新旗艦店「パラッツォ フェンディ 表参道」が11日オープン ローマの世界観を東京へ 

 「フェンディ(FENDI)」は11日、最新のグローバルコンセプトを踏襲した新旗艦店「パラッツォ フェンディ 表参道」を移転オープンする。ウィメンズとメンズの複合店舗となる同店は国内最大級の店舗面積で、地下1階・地上2階の3フロアで構成。全カテゴリーをそろえ、「フェンディ カーサ(FENDI CASA)」のホームアクセサリーとキッズコレクションは同店で初の取り扱いとなる。

 同店のコンセプトは、 ブランドの創業地である「ローマ」だ。印象的なファサードは、ローマの古典建築を再解釈し、ガラスのウィンドーに配したアイコニックな15個のアーチが本社を構える建築物「イタリア文明宮」をほううつとさせる。インテリアは、フロアごとに異なる大理石をふんだんに配したダイナミックかつ温かみのあるデザインで、随所にモダンアートや椅子を配し、邸宅のような雰囲気だ。オープンに合わせて来日したセルジュ・ブランシュウィッグ(Serge Brunschwig)フェンディ会長兼CEOは、「“パラッツォ”は、イタリア語で建物、館や邸宅を意味しており、『パラッツォ フェンディ 表参道』には『フェンディ』の館にようこそ、という気持ちを込めている。この新旗艦店で“フェンディ・ユニバース”をフルで堪能し、新しい発見をしてほしい」と話している。

 1階の入り口は、「ピーカブー(Peekaboo)」や「バゲット(Baguette)」といったアイコニックなウィメンズ コレクションのレザーグッズが主役。アクセサリーのカウンターでは、ミンクで覆ったハイスツールで客をもてなす。奥にはキッズコレクションとスポーツグッズやゲームといった遊び心あるアイテムが並んでいる。2階はウィメンズのウエアとシューズ、ファー、食器などのホームコレクションを華やかなインテリアの中で展開。地下1階はメンズで大理石に温かみのある木材を組みわせたコンテンポラリーな空間に、最新コレクションやレザーグッズ、アクセサリーをそろえる。

 「フェンディ」は、2025年にブランド創設100周年を迎え、日本上陸からも50年を超える。同店は日本の長年の顧客から若い世代まで、幅広い顧客層を受け入れる存在となりそうだ。10日に同店を訪れたキム・ジョーンズ「フェンディ」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクター「東京は自由だし、人々が自分らしく振る舞っている場所。時代に合わせて、さまざまなタイプの女性に『フェンディ』の服を着てもらいたいので、より多くの対話をしていきたいと思っている」と語った。

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「ルイ・ヴィトン」がJリーガーのセカンドキャリア支援 現役サッカー選手が表参道店で接客体験

 ルイ・ヴィトン ジャパンはこのほど、社会課題化しているアスリートのセカンドキャリアに着目し、現役アスリートが将来のキャリアデザインを育むための教育機会の提供に乗り出した。同取り組みは日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)ディビジョン2に所属する水戸ホーリーホックとの協働で実施。今回、J2水戸ホーリーホックでゴールキーパーとして活躍する山口瑠伊選手が「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」表参道店で2日間にわたり職業体験を行なった。

 Jリーグ内は選手たちのセカンドキャリアに真摯に向き合っており、中でも水戸ホーリーホックは選手としての実力に加えて、「人間力」の育成に積極的だ。取り組みに携わるルイ・ヴィトンジャパンの人事担当者は、「サッカー選手らは実際強いコミットメントや選手として努力を続ける執念を持っているにも関わらず、他業種での経験も少なく、新しいチャレンジをしづらい現状があると聞いています。スポーツ選手は特にスポーツに関連する職業へのキャリアパスだけが中心の、限られた選択肢となる傾向があるそうです」と語る。

 職業体験で山口選手は新入社員と同じプログラムを体験。ブランドの世界観を学ぶワークショップなどを経た後、実際に店頭で他の販売員らを補佐する形で接客体験をした。この取り組みは来店客には伝えず、山口選手は同じ制服を着用した。来店客からは、「業界を超えた斬新な取り組み」「面白い。他には見られない」といった良い反応があったという。「山口選手は2日間の体験を終え、『多くの販売スタッフが連携している様子が印象的でした。コミュニケーションの取り方など、チームでも生かせそうです』と感想を述べています。的確な指示を出す店舗もしくはストアマネージャーの存在など、繊細なコミュニケーションが行われていることを彼も感じ取っていました」と振り返る。

 ファッション業界では販売職からオフィス勤務へキャリアを広げたり、または専門知識が求められるポジションでは中途採用が一般的となったりしている。同人事担当者は「このような活動を通じて、対外的に『ルイ・ヴィトン』では多様な人材を受け入れる土台だけでなく、活躍を支えるトレーニングプログラムがあるということを伝えたいです。店舗でも豊かな教育機会があります。この業界での経験のない方も積極的に挑戦したいと思えるよう、発信を続けていきたいです」と述べた。

 “ダイバース・リクルートメント”を掲げ、年齢や経験を問わず、多彩な人材を積極的に迎えるというスタンスを発信する「ルイ・ヴィトン」。今回の職業体験を皮切りに、スポーツ界に限定しない多彩なキャリアを後押しする機会の提供や、かねてより実施するポテンシャルのある人材の採用を強化していく。「人材確保の厳しさは、これから多くの企業が直面していくはずです。そこで『ルイ・ヴィトン』はこれまで積極的に行われてこなかったことに取り組んで風穴を開け、良い人材の流入につなげたい、と考えています。それを業界の垣根を超えて広げていくことが大事だと考えます」。


©️ LOUIS VUITTON

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「グッチ」のレストランが焼き菓子セットと限定チョコレートボックスの販売を開始

 「グッチ(GUCCI)」が手掛けるレストラン、グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウは、オリジナルの焼き菓子セット(3種類/税込6480円〜)の販売を開始した。また、数量限定のチョコレートボックス(1万2960円)も用意した。商品は、グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウのレストラン内で先行販売し、2月中旬以降からグッチ オステリアの公式ウェブサイトで順次販売を開始する。

 焼き菓子セットは、スイーツボックスとセイボリー ボックス(各6480円)、2つをセットにしたスイーツ&セイボリー(1万2960円)を用意した。6種を詰め合わせたスイーツボックスは、イタリアと日本を旅するように多彩な味わいを楽しめるというセットで、ナポリの伝統菓子であるトルタカプレーゼのビスコッティ仕立てや竹炭を用いたピエモンテの郷土菓子バーチ ディ ダーマ、京都の職人による金平糖などを集めている。

 セイボリーボックスは、塩味の焼き菓子を3種類集めたセットだ。焼き菓子はイタリア料理のような味わいを楽しめるものをそろえ、自家製ポルチーニのペーストやミラノの名物料理であるリゾットミラネーゼを思わせるサフランとパプリカ、イタリア産パルミジャーノ レッジャーノ チーズなどを使用している。

 数量限定のチョコレートボックスは、15個のチョコレートをセットにした。チョコレートには厳選した最高品質のカカオとナチュラルな素材を用い、イタリアの伝統的な3層重ねのクレミノや香り豊かでリッチな味わいのプラリネをベースにしたフレーバーなどをそろえた。

 グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウは、2021年10月にオープンしたレストランで、伝統的なイタリア料理に日本の食材と調理法を取り入れた料理を提供している。22年には「ミシュランガイド東京」で一つ星を獲得した。

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1位は、モデル森星が「ブルガリ」のアンバサダーに| 週間アクセスランキング TOP10(2月2〜8日)

1位は、モデル森星が「ブルガリ」のアンバサダーに| 週間アクセスランキング TOP10(2月2〜8日)

「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

 1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、2月2日(木)〜8日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
モデル森星が「ブルガリ」のアンバサダーに

02月02日公開 / 文・三澤 和也

 「ブルガリ(BVLGARI)」は、モデルの森星をアンバサダーに指名した。

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- 2位 -
「ザ・ノース・フェイス」ダウン絶好調 ゴールドウインの営業利益が過去最高に

02月07日公開 / 文・林 芳樹

 ゴールドウインが7日に発表した22年4〜12月期連結業績は、売上高が前年同期比17.6%増の867億円、営業利益が同29.1%増の182億円、純利益が同50.8%増の162億円だった。基幹ブランド「ザ・ノース・フェイス(TNF)」で主力品の値上げを実施したものの、高価格の防寒着が想定以上に売れたため、営業利益で過去最高を更新した。 

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- 3位 -
「ステューシー」と「ナイキ」のコラボ“エア ペニー 2”再び アパレルも用意

