「ジーユー」×「おぱんちゅうさぎ」や「ジェラピケ」×「スーパーマリオ」など! 来週発売のファッションアイテム8選【3/18〜3/24】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月18〜24日に発売するアイテムを紹介します。“おぱんちゅうさぎもオシャレしたい” そんな願いをかなえるため、「ジーユー(GU)」とコラボ!おぱんちゅうさぎが洋服づくりに奮闘したら?をテーマにプリントやハンドメード感たっぷりのアイテムが登場します。第5弾となる人気コラボ、「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」×「スーパーマリオ」は3月22日に発売。今回は、それぞれのキャラクター、ピーチ、デイジー、ロゼッタが可愛らしいパステルカラーで彩られています。

【3月18日発売】
ルコックスポルティフ
(LE COQ SPORTIF)

アンバサダーの池田エライザと第7弾コラボ

「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」は、アンバサダーの池田エライザとのコラボアイテム発売する。フットボールの要素をウエアに落とし込み、ストレートシルエットで短丈に仕上げたトラックジャケット、裾が絞れるトラックパンツ、サッカーシャツを制作。各アイテムには、同コラボ限定のオリジナルワッペンをあしらっている。

■商品詳細

トラックジャケット(1万7600円)
トラックパンツ(1万4300円)
サッカーシャツ(7590円)

【3月20日発売】
スナイデル
(SNIDEL)

新店舗オープン記念
京都ポルタ店限定アイテム

「スナイデル(SNIDEL)」は、京都ポルタ店のオープンを記念した限定商品を発売する。アイテムは、襟周りのスカラ編みが特徴的な“ケーブルポロニットプルオーバー”、裾にフリルをあしらった“ケーブルミニニットスカート”で、ともにクラシックなケーブル編みで仕上げている。

■商品詳細

“ケーブルポロニットプルオーバー”(1万780円)
“ケーブルミニニットスカート”(8800円)

【3月20日発売】
ハレ
(HARE)

「ハレ」京都ポルタ店限定カラーのアイテム

「ハレ(HARE)」は、西日本初となるウィメンズ専門の「ハレ」京都ポルタ店をオープン。同店限定カラーのアイテムを販売する。“シアーガラキリカエワンピース”と“ラメジャガードキリカエポケットシャツ”、“ラメジャガードキリカエスカート”がそれぞれダークグリーンカラーで登場。

■商品詳細

“シアーガラキリカエワンピース”/ダークグリーン(1万4300円)
“ラメジャガードキリカエポケットシャツ”/ダークグリーン(9900円)
“ラメジャガードキリカエスカート”/ダークグリーン(1万2980円)

【3月20日から順次発売】
マルニ
(MARNI)

三越銀座店でポップアップ
多数バッグのカラーを先行販売

「マルニ(MARNI)」は3月20〜26日の期間、ポップアップストア“マルニマーケット”を三越銀座店でオープン。春に向けて、多数のバッグのカラーを先行販売する。各バッグの発売日が異なるため、詳細は公式サイトに記載。

■商品詳細

アニマルバスケット/バイオレット(2万9700円)
ジャージーハンドルミニバスケット/アザレア、グリーンティ(各2万9700円)
ハンモックバッグ/ライトピンク、シーグラス(各3万3000円)
ストライプミニショルダーバッグ/ジェイド、ブラック、ウルトラマリン(各2万3100円)
レトロミニバスケット/アメジスト、サンイエロー(各2万7500円)

【3月22日発売】
ルコックスポルティフ
(LE COQ SPORTIF)

「バーバパパ」とコラボ
親子で着用できるシューズ

「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」は、「バーバパパ」とコラボしたスニーカー、キッズサイズのスニーカーおよびレインブーツを発売する。「バーバパパ」のロゴを用いたグラフィックや、たまごから生まれたキャラクターたちをデザインした水玉模様など、色彩豊かに世界観を落とし込んだ。

■商品詳細

スニーカー(9350円〜)
スニーカー/キッズ(6490円)
レインブーツ/キッズ(4730円)

【3月22日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「コントワー・デ・コトニエ」コラボ再び
2024年春夏コレクション

