【スナップ】「プラダ」のショー会場はスタイリング上級者による程よいガーリースタイル

 「プラダ(PRADA)」は2月23日、2023-24年春夏コレクションをミラノで発表した。第二次世界大戦中の軍服やナースの装いにインスパイアされたコレクションには、当時ナースが身につけていたという花のモチーフが多用された。紙で作られた白い花の装飾が施されたウエディングドレスのようなボリュームのある白いスカートには、普遍的なシンプルなニットを組み合わせ、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)の相反するものを共存させるデザイン哲学が表現されている。

 来場者のファッションの共通点は、程よいガーリー感。ブラウンやグレー、モノトーンのコーディネートに淡いピンクを挿し色に取り入れたり、ミニスカートにボリューミーなスニーカーを合わせたりしてバランスをとるスタイリング上級者が集まった。

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15周年の「ジェイ ダブリュー アンダーソン」は、自身の歩みと学生時代からのヒーローのアーカイブを融合

 「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」のロンドンでのショーは比較的小規模な会場で行われることが多いが、2023-24年秋冬の舞台はカムデン地区にあるコンサートホールのラウンドハウス(THE ROUND HOUSE)。円形の会場の中央には、スコットランド出身のダンサーで振付師のマイケル・クラーク(Michael Clark)が率いるダンスカンパニーによる公演のポスターが巨大な箱型のオブジェとなって飾られている。クラーク自身も会場で見守る中、ショーは彼の故郷を想起させるバグパイプの演奏からスタートした。

 実は、クラークはジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が学生だった頃からのヒーロー的存在の一人。アンダーソンは「彼は革命的で、ジェンダーや身体の考え方について影響を受けた」と話し、長年コラボレーションすることを夢見ていたという。今季は、そんなクラークの作品を象徴するビジュアルや衣装のアーカイブを、15周年を迎えた自身のブランドのアーカイブと掛け合わせた。

 「マイケルのアーカイブを見ているうちに、自分のアーカイブを振り返らずに他人のアーカイブを見ることはできないと思った。そのおかげで、自分自身の強いこだわりを突き止めることができた。そして、過去15年間にデザインした全てのコレクションから要素をピックアップし、2つの異なるアーカイブを融合することに決めた」とアンダーソン。彼は1月の2023-24年秋冬メンズでちょうど10年前に提案したフリル付きのキュロットを改めて打ち出していたが、今回のウィメンズでも、これまでに手掛けてきた象徴的なデザインを随所に散りばめた。

 例えば、胸元に配したポケットに手を突っ込むベアトップや、片腕を拘束するバンドがついたトップスとミニスカートのルックは、2013-14年秋冬に見られたアイデア。ラペルを極端に拡大したコートは2020-21年秋冬、首元や袖口にチューブを配したニットは17年春夏、タイヤ跡のように凹凸のあるジグザグを施したトップスは14年春夏をほうふつとさせる。それだけでなく、2014年春夏を想起させるノースリーブトップスと21-22年秋冬のメンズ&プレに出てきたサイドが角張って飛び出したグラフィカルなパンツという異なるシーズンを合わせたり、14-15年秋冬のフレアスカートはドレスに変えたりと、取り入れ方はさまざま。どれも素材や色を変えたり、シルエットをアレンジしたりすることで、より洗練されたものへとブラッシュアップされている。

 一方、会場装飾にも使われたマイケル・クラーク・カンパニーのポスターデザインは、クラフトペーパーのような風合いのレザーにのせてTシャツやクラッチバッグに。スマイルマークのTシャツを逆さまにしたようなサロペットや、英大衆向けスーパーマーケット「テスコ(TESCO)」のビニール袋のデザインを落とし込んだドレスなどは、クラークの衣装から引用したものだ。

 今季は正直、アンダーソンのクリエイションに期待してしまいがちな、あっと驚くような目新しさはなかった。しかし、ロゴを大々的に打ち出さなくとも「ジェイ ダブリュー アンダーソン」を特徴付けるデザインが豊富にあり、それが色褪せない魅力を持っていることを証明した。また、バリエーション豊富に提案したバッグやシューズを含め、彼の商業的な視点も光っている。

 「あまり頻繁に過去を振り返ることはないが、時には前に進むために必要だと感じることもある。過去は、未来に焦点を合わせるためのレンズとなり得る」。そう語り、15年という節目に自身の過去を振り返りながら、新たなコレクションを生み出したアンダーソンは、次にどこへ向かうのか?やはり、これからも彼からは目が離せない。

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そうきたか!転換期の「グッチ」、「ジル サンダー」には変化の兆し【2023-24年秋冬ミラノコレ取材24時Vol.4】

 ピザとパスタを食べ続けてそろそろ体重増加が気になる2023-24年ミラノ・コレクション3日目。1日の取材件数は10~15件、結果1万歩以上を歩いているのでカロリーを相殺している信じて取材を続けます。「トッズ」の職人技や「グッチ」のデザインチームなど、色々な意味でミラノファッションの底力を感じた1日となりました。

9:30 「トッズ」

 百貨店などの店頭でも売り上げが好調な「トッズ(TOD‘S)」。今回もブランドの持ち味である上質素材や職人による加工技術を用いつつ、ヴァルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi)が“ちょうど良い感じ”にモダンに仕上げるそのさじ加減が絶妙です。

 “Tタイムレス”のバッグなど、ブランドの頭文字“T”をアクセントにしたアクセサリーのシリーズに加え、たとえばピーコートの革のくるみボタンは、「トッズ」のアイコンであるペブル(ドライビング シューズのソールのゴム突起)に由来するなど謎解きのようにブランドのエッセンスが随所に入っています。

 後日訪れたショールームは壁一面に、レザー職人の手仕事を想起させる写真や銀色に輝くミシンなどのオブジェが展示されており、レザーの国、イタリアのプライドをそこに見ました。

10:30「ブルガリ」

 「ブルガリ(BVLGARI)」は毎シーズン、ブルガリホテルを会場にバッグの展示会を行います。瀟洒なホテルに入った瞬間にほのかに漂う緑茶ベースの香水の香りにホッとします。今季のトレンドカラー、水色とピンクをここでも発見。シンボルである蛇をアクセントにした“セルペンティ”シリーズからポップな水色やオレンジ、ピンクのハンドバッグが登場。ゴールドのチェーンストラップ使いもトレンド入りしております。

 廊下には歴代のセレブリティとホテルの関係を伝える写真が飾られていて、若きオードリー・ヘップバーンの写真が愛らしいです。

11:30「スポーツマックス」

 裸電球の光がカワイイ会場にはデザインが全部異なるヴィンテージのソファや椅子がずらりと並びガレージ風。取材も3日目となりダメージを受け始めた身体には大きなソファが心底嬉しいです。

 会場演出はほっこりだけど、登場したルックはロックが効いたアイテムぞろい。テーマは「BARE」。“余分なものを取り除いて本質的要素を剥き出しにすることにより、物事の原点に 立ち返る”とのことで、結果、テーラードをベースに両性具有なアイテムが並びます。肩幅は広く強くマスキュリンに、ウエストはきゅっと絞ってフェミニンに。布をねじることで形作るドレスなど実験的なアイテムも加わりパンチが効いています。ただし色はベージュやキャメルなどニュートラルカラーで結果、全体的には優しい印象に。

14:00「グッチ」

 トム・フォード(Tom Ford)時代に大ヒットしたペンシルスカートをはじめ90年代~2000年代前半の「グッチ(GUCCI)」の要素が髄所に。ペンシルパンツのシルエットやベルベットの使い方はまさに当時と同じだけど、あの頃の緊張感はいい意味で、ない。それは軽やかな素材やどこか緩いシルエット、カラフルな色使いによるものです。つまりアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が残したポップで自由な現在の「グッチ」と融合しているから。丸いシルエットのスカートはトムの後任だったアレッサンドラ・ファッキネッティ(Alessandra Facchinetti)の作風も思い出します。

 最後に登場したスタッフがおしゃれだった!アトリエスタッフの中には20年以上在籍している人も多く、彼らの目線と若いスタッフの目線がそこには共存しているとか。デザイナー交代の端境期というこのタイミングでのコレクションは、先に発表したメンズのように“大人しめ”に留める、という選択肢もあったはず。でもそれをせず、一度総括し、先へ進む素地を整える。そこに歴史あるブランドの余裕を感じます。総括後の次のステップが楽しみです。

 セレブリティも多数来場。日本からは三吉彩花さん、橋本愛さんなどが出席していました。

15:00「コルミオ」

 若手ブランド「コルミオ(CORMIO)」の会場に入ると、そこは屋内のフットサルコートでした。子どもたちが(結構本気で)ボールを追いかけていて、ショーが始まるまで彼らのゲームを保護者のように見守りました。そんなユニークな演出の背後に込められていたのは、サッカーを男社会の象徴として捉え、性差別社会で何度転んでも立ち上がり、走り続ける人々を鼓舞したいというメッセージ。リボンのあしらいが可愛いニットのセットアップやバラクラバ、ロングスリーブなどは、Z世代のティックトッカーたちが着ていそう。スタイリングからもボーダーレスなジェンダー観が伝わります。

