「CFCL」×桑田卓郎のクラフトライン「く」 東京・日本橋でエキシビション開催

 NACC/日本橋アナーキー文化センター(以下NACC)は、高橋悠介の手掛ける「CFCL」とアーティストの桑田卓郎が手掛けるクラフトライン「く」による、クラフト×ファッションプロジェクトをテーマにしたエキシビション「く×CFCL」を5月12〜25日に開催する。

 NACCは、“さまざまな文化の芽吹く場所”を目指すギャラリー&イベントスペースとして、「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」を運営するソスウが昨年9月に東京・日本橋にオープン。約1年間の期間限定で運営し、アートや音楽、建築、映像、写真、ファッションと幅広いカテゴリーのクリエイターによる作品を展示している。

 同施設での展示第6弾となる今回は、地場産業や手仕事、ものづくりに焦点をあて、世界へと発信していくことを目的に、「く」の器と「CFCL」のコラボレーションアイテムを限定発売。ほかにも、桑田卓郎がキュレーションした5人の陶芸作家(加藤委、川端健太郎、田中陽子、林友加、村上雄一)の作品も展示販売する。

 「く」と「CFCL」のコラボでは、茶器を包む仕覆のようなミニバッグに入ったカップ(2万5300円税込、以下同)のほか、ドレス(5万9400円)、スカート(4万8400円)、トートバッグ(2万5300円)、サコッシュ(2万3100円)などを用意する。コラボは、NACCに加え「CFCL」直営店とオンラインストアでも取り扱う。

 桑田卓郎は、1981 年広島県生まれ。 岐阜県多治見市を拠点に活動している。茶の湯における“侘び寂び”の新解釈を試み、伝統的な茶碗に見られる技法を独自の表現として追求してきた。2018年には「ロエベ クラフト プライズ(LOEWE CRAFT PRIZE)」の特別賞を受賞した。

◼︎“NACC/日本橋アナーキー文化センター Vol.6”
会期:5月12〜25日
場所:NACC/日本橋アナーキー文化センター
住所:東京都中央区日本橋室町 1-6-2 日本橋室町 162 ビル 1F
営業時間:11:00〜19:00

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ウエルネスブランド「リユニオン」第1弾はジンを発売 製造は佐多宗二商店

 WWWEはこのほど、ウエルネスブランド「リユニオン(REUNION)」を立ち上げ、第1弾としてウエルネスに特化したスピリッツ“ウェルネス ジン”(500mL、税込6600円)を発売した。キーボタニカルは、「幻のキノコ」と漢方や薬膳で珍重されている霊芝(れいし)を採用。焼酎“晴耕雨讀”などを手掛ける鹿児島の酒造「佐多宗二商店」が製造を行う。公式ECサイトで取り扱い、今後販路を拡大する。

「リユニオン」は“MAKE IT COLORFUL(人生を楽しさで彩る)”がコンセプト。「地球と人のウエルネスに貢献する蒸留酒」を追求し、カーボンニュートラルに取り組む。第1弾の“ウェルネス ジン”は、自然環境の再生を目的とする「環境再生型農業」で収穫した植物を採用するほか、「尊敬するブランド」のリユースボトルを活用する。ホワイトラベルをブランドアイコンに、今後アーティストとコラボしたパッケージを予定するなど「世界をカラフルにするきかっけ」を生み出していくという。

 このほか、国際薬膳師の資格を持つ薬膳のエキスパートが「陰陽五行」の観点をベースに食前・食中・食後の3つのシーンに合わせて開発したオリジナルスパイス(税込各500円)を販売。薬膳スパイスの持つ効能で人のフィジカルやメンタルにアプローチする。

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新基準「UV耐水性」表示もスタート 2023年日焼け止めまとめ

 5月に入り、いよいよ日焼け止めが手放せない季節に突入した。毎年多くの日焼け止めが発売されているが、2023年は日焼け止めの効果を示す表示に耐水性の新基準が加わったり、新たな日焼け止めトレンドが生まれたりするなどしている。最新の日焼け止め事情をまとめた。

【2023年日焼け止めトピック】
日焼け止め機能表示に新基準
「UV耐水性」がスタート

 2022年12月から運用が始まった耐水性表示は、UVAに対する機能表示「PA」の基準が4段階に拡大された13年以来の大きな変更点だ。2年の猶予期間があるため24年11月30日までは記載がない商品も市場に出回るが、来年には多くのメーカーがこの基準に沿った商品を流通させることになるだろう。

■新基準・耐水性表示が生まれた理由 ウォータープルーフと何が違う?