「ユニクロ(UNIQLO)」は、「コントワー・デ・コトニエ(COMPTOIR DES COTONNIERS)」とのコラボアイテムを発売する。商品はリネン混のリラックスした素材感がポイントで、フロントタックブラウスやシャツドレス、ゆったりとしたシルエットのテーラードジャケットのセットアップ、ボーダー柄サマーセーターなどを販売。

■商品詳細

アウター(6990円)
パンツ(3990円)
シャツ(2990円)
ニット(2990円)
カットソートップス(2990円)
ドレス(4990円)
※予定価格

【3月22日発売】
ジーユー
(GU)

「おぱんちゅうさぎ」と初コラボ 

「ジーユー(GU)」は、イラストレーター“可哀想に!”によるキャラクター「おぱんちゅうさぎ」とのコラボアイテムを発売する。“おぱんちゅうさぎが洋服づくりに奮闘したら…?”をテーマに、全6型17種類をラインアップする。

■商品詳細

ライトスエットT(1290円)
グラフィックT(1290円)
ヘアバンド(990円)
フリルラウンジセット(2990円)
ポーチ(1990円)
アクセサリーセット(1990円)

【3月22日発売】
ブルックス ブラザーズ
(BROOKS BROTHERS)

「ブリーフィング」とコラボ
レザーとナイロンを組み合わせたバッグ3型

「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」は、「ブリーフィング(BRIEFING)」とのコラボバッグを発売する。ラインアップは3ウエイバッグとトートバッグ、ドキュメントケースの3型。防水加工を施したレザーと耐久性と耐摩耗性に優れた1680デニールナイロンを組み合わせている。裏地には“ゴールデン フリース”マークを散りばめ、両ブランドロゴの入ったレザープレートをあしらった。

■商品詳細

3ウエイバッグ(9万2400円)
トートバッグ(7万5900円)
ドキュメントケース(4万1800円)

【3月22日発売】
ジェラート ピケ
(GELATO PIQUE)」

「スーパーマリオ」シリーズとコラボ
パステルカラーのウエアと雑貨

「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」は、「スーパーマリオ」シリーズとのコラボアイテムを発売。第5弾となる今回はパステルカラーをテーマに、プルオーバー&ショートパンツセットや、ロングパンツ、プリントTシャツ、フレアショートパンツなどのアパレルに加えて、ポーチ、ハンドタオル、ヘアクリップなど全24アイテムを販売する。

■商品詳細

プルオーバー&ショートパンツセット(1万4960円)
パフスリーブプルオーバー(4950円)
ロングパンツ(7590円)
パフスリーブプルオーバー(4950円)
プリントTシャツ(5280円)
フレアショートパンツ(5390円)
フリルポーチ(4950円)
ハート型ハンドタオル(1540円)
ヘアクリップ(3190円)

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「ジーユー」×「おぱんちゅうさぎ」や「ジェラピケ」×「スーパーマリオ」など! 来週発売のファッションアイテム8選【3/18〜3/24】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月18〜24日に発売するアイテムを紹介します。“おぱんちゅうさぎもオシャレしたい” そんな願いをかなえるため、「ジーユー(GU)」とコラボ!おぱんちゅうさぎが洋服づくりに奮闘したら?をテーマにプリントやハンドメード感たっぷりのアイテムが登場します。第5弾となる人気コラボ、「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」×「スーパーマリオ」は3月22日に発売。今回は、それぞれのキャラクター、ピーチ、デイジー、ロゼッタが可愛らしいパステルカラーで彩られています。

【3月18日発売】
ルコックスポルティフ
(LE COQ SPORTIF)

アンバサダーの池田エライザと第7弾コラボ

「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」は、アンバサダーの池田エライザとのコラボアイテム発売する。フットボールの要素をウエアに落とし込み、ストレートシルエットで短丈に仕上げたトラックジャケット、裾が絞れるトラックパンツ、サッカーシャツを制作。各アイテムには、同コラボ限定のオリジナルワッペンをあしらっている。

■商品詳細

トラックジャケット(1万7600円)
トラックパンツ(1万4300円)
サッカーシャツ(7590円)

【3月20日発売】
スナイデル
(SNIDEL)

