東京の新名所「東京ミッドタウン八重洲」速報 「シン・ヤエス商圏」が出現!?

 三井不動産は7日、「東京ミッドタウン八重洲」のオープン(3月10日)に先駆け、館内を報道関係者に公開した。地下1階〜地上3階の4層からなる商業エリアは、約5500平方メートル(店舗面積)で、全57店舗(初出店・新業態:6、東京初出店:11)が出店する。商業エリアで年間売上高70億円、来場者1000万人を計画する。東京の新名所「東京ミッドタウン八重洲」をリポートする。

 「東京ミッドタウン八重洲」の一番近い大型商業施設は、目の前の外堀通りを挟んですぐ斜向いに東京駅直結の大丸・東京店、徒歩10分ほどの距離には日本橋高島屋S.C.があり、さらにほんの少し北上すると三越や東レ本社、コレド室町などの三井グループの本拠地である三越前エリアに、東京駅を挟んで向こう側には丸の内エリアが広がる。

 だが「日本の玄関口」である東京駅の目の前という立地は、それ以上に強力なようだ。表参道、大阪に次ぐグローバル旗艦店という位置づけで「ポーター(PORTER)」を出店する吉田カバンは、丸ビルにも「クラチカ バイ ポーター 丸の内(KURA CHIKA by PORTER MARUNOUCHI)」業態で出店しているが、「日本の玄関口であり、全国のツーリストに加え、海外からの訪日客も見込める場所。日本橋だけでなく、銀座や丸の内にも店舗はあるが、影響はほぼないと考えている」と同社広報。ホテルを意識したという内装は、エントランスがアーチ型のモルタルの柱を連ねた作りで、アーチをくぐるごとに表情が変わる。床材にも大理石を使ったり、木材をヘリンボーンのように組み合わせたりとかなり凝った作り。170㎡の店内には300アイテム、SKUにして1000アイテムを揃え、ビジネスからトラベル、雑貨・小物まで「ポーター」の多種多彩なアイテムを並べる。ギャラリースペースも設置しており、オープン記念には「ルイスレザー」とのコラボアイテムも展示・販売する。

 同じ1階にはマッシュスタイルラボのルームウエアブランド「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」のメンズライン“ジェラート ピケ オム”が、初となる単独店を構える。約36平方メートルの店内は、暗めの木材やブラス(真鍮)をあしらった什器が重厚な雰囲気を演出。「ジェラート ピケ」のかわいらしい雰囲気がちょっと入りにくかった男性も、足を運びやすくなっている。

 商品はふんわりと柔らかな人気定番の“ベビモコ”シリーズのほか、グラフィックアーティストKAZUSA MATSUYAMAの恐竜イラストをあしらったシリーズ(プルオーバー9020円、カーディガン11990円、シャツ9460円、Tシャツ5390円、バッグ2970円)を先行販売。しっとりなめらかな“スムーズィー”素材を使った半袖プルオーバーとハーフパンツのセットアップ(1万4300円)は八重洲店限定。

 2015年にバレンタイン限定シリーズとして始まった“ジェラート ピケ オム”は、既存店の一部区画とECで販売し、ブランド売上高(276億円、22年8月期)の約15%を占める36億円まで成長している。購入客の8〜9割がギフト目的などによる女性の購買。今後は八重洲1号店を足がかりに30代以上の男性ビジネスマンを取り込み、成長を加速する。

 三陽商会はシューズブランドの「三陽山長」と、コートブランド「サンヨーコート」の複合ショップである「三陽山長 粋(さんようやまちょう すい)」を出店。いずれのブランドで、定番商品に加え、パターンメイド/パーソナルオーダーを通年展開する。店舗面積は約60㎡で、シューズは8万円〜、コートは10万円〜。「サンヨーコート」の代表アイテムである「100年コート」で、パーソナルオーダーを通年展開するのはこの店舗が初となる。イチオシは「100年コート」の最上級ラインである「100年コート 極KIWAMI」(メンズ23万1000円、ウィメンズ22万円、いずれも税込み)。パターンメーキングから見直し、コート作りの集大成となる技術と品質を凝縮した同アイテムは、着用感の驚くほどの軽さが特徴になる。「海外のお客様でも日本のお客様でも、東京に来たら必ず立ち寄ってもらう場所にしたい」(田中真一・企画MD課長代理)と意気込む。

 一方、2階には楽しいおみやげグッズのようなテナントのほか、フロアの半分以上の面積を使ったフードコートと休憩スペースを融合した「ヤエスパブリック」が見どころ。全国のラーメン店を期間を区切って入れ替わらせる「POPUPラーメン」や全国のかき氷人気店が集結した「かき氷コレクション・バトン」、障がい者×アートの「ヘラルボニー」などが出店する。

 2階に出店する「津軽びいどろ」は、北洋ガラスの展開するガラス雑貨のブランドで、直営店は初。「津軽びいどろ」のカラフルなグラスや花瓶、雑貨などの多種多彩な商品で彩られた店内は、色の洪水で見ているだけで楽しい。価格も、職人のオールハンドメードによる花瓶(7万円〜)から、半工業製の箸置き(600円)まで幅広くラインアップした。

 「東京ミッドタウン八重洲」は営業面積が約5500㎡、初年度の売上目標が70億円とやや小ぶりだが、三井不動産としてはすぐ隣に大型の開発案件が控えている。リーシングを担当した三井不動産の安田嵩央・アーバン事業部事業推進グループ主事は「これから開発が本格化する八重洲開発の第一弾。この『東京ミッドタウン八重洲』の感触を見て、第2弾の八重洲エリア開発を進めたい」という。

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「プーマ」が名作スニーカー“プーマ クライド”の誕生50周年を記念した復刻モデル“クライド OG”を発表

 「プーマ(PUMA)」はこのほど、2023年で誕生50周年を迎えた名作スニーカー“プーマ クライド(PUMA CLYDE)”の復刻モデル“クライド OG(CLYDE OG)”を発表した。価格は税込1万4300円で、レッドとネイビー、グリーンの3カラーを用意。現在、「プーマ」の公式オンラインストアと公式アプリで先行予約を受け付け中で、11日から全国の直営店やセレクトショップなどで取り扱う。

 “プーマ クライド”は、1973年に“クライド(Clyde)”の愛称で親しまれたNBAの元スーパースター、ウォルト・フレイジャー(Walt Frazier)のシグネチャーモデルとして誕生。従来の「プーマ」製品よりもワイズを広げ、バスケットボールに対応した新型ソールを採用したことに加え、豊富なカラーバリエーションとバスケットボール史上初のシグネチャーモデルとしても知られる名作だ。

 今回の“クライド OG”は、2006年と18年に次ぐ3度目の復刻モデル。アッパーを全てスエードで構築し、サイドに金文字で「プーマ」のロゴと“CLYDE”の文字をあしらったほか、随所にレザーワーキンググループ(LEATHER WORKING GROUP)の認証を得たレザーを使用している。

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「アディダス オリジナルス」がファッション・ディレクターのTANYとのコラボ“スーパースター 80s”を発売

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、ブランドのヘリテージ(遺産)を次世代に向けて再構築する“アディダスエナジー”コレクションから、東京にフォーカスした“トーキョーエナジー(TOKYO ENERGY)”の第6弾スニーカーを3月10日に発売する。価格は税込1万9800円で、ネイビー&ホワイトとホワイト&ブラックの2カラーを用意。「アディダス」の公式アプリ「CONFIRMED」と直営店、ビリーズエンター(BILLY'S ENT)の各店舗、エービーシー・マート グランドステージ(ABC-MART GRAND STAGE)の限定店舗で取り扱う。

 今作は、人気スニーカー“スーパースター 80s(SUPERSTAR 80s)”をベースモデルに採用し、ファッション・ディレクターのTANYこと谷篤人とコラボレーションした1足だ。“WALK WITH YOUR DREAMS. EVERYBODY BECOMES A SUPERSTAR!!”をテーマに掲げ、“周りにいる⼤切な人々と共に支え合って生きる人々のエネルギー”をスニーカーで表現。内側と外側のスリーストライプスをアリンメトリーなカラーにすることで、内側で⼼の内側にいる大切な人々の影を、外側で自分(中心の1本)と支えてくれる大切な人(横の2本)を表し、インソールのレザーは美しく優しい人の心をイメージしているという。

