グッバイ津田沼パルコ 45年に渡り営業、地元との結びつき深く

 千葉県船橋市にある津田沼パルコが今日2月28日、45年の歴史に幕を下ろした。津田沼はかつて、パルコの他にイトーヨーカ堂とダイエーの日本一の店舗があり、マルイ、高島屋といった百貨店も出店。「津田沼戦争」と呼ばれた流通企業によ激しい戦いの舞台だったが、これでイトーヨーカ堂以外はすべて撤退することになる。

 津田沼パルコは1977年7月に開業。店舗面積こそ4万8000㎡と「パルコ」の中でも最大規模の面積を持つ一方で、取扱高は93億円(22年2月期)にとどまっていた。売り上げの減少に歯止めがかからず、閉館を2年前にアナウンス。以来、地元の商店街などと一体になり、さまざまな閉館セレモニーを行ってきた。

 最終日には、ペデストリアンデッキでつながるJR津田沼駅のホームの看板の一つを「津田沼パルコ駅」に変えた。SNSでバズった上にホームに人が殺到し、午後3時には中断したものの、地元の駅や行政との深い結び付きがなければ実現自体が難しい。1992年にパルコに入社、98年から2年間津田沼店に勤務し、その後札幌や名古屋、広島などの勤務を経て18年から津田沼パルコ店長を務めてきた野口香苗店長は、「地元の商店街を筆頭に、2つの市の行政まで、全国に店舗のあるパルコの中でも、地元ととのつながりが一番の店舗だった」と振り返る。

 最終日ということもあって、多くの人が訪れた。電車で10分ほどの北習志野エリアに住むという50代の女性は「20代のころは津田沼付近で働いていたこともあってよく来ていた」と話す。すぐ近所に住んでいて親と小学生の男児とともに来ていた40代の女性は「高校生の頃はよく『ヒステリックグラマー』なんかを買いに来ていた。いまは子どもが本が好きなので、毎週のように本屋に買いに来ていた。なくなるなんて寂しい」。2人とも船橋で出身で、いまは習志野市で一緒に暮らしているという20代のカップルは、韓国料理の「ジャンモ」に毎月のように2人で食べに来ていたという。女性は「家の近所で、昔から家族でよくパルコには来ていた。特別な場所というより、日常の中にあった。なくなると言われても、実感がわかない」と語る。

  4階に入居するメンズセレクトショップ「ハイストリート」の販売員として1987年から津田沼パルコに勤務してきた山岸昭宏氏は「一番の思い出を選ぶことなどできない。バブル期の絶頂期に入社したが、バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災、コロナ禍と大変なことの連続だった。一度は転勤や引っ越してしまっても、また戻ってきてくれた顧客もいる。結婚相手もこの津田沼パルコで見つけた。ららぽーとTOKYO-BAYにもお店があるので、顧客にはそちらを案内しているが、人生の思い出の多くが詰まった場所だった」と振り返る。

 一方、パルコの経営幹部も姿を見せた。千葉県出身で、高校生の頃によく地下でカラオケをしたというパルコの牧山浩三社長は「津田沼パルコには勤務経験こそないけど、馴染みのある場所だった。取引先の皆様にも地元の皆様にも感謝しかないね」。なお牧山社長自身が、津田沼パルコと同じ2月28日付で社長を退任する。2008年〜2011年にパルコ社長を務め、、昨年までJフロント リテイリングの執行役常務を務めた平野秀一氏は「20代のころに本部で、当時西友棟とパルコ棟に分かれていた館の統合作業をしたし、渋谷パルコ似合った自由の女神を屋上に移設したこともあった。本当に多くのことがあり、多くの人に支えられた45年だった」。

 午後9時には、JR津田沼駅とつながるペデストリアンデッキに向けて、壁面にレーザー光線でメッセージを照射すると、多くの人がひと目見ようと集まり、最後の別れを惜しんだ。

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【スナップ】「トモ コイズミ」が「ドルチェ&ガッバーナ」のサポートでショー開催 AMIAYAや長谷川ミラらが来場

 「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」は現地時間2月26日、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」による若手クリエイター支援プロジェクトのサポートを受け2023-24年秋冬コレクションをミラノで発表した。会場は「ドルチェ&ガッバーナ」の本社で、施設内には「トモ コイズミ」のアーカイブ作品などが展示されていた。今回のミラノ・ファッション・ウイークでは多くのブランドがK-POPアイドルをはじめとするセレブを招き会場周辺にファンが詰め寄せていた一方で、「トモ コイズミ」はジャーナリストを中心に招待しクリエーションを届けた。日本からはAMIAYAや長谷川ミラらが応援に駆けつけた。

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5年ぶりの来日、ユニクロ「UT」イベントにソフィア・コッポラ登場 サイン会に朝4時から並んだファンも

 ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」は、映画監督ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)とのコラボレーション商品“セレブレイティング ソフィア・コッポラ UT”を、2月28日から「ユニクロ原宿店」で先行販売している。28日は商品を購入した先着100人を対象にサイン会も実施。整理券を求め、朝4時から並んだファンもいたという。また、ソフィアと俳優ののんが登壇するプレス向けイベントも同日に開催し、コラボ商品のローンチを祝った。全国の店舗や公式ECでは3月6日から販売する。

 プレス向けイベントに登壇したソフィアは、「I guess this is goodbye」という「ロスト・イン・トランスレーション(Lost in Translation)」の印象的なせりふがタイポグラフィーとしてデザインされた「UT」をカラフルなツイードジャケットとスタイリング。「パンデミック期間中にユニクロから(コラボについての)打診があった。誰にとってもそうであったように、パンデミックはさまざまなことが一時休止したタイミング。もともと過去はあまり振り返らないが、(今回のコラボをきっかけに)過去の映像や写真を見直し、選ぶ作業ができてとても楽しかった」とコメントした。

 のんは「一番好きなソフィアの作品」として「ヴァージン・スーサイズ(Virgin Suicides)」のTシャツを着用して登壇。のんとの掛け合いなどの中でソフィアは、「(映画を制作するときは)常に自分自身をどこかに投影するようにしている。それを(映画を見る人に)共感してもらえたら」「(ユニクロが提供しているような)デイリーウエアはとても重要。中でもTシャツはデイリーウエアを象徴するアイテム。日常に溶け込むTシャツを皆さんに着てもらえることは嬉しい」とも話した。

原宿店では2作品を連日無料上映

 「ユニクロ原宿店」地下1階では今コラボの発売を記念し、3月16日まで映画館をイメージした特設ポップアップスペースを設けている。期間中は連日、今コラボでも取り上げた「ブリングリング(The Bling Ring)」「マリー・アントワネット(Marie Antoinette)」の2作品の無料上映を行うほか、今コラボのために制作した特別映像「I <3 NYC(アイ・ハート・エヌワイシー)」も上映する。特別映像はソフィア監修のもと、ソフィアのアシスタントも務めていたという若手映画監督ジーニー・スイ・ワンダース(Jeanie Sui Wonders)が制作した。ジーニーはデザイナー、アナ・スイ(Anna Sui)の姪という。

 また、3月6〜28日には、東京武蔵野館など全国8カ所の映画館でソフィアの作品を上映する「UT THEATER」企画を実施。鑑賞料金は特別価格の1000円とし、今コラボ商品を着用して来場した客には、ソフィアのメッセージ入り記念カードも先着でプレゼントする。

■SOFIA COPPOLA UT THEATER in Harajuku
開催期間:3月1〜16日
場所:WITH HARAJUKU地下1階
住所:東京都渋谷区神宮前1-14-30
上映時間:「ブリングリング」月、水、金曜の19時〜20時半、土日祝の15時〜16時半
「マリー・アントワネット」火、木曜の19時〜21時、土日祝の19時〜21時

■UT THEATER
開催期間:3月6〜28日
実施映画館:シアターキノ(札幌)、チネ・ラヴィータ(仙台)、新宿武蔵野館、ホワイトシネクイント(以上東京)、伏見ミリオン座(名古屋)、シネ・リーブル梅田(大阪)、京都シネマ(京都)、KBCシネマ(福岡)
※映画館により上映日と上映作品は異なる

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クロップドジャケットはボトムス選びが鍵 セレブに学ぶお手本コーデ7選【2023年春夏トレンド】

 コンパクトな着丈のクロップドジャケットは、軽快感を出したい春のおしゃれにぴったりです。かさばる冬アウターからの“卒業”を印象づけやすいのに加え、全身がすらりと見えるスグレモノ。ショート丈なのでウエスト位置が高く映り、脚が長く見える効果も期待できます。今回は、ラグジュアリーブランドのショーに来場したセレブたちの装いからキャッチした、ボトムス別・活用アレンジ7選をご紹介します。

 俳優グウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)とコールドプレイ(Coldplay)のボーカル、クリス・マーティン(Chris Martin)の娘、アップル・マーティン(Apple Martin)がまとったのは、「シャネル(CHANEL)」のスーツ。ボトムスもミニ丈を選んで、フレッシュな印象を強めました。全体をモノトーンのチェック柄で統一して、上品なムードも演出。“クロップド丈×ミニスカート”が全身をすっきり見せています。

別カラーの細身パンツで
上下のコントラストを強調

 

 クロップドジャケットは着丈が短い分、コンパクトな印象が際立つウエアです。フロントローの常連カロリーヌ・ド・メグレ(Caroline de Maigret)は、細身パンツと合わせて引き締まったイメージに。着こなしのポイントは、上下で色のコントラストをくっきりさせた演出。ボトムスに異なる色を迎えることで、上半身がコンパクト見えるしかけです。ジャケットは前を開けて、ボレロのように軽やか。ランダムに施されたドット状のモチーフが動きを加えています。ミニバッグも引き締めのアクセントに一役買っています。

 ジャケットとパンツのボリュームをずらすと、見た目の印象に奥行きが生まれます。ボトムスの素材にレザーを迎えるのは、クールなムードを上乗せできるグッドチョイスです。2枚目、カンヌ国際映画祭ある視点部門で特別賞を受賞した「ロデオ(Rodeo)」の監督ローラ・キヴォロン(Lola Quivoron)は、ニットジャケットでやわらかなムード。裾のリブ編みがウエストの細さを印象付ける一方、パンツはレザー仕立てでフェティッシュな表情に。クロップドジャケットのおかげで、脚長効果も生まれています。

たおやかなスカートで
めりはりミックス

 着丈の長い優美なスカートと引き合わせれば、クロップドジャケットの小ぶり感が引き立ちます。ネットフリックス「ザ・クラウン(The Crown)」でダイアナ元妃を演じているエリザベス・デビッキ(Elizabeth Debicki)のスタイリングは、“上・短×下・長”のバランス違いで全体にめりはりをもたらす組み合わせ。上下で好バランスのコーディネートに仕上がっています。

 トップスはシアー素材でランジェリー風に見せていますが、気品が漂うボレロ風ジャケットのおかげで上品さをキープ。足首まで届くマキシ丈のプリーツスカートが、ドレッシーなムードを添えています。ボトムスのボリュームがたっぷりしているため、上半身が一段とコンパクトに映るしかけです。

 ジャケットに目を引くモチーフをあしらうと、スカートとの違いが引き立ちます。視線を引き上げて、全体を縦長に見せる効果も発揮してくれます。デザインのおかげで、クロップドジャケットに主張が加わります。2枚目、ネットフリックス(NETFLIX)「クイーンズ・ギャンビット(The Queen's Gambit)」などで知られるアニャ・テイラー=ジョイ(Anya Taylor-Joy)は、コルセット風のトップスにジャケットを肩掛け。両袖を遊ばせて、抜け感をプラスしました。ブラックのエレガントなスカートとの対比が強まり、つややかなブーツでスパイスも添えています。

ブーツカットパンツで
こなれたお出かけ気分を演出

 デニム地のジャケットは、カジュアル使いに重宝します。俳優の石井杏奈さんがまとったデニムジャケットはコンパクトなシルエットですが、肩まわりのデザインやメタリックボタンで華やかさがあるので、装いの主役向き。こなれ感を出すスタイリングにうってつけです。

 さらに、ボーダーのトップスとギンガムチェックのブーツカットパンツを合わせて“柄×柄”のアクティブなコーデに。ブルーをベースカラーに全体を調和させているので、クールな仕上がりです。

 ツイードのノーカラージャケットは、レトロでかわいいムード。2枚目の俳優・白石麻衣さんは、ブーツカットのジーンズと合わせて、ノーブルさとデイリーなムードをマリアージュしました。さらに、ジーンズの上からデニムのミニスカートをレイヤードして、プレイフルに。レディーライクなジャケットと遊び心のあるボトムスで、テイストの違いを強調しました。

 クロップドジャケットは面積が狭いからこそ、コーディネート次第で装いのスパイスに使えます。スタイリングの基本は、ジャケットとボリューム感や色、柄、素材の異なるボトムスを引き合わせること。ジャケットの風合いやシルエットもバリエーションが広がっているので、いくつかそろえておけば、着こなしのレパートリーをさらに増やせそうです。

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【スナップ】「ボッテガ・ヴェネタ」ゲストが見せるイタリアの“ストリートスタイル”はクラフツマンシップをカジュアルに取り入れる

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は2月25日(現地時間)、2023-24年秋冬コレクションをミラノで発表した。今季もイタリアのクラフツマンシップを現代的なモード服に昇格させたマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)。ショーの来場者は、代表的な編み込み“イントレチャート”の“ジョディ”バッグや“カリメロ”バッグのような職人技が詰まったアイテムをカジュアルに取り入れ、イタリアらしい“ストリートスタイル”を見せた。

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マツキヨがメンズコスメを発売 韓国メイクがかなうマルチパレットなど

 マツキヨココカラ&カンパニーは4月1日、BTSをはじめとした韓国アーティストが起爆剤となり広がり続けている韓国風メンズメイクがかなうメンズブランド「イイサム(IISAM)」を、プライベートブランド「マツキヨ(MATSUKIYO)」から限定発売する。アイテムはマルチパレットとトーンアップクリームで、メイクアップの方法が分からない初心者に向けたハウツー動画を用意したほか、3月14日から3日間限定で韓国スタイルのメンズメイク体験と、メイクした姿を撮影できるセルフ写真館をオープンする。

 昨今の韓国メイク人気は女性のみならず男性にも広がりを見せているが、女性向けブランドと比べると男性向けの韓国コスメブランドは少ないことから企画した。開発にあたり、“リアル韓国スタイル”のデザインで若年層から人気があるヘアサロン・NORAとタッグを組んだ。ブランド名は韓国語の「1(イル)・2(イ)・3(サム)」から名付けている。

 第1弾として登場する限定の“マルチパレット”(税込3190円、以下同)はこれ1つでフルメイクが完成できるよう、アイシャドウ、アイライナー、アイブロウ、シェーディング、ノーズシャドウ、コンシーラー、リップカラーを1つのパレットに詰め合わせた。2種類のチップと2つのブラシも付属する。肌の色味を明るく見せる“トーンアップクリーム”(32mL、2640円) はドクダミエキスやシカ成分などの保湿美容成分を配合しているほか、洗顔料だけで落とせる点も特徴となっている。