新店舗オープン記念
京都ポルタ店限定アイテム

「スナイデル(SNIDEL)」は、京都ポルタ店のオープンを記念した限定商品を発売する。アイテムは、襟周りのスカラ編みが特徴的な“ケーブルポロニットプルオーバー”、裾にフリルをあしらった“ケーブルミニニットスカート”で、ともにクラシックなケーブル編みで仕上げている。

■商品詳細

“ケーブルポロニットプルオーバー”(1万780円)
“ケーブルミニニットスカート”(8800円)

【3月20日発売】
ハレ
(HARE)

「ハレ」京都ポルタ店限定カラーのアイテム

「ハレ(HARE)」は、西日本初となるウィメンズ専門の「ハレ」京都ポルタ店をオープン。同店限定カラーのアイテムを販売する。“シアーガラキリカエワンピース”と“ラメジャガードキリカエポケットシャツ”、“ラメジャガードキリカエスカート”がそれぞれダークグリーンカラーで登場。

■商品詳細

“シアーガラキリカエワンピース”/ダークグリーン(1万4300円)
“ラメジャガードキリカエポケットシャツ”/ダークグリーン(9900円)
“ラメジャガードキリカエスカート”/ダークグリーン(1万2980円)

【3月20日から順次発売】
マルニ
(MARNI)

三越銀座店でポップアップ
多数バッグのカラーを先行販売

「マルニ(MARNI)」は3月20〜26日の期間、ポップアップストア“マルニマーケット”を三越銀座店でオープン。春に向けて、多数のバッグのカラーを先行販売する。各バッグの発売日が異なるため、詳細は公式サイトに記載。

■商品詳細

アニマルバスケット/バイオレット(2万9700円)
ジャージーハンドルミニバスケット/アザレア、グリーンティ(各2万9700円)
ハンモックバッグ/ライトピンク、シーグラス(各3万3000円)
ストライプミニショルダーバッグ/ジェイド、ブラック、ウルトラマリン(各2万3100円)
レトロミニバスケット/アメジスト、サンイエロー(各2万7500円)

【3月22日発売】
ルコックスポルティフ
(LE COQ SPORTIF)

「バーバパパ」とコラボ
親子で着用できるシューズ

「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」は、「バーバパパ」とコラボしたスニーカー、キッズサイズのスニーカーおよびレインブーツを発売する。「バーバパパ」のロゴを用いたグラフィックや、たまごから生まれたキャラクターたちをデザインした水玉模様など、色彩豊かに世界観を落とし込んだ。

■商品詳細

スニーカー(9350円〜)
スニーカー/キッズ(6490円)
レインブーツ/キッズ(4730円)

【3月22日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「コントワー・デ・コトニエ」コラボ再び
2024年春夏コレクション

「ユニクロ(UNIQLO)」は、「コントワー・デ・コトニエ(COMPTOIR DES COTONNIERS)」とのコラボアイテムを発売する。商品はリネン混のリラックスした素材感がポイントで、フロントタックブラウスやシャツドレス、ゆったりとしたシルエットのテーラードジャケットのセットアップ、ボーダー柄サマーセーターなどを販売。

■商品詳細

アウター(6990円)
パンツ(3990円)
シャツ(2990円)
ニット(2990円)
カットソートップス(2990円)
ドレス(4990円)
※予定価格

【3月22日発売】
ジーユー
(GU)

「おぱんちゅうさぎ」と初コラボ 

「ジーユー(GU)」は、イラストレーター“可哀想に!”によるキャラクター「おぱんちゅうさぎ」とのコラボアイテムを発売する。“おぱんちゅうさぎが洋服づくりに奮闘したら…?”をテーマに、全6型17種類をラインアップする。

■商品詳細

ライトスエットT(1290円)
グラフィックT(1290円)
ヘアバンド(990円)
フリルラウンジセット(2990円)
ポーチ(1990円)
アクセサリーセット(1990円)

【3月22日発売】
ブルックス ブラザーズ
(BROOKS BROTHERS)

