第23回「YKKファスニングアワード」がエントリー受付を開始 学生ファッションアワードの登竜門

 YKKは4月3日に、第23回「YKKファスニングアワード」のエントリー受付を開始する。学生を対象にした日本最大級のファッションデザインコンテストで、若きデザイナーの登竜門的な存在だ。4月14日には、エントリー希望者に向けたオンライン説明会を開催する。応募締め切りは5月11日で、YKKファスニングアワード事務局必着。

 同アワードは、「人が身につけることができる作品」を基本テーマに、「活用度・機能性」「独創性」「デザイン性」「完成度」の4軸で審査する。アパレルとファッショングッズの2部門で作品を募り、両部門へのエントリーや複数枚の応募も可能だ。

 審査員は、デザイナーの坂口英明や廣川玉枝、藤田恭一、アーティストの舘鼻則孝、「アーバンリサーチ バイヤーズセレクト(URBAN RESEARCH BUYERS SELECT)」の村手謙介ブランドマネージャー、大谷裕明YKK社長の6人を予定。

 今後のスケジュールは、6月1日に1次審査通過者を公式サイトで発表し、通過者は2次の最終審査に向けて、実制作に取りかかる。

 入選作品は10月3・4日に、YKKファスニング商品の総合展示会「YKK FASTENING CREATION for 2024」の大阪会場で展示し、11月8・9日に同東京会場で、ランウエイショー形式で発表。11月8日には、グランプリと優秀賞、特別賞を発表する授賞式も同時開催。

 グランプリ受賞者には賞金100万円やトロフィー、JUKI製ミシン(協力:JUKI)、創作活動用のYKKファスニング商品オーダー権利5万円相当分などが贈呈される。

 同アワードは、ジャパンオリジナルの発信によるファッション業界への貢献、作品制作の機会創出とファッション業界のプロフェッショナルとの接点提供によって学生を支援するべく、2001年に設立。コンテストを通じて、YKKのブランド強化と将来のビジネスパートナーの創出、ファスニング事業のタグライン
“Little Parts. Big Difference.” に込めたメッセージを伝え、学生とともに副資材の可能性を見いだ すことを目指している。

 なお、22年度の応募総数は、過去最多の8582点で、うちアパレルが7251点、ファッショングッズが1331点だった。デザイナーの強い意思を反映した作品が多く、コロナ禍で変化する価値観や社会環境をポジティブに捉えた作品が出そろった。中でも独自のテーマを元に、丁寧に作り込んだ作品が受賞に輝いた。

 ショーディレクターの辻井宏昌や、資生堂トップヘアメイクアップアーティストの豊田健治など、業界の最前線で活躍する クリエイターらが作り上げた、第22回入選作品によるランウエイショーの様子はアワード公式サイトやYouTubeで配信中。3月25日からの7日間は、新宿駅南口エリアの大型ビジョン“FLAGS VISION”で、第22回のショー映像抜粋版の放映も予定している。

問い合わせ先
YKKファスニングアワード事務局
award.jpn@ykk.com

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「ナチュラルビューティーベーシック」を復活させた“脱コンサバ”と“ベーシック再定義”

 TSIの「ナチュラルビューティーベーシック(NATURAL BEAUTY BASIC以下、NBB)」の2023年春夏は、商品テイストを3つのライン別に細分化し、コーディネート提案の幅を広げる。ブランド単体の直近の売上高(2022年3〜11月)は前年同期比7.1%増。一昨年9月のリブランディング以降、着回しができる商品の強化が結果につながっている。

 一部店舗に導入する限定ラインの“リミテッドエディション”は、シアー素材のギャザーブラウス(8470円)やポリエステルサテンのカーゴパンツ(1万450円)など、鮮度の高いリアルトレンドをふんだんに取り入れる。“ブラン”ラインは花柄やドット柄のブラウス、スカートなどフェミニンなムードを前面に出す。これらに、「NBB」が強みとしてきたジャケットやブラウス、パンツ、スカートといった商品が中心の“ノームコア”ラインをミックスする。

 リブランディング以前の「NBB」は、無地のセットアップなどベーシックな商品ラインアップが働く女性に一定の支持を得ていたものの、一方で単調なMDが客離れを招いてきた。そこで単品ごとのデザイン性を高めつつ、組み合わせ次第でオン・オフに対応できる新しいMDへの転換を進めた。従来のコンサバなイメージが薄れ、コーディネートの楽しさが増した。

 ECの売上高も前年比約20%増と好調なペースで進捗している。従来は外注していたECの着用画像を自社スタッフ撮影に切り替えるなど、発信面の努力が実っている。ブランド運営を統括する野口麻衣子・TSI第1ディビジョン長は「ブランドのキャラクターの輪郭がはっきりして、お客さまにも伝わるようになってきた」と話す。

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「タサキ」がフィオナ・クルーガーと導いたアートウオッチの新境地 デザインとメカニズムが完璧に融合

 ジュエリーブランドの「タサキ(TASAKI)」は2021年6月、スコットランド出身でスイス・ローザンヌを本拠に活躍する時計デザイナー、フィオナ・クルーガー(Fiona Kruger)との初のコラボレーションウオッチ“プチ スカル”と“カオス”をリリースした。発表当時はコロナ禍で来日さえ叶わなかったがこのほど来日し、「どちらの時計も、私と『タサキ』のファインアート作品。アーティストとして『時計をキャンバスに創作したもの』。世紀を超えても価値がある、どんな時代になっても誰もが共感できるモノづくりを目指した」という時計について語った。

 彼女は、「2010年ごろに時計のデザインをスタートし、13、14年から製品化している」という。今回の“プチ スカル”と“カオス”は、彼女自身の名を冠したブランドから発売した同名の時計がベースだ。

 「時計をデザインするとき、私はまず『時間とは何か』を考える。そして“プチ スカル”は、子どもの頃に3年間住んでいたメキシコの、死の到来を不幸ではなく幸福としてお祝いするお祭り『死者の日』にインスパイアされたモデル。人間の時間の有限さを象徴する『誰もが逃れられない運命である死』をテーマにした。“カオス”は、時間と共に物質がランダムに拡散していくという物理学の大原則である『エントロピー増大の法則』をテーマにした」という。

 「タサキ」とのコラボレーションでも、2つの基本テーマはまったく変わらない。だが、自身の作品とはまったく違った、よりアヴァンギャルドでインパクトがあり、エッジの効いたアート作品となった。

 同じテーマで、なぜこんなことが実現できたのか?いちばんの理由は、パールジュエラーから始まった「タサキ」を象徴する特別な素材、マザー・オブ・パール(MOP)を文字盤に採用したからだ。

 「MOPは『タサキ』のアイコンで、私とブランドをつなぐ意味もある特別な素材。『タサキ』はどこよりもデザイナーの意向を尊重してくれる、クリエイティブで先鋭的、常識にとらわれないメゾンだった。そこでMOPを美しくて光を反射する、生命を感じさせる特別な素材と捉え、どうしたら特別な魅力を備えたものにできるか試行錯誤を重ねた。MOPには『お嬢さまのためのクラシカルでお行儀の良い素材』というイメージがあるが、私はそんな使い方をしたくなかった。『どうすれば私のファインアートの考え方を時計作りに反映させられるか?』を考え続けた」。

 2つの時計には、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の歴史的な傑作の技法としても知られるデカルク(転写)技法を採用した。具体的にはハーフトーンパターンのスクリーンによるドットやラインの緻密なプリントを、スイス時計業界の文字盤作りのトップクラスに君臨するアルチザン・アーティスト(芸術的なセンスと技術を持つ職人)の手作業でMOPに施した。

 結果、2つの時計の文字盤は斬新なグラフィックパターンによる特別な煌めきを備え、これまで数多くの一流時計メゾンが製造してきたMOP文字盤のモデルとは異次元の「強烈なインパクト」を与えるものになった。特に“プチ スカル”は自動巻きのローターにもMOPによる装飾を加え、そのインパクトはシースルーのケースバックにまで及ぶ。

 さらに2つの時計を「ひと目観たら忘れられない、鮮烈なインパクトのあるファインアート」にしているのが、一流ムーブメントメーカーがこの時計のために開発・製造した機械式ムーブメントと、その魅力を見事に可視化した文字盤やケースのデザインだ。スイスでも、特にアートウオッチのデザインにおいては、「ムーブメントは黒子」として扱われることが多い。しかし「ファインアートとしての時計作り」に取り組むフィオナは、機械式ムーブメントもファインアートの大切な要素と考えて、著名なムーブメントメーカーとゼロから開発。しかもその魅力を積極的に「見せる=魅せる」デザインを追求した。

 「機械式時計のメカニズムは、アルチザン・アーティストの手で作られる文字盤やケースなどと同じくらいに美しいもの。デザインにあたってはどちらの魅力もアピールしたいと考えた」。“プチ スカル”も“カオス”も、文字盤の一部はくり抜かれ、機械式時計の内側のメカニズムは可視化された。たとえば“プチ スカル”の左側の目は時計の動力源である主ゼンマイで、リュウズを使ってゼンマイを巻くたびに動く。さらに右側は時を刻むテンプで、こちらは常に規則正しく動いている。そのためスカルの目は、まるで瞬きをしているよう。“カオス”も、ムーブメントの「動く部分」が可視化されている。

 「ファインアートとしての時計作り」という考えに基づいた独自のアプローチは、ケースのデザインにも貫かれている。「私が作る時計のケースは、ケースであってもケースとしてデザインしていない。絵画におけるフレームのように重要な要素」とフィオナ。彼女のこの言葉を象徴するのが、“プチ スカル”のケースベゼル(外周部)だ。ベゼルはケースの印象を決定付ける要素のひとつ。スポーツウオッチではデザインの力強さに大きく関わる部分であり、あえて幅を広くしたり、特別な素材や加工を採用したりでインパクトを与える。ところがこのモデルのベゼルは、見えないほど薄い。

 「ケースメーカーからは『ベゼルはもっと厚い方が良いのでは?』と言われたが『軽く目立たないデザインに仕上げるには、この薄さでなければ』と、妥協しなかった」。「常に素材とデザインの必然性を自問自答している」と語る彼女は、どこよりも自由なクリエーションを認め、時計作りに積極的な「タサキ」との今後のコラボレーションで、さらに新たな世界を見せてくれるに違いない。

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「マーク ジェイコブス」がアイコンバッグを取りそろえるポップアップを京成百貨店で開催

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は、アイコンバッグを取りそろえるポップアップショップを京成百貨店で開催している。ポップアップでは、“ザ トート バッグ(THE TOTE BAG)”や“ザ スナップショット(THE SNAPSHOT)”“J マーク(J MARC)”などがそろう。期間中、LINE公式アカウントに新規登録した人には、先着でオリジナルキャンディーをプレゼントする。

■「マーク ジェイコブス」ポップアップ
会期:3月21日〜4月5日
場所:京成百貨店 1階 正面口特設会場
住所:茨城県水戸市泉町1丁目 6番1号

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最新のKビューティを体験できる「ノイン」ポップアップイベント ギュテやHappiness楓&MIYUUのトークショーも実施

 化粧品ECプラットフォーム「ノイン(NOIN)」を運営するノインは3月25日から2日間、Kビューティの体験と購入が楽しめるポップアップイベント「Kビューティ フェス」を東京・表参道のRand Omotesandoで開催する。

 イベントには、「ジュライミー(JUL7ME)」「ジャビンドゥソウル(JAVIN DE SEOUL)」「アイビム(IBIM)」「バノバギ(BANOBAGI)」「ハイェジン(HAYEJIN)」「ジヴェルニー(GIVERNY)」「ドクタージー(Dr.G)」「ラネージュ(LANEIGE)」の韓国コスメ8ブランドが参画。アイテムを自由に試せるほか、「ラネージュ」のブランド担当者による商品レビュー&体験会「マジレポ」のオフライン体験会を実施する。体験会は事前抽選で選ばれたユーザーが参加でき、製品を手元で試しながらブランド担当者から直接アイテムの魅力を聞けるプログラムだ。

 また、タレントの大倉士門を司会に迎え、美容クリエイター兼メイクアップアーティストのギュテ(GYUTAE)やHappiness 楓&MIYUUによるトークショーも実施。来場者は自由に観覧することができる。イベントの事前来店予約限定で韓国コスメサンプルプレゼントなども行う。

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「ルイ・ヴィトン」の新シューズコレクション ヒール高5cmの波型アウトソールが特徴

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、シューズコレクション“LV アークライト 2.0・ライン”を発売した。公式オンラインストアで先行し、3月31日からは店舗でも扱う。

 2018年春夏コレクションで登場させた近未来的な“LV アークライト”をさらに進化させたもので、ヒール高5cmのボリュームのある波型アウトソールが特徴だ。

 価格は、ラフィアやレースを用いたスニーカータイプが19万3600〜25万4100円(税込、以下同)、ローファータイプが20万1300円、アンクルブーツタイプが23万6500円。

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「ルイ・ヴィトン」の新シューズコレクション ヒール高5cmの波型アウトソールが特徴

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、シューズコレクション“LV アークライト 2.0・ライン”を発売した。公式オンラインストアで先行し、3月31日からは店舗でも扱う。

 2018年春夏コレクションで登場させた近未来的な“LV アークライト”をさらに進化させたもので、ヒール高5cmのボリュームのある波型アウトソールが特徴だ。

 価格は、ラフィアやレースを用いたスニーカータイプが19万3600〜25万4100円(税込、以下同)、ローファータイプが20万1300円、アンクルブーツタイプが23万6500円。

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ミツハシが日本初の“肌の潤いを維持する玄米”を発売 発表会にはアンバサダーのMattが登場

 ミツハシは3月22日、日本初となる肌の潤いを維持する機能性表示食品の加工玄米“澄 SUMU”の発売を発表し、同日に都内で商品の広報大使に就任したタレントのMattを招いた発表会を行った。

 「澄 SUMU」は、同社が新設した健康米ブランド「コメタ(KOMETA)」の第1弾商品。皮膚の保湿に役立つ成分であるグルコシルセラミドを多く含む品種、“つきあかり”の表面を特殊処理することでグルコシルセラミド高含有を実現した。1日1食分(同商品75g)でグルコシルセラミド1.8mgを摂取でき、肌の潤いの維持が期待できるという。

 この日の発表会に、全身真っ白な衣装で登場したMattは「お米が大好き。お仕事でお米に関わるのが初めてなので、うれしいです」と就任に笑顔。セラミドはサプリによって毎日摂っていると語り、「毎日おいしく食べながらセラミドが摂取できるのは一石二鳥でうれしい。サプリでは飲むのを忘れてしまう時があるけど、お米は毎日食べる。気付いたらセラミドが摂れているのはすごくいいですね」とアピールした。

 商品名には偶然にも、父で元プロ野球選手の桑田真澄氏の「澄」が使用されている。Mattは「炎天下でプレーするのは肌にとても負担がかかる。パパの名前が入っているので、より受け入れて食べてくれそう」といい、「野球選手にも食べてほしい」と呼びかけた。

 また、日々のスキンケアについての質問を受けると、「ケアとメイクで毎日3時間かけます」と告白。「保湿と浸透を良くするためのマッサージとスチーマーを、アロマを嗅ぎながらやります。リラックスしながらやりますね。Mattメイクは時間がかかるので、毎日やっているとストレスになる。だから、アロマを嗅いだり、心を大事にしますね。そうすると、3時間が苦じゃないんです」と紹介した。

 「澄 SUMU」は4月1日から販売を開始する。価格は900gで税抜798円。同社は今後、「コメタ」ブランドからさまざまな商品をリリースしていくという。

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「ホワイトマウンテニアリング」×「ヴァンズ」 アッパーに牛革を用いた大人仕様のスニーカー

 「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」は3月25日、「ヴァンズ(VANS)」とコラボしたスニーカーを発売する。

 「アッパーに牛革を採用し、大人らしい印象に仕上げた」と話し、ステッチワークに用いたブランドの頭文字“W”と“M”も特徴だ。価格は、“オーセンティック44 DX”“クラシックスリッポン”共に1万5400円(税込)。

 「ホワイトマウンテニアリング」の直営店および公式オンランストア、同ブランドの取り扱い店舗で販売する。

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「ゲラン」から母の日限定フレグランスコフレ登場 パリのアーティストとコラボした色鮮やかなデザインボックス

 「ゲラン(GUERLAIN)」は4月1日、母の日限定フレグランスコフレを発売する。今年の限定コフレは、パリ在住のアーティストであるローラ・グルシャニとのコラボレーションによる限定ボックスで登場。25日に公式オンラインブティックでも販売する予定だ。

 母の日限定コフレは全4種で、いずれも自然からインスパイアされた色鮮やかなデザインボックスに入って登場する。“アクア アレゴリア コレクション”で人気の香り“マンダリン バジリック”の日本未発売サイズ・125mLと、同じ香りのミニサイズ、ベルガモットの香りのボディローションがセットになったコフレ“アクア アレゴリア マンダリン バジリック コフレ”(税込1万9800円)、“アクア アレゴリア コレクション”のフローラル ウッディの香り、ネロリア ベチバーと同じ香りのミニサイズ、ベルガモットの香りのボディローションがセットになったコフレ“アクア アレゴリア ネロリア ベチバー コフレ”(税込1万4520円)をラインアップ。

 そのほか、公式オンライン限定として“モン ゲラン”人気のフレグランス現品と同じ香りのミニサイズにボディーローションがセットになったコフレ“モン ゲラン オーデパルファン コフレ”(税込1万5400円)、インドの皇帝シャー・ジャハーンと美しい妃ムムターズ・マハルの情熱的な愛の物語に感銘を受けて誕生した香り・シャリマーをオーデパルファンやボディーローションで堪能できる“シャリマー オーデパルファン コフレ”(税込1万5400円)をそろえる。

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ファミマの「コンビニエンスウェア」が広島東洋カープとコラボ ヘッドバンドやエコリュックなど応援グッズとしても

 ファミリーマートは「コンビニエンスウェア」からプロ野球チーム、広島東洋カープとのコラボアイテムを発売する。ラインアップしたのはラインソックス(600円税込、以下同)、ハンドタオル(700円)、マフラータオル(2000円)、子供用ソックス(1200円)、ヘッドバンド(990円)、エコリュック(3000円)の6種類。広島東洋カープのチームカラーであるレッドを随所に取り入れた。コラボアイテムは、広島県をはじめとする中国地方(山口県の一部店舗除く)のファミリーマート約720店舗で販売している。さらに、広島東洋カープ応援弁当やパンなどを取りそろえるほか、カープ坊やをあしらった「ファミマ カフェ」のカップ、ファミチキ袋も数量限定で展開する。

 「コンビニエンスウェア」は、落合宏理「ファセッタズム(FACETASM)」デザイナーと共同開発するファミリーマートのオリジナルアパレルブランドだ。

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「スタッフスタート」小野里社長が初著書「リアル店舗を救うのは誰か」上梓、働く人の好きの力が世界を変える!?

 店舗スタッフによるコーディネート投稿など、「オンライン接客」を可能にするサービス「スタッフスタート」を展開するバニッシュ・スタンダードの小野里寧晃社長が初の著書「リアル店舗を救うのは誰か ~今すぐ『店舗スタッフ』にECを任せよ~」(日経BP刊)を3月25日に上梓する。ここではその内容を紹介するとともに、小野里社長に、上梓の意図や思いを聞いた。

 書籍は「何もしないバカより、挑戦するバカでありたい」という諧謔的な前書きから始まり、「今、リアル店舗で何が起きているのか」「オンライン接客という『令和の救世主』」「元ギャル男社長が渋谷のストリートで学んだこと」「どうする?リアル店舗 OMO先進企業は何が違うのか」「カリスマ店舗スタッフのオンライン接客術」「『もう1店も潰さない』。リアル店舗の明るい未来」と題した6つの章で構成。「スタッフスタート」の活用事例として、「スリーコインズ」を擁するパルグループホールディングス、「フリークスストア」で知られるデイトナ・インターナショナル、「ザ・ノース・フェイス」を擁するゴールドウイン、ニトリホールディングス、三越伊勢丹、イオンモールのOMO(オンラインとオフラインの融合)施策や、オンライン接客コンテスト「スタッフ・オブ・ザ・イヤー」の上位入賞者を集めた「令和のカリスマ店員」最強名鑑なども盛り込んでいる。

 日本を代表する経営コンサルタントの大前研一ビジネス・ブレークスルー大学学長や設楽洋ビームス社長との対談も実現。大前氏の「『あなた(店舗スタッフ)の努力で人生を変えていける』。これが、バニッシュ・スタンダードの事業の他との一番の違いだし、この観点から事業を組み立てた人は今まで日本にはいない。『怒りと愛』を原点にした、『日本一のビジネスモデル』だ」という分析や、「人軸の経営」を行うビームス設楽社長の「リーダーの一番大事なポイントはモチベーションに火をつけること。経営者の仕事はモチベーションをデザインすることだと言っても過言ではない。スタッフ・オブ・ザ・イヤーはモチベーションをデザインすることにおいて、すごくいいトライアルだと思う」といったコメントも興味深い。

「好きの力」を信じて、人と人がつながり合い、好きなことを続けられる世の中を

 小野里社長は、書籍の上梓に当たり、「僕には伝えたかったことがある。それは『スタッフスタート』のサービスを広めたいとか、そういう小さいことじゃない。時代の進化に期待しすぎて、人が人に与える力を忘れてしまうこと。そして、時代の進化を理解しないで、今までと同じ方法でしか人に期待しないこと。そういう状態に危機感を抱いていた。今、企業と顧客、店舗とECは、時代の進化と共に関係値も立ち位置も明らかに変わってきている。それぞれが持つ大切な意義は決して変わっていないけれど、個々に進化して互いの関係は希薄になっている。しかも、この世の関係というのはITで繋がっているみたいな感覚に陥っているんじゃないかって心配になっていた。そんな心配を解決してくれたのが、働く人が持つ「好きの力」だと思う。好きだから働いてくれている店舗スタッフは、顧客やファン、本社の人々との関係値をもっとつなげていく力を持っている。その力を今一度信じて、人と人の時代にもう一度返り咲くべきじゃないか。ビジネスのこととか自分の保身、そういうことばっかりじゃなくて、もっと好きなことをして、もっと好きを応援してあげられる、そんな笑顔が溢れる世界へ。もう一度、人と人の温度がつながり合うような、好きなことを続けられるような、そんな自由な世の中へ一緒に時代を切り拓いていきたいと思い、この本に願いを込めた」と明かす。

 なお、この書籍に執筆協力した筆者としては、「スタッフスタート」は、とても優しさと易しさのあるOMO施策の支援ツールであり、バニッシュ・スタンダードが目指す、「富(収入)とプライドの両面での『店舗スタッフの地位向上』」や、新しい働き方の実現、社会課題に対する解決意欲などに共感。商業施設や街を丸ごとDXする構想や、新しいスタッフ評価「チップ文化」構想、スタッフスタートの一般開放構想、そして、海外展開など、小野里社長が描く未来像に期待したい。

■書籍「「リアル店舗を救うのは誰か ~今すぐ『店舗スタッフ』にECを任せよ~」
著者:小野里寧晃
出版社:日経BP
ページ数:288頁
価格:1870円(税込み)
販売:全国の書店、アマゾン

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「シャネル」が俳優ペネロペ・クルスを時計“J12”の新ミューズに指名

 「シャネル(CHANEL)」は時計“J12(ジェイ トゥエルブ)”のミューズに、スペイン出身の俳優ペネロペ・クルス(Penelope Cruz)を指名した。

 クルスは、4月に公開される新キャンペーン「IT’S ALL ABOUT SECONDS」に登場する。同キャンペーンにはクルスのほか、オーストラリア出身の俳優マーゴット・ロビー(Margot Robbie)、米国出身の俳優アリ・マッグロー(Ali MacGraw)、中国出身の俳優ジョウ・シュン(周迅、Zhou Xun)ら、別の“J12”ミューズも出演する。4人が互いの人生における決定的瞬間について12の質問をし、12の回答をする内容だという。

 ミューズらは、33mm径の“J12”を着用する。同モデルは、「シャネル」が一部株式を保有するスイスの時計部品メーカー、ケニッシ(KENISSI)製の自動巻きムーブメント“キャリバー 12.2”を搭載したものだ。

 クルスは、2018年から「シャネル」のアンバサダーを務める。

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MVP大谷翔平が掲げたWBC優勝トロフィーは「ティファニー」製

 「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2023」の決勝戦が3月21日(日本時間22日)、米国フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われ、日本代表が米国代表を3対2で下して優勝した。日本の優勝は、連覇した09年の第2回大会以来3度目。

 日本代表が掲げたトロフィーは「ティファニー(TIFFANY & CO.)」製で、同ブランドは第1回大会から製作を担当している。同ブランドの工房で「4カ月半かけて命を吹き込まれたもの」で、素材はスターリングシルバー。そこに24金のアクセントをあしらう。高さは約60cmで、重さは約11kgだ。

 MVPを受賞した大谷翔平選手が重さにびっくりしていたり、トロフィーを手にした栗山英樹監督がよろけそうになったりしていたのが印象的だった。

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「フィラ」×BE:FIRSTのコラボアイテム第2弾をライトオンが発売 購入毎にもらえる限定ノベルティー付き

 ライトオンは、スポーツウエアブランド「フィラ(FILA)」と7人組ダンス&ボーカルグループ、BE:FIRST(ビーファースト)のコラボアイテム第二弾を3月30日に発売する。アパレルは半袖Tシャツ(6490円税込、以下同)とショートパンツ(1万780円)、パンツ(1万1880円)などをラインアップする。そのほか、キャップ(4950円)やハット(5390円)、トートバッグ(8690円)などの雑貨も用意する。アイテムは、ライトオン 公式オンラインストアと一部店舗で取り扱う。公式オンラインストアでは、3月30日10時から商品の販売を開始する。

 また、コラボアイテムを購入毎に限定のノベルティーをセットにする。アパレルアイテムを購入した人にはストラップホルダー(7種類の中からランダムで1点)を、キャップまたはハットを購入した人にはマスキングテープ(2本セット)を、トートバッグを購入した人にはリールチェーン&ステッカー(7種類の中からランダムで1点)をプレゼントする。ただし、店頭ではアパレルを一人2点まで、グッズを一人1点までと購入制限を設ける。

 BE:FIRSTは、SKY-HI率いるBMSGに所属する7人組ダンス&ボーカルグループ。メンバーそれぞれが歌やダンス、ラップに対して高いクオリティーとポテンシャルを持っており、七者七様の個性を武器にファンを増やしている。

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「ジーユー」が「コジマプロダクション」とコラボ 3月24日に日本発売のアイテムをアートディレクターがNYで語る

 「ジーユー(GU)」は3月17日、世界的ゲームクリエイターの小島秀夫率いる「コジマプロダクション」とコラボレーションし、4型の商品をアメリカのニューヨーク、ソーホーの店舗で発売した。日本では3月24日、全国の「ジーユー」で全5型を発売する。

 今回のコラボレーションは第二弾だが、ソーホー ニューヨーク店での販売は初めて。本コレクションの商品監修を担当したコジマプロダクションの新川洋司アートディレクターが来店し、ライブペインティングを行ったこともあり、販売初日は開店前から行列ができた。

 「コジマプロアクション」は、19年にリリースをしたプレイステーション4の「デス・ストランディング」をはじめ、22年末にはプレイステーション5向けに最新作「デス・ストランディング2」の制作を発表したゲームクリエイター集団。今回のコラボレーションでは同社のシンボルキャラクター“ルーデンス”をモチーフにしたTシャツ($29.9、約3400円)やシャツ($39.9、約5200円)、ボトムス($49.9、約6500円)などの4型を販売している。

新川洋司アートディレクターに直撃!
「ゲームキャラクターを描くイメージ」

WWDJAPAN(以下、WWD):今回のコレクションのインスピレーション源は?