 初心者にもメイクの楽しみや美しくに仕上げるための手順を紹介するポップアップストアと写真館は東京・渋谷区のGENICBOOTHで開催。費用は無料で、専用サイトから予約を受け付ける。

 日本でのメンズコスメは2018年に「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」や「ボーイ ドゥ シャネル(BOY DE CHANEL)」が登場したのを皮切りに徐々に拡大。資生堂は「シセイドウ メン(SHISEIDO MEN)」や「ウーノ(UNO)」からBBクリームやアイブロウなどを展開しているほか、花王は22年12月からZ世代(10代〜20代前半)の男性に向けた化粧品ブランド「アンリクス(UNLICS)」をスタートさせ、メイクアップベースを発売している。

■「イイサム」ポップアップイベント
日程:3月14〜16日
時間:10:00~17:00
場所:セルフ写真館 GENICBOOTH
住所:東京都渋谷区神南1-20-3 渋谷KSビル2F

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うねり髪をケアする新ヘアケアブランド「ナンバーエス」誕生 一般販売では珍しいファイバーハンスを配合

 オーガニック・ナチュラルコスメを中心に展開するカラーズは3月1日、約7年ぶりとなる新ヘアケアブランド「ナンバーエス(NUMBER.S)」を立ち上げる。縮毛矯正から発想した、髪のくせやうねりにアプローチするシャンプー(450mL、税込1540円)とヘアトリートメント(450g、税込1540円)を発売する。詰め替え用とトライアルサイズをラインアップし、全国のドラッグストアとバラエティーショップで取り扱う。

 「ナンバーエス」は、毛髪内部の密度に着目した“髪骨格ケア”をコンセプトに掲げ、ヘアサロンの縮毛矯正の方法をヒントに独自のメソッドを確立。一般販売のヘアケア商品では初採用となるファイバーハンスを配合し、髪のタンパク質の結合を固定しながらくせやうねりをケアする。加えて2種のプロテインを配合し、キューティクルの補修や湿気や外部刺激をバリアするコーティングで扱いやすい髪へと導く。ブランド名は、一人一人の髪の個性を作り出す“髪骨格”をタイプ別に「ナンバリング」し、個々が思い描く「スタイル」をかなえたいという願いを込めた。

 同社によると、コロナ禍をきっかけにマスクで隠れる顔よりも髪に対する意識が高まり、中でも髪質が注目されているという。同社研究開発部の岡野利彦部長は、「ヘアケア市場はプレミアム化が進み、高価格帯の商品が全体の約3割を占めている。これまでは保湿タイプやダメージケアが主流だったが、コロナ禍を背景に、より細分化した機能性を求めるニーズが高まっている」と分析。縮毛矯正などヘアサロンの施術に加え、超音波トリートメントなど自宅でできるセルフケアに注目が集まっていることから、生まれ持った髪質に合わせたヘアケアブランドとして「ナンバーエス」を立ち上げた。

 カラーズはこれまで、植物の薬理効果で「心と体を強く美しく」するためのナチュラル・オーガニックコスメを展開してきた。昨年の9月からは「希望に生きる」を企業理念に掲げ、今回の新ブランドは同理念を体現する第1弾となる。「『ナンバーエス』はナチュラル・オーガニックの成分に特化せず、うねり髪に効果のある商品として誕生した。将来的に基幹ブランドの『ザ パブリック オーガニック(THE PUBLIC ORGANIC)』と同等かもしくはそれ以上の売り上げを目指す」と意気込む。

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「コンバース」×「ナナミカ」から「ゴアテックス」を搭載したコラボ“オールスター”が登場

 「コンバース(CONVERSE)」は、「ナナミカ(NANAMICA)」とコラボレーションした“オールスター(ALL STAR)”を3月17日に発売する。価格は税込2万2000円で、両ブランドの公式オンラインストアや「ナナミカ」代官山店、「ホワイトアトリエ バイ コンバース(White atelier BY CONVERSE)」の原宿店と福岡店などで取り扱う。

 両者のコラボは今回が初めて。「コンバース」のアイコンモデル“オールスター”をベースに、「ナナミカ」の代表的なカラーであるダークネイビーを落とし込み、アッパーにはリサイクルコットン100%の14ozキャンバスを、ライナーにる防水透湿性素材「ゴアテックス(GORE-TEX)」を採用した。また、ガセットタン仕様のため水が内部に入りにくい構造になっているほか、インソールには履き心地を追及した「コンバース」オリジナルの高機能カップインソール 「リアクト2.0(REACT2.0)」を搭載している。

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「NARS」が新感覚のマット肌へ導くベースメイクコレクション発売 すりガラスのような透明感

 「ナーズ(NARS)」は3月24日、マットなのに透明感のある肌をかなえる新感覚のベースメイクシリーズ“ソフトマットコレクション”を発売する。ラインアップは“ソフトマットプライマー”(30mL、税込5170円)、“ソフトマットコンプリート ファンデーション”(全6色、各45mL、同各5500円)、“ソフトマット アドバンスト パーフェクティングパウダー”(全3色、同各5280円)の3アイテム。光の拡散効果で肌の気になる部分をぼかして滑らかなソフトマット肌に仕上げる。

 同コレクションは、ブランドが理想とする完璧なカバー力と自然な仕上がりの両立を目指して開発。3アイテムの共通テクノロジーとして突起のあるマイカが光を乱反射する「オプティマルティフュージョンパウダー」、発酵エキスで皮膜を作り酸化による肌ストレスを緩和する「抗酸化コンプレックス」を採用した。中心アイテムとなるリキッドファンデーション“ソフトマットコンプリート ファンデーション”は、肌の潤いと皮脂量を最適に保つハイドラマットバランシングコンプレックスを配合。皮脂吸着パウダーも作用し、軽いつけ心地で潤いのあるマットな仕上がりが長時間持続する。

 単独でもリキッドファンデに重ねても使えるフェイスパウダー“ソフトマット アドバンスト パーフェクティングパウダー”は、皮脂量の多い部分にだけ反応し皮脂を吸着する技術を採用した。また、ナイアシンアミド配合でシワや毛穴の悩みやブライトニングに働きかけ気になる部分を目立たなくする。メイク下地となる“ソフトマットプライマー”は、親水性と撥水性の2つの性格を持つデュアルアクションシステムを搭載。乾燥環境では水分を保ち、湿度の高い環境では余分な水分を吸収し、余分な汗や皮脂による化粧崩れを防ぐ。

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「ニューバランス ゴルフ」が初の公式オンラインストア限定商品、総柄ウィメンズブルゾンを発売

 TSIホールディングス傘下のゴルフアパレルブランド「ニューバランス ゴルフ(NEW BALANCE GOLF)」は、初の公式オンラインストア限定商品としてウィメンズ用のフード付きブルゾンを発売した。オレンジ、グリーン、ブラックの3色展開で、価格は各1万7600円(税込)。

 総柄のフルジップアップタイプで、軽さと耐久性を両立した素材“FLEX-IELD”を採用する。「ニューバランス ゴルフ」は、「薄手なのでコンパクトに畳んでバッグに入れておくこともできる。ゴルフプレー時だけでなく、アウトドアや街でもライトアウターとして着てほしい」と話す。

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【一粒万倍日】「ロエベ」が財布の新作コレクションを発売 春らしいカラーをそろえる

 「ロエベ(LOEWE)」は、2023年春夏のウォレットコレクションを発売する。このコレクションでは、マドリードの職人が手仕事で仕上げるウォレットを春らしい淡いカラーパレットでそろえる。3月1日以降、対象のウォレットやコインカードホルダーを購入した人には“ご縁”とロエベ ジャパンの“50周年”をかけた記念チャームをプレゼントする。チャームは余剰レザーを手編みしたもので、在庫がなくなり次第終了とする。

 なお、3月は財布の新調や使い始めに適した運気向上の日が2日あり、7日は万事うまくいくと言われる「大安」で、特に21日は幸運が何倍にもふくらむとされる「一粒万倍日」とスタート運を高めると言われる「天赦日」、金運を招くとされる「寅の日」という3つの吉日が重なる2023年最高のラッキーデーだ。

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「メルセデス・ベンツ」Gクラスが「モンクレール」のジャケットを着用!? 「ジーニアス」で協業

 メルセデス・ベンツ(MERCEDES-BENZ)は、「モンクレール(MONCLER)」のコラボレーションプロジェクト「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS 以下、ジーニアス)」で、クロスカントリーSUVの“Gクラス”とコラボレーションした「プロジェクト モンド G(Project Mondo G)」を発表した。

 2023-24年秋冬ロンドン・ファッション・ウイーク期間中の2月20日に行われた「ジーニアス」のイベントでお披露目された「プロジェクト モンド G」は、制作期間1年以上を費やしたというアート作品。4つのタイヤやルーフ、サイド、バッグの車体を覆うのは、光沢感のあるシルバーのキルティング。ルーフ部分には、「モンクレール」のロゴ付きの巨大ジッパーを施している。総重量は2.5トン。

 メルセデス・ベンツ・グループのブリッタ・ゼーガー(Britta Seeger)取締役は、「われわれはメルセデスが持つDNAと人々の関心を引くデザインパートナーを掛け合わせ、“創造的な摩擦”を生み出す機会を探索している。理想のパートナーと取り組むことで、当社のデザイナーは自身の能力をさらに伸ばし、新たなアイデアや考えを学ぶことができる。会社としても、クリエイティブ面での視野を広げ、新たな領域の顧客にリーチできるだろう」と期待する。

 最近の取り組みとしては、昨年にデザイナーのヘロン・プレストン(Heron Preston)とコラボし、廃棄予定のエアバッグで製作したアパレルコレクションを発表した。これはメルセデスのエアバック特許取得50周年と、“Sクラス”へのエアバッグ搭載を記念して製作されたもので、メルセデスの安全試験施設で実施するテスト用のエアバッグを用いて3ルックをデザイン。また、デジタルのコレクションアイテムのクリエイションを手掛けるブランド「スーパープラスチック(SUPERPLASTIC)」や、「オフ-ホワイト ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」の創業者で、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の前メンズ アーティスティック・ディレクターの故ヴァージル・アブローらともコラボレーションしてきた。なお、メルセデスは、近日中に新たなパートナーとの協業を発表する予定だという。

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「メルセデス・ベンツ」Gクラスが「モンクレール」のジャケットを着用!? 「ジーニアス」で協業

 メルセデス・ベンツ(MERCEDES-BENZ)は、「モンクレール(MONCLER)」のコラボレーションプロジェクト「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS 以下、ジーニアス)」で、クロスカントリーSUVの“Gクラス”とコラボレーションした「プロジェクト モンド G(Project Mondo G)」を発表した。

 2023-24年秋冬ロンドン・ファッション・ウイーク期間中の2月20日に行われた「ジーニアス」のイベントでお披露目された「プロジェクト モンド G」は、制作期間1年以上を費やしたというアート作品。4つのタイヤやルーフ、サイド、バッグの車体を覆うのは、光沢感のあるシルバーのキルティング。ルーフ部分には、「モンクレール」のロゴ付きの巨大ジッパーを施している。総重量は2.5トン。

 メルセデス・ベンツ・グループのブリッタ・ゼーガー(Britta Seeger)取締役は、「われわれはメルセデスが持つDNAと人々の関心を引くデザインパートナーを掛け合わせ、“創造的な摩擦”を生み出す機会を探索している。理想のパートナーと取り組むことで、当社のデザイナーは自身の能力をさらに伸ばし、新たなアイデアや考えを学ぶことができる。会社としても、クリエイティブ面での視野を広げ、新たな領域の顧客にリーチできるだろう」と期待する。

 最近の取り組みとしては、昨年にデザイナーのヘロン・プレストン(Heron Preston)とコラボし、廃棄予定のエアバッグで製作したアパレルコレクションを発表した。これはメルセデスのエアバック特許取得50周年と、“Sクラス”へのエアバッグ搭載を記念して製作されたもので、メルセデスの安全試験施設で実施するテスト用のエアバッグを用いて3ルックをデザイン。また、デジタルのコレクションアイテムのクリエイションを手掛けるブランド「スーパープラスチック(SUPERPLASTIC)」や、「オフ-ホワイト ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」の創業者で、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の前メンズ アーティスティック・ディレクターの故ヴァージル・アブローらともコラボレーションしてきた。なお、メルセデスは、近日中に新たなパートナーとの協業を発表する予定だという。

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「ストーンアイランド」が神戸阪急でポップアップ カプセルコレクションを先行販売

 「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」は3月1日~4月13日の期間、神戸阪急(新館1階)にポップアップストアをオープンする。

 同ストアでは、「1980年代のユースサブカルチャーに影響を受けた」という2023年春夏コレクションから“マリーナ”カプセルコレクションを先行販売する。また、限定カラーのスエットも用意する。

■「ストーンアイランド」神戸阪急ポップアップストア
日程:3月1日~4月13日
時間:10:00〜20:00
場所:神戸阪急新館1階
住所:兵庫県神戸市中央区小野柄通8-1-8

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「セルジュ・ルタンス」から“ラフィーユ ドゥ ベルラン”誕生10周年の限定品が登場 ルタンスのイラストがボトルに

 「セルジュ・ルタンス(Serge Lutens)」は3月21日、ベストセラーの“ラフィーユ ドゥ ベルラン / ベルリンの少女”誕生10周年を記念した限定品を発売する。ローズエッセンスとペッパーが香るこのフレグランスは、1920〜30年のドイツ・ベルリンの町を歩く束縛を受けることのない少女がイメージソース。ドイツの表現主義へのオマージュで、刺激的で激しい感情を内面に秘めたエレガンス、シックで屈託のないスタイルを表現している。限定ボトルにはルタンスによるイラストが描かれている。税込1万7710円(50mL)。

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ビームスが「ZEPETO」とタッグ開始、アプリ内の人気クリエイターとコラボ

 ビームスと韓国のネイバーZ(NAVER Z Corporation)は、メタバースアプリ「ゼペット(ZEPETO)」で初のタッグを組む。世界で4億人が参加するアジア最大規模のメタバースプラットフォームで、人気レーベルの「レイ ビームス」「ビームスハート」のアイテムを販売する。

 「レイ ビームス」では、実際に販売している人気アイテムを、人気クリエイターの「SASAKI」が「ゼペット」内のアイテムとして再現性高くアイテム化した。

 一方「ビームス ハート」は、51万フォロワーを抱え、日本一のフォロワー数を誇るクリエイター「jack」とコラボレーション、ドールボックスやサイドカーと一体化できる特殊アイテムを作り上げた。エフェクト付きのアイテムもあり、バーチャル空間だからこそ一層楽しめるアイテムに仕上げたという。