「ブリーフィング」とコラボ
レザーとナイロンを組み合わせたバッグ3型

「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」は、「ブリーフィング(BRIEFING)」とのコラボバッグを発売する。ラインアップは3ウエイバッグとトートバッグ、ドキュメントケースの3型。防水加工を施したレザーと耐久性と耐摩耗性に優れた1680デニールナイロンを組み合わせている。裏地には“ゴールデン フリース”マークを散りばめ、両ブランドロゴの入ったレザープレートをあしらった。

■商品詳細

3ウエイバッグ(9万2400円)
トートバッグ(7万5900円)
ドキュメントケース(4万1800円)

【3月22日発売】
ジェラート ピケ
(GELATO PIQUE)」

「スーパーマリオ」シリーズとコラボ
パステルカラーのウエアと雑貨

「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」は、「スーパーマリオ」シリーズとのコラボアイテムを発売。第5弾となる今回はパステルカラーをテーマに、プルオーバー&ショートパンツセットや、ロングパンツ、プリントTシャツ、フレアショートパンツなどのアパレルに加えて、ポーチ、ハンドタオル、ヘアクリップなど全24アイテムを販売する。

■商品詳細

プルオーバー&ショートパンツセット(1万4960円)
パフスリーブプルオーバー(4950円)
ロングパンツ(7590円)
パフスリーブプルオーバー(4950円)
プリントTシャツ(5280円)
フレアショートパンツ(5390円)
フリルポーチ(4950円)
ハート型ハンドタオル(1540円)
ヘアクリップ(3190円)

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「ミスターイット」の愛ときどき“こじらせ”服 王道ショーで覚醒する

「ミスターイット(MISTER IT.)」初のショー形式の発表は、いろいろな意味で想像を超えるスケールの大きさだった。同ブランドのクリエイションの源泉は、砂川(いさがわ)卓也デザイナーの大切な友人たち。ゆえに、限りなくパーソナルで愛情深いクリエイションが特徴だ。「ミスターイット」の真髄は発想力豊かなディテールにあり――そう思い込んだまま、15日に披露した2024-25年秋冬コレクションのショーを眺めていると、登場したのは予想を裏切る振り切ったスタイルの数々だった。

日常着にクチュール技術を

コレクションは、ベーシックな日常着にクチュール仕込みのテクニックを盛り込み、脱構築する姿勢が見られた。例えばファーストルックに登場したクラシックなテーラードジャケットは、ケープを重ねた二重仕立て。続くシャツドレスやスカート、ニットウエア、コートも二重構造だ。ほとんどのルックの胸元にはコレクションテーマ“COUTURE RHYTHM”と描いたバンドを付け、日常着のバランスを心地良くツイストさせる。脇下から覗くロンググローブだったり、ハンガーをモチーフにしたユニークバッグだったり、シグネチャーアイテムのキャップを多用したりし、スタイリングにさらなるリズム感を加えた。

振り切ったスタイルに安定感をもたらしたのは、軽やかで品のいい素材の数々。きれいなウールのスカートにはオーガンジーを重ね、シャツからなびいたシアーなリボンやアウターから伸びたトレーンがランウエイに余韻を残す。協和ホールディングスが立ち上げたファブリックブランド「デコン ファブ(DECON FAB)」と協業し、デッドストック生地を最新技術で加工したシャツや、シルク着物を綿に戻して糸にし、オーガニックコットンと織り交ぜたデニムなどを開発。新たな素材への探求心が奏功し、コレクションに厚みを与えた。

愛に満ち溢れたディテール

「ミスターイット」の真骨頂である、大切な人に思いをはせたディテールも豊富だ。ビンテージスカーフを使ったワンピースやテーラードジャケットの繊細なニュアンスや、裾部分をつまんで膨らませた不思議なシルエットのジーンズ、シャツに糸部分が盛り上がるほどたっぷり刺しゅうした“IT”の文字など、細部に宿したデザイナーの“愛”は、重ねれば重ねるほど世界観という面になっていく。そしてショーで連続して見せることで徐々にストーリーができあがり、クリエイションのスケールを拡大させていく。ラストを飾ったのは、パリの生地屋で見つけたというハートモチーフが連なるドレス。文字通り“愛”を連続させる締めくくりだった。