16:30「プランC」

 「プラン C(PLAN C)」は、「マルニ(MARNI)」創業デザイナーのコンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)の長女、カロリナ・カスティリオーニ(Carolina Castiglioni)が手がけるブランド。ママでもあるカロリナの日常生活を反映した等身大のデザインが魅力です。中でも今季気になったのがシューズのデザイン。靴下をはいたようなレースアップシューズや厚底のバイカラーのローファーなどがはき心地がよさそう。スニーカー一辺倒からレザーシューズも、へトレンドが揺り戻しつつある今、こういう履きやすい革靴が必要です。ボウタイ風のニットもカワイイ。

17:30「ロロ・ピアーナ」

 「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」のテーマは、「素材の原産地を巡る旅」。同社とゆかりのあるペルーやオーストラリア、モンゴル、ニュージーランドなどの地を巡ります。例えばペルーでは、同地に生息するラクダ科のビキョーナの保護に長年取り組んできました。ビキョーナの毛は非常に柔らかく高品質で、一時は乱獲の影響で9000頭にまで減少してしまったそうですが、同社の取り組みで今では20万頭に増えたそうです。今回のコレクションにビキョーナの毛は用いられていませんが、柄やシルエットで各地とのつながりを表現しています。会場の2階では、溢れんばかりのカシミアが展示されていました。あらためて、「ロロ・ピアーナ」のカシミアは本当に柔らかい!同社のテキスタイルへの愛と情熱を感じました。

18:30「ジャンヴィト ロッシ」

 今季のシューズは、パンクなムードがトレンドのようです。「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」もパンクがテーマ。チャンキーヒールのメリージェーンやリサイクルレザーにパイソン柄をプリントしたサイハイブーツ、厚底ローファーなどが登場しました。

ちなみに、写真に写り込んでいるのはイベントの来場者たち。カフェのテーブルを什器としており、どう撮っても誰かが写り込むのです。きっと我々もどこかの媒体の写真に写り込んでいるでしょうからお互いさまということで!

19:00「ジル サンダー」

 「ジル サンダー(JIL SANDER)」と言えば、テーラードのジャケットやコート、ですが、今回はちょっと様子が違いました。まずレザーのバイカーという、ファーストルックにびっくり。続くルックの多くにエンボス加工で「JIL SANDER」のロゴを浮かびあがるなどここまでロゴを強調するのも珍しい。ディテールにはファスナーが目立ち、ここにも「ん?」ひっかかりを覚えます。

 大胆なサクランボのプリントは自由の象徴だとか。どうやら、クリエイティブ・ディレクターであり夫婦のルーシー・メイヤー(Lucie Meier)とルーク・メイヤー(Luke Meier)は今季、より“自分たちらしさ”を押し出したようです。ルーシーはストリート、ルークはオートクチュールでそれぞれ経験豊かであり、その融合こそが「ジル・サンダー」の魅力ですが、その融合の色がジワリ強まっております。ルークが得意とするクチュール感は後半のラブリーなドレスのシルエットや刺しゅう使いなどに見て取れます。2人の世界は文字で書くと異なりますが、驚くほど自然に溶け込み結果、ひとつの「ジル サンダー」となっています。

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【スナップ】「フェンディ」ゲストはキム・ジョーンズ的エレガンスをまとう

 「フェンディ(FENDI)」は2023-24年秋冬コレクションを2月22日(現地時間)にミラノで発表した。着心地が良さそうなペールブルーのカーディガンでスタートした今季は、創業者一族の4代目デルフィナ・デレトレス・フェンディ(Delfina Delettrez)のワードローブが着想源。実用的かつ品格や知性を感じさせるアイテムに、カットアウトのディテールやドレープでひねりを加えた。来場者は、23年春夏シーズンのキーピースだったサテンのカーゴパンツやブルゾンで、ストリートの要素を取り入れたエレガントな着こなしが際立った。また、“ピーカブー カット”や“フェンディファースト”など、存在感のあるバッグをコーディネートのアクセントに取り入れた。

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「ランボルギーニ」が造形作家・池内啓人とコラボ 世界に1台の“ウラカンSTO タイムチェイサー_111100”を制作

 イタリアの「ランボルギーニ(LAMBORGHINI)」を扱うアウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンは、創立60周年を記念した一夜限りのイベント「チェイシング・ザ・フューチャー(Chasing the Future)」を東京・原宿のバツアートギャラリー(BA-TSU ART GALLERY)で開催した。

 同イベントは、世界全53カ国にある180のディーラーを通じて国際的に有名なアーティストとコラボレーションする横断的なイベントで、日本では造形作家・池内啓人を招へい。スーパーカー“ウラカンSTO(Huracan STO)”に池内らしい装飾を施した、世界に1台だけのワンオフモデル“ウラカンSTO タイムチェイサー_111100”と、肉体では体験できないタイムマシーンを自動車パーツやPC機材で表現する“タイムギャザー”を制作した。

 ダビデ・スフレコラ(Davide Sfrecola)=アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパン代表は、池内とのコラボについて「日本を拠点に、日本らしいアーティストとのコラボを画策していた中で、池内氏のテクノロジーやイノベーションに対する考え方、未来を見据えて現状を打破しようとする姿勢などがわれわれとマッチしていると共感し、依頼した」と説明する。

 また、ステファン・ヴィンケルマン(Stephan Winkelmann)=ランボルギーニ会長兼CEOは「“ウラカンSTO”がファン・トゥ・ドライブの頂点に君臨するモデルだからこそ、今回はベースに採用した。そもそも『ランボルギーニ』の車は、安全面などの制約が多い中でもデザインが完成された美しいもの。そこに、自由度の高いデザインを得意とするアーティストが手を加えることは非常に難しい。しかし“ウラカンSTO タイムチェイサー_111100”は、『ランボルギーニ』のデザイナーが作り上げたデザインを壊すことなく、リスペクトを交えながら池内氏が見た“ウラカンSTO”を表現できていると思う」と語った。

 池内は1990年生まれ、東京出身。アニメや映画のイメージを軸に、既製品のプラモデルや工業製品のパーツを組み合わたヘッドセットやマスクで知られる気鋭作家だ。2014年に第17回「文化庁メディア芸術祭」エンターテインメント部門優秀賞を受賞したほか、韓国発のアイウエアブランド「ジェントル・モンスター(GENTLE MONSTER)」のアートプロジェクトや、ラッパーKOHHのミュージックビデオ、エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)のポップアップにも作品を提供。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の22年春コレクションのキャンペーンでは、池内の作品がルックのビジュアルに多数登場した。

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春夏の本命、カーゴパンツは“エレカゴ”であえて女っぽく【2023年春夏トレンド】

 タフで動きやすいカーゴパンツが、春夏の本命ボトムスに急浮上してきました。既に有力ブランドのランウエイでは続々と登場済みですが、これまでと違うのはストリート感や武骨さをやわらげているところ。目印の張り出しポケットは残しつつ、ソフトな印象に仕立て直しています。着こなしもフェミニンなトップスと合わせて、テイストミックスに仕上げるコーディネートが新鮮です。

 たとえば、「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」のホワイト系カーゴパンツは、穏やかな見え具合。両袖をゆるっと遊ばせたニットトップスと合わせることで、さらに優しげなムードに。メッセージ入りのコンパクトなトップスとのボリュームコントラストが、めりはりを生んでいます。今回は、カーゴパンツの進化系をピックアップ。エレガント系とデニム素材、アートプリントの3タイプに注目しました。

シャイニーなサテン系カーゴで
目指すは“エレカゴ”

 カーゴパンツを今年仕様ではきこなすには、従来のストリート要素を薄めるアレンジが肝心です。印象を変えやすいのは、ドレッシーな雰囲気をまとわせるスタイリング。表面にメタリックなサテン系のつやめきを帯びたカーゴパンツは、アッパーな“エレガントカーゴ(エレカゴ)”のムードを呼び込んでくれます。

 グリッターが復活する今年の流れを先取りしたのは、「フェンディ(FENDI)」の新顔カーゴ。シャイニーな質感がリュクスさを感じさせるパンツは、クラス感たっぷり。アイコンの張り出しポケットは備えながらも、見慣れたカーゴとはまるで別物のようです。グリーンの厚底スニーカーと合わせて、主役感をアップ。反対にニットトップスはコンパクトにまとめて、ボリュームのめりはりを強めました。裾の隙間からチラ肌見せを仕掛けて、ヌーディーさも漂わせています。