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「アディダス オリジナルス」がファッション・ディレクターのTANYとのコラボ“スーパースター 80s”を発売

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、ブランドのヘリテージ(遺産)を次世代に向けて再構築する“アディダスエナジー”コレクションから、東京にフォーカスした“トーキョーエナジー(TOKYO ENERGY)”の第6弾スニーカーを3月10日に発売する。価格は税込1万9800円で、ネイビー&ホワイトとホワイト&ブラックの2カラーを用意。「アディダス」の公式アプリ「CONFIRMED」と直営店、ビリーズエンター(BILLY'S ENT)の各店舗、エービーシー・マート グランドステージ(ABC-MART GRAND STAGE)の限定店舗で取り扱う。

 今作は、人気スニーカー“スーパースター 80s(SUPERSTAR 80s)”をベースモデルに採用し、ファッション・ディレクターのTANYこと谷篤人とコラボレーションした1足だ。“WALK WITH YOUR DREAMS. EVERYBODY BECOMES A SUPERSTAR!!”をテーマに掲げ、“周りにいる⼤切な人々と共に支え合って生きる人々のエネルギー”をスニーカーで表現。内側と外側のスリーストライプスをアリンメトリーなカラーにすることで、内側で⼼の内側にいる大切な人々の影を、外側で自分(中心の1本)と支えてくれる大切な人(横の2本)を表し、インソールのレザーは美しく優しい人の心をイメージしているという。

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リアーナは差し色使い、アカデミー賞候補ミシェール・ヨーはカラーリンク 2人が持ったバッグとは?

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のバッグを持った海外セレブが立て続けに目撃された。

 イタリア・ミラノの空港に現れたのは、シンガーソングライターのリアーナ(Rihanna)だ。ブラック系の装いの中で、レインツリーカラーの“ミディアム カバ”を差し色使いする。スカーフ代わりにハンドルに付けた「ニューエラ(NEW ERA)」のキャップにも“らしさ”がにじむ。

 一方、ニューヨークで撮影されたのは、このほどアジア系女性俳優として初めてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたミシェール・ヨー(Michelle Yeoh)。ジャケットとカラーリンクさせたフォンダントカラーの“アンディアーモ”を持つ。

 なお、アカデミー賞の授賞式は3月12日(現地時間)に開催され、リアーナも映画「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」の主題歌「Lift Me Up」を歌唱する。

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「ディオール」が新作スニーカー“B31”を発売 ラバー製“カナージュ”が特徴

 「ディオール(DIOR)」は、新作スニーカー“B31”を発売した。価格は16万1700円(税込)。

 同スニーカーには、ハイキングシューズの先進技術を採用する。大胆なツートーンもしくはモノトーンで表現されたラバー製“ワープド カナージュ コスモ”が特徴だ。

 “カナージュ”とは「ディオール」のアイコンモチーフの一つで、籐の網目に着想を得た格子柄を指す。

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フジテレビ「突然ですが占ってもいいですか?」が「ジャーナル スタンダード」とコラボ 世界の開運スポットをデザインしたTシャツを発売

 フジテレビジョンはバラエティ番組「突然ですが占ってもいいですか?」と「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」のコラボコレクションを3月8日に発売する。コレクションでは、世界の運気が上がるスポットをデザインしたTシャツ(6380円税込、以下同)や番組のモチーフの一つである「LOCK−ON」デザインのソックス(1320円)、キャップ(4950円)などをそろえる。ジャーナル スタンダード 横浜店とベイクルーズ 公式オンラインストアで3月8日から、フジテレビ eショップ!で13日から、ジャーナル スタンダード 表参道 メンズ店、ベイクルーズストア 名古屋店と福岡店で順次販売を開始する。商品を購入した人には、ピンクガネーシャをデザインしたステッカーを数量限定でプレゼントする。

 Tシャツは、“ピンクガネーシャ”“ルンビニガーデン”“アンテロープ キャニオン”“ウユニ塩湖”を緯度・経度とともにデザインした4種類を展開する。タイ・チャチエンサオのお寺、ワット・サマーン・ラッタナームのピンクガネーシャは、3倍速で願いがかなうと言われ注目を集めている。ネパール南部に位置する小さな村、ルンビニは、お釈迦様の生まれたとされる地で、世界遺産に登録されている仏教の八大聖地の一つだ。アンテロープ キャニオンは、ナバホ族の土地に位置する渓谷で、“ザ・ビーム”と呼ばれる陽光が差し込む幻想的な光線を見ることができる。南米のボリビア西部に位置するウユニ塩湖は、世界で最も平な場所と言われ、降った雨が大地に薄く膜をはることで、空を湖面に映し出す「天空の鏡」と呼ばれる絶景が見られる。

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「プーマ」がブランド設立75周年を記念したイベントを東京で開催 特設ぺージではライブ配信を実施

 「プーマ(PUMA)」は、ブランド設立75周年を記念したイベント「プーマ 75th アニバーサリー “フォーエバー.ファスター” ザ ショウ(PUMA 75th Anniversary “Forever .Faster.” THE SHOW)」を3月10日に国立代々木競技場第二体育館で開催する。完全招待制イベントだが、特設ページで19時からライブ配信を行う。

 「プーマ 75th アニバーサリー “フォーエバー.ファスター” ザ ショウ」は、ブランド設立75周年を記念した2023年のグローバル・キャンペーン“フォーエバー.ファスター”と連動したもので、「プーマ」の“過去・現在・未来”をテーマにファッションと音楽を融合したイベントだ。主にランウエイショーとライブパフォーマンスで構成しており、ランウエイショーは世界的スタイリストのシュン・ワタナベがディレクションおよびスタイリングを担当。ショーBGMはカナダを拠点とする人気プロデューサーのワンダガール(WondaGurl)が制作し、「プーマ」契約アスリートの陸上選手サニブラウン・アブデル・ハキームや総合格闘家・三浦孝太らが歩くほか、フィナーレのライブパフォーマンスではBIGYUKIが登場する予定だ。

■プーマ 75th アニバーサリー “フォーエバー.ファスター” ザ ショウ
日程:3月10日
時間:19:00〜20:00
場所:国立代々木競技場第二体育館
住所:東京都渋谷区神南2-1-1
入場:完全招待制(特設ページでライブ配信)

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「ビーセカンド」と「チェンソーマン」がコラボ フーディーとスエット、キャップの3型を用意

 TSIホールディングスが運営するセレクトショップ「ビーセカンド(B’2ND)」は、TVアニメ「チェンソーマン」とコラボレーションしたアイテムを発表した。現在、「ビーセカンド」の「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」店で先行予約を受け付け中で、3月11日から直営店と公式オンラインストアでも販売する予定だ。

 今回のコラボでは、ジップアップフーディーとスエット、キャップの3型を用意。どれもブラックをベースに、ハンドメイドブランド「ワン メイド(ONE MADE)」のSUZUKI MIKIOがデザインしたワッペンとスパンコール刺しゅうを施している。価格は、フーディーが税込3万8500円、スエットが同3万800円、キャップが同1万4300円だ。

 「チェンソーマン」は、藤本タツキによる日本の漫画作品。「週刊少年ジャンプ」(集英社)で第1部「公安編」が2019年1号から21年2号まで連載され、第2部「学園編」は「少年ジャンプ」で22年7月13日から連載中。23年1月時点でコミックス計13巻の累計部数は2300万部を突破している。

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「OAMC」が一点モノのライナージャケット“ピースメーカー”を発売 ミリタリーグリーンとブラックの2色を用意

 「OAMC」はこのほど、一点モノのライナージャケット“ピースメーカー(Peacemaker)”を発表した。価格は非公開で、ミリタリーグリーンとブラックの2色を用意。3月10日18時(日本時間)から「OAMC」の公式オンラインストアのみで取り扱う。

 “ピースメーカー”は、USミリタリーの余剰M-65キルティングライナーをリメイクした一点モノのヴィンテージウエアで、社会や環境、政治的な問題に対する思いやりと行動力を広めることを目的に不定期に発売するアイテムだ。今回は、フロントに“OAMC”のロゴを刺しゅうし、背面には“PEACEMAKER”の文字をタックルツイルであしらっている。