02月08日公開 / 文・WWD STAFF

 「ナイキ(NIKE)」は、「ステューシー(STUSSY)」とコラボレーションしたスニーカー“エア ペニー 2(AIR PENNY 2)”を2月14日に発売する。価格は税込2万3100円で、「ステューシー」の公式オンラインストアと一部直営店、「ナイキ」の公式アプリ「SNKRS」で取り扱う。なお、「SNKRS」では9時に発売を開始し1人1点のみ購入可能で、「ステューシー」の公式オンラインストアでは8日22時まで抽選販売を受け付け中だ。

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- 4位 -
伊藤忠が子会社5社のトップ交代、エドウイン・レリアン・レスポ・コンバースなど5社

02月07日公開 / 文・横山 泰明

 伊藤忠商事は4月1日付で、傘下のエドウイン、レスポートサック、レリアン、シーアイ・ショッピングサービス、コンバースジャパンのトップが交代する。エドウインは新社長に伊藤忠本体の俵修一・ファッションアパレル第一部長が就任、現社長の小谷健夫(おだに・たつお)氏は伊藤忠本体でファミリーマートを管掌する第8カンパニーのプレジデントに就任する。

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- 5位 -
「エムエム6 メゾン マルジェラ」がバッグ“ジャパニーズ”を復活 2月15日に発売

02月08日公開 / 文・三澤 和也

 「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」は、バッグ“ジャパニーズ”をカプセルコレクションで復活させる。2月15日に阪急うめだ本店にオープンするポップアップストアや、同ブランドの一部直営店および公式オンラインストアなどで扱う。

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- 6位 -
「アディダス オリジナルス」が25年ぶりに“スーパーモディファイド”を復刻 現代風にアップデート

02月06日公開 / 文・WWD STAFF

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、新作スニーカー“SST スーパーモディファイド(SST SUPERMODIFIED)”を発売する。価格は税込1万6500円で、全4カラーを用意。そのうちの1カラーを、2月11日から「アディダス」の直営店と公式アプリ「コンファームド(CONFIRMED)」、スニーカーショップ「アトモス(ATMOS)」の直営店と公式オンラインストアで取り扱う。なお、一般発売に先駆け、「コンファームド」では11日8時29分まで、「アトモス」の公式オンラインストアでは10日8時59分まで抽選販売を受け付け中だ。また、他3カラーは3月以降に順次発売する。

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- 7位 -
東急本店の閉店 電鉄系百貨店「路線変更」の向かう先

02月06日公開 / 文・林 芳樹

 東急百貨店の渋谷本店(東急本店)が閉店し、55年の営業を終えた。2020年3月には渋谷駅直結の東急東横店も閉店しており、これで本拠地である渋谷から「東急百貨店」の屋号は消えた。老舗の撤退は旧来型の百貨店業態の苦戦の表れであり、電鉄系百貨店の歴史的転換も意味する。百貨店をリテール事業の主軸にしてきた鉄道会社が、線路のポイントを切り替えようとしているのだ。

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- 8位 -
メンズコレ著名人取材の悲喜こもごも 「今週の特集お届け隊」2023年2月6日号

02月08日公開 / 文・WWD STAFF

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2023年2月6日号からの抜粋です)

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- 9位 -
ビームス×「クラークス オリジナルズ」の最新作 全天候型の“ワラビーブーツ”を発売

02月08日公開 / 文・三澤 和也

 ビームスは2⽉23⽇、英国のシューズブランド「クラークス オリジナルズ(CLARKS ORIGINALS)」に別注した“ワラビーブーツ”を発売する。価格は3万4100円(税込)。

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- 10位 -
「ナイキ」× トム・サックスの“ナイキクラフト GPS”から新色ブラウンが登場

02月03日公開 / 文・WWD STAFF

 「ナイキ(NIKE)」は、現代アーティストのトム・サックス(Tom Sachs)とコラボレーションしたスニーカー“ナイキクラフト ジェネラル パーパス シュー ブラウン(NIKECRAFT GENERAL PURPOSE SHOE BROWN以下、ナイキクラフト GPS)”を発売する。価格は税込1万2100円で、2月6日に「ナイキクラフト」の公式オンラインストアで先行発売したのち、7日から「ナイキ」の公式アプリ「SNKRS」やドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で取り扱う。なお、「SNKRS」では9時に発売を開始し1人1点のみ購入可能だ。

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“青一色”の異質な古着屋 業界歴25年のオーナーが脱サラして選んだ息子のためのセカンドキャリア

 東京・中野にブルーのアイテムのみを取り扱う古着店がある。「M.O.S ブルー(M.O.S BLUE)というこの店は、看板もレイアウトしているアイテムもブルー一色。通行人は異質なオーラを放つ同店を、思わず二度見していく。さらに、同店の徒歩圏内にはグリーンを集めた2号店「M.O.S グリーン(M.O.S GREEN)も出店している。2店舗のオーナーである大間洋一郎 M.O.S代表は、ファッションブランドで店長やエリアマネージャーを長年務めてきた人物だ。今回は、大間代表にカラーを絞った店づくりの裏側を聞いた。

家族のために選んだセカンドキャリア

WWDJAPAN(以下、WWD):経歴を教えてください。

大間洋一郎代表(以下、大間):僕はずっとファッションブランドで営業をしていたので、業界歴は25年くらいになります。最初はギャップ(GAP)に入社し、レナウンの「J.クルー(J.CREW)」を経て、オンワード樫山で複数のブランドの店長職を経験した後は、エリアマネジャーをしていました。

WWD:店を開こうと思ったきっかけは?

大間:高校生の時から古着が好きでした。当時は今より体が大きくて着る服を選べなかったのですが、たまたま出向いた高円寺でアメリカンサイズの古着にたくさん出合ったんです。その頃からアメカジ古着を買い漁るようになりました。就職してからも、いつか古着の店を出店したいという目標を持っていました。

 実際に店を開くきっかけになったのは、小学4年生の息子の存在です。息子が多動性自閉症という障がいを持っていて、生活するにも手助けが必要です。営業職は出張があったり、遠方の店舗に出向くと帰りが遅くなったりするので、できるだけ子供のそばにいられる仕事をしたかった。そこで、長年住んでいる中野に店を持つことにしました。隣の高円寺は古着の町ですが、息子が支援学校職員や地元の民生委員、放課後デーの保育士の方々にお世話になっているので、中野に恩返ししたいし、近隣に洋服屋が少ないこともあって地域密着型の店舗を目指していきたかったんです。

 色を絞ったのは、きれいな古着屋を作りたかったから。ごちゃごちゃとしてまとまりがないより、一つの色に絞ったほうが見栄えがいいのではないかと考えたからです。

WWD:目の前にホームセンターがある、この物件の決め手は?

大間:薄いグリーンに白い枠がついている外観が気に入りました。それに、都市部でこれほど大きいホームセンターがあるのはこの場所ぐらいなので、人通りもある。実際、駐車場の入り口の前だから、土日はすごく混んでいるのが分かります。青一色なので駐車待ちの人の目に付くようで、グーグルでの店名の検索数がすごいらしいんです(笑)。入店するかは別としても、会話のネタになっていたらいいですね。

WWD:店内のラインアップは?

大間:9割が古着で、オリジナルのアパレルやグッズを少し置いています。古着は状態のいいものを選んでいて、靴もできるだけきれいにしています。古着になじみのない方だと、古着だと気付かれない場合も多いですね。ブルーの店舗には、近隣で子供服を買える店が少ないので子供服も置いています。

 色をピンポイントで選ぶため、自分でピックできる国内の古着卸の業者から、好みのブルーとグリーンのアイテムを選んでいます。特にそろえているのはスエットで、4900円前後で販売しています。

WWD:価格設定のこだわりは?

大間:フェアプライスにはこだわっていますね。店内の商品はほとんど1万円以下で、例えば「リーバイス(LEVI’S)」のジーンズは全部3900円にしています。アパレル販売をしていた時、間に入る業者が多くなるとその取り分も上乗せされて、販売値段が高くなってしまっていました。最近は古着ブームで、1990年代の「チャンピオン(CHAMPION)」の“リバース ウィーブ(Reverse Weave)”が3〜4万で売られており、ファッションビルの店も若い人にとっては安くない。おしゃれしたい気持ちはあるのに、金銭的な理由で諦めざるを得ないのは悲しいので、この店では適正価格を大事にしています。

大型ホールがある中野
“推し活”のニーズにもマッチ

WWD:店に来るのはどんな顧客が多いですか?

大間:初年度は地元の年配の方が立ち寄ってくれることが多かったです。グリーンの店舗ができてからは、SNSで話題になって店の認知度が上がったのか、若い人も増えました。高校生の女の子が、制服に合わせるためのオーバーサイズのスエットを買っていくこともありますね。

 あと、カラーに特化しているので、“推しメン”のメンバーカラーのアイテムを探しに来る人も多いですね。最近はアイドルグループに“推しメン”がいて、そのメンバーカラーのアイテムを身に着けてライブに行く文化がありますよね。しかも、中野には中野サンプラザや、なかのZEROの大ホールなど大きな会場があるので、ライブの前に全身“推しメン"のメンバーカラーに着替えて行く人がいます。最近は、純烈ファンの年配女性たち3人組が来店しました。

WWD:中野に根ざした店作りを目指す上で、町の人とはどのように関わっていますか?