 「ゼペット」はアバターを軸にコミュニケーションなどを行える韓国発のメタバースアプリで、次世代SNSの本命アプリとも言われている。わずか1年で参加者が1億人以上増加するなど、世界で急速にユーザーを拡大している。

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海外出展者が戻った合同展「ニューエナジー」 「日本で売っていることはアジア市場でブランディングになる」

 合同展示会「ニューエナジー(NEW ENERGY)」が、2022年2月のキックオフ展以降、実質3回目となるトレードショーを、東京・新宿の新宿住友ビル三角広場で2月28日まで開いている。会期は25日からの4日間で、25、26日は有料チケット制(前売券1000円、当日券1200円)で消費者向けに開放。27、28日はバイヤー向けのビジネスデーとして運営している。海外からの出展も増え、来場者はまだ未集計ながら取材した27日の午後はまずまずの入り。アフターコロナの世界でファッション業界が再度動き出したことを印象付けた。

 出展ブランドは約280。「前回展から50ブランドほど増え、この場所ではこの出展数がほぼ上限」(広報担当者)という。前回展はほぼ国内出展者のみだったが、今展は海外から30弱のブランドが出展している点がポイント。例えば、台湾・台北から、「タイペイ イン スタイル(TAIPEI IN STYLE)」として若手のファッションやアクセサリーブランド8ブランドが合同出展しているほか、香港からも新進ブランドのキュレーションプラットフォーム「スマイルコード(SMILE CODE)」がファッションやうつわなど12ブランドを出展している。

 「(中国市場の影響力は年々強まっているが)引き続き、日本はアジアの中で感度が高いマーケット。日本の店で売っているブランドだということはアジア市場でブランディングになる」と、簡啓峰スマイルコードファウンダーは出展の狙いを話す。香港から各ブランドのデザイナーも来日している。前回展はデザイナーの来日は叶わなかったが、商品のみ出展しており、それが渋谷パルコでの催事や西武渋谷店の常設コーナー出店につながったという。

 オーストラリア・シドニーから出展していたのは、ハンドメードのラフィア雑貨ブランド「タノラ(TANORA)」。「シドニーにある、日本人オーナーが手掛ける日本製品のショップが好き。そのオーナーに『日本市場に商品を売るにはどうしたらいいか』と相談したところ、『ニューエナジー』を勧められた。輸入代理店を見つけたい」(ブランド担当者)というのが出展の経緯と狙いだ。「(日本より規模や影響力の大きなマーケットは他にもあるが)われわれの打ち出す、ハンドメードの価値が日本市場では認められるのではないかと思った」と続ける。
「ニューエナジー」は、ファッションECサイトの制作などを担うダイアモンドヘッド内のBlue Marbleが運営。Blue Marbleは合同展「ルームス(ROOMS)」出身のメンバーで構成されている。ファッションやビューティ、フードなどの出展者のほか、NFTを中心としたアーティストも出展している。

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ネンドが「ポケモンカードゲーム」のプレイ用キットをデザイン グローバルなプレイ環境の指標を作るねらい

 デザイン会社のネンド(nendo)は対戦型トレーディングカードゲーム、「ポケモンカードゲーム」のプレイ用キット“ポケモンカードゲーム クラシック”をデザインした。価格は税込3万5000円で、ネンドの公式オンラインストアでは3月10日23時59分まで抽選販売のエントリーを受け付けている。

 「ポケモンカードゲーム」は各国共通のルールのもとデザインされたカードのほかに、プレイ時には「プレイマット」や「ダメージカウンター(通称ダメカン)」といった周辺アイテムが必要だったが、これまではプレイヤーや国、地域によって多様なスタイルが存在していた。しかし、プレイヤー人口の増加や世界大会などの開催にともない、国際的な指標となるプレイ環境を整備する必要性が増してきていた。今回ネンドは、プレイ用キットのデザインと、カードの監修を行っており、プレイ用キットは公式となるもので、世界共通でも使えるデザインになっている。

 「ポケモンカードゲーム」開発者でクリーチャーズ、ポケモンの石原恒和代表は「プレイ環境の整備はチェスやバックギャモンに見られるような、グローバルでスタンダードな形式となる設定の商品を目指す第一歩を意味している。“ポケモンカードゲーム クラシック”は、グラフィックの表現を最小限に留めることで、よりスタンダードなデザインのプレイ用キットになることを目指した」とコメントしている。

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「リーバイス」のジーンズ150年の歴史 アメリカと共に繁栄し、世界中に支持されるまで

 リーバイ・ストラウス(Levi Strauss)社は、今から150年前の1873年、リベット付きのワークパンツを世に送り出し、後年、そのパンツは「ブルージーンズ」と呼ばれるようになった。つまり今年は、「リーバイス(LEVI’S)」がジーンズを生み出して150周年のアニバーサリー・イヤーだ。
 この150年の間、「リーバイス」はどんな歴史を歩み、世界中の、誰もが知っているブランドへと成長を遂げたのだろうか?ここでは世界の歴史、世界のファッション史、時代を彩ったオピニオンリーダーとの関係性などを踏まえながら、「リーバイス」の150周年の歴史を振り返る。

20〜30年代のインフルエンサー、
カウボーイを起用

 1920年代は、アメリカの爆発的な繁栄とともに「リーバイス」も世界的なブランドへと飛躍を遂げた時代だ。第一次世界大戦やスペイン風邪から解放されて自由を手に入れた20年代のアメリカの大衆文化は急速に広がり、ファッションの世界ではヨーロッパ由来の貴族的なドレスからアメリカで広がったミニ丈のワンピースなど、活動的なスタイルが台頭。同じくアクティブな「リーバイス」のジーンズは、新天地アメリカのシンボルとして、世界中で憧れの存在となった。
 その世界的な普及には、当時から革新的な広告や宣伝活動の影響も大きい。リーバイ・ストラウス社は当時、ブランドとジーンズを代表するアイコンとして、文学や映画の世界で人気を博すようになった人物であり、早くから「リーバイス」のファンだったカウボーイをチョイス。彼らが登場する広告を英語やスペイン語、ポルトガル語、中国語などの多言語で制作した。また、ジーンズ自体もアップデートを続けたほか、36年には競合との差別化も兼ねて「LEVI’S」の文字を縫い込んだ赤いタブを作成、右のバックポケットの左側に縫い付けている。
 40年代になると、世界は第二次世界大戦の影響を色濃く受けるようになる。アメリカ政府は、今もアイコニックなディテールの「アーキュエットステッチ(バックポケットの二重のアーチのステッチ)」は、「装飾であり、何の機能も満たさない」として取り除くよう通達。これに対してミシン職人はバックポケットにペイントを施してデザインを守った。日常生活に節約が求められた中で簡素化して世に送り出されたジーンズは、いかにデニムが世界中で大勢に愛されていたのか?と同時に、戦時下でも日常生活に欠かせない衣料品だったのかを物語っている。

70年代以降は、
カウンターカルチャーと接近

 戦後も、「リーバイス」のジーンズは社会と共に発展を続ける。「リーバイス」が本拠を置くサンフランシスコは、世界に先駆けて60年代にはカウンターカルチャーが台頭。多様性の尊重と音楽を中心とするカルチャーの台頭を印象づけた70年代のヒッピームーブメントでは、ジーンズは自由の象徴として若者の支持を集め、ますます飛躍した。
 若者の支持を集めたのは、「リーバイス」が当時から政治スキャンダルの問題点などを広告ビジュアルやアートコンテストなどで積極的に発信してきた影響も大きい。73年に発表した「リーバイス デニムアート コンテスト」は、リーバイスのジーンズやシャツに装飾を施し、その作品をスライドで送ってもらうというもの。同年の受賞作品の1つは、時の大統領が辞任するまでに至った政治スキャンダル、ウォーターゲート公聴会の問題点を炙り出したもので、世間に「リーバイス」のスタンスをアピールした。
 また81年には女性のための「リーバイス」“501”を発表。ジェームス・ディーン(James Dean)の遺作となった映画「ジャイアント」(56年)のワンシーンを再現したテレビCMは、「歴史上初めて」の女性の声とともに、彼女たちのための特別なカットのジーンズを発信し、大きな話題を呼んだ。91年には地元サンフランシスコのプライド・パレードで、リーバイ・ストラウス社のレズビアンとゲイによる従業員協会がダイバーシティを求めて街を闊歩(かっぽ)している。
 自由を欲する若者が意志を持ってブルージーンズを選ぶ姿は1989年11月、ベルリンの壁に集まったジーンズ姿の若者の姿で、多くの人の記憶に留まった。

パックからITまで、
世界中のオピニオンリーダーも支持

 「リーバイス」に魅了されているのは、若者だけに止まらない。世界各国、カルチャーからビジネスまで、老若男女幅広いオピニオンリーダーの支持も集めている。70年代以降の「リーバイス」のファンは、パンクロックの生みの親と言われるパティ・スミス(Patti Smith)から、アップルを創業したスティーブ・ジョブス(Steve Jobs)までさまざま。黒いタートルネックと共に「リーバイス」の“501”を愛したスティーブ・ジョブスは、ウエストの内側にサスペンダー用のボタンを自ら取り付けるほど、こだわりを持ってジーンズを楽しんでいた。
 20世紀最後の1999年には、「リーバイス」の“501”ジーンズは米「タイム(TIME)」誌が選ぶ「今世紀最高のファッション(The Best Fashion of the Century)」に選ばれ、ローリン・ヒル(Lauryn Hill)のカラフルな刺しゅう入りジーンズなどが、その快挙に花を添えた。
 2000年代に入ってもオピニオンリーダーとの強固な関係性は続き、スヌープドック(Snoop Dogg)などは「リーバイス」への思いを公言・体現。アルバム「プッシュ」では、特別にカスタマイズした「リーバイス」のトラッカージャケット姿で登場している。

150周年キャンペーンをスタート。
世界中の人の「リーバイス」物語を発信

 そんな「リーバイス」の、150周年を祝うキャンペーンのキックオフは、オピニオンリーダーのみならず、世界中のさまざまな人と「リーバイス」の物語にフォーカスするものだ。
「The Greatest Story Ever Worn(最高の物語をはこう)」という名のキャンペーンは、“序章”としてアメリカの女性映画監督メリナ・マッスーカス(Melina Matsoukas)がメガホンをとったショートフィルム「宝物のような貨物(The Greatest Story Ever Worn)」を公開。2作目の「フェアな取引(Fair Exchange)」は、家族の一員として愛されている牛と、「リーバイス」の“501”を交換した息子の物語だ。ジョージアの寒い冬を背景に、“501”というジーンズが何か大きな夢への道しるべであることを描いている。
 「The Greatest Story Ever Worn」は、“501”の150周年記念の始まりを意味している。ブランドは今年、世界各地でアニバーサリーイベントを開催、今後さらなるストーリーを共有する予定だ。

問い合わせ先
リーバイ・ストラウス ジャパン
0120-099-501

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「ボッテガ・ヴェネタ」がウェイボーの公式アカウントを2年ぶりに復活

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は、2021年2月に削除した中国版のツイッター、ウェイボー(微博、WEIBO)の公式アカウントを2年ぶりに復活させたことが明らかとなった。米「WWD」によれば、同ブランドは2月25日にミラノで発表した23-24年秋冬コレクションのティザー動画を、22日に投稿したという。

 「ボッテガ・ヴェネタ」は、21年1月にインスタグラムやツイッターの公式アカウントも削除している。当時、同ブランドを擁するケリング(KERING)のフランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼最高経営責任者は、「異なる戦略を採用しただけで、SNSの世界から『ボッテガ・ヴェネタ』が消えるわけではない。SNS上での発信は、アンバサダーやファンに託すことにした」と説明。現在もこれらのアカウントは復活していないが、21年11月に新クリエイティブ・ディレクターに就任したマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)は、ウェイボーに投稿されたものと同様の動画を、23日に自身のインスタグラムに投稿している。

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長谷川京子のランジェリー「エス バイ」が3月8日の国際女性デーに向けてミモザカラーのブラとショーツを発売

 長谷川京子が手掛けるランジェリーブランド「エス バイ(ESS BY)」は、3月8日の国際女性デーに合わせて、人気商品から新色を3月1日に発売する。ラインアップするのは、“カーヴィング ライン ブラ”と“カーヴィング ライン ショーツ”の新色で、カラーは国際女性デーのシンボルフラワーであるミモザの花をイメージした“ミモザ”だ。価格はブラが9240円(税込、以下同)で、ショーツが2640円。ブランドの公式オンラインストアで取り扱う。さらに、新色の発売に合わせて12日まで、初回購入の人のみ商品購入時の配送料が無料になるキャンペーンを実施するほか、8〜14日の期間、ジェイアール名古屋タカシマヤでポップアップストアを開催する。

 “カーヴィング ライン ブラ”は、バストをすっきりと見せながらも安心感のある4分の3カップブラ。カップに沿った特徴的な曲線がバストの丸みを潰さず整え、女性らしい色気を演出する。“カーヴィング ライン ショーツ”は、ウエスト位置を高めに設定したヘルシーなブラジリアン・タンガで、深い履き口が脚を長く、ヒップを美しく見せる。

 「エス バイ」は、慈愛をフィロソフィーとして、女性一人ひとりが自身を解き放ち、自由に自分を愛せるようになってほしいという思いから生まれたブランドだ。今回は、“女性のエンパワーメントとジェンダー平等”という国際女性デーの理念に賛同し、新色「Mimosa」を発表するに至った。

 毎年3月8日の国際女性デーは、女性の権利を守り、よりグローバルな活躍を支援するために生まれた記念日。イタリアでは、女性に感謝の気持ちを込めてミモザの花を送る習慣があり、現在では世界中に広がりつつある。

■「エス バイ」ポップアップ ストア
会期:3月8〜14日
場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ 4F ランジェリー&リラクシング
住所:愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号

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「無印良品」が吸水ショーツなど「女性の悩みに寄り添うインナー」発売 不振の衣料品で改革継続中

 良品計画の「無印良品」は3月3日、「女性の悩みに寄り添うインナー」として、「吸水サニタリーショーツ」「左右差を調節するブラジャー」を全国の店舗とECで販売する。インナーウエアは「無印良品」が、“くらしの基本”として衣料品の中で靴下などと共に強化しているアイテム。吸水ショーツをはじめとしたフェムケア市場はここ数年注目度を高めており、フェムテック領域を専門とするスタートアップ企業から大手衣料品SPAまで参入が進んでいる。

 「吸水サニタリーショーツ」はクロッチ部分を4層構造にし、吸水パッドを取りつけている。アウターに響きにくいシームレスショーツ(吸水量約20ミリリットル、サイズXS〜XXL、税込2990円)、再生繊維のリヨセルを主に使ったショーツ(同 35ミリリットル、サイズXS〜XXL、1990円)と、フロントにナプキンなどを収容できるポケットつきのティーン向けショーツ(吸水量15ミリリットル、サイズ140・150、1990円)の3型がある。

