プレス向けイベントに登壇したソフィアは、「I guess this is goodbye」という「ロスト・イン・トランスレーション(Lost in Translation)」の印象的なせりふがタイポグラフィーとしてデザインされた「UT」をカラフルなツイードジャケットとスタイリング。「パンデミック期間中にユニクロから(コラボについての)打診があった。誰にとってもそうであったように、パンデミックはさまざまなことが一時休止したタイミング。もともと過去はあまり振り返らないが、(今回のコラボをきっかけに)過去の映像や写真を見直し、選ぶ作業ができてとても楽しかった」とコメントした。
クロップドジャケットは着丈が短い分、コンパクトな印象が際立つウエアです。フロントローの常連カロリーヌ・ド・メグレ(Caroline de Maigret)は、細身パンツと合わせて引き締まったイメージに。着こなしのポイントは、上下で色のコントラストをくっきりさせた演出。ボトムスに異なる色を迎えることで、上半身がコンパクト見えるしかけです。ジャケットは前を開けて、ボレロのように軽やか。ランダムに施されたドット状のモチーフが動きを加えています。ミニバッグも引き締めのアクセントに一役買っています。
カラーズはこれまで、植物の薬理効果で「心と体を強く美しく」するためのナチュラル・オーガニックコスメを展開してきた。昨年の9月からは「希望に生きる」を企業理念に掲げ、今回の新ブランドは同理念を体現する第1弾となる。「『ナンバーエス』はナチュラル・オーガニックの成分に特化せず、うねり髪に効果のある商品として誕生した。将来的に基幹ブランドの『ザ パブリック オーガニック(THE PUBLIC ORGANIC)』と同等かもしくはそれ以上の売り上げを目指す」と意気込む。
「リーバイス」に魅了されているのは、若者だけに止まらない。世界各国、カルチャーからビジネスまで、老若男女幅広いオピニオンリーダーの支持も集めている。70年代以降の「リーバイス」のファンは、パンクロックの生みの親と言われるパティ・スミス(Patti Smith)から、アップルを創業したスティーブ・ジョブス(Steve Jobs)までさまざま。黒いタートルネックと共に「リーバイス」の“501”を愛したスティーブ・ジョブスは、ウエストの内側にサスペンダー用のボタンを自ら取り付けるほど、こだわりを持ってジーンズを楽しんでいた。
20世紀最後の1999年には、「リーバイス」の“501”ジーンズは米「タイム(TIME)」誌が選ぶ「今世紀最高のファッション(The Best Fashion of the Century)」に選ばれ、ローリン・ヒル(Lauryn Hill)のカラフルな刺しゅう入りジーンズなどが、その快挙に花を添えた。
2000年代に入ってもオピニオンリーダーとの強固な関係性は続き、スヌープドック(Snoop Dogg)などは「リーバイス」への思いを公言・体現。アルバム「プッシュ」では、特別にカスタマイズした「リーバイス」のトラッカージャケット姿で登場している。
150周年キャンペーンをスタート。 世界中の人の「リーバイス」物語を発信
そんな「リーバイス」の、150周年を祝うキャンペーンのキックオフは、オピニオンリーダーのみならず、世界中のさまざまな人と「リーバイス」の物語にフォーカスするものだ。
「The Greatest Story Ever Worn(最高の物語をはこう)」という名のキャンペーンは、“序章”としてアメリカの女性映画監督メリナ・マッスーカス(Melina Matsoukas)がメガホンをとったショートフィルム「宝物のような貨物(The Greatest Story Ever Worn)」を公開。2作目の「フェアな取引(Fair Exchange)」は、家族の一員として愛されている牛と、「リーバイス」の“501”を交換した息子の物語だ。ジョージアの寒い冬を背景に、“501”というジーンズが何か大きな夢への道しるべであることを描いている。
「The Greatest Story Ever Worn」は、“501”の150周年記念の始まりを意味している。ブランドは今年、世界各地でアニバーサリーイベントを開催、今後さらなるストーリーを共有する予定だ。