 2枚目の写真「ヴェルサーチェ(VERSACE)」は、妖艶なムードでカーゴルックを包みました。トレンドのパープルで全体をまとめて、あでやかな装いに。布をふんだんに使ったドレーピーなシルエットなので、原型がカーゴだとはほとんどわからないほど。こういう思い切ったトランスフォームが“ドレッシーカーゴ”の流儀。プリント柄をあしらったロングワンピースをまとってフェミニンさもプラスし、さらにテーラードジャケットを重ねて、重層的なジェンダーミックスに仕上げました。

デニムカーゴは別ムードのトップスで
“ずれ感”を演出

 カーゴパンツはワークウエアに起源を持つ点で、デニムウエアとは親戚のような間柄です。もちろん相性も抜群ですが、型どおりの見え具合を遠ざけるには、ひとさじのアレンジが欠かせません。職人の手仕事が光るクラシックなトップスとのコーディネートは、デニムカーゴとの“ずれ感”が際立ちます。

 ユーズド感強めのデニム生地でカーゴパンツを仕立てたのは、「ジバンシィ(GIVENCHY)」。味わい深いダメージ加工にも手仕事技を注ぎ込みました。パートナーに選んだのは、ツイード素材のジャケット。さらに、ヴィクトリアン風のフリル使いで飾り立てたブラウスを添えて、ロマンティックなたたずまいに。上半身のクラシカルさとパンツのストリート感が響き合って、極上のミックステイストが生まれました。

 2枚目の写真「ディーゼル(DIESEL)」は、過剰なまでにポケットを増殖。大小さまざまな張り出しポケットが、パンツにリズムを生んでいます。デニムカーゴにボリュームがある分、トップスはブラトップ風のコンパクトなデザインで、“引き算”のバランスに。新トレンドの“ランジェリーを街で着る”にもマッチした提案です。小ぶりでありながら、細部まで凝ったトップスのおかげで、程よくセンシュアルな雰囲気に。ボトムスのタフ感と交じり合って、複雑なフレーバーを醸し出しています。

プリント柄で脱・ストリート
取り入れたいのは、チアフルな総柄

 カーゴパンツは無地のベーシックカラーというイメージが強いだけに、カラフルなモチーフは、従来の印象を変える絶好のアイデア。艶やかな花柄は、表情をガラリと一新させてくれます。フェミニンなムードを呼び込むうえでも、チアフルな総柄は効果的です。

 「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は、ややぼかしをかけたような花柄でセットアップを彩りました。膝上の張り出しポケットがなければ、カーゴパンツとはわからないほどロマンティック。ボリュームもゆったりしていて、リラックスしたムードが漂います。マニッシュなカーゴパンツをファンタジーなムードでまとう好例です。

 2枚目の写真「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」は、カモフラージュ柄でカーゴパンツを染め上げました。軍パンを起源とするカーゴだけに、迷彩柄がうまくなじんでいます。アイコンの張り出しポケットは高い位置に左右非対称で配して、動きをプラス。トップスはランジェリー風のキャミソールを合わせて、パンツの武骨さをやわらげました。足元にはヒールサンダルを迎えて、全体にヌーディーかつフェミニンな印象に整えています。

 カーゴパンツはこれまでカジュアルなボトムスというイメージがありましたが、バリエーションが広がり、着こなしの選択肢も多様になってきました。勢いの続く“センシュアル”や“Y2K”などのトレンドアイテムと引き合わせれば、こなれた雰囲気をまとえます。もともとミリタリーユニフォームやワークウエアとして着用されていたため、動きやすさや心地よさは格別。アクティブに動きたい春夏は、頼もしいカーゴパンツを着こなしのレパートリーに加えて損はないでしょう。

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「リチャードソン」がファッションとアートのポップアップストアを「ドミサイル東京」で開催

 ニューヨーク発のカルチャー誌「リチャードソン(RICHARDSON)」は、ファッションとアートのポップアップストアを東京・原宿のコンセプトショップ「ドミサイル東京(DOMICILE TOKYO)」で3月4~26日に開催する。

 会場では、新作となる「リチャードソン」2023年春夏コレクションをラインアップすると共に、創刊25周年を記念した世界初の回顧展も実施。バックナンバーとなる「A1」(第1号)から「A10」(第10号)のアートワークとエディトリアルを展示するほか、デヴィッド・シムズ(David Sims)とスティーブン・クライン(Steven Klein)、グレン・ルックフォード(Glen Luchford)、ゴギー・エスパルサ(Gogy Esparza)によるオリジナルプリントの展示・販売、開催を記念した「ドミサイル東京」との2型のコラボTシャツ(税込1万1150〜1万3200円)の販売を行う。

■「リチャードソン」「A1-10」エキシビション / 2023年春夏コレクション ポップアップ
日程:3月4〜26日
時間:12:00〜20:00
場所:ドミサイル東京
住所:東京都渋谷区神宮前4-28-9
入場:無料(18歳未満の来場不可)

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俳優ゼンデイヤがきらびやかに登場 「アトリエ ヴェルサーチェ」と「ブルガリ」で

 俳優のゼンデイヤ(Zendaya)がロサンゼルスで行われた第54回NAACPイメージ・アワードに、「アトリエ ヴェルサーチェ(ATELIER VERSACE)」と「ブルガリ(BVLGARI)」を着用して出席した。

 深く開いた胸元とスリットが特徴のドレスは「アトリエ ヴェルサーチェ」の2002年春夏コレクションのクリエイションで、黒にライムグリーンが映える。

 またジュエリーには、「ブルガリ」のホワイトゴールド×ダイヤモンドのブレスレットとイヤリング、プラチナ×エメラルド×ダイヤモンドのリングを選択した。

 NAACPイメージ・アワードは、全米黒人地位向上協会(NAACP)による映画・テレビ・音楽・文学における優れた表現と功績を称える賞。

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「G-SHOCK」のカシオ計算機がトップ人事 増田裕一専務が次期社長に

 カシオ計算機は2月27日、増田裕一 専務執行役員 時計BU 事業部長が次期社長に就任する4月1日付のトップ人事を発表した。樫尾和宏 社長は、代表取締役会長に就く。

 増田次期社長は、1954年7月20日生まれ。78年に慶應義塾大学工学部を卒業し、同年カシオ計算機に入社した。2006年に執行役員 開発本部 時計統轄部長、09年に取締役 執行役員 時計事業部長となり、21年から現職。

 カシオ計算機は電子楽器、電子辞書、電卓などを扱い、時計では「G-SHOCK」を主力に「オシアナス(OCEANUS)」「プロトレック(PRO TREK)」などのブランドを展開する。

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「TDS ニューバランス」と「オーラリー」が新ラインをスタート 「ニューバランス」のアーカイブウエアを現代風にアップデート

 「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO NEW BALANCE)」と岩井良太デザイナーが手掛ける「オーラリー(AURALEE)」は、「ニューバランス」のアーカイブのスポーツウエアを現代にアップデートする新ライン“ニューバランス アーカイブ リマスタード バイ オーラリー × ティーディーエス(NEW BALANCE ARCHIVE REMASTERED BY AURALEE × TDS)”を発表した。3月3日に第1弾となる2023年春夏カプセルコレクションを発売し、両ブランドの公式オンラインストアと、東京・日本橋浜町のティーハウス ニューバランス(T-HOUSE New Balance)、ニューバランス 六本木 19:06、青山の「オーラリー ヘッドストア」、渋谷のセレクトショップ「キス トウキョウ(KITH TOKYO)」で取り扱う。

 “ニューバランス アーカイブ リマスタード バイ オーラリー × ティーディーエス”は、「オーラリー」が「ニューバランス」の希少なアーカイブのスポーツウエアを収集する2人のコレクターに出会ったことからスタートした。ファーストコレクションは、ナイロンジャケットとパンツのセットアップをはじめ、クルーネック、ロングスリーブTシャツ、Tシャツ、キャップの全6型を用意。どれも1980〜90年代のデザインに着想しながら機能素材を使用し、「オーラリー」らしいパターンとカラーリングを施すことで現代風にアップデートしている。価格は税込6600〜3万8500円だ。

 なお「キス トウキョウ」では、発売を記念したウィンドウ・インスタレーションを3月9日まで開催している。

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「本のガチャ×香水ガチャ」 テーマに合った本と香水が届く未知なる出合いのサービス

 ハイブリッド型総合書店のhontoが行っている「本のガチャ」と、ニッチフレグランス専門店の「ノーズショップ(NOSE SHOP)」による「香水ガチャ」が、初のコラボ企画「本のガチャ × 香水ガチャ」を3月1日〜4月9日に実施する。販売はhontoサイト内で行い、全33種の中から選んだテーマに沿った文庫本と香水がランダムで届く。

 「本のガチャ」は大日本印刷株式会社(DNP)、丸善ジュンク堂書店、文教堂、トゥ・ディファクトが共同で運営するhontoが2022年8月にスタートした企画。価格とテーマのみを選択するとhontoの書店員がセレクトした書籍がランダムで届くサービスで、“まだ見ぬ物語”との出合いが楽しめると高い評価を得ている。

