やレザーストラップ、シルバーバンドなど異なる素材の光の散乱を模倣して、実際の製品をバーチャルでも忠実に再現できる。さらに肌の色や質感、照明に合わせた色味の調整も行っているため、ユーザー一人一人に合わせた正確でリアルなデジタル試着を可能にする。同技術は昨年8月、「テクノロジーの革新性はもちろん、導入企業と利用するユーザーの双方のニーズをサポートする献身的な姿勢を評価」され、通称“サミー賞”として知られる、2022年ビジネスインテリジェンスグループ セールス&マーケティングテクノロジー賞の「プロダクト・オブ・ザ・イヤー」を受賞。今後はファッション業界でのサービス提供を拡充し、より多くの人に有意義なオンラインショッピング体験の提供を目指す。

最も重要なのは
ユーザーにとっての「体験」

 「当社は化粧品ブランドや小売のクライアントと定期的に情報交換を行い、各社がEC販促において抱える課題や悩みを常に把握するといった密なコミュニケーション、そしてカスタマーサクセスチームと迅速な開発チームの連携、UX全般のコンサルティングなどスピード感をもってソリューションサービスの開発とアップデートを行っています。その結果、ウェブと店頭両方での売り上げ数アップに貢献する実績を築いてきました。

 ファッションテック進出の狙いは、ビューティテックでサービスをスタートしたときと同様に、アイウェアやピアス、ネックレス、指輪などのショッピングでも、ユーザーが楽しく簡単に気に入ったアイテムと出合う機会創出をサポートし、ブランドのビジネスをサポートしていくこと。当社の技術は店頭デバイスやブランドウェブサイトに導入することができるため、あらゆるタッチポイントでユーザーとのエンゲージメントを創出し、維持することができます。ファッション業界でもそれぞれのブランドロジックと先端テクノロジーを組み合わせたユニークなショッピング体験を創出してくれることを期待しています。

TEXT:WAKANA NAKADE
問い合わせ先
パーフェクト
https://www.perfectcorp.com/ja/business/contact-us/sales
 

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アクセサリーやアイウエアのバーチャル試着を実現 パーフェクトがファッションテック本格進出

 パーフェクトが提供する先端 AR (拡張現実) とAI (人工知能) 技術を応用したバーチャルメイクやAI肌診断、髪色シミュレーションなどのサービスは、ビューティ業界のブランドや小売店にとって今や欠かせない存在だ。同社の機能はウェブサイトやアプリ、インスタグラム、YouTubeといった幅広いチャネルに対応し、一貫したバーチャル体験をオムニチャネルで展開することができる。近年では3Dハンドマッピングを活かした“アジャイルハンド”技術により、ネイルアートや時計、指輪、ブレスレットのリアルなバーチャル試着が可能に。ファッションテックに本格進出し、消費者にとってより快適な購買体験を提供することでブランドとお客をつなぐプラットフォームを構築していく。

パーフェクトが生み出す技術

 パーフェクトは現在、本社のある台湾をはじめ、日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国、インドに拠点を構え、ARビューティアプリ“ユーカム メイク”を筆頭としたビューティアプリシリーズの開発や、ブランド・小売向けにAR技術とAI技術を利用したメイクのバーチャル体験を提供している。AIファンデーションマッチ、AI顔分析、AI美容シュミレーター、AR髭スタイルなど常に新しい技術を開発しており、日本約70ブランド、世界約460ブランド以上が導入。美容業界におけるデジタルトランスフォーメーションを推進する。昨年はシミやシワ、キメ、くまといった肌状態を検出する“AI肌診断 PRO”を、タブレット端末を通して皮膚科クリニックやエステサロン向けにビジネスソリューションとして提供していくことを発表し、医療分野にも進出。顧客の肌状態を素早く視覚的に分かりやすく分析できるため、満足度の高いカウンセリングにつながっている。

メーカーの導入事例を紹介

 スマートフォンの普及に伴いモバイル上のサービスがより重要視されたことで、パーフェクトは美容業界向けの事業をスタート。2014年に“ユーカム メイク”をリリースした後、アプリに活用されているAI・AR技術をSaaS(Software as a Service、提供するソフトウェアをインターネットを経由してユーザーが利用できる形態)としてプラットフォームで展開し、国内外で多数のブランドに利用されている。主なサービスは各ブランドのウェブサイト上に埋め込める“ユーカム フォー ウェブ”として提供され、オンラインショッピングの体験向上に寄与。コンバージョン率の増加や商品追加購入の促進、パーソナライズされた商品の推奨、顧客満足度の増加につながっている。

最新の3Dハンドマッピング技術で
精度の高いバーチャル試着

 “ユーカムメイク”の機能をベースとして、21年には眼鏡やサングラス、カラーコンタクトレンズのバーチャルシミュレーション体験を提供しアイウエア業界に参入していたパーフェクトだが、手と手首のあらゆるジェスチャーと動きをマッピングする“アジャイルハンド”技術の誕生により本格的なファッションテック参入が実現する。同技術は、高度な物理ベースレンダリング技術を活用しているため、例えば腕時計をバーチャル化する際には文字盤やレザーストラップ、シルバーバンドなど異なる素材の光の散乱を模倣して、実際の製品をバーチャルでも忠実に再現できる。さらに肌の色や質感、照明に合わせた色味の調整も行っているため、ユーザー一人一人に合わせた正確でリアルなデジタル試着を可能にする。同技術は昨年8月、「テクノロジーの革新性はもちろん、導入企業と利用するユーザーの双方のニーズをサポートする献身的な姿勢を評価」され、通称“サミー賞”として知られる、2022年ビジネスインテリジェンスグループ セールス&マーケティングテクノロジー賞の「プロダクト・オブ・ザ・イヤー」を受賞。今後はファッション業界でのサービス提供を拡充し、より多くの人に有意義なオンラインショッピング体験の提供を目指す。

最も重要なのは
ユーザーにとっての「体験」

 「当社は化粧品ブランドや小売のクライアントと定期的に情報交換を行い、各社がEC販促において抱える課題や悩みを常に把握するといった密なコミュニケーション、そしてカスタマーサクセスチームと迅速な開発チームの連携、UX全般のコンサルティングなどスピード感をもってソリューションサービスの開発とアップデートを行っています。その結果、ウェブと店頭両方での売り上げ数アップに貢献する実績を築いてきました。

 ファッションテック進出の狙いは、ビューティテックでサービスをスタートしたときと同様に、アイウェアやピアス、ネックレス、指輪などのショッピングでも、ユーザーが楽しく簡単に気に入ったアイテムと出合う機会創出をサポートし、ブランドのビジネスをサポートしていくこと。当社の技術は店頭デバイスやブランドウェブサイトに導入することができるため、あらゆるタッチポイントでユーザーとのエンゲージメントを創出し、維持することができます。ファッション業界でもそれぞれのブランドロジックと先端テクノロジーを組み合わせたユニークなショッピング体験を創出してくれることを期待しています。

TEXT:WAKANA NAKADE
問い合わせ先
パーフェクト
https://www.perfectcorp.com/ja/business/contact-us/sales
 

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チュチュアンナはサイト回遊率4.4倍、CVR3.8倍に! 商品との偶然の出合いを生むハッシュタグ生成ツール「awoo AI」とは?

 ECの存在感がますます強まっているアパレルやコスメ、ジュエリー業界で、ハッシュタグの自動生成ツール「awoo AI(アウーエーアイ)」が注目されている。チュチュアンナや「4℃」を手掛けるエフ・ディ・シィ・プロダクツ、ロクシタンジャポンなど国内で約80社が導入し、チュチュアンナではコンバージョン率(Conversion Rate、商品購入率、以下CVR)が3.8倍に向上した。同サービスはハッシュタグでEC内の回遊性を高めるというが、どのようにユーザーを導くのだろうか。

「ECをもっと探しやすく」する
ハッシュタグ

 2020年にAI大国の台湾で生まれた「awoo AI」は、“ECをもっと探しやすく”をコンセプトに、EC内で回遊と購買を生み出すAIサジェストプラットフォームだ。「awoo AI」を日本で手がけるawoo Japanによると、ECサイトでは豊富な説明や画像がユーザーの満足度につながるという。そこで「awoo AI」は商品データからハッシュタグを自動生成し、ECのトップページや商品ページに表示すると共に自動でハッシュタグを最適化し、ユーザーが商品に出合いやすい導線を作り出す。

 ハッシュタグはAIが1つ1つの商品特徴を理解し、商品ごとに最適なキーワードを自動生成する仕組み。ユーザーは複数の単語が組み合わさった“ロングテールキーワード”で商品の理解を深め、似たような特徴を持つ他商品を見て回ることができる。

 また、ハッシュタグの自動生成だけでなく、画像レコメンド機能や商品レコメンドのポップアップ機能、サイト内検索のサジェスト機能などのオプションによって、より幅広い形で商品との新しい出合いを生み出すことができる。

実店舗のような偶然の
出合いを生み出すハッシュタグ

 これまでハッシュタグは、ECサイト上で手動で運用されることが多く、運用リソースがかかる、商品特徴を言語化する際に設定者のバイアスがかかるなどの問題を抱えていた。またTシャツを探している顧客に別のTシャツを提案するなど、顕在化したニーズへの対応しかできないことも課題だった。

 「awoo AI」はこうした悩みを解決する最先端のハッシュタグ自動生成サービスとして、店舗で体験するような商品との偶然の出合いを生み出す。ハッシュタグを押すと、キーワードごとに関連商品が束ねられたカテゴリーランディングページが自動で生成される。生成されたランディングページにも関連した別のハッシュタグが表示され、ユーザーの回遊をサポートする仕組みだ。

 例えばネックレスを探している顧客は通常、カテゴリーページから商品を調べ始めるが、「awoo AI」が生成するハッシュタグでは「誕生石」「ダイヤモンド」など別の商品特徴を提案し、ブレスレットやイヤリングなど別カテゴリーの商品にもたどり着くことができる。このように潜在的な需要に対しても商品を提案し、実店舗のような買い物体験を支援するのが「awoo AI」の魅力だ。

完全“Cookieレス”で
ハッシュタグ生成と商品提案を
最適化

 また、“Cookieレス”でハッシュタグ生成から商品提案までを行うことも「awoo AI」の特徴だ。ハッシュタグは商品名や説明文、商品画像など、商品特徴をベースにして生成され、最適化にはグーグルの検索ボリューム、在庫の相関などのデータを用いる。ユーザー個人の行動に依存しないため、非ログインユーザーや初回訪問ユーザーも求める商品を見つけることが可能。個人情報保護の観点でCookie規制の動きが進んでいることにも対応できる。

 こうした機能と仕組みにより、「awoo AI」の導入企業では新たな商品レコメンド技術を武器にして商品の検索体験を向上し、サイト回遊率、離脱率、直帰率、CVRを改善させている。

導入したアパレルや
ビューティ企業で
回遊性や購入率が大幅改善

 新規ユーザーの回遊性をECの課題としていたインナーやレッグウエアのチュチュアンナ。これまで手動で表示していたハッシュタグをロングテールキーワードで自動生成、最適化したことで、導入初月から新規ユーザーの回遊率が4.2倍に改善した。サイト全体としても、回遊率は4.4倍、CVRは3.8倍と大幅アップ。これらの作業が自動で行われることで、リソース削減にも役立ったという。

 エフ・ディ・シィ・プロダクツのジュエリー「4℃」のECは、複数のブランド内ブランドを抱え、約3500点の豊富な商品から幅広く商品を訴求することが困難だった。そこで実店舗のような商品との偶然の出合いを生み出すため「awoo AI」を導入。埋もれていた商品をハッシュタグを使って効果的に訴求し、シーズン商品など注目されやすい商品以外にも回遊を生み出した。導入後、サイト回遊率は2.9倍、CVRも2倍に伸長している。

 コスメティック企業のロクシタンジャポンは、ECサイトの豊富な製品点数とカテゴリーの中から顧客が目当ての製品を探し出すことに難しさがあったといい、顧客の多様なニーズに応えるため「awoo AI」を導入した。商品特徴から提案されるハッシュタグによってサイト回遊率は5.2倍と改善し、ユーザーが求める製品導線と新しいECサイト体験を提供。また回遊性が高まった結果、CVRも6倍に向上したという。

TEXT:ANNA USUI

問い合わせ先
awoo Japan
jpsales@awoo.ai

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チュチュアンナはサイト回遊率4.4倍、CVR3.8倍に! 商品との偶然の出合いを生むハッシュタグ生成ツール「awoo AI」とは?

 ECの存在感がますます強まっているアパレルやコスメ、ジュエリー業界で、ハッシュタグの自動生成ツール「awoo AI(アウーエーアイ)」が注目されている。チュチュアンナや「4℃」を手掛けるエフ・ディ・シィ・プロダクツ、ロクシタンジャポンなど国内で約80社が導入し、チュチュアンナではコンバージョン率(Conversion Rate、商品購入率、以下CVR)が3.8倍に向上した。同サービスはハッシュタグでEC内の回遊性を高めるというが、どのようにユーザーを導くのだろうか。

「ECをもっと探しやすく」する
ハッシュタグ

 2020年にAI大国の台湾で生まれた「awoo AI」は、“ECをもっと探しやすく”をコンセプトに、EC内で回遊と購買を生み出すAIサジェストプラットフォームだ。「awoo AI」を日本で手がけるawoo Japanによると、ECサイトでは豊富な説明や画像がユーザーの満足度につながるという。そこで「awoo AI」は商品データからハッシュタグを自動生成し、ECのトップページや商品ページに表示すると共に自動でハッシュタグを最適化し、ユーザーが商品に出合いやすい導線を作り出す。

 ハッシュタグはAIが1つ1つの商品特徴を理解し、商品ごとに最適なキーワードを自動生成する仕組み。ユーザーは複数の単語が組み合わさった“ロングテールキーワード”で商品の理解を深め、似たような特徴を持つ他商品を見て回ることができる。

 また、ハッシュタグの自動生成だけでなく、画像レコメンド機能や商品レコメンドのポップアップ機能、サイト内検索のサジェスト機能などのオプションによって、より幅広い形で商品との新しい出合いを生み出すことができる。

実店舗のような偶然の
出合いを生み出すハッシュタグ

 これまでハッシュタグは、ECサイト上で手動で運用されることが多く、運用リソースがかかる、商品特徴を言語化する際に設定者のバイアスがかかるなどの問題を抱えていた。またTシャツを探している顧客に別のTシャツを提案するなど、顕在化したニーズへの対応しかできないことも課題だった。

 「awoo AI」はこうした悩みを解決する最先端のハッシュタグ自動生成サービスとして、店舗で体験するような商品との偶然の出合いを生み出す。ハッシュタグを押すと、キーワードごとに関連商品が束ねられたカテゴリーランディングページが自動で生成される。生成されたランディングページにも関連した別のハッシュタグが表示され、ユーザーの回遊をサポートする仕組みだ。

 例えばネックレスを探している顧客は通常、カテゴリーページから商品を調べ始めるが、「awoo AI」が生成するハッシュタグでは「誕生石」「ダイヤモンド」など別の商品特徴を提案し、ブレスレットやイヤリングなど別カテゴリーの商品にもたどり着くことができる。このように潜在的な需要に対しても商品を提案し、実店舗のような買い物体験を支援するのが「awoo AI」の魅力だ。

完全“Cookieレス”で
ハッシュタグ生成と商品提案を
最適化

 また、“Cookieレス”でハッシュタグ生成から商品提案までを行うことも「awoo AI」の特徴だ。ハッシュタグは商品名や説明文、商品画像など、商品特徴をベースにして生成され、最適化にはグーグルの検索ボリューム、在庫の相関などのデータを用いる。ユーザー個人の行動に依存しないため、非ログインユーザーや初回訪問ユーザーも求める商品を見つけることが可能。個人情報保護の観点でCookie規制の動きが進んでいることにも対応できる。

 こうした機能と仕組みにより、「awoo AI」の導入企業では新たな商品レコメンド技術を武器にして商品の検索体験を向上し、サイト回遊率、離脱率、直帰率、CVRを改善させている。

導入したアパレルや
ビューティ企業で
回遊性や購入率が大幅改善

 新規ユーザーの回遊性をECの課題としていたインナーやレッグウエアのチュチュアンナ。これまで手動で表示していたハッシュタグをロングテールキーワードで自動生成、最適化したことで、導入初月から新規ユーザーの回遊率が4.2倍に改善した。サイト全体としても、回遊率は4.4倍、CVRは3.8倍と大幅アップ。これらの作業が自動で行われることで、リソース削減にも役立ったという。

 エフ・ディ・シィ・プロダクツのジュエリー「4℃」のECは、複数のブランド内ブランドを抱え、約3500点の豊富な商品から幅広く商品を訴求することが困難だった。そこで実店舗のような商品との偶然の出合いを生み出すため「awoo AI」を導入。埋もれていた商品をハッシュタグを使って効果的に訴求し、シーズン商品など注目されやすい商品以外にも回遊を生み出した。導入後、サイト回遊率は2.9倍、CVRも2倍に伸長している。

 コスメティック企業のロクシタンジャポンは、ECサイトの豊富な製品点数とカテゴリーの中から顧客が目当ての製品を探し出すことに難しさがあったといい、顧客の多様なニーズに応えるため「awoo AI」を導入した。商品特徴から提案されるハッシュタグによってサイト回遊率は5.2倍と改善し、ユーザーが求める製品導線と新しいECサイト体験を提供。また回遊性が高まった結果、CVRも6倍に向上したという。

TEXT:ANNA USUI

問い合わせ先
awoo Japan
jpsales@awoo.ai

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ファッション&ビューティ業界の職種別DXのトリセツをテーマに「DXセミナー2023」を開催

 「WWDJAPAN」は、DX(Digital Transfomation)とはデジタル時代に合わせて既存のビジネスモデルや考え方を組み替えること。つまり、誰もが「自分ごと化」して実行していく必要があると考えています。「WWDJAPAN」は1月23日号のウィークリー版(紙版&電子版)と「WWDJAPAN.com」で、職種別にDXに関するナビゲーター的な人やサービス、企業を取り上げました。2月20日にはその総仕上げとして、有力企業のキーパーソンたちが結集するオンラインセミナーを実施します。


INFORMATION

WWDJAPAN DXセミナー2023

日程:2023年2月20日(月)
時間:13:30〜19:20

対象者:主に百貨店、ファッションもしくはビューティ関連のブランド、メーカー、小売企業、商社、素材メーカーの方

※次の条件のいずれかに該当する方はご参加いただけません。予めご了承ください。
①法人ではない個人の方(開業予定の方を含む)
②弊社、および協賛企業と同様の事業内容をお持ちの法人(EC関連サービス、アプリ開発、メディア運営等)
③ホームページ・関連サイトにて、弊社と同様の事業内容を明記している法人及び個人

TIME TABLE

 2月20日(月)
13:30〜14:00:基調講演
キーマンが語る「アパレル企業をDXするための最適解とは?」

アパレルをDXするために必要なマネジメント・考え方・ツール・施策とは?ベイクルーズやオンワードホールディングスのECとDXを実施し、現在はグラニフの社長を務める村田昭彦氏と、コメ兵を経て現在はユナイテッドアローズのDX担当役員を務める藤原義昭(ふじはら・よしあき)氏というアパレル企業のDXを語る上で欠かせないキーマンの2人が、「アパレル企業をDXするための最適解」を語ります。

登壇者 :
村田昭彦/グラニフ社長
藤原義昭/ユナイテッドアローズ 執行役員CDO(チーフ デジタル オフィサー)マーケティング本部 本部長

14:10〜14:40 : プレイド
店舗とECがWin-Winになる「スタッフDX」の最新事例

プレイドはCXプラットフォーム「カルテ(KARTE)」の提供を通じ、ウェブサイトやアプリ上のお客様の体験向上と事業成長の両立を支援してきました。これまでの領域に加え、「店舗スタッフの接客力」の掛け合わせを可能にするビデオ接客プロダクト「カルテジャム(KARTE Jam)」を新たにローンチします。ローンチに先駆けて、「KARTE Jam」が可能にする“ビデオ×データ×スタッフ接客力“の掛け算によって、店舗とECを跨いだ相互シナジーを生み出す展望を最新事例とともに紹介します。

登壇者 :
金井良輔/KARTE Jam事業責任者

14:50〜15:20 : awoo JAPAN
回遊率4.4倍・CVR3.8倍!#タグるを活用したECサイトの改善事例

自動運用でECサイトの回遊率・CVRを改善させるAIサジェストプラットフォーム「awoo AI」を紹介します。「4℃」「ロクシタンジャポン」「チュチュアンナ」など、ジュエリー、コスメ、アパレルブランドが数多く導入する理由と、回遊率・CVRを向上したECサイトの具体的な事例を説明します。

登壇者 :
坂居広行/awoo Japan Content Manager

15:30〜16:00 : Firework
CXを強化する「動画コマース」によるLTVの最大化

ショート動画・ライブコマースなど多彩な機能を有する動画DXプラットフォーム「ファイヤーワーク(Firework)」を紹介します。ファッション&ビューティー業界でDXを推進していく上で、動画をどのように活用できるのか、その中でファイヤーワークがどのようにお役に立つことができるかを、アーバンリサーチの尻江高昭氏とともに実例を交えて話します。

登壇者 :
尻江高昭/アーバンリサーチ デジタル営業部 デザイン課 マネージャー
田中雄大/Loop Now Technologiesセールス事業部シニア アカウント エグゼクティブ

16:10〜16:40 : フルカイテン
「TSI」が取り組む、全社DXの最前線

アパレル業界で重視されてきたDXにおいて近年は、経済の動きと共に変化に対応する適応力が重要性を増してきました。アプリのローンチ、会員分析ツールの導入といったDXや商品起点のDX、それらの推進において、経験と勘だけではなく客観的なデータを加味した意思決定はできていますか?本セミナーでは、商品起点のDXを支援する「フルカイテン(FULL KAITEN)」を利用するTSIの和田浩幸氏と谷隆志氏を招き、DXの具体的な取り組みの事例と今後の展望について対談形式で話します。

登壇者 :
和田浩幸/TSI ナノユニバース事業部 WOMEN’Sセクション長
谷隆志/TSI 事業戦略統括ディビジョン 事業戦略部 戦略策定課長
宇津木貴晴/フルカイテン取締役COO

16:50〜17:20 : coming soon
coming soon
17:30〜18:00 : ローンチメトリクス
多様化するPR・コミュニケーション領域におけるブランディングのDX化とは?