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「東京ミッドタウン八重洲」を公開 “ジャパンラグジュアリー”で海外観光客を取り込む

 三井不動産は7日、東京駅八重洲口東側エリアの複合型商業施設「東京ミッドタウン八重洲」のオープン(3月10日)に先駆け、館内を報道関係者に公開した。4層からなる商業エリア(地下1階〜地上3階)は、日本のブランドを中心とした構成。最上層40〜45階には「ブルガリホテル東京」(4月4日開業予定)、地下2階には羽田空港などから発着するバスターミナルを備えるなど、復活が見込まれる海外観光客の取り込みを強く意識した設計となっている。

ジャパンブランドを集積 海外観光客を取り込み

 約5500平方メートル(店舗面積)の商業エリア全57ショップのうち、初出店が6店舗、東京初出店が11店舗。商業エリアのみで年間売上高70億円、来場者1000万人を目指す。内覧会の前に行われた記者会見で菰田正信・三井不動産社長は「ジャパンプレゼンテーションフィールドとして、日本のブランドを世界に発信する場所にしたい」と語った。

 その考えを最も色濃く表現するのが “ジャパン・ラグジュアリー”をコンセプトにした1階。伝統技術や素材などを駆使した、「日本のクラフトマンシップを体現するブランド」(菰田社長)を集積した。西陣織の老舗・細尾(京都、細尾真孝社長)は、東京初となるショールーム&ストア「ホソオ トーキョー(HOSOO TOKYO)」を出店。西陣の伝統織物を使ったテキスタイルや家具、小物などを展示販売する。高橋悠介デザイナー手掛ける「CFCL」はMMA Inc.が設計した静謐な空間に、代表アイテムのニットをそろえた。三陽商会は、同社の高級コートブランドの「サンヨーコート(SANYO COAT)」と高級紳士靴の「三陽山長」が並び立つ新業態「三陽山長 粋(すい)」を出店し、モノ作りをアピールする。ビューティでは、竹や昆布などの日本由来の原料を使った機能的なスキンケアやフレングランスを提案する新鋭ブランド「アーレス(AHRES)」が目玉だ。

 また菰田社長は東京ミッドタウン(六本木)、東京ミッドタウン日比谷との違いとして「都心生活者やインバウンド、ビジネスマン、地方の方など多様なお客さまの利用が想定される」ことを挙げた。「単に『都心らしい店』をそろえるのではなく、どんな気分で、何を欲しているお客さまに対しても満足いただける施設を目指した」。2階はスポーツやアート、食などを絡めた新しいライフスタイルを提案する。立ち飲みの飲食店や物販、休憩スペース、アートギャラリーが境目なくつながる空間設計により、回遊性を高めた。物販では「雑誌を編集するように」季節やテーマにより雑貨やコスメの仕入れを変化させるセレクトショップ「エディトリアル(EDITORIAL)」、東京をホームタウンとする14のスポーツチームの関連グッズを販売する「トーキョーユナイト(TOKYO UNITE)」などが出店する。

エリア一体でシナジー創出 「ミッドタウン」の開発は継続視野

 商業ゾーン以外では、オフィス(7〜38階)、小学校、認定こども園、産学共同のアカデミックスペースなどが入居し、都心生活者の「働く・遊ぶ・暮らす」のニーズに応える。三井不動産は、東京ミッドタウン八重洲に隣接する区画で「八重洲一丁目東地区プロジェクト」(2025年度竣工予定)「八重洲二丁目中地区プロジェクト」(28年度竣工予定)と題した2つの開発案件を進めており、ここにはレジデンスなどが加わる計画。同社が多くの不動産を持つ日本橋地区とともに、エリア一体で魅力創出を進める。

 また菰田社長は、これで3件目となった「ミッドタウン」の今後の開発計画についても言及。「八重洲はミッドタウンの集大成ではなく、これからも進化を続ける。地権者との折り合いがつけば、4つ、5つと(ミッドタウンの)開発を続けていきたい」と語った。

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「アクリス」が誕生100周年を記念した特別展示 スイス伝統の刺しゅう技術作品が上陸

 「アクリス(AKRIS)」は、ブランド誕生100周年を記念した特別展示“アクリス エンブロイダリー(Akris Embroidery)”を帝国ホテルプラザ1階のアクリス サロンで5月7日まで開催中だ。

 特別展示では、ブランドのアイコンである伝統的な刺しゅう技術“ザンクト・ガレン エンブロイダリー”を使った作品をスイスから取り寄せた。本拠地のあるスイス北東部の街、ザンクト・ガレンに伝わる技術で、クリエイティブ・ディレクターのアルベルト・クリームラー(Albert Kriemler)は毎シーズン、レディ・トゥ・ウエアに同刺しゅうを用いている。

■Akris Embroidery エキシビション
会期:2月24日〜5月7日
場所:アクリス サロン
住所:東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルプラザ1階
電話:0120-801-922
営業時間:11:00〜17:00
定休日:不定休

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「アクリス」が誕生100周年を記念した特別展示 スイス伝統の刺しゅう技術作品が上陸

 「アクリス(AKRIS)」は、ブランド誕生100周年を記念した特別展示“アクリス エンブロイダリー(Akris Embroidery)”を帝国ホテルプラザ1階のアクリス サロンで5月7日まで開催中だ。

 特別展示では、ブランドのアイコンである伝統的な刺しゅう技術“ザンクト・ガレン エンブロイダリー”を使った作品をスイスから取り寄せた。本拠地のあるスイス北東部の街、ザンクト・ガレンに伝わる技術で、クリエイティブ・ディレクターのアルベルト・クリームラー(Albert Kriemler)は毎シーズン、レディ・トゥ・ウエアに同刺しゅうを用いている。

■Akris Embroidery エキシビション
会期:2月24日〜5月7日
場所:アクリス サロン
住所:東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルプラザ1階
電話:0120-801-922
営業時間:11:00〜17:00
定休日:不定休

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「ディプティック」から初のオリジナルLINEスタンプが登場 スワンがモチーフの全8種類

 「ディプティック(DIPTYQUE)」は3月7日、初のオリジナルLINEスタンプを配信する。メゾンのアイコニックなフレグランスである“ロンブル ダン ロー”のラベルに描かれたスワンがモチーフで、アーティストのD(di)が8種類を書き下ろした。同ブランドのLINE公式アカウントを友達に追加するとダウンロードできる。期間は20日までで上限数に達し次第、配信終了。

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「ラコステ」が最新スニーカー“エル ゼロゼロスリー ネオ”の第2弾キャンペーンにアジアン・アンバサダーのチョン・ソミを起用

 「ラコステ(LACOSTE)」は、アジアン・アンバサダーを務めるチョン・ソミ(Jeon Somi)を起用した最新スニーカー“エル ゼロゼロスリー ネオ(L003 NEO)”の第2弾キャンペーンビジュアルを公開した。

 今回のキャンペーンビジュアルは、グローバル・アンバサダーを務めるロンドンのシンガーソングライターのエラ・メイ(Ella Mai)とアメリカの歌手兼ラッパーのミッドウエスト(Midwxst)を起用した第1弾に続くもの。チョン・ソミと同じく韓国を拠点に活動するモデルのパク・ジニョン(Pak Jinyoung)を相手役に、「ラコステ」らしいグリーンが広がる空間で“エル ゼロゼロスリー ネオ”のダイナミズムを表現した。

 “エル ゼロゼロスリー ネオ”は、テニスに着想したスニーカーとして2月にデビューしたばかり。ネオプレンと目の粗いメッシュ、スエードを組み合わせたアッパーが特徴で、価格は税込1万8150円だ。

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現代アーティストのダニエル・アーシャムが時計「ウブロ」のアンバサダーに

 スイスの時計ブランド「ウブロ(HUBLOT)」は、米国人現代アーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)をアンバサダーに指名した。

 アーシャムは、「長年にわたり『ウブロ』、そして『ウブロ』が現代アートの分野で支援するプロジェクトに大きな関心を寄せていた。また、時計製造にまつわるデザインや、工芸に対する独創的なアプローチをとても素晴らしいと感じていた」とコメント。