 「左右差を調節するブラジャー」は、アンダー部分を2枚重ねにし、バストを左右別々で支えるクロス構造を採用。それにより、バストの左右差で片方のカップに浮きが出たり、ストラップがずれたりといったストレスを軽減する。サイズはA65〜G85をカバーする展開になっている。肌に当たるカップ裏側は綿100%。

 競合企業では、ファーストリテイリングの「ジーユー(GU)」が2021年3月に、「ユニクロ(UNIQLO)」が21年9月に吸水ショーツを発売して話題になった。「無印良品」は不振が続く衣料品で22年秋から刷新を本格化。定番品のシルエットや素材、機能の見直しを進めており、ウィメンズのインナーやルームウエアについても、23年春夏商品では柔らかなパステルカラーや体のラインをきれいに見せるリブ素材などを採用している。

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「ユニクロ」キッズが国立科学博物館とコラボ 剥製や骨格標本をプリントした研究者監修の“学べる”Tシャツ

 「ユニクロ(UNIQLO)」は東京・上野にある国立科学博物館とコラボレーションし、3月13日にキッズTシャツを発売する。

 “科博”と呼ばれ、子どもにも人気の国立科学博物館。同館のシンボルであるシロナガスクジラの実物大模型やフタバスズキリュウの骨格標本、全長2メートルを超えるホッキョクグマやライオンなどの剥製をTシャツにデザインした。製作の監修には同館の研究者が加わり、恐竜や生き物の名前やちょっとした知識もプリントされており、“学べる”Tシャツになっている。デザインは4種類で、価格は各990円。サイズは100〜160センチ(100センチはオンラインストアのみ)。

 「ユニクロ」キッズはこれまでにも、アメリカのスミソニアン国立自然史博物館や福井県立恐竜博物館とのコラボTシャツを手掛けてきた。

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美容クリエイター水越みさとが厳選 春夏の新作ベースメイクアイテム【新製品レコメンド】

 本連載は美容業界で活躍する識者をゲストに招き、注目の新製品を紹介する。今月は美容クリエイターとして活躍する水越みさとが春夏の新作ベースメイクアイテムをピックアップ。

春夏は多機能なベースアイテムが続々登場
スキンケアのような使用感とカバーを両立

 2023年春夏の新作コスメは透明感のある肌をかなえるベースメイクアイテムが続々登場。みずみずしい使用感でスキンケアのように使えるが、カバー力も兼ね備えたものが各ブランドから発売される。質感はやや艶を残すような仕上がりのアイテムが多い印象だ。「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」からは、人気のクッションファンデーションのトーンアップタイプが、「ジルスチュアート(JILL STUART)」の“イルミネイティング セラムプライマー”がパワーアップしたセミマットタイプが発売されるなど、コスメ好きとして期待大で目が離せないラインナップだ。紫外線が強まり、空調による乾燥対策も必要となるこれからの季節、新しいコスメを楽しみながら自身の肌と向き合ってほしい。

3月1日発売
エトヴォス(ETVOS)

 まるで美しい素肌のような艶感と透明感を生み出す軽やかなつけ心地のリキッドファンデーション。美容液のような高保湿処方と保護ベールで肌の潤いをキープする。光を拡散させるカラーパールコンプレックスにより薄膜でありながら、くすみ、すみ、くま、小ジワまでカバーし、敏感肌にもやさしい低刺激処方をかなえる。

3月15日発売
ローラメルシエ(LAURA MERCIER)

 ファンデーションを塗っていないかのような素肌のような仕上がりとカバー力を理想的なバランスで実現した人気クッションファンデ“フローレス ルミエール ラディアンス パーフェクティング クッション”にトーンアップタイプが新登場。肌なじみのいいローズピンクピグメントがみずみずしい艶と血色感のある肌を作る。さらに、プロテクト成分配合で紫外線や花粉、空気中の微粒子などの環境ストレスからも肌を守る。

 大人気クッションファンデーションに待望のトーンアップタイプが登場。中央にピンクベースのピグメントが足されたことで肌に透明感と血色感を演出できる。艶肌が好きで、厚塗り感のないカバー力を求めている人はぜひ使ってみてほしい。(水越みさと)

3月3日発売
アディクション(ADDICTION)

 メイクの上からでも手軽に重ね付けできるクッションタイプの日焼け止め。SPF45 PA+++で紫外線から肌を守りながら、美容成分90%配合、10種のオーガニック植物由来成分配合で肌の潤いもキープする。カラーはノンパールの“001 Translucent”、ブルーパールで透明感を与える“002 Rosy Lavender”、レッドパールで血色感を与える“003 Fresh Apricot”をラインアップ。

 UVケアはもちろんプライマーとしても使用できるクッションタイプの日焼け止め。メイクの上からも使えて日中の紫外線対策にも大活躍。90%美容液配合で潤い補給もできるのがうれしいポイントだ。ポーチに入れておくのもおすすめ。(水越みさと)

3月3日発売
RMK

 水系の成分を約70%配合したみずみずしい使用感と、肌を潤いで包みスキンケア直後のようなフレッシュな艶肌をキープする新ファンデーション。水が弾けるように肌に伸び広がり、肌に密着して水分の拡散を防ぎ艶やかな色付きをかなえる。人気フェイスマスク“RMK ファーストセンス フェイスマスク” との共通成分であるセイヨウナシ果汁発酵エキスやセージ葉エキスなどの潤い成分も配合し潤い力を高めたほか、皮脂吸着パウダーを配合しメイク崩れやべたつきを防いでマスクへの色移り軽減も実現した。

3月21日発売
クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)

 スキンケア発想で生まれた独自の高保湿処方で潤いに満ちた華やかで完璧な艶肌を実現するクッションファンデーション。従来のゲル基剤を進化させ、弾力性、密着性を高めることで肌の動きに合わせて基剤の伸縮性が高まり肌への密着力が向上した。つけるたび肌に潤いを与え、みずみずしい仕上がりが長時間持続する。

 既存の人気アイテム“タンクッションエクラ”よりもさらに高保湿のクッションファンデーションが登場。「クレ・ド・ポー ボーテ」のベースアイテムは時間が経っても肌が疲れにくくきれいな状態をキープしてくれるので、大人のベースメイクにぴったりだ。(水越みさと)

3月3日発売
ジルスチュアート(JILL STUART)

 スキンケアのようなみずみずしい使用感はそのままに、気になる毛穴や凹凸をカバーし、素肌感のある肌へと導く美容液化粧下地。グロウダイヤモンドパウダーが肌を明るく仕上げ、リフレクトブラー成分が光でぼかしながら毛穴をカバーする。

3月1日発売
ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)

 ブランドのヒーロー製品である “インテンシブ セラム ファンデーション”のために開発した同製品は、プライマーやファンデーションの艶感を損なうことなく、肌表面を滑らかに整え透明感のある肌を演出する。ファンデーションとの共通成分である、和漢生薬の冬虫夏草(保湿成分フユムシナツクサタケエキス)を配合し、パウダーながら “粉雪”のようにしっとりとクリーミーな質感で、肌に溶け込むような感触が特徴だ。

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3月開業の「東京ミッドタウン八重洲」にジャパンブランドが集結 「HOSOO」も東京初出店

 三井不動産が東京駅八重洲口東側エリアで再開発を進めてきた「東京ミッドタウン八重洲」が3月10日、グランドオープンする。施設コンセプトは「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド〜日本の夢が集う街。世界の夢に育つ街〜」。日本ブランドにこだわって集積した商業ゾーンには、京都西陣織の老舗、HOSOOが展開するオリジナルブランド「HOSOO(ホソオ)」が東京初出店する。開発の狙いや見所について、東京ミッドタウン八重洲の開発担当者である三井不動産の安田嵩央・商業施設本部アーバン事業部事業推進グループ主事と、HOSOOの細尾真孝社長に聞いた。

才能の掛け算やコラボレーションで、
ジャパンバリューを発信する

WWD:東京ミッドタウンのコンセプトと、3施設目が八重洲になった理由は。

安田嵩央・商業施設本部アーバン事業部事業推進グループ主事(以下、安田):東京ミッドタウンのコンセプトは、「『ジャパンバリュー』を世界に発信し続ける街」だ。2007年に最初に開業した東京ミッドタウン(六本木)では上質な日常を提供し、東京ミッドタウン日比谷(18年開業)では新しい感動体験を提供できるエンタメの街を作った。では、なぜ3施設目が八重洲かというと、日本の玄関口であり、交通量もエネルギーも抜きん出た場所だからだ。ジャパンバリューとは、いろんな才能の掛け算で出てきたものを発信する意味でもあり、コラボレーションで価値を作って多くの人に届けられる情報発信力が高いエリアが八重洲だった。多様な人が参画するプラットフォームとして、類を見ない多彩な要素で構成するミクストユース(複合)型の再開発事業となっている。

WWD:八重洲はビジネスエリアのイメージが強い。

安田:東京駅周辺では2000年代に丸の内、10年代に京橋と銀座で開発が進んだが、20年代に最も大きな変貌を遂げるのが八重洲だ。28年までに東京駅八重洲口駅前3街区が誕生する。これまで交通の結節点というイメージが強かった八重洲が、東京ミッドタウン八重洲をきっかけに“滞在する街”へと変わるわけだ。小学校やブルガリホテルも入居し、街への参画者は多様になるだろう。今回商業ゾーンに出店する57店舗は、八重洲のエリア価値を高めてくれるパートナーで、それぞれがどう交流できるかも重要になる。

WWD:日本ブランドを集積した商業ゾーンのコンセプトと狙いは?

安田:八重洲の強みは、情報発信力の高さとトラフィックの多さのほかにも、多様な人々が街作りに参画でき、才能の掛け算がしやすく、コラボレーションの可能性があるところだ。世界中から人、モノ、コトが集まり、新しい体験価値ができる街。それが八重洲の新しい個性にもなる。地下1〜地上3階の商業ゾーンも、日本のいいものを集め、交わらせ、未来志向の新たな価値を世界に発信していくのがコンセプト。八重洲からの発信がいい磁力になると思う。

日本の玄関口で、
日本の工芸の現状を変える
きっかけを作りたい

WWD:では、大変貌を遂げようとする八重洲エリアに「HOSOO」の出店を決断した経緯と理由は?

細尾真孝社長(以下、細尾):4年前、八重洲の街をどんなふうに変えていくべきかというコンセプト構想に関する相談を安田さんから受けた。八重洲はオフィス街の印象しかなかったが、江戸時代は職人の街で、人が集まり、文化が行き交うハブだった。日本の美意識を展開するうえでは、いい意味で色がついていないので最適な場所なのではと考えた。

安田:工芸は自分とは縁遠いものだと思っていたが、実は日常に根付いているものが多く、実際に西陣織や朝日焼の職人の技を直に見せていただいてすごい熱量を感じた。クラフトマンシップは、体感するとものすごい感動体験がある。

細尾:出店の話がある前に、館全体のエントランスゲートについての相談があり、当社が初めて開発した外壁技術が採用されることになった。最初は驚いたが、過去の素晴らしい価値観が現代的にブラッシュアップされていく時代に突入するという感覚があったので、これまでに培ったものでチャレンジしようと決断した。その後、施設のコンセプト構想やエントランスゲートだけでなくHOSOOとして「HOSOO TOKYO」の名前を冠して出店することになったのだが、出店にあたっては、この場でないと絶対できないものを作っていこうと思った。日本文化の中には素晴らしいものが脈々と根付いているが、まだ最大化できていない。日本の玄関口である八重洲で多くの方にメッセージを発信し続けることで、そんな状況を変えるきっかけになるのではと。1社でやるよりも同じ思いを持った三井不動産と連合してやることでより強い力になると思った。

安田:東京ミッドタウンブランドらしいラグジュアリー感は、八重洲でも大事にしたいと考えている。ラグジュアリーという言葉には、ものの本質に触れたり、丁寧に生きることを通して心の豊かさを上げてくれる体験といった意味合いもあると思う。それをここで掘り起こしていくわけだが、同じ船に乗って同じ方向性でフィロソフィーを共有し、具現化していける方々と成長していくことが大事だと思う。

過去を振り返り、
現代的な形で未来につなげていく、
「HOSOO」のものづくり

WWD:「HOSOO TOKYO」のコンセプトとラインアップは?

細尾:一つは工芸建築だ。さまざまな技術を持った職人の協業で店舗を作る方法を採用した。床は京都の左官職人が独特の技法で作っていて、4mの柱のアートウォールは京都の表具師が数カ月かけて工房で作った。ここがかなり挑戦的なところだ。店舗でショッピングされる方だけでなく、前を通行される方にもインスピレーションや豊かさを与えられるよう、できる限りの力を結集した。商品は、「HOSOO」のテキスタイルを使ったコレクションとアクセサリーに加え、今回オープンに合わせて作った寝具とパジャマも販売する。開発に5年かけた着心地のいいシルクで、平安時代の染色技法で染めた。ニホンムラサキという絶滅危惧種の植物の根で染めるのだが、出雲の農家が伊勢神宮の式年遷宮用に栽培されているのみで数が不足している。そこで、HOSOOは古代染色研究所を立ち上げ、ニホンムラサキを自家栽培するための植物農園を京都の丹波に開設し、栽培に成功した。農園の隣には古代染色工房を設け、手染めしている。「HOSOO TOKYO」には、このニホンムラサキを使った染めたてのパジャマが並ぶ。自然染色の生地はほぼ触れる機会がないので、商品として販売することでいいものを長く使い続けることの大切さも伝えていきたい。店内の接客では、パジャマの染め直しのサービスも提供していく。また、テキスタイルセラーに展示した200種類の「HOSOO」コレクションから選べるアートピースのオーダーも可能。素材の良さを最大限引き出しながらお客さまに合わせて提案していきたい。

WWD:ターゲット層に向けてのメッセージは。

細尾:時代が大きく変わるタイミングなので、より本質的な価値を伝えていきたい。過去を振り返った分だけ未来のことも考えられる。何千年もの歴史がある工芸品には、振り返られる振り幅がある。だから、その中からいいものを引っ張り出し、現代的な形で未来に展開していく。サステナブルな観点からも、お直しして価値を高めながら受け継いでいく考え方を伝えていきたいし、そういう仲間も増やしたい。

安田:「HOSOO」の強みは、工芸や西陣織を常にアップデートし続けている点だと思う。古代染色についても、過去を研究して残していくべき技術を使い、協業先とのコラボで新たにプロダクト化されている。そこが、東京ミッドタウンのコンセプトであるジャパンバリューの発信とも共通する。商業施設は、リアルでモノや空間に触れて感じることができるので、リアル価値を上げてくれる存在だ。東京ミッドタウン八重洲に来れば、知らなかったものにも出合えるし、体験もできる。