新川洋司(以下、新川):アルチザン的な、少し崩したようなデザインが好き。自分が着たいと思うものと同時に、みんなに着てもらいたいものをデザイン画に落とし込んだ。アパレルのデザインというよりは、ゲームのキャラクターをイメージしてデザイン画を描いた。

WWD:一番こだわったポイントは?

新川:「ジーユー」が「なんでもやりますよ!」と言ってくれたので、ルーデンスのディテールを落とし込むなど、難しいものを作った(笑)。シャツの胸の丸いデザインもルーデンスから。コレクションを着ると、キャラクターになれる。仕上がりも良く、「この値段で、ここまで出来るんだ」いう感想。

WWD:どういう人たちに着てもらいたい?

新川:ゲームのファンはもちろん、それ以外の人たちにも着てもらいたい。ニューヨークの街を歩くまでは想像がつきにくかったが、街を歩いている人たちを見て、「今回の商品が似合いそうだな」と思った。ゲームの中には色々な人種が出てくる。コラボレーションした商品も、色々な人種の方達に着てもらいたい。

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「ジーユー」が「コジマプロダクション」とコラボ 3月24日に日本発売のアイテムをアートディレクターがNYで語る

 「ジーユー(GU)」は3月17日、世界的ゲームクリエイターの小島秀夫率いる「コジマプロダクション」とコラボレーションし、4型の商品をアメリカのニューヨーク、ソーホーの店舗で発売した。日本では3月24日、全国の「ジーユー」で全5型を発売する。

 今回のコラボレーションは第二弾だが、ソーホー ニューヨーク店での販売は初めて。本コレクションの商品監修を担当したコジマプロダクションの新川洋司アートディレクターが来店し、ライブペインティングを行ったこともあり、販売初日は開店前から行列ができた。

 「コジマプロアクション」は、19年にリリースをしたプレイステーション4の「デス・ストランディング」をはじめ、22年末にはプレイステーション5向けに最新作「デス・ストランディング2」の制作を発表したゲームクリエイター集団。今回のコラボレーションでは同社のシンボルキャラクター“ルーデンス”をモチーフにしたTシャツ($29.9、約3400円)やシャツ($39.9、約5200円)、ボトムス($49.9、約6500円)などの4型を販売している。

新川洋司アートディレクターに直撃!
「ゲームキャラクターを描くイメージ」

WWDJAPAN(以下、WWD):今回のコレクションのインスピレーション源は?

新川洋司(以下、新川):アルチザン的な、少し崩したようなデザインが好き。自分が着たいと思うものと同時に、みんなに着てもらいたいものをデザイン画に落とし込んだ。アパレルのデザインというよりは、ゲームのキャラクターをイメージしてデザイン画を描いた。

WWD:一番こだわったポイントは?

新川:「ジーユー」が「なんでもやりますよ!」と言ってくれたので、ルーデンスのディテールを落とし込むなど、難しいものを作った(笑)。シャツの胸の丸いデザインもルーデンスから。コレクションを着ると、キャラクターになれる。仕上がりも良く、「この値段で、ここまで出来るんだ」いう感想。

WWD:どういう人たちに着てもらいたい?

新川:ゲームのファンはもちろん、それ以外の人たちにも着てもらいたい。ニューヨークの街を歩くまでは想像がつきにくかったが、街を歩いている人たちを見て、「今回の商品が似合いそうだな」と思った。ゲームの中には色々な人種が出てくる。コラボレーションした商品も、色々な人種の方達に着てもらいたい。

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「オフ-ホワイト」がシグネチャースニーカー“アウト オブ オフィス”の新作を発表

 「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」は、ブランドのシグネチャースニーカー“アウト オブ オフィス(OUT OF OFFICE)”の新作を発表した。ブランドの公式サイトと直営店、一部取扱店舗で5月から7月の間に発売予定だ。

 “アウト オブ オフィス”は、2021年に急逝した故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)がデザインし、「オフ-ホワイト」20-21年秋冬メンズ・コレクションのランウエイで披露された1足。コロナ禍における“在宅勤務のためオフィスから出る”という概念に着想して名付けられ、1980年代後半から90年代前半のスポーツシーンを彷ふつとさせるロートップのシルエットとカラーリング、そしてアッパーサイドのアローロゴをモチーフとしたあしらいが特徴だ。

 今回は、2020年のデビュー以来初めての新作で、メンズとウィメンズの複数のカラーを用意。さらに、新型としてミッドトップのモデルも加わる。

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「ギャップ」がキッズ向けの職業体験イベント 銀座旗艦店やアウトレット店など39店舗で開催

 「ギャップ(GAP)」は3月31日〜4月2日、キッズ向け職業体験イベント「ブラナンクラブ キャリアデー(Brannan Club Career Day)」を開催する。対象年齢は、3〜10歳。

 同イベントは、子どもたちが「ギャップ」のスタッフとして仕事を体験できる内容で、来店客に対してコーディネートの提案やレジ打ちなどの接客を行う。仕事やサービスを実際に体験することで、洋服を選ぶ楽しさや新しいことにチャレンジする驚きと発見を提供する。終了後には、修了証を贈呈する予定だ。

 応募はLINE公式アカウントからすでに始まっており、各開催日の前日18時まで先着順で受け付けている。応募条件は、ギャップ公式のキッズクラブ「ブラナンクラブ」(対象年齢:0〜12歳)会員であり、当日の保護者同伴が可能であること。

 対象店舗は以下39店舗で予定。

 ギャップフラッグシップ銀座、新宿フラッグス店、自由が丘MAST店、たまプラーザ テラス店、上野マルイ店、丸井錦糸町店、グランツリー武蔵小杉店、ららぽーと豊洲店、玉川高島屋SC店、吉祥寺店、グランドデュオ立川店、ららぽーと立川立飛店、ららぽーと東京ベイ店、ファクトリーストア ステラタウン大宮店、ダイエー大宮店、町田東急ツインズ ウエスト店、千歳アウトレットモール・レラ店、トナリエキュートつくば店、トキハわさだタウン店、泉北パンジョ店、ファクトリーストア イオンモール千葉ニュータウン店、イオンモール名古屋ドーム店、ららぽーと富士見店、ららぽーと名古屋みなとアクルス店、ららぽーと愛知東郷店、ららぽーと横浜店、ランドマークプラザ店、ららぽーと海老名店、ファクトリーストア イオンモール都城駅前店、京急上大岡店、心斎橋店、ららぽーと甲子園店、イオンモール岡崎店、神戸ハーバーランド ウミエ店、イオンタウン防府店(アウトレット)、ファクトリーストア イオン南風原店、高松店、パークプレイス大分店、キャナルシティ博多店

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「ギャップ」がキッズ向けの職業体験イベント 銀座旗艦店やアウトレット店など39店舗で開催

 「ギャップ(GAP)」は3月31日〜4月2日、キッズ向け職業体験イベント「ブラナンクラブ キャリアデー(Brannan Club Career Day)」を開催する。対象年齢は、3〜10歳。

 同イベントは、子どもたちが「ギャップ」のスタッフとして仕事を体験できる内容で、来店客に対してコーディネートの提案やレジ打ちなどの接客を行う。仕事やサービスを実際に体験することで、洋服を選ぶ楽しさや新しいことにチャレンジする驚きと発見を提供する。終了後には、修了証を贈呈する予定だ。

 応募はLINE公式アカウントからすでに始まっており、各開催日の前日18時まで先着順で受け付けている。応募条件は、ギャップ公式のキッズクラブ「ブラナンクラブ」(対象年齢:0〜12歳)会員であり、当日の保護者同伴が可能であること。

 対象店舗は以下39店舗で予定。

 ギャップフラッグシップ銀座、新宿フラッグス店、自由が丘MAST店、たまプラーザ テラス店、上野マルイ店、丸井錦糸町店、グランツリー武蔵小杉店、ららぽーと豊洲店、玉川高島屋SC店、吉祥寺店、グランドデュオ立川店、ららぽーと立川立飛店、ららぽーと東京ベイ店、ファクトリーストア ステラタウン大宮店、ダイエー大宮店、町田東急ツインズ ウエスト店、千歳アウトレットモール・レラ店、トナリエキュートつくば店、トキハわさだタウン店、泉北パンジョ店、ファクトリーストア イオンモール千葉ニュータウン店、イオンモール名古屋ドーム店、ららぽーと富士見店、ららぽーと名古屋みなとアクルス店、ららぽーと愛知東郷店、ららぽーと横浜店、ランドマークプラザ店、ららぽーと海老名店、ファクトリーストア イオンモール都城駅前店、京急上大岡店、心斎橋店、ららぽーと甲子園店、イオンモール岡崎店、神戸ハーバーランド ウミエ店、イオンタウン防府店(アウトレット)、ファクトリーストア イオン南風原店、高松店、パークプレイス大分店、キャナルシティ博多店

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ロゴやフーディーがパリコレから消えた理由は?「今週の特集お届け隊」2023年3月20日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2023年3月20日号からの抜粋です)

村上:今季のパリコレは、「パワーショルダーを基調としたテーラード」「オープンバックのミニマルなドレス」「ピンヒール」など、脱ストリートが鮮明ですね。本当にロゴやグラフィティを前面に押し出した、キャッチーなインスタ映えスタイルが減りました。こうした変化の源泉は、どこにあるんでしょう?

藪野:先のメンズ・コレクションでも見え始めていましたが、デザイナーのマインドは、SNSでのバズやトレンドを作るよりも、服作りの本質に向き合い、改めて美しいものを生み出すというところに変化しているように感じました。原点や歩みを振り返るブランドも多かったですね。一方で、ショーに来場するセレブ合戦は加熱していましたが、これはデザイナーの意向ではなく、ブランドの戦略というところが大きそうです。

村上:以前、有名なデザイナーと交際していた方から、「常々デザイナーは社会を鑑みてコレクションを生み出しているのに、マーケティングになると刹那的なコラボなどが前面に押し出されて陳腐化してしまう。デザイナーは、ずっと悩んでいた」という言葉を思い出すシーズンでした。確かに裾野を広げるという意味においては、セレブ戦略も必要だと思います。でも、刹那的に消費されるだけの事象としてしか語られなくなってしまうのは、危惧すべきこと。改めて業界全体が団結し、本質的な魅力を発信すべきタイミングだと感じますね。

藪野:まさに!そういう意味で、今シーズンは服と着る人の関係に着目して“服への愛”を表現した「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」や、6歳の頃にテーラーでパンツを仕立てたという原体験や服の本質を見つめ直したデムナの「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が、とても輝いて見えました。

村上:メンズ同様に世界観を見せつけた「サンローラン(SAINT LAURENT)」、スーツ作りに定評のある「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」含めて、ライバルのLVMHに比べて服作りに重きを置いている印象のケリングブランドはいずれも魅力的でしたね。個人的なベストは「ヴァレンティノ(VALENTINO)」。値段はともかく、普遍的なスタイルをストリートにスタイリングして若い世代に継承するという、最近のメゾンの方向性がとても明快でした。

藪野:やはり服好きとしては、丁寧に作られた美しい服が心に響きますね。改めて“何を伝えるか”を考えさせられたシーズンでもありました。

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ロゴやフーディーがパリコレから消えた理由は?「今週の特集お届け隊」2023年3月20日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2023年3月20日号からの抜粋です)

村上:今季のパリコレは、「パワーショルダーを基調としたテーラード」「オープンバックのミニマルなドレス」「ピンヒール」など、脱ストリートが鮮明ですね。本当にロゴやグラフィティを前面に押し出した、キャッチーなインスタ映えスタイルが減りました。こうした変化の源泉は、どこにあるんでしょう?

藪野:先のメンズ・コレクションでも見え始めていましたが、デザイナーのマインドは、SNSでのバズやトレンドを作るよりも、服作りの本質に向き合い、改めて美しいものを生み出すというところに変化しているように感じました。原点や歩みを振り返るブランドも多かったですね。一方で、ショーに来場するセレブ合戦は加熱していましたが、これはデザイナーの意向ではなく、ブランドの戦略というところが大きそうです。

村上:以前、有名なデザイナーと交際していた方から、「常々デザイナーは社会を鑑みてコレクションを生み出しているのに、マーケティングになると刹那的なコラボなどが前面に押し出されて陳腐化してしまう。デザイナーは、ずっと悩んでいた」という言葉を思い出すシーズンでした。確かに裾野を広げるという意味においては、セレブ戦略も必要だと思います。でも、刹那的に消費されるだけの事象としてしか語られなくなってしまうのは、危惧すべきこと。改めて業界全体が団結し、本質的な魅力を発信すべきタイミングだと感じますね。

藪野:まさに!そういう意味で、今シーズンは服と着る人の関係に着目して“服への愛”を表現した「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」や、6歳の頃にテーラーでパンツを仕立てたという原体験や服の本質を見つめ直したデムナの「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が、とても輝いて見えました。

村上:メンズ同様に世界観を見せつけた「サンローラン(SAINT LAURENT)」、スーツ作りに定評のある「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」含めて、ライバルのLVMHに比べて服作りに重きを置いている印象のケリングブランドはいずれも魅力的でしたね。個人的なベストは「ヴァレンティノ(VALENTINO)」。値段はともかく、普遍的なスタイルをストリートにスタイリングして若い世代に継承するという、最近のメゾンの方向性がとても明快でした。

藪野:やはり服好きとしては、丁寧に作られた美しい服が心に響きますね。改めて“何を伝えるか”を考えさせられたシーズンでもありました。

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「ヨウジヤマモト」が装飾で見せる不完全な美と、装飾を削ぎ落として見せるピュアネス

 「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」の2023-24年秋冬コレクションのショー会場は、おなじみのオテル・ドゥ・ヴィル(パリ市庁舎)。山本耀司自身が歌うレナード・コーエン(Leonard Cohen)の「I’m your man」からショーがスタートした。

 序盤に登場したのは、シワシワの端切れ風パッチとダーツや切り替えを駆使した複雑なパターンが印象的なドレスや、いくつもの裁断されたようなパーツを紐でぶら下げたウールコート。そこには、「ヨウジ」ならではの不完全な美を感じる。その後も中心となるのは、アシンメトリーなシルエット。プリーツやドレープ、絡み合うようなベルト状の装飾を取り入れながら、巧みな生地使いで動きを生み出していく。

 そんな黒を主軸にしたコレクションにアクセントとして挿したのは、鮮やかな赤と深みのある紺。ギターを弾く山本の姿を描いた刺しゅうからは糸が垂れ下がり、ジャラジャラと下がるチェーンや安全ピンはパンキッシュなイメージを醸し出す。

 中盤に流れたのは、イエロー・マジック・オーケストラ(Yellow Magic Orchestra、通称 YMO)の名曲「ライディーン」のエレクトリックギターと弦楽器でのアレンジ。これは山本と親交が深く、今年1月に亡くなったメンバーの高橋幸宏を思っての選曲だろう。ランウエイに登場したシャツコートの背中には、山本自身が描いたスーツをまとう男性のようなデッサンがのせられていた。関係はないというが、そこに高橋やYMOの姿を重ねずにはいられなかった。

 そして、山本が1991年に発表したCDアルバムの収録曲「心のそばの胃のあたり」の哀愁感漂うしっとりとした歌声が響く終盤に向かって、装飾的な要素は削ぎ落とされていく。印象的なのは、胸元や袖口に飾りボタンやブローチをつけるかのように幾何学的なビーズモチーフや刺しゅうだけあしらった、すっきりとした黒のロングドレス。ラストには、その装飾さえ廃し、巧みな仕立ての技術を際立たせたドレスをまとう二人のモデルが裸足でランウエイに登場。シンプル&ピュアでありながらも「ヨウジ」らしさを感じさせるスタイルでショーを締めくくった。

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「ヨウジヤマモト」が装飾で見せる不完全な美と、装飾を削ぎ落として見せるピュアネス

 「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」の2023-24年秋冬コレクションのショー会場は、おなじみのオテル・ドゥ・ヴィル(パリ市庁舎)。山本耀司自身が歌うレナード・コーエン(Leonard Cohen)の「I’m your man」からショーがスタートした。

 序盤に登場したのは、シワシワの端切れ風パッチとダーツや切り替えを駆使した複雑なパターンが印象的なドレスや、いくつもの裁断されたようなパーツを紐でぶら下げたウールコート。そこには、「ヨウジ」ならではの不完全な美を感じる。その後も中心となるのは、アシンメトリーなシルエット。プリーツやドレープ、絡み合うようなベルト状の装飾を取り入れながら、巧みな生地使いで動きを生み出していく。

 そんな黒を主軸にしたコレクションにアクセントとして挿したのは、鮮やかな赤と深みのある紺。ギターを弾く山本の姿を描いた刺しゅうからは糸が垂れ下がり、ジャラジャラと下がるチェーンや安全ピンはパンキッシュなイメージを醸し出す。

 中盤に流れたのは、イエロー・マジック・オーケストラ(Yellow Magic Orchestra、通称 YMO)の名曲「ライディーン」のエレクトリックギターと弦楽器でのアレンジ。これは山本と親交が深く、今年1月に亡くなったメンバーの高橋幸宏を思っての選曲だろう。ランウエイに登場したシャツコートの背中には、山本自身が描いたスーツをまとう男性のようなデッサンがのせられていた。関係はないというが、そこに高橋やYMOの姿を重ねずにはいられなかった。

 そして、山本が1991年に発表したCDアルバムの収録曲「心のそばの胃のあたり」の哀愁感漂うしっとりとした歌声が響く終盤に向かって、装飾的な要素は削ぎ落とされていく。印象的なのは、胸元や袖口に飾りボタンやブローチをつけるかのように幾何学的なビーズモチーフや刺しゅうだけあしらった、すっきりとした黒のロングドレス。ラストには、その装飾さえ廃し、巧みな仕立ての技術を際立たせたドレスをまとう二人のモデルが裸足でランウエイに登場。シンプル&ピュアでありながらも「ヨウジ」らしさを感じさせるスタイルでショーを締めくくった。

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「G-SHOCK」が三好良の「エブリワン」とコラボ シンプルを極めた黒紺白のセットボックス

 タフネスウオッチの象徴「G-SHOCK」が、三好良氏による新ショップ「エブリワン(everyone)」とコラボし、“GAE-2100EV”を発売する。三好氏はこれまで、セレクトショップ「 1LDK 」のクリエイティブ・ディレクターとして活躍。独自の世界観と流行に左右されないセレクションは、業界内外から好評で、多くのファンに支持されている。独立後、新たに始めた東京・祐天寺のアポイント制ショップ「エブリワン」は、オープンしてわずか2〜3カ月でありながら、既に半年先まで、入店予約で埋まっているという。三好氏のこだわりが詰まった「G-SHOCK」は、シンプルを目指した“コラボらしからぬ”アプローチが新鮮で、黒紺白の3色のベゼルとバンドを付け替えられるというもの。三好氏にインタビューし、コラボモデルの魅力に迫る。

ショップ?ブランド?
「エブリワン」とは何か?

――アポイント制のショップ「エブリワン」とは?

三好良・三好事務所代表(以下、三好):記憶も順序も曖昧なんですけど、“自分に近いもの”を作ろうと思ったところから、毎日やっていた中で生まれたというか。独立したタイミングであったわけではないし、明確なビジョンや狙いがあったわけでもない。祐天寺を選んだのもただこの辺りが好きなだけで、ブランド名も無い状態で洋服を作っていたら、たまたま事務所の近くに物件が空いて、だったら何かやってみようかなと思って始めました。「エブリワン」という名前は、スタイリストの山本康一郎さんに付けてもらったんです。そこからより考えがクリアになっていって、だんだんブランドになっていきました。

――ブランド名を決めた経緯を詳しく教えてください。

三好:名前を付けるのは時間がかかるし、子どもの名前を考えたインパクトが大き過ぎて、それ以上のものが全く出てこなかった。康一郎さんに相談したら、何日かして電話をもらって「エブリワンってどう?」と。ピンと来て、その場で即決しました。もともと、みんなに買ってもらえればいいなとか、みんなが着ているといいなとかとは思っていましたけど、康一郎さんには、何を作っているとかどんなブランドにしたいとか、特に伝えたわけではないんです。だけど、自分のことをよく知ってくれている康一郎さんだからこそ、そういう風に思ってくれたんじゃないかな。「エブリワン」の洋服は着ていてバレないもの。誰かと同じものを着ていても、それぞれ着た人のものになるような服。そんな服を作っているつもりです。

ワードローブは黒、紺、白。
いつものスタイルになじむモデル

――今回のコラボモデルのアプローチもそういう考え方があるんでしょうか?

三好:僕自身の着る洋服が毎日、黒、紺、白のどれか。全身黒の日もあれば紺の日もあるし、たまに黒と紺を合わせて着る日もある。夏の日は白Tで、素材やフィット感が違うものを選んで着ています。スポーツウオッチは時計が主役になりがちだから、そうじゃなく、いつもの自分のスタイルになじむもの。ブランドロゴが載っているものじゃなくて、一見コラボと分かりづらいものを作りたかったというのが、結果的にコンセプトなのかもしれません。服装に合わせて時計を付け替える性格でもないので、ベゼルとバンドをそれぞれ黒、紺、白に替えられるようにすれば、1本で大丈夫だし、やっていくうちに色がミックスされている方が使いやすいことに気付いたので、文字盤は黒ではなく、紺にしました。あとは、ベゼルと文字盤にそれぞれ入っていた“G-SHOCK”のロゴを一つにして、極力シンプルにもしています。さかのぼるとお話をいただいたときには「エブリワン」はまだなかったのですが、今作るとしても同じようなアプローチになると思います。

――ベースになった“GA-2100”のどこに魅力を感じて、どう変えたんですか?

三好:軽さと薄さ、巻いたときのフィット感ですね。ただ、“GA-2100”のインラインモデルも既に完成していて、それでも十分だし、どうやったら自分のスタイルに変えられのか悩みました。だから、ちょっと気になるところを変えただけです。過去にも時計を何度かデザインしたことがあるのですが、洋服と全然違ってすごく難しいんですよ。立体感もあってパーツも複雑なので、どこをどこまで変えられるかのロジックが洋服とは全く異なります。制限されたデザインの中で個性をどう出すかが難しい。一人ではまとまらないだろうと思い、以前、時計をデザインしたときにご一緒したグラフィックデザイナーの上田佑介さんに手伝ってもらいました。

バンドやボックスも特別仕様
細かいこだわりが光る

――バンドには、乗馬で使用される“あぶみ革(馬具の一種で、鞍につり下げる革のひも)”から着想を得て、バンド穴に沿ってアラビア数字を刻印したそうですね。

三好:小さいころから「G-SHOCK」が好きで、よく着けていたので分かるんですが、着け外しを繰り返していると、ベストな穴はどこか、分からなくなっちゃうんですよね。だから、目印があった方がいいなと思って数字を刻印しました。ホットスタンプという熱で圧着して凹凸をつける技術を使っているのですが、「G-SHOCK」は穴の間隔が決まっているので、何度もテストしていただいて、やっと実現しました。

――ボックスも特別仕様です。

三好:もともとのボックスをベースに、百貨店の包装紙をイメージしました。このデザインの延長線上に上田さんもいるというストーリーを見せたかったので、上田さんにイメージを伝えて、グラフィックを手で描いてもらっています。箱の中の緩衝材も、もともとは黒なんです。だけど、今回は白の方が、気分が上がるんじゃないかなと思って変えました。通販で買ったときに、ブランドの名前が書いてあるテープなんかで梱包してあると気分が上がるんですが、それに似た感覚ですかね。既存の完成されたものを変えるなら、それぐらいの細かいところでいいと思います。

――改めて、「G-SHOCK」の魅力は?