消費者と接点となるチャネルが多様化する中、多岐にわたる業務の効率化や効果測定などブランドのプレス部門の専門性に対応できるDXツールが不可欠です。ファッション、ラグジュアリー、ビューティ業界向けに約1200ブランドのパフォーマンス向上をソフトウェアとデータから包括的に支援するローンチメトリックスの活用方法について、バロックジャパンリミテッドの野原静江氏、種岡万里氏を招き、事例とともに紹介します。

登壇者 :
野原静江/バロックジャパンリミテッド PRジェネラルマネージャー
種岡万里/「スライ」PRマネージャー
芝崎宗太/双葉通信社 ローンチメトリクス事業室 室長

18:10〜18:40 : FMB
ファッション分野のXRテック

第4次産業革命が遅々として進まなかったファッション産業も、2020年コロナ禍のインパクトでDX化待ったなしの状況となりました。DX化の為のデジタルビジュアライゼーションにおいて、注目を集めるXR技術とは何か。VRやARからメタバースまで、種々のインタラクティブ・プラットフォームをどうビジネス化するのか。TSIグルーヴアンドスポーツの岡田崇氏とともに、「ファッション分野のXRテック」の技術的な概要について対談形式で解説します。

登壇者 :
小畑正好/FMB取締役CTO
岡田崇/TSIグルーヴアンドスポーツ ピン事業部 MDチーフ

18:50〜19:20 : パーフェクト
「マイナスからのスタート」から大逆転 バーチャルメイクの雄がファッション業界で挑戦

パーフェクトは、先端 AR (拡張現実) とAI (人工知能) 技術を応用したバーチャルメイクやAI肌診断、髪色シミュレーションなどのサービスで、ビューティ業界に風穴を開けました。今では日本国内の約70ブランドが導入、日本市場参入時は「バーチャルメイクでビジネスが成り立たないという認識が強く、マイナスからのスタート」だったという。課題解決から成功までの道筋をひも解き、今後注力する3Dハンドマッピングを活かした“アジャイルハンド“技術による時計や指輪などのバーチャル試着の可能性を伝えます。ファッション分野に乗り出す狙いとファッション企業との連携についても紹介します。

登壇者 :
磯崎順信/パーフェクト社長

問い合わせ先
「WWDJAPAN」
DXセミナー2023担当
dxseminar@infaspub.co.jp

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ファッション&ビューティ業界の職種別DXのトリセツをテーマに「DXセミナー2023」を開催

 「WWDJAPAN」は、DX(Digital Transfomation)とはデジタル時代に合わせて既存のビジネスモデルや考え方を組み替えること。つまり、誰もが「自分ごと化」して実行していく必要があると考えています。「WWDJAPAN」は1月23日号のウィークリー版(紙版&電子版)と「WWDJAPAN.com」で、職種別にDXに関するナビゲーター的な人やサービス、企業を取り上げました。2月20日にはその総仕上げとして、有力企業のキーパーソンたちが結集するオンラインセミナーを実施します。


INFORMATION

WWDJAPAN DXセミナー2023

日程:2023年2月20日(月)
時間:13:30〜19:20

対象者:主に百貨店、ファッションもしくはビューティ関連のブランド、メーカー、小売企業、商社、素材メーカーの方

※次の条件のいずれかに該当する方はご参加いただけません。予めご了承ください。
①法人ではない個人の方(開業予定の方を含む)
②弊社、および協賛企業と同様の事業内容をお持ちの法人(EC関連サービス、アプリ開発、メディア運営等)
③ホームページ・関連サイトにて、弊社と同様の事業内容を明記している法人及び個人

TIME TABLE

 2月20日(月)
13:30〜14:00:基調講演
キーマンが語る「アパレル企業をDXするための最適解とは?」

アパレルをDXするために必要なマネジメント・考え方・ツール・施策とは?ベイクルーズやオンワードホールディングスのECとDXを実施し、現在はグラニフの社長を務める村田昭彦氏と、コメ兵を経て現在はユナイテッドアローズのDX担当役員を務める藤原義昭(ふじはら・よしあき)氏というアパレル企業のDXを語る上で欠かせないキーマンの2人が、「アパレル企業をDXするための最適解」を語ります。

登壇者 :
村田昭彦/グラニフ社長
藤原義昭/ユナイテッドアローズ 執行役員CDO(チーフ デジタル オフィサー)マーケティング本部 本部長

14:10〜14:40 : プレイド
店舗とECがWin-Winになる「スタッフDX」の最新事例

プレイドはCXプラットフォーム「カルテ(KARTE)」の提供を通じ、ウェブサイトやアプリ上のお客様の体験向上と事業成長の両立を支援してきました。これまでの領域に加え、「店舗スタッフの接客力」の掛け合わせを可能にするビデオ接客プロダクト「カルテジャム(KARTE Jam)」を新たにローンチします。ローンチに先駆けて、「KARTE Jam」が可能にする“ビデオ×データ×スタッフ接客力“の掛け算によって、店舗とECを跨いだ相互シナジーを生み出す展望を最新事例とともに紹介します。

登壇者 :
金井良輔/KARTE Jam事業責任者

14:50〜15:20 : awoo JAPAN
回遊率4.4倍・CVR3.8倍!#タグるを活用したECサイトの改善事例

自動運用でECサイトの回遊率・CVRを改善させるAIサジェストプラットフォーム「awoo AI」を紹介します。「4℃」「ロクシタンジャポン」「チュチュアンナ」など、ジュエリー、コスメ、アパレルブランドが数多く導入する理由と、回遊率・CVRを向上したECサイトの具体的な事例を説明します。

登壇者 :
坂居広行/awoo Japan Content Manager

15:30〜16:00 : Firework
CXを強化する「動画コマース」によるLTVの最大化

ショート動画・ライブコマースなど多彩な機能を有する動画DXプラットフォーム「ファイヤーワーク(Firework)」を紹介します。ファッション&ビューティー業界でDXを推進していく上で、動画をどのように活用できるのか、その中でファイヤーワークがどのようにお役に立つことができるかを、アーバンリサーチの尻江高昭氏とともに実例を交えて話します。

登壇者 :
尻江高昭/アーバンリサーチ デジタル営業部 デザイン課 マネージャー
田中雄大/Loop Now Technologiesセールス事業部シニア アカウント エグゼクティブ

16:10〜16:40 : フルカイテン
「TSI」が取り組む、全社DXの最前線

アパレル業界で重視されてきたDXにおいて近年は、経済の動きと共に変化に対応する適応力が重要性を増してきました。アプリのローンチ、会員分析ツールの導入といったDXや商品起点のDX、それらの推進において、経験と勘だけではなく客観的なデータを加味した意思決定はできていますか?本セミナーでは、商品起点のDXを支援する「フルカイテン(FULL KAITEN)」を利用するTSIの和田浩幸氏と谷隆志氏を招き、DXの具体的な取り組みの事例と今後の展望について対談形式で話します。

登壇者 :
和田浩幸/TSI ナノユニバース事業部 WOMEN’Sセクション長
谷隆志/TSI 事業戦略統括ディビジョン 事業戦略部 戦略策定課長
宇津木貴晴/フルカイテン取締役COO

16:50〜17:20 : coming soon
coming soon
17:30〜18:00 : ローンチメトリクス
多様化するPR・コミュニケーション領域におけるブランディングのDX化とは?

消費者と接点となるチャネルが多様化する中、多岐にわたる業務の効率化や効果測定などブランドのプレス部門の専門性に対応できるDXツールが不可欠です。ファッション、ラグジュアリー、ビューティ業界向けに約1200ブランドのパフォーマンス向上をソフトウェアとデータから包括的に支援するローンチメトリックスの活用方法について、バロックジャパンリミテッドの野原静江氏、種岡万里氏を招き、事例とともに紹介します。

登壇者 :
野原静江/バロックジャパンリミテッド PRジェネラルマネージャー
種岡万里/「スライ」PRマネージャー
芝崎宗太/双葉通信社 ローンチメトリクス事業室 室長

18:10〜18:40 : FMB
ファッション分野のXRテック

第4次産業革命が遅々として進まなかったファッション産業も、2020年コロナ禍のインパクトでDX化待ったなしの状況となりました。DX化の為のデジタルビジュアライゼーションにおいて、注目を集めるXR技術とは何か。VRやARからメタバースまで、種々のインタラクティブ・プラットフォームをどうビジネス化するのか。TSIグルーヴアンドスポーツの岡田崇氏とともに、「ファッション分野のXRテック」の技術的な概要について対談形式で解説します。

登壇者 :
小畑正好/FMB取締役CTO
岡田崇/TSIグルーヴアンドスポーツ ピン事業部 MDチーフ

18:50〜19:20 : パーフェクト
「マイナスからのスタート」から大逆転 バーチャルメイクの雄がファッション業界で挑戦

パーフェクトは、先端 AR (拡張現実) とAI (人工知能) 技術を応用したバーチャルメイクやAI肌診断、髪色シミュレーションなどのサービスで、ビューティ業界に風穴を開けました。今では日本国内の約70ブランドが導入、日本市場参入時は「バーチャルメイクでビジネスが成り立たないという認識が強く、マイナスからのスタート」だったという。課題解決から成功までの道筋をひも解き、今後注力する3Dハンドマッピングを活かした“アジャイルハンド“技術による時計や指輪などのバーチャル試着の可能性を伝えます。ファッション分野に乗り出す狙いとファッション企業との連携についても紹介します。

登壇者 :
磯崎順信/パーフェクト社長

問い合わせ先
「WWDJAPAN」
DXセミナー2023担当
dxseminar@infaspub.co.jp

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アイルの全面的なサポートで実現した、ワシントン靴店のEC改革

 在庫一元管理や複数EC管理、顧客情報一元管理のシステムを提供することで、企業のDXを支援するアイル。そんなアイルのサポートのもと、EC改革を推し進めているのが「銀座ワシントン」で知られるシューズ業界の老舗、ワシントン靴店だ。同社は2019年以降、アイルのサービスを順次導入。外部のサービスともうまく連携させながら、システム運用の効率化とEC事業における売上向上を実現させている。ワシントン靴店は、どのようにアイルのサービスを活用しているのか。同社のEC事業を統括する宮沢伸和EC事業室室長と、システムを統括する畠山康夫システム室室長の2人に話を聞いた。

ワシントン靴店が抱えていた課題

 
WWD:アイルのサービス導入以前は、EC・システム面でどのような課題があったのか?

畠山康夫システム室室長(以下、畠山):システム面ではまず、管理上の負担があった。アイル以前のシステムは、オンプレミス型と呼ばれるもので、外部のデータセンターを借りてサーバを管理しなければならず、金銭面・工数面でコストが大きかった。また、ポイントシステムにも課題があった。早い段階から始めた店舗用のシステムと、2018年ごろからスタートしたEC用のシステムが別個に存在しており、共通化ができていなかった。当社としても会員情報が一元管理できないことは課題だったし、お客さまとしても業態ごとにポイントの仕組みが違うことで不便に感じられる方もいた。

宮沢伸和EC事業室室長(以下、宮沢):ECでは、「アンドモール(&mall)」や「ロコンド(LOCONDO)」といった外部モールに出店する中で、在庫情報の連携ができておらず、機会損失が起きていた。その上、商品情報も複数のサイトに一括で反映できず、工数が多かった。そのため、外部モールへの新規出店は考えてはいたが、足踏みするような状況だった。

管理・連携の簡便化と
他社サービスとの連携実績が決め手に

WWD:アイルのサービス導入に至った決め手は?

宮沢:EC観点では、当社が一番初めに導入したアイルのサービスである、複数EC管理ツールの「CROSS MALL(クロスモール)」において、大きく3つの利点を感じていた。1つは、管理できる対象のモールが豊富であること。これにより、モールへの出店を増やすことができる。2つ目は、在庫情報が自動更新される点。当社は現状、12店舗あるリアル店舗の在庫をECに活用している形を取っているが、各店や各ECサイトの在庫がスピーディに自動反映されることで、機会損失を回避できる。そして3つ目が、商品情報の連携の容易さ。「クロスモール」で画像やサイズなどの商品情報を入力することで、自社サイトや外部モールにも一括で反映することができるのは、業務の効率化に繋がるな、と感じた。

畠山:「クロスモール」の後、アイルのファッション業向け販売・在庫管理システム「アラジンオフィス」やポイント・顧客一元管理サービス「CROSS POINT(クロスポイント)」を順次導入していった。店舗とEC双方の在庫管理やポイントシステムまで全てアイル1社でカバーされているため、連携もしやすくシステムに統一性が持たせられるのは良かった。当社では当時、POSシステムを「スマレジ」に変更しようと考えていたが、アイルのシステムには「スマレジ」との連携実績もあった。「スマレジ」に限らず、他の外部サービスとの連携も柔軟に対応をしてもらえるのは、アイルのサービス導入を決めた理由の1つだった。

WWD:導入に当たって、苦労はあったか?

畠山:もともと使っていたシステムからの移行作業は大変だった。移行作業自体は、アイルの提案に沿って実行したり、サービス稼働後にもアイルのサポートのもと修正を重ねたりしていった。結果的に、大きな問題はなくシステムを移行できたし、今は比較的安定したシステム運用ができている。

売上向上とコスト削減の双方を実現

 
WWD:アイルのサービスを導入したことで、具体的にどのような効果が出ているのか?

宮沢:「クロスモール」の導入前後で、EC全体の売り上げは20%以上伸びている。在庫連携によって機会損失がなくなったことと、それにより、楽天市場やYahoo!ショッピングといったモールへの出店拡大ができたことが大きな要因だと思う。また、スタッフの労力的にも、外部サイトの管理方法を個別に学ぶ必要がなく、「クロスモール」の使い方を理解していれば一括で対応できるし、その使い方に関しても都度アイルにはサポートしてもらっているため、混乱することはほぼない。

畠山:運用コスト面においても、「アラジンオフィス」はオンプレミス型だけではなく、クラウドにも対応しているため、外部で借りていたデータセンターが不要になったことで、かなり削減できている。また、「クロスポイント」の導入によって、店舗とECのポイントの共通化や、会員情報の一元管理ができるようになったのは大きい。

ワシントン靴店のEC拡大に向けた
次なる一手は?

 
WWD:今後、どのようにEC事業を拡大していくのか?

宮沢:アイルのサービスを導入して以降、毎年新たなECモールに出店しているが、在庫の管理だけでなく「このサイトでは、このカテゴリーの商品が強い」などの分析もしやすくなっている。そういった情報をもとに、モールへの出店拡大を続けていきたい。コロナ禍での店舗閉鎖といった緊急事態でも、お客さまに商品をお届けできるような強い体制構築を推進できればと思っている。

畠山:ECの成長も大切だが、コロナ禍を経て、店舗にも客足が徐々に戻ってきている中で、店舗とECの双方の連携強化という点も今後、ますます重要になってくると思う。そういった部分をアイルの助けも借りながら、システム面でうまくサポートしていきたい。

INTERVIEW & TEXT : SHIN ISHIZUKA
問い合わせ先
アイル
0120-356-932

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アイルの全面的なサポートで実現した、ワシントン靴店のEC改革

 在庫一元管理や複数EC管理、顧客情報一元管理のシステムを提供することで、企業のDXを支援するアイル。そんなアイルのサポートのもと、EC改革を推し進めているのが「銀座ワシントン」で知られるシューズ業界の老舗、ワシントン靴店だ。同社は2019年以降、アイルのサービスを順次導入。外部のサービスともうまく連携させながら、システム運用の効率化とEC事業における売上向上を実現させている。ワシントン靴店は、どのようにアイルのサービスを活用しているのか。同社のEC事業を統括する宮沢伸和EC事業室室長と、システムを統括する畠山康夫システム室室長の2人に話を聞いた。

ワシントン靴店が抱えていた課題

 
WWD:アイルのサービス導入以前は、EC・システム面でどのような課題があったのか?

畠山康夫システム室室長(以下、畠山):システム面ではまず、管理上の負担があった。アイル以前のシステムは、オンプレミス型と呼ばれるもので、外部のデータセンターを借りてサーバを管理しなければならず、金銭面・工数面でコストが大きかった。また、ポイントシステムにも課題があった。早い段階から始めた店舗用のシステムと、2018年ごろからスタートしたEC用のシステムが別個に存在しており、共通化ができていなかった。当社としても会員情報が一元管理できないことは課題だったし、お客さまとしても業態ごとにポイントの仕組みが違うことで不便に感じられる方もいた。

宮沢伸和EC事業室室長(以下、宮沢):ECでは、「アンドモール(&mall)」や「ロコンド(LOCONDO)」といった外部モールに出店する中で、在庫情報の連携ができておらず、機会損失が起きていた。その上、商品情報も複数のサイトに一括で反映できず、工数が多かった。そのため、外部モールへの新規出店は考えてはいたが、足踏みするような状況だった。

管理・連携の簡便化と
他社サービスとの連携実績が決め手に

WWD:アイルのサービス導入に至った決め手は?

宮沢:EC観点では、当社が一番初めに導入したアイルのサービスである、複数EC管理ツールの「CROSS MALL(クロスモール)」において、大きく3つの利点を感じていた。1つは、管理できる対象のモールが豊富であること。これにより、モールへの出店を増やすことができる。2つ目は、在庫情報が自動更新される点。当社は現状、12店舗あるリアル店舗の在庫をECに活用している形を取っているが、各店や各ECサイトの在庫がスピーディに自動反映されることで、機会損失を回避できる。そして3つ目が、商品情報の連携の容易さ。「クロスモール」で画像やサイズなどの商品情報を入力することで、自社サイトや外部モールにも一括で反映することができるのは、業務の効率化に繋がるな、と感じた。

畠山:「クロスモール」の後、アイルのファッション業向け販売・在庫管理システム「アラジンオフィス」やポイント・顧客一元管理サービス「CROSS POINT(クロスポイント)」を順次導入していった。店舗とEC双方の在庫管理やポイントシステムまで全てアイル1社でカバーされているため、連携もしやすくシステムに統一性が持たせられるのは良かった。当社では当時、POSシステムを「スマレジ」に変更しようと考えていたが、アイルのシステムには「スマレジ」との連携実績もあった。「スマレジ」に限らず、他の外部サービスとの連携も柔軟に対応をしてもらえるのは、アイルのサービス導入を決めた理由の1つだった。

WWD:導入に当たって、苦労はあったか?

畠山:もともと使っていたシステムからの移行作業は大変だった。移行作業自体は、アイルの提案に沿って実行したり、サービス稼働後にもアイルのサポートのもと修正を重ねたりしていった。結果的に、大きな問題はなくシステムを移行できたし、今は比較的安定したシステム運用ができている。

売上向上とコスト削減の双方を実現

 
WWD:アイルのサービスを導入したことで、具体的にどのような効果が出ているのか?

宮沢:「クロスモール」の導入前後で、EC全体の売り上げは20%以上伸びている。在庫連携によって機会損失がなくなったことと、それにより、楽天市場やYahoo!ショッピングといったモールへの出店拡大ができたことが大きな要因だと思う。また、スタッフの労力的にも、外部サイトの管理方法を個別に学ぶ必要がなく、「クロスモール」の使い方を理解していれば一括で対応できるし、その使い方に関しても都度アイルにはサポートしてもらっているため、混乱することはほぼない。

畠山:運用コスト面においても、「アラジンオフィス」はオンプレミス型だけではなく、クラウドにも対応しているため、外部で借りていたデータセンターが不要になったことで、かなり削減できている。また、「クロスポイント」の導入によって、店舗とECのポイントの共通化や、会員情報の一元管理ができるようになったのは大きい。

ワシントン靴店のEC拡大に向けた
次なる一手は?

 
WWD:今後、どのようにEC事業を拡大していくのか?

宮沢:アイルのサービスを導入して以降、毎年新たなECモールに出店しているが、在庫の管理だけでなく「このサイトでは、このカテゴリーの商品が強い」などの分析もしやすくなっている。そういった情報をもとに、モールへの出店拡大を続けていきたい。コロナ禍での店舗閉鎖といった緊急事態でも、お客さまに商品をお届けできるような強い体制構築を推進できればと思っている。

畠山:ECの成長も大切だが、コロナ禍を経て、店舗にも客足が徐々に戻ってきている中で、店舗とECの双方の連携強化という点も今後、ますます重要になってくると思う。そういった部分をアイルの助けも借りながら、システム面でうまくサポートしていきたい。

INTERVIEW & TEXT : SHIN ISHIZUKA
問い合わせ先
アイル
0120-356-932

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ジュンが取り組むOMO「チャット接客」満足度85%を実現した接客術とは?

 近年アパレルのEC化が進み、オンライン上の競争が激化している。その中でチャットを用いたオンライン接客が注目を受け、大手アパレルやストリート系ECなどでチャットサービス「チャネルトーク」の導入が進んでいる。中でもジュン(JUN)はOMO(Online Merges with Offline)戦略の一環としてオンライン接客に注力しており、チャットを活用。満足度85%、コンバージョン率40%と成果をあげている。

 このような結果に結びつく、チャット接客の“感動体験”とはどんなものか。ジュンの中嶋賢治取締役執行役員と、チャネルトークの玉川葉チャネルコーポレーション本国取締役兼日本CEOに聞いた。

ジュンが目指すOMOは
「店舗のような体験」が鍵

WWD:EC化率35%と高い成果を挙げているが、OMO戦略の中でECをどのように位置付けている?

中嶋賢治ジュン 取締役執行役員(以下、中嶋):EC化率は重要ではない。われわれはこの時代を乗り越える利益志向の筋肉質経営とそれを支える顧客基盤作りを目標としている。買い手と一期一会の関係ではなく、顧客基盤を厚くするため「顧客」を第一に考える中で、その顧客行動がオムニチャネル化しているため、OMO戦略を強化している。

実際、昨年のゴールデンウイークは人の流れが回復し、各店舗にも客足が戻った。ECは売り上げこそ微減となったが、アクセス数は通常の1.5倍に増えた。店舗を訪れる前にオンラインショップで情報をチェックするというチャネルをまたいだ行動が一般化している。

WWD:OMOで最も注力するべきは?

中嶋:オンラインとオフラインのサービス水準をイコールにすることを目指している。情報のクオリティーを高めること、在庫をオフラインと合わせて管理することに加え、差別化のために“接客のOMO”に力を入れている。

玉川葉チャネルコーポレーション本国取締役兼日本CEO(以下、玉川):お客さまは店舗かECかというよりも「ブランドから買う」という感覚なので、なぜオンラインとオフラインでサービスの質が違うのかと考える。昨年は、このことに気がついた実店舗を持つ大手アパレルECのチャット接客導入が目立った。特にジュンは、店舗とオンラインで同レベルの接客体験を徹底的に追求していることが成功している理由だと思う。

WWD:接客を通した顧客作りがEC成長の鍵?