日本初進出の「ブルガリホテル」や
小学校の新校舎、バスターミナルも入る
大規模複合ビル

 JR東京駅と直結する、地上45階建ての「東京ミッドタウン八重洲」は、オフィスフロア(7〜38階)と商業ゾーンに加え、日本初進出の「ブルガリホテル 東京」(40〜45階)(2023年4月開業予定)や国内最大級の高速バスターミナル「バスターミナル東京八重洲」(地下2階)(2022年9月開業済み)があるほか、再開発区内にあった小学校の新校舎(1〜4階)やビジネス交流施設(4・5階)など多彩な要素で構成される大規模複合ビルだ。地下1〜地上3階の商業ゾーンには、「HOSOO」「CFCL」「TOKYO UNITE」など初出店6店舗、東京初出店11店舗を含む注目のジャパンブランド57店舗が集結。2階の公共スペース「ヤエスパブリック」は、立ち飲みスポットと物販・休憩エリア、裏路地からなり、八重洲を行き交う全ての人がふらりと立ち寄れる場所を目指している。

TEXT:HATSUYO HASHINAGA
問い合わせ先
三井不動産 広報部
03-3246-3155

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「サステナブルコスメアワード2022」ゴールド賞に井浦新夫妻の「クルヒ」 高校生が作るリップバームが新部門で受賞

 環境省森里川海アンバサダーメンバーを中心に立ち上げたマザーアースは2月27日、“人にも地球にもやさしいコスメ”を表彰する「サステナブルコスメアワード(SUSTAINABLE COSMETIC AWARD)2022」の表彰式を合同展示会「ニューエナジートーキョー(NEW ENERGY TOKYO)」で行った。ゴールド賞には、俳優の井浦新夫妻が手掛けるヘアケアブランド「クルヒ(KURUHI)」の“ボタニカル石けんシャンプー”と“ボタニカルトリートメント”が選ばれた。ゴールド賞に2品選ばれるのは初。

 3回目となる今回は、メディアや環境に関する専門家に加え、環境活動を行う高校生まで15人が審査員を務めた。また、「審査員賞ニューフェイス部門」と、3回以上審査員賞以上を受賞したコスメに与えられる「殿堂入り」を新設した。

 ゴールド賞に選ばれた「クルヒ(KURUHI)」の2品は、審査員から「原料調達から廃棄まで、徹底して持続可能な社会に向けた取り組みが実施されている」と評価された。登壇した井浦氏は、「家内と2人で徹底的に(こだわって)作ったが、鹿児島・大隅町のボタニカルファクトリーと出会い、モノとして形が生まれた。この場を借りて感謝したい」とコメント。岸紅子審査員長は「これまでのシャンプー・コンディショーにはない香りを感じた。かわいらしい香りを天然成分で調合するという、いい意味で“型破り”な香りだった」と伝えると、井浦氏は「俳優として役に合わせた香りを作って演じていたので、これまでの経験を最大限に生かして調合した。今回の香りは、デザートのような森の中にいるような景色をイメージした。真面目なモノを作るのは当たり前、使って楽しいと感じられるような香りやバッケージを目指した」と述べた。

 シルバー賞は「ファーメンステーション(FERMENSTATION)」の“お米でできたハンドプレー”、ブロンズ賞は「琉白」の“月桃バランスローションS”、「ドゥーオーガニック(DO ORGANIC)」の“ドゥーオーガニック クレンジング ミルク”、「リコピュア(LYCOPURE)」の“セラム#1”の3品が受賞した。

 「審査員賞ニューフェイス部門」には、聖徳大学附属取手聖徳女子高等学校の生徒が作った“ひまわリップ保湿リップバーム”が選ばれた。同商品は、取手市の遊休農地を使用して育てたひまわりを使い、クラウドファンディングを通じて商品化。3月初旬には、取手市ふるさと納税返礼品として販売を開始する予定だ。
 
 「殿堂入り」を果たしたのは、ビオスタイルが展開する「ネモハモ(NEMOHAMO)」の“ブライトニングローション(本体/詰替)”。牧田康平ビオスタイル ビューティ事業部部長は、「名誉ある賞は社員が地道に行ってきた結果。この賞を糧に、日々の仕事に真摯に取り組んでいきたい」とコメントした。
 
 小原壮太郎事務局長は、「スペシャリストな審査員も、(ニューエナジートーキョーの)来場者も、使っていただく人も全員仲間で、同士だ。チームで輪を広げて“未来世代”につなげる、楽しくワクワクするような社会に変えていけたら」と、最後にアントニ猪木の名フレーズ「1、2、3、ダー!」を叫び、会場を沸かした。なお、2023年度のアワードは、環境省の元事務次官、中井徳太郎氏が審査員として参加する予定。アワード自体は、SDGsが掲げたゴールの2030年で終了する。

 ファッションECサイト制作などを担うダイアモンドヘッド内のBlue Marble(ブルーマーブル)が手掛ける「ニューエナジートーキョー」は、アッシュ・ペー・フランスで合同展「ルームス」を手掛けていたチームが主宰。今回の開催は、昨年2月に開催したキックオフ展から3回目となる。次回は、9月7〜10日に新宿住友ビル三角広場で開催する。

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米国有力VCも出資、急成長中のZ世代ブランド「CIDER」、創業者が語る「シン・勝利の方程式」

 店舗を持たず、ネット通販と越境EC、低価格を武器に世界中で急速に売り上げを伸ばしている、と聞けば中国発の「シーイン(SHEIN)」を思い出す人も少なくないだろう。だが、いま同様のビジネスで急成長する企業が増えている。香港発の「サイダー(CIDER)」もその一つだ。

 売り上げなどは未公表だが、リアル店舗を持たないアパレルのD2Cブランドとして、出資者にはウェブスリー(WEB3.0)でよく知られた名門ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(以下、a16z) を筆頭に有力VCが名を連ね、すでに1億4000万ドル(約187億円)を集め、設立3年目にしてすでにユニコーン(企業評価額が10億ドル以上の新興企業のこと)に達している。日本の現地法人も昨年8月に設立し、日本での本格的なビジネスもスタートした。

ユー・オペル/サイダー共同創業者兼CMO

PROFILE:カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、ウーバーやサンフランシスコ発のアパレルD2Cブランド「ドールズキル(Dolls Kill)」のプロダクトマネージャー、セレクトショップ「トトカイヨ(Totokaelo」の販売員を経て、20年8月にサイダーを設立。現在はシンガポールとLAの2拠点生活

 「サイダー」は、顧客同様にまだかなり若いブランドだ。設立は2020年8月のコロナ禍の真っ最中で、カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、ウーバーやサンフランシスコ発のアパレルD2Cブランド「ドールズキル(Dolls Kill)」でキャリアを積んだユー・オペル共同創業者兼CMOが、コロンビア大学を経てブールーミングデールズなどで経験を積んだフェンコ・リン(Fenco Lin)とともに創業した。

 「クローゼットのハッピーアワー」を掲げる同ブランドは、Z世代をターゲットにしていて、「ジョイ(JOY)」「ソーシャルファースト」「スマートファッション」の3つを柱にしている。価格帯は2ドル〜80ドルで、常時1万〜2万アイテム、毎週500点以上の新商品をリリースしている。「サイダー」の掲げる「スマートファッション」とは具体的に何を指しているのか?ユー・オペル=サイダー共同創業者兼CMOは「わかりやすく言えば、大量生産ではなく少量生産で、顧客の求める商品だけを作ること。データサイエンティストを社内に抱えており、顧客の声を迅速に商品開発や生産にフィードバックし、顧客一人ひとりに"パーソナライズ”しています」と答える。ただ、「パーソナライズ」とは、いわゆるサイトを顧客最適化して表示しているということではさそうだ。「いずれはそうなるかもしれないが、現時点ではそうではない。ただ、現時点でもリコメンド機能などはパーソナライズしていたり、他にもムードで選べたり、などサイトでは顧客に寄り添った商品開発とリコメンド、表示機能を搭載している。ローカライズも重視しており、国・地域によってサイトの見せ方は変えている」。

 「サイダー」も130カ国に出荷しているが、「シーイン」と同じく米国発をうたっている。こちらは中華圏にルーツを持つ女性2人が起業しているものの、名実ともにLAが本拠地になる。a16zを筆頭に、DSTグローバル、IDGキャピタルら有力VCが出資し、確かに米国発のスタートアップ企業の色合いが強い。ただ、生産は中国とベトナムで、特に世界最大の繊維卸売り市場である広州が中心になっている。創業者の一人であるフェンコ・リン氏も中国とLAの2拠点生活となっている。システムを工場と直結しているあたりは、ライバルの「シーイン」と同様だ。「システムが工場側と直結していて密接なコミュニケーションができるようになっている。工場の数は公開していない」とオペルCMO。サイト内の価格表示は、基本は関税や消費税など加算していない無税表示であり、こちらも「シーイン」と同様に越境ECモデルだが、各地にディストリビューションセンター(DC倉庫)を有しており、一部のアイテムはローカル配送にするなど、出荷のスピードを重視している。

 日本では昨年8月に現地法人である日本喜得を東京・杉並区に立ち上げた。「公式のインスタグラムアカウント(@shopcider_jp)を立ち上げ、多彩なインスタグラマーとコラボレーションしたキャンペーンもスタートしている。今後はデジタル広告もスタートする予定だし、今年中には東京や大阪でのポップアップイベントも実施したい」とオペルCMO。

 「シーイン」と「サイダー」の台頭は、ITのSEO(情報最適化)技術と低価格、越境ECの組み合わせたビジネスモデルが、ファッション・ビジネスの次世代の勝ちパターンになりつつあることを示している。「サイダー」は、日本でも急成長を勝ち取ることができるか。

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「アトモス」が「エア マックス デイ」に向けてポップアップ開催 スニーカーの販売も

 スニーカーショップの「アトモス(ATMOS)」は、3月26日の“エア マックス 1(AIR MAX 1)”の誕生日「エア マックス デイ(AIR MAX DAY)」を記念したポップアップストアをアトモス千駄ヶ谷で3月4〜26日に開催する。

 ポップアップでは、“エア マックス 1”が誕⽣した1980年代当時のスニーカーヘッズの部屋を再現するほか、“エア マックス 1”の販売、過去の名作アーカイブの展示を行う。ノベルティーの配布やコラボレーターを招聘したアパレルカスタマイズといった企画も実施する。

 「アトモス」はポップアップ開催にあたり、“HAPPY BIRTHDAY TO AIR MAX 1”と題したスペシャルサイトを公開。“エア マックス 1”の歴史を紐解くとともに、「エア マックス デイ」の前後にリリースされる5モデルにもフォーカスする。

■AIR MAX 1 “MAXXED OUT” POP UP
会期:3⽉4〜26⽇
営業時間:11:00〜19:00
場所:atmos 千駄ヶ⾕
住所:東京都渋⾕区千駄ヶ⾕3-16-9

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「フェガラモ」「ドルチェ&ガッバーナ」で“セクシー”再考、これぞモード!な「ボッテガ・ヴェネタ」【2023-24年秋冬ミラノコレ取材24時Vol.5】

 2023-24年秋冬ミラノコレクション4日目は最高気温が7度まで突然下がって冬に逆戻り。なんでこんなに詰め込むのだ、とボヤきたくなる分刻みのショー&イベントのスケジュールを見て気が付きました、今日は土曜日。週末だからパーティがこんなに多いのですね!おいしいものとおしゃべりと音楽とアートに彩られた豊かな人生を楽しむイタリア流には逆らわず、プロセッコを片手に頑張ります。イタリアにいると常に考えされるのが“フェミニニティ”や“セクシー”といった言葉。その定義が転換期にあることを痛感した一日となりました。

9:30 「フェラーリ」

 高級車「フェラーリ(FERRARI)」が、“ブランド多様化プロジェクト”の一環としてファッションショーを本格的に開くようになって3年目。会場周辺に顧客のファラーリ集結!を期待するも、そうではなく粛々とショーが開かれました(そうならいいのに!)。クリエイティブ・ディレクターのロッコ・イアンノーネ(Rocco Iannone)がフォーカスしたのは“動きの中の美”とのことで、シャープなカッティングやスピードを感じさせる赤の色使いなどが取り入れられています。

 リサイクルタイヤから作られた厚手のサテン使いなどサステナビリティにも配慮。コンセプトは明快ですが、硬質な工業デザインである車と、軟質なファッションデザインの美の融合は中々難しそう、というのが正直な感想です。

10:30「エルマンノ・シェルビーノ」

 今季は多くのブランドがランジェリースタイルなどを通してセンシュアリティー、女性の官能的な一面を表現していますが、これは「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」の得意分野と言えるでしょう。創設以来コンセプトに据えている“スポーツクチュール”は、まさにトレンドと合致し新鮮に映ります。煌びやかなドレスで目に付いたのは、動きを制限することのないよう計算された裾の部分。モデルのウォーキングに合わせて足元まで美しく輝きを放ちます。華やかなドレスを日常的に着る女性を思って作られた気配りが伝わってきます。

11:30「フェラガモ」

 ミラノコレ取材歴15年以上のベテラン記者は「フェラガモ(FERRAGAMO)」のショーを見終わって正直戸惑いました。「これがフェラガモなの?」。27歳の英国人デザイナー、マクシミリアン・デイヴィス(Maximilian Davis)による2シーズン目の今季は、一言言えばシャープで若々しい。上質感は伝わりますが、その上質はリボン“ヴァラ(VARA)”に象徴させるクラシックで安心感のあるこれまでの「フェラガモ」とは異なります。今季は創業者サルヴァトーレ・ フェラガモが1950 年代を通じて仕事をしたハリウッドスターたちのワードローブから着想を得たとのことですが、銀幕スターのグラマラスがかなり現代的に解釈されています。

 フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)を「セリーヌ(CELINE)」に抜擢するなど、クリエイターの目利きであるマルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)CEOが選んだ逸材とのことで期待をしていたけれど、簡単には消化できません。と、前置きしつつ恐縮ですが、この話はとても長くなるので、後日別記事でしっかり掘り下げたいと思います。結論を少しだけお伝えすると、ショーを見て感じた違和感は展示会で商品を見てしっかり解消し好印象となりました。ポイントは“Z世代にとってのフェミニニティ”です。ここには未来がありそうです。

12:30「ジミー チュウ」

 「フェラガモ」のショーの後は、「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」の展示会に駆け込みました。“ボン ボン バケット”のシリーズは、スタッズ付きのベルトが巻かれていたり、エンジニアブーツのトーの部分にもスタッズが散りばめられていたりしてこちらもパンクなムードでした。

13:00「ドルチェ&ガッバーナ」

 会場にはキム・カーダシアン(Kim Kardashian)が姿を見せてカオスに。我々も追いかけましたが、ガードが固くて半径2メートル以内に近づくことができませんでした。
そしてショーに登場したのはまさにキムがすべてお買い上げしそうな、カーヴィなドレスやパンツスーツです。レース、サテン、シフォン、ゴールド、黒、白、コルセット、レースアップ、タキシード。以上!実に潔いです。