大間:近所のカレー屋と協力して店の前でカレーのランチを販売したり、子供服の在庫を近所の病院や保育園に寄付したりしています。あとは接客にもこだわっていて、お客さまがほしいものがあれば、仕入れの時に探すようにしています。でも、とあるお客さまからリクエストがあった「コンバース(CONVERSE)」のブルーの“ワンスター(ONE STAR)”はなかなか見つからないですね……。

WWD:今後の展望は?

大間:“推し活"に使うお客さまに「次の店舗は赤にして」と言われていますが、赤は難しいんですよね。アウターやトップスはあるけど、ボトムがなかなかない。でも、期待には応えたいです。黄色ならベージュのチノパンがあるから、可能性があるかもしれません。

 そして、もっと色を増やして中野をレインボーカラーに染めようとお客さまとも話しているんです。変なこだわりですけど、この1号店を一丁目、2号店を二丁目に出したので、次は3丁目に出したい。そして最後は、中野の聖地である中野ブロードウェイに進出したいんです。各店舗を歩いて移動できる距離にするのもこだわりなので、中野散策と称して各店を結ぶスタンプラリーができたら面白いなとか、夢だけは広がります(笑)。

■M.O.S used clothing blue
住所:〒164-0001 東京都中野区中野1丁目61-11
営業時間:10時30分〜19時
定休日:月曜日

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映画「バビロン」の衣装に驚きの裏側 デザイナーが語る制作秘話【エンタメで読み解くトレンドナビVol.10】

 映画やドラマなどのエンタメを通して、ファッションやビューティ、社会問題などを読み解く連載企画「エンタメで読み解くトレンドナビ」。LA在住の映画ジャーナリストである猿渡由紀が、話題作にまつわる裏話や作品に込められたメッセージを独自の視点で深掘りしていく。

 第10回は、第80回ゴールデングローブ賞で5部門ノミネートされ、最優秀作曲賞を受賞した「バビロン(Babylon)」にフォーカス。同作の衣装デザイナー務めたメアリー・ゾフレス(Mary Zophres)とメイクアップアーティストのヘバ・トリスドティール(Heba Thorisdottir)に、キャストたちのコスチュームやメイクを通してどのように表現したのか話を聞いた。

 「ラ・ラ・ランド(La La Land)」で世界を沸かせたデイミアン・チャゼル(Damien Chazelle)監督の最新作「バビロン」は、ハリウッド初期の歴史に強い敬意を払う、濃厚でゴージャスな作品だ。

 物語は、無声映画からトーキーに移行しつつあった1920年代後半にスタート。主要な登場人物は、ハリウッドの大スターであるジャック(ブラッド・ピット、Brad Pitt)、新人女優としてブレイクを果たすネリー(マーゴット・ロビー、Margot Robbie)、メキシコ人移民のマニー(ディエゴ・カルバ、Diego Calva)、影響力を持つゴシップライターのエリノア(ジーン・スマート、Jean Smart)らだ。長い時間をかけてこれらの人々のキャリアを追う中で、時代や彼らの置かれた状況を反映し、衣装やヘア、メイクも細かく変化していく。また、劇中で披露している大量の衣装は全て手作りしたというのも驚きだ。

 「20年代の服は、参考材料としては貴重だけれども、撮影には使えなかった。使用に耐えられなかったり、保存のために許されなかったりするから」とゾフレスは語る。「セリフが一言しかないような人には借りた服もあったけれど、メインキャスト20人の衣装は全部作ったわ。スーツから帽子まで全て。しかも彼らは劇中で20回、あるいは30回も着替えをする。デイミアンは典型的な20年代のルックにしたくないと言っていたから、同じ時代のものでも、そうは見えないような絵画や写真、映画のポスターなどを探したの」。

スタッフたちによる徹底したリサーチ

 映画のはじめのパーティーのシーンでは、ロビーが着る赤いドレスもリサーチから生まれたものだという。「リサーチで見つけた女優のアンナ・メイ・ウォン(Anna May Wong)の写真がインスピレーション源になっている。その写真で、彼女はスカーフを巻いたようなドレスを着ていたから、ビンテージの布地をマーゴットの首に巻き、端っこを押し込んでみたの。デイミアンはとても気に入ってくれたわ。あのドレスは上半身から始めて、マーゴットがダンスのリハーサルをするのを見ながら、動きも考えてデザインしていったの。赤という色もとても大事。ネリーは人に注目してもらいたくて、あのドレスを着る。パーティーで発見してもらいたいのよ」。

 パーティーに侵入した時、ネリーは無名で貧乏だった。そんな彼女の経済状態はメイクにも反映されていると、トリスドティールは語る。「メアリーは、『ネリーにはお金がなく、あったのは赤の布地だけだった』と言ったわ。その布地でドレスを作ったのだと。つまり彼女にはコスメを買うお金もなく、持っているのは赤のリップスティックだけ。パーティーが進むにつれて彼女の口紅ははげていく。ハリウッド女優になってからの彼女はフルメイクになり、無名女優と映画スターの差はメイクからも明らかよ」。そもそもあの当時、コスメの種類は限られていた。ファンデーションの色は少なく、有色人種向けのものはなかったこともあり、「多くの女性にとって、メイクといえば赤の口紅だった」とトリスドティールは話す。考えてみれば納得だ。

 女性のキャラクターほどわかりやすくないかもしれないが、男性キャストにも同じだけの注意が払われている。映画の中でピットが着るセーターは全て手編みで、男性キャストが着るスーツは特定の仕立て屋でオーダーメイドしたという。そんな中でも、最も服装の変化が顕著なのは、ネリー同様、下っ端から上りつめていくマニーだ。

 「最初に登場する時、マニーはお金がないので、借り物のジャケットと蝶ネクタイを身に着けている。その後、ジャックに雇われるけれど、まだ貧乏だから同じジャケットを着ているわ。でもエグゼクティブになると、彼はほかのエグゼクティブにどこでスーツを作っているのか聞いて、仕立て屋で作ってもらうようになるの。リサーチで知ったけれど、当時のスタジオのトップは、ロサンゼルスにある2、3カ所の仕立て屋で服を作っていたそう。だから私たちは、伝統的な布地をまだ作っているところから、当時と同じ布地を入手したの。また当時のスーツもいくつか入手し、それらの布地を使って、ロサンゼルスの仕立て屋で同じようなスーツを作ってもらったわ」。

 これまで衣装やメイクを通じてストーリーを語る作品に携わったことはなかったという二人。そんな努力の結果、ゾフレスは今作でキャリア3度目のオスカー候補入りを果たした。ほかにも美術監督のフロレンシア・マーティン(Florencia Martin)と作曲のジャスティン・ハーウィッツ(Justin Hurwitz)も候補入りしている。来月、「バビロン」チームには大きな祝福が待ち受けているだろうか。

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「ポール&ジョー」が2月22日の“猫の日”に向けて「アイスウォッチ」とコラボ 猫モチーフの時計を発売

 「ポール&ジョー(PAUL&JOE)」は2月22日の猫の日に、ベルギー発の時計ブランド「アイスウォッチ(ICEWATCH)」とのコラボウオッチの第2弾を発売する。価格は税込1万9800円。現在、オンラインストア フォーチュン スクエアとフォーチュン スクエア 楽天ショップで先行予約を受け付け中。取り扱い店舗は前述の2店とポール&ジョー 公式オンラインストア、アイス ウォッチ公式オンラインストア。

 今回のコラボウオッチは、第1弾ですぐに完売した猫のヌネットデザインをベースに、アプリコットオレンジを採用した。ボックスも本体と同じく、アプリコットオレンジカラーのパッケージとヌネットをプリントしたデザインで、貯金箱としても使える仕様になっている。

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【スナップ】「ジョー マローン」の桜イベントに倉科カナ、大平修蔵らが来場 

 イギリス発フレグランス「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON以下、ジョー マローン)」は2月10日、六本木ヒルズカフェで桜をテーマにしたポップアップイベント“お花見 セレブレーション”をスタートした。オープン前日には日本限定春のフレグランス“サクラ チェリー ブロッサム”のアンバサダーを務める女優の倉科カナが登場。ほか、モデルの大平修蔵やユーチューバーでモデルのNagomi、長谷川ミラなども来場し、イベントを祝った。

 日本の桜から着想を得たコレクション“サクラ チェリー ブロッサム“は2020年の春に日本限定で登場。以来、春の香りとして高い支持を得ている。アイテムは“サクラ チェリー ブロッサム コロン”(30mL、税込1万890円/100mL、同2万1670円)と“サクラ チェリー ブロッサム ヘア ミスト”(30mL、同7920円)で、2月17日から全国で発売する。