 ミニサイズ(1.5mL〜 2mL)の香水がランダムで出てくるノーズショップの「香水ガチャ」は渋谷や池袋など直営店とオンラインストアで行っているサービスで、こちらも自分では選ばない香水を試す機会が得られると好評だ。

 そんな2つのガチャによるコラボレーション企画は、honto書店員が選んだ33タイトルの文庫本に、ノーズショップがセレクトした約30種のミニ香水を組み合わせた。選択できる物語のテーマは「愛に溢れた気持ち」「前向きな気持ち」「穏やかな気持ち」「美味しい気持ち」の4つで、文庫本にはオリジナルブックカバーが付く。価格は文庫本代+900円(税抜)。

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コロナで進んだヒール離れに対応、ジーユーが “マシュマロパンプス”を刷新 “推し活”でキャンペーン 

 ジーユーは2018年8月に発売した“マシュマロパンプス”をリニューアルした。同商品はこれまでも、ECサイトのレビューやカスタマーセンターに集まる客の声をもとにシーズンごとに改良を重ねており、主力商品の一つとなっているが、今回は木型を変えて構造自体を見直し。「コロナ禍で外出機会が減り、ファッションのカジュアル化がいっそう進んだことで、『パンプスをはくと痛い』という声が増えた」(雪下喜子ジーユーグローバル商品本部R&D部グッズデザインチームリーダー)ことがリニューアルの背景にある。刷新に合わせ、男性8人のダンス&ボーカルグループ、FANTASTICS(ファンタスティックス)を起用したキャンペーンを開始した。

 新開発のカップ形状インソール“マシュマロピローインソール”を採用し、はき口やトウのデザインも改良。ヒール高3.6センチ、5.7センチ、8.5センチの3型をそろえ、5.7センチは甲高足向けのワイド設計も企画した。全商品抗菌・防臭機能を持たせ、スエード風素材にははっ水加工を施している。機能性を高めたことで、価格は従来の2490円(税込)から2990円に値上げした。

 刷新のタイミングで、「推し活もお仕事も頑張るための“推しごとパンプス”」と題したキャンペーンを立ち上げた。新商品紹介の記者会見にはFANTASTICSの8人が登場し、ライブなどの“推し活”にはいていっても足が痛くなりにくいパンプスとして、推される立場から新商品をアピールした。ツイッターで募った、FANTASTICSを実際に推している女性10人も会見に登場。「パンプスのヒールが道路の溝にはまったときはどうしたらいいか」というファンからの質問には、メンバーが「つまずきそうになったら、逆にダンスをしてアピールする」といった実演つきの回答で会見を盛り上げた。

 FANTASTICSはLDH所属のダンス&ボーカルグループ。キャンペーンに合わせて、FANTASTICSによるスペシャル動画を作成。2月27日〜3月12日には、全国の「ジーユー(GU)」店舗に、動画視聴のためのQRコードとパスワードを掲出している。また、「ジーユーマロニエゲート銀座店」や「ジーユー渋谷店」など全国9店には、3月19日までメンバーのサイン入りパネルを展示。キャンペーンを記念した特別なウィンドーディスプレーも全国3店で実施している。

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「OAMC」と「エディション」の限定シャツが登場 トゥモローランドが3月3日に発売

  トゥモローランドは、「OAMC」と「エディション(EDITION)」の協業による限定のシャツを3月3日に発売する。価格は税込12万9800円。カラーはホワイトグレーとライトパープルの2色を、サイズはXS〜Lをそろえる。エディション各店舗とオンラインストアで展開する。

 シャツは、「OAMC」のインラインで展開している“クリーク シャツ(CREEK SHIRT)”をベースに生地を変更したものだ。パネル構造の仕立てや胸元のロゴ刺繍はそのまま残し、マイクロストライプのイタリア製コットンのポプリンを用いた。フロントボタンは天然マザーオブパール製で、袖と襟にはモノグラム入りのシルバーボタンを使用した。

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「エミ」が国際女性デーに向けたキャンペーンでクリス-ウェブ佳子と娘のBeniを起用 「ニューバランス」の別注シューズも発売

 マッシュスタイルラボの「エミ(EMMI)」は、モデルのクリス-ウェブ佳子とその娘であるBeniを起用した、3月8日の国際女性デーに向けたキャンペーンを開始した。ウェブでは“ミモザカラー”を取り入れたルックを公開しており、3月8日からは一部店舗とニューバランス ニュウマン新宿店を利用した人に、フラワーブーケをプレゼントする。

 また、3月1日からは「ニューバランス(NEW BALANCE)」のランニングシューズから初の別注モデルも発売する。価格は1万9800円(税込、以下同)で、サイズは22.5〜25(cm)をそろえる。オンラインストアでは12:00から販売を開始する。シューズは、柔らかなクッション性と軽やかな履き心地が特徴の“フレッシュ フォーム X モア v4"を、スポーツシーンにもシティユースにもなじむオリーブカラーで春らしくカラーリングしたものだ。アウトソールからは、花びらを思わせる柔らかなピンクベージュがのぞき、さりげない女性らしさを感じさせる。

 ウェブで公開したルックで、クリスウェブ佳子はフレアシルエットのドレス(2万6400円)や吸水速乾や接触冷感、UVカット機能をそなえるサステナレッチシリーズのプルオーバー(1万6500円)、ジャカード生地のスカート(1万7600円)を着用し、Beniは、Iラインシルエットをベースに裾がフレアに広がるドレス(2万7500円)やキャミソールとカーディガンのアンサンブルニット(1万9800円)を着用した。

 国際女性デーに際して二人は次のようにコメントを寄せた。「毎年3月8日にはミモザを飾り、私と娘2人で写真を撮ります。なかなか3人で撮ることはないので貴重な機会です。娘たちには小さい頃から、何でも自分で決めさせてきました。お部屋の模様替えから進学先まで……。これからも一人の女性として、自信を持って自分で決めた道を歩んでほしいですね」(クリス-ウェブ佳子)。「女性として尊敬しているのは、やはり最も身近な存在である母。他人に左右されることなく、自分の意見をしっかり持っているところに憧れます。そして国際女性デーの存在をもっと多くの人に知ってほしいと願っています」(Beni)。

 毎年3月8日の国際女性デーは、女性の権利を守り、よりグローバルな活躍を支援するために生まれた記念日。イタリアでは、女性に感謝の気持ちを込めてミモザの花を送る習慣があり、現在では世界中に広がりつつある。

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ユニリーバがヘアケアブランド「スアーヴ」の北米事業を売却 ポートフォリオ整理の一環で

 ユニリーバ(UNILEVER)はこのほど、低価格帯ヘアケア・パーソナルケアブランド「スアーヴ(SUAVE)」の 北米事業を投資会社のイエロー・ウッド・パートナーズ(YELLOW WOOD PARTNERS)に売却すると発表した。売却額など条件は明らかにされていないが、取引は第2四半期に完了する予定。米国とカナダ以外では、引き続きユニリーバが「スアーヴ」ブランドを保有する。

 「スアーヴ」は他ブランドに先駆けて1930年代にサロン品質のヘアケア商品を一般大衆に販売したことで知られる。近年業績が振るわず、直近一年の売り上げは低迷。調査会社IRIのデータによると、コンディショナーの売り上げは前年同期比2ケタ減、シャンプーも同1ケタ減と落ち込んだ。同ブランドはボディーケア商品や制汗剤も販売しているが、ヘアケアがメイン商材のため大きな痛手となった。

 イエサイ・エグルストン・ブレイシー(Esi Eggleston Bracey)米ユニリーバ社長兼北米ユニリーバ・パーソナルケア最高経営責任者は今回の売却について、「当社のポートフォリオを戦略的成長へ移行するための新たな一歩だ。『スアーヴ』は長く愛され続けているブランドで、北米において新たな所有者の下、引き続き成長し消費者に貢献していくものと確信している」と述べた。

 イエロー・ウッド・パートナーズのデイナ・シュマルツ(Dana Schmaltz)=パートナーは「『スアーヴ』は、ブランドが持つ資産価値やヘリテージはかなり大きく、ヘアケア・ボディーウォッシュ・制汗剤カテゴリーにおいて最も価値があるブランドだ。現在のような不況では低価格帯の商品が家庭の強い味方になるはずで、正しい投資をすれば成長できる」とコメント。今後はデジタル・マーケティングへの投資を強化するという。

 イエロー ウッド パートナーズにとって、ここまで大規模なマスヘアケアブランドを買収するのは初めて。「『スアーヴ』は年間2.5億個の商品を販売するメガブランド。ユニリーバのような大企業のインフラから引き継ぐのは決して簡単ではない」とシュマルツ=パートナー。イエロー・ウッド・パートナーズは低価格帯の美容・パーソナルケアブランドに注力しており、フットケアブランド「ドクター・ショール(DR. SCHOLL'S)」やメイクアップツールブランド「リアル テクニック(REAL TECHNIQUES)」などを擁する。17年にはバス・ボディーケアブランド「ティールズ(DR. TEALS)」などを展開するウエルネス・パーソナルケア企業PDCブランズ(PDC Brands)を英投資会社CVCキャピタル・パートナーズ(CVC CAPITAL PARTNERS)に売却した。