玉川:日本市場は人口も減少しており、新規顧客獲得は難しい。そのため“お得意さま”とも言えるVIP顧客をどれだけ作れるかが戦略の肝になる。実際、チャネルトークを導入している大手アパレルECは、チャット接客を通して実店舗のように売り上げを作ったり、感動体験を届けることでお得意さまを作るのが当然という風潮になっている。ジュンに関してはさらに一歩進み、接客で得た顧客の声を収集してサイトやコンテンツの改善まで行っている。

中嶋:日本のアパレルは今まで商品を作りすぎて、値引きしてでも販売せざるを得ない状況だった。われわれもシーズンエンドにセールで在庫を売り切ることを前提に生産をしてきたが、そのやり方から方向転換しつつある。企業が筋肉質な体質になって正規価格で売り切っていくことで、商品価値を毀損せず、利益体質もよくなる。そのためにはECでも店舗でも同じサービスを受けられるようにすること、チャネルを超えてお客さまとの接点を作り、接客を通して一人一人にお得意さまになっていただくことが大事だ。

チャット接客で得た
「顧客の声」でECを改善

WWD:どのようにECの接客体験を設計している?

中嶋:ECでは画像と動画、テキストでしかコミュニケーションできないので、それらが不便でない質で保たれ、自分で商品が選べるレベルであることが大前提。その次に自分で選べないお客さまへのアドバイスが必要だ。EC側にもチャット接客の販売員を配置したことでお客さまの悩みを聞けるようになり、お客さまからも「言葉だけでなく画像での接客が実店舗に近く感じた」「ブランドイメージもさらに好印象になり、今後もさらに購入したい!」と感動のお声をいただいている。

玉川:日本の接客レベルは世界一で、オフラインの体験が良すぎることも日本全体のEC化率が低い理由だと思う。「ECでも接客してもらえる」ということはお客さまが感動するポイントになるはずだ。

中嶋:現在ECではもともと店頭で働いていた15人の販売員がチャット接客をしている。メンバーはチャネルトークのシステム上で他の販売員の上手な対応方法を見たり、互いに情報共有したりしながら日々良いチャット接客ができるように学んでいる。販売員からの提案でできた機能もあり、それがコーディネートのコラージュ画像を活用した接客だ。

WWD:顧客からの要望はどのように上がってくる?

中嶋:日報が役立っている。ECの改善案も出ていて、販売員が指摘したEC上の情報抜けや画像の変更点などは翌日にはサイトに反映するのがルールになっており、圧倒的なスピードでPDCAを回せている。お客さまに最適なUI/UXを聞くことはできないが、日々お客さまと向き合う販売員が教えてくれる。

商品にもお客さまの声を反映している。これまでも店舗の販売員に商品の反応をヒアリングしてきたが、ECでは顧客がどういう機会に、何と何を比較して選んだかといった経緯もニーズも分からない。そういった情報をチャット販売員が伝えてくれるのも日報の役割だ。チャットを活用し始めた当初は、ここまで情報を活用するとは考えられなかった。

チャット接客で悩みを解決し
“お得意さま”を生む

WWD:チャット接客は満足度85%と好評だ。満足度につながるポイントは?

中嶋:チャネルトークはチャットツールでありCRM(Customer Relationship Management)なので、リピート客の情報が分かり、能動的にお客さまに商品提案できている。チャネルトーク以外のサービスでは顧客と一期一会の関係だったので、大きな変化だ。またチャネルトークを導入してからは、決済や配送といったお問い合わせの一次対応に関してはボットが返信している。

玉川:多くの場合、ボットはお客さまの話を聞く時間を減らすために導入されるが、ボットは早く返事をすることでお客さまの利便性を上げる使い方が正しい。ジュンはボットの活用と販売員による対応を出し分けていることが、お客さまの満足度にもつながっているのではないか。

中嶋:オンライン接客の目的は売ることではなく、お客さまの悩みを解決してお得意さまになっていただくこと。チャットで見る指標はコンバージョン率(Conversion Rate、CVR)ではなく、何件相談を受けたか、接客後アンケートでどれだけグッドコメントをもらえたか、お客さまをお待たせしなかったかという満足度につながるものだ。

玉川:CVRを上げるためにたくさんポップアップを表示して商品を勧めるECもあるが、そのせいで離れてしまう人のことはトラッキングできない。CVRだけにこだわるとライフタイムバリュー(LTV)は下がってしまう。顧客との関係を作ること、そのためにCRMを使うことが利益につながると考えている。

外商のような
手厚いVIPサービスも
チャット接客で

WWD:今後はチャット接客をどう進化させる?

中嶋:今後は百貨店の外商のように、顧客にパーソナルに寄り添うサービスをやりたいと考えている。弊社だけで購入してもらうためには“ここでしか得られない”という体験価値がないといけない。そういった質の高いサービスを非対面で提供するには、データによるアシストが必要なので、どう取り組むか考えていきたい。

玉川:チャネルトークとしてもお得意さまを分析して増やすための機能を準備している。また、チャットだけが重要だとは考えておらず、メールやLINE、インスタグラム(Instagram)のダイレクトメッセージ(DM)の会話も一元化できる。お客さまが好きなコミュニケーション方法を選べるといい。そのため、今後は電話接客機能も提供予定だ。

INTERVIEW & TEXT : ANNA USUI

問い合わせ先
チャネルトーク
info-jp@channel.io

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ジュンが取り組むOMO「チャット接客」満足度85%を実現した接客術とは?

 近年アパレルのEC化が進み、オンライン上の競争が激化している。その中でチャットを用いたオンライン接客が注目を受け、大手アパレルやストリート系ECなどでチャットサービス「チャネルトーク」の導入が進んでいる。中でもジュン(JUN)はOMO(Online Merges with Offline)戦略の一環としてオンライン接客に注力しており、チャットを活用。満足度85%、コンバージョン率40%と成果をあげている。

 このような結果に結びつく、チャット接客の“感動体験”とはどんなものか。ジュンの中嶋賢治取締役執行役員と、チャネルトークの玉川葉チャネルコーポレーション本国取締役兼日本CEOに聞いた。

ジュンが目指すOMOは
「店舗のような体験」が鍵

WWD:EC化率35%と高い成果を挙げているが、OMO戦略の中でECをどのように位置付けている?

中嶋賢治ジュン 取締役執行役員(以下、中嶋):EC化率は重要ではない。われわれはこの時代を乗り越える利益志向の筋肉質経営とそれを支える顧客基盤作りを目標としている。買い手と一期一会の関係ではなく、顧客基盤を厚くするため「顧客」を第一に考える中で、その顧客行動がオムニチャネル化しているため、OMO戦略を強化している。

実際、昨年のゴールデンウイークは人の流れが回復し、各店舗にも客足が戻った。ECは売り上げこそ微減となったが、アクセス数は通常の1.5倍に増えた。店舗を訪れる前にオンラインショップで情報をチェックするというチャネルをまたいだ行動が一般化している。

WWD:OMOで最も注力するべきは?

中嶋:オンラインとオフラインのサービス水準をイコールにすることを目指している。情報のクオリティーを高めること、在庫をオフラインと合わせて管理することに加え、差別化のために“接客のOMO”に力を入れている。

玉川葉チャネルコーポレーション本国取締役兼日本CEO(以下、玉川):お客さまは店舗かECかというよりも「ブランドから買う」という感覚なので、なぜオンラインとオフラインでサービスの質が違うのかと考える。昨年は、このことに気がついた実店舗を持つ大手アパレルECのチャット接客導入が目立った。特にジュンは、店舗とオンラインで同レベルの接客体験を徹底的に追求していることが成功している理由だと思う。

WWD:接客を通した顧客作りがEC成長の鍵?

玉川:日本市場は人口も減少しており、新規顧客獲得は難しい。そのため“お得意さま”とも言えるVIP顧客をどれだけ作れるかが戦略の肝になる。実際、チャネルトークを導入している大手アパレルECは、チャット接客を通して実店舗のように売り上げを作ったり、感動体験を届けることでお得意さまを作るのが当然という風潮になっている。ジュンに関してはさらに一歩進み、接客で得た顧客の声を収集してサイトやコンテンツの改善まで行っている。

中嶋:日本のアパレルは今まで商品を作りすぎて、値引きしてでも販売せざるを得ない状況だった。われわれもシーズンエンドにセールで在庫を売り切ることを前提に生産をしてきたが、そのやり方から方向転換しつつある。企業が筋肉質な体質になって正規価格で売り切っていくことで、商品価値を毀損せず、利益体質もよくなる。そのためにはECでも店舗でも同じサービスを受けられるようにすること、チャネルを超えてお客さまとの接点を作り、接客を通して一人一人にお得意さまになっていただくことが大事だ。

チャット接客で得た
「顧客の声」でECを改善

WWD:どのようにECの接客体験を設計している?

中嶋:ECでは画像と動画、テキストでしかコミュニケーションできないので、それらが不便でない質で保たれ、自分で商品が選べるレベルであることが大前提。その次に自分で選べないお客さまへのアドバイスが必要だ。EC側にもチャット接客の販売員を配置したことでお客さまの悩みを聞けるようになり、お客さまからも「言葉だけでなく画像での接客が実店舗に近く感じた」「ブランドイメージもさらに好印象になり、今後もさらに購入したい!」と感動のお声をいただいている。

玉川:日本の接客レベルは世界一で、オフラインの体験が良すぎることも日本全体のEC化率が低い理由だと思う。「ECでも接客してもらえる」ということはお客さまが感動するポイントになるはずだ。

中嶋:現在ECではもともと店頭で働いていた15人の販売員がチャット接客をしている。メンバーはチャネルトークのシステム上で他の販売員の上手な対応方法を見たり、互いに情報共有したりしながら日々良いチャット接客ができるように学んでいる。販売員からの提案でできた機能もあり、それがコーディネートのコラージュ画像を活用した接客だ。

WWD:顧客からの要望はどのように上がってくる?

中嶋:日報が役立っている。ECの改善案も出ていて、販売員が指摘したEC上の情報抜けや画像の変更点などは翌日にはサイトに反映するのがルールになっており、圧倒的なスピードでPDCAを回せている。お客さまに最適なUI/UXを聞くことはできないが、日々お客さまと向き合う販売員が教えてくれる。

商品にもお客さまの声を反映している。これまでも店舗の販売員に商品の反応をヒアリングしてきたが、ECでは顧客がどういう機会に、何と何を比較して選んだかといった経緯もニーズも分からない。そういった情報をチャット販売員が伝えてくれるのも日報の役割だ。チャットを活用し始めた当初は、ここまで情報を活用するとは考えられなかった。

チャット接客で悩みを解決し
“お得意さま”を生む

WWD:チャット接客は満足度85%と好評だ。満足度につながるポイントは?

中嶋:チャネルトークはチャットツールでありCRM(Customer Relationship Management)なので、リピート客の情報が分かり、能動的にお客さまに商品提案できている。チャネルトーク以外のサービスでは顧客と一期一会の関係だったので、大きな変化だ。またチャネルトークを導入してからは、決済や配送といったお問い合わせの一次対応に関してはボットが返信している。

玉川:多くの場合、ボットはお客さまの話を聞く時間を減らすために導入されるが、ボットは早く返事をすることでお客さまの利便性を上げる使い方が正しい。ジュンはボットの活用と販売員による対応を出し分けていることが、お客さまの満足度にもつながっているのではないか。

中嶋:オンライン接客の目的は売ることではなく、お客さまの悩みを解決してお得意さまになっていただくこと。チャットで見る指標はコンバージョン率(Conversion Rate、CVR)ではなく、何件相談を受けたか、接客後アンケートでどれだけグッドコメントをもらえたか、お客さまをお待たせしなかったかという満足度につながるものだ。

玉川:CVRを上げるためにたくさんポップアップを表示して商品を勧めるECもあるが、そのせいで離れてしまう人のことはトラッキングできない。CVRだけにこだわるとライフタイムバリュー(LTV)は下がってしまう。顧客との関係を作ること、そのためにCRMを使うことが利益につながると考えている。

外商のような
手厚いVIPサービスも
チャット接客で

WWD:今後はチャット接客をどう進化させる?

中嶋:今後は百貨店の外商のように、顧客にパーソナルに寄り添うサービスをやりたいと考えている。弊社だけで購入してもらうためには“ここでしか得られない”という体験価値がないといけない。そういった質の高いサービスを非対面で提供するには、データによるアシストが必要なので、どう取り組むか考えていきたい。

玉川:チャネルトークとしてもお得意さまを分析して増やすための機能を準備している。また、チャットだけが重要だとは考えておらず、メールやLINE、インスタグラム(Instagram)のダイレクトメッセージ(DM)の会話も一元化できる。お客さまが好きなコミュニケーション方法を選べるといい。そのため、今後は電話接客機能も提供予定だ。

INTERVIEW & TEXT : ANNA USUI

問い合わせ先
チャネルトーク
info-jp@channel.io

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マストな業務を無料に 展示会のデジタル化を支援する「ターミナル」が発表したフリープランの全貌

 ファッション業界の展示会のデジタル化を支援する「ターミナル(TERMINAL)」が、2023年3月を目途にフリープランを提供開始すると発表した。このフリープランでは、「ラインシート作成機能」「オーダーシート作成機能」「来場者のアポイント管理機能」など、展示会準備に関わる機能を無料で活用できる。長きにわたり、展示会のデジタル化を推進してきたターミナルが無料機能提供に踏み切った経緯、そして、何を目指しているのか。同社の伊奈亮輔最高経営責任者(CEO)に話を聞いた。

展示会受発注のEC化は
まだまだマストではない

 今回のフリープラン提供開始の経緯について、伊奈CEOは「展示会のデジタル化における導入ハードルをさらに下げるためだ」と説明する。「コロナ禍でファッション業界全体でもDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉も浸透してきているものの、その大半はBtoC ECの領域であることが多く、社内業務に関わるシステム開発やツールの導入はまだまだ進んでいない印象がある」という。しかしながら、卸売をおこなう企業にとって、展示会を開催することは、ビジネスへのインパクトも大きく、デジタル化による効率化や生産性向上、データを活用した分析と連携がビジネスを継続していくうえで重要、というのが伊奈CEOの考えだ。「ファッションビジネスは、クリエイティブ・デジタル・ファイナンスのバランスが大事だと考えている。事業規模が大きければ大きいほど、関わる人数や部署も多くなるため、デジタルを活用したオペレーションの改善やデータ連携・分析をしてくことで、結果として企業の底力も強くなるはずだ」。

 それでも、展示会のデジタル化はまだまだ業界全体に浸透しないのか。「さまざまな要因があるが、大きい理由の1つは、特に中小企業においてデジタルに長けた人材が少ないことが挙げられる。そのため、ターミナルの導入を検討するのは営業部門であることが多く、担当する方たちにとっては『システムを導入する』ということが敷居が高そうに見えてしまっていると思う」と伊奈CEO。その敷居の高さを解消するために開始をするのが、今回のフリープランだ。「展示会開催をするうえでマストな業務を無料ツールとして開放し、デジタル化のきっかけを作りたい。まずは気軽にターミナルに触れてみてもらいたい」。

展示会準備以外も
今後も無料で機能拡充

「フリープランの機能の1つである「アポイント管理機能」の機能紹介動画。シンプルで使いやすいUIとなっている」

 ターミナルは、今回のフリープランの提供開始後にも無料で利用可能な機能を随時拡充していく予定だ。「今回は展示会前の業務を無料機能として提供開始します。最も重要だと考えている受注データの蓄積はフリープランでは利用できませんが、それ以外の業務(CRM・帳票管理など)については追加機能としてどんどん無料で提供をしていきたい。『ターミナルの無料ツールを使えば、展示会業務は簡単に終わらせられる』というイメージを浸透していきたい」。

 今回のフリープランを通じて、ファッション業界全体のデジタル化への意識向上の一端を担えればと考えているようだ。「今はさまざまな業務に活用できる無料ツールが世の中に溢れている。私たちは同じインターネット業界だからこそ抵抗感もなく、『無料ならとりあえず使ってみよう、分からなかったら聞いてみよう』というスタンスで自分たちでいろいろ試してみることが習慣化されているが、ファッション業界で働く人達ももっとそういう思考になっていってほしい。ターミナルのフリープランがそのきっかけになればいいなと思っている」。

導入ブランドたちが語る、
展示会のデジタル化の効果とは?
INTERVIEW & TEXT:SHIN ISHIZUKA
問い合わせ先
ターミナル
03-6455-2268

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マストな業務を無料に 展示会のデジタル化を支援する「ターミナル」が発表したフリープランの全貌

 ファッション業界の展示会のデジタル化を支援する「ターミナル(TERMINAL)」が、2023年3月を目途にフリープランを提供開始すると発表した。このフリープランでは、「ラインシート作成機能」「オーダーシート作成機能」「来場者のアポイント管理機能」など、展示会準備に関わる機能を無料で活用できる。長きにわたり、展示会のデジタル化を推進してきたターミナルが無料機能提供に踏み切った経緯、そして、何を目指しているのか。同社の伊奈亮輔最高経営責任者(CEO)に話を聞いた。

展示会受発注のEC化は
まだまだマストではない

 今回のフリープラン提供開始の経緯について、伊奈CEOは「展示会のデジタル化における導入ハードルをさらに下げるためだ」と説明する。「コロナ禍でファッション業界全体でもDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉も浸透してきているものの、その大半はBtoC ECの領域であることが多く、社内業務に関わるシステム開発やツールの導入はまだまだ進んでいない印象がある」という。しかしながら、卸売をおこなう企業にとって、展示会を開催することは、ビジネスへのインパクトも大きく、デジタル化による効率化や生産性向上、データを活用した分析と連携がビジネスを継続していくうえで重要、というのが伊奈CEOの考えだ。「ファッションビジネスは、クリエイティブ・デジタル・ファイナンスのバランスが大事だと考えている。事業規模が大きければ大きいほど、関わる人数や部署も多くなるため、デジタルを活用したオペレーションの改善やデータ連携・分析をしてくことで、結果として企業の底力も強くなるはずだ」。

 それでも、展示会のデジタル化はまだまだ業界全体に浸透しないのか。「さまざまな要因があるが、大きい理由の1つは、特に中小企業においてデジタルに長けた人材が少ないことが挙げられる。そのため、ターミナルの導入を検討するのは営業部門であることが多く、担当する方たちにとっては『システムを導入する』ということが敷居が高そうに見えてしまっていると思う」と伊奈CEO。その敷居の高さを解消するために開始をするのが、今回のフリープランだ。「展示会開催をするうえでマストな業務を無料ツールとして開放し、デジタル化のきっかけを作りたい。まずは気軽にターミナルに触れてみてもらいたい」。

展示会準備以外も
今後も無料で機能拡充

「フリープランの機能の1つである「アポイント管理機能」の機能紹介動画。シンプルで使いやすいUIとなっている」

 ターミナルは、今回のフリープランの提供開始後にも無料で利用可能な機能を随時拡充していく予定だ。「今回は展示会前の業務を無料機能として提供開始します。最も重要だと考えている受注データの蓄積はフリープランでは利用できませんが、それ以外の業務(CRM・帳票管理など)については追加機能としてどんどん無料で提供をしていきたい。『ターミナルの無料ツールを使えば、展示会業務は簡単に終わらせられる』というイメージを浸透していきたい」。

 今回のフリープランを通じて、ファッション業界全体のデジタル化への意識向上の一端を担えればと考えているようだ。「今はさまざまな業務に活用できる無料ツールが世の中に溢れている。私たちは同じインターネット業界だからこそ抵抗感もなく、『無料ならとりあえず使ってみよう、分からなかったら聞いてみよう』というスタンスで自分たちでいろいろ試してみることが習慣化されているが、ファッション業界で働く人達ももっとそういう思考になっていってほしい。ターミナルのフリープランがそのきっかけになればいいなと思っている」。

導入ブランドたちが語る、
展示会のデジタル化の効果とは?
INTERVIEW & TEXT:SHIN ISHIZUKA
問い合わせ先
ターミナル
03-6455-2268

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データ活用による「理想の顧客体験」の裏側 デイトナ・インターナショナル×プレイド

 2022年11月に主力ブランドEC「フリークス ストア オンライン」を、複数ブランドを扱うモール型EC「デイトナパーク」としてリニューアルしたデイトナ・インターナショナル。その背景には、業態の変更のみならず、全社を挙げたDX戦略がある。それを支えるのが、CX(顧客体験)プラットフォーム「カルテ」を提供するプレイドだ。デイトナは何を目指してどこへ向かうのか。デイトナでDXを推進する目黒希望担当とプレイドの長谷川亮担当に話を聞いた。

デジタル接客の強化と
リアルタイムパーソナライゼーションを実現

 
WWD JAPAN(以下、WWD):デイトナ・インターナショナルが抱えていた課題は?

目黒希望デイトナ・インターナショナルDX本部ウェブディレクター(以下、目黒):経営が刷新しDXを強化するという経営方針に共感して入社した。当時はデジタルの分野が弱く、体制やリソース、データの整理といった内部的なものからEC自体のサービスレベルまで、やらなければいけないことがたくさんあった。オフラインとオンラインを行き来しやすい環境を整え、お客さまにはシーンに合わせて便利なチャネルで情報に触れて商品を購入してもらいたい。理想は買い物に限らず、イベントやユーチューブなどさまざまなコンテンツでブランド体験を楽しんでもらい、コミュニティーを作ること。実際のデータでも、店舗とECどちらかでのみ購入しているお客さまと比較して、併用しているお客さまの購入金額の年間の合計は約4倍程度多くなることが分かっている。

WWD:なぜ「カルテ」を導入したのか?