 パートナーシップを記念してアーシャムは、「ウブロ」のデザインコードを反映した20mの日時計を、マッターホルンを望むスイスの山岳リゾート地ツェルマットに制作。「物理的に時間のはかなさを感じさせるものだが、これを見るために登山する全ての人にとって、時間を超えた記憶を作り上げるという意味において、永続的なものと言えるだろう」と述べる。

 アーシャムは1980年9月8日生まれ、米国・オハイオ州出身。今はニューヨークを拠点に活動中で、絵画、彫刻、映像とボーダーレスな作風で知られる。これまで「ディオール(DIOR)」メンズ・アーティスティック・ディレクターや「フェンディ(FENDI)」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターを務めるキム・ジョーンズ(Kim Jones)、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」「ポルシェ(PORCHE)」、ポケモンなどとコラボ。

 一方、「ウブロ」とアートの関係も深く、村上隆と協業して時計を製作・販売するなどしてきた。リカルド・グアダルーペ(Ricardo Guadalupe)=ウブロ最高経営責任者は、アーシャムを「現在、最も影響力があり、人気の高い現代アーティストの一人」と評する。

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「メイベリン ニューヨーク」とチョコレートの「M&M’S」がコラボ お馴染みのキャラクターをデザイン

 「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」は、米国のチョコレートブランド「M&M’S」とのコラボレーションアイテムを順次発売する。アマゾンと楽天市場、アットコスメショッピングは3月7日から予約を受け付け、10日からプラザ、ミニプラザ、ロフトにて先行販売を開始する。ショップインやハンズ、アットコスメストアなど店舗での取り扱いは4月以降順次行う予定。

 「M&M’S」は1941年に米国で誕生。カラフルなチョコレートをモチーフにしたキャラクターは日本でもお馴染みだ。そんなキャラクターを「メイベリン ニューヨーク」の人気アイテムのパッケージにデザインした限定コラボコレクションはリップやファンデーション、アイシャドウパレットなど全5製品をラインアップする。

 ロングラスティング力が特徴の“SPステイ マットインク”(全3色、税込1749円、以下同)はレッドやピンクの地色にキャラクターをデザインしたパッケージがポイント。崩れにくい“フィットミー リキッド ファンデーション R”(全2色、1859円)、“インスタント コンシーラー”(全2色、1419円)などベースメイクアイテムや、1本で2役の“ブロウインク カラーティントデュオ”(1749円)もカラフルな限定デザイン商品が登場する。

 肌馴染みの良いブラウン系のヌーディカラーとピンク系のカラーがセットになっている “シティミニパレット”(1749円)は、マットやラメなど質感の異なるカラーを組み合わせさまざまなグラデーションを作ることができる6色ミニパレットで、コラボ限定品はイエローのパッケージにユーモラスな6体のキャラクターが描かれた、ポップなムードが魅力となっている。

 また、同商品の販売店では「M&M‘S」コラボレーション商品を含み「メイベリン ニューヨーク」商品を2点以上購入した人を対象に、先着順で限定ノベルティをプレゼントする。販売店によってノベルティアイテムは異なり、プラザやハンズはトートバッグ、ハンズやショップインはソックスを用意している。

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「CFCL」が東京ミッドタウン八重洲に2店舗目の直営店をオープン 六本木には期間限定店も

 高橋悠介の手掛ける「CFCL」は、3月10日に開業する東京ミッドタウン八重洲の1階に、2店舗目の直営店「CFCL ヤエス(CFCL YAESU)」をオープンする。

 同店は、東京駅地下と直結するロケーションを活かし、“全世界からのお客さまを迎え入れる玄関口”としてブランドのアイコニックなニットウエアを中心に限定アイテムもそろえる。内装は、2022年10月に表参道GYREにオープンした初の直営店と同じく建築設計事務所のMMAが担当。コンクリートを削り出したようなミニマルな空間に可動式什器を並べ、道路に面したウィンドウには大型のビジュアルウォールを設置した。

 また、22日にはブランド初となる1年間の期間限定ストア「CFCL ロッポンギ(CFCL ROPPONGI)」を六本木の東京ミッドタウンに出店。日常生活からオケージョンまで対応できるオールラウンドなアイテムを中心にラインアップする。

■「CFCL ヤエス」
オープン日:3月10日
営業時間:11:00~20:00(施設に準ずる)
場所:東京ミッドタウン八重洲 1階
住所:東京都中央区八重洲2-2-1

■「CFCL ロッポンギ」
オープン日:3月22日
営業時間:11:00~21:00(施設に準ずる)
場所:東京ミッドタウン ガレリア 2階
住所:東京都港区赤坂9-7-4

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「タカヒロミヤシタザソロイスト.」×「ニューエラ」 高機能素材のキャップやコラボ初のコーチジャケット

 「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」は、「ニューエラ(NEW ERA)」と2023年初コラボレーションしたカプセルコレクションを3月11日に発売する。「タカヒロミヤシタザソロイスト.」直営店と「ニューエラ」の一部店舗で取り扱う。

 “Listen To The Solois”ロゴをリフレクティブプリントしたコレクションは、ジェットキャップ(税込1万890円)、コーチジャケット(同2万4090円)、フーディー(同1万8590円)を用意。キャップは、取り外し可能なサンシェイドを付属し、高機能素材” クールドッツ“を採用した。コーチジャケットはコラボで初めてラインアップした。

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「タカヒロミヤシタザソロイスト.」×「ニューエラ」 高機能素材のキャップやコラボ初のコーチジャケット

 「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」は、「ニューエラ(NEW ERA)」と2023年初コラボレーションしたカプセルコレクションを3月11日に発売する。「タカヒロミヤシタザソロイスト.」直営店と「ニューエラ」の一部店舗で取り扱う。

 “Listen To The Solois”ロゴをリフレクティブプリントしたコレクションは、ジェットキャップ(税込1万890円)、コーチジャケット(同2万4090円)、フーディー(同1万8590円)を用意。キャップは、取り外し可能なサンシェイドを付属し、高機能素材” クールドッツ“を採用した。コーチジャケットはコラボで初めてラインアップした。

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「ルイ・ヴィトン」が第3世代ワイヤレスイヤホンを発売

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、同ブランドにとって第3世代となるワイヤレスイヤホン“ルイ・ヴィトン ホライゾン ライト・アップ イヤホン”を発売した。価格は21万6700円(税込)。

 「ルイ・ヴィトン」は2019年に第1世代を発売。“世界で最も魅力的なイヤホン”を標ぼうし、トラベルケースが付属する同商品について、「ブランドのアイデンティティーである“旅”を心に開発した」と話す。

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2022年国際商標出願件数ランキング トップは「ロレアル」

 世界知的所有権機関(World Intellectual Property Organization、以下WIPO)は、ロレアル(LOREAL)が2022年における最多の国際商標出願件数を記録したと発表した。出願件数は160件で、前年の177件からは減少したものの、2年連続で出願件数がトップだったという。

 国際商標制度を利用して22年に出願された件数は約6万9000件で前年から6.1%減少した。ファッション&ビューティ関連企業で出願件数が増加したのは、資生堂(92件、前年から2件増加)やアバクロンビー&フィッチ ヨーロッパ(ABERCROMBIE & FITCH EUROPE SA)(51件、前年から15件増加)、リシュモン インターナショナル(RICHEMONT INTERNATIONAL SA)(35件、前年から12件増加)だった。そのほかにもファッション&ビューティー関連企業からはトミー ヒルフィガー ライセンシング(TOMMY HILFIGER LICENSING BV)(29件)、エルメス インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL)(25件)、ルイ ヴィトン マレティエ(LOUIS VUITTON MALLETIER)(19件)、シャネル(CHANEL SRL)(18件)、H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ AB)(18件)、カルティエ インターナショナル(CARTIER INTERNATIONAL AG)(13件)などが出願した。

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【スナップ】「ロエベ」2023-24年秋冬ショーに本田翼やNCTテヨン、NMIXXら

 「ロエベ(LOEWE)」は3月3日、クリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が手掛けた2023-24年秋冬ウィメンズコレクションをフランス・パリのヴァンセンヌ城の特設会場で発表した。