 倉科は会場でコロンとヘアミストを実際に体験し、「繊細で甘すぎない香りで、日本の桜の儚さの中に凛とした感じが再現されていますね。男性女性問わず使えそうですね」とコメント。また、限定コレクションのパッケージについて「薄ピンク色もすごくかわいくて、透明感のある素材で日本の桜の儚さや淡さが再現されていますね。ぜひ自宅に飾りたいです」と笑顔を見せた。

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資生堂2022年12月期はコア営業利益が88億円増 「クレ・ド・ポー ボーテ」「NARS」がけん引

 資生堂の2022年12月期連結業績は、ロックダウンやダブルイレブン(独身の日)市場の鈍化が影響した中国事業の落ち込みを欧米事業やトラベルリテール事業でリカバリーしたほか、「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「ナーズ(NARS)」やフレグランスが好調を維持し、売上高が前期比5.7%増の1兆673億円、コア営業利益(営業利益から非経常項目を除き算出)が同20.6%増の513億円、営業利益が53.7%減の465億円、純利益が27.1%減の342億円となった。

 事業別では日本事業の売上高は同8.2%減(実質0.3%増)の2375億円、コア営業損益は130億円の赤字(前期は64億円の黒字)だった。低価格帯が成長を継続したことに加え、9月に実施した「エリクシール(ELIXIR)」主力商品のリニューアルや「プリオール(PRIOR)」が後押し、下期は中価格帯市場が回復基調に転じた。また、「シセイドウ(SHISEIDO)」「クレ・ド・ポー ボーテ」のホリデーコレクション、「シセイドウ」“ビオパフォーマンス”シリーズの新美容液が成長に貢献し、シェアを拡大した。ECは、販売チャネルやブランドごとに提供していた会員サービスを1つに集約した新会員サービス「Beauty Key」の会員が目標を超えて順調に獲得できており、アプリやCRM(顧客関係管理)による購買に寄与した。これら好調要因はあるものの、上期のマイナスをカバーしきれなかった。

 中国事業の売上高は同6.0%減(実質9.8%減)の2582億円、コア営業損益は39億円の赤字(前期は40億円の黒字)だった。断続的なロックダウンに加え、物流にも影響があり苦戦したが、プレステージブランドへの戦略的投資を継続したことで「クレ・ド・ポー ボーテ」「シセイドウ」、「シセイドウ」の最高級ライン“フューチャーソリューション LX”が好調を維持。ECにおいては、中国最大のECの祭典「ダブルイレブン」の市場が減速した一方で、年間の売り上げは成長を実現した。

そのほか、アジアパシフィック事業の売上高が同7.0%増(実質13.0%増)の680億円、米州事業が同13.6%増(実質8.8%増)の1379億円、欧州事業が同24.1%増の1170億円、トラベルリテール事業が同9.8%増(実質4.0%増)の1636億円、プロフェッショナル事業が同38.9%減の93億円、その他が同66.4%増(実質3.4%減)の642億円だった。

 23年12月期の連結業績予想は売上高が同6.3%減(実質11%増)の1兆円、コア営業利益が同16.9%増の600億円、純利益が同18.1%減の280億円を見込む。

中期経営戦略「SHIFT 2025 and Beyond」を策定

 魚谷雅彦会長CEOは「21〜23年の経営戦略『WIN2023』において、この2年間は厳しい混迷の中、当社が生き残って再度成長するために、収益・技術・マーケティングの面から競争優位とされるスキンケアなどの領域で選択と集中を進めてきた。赤字や優先度を高くできない事業に関しては売却・撤退をし、事業規模2000億円を超える構造改革は、20年度に計画したものに関しては全てやりきった。欧米事業の収益は大きく改善したほか、スキンケアブランドの売り上げ比率は全体の70%を超え、今後の収益基盤が強くなった」と胸を張る。国内生産工場や西日本物流センターの建設を実現させ、IoT技術を導入しながら生産性を高めるなど、安定的に商品原価を下げていく目処が立ってきたという。

 一方で、日本事業の成長性回復の大幅な遅れを課題とした。「コロナ禍の影響が当初の予想よりも2年以上長引いた。マスク着用が定着化したことやインバウンド消費が大きく減少したことが大きな要因にはなっているが、日本事業の厳しい採算の状況が3年続くという中では、これらはもはや成長してないことへの言い訳になってしまうということを、私たち経営陣は強く認識している」と話す。

 今後、一気通貫の組織体制や販管費のコスト構造、組織のカルチャーなどを抜本的に見直し、「3年後の2025年には日本事業で500億円を超える収益を出し、そして社員がやりがいを感じるような健全な企業体質を実現するべく、既にさまざまな取り組みを始めている」と、23年から25年は抜本的な経営改革の3年と位置付け、中期経営戦略「SHIFT 2025 and Beyond」を策定した。

 同社の強みであるスキンケアにおいて、サンケア事業で日焼け止めブランド「アネッサ(ANESSA)」を「世界一にする」という。また、体内睡眠やストレスなど“体と肌の関係”の知見を深め、健康を高めるためのインナービューティー事業に注力する。さらに、メタバースなどを活用したプラットフォームを構築するなど「23年からは『守り』から『攻め』にシフトする」と述べた。

 ブランドのポートフォリオは「シセイドウ」「クレ・ド・ポー ボーテ」「ナーズ」「ドランク エレファント(DRUNK ELEPHANT)」の4ブランドを全ての地域でグローバル最重点育成ブランドとする。アジアにおいては「エリクシール」「アネッサ」を主軸に地域拡大を行う。また、メイク市場においては、スキンケアのみならず、メイクアップで市場を開拓する。これらの成長に向けて、3カ年累計で1000億円を超えるマーケティング投資を行う。

 さらに、創業150周年の記念事業として、今秋、同社の創業の地である銀座に、次世代を担う人材開発の拠点「Shiseido Future University」をオープンし、魚谷会長CEOが初代学長を務める。サステナビリティ活動においては、プラスチック製容器を収集し、プラスチック製容器へ再生する循環型プロジェクト「ビューリング(BeauRing)」を立ち上げる。ポーラ・オルビスホールディングスが参画し、ともにプロジェクトを推進する。両社は今後、同プロジェクト以外でも「サステナブル領域でさまざまな協議を検討していく予定」としている。

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「カンペール」と「ミントデザインズ」が10年ぶりにコラボ シューズ2型・バッグ3型を発売

 スペイン発シューズブランドの「カンペール(CAMPER)」は2月10日、日本のファッションブランド「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」とコラボしたシューズ2型・バッグ3型を発売した。両者は2013年に協業してシューズを発表しており、今回10年ぶりにタッグを組んだ。なお、バッグでのコラボは初めて。

 コラボコレクションは、アウトドアギアのコードをイメージしたオリジナルのひもを編み込んだ“ストリングス”と、布地をねじることで生まれるドレープに着想した“ツイスト”の2つのシリーズからなる。

 “ストリングス”シリーズのシューズ(3万800円税込、以下同)は「カンペール」のアイコンモデル“イマン”をベースにしたもので、バッグ(トート2万5300円、サコッシュ1万6500円)には4mm厚のリサイクルフェルトを用いる。

 “ツイスト”シリーズのシューズ(3万1900円)はスリッポンのアッパーでねじれを表現し、バッグはリサイクルナイロン(2万6400円)とラムレザー(4万4000円)の2素材で提案する。

 各商品は、「カンペール」の店舗および公式オンラインストアで扱う。

 「ミントデザインズ」は、共にロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校(Central Saint Martins)で学んだ勝井北斗と八木奈央が2001年に設立した。

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「カンペール」と「ミントデザインズ」が10年ぶりにコラボ シューズ2型・バッグ3型を発売

 スペイン発シューズブランドの「カンペール(CAMPER)」は2月10日、日本のファッションブランド「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」とコラボしたシューズ2型・バッグ3型を発売した。両者は2013年に協業してシューズを発表しており、今回10年ぶりにタッグを組んだ。なお、バッグでのコラボは初めて。

 コラボコレクションは、アウトドアギアのコードをイメージしたオリジナルのひもを編み込んだ“ストリングス”と、布地をねじることで生まれるドレープに着想した“ツイスト”の2つのシリーズからなる。

 “ストリングス”シリーズのシューズ(3万800円税込、以下同)は「カンペール」のアイコンモデル“イマン”をベースにしたもので、バッグ(トート2万5300円、サコッシュ1万6500円)には4mm厚のリサイクルフェルトを用いる。

 “ツイスト”シリーズのシューズ(3万1900円)はスリッポンのアッパーでねじれを表現し、バッグはリサイクルナイロン(2万6400円)とラムレザー(4万4000円)の2素材で提案する。

 各商品は、「カンペール」の店舗および公式オンラインストアで扱う。

 「ミントデザインズ」は、共にロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校(Central Saint Martins)で学んだ勝井北斗と八木奈央が2001年に設立した。