目黒:デジタル接客の強化とリアルタイムパーソナライゼーションの実現の一環として導入した。長期的なサイトの改修と並行して、足元の売り上げも確保する必要があったため、導入後すぐにデータを可視化、活用してお客さまに最適な情報を出し分けられる接客ツールが必須だった。類似ツールをクオリティー・スピード・コストの3つの軸で比較して一番優れていた「カルテ」に決めた。サイト上でのユーザーの行動をリアルタイムで判別して接客できるのは、「カルテ」だけだった。加えて無償で丁寧なサポート体制があることも魅力的だった。現在は専任を設けて年間150本以上のシナリオを運用中だ。

長谷川亮プレイドカスタマーサクセス(以下、長谷川):「カルテ」は、正しいコミュニケーションを取るためにはリアル店舗で接客するようにユーザーを捉えるべきという設計思想を持つ。そのためには、ウェブサイトやアプリに来訪中のユーザーの属性や行動を把握する必要があるが、「カルテ」は独自のリアルタイム解析エンジンでユーザー単位で行動データを保有できるため実現できた。

リアルタイム解析だからできる「鉄板施策」

WWD:EC売り上げを最大化するために手応えのあった施策は?

目黒:たとえば、「くじ引き施策」だ。特定の行動をしたお客さまを「購入を迷っている方」と判断し、その人だけに当日のみ使える割引クーポンが当たるくじを引けるポップアップを掲出する。売り上げにインパクトを出しつつ、オープンクーポンのように安売りイメージを与えないメリットがある。サイトに訪問中のお客さまの行動を捉えて施策を打てるのはリアルタイム解析ができる「カルテ」ならでは。その他にも自社EC閲覧後の店舗購入や、広告経由での店舗売り上げなど、データ分析や効果の可視化が包括的にできている。

WWD:現在進行中のOMO施策は?

目黒:さまざまあるが、直近では自社ECサイトをリニューアルした。新サイト「デイトナパーク」は、他社も商品を出品してECと実店舗のどちらでも販売できる仕組みで、店舗でもECでも“売る”という当社の強みを活かしたOMOプラットフォームだ。店舗では、自社で企画・開発した「+プラス ミラー」を導入した。全身鏡をデバイス化したもので、内蔵カメラで全身撮影を行ったりさまざまな診断コンテンツを提供したりして、商品のリコメンドができる。特許を出願中だ。「+プラス ミラー」にも「カルテ」を導入し、UIUXの改善につなげている。

シームレスな顧客体験目指す

長谷川:オンライン上での顧客データの取得ノウハウはあるが、リアル店舗からお客さまの行動データを取得することは当社としてもトライアルの領域だ。お客さまの許諾を得た上で今後は店舗での行動データを集めて、ビーコンを使った来店データの取得や、非接触でICタグの情報を読み取れるRFIDを使った試着データの取得など解像度をより上げていきたい。そして、これらのオフラインデータをオンライン上の詳細な行動データと組み合わせることで、オンオフを横断したデータ活用を実現したい。

目黒:それらを活用すればECサイトと連動してお客さまにあった情報を配信することはもちろん、サイトの閲覧が実店舗の来店にどう影響しているかを分析したり、試着されても購入されない商品の分析などを社内の企画にフィードバックしたりもできる。長谷川さんはアパレル企業で働いた経験があり、知識と経験が豊富。長谷川さんに「こんなことはできないか」と相談すると、「カルテ」では対応しきれないことも、パートナー企業を探してきてくれるなど、実現に向かって並走してくれるので、安心して進められる。

両者が目指す次のステージは?

WWD:次に目指すステージは?

目黒:目指すはライフスタイルテック企業だ。ブラッシュアップ中の「+プラス ミラー」をはじめ、自社で開発したOMO施策を、他社に提供する事業を視野に入れている。デバイスの提供から運用のコンサルティングまで、自分たちの知見は他社にも有益なはず。今まさに実現に向けて動いている。

長谷川:CX(顧客体験)プラットフォームをうたい、ユーザー一人一人のデータ解析に取り組んできたプレイドだからこそ、よりきめ細やかなユーザー体験の実現ができると信じている。今後も目黒さんのビジョンを全力でサポートし、業界をリードする取り組みを推進しつつ、他社にも役立つソリューションとなるよう質を高めていく。

TEXT:MIWAKO ANNEN
PHOTO:SHUNGO TANAKA(MAETTICO)
問い合わせ先
プレイド
https://karte.io/enterprise/

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データ活用による「理想の顧客体験」の裏側 デイトナ・インターナショナル×プレイド

 2022年11月に主力ブランドEC「フリークス ストア オンライン」を、複数ブランドを扱うモール型EC「デイトナパーク」としてリニューアルしたデイトナ・インターナショナル。その背景には、業態の変更のみならず、全社を挙げたDX戦略がある。それを支えるのが、CX(顧客体験)プラットフォーム「カルテ」を提供するプレイドだ。デイトナは何を目指してどこへ向かうのか。デイトナでDXを推進する目黒希望担当とプレイドの長谷川亮担当に話を聞いた。

デジタル接客の強化と
リアルタイムパーソナライゼーションを実現

 
WWD JAPAN(以下、WWD):デイトナ・インターナショナルが抱えていた課題は?

目黒希望デイトナ・インターナショナルDX本部ウェブディレクター(以下、目黒):経営が刷新しDXを強化するという経営方針に共感して入社した。当時はデジタルの分野が弱く、体制やリソース、データの整理といった内部的なものからEC自体のサービスレベルまで、やらなければいけないことがたくさんあった。オフラインとオンラインを行き来しやすい環境を整え、お客さまにはシーンに合わせて便利なチャネルで情報に触れて商品を購入してもらいたい。理想は買い物に限らず、イベントやユーチューブなどさまざまなコンテンツでブランド体験を楽しんでもらい、コミュニティーを作ること。実際のデータでも、店舗とECどちらかでのみ購入しているお客さまと比較して、併用しているお客さまの購入金額の年間の合計は約4倍程度多くなることが分かっている。

WWD:なぜ「カルテ」を導入したのか?

目黒:デジタル接客の強化とリアルタイムパーソナライゼーションの実現の一環として導入した。長期的なサイトの改修と並行して、足元の売り上げも確保する必要があったため、導入後すぐにデータを可視化、活用してお客さまに最適な情報を出し分けられる接客ツールが必須だった。類似ツールをクオリティー・スピード・コストの3つの軸で比較して一番優れていた「カルテ」に決めた。サイト上でのユーザーの行動をリアルタイムで判別して接客できるのは、「カルテ」だけだった。加えて無償で丁寧なサポート体制があることも魅力的だった。現在は専任を設けて年間150本以上のシナリオを運用中だ。

長谷川亮プレイドカスタマーサクセス(以下、長谷川):「カルテ」は、正しいコミュニケーションを取るためにはリアル店舗で接客するようにユーザーを捉えるべきという設計思想を持つ。そのためには、ウェブサイトやアプリに来訪中のユーザーの属性や行動を把握する必要があるが、「カルテ」は独自のリアルタイム解析エンジンでユーザー単位で行動データを保有できるため実現できた。

リアルタイム解析だからできる「鉄板施策」

WWD:EC売り上げを最大化するために手応えのあった施策は?

目黒:たとえば、「くじ引き施策」だ。特定の行動をしたお客さまを「購入を迷っている方」と判断し、その人だけに当日のみ使える割引クーポンが当たるくじを引けるポップアップを掲出する。売り上げにインパクトを出しつつ、オープンクーポンのように安売りイメージを与えないメリットがある。サイトに訪問中のお客さまの行動を捉えて施策を打てるのはリアルタイム解析ができる「カルテ」ならでは。その他にも自社EC閲覧後の店舗購入や、広告経由での店舗売り上げなど、データ分析や効果の可視化が包括的にできている。

WWD:現在進行中のOMO施策は?

目黒:さまざまあるが、直近では自社ECサイトをリニューアルした。新サイト「デイトナパーク」は、他社も商品を出品してECと実店舗のどちらでも販売できる仕組みで、店舗でもECでも“売る”という当社の強みを活かしたOMOプラットフォームだ。店舗では、自社で企画・開発した「+プラス ミラー」を導入した。全身鏡をデバイス化したもので、内蔵カメラで全身撮影を行ったりさまざまな診断コンテンツを提供したりして、商品のリコメンドができる。特許を出願中だ。「+プラス ミラー」にも「カルテ」を導入し、UIUXの改善につなげている。

シームレスな顧客体験目指す

長谷川:オンライン上での顧客データの取得ノウハウはあるが、リアル店舗からお客さまの行動データを取得することは当社としてもトライアルの領域だ。お客さまの許諾を得た上で今後は店舗での行動データを集めて、ビーコンを使った来店データの取得や、非接触でICタグの情報を読み取れるRFIDを使った試着データの取得など解像度をより上げていきたい。そして、これらのオフラインデータをオンライン上の詳細な行動データと組み合わせることで、オンオフを横断したデータ活用を実現したい。

目黒:それらを活用すればECサイトと連動してお客さまにあった情報を配信することはもちろん、サイトの閲覧が実店舗の来店にどう影響しているかを分析したり、試着されても購入されない商品の分析などを社内の企画にフィードバックしたりもできる。長谷川さんはアパレル企業で働いた経験があり、知識と経験が豊富。長谷川さんに「こんなことはできないか」と相談すると、「カルテ」では対応しきれないことも、パートナー企業を探してきてくれるなど、実現に向かって並走してくれるので、安心して進められる。

両者が目指す次のステージは?

WWD:次に目指すステージは?

目黒:目指すはライフスタイルテック企業だ。ブラッシュアップ中の「+プラス ミラー」をはじめ、自社で開発したOMO施策を、他社に提供する事業を視野に入れている。デバイスの提供から運用のコンサルティングまで、自分たちの知見は他社にも有益なはず。今まさに実現に向けて動いている。

長谷川:CX(顧客体験)プラットフォームをうたい、ユーザー一人一人のデータ解析に取り組んできたプレイドだからこそ、よりきめ細やかなユーザー体験の実現ができると信じている。今後も目黒さんのビジョンを全力でサポートし、業界をリードする取り組みを推進しつつ、他社にも役立つソリューションとなるよう質を高めていく。

TEXT:MIWAKO ANNEN
PHOTO:SHUNGO TANAKA(MAETTICO)
問い合わせ先
プレイド
https://karte.io/enterprise/

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動画を基点にロイヤルカスタマーを育成 「ファイヤーワーク」が推進する「動画DX」とは?

 2021年に日本へ本格進出した米ループ・ナウ・テクノロジーズが提供する動画DXフォーム「ファイヤーワーク(Firework)」が、わずか1年余りで成果を上げつつある。縦型ショート動画やライブコマース機能を簡単にサイト内に埋め込めるだけでなく、動画を活用したデータ分析やOMO施策、広告施策まで広げることができる。導入企業で進む「動画DX」の事例を聞いた。

あらゆるDX施策のハブになる

WWD JAPAN(以下、WWD):「ファイヤーワーク」が今、求められている理由は?

田中雄大ループ・ナウ・テクノロジーズ セールス事業部シニア アカウント エグゼクティブ(以下、田中):マーケティング活動に動画が欠かせない時代になっているのは周知の通りだ。一方で一般的なDX施策では、ECサイトの強化、SNS運用、OMO施策など各分野をスポットでフォーカスしがちなため、ツールの乱立やリソース不足が問題になっている。「ファイヤーワーク」の強みは、自社サイト内でショート動画やライブコマースを配信できるだけでなく、さまざまな分野の施策のハブの役割を担うことができることだ。

WWD:外部の動画プラットフォームではなく自社サイト内に動画を展開するメリットは?

田中:インスタグラムやユーチューブ、ティックトックなど無料の動画配信サービスは、情報発信としては必要な施策だが、その先の展開につなげにくい。24年に個人が他のドメインへアクセスした履歴などのサードパーティークッキーの規制が始まろうとしているなか、お客さまの情報を自社でどれだけ保有できるかが、サービスの成長に欠かせない。そこに自社サイト内に注目度の高い動画コンテンツを置くメリットがある。「ファイヤーワーク」のダッシュボードでは、各動画のパフォーマンスを分析できるほか、グーグルアナリティクスと連携することで、ライブ配信のアーカイブ視聴者の商品購入率や、サイトの再訪率なども分かる。さらに先日、カスタマーデータプラットフォームの「トレジャーデータ」との連携も開始したことで、ライブ配信を見た人に絞って広告をダイレクトに飛ばしたり、メルマガを配信したりするなど、ユーザー個人に落とし込んだ施策が可能になる。動画ソリューションのメリットは、導入したほぼ100%のクライアントが、サイトの滞在時間や再訪率などのウェブパフォーマンスが上がり、その先の購入率や購入単価の向上まで実感していることだ。また、分析結果をスタッフの評価に活用できるのも大きなメリットだ。

動画がつなぐデジタルとリアル

WWD:「動画DX」が成功している具体例を教えてほしい

田中:花王が展開するカネボウ化粧品のプレステージブランド「ルナソル(LUNASOL)」では、サイト内でメイク方法の紹介などをライブ配信している。また2022年末に展開されたポップアップショップではイベント会場からライブ配信を行い、イベントに来られないお客さまにも会場の雰囲気を共有した。サイネージを設置する店舗も増えているなか、動画素材があると店頭マーケティングにもつなげられる。

WWD:動画の撮影や編集ノウハウがない場合は?

田中:「ファイヤーワーク」は動画編集ツールを備えているのも特徴だ。動画がなくても、スチール写真を組み合わせて動画にできる。「クロコダイル」などのブランドを展開するヤマト インターナショナルは社内に動画撮影の仕組みがなかったので、「ファイヤーワーク」導入と同時に、社内に撮影スタジオを増設し、撮影をインハウス化して社内の作業フローを変更した。ECサイトトップページにも動画を挿入した結果、EC売上の15%は動画経由で発生しており、ROAS(広告費用対効果)も向上した。

定期的なライブ配信で
ファンのロイヤルティを醸成

WWD:ライブ配信の活用事例は?

田中:ストリートブランド「エルエフワイティー(LFYT)」を展開するラファイエットは、週に1回の頻度でライブ配信を行い、配信中にユーザー投票でデザインを決めたり、限定商品の販売や特典を提供するなど、固定の視聴者を離さない取り組みを行っている。自社ブランドのファンのロイヤルティ醸成を図ることで、自社サイトへの訪問、購入を促進し、LTVの向上に取り組んでいる。またECの商品紹介ページには、身長や体型の違うスタッフがアイテムを着用した縦型ショート動画を複数挿入している。実際の店舗スタッフが登場するため、リアル店舗でも話題になるとともに、サイズ感も伝わりやすくなり、EC購入におけるサイズ交換の割合も減ったという。

「動画DX」を推進する
新たな機能の提供に向けて

WWD:今後の展開は?

田中:当社は世界各地に開発チームがあり、日々市場からのニーズに応えるため、サービス強化や新たな機能の開発に取り組んでいる。米国ではすでに導入しているインスタント・チェックアウト(今すぐ購入)機能もその一つだ。この機能は購入プロセスの簡略化と共に、カート落ちへの対策にもなる。このほかにも店舗スタッフをデジタル上で活かす機能の展開も進んでいる。パーソナライズされた、よりリアルなやりとりをデジタル上で行うことで、店舗スタッフの効率の向上と、店舗への誘導を図ることが期待される。こういったサービスは海外ではすでに提供が開始されており、日本でも順次提供が可能になる見込みだ。デジタル上の売り上げだけでなく、店舗も通じた顧客体験の向上と、収益の増加を支えるソリューションを今後も提供していく。

※導入の可否はご利用のEC環境によります。
TEXT:MIWAKO ANNEN
PHOTO:YUTA KATO
問い合わせ先
ファイヤーワーク
https://jp.firework.com/contact-us

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動画を基点にロイヤルカスタマーを育成 「ファイヤーワーク」が推進する「動画DX」とは?

 2021年に日本へ本格進出した米ループ・ナウ・テクノロジーズが提供する動画DXフォーム「ファイヤーワーク(Firework)」が、わずか1年余りで成果を上げつつある。縦型ショート動画やライブコマース機能を簡単にサイト内に埋め込めるだけでなく、動画を活用したデータ分析やOMO施策、広告施策まで広げることができる。導入企業で進む「動画DX」の事例を聞いた。

あらゆるDX施策のハブになる

WWD JAPAN(以下、WWD):「ファイヤーワーク」が今、求められている理由は?

田中雄大ループ・ナウ・テクノロジーズ セールス事業部シニア アカウント エグゼクティブ(以下、田中):マーケティング活動に動画が欠かせない時代になっているのは周知の通りだ。一方で一般的なDX施策では、ECサイトの強化、SNS運用、OMO施策など各分野をスポットでフォーカスしがちなため、ツールの乱立やリソース不足が問題になっている。「ファイヤーワーク」の強みは、自社サイト内でショート動画やライブコマースを配信できるだけでなく、さまざまな分野の施策のハブの役割を担うことができることだ。

WWD:外部の動画プラットフォームではなく自社サイト内に動画を展開するメリットは?

田中:インスタグラムやユーチューブ、ティックトックなど無料の動画配信サービスは、情報発信としては必要な施策だが、その先の展開につなげにくい。24年に個人が他のドメインへアクセスした履歴などのサードパーティークッキーの規制が始まろうとしているなか、お客さまの情報を自社でどれだけ保有できるかが、サービスの成長に欠かせない。そこに自社サイト内に注目度の高い動画コンテンツを置くメリットがある。「ファイヤーワーク」のダッシュボードでは、各動画のパフォーマンスを分析できるほか、グーグルアナリティクスと連携することで、ライブ配信のアーカイブ視聴者の商品購入率や、サイトの再訪率なども分かる。さらに先日、カスタマーデータプラットフォームの「トレジャーデータ」との連携も開始したことで、ライブ配信を見た人に絞って広告をダイレクトに飛ばしたり、メルマガを配信したりするなど、ユーザー個人に落とし込んだ施策が可能になる。動画ソリューションのメリットは、導入したほぼ100%のクライアントが、サイトの滞在時間や再訪率などのウェブパフォーマンスが上がり、その先の購入率や購入単価の向上まで実感していることだ。また、分析結果をスタッフの評価に活用できるのも大きなメリットだ。

動画がつなぐデジタルとリアル

WWD:「動画DX」が成功している具体例を教えてほしい

田中:花王が展開するカネボウ化粧品のプレステージブランド「ルナソル(LUNASOL)」では、サイト内でメイク方法の紹介などをライブ配信している。また2022年末に展開されたポップアップショップではイベント会場からライブ配信を行い、イベントに来られないお客さまにも会場の雰囲気を共有した。サイネージを設置する店舗も増えているなか、動画素材があると店頭マーケティングにもつなげられる。

WWD:動画の撮影や編集ノウハウがない場合は?

田中:「ファイヤーワーク」は動画編集ツールを備えているのも特徴だ。動画がなくても、スチール写真を組み合わせて動画にできる。「クロコダイル」などのブランドを展開するヤマト インターナショナルは社内に動画撮影の仕組みがなかったので、「ファイヤーワーク」導入と同時に、社内に撮影スタジオを増設し、撮影をインハウス化して社内の作業フローを変更した。ECサイトトップページにも動画を挿入した結果、EC売上の15%は動画経由で発生しており、ROAS(広告費用対効果)も向上した。

定期的なライブ配信で
ファンのロイヤルティを醸成

WWD:ライブ配信の活用事例は?

田中:ストリートブランド「エルエフワイティー(LFYT)」を展開するラファイエットは、週に1回の頻度でライブ配信を行い、配信中にユーザー投票でデザインを決めたり、限定商品の販売や特典を提供するなど、固定の視聴者を離さない取り組みを行っている。自社ブランドのファンのロイヤルティ醸成を図ることで、自社サイトへの訪問、購入を促進し、LTVの向上に取り組んでいる。またECの商品紹介ページには、身長や体型の違うスタッフがアイテムを着用した縦型ショート動画を複数挿入している。実際の店舗スタッフが登場するため、リアル店舗でも話題になるとともに、サイズ感も伝わりやすくなり、EC購入におけるサイズ交換の割合も減ったという。

「動画DX」を推進する
新たな機能の提供に向けて

WWD:今後の展開は?