三好:世界一タフなこと。子どものころは、わざと高いところから床に落として、壊れないか試したりもしました。もちろん、全然壊れないんですが、それが男心をくすぐるんですよね。

「エブリワン」で先行発売も
販売方法を要チェック!

 1983年の誕生以来、“どこまでも強く”を信念に、構造、素材、機能のあらゆる面からさらなるタフを追い求めてきたカシオ計算機の「G-SHOCK」。今回のコラボモデルには、ベースに、オクタゴン(八角形)をかたどったベゼルと薄型ケースが特徴の“GAE-2100 ”を採用した。文字盤をネイビーとグレーでシンプルに仕上げ、ベゼルとバンドは、ブラック。ネイビーとホワイトの2色が別途付属し、好みのカラーに交換可能だ。バンド穴には、乗馬で使用されるあぶみ革をイメージソースにしたアラビア数字を並べた。定価は税込 3 万800円。 3月25日に「エブリワン」の店舗とECで先行発売し、4月14日にカシオ公式オンラインストアで数量限定発売。なお、カシオでは4月1日13時から4日23時59まで抽選予約を受け付ける。

PHOTO:TAKU MATSUDA
TEXT:YUKI KOIKE
問い合わせ先
カシオ計算機 お客様相談室
0120-088925

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「G-SHOCK」が三好良の「エブリワン」とコラボ シンプルを極めた黒紺白のセットボックス

 タフネスウオッチの象徴「G-SHOCK」が、三好良氏による新ショップ「エブリワン(everyone)」とコラボし、“GAE-2100EV”を発売する。三好氏はこれまで、セレクトショップ「 1LDK 」のクリエイティブ・ディレクターとして活躍。独自の世界観と流行に左右されないセレクションは、業界内外から好評で、多くのファンに支持されている。独立後、新たに始めた東京・祐天寺のアポイント制ショップ「エブリワン」は、オープンしてわずか2〜3カ月でありながら、既に半年先まで、入店予約で埋まっているという。三好氏のこだわりが詰まった「G-SHOCK」は、シンプルを目指した“コラボらしからぬ”アプローチが新鮮で、黒紺白の3色のベゼルとバンドを付け替えられるというもの。三好氏にインタビューし、コラボモデルの魅力に迫る。

ショップ?ブランド?
「エブリワン」とは何か?

――アポイント制のショップ「エブリワン」とは?

三好良・三好事務所代表(以下、三好):記憶も順序も曖昧なんですけど、“自分に近いもの”を作ろうと思ったところから、毎日やっていた中で生まれたというか。独立したタイミングであったわけではないし、明確なビジョンや狙いがあったわけでもない。祐天寺を選んだのもただこの辺りが好きなだけで、ブランド名も無い状態で洋服を作っていたら、たまたま事務所の近くに物件が空いて、だったら何かやってみようかなと思って始めました。「エブリワン」という名前は、スタイリストの山本康一郎さんに付けてもらったんです。そこからより考えがクリアになっていって、だんだんブランドになっていきました。

――ブランド名を決めた経緯を詳しく教えてください。

三好:名前を付けるのは時間がかかるし、子どもの名前を考えたインパクトが大き過ぎて、それ以上のものが全く出てこなかった。康一郎さんに相談したら、何日かして電話をもらって「エブリワンってどう?」と。ピンと来て、その場で即決しました。もともと、みんなに買ってもらえればいいなとか、みんなが着ているといいなとかとは思っていましたけど、康一郎さんには、何を作っているとかどんなブランドにしたいとか、特に伝えたわけではないんです。だけど、自分のことをよく知ってくれている康一郎さんだからこそ、そういう風に思ってくれたんじゃないかな。「エブリワン」の洋服は着ていてバレないもの。誰かと同じものを着ていても、それぞれ着た人のものになるような服。そんな服を作っているつもりです。

ワードローブは黒、紺、白。
いつものスタイルになじむモデル

――今回のコラボモデルのアプローチもそういう考え方があるんでしょうか?

三好:僕自身の着る洋服が毎日、黒、紺、白のどれか。全身黒の日もあれば紺の日もあるし、たまに黒と紺を合わせて着る日もある。夏の日は白Tで、素材やフィット感が違うものを選んで着ています。スポーツウオッチは時計が主役になりがちだから、そうじゃなく、いつもの自分のスタイルになじむもの。ブランドロゴが載っているものじゃなくて、一見コラボと分かりづらいものを作りたかったというのが、結果的にコンセプトなのかもしれません。服装に合わせて時計を付け替える性格でもないので、ベゼルとバンドをそれぞれ黒、紺、白に替えられるようにすれば、1本で大丈夫だし、やっていくうちに色がミックスされている方が使いやすいことに気付いたので、文字盤は黒ではなく、紺にしました。あとは、ベゼルと文字盤にそれぞれ入っていた“G-SHOCK”のロゴを一つにして、極力シンプルにもしています。さかのぼるとお話をいただいたときには「エブリワン」はまだなかったのですが、今作るとしても同じようなアプローチになると思います。

――ベースになった“GA-2100”のどこに魅力を感じて、どう変えたんですか?

三好:軽さと薄さ、巻いたときのフィット感ですね。ただ、“GA-2100”のインラインモデルも既に完成していて、それでも十分だし、どうやったら自分のスタイルに変えられのか悩みました。だから、ちょっと気になるところを変えただけです。過去にも時計を何度かデザインしたことがあるのですが、洋服と全然違ってすごく難しいんですよ。立体感もあってパーツも複雑なので、どこをどこまで変えられるかのロジックが洋服とは全く異なります。制限されたデザインの中で個性をどう出すかが難しい。一人ではまとまらないだろうと思い、以前、時計をデザインしたときにご一緒したグラフィックデザイナーの上田佑介さんに手伝ってもらいました。

バンドやボックスも特別仕様
細かいこだわりが光る

――バンドには、乗馬で使用される“あぶみ革(馬具の一種で、鞍につり下げる革のひも)”から着想を得て、バンド穴に沿ってアラビア数字を刻印したそうですね。

三好:小さいころから「G-SHOCK」が好きで、よく着けていたので分かるんですが、着け外しを繰り返していると、ベストな穴はどこか、分からなくなっちゃうんですよね。だから、目印があった方がいいなと思って数字を刻印しました。ホットスタンプという熱で圧着して凹凸をつける技術を使っているのですが、「G-SHOCK」は穴の間隔が決まっているので、何度もテストしていただいて、やっと実現しました。

――ボックスも特別仕様です。

三好:もともとのボックスをベースに、百貨店の包装紙をイメージしました。このデザインの延長線上に上田さんもいるというストーリーを見せたかったので、上田さんにイメージを伝えて、グラフィックを手で描いてもらっています。箱の中の緩衝材も、もともとは黒なんです。だけど、今回は白の方が、気分が上がるんじゃないかなと思って変えました。通販で買ったときに、ブランドの名前が書いてあるテープなんかで梱包してあると気分が上がるんですが、それに似た感覚ですかね。既存の完成されたものを変えるなら、それぐらいの細かいところでいいと思います。

――改めて、「G-SHOCK」の魅力は?

三好:世界一タフなこと。子どものころは、わざと高いところから床に落として、壊れないか試したりもしました。もちろん、全然壊れないんですが、それが男心をくすぐるんですよね。

「エブリワン」で先行発売も
販売方法を要チェック!

 1983年の誕生以来、“どこまでも強く”を信念に、構造、素材、機能のあらゆる面からさらなるタフを追い求めてきたカシオ計算機の「G-SHOCK」。今回のコラボモデルには、ベースに、オクタゴン(八角形)をかたどったベゼルと薄型ケースが特徴の“GAE-2100 ”を採用した。文字盤をネイビーとグレーでシンプルに仕上げ、ベゼルとバンドは、ブラック。ネイビーとホワイトの2色が別途付属し、好みのカラーに交換可能だ。バンド穴には、乗馬で使用されるあぶみ革をイメージソースにしたアラビア数字を並べた。定価は税込 3 万800円。 3月25日に「エブリワン」の店舗とECで先行発売し、4月14日にカシオ公式オンラインストアで数量限定発売。なお、カシオでは4月1日13時から4日23時59まで抽選予約を受け付ける。

PHOTO:TAKU MATSUDA
TEXT:YUKI KOIKE
問い合わせ先
カシオ計算機 お客様相談室
0120-088925

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「ホソオ」の東京初ショールーム兼ストアが東京ミッドタウン八重洲にオープン

 細尾はこのほど、自社テキスタイルブランド「ホソオ(HOSOO)」の東京初のショールーム兼ストアを東京ミッドタウン八重洲にオープンした。

 京都の旗艦店とミラノのショールームに続いて三店舗目となる「ホソオ トウキョウ」は、東京ミッドタウン八重洲1階のエントランスに位置する。

 店舗デザインは京都店同様ホソオ アーキテクチャーが手がけた。天井高4メートルに及ぶ窓から自然光が降り注ぐ店内には、200種類以上のテキスタイルコレクションが陳列する。このテキスタイルセラーには6パターンの空間照明が用意されており、さまざまな環境でのテキスタイルの見え方がシミュレーションできる。店頭では、西陣織の伝統的な素材である箔を用いたアートピースや、セラーから好みの生地を選んでオーガーできるテキスタイルアート、オリジナルの家具の生地のオーダーも可能だ。

 オープンを記念し、限定のスリープウェアも発売。最上級の絹糸で織り上げたシルク100%の生地を2022年収穫のニホンムラサキで染め上げたセットアップを展開する(3サイズ、各17万6000円)。細尾は、奈良・平安時代から貴族階級を中心に実践されている自然染色や植物染めの研究を行う「古代染色研究所」を展開している。22年には、京都・丹波に古代染色植物の農園を、23年にはその横に古代染色工房を開設し、ニホンムラサキをはじめとする古代染色植物の栽培と染色を一貫して自社で行っている。

 なお、東京ミッドタウン八重洲正面入り口に飾られている高さ11メートル、幅7.5メートルアート作品は、細尾の西陣織とFRP(繊維強化プラスチック)、LEDビジョンを組み合わせたものだ。

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韓国コスメ「ヒンス」から日本限定のフレグランスが登場 シルキーで心地よいチューベローズの香り

 韓国コスメ「ヒンス(HINCE)」は4月7日、日本限定のフレグランス“ザ・チューベローズ”を発売する。“青山の町”がインスピレーションで、その洗練された都会的な雰囲気を香りで表現。トップノートはさわやかなシトラス、メーンのチューベローズの香りはホワイトフローラルで、ウッディ、スパイシーなど他の香料と組み合わさり、ジェンダーレスな香りを演出する。ベースのガイアックウッドやムスクがスモーキーなニュアンスとシックな印象をプラスしている。

 発売に先駆け「ヒンス」は3月29〜4月4日、伊勢丹新宿本店でポップアップショップを開催し、“ザ・チューベローズ”を先行販売する。会場では、商品を自由に試すことができるほか、フレグランスのイメージカラーで彩られたフォトゾーンを設置し、シルキーで心地よいチューベローズの香りに包まれ撮影することができる。“ザ・チューベローズ”コレクションの税込価格は、オードゥ パルファムが7150円(50mL)、センティド ハンドバームが2420円、オードゥパルファムとハンドバームのセットが8415円。オードゥ パルファムまたは、オードゥ パルファムとハンドバームのセットを購入するとオリジナルポーチをプレゼントする。

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韓国コスメ「ヒンス」から日本限定のフレグランスが登場 シルキーで心地よいチューベローズの香り

 韓国コスメ「ヒンス(HINCE)」は4月7日、日本限定のフレグランス“ザ・チューベローズ”を発売する。“青山の町”がインスピレーションで、その洗練された都会的な雰囲気を香りで表現。トップノートはさわやかなシトラス、メーンのチューベローズの香りはホワイトフローラルで、ウッディ、スパイシーなど他の香料と組み合わさり、ジェンダーレスな香りを演出する。ベースのガイアックウッドやムスクがスモーキーなニュアンスとシックな印象をプラスしている。

 発売に先駆け「ヒンス」は3月29〜4月4日、伊勢丹新宿本店でポップアップショップを開催し、“ザ・チューベローズ”を先行販売する。会場では、商品を自由に試すことができるほか、フレグランスのイメージカラーで彩られたフォトゾーンを設置し、シルキーで心地よいチューベローズの香りに包まれ撮影することができる。“ザ・チューベローズ”コレクションの税込価格は、オードゥ パルファムが7150円(50mL)、センティド ハンドバームが2420円、オードゥパルファムとハンドバームのセットが8415円。オードゥ パルファムまたは、オードゥ パルファムとハンドバームのセットを購入するとオリジナルポーチをプレゼントする。

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ヒット本著者に聞く パーパス思考が重要な理由

 企業は「何のために存在するのか、社会においてどのような責任を果たすのか」というパーパス(社会的存在意義)が問われ始めている。しかし、「パーパス」は抽象的な言葉ゆえ、その本質や採り入れ方を理解するのは簡単ではない。そこで、『パーパス 「意義化」する経済とその先』(NewsPicksパブリッシング)共著者でビジネスデザイナーの岩嵜博論・武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科教授にパーパス思考をビジネスに取り入れる利点について聞いた。

WWD:パーパスとビジョンとの違いは、またパーパスの再定義によって企業にもたらせる利点とは?

岩嵜博論・教授(以下、岩嵜):パーパスが企業活動の中心にあると、何のためにこの活動をしているかが明確にシェアできるので、ステークホルダーをはじめとしたさまざまな人たちと領域横断でコラボレーションしていくときに進めやすくなる。ビジョン、ミッションとパーパスの違いを船に例えると、ビジョン、ミッションは企業がなりたい姿を一方的に示しているので、船はその企業しか入らないサイズの「小さな船」、パーパスは企業がけん引する「大きな船」で、提唱する企業だけでなく、あるべき世界に共感する多くのステークホルダーが乗ることができるもの。企業は多くの共感を集める大きな船をステークホルダーと共同でつくり、実現に向けて協働していくことになる。そういう時代が到来しつつある。

WWD:確かに、何のためにやっているのかがわからないと気持ちがぐらつき、いい仕事に繋がらない。

岩嵜:「何のため」が明確でパワフルだとステークホルダーはそのために自立的、自発的に動くことができるようになる。そうなると自分ごと化できるようになる。組織論的にもパーパスを定義することは強味になる。

WWD:アパレル企業の中ではパタゴニア(PATAGONIA)がパーパスを明確にして成功していると感じる。2019年に企業理念(パーパス)を「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」と変えてから、さまざまなプロジェクトがスピード感を持って形になっている。各部署の現場のスタッフがそれぞれの持ち場で何ができるかを考え、それを実現するために組織全体で支援しているように見える。

岩嵜:ステークホルダーには、顧客はもちろん従業員やサプライヤー、株主や地域の人なども挙げられパーパスは、それらの意識をつなげる力がある。

「とにかく実行すること。小さくても実行を重ねることが重要」

 

WWD:ファッション企業が、突然明確でパワフルなパーパスを掲げるのはイメージやビジネスモデルなどさまざまなしがらみがあって難しい側面もある。

岩嵜:ビジョン、ミッションの時代と大きく違うのは掲げて終わり、表面的なところを飾って終わりではなく、実行することが大事だということ。小さくても実行を重ねていくことが重要になる。大きな企業であれば、新しい事業やブランドを作って実行していくことが大切になる。例えば「無印良品」は、店舗の大改革を進めていて“地域土着化”した店舗も増えている。当たり前だったチェーンオペレーションを否定し、その方法を乗り越えて、地域課題を解決する地域密着型の店を作ることに舵を切っている。全ての店舗を変えるのは難しいが、着実にそういう店を増やしている。小さく始めたことがうまくいけば応用していくことができる。

 そもそもアパレル企業は、ビジネスモデル自体も考え直さなければいけないだろう。回収やリセール、リペアなどを行うことが求められるだろう。長期的に見ると、いいものをリペアしながら長く着る方向に向かうと思うから。ここ数十年が異常だった。異常な大量生産・大量消費の無責任な数十年に生活者が気付き始め、若い人を中心に心理的な負担を持ち始めている。それに対してどう備えるか。パタゴニアは、かなり前からリペアを行っており、巨大なリペア工場がある。そうした実績から回収やリセールも行っているが、こうした事業が儲かっているのか、と疑問には思う。

WWD:パタゴニアはリペアやリセールだけでは黒字化できていないと聞いたことがある。パーパス経営が成功していると感じるアパレル企業とその理由は?

岩嵜:わかりやすいのはいろんな面でパタゴニアだろう。修理工場を作り、バリューチェーンを見直し、結果として利益率が高いビジネスができている。売価をキープして直販化も進めており、ここ10年で卸売りを相当止めて直販化している。ECも強化していて、独特のウェブデザインだが、メディアECも早くから始めている。会員に送るダイレクトメールはプロダクトにフォーカスしたものではなく、いいコピーとビジュアルが付いたストーリー。そんなことができる企業はあまりないし、相当考えられていると思う。パーパスを掲げるだけでなく、バリューチェーン、コミュニケーション、セールス全てを見直し、一気通貫したパーパス的アプローチが整っている。

 ナイキ(NIKE)もパタゴニアと似ていて、成長ドライブがパーパス思考とデジタルトランスフォーメーションで、うまくいっていると感じる。著名アナリストのベネディクト・エバンスの最近のレポートでも、2010年の直販比率は10%弱だったのが今や約40%に伸びているとあった。彼らの成長を支えているのが直販。デジタル顧客データを駆使して直販率を上げているように見える。

 新興ブランドのスニーカー「オン(ON)」もパーパスドリブンとデジタルトランスフォーメーションで奏功している。

 ビジネスの本質はパーパス思考×デジタルだろう。パーパスを掲げるだけでは既存ブランドと同じかもしれない。顧客と直接つながるルートを持つことと、ビジネスそのものの変革をセットにすることで効果を発揮する。

アパレル産業はどこに進むべきか

WWD:アパレル産業をどう見ているか。

岩嵜:バリューチェーンをどう再構築するか、そして、どう新しいビジネスを作るかが重要になる。アパレルは買う前も買った後もブラックボックスが多すぎる。どこから来て、捨てた後どうなるのかが分からない。ブラックボックスを透明化することは必要だろう。ビジネス全体を変革して、その際に領域横断も必要になる。重要なポイントは包括的に見ること。学生によく「鳥の目、虫の目」と伝えているが、「虫の目」でディテールを見て、「鳥の目」になって全体を見る。個々のディテールがどうあるべきか、全体はどうなっているか。時間軸も超越する必要があり、過去、現在、未来がどうあるべきかを数十年単位で見るような包括的な視点が理想だ。

 アパレルは外圧も大きく変革の機運がある。そして、実は変革しやすい産業ではないかとも思う。もちろん設備投資は必要だが、作っているものがライトウエイトだから、他の産業に比べると恵まれていると感じる。やろうと思えば、戦略がそこにあれば変革できるのではないか。アパレルビジネスが面白いのは外圧があること。外圧と向き合いポジティブにとらえて、自らを変えるきっかけにすることが大事だと思う。それがこれからのアパレルビジネスの成否を分けるのではないか。

WWD:注目している動向は?

岩嵜:「修理する権利」だ。世界的に注目されていて、アップル(APPLE)も対応せざるを得なくなっているし、自分で修理ができてパーツ交換ができるスマートフォンを提供しているオランダのスタートアップ「フェアフォン(FAIRPHONE)」は、着実に売り上げが伸びているし、先日4900万ユーロ(約70億円)の資金調達をした。リペアは大事になるだろう。

WWD:アパレルの場合、低価格帯だとリペアサービスを売価に吸収しづらいので事業化するのは難しい。

岩嵜:価格帯を上げて長持ちするモノを作り、リペアを含めて利益を出せるビジネスへの変革が必要になる。その点で自動車産業から学べることは多い。車は購入時に加えて、車検や点検などの費用を消費者は払いメンテナンスしており、結果として長持ちするし、中古車市場もある。中古車市場は早くからDXされていて、オークションはどこからも入札できるようになっている。あるいは、キッチンウエアの「ストウブ」や「ル・クルーゼ」に表れている消費者心理に近いかもしれない。家電も売価を上げている。例えばドライヤーや炊飯器、洗濯機の価格帯は上がっているが、それでも一定数売れている。数字を見たわけではないけれど、おそらく売る数量は減っても売り上げは変わっていないのではないか。

成功のカギはパーパス思考×DX

WWD:リペアやリセールを視野に入れるとして、数十年単位で見られないジレンマを抱える企業も少なくない。

岩嵜:事業の成果をどのスパンで出すかと、事業そのものをどのスパンで考えるかは異なる。事業そのものの過去50年とこれからの50年を考えつつ、単年度で利益をどう出すかも「鳥の目、虫の目」で考えることになる。どのビジネスもそうだが、近視眼的になり過ぎると四半期、単年度予算はクリアできても長期的に見ると負のサイクルに入り、気づいたら抜けられないということが起こる。

WWD:成長と環境や社会課題の改善の両立を狙う企業も増えてきているが、両立の難易度は高いと感じる。企業の理想的な姿とは?

岩嵜:規模は企業が決めればいい。ある程度の規模感に留めることもできるし、永遠に成長したいという考え方もある。抑えるメカニズムはない。ただし、規模に応じた社会的責任を果たさないと、ステークホルダーから支持が得られない。サステナビリティの制約に企業はそれぞれどう向きあうかが大切になる。

 デザインはどっちかではなく、どう両立し得るかを考える統合という考え方を大事にしている。成長とサステナビリティが両立できる、トレードオフを乗り越えたソリューションが出せる。それがデザインの力で、グローバルではデザイン人材が活躍している。日本では要素還元(分解したそれぞれの要素を良くすれば最終的に合体させればよりよくなること)が主流だが、なかなかそうはならない。「鳥の目虫の目」で見ていく必要がある。

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ヒット本著者に聞く パーパス思考が重要な理由

 企業は「何のために存在するのか、社会においてどのような責任を果たすのか」というパーパス(社会的存在意義)が問われ始めている。しかし、「パーパス」は抽象的な言葉ゆえ、その本質や採り入れ方を理解するのは簡単ではない。そこで、『パーパス 「意義化」する経済とその先』(NewsPicksパブリッシング)共著者でビジネスデザイナーの岩嵜博論・武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科教授にパーパス思考をビジネスに取り入れる利点について聞いた。

WWD:パーパスとビジョンとの違いは、またパーパスの再定義によって企業にもたらせる利点とは?

岩嵜博論・教授(以下、岩嵜):パーパスが企業活動の中心にあると、何のためにこの活動をしているかが明確にシェアできるので、ステークホルダーをはじめとしたさまざまな人たちと領域横断でコラボレーションしていくときに進めやすくなる。ビジョン、ミッションとパーパスの違いを船に例えると、ビジョン、ミッションは企業がなりたい姿を一方的に示しているので、船はその企業しか入らないサイズの「小さな船」、パーパスは企業がけん引する「大きな船」で、提唱する企業だけでなく、あるべき世界に共感する多くのステークホルダーが乗ることができるもの。企業は多くの共感を集める大きな船をステークホルダーと共同でつくり、実現に向けて協働していくことになる。そういう時代が到来しつつある。

WWD:確かに、何のためにやっているのかがわからないと気持ちがぐらつき、いい仕事に繋がらない。

岩嵜:「何のため」が明確でパワフルだとステークホルダーはそのために自立的、自発的に動くことができるようになる。そうなると自分ごと化できるようになる。組織論的にもパーパスを定義することは強味になる。

WWD:アパレル企業の中ではパタゴニア(PATAGONIA)がパーパスを明確にして成功していると感じる。2019年に企業理念(パーパス)を「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」と変えてから、さまざまなプロジェクトがスピード感を持って形になっている。各部署の現場のスタッフがそれぞれの持ち場で何ができるかを考え、それを実現するために組織全体で支援しているように見える。

岩嵜:ステークホルダーには、顧客はもちろん従業員やサプライヤー、株主や地域の人なども挙げられパーパスは、それらの意識をつなげる力がある。

「とにかく実行すること。小さくても実行を重ねることが重要」

 

WWD:ファッション企業が、突然明確でパワフルなパーパスを掲げるのはイメージやビジネスモデルなどさまざまなしがらみがあって難しい側面もある。

岩嵜:ビジョン、ミッションの時代と大きく違うのは掲げて終わり、表面的なところを飾って終わりではなく、実行することが大事だということ。小さくても実行を重ねていくことが重要になる。大きな企業であれば、新しい事業やブランドを作って実行していくことが大切になる。例えば「無印良品」は、店舗の大改革を進めていて“地域土着化”した店舗も増えている。当たり前だったチェーンオペレーションを否定し、その方法を乗り越えて、地域課題を解決する地域密着型の店を作ることに舵を切っている。全ての店舗を変えるのは難しいが、着実にそういう店を増やしている。小さく始めたことがうまくいけば応用していくことができる。

 そもそもアパレル企業は、ビジネスモデル自体も考え直さなければいけないだろう。回収やリセール、リペアなどを行うことが求められるだろう。長期的に見ると、いいものをリペアしながら長く着る方向に向かうと思うから。ここ数十年が異常だった。異常な大量生産・大量消費の無責任な数十年に生活者が気付き始め、若い人を中心に心理的な負担を持ち始めている。それに対してどう備えるか。パタゴニアは、かなり前からリペアを行っており、巨大なリペア工場がある。そうした実績から回収やリセールも行っているが、こうした事業が儲かっているのか、と疑問には思う。

WWD:パタゴニアはリペアやリセールだけでは黒字化できていないと聞いたことがある。パーパス経営が成功していると感じるアパレル企業とその理由は?