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【2023年春コスメ】「ヴァレンティノ ビューティ」のクッションファンデに限定カラーパッケージが登場 フレグランスのカラーとセットに

 「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」は2月17日、春のキャンペーンに合わせて限定パッケージのクッションファンデーション“GO クッション”[SPF50+ ・ PA+++ ](数量限定3種・各2色、税込各1万230円)を発売する。昨年9月に限定発売され話題を呼んだピンクエディションのほか、鮮やかなイエローエディション、大胆なコーラルエディションの3種を用意する。

 フレッシュな質感が長時間続く“GO クッション”は、独自処方により艶のあるセミマット肌を演出するアイコニックなクッションファンデーションで、「V」のロゴをあしらったパッケージデザインも特徴となっている。

 今回限定発売されるパッケージカラーはブランドのフレグランス「ボーン イン ローマ」シリーズの色味に合わせていて、コーラルはローマの街並みが夕陽に染まるゴールデンアワーから着想を得た、同日発売の “ボーン イン ローマ コーラルファンタジー ドンナ オードパルファン”(10mL、税込4950円/30mL、 同 1万120円/50mL、1万5070円/100mL、2万1780)と“ボーン イン ローマ コーラルファンタジー ウオモ オードトワレ” (50mL、 同 1万1440円/100mL、 同 1万5950円)の色味にそろえた。セットでの取り扱いで、ファンデーションのカラーは2色用意。使用後はリフィルを入れることができる。

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「シンヤコヅカ」のショーに若手俳優とTikTokerが来場 「First Love 初恋」の荒木飛羽も

 「シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)」は2月7日、2023-24年秋冬コレクションを東京・恵比寿のザ・ガーデンホールで発表した。

 会場には、国内の若手俳優やTikTokerらが来場した。ドラマ「少年のアビス」(MBS系)の主役や、ネットフリックス(NETFLIX)オリジナルシリーズ「First Love 初恋」の綴(つづる)役を演じたことで知られる荒木飛羽や、TikTokで220万フォロワーを抱えるShomaこと南雲奨馬らが、「シンヤコズカ」のアイテムを着用しながら、コレクションを楽しんだ。

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山﨑賢人とKing Gnu常田大希が「サンローラン」のアンバサダーに就任

 俳優の山﨑賢人とロックバンドKing Gnu(キングヌー)の常田大希は、それぞれ「サンローラン(SAINT LAURENT)」のアンバサダーに就任したと発表した。

 山﨑は公式ウェブサイトに「『サンローラン』アンバサダーに就任!」と記載し、常田は公式インスタグラムで「伝統ある『サンローラン』と共に世界中を旅することが楽しみでなりません」などとコメントした。

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松坂屋上野店、衣料品フロアなど「18時半閉店」に

 大丸松坂屋百貨店は3月1日から、運営する4店舗の営業時間(一部フロア除く)を短縮する。対象は大丸下関店、松坂屋上野店、松坂屋静岡店、高知大丸。

 松坂屋上野店と大丸下関店は3階以上の上層階が対象で、閉店を30分〜1時間前倒す。松坂屋静岡店は営業時間を段階的に見直しており、コロナ前からは1時間半の前倒しとなる。夜間に利用客の少ないボリュームゾーンの衣料品やリビング雑貨などの人件費効率を高める。売り場スタッフの働き方改革につなげるとともに、客との関係性構築にも好影響があるとみる。「従来は早番と遅番の交代制で売り場を運営してきたが、1日1人の担当にすることで、お客さまにより手厚いサービスが可能になる」(同社広報)。松坂屋静岡店は本館7階のアクアリウムを、高知大丸はフードホールの営業時間を短くする。

 短縮後の営業時間は次の通り。

 大丸下関店(3〜7階、レストラン除く)10〜18時、松坂屋上野店(3階以上)10時〜18時半、松坂屋静岡店(本館7階)10〜19時、高知大丸(東館5階フードホール)11〜20時

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「ティファニー」がSnow Manを起用したスペシャルムービーを公開

 「ティファニー(TIFFANY & CO.)」は、新作ジュエリーコレクション“ティファニー ロック”の発売を記念して、2月21日にSnow Man(スノーマン)を起用した動画を同ブランドの公式サイトおよびLINEで公開する。現在、同サイトでティザー映像を期間限定公開している。

 動画は、雑誌「ハーパーズ バザー(HARPER'S BAZAAR)」(ハースト婦人画報社)と共作したもので、Snow Manが“ティファニー ロック”をはじめ、「ティファニー」のジュエリーの数々を着用する。両者は、20日発売の4月号とウェブでも特別企画を実施する。

 “ティファニー ロック”コレクションは、「ティファニー」の重要なモチーフであるパドロック(南京錠)に着想を得たデザインが特徴で、絆を表現する。

 Snow Manはジャニーズ事務所に所属する9人組男性アイドルグループ。2022年10月、「ティファニー」のアンバサダーに就任した。

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TikTokクリエイターは夜の森美術館で何を撮る? アートで交わる「#empty」に潜入

 1月17日の夜、閉館後の森美術館で「#emptyMoriArtMuseum」が開催され、TikTokクリエイター16組36人が来場した。この「#empty」は来場者のいない空っぽの美術館をクリエイターが撮影して楽しむイベント。洞田貫晋一朗・森ビル文化事業部 広報・プロモーション担当は開催に先立ち、クリエイターたちに「ルールは特にない、自由に楽しんで欲しい」と声をかけた。このイベントの目的とは何なのか、そしてクリエイターたちは森美術館でどんな撮影を行ったのだろうか。

3年に1度開催する
日本の現代美術の“定点観測”

 TikTokクリエイターたちが見て回ったのは3月26日まで開催中の「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」。森美術館で3年に1回開催されるシリーズ展で、日本の現代アートシーンを総覧する“定点観測”のような展覧会となっている。

 会場には、既に国際的に活躍するアーティストから新進気鋭の若手まで、日本のアーティスト22組の作品が約120点も並ぶ。特に今年の展示は、コロナ禍を起点にキュレーター4人が議論した、今考察すべき3つのトピックスで構成している。コロナ禍により新たな視点で身近な事象や生活環境を考える、さまざまな隣人とともに生きる、日本の中の多文化性に光をあてるといった視点で紹介される作品は、長いコロナ禍を過ごした来場者の目にさまざまに映るよう。TikTokクリエイターたちも展示を自由に行ったり来たりし、時折談笑を挟みつつ、それぞれ作品をじっくりと鑑賞していた。

TikTokクリエイターたちは
「#empty」をどう楽しむ?

 今回の「#emptyMoriArtMuseum」に招待されたTikTokクリエイターたちはアートばかりでなく、飼い猫や音楽関連の投稿をする人までジャンルは幅広く、それぞれが異なる個性を持つ。“オタ芸”と呼ばれるサイリウムパフォーマンスを行う「ゼロから打ち師始めます。」は、今回で3回目のイベント参加。「オタ芸というサブカルチャーと芸術の組み合わせに新しさを感じた。鑑賞する層も違うと思うので、新しいことができるんじゃないかと毎回楽しみに参加している」と話す。

 アニメーションダンサーグループ「【公式】はむつんサーブ【オフィシャル】」は市原えつこ氏のインスタレーション《未来SUSHI》の大将に合わせたロボットダンス動画を撮影。「美術館で自由に撮らせてもらえるというのは素晴らしいし、初めて聞く企画。面白いなと思って、すぐに参加することを決めた。自分たちと共通点のある展示作品もあり、期待以上だった」とイベントを楽しんだ。

 数式でアート作品を描く様子を投稿する「数式の美術館」は「新しいことをしたいという気持ちはありつつ、数式に新しいことを取り入れるのは難しい。今回森美術館に来て、作品を見てインスピレーションを受けた」という。また「他のTikTokクリエイターの方々と話して、その場でコラボレーションすることが決まった」といい、「ゼロから打ち師始めます。」とその場で撮影を始めた。「#empty」というルールのないイベントだからこそ、自由な発想の動画が数多く生まれた。

「#empty」は
TikTokクリエイター同士の
交流も促す
@mimibi301 閉館後の美術館に大集合!@Mori Art Museum 森美術館 #emptymoriartmuseum #sponsored #六本木クロッシング2022 #耳で聴く美術館 #tiktok教室 #アート #art ♬ Near future_stylish techno_cool(952759) - Yuki Hotta

 「耳で聴く美術館」というTikTokアカウントを持つAviは、普段は自身でアートを紹介する動画を投稿するが「今回はイベントに参加しているクリエイターたちに、どの作品が気に入ったかを聞く動画を撮影するつもり。自分では気がつかなかった部分を他の人がどう見ているかがわかるのが面白い」と、イベントならではの動画を撮影した。