「ボッテガ・ヴェネタ」は、21年1月にインスタグラムやツイッターの公式アカウントも削除している。当時、同ブランドを擁するケリング(KERING)のフランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼最高経営責任者は、「異なる戦略を採用しただけで、SNSの世界から『ボッテガ・ヴェネタ』が消えるわけではない。SNS上での発信は、アンバサダーやファンに託すことにした」と説明。現在もこれらのアカウントは復活していないが、21年11月に新クリエイティブ・ディレクターに就任したマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)は、ウェイボーに投稿されたものと同様の動画を、23日に自身のインスタグラムに投稿している。
環境省森里川海アンバサダーメンバーを中心に立ち上げたマザーアースは2月27日、“人にも地球にもやさしいコスメ”を表彰する「サステナブルコスメアワード(SUSTAINABLE COSMETIC AWARD)2022」の表彰式を合同展示会「ニューエナジートーキョー(NEW ENERGY TOKYO)」で行った。ゴールド賞には、俳優の井浦新夫妻が手掛けるヘアケアブランド「クルヒ(KURUHI)」の“ボタニカル石けんシャンプー”と“ボタニカルトリートメント”が選ばれた。ゴールド賞に2品選ばれるのは初。
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スニーカーショップの「アトモス(ATMOS)」は、3月26日の“エア マックス 1(AIR MAX 1)”の誕生日「エア マックス デイ(AIR MAX DAY)」を記念したポップアップストアをアトモス千駄ヶ谷で3月4〜26日に開催する。
ジョアン・ミッチェル財団(THE JOAN MITCHELL FOUNDATION、以下JMF)は、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」がフランスの女優レア・セドゥ(Lea Seydoux)を起用したハンドバッグ “カプシーヌ(CAPUCINES)”の広告にアーティストのジョアン・ミッチェルが制作した絵画を無断で使用したとして、「ルイ・ヴィトン」に対して停止通告書を送ったことを明らかにした。
財団によると、現在パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトン(Fondation Louis Vuitton)で展示されているミッチェルの作品のうち、少なくとも3点が許可なく使用されていることを確認したという。フォンダシオン ルイ・ヴィトンを運営するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)および「ルイ・ヴィトン」からのコメントは得られなかった。
名品としても名高い「ドゥ・ラ・メール(DE LA MER)」の“ザ・モイスチャライジング ソフト クリーム”が発売以来、12年ぶりにリニューアルした。日本では3月1日に発売するが、それに先駆け、ニューヨークのビーガンレストランでミシュラン店としても知られる「イレブン・マディソン・パーク(ELEVEN MADISON PARK)」でお披露目イベントが行われた。塗るだけで荒れた乾燥肌がしっとりと整うと筆者自身も体験済みのため、ドキドキは隠せない。パンデミック後にビーガンレストランとしてリニューアルした同店での発表は、何か意味があるのかもしれない。
その思いを端的に伝えるのが、IWDが提案するキャンペーン用のポーズと、バーニーズ ニューヨークによるオリジナルメッセージ、“Love Yourself and then #Embrace Equity(まずは自分を愛する。それからみんなで公平な社会に向けて歩み出しませんか?)”。“Love Yourself”はバーニーズ ニューヨークがアポセカリーのイベントに際して度々用いているキャッチフレーズです。
「IWDでは毎年、異なるテーマとそのテーマに付随したポーズを提案しています。昨年も世界中の人々が共通のポーズをとり、テーマへの支持と連帯を全世界に向けて示しました。今年のポーズは自分を抱きしめるセルフハグですが、このポーズは“#EmbraceEquity”よりもむしろ、“Love Myself”を思わせるように感じたことから、今年は私たちオリジナルのメッセージとして“Love Yourself and then #Embrace Equity”を発信することにしたのです。『公平の先に平等というゴールがある』というメッセージを踏まえ、平等というゴールを目指すプロセスでバーニーズ ニューヨークが担う役割を考えました。『一生懸命走る人にもお肌にも、水分補給は常に必要でしょ?』――ゴールを目指す長い道のりの中で、私たちは “#EmbraceEquiy”に共感する人々にとって、給水所のような存在でいたいと思っています」(同)