岩嵜:わかりやすいのはいろんな面でパタゴニアだろう。修理工場を作り、バリューチェーンを見直し、結果として利益率が高いビジネスができている。売価をキープして直販化も進めており、ここ10年で卸売りを相当止めて直販化している。ECも強化していて、独特のウェブデザインだが、メディアECも早くから始めている。会員に送るダイレクトメールはプロダクトにフォーカスしたものではなく、いいコピーとビジュアルが付いたストーリー。そんなことができる企業はあまりないし、相当考えられていると思う。パーパスを掲げるだけでなく、バリューチェーン、コミュニケーション、セールス全てを見直し、一気通貫したパーパス的アプローチが整っている。

 ナイキ(NIKE)もパタゴニアと似ていて、成長ドライブがパーパス思考とデジタルトランスフォーメーションで、うまくいっていると感じる。著名アナリストのベネディクト・エバンスの最近のレポートでも、2010年の直販比率は10%弱だったのが今や約40%に伸びているとあった。彼らの成長を支えているのが直販。デジタル顧客データを駆使して直販率を上げているように見える。

 新興ブランドのスニーカー「オン(ON)」もパーパスドリブンとデジタルトランスフォーメーションで奏功している。

 ビジネスの本質はパーパス思考×デジタルだろう。パーパスを掲げるだけでは既存ブランドと同じかもしれない。顧客と直接つながるルートを持つことと、ビジネスそのものの変革をセットにすることで効果を発揮する。

アパレル産業はどこに進むべきか

WWD:アパレル産業をどう見ているか。

岩嵜:バリューチェーンをどう再構築するか、そして、どう新しいビジネスを作るかが重要になる。アパレルは買う前も買った後もブラックボックスが多すぎる。どこから来て、捨てた後どうなるのかが分からない。ブラックボックスを透明化することは必要だろう。ビジネス全体を変革して、その際に領域横断も必要になる。重要なポイントは包括的に見ること。学生によく「鳥の目、虫の目」と伝えているが、「虫の目」でディテールを見て、「鳥の目」になって全体を見る。個々のディテールがどうあるべきか、全体はどうなっているか。時間軸も超越する必要があり、過去、現在、未来がどうあるべきかを数十年単位で見るような包括的な視点が理想だ。

 アパレルは外圧も大きく変革の機運がある。そして、実は変革しやすい産業ではないかとも思う。もちろん設備投資は必要だが、作っているものがライトウエイトだから、他の産業に比べると恵まれていると感じる。やろうと思えば、戦略がそこにあれば変革できるのではないか。アパレルビジネスが面白いのは外圧があること。外圧と向き合いポジティブにとらえて、自らを変えるきっかけにすることが大事だと思う。それがこれからのアパレルビジネスの成否を分けるのではないか。

WWD:注目している動向は?

岩嵜:「修理する権利」だ。世界的に注目されていて、アップル(APPLE)も対応せざるを得なくなっているし、自分で修理ができてパーツ交換ができるスマートフォンを提供しているオランダのスタートアップ「フェアフォン(FAIRPHONE)」は、着実に売り上げが伸びているし、先日4900万ユーロ(約70億円)の資金調達をした。リペアは大事になるだろう。

WWD:アパレルの場合、低価格帯だとリペアサービスを売価に吸収しづらいので事業化するのは難しい。

岩嵜:価格帯を上げて長持ちするモノを作り、リペアを含めて利益を出せるビジネスへの変革が必要になる。その点で自動車産業から学べることは多い。車は購入時に加えて、車検や点検などの費用を消費者は払いメンテナンスしており、結果として長持ちするし、中古車市場もある。中古車市場は早くからDXされていて、オークションはどこからも入札できるようになっている。あるいは、キッチンウエアの「ストウブ」や「ル・クルーゼ」に表れている消費者心理に近いかもしれない。家電も売価を上げている。例えばドライヤーや炊飯器、洗濯機の価格帯は上がっているが、それでも一定数売れている。数字を見たわけではないけれど、おそらく売る数量は減っても売り上げは変わっていないのではないか。

成功のカギはパーパス思考×DX

WWD:リペアやリセールを視野に入れるとして、数十年単位で見られないジレンマを抱える企業も少なくない。

岩嵜:事業の成果をどのスパンで出すかと、事業そのものをどのスパンで考えるかは異なる。事業そのものの過去50年とこれからの50年を考えつつ、単年度で利益をどう出すかも「鳥の目、虫の目」で考えることになる。どのビジネスもそうだが、近視眼的になり過ぎると四半期、単年度予算はクリアできても長期的に見ると負のサイクルに入り、気づいたら抜けられないということが起こる。

WWD:成長と環境や社会課題の改善の両立を狙う企業も増えてきているが、両立の難易度は高いと感じる。企業の理想的な姿とは?

岩嵜:規模は企業が決めればいい。ある程度の規模感に留めることもできるし、永遠に成長したいという考え方もある。抑えるメカニズムはない。ただし、規模に応じた社会的責任を果たさないと、ステークホルダーから支持が得られない。サステナビリティの制約に企業はそれぞれどう向きあうかが大切になる。

 デザインはどっちかではなく、どう両立し得るかを考える統合という考え方を大事にしている。成長とサステナビリティが両立できる、トレードオフを乗り越えたソリューションが出せる。それがデザインの力で、グローバルではデザイン人材が活躍している。日本では要素還元(分解したそれぞれの要素を良くすれば最終的に合体させればよりよくなること)が主流だが、なかなかそうはならない。「鳥の目虫の目」で見ていく必要がある。

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遅咲きのルーキーラッパー18scott 現役シップス販売員の顔も持つ29歳の苦悩、葛藤、友情

18scott/ラッパー

PROFILE:1993年生まれ、神奈川・藤沢出身。高校生で初めてヒップホップクルーMAD VIBES CASTを結成し、その後CreativeDrugStoreに加入。約2年の活動期間後に脱退し、ソロ活動をスタート。プロデューサーでトラックメーカーのSUNNOVAとの活動を経て、2021年12月に1stソロEP「SCHOOLBOY」をリリース。セレクトショップのシップス販売員としての顔も持つ

 2021年12月、28歳の日本人ラッパー18scott(ジュウハチスコット)が1stソロEPをリリースした。10代でのデビューも少なくないヒップホップ・シーンにおける“遅咲きのルーキー”は、その1枚で自身の挑戦が間違っていなかったことを証明してみせた。

 18scottは、小学生でヒップホップと出合い、高校生でマイクを握り、大学生で初めてステージに立った。彼の音楽を一度聴けば、その確かなスキルと豊かなバックグラウンドの土壌に気付くはずだ。では、なぜ28歳までソロ作品を出さなかったのか。もしくは出せなかったのか。その苦悩と葛藤をバイオグラフィーと共に語ってもらった。さらに今月リリースしたばかりの2ndミニアルバム「SCHOOLBOY」に込めた思い、そしてセレクトショップのシップス(SHIPS)で働くスタッフとして並々ならぬファッション愛についても聞いた。

ーーまずは、ヒップホップとの出合いから教えてください。

18scott:父親が漫画家で、職業柄かは分かりませんが、とにかくいろいろなカルチャーを与えてくれる人で、小学校低学年の時に教えてもらった中の一つがヒップホップでした。最初は、KREVAさんやKICK THE CAN CREWさんなどジャパニーズ・ヒップホップ(以下、J-Rap)が中心で、自発的に音楽を吸収しようと思って聴き始めたタイミングでエミネム(Eminem)やリル・ウェイン(Lil Wayne)らのUSラッパーも教えてくれましたね。ほかにはプロレスが好きで、いわゆる日本で生まれ育つ一般的な小学生が通ってきたゲームやアニメにはあまり惹かれず、「ポケモン」の最新作をほしがるよりもプロレスを観たがる謎な子どもでした。

ーーその頃からすでにラッパーになることを思い描いていたのでしょうか?

18scott:ヒップホップに限らず、プロレスしかり、好きになったら自分もステージに立ちたくなるタイプだったので、漠然と夢を見ていましたね。でも、どうすればいいか分からなかったし、ハッキリと意識し始めたのは高校2年生の時です。中学校の同級生だったin-d(現在ヒップホップ・クルーCreativeDrugStoreのメンバーとして活躍するラッパー)が、高校の同級生だったBIM(同じくCreativeDrugStoreのメンバーとして活躍するラッパー)と、高校は別だった僕を誘う形で、3人組のヒップホップ・クルーMAD VIBES CASTを結成したんです。ただ、僕の大学進学もあってすぐに解散して、ちゃんと楽曲を製作してリリースするようになったのは大学生になってからですね。

ーーそもそも、in-dさんとの出会いは?

18scott:地元が近くて、中学校が偶然一緒だったんです。その中学校は制服通学だったんですけど、中学2年生で「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」の“ベイプスタ(BAPE STA)”を履き、「ステューシー(STUSSY)」のバックパックを背負って、足元やバックパックで周りとの違いを作るくらいファッションの熱が高くて(笑)。だからこそ私服で行く修学旅行は戦いで、僕が「ベイプ」のタイガーパーカを着ていたら、in-dが「俺、シャークパーカ持ってるよ」って対抗してくるような関係性でしたね(笑)。なので、ヒップホップではなくてファッション先行の縁なんですけど、結局好きだった裏原系のファッションはJ-Rapとも密接なので聴いている音楽も一緒で、それから仲良くなりました。

ーー大学進学後、18scottを名乗る前はCreativeDrugStore(以下、CDS)のメンバーとして一時活動していたそうですね。

18scott:高校3年生から2年ほど所属していたんですけど、当時の僕はめちゃくちゃ問題児で協調性が無かったんですよ。CDSは、2010年代初期からSNSでプロモーションしたり、ユーチューブに動画をアップロードしたり、自分たちのブランドを立ち上げたり、今では当然のことだけど当時ではかなり新しい動きをしていました。その中で、僕は“自らユースカルチャーを作っていく”ようなアクションに対して、「音楽だけに向き合った方がいいんじゃないか」「ブランドを運営することは音楽活動に支障をきたすんじゃないか」って疑問を持ち、撮影に行かなくなっていくなど、とにかく非協力的で……。今思い返すと、ただただ僕が頑固で彼らのことを理解できていなかったと反省しかないです。CDSの活動にフィットできずに勝手に辞めてしまったのが20歳くらいの時で、それからソロとしての活動を始めました。

ーーそれでは、ソロとして活動する中で18scottと名乗るようになった理由は?

18scott:“scott”は、1980年代のプロレスブームの時に活躍していたプロレスラーのスコット・ホール(Scott Hall)が由来ですね。活躍していたのはもちろん、ラッパーのようにゴールドチェーンを首から掛ける見た目もカッコよかったんですよ。“18”は特に意味がなくて、とにかく数字を入れたかったので“scott”に合う語呂のいい数字を選んだだけです(笑)。数字にこだわったのは16FLIPさんというビートメーカーの影響で、彼のステージ名はMPCにある16個のパットとスケボーの技のフリップを組み合わせていて、“FLIP”には“ネタを裏返す”みたいな意味も込められているらしく、それに憧れて数字と英単語を組み合わせました。

ーーソロ活動を開始し2021年に1stソロEP「Northside Love」をリリースするより先に、プロデューサーでトラックメーカーのSUNNOVAさんとの作品をリリースしていました。この経緯を教えてください。

18scott:23歳のときに出演した恵比寿のクラブ「バチカ(BATICA)」でのイベントにSUNNOVAさんがいて、「ライブがかっこよかったから一緒に曲を作ろうよ」って声を掛けてくれたんですよ。クラブ特有のあいさつノリかと思っていたらすぐにビートを送ってくださり、それでできたのが「ALLRIGHT」って楽曲です。

 「ALLRIGHT」の反応が思いのほか良かったので、楽曲をいろいろと制作しているうちに「PHONE CALL」(注:初期の18scottを代表する楽曲)が生まれ、2018年に1stダブルネームアルバム「4GIVE4GET」を、20年に2ndダブルネームアルバム「PAISLEY」をリリースしてから、本格的にソロ作品の制作に取り掛かりましたね。あと当時はビートメーカーとしても活動していて、仲のいい身内を中心にビートを提供していました。

ーー現在、J-Rapひいては世界的に見ても10代でデビューするラッパーが多い中で、21年12月に28歳で1stソロEP「Northside Love」をリリースしたのは、ある意味で狙ったタイミングだったのでしょうか?

18scott:やっぱり納得がいく作品でデビューしたかったし、自分に合ったラップスタイルや伝えたいメッセージ、ビジュアルの見せ方、やるべきことなど、全体が見えてきたのが結構遅かったんですよ。結構どんなスタイルでもこなせてしまうからこそ、20代中頃まで自分のカラーが定まらない器用貧乏のまま活動しちゃっていて、方向性が明確に固まるまでソロ作品に踏み込めずにいました。それに、SUNNOVAさんとの2ndアルバム「PAISLEY」は自分の中で満足度が高かったんですが、周りのリアクションが良くなくて、ラッパーを辞めようとまで思っていたんです。でも、ラッパーとしてソロ作品は絶対に残しておきたい気持ちがあったので、最初で最後のような気持ちで「Northside Love」の制作に着手しました。結果的に、「Northside Love」で方向性を見据えることができたし、ラッパーとしてのキャリアを続ける気持ちになりましたね。

ーー「Northside Love」から約半年後の22年7月に1stミニアルバム「People Around Me」を、さらに約半年後の23年3月に2ndミニアルバム「SCHOOLBOY」をリリースするなど、かなりのハイペースで作品を制作していますね。

18scott:自分の中で1年間に2枚のまとまった作品を出すことをルーティーン化させたくて、「SCHOOLBOY」はできれば22年中に出したいと思って制作を始めました。ただ、ちょうどこの時期にリリックが全然書けなくなってしまって、ようやく納得できたものが11月頃に作った「R.E.A.L.」だったんです。そこからは比較的いいスピード感で制作を進められましたね。

ーー「SCHOOLBOY」というタイトルに込めた意味とは?

18scott:収録曲の中で一番最後に制作した「北口5分のマンション」でもラップしているんですけど、僕はジャック・ハーロウ(Jack Harlow、アメリカを拠点に活動するラッパー)が好きで、かなり影響を受けています。彼がまだティーンエイジャーだった頃の「Started From The Middre」って楽曲があって、言うまでもなくドレイク(Drake)の「Started From The Bottom」のリミックスなんですけど、ジャックが貧困層でも富裕層でもない中流階級で育ったことをラップしていて、そのMVを観た後に「First Class」(注:ラッパーとしての成功をラップした楽曲)とかを聴くとマジで食らうんです(笑)。僕も中流階級育ちで普通に学校に通って、部活に打ち込んで、夜は家族で晩飯を囲んでいた普通の少年だったので、そんな少年が時を経て1人のラッパーとして活躍していることを1枚の作品で表現できたらと思って「SCHOOLBOY」にしました。内容とタイトルのミスマッチな感じも気に入っていますね。

ーー「SCHOOLBOY」だけでなく、「Northside Love」や「People Around Me」でも地元・藤沢や家族をテーマにした楽曲が多く、等身大のリアルなリリックが印象的です。

18scott:「Northside Love」の時に思ったんですけど、自分がラッパーとして活動するうえで、どれだけ作品を作っても家族と地元への思いは変わらないと分かったんです。ヒップホップには少なからず環境に恵まれなかった人がのし上がることを良しとする文化があって、そういったバックボーンがほしいと思った時期もありました。だけど、恵まれた環境で育ったからこその悩みを抱えている人もいるだろうし、自分の生きてきた道を正直に楽曲にすれば、聴いてくれた人たちに何かが伝わるなって。それに、家族と地元は普遍的なものだから、僕のパーソナルなリリックでも端々で自分に通じるところが見え隠れして、照らし合わせて思いをはせることができるんですよ。

ーー作品として特にこだわった点はありますか?

18scott:僕がリリックを見ながら聴くヒップホップが好きなので、流し聴きできないような楽曲を意識した結果、これまで以上に膨大な時間を作詞の作業に費やしました。ヒップホップには“ワードプレイ”という言葉遊びの文化があるんですけど、簡単に言えば1つのワードが複数の意味につながるようなリリックだったり、繰り返して聴くと気付くようなおもしろい仕掛けですね。ちょうど今、日本の若いアーティストを中心にはやっているスタイルで、その流れとはまた別の文脈で僕もその手法を意識的に取り入れています。というのも、先輩のラッパーのサトウユウヤさんが驚くほどヒップホップの知識が豊富で、いつもいろいろと教えてもらう中で印象的だったのが、USヒップホップシーンにおける“ワードプレイ”の話でした。もちろん僕自身も知っているつもりだったのに、改めて2人でUSラッパーたちのリリックを調べていたら、たくさんの驚きと感動に出合ったんです。それから今まで以上にリリックと向き合う時間を増やして、今作に向き合いましたね。

ーー作品のラストを飾る「Cry Later - Remix」は、もともと「People Around Me」に収録されていた楽曲のリミックス版です。今回新たにBIMさんが参加した経緯は?

18scott:まず、CDSのメンバー、特にMAD VIBES CASTを組んでいたin-dとBIMとはいつか一緒に楽曲を作りたいとずっと思っていました。でも、正直僕の中でCDSという存在はコンプレックスだったというか。当時は器が小さかったので、自分がくすぶっている間に昔の仲間たちが結果を出していく姿を素直に喜べず、嫉妬の気持ちの方が強かったんです。そんな複雑な感情を抱いていたからこそ、ラフな感じで「一緒に曲を作ろうよ」とはならなくて。彼らと一緒に曲を作るには、僕自身がもっと上のステージに立たなくてはいけないという思いもあり、ベストなタイミングをずっと考えていました。そうしたら、BIMの方から「『Cry Later』のリミックスやらせてほしい!」と連絡をくれたんです。

  最初はすごいうれしかったんですけど、「向こうから与えてくれたタイミングでいいのか」「今が本当にベストタイミングなのか」と熟考し、今回は断って僕が今よりも上のステージに立ったときに改めてお願いしようかなとも考えました。ただ、「Cry Later」は自分自身のキャリアがうまくいかないと感じていた時に作った楽曲で、“アイツらと比べて何が足りない”ってリリックは、暗にBIMやin-dのことをラップしていたりもするんですけど、BIMはそれも理解したうえで「この内容の曲に俺が参加するのってアツくない?」って提案してくれて。だから、BIMが作ってくれたタイミングこそがベストだと思い、ビートを送ったらその日のうちに返してくれました。

ーーBIMさんのリリックは、MAD VIBES CAST時代のことも綴っているようですが、当時の思い出は?

18scott:MAD VIBES CASTは、クルーというよりもサークルに近くて(笑)。in-dがBIMを紹介してくれて、初めて3人で会ったのが確か「サイゼリヤ」で、その場のノリで結成しましたね。当時、iPhoneの「I Am T-Pain」ってアプリがあってラップを吹き込むとオートチューンがかかったりするんですけど、それで作った楽曲を2人に勝手にひたすら送り付けていました。この僕のラップに対する異常な熱量が2人を困らせていた部分があったと思うんですけど、後から聞いたらその熱量にBIMも食らっていた部分があったみたいで。彼らが本格的に活動し始めてからは、その勢いに僕の方が食らっちゃったんですけどね......。今回のBIMのヴァースには、そんな甘酸っぱいメモリーがまとまっている手紙のような内容になっています。でも、BIMは僕が作ったその頃の音源を未だに所持していて、飲んでいると不意に流してくるので勘弁してもらいたいです(笑)。

 あと、昔から「PHONE CALL」をいいって言ってくれていて、「俺が嫌いなPHONE CALL」というリリックを粋でサンプリングしています。共演自体は、CDSの時に一般流通していないポップアップ限定のVaVaくん(CDSのメンバーとして活躍するラッパーでプロデューサー)のアルバムに収録されてる楽曲で一度だけやっていますけど、ちゃんとしたリリースでは初めてですね。とにかく、BIMは本当にいいやつなんですよ。J-Rapを代表するラッパーになったけど昔からの仲間やつながりを大事にする義理堅い男で、非協力的なままCDSを抜けた僕のこともずっと気にかけてくれて、今よりも全然知られていない時期にCDSのパーティに呼んでくれたり、何度も助けられて本当に感謝しかないですね。

ーー3月25日には、そんなBIMさんも出演する「SCHOOLBOY」のリリースパーティーを渋谷のライブハウス「WWW」で開催するそうですね。

18scott:もともとは、「WWW」で開催する予定ではなかったんです。というか、いつかはやりたいけどまだ時期尚早なのかな、と思っていました。でも、とある飲みの席でイベントブッキングや企画をしている昔からお世話になっている方に声をかけてもらい、協力を得ながら挑戦してみることにしたんです。それで、僕が去年初めて主催した「ブロークン・ハーツ(BROKEN HEARTS)」という自主パーティーのVol.2というかたちで、3月24日に「SCHOOLBOY」のリリースパーティーを開催することになりました。作品に参加してるラッパーはもちろん、普段お世話になっている方々や注目のアーティストも出演するので、ぜひ遊びに来てほしいです!

ーー先ほど、in-dさんとの出会いがファッションだったとお伺いしましたが、幼い頃から興味があったんでしょうか?

18scott:そうですね。母親は普通の主婦なんですけどめっちゃファッションが好きで、その影響が大きいです。小学生の時にヒップホップを聴くようになったタイミングでストリートファッションの存在も知り、そこで音楽とファッションがリンクして中学校から一気にギアが入りましたね。普通は、高校生になったらちょっとファッションに気を使い始めるくらいだと思うんですけど、さっき話したように通っていた中学校のファッション熱がすごすぎて、それが普通だと思ったまま高校に進学しちゃったんですよ。案の定、ヤバいレベルのやつがいると認識されて、“ファッションリーダー”ってあだ名をつけられました(笑)。それが恥ずかしすぎて、すぐに調整してみんなと足並みをそろえましたね。ラッパーとして活動していく中でも、“そんなに好きじゃないよオーラ”を出している時もありましたが、今は振り切っています。好きすぎて、音楽をやるうえでちょっと気持ち悪いんじゃないかな、とさえ思うときがありますね。

ーーでは、好きなブランドは?

18scott:“ガーメント・ダイ”(縫製後の商品を染色する製法)の生地の風合いと“ナイロンメタル”(特殊な構造と染色で独特な光沢感を放つナイロン糸)が好きなので、「シーピー カンパニー(C.P. COMPANY)」と「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」ですね。この2ブランドに関しては、デザインだけでなく素材開発から行っているところも含めて好きで、今はアーカイブをディグってコレクションすることが趣味になっています。あとは、「アークテリクス(ARC'TERYX)」と、ロンドンを中心に活動しているスタイリストのダニエル パシッティ(Daniel Pacitti)がアドバイザーとして関わっている「ジェントルフルネス(GENTLE FULLNESS)」も気になっています。国内だと今日も着ている「サプライヤー(SUPPLIER)」ですね。クオリティーが高いのに意外と抑えめの価格帯で、リル・ナズ・X(Lil Nas X)も着用しているなどワールドワイドな動き方も面白いです。

ーーMVのファッションスタイルを見ていると、UKラッパーのようなスタイリングが印象的です。

18scott:USヒップホップは好きなんですけど、アメリカのファッションにはグッとこなくて、ヨーロッパ系の着こなしを意識しています。端的にいうと、イケてるとされるシルエットがアメリカはワイドですけど、ヨーロッパは身幅が細くて縦長で、なおかつストリートでもスポーツでも土臭くなく上品に落とし込んでいるところが好きです。スロータイ(slowthai、UKを代表するラッパー)が「シーピー カンパニー」をよく着ていて、USラッパーも同じようなアイテムを着ていることがあるんですけど、着こなし方が全然違うんですよ。ドレイクの「ストーンアイランド」の着方をはじめ、北米のラッパーはどうしてもメインストリーム感が強くなっちゃって、UKラッパーが着るとカウンターカルチャー感がにじみ出る。理由をうまく言い表せないけど、とにかく違うんです(笑)。

ーーファッション好きが高じて、新卒でシップスに入社されたそうですね。

18scott:シップスは、小さい頃に母親によく連れられて行っていたし、高校生の時にもよく買っていたお店で、音楽活動と両立できると聞いて入社を決めました。思っていた以上に音楽活動を前向きに捉えてくれていて、20年にSUNNOVAさんとの2ndアルバム「PAISLEY」をリリースした際にはポップアップを開いてもらったり、シップスのユーチューブチャンネルで取り上げてもらったり、MVで着用する衣装をリースさせてもらったり、ありがたいことにかなりサポートしていただいています。もう7年目で、本当は店長に昇格しちゃうくらいなんですけど、今は忙しくて全然店頭に立てず……本当に申し訳ないです。それでも在籍させてくれているので、可能な限り働きたいと思っています。

ーー最後に、人気曲「PHONE CALL」は「チルドレン オブ ザ ディスコーダンス(CHILDREN OF THE DISCORDANCE)」2020年春夏コレクションのランウエイでBGMに採用されていましたが、この経緯は?

