“THE SUIT(BUT DIFFERENT)”をテーマにした今季の「ポール・スミス(PAUL SMITH)」は、英国調のテーラリングにワークウエアとミリタリーウエアを融合させるアイデアが出発点となりました。カッチリした印象のジャストフィットからゆったりとしたシルエットまで、動きのあるテーラードジャケットにカーペンタースタイルのトラウザーズやボクサーショーツ、ルーズフィットのビンテージライクなジーンズを合わせて、気楽なスーツスタイルを提案します。
パワー注入系のショーといえば、「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」も世界屈指です。見る人を楽しませようとする演出で、毎シーズン期待値がどんどん上がっていくものの、その斜め上をぐいんと越えてくるのが三原康裕デザイナーです。ランウエイには、前回に引き続き生演奏用のセットを設置し、Die Deutsche Post Punkのライブと共にショーが開幕。今シーズンは「私は最近、記憶の迷路の中にいる」そうで、デザイナーが10代だった1980年代後半から90年代にかけての記憶をたどり、当時の若者らによる熱狂的なファッションコミュニティーを2023年風に描いたコレクションを披露します。
得意のビッグシルエットシリーズはいつにも増してめちゃくちゃ大きく、グレーやブラック、ホワイトのニュートラルカラーに絞ることでかたちの面白さが際立ちます。色彩を抑えた分、色落ち加工によるぼやけた色味や、吹き付けと染色を融合した特殊技術で、表面のデザインに奥行きをプラス。「トーキングアバウト ジ アブストラクション(TALKING ABOUT THE ABSTRACTION)」とコラボレーションしたラジカセ型ショルダーバッグやカセットテープ型ウォレットにも時代性を盛り込み、雑誌型のクラッチバッグにはストリートスナップ誌の先駆け「ストリート(STREET)」「フルーツ(FRUITS)」の表紙を転写しています。大ぶりのダイナソーバッグもかわいい。ブラックデニムのような素材感がかっこよく、見たことないのにどこか懐かしい、不思議なバランスのコレクションが好きでした。
「コシェ」の会場から一転し、ビルのフロアを真っ暗にしたのは「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS以下、オム プリュス)」です。ゲストが密集状態のため熱気がこもり、汗がしたたり落ちてきます。この張り詰めた空気を感じると、「オム プリュス」のショーに来たなと実感します。今シーズンは“現実を越える”というキーワードのコレクションを披露しました。テーラリングを軸にした構成は不変でありながら、ジャケットの背中や裾にジャケットが付いていたり、パンツが天地逆さになっていたりと、目が錯覚を起こしているかのような仕掛けが続きます。
特に、「キッズ ラブ ゲイト(KIDS LOVE GAITE)」とのコラボレーションシューズは、つま先が上下左右にぶれたようにつま先が分離しており、コンタクトが乾いてシパシパする目を思いっきり閉じ、もう一度凝視したほど不思議な感覚になりました。見た目こそかなりアバンギャルドなのですが、後日展示会に行って試着するとちゃんとかっこいい服なのです。決して作品ではなく、あくまで商品であることが分かりました。あとは、お値段が気になるところです。詳しくはリポートにてご覧ください。
“THE SUIT(BUT DIFFERENT)”をテーマにした今季の「ポール・スミス(PAUL SMITH)」は、英国調のテーラリングにワークウエアとミリタリーウエアを融合させるアイデアが出発点となりました。カッチリした印象のジャストフィットからゆったりとしたシルエットまで、動きのあるテーラードジャケットにカーペンタースタイルのトラウザーズやボクサーショーツ、ルーズフィットのビンテージライクなジーンズを合わせて、気楽なスーツスタイルを提案します。
パワー注入系のショーといえば、「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」も世界屈指です。見る人を楽しませようとする演出で、毎シーズン期待値がどんどん上がっていくものの、その斜め上をぐいんと越えてくるのが三原康裕デザイナーです。ランウエイには、前回に引き続き生演奏用のセットを設置し、Die Deutsche Post Punkのライブと共にショーが開幕。今シーズンは「私は最近、記憶の迷路の中にいる」そうで、デザイナーが10代だった1980年代後半から90年代にかけての記憶をたどり、当時の若者らによる熱狂的なファッションコミュニティーを2023年風に描いたコレクションを披露します。