森美術館で
TikTokクリエイターと
アートの化学反応を起こす

 森美術館がTikTokクリエイターを招いて行う「#empty」は今回で3回目。「#empty」という自由なイベントを企画した意図について、洞田貫晋一朗は「『#empty』はクリエイターが集まる機会、アートを題材にして撮影できる機会を提供したいと考えている。アートとクリエイターの化学反応があれば面白い。うまく撮影できなくてもいいし、投稿しなくてもいい」と話す。

 投稿や撮影のルールだけでなく、美術館の楽しみ方も自由。「美術館は来場者に作品を見てもらうという一方通行なところがあるが、我々としては見に来た人にも自由に発信してもらいたい。『#empty』でも、自由に表現できる方がいいと考えた。ルールを設けたり、『これを撮影して』とお願いしたりするとインフルエンサー・マーケティングのようになってしまう」と洞田貫。展示を説明することでクリエイターの目にフィルターをかけたり、気を遣わせたりしないようにも配慮したという。

 「クリエイターにもそこで色々感じてもらって、今後に生かしてもらうなどの機会になったらいい。ビジネスに結びつかないことができるのは、美術館しかないと思っている」と洞田貫。美術館としての新しいあり方、可能性を示すイベントとなった。TikTokで#emptyMoriArtMuseumと検索すると、個性的なTikTokクリエイターによるバラエティー豊かな投稿が楽しめる。

INFORMATION
六本木クロッシング2022展:往来オーライ!

期間: 2023年3月26日まで(会期中無休)
時間: 10:00~22:00(最終入館 21:30)。火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)、ただし3月21日は22:00まで(最終入館 21:30)
会場: 森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)

TEXT:ANNA USUI

PHOTOS:SHUHEI SHINE
問い合わせ先
TikTok Japan

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「アレキサンダー ワン」2023-24年秋冬コレクション

 「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」が2023-24年秋冬コレクションを発表した。

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「イレニサ」が伊勢丹新宿メンズ館でポップアップ 23年春夏コレクションをフルラインアップ

 メンズブランド「イレニサ(IRENISA)」は、伊勢丹新宿本店メンズ館6階でポップアップストアを2月14日まで開催中だ。2023年春夏コレクションのフルラインアップをそろえ、デザイナーの小林祐と安倍悠治も一部日程で店頭に立つ。

 同ブランドは、「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」でパタンナーとして経験を積んだ小林祐と、「サポートサーフェス(SUPPORT SURFACE)」で企画から生産、デザインを担当した安倍悠治のデザイナーデュオが2020年に設立した。21年から「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」に参加し、昨年9月には東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が共催するファッションコンペ「東京ファッションアワード (TOKYO FASHION AWARD)」を受賞した。3月には初のリアルショー開催を控える。

■IRENISA 23S/S POP-UP STORE
日程:2月8〜14日
場所:伊勢丹新宿本店メンズ館6階メンズコンテンポラリー
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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【スナップ】池田エライザや長谷川京子、町田啓太が来場 「バーバリー」が“トレンチ ポップアップ”開催中

 「バーバリー(BURBERRY)」は、ブランドを象徴するトレンチコートを集めたポップアップを伊勢丹新宿本店で2月20日まで開催中だ。

 ポップアップでは、英ヨークシャーの自社工場で織り上げた“ビスポークギャバジン”を使用したトレンチコートを用意するほか、78点のビンテージアイテムも限定販売する。また、自社工場のキャッスルフォードからトレンチコートの職人が来日し、パーソナライゼーションサービスを行う。

 オープン当日には、アンバサダーを務める池田エライザのほか、井上ヤマト、大平修蔵、佐藤晴美、鈴木えみ、滝沢眞規子、長谷川京子、藤井夏恋、前田敦子、町田啓太、水上恒司ら、ブランドのフレンズ&ファミリーから多くのゲストが来場した。

■バーバリー トレンチ ポップアップ
会期:2月8〜20日
営業時間:10:00〜20:00
場所:伊勢丹新宿店本館2階 イセタン ザ・スペース
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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中村獅童をシーズンアンバサダーに起用! 祐真朋樹のこだわりが結実する「ランバン コレクション メンズ」

 「ランバン コレクション メンズ(LANVIN COLLECTION MENS)」は、2023年春夏のシーズンアンバサダーに中村獅童を起用した。2月10日から“Delightful Man(小気味いい男)”と題したキャンペーンをブランド公式サイトやインスタグラムで順次公開していく。

 「ランバン コレクション メンズ」は、祐真朋樹をクリエイティブディレクターに迎えてリブランディングを果たした22年春夏から、「ランバン(LANVIN)」創業者のジャンヌ・ランバン(Jeanne Lanvin)がこだわり抜いた「パリ流のエレガンス」をクリエイションのコアに掲げている。

 23年キャンペーンのテーマは“伝統と革新の融合”。この言葉を体現する人物として、歌舞伎を軸に、幅広く活躍する中村獅童とのコラボレーションが実現した。一連のビジュアルやムービーでは、中村がクラシカルなディテールを盛り込んだスリーピースやジャケットをモダンに着こなす。

 中村はブランドの世界観について「共感する部分がとても多い」として、「日本の“粋”と欧州の“エレガンス”は同義で、人生を楽しむモチベーションの維持には欠かせないもの。心を揺さぶる演目を見たり、スタイリッシュで心地いい服をまとったりすることで、未来への活力の源を養う。これからの時代には、そういった心の持ち方が大いに必要になってくる」と語る。

 23年春夏コレクションも、「パリ流のエレガンス」のエッセンスをベースに、ワードローブの定番となるアイテムをアップデート。都会的なシングルトレンチやセットアップ、アイコンカラーのミッドナイトブルーを基調にしたアイテムなどに、最新の機能素材を用いて、さらなる着心地の良さを追求した。

問い合わせ先
ジョイックスコーポレーション
03-5213-2532

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カッシーナが上場廃止、親会社のユニマットが1220円でTOB

 イタリアの高級家具ブランド「カッシーナ」など展開し、東証スタンダード上場のカッシーナ・イクスシー(以下、カッシーナ)は、株式の約55%を所有する親会社のユニマットホールディングスが公開買付(TOB)を表明した。2月9日の終値の940円に29.8%のプレミアムをつけ、1220円で本日2月10日〜3月27日まで公開買付を行う。カッシーナはTOBの成立に伴い、上場廃止になる。公開買付には、第2位の株主で12.65%を所有する伊カッシーナ社も賛同している。

 また、親会社のユニマットホールディングスの高橋洋二会長がカッシーナの会長兼社長を務めていたが、宝飾大手のダミアーニの日本法人でトップを務めていたアレッシオ・ジャコメル氏を新社長に内定した。3月29日開催予定の株主総会を経て正式に決定する。高橋氏は引き続きカッシーナの代表権のある会長にとどまる。

 カッシーナは昨年9月、2011年から社長を務めていた森康洋氏が突如辞任し、親会社の高橋氏が会長兼社長を務めていた。

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カッシーナが上場廃止、親会社のユニマットが1220円でTOB

 イタリアの高級家具ブランド「カッシーナ」など展開し、東証スタンダード上場のカッシーナ・イクスシー(以下、カッシーナ)は、株式の約55%を所有する親会社のユニマットホールディングスが公開買付(TOB)を表明した。2月9日の終値の940円に29.8%のプレミアムをつけ、1220円で本日2月10日〜3月27日まで公開買付を行う。カッシーナはTOBの成立に伴い、上場廃止になる。公開買付には、第2位の株主で12.65%を所有する伊カッシーナ社も賛同している。

 また、親会社のユニマットホールディングスの高橋洋二会長がカッシーナの会長兼社長を務めていたが、宝飾大手のダミアーニの日本法人でトップを務めていたアレッシオ・ジャコメル氏を新社長に内定した。3月29日開催予定の株主総会を経て正式に決定する。高橋氏は引き続きカッシーナの代表権のある会長にとどまる。

 カッシーナは昨年9月、2011年から社長を務めていた森康洋氏が突如辞任し、親会社の高橋氏が会長兼社長を務めていた。

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【2023年バレンタイン】バーニーズが1日限りのイベント 「ダブレット」とのコラボTシャツやラザニアを販売

 バーニーズ ニューヨークはバレンタインデーを祝して、2月11日に1日限りのイベントを行う。

 目玉は「ダブレット(DOUBLET)」とのコラボで、オリジナルボディーにクリスタルと刺しゅうでロゴをデザインした“本命Tシャツ”(3万1900円税込、以下同)と、既成ボディーにロゴをプリントした“義理Tシャツ”(9900円)を製作。特製ギフトボックスに入れて販売する。またイベント当日の11〜14時は、井野将之「ダブレット」デザイナーも店頭に立つ。