 肌を露出し、女性の身体のラインを誇張するスタイルのオンパレードで、ジェンダーレスなぞどこ吹く風。女性であること、女性らしい体を持つ自分自身を誇らしく見せつけます。キムというミューズを得たことで、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」は本来の強さを取り戻した、そんな風に見えます。「ドルチェ&ガッバーナ」はこれでいいし、これがいい。ランウエイの入り口で逆光の中に浮かび上がった、モデルの身体と服が一体になったシルエットがとても美しかったです。

15:00「MSGM」

 「ミラノ」には、色やプリントに特徴があるブランドがたくさんありますが、「MSGM」もそのひとつ。アイコニックな柄やマークを持つことなく、色の組み合わせや扱い方だけで「MSGMっぽい」となるところがデザイナーのマッシモ・ジョルジェッティ(Massimo Giorgetti)の才能です。そしてフロントローに座るインフルエンサーたちがその色を実に自由に、楽し気に着こなしており、ショー空間はデザイナーとインフルエンサーの対話の場のようでした。

 今季のキーワードは「幻影」。ルックを順番に見るとわかるのですが、深い黒に始まり石のようなグレー、雪のような白、エメラルドグリーン、パープル、ピンク、イエロー、そしてオレンジと。夜に始まり、朝、夕方へと時間を進めるような展開です。モコモコのフェクファー、ゆるいカーゴパンツ、スリットドレスなどがキーアイテムに。

16:00「バリー」

 「バリー(BALLY)」は、ルイージ・ビラセノール(Rhuigi Villasenor)クリエイティブ・ディレクターによる2シーズン目のコレクションを発表しました。会場はレオナルド・ダ・ヴィンチの自宅のガーデンハウス。ここで「最後の晩餐」が描かれたそうです。ショーはマイク・ディーンのDJパフォーマンスをBGMに、真っ赤なレザーのロングコートとサイハイブーツでスタート。首元にスカーフを巻くスタイリングが特徴的です。胸元が大きく開いたミニドレスや総レースのキャミソールドレスなど、ビラセノールのセンシュアルにはどこか反骨精神を感じます。大きなボストンバッグもトレンドの予感。

17:00「ミッソーニ」

 フィリッポ・グラツィオーリ(Filippo Grazioli)=クリエイティブ・ディレクターが手掛ける「ミッソーニ(MISSONI)」はこれが2シーズン目。デビューコレは単色使いのボディコンシャスルックを連打してジグザグ柄やマルチカラーを愛する「ミッソーニ」ファンをがっかりさせしたが、今季はそこを軌道修正。ボヘミアン&ロックなスタイルの中に、多色使いのニットを取り入れ「ミッソーニ」らしさを取り戻しました。ボディコンシャスなシルエットは引き続き。そこにオーバーサイズのジャケットなどメンズライクなアイテムを合わせます。

20:00「ボッテガ・ヴェネタ」

 その才能の豊かさはすでに知られたところですが、実際に「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のショーを見てクリエイティブ・ディレクターのマチュー・ブレイジーは実にスケールの大きなデザイナーだと実感しました。

 ランウエイは、起源前のものだという貴重な芸術作品を囲むように作られました。まずは歩いてくるモデルのキャラクターがバラバラであることに圧倒されます。今シーズン、マチューの心をとらえたのはパレードという設定です。「イタリアのパレードというアイデアがとても気に入りました。行列や摩訶不思議なカーニバル。どこからともなくたくさんの人たちがやって来て、どういうわけかみなその場に収まり、同じ方向へと向かっていくのです。階級に関係なく、誰もが参加できる場所人々が集まるのはなぜなのか、見つめたいと思いました」とマチュー。面白い視点です。パレードを歩く人は「司祭とプレイボーイ、夢遊病者と街角の娼婦、銀幕の美女とギリシャ神話の海のセイレーン」とありますから年齢も職業も、性格もバラバラ。おとぎの国の住人も含まれています。そんな多様な個性を「ボッテガ・ヴェネタ」が包み込み圧巻のパレードを展開しました。

 服に個性を与えるのは、素材のクラフトと独特なカッティングです。イントレチャートはじめとするレザー使いはもちろんのこと、複雑なニットやエンボス加工による柄出しはまさにメード・イン・イタリアの手仕事によるもの。19世紀の芸術家、ウンベルト・ボッチョーニの影響を受けたマチューは、随所にボッチョーニのブロンズ像に見られる丸みを帯びたフォームを取り入れています。デビューコレクションで話題になった「デニムにしか見えない、デニム風レザー」は今季も継続。「織物にしか見えないトレンチコート」などレザー加工の技術も顕在です。

 ジャケットのレイヤード、ランジェリールックなどトレンドも満載。アクセサリーは“カリメロ”や“サーディン”ばど引き続きのバッグがサイズを変えて登場。生まれたアイデアを1シーズンで終わらせない、継続して発展させてゆくスタイルがいいですね。展示会場を出た後、「WWDJAPAN」のZ世代の記者が一言、「これがモードか!」。はい、そう思います。これが時代を動かすモード、です。

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衣料品の回収と再資源化の現在地 古着からポリエステル樹脂を再生する企業の社長が語る

 いらなくなった衣料品の再資源化には課題が山積みだ。衣類を廃棄せずに活用する方法については世界中で議論され、技術開発が進んでいる。大前提として、着られなくなった衣類を回収して再利用・再資源化する前に、衣類の長寿命化が求められる。

 JEPLAN(旧日本環境設計)は「服から服をつくる」をコンセプトに、自社で開発したポリエステルのケミカルリサイクル技術で、古着からポリエステル樹脂を再生する。日本にポリエステルのケミカルリサイクルのプラントを持つ代表的な企業で、日本での衣料品の店頭回収を進めたパイオニア的存在でもある。2023年2月15日現在、199のブランドと取り組み、4536カ所の回収拠点(スポット開催を含む)がある。22年は1500トンを回収し、そのうち7.8%をポリエステル樹脂再生のために用いた。

 ポリエステル単一素材での製品開発は、日本国内での資源循環が可能で資源回収効率も高いため、経済合理性が高く、環境負荷低減にもつながると考えられる。一方、ポリエステル単一素材では狙った風合いや表現が叶わない場合も多いため、衣類の多くは混合素材で、再資源化への難易度は高い。服の再資源化の未来とは。高尾正樹JEPLAN社長に話を聞く。

WWD:回収した衣類をどう循環させているか。

高尾正樹社長(以下、高尾):店頭回収と企業のユニフォームの回収を行っている。回収した衣類を当社で分別し、まだ着られる状態で価値のあるものはリユース用として、提供先を確認の上で、当社が信頼する業者に業務委託している。それが全体の75.3%(22年実績)。リユースするかしないかはお客さまのご要望に応じて対応している。リユースできないものは、ポリエステル100%の衣類はケミカルリサイクルしており、それが全体の7.8%(同)。再生ウールが0.1%(同)、自動車内装材が0.1%(同)、コークス炉化学原料化法(プラスチックを石炭の代替品として利用する技術で新日本製鐵が開発)が16.1%(同)。いずれにも該当しない0.6%は産業廃棄物として廃棄している。

WWD:リユースの先はどうなっているのか?

高尾:リユース後の売れ残りに関しては現状把握の調査を進めており、商品にならないものをリサイクルする仕組み作りに取り組み始めた状況だ。リユース先から海外に流れてわからなくなったものが不法投棄されたり、燃やされたりしているという報道も承知している。先日、洋服が大量に不法投棄されているチリの砂漠を見てきた。多くは米国の古着で日本のものは見つけられなかった。

WWD:回収量の推移は?

高尾:コロナ前は600トン、21年1200トン、22年1500トンだ。ポリエステル樹脂の生産量の数字は出せないがわずかだ。技術が未熟で、量が増やせない。

WWD:生産量が上がらない理由は?

高尾:ポリエステル100%と表示があっても他の素材や、染料や顔料が入っている。この不純物の種類と量が圧倒的に多いが、物質の組成まではわからない。わからない中で取り除こうとするので、取り除けないものもあり、それが入ってくると全体がダメになる。結果、工場の生産性が上がらない。

WWD:JEPLANは「服から服」のケミカルリサイクルを推進しているが、衣類の多くは複合素材で、そのリサイクルの技術が確立されていないなど、課題は多い。

高尾:繊維から繊維のリサイクルはあきらめていない。正直全然儲からないし、ずっと大赤字(笑)。でも僕がやりたいからやりたいと言い続けている。消費者の関心が高まっているので(消費者を巻き込んだ仕組み作りの)心配はしていない。洋服はペットボトルのように安くなく、付加価値が付くもの。コスト構造として吸収されやすいのでビジネスとして成立しやすい。唯一の問題は技術がないことだ。(リサイクルしやすいからといって)モノマテリアルにはしないほうがいいし、それでは洋服の文化的側面が消えてしまう。複合素材であっても、さまざまに染色していてもリサイクルできる技術開発が必要だ。圧倒的な技術力を持つ化学会社が世界中にはいくつもある。そういった企業が本気で開発に取り組めばいいのに、とも思う。

WWD:赤字を黒字化するために必要なことは?

高尾:われわれもわからないため試行錯誤しているのが現状だ。

WWD:「服から服」「ペットボトルからペットボトル」という水平リサイクルにこだわっているが、その他のリサイクル方法を考えているか。

高尾:服は服、ペットボトルはペットボトルとして循環させるべきだと考えている。なぜならトータルのCO2排出量削減が最も大きいと考えるからだ。例えばペットボトルからフリースを作り、フリースが燃やされるのでは意味がない。燃やさないためにエネルギーをかけてでも回り続ける水平リサイクルがいいのではないか。

WWD:形が変わったとしても、エネルギー量を抑えるリサイクル方法がいいという考えもある。

高尾:その考え方は一部を切り取っているだけだと思う。目指すべきは、いかに燃やさないか、埋め立てないかだ。そのための仕組みを作ることが重要だ。ゴミ焼却場でのエネルギーの回収率は10%も満たないなど、燃やすときに発生するエネルギーがもっとも効率が悪い。

ペットボトルのケミカルリサイクルを商業化

WWD:ペットボトルのケミカルリサイクル技術も開発したとか。

高尾:約20年かけてケミカルリサイクル技術を開発し、ピカピカのペットボトルに戻すことができるようになった。世界でペットボトルのケミカルリサイクルを商業レベルで行っているのは当社だけだ。世界には技術確立している企業もいくつかあるが、商業レベルに達していない。われわれのプラントは21年5月から稼働し、大手飲料メーカーにPET樹脂を販売している。年間2万2000トン生産しているが、日本国内で年間60万トン生産されているのに対してはまだまだ少ない。

WWD:どこから回収しているか。

高尾:自治体と連携し、自治体で回収したペットボトルや、自動販売機横にあるリサイクルボックスから回収されたものを用いている。また、ペットボトルのメカニカル(マテリアル)リサイクルの過程で出るクズも活用している。メカニカルリサイクルは、必要なエネルギー量はケミカルリサイクルに比べて少ないが、3割がリサイクルできないという課題もある。われわれはその3割を活用しているが、通常は焼却していたりする。またメカニカルリサイクルの場合、再生されてもどんどん劣化するので、いずれリサイクルができない状態にもなることが課題だ。

WWD:理想はメカニカルリサイクルを何度か行った後、ケミカルリサイクルをするということか。

高尾:その通りだ。メカニカルとケミカル両方を活用した事例を示したいと考えている。メカニカルとケミカル、両方のリサイクルプラントを持っているのは日本だけだ。課題は、一見してもペットボトルがどの程度劣化しているかわからない点だ。

WWD:欧州進出についての進捗は。

高尾:フランスのリヨンにペットボトルのケミカルリサイクル工場を作る計画だが、まだ着工していない。

WWD:今後の目標は?

高尾:われわれが行いたいのはリサイクル業ではなく、製造業だ。石油ではなく不要なものを原料とした製造業としてモノ作りをする。洋服を原料としたポリエステル樹脂やペットボトルを原料としたPET樹脂の生産量を増やしていく。それを市場に売り、黒字化する。ペットボトルは見えてきたが、洋服は全然見えない。


衣料品の再資源化に向けた技術開発の現状とその先

 廃棄物の輸出が難しくなった今、自国で出たゴミは自国で処理するしか方法はない。環境省のレポートによると、服がゴミとして出された場合、再資源化されるのは5%程度でほとんどは焼却・埋め立て処分されているという。その量は年間48万トン。捨てる量・作る量を減らすことを前提に、企業、行政、生活者が協働し、衣料廃棄物の再資源化が求められる。

 ポリエステルと混合される素材は、コットンやポリウレタンが多い。混合素材の再資源化に向けて、環境負荷低減を前提とした分離技術の採用も望ましいだろう。ポリエステルとポリウレタンの分離回収や、ポリエステルとコットンの分離技術はいくつかのスタートアップが開発済みだ。いずれもスケールが必要な段階だが、こうした技術を活用していくことで、混合素材のより効率的な再資源化が可能になるはずだ。すでにナイロンのケミカルリサイクル技術は商業化されているし、コットンなどのセルロース繊維のケミカルリサイクル技術も商業化に向けてスケールしている段階。ハードルは高いが、上記したポリエステル以外の繊維リサイクルが可能なプラントを日本に構えることができれば、これまで廃棄されていた衣料品の再資源化が可能になる。

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ヤギからスタイリスト⾼⽊千智による新ブランド「オニット」がデビュー 繊維商社クオリティーの素材&価格も強み

 ヤギは、スタイリストの⾼⽊千智がディレクションするファッションブランド 「オニット(onit)」を新たにスタートし、2月22日にオンラインストアをオープンした。

 2023年春夏はプレローンチ期間としてECを軸に、卸先店舗や商業施設などでポップアップイベントを開催予定。23-24年秋冬の本格デビューに向けて、3月28~31日に卸先向けの展示会を行う。

 「オニット」のコンセプトは、「しなやかで芯のある女性へ、都会的で洗練されたリラックスウェアを」。高木が「オッジ」「ジゼル」などの女性誌やブランドのビジュアル、セレブリティーのスタイリングなど、幅広いフィールドで培ってきた服への審美眼と自身のライフスタイルを存分に反映させた。

 コレクションは、繊維商社であるヤギのハイクオリティーでコンフォータブルな生地に裏打ちされている。国内中心の生産背景を活用することで、高い品質と価格のバランスにもこだわり抜いた。

 中でも、ロング丈のワンピースには、希少なエジプト超長綿“ギザ”をベースにした自社オリジナルのブレンド綿“ギザンティ”を使用。綿の白さや繊維の強さ、上質な光沢感、柔らかい風合いが特徴だ。

 ロングスリーブTシャツには、程よい肉厚感でトップスとインナーどちらにも適した“ナイル天竺”を使用。アメリカ産の高級綿スーピマコットンの落ち綿を用いることで、洗うたびに増す自然なムラと風合いを楽しめる。