 ショーには、日本から俳優の本田翼をはじめ、NCTのテヨン、グローバルアンバサダーを務める韓国の6人組ガールズグループNMIXX、アーティストのカロルG(KAROL G)、シンガーのバッドギャル(Bad Gyal)、モデルのエミリー・ラタコウスキー(Emily Ratajkowski)、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、3人組R&BグループのFLO、俳優のクロエ・セヴィニー(Chloe Sevigny)、キャロライン・ポラチェック(Caroline Polachek)といったゲストが最新コレクションを楽しんだ。

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【スナップ】「ロエベ」2023-24年秋冬ショーに本田翼やNCTテヨン、NMIXXら

 「ロエベ(LOEWE)」は3月3日、クリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が手掛けた2023-24年秋冬ウィメンズコレクションをフランス・パリのヴァンセンヌ城の特設会場で発表した。

 ショーには、日本から俳優の本田翼をはじめ、NCTのテヨン、グローバルアンバサダーを務める韓国の6人組ガールズグループNMIXX、アーティストのカロルG(KAROL G)、シンガーのバッドギャル(Bad Gyal)、モデルのエミリー・ラタコウスキー(Emily Ratajkowski)、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、3人組R&BグループのFLO、俳優のクロエ・セヴィニー(Chloe Sevigny)、キャロライン・ポラチェック(Caroline Polachek)といったゲストが最新コレクションを楽しんだ。

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アッシュ・ペー・フランスが会社更生法を適用申請

 アッシュ・ペー・フランス(東京港区・原敏文社長)は2月24日、東京地裁へ会社更生法の適用を申請し、同日保全管理命令を受けた。帝国データバンクなどが報じた。

 1984年に原宿に「ランプ」をオープンして創業し、85年に会社設立。創業者の村松孝尚氏を中心に国内外にバイヤーを抱え、世界中のクリエイターやデザイナーのファッションアイテムやインテリア、アートなどを紹介・販売してきた。また、合同展示会「rooms」などを主催した。

 しかし経営が悪化し、2017年に事業再生ADRを実施。金融機関から債権放棄を受けるとともに、現株主が新スポンサーになり、経営陣も一新された。「ドラマ アッシュ・ペー・フランス」や「H.P.デコ」など50店舗(22年3月現在)を展開し、ファッションと生活関連領域における小売り、卸売、企画生産、合同展示会、コンサルティング、広報、芸術支援を行っている。

 経営が好転しないまま、事業再生ADRによる金融債務の一括返済期限が23年2月末に迫っていたことなどから、今回の措置となった。

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「M・A・C」から中東のモザイク模様をデザインした限定カラーコレクション発売 金色に輝く砂漠や自然を連想させるカラー

 「M・A・C」は3月31日、中東の伝統的なモザイク模様があしらわれた限定カラーコレクションを公式オンラインショップで先行発売する。中東の雄大な風景や褐色の街並みに映えるマットタイプのリップスティックや、金色に輝く砂漠や豊かな自然を連想させるカラーがそろったアイシャドウパレットなど春に使いやすいカラーをラインアップ。4月1日には全国の店舗で販売する予定だ。

 限定カラーコレクションは、マットテクスチャーのベージュやモーヴ系カラーがそろう“リップスティック”(税込3960円、以下同)をはじめ、ゴールドやブラウン系カラーに、鮮やかなグリーンやブルー、ブリックオレンジが入ったアイシャドウパレット“アイシャドウ×12 パールエッセンス(9900円)、パウダー上にモザイク模様が施され、ハイライターやチーク、ブロンザーとして使える3色の限定カラーが入ったハイライターパレット“エクストラ ディメンション トリオ パールエッセンス(7370円)、唇をなめらかに縁取るリップペンシル“リップ ペンシル(3080円)、目元を鮮やかに彩るアイペンシル“M·A·C カラー エクセス ジェル ペンシル”(3850円)、アイシャドウ用のデュアルエンドブラシ“#239SES / 286SES デュアルエンディッド ブラシ”(5280円)、ボリュームや長さ、ナチュラルなカールをひと塗りでかなえるマスカラ“M·A·C スタック マスカラ”(4400円)、メイク持ちを高めるフィックスミスト“フィックス+オリジナル(3410円)を用意する。

 アイテムは、虹色の光沢を放つマザーオブパールからインスパイアされたクリームホワイトをベースに、ゴールドのモザイク模様をあしらった洗練されたパッケージデザインに仕上がっている。

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「ロエベ」は目を逸らせない二次元のドレス 「イッセイ」は一枚の布に改めて向き合ったけれど……【2023-24年秋冬パリコレ取材はどこまでもVol.4】

 パリコレは中盤戦に突入!ここからはファッションショーで拝見したコレクションのディテールを確認するための展示会も数が増え、ドタバタ具合はピークに突入!ということで、本日は朝少し早めの展示会からスタートです!

9:30 「バーバリー」
新型バッグの開発に
意欲満々のムードがヒシヒシ

 本日は、「バーバリー(BURBERRY)」の展示会からスタート。ロンドンでのショーのレビューは、上記のリンクを読んでいただければと思います。

 展示会で強く感じたのは、新しいバッグ&シューズへの意欲です。クリエイティブ・ディレクターのダニエル・リー(Daniel Lee)は、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」でも“カセット”など、みんなが憧れるバッグを生み出した実績の持ち主ですから、期待しちゃいますね。とは言え、「ボッテガ・ヴェネタ」の職人たちは、デザイナーの期待に応えるどころか、それを上回る提案ができるプロフェッショナルと聞いたことがあります。「バーバリー」での挑戦は、「ボッテガ・ヴェネタ」での朝鮮とはまた一味違うでしょう。ファーストシーズンの提案は、アルファベットの「B」のシルエットを活かしたホーボーバッグなど。メタルパーツは、チェスの馬やナイトがモチーフでした。個人的には、ブランケットウールで作った湯たんぽが欲しいな(笑)。

10:25 「レオナール」
秋冬も華やかな花柄
キルティングで冬山ムードも

 今日のショーは「レオナール(LEONARD)」でスタートです。春夏は色鮮やかなシルクプリントで描くリゾートファッションのイメージですが、秋冬はいかに?鮮やかな花柄プリントなどはそのままに、キルティングのブルゾンなどに仕上げました。

12:00 「ロエベ」
“前菜”のNCTテヨンも
メインのコレクションも最高!

 本日のメインディッシュの「ロエベ(LOEWE)」は、“前菜”として、会場入りするセレブリティのパパラッチから楽しみましょう(笑)。事前情報によると、海外からはNIMIXXの6人組&NCTのテヨンがパリ入り。日本代表は本田翼さんです。2人がかりで無事に3組の撮影を終え、楽しんだメインディッシュは最高でした。

 同じシーズンのメンズ同様、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)は、服の本質に立ち返って装飾を削ぎ落としました。一方でメンズと異なるのは、メンズでは洋服を最高に美しい瞬間で固めたのに対し、ウィメンズでは流動性や重力を意識して、生地が自然と垂れ下がったり、モデルが歩くことによって生まれるムーブメントを利用したりしたこと。固めたメンズに対して、解放したウィメンズとも言うべきでしょうか?こうしたアイデアは、前回のウィメンズを思い起こさせる生地の一部を吊ったり摘んだりしたカシミヤニットやレザーシャツ、胸の中央のメタルパーツから生地が放射線状に流れるドレスで表現しています。つまり今シーズンのウィメンズは、前回からのアイデアを発展させつつ、メンズともシンクロしているというワケ。ジョナサンのコレクションの構成力には驚くばかりです。

 洋服本来の魅力を認識すべく、昔の洋服を転写プリントしたシルクサテンのドレスも連打しました。平面的なパターンワークのドレスには、輪郭として余白を残した状態でヴィンテージドレスをかすれたように転写プリント。真っ白な余白が転写プリントしたドレスを引き立てつつも、ピンボケしているので「ドレスなのかな?」と確認するために目を凝らすので、結果的にますます洋服本体に視線を送ってしまいます。

 バッグの新型は、これまたドレープが美しい円形のレザーバッグ。ドーナツ状のチェーンでハンドルの長さを変えることが可能です。メンズで登場した“パズル”バッグのビッグトートや、前回仲間に加わった横長の“パセオ”のスエードバッグなど、アクセサリーにおいてもゆっくり(でもないかw?)、しっかり進化しているのが印象的です。

13:30 「イッセイ ミヤケ」

 お次は、「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」。ショーは木琴のアンサンブルをBGMにスタートしました。