 化粧品の耐水性を示す言葉に「ウォータープルーフ」がある。汗や水に強いという商品特性を示すものだが、これまでは耐水性の業界基準がなかったため各社が自主的に試験を行い、その結果を根拠として表記していた。

 そのためメーカーや商品によっては効果にばらつきがあったが、海やプールなどの水辺で使用する事も多い日焼け止めの耐水性は、消費者にとって商品選択の鍵を握る重要な機能だ。そこで、化粧品製造メーカーの業界団体である日本化粧品工業連合会が自主基準を検討し、国際標準化機構(ISO)の規格であるISO18861(2020)に基づいた明確な基準を設けた。

 今後はウォータープルーフの文言を記載する商品には新基準に沿った試験を受け根拠を示す必要があるため、猶予期間終了後は「ウォータープルーフ」の表現はUV耐水性のマークと併記する商品で占められることになる。また、今回の新基準は日焼け止めのSPF値に関するルールのため、マスカラやファンデーションなどのコスメアイテムには該当しない。

■耐水性表示は何を意味している?

 紫外線には“レジャー日焼け”と言われ、長時間日に当たることで肌が赤くなったり黒くなったりする紫外線B波(UVB)とシミやシワなど“光老化”の原因となる紫外線A波(UVA)があり、B波に対するUVカット力はSPF、A波はPAで表示されている。

 今回新たに設けられた耐水性基準はSPFを対象としていて、水流を発生させた30℃の湯に40分間(20分×2)、または80分間(20分×4)水浴し、前後のSPF値の保持率を確かめる方法が採用されている。水浴時間40分で耐水性効果ありと認められた場合は「UV耐水性☆(またはUV耐水性★)」、80分の場合は「UV耐水性☆☆(またはUV耐水性★★)」の表示が可能となる。

 試験方法からもわかるように、この耐水性表示は「水に浸かった時」を対象にしている。SPF値&PA値にも言えることだが、タオルで肌をこすったり、激しい動きで物や衣類等とこすれ合ったりすると日焼け止めの効果は落ちるので注意が必要だ。元々日焼け止めは2〜3時間ごとの塗り直しが推奨されているが、水から上がってタオルで体を拭いた時は塗り直しを行うなど、状況に応じた対応を心がけた方が良いだろう。

【2023年日焼け止めトピック2】
「チークUV」も登場
UVカットもメイクアップの一部に

 SPF値やPA値などのUVカット力や耐水性、肌にストレスがかからないテクスチャーなどで語られがちだった日焼け止めだが、近年はメイクアップの一部としても存在感を放っている。

■クロスオーバーする日焼け止めとベースメイク

 トーンアップ機能を兼ねたUVカット商品は2018年頃から人気を集め、「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」の“UVイデア XL プロテクショントーンアップ”、「ランコム(LANCOME)」の“UV エクスペール トーン アップ ローズ”、ロート製薬の“スキンアクア トーンアップUVエッセンス”などがヒット。以来、各ブランドから化粧下地やカラーコントロールを兼ねた日焼け止めが多数登場した。

 日焼け止め商品にベースメイク機能が備わる一方で、メイクアップブランドの化粧下地やコントローラーはUVカット機能を強化。日焼け止め商品とベースメイク商品が境界を越えUVカット力や“美肌見せ”を高め合った結果、消費者の商品選択の幅が広がっている。すっぴんで過ごす日はトーンアップUVだけを塗る、屋外を出歩く時は日焼け止めと化粧下地で万全の対策を行うなど、シーンに合わせた使い方が可能だ。