田中:当社は世界各地に開発チームがあり、日々市場からのニーズに応えるため、サービス強化や新たな機能の開発に取り組んでいる。米国ではすでに導入しているインスタント・チェックアウト(今すぐ購入)機能もその一つだ。この機能は購入プロセスの簡略化と共に、カート落ちへの対策にもなる。このほかにも店舗スタッフをデジタル上で活かす機能の展開も進んでいる。パーソナライズされた、よりリアルなやりとりをデジタル上で行うことで、店舗スタッフの効率の向上と、店舗への誘導を図ることが期待される。こういったサービスは海外ではすでに提供が開始されており、日本でも順次提供が可能になる見込みだ。デジタル上の売り上げだけでなく、店舗も通じた顧客体験の向上と、収益の増加を支えるソリューションを今後も提供していく。

※導入の可否はご利用のEC環境によります。
TEXT:MIWAKO ANNEN
PHOTO:YUTA KATO
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「メゾン サラ チュライビ」2023年春夏オートクチュール・コレクション

 「メゾン サラ チュライビ(MAISON SARA CHRAIBI)」が2023年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。

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 「メゾン サラ チュライビ(MAISON SARA CHRAIBI)」が2023年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。

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「バーバリー」がトレンチコートを集めたポップアップを伊勢丹新宿で開催 78点のビンテージアイテムも

 「バーバリー(BURBERRY)」は、ブランドを象徴するトレンチコートを集めたポップアップを2月8〜20日に伊勢丹新宿本店で開催する。

 ポップアップでは、英ヨークシャーの自社工場で織り上げた、シワになりにくい素材“ビスポークギャバジン”を使用したトレンチコートを用意。アーカイブのスタイルをモダンに解釈した“ケンジントン”をはじめ、ロング丈の“ウォータールー”と、スリムなサイズ感の“チェルシー”、テーラードシルエットのカーコート“カムデン”をそろえる。さらに、1960〜90年代に製作した同ブランドのトレンチコートを修復して蘇らせた78点のビンテージアイテムも限定販売する。

 店頭では、「バーバリー」の自社工場があるキャッスルフォードからトレンチコートの職人が来日し、パーソナライゼーションサービスを行う。購入したトレンチコートにイニシャルやパッチ、ボタンなどをアレンジすることが可能だ。

 空間は、日本のクリエイティブ・ユニットのスプレッド(SPREAD)がデザイン。ギャバジンのドレープを大胆に飾り、100年以上にわたるトレンチコートの歴史を表現している。

■ポップアップ
会期:2月8〜20日
場所:伊勢丹新宿店本館2階 イセタン ザ・スペース
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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「バーバリー」がトレンチコートを集めたポップアップを伊勢丹新宿で開催 78点のビンテージアイテムも

 「バーバリー(BURBERRY)」は、ブランドを象徴するトレンチコートを集めたポップアップを2月8〜20日に伊勢丹新宿本店で開催する。

 ポップアップでは、英ヨークシャーの自社工場で織り上げた、シワになりにくい素材“ビスポークギャバジン”を使用したトレンチコートを用意。アーカイブのスタイルをモダンに解釈した“ケンジントン”をはじめ、ロング丈の“ウォータールー”と、スリムなサイズ感の“チェルシー”、テーラードシルエットのカーコート“カムデン”をそろえる。さらに、1960〜90年代に製作した同ブランドのトレンチコートを修復して蘇らせた78点のビンテージアイテムも限定販売する。

 店頭では、「バーバリー」の自社工場があるキャッスルフォードからトレンチコートの職人が来日し、パーソナライゼーションサービスを行う。購入したトレンチコートにイニシャルやパッチ、ボタンなどをアレンジすることが可能だ。

 空間は、日本のクリエイティブ・ユニットのスプレッド(SPREAD)がデザイン。ギャバジンのドレープを大胆に飾り、100年以上にわたるトレンチコートの歴史を表現している。

■ポップアップ
会期:2月8〜20日
場所:伊勢丹新宿店本館2階 イセタン ザ・スペース
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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【2023年バレンタイン】ダンデライオン・チョコレートがドミニカ共和国に着想したボンボンショコラ

 ダンデライオン・チョコレート・ジャパンは、新商品“ボンボンショコラ キューブ -a Love Letter to Zorzal Cacao, Dominican Republic-”を公式オンラインストアで2月1日に発売する。

 米サンフランシスコのダンデライオン・チョコレート本店で人気のキューブ型ボンボンショコラ。第1弾の“花鳥風月”に続く、第2弾のテーマは“a Love Letter to Zorzal Cacao, Dominican Republic(ドミニカ共和国 ソルサル・カカオへのラブレター)”として、商品開発者がドミニカ共和国のカカオ農園で感じ、触れたものから着想した4種類のフレーバーをセットした。“ボンボンショコラ キューブ”は4種類のフレーバー各3個の12個入りで、価格は税込5900円。

 フレーバーは、現地のカカオ農園に生えているナッツ類を使った“ソルサルカカオ”、ドミニカで日常的に飲まれているパッションフルーツを使った“チノーラ イ ココ”、燻製したカカオニブを使った“コナカド”、ドミニカの食文化に欠かせない豆類から着想した“マメ”の4つ。“ソルサルカカオ”“チノーラ イ ココ”“コナカド”“マメ”の順で食べることで、フレーバーごとの違いをより感じることができるという。

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会員数約50万人の香水サブスク「カラリア」 独自のデータで顧客とブランドの架け橋に

 High Link(ハイリンク)が運営するフレグランスのサブスクリプションサービス「カラリア」は、2019年1月のサービス開始から着実にファンを増やしている。同サービスの継続率は98%で、会員数は約50万人に達する。“香り”という目に見えず、オンライン上での表現が難しい商品特性に可能性を見いだし、これまでになかったフレグランスの定期購入というビジネスモデルを構築。購買行動データや口コミを活用し精度の高い商品レコメンドを行うなど、顧客に新たな購買体験を提供している。1月でサービス開始から丸4年となったカラリアは、発展途上にある日本のフレグランス市場にどのような変化をもたらすのか。同社の南木将宏・最高経営責任者(CEO)と岡本大輝・最高執行責任者(COO)に話を聞いた。

新たな香りとの出合いを
創出する「カラリア」とは

 「カラリア」の事業は、フレグランスのサブスクリプションサービス「カラリア 香りの定期便」、香りに関する情報を紹介する専門メディア「カラリアマガジン」からなる。そして事業の中核となる「カラリア 香りの定期便」には、自分の好みの香りやおすすめのフレグランスが分かる「香水診断」、公式LINEで専属フレグランスアドバイザーがぴったりのフレグランスを提案する「コンシェルジュサービス」がある。「カラリア 香りの定期便」は現在、約130ブランド1000アイテムを取り扱い、月額税込1980円〜、1カ月程度で使い切れる4mLサイズのアトマイザーが届く。「無数にあるフレグランスからどれを選べばいいか悩む」「自分の好みの香りが分からない」といった香り選びの課題を解決すべく、独自開発のアルゴリズムによる好みの香りの分析やおすすめアイテムのレコメンドを提供することで、これまで難しかったオンライン上での香り選びのハードルを下げることに成功している。レコメンドに対するユーザーの満足度は高く、「香水診断」の利用は100万回を超え、「コンシェルジュサービス」の相談数も120万件を突破。「香りの定期便」の継続率98%につながっている。

ユーザーの購買データを蓄積し
香りとの出合いを最適化

WWD:“香りのサブスク”を始めた理由は? 

南木将宏High Link CEO(以下、南木):ファッションやコスメの領域はECでの購買体験が少しずつアップデートされていますよね。これだけ技術が進化している中で、フレグランスは目に見えないという特性上今までオフラインでの購入がメインとなっており、ブランドは購買に関するデータや、お客さまのその後の行動、趣味嗜好などを知ることが困難な状況にありました。五感の一つである嗅覚は、感情や本能にも直接関わる人間にとって重要な感覚でありながら購買体験がアップデートされていない。そこでフレグランスの購買行動データの蓄積と学習を活用したサービスにニーズと勝ち筋があると考え「香りの定期便」を立ち上げました。

WWD:サービス開始から5年目を迎え、現在会員数は約50万人。ユーザーを多く抱えるプラットフォームに成長できた理由は?

南木:成長の理由は大きく2つ。1つ目は、SNSやウェブメディア「カラリアマガジン」で香りの楽しさを伝えられていること。SNSフォロワー数は40万人(22年12月時点)を超えています。また、フレグランスに特化しているメディアを運営しているからこそ、20~30代を中心としたフレグランスへの熱量が高いお客さまに香りの魅力を伝えることができています。ウェブマガジンとInstagram、Twitter、TikTokではそれぞれの媒体特性やユーザーの違いを考慮したコンテンツ作りを行っており、ユーザーニーズに合致した情報を各方面で提供できています。こうした工夫により、サブスクを利用するお客様の約30%がカラリアで人生初めてのフレグランスを買っているという事実もあります。その結果、これまでブランドが接点を持つことのできなかった層にまでリーチできていると考えられます。「フレグランスを試したいけどなかなか一歩を踏み出せない」という人が使用するきっかけにもなっています。ECの香りの領域ではずば抜けたシェアを取れていると自負していますし、結果としてフレグランス市場の裾野を広げられているのではないかと思います。

2つ目は、データを活用して香りとの最適な出合いを提供できていることです。閲覧データや購買データなどを活用しユーザーのニーズに合うフレグランスを提案していますが、中でも質の高い口コミデータを集めることに注力しています。「カラリア」には、お客さまの香りの評価(商品レビュー)を基に好みの香りを分析する「フレグランスプロフィール」機能があります。「香りの評価に基づくおすすめのアイテム」をはじめ、「まだ使っていないけれど好きかもしれない香り」という潜在的なニーズに対する提案も行っています。「フレグランスプロフィール」機能はAIを活用し、口コミを書けば書くほどレコメンドの精度が上がります。そのため、お客さまも自然と口コミを多く書いてくれて、レコメンドの満足度も高くなる。金銭的なインセンティブではなく、“体験”で質の高いデータを集める仕掛けを作ったのが「カラリア」の強みです。

ブランドに購買データと
香りの趣味嗜好の分析を
フィードバック

WWD:ブランドにとって「カラリア」のプラットフォームに参加するメリットは?

岡本大輝High Link COO(以下、岡本):メリットは3つあります。1つ目は、ユーザーの購買行動データと口コミによる香りの趣味嗜好の分析をフィードバックし、可視化できていなかった定量的なデータを得られる点です。購入した商品に対してどう感じたかや、他ブランドで何を買っているかといった情報を把握・分析し、販促支援や商品開発に活用していただけます。

2つ目は、毎月香水にお金を支払うフレグランスに対する熱量が高いユーザーに対してブランドの認知獲得が期待できる点。フレグランスに特化したメディアを活用することで、定期便ユーザー以外にも認知獲得が可能になります。

3つ目は、香りとの出合いを通じてブランドのファン育成が実現できることです。「カラリア」を通じて香水に興味を持ち、お気に入りの香りに出合い、結果としてサブスクユーザーの約40%が「カラリア」利用後にブランド正規店(または公式サイト)で香水を購入しています。さらに、好みの香水を見つけたからサービス利用を止めることはほとんどなく、次の新しい香りとの出合いを探し、見つけたら買い、また探す。そのような流れができていることから、「カラリア」はブランドと共存できるサービスであると信じています。

WWD:成長を続ける中で「カラリア」の課題は?

岡本:ブランドの世界観をオンライン上でどのように実現するかが、今の一番の課題です。ユーザーのいないプラットフォームはブランドにとっても価値がないため、これまではユーザーに支持されるプラットフォーム作りを重視して集客に注力していました。会員数が約50万人のこのタイミングで、ユーザーだけでなくブランドにとっても価値提供できるプラットフォームを目指していきます。私達はさまざまなブランドの製品を多く取り扱っていますが、そのブランドの歴史、パッケージやボトルのデザインなどに込めた思いを表現しきれず、まだまだブランドの魅力を伝えきれていない部分があると自覚しています。今の私たちのやり方に全くこだわりはないため、今後はブランドと共に世界観をどのように作っていくかを熟考しながら、ユーザーには“香り”という価値のある豊かな体験を提供し、ユーザーとブランド、そして「カラリア」の三方よしのプラットフォームの成長を推進していきます。

WWD:今後「カラリア」で注力していくことは。

南木:ブランドへの価値提供に注力する1年にしたいです。保有している大量のデータを活かし、ブランドのマーケティングや商品開発の支援などにも取り組む実績が出てきており、いかに目に見えない香りをデータ化することにニーズがあるのかを日々感じています。「カラリア」だからこそ提供できる価値を最大限提供し、メーカーやブランドと密にコミュニケーションをとりながら日本のフレグランス市場を盛り上げていきたいですね。ユーザーに対しては引き続き、香りという目に見えないものをオンラインでしっかりと伝えていきたいと思います。「香りを楽しむ」という点では、ルームフレグランスやボディーケアなどの要望も多い。将来的には扱うカテゴリーを広げることも検討しています。また、オフラインで実際に香りを手に取ることの重要性は今後も暫く続くと思います。ブランドが伝えたい世界観やこだわりもオフラインの方が肌で感じられるので、オンラインだけでは完結できない点があると思います。メディアを持っている私たちだからこそのオンラインのタッチポイントの強さを活かして、オフラインのショッピング体験とシームレスに連携していくことなどの構想もあります。オンライン上のデータのみならず、小売のデータとの融合やそれを踏まえた香りのDXを実現していきたいです。

ブランドの声を紹介

 サブスク「カラリア 香りの定期便」のローンチ時は30アイテムからスタートし、現在は1000アイテムまで拡大している。新客との出合いやブランドの認知拡大に寄与できることから、メーカーやブランドからの声掛けも増加。今後も顧客体験の向上やブランドへの価値提供など、さらなる成長が見込まれる。ここでは、「カラリア」の魅力や今後への期待など、「香りの定期便」で取り扱う「サウザンドカラーズ(THOUSAND COLOURS)」「ヴァシリーサ(VASILISA)」「シーファー(SHEFAR)」からのコメントを紹介する。

PHOTOS:SHUNICHI ODA
EDIT & TEXT:WAKANA NAKADE
問い合わせ先
High Link
https://high-link.co.jp/contact-partnership

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「ランコム」が次世代ブライトニング美容液を発売 6つの医薬部外品承認効能を取得

 「ランコム(LANCOME)」は2月10日、韓国で人気の美容施術「ウォーターピーリング」から着想した美白美容液“クラリフィック ブライトニング セラム”[医薬部外品](30mL、税込1万6500円/50mL、同2万3100円)を発売する。同商品は「シミ・そばかすを防ぐ」「肌に潤いを与える」「肌を滑らかに整える」「ニキビを防ぐ」「油分バランスを整える」「皮膚を保護する」の6つの点で医薬部外品の承認効能を取得。日本の研究所で開発し特許を取得したフォーミュラは、有用成分を高濃度に配合。みずみずしいテクスチャーが肌に透明感と艶のある輝きをもたらす。

 有用成分は、穏やかに角質ケアするPHA10%、シミを減らし肌のトーンのムラを解消する高純度のナイアシンアミド、肌の酵素活性を促すブナの芽エキスの3つ。厳選した有用成分が肌にやさしく水分補給をしながら、相互に働きかけて肌の明るさと透明感を高める。肌のバリア機能を阻害しないpH5のマイルドな処方となっている。

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【2023年バレンタイン】「ウカフェ」で人気の三毛猫クッキーに限定パッケージ&フレーバー登場

 トータルビューティカンパニーのウカ(UKA)が運営するカフェ「ウカフェ(UKAFE)」は、人気の三毛猫クッキーにバレンタイン限定デザインのパッケージとフレーバーを発売する。1月30日〜2月6日の期間限定で、公式オンラインストア「ウカカウ(ukakau)」で予約販売を受け付けるほか、「ウカフェ」と一部店舗では2月14日まで数量限定販売する。

 クッキーのフレーバーは、ココナッツ(白猫)、ブラウンシュガーコーヒー(薄茶猫)、ラズベリーココア(茶猫)の3種類に加え、フレーバーミックス(三毛猫)をセットする。材料には国産小麦100%の薄力粉、牧草をエサとする牛のミルクから作られたグラスフェッドバター、濃厚な旨味とコクが特徴の奥久慈卵、添加物・保存料不使用の和三盆などを使用した。クッキーは10枚入りで、価格は税込1944円。

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「シャネル」の23年春メイクはシフォンのドレスやパステルツイードから着想 パステルカラーが明るい表情を演出

 「シャネル(CHANEL)」は2月10日、フェザーやシフォンのドレス、夏のパステルツイードからインスピレーションを受けた春のメイクコレクション“デリス パステル ドゥ シャネル”を発売する。春らしい透明感のあるパステルカラーのメイクアイテムが明るい表情を演出する。

 春コレクションでは、人気の4色アイシャドウ“レ キャトル オンブル”(税込9020円)から華やかなパステルカラーがそろう“68 デリス”が登場。パープルやコーラル、イエローなどが目元を鮮やかに彩り、ソフトなパウダーが長時間美しい発色を保つ。ファブリックパターンの繊細なデザインにも注目だ。

 そのほか、チークカラー“ファンテジー ドゥ シャネル”(税込1万450円)、肌に濡れたような艶をプラスするフェイスカラー“ボーム エサンシエル”(全2色、税込各6600円)から数量限定としてとしてコーラルピンクの“ドラジェ”、ラベンダーカラーの“リラ”、眉を一本一本きれいに描けるアイブロウペンシル“スティロ スルスィル ウォータープルーフ”(全3色、税込各5500円)から“814ブラン トープ”“816ブラン ルージュ”“818ブラン ヌワール”が登場する。マットな仕上がりのリキッドリップ“ルージュ アリュール インク”(全2色、税込各5500円)からは、数量限定色として“236グルマンディーズ”“238タンタシオン”、高いケア効果で唇を長時間保護するリップボーム“シャネル ルージュ ココ ボーム”(全2色、税込各4950円)から“928ピンク ディライト”“930スウィート トリート”を発売する。

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「ガウラヴ グプタ」2023年春夏オートクチュール・コレクション

 「ガウラヴ グプタ(GAURAV GUPTA)」が2023年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。

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「ガウラヴ グプタ」2023年春夏オートクチュール・コレクション

 「ガウラヴ グプタ(GAURAV GUPTA)」が2023年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。

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【2023年バレンタイン】「ルイ・ヴィトン」から日本限定と先行販売、2つの財布

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、バレンタインスペシャルエディションの2つの財布を発売した。

 封筒型の“ポルトフォイユ・サラ”(11万2200円税込、以下同)からは日本限定カラーの“ブルーニュアージュ”をローンチし、日本先行販売の“ポルトモネ・ロザリ”(6万500円)はファスナー付きのコインポケット、フラットポケット、2つのカードスロットを備える。

 どちらも素材は、牛革にモノグラム・パターンをエンボス加工したものだ。

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販売員向けのサステナビリティウェビナーを無料開催 ポストコロナの対応策を考える

 ワールド・モード・ホールディングス(WMH)は、ファッション業界で活躍する販売員を対象にしたサステナビリティウェビナーを2月8日20:00~21:00に無料開催する。

 WMHでは、ファッション業界人のサステナビリティへの理解を深め具体的アクションにつなげることを目的に、販売員向けの無料ウェビナーを2020年にスタート。第3回となる今回は、「ファッションの現場から発信するサステナビリティ~ポストコロナにおける業界の変化を知り、行動する~」と題して、ポストコロナの中で販売員が組織や店舗で活用できる対応策について考える。ゲストに向千鶴「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターを迎え、コロナ前後の欧州ファッション業界のサステナビリティに対する考え方の変化を紹介するほか、販売員に必要なサステナビリティの知識などについて事例をもとに考えていく。

 ウェビナーは1000人の定員で、Zoomで無料開催する。参加にはウェブでの申し込みが必要。期間限定でアーカイブ配信も予定する。

■「ファッションの現場から発信するサステナビリティ~ポストコロナにおける業界の変化を知り、行動する~」
開催日時:2月8日20:00~21:00
定員:1000人
費用:無料(Zoom)
参加方法:ウェブ申し込み

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「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」を手掛ける韓国企業CEOに聞くラグジュアリースキンケア誕生秘話 「フレグランスやヘアケアも発売予定」

 バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK以下、バーニーズ)の親会社である米ブランド管理会社のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)は2022年9月、韓国を拠点とするライフスタイル企業グロエントグループ(GLOENT GROUP)と提携し、ビューティブランド「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」を立ち上げた。同ブランドはクレンザー、エッセンス、セラム、クリームからなるスキンケアコレクションとスペシャルケアのフェイシャルマスクをそろえ、日本には22年12月に上陸。「バーニーズ」の店舗とオンラインストアで販売する。ビューティブランドを手掛けるグロエントグループのジャスティン・ソン(Justin Song)CEOに、立ち上げの経緯と今後の計画を聞いた。

WWD:グロエントグループの事業内容は?

ジャスティン・ソン=グロエントグループCEO(以下、ソン):当社はビューティやヘルスケア、プレミアム飲料を扱うライフスタイル関連のプラットフォーム企業と考えてもらえると分かりやすい。「バーニーズ」はライセンスの形態を取っているが自社ブランドも持っている。化粧品の製造についてはOEMメーカーに委託している。今後、海外のブランドを輸入したり、韓国のブランドを輸出したりということも考えている。

WWD:「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」を手掛けた経緯は?

ソン:私はファッションのリテール産業に20年以上携わってきた。ABGのジェイミー・ソルター(Jamie Salter)会長兼最高経営責任者(CEO)と懇意にしており、「もし『バーニーズ』を買い取ったら何をしたいか」とミッションを与えられていた。ABGは、私たちはもちろんファッションの分野で何かをするだろうと思っていた。しかし予想に反して私たちはウエルネスカテゴリーでビジネスをしたいと提案した。ただし、「バーニーズ」ですぐにウエルネスの商品を展開するのは難しいと思ったので、ビューティ商品を考えた。

WWD:ファッションからビューティに参入した理由は?

ソン:私はファッションスクールを卒業しファッションマーケティングで修士号も取得しており、今もファッションが大好きだ。私たちの世代は「バーニーズ」のショップウインドーが教科書のようなものだった。今一番のトレンドは何か、次に来るトレンドは何か、そうしたことを「バーニーズ」で勉強した。しかし最近はそうしたラグジュアリーへのニーズが今後もずっと続くだろうか、ほかにニーズはないだろうかと考えるようになった。そんな考えを巡らすうちにコロナ禍となり、人々が健康に気を使うようになった。もちろん、ファッションはこの先もずっと人々を幸せにすると思うが、私たちはそこに何か一つを足して、よく食べて健康に幸せに暮らすニュー・ラグジュアリー・ライフを示したかった。ファッションの商品を売ったときに消費者が楽しんでくれる喜びはあったが、さらにもう一歩進み少し健康になってもう少し幸せになるものがあるのではないかという考えから「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」を考えた。

ブランドが提案するヘルシーライフの要はノルウェーの水

WWD:ビューティラインの提案に対してABGの反応は?

ソン:そのころアイドルグループのBTSやドラマ「イカゲーム」など、韓国のコンテンツへの関心が高かったこともあり、はじめはKビューティをイメージしたようだった。ところが私たちの「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」の構想は、「ビューティ」「ウエルネス」「ウオーター」の3つをコアバリューに掲げるライフスタイルブランドで、ただ外面だけを美しくするのではなく、体の内側から健康でいることから生まれる美を目指すものだ。悩んだ末に水にフォーカスした。著名な水の博士の言葉から体や肌のさまざまな不調が水分不足から起こることを知った。地球上で最もきれいな水である南極と北極の水に近い水がノルウェーにあると分かり、ノルウェーのさまざまな水源地と交渉を始めた。そして飲料水として商品化できるようになった。さらに体の内面的なエネルギーを保つためのウエルネスプロダクトも作ることになった。その上でスキンケアをすることで美しくなるというのが私たちが提案した真のラグジュアリービューティだ。これをABGのジェイミーに説明したところ、大変驚くとともに共感してくれて「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」を進めることになった。ある程度長期的なビジョンを持ってブランドを育てていけることになっている。

WWD:たくさんの化粧品がある中で、どう差別化し成長戦略を描くか。

ソン:韓国の多くのファッションやビューティブランドは、品質がいいのに価格の競争力がある点を売りにする。しかし私はブランディングの視点からそのように設計していない。それがブランドの持つ力だと思うからだ。だからと言って、商品にただラベルを付けて売っているわけではなく、商品の一つ一つにストーリーがある。それぞれの開発過程ではたくさんのエネルギーと時間を使った。消費者はブランドと商品だけを見て買うのではなく、共感ができるかが決め手になる。だから共感し一緒に育てるブランドを作りたいと思っている。もしかしたらそれがファッション的なアプローチかもしれない。

WWD:スキンケア商品の具体的な開発過程は。

ソン:企画の段階も含めるとローンチまでに2年、実務的な開発期間は1年半ほどだった。ABGはわれわれの提案をほぼ100%賛成してくれて商品開発はスムーズに進んだ。スキンケア商品には北欧で1年に2カ月しか採集できない希少なクラウドベリーを使っている。ビタミンがオレンジの約300倍と優れた成分だ。このクラウドベリーを含めて北欧でしか採れない8つの原料を独自配合し、1年以上を掛けて独自成分GLOCELAコンプレックスを開発した。パッケージもこだわり、世界的なプロダクトデザイナーに依頼しステンレスのパッケージを採用した。環境への配慮や持続可能性の観点から先端を行くことができると思っている。シンプルで未来的なデザインでジェンダーレス、エイジレスも表現している。ABGやバーニーズも大変気に入ってくれた。

韓国・ソウルに旗艦店をオープン

WWD:昨年10月に、韓国・ソウルに「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」の旗艦店をオープンしたが反響は?