 今回は四角形をテーマにコレクションを制作。全ては一枚の布から始まる「イッセイ」らしいスタートです。昨年、三宅一生さんがお亡くなりになられ、改めて原点に立ち返ったのかもしれません。そして、洋服の本質を見つめ直し、一枚の布に真剣に向き合うブランドが急増している今シーズンのムードとも合致しています。

 四角形との向き合い方は、多種多様です。序盤は巨大な四角形の布を大きく折りたたんだようなトップスやボトムスを提案。その後は小さなリブ編みの四角形を無縫製で縦横無尽に繋げて生まれる歪みをドレスのシルエットとしてみたり、完成した真っ白なドレスを畳んだ状態で黒い四角を描いて再び広げてみたり。ただいずれも、正直最後の形は“奇妙”です。

 不思議な感覚は、新しいものが生まれるべきファッションショーでは常々抱く感情です。そこで私は、その不思議な感覚はポジティブなものなのか?ネガティブなものなのか?ポジティブになり得るネガティブなのか?ポジティブにはなり得なそうなネガティブなのか?を吟味したいと思っています。ポジティブな違和感には、新しいからこそ言葉では表現しきれないけれど感覚的に「新しい」と感じる予感や、自分のスタイルには存在しなかったけれど挑戦してみたいと思える可能性などがありますが、今回の“奇妙”は、それとはちょっと異なりました。食指が動く新しさではなく、ただ“奇妙”に思えてしまったのです。アイデアは豊富でしたが、いずれもエモーションを揺り動かされるものではありませんでした。四角形との向き合い方が多様だっただけに、いずれも発展途上で残念な気持ちです。デザイナーの近藤悟史さんには、「もう少し肩の力を抜いて大丈夫!」と背中をさすってあげたい。そんな気持ちです。

14:15 「ジバンシィ」

 マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)の大いなる可能性を感じた、「ジバンシィ」の展示会へ。メンズと共通のダメージ加工しまくりのストリートパートは、やっぱりめちゃくちゃカッコよかったです。

15:00 「ジャンバティスタ ヴァリ」
「これでいい」ではあるけれど
「これがいい」には至っていない

 すっかり中東の大富豪向けブランドに変わってしまった感がある「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」は、ドレスのオンパレード。カスケードラッフルをあしらったり、胸元でシフォンを交差したり、そこにフェザーの装飾を加えたり、美しいけれど確かに日本に大きな市場はなさそうです(笑)。ツイードのジャケットやGジャンも登場しますが、こうしたアイテムは正直「ジャンバティスタ ヴァリ」で買う必要はないかもですよね?「これでいい」はあるけれど、「これがいい」が存在しない。そんな印象でした。

16:30 「ニナ リッチ」
エモーショナルな26歳の
若手デザイナーに望むこと

 さぁ、お次は今シーズンおそらく最年少のデザイナー、26歳のハリス・リード(Harris Reed)新クリエイティブ・ディレクターによる「ニナ リッチ(NINA RICCI)」です。

 上の記事にある通り、多種多様なモデルにジェンダーも年齢も超越したスーツやドレスを着せてインクルーシブなムードを醸し出しましたが、コレクションは発展途上。若いので、今後に期待です。

 1つリクエストができるなら、リードが話す「ニナ リッチ」の「カラフルな色使いやワクワクする要素」のオリジン、忘れられているという「(創業者の)ニナの大胆さ」をまずはちゃんと見せて欲しいと思います。正直「ニナ リッチ」よりも「ハリス リード」に思えたブランドを見て、改めて思ったのは「『ニナ リッチ』って、どんなブランドなんだっけ?」でした。私はラース・ニルソン(Lars Nilsson)の時代から、オリヴィエ・ティスケンス(Olivier Theyskens)、ピーター・コッピング(Peter Copping)、ギョーム・アンリ(Guillaume Henry)、 ルシェミー・ボッター(Rushmey Botter)とリジ―・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)、そしてハリス・リードに至るまでの「ニナ リッチ」に触れていますが、それでも“「ニナ リッチ」らしさ”って言われてみればまだわかっていません。振り返れば歴代デザイナーも、自分らしいコレクションを手掛けた印象で、“「ニナ リッチ」らしさ”だったのかは懐疑的です。

 だからこそ、リードには改めて、その“らしさ”を見せて欲しい。きっと甘いフェミニニティーだと思うのですが、今回のショーのフィナーレで感極まったようだったリードなら、きっと見せてくれるはずです。

18:00 「ヴィクトリア ベッカム」
やっぱりカッコいい
セットアップをたくさん見たい

 さて、本日のラストは「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)。こちらも、ここ数年の変革期を経て、正直日本人には縁遠いドレス中心のブランドになりました。

 今シーズンもホルターネックのプリーツドレスや、エンジェルスリーブのネグリジェ風ドレスは、正直なかなかな難易度。代わりに一時影を潜めたセットアップが再登場で安心感を覚えました。

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大丸札幌店20周年 記念の「紅白大福」に長蛇の列

 大丸札幌店は6日、開業からちょうど20周年を迎えたのを記念して、先着2000人に紅白大福を配った。開店の午前10時には1階の正面玄関に約1000人が並び、1時間ほどで用意した紅白大福はなくなった。

 同店は2003年3月6日、JR札幌駅南口の再開発に伴って開業した。関西を拠点にする大丸は北海道では後発で、丸井今井、三越、東急、西武に挑む格好になった。大丸はターミナル直結の好立地を生かし、地元のニーズを汲み取ったマーケティングを推進。10年2月期には札幌の不動の一番店だった丸井今井札幌本店の売上高を抜いた。19年2月期には過去最高となる669億円を記録した。コロナの打撃を受けたものの、22年2月期は494億円まで回復させ、23年2月期は1月末までで前期比17.3%増で推移させている。

 開業当時の大丸社長だった奥田務氏(元J.フロントリテイリングCEO)が、徹底したコスト削減とマーケット対応による「新百貨店モデル」を確立させた店舗でもある。初年度から営業黒字を達成したことは語り草になった。休業が長期化したコロナ禍も含めて20年間ずっと黒字を維持するなど、抜群の収益性を誇る。

 コロナの前後にかけて、手薄だったラグジュアリーブランドや高級時計の売り場を増床するなど、積極的な改装を行ってきた。行動制限がなくなり、訪日客も戻りつつある新年度(24年2月期)は、その成果が問われる。林研一店長は「再成長に向かう年」と位置付け、攻めの姿勢を貫く。

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韓国最大手ビューティ企業アモーレパシフィック 日本支社を率いる女性リーダーの肖像

 「エチュード(ETUDE)」や「ラネージュ(LANEIGE)」などをグローバル展開する、韓国最大手のビューティ企業であるアモーレパシフィック。同社の日本事業子会社であるアモーレパシフィックジャパンを指揮するのが松井理奈代表だ。韓国ビューティが今ほど注目されていない時代から、その最前線でキャリアを重ねてきた彼女に、ジャパン社のリーダーとしてのミッションを聞いた。

松井理奈/アモーレパシフィックジャパン代表

(まつい・りな)大学卒業後、アモーレパシフィックジャパン (当時は太平洋ジャパン株式会社)入社。ヨーロッパ系グローバル企業でのマーケティング経験を経て、13年にアモーレパシフィックジャパンに再入社。「イニスフリー」「エチュード」の事業部長を歴任し現職 PHOTO:SHUHEI SHINE

WWD:アモーレパシフィックジャパンの成り立ちは?

松井理奈アモーレパシフィックジャパン代表(以下、松井):アモーレパシフィックの前身となる太平洋化学工業が1978年に東京営業事務所を設置したのが初まりです。その後、本格的な日本進出を見据え、日本法人であるアモーレパシフィックジャパン(当時は太平洋ジャパン)が2005年に設立。11年に「エチュード」、12年にスキンケアブランドの「アイオペ(IOPE)」、18年に「イニスフリー(INNISFREE)」、そして昨年9月には「ラネージュ」の国内展開をスタートしました。

 ジャパン社の従業員は約60人。私はそのリーダーとして、部下に任せられることはできるだけ任せ、自走できるチームづくりを目指しています。私たちのプロダクトはすでに日本でもある程度認知されてきている手応えがあります。今後は「アモーレパシフィック」という企業の存在感を高め、日本の誰もが知る存在にすることも私のミッションです。

WWD:アモーレパシフィック(以下、アモーレ)に入社した経緯は?