■「日焼け止めでポイントメイク」の新発想

 ベースメイク機能の進化が続く日焼け止めだが、今年は「ポイントメイク」を発想源として商品も加わっている。「アリィー(ALLIE)」の“アリィー クロノビューティ カラーオンUV” [SPF50+・PA++++ ](全3種、税込各1760円※編集部調べ)は高いUVカット機能を持たせながら自然な色づきを与え、日焼け止めでポイントメイクを行う新たなメイク提案を行っている。また、「ジバンシイ(GIVENCHY)」はスキンケアシリーズ“スキン パーフェクト”から、ピンクと白のマーブル状のテクスチャーでハイライトとしても使えるスティックタイプの日焼け止め“スキン PFCT UV スティック” [SPF50+・PA++++](11g、6710円)を発売している。

 顔の中でも高い位置にある頬や鼻先は紫外線を浴びやすいものの日焼け止めはメイクの上からは塗りにくい。しかし、ポイントメイクならばメイク直し時にも塗り直しやすいという利点がある。また、日焼け止めだけで過ごす日もトーンアップ系の日焼け止めに加えて血色感を与えたい時に重宝する。

 メイクアップアイテムとしてのチークも「エトヴォス(ETVOS)」の“ミネラルプレストチーク”、江原道の“マイファンスィー UVミネラル クリーム ブラッシュ”などUVカット機能を持たせた商品があったが、「ポイントメイクとしての日焼け止め」は新しいアプローチといえる。日焼け止めがメイクアップの一部としてさらに進化を遂げるか、注目だ。

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ヘアアーティストの京極琉が指名料を16万5000円に改定 国内最高クラスに

ヘアアーティストで、ヘアサロン「サロン リュウ キョウゴク(Salon Ryu Kyogoku)」の代表を務める京極琉氏は5月1日、指名料を16万5000円に改定した(5月1日以前から指名している顧客は改定なし)。

 料金改定に関して、同氏は「日本美容を世界発信する先鋒役として現状に満足することなく、より一層厳しい目で京極琉をジャッジしていただきたい。そんな熱い思いから料金改定を致しました。日本美容業界の教育のために力を注ぎ、そして日本から世界をリードできるような美容師の教育、商品作りに注力するためにも、1件1件のクオリティーを高めるべく、覚悟とともに料金改定に踏み込みました」と理由を綴った。

 また、改定の理由の1つに“時間”をあげ、以下のようにコメントした。「一人一人のお客さまと真剣に向き合い、“なりたい”をかなえて参りましたが、京極琉がサロンでお客さまの満足のいくヘアスタイルをかなえる時間にも限りがございます。職人としてのクオリティーは絶対に下げたくありません。私が作るヘアスタイルはオートクチュールです。真剣に、丁寧に時間と技術を使います。そうなると有限の時間の中で対応できるお客さまの人数は限られてしまいます。最高なラグジュアリーを提供するために、指名料の見直しをさせていただきました」。

 欧米と比べて、日本の美容師のカット料金・指名料金は低いと言われている。世界でも最高クラスの技術力を持っているにも関わらず、料金が低いのは業界の課題の1つとされており、その壁の打破に挑む京極琉氏の取り組みは注目を集めている。

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業界人も通う横浜・白楽「ツイードブックス」 新刊書店にない、古本の面白さ

 大型連休には、普段行かない東京近郊のローカルショップに行ってみるのも面白い。横浜・白楽に店を構える「ツイードブックス(Tweed Books)」は、哲学、文学、民藝から写真、アートまで、さまざまなジャンルが並ぶ古本屋だ。店主がファッション好きなことから、ファッションフォトグラファーの作品集やメゾンブランドのカタログ、ニッチな雑誌のバックナンバーも扱い、業界人やクリエイターの客も多い。同店を営む細川克己さんは、日本でも指折りの売り上げを誇る新刊書店を経て、2014年にこの店を開いた。デジタル全盛の今、真逆の存在とも言える古本屋を営む理由とは。最後におすすめの雑誌・書籍も選んでもらった。

WWD:古本屋を始めた理由は?