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全国百貨店やルミネ、ゾゾタウンの売れ筋や好調ブランドを網羅! 「2022年下半期 ビジネスリポート」を単品でも販売

 「WWDJAPAN」は年2回、半期の好調ブランドとヒットアイテムをまとめた特別付録「ビジネスリポート」を発行しています。2022年下半期の号が出来上がりました。
 
 全国の百貨店30店弱に化粧品と特選(ラグジュアリー)・宝飾について、アンケートを実施。各カテゴリーごとに好調ブランドと商況を尋ね、ヒットアイテムとその好調要因を探りました。伸長率が高いブランドを具体的に挙げてもらい、前年同期比など具体的な数字も掲載しています。

 それらのランキングから好調ブランドとして独自に伸長率ランキングも作成。化粧品では「コスメデコルテ」、特選では「ボッテガ・ヴェネタ」、宝飾では「ミキモト」が1位に輝きました。なぜそのブランドなのか?各百貨店担当者によるコメントや好調要因も必見です。高額品は、相変わらず好調。訪日客需要も復活し始め、どこもコロナ禍前を上回る売り上げを見せています。
 
 アパレルの好調ブランドについては、玉川高島屋S・C、ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、渋谷109、渋谷パルコに取材。好調なブランドとその要因、消費者の動向を聞きました。7〜12月の月毎の高伸長ブランドのデータも収録。どのブランドが大きく成長しているのかが読み取れます。

 また、国内最大級のファッションEC「ゾゾタウン」と「ゾゾコスメ」にもアンケートおよび担当者取材を実施。メンズ、ウィメンズのZ世代顧客の検索アイテムにはウエアから雑貨まで、2022年下半期のトレンドアイテムが見事に凝縮されています。全て写真付き!コスメもウィメンズだけでなく、メンズも網羅しており、Z世代に人気のアイテムが一覧になっています。
 
 今のファッションを語るのに欠かせない古着の売れ筋も今回からフィーチャー。古着店がルーツでトレンドに敏感な若者からの支持が強い「ウィゴー」と、全国750店以上の店舗を構える「セカンドストリート」を取材しました。
 
 さらに月額レンタルサービス「エアークローゼット」の人気アイテムも網羅。レンタルだからこそ人気のアイテム、レンタルした結果販売につながったアイテムからは今、支持されるウエアの特徴が読み取れます。こちらも全て写真付きです。ユーザーの着用コメントも掲載しています。
 
 「ビジネスリポート」は本来、定期購読者向け特典ですが、購読者以外の方からの「他店の売り上げ進捗を知りたい」「好調ブランドのヒット商品を知りたい」といった声を受け、単品での販売も行っています。他では見られない「WWDJAPAN」ならではの貴重なデータ集となっています。ぜひご高覧ください。

ビジネスリポートの購入はこちら

「WWDJAPAN」定期購読者には、2月27日号とともに特典として送付します。ご注意ください


■WWDJAPAN vol.2277 「ビジネスリポート」2022年下半期
定価:11,000円(税込) A4版 76ページ
Business Report
2022年下半期の好調ブランドとヒットアイテム

■CONTENTS
02-05
全国百貨店化粧品売り場リポート
「店頭体験とMD見直しで若年層を誘う」

06-13
全国百貨店27店の化粧品売り場
5〜10月期好調ブランド&ヒット商品アンケート

14-17
全国百貨店特選・宝飾売り場リポート
「国内富裕層の維持が今後のカギ」

18-25
全国百貨店28店の特選売り場
7〜12月期好調ブランド&商況アンケート
26-31
全国百貨店22店の宝飾売り場
7〜12月期好調ブランド&商況アンケート

32-41
主要ショッピングセンターの7〜12月期振り返り
玉川高島屋S・C、ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、渋谷109、渋谷パルコ

43-55
「ゾゾタウン」でZ世代にヒットしたアイテムは?
7〜12月の検索数上昇アイテムと好調ショップ

56-59
「ゾゾコスメ」でZ世代にヒットしたアイテムは?
7〜12月の好調アイテムBEST5

60-62
「ウィゴー」で売れた古着と人気の傾向は?
6〜11月の売れた古着TOP10
63-64
「セカンドストリート」で売れたブランドは?
6〜11月のカテゴリー別売れたブランドTOP5

65-72
「エアークローゼット」の人気アイテムの傾向は?
7〜12月のレンタル人気アイテム&売れたアイテムTOP5

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LAで“アンチ・ファッション・ウイーク”開催 主催者は「今後は他の都市にも広げたい」

 ロサンゼルスのダウンタウンでこのほど、アンチ・ファッション・ウイーク(Anti Fashion Week)が開かれた。サステナブルなブランドだけを集めて開かれたというイベントは、ファッションショーの終了後、ランウエイに現れたアイテムをすぐに購入できる“シー・ナウ・バイ・ナウ(See Now Buy Now)”も行い、盛り上がった。会場は色とりどりの生花で彩られ、参加者一人ひとりに合わせて花束が作られ、“アンチ”を名乗りつつも終始和やかなムードに包まれた。とは言え投げかけるメッセージは、ファッション業界による環境破壊、過剰なプロデュースや消費、短期間で使い捨てるマーケティング戦略への警鐘が含まれている。イベントの開催について、ファウンダーのエリザ・C・グレイ(Eliza C. Gray)に聞いた。

 彼女はこれまで、ブランディングやeコマースのコンサルティングをはじめ、ウェブやパッケージデザイン、ストアのディスプレイなどを通して、ラグジュアリーブランドをメインにさまざまな形でファッション業界の最先端と携わってきた。その際、ローカルブランドはクラフトショーやフリーマーケットでしか見かけることができず、ウェブやインスタグラムでいちいち検索していたそう。「そこでローカルのラグジュアリーなハンドクラフトだけを集めたプラットフォームを作ろうと、昨年に準備を始めたの」と笑顔で話す。

 行動力のある彼女は、さっそく友人で共同創始者のジュリア・V・カプラー(Julia V Kappler)とともに、わずか8カ月の準備期間でイベントを実現させた。「彼女はデザインや建築業界でのキャリアがあり、ヨーロッパのアパレルブランドにも精通している才女。数年前に自身のサステナブルなストリートブランド『デボーク(DEVOKE)』も立ち上げ、その経験をフルに活かしてくれたの」。

 初回は、LAを拠点とする17ブランドが参加。ブランドのセレクトは、実際に目で見て、手で触り、試着するなど、五感をフルに使って丁寧に行った。「最近当たり前の、ネットでリサーチして、メールで商談するという人間味のないコミュニケーションを避けて、オフィスに出向いて、相手の目を見て、話し合い、一歩一歩確実に進めたわ」。結果、参加ブランドとのコンセンサスが取りやすく、全体のまとまりも生まれたという。

 会場を見渡すと、アパレルやジュエリーだけでなくライフスタイル系のブランドなど豊富なセレクトが印象的だ。いくつかのブランドを紹介しよう。

 ユニセックスのアパレルブランド「ライアン・アンド・リース(RHYAN & RHYSE)」。デザイナーのフィリップ・ライアンチャイク・オコンマ(Phillip RyanChike Okonma)によるアーティスティックな発想から誕生したブランドは。かつての洋服をリサイクルして新たな目的を与える“リパーパス”により作られるため、リミテッドや一点モノがほとんどで希少性は高い。ジュエリーデザイナー、クリスティーナ・ベイダー(Kristina Bader)によるラグジュアリー・ジュエリーブランド「サオティ・ジュエリー(SA’OTI JEWELRY)」は、デザイナーによるハンドクラフトでオーダーメイドも人気という。「サオティ」とはアラビア語で「マイ・ボイス」という意味だそう。

 キャンドルをメインに扱う「サン・ムーン・ライジング(SUN MOON RISING)」は、コロナ禍初期の2020年に誕生。デザイナーのアシュリー・シモーネ(Ashley Simone)が“愛と光“を注ぎ込ぎ、一つ一つ手作りしている。メッセージを焼印した香木のパロサントも人気だ。

 参加ブランドの一つには、LA在住の日本人デザイナー、タカコ・サイトウが手がける「サイ(SAI)」も。オーガニックコットンを使用したアイテムやハンドクラフトによるニットが特徴だ。日本人らしい繊細さや手先の器用さが光り、好評を博していた。当日は、各ブランドがブースを構え商品を展示。ファッションショーでは、会場中が湧いた。

 「イベント終了後からすぐに参加者や参加ブランド側からの反響があったことが何よりも嬉しかったわ」とファウンダーのエリザ。今後は、LAだけでなく他の都市にも広げたい意向だ。ちなみに彼女はプリントマガジン「ヘニマガジン(HENI MAGAZINE)」も発行している。これまで発行してきた3号はすべて完売したそう。ここには、環境問題を含めサステナブルな情報が詰まっている。