松井:大学生時代に韓国語を学んでいたことがきっかけです。当時(90年代後半)はグローバル化が進む中で、学生は教授たちから「10年後はアジアの時代が来る」と吹き込まれていて。その言葉をうのみにしたんです。必修科目として大人気の中国語は諦めるも、マレーシア語、インドネシア語などと並んで穴場だった韓国語を選択しました。

 4年生の時にソウルの梨花女子大学に留学したことが、美容に目覚めるきっかけでした。梨花女子大学は当時のソウルの中でもホットなエリアにあり、さまざまな人と出会い刺激を受けました。その中で交流した友人から、「ピブガチョアヨ」と言われることが多かったんです。“肌がきれい”という意味です。日本にいた時は面と向かって言われたことがなかったので、なんだか気恥ずかしかったですね。

「肌がきれい」がキャリアの原体験

WWD:当時から美容には関心が高かった?

松井:当時はそこまででもなかったんです。でも、「私って肌がきれいなんだ」と自覚したとたん、化粧品にも手が伸びるようになっていって。単純ですよね(笑)。ただ、入念にスキンケアをすると肌もきれいに整うし、メイクをしっかりすればそれだけかわいくなる。その時点で化粧品会社で働きたい!という明確なビジョンがあったわけではなかったんですが、私のキャリアの原体験であったことは間違いありません。

 私が大学を卒業した1999年は、就職氷河期の真っ只中でした。たくさんの企業の選考に落ちたり、警視庁への就職試験も受けたりと迷走しているうち、一緒に韓国留学していた友達とで再会しました。その友達からアモーレ(当時の太平洋ジャパン)を就職先として薦められ、「とりあえず応募してみたら」と背中を押されたんです。アモーレが初めて総合職として採用した日本人が、私だったそうです。

WWD:何を期待されていた?

松井:うーん……。当時は右も左も分からない状態でしたから。アモーレは人の温かみや伝統、歴史を重んじる日本企業的な雰囲気も感じさせつつ、欧米企業のような合理主義的なフラットさもある、独特の社風です。私はある意味で日本人らしくなく、思ったことを何でも口にしてしまうタイプなので、そういう気質がマッチすると思ってもらえたのかもしれません。入社してからは、日本市場のマーケティングや、通訳、アテンドをこなす毎日を5年ほど送りました。ジャパン社が設立されてからは、日本でのブランドローンチにも関わることができました。

WWD:その後一旦アモーレを離れ、外資系の他業種に転職した。

松井:ブランドをゼロから作るノウハウを集中的に学びたいと考えたからです。知見を積んで、いつかは(アモーレに)戻りたいとは思っていたものの、“片道切符”になることは覚悟の上でした。ですがありがたいことに、当時の上司や法人長のはからいもあって13年に再びアモーレにジョインできました。「イニスフリー」と「エチュード」の事業部長を経て現在に至ります。

WWD:アモーレの強みをどう分析する?

松井:根底にあるのは美に対する向き合い方だと思います。それを象徴しているのが韓国の本社ビルです。オブジェのような建造、ウオーターガーデンも備える壮大でオープンな空間で、地下1階には美術館があります。世の中を美しくいい方向に導くアイデアやクリエイティブは、美しい環境に身を置かなければ生み出せないという考えに基づいています。

 研究所は宇宙船をモチーフにしており、宙に浮かんだようなユニークな構造をしています。コスメは“コスモス(宇宙)”が語源という説もあります。人体そのものを宇宙と捉え、研究所はその中に浮かぶ宇宙船なのです。アモーレのR&D(研究と開発)とは、無限の可能性が広がる世界での「未知の探求」であり、ここからクッションファンデーションのようなイノベーションが生まれました。

韓国は自分が“引き伸ばされる”場所

WWD:女性リーダーとしてのキャリアの捉え方は?

松井:小さい頃から男子と混ざってバスケをしていたような女の子でしたから、あまり女性としての振る舞いやハンデは意識してこなかった方かもしれません。そんな私も、今は中学1年生と高校1年生の息子がいます。子供は泣いたり、笑ったりと本当に不思議な生き物。育児を通じて、「自分が全ての物事をコントロールできるわけではない」ことを痛感しましたし、ビジネスマンとしての自分も影響を受けた部分があります。ただ産休をとっている間も、私は大人としゃべりたくて仕方がなかったし、ピリッとした時間が恋しかった。自分自身の「働くこと」へのモチベーションの自覚的になる機会でもありました。

 メイクをする男性の韓国アイドルの影響などもあり、息子は2人とも「かっこよくなりたい」という願望が強いようです。私がアモーレに勤めて25年くらいの間で、若者を中心に、日本の韓国に対する見方はずいぶんポジティブな方向に変わりました。私の姪っ子も大学の韓国語科に入りました。

WWD:若者の間での韓国ブームをどう捉えるか。

松井:私が大学で韓国語を学んでいた時は、「どうして?」とけげんな顔をされました。韓国文化への理解が進んだ今をうらやましくも、素直にうれしくも思います。それに化粧品を通じて韓国の考えや文化を取り入れることができれば、日本人にとって必ずプラスになるはずです。

 私が韓国にいた時は「ニキビができているけど、どうしたの」とか、「なんか今日浮腫んでるね」とか、見た目に関していちいち言われました。最初は結構傷つきましたが、慣れてくると、「自分が気づかないことを周りが言ってくれて助かるな」みたいな感覚になってくるんですね。韓国では我慢して溜め込んでいくと、周りから浮いてしまうこともあるくらい。ずけずけと遠慮なく発言するムードがあります。

 日本の生真面目さや調和を重んじる性質はすてきですが、その中で生きていると、知らず知らずのうちに窮屈になっていく部分もあります。私自身、累計で100回以上は韓国に出張しているのですが、訪れるたび、自分の中の何かが「引き伸ばされる」感覚があります。最近の若い子達は自分をはっきり主張できる子も増えています。それは少なからず、韓国カルチャーのいい部分を吸収しているからかもしれません。

 メイクにしてみても、日本では「礼儀」「同調」の要素はまだまだ強いですが、韓国はどんどん「個性の表現」に向かっています。「エチュード」はこの春、“メイクアッププレイリスト”をコンセプトに、自分だけのプレイリストを作るようにメイクを楽しめるブランドに一新しました。新たにアンバサダーに就任したLE SSERAFIMのKAZUHAさんは、バレリーナとして世界を目指すためにオランダに飛び、そこからまた全く違う韓国の芸能の世界に飛び込みました。彼女の自分の脚で歩み、挑戦を楽しもうという姿勢に「エチュード」は共感したのです。周りのためではなく、自分のために美しくなる。そんなKビューティの楽しさや醍醐味を、私たちの商品を通じて日本へも広げていきたいと考えています。

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韓国最大手ビューティ企業アモーレパシフィック 日本支社を率いる女性リーダーの肖像

 「エチュード(ETUDE)」や「ラネージュ(LANEIGE)」などをグローバル展開する、韓国最大手のビューティ企業であるアモーレパシフィック。同社の日本事業子会社であるアモーレパシフィックジャパンを指揮するのが松井理奈代表だ。韓国ビューティが今ほど注目されていない時代から、その最前線でキャリアを重ねてきた彼女に、ジャパン社のリーダーとしてのミッションを聞いた。

松井理奈/アモーレパシフィックジャパン代表

(まつい・りな)大学卒業後、アモーレパシフィックジャパン (当時は太平洋ジャパン株式会社)入社。ヨーロッパ系グローバル企業でのマーケティング経験を経て、13年にアモーレパシフィックジャパンに再入社。「イニスフリー」「エチュード」の事業部長を歴任し現職 PHOTO:SHUHEI SHINE

WWD:アモーレパシフィックジャパンの成り立ちは?