細川:もともと出版社に勤務したのですが、人間関係で悩み、自分で店をスタートさせました。最初にアルバイトで入った新宿の新刊書店は、1日300万円くらい売り上げる人気店。一方今は年に1回はマズイ時期があるくらいギリギリです(笑)。でも、それも含めて面白い商いです。

WWD:新刊書店にない古本屋の面白さは?

細川:お客さんが店を作ることでしょうか。古本屋って、最初は店主の知識がそのまま品ぞろえに反映される。でも、もちろんそれだけじゃ売れないから、お客さんの反応を見てラインアップを変えていくんです。例えばウチの服飾はメンズのドレス系が多かったけど、今は2000年代以降のモード関連を積極的に置いているし、園芸や料理には全く興味がなかったのに、お客さんがよく読むから今では入り口にコーナーを設けています。自分の知識も広がって、一緒に成長する感覚です。ただ、売りだけを意識しては、自分で店をやる意味がない。面白いと思うものをブラさず、いかにアップデートしていくかが大事ですね。

WWD:細川さんの“譲れないもの”とは?

細川:分かりにくさから逃げないことかな。キャッチーな要素は大事だけど、自分で掘り下げたり、対峙したりするからこそ、忘れられない体験になることも多い。この店で言えば、動線に合わせて目を引く本を置きつつ、その横に少しだけ関連する本を並べたり、真逆のことを言っている本を持ってきたり。そういう面白味があると、もう一回訪れたいと思ってくれるかなと。あと、古本屋は新刊書店と異なり、同じタイトルの在庫を持たないから、1冊売れると並びが常に変わる。購入いただいたら、店全体のレイアウトを見直します。

WWD:新刊と古本では、店舗の運営も全く異なる?

細川:全然違います。まず、店を構えるために古物商の許可を取得する必要があります。宝石や車、服など、古物商にもいくつも種類があり、古本屋は書籍に該当します。ほかに大きく異なるのは仕入れで、主にはお客さんの持ち込みと交換会があります。

WWD:交換会とは?

細川:古書組合に所属する人だけが出入りできる古本の市場。全国47都道府県に組合が存在し、それぞれの交換会があります。神奈川は、ここからほど近い反町で行われます。東京は神保町です。神保町に古本屋が多い一つの理由ですね。

WWD:交換会に出回る古本はどこからやってくる?

細川:これが面白くて、同じ古本屋なんです。例えば、ウチにアイドル写真集の買い取りがあった場合、売れないからと断ることもできるけど、交換会に出せば欲しい人がいるかもしれないので、買い取りをします。その後、交換会に出すと、やはりアイドルやポップカルチャーに強いお店が競ってくれるんです。逆にそういった店に「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」とか「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」とか、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」写真集なんかの買い取りが入ると、交換会に出回って、僕らがそれを競り落とす。古本屋同士が商品をやりとりするから“交換会”なんです。

WWD:この店には何冊の本がある?

細川:1万5000冊くらいでしょうか。普通の古本屋は3万冊くらいだから少ない部類です。でも、動線を意識したレイアウトを崩したくなくて、量を厳選しています。本が高く積まれた店って、宝探し感覚もあるけど、入りづらい人も多いですからね。

WWD:大型ネット販売に対して思うことは?

細川:利便性では絶対に敵いません。欲しいものが決まっている人にとっては、ネットの方が都合がいい。でも、デジタルにはない好奇心の広がりを提案できるのが、店舗の価値だと思います。読みたい本が決まってなくても、「本を読みたい」と漠然と思っている人は意外と多い。そういう人の琴線に触れる1冊を提案できればうれしいです。

WWD:最後に、細川店主が古本を読む理由とは?

細川:自分の知らないことを知って、ぶっ飛ばされたいから。未知との出会いは、自分自身を変容させるくらいの刺激になる。人との出会いも、芸術に触れるのも、全部理由は同じだけど、本が一番手っ取り早いと思うんです。もちろん失敗することもあるけど、買ってよかったと思う本もたくさんある。100円で買った本に人生を変えられるのって、最高じゃないですか?

おすすめのファッション書籍・雑誌

■Tweed Books
住所:神奈川県横浜市港北区篠原台町4-6 サージュ白楽 107
営業時間:11:00〜19:00
定休日:月曜

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