 さらに、バーニーズ ニューヨーク横浜店の地下1階に店舗を構えるイタリアレストラン「サローネ2007」でも、バレンタイン特別メニューを販売する。同店は、「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ2019」で優勝した弓削啓太がシェフを務める。チョコレートやカカオを練り込んだパスタと黒毛和牛を使用した“本命ラザニア”(3132円)と、同パスタに牛肉と豚肉の合いびきを使用した“義理ラザニア”(972円)を用意する。どちらもテークアウト限定で、11日のみの販売だ。

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「ブリーフィング」誕生25周年 ジーンズ着想の“アズール コレクション”発売

 日本のバッグブランド「ブリーフィング(BRIEFING)」は、ワークウエアのジーンズを着想源とした“アズール コレクション(AZURE COLLECTION)”を2月10日に発売した。オンラインストアや「ブリーフィング」一部直営店、「ブリーフィング ゴルフ」店舗で販売中だ。2023年にブランド誕生25周年を迎えた同ブランドは、アニバーサリーイヤーを記念して、23年春夏シーズンから秋冬シーズンにかけて、さまざまなブランドとのコラボレーションアイテムや限定コレクションを発売する。

 “アズール コレクション”は周年限定の第1弾コレクションとして、全てのアイテムに500デニールのコーデュラナイロンと、305デニールのコーデュラポリエステルで織り上げたデニム調のファブリックを採用した。バックパック(税込3万1900円)、トートバッグ(同3万8500円)、ショルダーバッグ(同1万4300円)の3型に加え、キャディバッグ(同6万500円)やカートトートバッグ(同1万6500円)など6つのゴルフアイテムをそろえた。

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和光と伊名門バッグメーカーが作る“ワコウ キャリー”が春の新色を発売 日本の“⽵カゴ”が着想源

 銀座・和光は、2022年秋に誕生したカジュアルバッグ“ワコウ キャリー”の新色を発売した。

 味噌を貯蔵・運搬する“⽵カゴ”から着想を得た“ワコウ キャリー”は、上質なシュリンクレザーだけで作り上げたミニマルかつモダンなデザインが特徴だ。イタリア・パルマの名門バッグメーカー、マウロ・ゴベルナ(MAURO GOVERNA)が製作を担当し、日本の伝統とイタリアンレザーの優れた品質、職人技を融合させた。

 ビッグサイズのバケットバッグは、A4の資料が収まるサイズ感と高い収納力で、ビジネスバッグとしても活躍する。外ポケットのほか、内側にもファスナー付きポケットと2つの仕切りを施し、小物まですっきりと収納できるようにこだわった。

 結び目がアクセントのショルダーストラップは、重い荷物も持ちやすいように太めに設計。クラフト感のあるアイコニックなステッチで、耐久性も高めた。さらに、しなやかなレザーと身体にフィットする独自のフォルムで、使いやすさと程よいカジュアルさも両立している。

 新色は、ブルーとライトグリーン、ホワイト、ネイビーに加え、22年から継続のイエローの全5色。春のスタイリングを引き立てる、爽やかなカラーを取りそろえる。

問い合わせ先
和光
03-3562-2111(代表)

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「ニューバランス」×「ジョウンド」から7作目のコラボスニーカー“991”が登場

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、カナダ・モントリオール発のクリエイティブスタジオ「ジョウンド(JJJJOUND)」とコラボレーションしたスニーカー“991”を2月17日に発売する。価格は税込3万9600円で、「ニューバランス」の公式オンラインストアと東京・日本橋浜町のコンセプトショップ「ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE NEW BALANCE)」、一部店舗で取り扱う。なお、「ティーハウス ニューバランス」は13〜17日が一時休業中のため18日の発売となる。

  両ブランドは2018年から継続的に協業を続けており、今回は約3カ月ぶり7作目だ。ベースモデルに“991”を採用するのはこれが初めてで、全体に落ち着いたアースカラーを落とし込み、アッパーの素材には荒いメッシュとプレミアムスエードを採用。ヒールやインソールには、さりげなく“JJJJound”ロゴをあしらっている。 

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「ニューバランス」×「ジョウンド」から7作目のコラボスニーカー“991”が登場

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、カナダ・モントリオール発のクリエイティブスタジオ「ジョウンド(JJJJOUND)」とコラボレーションしたスニーカー“991”を2月17日に発売する。価格は税込3万9600円で、「ニューバランス」の公式オンラインストアと東京・日本橋浜町のコンセプトショップ「ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE NEW BALANCE)」、一部店舗で取り扱う。なお、「ティーハウス ニューバランス」は13〜17日が一時休業中のため18日の発売となる。

  両ブランドは2018年から継続的に協業を続けており、今回は約3カ月ぶり7作目だ。ベースモデルに“991”を採用するのはこれが初めてで、全体に落ち着いたアースカラーを落とし込み、アッパーの素材には荒いメッシュとプレミアムスエードを採用。ヒールやインソールには、さりげなく“JJJJound”ロゴをあしらっている。 

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【スナップ】「メゾン マルジェラ」のショーにカイリー・ジェンナーらセレブが続々 脱構築的アイテムは思い切って着る

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は、プレタポルテに当たる2023年“コーエド”コレクションをパリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中に発表した。ショー会場となったパリの新社屋には、同ブランドの脱構築的な美学を象徴するウエアをまとったセレブリティが多く来場した。カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)は、恋人と噂されているサウジアラビア出身のモデル兼歌手ファイ・カドラ(Fai Khadra)と隣同士で着席。ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)や秋元梢いったフロントローの常連から、ネットフリックス(NETFLIX)シリーズ「エリート(Elite)」に出演する俳優マヌ・リオス(Manu Rios)や、K-POP歌手として初めて同性愛者であることをを公表したHollandなど、ファッション・ウイークでは新顔となる著名人の姿もあった。

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フェムテックブランド「ナギ」が事業休止 「次の準備を進めるため」

 BLASTは3月をもって、フェムテックブランド「ナギ(NAGI)」の事業を休止する。公式ECでは2月28日に商品の販売を停止し、3月20日の19時に問い合わせ対応を停止する。休止理由は「別の形でみなさまにより良いプロダクトやサービスを提供できるよう、次の準備を進めるため」(PR事務局)としている。

 「ナギ」は、女性向けエンパワーメントメディア「ブラスト」を運営する石井リナBLAST CEOが2020年5月に立ち上げた吸水ショーツを中心に展開するフェムテックブランド。「ナギ」の吸水ショーツは、吸水機能、防水機能、防臭機能、制菌効果のある独自の積層構造が特徴で、洗濯することで繰り返し使うことが可能。21年12月にスポーツライン「ナギ スポーツ(NAGI SPORTS)」、22年3月に尿モレに対応したシリーズ「ナギ コンフィー(NAGI COMFY)」が仲間入り。取り扱いは公式ECほか、コスメキッチン(COSME KITCHEN)、ビープル(BIOPLE)、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)、ガリャルダガランテ(GALLARDAGALANTE)の一部店舗、伊勢丹新宿本店など。

 吸水ショーツ(吸水型サニタリーショーツ)は、2019年から20年にかけてスタートアップの参入が相次ぎ、21年には「ジーユー(GU)」「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」「スリーコインズ(3COINS)」「ユニクロ(UNIQLO)」、22年にはイオンの「トップバリュ(TOPVALU)」など大手が参入。市場が活況を見せる一方で、吸水ショーツは医薬品医療機器法(薬機法)の対象にあたらず雑品(雑貨)扱いとされているため、一部では品質の問題も浮き彫りに。21年10月から医薬部外品として承認申請が可能となり、認可を受けたブランドは未だないが、ベアジャパンは医薬部外品としての実用化を目指している。

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ベスコス受賞の「メイベリン」人気マスカラ“スカイハイ” 新色たそがれブラウンが登場

 「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」の新マスカラ“スカイハイ”(税込1639円、編集部調べ)は、スカイリフトブラシがまつ毛を根元から上げて1日中※1持続する効果が支持され人気を集めている。昨年9月の日本上陸からSNSで話題になり、「WWDBEAUTY2022年下半期ベストコスメ」のバラエティー・ドラッグストア、アイメイク部門でも新製品1位を獲得した。そんな話題の製品から2月4日、新色“たそがれブラウン”が登場した。

 “スカイハイ”は、下向きまつ毛をロングウェア成分※2で伸ばして上げることでぱっちりとした目元をかなえる。秘密はアーチ状に並んだ5列のコームで、まつ毛を逃さずマスカラ液を根元からしっかりとつけることができる。補修成分※3がまつ毛を守り、ウォータープルーフ仕様で汗や水にも強くきれいな仕上がりが持続する。ブラックに続く新色たそがれブラウンは、ぱっちりロングなのに“ふんわり抜け感”のあるまつ毛を演出。目元のカラーメイクとも相性よく仕上がる。