モデル25人は、パリを拠点に活動するシュアブ・アリフ(Chouaib Arif)=キャスティング・ディレクターが選んだ。パリらしいシックな空気感を意識しながら、1970〜80年代の映画の世界観をイメージしたという。砂川デザイナーがパリの街で録音したという生活音が場内を満たす中、フロントローのゲストはフィナーレを除けばショー中にスマートフォンをほとんど掲げておらず、まるで映画を観るようにモデル一人一人に視線を向けている。ゲストを「ミスターイット」ワールドに引き込んでいた。

王道ショーを選んだ理由

砂川デザイナーが、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」のメインコレクションと、オートクチュールにあたる“アーティザナル”コレクションチーム在籍時に磨き上げた技術とアイデアは、直球のランウエイショーという王道の発表形式によって覚醒した。今回のショーは、東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)主催の「東京ファッションアワード 2024(TOKYO FASHION AWARD 2024)」受賞によるサポートを受けて開催している。ただしサポートとはいうものの、実情は渋谷ヒカリエの無料使用と数十万円のサポートで、演出費やモデル費などはブランド負担。発展途上のデザイナーにとっては、こだわればこだわるほど想像を絶する大金に膨れ上がる。それでも、砂川デザイナーには挑戦したい理由があった。「まず海外にも届けたくて、これまで続けてきたことをさらに思い切ってやろうと考えていた。“変化球のブランド”というイメージもあるが、僕が洋服作りで大切にしているのは、真ん中をしっかり押さえながら、それをどうズラしていくかということ。ランウエイショーでもそういう見せ方がしたくて、自分自身にとって大きなチャレンジだった」。

大舞台を終えた砂川デザイナーの表情は充実していた。「15年にブランドを立ち上げてから楽しく服作りを続けてきたので、その様子を世界中の人に見てほしかった。その思いだけ。だからショー前からめちゃくちゃ楽しみで、緊張も全然なかった」。現在の卸先は国内が20店舗で、海外はゼロ。ブランドとしてはまだ決して大きくない規模でありながら、海外進出の足がかりのために協賛を得て、多額の資金を投じ、直球勝負に挑んだ。結果、スマートフォンのシャッター音さえほとんど許さない、見事な完封勝利だった――と、締めくくりたかったのだが、大阪出身の“こじらせた”男はやはり変化球も忘れなかった。ショーの招待状として事前に届いたのは“ミスター”チルドレンの“Tommorow never knows”の8cmシングルだし、ショー会場には本物のアメフト選手4人をセキュリティースタッフのように配置する謎の演出だったし、ショーBGMはカタコトで「ミスターイットノハジメテノショーデス」という笑っていいのかギリギリのラインだし。「やっぱり、そういうのも入れていかないとと思って」。

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「ミスターイット」の愛ときどき“こじらせ”服 王道ショーで覚醒する

「ミスターイット(MISTER IT.)」初のショー形式の発表は、いろいろな意味で想像を超えるスケールの大きさだった。同ブランドのクリエイションの源泉は、砂川(いさがわ)卓也デザイナーの大切な友人たち。ゆえに、限りなくパーソナルで愛情深いクリエイションが特徴だ。「ミスターイット」の真髄は発想力豊かなディテールにあり――そう思い込んだまま、15日に披露した2024-25年秋冬コレクションのショーを眺めていると、登場したのは予想を裏切る振り切ったスタイルの数々だった。

日常着にクチュール技術を

コレクションは、ベーシックな日常着にクチュール仕込みのテクニックを盛り込み、脱構築する姿勢が見られた。例えばファーストルックに登場したクラシックなテーラードジャケットは、ケープを重ねた二重仕立て。続くシャツドレスやスカート、ニットウエア、コートも二重構造だ。ほとんどのルックの胸元にはコレクションテーマ“COUTURE RHYTHM”と描いたバンドを付け、日常着のバランスを心地良くツイストさせる。脇下から覗くロンググローブだったり、ハンガーをモチーフにしたユニークバッグだったり、シグネチャーアイテムのキャップを多用したりし、スタイリングにさらなるリズム感を加えた。