得意のビッグシルエットシリーズはいつにも増してめちゃくちゃ大きく、グレーやブラック、ホワイトのニュートラルカラーに絞ることでかたちの面白さが際立ちます。色彩を抑えた分、色落ち加工によるぼやけた色味や、吹き付けと染色を融合した特殊技術で、表面のデザインに奥行きをプラス。「トーキングアバウト ジ アブストラクション(TALKING ABOUT THE ABSTRACTION)」とコラボレーションしたラジカセ型ショルダーバッグやカセットテープ型ウォレットにも時代性を盛り込み、雑誌型のクラッチバッグにはストリートスナップ誌の先駆け「ストリート(STREET)」「フルーツ(FRUITS)」の表紙を転写しています。大ぶりのダイナソーバッグもかわいい。ブラックデニムのような素材感がかっこよく、見たことないのにどこか懐かしい、不思議なバランスのコレクションが好きでした。
「コシェ」の会場から一転し、ビルのフロアを真っ暗にしたのは「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS以下、オム プリュス)」です。ゲストが密集状態のため熱気がこもり、汗がしたたり落ちてきます。この張り詰めた空気を感じると、「オム プリュス」のショーに来たなと実感します。今シーズンは“現実を越える”というキーワードのコレクションを披露しました。テーラリングを軸にした構成は不変でありながら、ジャケットの背中や裾にジャケットが付いていたり、パンツが天地逆さになっていたりと、目が錯覚を起こしているかのような仕掛けが続きます。
特に、「キッズ ラブ ゲイト(KIDS LOVE GAITE)」とのコラボレーションシューズは、つま先が上下左右にぶれたようにつま先が分離しており、コンタクトが乾いてシパシパする目を思いっきり閉じ、もう一度凝視したほど不思議な感覚になりました。見た目こそかなりアバンギャルドなのですが、後日展示会に行って試着するとちゃんとかっこいい服なのです。決して作品ではなく、あくまで商品であることが分かりました。あとは、お値段が気になるところです。詳しくはリポートにてご覧ください。
“THE SUIT(BUT DIFFERENT)”をテーマにした今季の「ポール・スミス(PAUL SMITH)」は、英国調のテーラリングにワークウエアとミリタリーウエアを融合させるアイデアが出発点となりました。カッチリした印象のジャストフィットからゆったりとしたシルエットまで、動きのあるテーラードジャケットにカーペンタースタイルのトラウザーズやボクサーショーツ、ルーズフィットのビンテージライクなジーンズを合わせて、気楽なスーツスタイルを提案します。
パワー注入系のショーといえば、「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」も世界屈指です。見る人を楽しませようとする演出で、毎シーズン期待値がどんどん上がっていくものの、その斜め上をぐいんと越えてくるのが三原康裕デザイナーです。ランウエイには、前回に引き続き生演奏用のセットを設置し、Die Deutsche Post Punkのライブと共にショーが開幕。今シーズンは「私は最近、記憶の迷路の中にいる」そうで、デザイナーが10代だった1980年代後半から90年代にかけての記憶をたどり、当時の若者らによる熱狂的なファッションコミュニティーを2023年風に描いたコレクションを披露します。
得意のビッグシルエットシリーズはいつにも増してめちゃくちゃ大きく、グレーやブラック、ホワイトのニュートラルカラーに絞ることでかたちの面白さが際立ちます。色彩を抑えた分、色落ち加工によるぼやけた色味や、吹き付けと染色を融合した特殊技術で、表面のデザインに奥行きをプラス。「トーキングアバウト ジ アブストラクション(TALKING ABOUT THE ABSTRACTION)」とコラボレーションしたラジカセ型ショルダーバッグやカセットテープ型ウォレットにも時代性を盛り込み、雑誌型のクラッチバッグにはストリートスナップ誌の先駆け「ストリート(STREET)」「フルーツ(FRUITS)」の表紙を転写しています。大ぶりのダイナソーバッグもかわいい。ブラックデニムのような素材感がかっこよく、見たことないのにどこか懐かしい、不思議なバランスのコレクションが好きでした。
「コシェ」の会場から一転し、ビルのフロアを真っ暗にしたのは「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS以下、オム プリュス)」です。ゲストが密集状態のため熱気がこもり、汗がしたたり落ちてきます。この張り詰めた空気を感じると、「オム プリュス」のショーに来たなと実感します。今シーズンは“現実を越える”というキーワードのコレクションを披露しました。テーラリングを軸にした構成は不変でありながら、ジャケットの背中や裾にジャケットが付いていたり、パンツが天地逆さになっていたりと、目が錯覚を起こしているかのような仕掛けが続きます。
特に、「キッズ ラブ ゲイト(KIDS LOVE GAITE)」とのコラボレーションシューズは、つま先が上下左右にぶれたようにつま先が分離しており、コンタクトが乾いてシパシパする目を思いっきり閉じ、もう一度凝視したほど不思議な感覚になりました。見た目こそかなりアバンギャルドなのですが、後日展示会に行って試着するとちゃんとかっこいい服なのです。決して作品ではなく、あくまで商品であることが分かりました。あとは、お値段が気になるところです。詳しくはリポートにてご覧ください。