 なお、たそがれブラウンはアマゾン(Amazon※4)の「メイベリン ニューヨーク」公式店でブランド史上最大の予約販売数を記録(2023年1月末時点)した。

※1 「メイベリン ニューヨーク」調べ。個人差があります
※2 トリメチルシロキシケイ酸(皮膜形成成分)
※3 アルギニン、セリン、グルタミン酸
※4 AmazonおよびAmazon.co.jpは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です

問い合わせ先
メイベリン ニューヨーク お客様相談室
03-6911-8585

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ベスコス受賞の「メイベリン」人気マスカラ“スカイハイ” 新色たそがれブラウンが登場

 「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」の新マスカラ“スカイハイ”(税込1639円、編集部調べ)は、スカイリフトブラシがまつ毛を根元から上げて1日中※1持続する効果が支持され人気を集めている。昨年9月の日本上陸からSNSで話題になり、「WWDBEAUTY2022年下半期ベストコスメ」のバラエティー・ドラッグストア、アイメイク部門でも新製品1位を獲得した。そんな話題の製品から2月4日、新色“たそがれブラウン”が登場した。

 “スカイハイ”は、下向きまつ毛をロングウェア成分※2で伸ばして上げることでぱっちりとした目元をかなえる。秘密はアーチ状に並んだ5列のコームで、まつ毛を逃さずマスカラ液を根元からしっかりとつけることができる。補修成分※3がまつ毛を守り、ウォータープルーフ仕様で汗や水にも強くきれいな仕上がりが持続する。ブラックに続く新色たそがれブラウンは、ぱっちりロングなのに“ふんわり抜け感”のあるまつ毛を演出。目元のカラーメイクとも相性よく仕上がる。

 なお、たそがれブラウンはアマゾン(Amazon※4)の「メイベリン ニューヨーク」公式店でブランド史上最大の予約販売数を記録(2023年1月末時点)した。

※1 「メイベリン ニューヨーク」調べ。個人差があります
※2 トリメチルシロキシケイ酸(皮膜形成成分)
※3 アルギニン、セリン、グルタミン酸
※4 AmazonおよびAmazon.co.jpは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です

問い合わせ先
メイベリン ニューヨーク お客様相談室
03-6911-8585

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「ジョー マローン ロンドン」が六本木ヒルズカフェで桜がテーマのポップアップイベントを開催

 イギリス発フレグランス「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON以下、ジョー マローン)」は2月10日、六本木ヒルズカフェでポップアップイベント“お花見 セレブレーション”をスタートする。同イベントは、日本上陸15周年を記念するもので、日本の桜から着想を得たコレクション“サクラ チェリー ブロッサム“コレクションを限定販売する。

 天井一面に桜が施された会場では、満開の桜に囲まれているような3Dフォトが撮影できるブースが設置され、異なる香りの組み合わせを楽しむワークショップなどを開催。会場限定のラッピングを用意する。一足先に春の訪れを感じられる空間になっている。会期は3月8日まで。

■「ジョー マローン」“お花見 セレブレーション”
会期:2月10日〜3月8日
時間:11:00~20:00、11:00~21:00(金、土、祝前日)
会場:六本木ヒルズカフェ 東京都港区六本木6-10-1 ヒルサイド2階
入場無料・事前予約制(公式LINE アカウント)

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フィービー・ファイロの新ブランドがついに始動!9月に初のコレクションを公開・発売へ

 フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)前「セリーヌ(CELINE)」クリエイティブ・ディレターの手掛けるシグネチャーブランド「フィービー ファイロ」は、2023年9月に初のコレクションを公式ウェブサイトで公開・発売することを発表した。公式インスタグラムアカウントの投稿には、「7月に登録を開始する」旨も記されている。ファイロのカルト的な人気と、時代の潮流を敏感に感じ取るアンテナを考えると、彼女の復帰は生活者やエディター、小売店関係者から喝采を浴びることは間違いない。そして、おそらく同業デザイナーの中には、戦々恐々している者もいるだろう。

 ファイロは21年7月、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)を少数株主として、独立したブランドでファッション界に復帰することを発表。当時、彼女は「卓越した品質とデザインに根差した」服とアクセサリーを作ることを掲げ、「私は、自分の顧客や世界中の人々と再び触れ合うことをとても楽しみにしている。独立して、自分の責任のもとブランドを運営していくことは私にとって非常に重要なこと」と語っていた。しかし、それ以降は口を閉ざし、極めて控えめに準備を進めてきた。

 20年後半からロンドンを拠点にチームを作り、昨年5月にはパトリック・シレン(Patrik Silén)がマネジング・ディレクターに就任。ビジネス特化型SNSの「リンクトイン(LinkedIn)」によると、シレン=マネジング・ディレクターは04年にハーバード・ビジネススクールを卒業し、プロクター&ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)でキャリアをスタート。経営コンサルティング会社のミッチェル・マディソン・グループ(MITCHELL MADISON GROUP)などを経て、マッキンゼー&カンパニー(McKINSEY & COMPANY)で16年間経験を積んだ。その後、英ファッションEC大手エイソス(ASOS)の最高戦略責任者や、システム変革を手掛ける英企業システムIQ(SYSTEMIQ)のシニアアドバイザーを務めてきた人物だ。

 また、ファイロはスタジオの強化も続けており、業界関係者によると、昨年には「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のデニムデザイナーとワークショップのトップ、そして、「バーバリー(BURBERRY)」から人事担当の重役を迎えたという。

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職人の技巧が光る「フェンディ」の淡く繊細なランジェリードレス モダンクチュールの世界VOL.7

 「フェンディ(FENDI)」の2023年春夏オートクチュールショーの会場は、おなじみになっているパレ・ブロンニャール(旧証券取引所)。その中に、白で統一した楕円形のミニマルな空間を作り上げた。真っ暗になった会場の壁を伝うように一本の光が走ると、ショーがスタート。「今シーズンはクチュールの技法と技術に集中し、現代の軽やかさ、滑らかさやアティチュードを加えたいと思った」とキム・ジョーンズ(Kim Jones)が語るように、技巧を凝らした繊細なドレスをそろえた。

 秋冬だけ発表するファーのオートクチュール“オートフリュール”として始まった「フェンディ」のクチュールは、モダンなイブニングウエアのコレクションという印象を強めている。今季の特徴は、くすみのある淡い色合いや鈍く光るシルバーと、ここ数シーズン押し出しているすっきりとした縦長のシルエット。「アンダーウエアがイブニングウエアになるような感覚」で、レースやサテンのブラやキャミソールといったランジェリーライクなデザインをドレスに融合した。まさに23年春夏プレタポルテで台頭した潮流が、クチュールの世界でも表現されたと言える。また、身体に沿うようなドレープや長く垂れる翼のようなスリーブを取り入れたデザインは、神話の女神のように優雅。そこに登山用品のカラビナやロープをモチーフにしたパーツやジュエリーで、スパイスを加えている。

 正直なところ、ショーでは細かな技巧までを見ることができなかったが、職人のデモンストレーションも行われた翌日の展示会では、クラフツマンシップへのこだわりが存分に伝わってきた。例えば、絶妙なグラデーションが印象的なレースドレスは、小さなピースにカットしたレース地を職人が5色の染料で一つずつ染色し、チュールに立体的に飾ったもの。流れるようなシルエットのクロシェドレスは、極めて細い日本製のモヘア糸“フーガ(FUUGA) ”を使ってレースのような繊細な柄を生み出している。また、リバーシブルコートの内側とドレスに用いられたリーフ型のスパンコールは、一つひとつにランダムに塗料をのせた後にびっしりと縫い付けることで、フェザーやファーのような雰囲気を演出。そのほか、ファーを組み込んだ刺しゅうや細かなハンドプリーツ、レーザーカットでレース模様を表現したレザー、ドレス全体に柄を描くビーズ刺しゅうなどもある。

 キムは先シーズン、「分かりやすい派手さや大掛かりな作り込みではなく、親しみやすさや軽やかさ」を念頭に置いてコレクションを制作したが、その考えは今季のクリエイションにも感じられる。ショーノートに書かれていたのは、「スプレッツァトゥーラ(sprezzatura)」というイタリア語。調べてみると、これはルネサンス期の作家バルダッサーレ・カスティリオーネ(Baldassare Castiglione)による『宮廷人(Il Cortegiano))』に登場した言葉で、作中では「技巧を隠して、自分がしていることをあたかも労せずに無意識にできたかのように見せる、ある種の無造作さ」と定義されているという。そこから転じて、「意図的な無頓着さ」や「エフォートレスなエレガンス」を意味する。そんな洗練された抜け感や軽やかさこそが、「フェンディ」のクチュールの魅力になっている。


 1月23日から26日までの4日間、パリで2023年春夏オートクチュール・ファッション・ウイークが開催された。今回の公式スケジュールには、パリ・クチュール組合の正会員である11ブランド、国外メンバーの6ブランド、ゲストメンバーの12ブランド合わせて29組がラインアップ。その中から、現代の富裕層やセレブリティーの期待に応えるモダンクチュールを紹介する。

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