このメッセージはウィンドウほか、キャンペーンのグラフィックに視覚的に取り入れられています。たとえば、ウィンドウの中央に掲げられたメッセージ。そこには「VISIT BARNEYS | SEE BEAUTIFUL THINGS | TRY CASHMERE | TAKE A LONG BATH | SLEEP TIGHT」と、自分を労る言葉が並んでいます。それらを締めるのは、「LOVE YOURSELF」。それは、バーニーズ ニューヨークからの「長い道半ばで疲れや不安を感じ、途方に暮れた時。そんな時は立ち止まって、一息ついて、惜しみなく自分を慈しみましょう」というメッセージなのです。
イタリアの「ランボルギーニ(LAMBORGHINI)」を扱うアウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンは、創立60周年を記念した一夜限りのイベント「チェイシング・ザ・フューチャー(Chasing the Future)」を東京・原宿のバツアートギャラリー(BA-TSU ART GALLERY)で開催した。
「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は、ややぼかしをかけたような花柄でセットアップを彩りました。膝上の張り出しポケットがなければ、カーゴパンツとはわからないほどロマンティック。ボリュームもゆったりしていて、リラックスしたムードが漂います。マニッシュなカーゴパンツをファンタジーなムードでまとう好例です。
ロサンゼルスのダウンタウンでこのほど、アンチ・ファッション・ウイーク(Anti Fashion Week)が開かれた。サステナブルなブランドだけを集めて開かれたというイベントは、ファッションショーの終了後、ランウエイに現れたアイテムをすぐに購入できる“シー・ナウ・バイ・ナウ(See Now Buy Now)”も行い、盛り上がった。会場は色とりどりの生花で彩られ、参加者一人ひとりに合わせて花束が作られ、“アンチ”を名乗りつつも終始和やかなムードに包まれた。とは言え投げかけるメッセージは、ファッション業界による環境破壊、過剰なプロデュースや消費、短期間で使い捨てるマーケティング戦略への警鐘が含まれている。イベントの開催について、ファウンダーのエリザ・C・グレイ(Eliza C. Gray)に聞いた。
行動力のある彼女は、さっそく友人で共同創始者のジュリア・V・カプラー(Julia V Kappler)とともに、わずか8カ月の準備期間でイベントを実現させた。「彼女はデザインや建築業界でのキャリアがあり、ヨーロッパのアパレルブランドにも精通している才女。数年前に自身のサステナブルなストリートブランド『デボーク(DEVOKE)』も立ち上げ、その経験をフルに活かしてくれたの」。
「セント ビジュアライザー」はプーチが展開する香りに特化したデジタルプラットフォーム「ウィキパルファム(Wikiparfum)」と連動している。「ウィキパルファム」は、フレグランスや香りの原料に関するデータベースを提供するだけでなく、パーソナライズされたフレグランスの提案を行うショッピングツール。フレグランスの権威であり歴史家のマイケル・エドワーズ(Michael Edwards)が香りの分類やフレグランスのデータベースを作成し1984年に出版したガイドブック「フレグランスオブ ザ ワールド(Fragrance of the World)」とのコラボレーションにより開発された。
ファーストリテイリング傘下の「セオリー(THEORY)」は、ルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)とのカプセルコレクション“セオリー プロジェクト バイ ルカ・オッセンドライバー(THEORY PROJECT BY LUCAS OSSENDRIJVER)”のセカンドシーズンを3月29日に発売する。全国の直営店と公式オンラインストアで取り扱うが、展開商品は店舗によって異なる。