18scott:もともと僕が「チルドレン オブ ザ ディスコーダンス」が好きで、それを知った元シップスの先輩が「デザイナーの志鎌(英明)さんも元『シップス』だから紹介するよ」って展示会に連れて行ってくれたんです。その時に「PHONE CALL」が収録されているアルバム「4GIVE4GET」を渡したら、次の日の朝にインスタグラムのDMで「アルバムが良かったのでランウエイの音楽をやってもらえませんか?」って連絡が届いていて。夢だと思いながら打ち合わせをしたら、志鎌さんが以前働いていたシップス傘下のセレクトショップ、エイシクル(Acycle)に僕が高校生の時に通っていたり、志鎌さんが働いていた時のエイシクルの店長が当時僕が働いていた渋谷店の店長だったり、運命的なつながりが多かったので担当させてもらうことになりました。「PHONE CALL」のほかにも僕のビートを気に入ってもらえて、結果的にランウエイBGMを全て手掛けることになり、本当にいい経験でしたね。当日は音出しの確認もあってリハーサルから現場にいたんですけど、ずっとほしかったバンダナシャツを本番前にプレゼントしてくださって、震えながら着てフロントローで見てました(笑)。また何か一緒にできたらうれしいです。

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「タナカ」が見せたデニムの自由な精神 初のショーに込めた“現代を生き抜く強さ”

 「タナカ(TANAKA)」は18日、ブランド初となるランウエイショーを「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で発表した。東京都とJFWOが共催するファッションコンペ「東京ファッションアワード(TOKYO FASHION AWARD)」受賞による支援を受けて、渋谷ヒカリエで披露。「タナカ」はニューヨークを拠点にするデザイナーのタナカサヨリと、クリエイティブディレクターのクボシタアキラのデュオによる、日本製のデニムを強みにするブランドだ。ニューヨークをイメージした演出と、アートやクラフトを掛け合わせた鮮やかなデニムで、東コレ最終日に、力強いショーデビューを飾った。

ブランドの拠点、ニューヨークの街を表現

 会場はブランドの拠点であるニューヨークの街をイメージし、碁盤の目になるように客席を配置した。またストリートミュージシャンの音楽が聞こえる街を再現するために、ショー音楽はジャズピアニストの壷阪健登とKANに依頼。メキシコ遠征中のKANの演奏を事前収録し、壷阪がライブパフォーマンスでセッションするで、街の生き生きとした空間を演出した。モデルは人種やジェンダー、年齢も幅広いキャスティングで、ニューヨークの多様性を感じさせる。

デニムをキャンバスに
アートを融合

 タナカデザイナーの「デニムをキャンバスとして捉える」というアイデアで、ペイントや染め、箔押し、刺しゅうなど、あらゆる技法によってデニムのアイテムをアレンジしている。ファーストルックは、ジーンズをはいた男性モデルと、デニムジャケットを着た女性モデルの2人組。そのシンプルなデニムは、ショー中にあらゆる加工で姿を変えて、再登場する。

 まずは、ニューヨークのストリートアーティストデュオであるFAILE(フェイル)とコラボレーション。デニムジャケットやジーンズに直接ペイントを施したものから、グラフィックのテキスタイルをコラージュしてのせたものまで、インパクトのあるピースが続く。

 伝統工芸は、泥染めは奄美大島の金井工芸、藍染は、徳島のBUAISOU(ぶあいそう)との協業によるもの。フランス在住の友人に選んでもらったというビンテージスカーフは、デニムやブラウス、ダウンジャケットなどにドッキング。また古着のスタジアムジャケットなどもデニムと合わせて再構築した。

“生き抜く強さ”と自由の精神

 コレクションには、平和への願いを思わせるモチーフも見られた。例えば、花のモチーフをのせたデニムのセットアップは、1960〜70年代に反戦を呼びかけたフラワーチルドレンをほうふつとさせるもの。ハトのペイントも、そのメッセージ性を色濃く感じさせる。

 また自由の女神を思わせるルックも登場。女神のトゲトゲの冠のようなヘッドピースや、米映画スタジオのコロンビア・ピクチャーズ(Columbia Pictures)映画のオープニングに登場する女神に似たルックもあった。ショーの後にデザイナーのタナカは「デニムは自由の象徴であり、このショーではブランドのコンセプトに加えて、生き抜く強さのようなものを伝えたかった」という。

ブランドを支える
モノ作りの情景

 フィナーレでは会場が暗転し、セルビッジデニムを織り上げる織機の映像をスクリーンに投影した。これはブランドのデニムを生産するカイハラと、加工の西江デニムを訪れたときに収録したもの。ディレクターのクボシタは「ここに出たものは、裏側にいる工場のサポートがあって生まれている。ショーが“かっこよかったね”で終わらずに、モノ作りの情景も感じてほしかった」と説明。会場にデニムの原料である、原綿の俵をディスプレーしたのもその思いからだ。

 これらのアートや伝統工芸、古着などを取り入れることで、ブランドコンセプトの“今までの100年とこれからの100年を紡ぐ服”を表現。そして、モノ作りの背景とクリエイティブな表現力、その両方が力強く感じられ、デニムに留まらないブランドの魅力が存分に伝わるショーだった。

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ジェレミー・スコットが「モスキーノ」のクリエイティブ・ディレクターを退任

 ジェレミー・スコット(Jeremy Scott)は、10年間務めてきた「モスキーノ(MOSCHINO)」のクリエイティブ・ディレクターを退任する。2月のミラノ・ファッション・ウイークで披露した2023-24年秋冬シーズンが最後のコレクションとなった。

「モスキーノ」の親会社であるアエッフェ(AEFFE)のマッシモ・フェレッティ(Massimo Ferretti)=エグゼクティブ・チェアマンは、「ジェレミー・スコットというクリエイティブな才能と仕事をする機会に恵まれたことを幸運に思う」とコメント。「(創業者の)フランコ・モスキーノ(Franco Moschino)のレガシーを受け継ぐブランドのために10年間尽力し、モスキーノの歴史と共にある明確かつ喜びに満ちたビジョンを先導してくれた彼に感謝したい」と話す。

 一方、スコットは「モスキーノ」での在任期間を 「クリエイティビティーと想像力をたたえる素晴らしい時間」と表現。「私が(『モスキーノ』)に残すレガシーをとても誇りに思う」とし、フェレッティと世界中のファンに向けて感謝の言葉を述べた。

 彼は、創業者のバトンを受け継ぎ長年ブランドを手掛けてきたロッセラ・ヤルディーニ(Rossella Jardini)=クリエイティブ・ディレクターを後任として、13年10月に就任。創業者の毒舌的なユーモアとアイロニック(皮肉)な精神を巧みに表現したポップで遊び心あふれるデザインで、ケイティ・ペリー(Katy Perry)やグウェン・ステファニー(Gwen Stefani)ら、多くのアーティストやセレブリティーからも支持を集めてきた。

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ミラノコレクションに行ってきた:記者談話室vol.71

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第71回は「ミラノ・コレクションに行ってきた」です。2月に開催された2023-24年秋冬ミラノ・コレクションを取材した木村和花記者をゲストに迎えて、ランウェイやデザイナー取材の裏側、年々注目度を増すセレブリティ取材の苦労話を聞きました。

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新生「ボス」の水に揺れるような流動性に浸る マイアミでの2023年春夏ショーを現地リポート

 昨年ブランド刷新を行った「ボス(BOSS)」が、2023年春夏コレクションをアメリカ・マイアミで3月15日に発表しました。同ブランドは22年にドバイでイベントを開催し、今回はマイアミでコレクションを発表するなど、コレクションサーキットに捉われず、毎シーズンのムードにあった地でコレクションを発表しています。マイアミでショーを行った理由は何なのでしょうか。現地取材から、新たな「ボス」の魅力についても迫ります。

3月14日11:00
マイアミに到着

 世界各国からジャーナリストやインフルエンサーがマイアミ入り。筆者はニューヨークのJFK空港から飛び立ち、4時間弱でマイアミに到着しました。3月半ばというのに雪がちらついたニューヨークを抜け出し、気温20度のマイアミへ。常夏のイメージのマイアミにしては涼しい印象を受けましたが、ニューヨークに比べたらとっても過ごしやすく、太陽に感謝!

 ショーの前日は各国ジャーナリストたちと一緒にランチです。マイアミといえば!な景色が広がるサウスビーチへ移動し、ホテル「ザ マイアミ ビーチ エディション(The Miami Beach Edition)」に到着しました。ランチは椰子の木が揺れるプールの横でスタートし、デザートはマイアミ名物のキーライムパイで締め。その後プールサイドでのリラックスタイムを挟み、渋滞のひどいマイアミではサウスビーチからディナー会場のあるダウンタウンマイアミまで約1時間という距離のため、いそいそと移動します。ディナーは「マンダリン オリエンタル マイアミ(Mandarin Oriental Miami)」のテラスです。ウェルカムドリンクは、南米の名物ピスコサワー。カリブ海に面したマイアミは、カリブや南米の文化の影響を受けています。夜風に当たりながらシーフードを堪能した後、この日は朝3時起きで飛行機に乗ったためベッドへ直行しました。

3月15日14:00
「ボス」のショップを訪問

 翌日は、午前中からホテルのプールサイドでお仕事。マイアミは何度か訪れたことがありますが、開発のスピードが早いため、ダウンタウンを散策することにしました。ラグジュアリーデパート「サックスフィフスアベニュー(Saks Fifth Avenue)」などが入るブリッケル シティ センター(Brickelle City Center)の1階に「ボス」のショップがあるため、視察に行ってきました。店内はおなじみのスーツなどの他に、フィットネスやマイアミにぴったりな椰子の木プリントのリゾート感のあるコレクションなど、バラエティに富んだラインアップ
。ビビッドピンクのウィメンズのスーツなどが素敵で、個人的にもほしいなと思いました。アーバンリゾートのマイアミにはぴったりな鮮やかなカラーと、洗練されたスーツのスタイルです。

19:30
ショー会場に出発

 ショー会場へは“BOSS”の文字があしらわれた専用車で向かいます。会場はビスケーン湾に面したヘラルド・プラザ(Herald Plaza)で、500人以上のゲストを招いての大規模なものでした。前情報では“水を使った演出がある”と聞いていたので、楽しみに会場入りします。“BOSS”と大きく書かれたロゴがゲストを出迎えると、ゲストの写真撮影エリアは背景に水が滝のように流れる演出。でも当日は思ったよりも強風で、写真を撮影されているゲストに向かってしぶきがかかるなんて場面も見られました。

20:15
いよいよショーがスタート

 屋外に設置されたショー会場に入ると、ランウエイと並行して川のように水が流れ、さらに並行して噴水のように水がリズミカルに高く上がったり引っ込んだり、さらにはライトアップされて幻想的な空間です。ゲストの席にはビニール傘が置かれており、何が起きるのかドキドキ。

 水が落ちるたびに“BOSS”と見える水の芸術が登場すると、いよいよショーがスタートしました。ファーストルックで登場したのは、なんとモデルのパメラ・アンダーソン(Pamela Anderson)でした。その後も「ボス」の象徴ともいえるスーツスタイルを解体し、アーバンリゾートのマイアミにふさわしい、ひねりを加えたモードなスタイルが続きます。流れる水のように流動性を持たせたシアーな素材が風に揺れ、テーラードと合わせることで、コントラストを生み出しています。

 マイアミというとトロピカルなリゾートを思い浮かべるところですが、コレクションに登場したカラーパレットはブラック、ホワイト、サンドベージュ、キャメルなどの新生「ボス」が打ち出すカラー。前半は軽やかなホワイトやサンドベージュを基調に、キャメルや黄色が差し込まれていきます。フリンジやシアーな素材がテーラードをベースにしたスタイルに盛り込まれ、軽快なバランスを生み出しています。後半は、ブラックとホワイトのコントラストや、オールブラックのスタイリングも異素材を組み合わせることで変化を持たせていました。このシックなカラーに軽やかなカッティングや素材感が、アーバンリゾートのマイアミにマッチしていました。今回のショーは“See Now Buy Now”で、熱気が冷めやらぬうちに公式サイトからコレクションの一部が購入できるというのもうれしいところです。

 次々に登場するモデルの中には、渡辺直美さんや先日引退を表明したスタイリストのロー・ローチ(Law Roach)、さらにはナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)とDJキャレド(DJ Khaled)が腕を組んで登場するなど、そうそうたる面々です。ショーが進むに連れ、演出でもある水が飛沫のように観客席の方まで飛び散ってきて、置いてあったビニール傘の意味が理解できました。なかなかの風と水で寒かったのですが、ラストを飾ったナオミ・キャンベルの後を、約70人のモデルが続くフィナーレは圧巻でした!

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「フミエ タナカ」デザイナーが自らスタイリング Bunkamuraでおすすめの春の装いを展示

  渋谷ファッションウイーク実行員会は、東急グループが運営する文化複合施設 Bunkamuraで、2022年に第40回毎日ファッション大賞、新人賞・資生堂奨励賞を受賞した田中文江「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」デザイナーによるスタイリング展示“FUMIE=TANAKAが提案する 春の装い”を開催している。期間は4月9日まで。今回の展示は、渋谷ファッションウイークが参画するイベント「東京クリエイティブサロン(TOKYO CREATIVE SALON2023)」の一環で、「フミエ タナカ」の春のパリを思い起こさせる、遊び心のあるスタイリングを提案している。

 田中デザイナーは、スタイリングのポイントについて「街が明るいカラーであふれる春だからこそ、ひときわ目立つブラックカラー。パリのアンティークのニュアンスとの組み合わせで一層華やかに。洗いざらしのホワイトコートでパリの大人な雰囲気を取り入れつつ、鮮やかなレッドをちらつかせることで気分が高まります」と説明している。

 田中文江は、16年に前身となるブランド「ザ・ダラス(THE DALLAS)」を開始。20年から自身の名を冠した新ブランド「フミエ タナカ」を立ち上げた。

■FUMIE=TANAKAが提案する 春の装い
会期:〜4月9日
場所:Bunkamura6Fエレベーターホール
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1

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「アトモス」が“エア マックス 1”の前身を37年の時を越えて再現 大きな“ビジブルエア”を搭載したモデルが登場

 「アトモス(ATMOS)」は、「ナイキ(NIKE)」の“ナイキ エア マックス 1 ’86 OG ビッグ バブル(NIKE AIR MAX 1 ’86 OG BIG BUBBLE )”を3月26日に発売する。シューズは、“エア マックス 1(AIR MAX 1)”のファーストカラーとして知られるホワイト、グレー、ユニバーシティレッドのカラーリングをそのままに、現行モデルよりも一回り大きな“ビジブルエア”を搭載したものだ。価格は税込1万8700円で、サイズは24〜30(cm)をそろえる。現在、アトモスの特設サイトで3月24日8:59まで抽選エントリーを受け付け中で、3月26日からは一部店舗を除くアトモス各店と同オンラインサイトで取り扱う。

 “エア マックス”シリーズの初代モデル“エア マックス 1”が1987年に発売される以前、前身となるプロトタイプモデルがごく少量のみ生産、流通していた。シリーズを象徴する“ビジブル エア”の開発は、空気の可視化というデザイン的アプローチだけでなく、着地時に内部の空気をサイドに逃す機能の実現も狙ってスタートした。「ナイキ」はシューズデザイナー、ティンカー・ハットフィールド(Tinker Hatfield)によるデザインを忠実に再現しようとするものの、当時の技術で“ビジブルエア”のサイズを大きくすると耐久性の保持が難しかったため、予定よりも小さくして一般販売に踏み切った。今回発売する“エア マックス 1 ’86 OG(AIR MAX 1 ‘86 OG)”および“ダブル エア マックス 1 ’86 OG(W AIR MAX 1 ‘86 OG)”は、37年の時を超えて当時目指した“エア マックス 1”の姿を再現したものだ。

 また、今回は店頭で“エア マックス”を購入した人に、“東京スニーカー氏”こと、編集者の小澤匡行が監修したオリジナルの絵本「BIRTH OF THE AIR MAX」をノベルティーとしてプレゼントする。絵本は、“エア マックス 1”が誕生した背景をイラストレーターのエイドリアン・ホーガン(Adrian Hogan )によるレトロなイラストとともに振り返ることができる内容になっている。

 さらに、アトモス 千駄ヶ谷で開催中のポップアップ「AIR MAX 1 ”MAXXED OUT” POP-UP」で、25日にアパレルのカスタムワークショップを開催する。ワークショップでは、福岡県・今泉のストリート系セレクトショップ、アップル バター ストア(APPLE BUTTER STORE)が手掛けた“ビッグ バブル”仕様のオリジナルグラフィックをワッペンで用意する。

■AIR MAX 1 “MAXXED OUT” POP UP
会期:3⽉4〜26⽇
営業時間:11:00〜19:00
場所:atmos 千駄ヶ⾕
住所:東京都渋⾕区千駄ヶ⾕3-16-9

詳細

価格:税込1万8700円
サイズ:24〜30(cm)

発売日時

3月26日

取り扱い店舗

一部店舗を除くアトモス各店と同オンラインサイト

抽選受付方法

3月18〜24日8時59分まで特設サイトで受け付け

問い合わせ先

アトモス カスタマー
TEL:03-6629-5075

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Snow Manが新曲「W」のミュージックビデオで着用したのは「ヴァレンティノ」

 ジャニーズ事務所所属の9人組男性アイドルグループSnow Man(スノーマン)は、3月15日にリリースした8枚目のシングル「W」のミュージックビデオ内で「ヴァレンティノ(VALENTINO)」を着用している。※「WWDJAPAN」編集部調べ

 Snow Manが衣装としたのは、2023年春夏コレクション「アンボクシング ヴァレンティノ」と23年スプリングコレクション「ヴァレンティノ ウェイズ」で、メンバー全員が2ルックずつ着用する。

 「W」は、櫻井翔が主演した日本テレビ系ドラマ「大病院占拠」の主題歌でもある。

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「エトロ」の新アイコンバッグ“ヴェラ” シャープかつダイナミックなシェイプが特徴

 「エトロ(ETRO)」は、マルコ・デ・ヴィンチェンツォ(Marco De Vincenzo)クリエイティブ・ディレクターが提案する新たなアイコンバッグ“ヴェラ”を発売した。

 価格はラージが51万7000円(税込、以下同)、ミディアムが40万7000円。ブラック、ベージュなどの定番色に加えて、シーズンカラーのイエロー、ネイビー、ピンクも用意する。

 “ヴェラ”はイタリア語で帆を意味し、風を切り裂くようなシャープかつダイナミックなシェイプが特徴だ。素材は牛革で、双方向に開閉するV字型のクロージャーやメダル付きチェーンをあしらう。メダルは片面に「エトロ」のロゴ、もう片面にペガサスを刻印する。またショルダーとクロスボディーのストラップは、どちらも取り外しが可能。

 「エトロ」はイタリア出身のモデル、ビアンカ・バルティ(Bianca Balti)を起用したイメージビジュアルも公開した。

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【一粒万倍日】「アナ スイ」や「ピエール・カルダン」など仕事運や対人運アップのラッキーカラー財布が登場

 クイーポのライセンスブランド「アナ スイ(ANNA SUI)」と「ランバン オン ブルー(LANVIN EN BLEU)」「クレイサス(CLATHAS)」「ピエール・カルダン(PIERRE CARDIN)」「アイアイズ(I EYE'S)」 は、今年最強開運日とされる3月21日に向けて、今年のラッキーカラーと言われる3色の財布を発売した。

 3色は、“アップルグリーン”と“シャーベットオレンジ”“アズールブルー”。柔らかな黄緑色の“アップルグリーン”は、「具体的な目標があるときに、チャンスを引き寄せ、前に進む瞬発力とエネルギーを与えてくれる」という。また、風水では「安定」や「癒し」の力があるとされていて、コツコツとお金を貯めたい人におすすめ。“火の気”とされる“シャーベットオレンジ”は、風水において「エネルギー」や「出会いの色」の意味を持ち、対人運向上や落ち込んでいる時のエネルギーアップにつながる。爽やかさでクールな印象を与える“アズールブルー”は、「仕事運」や「判断力」を向上させてくれると言われ、水の色というイメージから、お金の流れがよくなり、収入が増えるなどの効果が期待される。

 各ブランドから長財布や二つ折り財布などをそろえ、クイーポの公式オンラインサイトなどで販売中だ。

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【一粒万倍日】「アナ スイ」や「ピエール・カルダン」など仕事運や対人運アップのラッキーカラー財布が登場

 クイーポのライセンスブランド「アナ スイ(ANNA SUI)」と「ランバン オン ブルー(LANVIN EN BLEU)」「クレイサス(CLATHAS)」「ピエール・カルダン(PIERRE CARDIN)」「アイアイズ(I EYE'S)」 は、今年最強開運日とされる3月21日に向けて、今年のラッキーカラーと言われる3色の財布を発売した。

 3色は、“アップルグリーン”と“シャーベットオレンジ”“アズールブルー”。柔らかな黄緑色の“アップルグリーン”は、「具体的な目標があるときに、チャンスを引き寄せ、前に進む瞬発力とエネルギーを与えてくれる」という。また、風水では「安定」や「癒し」の力があるとされていて、コツコツとお金を貯めたい人におすすめ。“火の気”とされる“シャーベットオレンジ”は、風水において「エネルギー」や「出会いの色」の意味を持ち、対人運向上や落ち込んでいる時のエネルギーアップにつながる。爽やかさでクールな印象を与える“アズールブルー”は、「仕事運」や「判断力」を向上させてくれると言われ、水の色というイメージから、お金の流れがよくなり、収入が増えるなどの効果が期待される。

 各ブランドから長財布や二つ折り財布などをそろえ、クイーポの公式オンラインサイトなどで販売中だ。

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「エルメス」がポップアップと旗艦店をオープン 高級化が進むNYのウィリアムズバーグに出店の波

 米ニューヨークでは、賃料が高騰しているソーホーに代わり、ブルックリンのウィリアムズバーグに出店するラグジュアリーブランドやD2Cブランドの動きが目立っている。

 イーストリバーの東側、ブルックリン北西部に位置するウィリアムズバーグは、ローカルブランドや気鋭アーティストが集まるトレンドの発信地として人気のエリアだが、近年は再開発による高層ビルやホテルの建設ラッシュが続き、急速にジェントリフィケーションが加速している。また、リモートと通勤のハイブリッド勤務化を理由にマンハッタンから移り住む高所得者も増加していることから、高級品への需要が高まる同エリアにラグジュアリーブランドが注目していると見られる。

 中でも最もホットなストリートが北6丁目。現在「グーグルストア(GOOGLE STORE)」「エバーレーン(EVERLANE)」「ナイキ(NIKE)」「ルルレモン(LULULEMON)」「ルラボ(LE LABO)」などが並び、4月には「エルメス(HERMES)」がポップアップショップをオープンすることでも話題だ(住所:91 North 6th Street)。店舗面積は約501平方メートル、2フロア構成で、期間は約2年間を予定しており、その後2026年には数軒横にあるスペース(店舗面積約790平方メートル)に常設の旗艦店もオープンする(住所:111 North 6th Street、※現在建設中)。

 この近隣には、21年1月に「グッチ(GUCCI)」と「ザ ノース フェイス(THE NORTH FACE)」がコラボレートしたポップアップショップや、同年6月の「ボッテガ ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」によるポップアップショップがあったことも記憶に新しい。また、現在「グーグルストア」の隣に並ぶ物件に掲出されているニューヨーク市建築局の建設計画サインには、「シャネル(CHANEL)」の名が記されており、同ブランドがビューティショップをオープンするのではと現地で予想されている。建設完了時期は6月。こうした流れからも同地を開拓するラグジュアリーブランドがますます増えていくだろう。

話題のD2Cブランド、ファストファッションも続々上陸

 D2Cブランドによる出店の勢いも止まらない。コロナ禍にソーホーの旗艦店をやむなく閉鎖していたZ世代に爆発的人気を誇る米国発D2Cビューティブランド「グロシエ(GLOSSIER)」は、ファン待望のリアル店舗を昨年11月に北6丁目にオープンした(住所:77 North 6th Street)。同じく昨年オープンした「スノーピーク(SNOW PEAK)」の対角にあるコンパクトな店内には、ブランドの世界観を踏襲したピンクの什器をしつらえ、スキンケア、メイクアップ、フレグランス、アパレルなど幅広い商品をラインアップ。いつ訪れても若年層を中心に賑わっており、すでにウィリアムズバーグにおけるビューティトレンド発信の地として確立している。なお同ブランドは今年2月、ソーホーに旗艦店を新規オープンさせている。