 さらに、ボーダーのフレンチスリーブTシャツには、トルコ・イズミール地方で栽培した良質なオーガニックコットンを使用。環境配慮型の素材を用いて、発色の良いカラー杢を表現した。

 「オニット」のローンチイベントとして2月4、5日には、23年春夏アイテムのオーダー会を開催。ディレクターから直接アドバイスをもらい、その場でフィッティングができるイベントは好評を博した。今後は、自社ECを軸にブランドのさらなる認知度拡大を目指す。

問い合わせ先
ヤギ 営業第三本部第三事業部 426課
03-3667-4516

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「ファセッタズム」が渋谷パルコでポップアップ 人気の「ディッキーズ」コラボも販売

 「ファセッタズム(FACETASM)」は、2023年春夏シーズンの新作をそろえたポップアップストアを渋谷パルコ1階で3月2〜13日に開催する。

 ポップアップでは、落合宏理デザイナーが沖縄で撮影したやんばるの森の写真を、アートディレクターの鈴木聖がコラージュしたグラフィックをあしらった新作“MUI”コレクションをメーンに2023年春夏の新作アイテムを用意する。“MUI”コレクションでは、コーチジャケット(税込6万500円)やモッズコート(同12万6500円)、MA-1(同7万1500円)をラインアップする。

 また、3月4日からは人気を集める「ディッキーズ(DICKIES)」との5度目のコラボレーションを販売。世界各国のミリタリー要素をデザインに落とし込み、「ファセッタズム」らしいオーバーサイズのオリジナルジャケット(同3万9600円)とワイドシルエットパンツ(同3万3000円)の2型をそろえる。

 ポップアップ期間中、商品の購入者を対象に落合デザイナーが撮影から製作までを手がけたZINEを先着でプレゼントする。

■FACETASM 渋谷PARCO POP-UPSTORE
会期:3月2〜13日
営業時間:11:00~21:00
場所:渋谷パルコ 1F The window
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1

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「ファセッタズム」が渋谷パルコでポップアップ 人気の「ディッキーズ」コラボも販売

 「ファセッタズム(FACETASM)」は、2023年春夏シーズンの新作をそろえたポップアップストアを渋谷パルコ1階で3月2〜13日に開催する。

 ポップアップでは、落合宏理デザイナーが沖縄で撮影したやんばるの森の写真を、アートディレクターの鈴木聖がコラージュしたグラフィックをあしらった新作“MUI”コレクションをメーンに2023年春夏の新作アイテムを用意する。“MUI”コレクションでは、コーチジャケット(税込6万500円)やモッズコート(同12万6500円)、MA-1(同7万1500円)をラインアップする。

 また、3月4日からは人気を集める「ディッキーズ(DICKIES)」との5度目のコラボレーションを販売。世界各国のミリタリー要素をデザインに落とし込み、「ファセッタズム」らしいオーバーサイズのオリジナルジャケット(同3万9600円)とワイドシルエットパンツ(同3万3000円)の2型をそろえる。

 ポップアップ期間中、商品の購入者を対象に落合デザイナーが撮影から製作までを手がけたZINEを先着でプレゼントする。

■FACETASM 渋谷PARCO POP-UPSTORE
会期:3月2〜13日
営業時間:11:00~21:00
場所:渋谷パルコ 1F The window
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1

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「ルイ・ヴィトン」が無許可でジョアン・ミッチェルの絵画を広告に使用か

 ジョアン・ミッチェル財団(THE JOAN MITCHELL FOUNDATION、以下JMF)は、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」がフランスの女優レア・セドゥ(Lea Seydoux)を起用したハンドバッグ “カプシーヌ(CAPUCINES)”の広告にアーティストのジョアン・ミッチェルが制作した絵画を無断で使用したとして、「ルイ・ヴィトン」に対して停止通告書を送ったことを明らかにした。

 財団によると、現在パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトン(Fondation Louis Vuitton)で展示されているミッチェルの作品のうち、少なくとも3点が許可なく使用されていることを確認したという。フォンダシオン ルイ・ヴィトンを運営するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)および「ルイ・ヴィトン」からのコメントは得られなかった。

 ジョアン・ミッチェル財団によると、2022年末ごろから数回にわたって「ルイ・ヴィトン」から広告キャンペーンに使用するために作品の使用許可を求める連絡があったという。「JMFはアーティストの作品の画像は教育目的にのみ使用するという長年の方針に従い、この要請を文書で拒否した。JMFは、商業目的のキャンペーンや、他の商品・サービスの宣伝のためにアーティストの作品を使用する許可を出したことはない」と声明を発表した。

 フォンダシオン ルイ・ヴィトンでは、2月27日まで「モネ-ミッチェル(Monet-Mitchell)」展を開催している。財団は、「フォンダシオン ルイ・ヴィトンがこのような目的や方法で作品を撮影する許可を出したことは、JMFとの契約に違反している」「『ルイ・ヴィトン』がアーティストの権利を軽視し、金銭的な利益のためにミッチェルの作品を利用したことに対して大きく失望している。『ルイ・ヴィトン』がこのキャンペーンを直ちに取り下げ、作品の違法使用をやめなければ、JMFは速やかにさらなる法的措置を取る」と述べた。

 「ルイ・ヴィトン」は最近、草間彌生とのコラボレーションや、アートバーゼルとの提携、パリ本社で開催している企画展「LV DREAM」などを通じてアート界との長年の関係を強調している。

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約3年の空白期間を経て日本にも再上陸 「カルバン・クライン ウォッチ」復活の舞台裏

 時計では「アイス ウォッチ(ICE-WATCH)」や「オリビアバートン(OLIVIA BURTON)」の日本国内における代理店を務めるビヨンクールが今春、「カルバン・クライン ウォッチ(CALVIN KLEIN WATCH)」の国内販売を開始した。だが時計に詳しい方なら「あれ?」と思う人も多いはず。なぜなら「カルバン・クライン」の時計にはそれなりの歴史があったのに2020年、日本から突如姿を消したからだ。この間、一体何が起きていたのか?

ラフ・シモンズ体制失敗後の
変革期に時計事業も見直し

 「カルバン・クライン」の腕時計は1997年から、「オメガ(OMEGA)」を中心に「スウォッチ(SWATCH)」や「ティソ(TISSOT)「ハミルトン(HAMILTON)」「ブレゲ(BREGUET)」「ブランパン(BLANCPAIN)」など、多数の時計ブランドを手掛ける世界最大の時計コングロマリットであるスウォッチ グループが、「カルバン・クライン」ブランドを保有するPVH社とライセンス契約を締結して盛り上げてきた。以来スウォッチ グループは「カルバン・クライン」と、よりカジュアルな「シーケー・カルバン・クライン(ck CALVIN KLEIN)」という2つのライセンスブランドを製造・販売。04年にはカジュアルなジュエリー・コレクションもスタートした。

 だが19年10月、両社は22年に及ぶライセンス契約の終了を発表。これに伴い「カルバン・クライン」ブランドの時計は、いきなり店頭から姿を消したのだ。世界60カ国で販売されていたブランドの「突然の終了」は異例のこと。1990年代から時計を取材してきた筆者も当惑し、「一体どういうことなのか?」と思った記憶がある。当時、日本では「なぜ終了するのか」については、ほとんど情報がなかった。改めて海外報道をチェックしても、このライセンス契約の終了は両社の合意に基づくもので、特にトラブルがあったわけではない。ただスウォッチ ・グループ側が、PVH社側の事業体制の激変をきっかけに契約を再考したということのようだ。

 当時の「カルバン・クライン」は、結局失敗に終わったラフ・シモンズ(Raf Simons)体制のクリエイションを改め、コレクションラインの継続を断念。ウエアからアンダーウエアまで、包括的なリブランディングの真っ最中だった。見直しは、時計にも及んだのだろう。特に終盤はラフ・シモンズ色が強かった「カルバン・クライン ウォッチ」について、PVH社はスウォッチに代わるパートナーを探していたという。

スウォッチ グループから
モバード・グループへ

 今回の「時計ブランドとしての復活」は、2020年8月に決まった。ブランドのオーナーであるPVH社は、スイスの独立系時計ブランドグループ企業であるモバード・グループ(MOVADO GROUP)をパートナーに選び、「カルバン・クライン」ブランドの腕時計事業に関する5年間のライセンス契約を締結した。

 そしてモバード・グループはこの契約に基づいて22年3月、「カルバン・クライン」ブランドの腕時計とジュエリーの開発・製造・販売をスタートしている。モバード・グループは、PVH社が擁するもう1つのビッグブランド「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」でもライセンス契約を結び、時計ビジネスを展開している。今回のライセンス契約は、この実績を踏まえてのことなのだ。

 モバード・グループは1881 年に創業。デザインウオッチの定番ブランド「モバード」ばかりでなく、「コンコルド(CONCORD)」「エベル(EBEL)」などの本格時計ブランド、オリジナルブランド、「コーチ(COACH)」「ボス(BOSS)」「ラコステ(LACOSTE)」の時計をライセンス契約に基づいて開発・製造・販売するスイス時計業界の中堅グループだ。アメリカ市場をメーンに世界12カ国で事業を展開し、約1300人を雇用。2022年度の通期売上高は7億3240万ドル(約996億円)だった。

 時計の開発・製造では長い歴史と実績を誇るモバード・グループの製品なので、再上陸した新しい「カルバン・クライン」ブランドの腕時計も、その機能や品質は保証付き。デザインもかつての「カルバン・クライン」のクールでスタイリッシュなテイストを継承したものに仕上がっている。

 今回発売されるメンズ8モデル、レディース10モデルはどれも、ルックスも機能もシンプル。「マルチファンクション」と名付けた多機能メンズモデルでも機能的にはクロノグラフに留まっている。価格は2万〜3万円前後で、機能的にはクロノグラフが最上級というのはスウォッチ時代と変わらない。モバード・グループの実力を考えると、今後はデイト付きなどのモデルも展開されるのではないか。まずはその復活・再上陸を喜びたい。

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「ドゥ・ラ・メール」の名品クリームがリニューアル NYのミシュラン店でのミクソロジー&発酵体験

 名品としても名高い「ドゥ・ラ・メール(DE LA MER)」の“ザ・モイスチャライジング ソフト クリーム”が発売以来、12年ぶりにリニューアルした。日本では3月1日に発売するが、それに先駆け、ニューヨークのビーガンレストランでミシュラン店としても知られる「イレブン・マディソン・パーク(ELEVEN MADISON PARK)」でお披露目イベントが行われた。塗るだけで荒れた乾燥肌がしっとりと整うと筆者自身も体験済みのため、ドキドキは隠せない。パンデミック後にビーガンレストランとしてリニューアルした同店での発表は、何か意味があるのかもしれない。

 ソフトクリームのような軽いつけ心地が特徴の“ザ・モイスチャライジング ソフト クリーム”は、最新フォーミュラを駆使した今回のリニューアルによってオリジナルの保湿成分であるミラクルブロスを運ぶスフィア(球)が増量されたのだという。それによって肌の隅々まで保湿成分が行き渡り、長時間潤いが持続するという。白を基調とした「イレブン・マディソン・パーク」2階にあるプライベートルームはスフィアをイメージした白い球体状のデコレーションで飾り付けられ、“ザ・モイスチャライジング ソフト クリーム”を始め、「ドゥ・ラ・メール」の商品が一堂に会していた。

美容もカクテルを作るようにミクソロジーする時代

 プレビューではまず、リニューアルした“ザ・モイスチャライジング ソフト クリーム”の説明を聞いた後にタッチアップをし、その保湿力を体感!クリームは手の甲でとろけるように広がり、ベタつきもなく、保湿が長続きするのがすぐに分かった。その後、“プロダクト ミクソロジー”をテーマに、「ドゥ・ラ・メール」の商品を混ぜ合わせて使うことで生まれる効果などについて説明を受けた。ミクソロジーとはもともと、バー業界でカクテルを作る際に使う言葉で、野菜やフルーツ、その他カクテルに使わないような素材をミックスし、新しい化学反応を起こして斬新なカクテルを生み出すというもの。ニューヨークのバーシーンではバズワードとして浸透してきているが、スキンケアでも同じ発想ができるというものだった。

 “ザ・モイスチャライジング ソフト クリーム”と“リキッドファンデーション”の組み合わせは、ブラシで塗ることで薄づきなベースを完成させられるだけでなく、何より保湿力が続くという。他にも美容液とジェルクリームを混ぜ合わせるなど、自由に商品同士を混ぜ合わせスキンケアを楽しむのは、今までにない提案だ。試したことのない組み合わせが新鮮だったのは言うまでもなく、ニューヨークでも注目されているミクソロジーカクテルのトレンドとスキンケアの親和性も興味深かった。

発酵トレンドに先駆けた「ドゥ・ラ・メール」の技術

 次なるサプライズは奥の部屋にあった。扉が開いたかと思うと、そこには美しいテーブルセッティング。まずは「ドゥ・ラ・メール」の研究開発機関でもあるマックス ヒューバー リサーチラボ(Max Huber Research Lab)の研究員の方による、同ブランドの発酵とものづくりに対するレクチャーを拝聴。その後、「イレブン・マディソン・パーク」の発酵専門のシェフが登場し、発酵が人々の体にもたらすベネフィットを説明をしてくれた。日本人は古来より味噌や納豆、糠漬けなど、発酵食品に慣れ親しんだ生活を送ってきているが、近年では欧米でも発酵が注目を集めている。コンブチャはヘルシー思考の人々の間では当たり前のチョイスになっているし、ザワークラウトやケフィアなどの消費量も増加し、「ファーメンテーション(Fermentation. 発酵の意味)」というキーワードが徐々に聞かれるようになってきている。プレビューではマックス ヒューバー リサーチラボの研究員の方の指示に従い、発酵食品を混ぜ合わせて作るお茶を楽しむというセッションが行われた。その中には「ドゥ・ラ・メール」の商品成分としても重要な海藻もあり、我々日本人に親しみのある昆布や麹も用意されていた。

 約60年前に発酵技術に着目し、開発されたという「ドゥ・ラ・メール」にとって発酵とは重要なキーワードであり、切っても切り離せない当たり前のもの。昨今、健康維持にとっても注目されている発酵技術を実際に味わい、楽しんでもらおうという演出だ。蓋を開けてみれば、多くのファンを持ち、トレンドに左右されずに独自の処方でクリームを販売してきた「ドゥ・ラ・メール」は発酵技術では何歩も先を行きすぎていたのかもしれない。リニューアルした“ザ・モイスチャライジング ソフト クリーム”の効果が待ちきれない。

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INTERNATIONAL WOMEN’S DAY 2023: がんばる自分を慈しみ、明日へと向かう力にしよう

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3月8日は国連が定めたINTERNATIONAL WOMEN’S DAY(国際女性デー、以下IWD)。性差による差別のない、より暮らしやすい社会の実現を目指すバーニーズ ニューヨークは、IWDに際して“#EmbraceEquity(公平を受け入れる)“をスローガンに掲げ、ファッションやデザインのアプローチから女性たちにエールを送ります。バーニーズ ニューヨークならではのポジティブなメッセージをご紹介いたします。