1月21〜23日の3日間、フランス・パリのポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場で、下着、ラウンジウェア、水着、アクティブウェアを集積した世界最大級のトレードショー「パリ国際ランジェリー展(SALON INTERNATIONAL DE LA LINGERIE)」と素材展「パリ アンテルフィリエール(PARIS INTERFILIER)」が開催された。リアルでの開催は3年ぶりで、420のブランドとメーカーが出展。99カ国から1万5285人が来場し、38%がフランス国内、62%がフランス国外からという構成だった。アジアからの来場者はコロナ禍前には戻らなかったものの、日本からは4つのD2Cブランドが「パリ国際ランジェリー展」に出展し、存在感を発揮した。世界的な舞台に挑んだ各デザイナーが同展で感じたことなどについて2回に分けて伝える。前編では、「ケープラスワンパーセント」と「プントゥ」を紹介している。
ギヨームの言う「評判のいいジャーナリスト」を指しているのは、「ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)」紙のヴァネッサ・フリードマン(Vanessa Friedman)である。彼女はデムナの回答を受けて、現代におけるラグジュアリーの意味について考えを巡らせたようだ。「洋服が“ラグジュアリー”と見なされるのはなぜか?それは素材、装飾、非実用性なのか?バックステージで、デムナは大勢の記者にスマートフォンを向けられながら、新品の洋服を完全に破壊させたように見せるための作業について話した。意図的に泥を塗ったセーターに法外な値段を払うことは、馬鹿げていると感じる?でも、ダメージジーンズという前例があるではないか。実際に、メゾンが描くシナリオで新品の洋服を着る皇帝は誰か?他人から引き継いだ価値観を盲目的に受け入れる人?もしくは一周してその価値観に賛成する人?彼らは、それを“ダーティーな儲け”と言うことはないだろう」。ネイティブスピーカーの英語の表現は分かりくいかもしれないが、つまり彼女の見解は「巧みに計算された、“ダーティーな儲け方”」という批判だと筆者は読解した。
「バレンシアガ」は言葉を濁した批判的な講評が目立ったが、「ジバンシィ(GIVENCHY)」には直球で辛らつな批評が集まった。同メゾンは初めてメンズとウィメンズを分けて、今季はウィメンズ単独のショーを開催。屋外の植物園(Jardin des Plantes)で披露したのは、マシュー・ウィリアムズ(Matthew Williams)=クリエイティブ・ディレクターが探求し続ける、クチュールとストリートの融合だ。
「ファッション・ネットワーク」のディーニー編集長も、「ピッチョーリは見事に『ヴァレンティノ』のDNAを新たな境地へ導いた」と称え、ストリートキャスティングにより素人モデルを起用した点にも触れた。「プレビューの中でピッチョーリは、ローマで若い男性に会ったことを説明した。その男性は、ファッションショーに出演するモデルになりたいとずっと思っていたが、夢を実現するためには自分の外見を変えるしかないと思っていたという。『私は彼に、何も変える必要はないと言ってショーに参加させました』と言い、画期的なコレクションにぴったりのキャットウオークへと彼を送り出した」。また、ピッチョーリは12月5日に開催されたブリティッシュ・ファッション・アワード2022(British Fashion Awards 2022)でデザイナー・オブ・ザ・イヤー(Designer of The Year)に輝き、業界内で高く評価されている。
同じく上々の評価を得たのは「シャネル(CHANEL)」である。ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)が衣装を手掛けた1960年代の映画「去年マリエンバートで(L'Annee derniere a Marienbad)」から着想を得て、デザインコードを拡張させて現代的に昇華。ディーニー編集長は「エレガンス、ノンシャラン、魅惑、洗練といったメゾンのDNAが何らかのかたちで明確に表現されていた」と記し、ヴァレンタンも「流動性と軽量さがこのコレクションを支配し、ラグジュアリーのバランスが正確に取れている」と称えた。
今季は“A Form That Breathes —呼吸するかたち—”をテーマにし、生き生きとした躍動感がルックと演出の両方から伝わってきた。エレーヌは「近藤氏はブランドの精神を今も引き継いでいる。コレクションは息づいていた」と綴った。「イッセイ ミヤケ」は終わりと始まりの狭間で、感情に訴える素晴らしいショーを披露した。命が絶え、魂を宿し、デザインの精神が今後も輝き続けることを期待したい。