松井理奈アモーレパシフィックジャパン代表(以下、松井):アモーレパシフィックの前身となる太平洋化学工業が1978年に東京営業事務所を設置したのが初まりです。その後、本格的な日本進出を見据え、日本法人であるアモーレパシフィックジャパン(当時は太平洋ジャパン)が2005年に設立。11年に「エチュード」、12年にスキンケアブランドの「アイオペ(IOPE)」、18年に「イニスフリー(INNISFREE)」、そして昨年9月には「ラネージュ」の国内展開をスタートしました。

 ジャパン社の従業員は約60人。私はそのリーダーとして、部下に任せられることはできるだけ任せ、自走できるチームづくりを目指しています。私たちのプロダクトはすでに日本でもある程度認知されてきている手応えがあります。今後は「アモーレパシフィック」という企業の存在感を高め、日本の誰もが知る存在にすることも私のミッションです。

WWD:アモーレパシフィック(以下、アモーレ)に入社した経緯は?

松井:大学生時代に韓国語を学んでいたことがきっかけです。当時(90年代後半)はグローバル化が進む中で、学生は教授たちから「10年後はアジアの時代が来る」と吹き込まれていて。その言葉をうのみにしたんです。必修科目として大人気の中国語は諦めるも、マレーシア語、インドネシア語などと並んで穴場だった韓国語を選択しました。

 4年生の時にソウルの梨花女子大学に留学したことが、美容に目覚めるきっかけでした。梨花女子大学は当時のソウルの中でもホットなエリアにあり、さまざまな人と出会い刺激を受けました。その中で交流した友人から、「ピブガチョアヨ」と言われることが多かったんです。“肌がきれい”という意味です。日本にいた時は面と向かって言われたことがなかったので、なんだか気恥ずかしかったですね。

「肌がきれい」がキャリアの原体験

WWD:当時から美容には関心が高かった?

松井:当時はそこまででもなかったんです。でも、「私って肌がきれいなんだ」と自覚したとたん、化粧品にも手が伸びるようになっていって。単純ですよね(笑)。ただ、入念にスキンケアをすると肌もきれいに整うし、メイクをしっかりすればそれだけかわいくなる。その時点で化粧品会社で働きたい!という明確なビジョンがあったわけではなかったんですが、私のキャリアの原体験であったことは間違いありません。

 私が大学を卒業した1999年は、就職氷河期の真っ只中でした。たくさんの企業の選考に落ちたり、警視庁への就職試験も受けたりと迷走しているうち、一緒に韓国留学していた友達とで再会しました。その友達からアモーレ(当時の太平洋ジャパン)を就職先として薦められ、「とりあえず応募してみたら」と背中を押されたんです。アモーレが初めて総合職として採用した日本人が、私だったそうです。

WWD:何を期待されていた?

松井:うーん……。当時は右も左も分からない状態でしたから。アモーレは人の温かみや伝統、歴史を重んじる日本企業的な雰囲気も感じさせつつ、欧米企業のような合理主義的なフラットさもある、独特の社風です。私はある意味で日本人らしくなく、思ったことを何でも口にしてしまうタイプなので、そういう気質がマッチすると思ってもらえたのかもしれません。入社してからは、日本市場のマーケティングや、通訳、アテンドをこなす毎日を5年ほど送りました。ジャパン社が設立されてからは、日本でのブランドローンチにも関わることができました。

WWD:その後一旦アモーレを離れ、外資系の他業種に転職した。

松井:ブランドをゼロから作るノウハウを集中的に学びたいと考えたからです。知見を積んで、いつかは(アモーレに)戻りたいとは思っていたものの、“片道切符”になることは覚悟の上でした。ですがありがたいことに、当時の上司や法人長のはからいもあって13年に再びアモーレにジョインできました。「イニスフリー」と「エチュード」の事業部長を経て現在に至ります。

WWD:アモーレの強みをどう分析する?

松井:根底にあるのは美に対する向き合い方だと思います。それを象徴しているのが韓国の本社ビルです。オブジェのような建造、ウオーターガーデンも備える壮大でオープンな空間で、地下1階には美術館があります。世の中を美しくいい方向に導くアイデアやクリエイティブは、美しい環境に身を置かなければ生み出せないという考えに基づいています。

 研究所は宇宙船をモチーフにしており、宙に浮かんだようなユニークな構造をしています。コスメは“コスモス(宇宙)”が語源という説もあります。人体そのものを宇宙と捉え、研究所はその中に浮かぶ宇宙船なのです。アモーレのR&D(研究と開発)とは、無限の可能性が広がる世界での「未知の探求」であり、ここからクッションファンデーションのようなイノベーションが生まれました。

韓国は自分が“引き伸ばされる”場所

WWD:女性リーダーとしてのキャリアの捉え方は?

松井:小さい頃から男子と混ざってバスケをしていたような女の子でしたから、あまり女性としての振る舞いやハンデは意識してこなかった方かもしれません。そんな私も、今は中学1年生と高校1年生の息子がいます。子供は泣いたり、笑ったりと本当に不思議な生き物。育児を通じて、「自分が全ての物事をコントロールできるわけではない」ことを痛感しましたし、ビジネスマンとしての自分も影響を受けた部分があります。ただ産休をとっている間も、私は大人としゃべりたくて仕方がなかったし、ピリッとした時間が恋しかった。自分自身の「働くこと」へのモチベーションの自覚的になる機会でもありました。

 メイクをする男性の韓国アイドルの影響などもあり、息子は2人とも「かっこよくなりたい」という願望が強いようです。私がアモーレに勤めて25年くらいの間で、若者を中心に、日本の韓国に対する見方はずいぶんポジティブな方向に変わりました。私の姪っ子も大学の韓国語科に入りました。

WWD:若者の間での韓国ブームをどう捉えるか。

松井:私が大学で韓国語を学んでいた時は、「どうして?」とけげんな顔をされました。韓国文化への理解が進んだ今をうらやましくも、素直にうれしくも思います。それに化粧品を通じて韓国の考えや文化を取り入れることができれば、日本人にとって必ずプラスになるはずです。

 私が韓国にいた時は「ニキビができているけど、どうしたの」とか、「なんか今日浮腫んでるね」とか、見た目に関していちいち言われました。最初は結構傷つきましたが、慣れてくると、「自分が気づかないことを周りが言ってくれて助かるな」みたいな感覚になってくるんですね。韓国では我慢して溜め込んでいくと、周りから浮いてしまうこともあるくらい。ずけずけと遠慮なく発言するムードがあります。

 日本の生真面目さや調和を重んじる性質はすてきですが、その中で生きていると、知らず知らずのうちに窮屈になっていく部分もあります。私自身、累計で100回以上は韓国に出張しているのですが、訪れるたび、自分の中の何かが「引き伸ばされる」感覚があります。最近の若い子達は自分をはっきり主張できる子も増えています。それは少なからず、韓国カルチャーのいい部分を吸収しているからかもしれません。

 メイクにしてみても、日本では「礼儀」「同調」の要素はまだまだ強いですが、韓国はどんどん「個性の表現」に向かっています。「エチュード」はこの春、“メイクアッププレイリスト”をコンセプトに、自分だけのプレイリストを作るようにメイクを楽しめるブランドに一新しました。新たにアンバサダーに就任したLE SSERAFIMのKAZUHAさんは、バレリーナとして世界を目指すためにオランダに飛び、そこからまた全く違う韓国の芸能の世界に飛び込みました。彼女の自分の脚で歩み、挑戦を楽しもうという姿勢に「エチュード」は共感したのです。周りのためではなく、自分のために美しくなる。そんなKビューティの楽しさや醍醐味を、私たちの商品を通じて日本へも広げていきたいと考えています。

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20周年の「六本木ヒルズ」を考える:記者談話室vol.69

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第69回は「20周年の『六本木ヒルズ』を考える」です。大型複合施設・六本木ヒルズが4月で開業20周年を迎えます。夜の歓楽街だった六本木の街の姿をすっかり変えた六本木ヒルズとは、どんな場所なのか。銀座、新宿、渋谷、青山など他のエリアとの違いは何か。あらため基本的なことから振り返ります。

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20周年の「六本木ヒルズ」を考える:記者談話室vol.69

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 第69回は「20周年の『六本木ヒルズ』を考える」です。大型複合施設・六本木ヒルズが4月で開業20周年を迎えます。夜の歓楽街だった六本木の街の姿をすっかり変えた六本木ヒルズとは、どんな場所なのか。銀座、新宿、渋谷、青山など他のエリアとの違いは何か。あらため基本的なことから振り返ります。

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