TEXT:MOMO TAKAHASHI

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プーチ、中国大手EC「Tモール」と協業し香りを可視化するデジタルツール導入 中国フレグランス市場拡大が狙い

 スペイン発ラグジュアリーファッション・ビューティ企業のプーチ(PUIG)はこのほど、中国大手EC企業のアリババ(ALIBABA)と協業しECサイト「Tモール(TMALL)」にフレグランスを“可視化”するサービス「セント ビジュアライザー(Scent Visualizer)」を本格導入した。 「セント ビジュアライザー」は1400種類に及ぶ香料の写真のデータベースを使って、消費者が香りを「見て」理解できるようにするもの。
 
 「セント ビジュアライザー」はプーチが展開する香りに特化したデジタルプラットフォーム「ウィキパルファム(Wikiparfum)」と連動している。「ウィキパルファム」は、フレグランスや香りの原料に関するデータベースを提供するだけでなく、パーソナライズされたフレグランスの提案を行うショッピングツール。フレグランスの権威であり歴史家のマイケル・エドワーズ(Michael Edwards)が香りの分類やフレグランスのデータベースを作成し1984年に出版したガイドブック「フレグランスオブ ザ ワールド(Fragrance of the World)」とのコラボレーションにより開発された。

 中国のフレグランス市場は近年伸びており、市場調査会社カンター(KANTAR)とエターナル フレグランス レポート2021によると、2015~20年の年平均成長率は約15%だった。今後5年以内に年平均成長率は22%になる見込みで、世界のフレグランス市場の約3倍の成長率となる。また、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の2022年のレポートによると、現在中国でフレグランスを使う習慣がある人は人口の約5%にとどまる。Tモールはニッチフレグランスを筆頭にフレグランス市場を戦略的な成長機会と見ている。

 両社によると、中国におけるフレグランス市場形成には消費者の教育が重要になる。Tモールはすでに「セント ビジュアライザー」を25ブランドで試験導入しており、フレグランスに簡単な写真を付けるだけでブランドのオンライン流通取引総額は平均して5%増えたという。さらに、商品購入に至るまでのコンバージョン率や平均取引額も向上した。プーチは「(これまでオンラインでは分かりづらかった)香りが視覚化され分かりやすく比較できることで、消費者はより速く商品の購入を決めることができる」と分析している。カミラ・トーマス(Camila Tomas)=プーチ グローバル イノベーション&ニューテクノロジーズ バイス プレジデントは今回の協業について「われわれのフレグランスのノウハウと、デジタル技術をより幅広い消費者に届けることができて光栄だ。中国でフレグランスを楽しむ消費者を増やせるよう、長期のパートナーシップを考えている」とコメントした。

 Tモールは近く、「セント ビジュアライザー」を搭載した香りの検索エンジン「フレグランス ファインダー(Fragrance Finder)」をスタートする予定。原料や調香師、気分によって特定の香りのブランドや商品を選ぶのに役立つツールとなっている。

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松本パルコが25年に閉館へ、40年の歴史に幕

 パルコは2月27日、松本パルコを2025年2月末で閉館すると発表した。松本パルコの店舗面積は2万2000㎡で、直近の2022年2月の店舗の取扱高は39億円だった。パルコは名古屋、心斎橋、福岡の主要3旗艦店へ積極投資を行う一方、宇都宮(19年5月)、熊本(20年2月)など地方店舗の閉館が続いている。千葉県の津田沼パルコは明日2月28日に閉館する。

 松本パルコは松本市の中心市街地に1984年8月に開業していた。

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「マメ クロゴウチ」が伊勢丹リ・スタイルにコーナーショップをオープン

 黒河内真衣子が手掛ける「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」は2月、伊勢丹新宿本店3階の自主編集売り場、リ・スタイルにコーナーショップをオープンした。これまでもリ・スタイルは「マメ クロゴウチ」を扱っており、同売り場にとって最大の稼ぎ頭のブランドとなっている。コーナー化したことで、より強くブランドの世界観を打ち出している。

 2020年3月に東京・世田谷のアトリエそばに開いた羽根木店、23年1月にオープンした表参道店と同様に、柳原照弘が内装デザインを担当した。黒いガラスで囲まれた空間に、コレクションラインと、シーズンを超えて提案する定番ライン“マメ クロゴウチ ベーシックス(MAME KUROGOUCHI BASICS)”をラインアップしている。

 「マメ クロゴウチ」は今春、表参道店、「リ・スタイル」のコーナーショップのオープンに続き、香水とキャンドルの発売も予定している。

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「ドルチェ&ガッバーナ」2023-24年秋冬コレクション

 「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」が2023-24年秋冬コレクションを発表した。

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「ウカ」がセルフヘナを発売 ヘアスタイリストshucoが監修

 トータルビューティカンパニーのウカ(UKA)は2月24日、“uka ヘナシリーズ”のホームケアプロダクトを発売した。ヘアスタイリストshuco監修のもと、100%天然で無農薬栽培で育てられた沖縄県産のヘナを採用し、香りつきや仕上がりのカラーを選べるブレンド済みまで12種類(税込4290〜5390円)をラインアップ。東京ミッドタウン六本木店と広尾店で取り扱う。

 両店舗では“uka ヘナシリーズ”を使ったカラーリング施術も可能で、ヘアスタイリストに相談をしながら色を決めたり、染め方のコツを確認したりできる。サロンでカラーを受けられるほか、自宅でセルフカラーもでき、ライフスタイルに合わせて選べる。

 “uka ヘナシリーズ”のホームケアプロダクトでは天然の藍色染料植物であるインディゴをヘナにミックスすることで赤みを抑えた髪色も楽しめる。shucoが配合を担当し、自然なブラウンのブレンドⅠ、ブラウンよりダークな色みのブレンドⅡがそろう。使い方はお湯に溶いて、髪全体に塗布するだけ。白髪部分だけでなく全体につけることで、染めながらトリートメントでき、脱色されている部分だけがヘナ色に染まる。昨年11月には特設サイトをオープンし、仕上がりのビジュアルや体験者の声、Q&Aなどを掲載。Youtubeではshucoとのコラボコンテンツも公開している。

 「ウカ」ではスタイリストたちが7〜8年ほど前から、アレルギーの顧客が増えていることに懸念を抱き、頭皮のコンディションに悩む人のために技術を磨き、“ケンザン”などの商品を開発してきた。しかし、根本的な解決には至っていなかった。そんなときに今回監修を担当したヘアスタイリストshucoが愛用しているという髪を染めながら、トリートメントも、育毛も、デトックスもかなうインドで古くから使用されている美容法のヘナに着目。アレルギーのお顧客が求めているのはヘナだと確信した。一方で当時、100%植物性でなかったり、オーガニックでなかったり、オレンジ色になる、染まるのに時間がかかるといったヘナのマイナスイメージが先行し、手に取りづらい雰囲気があった。そんなイメージを払拭し、本当のヘナの良さを伝えたいというshucoの思いが一致し、ともに開発を始めた。

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「ジョルジオ アルマーニ」2023-24年秋冬コレクション

 「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」が2023-24年秋冬コレクションを発表した。

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「フルラ」が新作モデルを“シーナウ・バイナウ”形式で発表 植物由来のなめし技術を初めて活用

 「フルラ(FURLA)」は、循環性を追求した新作“ウニカ フルラ アース限定モデル(Unica Furla Earth Limited Edition)”を“シーナウ・バイナウ(SEE NOW,BUY NOW)”形式で、2月23日(現地時間)に発表した。公式ECサイトと一部の旗艦店で数量限定で販売中だ。

 曲線を描くフォルムが特徴的な同モデルは、イタリアの革工房サイクリカ(CYCLICA)が“生分解性レザー”とうたう“オリウム(OLEUM)”レザーを初めて使用した。同社が特許を取得するベジタブルタンニン加工は、中世のなめし技術からヒントを得て開発された工法で、一切の化学薬品を使わずオリーブオイル製造の廃水から抽出したなめし剤を活用する。トウモロコシや藻、ログウッド樹皮、シダなどの植物由来の染料で塩や蜜蝋を用いて仕上げることで、色落ちを防ぎながらブランドらしい鮮やかなカラーを再現することに成功した。サイズはマキシサイズ(12万)とミディアムサイズ(8万4700円)の2型を用意した。

©Koto Bolofo

 ミラノ・ファッション・ウイーク中にミラノ・トリエンナーレデザインミュージアムで開催されたローンチイベントには、新たにグローバルアンバサダーに就任したイリーナ・シェイク(Irina Shayk)をはじめ、日本からはAMIAYA、伊原葵、香川沙耶らが来場した。

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「デンハム」が「ジョン スメドレー」と初コラボ シーアイランドコットンを使った2型