 また、実店舗を持たないD2Cブランドを集積したショールーミング型店舗としても注目度の高い「ショーフィールズ(SHOW FIELDS)」も、ウィリアムズバーグに2号店となる「ハウス オブ ショーフィールズ(HOUSE OF SHOW FIELDS)」をオープンし、ブルックリンに初上陸を遂げている(住所:187 Kent Avenue)。「家」をコンセプトに掲げ、リビングルーム、ダイニングルーム、コートヤード、ゲストハウスなどそれぞれの“部屋”に見立てたポップな色使いの遊び心あふれる売り場では、ソーホー店とは異なる独自のキュレーションによる新進ブランドや商品を展示。取り扱いはファッション、コスメ、ウエルネス、アート、フード、キッチンウェア、キッズ、ペットケアブランドなどライフスタイルにまつわる多岐にわたり、タトゥーケアやセクシャルウエルネスプロダクト、市場が拡大する機能性キノコを含有したコーヒーなど個性的な商品も積極的にプレゼンテーションしている。店頭では展示のみだが、専用アプリ「マジック ワンド(MAGIC WAND)」で商品のQRコードを読み取ることで、WEBサイトへのアクセスやオンライン購入が可能となる。アプリから購入すれば全品10%オフになるという特典付きだ。

 ファストファッションブランドからは、「H&M」が世界初展開となる体験型ポップアップショップの「H&M ウィリアムズバーグ(H&M WILLIAMSBURG)」を昨年11月から打ち出している(住所:92 North 6th Street)。2フロアの同店では、4〜12週間ごとに最新コレクションや体験型イベントなど毎回異なるテーマを展開し、内装を総入れ替えしながら通年でチャプター10まで展開される。現在はチャプター3となる春夏コレクションにフィーチャーした“イスラ ヘネス(ISLA HENNES=神秘の島、ヘネス島)”を5月17日まで開催中。セルフィースペースやスマートミラーを設置し、2階には没入型のプレゼンテーションを鑑賞できる隠しスペースも用意。コレクションライン“H&Mストゥディオ(H&M STUDIO)”の春夏コレクションもエクスクルーシブで販売している。同ポップアップは24年1月まで営業する。

 このようにファッションブランドやビューティブランドが実験的な試みをするエリアとしてもますます盛り上がりを見せるウィリアムズバーグ。“第2のソーホー”として定着するのか、今後も同エリアから目が離せない。

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コーヒーの“フォースウェーブ”を予測 最新マシンから「豆と音」まで新たな潮流【ウィズコロナで進化する幸せ産業】

“フォースウェーブ”はすぐそこに
自宅でサイフォンコーヒーの再現も可能な時代

 自宅で過ごす時間が増えた今、コーヒーの味わい方も変化し、サードウェーブからさらに変化した、“第4の波(フォースウェーブ)”が訪れるかもしれない。インスタントコーヒーの普及で家庭に広がった1970年代のファーストウェーブ、スターバックスなどシアトル系コーヒーチェーンが巻き起こしたセカンドウェーブを経て、豆の質や焙煎にこだわったスペシャルティコーヒーに代表されるサードウェーブをわれわれは体験した。これからは、質の高い豆を自宅で丁寧に抽出するトレンドが“フォースウェーブ”になると予測する人もいる。

 2月に発売したタイガー魔法瓶製の「サイフォニスタ(SIPHONYSTA)」は、それを体現したようなコーヒーマシンだ。時間と技術を要するサイフォンによる抽出を、炊飯器や電気ケトルで培った技術を生かし、自動で、しかも自分好みの抽出方法や温度で仕上げることを可能にした。同じ豆でも風味で3段階、濃さで3段階と、9通りの風味を試せることになる。上質なスペシャルティコーヒーの豆本来の風味を引き出し、自宅で気軽に味わえる。

 マシン自体も、コンパクトで洗練されたデザインで、シリンダーの上下パーツを食洗器で洗えるメンテナンスの楽さも家庭用としてふさわしい。自宅で本格的なエスプレッソやカフェラテを作るマシンは浸透したが、スペシャルティコーヒーの一番おいしい飲み方を再現できるコーヒーメーカーは思い浮かばなかった。一部のマニアだけでなく、ちょっとしたコーヒー好きにも扱いやすい設計なのだ。

カフェや焙煎所から発信する
アンバサダープログラムを導入

 販売方法も画期的だ。公式サイトでの訴求に加え、カフェやロースタリーなどコーヒーのプロがアンバサダーとして「サイフォニスタ」の魅力や機能を伝え、販路を広げる戦略だ。アンバサダーは、店舗でマシンを展示することで消費者に体験や試飲の機会を提供し、タイガー魔法瓶は彼らにコミッションを支払う。このアンバサダープログラムによって、豆を販売する各店舗はより消費者との絆を深められるだろう。スペシャルティコーヒーの入門者としては、「この豆にはこの風味、濃さのボタンで抽出せよ」「これくらいの温度がおすすめ」などの具体的なサジェスチョンがあるとうれしい。優秀なコンシェルジュがいれば、豆の力を最大限に生かせるだろう。

 もともと海外市場を視野に入れた製品ではあるが、アメリカでクラウドファンディングによる先行市場導入を試みたところ、開始4日間で目標金額を達成し、最終的には目標の271%の金額が集まったという。欧米では、すでにフォースウェーブがそこまで来ているのだ。

コーヒーを科学する「虎へび珈琲」が
渋谷パルコに常設オープン

 コーヒー好きに朗報も。焙煎場を新潟に構え、COFFEE & SCIENCEをテーマとする「虎へび珈琲」のフラッグシップストアが3月21日、渋谷パルコ3階(アウトサイド)にオープンする。主軸は、元科学者にして焙煎士である今井惇人。渋みやタンニンを科学的にコントロールし、研究を重ねた科学的データをもとに、豆の旨味を最大限に生かすオルタナティブコーヒービーンズブランドだ。コーヒーのおいしさは、お湯の温度や蒸らす時間、豆の挽き方、そして淹れる人の技術に左右されることも多く、渋みやえぐみの成分となるタンニンをコントロールすることは難しい。だが「虎へび珈琲」では、生豆の状態から意識的にタンニンを抜く“ディタンニング”の技術を取り入れることで、誰が淹れても上質な味わいになる豆を実現した。

 独自の科学製法と焙煎技術を武器に、豆の持ち味を引き出す。雑味がなく、ドイツの研究機関に“99.9%カビのないコーヒー”として認定されるほどだ。化学薬品や添加物は一切使わず、水や超音波などによって安全なコーヒーを提供している。有機栽培したスーパーフードであるビーツの栄養素を取り入れたオリジナルの豆など、研究に余念がない。

 コーヒー通の間ではすでに注目されていた「虎へび珈琲」だが、ファッションブランド「サスクワァッチファブリックス(SASQUATCHFABRIX.)」とのコラボレーションなど、独自の世界観を築いてきたことでも注目されている。これまでも、「ロールス・ロイス(ROLLS ROYCE)」や、同じく新潟県を拠点とするアウトドアブランド「スノーピーク(SNOW PEAK)」など、各分野のエキスパートとのコラボレーションで世間を驚かせてきた。

 今回オープンする渋谷店では、アパレルや陶芸など、さまざまなアーティストとコラボレーションしたアイテムも販売予定だ。第1弾は、サカナクションの山口一郎氏率いる新ブランド「YI(YAMAICHI)」とコラボレーションした “YAMAICHI BLEND”ドリップバッグ。同時に、山口氏自身が愛飲するアイスコーヒーのレシピを再現するなど、フラッグシップストアならではの体験を提供する。他にも、「サスクワァッチファブリックス」とアーティスト上田走氏とのトリプルコラボレーションのフーディーとスエットシャツも限定発売。ファッションブランド「ベータポスト(BETA POST)」とは、レザーで珈琲豆をイメージしたコインケースネックレスを販売する。よりボーダレスなアプローチでコーヒーともにある世界を広げていく。

虎へび珈琲がオープンする渋谷パルコ
スぺシャルティコーヒー×音楽の相乗効果を狙うプロジェクト

 他にも、豆と音楽を組み合わせ、その相乗効果を提案する「豆と音」なる試みにも注目だ。プロジェクトを立ち上げたのはFMラジオ局のディレクターの池田雄一。同プロジェクトの実店舗はないものの、六本木のイベント「ジャズ ハウス アルフィー(JAZZ HOUSE Alfie)」など、ライブイベントでコーヒーと音楽を提供している。池田さん自身がDJとして選曲することもあり、“音”は楽曲だけでなく、“山道を歩いたときの小鳥のさえずり”など、“山道を歩いたときの小鳥のさえずり”など、各地で収録した音源や生活音などの効果音もミックスし、コーヒーの産地の空気を伝える。焙煎した豆はネット販売以外にも、「ザ ベイク ハウス(THE BAKE HOUSE)」や「フラットコーヒー(FLAT COFFEE)」といった店舗やオフィスへの納品など、主にBtoBに販路を広げている。

 味覚だけでなく、音にまで五感を広げることで、自分と向き合う時間はさらに豊かになる。「バリスタがステージに立つミュージシャンだとすると、豆の知識を伝える焙煎士は演出家のような存在」と、「豆と音」の池田さんは語る。きたるフォースウェーブにはそんな味方を見つけることが、鍵となりそうだ。

 プライベートを充実させる付加価値への対価を惜しまない層が増えている。自動サイフォンを可能にするコーヒーメーカーや、目利きが選び焙煎した豆が、日常を上質にしてくれる。コロナ禍で、それぞれが自身のライフスタイルに向き合うことになり、コーヒーはよりパーソナルなものに進化している。

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「ザラ」親会社のインディテックス、23年1月通期は17%増収 インフレによる値上げの影響はなし

 「ザラ(ZARA)」や「ベルシュカ(BERSHKA)」などを擁するインディテックス(INDITEX)の2023年1月期決算は、売上高が前期比17.5%増の325億6900万ユーロ(約4兆5922億円)、営業利益は同28.9%増の55億2000万ユーロ(約7783億円)、純利益は同27.6%増の41億4700万ユーロ(約5847億円)だった。

 ブランド別での売上高は、主力の「ザラ」(「ザラ ホーム(ZARA HOME)」を含む)は同21%増の237億6100万ユーロ(約3兆3503億円)、「ベルシュカ」は同10%増の23億8400億ユーロ(約3361億円)、「プル&ベアー(PULL & BEAR)」は同15%増の21億5200万ユーロ(約3034億円)、「ストラディバリウス(STRADIVARIUS)」は同13%増の20億5600万ユーロ(約2898億円)、「マッシモ・ドゥッティ(MASSIMO DUTTI)」は同4%増の15億9300万ユーロ(約2246億円)だった。

 地域別での売り上げの割合は、本拠地であるスペインが14.4%、欧州(スペインを除く)は47.5%、南北アメリカは20.0%、アジアおよびその他の地域は18.1%となっている。

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、インディテックスは22年3月5日にロシアで展開する514店舗を全て休業し、オンラインストアでの販売も停止。10月には、ロシア事業をアラブ首長国連邦を拠点とするダヘル・グループ(DAHER GROUP)に売却することで初期合意に至ったと発表した。なお、ウクライナにある82店は現在も休業中だ。また、7月には「ベルシュカ」「プル&ベアー」「ストラディバリウス」が中国市場から完全撤退している。しかし、コロナ禍の影響が和らいだことなどから、全世界で見ると小売店での売り上げは同23%増となったほか、ECも同4%増と好調だった。

 オスカー・ガルシア・マセイラス(Oscar Garcia Maceiras)最高経営責任者(CEO)は、アナリスト向けの決算説明会で、「厳しい経済環境の中、トレンディーなコレクションと高いセルスルー率(小売店での実売率)といった強いビジネスモデルのおかげで素晴らしい業績を上げることができた」と述べた。なお、インフレの進行のため年間を通じて値上げを実施したが、売り上げに影響はなかったという。

 インディテックスは、23年度に設備投資として16億ユーロ(約2256億円)を計上している。これは物流施設の自動化や最適化のほか、店舗のアップグレードおよびオムニチャネル化の推進に使用する。スペインに次いで2番目の規模である米国市場にも投資する予定で、今後2年で主要なものだけでも約30のプロジェクトを実施する。

 同社はまた、スペインで労働環境に関するデモなどがあったことを受け、23年度は国内従業員の給与を平均20%引き上げることで労働組合と合意。マセイラスCEOによれば、賃上げ分は23年度予算に織り込み済みであり、大きな影響はないという。

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「ギャツビー」から多様化する若い世代に向けたヘアスタイリング”メタラバー”シリーズが登場

 メンズコスメブランド「ギャツビー(GATSBY)」はこのほど、ヘアサロン「フィフス(fifth)」監修のもと、ヘアスタイリング剤”メタラバー”シリーズを発売した。若い世代に向け、スマートかつエフォートレスに理想のヘアスタイルを実現する。ラインアップはワックス、バーム、クレイ、グロス、ジェル、フォームの6種で、価格は全て税込1100円。全国のドラッグストア、ホームセンター、スーパー、オンラインショップなどで購入可能だ。

 同シリーズの認知度向上の一環で3月18〜19日、神宮前でポップアップイベントを開催。シリーズのイメージモデルに起用された”Younger Crew”の齋藤天晴氏、キシダイキ氏が登場し、トークショーを行ったほか、”Younger Crew”が手がけるアパレルブランド「ヤンガーソング(YOUNGER SONG)」「スチューデント・アパシー(STUDENT APATHY)」「バッドウェイ(BAD WAY)」のアイテムを展示。さらに「フィフス」スタイリストによる無料ヘアスタイリングブース、スタイリングショーなどを披露した。

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渡辺直美がナオミ・キャンベルと同じランウエイを歩く 「ボス」2023年春夏コレクション

 ドイツ発のファッションブランド「ボス(BOSS)」はこのほど、2023年春夏コレクションを米マイアミで発表した。ブランドの伝統的なテーラリングを見直し、“シーナウ・バイナウ(See Now, Buy Now)”形式で実施した。

 会場全体が水の壁に囲まれているようなセットの中、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)と渡辺直美が同じランウエイを歩いたほか、パメラ・アンダーソン(Pamela Anderson)、ロー・ローチ(Law Roach)、カビー・ラメ(Khaby Lame)、DJキャレド(DJ Khaled)、アリカ・シュミット(Alica Schmidt)、ユスラ・マルディーニ(Yusra Mardini)、プレシャス・リー(Precious Lee)、イブティハジ・ムハンマド(Ibtihaj Muhammad)、ジョーダン・バレット(Jordan Barrett)、ゴットミック(Gottmik)、バイオレット・チャッキ(Violet Chachki)らが、水の上を歩いているかのような演出の中で最新コレクションを披露した。

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山口壮大&文化学生が渋谷でショー、100年の服飾史をアーカイブで構成 AIも駆使

 渋谷ファッションウイーク実行員会は19日、渋谷ヒカリエで“渋谷ランウェイ(SHIBUYA RUNWAY)”を行った。ショーは、スタイリスト/ファッションディレクターの山口壮大と山口率いる文化服装学院の学生有志グループ「カルチュラルラボ(CULTURAL LAB.)」が行った。

 ショーは文化服装学院の設立100周年と日本の服飾史、AIを駆使したAI服が無数に現れる映像の3つをオーバラップ。ショーピースをまとったモデルは、会場の壁面に投影された、約1万のアーカイブからAIが自動生成した衣装とモデルが闊歩する映像と一緒に並走し、過去と現在、未来を複雑に行き来した。

 28体のショーピースは同学院の保有するアーカイブピースを軸に構成。学生がアーカイブピースからインスピレーションを受けて独自にデザイン・制作したもの、アーカイブピースを学生がリメイクしたもの、アーカイブそのものをミックスした。ファッション流通高度専門士科4年の三浦萌絵さんは、「ピンクハウス」の80年代のブルゾンとワンピースをリメイク。透明なビニールをチュールのように重ね、中にいくつもの生花を散りばめることで、変わらない複雑な乙女心を今風にアレンジした。「もともとガーリーな服が大好きで、プロジェクトに手を挙げたときにはなんとなく『ツモリチサト』や『ケイタ マルヤマ』のアーカイブを使おうと思っていた。けど、実際にある展覧会で『ピンクハウス』のこのブルゾンを見たときにあまりの可愛さに即決した」という。

 ファーストルックは1920年代の和服からスタートし、1960年代に水野正夫、70年代に「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」「カンサイ ヤマモト(KANSAI YAMAMOTO)」「ケンゾー(KENZO)」、80年代に「ヨウジヤマモト」「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」「ピンクハウス」、90年代以降は「20471120(ツーオ―フォーセブンワンワンツーオー)」「ヨシキヒシヌマ(YOSHIKI HISHINUMA)」「アンダーカバー(UNDERCOVER)」を思わせるコレクションピースが登場した。ただ、若干残念だったのは、もともとのアーカイブが強すぎたこと。アーカイブピースを使わなかった最終盤に登場した「未来編」では、ウエットスーツの上に発泡プリントを施した「トカゲ人間」や、メッシュ企業であるアサダメッシュから提供を受けた金属織物を頭からすっぽりとかぶった「新しい神」など、アーカイブピースを使わず、若者らしいファニーでフレッシュな表現を爆発させた。
 
 「カルチュラルラボ」は2018年にスタート。文化服装学院の後押しを受けた学生主体の産学連携プロジェクトになっており、昨年10月のシブフェスでもショーを担当したほか、、昨年5月のダイバーシティを掲げたファッションイベント「「True Colors FASHION 身体の多様性を未来に放つ ダイバーシティ・ファッションショー」にも参加した。学科横断でコレクションピースのデザイン・制作を行い、全体の進行管理も担った。

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「マーク ジェイコブス」が期間限定のカフェを東京・青山にオープン フードやドリンクを提供

 「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は3月31日まで、ジ アオヤマ グランド ホテル(THE AOYAMA GRAND HOTEL)4階で「マーク ジェイコブス カフェ(MARC JACOBS CAFÉ)」を開催している。カフェは、東京・青山にあるダイニング、ザ ベルコモ(THE BELCOMO)との協業によるものだ。ブランドネームの「マーク ジェイコブス」やシグネチャーでもある「J MARC」ロゴを至るところに配した店内では、限定のフードやドリンクなどを提供する。また、期間中にLINE公式アカウントに新規登録した先着500人に“J マーク ショルダー バッグ(THE J MARC SHOULDER BAG)”をデザインしたクッキーをプレゼントする。

■MARC JACOBS CAFE
会期:3月16〜31日
場所:THE AOYAMA GRAND HOTEL 4F THE BELCOMO
住所:東京都港区北青山二丁目14番4

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「マーク ジェイコブス」が期間限定のカフェを東京・青山にオープン フードやドリンクを提供

 「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は3月31日まで、ジ アオヤマ グランド ホテル(THE AOYAMA GRAND HOTEL)4階で「マーク ジェイコブス カフェ(MARC JACOBS CAFÉ)」を開催している。カフェは、東京・青山にあるダイニング、ザ ベルコモ(THE BELCOMO)との協業によるものだ。ブランドネームの「マーク ジェイコブス」やシグネチャーでもある「J MARC」ロゴを至るところに配した店内では、限定のフードやドリンクなどを提供する。また、期間中にLINE公式アカウントに新規登録した先着500人に“J マーク ショルダー バッグ(THE J MARC SHOULDER BAG)”をデザインしたクッキーをプレゼントする。

■MARC JACOBS CAFE
会期:3月16〜31日
場所:THE AOYAMA GRAND HOTEL 4F THE BELCOMO
住所:東京都港区北青山二丁目14番4

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資生堂の新鋭メンズコスメ「サイドキック」 若きブランド責任者が語る展望

 資生堂の「サイドキック(SIDEKICK)」は、同社としては「シセイドウ メン(SHISEIDO MEN)」以来19年ぶり(当時)となる新メンズスキンケアブランドとして昨年6月にスタートした。

 ターゲットは若年層の男性。歯磨きのようなチューブ容器に、メタリックにきらめくブランドロゴ。同社の既存ブランドにはなかった、ストリートブランドを思わせる斬新なデザインのパッケージに、彼ら特有の肌質・悩みにアプローチするエッセンスを詰め込んだ。

 まずはメンズコスメの先進市場である中国から着手。そこで得たノウハウや知見を逆輸入し、日本市場の開拓にもつなげる。ブランドローンチからの進捗と今後の展望を、同社経営戦略部のブランド開発責任者である藤田悟氏(31)に聞いた。

藤田悟/資生堂経営戦略部「サイドキック」ブランド開発責任者

PROFILE:(ふじた・さとる)2015年慶應義塾大学文学部英米文学科卒。外資系大手化粧品メーカーにてマーケティングを経験後、資生堂へ。紫外線を美肌光に変換する「サンデュアルケア」のコンセプトを生み出し、後にビューティブランド「バウム(BAUM)」「サイドキック(SIDEKICK)」の立ち上げに携わる。現在は「サイドキック」専任でブランド開発に従事

WWD:斬新なパッケージデザインの理由は。

藤田悟「サイドキック」事業責任者(以下、藤田):ブランドは現在、経営企画室の若いメンバー6人が中心となって運営しており、中国支社にもマーケティングチームがいます。私自身もコロナ前には中国に何度も足を運んで、現地の若い男性に関する情報を収集してきました。中国人の購買行動における日本人との顕著な違いとして、「人との違いを表現したい」という欲求が大きいことがあります。そんな彼らの価値観や感性に訴える上でも、これまでの資生堂ブランドにはない斬新なパッケージデザインを目指しました。

 「人口13億人の国に暮らす彼らにとって、“埋もれたくない”という意識は私たち日本人より遥かに大きい。スキンケア用品であっても、彼らの自分なりの創造や発信と結びつけようとします。たとえば「サイドキック」をご購入いただいた中国のお客さまのSNSをのぞいてみると、自分のお気に入りブルーのスニーカーの横に、ブルーメタリックの「サイドキック」の洗顔料を並べて投稿してくださっています。

WWD:社内の反応は。

藤田:プロダクトのデザインに関しては反対を覚悟していました。ただプレゼンを終えてみると、「いい意味で資生堂っぽくないね」「先進的で新しさがある」と前向きな反応をたくさんもらいました。

 「シセイドウ メン」は当社のメンズスキンケアにおけるフラッグシップブランドという位置付けですが、「サイドキック」は会社としての新しいチャレンジ、新しい成功体験を作るための“投資”であると自覚しています。「資生堂」という看板や既成概念を意識しすぎず、ブランドの個性を追求することが肝要だと考えています。

洗顔からスキンケアへは
飛び越えるべき“溝”がある

WWD:中国でのビジネスの進捗は。

藤田:Tモールやジンドン、TikTokなどのEC販路で開拓を進めています。白敬亭(バイ・ジンティン)という現地で人気の若手俳優とファッションデザイナーを起用したプロモーションを実施したことも認知拡大につながりました。

 中国では“チャイナプライド”を合言葉に国産ブランドに投資する機運もあります。しかしやはり日本製のプロダクトに対する信頼は厚く、品質にこだわる層に手に取っていただけているようです。お客さまによるSNSなどの口コミも蓄積されてきており、購入を後押ししている要因になっています。売り上げは計画通り進捗しています。

WWD:中国で一番人気の商品は。

藤田:エアゾール式の洗顔フォーム“シャインオフ ハイブリッド クレンザー”(120mL、日本価格で税込1980円)です。中国では洗顔料を泡立てずにするのが一般的。そんな彼らにとってフォームタイプの洗顔料は新鮮で、きめ細かな泡が気持ちいいと好評です。

 ただ調査結果では、中国の男性は洗顔料の使用率は80%以上と高いものの、スキンケアに関しては60%以下に留まります。洗顔だけをしていた男性にスキンケア用品に手を伸ばしてもらうには大きな溝があるわけです。

WWD:“溝”を越えるためには?