 

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IWDの起源はいまからおよそ120年前、1904年3月8日にニューヨークで起きた婦人参政権を求めるデモに端を発します。このデモをきっかけに「女性の自由と平等のために戦う記念日」が提唱され、後に「多くの女性たちが歩んできた道のりを祝福しその勇気を称える」としてIWDが制定されたのです。IWDには、さまざまなジャンルで活躍する女性たちをサポートすることで暮らしやすい社会の実現を願うという意義がありますが、その根底には女性をサポートすることで老若男女全ての人が平等で同等の権利をもち、誰もが暮らしやすい社会の実現を目指すという理念があるのです。IWDが描く、多様で公平で包括的な社会のありかたに共感するバーニーズ ニューヨークは、ファッションを通じてこの機運を後押ししています。

 

2023年、IWDが世界に向けて発信するメッセージが“#EmbraceEquity(公平を受け入れる)”です。Embraceは「抱擁する、抱き締める」、Equityは「公平」という意味ですが、それでは“#EmbraceEquity”とはどのようなことを意味するのでしょう?今年のプロジェクトは、“#EmbraceEquity”を考えることからスタートしました。

 

Equity(公平)と似た言葉にEquality(平等)があります。一見、同義語に思えますが、公平と平等はまったく別のもの。Equityが「何かを判断したり物事を進めたりするとき、個々の性質や特徴、能力などの差をふまえて、考え方や方向性に偏りが生じないように調整することを指す」に対し、Equalityは「人々の性質や特徴、能力などが異なったとしても、すべての人に均等な条件を与える」ことをいいます。2つの言葉の違いを探り、さまざまな考え方をリサーチするなかで、プロジェクトメンバーは「Equityはゴールに至る手段・道のりであり、Equalityがゴール・目標なのではないか」と思い至ります。

 

「さまざまな隔たりをなくすために続ける努力や活動、そこにある人を思いやる気持ち。そのような公平を受け入れるプロセスの先に、真の平等というゴールがあります。今回のスローガン“#EmbraceEquity”では、このような思いをお届けしたいと思いました」(プロジェクトメンバー)

 

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その思いを端的に伝えるのが、IWDが提案するキャンペーン用のポーズと、バーニーズ ニューヨークによるオリジナルメッセージ、“Love Yourself and then #Embrace Equity(まずは自分を愛する。それからみんなで公平な社会に向けて歩み出しませんか?)”。“Love Yourself”はバーニーズ ニューヨークがアポセカリーのイベントに際して度々用いているキャッチフレーズです。

 

「IWDでは毎年、異なるテーマとそのテーマに付随したポーズを提案しています。昨年も世界中の人々が共通のポーズをとり、テーマへの支持と連帯を全世界に向けて示しました。今年のポーズは自分を抱きしめるセルフハグですが、このポーズは“#EmbraceEquity”よりもむしろ、“Love Myself”を思わせるように感じたことから、今年は私たちオリジナルのメッセージとして“Love Yourself and then #Embrace Equity”を発信することにしたのです。『公平の先に平等というゴールがある』というメッセージを踏まえ、平等というゴールを目指すプロセスでバーニーズ ニューヨークが担う役割を考えました。『一生懸命走る人にもお肌にも、水分補給は常に必要でしょ?』――ゴールを目指す長い道のりの中で、私たちは “#EmbraceEquiy”に共感する人々にとって、給水所のような存在でいたいと思っています」(同)

 

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このメッセージはウィンドウほか、キャンペーンのグラフィックに視覚的に取り入れられています。たとえば、ウィンドウの中央に掲げられたメッセージ。そこには「VISIT BARNEYS | SEE BEAUTIFUL THINGS | TRY CASHMERE | TAKE A LONG BATH | SLEEP TIGHT」と、自分を労る言葉が並んでいます。それらを締めるのは、「LOVE YOURSELF」。それは、バーニーズ ニューヨークからの「長い道半ばで疲れや不安を感じ、途方に暮れた時。そんな時は立ち止まって、一息ついて、惜しみなく自分を慈しみましょう」というメッセージなのです。

 

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期間中はアポセカリーを中心に、スタイリッシュな癒しグッズをフィーチャーし、ディスプレイ、店内、SNSでご紹介します。気持ちが折れそうな時、心に潤いを満たす感性の給水所として“#EmbraceEquity”に貢献していきたいと考えています。

 

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「先の見えないコロナ禍、ウクライナ侵攻、物価の上昇……混沌のままにスタートした2023年。人も社会も疲弊していて、重苦しい空気感からはBLMのような熱量を感じることもできず、『未来に抱いた希望に向かってまっすぐに進める人は果たしてどれほどいるのだろう』、そんな疑問を抱いていました。そんな中でスタートしたIWDのプロジェクトでは、“#EmbraceEquity”という捉えがたいテーマをどう表現すればいいのか悩んだものです。“LOVE YOURSELF”、それは肩の力を抜いて美しいものや素敵なものに触れ、自分を労ることを明日への力に変えていくこと。心と体が回復すれば、再び家族や仲間と手を取り合い、より良い社会をつくるための旅を続けられるようになるはずです。今年のバーニーズ ニューヨークは、ファッションやデザインの力が社会にもたらすそんなパワーを、シンプルに表現してみました」(同)

 

ポジティブな変化を目指すなかで、困難や葛藤に直面した時。ささくれだった心を癒し、背中をそっと押してくれるモノ・人・コト。今年のIWDでは、がんばる自分を慈しんであげるひとときをみなさまにお届けいたします。

「アンドビー」がミューズ・川口春奈の新ビジュアル公開 モードからナチュラルまで”河北メイク”で6変化

 河北裕介ヘアメイクアップアーティストがプロデュースするライフスタイルブランド「アンドビー(& BE)」が、ブランドミューズを務める俳優の川口春奈をモデルにした新ビジュアルを公開した。撮影されたのは全6パターンで、現在は5種類を公開。最後の1種類は近日公開予定となっている。

 新ビジュアルでは3月9日発売の新アイテムを使用。“河北メイク”を駆使したメイクアップと川口の巧みな表情により、モードからナチュラルまで多彩な雰囲気を作り上げている。

 「アンドビー」の春の新色のラインアップは“パレットアイシャドウ”2種、 “ペンシルアイライナー”1種、“リキッドルージュ”1種の全4アイテム。人気の“パレットアイシャドウ”(全2種、税込各3300円)からは春夏秋冬の情景をニュアンスカラーに込めた「フォーシーズンズ」と、2種類の濃淡シルバーでモード感を演出する「グラムロック」が登場。「グラムロック」はロフトで先行販売を行っている。

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「シーイン」の流通総額10兆円計画に現実味はあるか【鈴木敏仁USリポート】

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。今回は世界のアパレル市場で存在感を増している「シーイン(SHEIN)」のアメリカでの動きを報告する。中国企業であるシーインだが、最も売り上げを稼いでいるのはアメリカだ。凄まじい成長ぶりは、アメリカ小売業でも台風の目と言われている。

 越境Eコマースに関するグローバル規模のアンケート調査で、「最後に買った越境EC企業はどこか?」という問いに対して、アマゾンと回答した人は27%、アリエクスプレス(アリババ傘下)が17%で、パンデミック前の2019年と比較するとアマゾンは2ポイント増、アリエクスプレスは3ポイント減だった。10%を超えているのはこの2社だけで、3位以下はEベイ9%(14%から5ポイント減)、ウィッシュ5%(11%から6ポイント減)、シーイン6%、ザランド3%が続いている。

 シーインとザランドは2019年の調査では名前がなかったという。

 国別では、アメリカは10%で、19年の11%、16年の15%から徐々に下降している。一方の中国は30%で突出して強く、19年は36%、16年は26%だったので、短期的には減っているが中期的には増えていることになる。アメリカが減っている理由の一つとしてはドル高が指摘されているが、始まったのは22年からなので中期的な理由の説明にはなっていない。

 カテゴリー別では、アパレルが36%と最も高く、次いで家電と家電アクセサリーが20%、ビューティとパーソナルケアが16%となっている。

※調査の主体はInternational Post Corporation(国際郵便サービス協会)で、対象は39カ国の3万3009人

「ザラ」インディテックスに迫る

 強いのは企業別ではアマゾン、国別では中国、カテゴリー別ではアパレルと、おおよそもともと持っているイメージ通りの調査結果だと思うが、目を引くのはシーインである。19年には名前がなかったことからも分かるようにここ数年急速にシェアを増やしており、ニュースになる頻度が高くなり私自身も情報を目にすることが多くなった。

 驚いたのは、現在の売上高227億ドルを25年までに585億ドルにすることを目標にしていると報じられたことである。投資家に対して開催されたカンファレンスで明らかにして、これをメディアが入手して報道したものだ。

 585億ドルとは130円換算で約7兆6000億円だ。現時点の227億ドルで「ユニクロ」のファーストリテイリングを超えており、「ザラ」インディテックスに次いでアパレル小売業界で世界2位ということになるので、585億ドルという目標がいかに大きいかということが分かるだろう。NRF(全米小売連盟)が昨年公開したグローバル小売企業ランクにあてはめると14位になってしまう。

 この目標が客観的に実現可能な数字なのか、それとも資金調達を意識した投資企業向けの強めの数字なのかは分からない。とりあえずそのぐらいの勢いを持った企業なのだと理解しておきたい。

 また報道では流通総額の目標は昨年から174%増やして2025年に806億ドルにすることだと記されている。10兆円超えである。

 806億ドルから585億ドルを引いた221億ドル、つまり27%がシーインのプラットフォームを利用したサードパーティによる売り上げということになる。カンファレンスではこれからグローバルマーケットプレイスをオープンすると言っているので、それを織り込んだ目標ということになるのだろう。

 アマゾンやアリババが好例だがマーケットプレイスの上手な活用は本業に好影響を与えるのと、中国ECでは標準的なビジネスモデルなので、シーインの参入は当然といえるだろう。

米国でフルフィルメントセンターを増設

 この成長目標を下支えするのがおそらくアメリカ市場だ。シーインのユーザーは150カ国に渡っているらしいが、アメリカが最大で売上全体の4分の1を占めているという。

 競合と比べたときの弱点が宅配日数で、短縮へ向けての米国投資がすでにはじまっている。昨年フルフィルメントセンターを1カ所オープンし、これから2つ(3つという情報も)増やすとされる。宅配日数は公称おおよそ10~15日で、アメリカはおおよそ7~8日かかるのだが、センターがあればこれが3~4日になって競合と互角に勝負できるようになる。

 日本では期間限定の常設店舗をオープンしたようだが、アメリカにはまだない。昨年6月に極めて短期間だがポップアップをサンフランシスコにオープンしており、リアル店舗への進出は時間の問題だろうと思っている。

 今回のメディアの報道は上場を想定しての投資家向けカンファレンスでの発言だが、別の情報によると、昨年の4月の時点で企業評価額は1000億ドルに達していたのだが、金融市場の冷え込みもありそれ以降評価が下がって1月の時点で640億ドルと報じられている。評価減とはいえ、日本円で8兆円規模の上場になるかもしれないということになる。

 低価格帯のディスカウント衣料市場に忽然と台風の目が登場したようだ。今後の動向から目が離せない企業である。

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大丸松坂屋のファッションサブスク「アナザーアドレス」がメンズをスタート 好調受け5カ年計画も上方修正

 大丸松坂屋百貨店が運営するファッションレンタルのサブスクリプションサービス「アナザーアドレス(ANOTHERADDRESS)」は、3月1日にメンズの取り扱いをスタートする。来期(24年2月期)で男性会員2500人、5年で1万5000人の獲得を目指す。

 メンズ商品は80ブランドをラインアップし、在庫は約2万5000着。既存のレディースと同じく「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」など海外のハイエンドブランドのほか、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)「チノ(CINOH)」など国内のデザイナーズブランドも取りそろえ、高感度なラインアップで競合サービスと差別化する。レディースと同じく月額1万1880円で3着まで、5500円で1着レンタルできる。

 ビジネスカジュアルやゴルフ、アウトドアなどコロナ禍で関心が高まるカテゴリーにも注力する。またメンズ商品のうち約5割は、女性のオーバーサイズでの着用にも対応する。このほど都内で開かれた事業戦略説明会で、責任者の田端竜也氏は「世界のファッションレンタルサービスを見渡しても、メンズ事業が成功しているサービスは見当たらない。“鬼門”と言える領域だ」とした上で、「(サービス開始から)これまでの2年間で多くのお客から要望があった。より多くの方に、自由で新しいファッションの体験を提供するのが『アナザーアドレス』の役目。男性のご利用だけでなく、パートナー同士で服を選び合うような使い方も楽しんでいただきたい」と語った。

売上高伸長率は前期比3.2倍
中期で売上高75億円目指す

 レディースのラインアップについても、昨年2月時点から今春にかけて60ブランド増やし、計173ブランドに拡充。新規ブランドは「ニナ リッチ(NINA RICCI)」「コーチ(COACH)「ミュベール(MUVEIL)「ガニー(GANNI)など。

 23年2月期はサービスの売上高伸長率が前期比3.2倍となり、総登録会員数は1万5000人、総レンタル数は10万着を突破した。業績の好調と事業領域の拡大に伴い、サービス開始当初(21年3月)に掲げた5カ年計画(売上高55億円、アクティブ会員3万人)を上方修正。売上高75億円、アクティブ会員4万5000人を目指す。

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「鳥貴族」のTTP「鳥二郎」で一世風靡したダイナミクス、負債109億円で倒産。なぜこうなった?

【記事のポイント】 ●「鳥貴族」をパクって訴えられた「鳥二郎(現:鶏の)」、お好み焼「いっきゅうさん」や「赤から」FCなどを展開する株式会社ダイナミクス(秀インターワン)が負債総額109億5400万円を抱えて、2月27日付で倒産した
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「鳥貴族」のTTP「鳥二郎」で一世風靡したダイナミクス、負債112億円で倒産。なぜこうなった?

【記事のポイント】 ●「鳥貴族」をパクって訴えられた「鳥二郎(現:鶏の)」、お好み焼「いっきゅうさん」や「赤から」FCなどを展開する株式会社ダイナミクス(秀インターワン)が負債総額109億5400万円を抱えて、2月27日付で倒産した
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アパレルの「販売員DX」って何だ?:記者談話室vol.68

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第68回は「アパレルの『販売員DX』って何だ?」です。DXとはデジタルトランスフォーメーションのこと。現代のアパレルの販売員は店頭で接客するだけでなく、SNSやその他のデジタルツールを使って情報発信をしたり、顧客と直接やりとりしたりする機会が増えています。デジタルによって変貌を遂げる販売員の仕事について語り合いました。

この配信は以下のアプリでもご利用いただけます。
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