ソン:韓国ではビューティ・ファッションビジネスは百貨店のインストアを先にオープンするのが一般的だ。その方が早期にビジネスを成立させるのに効率的だからだ。ただし、ブランドのストーリーを見せるのが難しい。だから私たちは百貨店のインショップ約40店舗分の高い費用を投資して旗艦店を先にオープンした。江南区の高級ショップが並ぶエリアにある3階建ての建物だ。ブランドのストーリーや、既存のビューティブランドと何が違うのか、その価値を見せたかった。オープニングイベントではスポーツ選手やインフルエンサー、ソーシャルメディアに多く来店してもらった。その後もたくさんの人が訪れており、SNSでも自発的なレビュー投稿が多く見られる。

WWD:韓国以外の国に同様のショップを作る予定はある?

ソン:当初はニューヨークに1号店を出したかった。その後日本と韓国で同時出店をと考えていたが、予想よりコロナ禍が長引きソウル店を先にオープンした。日本は「バーニーズ」のショップが既にあり、バーニーズ ジャパンとの協業を最も大切に考えているのでビューティ単独店の出店については十分に議論を重ねていきたい。アメリカに関しては百貨店サックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)とのビジネスが最もプライオリティーが高い。今はブランドが何をしたいか、どういう価値があるかを伝えて、理解が得られるパートナーと取り組んでいきたいと思っている。

WWD:今後の商品展開は?

ソン:フランスでフレグランスの製作を進めており、日本では2月ごろに発売できるのではないか。香りはセラピーの要素があると思っているので、キャンドルやディフューザーなどホームフレグランスカテゴリーに関しては構想がある。またヘアケアも5月ごろに発売する予定だ。20〜30代にも増えている抜け毛の悩みに応える商品だ。ヘアケアも香りにフォーカスし、ストレスから解放される意味を込めている。ブランドとしてウエルネスをテーマにしているので、ヘアケア商品と食品を一緒にパッケージすることも考えている。カラーコスメに関しては、現状では考えていない。「バーニーズニューヨーク ビューティ」がビューティとウエルネスを全て包括するものだと消費者が十分に理解した後に着手する。

WWD:3年後、5年後の中長期的な目標は?

ソン:5年以内に売上高2000億ウォン(約211億円)を目指す。市場はアメリカ、韓国、日本、中国がベースになる。セールスのための拡大やホールセールでの展開は考えておらず、ブランドの基盤を作ることを重視し拡大していく。

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「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」を手掛ける韓国企業CEOに聞くラグジュアリースキンケア誕生秘話 「フレグランスやヘアケアも発売予定」

 バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK以下、バーニーズ)の親会社である米ブランド管理会社のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)は2022年9月、韓国を拠点とするライフスタイル企業グロエントグループ(GLOENT GROUP)と提携し、ビューティブランド「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」を立ち上げた。同ブランドはクレンザー、エッセンス、セラム、クリームからなるスキンケアコレクションとスペシャルケアのフェイシャルマスクをそろえ、日本には22年12月に上陸。「バーニーズ」の店舗とオンラインストアで販売する。ビューティブランドを手掛けるグロエントグループのジャスティン・ソン(Justin Song)CEOに、立ち上げの経緯と今後の計画を聞いた。

WWD:グロエントグループの事業内容は?

ジャスティン・ソン=グロエントグループCEO(以下、ソン):当社はビューティやヘルスケア、プレミアム飲料を扱うライフスタイル関連のプラットフォーム企業と考えてもらえると分かりやすい。「バーニーズ」はライセンスの形態を取っているが自社ブランドも持っている。化粧品の製造についてはOEMメーカーに委託している。今後、海外のブランドを輸入したり、韓国のブランドを輸出したりということも考えている。

WWD:「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」を手掛けた経緯は?

ソン:私はファッションのリテール産業に20年以上携わってきた。ABGのジェイミー・ソルター(Jamie Salter)会長兼最高経営責任者(CEO)と懇意にしており、「もし『バーニーズ』を買い取ったら何をしたいか」とミッションを与えられていた。ABGは、私たちはもちろんファッションの分野で何かをするだろうと思っていた。しかし予想に反して私たちはウエルネスカテゴリーでビジネスをしたいと提案した。ただし、「バーニーズ」ですぐにウエルネスの商品を展開するのは難しいと思ったので、ビューティ商品を考えた。

WWD:ファッションからビューティに参入した理由は?

ソン:私はファッションスクールを卒業しファッションマーケティングで修士号も取得しており、今もファッションが大好きだ。私たちの世代は「バーニーズ」のショップウインドーが教科書のようなものだった。今一番のトレンドは何か、次に来るトレンドは何か、そうしたことを「バーニーズ」で勉強した。しかし最近はそうしたラグジュアリーへのニーズが今後もずっと続くだろうか、ほかにニーズはないだろうかと考えるようになった。そんな考えを巡らすうちにコロナ禍となり、人々が健康に気を使うようになった。もちろん、ファッションはこの先もずっと人々を幸せにすると思うが、私たちはそこに何か一つを足して、よく食べて健康に幸せに暮らすニュー・ラグジュアリー・ライフを示したかった。ファッションの商品を売ったときに消費者が楽しんでくれる喜びはあったが、さらにもう一歩進み少し健康になってもう少し幸せになるものがあるのではないかという考えから「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」を考えた。

ブランドが提案するヘルシーライフの要はノルウェーの水

WWD:ビューティラインの提案に対してABGの反応は?

ソン:そのころアイドルグループのBTSやドラマ「イカゲーム」など、韓国のコンテンツへの関心が高かったこともあり、はじめはKビューティをイメージしたようだった。ところが私たちの「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」の構想は、「ビューティ」「ウエルネス」「ウオーター」の3つをコアバリューに掲げるライフスタイルブランドで、ただ外面だけを美しくするのではなく、体の内側から健康でいることから生まれる美を目指すものだ。悩んだ末に水にフォーカスした。著名な水の博士の言葉から体や肌のさまざまな不調が水分不足から起こることを知った。地球上で最もきれいな水である南極と北極の水に近い水がノルウェーにあると分かり、ノルウェーのさまざまな水源地と交渉を始めた。そして飲料水として商品化できるようになった。さらに体の内面的なエネルギーを保つためのウエルネスプロダクトも作ることになった。その上でスキンケアをすることで美しくなるというのが私たちが提案した真のラグジュアリービューティだ。これをABGのジェイミーに説明したところ、大変驚くとともに共感してくれて「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」を進めることになった。ある程度長期的なビジョンを持ってブランドを育てていけることになっている。

WWD:たくさんの化粧品がある中で、どう差別化し成長戦略を描くか。

ソン:韓国の多くのファッションやビューティブランドは、品質がいいのに価格の競争力がある点を売りにする。しかし私はブランディングの視点からそのように設計していない。それがブランドの持つ力だと思うからだ。だからと言って、商品にただラベルを付けて売っているわけではなく、商品の一つ一つにストーリーがある。それぞれの開発過程ではたくさんのエネルギーと時間を使った。消費者はブランドと商品だけを見て買うのではなく、共感ができるかが決め手になる。だから共感し一緒に育てるブランドを作りたいと思っている。もしかしたらそれがファッション的なアプローチかもしれない。

WWD:スキンケア商品の具体的な開発過程は。

ソン:企画の段階も含めるとローンチまでに2年、実務的な開発期間は1年半ほどだった。ABGはわれわれの提案をほぼ100%賛成してくれて商品開発はスムーズに進んだ。スキンケア商品には北欧で1年に2カ月しか採集できない希少なクラウドベリーを使っている。ビタミンがオレンジの約300倍と優れた成分だ。このクラウドベリーを含めて北欧でしか採れない8つの原料を独自配合し、1年以上を掛けて独自成分GLOCELAコンプレックスを開発した。パッケージもこだわり、世界的なプロダクトデザイナーに依頼しステンレスのパッケージを採用した。環境への配慮や持続可能性の観点から先端を行くことができると思っている。シンプルで未来的なデザインでジェンダーレス、エイジレスも表現している。ABGやバーニーズも大変気に入ってくれた。

韓国・ソウルに旗艦店をオープン

WWD:昨年10月に、韓国・ソウルに「バーニーズ ニューヨーク ビューティ」の旗艦店をオープンしたが反響は?

ソン:韓国ではビューティ・ファッションビジネスは百貨店のインストアを先にオープンするのが一般的だ。その方が早期にビジネスを成立させるのに効率的だからだ。ただし、ブランドのストーリーを見せるのが難しい。だから私たちは百貨店のインショップ約40店舗分の高い費用を投資して旗艦店を先にオープンした。江南区の高級ショップが並ぶエリアにある3階建ての建物だ。ブランドのストーリーや、既存のビューティブランドと何が違うのか、その価値を見せたかった。オープニングイベントではスポーツ選手やインフルエンサー、ソーシャルメディアに多く来店してもらった。その後もたくさんの人が訪れており、SNSでも自発的なレビュー投稿が多く見られる。

WWD:韓国以外の国に同様のショップを作る予定はある?

ソン:当初はニューヨークに1号店を出したかった。その後日本と韓国で同時出店をと考えていたが、予想よりコロナ禍が長引きソウル店を先にオープンした。日本は「バーニーズ」のショップが既にあり、バーニーズ ジャパンとの協業を最も大切に考えているのでビューティ単独店の出店については十分に議論を重ねていきたい。アメリカに関しては百貨店サックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)とのビジネスが最もプライオリティーが高い。今はブランドが何をしたいか、どういう価値があるかを伝えて、理解が得られるパートナーと取り組んでいきたいと思っている。

WWD:今後の商品展開は?

ソン:フランスでフレグランスの製作を進めており、日本では2月ごろに発売できるのではないか。香りはセラピーの要素があると思っているので、キャンドルやディフューザーなどホームフレグランスカテゴリーに関しては構想がある。またヘアケアも5月ごろに発売する予定だ。20〜30代にも増えている抜け毛の悩みに応える商品だ。ヘアケアも香りにフォーカスし、ストレスから解放される意味を込めている。ブランドとしてウエルネスをテーマにしているので、ヘアケア商品と食品を一緒にパッケージすることも考えている。カラーコスメに関しては、現状では考えていない。「バーニーズニューヨーク ビューティ」がビューティとウエルネスを全て包括するものだと消費者が十分に理解した後に着手する。

WWD:3年後、5年後の中長期的な目標は?

ソン:5年以内に売上高2000億ウォン(約211億円)を目指す。市場はアメリカ、韓国、日本、中国がベースになる。セールスのための拡大やホールセールでの展開は考えておらず、ブランドの基盤を作ることを重視し拡大していく。

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「メゾン マルジェラ」で燃え「ダブレット」で凍えた気温0度の最終日 2023-24年秋冬メンズコレ取材24時Vol.9

 2023-24年秋冬コレクションサーキットは、メンズからスタート。「WWDJAPAN」は現地で連日ほぼ丸一日取材をし、コレクションの情報はもちろん、現場のリアルな空気感をお伝えします。担当は、前シーズンのメンズと同様に大塚千践「WWDJAPAN」副編集長とパリ在住のライター井上エリのコンビ。パリメンズはいよいよ最終日を迎え、連日のハードな取材で満身創痍の2人ですが、最後まで心は枯らさずリポートを続けました。

10:00 「ルドヴィック デ サン サーナン」

 ファッション業界は主に、春夏と秋冬という2シーズンに分かれて動きます。最近は持続可能性の観点から、シーズンのサイクルを再考する動きが活発になっているものの、現状は2シーズンが軸であることは変わりません。そして、持続可能性とは全く異なる角度でシーズンの概念を超越するのが「ルドヴィック デ サン サーナン(LUDOVIC DE SAINT SERNIN)」です。この日の最低気温は0度。でも、フロントローはタンクトップです。寒そうだとかツッコむのは、もはやナンセンス。ブランドやファンにとって、肉体こそがファッションであり、ファッションこそ肉体なのですから。

 コレクションは、デザイナーのデ・サン・サーナンがファッションに目覚めた当時の衝動を思い返し、丁寧な手作業によって形にしていきます。3週間かけて生地の糸を一本ずつほぐしたシャギー素材のワイドパンツや、余剰在庫を再利用したリブ編みのニット、動きに合わせて繊細なうねりが生じるスカートなどを、ほぼ裸のモデルがまといます。デ・サン・サーナンは「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」の新クリエイティブ・ディレクターに決まり、3月にはデビューショーを控えています。その手腕がいつも以上に問われる今シーズンも、やはりブリーフ一丁のスタイルが登場。もう一度言います、この日の最低気温は0度。ブレません。賛否両論あるスタイルですが、一目見てそれと分かる個性は群を抜いています。何より、フロントローのタンクトップたちの目が輝いていたのが、固定ファンを掴んでいる何よりの証拠でしょう。後日、小雨がぱらつくマレ地区で偶然すれ違ったデ・サン・サーナンは、きれいなチェスターコートにマフラーをぐるぐる巻きにしていました。

11:30 「ダブレット」

 次は「ダブレット(DOUBLET)」の会場に向かいます。場所は、「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」と同じ住所で屋内ロケーションは想像できたので、少し早めに向かって暖を取りながら、トイレをすませる予定でした。目的地に近づいていくと、屋外の像にバルーンを飾った予想外の光景が徐々に広がっていきます。「……外か」と、誰かが消えてしまいそうなか細い声で漏らしました。何度も言いますが、この日の最低気温は0度。取材した屋外のショーは「ルメール(LEMAIRE)」以来、2ブランド目です。エントランスに着くと、めちゃくちゃ厚着をした防寒対策ばっちりのPRが、元気いっぱいに「外なんです!すみません!」と笑います。「カカロットー!」のテンションで、「ダァブレットー」と心で叫びながらも、何も起こらないショーなんて、「ダブレット」のショーではありません。そして、優しい井野将之デザイナーらしく、ゲストにはブランケットをちゃんと配る心遣い。でも、ブランケットがペラッペラで全然暖かくありません。ダァブレットー。

 遊園地のような屋外セットで約30分待った後、いよいよショーがスタートしそうな雰囲気。すると、ネズミやトラ、クマなどのタイツをまとったキャラクターが登場し、ゲストに愛想をふりまいたり、ダンスしたりしています。文字にするとまるでテーマパーク風なのですが、キャラクターたちがリアルすぎて全然かわいくありません。この狂気と笑いが入り混じる空間で、中央に腰掛けていたピンクのクマの着ぐるみが頭を外します。そこでBGMがハードロックに一変し、クマに扮したモデルのUTAさんが早足で駆け抜けていくという、まさかのファーストルック。しかも着ぐるみの頭がバッグになってるし。

 その後も、コートの裾近くのボタンをとめるとロンパースのようになる“履けるコート”や、雪が降り積もったような素材感で編み目の穴がはっきり分かるほどありのままにざっくり編んだ“穴と雪の超多いニット”、森林惑星の巨人のように長くも短くもない中毛ばかりで全体を覆った“中ばっかセットアップ”、魚の尾ヒレのような形で履くと人魚のように見える可能性も“あり得るスカート”など、爆笑アイテムが連続します。コスチュームぎりぎりのラインを行ったり来たりしながら、よく見ると、クマが肩車している風のパンツや、手袋を超巨大化させてチューブトップドレス風にするなど、アイデアと技術のレベルが相当高い。特に秀逸だったのは、「スイコック(SUICOKE)」とコラボした“コウモリシューズ”。写真では分かりづらいのですが、シューズの両サイドに付くテープを外すとコウモリが羽を広げた状態になり、羽をたたむとシューズになるのです。

 フィナーレでは、シリアスな表情だったモデルたちがにこやかに手を振りながら現れました。“怪物”と呼ばれ、恐れられる存在も、実は人間の固定観念なのではないか。お互いの違いを認め合い、共存する世界になれば、もっとハッピーになるのではないか――そんな井野デザイナーの、多様性への思いが込められていたのです。見る人、着る人を楽しませたいという「ダブレット」チームらしい演出に心は温まり、体はキンキンに冷え切っていました。ゲストの命綱となったペラッペラのキャラクター入りブランケットは、今回の演出に合わせるために100円ショップで大量に仕入れてきたのだとか。ダァブレットー。

14:00 「サカイ」

 「サカイ(SACAI)」が、パリメンズに3年ぶりに帰ってきました。マレ地区のル・カロ・デュ・タンプル(Le Carreau du Temple)の会場内は、真っ黒の砂を敷き詰めたシンプルな装飾。ゲストのラッパー待ちで、約50分遅れてショー開始を告げる音楽が流れ始めました。「あれ、これ何の曲だっけ?絶対知ってるのに」と、頭を抱えたまま数ルック目の前を通り、ようやく映画「インターステラー(Interstellar)」のオリジナルサウンドトラックであることに気が付きました。同映画の登場人物の装いやキーとなるモチーフがルックで表現し、作品のファンである私の心をくすぐります。

 主人公が着用していた「カーハートWIP(CARHARTT WIP)」と、2010年からの約3年にわたるコラボレーション以来となる「モンクレール(MONCLER)」との再タッグ、さらに「ナイキ(NIKE)」との協業も披露し、気分は最高潮です。ショーは、メンズ23-24年秋冬&ウィメンズ23年プレ・フォール・コレクションのミックスでした。コラボレーションの背景やコレクションに込めた思いを阿部千登勢デザイナーに聞いたので、別記事のリポートでぜひご覧ください。

15:00 「ナマチェコ」

 「サカイ」のショーが終わる頃には、すでに次の「ナマチェコ(NAMACHEKO)」のショー開始時間。デモが行われる日曜日のパリは、大渋滞するのが通例です。車を避けて電車に飛び乗り、「ナマチェコ」のショー会場エスパス・ニーマイヤー(Espace Niemeyer)に到着したのが15時45分。着席するとすぐにショーが始まりました。ギリギリセーフ。

 今季は、“Middle Age Grunge”と銘打って、1980年代半ばにシアトルで誕生したグランジの美学に視線を向けました。洋服はねじれ、回転し、非対称となり、伝統的なスタイルに反発するかのようなパンク精神を感じさせます。プリーツドレスやワンショルダーピースを、ニットのボディスーツとスタイリング。深い色を組み合わせたカラーパレット含め、一歩間違えるとトゥーマッチになりかねないギリギリのラインを攻め、キッチュな魅力を放っていました。一方で、ワンハンドルのレザーバッグは、クラシックにもパンクにも適応しそうなアイテム。「ナマチェコ」のバッグを欲しいと思ったのは初めてです。

 2018年のデビュー当初は、「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」の元ヘッドパタンナーが加わったこともあり“次期ラフ・シモンズ”と言われていました。現在もシルエットこそ異なれど、生地の選び方やアーティーなディテール、配色にはどこか共通点が感じられ、価格帯次第では「ラフ・シモンズ」の顧客が「ナマチェコ」に移る可能性はありそうです。

16:00 「キコ コスタディノフ」

 またも移動は早足で、パリ市内を通る唯一の特急電車RERに乗車。「キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」の会場であるアンリ4世高等学校へ向かいます。押し押しのスケジュールはここでも取り戻せず、45分遅れでショーが始まりました。図書館内に設けた高台のランウエイを、モデルが時折立ち止まってはポーズを取る、最近ではあまりないショーのスタイル。特に、メンズではなかなか見かけません。

 デザイナーのキコ・コスタディノフは今季、メンズウエアの限定的な枠の中で新しいアイデアを表現するため、前衛的なウィメンズの服飾史をたどったといいます。最もインスパイアされたのは、フランス人デザイナーのアン・マリー・ベレッタ(Anne-Marie Beretta)や、ミラノ発「クリツィア(KRIZIA)」、アメリカ人コスチュームデザイナーのアイリーン・レンツ(Irene Lentz)、クチュリエ姉妹による「ソレル フォンタナ(SORELLE FONTANA)」。そして、ディアナ・ファニング(Deanna Fanning)とローラ・ファニング(Laura Fanning)の双子姉妹が手掛ける、「キコ コスタディノフ」のウィメンズラインのデザインコードも踏襲したと述べています。

 ウィメンズウエアが良いバランスでメンズウエアへと溶け込み、全体として親しみやすく、柔らかくなったような印象を受けました。ややバルーンになったシャツドレスにケープショルダーを取り付け、ジャケットとスカートをドッギングしたようなコートと、ハンドニットのスカーフとヘッドピースがコレクションに柔らかさをもたらします。ストリートウエアとは少し距離を取り、伝統的なテーラードスーツを、幾何学的なモチーフと鮮やかな色の組み合わせで再解釈。シルエットに変化を与えたジャケットやボトムスに備えたストラップが、構築的なディテールと機能性を兼ね備えたブランドらしさを感じさせました。

 「キコ コスタディノフ」のコレクションは、いつもアニメ「機動戦士ガンダム」を想起させます。なんとなく登場キャラクターのユニホームが頭に浮かぶんですよ。コスタディノフはかなりの親日家なので、影響を受けているのかなと勝手に想像しつつ、共感してくれる人がいるとうれしいです。

17:00 「ターク」

 日本人デザイナーのトリを務めるのは、森川拓野デザイナーの「ターク(TAAKK)」です。前シーズンはパリメンズ初日にスケジュールされていたのが、今回は最終日に移動し、期待と不安を抱えながらの本番となりました。森川デザイナーの覚悟を見届けようとこちらも力が入っていたものの、ここでまさかの“BB号”ドライバートラップが発生。前のショーから20分だったはずの移動時間が、倍ほどかかっています。ほぼ同時に出発したほかの“BB号”はとっくに着いているのに、われわれが乗り込んだバスだけなかなかたどり着かない。ただでさえ押しているのに、今度こそ絶対に無理だ。そう諦めていたら、ショーの演出を手掛けたKuRoKoの齋藤隆城さんが「待ちます」と粘ってくれていたそうで、今シーズン最後にして最大のギリギリセーフで駆け込みました。