藤田:実は僕自身も、新卒でビューティ業界に入るまでは元々肌悩みが少ない方で、化粧品へのこだわりもありませんでした。今となっては、自分に合う化粧品を選ぶ意味と価値を深く理解しましたが、だからこそ「当時(大学生)の僕にそれを伝えるにはどうしたらいいか」という視点で考えることも大事だと考えます。スキンケアに全く興味がない層に、スキンケアの文脈でいくら“説明”しても響かないのです。

 昨年12月には、原宿の「ビューティー・スクエア」で早稲田大学の学生とコラボしたポップアップイベントを実施しました。テーマは学生が発案した“ゲームセンター”。化粧品会社で働く僕らからすると、「スキンケアと何の関係もないじゃないか」というツッコミを入れたくなったんですが(笑)。ただ彼・彼女たちと同年代のお客さまがカップルで来店して、クレーンゲームやダーツを楽しみ、景品の商品サンプルを笑顔で持ち帰っていくのを見て、これも一つの入り口になると感じました。既存のスキンケアの枠組みにとらわれず、ワクワクするような体験から付加価値を作り出すことにも、積極的にチャレンジしていきたいと考えています。

変わる中国人の消費
化粧品にも本質を求める

WWD:課題はあるか。

藤田:私たちのプロダクトは2000〜3000円前後と、バラエティーショップと百貨店の中間程度の「プレミアムマス」と呼ばれるゾーンです。中国では現在、百貨店コスメなどの高価格帯のプロダクトを使っていた方から高い評価をいただけています。これはいい意味で予想外でしたが、今後はブランド本来のターゲットである、「良質なスキンケアに興味がある若い男性」へのリーチを加速していきます。

 これまで(日本円で)数百円程度のドラッグストアなどの商品を使っていた方々に、倍以上もする商品に乗り越えてもらうためにはどうしたらいいのか。軌道修正しているのが、お客さまとのコミュニケーションの部分です。われわれが以前中国へ調査を行ったときは、現地の消費者はパッとみたデザイン、イメージを重視する傾向がありました。その後コロナ禍でしばらく中国現地に足を運べない期間が続いたのですが、お客さまの価値観はより本質を求める方向へと変化しています。

 化粧品についても、効果・効能に関心を向ける消費者が増えているようです。EC上の購買行動を追ってみると、カートには入るのですが、購入ボタンが押されないケースがまだまだ多い。成約に至らず脱落した方々にインタビューすると、最後はやはり他にはない配合成分や効果・効能といった、「納得できる情報」が購買の決め手になるようです。

 「サイドキック」は、イザヨイバラエキス、ワイルドタイムエキスをはじめ、若い男性特有の肌の揺らぎにアプローチする成分をふんだんに配合しています。試用者によるレビューも他社の競合商品を上回る結果を出せている。そもそも、スキンケア商品としてのクオリティーには絶対の自信を持っているんです。鮮烈なイメージやビジュアルに、これまで意識的に排除してきた「機能」の訴求を融合できれば、お客さまの購入のトリガーを引くことにつながるはずだと考えています。

WWD:国内戦略については。

藤田:中国で蓄えた知見は活用できる部分はあるものの、(日本に)そのまま持ち込んでうまくいくとは考えていません。例えばスキンケアに関心の高い中国人男性は、すでに自分の肌質や必要なプロダクトを理解しており、オンラインで買うことに抵抗がない。一方で日本のお客さまは「まずは自分の肌のことを知りたい」という人も多く、リアルなタッチポイントを必要とする傾向にあります。ただ、限られたリソースを合理的に活用するという意味でも、まず中国で地盤をしっかり固めることが最優先事項です。

WWD:ブランドの長期的な展望は。

藤田:ゼロからブランド開発をするのは初めてで苦労もありましたが、それ以上に喜びや興奮の方が大きかったです。今でも「サイドキック」を使っていて、ふと「本当に自分で作ったブランドなのかな」と不思議な気持ちになります。学生時代から「世の中にない未来の“当たり前”を作る」ことを夢見てきました。今はまだ新しいブランドを作っただけの、ほんの通過点にすぎません。若い男性がスキンケアを選ぶときに、「サイドキック」が真っ先に思い浮かぶ未来を作ること。これが僕の次なるミッションです。

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資生堂の新鋭メンズコスメ「サイドキック」 若きブランド責任者が語る展望

 資生堂の「サイドキック(SIDEKICK)」は、同社としては「シセイドウ メン(SHISEIDO MEN)」以来19年ぶり(当時)となる新メンズスキンケアブランドとして昨年6月にスタートした。

 ターゲットは若年層の男性。歯磨きのようなチューブ容器に、メタリックにきらめくブランドロゴ。同社の既存ブランドにはなかった、ストリートブランドを思わせる斬新なデザインのパッケージに、彼ら特有の肌質・悩みにアプローチするエッセンスを詰め込んだ。

 まずはメンズコスメの先進市場である中国から着手。そこで得たノウハウや知見を逆輸入し、日本市場の開拓にもつなげる。ブランドローンチからの進捗と今後の展望を、同社経営戦略部のブランド開発責任者である藤田悟氏(31)に聞いた。

藤田悟/資生堂経営戦略部「サイドキック」ブランド開発責任者

PROFILE:(ふじた・さとる)2015年慶應義塾大学文学部英米文学科卒。外資系大手化粧品メーカーにてマーケティングを経験後、資生堂へ。紫外線を美肌光に変換する「サンデュアルケア」のコンセプトを生み出し、後にビューティブランド「バウム(BAUM)」「サイドキック(SIDEKICK)」の立ち上げに携わる。現在は「サイドキック」専任でブランド開発に従事

WWD:斬新なパッケージデザインの理由は。

藤田悟「サイドキック」事業責任者(以下、藤田):ブランドは現在、経営企画室の若いメンバー6人が中心となって運営しており、中国支社にもマーケティングチームがいます。私自身もコロナ前には中国に何度も足を運んで、現地の若い男性に関する情報を収集してきました。中国人の購買行動における日本人との顕著な違いとして、「人との違いを表現したい」という欲求が大きいことがあります。そんな彼らの価値観や感性に訴える上でも、これまでの資生堂ブランドにはない斬新なパッケージデザインを目指しました。

 「人口13億人の国に暮らす彼らにとって、“埋もれたくない”という意識は私たち日本人より遥かに大きい。スキンケア用品であっても、彼らの自分なりの創造や発信と結びつけようとします。たとえば「サイドキック」をご購入いただいた中国のお客さまのSNSをのぞいてみると、自分のお気に入りブルーのスニーカーの横に、ブルーメタリックの「サイドキック」の洗顔料を並べて投稿してくださっています。

WWD:社内の反応は。

藤田:プロダクトのデザインに関しては反対を覚悟していました。ただプレゼンを終えてみると、「いい意味で資生堂っぽくないね」「先進的で新しさがある」と前向きな反応をたくさんもらいました。

 「シセイドウ メン」は当社のメンズスキンケアにおけるフラッグシップブランドという位置付けですが、「サイドキック」は会社としての新しいチャレンジ、新しい成功体験を作るための“投資”であると自覚しています。「資生堂」という看板や既成概念を意識しすぎず、ブランドの個性を追求することが肝要だと考えています。

洗顔からスキンケアへは
飛び越えるべき“溝”がある

WWD:中国でのビジネスの進捗は。

藤田:Tモールやジンドン、TikTokなどのEC販路で開拓を進めています。白敬亭(バイ・ジンティン)という現地で人気の若手俳優とファッションデザイナーを起用したプロモーションを実施したことも認知拡大につながりました。

 中国では“チャイナプライド”を合言葉に国産ブランドに投資する機運もあります。しかしやはり日本製のプロダクトに対する信頼は厚く、品質にこだわる層に手に取っていただけているようです。お客さまによるSNSなどの口コミも蓄積されてきており、購入を後押ししている要因になっています。売り上げは計画通り進捗しています。

WWD:中国で一番人気の商品は。

藤田:エアゾール式の洗顔フォーム“シャインオフ ハイブリッド クレンザー”(120mL、日本価格で税込1980円)です。中国では洗顔料を泡立てずにするのが一般的。そんな彼らにとってフォームタイプの洗顔料は新鮮で、きめ細かな泡が気持ちいいと好評です。

 ただ調査結果では、中国の男性は洗顔料の使用率は80%以上と高いものの、スキンケアに関しては60%以下に留まります。洗顔だけをしていた男性にスキンケア用品に手を伸ばしてもらうには大きな溝があるわけです。

WWD:“溝”を越えるためには?

藤田:実は僕自身も、新卒でビューティ業界に入るまでは元々肌悩みが少ない方で、化粧品へのこだわりもありませんでした。今となっては、自分に合う化粧品を選ぶ意味と価値を深く理解しましたが、だからこそ「当時(大学生)の僕にそれを伝えるにはどうしたらいいか」という視点で考えることも大事だと考えます。スキンケアに全く興味がない層に、スキンケアの文脈でいくら“説明”しても響かないのです。

 昨年12月には、原宿の「ビューティー・スクエア」で早稲田大学の学生とコラボしたポップアップイベントを実施しました。テーマは学生が発案した“ゲームセンター”。化粧品会社で働く僕らからすると、「スキンケアと何の関係もないじゃないか」というツッコミを入れたくなったんですが(笑)。ただ彼・彼女たちと同年代のお客さまがカップルで来店して、クレーンゲームやダーツを楽しみ、景品の商品サンプルを笑顔で持ち帰っていくのを見て、これも一つの入り口になると感じました。既存のスキンケアの枠組みにとらわれず、ワクワクするような体験から付加価値を作り出すことにも、積極的にチャレンジしていきたいと考えています。

変わる中国人の消費
化粧品にも本質を求める

WWD:課題はあるか。

藤田:私たちのプロダクトは2000〜3000円前後と、バラエティーショップと百貨店の中間程度の「プレミアムマス」と呼ばれるゾーンです。中国では現在、百貨店コスメなどの高価格帯のプロダクトを使っていた方から高い評価をいただけています。これはいい意味で予想外でしたが、今後はブランド本来のターゲットである、「良質なスキンケアに興味がある若い男性」へのリーチを加速していきます。

 これまで(日本円で)数百円程度のドラッグストアなどの商品を使っていた方々に、倍以上もする商品に乗り越えてもらうためにはどうしたらいいのか。軌道修正しているのが、お客さまとのコミュニケーションの部分です。われわれが以前中国へ調査を行ったときは、現地の消費者はパッとみたデザイン、イメージを重視する傾向がありました。その後コロナ禍でしばらく中国現地に足を運べない期間が続いたのですが、お客さまの価値観はより本質を求める方向へと変化しています。

 化粧品についても、効果・効能に関心を向ける消費者が増えているようです。EC上の購買行動を追ってみると、カートには入るのですが、購入ボタンが押されないケースがまだまだ多い。成約に至らず脱落した方々にインタビューすると、最後はやはり他にはない配合成分や効果・効能といった、「納得できる情報」が購買の決め手になるようです。

 「サイドキック」は、イザヨイバラエキス、ワイルドタイムエキスをはじめ、若い男性特有の肌の揺らぎにアプローチする成分をふんだんに配合しています。試用者によるレビューも他社の競合商品を上回る結果を出せている。そもそも、スキンケア商品としてのクオリティーには絶対の自信を持っているんです。鮮烈なイメージやビジュアルに、これまで意識的に排除してきた「機能」の訴求を融合できれば、お客さまの購入のトリガーを引くことにつながるはずだと考えています。

WWD:国内戦略については。

藤田:中国で蓄えた知見は活用できる部分はあるものの、(日本に)そのまま持ち込んでうまくいくとは考えていません。例えばスキンケアに関心の高い中国人男性は、すでに自分の肌質や必要なプロダクトを理解しており、オンラインで買うことに抵抗がない。一方で日本のお客さまは「まずは自分の肌のことを知りたい」という人も多く、リアルなタッチポイントを必要とする傾向にあります。ただ、限られたリソースを合理的に活用するという意味でも、まず中国で地盤をしっかり固めることが最優先事項です。

WWD:ブランドの長期的な展望は。

藤田:ゼロからブランド開発をするのは初めてで苦労もありましたが、それ以上に喜びや興奮の方が大きかったです。今でも「サイドキック」を使っていて、ふと「本当に自分で作ったブランドなのかな」と不思議な気持ちになります。学生時代から「世の中にない未来の“当たり前”を作る」ことを夢見てきました。今はまだ新しいブランドを作っただけの、ほんの通過点にすぎません。若い男性がスキンケアを選ぶときに、「サイドキック」が真っ先に思い浮かぶ未来を作ること。これが僕の次なるミッションです。

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“リーバイス ビンテージ クロージング”デザイナー × ベルベルジン 藤原裕 “501”の現在と未来

 リーバイ・ストラウス(Levi Strauss)の「リーバイス(LEVI’S)」は、今から150年前にジーンズの原点を作り出した。当時の労働者のために作ったワークウエアは長い時を経て、現代を生きる老若男女のスタイルを支えるデイリーウエアに変移している。今回は「リーバイス」の膨大な歴史的知識を持ち、新しい価値を作り続けているポール・オニール(Paul O’Neill)=“リーバイス ビンテージ クロージング(LEVI'S VINTAGE CLOTHING以下、LVC)”ヘッドデザイナーと、ビンテージショップベルベルジン(BerBerjin)の藤原裕ディレクターの2人が対談し、ブランドのクリエイティビティーや象徴的な“501”の魅力、未来について語り合った。

世界のジーンズのはじまり
“501”の誕生

 「リーバイス」は、世界で初めてワークパンツを補強する銅製リベットの特許を1873年5月20日に取得した。これが今年150年を迎える“501”の歴史の幕開けであり、祖である“ジーンズ”の誕生だ。旧知の仲である2人にとって“501”とは?

ポール・オニール(以下、オニール):“501”は、私にとって「リーバイス」のプロダクトの最も純粋な様式です。今日までに小さな変更はあれど、その本質は決して変わらないものという意味でとても不変的。しかし、実際には同じ“501”でもアプローチによって個々に違いが表れていて、常に変化を打ち出していることから、使い手自らが魅力を探求できる存在でもあります。

藤原裕(以下、藤原):よく使わせてもらう言葉ですが、僕にとって“501”は原点にして頂点です。最初に作られたジーンズであり、世界中の誰もが知るジーンズ。それが“501”です。

オニール:裕さんが言う通り、まさに原点です。150周年の節目では、“LVC”を通じて原点である“501”の歴史を改めて振り返るつもりです。5月20日に迎える“501”のバースデーに向けてさまざまな見せ方を考えていて、2月に発売した1937年モデルのパッチやリベット、タブをカタカナ表記にした限定復刻アイテムもその一つです。

 1937年モデルに次いで、初めてベルトループがついた1922年モデル、バックポケットが1つから2つに変更となった1901年モデル、商品にロットナンバー“501”をつけた1890年モデル、というように、時代をさかのぼるかたちでエポックメイキングな“501”を発売していきます。そして、5月20日にバースデージーンズとして1873年当時のディテールを復刻したモデルを販売します。

藤原:さすが、特別感がありますね。今回のプロダクトにはコーンミルズ(CONE MILLS現コーンデニム)社のホワイトオーク工場のデットストック生地を使ったモデルもあると聞いて、それもテンションが上がりました。何本作る予定ですか?

オニール:ほとんどのモデルは510本、バースデージーンズは150本で、メタル製のタイムカプセルに入れて特許番号も刻印します。

歴史を忠実に再現
不変の美と、不完全の美学

オニール:「リーバイス」のあらゆるプロダクトはストーリーに基づいて構築しています。特に“LVC”においてはシーズンごとにアーカイブから復刻するアイテムを選び、テーマを決め、時代背景やストーリーをくみ取りながらコレクションを完成させていきます。そこでも“501”はコレクションの基礎になります。また、「1970年代のイギリス」や「1980年代のアメリカ」など、どの年代にフォーカスしても必ず“501”のストーリーを見つけることができます。
 
 ストーリーを描いた後は、ルックブックの撮影や編集を行って、さらに世界観を作っていきます。撮影では、時代の空気感を再現するためにアナログな手法をたびたび取り入れており、ティンタイプ(鉄板写真)の技法で撮った写真を使ったこともあります。モデルはプロモデルを起用せず、ローカルにいる人たちをキャスティングします。以前、“LVC”でアルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)が愛用していたメンロコサックジャケットを復刻し、そのルックブックでは彼にそっくりな人をロサンゼルスで見つけてキャスティングしました(笑)。

藤原:このルックブック、再現性がすごいですよね。ポールさんが話していたように、“501”は時代によって少しずつ形状が異なる点が非常に魅力的なジーンズです。誕生当時からのディテールであるサスペンダーボタンやシンチバックはベルトループにかわり、現代に近づくにつれて要素は徐々にそぎ落とされていきます。

 実は今日、「リーバイス」の長い歴史の中ではこういうことがあるから面白いと思う品を持ってきました。“LVC”の年代別でいくと、本来は1937年に分類されるモデルなのに、実はディテールから1942年製というのが判明したジーンズなんです。ちなみにこのモデルのデッドストックを所有している方がいて、そのフラッシャーには“1942年”のコピーライトがあるのでそこからも証明できます。

オニール:全てのパーツが必ずしも厳密に作られていたわけではないため、私たちも推測するほかありません。ただ、「リーバイス」のジーンズに長く携わっていてもこうした新しい出合いがあるのがなにより面白く感じます。この1942年製も節目のジーンズになることでしょう。

藤原:それは良かった。ところで、“LVC”におけるプロダクトの再現度はとても高いですよね。実際、オリジナルを忠実に再現するのは非常に困難なことではないのですか?素材が入手できなかったり、縫製する工場も違ったりしますから。

オニール:その通りです。当時と全く同じものを作るのは、貴重なアーカイブを保有して研究を続ける私たちでも不可能に近いこと。それがビンテージか復刻か、私たちが見れば2mほど離れた距離からでも気づきます。かつてのデニムを再現しようとすれば、均整の取れていないスラブまでを意図的に再現することになりますし、ステッチの数から使う糸の太さ、ボタンホールのデザインなど、本当にさまざまな検証を行って再現を試みるので、苦労は絶えません。当然、復刻する際は魅力を損なわないように最善を尽くします。その一方で、現代は全てのものがあまりにも完全なので、“不完全な存在”を新しく作ることも必要な気はしています。

ビンテージ市場から見る
“501”の価値

藤原:ベルベルジンが2月に創業25周年を迎えた機会に、2年ほどかけてさまざまな方法で集めてきたビンテージアイテムを販売したんです。その中に1947年製の“501”のデッドストックがありましたが、500万円で売買されました。7~8年前は200万円だったので、倍以上の価格です。

オニール:私も、ベルベルジンの25周年イベントは気になっていたので友人と見に行きましたが、想像以上に素晴らしいものでした。もしアメリカで行っていたら警備員を立たせて厳重に警戒するような素晴らしいコレクションで、鳥肌が立ったほどです。日本では若者の間でビンテージ熱は高まっていますか? というのも、アメリカでは若者がビンテージを購入する流れが強まっていて、特に「リーバイス」は人気があり価格が高騰している要因の一つになっています。

藤原:ビンテージ熱は感じますが、僕が接客している限りで、日本の若い子たちは同じビンテージのカテゴリーでもロックTシャツやムービーTシャツ、アート系Tシャツなどジーンズ以外の市場を入り口にしていることが多いように感じます。ただ、ビンテージTシャツも高騰していて、以前なら2〜3万円で取引されていたものが50万円近くしたりします。僕は20万円するジーンズは買えても、20万円を超えるTシャツを買おうとは思いません。一概には言えませんが、僕とはビンテージの入り方はもちろん、価値観も異なるのだと思います。

オニール:確かに、アメリカのローズボール・フリーマーケットも以前はジーンズ中心でしたが今はビンテージTシャツやスエットシャツが人気ですね。

藤原:正直なところ、ビンテージの“501”でも特に貴重なものはもはや手の届かないところにきている感覚があります。そういった価格の高騰もまた、若い子たちが憧れる要素になっているのではないでしょうか。

継承した歴史は次世代へ
ジーンズに込める最高の物語

藤原:今の若い子たちはきっと“LVC”の商品を見て、「この腰の後ろについているベルトはなんだろう?」「なぜウエストにボタンがついているのか」など、多くの疑問を抱くと思います。それが過去に必要とされていたデザインであることを、年代ごとにしっかりと伝えていける強さが“LVC”にあります。ビンテージを生業とする人間として、“501”の遺伝子を継承し続けてもらえるのは喜ばしいことです。それに、ベルベルジンはビンテージ、「リーバイス」は新品で、扱う商品こそ違えど通じている感性もたくさんあります。実際、うちと「リーバイス」の原宿フラッグシップストアを行き来するお客さまもいるくらいですから。

オニール:これから30年後や40年後、“501”はハードなジーンズの象徴としてさらにクラシックなスタイルを求められるようになるのではないかと考えています。私は仕事でビンテージのジーンズを探すとき、ヒゲやアタリが出ているものを選びますが、それは着用していた人の人生がそこに表れているからです。「リーバイス」のクリエイションはモノだけではなく、ストーリーが不可欠です。あらゆる人に、ブランドへの愛に基づいて商品を購入してもらい、そこに喜びを感じてもらいたいです。

EDIT&TEXT KEISUKE HONDA
問い合わせ先
リーバイ・ストラウス ジャパン
0120-099-501

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“リーバイス ビンテージ クロージング”デザイナー × ベルベルジン 藤原裕 “501”の現在と未来

 リーバイ・ストラウス(Levi Strauss)の「リーバイス(LEVI’S)」は、今から150年前にジーンズの原点を作り出した。当時の労働者のために作ったワークウエアは長い時を経て、現代を生きる老若男女のスタイルを支えるデイリーウエアに変移している。今回は「リーバイス」の膨大な歴史的知識を持ち、新しい価値を作り続けているポール・オニール(Paul O’Neill)=“リーバイス ビンテージ クロージング(LEVI'S VINTAGE CLOTHING以下、LVC)”ヘッドデザイナーと、ビンテージショップベルベルジン(BerBerjin)の藤原裕ディレクターの2人が対談し、ブランドのクリエイティビティーや象徴的な“501”の魅力、未来について語り合った。

世界のジーンズのはじまり
“501”の誕生

 「リーバイス」は、世界で初めてワークパンツを補強する銅製リベットの特許を1873年5月20日に取得した。これが今年150年を迎える“501”の歴史の幕開けであり、祖である“ジーンズ”の誕生だ。旧知の仲である2人にとって“501”とは?

ポール・オニール(以下、オニール):“501”は、私にとって「リーバイス」のプロダクトの最も純粋な様式です。今日までに小さな変更はあれど、その本質は決して変わらないものという意味でとても不変的。しかし、実際には同じ“501”でもアプローチによって個々に違いが表れていて、常に変化を打ち出していることから、使い手自らが魅力を探求できる存在でもあります。

藤原裕(以下、藤原):よく使わせてもらう言葉ですが、僕にとって“501”は原点にして頂点です。最初に作られたジーンズであり、世界中の誰もが知るジーンズ。それが“501”です。

オニール:裕さんが言う通り、まさに原点です。150周年の節目では、“LVC”を通じて原点である“501”の歴史を改めて振り返るつもりです。5月20日に迎える“501”のバースデーに向けてさまざまな見せ方を考えていて、2月に発売した1937年モデルのパッチやリベット、タブをカタカナ表記にした限定復刻アイテムもその一つです。

 1937年モデルに次いで、初めてベルトループがついた1922年モデル、バックポケットが1つから2つに変更となった1901年モデル、商品にロットナンバー“501”をつけた1890年モデル、というように、時代をさかのぼるかたちでエポックメイキングな“501”を発売していきます。そして、5月20日にバースデージーンズとして1873年当時のディテールを復刻したモデルを販売します。

藤原:さすが、特別感がありますね。今回のプロダクトにはコーンミルズ(CONE MILLS現コーンデニム)社のホワイトオーク工場のデットストック生地を使ったモデルもあると聞いて、それもテンションが上がりました。何本作る予定ですか?