 ジーンズブランドの「デンハム(DENHAM)」は、英ブランド「ジョン スメドレー(JOHN SMEDLEY)」との初めてのコラボレーションアイテムを直営店と公式オンラインストアなどで3月3日に発売する。

 コラボでは、「ジョン スメドレー」のシグネーチャー素材のひとつであるシーアイランドコットンを使用したクルーネックニット(税込4万2900円)とカーディガン(同4万6200円)の2型を用意する。それぞれオリジナルのフォームを採用し、「デンハム」らしいシザースの刺しゅうを施したほか、オリジナルネームのデザインをあしらった。カラーはネイビーとブラックをそろえる。

 クルーネックニットは、スエットらしさを意識して、ややゆったりとしたシルエットに。ネックリブは太めに、首周りは小さめにデザインした。カーディガンは、従来のフィットから身幅と袖幅にゆとりを持たせ、コンパクトだった肩周りには汎用性を持たせた。

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スイス時計「スウォッチ」が2月27日、東京・銀座に新店舗をオープン

 スイスの時計ブランド「スウォッチ(SWATCH)」は2月27日、「スウォッチストア銀座」をオープンした。スウォッチ グループ ジャパン本社も入るニコラス・G・ハイエックセンターの4階で、面積は約50㎡。

 「スウォッチ」は新店舗について、「アートギャラリーのような楽しさ、特に『テトリス』を思わせるディスプレーパネルが特徴だ」と話す。

 同店専用エレベーターを構え、内部にはティッカー(電光掲示板)を設置。来店者への「最初の体験」として、「スウォッチ」の最新情報やメッセージを伝える。

■スウォッチストア銀座
オープン日:2月27日
時間:11:00〜20:00
住所:東京都中央区銀座7-9-18 ニコラス・G・ハイエックセンター4階

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芸人・空気階段が「サウナボーイ」とコラボ オンラインストア「60%」で販売

 サウナアパレルブランド「サウナボーイ(SAUNA BOY)」は、芸人・空気階段とコラボした商品を発売する。長袖Tシャツが5500円(税込、以下同)、サウナハットが5500円、サンダルが3300円で、オンラインストアのシックスティーパーセント(60%)で2月27日18時から扱う。

 空気階段は鈴木もぐら、水川かたまりからなるコンビ。「キングオブコント2021」王者で、サウナ好きとして知られる。「サウナボーイ」は“裸の付き合い”の匿名クリエティブ集団が2018年に立ち上げたブランド。シックスティーパーセントは韓国、インドネシア、ベトナムなどアジア10カ国以上から日本未上陸を中心に約900のブランドをラインアップするオンラインストア。

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日本にも年内上陸予定 「スターバックス」がイタリアでオリーブオイルを加えた新体験コーヒー発表

 ハワード・シュルツ(Howard Schultz)スターバックス(STARBUCKS)暫定最高経営責任者(CEO)がイタリアのエスプレッソに出合って心を奪われたのは、初めてこの国を訪れた1983年のことだという。そして2018年、「スターバックス」はミラノ中心部のドゥオモにほど近い、コルドゥジオ広場の郵便局跡地にイタリア1号店をオープン。だが正直、コーヒーの国のイタリア国民は当初、このニュースを半ば冷めて受け止めていたように思う。

 だが同年9月、当時は世界に3店舗しかなかった焙煎所を併設した新業態の「スターバックス リザーブ ロースタリー」をイタリア1号店としてオープンすると、ミラノ市民は初日から入場を待つ行列を作り、その光景は長期間続いた。イタリアのバールは、一般的には規模が小さい。家族経営の小さなバールで顔馴染みの近所の人々に軽く挨拶を交わしつつ、二口ほどで飲み干すエスプレッソを振る舞うのが一般的だ。「スターバックス」の、しかも「リザーブ・ロースタリー」の、太い金属の管が蛇のように天井を走り、長いカウンターが広大な空間に君臨する工場のような風景は、バールでエスプレッソと店主との会話を楽しんできたイタリア国民には、どのように映るのだろう?人々の関心は当初、そこにあったと思う。

 「スターバックス」の店舗数は現在、世界各地に3万店以上。日本だけでも1800件を数えるという。一方のイタリアは、いまだ20数件と流石に少ない。だがシュルツ暫定CEOがイタリアのバールの店主と異なるのは、伝統のエスプレッソを延々と入れ続けるのみならず、時折、新型の飲み物を発明するところだ。

 今回発表したのは、コールドプレスしたパルタナのエクストラ・バージン・オリーブオイルをテーブルスプーン一杯、15mLほど加えてシェイクした「オリアート アイス シェイクン エスプレッソ」などだ。イタリア南部のシチリア人は、毎朝コーヒーの後にスプーン一杯のオリーブオイルを舐めるという習慣を持っている。そんな習慣を真似した時に閃いたアイデアという。

 開発チームは、即座に研究に取り組んだ。その結果、シチリア島のパルタナ産の高品質オリーブ由来のエクストラ・バージン・オリーブオイルは、「スターバックス」のアラビカ豆との相性が良いことが判明。この飲み物を「オリアート」と命名した。ラテン語の「オリーブ」と、「生命を吹きこむ」という意味の単語からなる造語だ。

 オリーブオイルの芳香とちょっとした苦味は、コーヒーと一体となって、しっとりと膨らんだ味わいを成す。いかにオリーブオイルとコーヒーを完璧に一体化させるか?それがこの商品の生命だ。「オリアート」では、オーツミルクを使用する。そしてエクストラ・バージン・オリーブオイルは、これを機に一部の他の飲み物でも追加するカスタマイズが可能になった。

 ミラノの「スターバックス リザーブ ロースタリー」では、カフェラテのほか、そこにさまざまなフレーバーのシロップを加えたりオレンジピールを添えたりしたアイス コルタード、ゴールデンフォーム コールドブリュー、ディコンストラクティッド、ゴールデンフォーム エスプレッソ マティーニという計5種類の「オリアート」を販売する。これらの新製品は、春頃にはアメリカ、年内には日本、中東、そして英国でも発売予定とのこと。オリーブオイルを飲む習慣のない日本の人々の反応は、今かた大変興味深い。

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【スナップ】日本からは永野芽郁が来場 「プラダ」2023-24秋冬コレクション

 「プラダ(PRADA)」は現地時間2月23日、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)による2023-24年秋冬コレクションを発表した。

 ミラノで行われたショーには、日本から女優の永野芽郁が来場したほか、女優のナオミ・アッキー(Naomi Ackie)、テイラー・ペイジ(Taylour Paige)、マヤ・ホーク(Maya Hawke)、モデルのミア・リーガン(Mia Regan)、芸術家兼映画監督のフランチェスコ・ヴェッツォーリ(Francesco Vezzoli)、ブロガーのキアラ・フェラーニ(Chiara Ferragni)、彫刻家のマウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan)ら多数のゲストがショーに集結した。

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「ルブタン」の“赤”、知財高裁も請求棄却 レッドソールの保護は“公益性の例外”として認められず

 「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN以下、ルブタン)」は、靴底に用いる“赤色”を日本でも「色彩のみからなる商標」として商標登録することを目指して審決取消訴訟を提起していたが、知財高裁も「ルブタン」の請求を棄却した。取材に対して「ルブタン」の代理人は「非常に残念だ。正当な結果を得るために、今後も取り得るアクションは全て取っていく。また、今回、色彩商標の登録が認められなかったからといって、模倣が許されるわけではなく、不正競争防止法を用いるなどして今後も模倣品の規制に取り組む」とコメントした。

 「ルブタン」は2015年、 “レッドソール”に使用しているアイコニックな赤い色(パントン社の18-1663TP)を「色彩のみからなる商標」として登録出願するも、19年に登録を拒絶された。同年に拒絶査定に対して不服審判を請求したが、特許庁は「色彩としてはありふれたもの」「広く認識されるに至っているとまでは認められない」として、22年に「ルブタン」の請求を退けた。これに対して「ルブタン」は、知財高裁に審決取消訴訟を申し立てるも、「公益性の例外として認められる程度の高度の自他商品識別力を獲得していると認めることができない」として、請求が棄却された。

 この知財高裁の判断に対して「ルブタン」の代理人は、「今回の判決で単色の色彩商標の登録に対するハードルが不合理なレベルまで上がってしまった」と話す。「ハイヒールの靴底の色を選択する自由が“公益”だというが、この点が過度に強調されている。知財高裁は“レッドソール=ルブタン”と認識されていることを認めており、保護することによって消費者の間で混同が起きないよう防止することも公益だ。この点について十分に考慮されておらず、不合理な判断だ」と述べた。