 ショーがスタートすると、音楽家の黒瀧節也さんによるBGMは、軽快なドラムが強く響くアップテンポなリズム。今シーズンは、強く、より強く前進していきたいというブランドの姿勢が伝わってきます。その前のめりなスタンスは、テキスタイルでも明らかです。プリントを何回も重ねることでレザーに見立てたライダースジャケットは裾に向かって徐々にウールのテーラードジャケットへと変わり、ジャカードの総柄テーラードは裾に向かってMA-1へと姿を変えます。これまで開発したテクニックを継続させながら、色、柄、仕上げで思い切りフルスイング。「ターク」のテキスタイルは、展示会に行くとすごさが分かります。逆に、ショーだけだと伝わらない部分もあるのは、デザイナー本人もきっと理解しているのでしょう。ショーという瞬間勝負で爪跡を残してやろうという覚悟を感じました。生地を波型に引き裂いたような技法や、編みのテンションの変化でクラッシュを表現したニットなどは、グランジ風味の荒っぽさこそあれど、それさえもスタイルの強さに転換していきます。

 印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホ(VINCENT WILLIEM VAN GOGH)の、力強い筆のストロークと鮮やかな色彩を服で再現するかのように、抽象的でありながらリアルで、限りなく生っぽくありながら繊細な技法を忍ばせる。そんな強いアイテムが連続し、フィナーレまで駆け抜けました。森川デザイナーもダッシュしていきました。ショー後にはモデルを並ばせて、ゲストに素材をじっくり見てもらう前回同様の演出。デザイナーに、素材についてじっくり聞きたいところですが、ここは海外ジャーナリストやバイヤーとコミュニケーションするのがブランドには大事です。日本でまた話を聞きたいと思います。

18:30 「ラゾシュミドル」

 19年からパリメンズに参加する、ドイツとスウェーデンが拠点のメンズブランド「ラゾシュミドル(LAZOSCHMIDL)」のショーに初めて出席しました。会場は高等学校の体育館。ショー用の照明は設けておらず、ライティングがかなり悪いというのが第一印象です。着席するゲストの顔ぶれをチェックすると、各会場で見かけるファッション業界人はほとんどおらず、おそらくデザイナーの友人たちばかり。なんだか良くない予感……は的中し、共感できる要素が一つも見当たらないままショーが閉幕しました。

 コレクションノートには、「生存、幸福、美しさの基本的なニーズを探求したコレクション」と記しています。レインコートや防水素材のウインドブレーカーや、禁断の果実をプリントしたインターシャニットウエア、バラを描いたスイムスーツ風のウエアにフォーファーのコートをまとったルック――私の頭にはクエスチョンマークだけが浮かびます。花柄ブリーフに、ビニール素材のレインコートを着用したルックは、素材感と頭にかぶったフード、足元のスニーカーとの組み合わせが不協和音を奏で、正直不快感すら覚えるほど。「ロエベ(LOEWE)」や「プラダ(PRADA)」のような、哲学的で難解なコレクションを読み解くのは好きなタイプなのに、「ラゾシュミドル」の難解さはそれとは異なるもの。美しさや目新しさがなければ、引かれません。こんなに心揺さぶらないショーもひさびさだったので、ある意味おもしろみはありました。

20:00 「メゾン マルジェラ」

 いよいよパリメンズのラストを飾る「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の時間がやってまいりました。ここまで長かった。会場は、昨年移転したという新社屋。エントランスをくぐると、早速すごいことになっています。昨年7月に劇場で発表した、オートクチュールラインに相当する“アーティザナル”コレクションの世界観をインスタレーションで再現しているではありませんか。一部の限られた招待客しか見られないのはもったいないぐらい、細部に至るまで作り込んでいます。この意図は、ブランドが念頭に置く“クリエイティブ・ピラミッド”をゲストの感覚にインプットするため。具体的には、ゲストはこの日ピラミッドの頂点である“アーティザナル”コレクションをセットで体感した後、その下に広がるプレタポルテ“コーエド”コレクションのショーを見て、さらにその下に広がる“アヴァン・プルミエール”のインスタレーションを屋上で体験する仕掛け。同ブランドの“タビ(Tabi)”シューズや香水が市場に広く浸透しているからこそ、コマーシャルの源泉には、コアなクリエイションが存在するというアピールでもあるのでしょう。面白いのは、“クリエイティブ・ピラミッド”の上から下へと順を追って体験していくのに、ゲストたちは地下から屋上へと上っていくこと。感性を試されている気がして、ゾクソクするではありませんか。

 今回のショーで披露する23年“コーエド”コレクションには、男女両方のモデルが登場。ショーの日程はパリメンズ最終日であり、オートクチュール・ファッション・ウイークの前日でもあります。つまり、メンズとウィメンズの関係者が両方来られるタイミングでの開催を狙ったのでしょう。メンズのファッション・ウイークでは見かけないアナ・ウィンター(Anna Wintour)米「ヴォーグ」編集長兼コンデナスト(CONDENAST)アーティスティック・ディレクターらも来場していました。

 コレクションは、マックス・ブロン(Max Brhon)の“The Future”をBGMにスタートします。“This is the Future”“Revolution”と繰り返す音楽のように、奇抜なスタイルをメゾンのコード“ワーク・イン・プログレス”“デコルティケ”などに沿って構築していきます。クリエイションは、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)が過去の幸せな記憶を振り返り、みんな大好きミッキーマウスにたどりついたことが出発点。シャツのヨークをミッキーの耳のようにくり抜いたディテールは“ロールシャッハ・カット”と名付け、フリンジをあしらってウエスタン風に仕立てます。たびたび登場するミッキーマウスのアイテムは、ビンテージアイテムや余剰素材をアップサイクルして提案するライン“レチクラ”のもので、全てユニークピース。花柄のテキスタイルやキャラクターの刺しゅう、仮縫いのようなステッチ“ワーク・イン・プログレス”の仕立て、色あせたような淡いカラーリングは、家族の服を譲り受けたようにノスタルジックでありながら、服をくり抜く“デコルティケ”を多用するなど、破壊的なエッセンスも含みます。

 ミッキーマウスやカウボーイといったアメリカンなムードを、毛織物ブランド「ペンドルトン(PENDLETON)」とのコラボレーションがさらに後押し。“アーティザナル”で披露した、土ぼこりをかぶったような装飾はプリントで再現し、カウボーイのスタイルになじませます。表面的には自由の国のムードを打ち出しながら、シフォンやチュールなどの柔らかい素材を多用したり、服のベースは欧州的ドレスコードを引用したりし、対極のものを切り貼りで遊ぶかのように軽やかに融合。もはやこれは服なのか、作品なのか。そこに、シーズンや性差の概念はありません。確かなのは、アイテム単品で見るとちゃんとプレタポルテだったこと。奇抜なスタイリングやモデルの個性的なウォーキングに目が行きがちですが、つま先がアーモンド型に進化した“タビ”シューズやバッグなどを含め、市場へのキャッチーな提案はしっかり押さえている印象でした。

 ショーが閉幕すると、ゲストたちは屋上に上がり、最後に“アヴァン・プルミエール”の映像インスタレーションを体感します。遠くに輝くエッフェル塔を眺めながら、メンズのファッション・ウイークがフィナーレを迎えました。同時に、オートクチュールの開幕を迎えます。これからもファッションは止まることなく、人々の感情を揺さぶりながら、どんどん進化していくのでしょう。激動の日々を振り返りながら、心が熱くなった最低気温0度の夜でした。

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2023年のデニムトレンドはアンチカジュアルな“常識破り”が鍵【2023年春夏トレンド】

 デニムトレンドが続く中、2023年春夏はアンチカジュアルの“脱・普段着”化が進みそうです。“デニムonデニム”をはじめ、スーツやドレスのようにまとうスタイリングが加速。ストリートスタイルの象徴だったデニムをきれいめに格上げするアレンジが、今季流デニムルックの着こなし方程式です。

 「ミュウミュウ(MIU MIU)」のセットアップは、スーツライクな組み合わせが“アンチカジュアル”のたたずまい。ジャケットにはラペル(下襟)が備わっています。Gジャンとは違う端正なシルエットと、ベルトを巻きながらもローライズで気取らないパンツの裾の折り返しが調和。こなれた雰囲気に仕上がりました。他にも2023年春夏に向けて、定番のデニムにひとひねり加えたバリエーションが相次いで提案されています。今回は、新たなスタイリングを打ち出した有力ブランドのルックを紹介します。

デニムの“スリーピース”で
きれいめ、かつタフネスなムード

 ジャケットとボトムスのデニム・セットアップはおなじみですが、今季はスリーピースが登場。スーツのような“きちんと感”が生まれ、意外性のある見え具合に。ジャケットをコートに置き換えたバリエーションも選べます。

 「クロエ(CHLOE)」のスリーピースはロングコートとビスチェ、ワイドパンツの組み合わせ。コンパクトなビスチェと、ボリューミーなコートのアンバランスな量感が着やせ効果を引き出しています。全身に添えられた大ぶりのハトメがハードな雰囲気も演出。デニムでまとめた統一感と、タフな表情のずれ加減が味わい深い印象をまとわせています。

ノースリーブでドレッシーに
腰巻きでめりはりを強調

 ノースリーブのデニムジャケットはワイルドに見えがちですが、ワンピース風にアレンジすれば、ドレッシーにまとえます。デニムルックをカジュアルに見せない着こなしの好例です。

 「バーバリー(BURBERRY)」の“デニムonデニム”は、ドレスライクなコーディネート。ノースリーブのジャケットに袖を生かした腰巻きで、めりはりを加えています。ワイドパンツはデニムの布をたっぷり遊ばせて、フレアスカートのような裾アクションを呼び込みました。デニム生地の裏地が動くたびに揺らめき、色の濃淡を印象付けています。

ロングコートで縦長シルエット
クラフトな質感をミックス

 ジーンズで見慣れたデニム特有の風合いには、デイリー感が漂います。しかし、デニム仕立てのスーツやドレスでも分かる通り、実はデニム生地の質感は多彩。きれいめルックに仕上げやすいアイテムも登場してきました。

 「トッズ(TOD'S)」のセットアップは、ロングコートとパンツの縦長コンビネーションでジェンダーレスな装い。淡いブルーのデニム生地をつぎはぎに縫い合わせ、アップサイクル風の仕立てもクラフト感を思わせます。異なる生地の質感がロングコートに動きをもたらし、あえてラフに始末した裾や縫い合わせが、気取らない雰囲気を醸し出しています。

ダメージ加工×キラキラアイテムで
ゴージャスさを演出

 ダメージ加工を施したジーンズはストリート感が強いので、大人っぽくまとうには、ゴージャスなきらめきアイテムとの組み合わせが得策。ダメージ加工も装飾に見えるよう視線を引き込むスタイリングが肝心です。

 「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」は正面にダメージ加工を施したデニムパンツを主役に、デニムコートとのセットアップを披露しました。コートはあえて肩からずらして大胆な着こなし。パンツも、ウエスト部分が2枚重ねになったトリッキーなデザインです。さらに、ブラトップとショーツ、シューズ、バッグを煌めくシルバーで統一し、ゴージャスな雰囲気に。多彩な仕掛けで、ダメージ部分もグラマラスに演出する手法です。

色や加工でプレイフルに
ヴィンテージ感を上乗せ

 デニムといえば、インディゴブルーやホワイト、ブラックがおなじみですが、さらにカラーバリエーションも広がってきました。装飾のあるディテールはリッチなムードを上乗せして、デニムルックの格上げに役立ちます。

 「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」が提案したのは、ラベンダー色に染めたデニムのセットアップ。手の込んだダメージ加工で、古着風なたたずまいに。ぼろぼろの風合いがかえってリュクスに映る演出です。ジャケットはクロップド丈で、適度に素肌見せ。細ベルトを巻いて、“きちんと感”も添えました。

カーゴパンツ風のボトムスで
“脱・デニム”のセットアップ

 大胆なカラーリングでデニムらしさを薄めるアイテムが増えてきました。アートライクなプリントや染めを盛り込み、セットアップを“着るアート”に見せる演出も。2023年のトレンドと期待されるカーゴパンツは、デニム生地とも好相性です。

 アイキャッチーな染め柄を全体にあしらったのは、「フェラーリ(FERRARI)」のセットアップ。タイダイ風のむらが印象的です。張り出したポケットが目立つパンツは、“トレンドボトムス”に浮上してきたカーゴパンツ風。袖まくりやチラ腹見せでヌケ感を出して、イヤリングやバングルでグリッター感をプラス。赤のチェーンバッグでエレガントさも盛り込みました。

 新感覚の“デニムonデニム”は、全身でデニムらしさをアピールしながらも、今までになかったようなアレンジを試しています。本来の持ち味である気取らない素材感とは対照的な、アンチカジュアルのムードやドレッシーさなどをクロスオーバーさせる着こなしがポイント。デニムドレスやデニムスーツと呼びたくなる新ルックで、今年のデニムコーデをバージョンアップしてみてはいかがでしょう。

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「アルマーニ ビューティ」の“リップ パワー”から温かみのある3つの新色が登場

 「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」は2月10日、リップスティック“リップ パワー”から新色を発売する。価格は税込5500円で、温かみのあるディープ ローズウッドとピンクヌード、ワームピーチの3種類をそろえる。

 “リップ パワー”は、唇の輪郭を描きやすいドロップ型の先端が特徴。ブランド独自のポリマー技術で2種類のオイルを配合しているため、ロングウエアと軽やかなつけ心地をかなえる。また鮮やかな発色をキープしながら保湿力を実現し、唇を優しく保護する。

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「サカイ」は映画「インターステラー」に共鳴する 全てを超越する“愛”をファッションに込めて

 「サカイ(SACAI)」は、パリ・メンズ・ファッション・ウィークでメンズの2023-24年秋冬シーズンとウィメンズ23年プレ・フォール・コレクションを発表した。パリ・メンズでショーを開催するのは3年ぶり。今季は、クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)監督の映画「インターステラー(Interstellar)」を着想源に、「カーハート WIP(CARHARTT WIP)」や「モンクレール(MONCLER)」「ナイキ(NIKE)」とのコラボレーションを披露した。

映画を想起させるさまざまな要素

 コレクションは、「インターステラー」の断片を「サカイ」のコレクションにハイブリッド。BGMを含め、映画の要素をさまざまな部分に散りばめた。宇宙服の冷却下着のように体に密着する、ネオプレン素材のアシンメトリーなドレスでショーが開幕。分解・再構築したパファージャケットや誇張したAラインのオーバーコート、マルチポケットのワークウエアといったアウターが強い存在感を放った。

 ワークウエアとミリタリーウエアを軸とした構成は、元空軍エンジニアだった映画の主人公ジョセフ・クーパーの経歴と重なった。スカートとMA-1の融合は、肩のストラップを外してロングドレスになる仕掛けがあり、トレンチコートとブレザー、ダウンベストとムートンジャケット、2つのムートンライダースを劇中のエンデュランス号のように高い技術でドッキングさせて独自のシルエットを生み出し、オレンジを用いたスタイルはヒュー・マン博士を想起させる。ボンバージャケットやシフォンのドレスには、作品の重要な要素であるモールス信号や、マーフィー・クーパー“マーフ”の部屋の本棚をプリントした。

 中盤には、クーパーが着用した「カーハート WIP」のチョアジャケットをMA-1と組み合わせ、独特なフレアラインを描く。ドローストリングのパーカコートにはフリースをハイブリッドしたほか、ニットウエアやバッグも登場した。カジュアルなルックに合わせたスニーカーは、“ナイキ エア フットスケープ(Nike Air Footscape)”を「サカイ」流にアレンジした“マグマスケープ(Magmascape)”。ダブルレーシングと分厚いトレッキングソールが特徴だ。

コレクションで伝えたかったこと

 終盤には、「モンクレール」と再びタッグを組んだアイテムを披露した。背負えるダウンジャケットとテーラードをドッキングし、プリーツドレスやセットアップとスタイリング。ディテールにメタリックな素材を用いたり、宇宙服を思わせるホワイト一色にしたりし、未来的要素を盛り込んだ。ショー後のバックステージで阿部千登勢デザイナーは、「70周年を迎えた『モンクレール』が、未来の70年へと目を向けるその意欲に共感した。未来をテーマにした『インターステラー』とのつながりもあり、私が今最も表現したいことだった」とコラボレーションの背景について語った。

 「『インターステラー』で描かれる愛と未来の表現が、今の時代にリンクすると感じた。主人公のように、どんな困難にも立ち向かっていく姿勢を、コレクションを通して伝えたかった」と阿部デザイナー。5型のみのコレクションからスタートした「サカイ」の歴史を振り返ると、阿部デザイナーこそ最も困難を乗り越えてきたデザイナーの一人である。未来は常に予測不可能だ。しかし「サカイ」の高い技術とバランス感覚、そしてファッションや人への愛は、これからも異なるスタイルを超越し続けていくのだろう。

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「エルメス」「ロエベ」で天国を見て、あの問題児に地獄を見せられる 2023-24年秋冬メンズコレ取材24時Vol.8

 2023-24年秋冬コレクションサーキットは、メンズからスタート。「WWDJAPAN」は現地で連日ほぼ丸一日取材をし、コレクションの情報はもちろん、現場のリアルな空気感をお伝えします。担当は、前シーズンのメンズと同様に大塚千践「WWDJAPAN」副編集長とパリ在住のライター井上エリのコンビ。パリ・メンズもあと2日。ストライキによる地下鉄ストップを乗り越えたのに、移動ではこの日が一番ハードになり、最後には想定外の地獄が待っていました。

9:00 「コム デ ギャルソン・シャツ」

 パリ・メンズ5日目の早いのです。なぜなら、「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME DES GARCONS SHIRT)」のフロアショーがあるから。9:15開始予定だったので5分前に到着すると、なんと3分前倒しでスタート。今シーズンのメンズ・ファッション・ウイークで唯一巻きでスタートしたショーとなりました。ギリギリセーフ。

 コレクションは、「ラコステ(LACOSTE)」との初のコラボレーションアイテムが連続します。何てかわいいんでしょう。シグネチャーのワニが巨大になったり、細かい柄になったり、編みで描いたり。どこか少年ぽさを残したシンプルなアイテムを軸に構成しているので、モチーフ使いがいっそう映えます。個人的には、編みのワニのニットが気になりました。これだけワニワニしていたら、みなさまもお気に入りのワニがあるはず。ぜひルックを見てみてください。

12:00 「ロエベ」

 「ロエベ(LOEWE)」は、中心地から離れたテニスクラブで開催しました。ショーが始まるまでは、会場装飾を眺め、来場するセレブリティの顔ぶれをチェックする時間。すると、スタジオジブリの映画「ハウルの動く城」とコラボレーションしたカプセルコレクションを着用するゲスト2人を発見!個人的にジブリ作品で「ハウル」が一番好きなので、大興奮です。一人はKing Gnuの勢喜遊さんで、ハウルの城が刺しゅうで描いたデニムジャケットを、もう一人のPERIMETRONの森洸大さんは犬人間ヒンをレザーのパッチワークで施したブレスレットポーチを着用。2月1日のオンラインでの先行発売が待ちきれません。

 肝心のコレクションはというと、今季もシュールレアリスムを追求するジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)・ワールドが全開でした。キーワードは、“静と動”。動きを封じ込められたアイテムと、流動的なアイテムが交錯し、“これらは洋服なのか?そもそも洋服の概念とは何か?”という疑問が浮かび上がりました。コレクションノートには、「還元主義的実践を推し進めた」と記述しています。還元主義(英語ではReductionism)とは、物事を元の形・性質・状態に戻すことを意味する哲学的な考え方。複雑な事象を理解するために、その事象を構成する単純な要素を分割し、それらを理解することで元の複雑な事象が理解できるといったもの。「ロエベ」と「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)の両ブランドでバックステージ取材を行うと、彼は何度も“Reduction”という言葉を使っていました。同ブランドに限らず、今季のメンズは総括して、本質に立ち返り、削ぎ落とすことをテーマにするブランドが多かったように思います。シーズン全体のムード、そしてファッションを通して社会のムードを読み解くためにも、アンダーソンの言葉は大きなヒントを与えてくれます。彫刻的なショーピースなだけに、コレクションの魅力が写真では伝わり切りません。詳しいリポートと共に、ショー映像を視聴するのがオススメです。

13:30 「カラー」

 パリ最南の「ロエベ」の会場から、最北の「カラー」の会場へ急いで向かいます。「ロエベ」のショー後にバックステージ取材を行ったため、両方のショーに参加する他ゲストよりも出遅れた分、電車で50分、車で30分という距離は間に合うかどうかの際どいタイミング。でも、運よくすぐにタクシーを捕まえられて、ギリギリセーフで駆け込みました。

 「カラー」の会場は、ブラジルの建築家オスカー・ニーマイヤー(Oscar Niemeyer)設計の歴史建造物エスパス・ニーマイヤー(Espace Niemeyer)です。ドーム型の天井のレトロフューチャリスティックな空間で、抽象芸術を思わせるひねりを効かせた日常着を披露。襟をゆがませ、ミスマッチなラペルを二層に重ね、非対称で大胆なカットアウトと異なるアイテムのドッギングで、パズルのように洋服を解体し、組み替えていく「カラー」らしい手法が満載です。ベーシックカラーとビビットカラーを掛け合わせた美しい配色も印象的。予測不可能なハイブリッドが目立ちながらも、リアルクローズから逸脱しないバランス感で、街にもなじむウエアです。あとは全体のムードをさらに強く出せると、ますます進化しそうです。リアリズムなコレクションが、前の「ロエベ」のシュールレアリスムな世界観とは対照的で、私の思考を現実へと引き戻します。“洋服の概念とは何か”という疑問は吹っ飛び、純粋に“着ることの楽しみ”を感じました。

15:00 「エルメス」

 次の、「エルメス(HERMES)」会場のユネスコ本部までは車で20分の距離。フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、サンディカ)が運用するミニバス、通称“貧乏バス(BB号)”に乗れば余裕で着く、はずでした。今回のBB号はドライバーによって当たり外れの差が大きく、「エルメス」まで40分もかかってしまいます。すでにエントランスに人気はありません。「やってもうた!」と心で叫びながら、気持ちはカール・ルイス(Carl Lewis)で全力疾走。何とかゲートをくぐると、まだ始まっていません。よかった!シートが隣の大先輩である某誌編集長が「僕はウェルカムシャンパンいただきましたけど」とニヤニヤしていました。ひー本当に危なかった。