オニール:ほとんどのモデルは510本、バースデージーンズは150本で、メタル製のタイムカプセルに入れて特許番号も刻印します。

歴史を忠実に再現
不変の美と、不完全の美学

オニール:「リーバイス」のあらゆるプロダクトはストーリーに基づいて構築しています。特に“LVC”においてはシーズンごとにアーカイブから復刻するアイテムを選び、テーマを決め、時代背景やストーリーをくみ取りながらコレクションを完成させていきます。そこでも“501”はコレクションの基礎になります。また、「1970年代のイギリス」や「1980年代のアメリカ」など、どの年代にフォーカスしても必ず“501”のストーリーを見つけることができます。
 
 ストーリーを描いた後は、ルックブックの撮影や編集を行って、さらに世界観を作っていきます。撮影では、時代の空気感を再現するためにアナログな手法をたびたび取り入れており、ティンタイプ(鉄板写真)の技法で撮った写真を使ったこともあります。モデルはプロモデルを起用せず、ローカルにいる人たちをキャスティングします。以前、“LVC”でアルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)が愛用していたメンロコサックジャケットを復刻し、そのルックブックでは彼にそっくりな人をロサンゼルスで見つけてキャスティングしました(笑)。

藤原:このルックブック、再現性がすごいですよね。ポールさんが話していたように、“501”は時代によって少しずつ形状が異なる点が非常に魅力的なジーンズです。誕生当時からのディテールであるサスペンダーボタンやシンチバックはベルトループにかわり、現代に近づくにつれて要素は徐々にそぎ落とされていきます。

 実は今日、「リーバイス」の長い歴史の中ではこういうことがあるから面白いと思う品を持ってきました。“LVC”の年代別でいくと、本来は1937年に分類されるモデルなのに、実はディテールから1942年製というのが判明したジーンズなんです。ちなみにこのモデルのデッドストックを所有している方がいて、そのフラッシャーには“1942年”のコピーライトがあるのでそこからも証明できます。

オニール:全てのパーツが必ずしも厳密に作られていたわけではないため、私たちも推測するほかありません。ただ、「リーバイス」のジーンズに長く携わっていてもこうした新しい出合いがあるのがなにより面白く感じます。この1942年製も節目のジーンズになることでしょう。

藤原:それは良かった。ところで、“LVC”におけるプロダクトの再現度はとても高いですよね。実際、オリジナルを忠実に再現するのは非常に困難なことではないのですか?素材が入手できなかったり、縫製する工場も違ったりしますから。

オニール:その通りです。当時と全く同じものを作るのは、貴重なアーカイブを保有して研究を続ける私たちでも不可能に近いこと。それがビンテージか復刻か、私たちが見れば2mほど離れた距離からでも気づきます。かつてのデニムを再現しようとすれば、均整の取れていないスラブまでを意図的に再現することになりますし、ステッチの数から使う糸の太さ、ボタンホールのデザインなど、本当にさまざまな検証を行って再現を試みるので、苦労は絶えません。当然、復刻する際は魅力を損なわないように最善を尽くします。その一方で、現代は全てのものがあまりにも完全なので、“不完全な存在”を新しく作ることも必要な気はしています。

ビンテージ市場から見る
“501”の価値

藤原:ベルベルジンが2月に創業25周年を迎えた機会に、2年ほどかけてさまざまな方法で集めてきたビンテージアイテムを販売したんです。その中に1947年製の“501”のデッドストックがありましたが、500万円で売買されました。7~8年前は200万円だったので、倍以上の価格です。

オニール:私も、ベルベルジンの25周年イベントは気になっていたので友人と見に行きましたが、想像以上に素晴らしいものでした。もしアメリカで行っていたら警備員を立たせて厳重に警戒するような素晴らしいコレクションで、鳥肌が立ったほどです。日本では若者の間でビンテージ熱は高まっていますか? というのも、アメリカでは若者がビンテージを購入する流れが強まっていて、特に「リーバイス」は人気があり価格が高騰している要因の一つになっています。

藤原:ビンテージ熱は感じますが、僕が接客している限りで、日本の若い子たちは同じビンテージのカテゴリーでもロックTシャツやムービーTシャツ、アート系Tシャツなどジーンズ以外の市場を入り口にしていることが多いように感じます。ただ、ビンテージTシャツも高騰していて、以前なら2〜3万円で取引されていたものが50万円近くしたりします。僕は20万円するジーンズは買えても、20万円を超えるTシャツを買おうとは思いません。一概には言えませんが、僕とはビンテージの入り方はもちろん、価値観も異なるのだと思います。

オニール:確かに、アメリカのローズボール・フリーマーケットも以前はジーンズ中心でしたが今はビンテージTシャツやスエットシャツが人気ですね。

藤原:正直なところ、ビンテージの“501”でも特に貴重なものはもはや手の届かないところにきている感覚があります。そういった価格の高騰もまた、若い子たちが憧れる要素になっているのではないでしょうか。

継承した歴史は次世代へ
ジーンズに込める最高の物語

藤原:今の若い子たちはきっと“LVC”の商品を見て、「この腰の後ろについているベルトはなんだろう?」「なぜウエストにボタンがついているのか」など、多くの疑問を抱くと思います。それが過去に必要とされていたデザインであることを、年代ごとにしっかりと伝えていける強さが“LVC”にあります。ビンテージを生業とする人間として、“501”の遺伝子を継承し続けてもらえるのは喜ばしいことです。それに、ベルベルジンはビンテージ、「リーバイス」は新品で、扱う商品こそ違えど通じている感性もたくさんあります。実際、うちと「リーバイス」の原宿フラッグシップストアを行き来するお客さまもいるくらいですから。

オニール:これから30年後や40年後、“501”はハードなジーンズの象徴としてさらにクラシックなスタイルを求められるようになるのではないかと考えています。私は仕事でビンテージのジーンズを探すとき、ヒゲやアタリが出ているものを選びますが、それは着用していた人の人生がそこに表れているからです。「リーバイス」のクリエイションはモノだけではなく、ストーリーが不可欠です。あらゆる人に、ブランドへの愛に基づいて商品を購入してもらい、そこに喜びを感じてもらいたいです。

EDIT&TEXT KEISUKE HONDA
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「タカヒロミヤシタザソロイスト.」は一人の女性に捧げたコレクション 愛と静寂のエレガンス

 デザイナーの宮下貴裕による「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」は17日、楽天が主催するプロジェクト「by R」のサポートの下、1年半ぶりのファッションショーを開催した。ショーの舞台は夜の東京国立博物館 表慶館。厳かな雰囲気の中、ルックはセンシュアルでロマンチックであり、静かなエレガンスを感じさせる。“The Two Of Us. ”と題した今季のコレクションの制作に裏には、ある特別な女性の存在があった。

“ある女性”との関係性

 宮下デザイナーは今季のコレクションを、一人の女性に捧げている。名前や詳しい人物像は伏せながらも、この人物について「好きですし、尊敬もしています。友達のようであり、兄弟のようでもある関係です」とプレスノートで説明している。会って⾷事をしたり、時々連絡を取り合ったりする仲で、「ソロイスト」のコレクションの感想を伝えてくれる親しい人物のようだ。

ジェンダーを曖昧にしたテーラリング

 その女性を思いながら制作したコレクションは、モノトーンのテーラリングがベースになった。ファーストルックは、純白のテーラードジャケットにロングスカート。真っ白なマキシドレスや、ファーベストとマイクロミニスカートの合わせなどが続き、ジェンダーの境界線を曖昧にする。

 ボトムスにスラックスは1本もなく、ロングスカートからキュロット、マイクロミニスカート、スリップドレスまでスカートの種類が豊富だった。しかし、ただ男性にスカートを履かせただけではない。ロングドレスはほどよくタイトなシルエットであったり、ミニスカートはショーツのように見えるキュロットだったりと、色気を内包しながら、エレガントな印象にまとめている。二つボタンのメンズジャケットは、ラペルにホックとアイを施して、右身頃の女性合わせとしても着用できる仕様だ。

 カラーパレットも、“彼女が好きそう”だというブラックを中心に構成し、宮下デザイナー好みのブラウンやパープル、バーガンディー、ネイビーを差し色にプラス。サテンやベルベットの艶もセンシュアルなムードを醸し出す。また、しばらく制作していなかったというレザージャケットやファージャケットなどが、コレクションに重厚感を与えた。

 “彼女の喜ぶ服”を作ると同時に、「どこか彼⼥が僕に憑依したような状態でコレクションを作り上げていきました」と宮下デザイナー。男性性と女性性が美しく融合したテーラリングに、その言葉はぴったりだった。

憧れのデヴィッド・カーソンとの協業

 コレクションには“彼女”の他にも、宮下デザイナーにとって特別な人々との協業が隠されていた。その一人が米グラフィックデザイナーのデヴィッド・カーソン(David Carson)だ。あらゆるアイテムに載せた“RAY GUN”のグラフィックは、宮下デザイナーが青春時代に影響を受けたという米カルチャー誌「レイガン(Ray Gun)」のタイポグラフィーであり、カーソンが手掛けたもの。1990年代にオルタナティブ・ミュージックやストリートカルチャーを取り上げた同誌は、雑誌の内容だけでなく、型破りなタイポグラフィーやレイアウトで、多くのデザイナーやクリエイターを虜にしてきた。宮下デザイナーもその一人で、実験的なデザインアプローチや、ストイックな姿勢は「タカヒロミヤシタザソロイスト.」の作風にも重なる部分がある。

 ショー音楽は、協業を続ける作曲家・ピアニストの⼩瀬村晶がオリジナルで手掛けた。⼩瀬村のピアノだけでなく、英シンガーソングライターのクララ・マン(Clara Mann)の歌声とコーラス、バイオリンなどの弦楽器の演奏が入り、ノイズも加えられている。多くの要素を盛り込みながらも静けさがあり、ドラマチックなコレクションと調和して一体となっていた。

ある女性と、音楽やカルチャーへの
深い愛やリスペクト

 偶然かもしれないが、今季のタイトル“The Two Of Us. ”は、宮下デザイナーが愛するザ・ビートルズ(The Beatles)の哀愁漂うラブナンバーと同じである。“独奏家”の情熱が注ぎ込まれたコレクションには、“彼女”やカーソンらのストーリーが加わってエモーショナルな強さが宿り、まるで総合芸術のようだった。ファッションと音楽、カルチャーへの深い愛やリスペクトの思いは、きっとその女性のみならず、多くの人の心にも響いている。

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「ア ベイシング エイプ®」と「フレッドペリー」の第2弾コラボコレクションが発売 全4型を用意

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®以下、ベイプ®)」は、「フレッドペリー(FRED PERRY)」とコラボレーションしたコレクションを発売した。「ベイプ®」の公式オンラインストアのほか、「ベイプエクスクルーシブ(BAPEXCLUSIVE)」青山店と「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」大阪店、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で取り扱っている。

 両者のコラボは2度目で、今回は「フレッドペリー」のアイコニックなアイテムであるポロシャツとトラックジャケットを中心に、フーディーとジップアップフーディーの全4型を用意。どれも胸に両者のロゴをあしらい、大胆に“ベイプカモ”を落とし込んでいる。価格は、ポロシャツが税込2万2000円、トラックジャケットが同3万6300円、フーディーが同3万3000円、ジップアップフーディーが同3万6300円だ。

 なおイメージビジュアルは、それぞれが拠点とする東京とロンドンのストリートで撮り下ろした。

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トヨタが渋谷パルコでポップアップ 「リー」や「フルーツオブザルーム」とのコラボ商品も

 トヨタ自動車とSTARBASE(東京、日髙良太郎社長)による、車の新たな楽しみ方を生み出すプロジェクト「Drive Your Teenage Dreams.」は、渋谷パルコ(3階 イエン タウン マーケット)でポップアップイベントを開催中だ。期間は3月31日まで。

 ファッションに注力する点も特徴で、“TOYOTA”のロゴを入れたオリジナルのスエット(7700円税込、以下同)やパーカ(8800円)に加え、ジーンズブランド「リー(LEE)」とコラボしたカバーオール(2万1000円)やペインターパンツ(1万8500円)、「フルーツオブザルーム(FRUIT OF THE LOOM)」と協業したTシャツ(4900円〜)やソックス(3足組、3800円)を販売する。

■TOYOTA POP-UP
日程:3月17〜31日
場所:渋谷パルコ3階 イエン タウン マーケット
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1

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「ニューバランス」がアクション・ブロンソンとのコラボ“990v6 バクラヴァ”を発表

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、ラッパーやシェフ、俳優、アスリートなどさまざまな顔を持つアクション・ブロンソン(Action Bronson)と初めてコラボレーションしたスニーカー“990v6 バクラヴァ(990v6 BAKLAVA)”を3月24日に発売する。価格は税込3万9600円で、「ニューバランス」の公式オンラインストアや東京・日本橋浜町のコンセプトショップ「ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE NEW BALANCE)」、一部店舗で取り扱う。

 “990v6 バクラヴァ”の“バクラヴァ”とは、アクション・ブロンソンが運営するデジタル・マーケットプレイス「バクラバ フリー マーケット(Baklava Flea Market)」にも名前を引用している、何層にも重ねた薄いパイ生地の中にナッツなどを挟んだ中東地域の伝統的な焼き菓子だ。彼は“バクラヴァ”が大好物で、今作はこの菓子の構造に着想。アウトソールからシュータンまでをカラフルなレイヤードで仕上げ、ブルーが海を、ブラウンが地球を、グレーが月など、それぞれのカラーで人間を形作る全てのもの、そしてレイヤーが積み重なって形成された彼の人生を表現しているという。

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55周年の「セイコー 5スポーツ」が「仮面ライダー」とコラボ 主人公・本郷猛が作中で着用

 時計ブランドの「セイコー 5スポーツ(SEIKO 5 SPORTS)」は今年55周年を迎えたことを記念して、「仮面ライダー」とコラボしたモデルを4月14日に発売する。世界限定4000本(国内では550本を販売)で、価格は5万1700円(税込)。

 同ブランドと「仮面ライダー」の関係は深く、主人公・本郷猛が作中で着用する。なお、作中では通信機という設定だ。

 本コラボ作では、当時のデザインを現代的にアレンジする。深みのあるグリーンで凹凸感のある文字盤は、「仮面ライダー」のヘルメットのテクスチャーを再現したもの。また、牛革製ベルトは、革で作られていた当時のライダースーツの風合いを、ベルト裏面の赤は「仮面ライダー」のトレードマークである赤いマフラーをオマージュしたものだ。

 さらにシースルーの裏ぶたには、作中に登場する「立花レーシング」のマークを印刷。箱は、時計にスペックを記載したアクリル板が重なる仕様で、「着用していない時も、アクリル越しに時計が楽しめる」という。

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【一粒万倍日】「バレンシアガ」が財布などスモールレザーの新作コレクションを発売 紙封筒風のフラップを踏襲

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、2023年夏コレクションからスモールレザーグッズをそろえた“バレンシアガ エンベロープ(BALENCIAGA ENVELOPE)”シリーズを発売した。ラインアップしたのは、ミニウオレット(5万7200円税込、以下同)やスリムウオレット(8万14000円)、カードホルダー(3万9600円)など。アイテムは世界中の一部店舗と公式オンラインサイトで取り扱っている。

 同シリーズは、“バレンシアガ ペーパー(BALENCIAGA PAPIER)”のスタイルを踏襲し、クラシックな紙封筒の折り目に似せたデザインや「Balenciaga Paris Made in Italy」のエンボスを採用した。素材はイタリア製のカーフレザーを使用しており、特徴的な四角のフラップを取り入れた。カラーは単色や、内側に反対色を配したグレートーン、落ち着きのあるパステルのカラーパレットで展開する。

 3月21日は、“一粒の籾(もみ)が豊かに実り、万倍もの稲穂になる日”とされる吉日「一粒万倍日」と「天赦日」「寅の日」の3つが重なる最強開運日で、財布を新調するのに適した日としても知られる。

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「アディダス オリジナルス」が「スポーティ アンド リッチ」との第2弾コラボ“サンバ”を発売か

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」が、エミリー・オーバーグ(Emily Oberg)の手掛けるニューヨーク発のブランド「スポーティ アンド リッチ(SPORTY & RICH)」とコラボレーションしたスニーカーを発売するようだ。US版「ハイプビースト(HYPEBEAST)」など、複数の海外メディアが報じている。

 両者は、2022年11月に初のコラボコレクションを発売しており、報道が正しければ今回が2度目のコラボとなる。第1弾ではアパレルとスニーカーをラインアップしていたが、第2弾は「アディダス オリジナルス」の人気スニーカー“サンバ(SAMBA)”をベースとしたスニーカーのみを用意。定番カラーのホワイト&ブラックとあわせて、スカイブルー&タンおよび同カラーリングを反転した全3色を展開し、サイドのアイコニックな“SAMBA”の文字を“SPORTY & RICH”に置き換え、シュータンラベルやヒールにも同様の文字をあしらっているという。発売時期は不明だが、早ければ今後数カ月以内に発売する予定だ。

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“N.ハリウッド コンパイル”と「アウトドアプロダクツ」がコラボ サイズの異なる2型のトートバッグを用意

 「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」のドレスライン“N.ハリウッド コンパイル(N.HOOLYWOOD COMPILE)”は、「アウトドアプロダクツ(OUTDOOR PRODUCTS)」とコラボレーションしたバッグを3月21日に発売する。「N.ハリウッド」の公式オンラインストアとミスター ハリウッド(Mister hollywood)、ミスターハリウッド オオサカ、「N.ハリウッド」直営店舗、「N.ハリウッド ゾゾヴィラ(N.HOOLYWOOD ZOZOVILLA)」で取り扱う。

 両者は2019年から不定期にコラボしており、今回はサイズの異なる2型のトートバッグを用意した。どちらも入り口を絞ることで巾着型にもできる仕様で、背面に両ブランドのロゴの織りネームを配置したほか、アジャスター付きのショルダーテープには両ブランドのロゴをジャガードで織り込み、内側には小物の収納に便利な吊りポケットをあしらっている。価格は、容量60Lが税込2万2000円、容量17Lが同1万8700円だ。

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「プーマ」がTVアニメ「スポンジ・ボブ」と初コラボ 「パロモ スペイン」とのコラボ第2弾も

 「プーマ(PUMA)」はこのほど、アメリカのテレビアニメ「スポンジ・ボブ スクウェアパンツ」と初コラボレーションしたコレクションを発売した。

 コレクションは、スポンジ・ボブとパトリック・スターがクラゲ釣りの冒険をする姿を描いたほか、夏らしいカラーリングを取り入れたフローラルプリントなどのデザインが特徴だ。ブランドを象徴するトラックスーツ“ティーセブン(T7)”をアレンジしたアイテムなど、大人用と子供用のアパレル、シューズ、アクセサリーをラインアップした。

 また、「プーマ」は「パロモ スペイン(PALOMO SPAIN)」とのコラボレーション第2弾も発売。1960〜70年代のサーフカルチャーをテーマに、プリント柄のTシャツやフーディー、カーゴパンツ、ボンバージャケット、サーフィンのラッシュガード をイメージしたロングスリーブトップスなど、ジェンダーニュートラルなアイテムを用意した。

 両コレクションはプーマストア 原宿キャットストリート、プーマストア大阪、プーマストアお台場、プーマストア富士見、プーマストア京都、プーマストア サッポロファクトリー、プーマストア福岡、公式オンラインストア、公式アプリなどで取り扱い中だ。

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【スナップ】Koki,や森星、BE:FIRSTらが来場 「ヴァレンティノ」が表参道店で特別ウインドー公開

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、2023年春夏コレクション“アンボクシング ヴァレンティノ(UNBOXING VALENTINO)”の発売を記念して、世界各国で9組のスタイリストとコラボレーションした特別なプロジェクトを実施中だ。日本ではスタイリストの服部昌孝とタッグを組み、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターによるコレクションの世界観を独自の解釈で表現した特別なウインドーを表参道店で3月31日まで公開している。

 これを記念して、開催前日にプレイベントを開催。Koki, や松井愛莉、前田敦子、大政絢、BE:FIRSTのRYUHEIとJUNON、emma、森星、藤井夏恋、滝沢眞規子、ミチ、よしあき、泉里香ら多くのセレブリティが来場し、特別なウインドーを楽しんだ。

■“アンボクシング ヴァレンティノ”特別ウインドー
会期:3月16~31日
場所:ヴァレンティノ 表参道
住所:東京都渋谷区神宮前4-12 表参道ヒルズ 1F、2F

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【スナップ】Koki,や森星、BE:FIRSTらが来場 「ヴァレンティノ」が表参道店で特別ウインドー公開

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、2023年春夏コレクション“アンボクシング ヴァレンティノ(UNBOXING VALENTINO)”の発売を記念して、世界各国で9組のスタイリストとコラボレーションした特別なプロジェクトを実施中だ。日本ではスタイリストの服部昌孝とタッグを組み、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターによるコレクションの世界観を独自の解釈で表現した特別なウインドーを表参道店で3月31日まで公開している。

 これを記念して、開催前日にプレイベントを開催。Koki, や松井愛莉、前田敦子、大政絢、BE:FIRSTのRYUHEIとJUNON、emma、森星、藤井夏恋、滝沢眞規子、ミチ、よしあき、泉里香ら多くのセレブリティが来場し、特別なウインドーを楽しんだ。

■“アンボクシング ヴァレンティノ”特別ウインドー
会期:3月16~31日
場所:ヴァレンティノ 表参道
住所:東京都渋谷区神宮前4-12 表参道ヒルズ 1F、2F

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創業10年、酒場激戦区の雄「いしもん」グループ。大阪キタで立ち飲みから完全予約制コース1本の隠れ家割烹まで繁盛店を展開できる理由とは?

【記事のポイント】 ●「酒菜や いしもん」(梅田2店、西中島南方)、「鮨や いしもん」「立吞や いしもん」(各梅田)、コース1本の「隠れ家割烹 いしもん」(福島)と、梅田を中心に大阪キタエリアで割烹酒場を中心に6店舗を展開するいしもんグループ。10年を振り返ってもらった。
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創業10年、酒場激戦区の雄「いしもん」グループ。大阪キタで立ち飲みから完全予約制コース1本の隠れ家割烹まで繁盛店を展開できる理由とは?

【記事のポイント】 ●「酒菜や いしもん」(梅田2店、西中島南方)、「鮨や いしもん」「立吞や いしもん」(各梅田)、コース1本の「隠れ家割烹 いしもん」(福島)と、梅田を中心に大阪キタエリアで割烹酒場を中心に6店舗を展開するいしもんグループ。10年を振り返ってもらった。
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「クリアプロ」が松本潤起用の新CMを公開 クレンジングオイル発売に合わせ

 コーセーコスメポートは3月22日、植物油脂を主成分にしたクレンジングオイル “クッションクレンジングオイル”(180mL、税込1870円 ※編集部調べ)を発売する。それに伴い、20日から俳優の松本潤を起用したクレンジングブランド「クリアプロ(CLEAR PRO)」の新CMを公式YouTubeチャンネルで公開した。同CMは23日からテレビでも放送を行う。

 「クリアプロ」は1995年に誕生したクレンジングブランド「ソフティモ(SOFTYMO)」の高機能シリーズで、毛穴、張り感、透明感が気になる年齢層に向けて2020年8月にデビューした。新商品“クッションクレンジングオイル”はトウモロコシ胚芽油やコメヌカ油などの植物油脂を主成分とし保湿成分も配合。クッション性の高いテクスチャーで肌への摩擦を軽減させている。

松本が出演する新CM「Black&Gold」編は、黒一色の背景に黒い衣装を着た松本が登場し、「メイクも毛穴汚れも、しっかりと落とす。 だけで、満足?」と呼びかけるシンプルな構成が特徴。撮影終了後、松本は「シンプルで、力強くて、かっこいいCMになるのではないかと思います」と語り、「シンプルでやることがはっきり決まっていたから、その世界観に自分も入り込んで、集中して楽しみながら撮影できました」と振り返った。

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「クリアプロ」が松本潤起用の新CMを公開 クレンジングオイル発売に合わせ

 コーセーコスメポートは3月22日、植物油脂を主成分にしたクレンジングオイル “クッションクレンジングオイル”(180mL、税込1870円 ※編集部調べ)を発売する。それに伴い、20日から俳優の松本潤を起用したクレンジングブランド「クリアプロ(CLEAR PRO)」の新CMを公式YouTubeチャンネルで公開した。同CMは23日からテレビでも放送を行う。

 「クリアプロ」は1995年に誕生したクレンジングブランド「ソフティモ(SOFTYMO)」の高機能シリーズで、毛穴、張り感、透明感が気になる年齢層に向けて2020年8月にデビューした。新商品“クッションクレンジングオイル”はトウモロコシ胚芽油やコメヌカ油などの植物油脂を主成分とし保湿成分も配合。クッション性の高いテクスチャーで肌への摩擦を軽減させている。

松本が出演する新CM「Black&Gold」編は、黒一色の背景に黒い衣装を着た松本が登場し、「メイクも毛穴汚れも、しっかりと落とす。 だけで、満足?」と呼びかけるシンプルな構成が特徴。撮影終了後、松本は「シンプルで、力強くて、かっこいいCMになるのではないかと思います」と語り、「シンプルでやることがはっきり決まっていたから、その世界観に自分も入り込んで、集中して楽しみながら撮影できました」と振り返った。

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「フェティコ」は女性のユニークな美しさを讃える 官能的なファッションの進化

 舟山瑛美デザイナーが手掛ける「フェティコ(FETICO)」は17日、2023-24年秋冬コレクションのランウエイショーを「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で行った。東京都とJFWOが共催するファッションコンペ「東京ファッションアワード(TOKYO FASHION AWARD)」受賞による支援を受けて、渋谷ヒカリエで発表。平日の朝11時スタートだったが、スタイリストやバイヤー、メディア関係者ら多くがブランドの服を着用して来場し、注目度の高さを証明していた。会場中央にはミラーボールを吊るし、舞台のような演出で妖艶なコレクションを見せた。

着想源は“個性派”の魅力

 舟山デザイナーは今季、“Unique Beauty”をテーマに、正統派の美しさではなく“個性派”と呼ばれるような女性たちをインスピレーション源に挙げた。例えば、映画「キャバレー」でキャバレー歌手を演じたライザ・ミネリ(Liza Minnelli)だ。“ロングヘアの女性が美しい”というステレオタイプに対抗してピクシーカットを貫いたことで知られ、魅惑的で独特な雰囲気がある。また俳優ヘレナ・ボナム・カーター(Helena Bonham Carter)も、気品が漂う唯一無二の世界観を持つ。彼女たちのように「自身の魅力を理解し、自分を上手に見せる方法を熟知している人たち」に舟山は心惹かれると言う。

 序盤からランジェリー風のカットが特徴的なボディスーツをはじめ、スパンコールを施したミニ丈のニットドレスとブラトップの合わせなど、体のラインを際立たせるアイテムが続く。京都の職人が手描きしたランダムなストライプ柄のドレスや、不ぞろいの編み目のニットドレスなどからは “正統派の美しさとは異なる、ユニークな美しさ”が感じられた。

 また1920年代のフラッパーの装いもヒントになった。彼女たちがまとっていたフリンジドレスは、ローウエストのロングジャケットやドレスに施した、スリットやフリルで表現している。

官能的なファッションのアップデート

 舟山デザイナーが、服作りにおいて重視しているのが「カッティングによって、女性の体を魅力的に見せること」だ。ブランド名の由来でもあるフェティッシュなスタイルを持ち味に、洋服を通して女性の造形美を讃えているものの、「日本では官能性を押し出したファッションは、難しいポジションにある」と明かす。実際に日本は欧米に比べると、肌を露出する服装がポジティブに受け入れられない場面もある。また女性たちも、周りの視線を気にして、着用することに抵抗感を持つ人も少なくない。

 「フェティコ」はセンシュアルな要素を取り入れながらも、国内の産地や職人との取り組みにより、上質で品のある服に仕上がっているのが特徴だ。「(官能的なデザインの洋服が)着用者のマインドも含めて、社会的にも受け入れられる風潮になってほしい」という舟山デザイナーの思いは、日本人を中心にアジア人モデルを採用したキャスティングにも表れていた。

「フェティコ」のユニークなポジション

 またその官能性のある服を“売れる服”にする意識も、「フェティコ」のコレクションから感じられる。ショーではスタイリスト山口翔太郎による攻めのスタイリングによって強い印象を放っているが、一点一点は日常着として楽しめるアイテムだ。現在は国内外30を超えるアカウントと取り引きし、ビジネスを拡大する同ブランドにとって“売れる服”の感覚は大事な部分だ。一方で、今季はショーピースとして3体のロングドレスも制作し、ラストルックを飾った福士リナらが着用。肩を大胆に露出し、ドラマチックなインパクトを加えた。

 「フェティコ」はこれからも、官能性を美しいファッションに昇華し、独自のスタイルを追求していく。女性たちが自信を持って、肌を見せられる洋服の提案はユニークであり、日本の女性たちにとっても頼もしい存在だ。

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