 「ルブタン」は、受賞歴や雑誌などの掲載実績、著名人の着用実績、広告宣伝促進活動、アンケート結果などを踏まえると、「ルブタン」のレッドソールはありふれたデザイン手法ではなく識別力を有し、「広く認識されるに至っている」と主張した。これに対して特許庁は“赤”という色について、「ファッション分野において(中略)極めて一般的に採択、使用されており、色彩としてはありふれたものである」と反論。また、「ルブタン」以外にも多数の事業者がレッドソールを製造・販売している実績があることを指摘し、「商品の美感を向上させる目的で取引上普通に採択、使用されているデザイン手法」であり、「独創性を欠くもの」と主張した。

 「ルブタン」は1月に、赤い靴底の婦人靴を販売するシューズブランド「エイゾー(EIZO)」などを運営するエイゾーコレクションとの裁判で敗訴している。

 今回一つの争点となったのが「ルブタン」が識別力の証明として提出した第三者機関によるアンケート結果だ。調査は「ルブタン」の店舗がある東京都、大阪府および愛知県に住む20~50歳の女性3149人に対して行われ、レッドソールを見た約50%が「ルブタン」と回答した。この数値について知財高裁は、「特定エリアでファッションアイテム等を購入する女性を調査対象としたにもかかわらず、本願商標の認知度は半数程度にとどまっており、全国の需要者層にまで調査対象を広げると、本願商標の認知度はこれよりも下回ることは容易に推認される」として、「認知度は限定的なものである」と判断した。

 これに対して「ルブタン」の代理人は、“50%”という数値だけでなく、アイテムの特性も考慮すべきだという。「たとえば『ヤクルト』の立体商標は約98%という高い認知率を獲得しているが、それは日用品であるという側面もある。『女性用のハイヒール靴』のような嗜好性の高いアイテムについての50%を日用品が獲得する高い認知率と同列に判断することは適切ではない。また、商標法ではなく不正競争防止法に関する事件ではあるが、過去には『リーバイス』のバックポケットに施される弓形のステッチを見て出所を答える調査で一般消費者を対象とした調査結果が20%弱という結果でも周知性が認められているケースもある。以上を踏まえると、約半数が『ルブタン』と回答したのであれば、それは高い周知性を有していると言えると考える」と話す。

 知財高裁は、ラグジュアリーブランドに関心のある一定層に対しては認識されていると認めるも、「構成態様は特異なものとはいえない」こと、「クリスチャン ルブタン」というロゴによって認識されていること、複数の事業者が赤い靴底のハイヒールを製造販売していること、アンケート結果の数値などを総合的に考慮して、「公益性の例外として認められる程度の高度の自他商品識別力を獲得していると認めることができない」と判断した。

 日本の「色彩のみからなる商標」は、15年の商標法改正で新たに認められた種類の商標で、これまでにセブンイレブンやチキンラーメンのパッケージに用いられる配色など、9件しか登録を認めていない。また、登録が認められたのはいずれも複数の色で構成されており、「ルブタン」のレッドソールのような単色での登録を認めたケースはいまだ前例がない。なお、ファッションブランドでは、「エルメス(HERMES)」が包装箱に使用するオレンジ色と茶色の組み合わせで色彩商標を登録出願しているが、登録を拒絶され、現在不服審判中だ。

 「ルブタン」によると、レッドソールは、オーストラリアやカナダ、フランス、EU、ロシア、シンガポール、英国、米国などを含む50カ国で商標登録されているという。

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「よーじや」お土産依存から脱却へ 日常使いの新店舗

 よーじやグループ(京都市)は、ジェイアール京都伊勢丹の3階「キレイテラス」に新コンセプトの店舗を22日オープンした。観光客を中心ターゲットに据えてきたこれまでの戦略を見直し、「脱観光依存」を掲げて取り組む初の常設店となる。

 新店舗は白とグレーを基調としたシンプルで飾らないデザインが特徴で、従来の京都らしい和のイメージから一新させた。取り扱い商品も、看板商品である"あぶらとり紙"だけでなく、日常使いのスキンケアアイテムを多数取りそろえた。地元客も含めた幅広い客層へのアプローチが目的だ。

 よーじやは1904年に芸妓や歌舞伎役者向けの化粧道具を扱う行商として創業。1990年のあぶらとり紙ブームで全国的に有名になり、京都土産として観光客から圧倒的な支持を集めてきた。90年代に2店舗しかなかった直営店は、2000年代半ばには27店舗まで拡大。その後、右肩下がりの状態が続き、観光に依存しすぎる状況に危機感を抱いた創業家5代目の國枝昂社長(33)は、入社当初から観光業に依存しない経営を目標の一つに掲げてきた。新型コロナウイルスの感染拡大で、その思いを一層強くする。

 「コロナ前のインバウンド比率は約4割、国内のお客さまを合わせると9割近くが観光客によるものだった。しかもコロナ禍でもECサイトの売り上げが全体の7%ぐらいまでしか伸びなかったのは、よーじやの商品がないと困る人がほとんどいなかったということ。観光客向けはこれまで通り大事にしつつ、それ以外の売り上げもしっかり取っていけるブランドに転換し、2回目以降も来店してもらえる店作りが必要だった」

 店舗休業を余儀なくされ、売り上げが激減するなか、脱観光依存の取り組みを本格的にスタート。カフェ事業など地元客の来店を促す取り組みを進めた。

 ただ、観光依存体質から脱却するには、顧客やディベロッパー、従業員の理解を得る必要がある。そこで、22年3月と同年7月~12月の2回にわたって、ジェイアール京都伊勢丹でポップアップイベントを開催した。和や京都らしさといったイメージよりも 、商品そのものの良さで選んでもらえるよう、商品の選定や季節感のあるディスプレイなどを工夫した。客層も40~50代が多かったこれまでと異なり、20~30代の獲得を狙った。その結果、3月には予算比195%、7~12月には同150%の売り上げを達成。若者も含め、幅広い年齢の客が訪れたという。「常設化してほしい」 「あぶらとり紙以外にも商品があることを知った」 という地元客の声が、新コンセプトの店舗を後押しした。

 「イベントでは京都らしさを期待されることが多いのですが、実は売り上げ上位の商品はスキンケアアイテムで、京都らしさが売り上げにつながっているわけではない」とし、新店では日常使いできるブランドへの転換を目指している。

 「よーじやというブランドやロゴが京都のものだという認識は定着していると自負している。京都に頼り切ったブランディングから京都を利用したブランディングに変えていく狙いがある」と國枝社長。例えば、「京好み あぶらとり紙」の文字が並ぶロゴデザインは、以前だと文字部分を切り離して使用できなかったが、いろんな場面で柔軟に対応できるよう、手鏡の部分だけを使用できるようにした。桜のシーズン向けに、キャラクターの通称〝よじこさん”には、桜の髪飾りが描かれている。

 昨年は、地元客向けに手頃な価格で十割そばを食べられる蕎麦屋「10そば」を京都市内にオープン。國枝社長は「伝統や常識にとらわれずに、脱観光依存にチャレンジしていきたい」と意欲を見せる。

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ルカ・オッセンドライバーが手掛ける“セオリー プロジェクト”からセカンドシーズンが登場

 ファーストリテイリング傘下の「セオリー(THEORY)」は、ルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)とのカプセルコレクション“セオリー プロジェクト バイ ルカ・オッセンドライバー(THEORY PROJECT BY LUCAS OSSENDRIJVER)”のセカンドシーズンを3月29日に発売する。全国の直営店と公式オンラインストアで取り扱うが、展開商品は店舗によって異なる。

 2022年9月に発売したファーストシーズンに引き続き、今回もニューヨークのダイナミックなエネルギーを表現。前裾に丸みを持たせたネールジャケットや1ボタンのジャケット、ストレートシルエットのスラックス、ホワイトストライプのブルーシャツなど、クラシックなテーラリングの堅苦しさを取り除いたメンズとウィメンズのアパレルとフットウエアをラインアップする。価格は税込1万9800〜10万8900円だ。

 イメージビジュアルは、英国人フォトグラファーのデイビッド・シムズ(David Sims)が撮影した。

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熟練の技で作るポップなニットウエア ジムが新ブランド

 ニットアパレルのジム(東京、八木原保社長)は、婦人服のニットブランド「ア プラクティスド ハンド(A PRACTICED HAND)」を2023年秋から販売する。パーソンズ美術大学やロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校を卒業し、ニューヨークやロンドンのブランドで経験を重ねたデザイナーと協業する。

 ブランド名の「ア プラクティスド ハンド」は「熟練」を意味する。ジムが60年近い歴史の中で培ってきたニットウエアの糸や編み地の技術力と、アート性の高いデザインを持ち味にするデザイナーの発想を掛け合わせる。ファーストコレクションでは英国の伝統的なアーガイル柄、着物に用いられてきた柄、東北地方に伝わる襤褸(ぼろ)の柄など、さまざまな文化から着想を得た実験的なニットを企画した。着せ替え人形に見立てたモデルのルックで世界観を表現する。価格は3万〜7万円台。

 3月3〜5日に東京・渋谷のジンナンハウスで展示会を開く。業界関係者だけでなく一般の人も入場できる。

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