 「エルメス」がユネスコ本部でショーを実施するのは、約20年ぶりとのこと。ここ数シーズンは舞台演出家のシリル・テスト(Cyril Teste)とタッグを組んで趣向を凝らした演出でしたが、今シーズンは場所もチームも原点回帰し、シンプルでソリッドなランウエイショーを披露します。キーワードは“オキシマロン”。2つの矛盾する要素をつなぎ合わせるニュアンスの意味です。例えば、上質なグレートーンのレザーアウターには、消防服に着想したディテールを組み合わせたり、高品質のレザーでスポーティーなジョガーパンツを作ってみたり、そのジョガーパンツをイブニングのスタイルに使ったり。ウィットの効いた究極の日常着には、厚底のブーツを合わせて足元のボリュームを強調します。クラフトマンシップを大切にするブランドのフィロソフィーはさまざまなアイテムに施したレザーの編み込みで表現。ウエアがシンプルな分、スカーフを使ったスタイリングや、重ね付けしたネックレス、動きに合わせて躍動するピアスなど、アクセサリー使いも際立ちます。バッグは“オータクロア”と“ケリーデペッシュ”が登場。クロコダイルの“オータクロア”が目の前を横切るときは、あまりの存在感に吐息が漏れたほど。こんなにも素晴らしいショーを見逃していたかもと想像すると、極寒でも冷や汗が出るほどの恐怖です。次は別のドライバーの“BB号”に乗り込もう。

16:00 「ホワイトマウンテニアリング」

 「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」がパリ・メンズに3年ぶりのカムバック。相澤陽介デザイナーは、ミラノ・メンズでも「コルマー(COLMAR)」との共同プロジェクトで参加する超人ぶりです。山と街をつなぐクリエイションは、3年前と変わらない安定ぶり。ダッフルコートやスエードのプルオーバー、ボリューム感のあるベストなど重衣料が充実し、レイヤードによって軽快に見せていきます。後半は、アウトドアギアのレーベル「W.M.B.C.」のパート。ブラックで統一したシックなテックウエアを軸に、格子柄やバンダナ柄、素材感のバリエーションで見せます。「コルマー」との共同プロジェクト“コルマー レボリューション(COLMAR REVOLUTION)”のアイテムも登場しました。パリではひさしぶりとなったランウエイショーで、変わらない存在感をアピールしました。

17:00 「カサブランカ」

 が、次の「カサブランカ(CASABLANCA)」の会場はまたまた遠かった!パリ南西部に位置するイベント展示会場パリ・エキスポ・ポルト・ドゥ・ベルサイユまで急いで向かいます。フランス最大の展示会場内の広いスペースに構えるのは、花で飾られたシリアの戦闘機の機体。投資を受けただけあり、資金がかなり潤っているのでしょう。急いだ甲斐があり、人はまだまだ入場途中で余裕です。ありがとうございます。が、次はショーがなかなか始まらない。待てども待てども、始まらない。

 結局50分遅れでスタートしたショーは、冒頭でシャラフ・タジェル(Charaf Tajer)デザイナーが熱烈なスピーチを披露しました。友人を通してシリアの難民の現状を見聞きした彼は、爆撃の恐怖にさらされながら、パーティーを行うシリアの人々にインスパイアされたといいます。「ファッションが解決策だと言っているわけではありません。単なる洋服だと言う人もいるかもしれません。 しかし、私たちの声を使って叫び、より良い世界を作るためにできることは何でもするべきです。このコレクションは、戦争地帯で私が目撃した痛みと美しさを反映した、勇気に触発された作品です」と述べました。

 力強い声明ではありましたが、コレクションにその想いが反映されているのか、私には分かりませんでした。客室乗務員のユニホームを彷彿とさせるスーツや、テニスとスキーウエアから踏襲したレトロスポーティー、アラブの王様が身に着けていそうなマントがランウエイを飾ります。ブランドのロゴはハート形となり、軍服風のジャケットにはハートや花のメダルを飾り、反戦や平等の意を表します。いつものようにカラフルで遊び心が詰まっていて、コレクションは見応えのあるもの。ただ、スピーチの内容とルックは、あまりリンクしていなかったように感じました。ショー後に取材をしたかったものの、50分もショー開始が遅れたため、諦めて次の会場へと走ります。

18:30 「ボーディ」

 アメリカ人デザイナーのエミリー・アダムス・ボーディ(Emily Adams Bode)率いる「ボーディ(BODE)」が、パリで3年ぶりとなるショーを開催しました。まさに、“エミリー、パリへ行く”状態。今回は記念すべきウィメンズコレクションのデビューです。会場は、パリ中心部にあるシャトレ座の劇場内。彼女はパーソナルな記憶を着想源に、アンティークのテキスタイルや工場で集めた余剰素材を使って、手仕事の温かみを感じるコレクションを作ってきました。今季は、彼女の母親とその3人の姉妹、そして母親が働いていたマサチューセッツ州にあるイプスウィッチの史跡の所有者である老婦人に着想。ステージ上に母親の実家を再現し、ケープコッドの家と庭、星条旗を掲げた壮大なセットで世界観を作り込みます。

 フリンジをあしらったウエスタンシャツやプレッピーなブレザー、ベルベットのスーツセットアップをリラックスシルエットとクラフト感ある装飾で、ブランドらしいカントリー調に仕上げています。ウィメンズは総ビーズのフラッパードレス、クリスマスツリーを模したチュールのドレス、ラストルックのウェディングドレスとイブニングウエアが中心。彼女の洋服が持つ“素朴さ”といった魅力にロマンチックなムードが加わって、ややラグジュアリーにアップデートした印象です。ウィメンズとメンズのイメージはかい離しており、ウィメンズを量産できるのか、どのポジショニングに訴求していきたいのか、関心が湧きました。ひとまず、ウィメンズのデビューとパリでのひさびさのショーに拍手を送ります。

20:00 「マリーン セル」

 次の「マリーン セル(MARINE SERRE)」の会場がまたまた遠い!パリ最北に位置するイベント会場ラ・ヴィレットの大ホールです。極寒の中、行ったり来たりな1日ですでにみんなくたくたです。会場内には、3つのデッドストックを詰め込んだ塔がそびえ立っていました。デニムとスカーフ、Tシャツを詰め込んだこれらデッドストックは、今後セルの手によって新しい洋服として姿を変えるのでしょう。会場には、いつものように一般客を含む、多くの来場者が20時30分頃には着席していたものの、なかなかショーは始まらず。結局約1時間遅れの21時スタート。

 コレクションは、あらゆるサイズや肌の色、年齢のモデルが、5つのセクションに分かれて登場します。トートバッグをアップサイクした序盤のルックはホワイトとベージュのトーンでまとめ、続くデニムのパートでは家庭用リネンのコットンスカートなどを合わせ、使い古されたシルバーの小物入れをアクセサリーとして装飾します。モトクロスのユニホーム、カーペットを想起させるタペストリー、最後はシグネチャーであるスカーフをつなぎ合わせたドレス。そして筒型バッグが新作アクセサリーと加わります。ショーは、雷のような激しい照明とエレクトロミュージックで演出。廃棄衣類や環境問題に対する警鐘を鳴らすような緊張感がありました。男女の55ルックは、これまでのコレクションを凝縮したような内容です。バリエーション豊富でバイヤーはセレクトに困ることがなさそうです。今季が総集編なのだとしたら、来季はアップサイクルの手法で新しいクリエイションが見られるのかも、と期待です。

21:00 「キッドスーパー」

 さあ、時刻はもう22時前。もうホテルに帰りましょう、お疲れ様でした!という訳にはいきません。「キッドスーパー(KIDSUPER)」が残っています。とはいえ、開始予定時刻は21:00なので、さすがに間に合わないだろう。残念。そう思いながら“BB号”に乗り込み、会場となったミュージックホールのカジノ・ド・パリに一応向かいます。“BB号”はパリコレ参加者のためのバスなのに、車内は通勤時の田園都市線かというほどぎゅうぎゅうです。パリコレとは。

 会場に行くだけ行ってみようというテンションでしたが、到着するとまさかの光景が広がっていました。「まだ、入場していないだと?」。さらに、入り口のセキュリティと招待客なのか友人なのか分からない集団が怒号と共に押し合う危険な状態で、拡声器の「下がれー下がれー!おいお前、下がれ!」という声が一帯に響き渡ります。前シーズンも入場時に大混乱だったこのブランド、凝りません。カオスにもほどがある状況に、入場を諦めるジャーナリストもちらほら。何てもったいないのでしょう。

 一瞬、ホテルの暖かいお風呂が脳裏をよぎりましたが、ここまで来たら見届けたるわと、カオスな群衆に突撃。夏フェスのモッシュピットのような状況で、人ごみに顔面をほぼつぶされながらも何とかすり抜け、ようやく入場します。時間は22時を越えています。パリコレとは。

 ショーが開演すると、コレクションを身に着けたコメディアンが一人ずつ登場し、スタンダップコメディを披露するという演出。当然、長いです。そして、遠すぎて服が全く見えません。何かスーツだな、何かライラックだな、またアート乗っけてるだけだなと認識できる程度。1日の移動と、とどめのカオス入場もあり、コメディが全く頭に入って来ない抜け殻状態で地獄の約1時間を耐えました。創業デザイナーのコルム・ディレイン(Colm Dillane)は、まさに「パリコレとは」を考え、開かれたショーを目指しているのでしょう。入場時の混乱は、招待状を持たない大勢が訪れたためで、結果的に誰でも見られるエンターテインメントショーになりました。その考えは否定しませんし、素晴らしいと思います。でもさ、もうちょっと段取りを考えませんか。

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「グッチ」の次期クリエイティブ・ディレクターが決定 「プラダ」や「ヴァレンティノ」でキャリアを積んだイタリア人デザイナー

 ケリング(KERING)とグッチ(GUCCI)は、サバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)が「グッチ」の新たなクリエイティブ・ディレクターに就任することを発表した。22年11月に退任したアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)の後任となるデ・サルノは、現職での職務を全て終え次第、就任予定。ウィメンズ、メンズ、レザーグッズ、アクセサリー、ライフスタイルの各コレクションにおいて、「グッチ」の新たなクリエイティブなビジョンを定義・表現する責務を担う。デビューショーは、2023年9月のミラノ・ウィメンズ・ファッションウイークになる予定だ。

 デ・サルノは、イタリア・ナポリで育ち、05年に「プラダ(PRADA)でキャリアをスタート。「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」を経て、09年に「ヴァレンティノ(VALENTINO)」に入社。昇進を重ね、最終的にはメンズとウィメンズのプレタポルテ・コレクションを統括するファッション・ディレクターを務めてきた。

 デ・サルノは、「『グッチ』のクリエイティブ・ディレクターの職務を引き受けるのは、とても光栄なことだ。長年にわたって私が信じ続けている価値観を大切にするとともに快く受け入れてくれた、素晴らしい歴史と伝統を持つメゾンに参加できることを誇りに思う。私のクリエイティブなビジョンでブランドに貢献できることに感動し、ワクワクしている」と話す。

 一方、マルコ・ビッザーリ(Marco Bizzari)=グッチ社長兼最高経営責任者は、「サバトがラグジュアリー業界で最も影響力のある役割の一つである『グッチ』の新たなクリエイティブ・ディレクターに就任することをうれしく思う。イタリアの著名なラグジュアリーメゾンで働いてきた彼は、適切かつ豊富な経験を持っている。『グッチ』ならではのレガシーに対するサバトの深い理解と敬意を通して、独自のビジョンでクリエイティブチームを率いてくれるだろう。それが、ブランドの豊かな伝統を生かしながらファッションの権威を強化し、このエキサイティングな次の章を綴ることにつながると確信している」と述べる。

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おまけで“キラめんこ”が当たる 「シック」が仮面ライダーシリーズとのコラボカミソリを数量限定発売

 シック・ジャパンは、仮面ライダーシリーズとのコラボ企画を実施。仮面ライダー1号、V3、クウガ、アギトのコラボカミソリ4モデル(各税込2760円)を、2月3日から全国のドラッグストアやアマゾン公式サイトなどで数量限定発売する(アマゾン公式サイトでは先行予約を受け付け中)。

 同コラボカミソリは、全モデル完全オリジナルカラーで制作。各作品の放映当時の資料を参照しながら色を作り、版元とも議論を重ねた上で最終的な色を決めるなど、高い再現性を目指した。またカミソリ本体だけでなく、パッケージやおまけのめんこ(駄菓子屋などで販売されていた昭和レトロな厚みのあるカード)デザインの細部に至るまでこだわりを詰め込み、仮面ライダーシリーズの世界観をカミソリで表現した。

 おまけとして付属するめんこ2枚は、実際に遊べるしっかりとした厚みで、懐かしい手触りと色彩が特徴。10分の1の確率でレアな“キラめんこ”が出現する。

 仮面ライダーは2021年に生誕50周年を迎えた、世代を超えて愛され続けているヒーロー。「“かつて少年だった大人”から現代の少年まで、それぞれが思い入れのあるカミソリを使用することで、シェービングの時間をワクワクしたものにしていただきたい」という思いから、今回のコラボモデルの発売に至った。

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エコバッグが世界的ヒット 売上高36%増の成長を続ける「スーザン べル」

 

 リップストップ・ナイロンのエコバッグ「スーザン べル(SUZAN BIJL)」をご存知だろうか。鮮やかな色の組み合わせとシンプルなデザインが人気となり、現在、世界22カ国350拠点で販売されている。2000年に創業し、14年に地元オランダ・ロッテルダムに1号店をオープン。この年地元オランダでのビジネスが拡大した。ここから「スーザン ベル」の躍進が始まる。世界的なサステナビリティ意識の高まりに加えて、各国の政府がレジ袋の使用を控える姿勢を見せたことから、15年からは毎年平均前年比36%増をマーク。19~20年にオンラインプロセスに投資したことが奏功し、20~22年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けず、ブランド最大の成長を遂げた。

 そもそも「自分のためにデザインしたことがきっかけだった」と創業者のスーザン・べル。キッチンに溜っていくショッピングバッグを減らしたかったというシンプルな理由だった。使い捨てビニール袋のデザインを生かしつつ、サイドの折り目を深くすることでボリュームを出し、鮮やかな色を組み合わせた。ポップな色合わせと実用性が受けてオランダのミュージアムショップなどで扱われるようになり、ポール・スミス(PAUL SMITH)やユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)のバイヤーに見出されて、世界中に販路が広がった。定番商品“ニューショッピングバッグ(The New Shopping Bag)”のデザインは20年変わらない。

 デザインアプローチは「まず実用的で機能的であること、その次にサステブルかどうかを考えている」とスーザン。商品のバリエーションは少しずつ増えているが「毎年、新しいデザインを提案するようなことはしない。いいものはいいから」。シーズンに合わせて生産するが、シーズン中に売り切ることを目指している。在庫は最小限に抑え、セールはしない。取引先にもセールをしないように伝えている。生地はシーズンを超えて活用し、端切れは“ニューポーチ”やファスナーなどの小さいパーツや修理のために用いる。17年からは無償で修理を行っている。

地球に対する責任の探求が始まる

 かつてレザーを使用した商品も提案していたというが「廃棄物の削減と地球に対する責任を探求する過程で使用を廃止した。その代わりにリップストップ・ナイロンのみにフォーカスした。とても丈夫で軽く、使い勝手がいいうえ品質が均一だから」。素材を限定することで無駄を省き、環境負荷を低減するために注力できるようになった。

 「この10年の私たちの目標はサプライチェーン全体を通してブルーサイン認証(繊維産業の中でも特に化学物質を用いる分野で、環境、労働、消費者の観点における持続可能なサプライチェーンを経た製品に付与される認証)を受けること」とスーザン。16年からはブルーサイン認証を得たリップストップ・ナイロンに変更しているが、鮮やかな色の保持のためのポリウレタンコーティングや、一部のバッグで施している防水コーティング(熱可塑性エラストマーコーティング)を施しているため、全工程でブルーサイン認証は受けていない。

 「以前ブルーサイン認証を得た工場の水性のコーティングを試したが、安定した品質が保証できなかったため、ブルーサイン認証を得ていない油性に戻さざるを得なかった。現在、中国のパートナーとともに、油性のコーティングでのブルーサイン認証取得を目指して取り組んでいる。彼らは生産工程の透明性が高く、環境への負荷を軽減するためにどう改善できるかを常に探究している」とスーザン。素材を限定してバリエーションを増やす方法で、小さな企業ながら一つ一つの工程を丁寧に見直すことを可能にしている。「長期的な目標は、オランダに近いところで生産すること。これはサプライチェーンを変えることになるため、段階的に進めていくことになる。地球での生活を向上させるために必要な目標」とスーザン。

 1人で始めたビジネスも、現在35人のスタッフを抱えるまでに成長した。支持を集める理由をスーザンはこう分析する。「どんな年齢もジェンダーにもフィットする。リピート顧客やファンがいて、友人や家族にも私たちの製品を紹介してくれている。何より、使い勝手がよくて実用的、そして特別な色に個性を感じてくれていて、自分の個性とマッチしていると思い入れを持ってくれている人が多い」。いわゆる実用的で丈夫なエコバッグとして選ばれるだけでなく、日常使いもできるデザイン性の高さが支持を集めている。
 
 現在、さまざまなプログラムの提供に取り組み始めた。「映画上映、音楽パフォーマンス、レクチャーなど、私たちが興味を持っているテーマで、皆さんのインスピレーションになるような機会を提供したいと考えている。私たちのブランドを通じて自然、健康、居住環境の観点から地球環境に対して責任を持ってもらうことが目標」とスーザン。製品の提供だけではなく、体験を通じて価値観の共有を目指している。

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「ケイト」が没入体験型ECストアを公開 バーチャル空間でメイクのコツや使い方を提案

 「ケイト(KATE)」は、没入体験型ECストア「ケイト ゾーン(KATE ZONE)」を公開した。“秘密基地”をコンセプトにしたバーチャル空間では、「ラボ(LAB)」「ライブラリー(LIBRARY)」「トンネル(TUNNEL)」「スタジオ(STUDIO)」「ミュージアム(MUSEUM)」の5つのゾーンを設置。メイクに関するデータやユーザーの口コミ、テクノロジーによって、新しい自分に出会える体験を目指すという。

 「ラボ」は、“実験室”をテーマに、3つのコンテンツを用意。鏡をもったミラーロボットがゾーンを案内し、顔の特徴点を測る先端AI技術を採用した「ケイト スキャン(KATE SCAN)」と、肌の色味や肌質に合った色や商品をアドバイスする「パーソナル メイクアップ(PERSONAL MAKEUP)」を体験できる。さらに、なりたいメイク画像から、そのメイクに近づくためのアイテムを提案する「フェイス ハック(FACE HACK)」も設ける。

 「ライブラリー」では、アイテムの使い方やメイクのコツなどを検索できる「ティップス サーチ(TIPS SEARCH)」と、新商品やおすすめアイテムの仕上がりを見ることができる「ピックアップ ティップス(PICKUP TIPS)」を用意。「トンネル」では、さまざまなプラットフォームに投稿されているユーザーの口コミをまとめて見ることができるほか、アイシャドウやリップなどのランキングも確認できる。

 「スタジオ」は、「ケイト」の最新トレンドを提案・発信するゾーン。「ケイト チャンネル(KATE CHANNEL)」では同ブランドの公式ユーチューブ(YOUTUBE)の動画を見ながら、アイテムを購入することが可能だ。また「ケイト ライブ(KATE LIVE)では、インフルエンサーが旬な情報を届けるライブコマースを配信する。

 「ミュージアム」は、さまざまなメイクルックを集めたミュージアム兼アトリエで、3つのコンテンツを提供。メイクルックの仕上がりから気になるアイテムを探せる「フェイス ギャラリー(FACE GALLERY)」と、商品ごとに理想の仕上がりを見つけられる「アイテム インデックス(ITEM INDEX)」、108色の“ザ アイカラー”から4色を選んで、オリジナルのアイシャドウパレットが作れる「無限の欲パレットメーカー」を設ける。

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「ケイト」が没入体験型ECストアを公開 バーチャル空間でメイクのコツや使い方を提案

 「ケイト(KATE)」は、没入体験型ECストア「ケイト ゾーン(KATE ZONE)」を公開した。“秘密基地”をコンセプトにしたバーチャル空間では、「ラボ(LAB)」「ライブラリー(LIBRARY)」「トンネル(TUNNEL)」「スタジオ(STUDIO)」「ミュージアム(MUSEUM)」の5つのゾーンを設置。メイクに関するデータやユーザーの口コミ、テクノロジーによって、新しい自分に出会える体験を目指すという。

 「ラボ」は、“実験室”をテーマに、3つのコンテンツを用意。鏡をもったミラーロボットがゾーンを案内し、顔の特徴点を測る先端AI技術を採用した「ケイト スキャン(KATE SCAN)」と、肌の色味や肌質に合った色や商品をアドバイスする「パーソナル メイクアップ(PERSONAL MAKEUP)」を体験できる。さらに、なりたいメイク画像から、そのメイクに近づくためのアイテムを提案する「フェイス ハック(FACE HACK)」も設ける。

 「ライブラリー」では、アイテムの使い方やメイクのコツなどを検索できる「ティップス サーチ(TIPS SEARCH)」と、新商品やおすすめアイテムの仕上がりを見ることができる「ピックアップ ティップス(PICKUP TIPS)」を用意。「トンネル」では、さまざまなプラットフォームに投稿されているユーザーの口コミをまとめて見ることができるほか、アイシャドウやリップなどのランキングも確認できる。

 「スタジオ」は、「ケイト」の最新トレンドを提案・発信するゾーン。「ケイト チャンネル(KATE CHANNEL)」では同ブランドの公式ユーチューブ(YOUTUBE)の動画を見ながら、アイテムを購入することが可能だ。また「ケイト ライブ(KATE LIVE)では、インフルエンサーが旬な情報を届けるライブコマースを配信する。

 「ミュージアム」は、さまざまなメイクルックを集めたミュージアム兼アトリエで、3つのコンテンツを提供。メイクルックの仕上がりから気になるアイテムを探せる「フェイス ギャラリー(FACE GALLERY)」と、商品ごとに理想の仕上がりを見つけられる「アイテム インデックス(ITEM INDEX)」、108色の“ザ アイカラー”から4色を選んで、オリジナルのアイシャドウパレットが作れる「無限の欲パレットメーカー」を設ける。

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