振り切ったスタイルに安定感をもたらしたのは、軽やかで品のいい素材の数々。きれいなウールのスカートにはオーガンジーを重ね、シャツからなびいたシアーなリボンやアウターから伸びたトレーンがランウエイに余韻を残す。協和ホールディングスが立ち上げたファブリックブランド「デコン ファブ(DECON FAB)」と協業し、デッドストック生地を最新技術で加工したシャツや、シルク着物を綿に戻して糸にし、オーガニックコットンと織り交ぜたデニムなどを開発。新たな素材への探求心が奏功し、コレクションに厚みを与えた。

愛に満ち溢れたディテール

「ミスターイット」の真骨頂である、大切な人に思いをはせたディテールも豊富だ。ビンテージスカーフを使ったワンピースやテーラードジャケットの繊細なニュアンスや、裾部分をつまんで膨らませた不思議なシルエットのジーンズ、シャツに糸部分が盛り上がるほどたっぷり刺しゅうした“IT”の文字など、細部に宿したデザイナーの“愛”は、重ねれば重ねるほど世界観という面になっていく。そしてショーで連続して見せることで徐々にストーリーができあがり、クリエイションのスケールを拡大させていく。ラストを飾ったのは、パリの生地屋で見つけたというハートモチーフが連なるドレス。文字通り“愛”を連続させる締めくくりだった。

モデル25人は、パリを拠点に活動するシュアブ・アリフ(Chouaib Arif)=キャスティング・ディレクターが選んだ。パリらしいシックな空気感を意識しながら、1970〜80年代の映画の世界観をイメージしたという。砂川デザイナーがパリの街で録音したという生活音が場内を満たす中、フロントローのゲストはフィナーレを除けばショー中にスマートフォンをほとんど掲げておらず、まるで映画を観るようにモデル一人一人に視線を向けている。ゲストを「ミスターイット」ワールドに引き込んでいた。

王道ショーを選んだ理由

砂川デザイナーが、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」のメインコレクションと、オートクチュールにあたる“アーティザナル”コレクションチーム在籍時に磨き上げた技術とアイデアは、直球のランウエイショーという王道の発表形式によって覚醒した。今回のショーは、東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)主催の「東京ファッションアワード 2024(TOKYO FASHION AWARD 2024)」受賞によるサポートを受けて開催している。ただしサポートとはいうものの、実情は渋谷ヒカリエの無料使用と数十万円のサポートで、演出費やモデル費などはブランド負担。発展途上のデザイナーにとっては、こだわればこだわるほど想像を絶する大金に膨れ上がる。それでも、砂川デザイナーには挑戦したい理由があった。「まず海外にも届けたくて、これまで続けてきたことをさらに思い切ってやろうと考えていた。“変化球のブランド”というイメージもあるが、僕が洋服作りで大切にしているのは、真ん中をしっかり押さえながら、それをどうズラしていくかということ。ランウエイショーでもそういう見せ方がしたくて、自分自身にとって大きなチャレンジだった」。

大舞台を終えた砂川デザイナーの表情は充実していた。「15年にブランドを立ち上げてから楽しく服作りを続けてきたので、その様子を世界中の人に見てほしかった。その思いだけ。だからショー前からめちゃくちゃ楽しみで、緊張も全然なかった」。現在の卸先は国内が20店舗で、海外はゼロ。ブランドとしてはまだ決して大きくない規模でありながら、海外進出の足がかりのために協賛を得て、多額の資金を投じ、直球勝負に挑んだ。結果、スマートフォンのシャッター音さえほとんど許さない、見事な完封勝利だった――と、締めくくりたかったのだが、大阪出身の“こじらせた”男はやはり変化球も忘れなかった。ショーの招待状として事前に届いたのは“ミスター”チルドレンの“Tommorow never knows”の8cmシングルだし、ショー会場には本物のアメフト選手4人をセキュリティースタッフのように配置する謎の演出だったし、ショーBGMはカタコトで「ミスターイットノハジメテノショーデス」という笑っていいのかギリギリのラインだし。「やっぱり、そういうのも入れていかないとと思って」。

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「ミスターイット」2024-25年秋冬コレクション

「ミスターイット」が2024-25年秋冬コレクションを発表した。

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「ミスターイット」が2024-25年秋冬コレクションを発表した。

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【2024年春コスメ】「オペラ」の“透けマットリップ”から粘膜系のヌードピンク3色が登場

「オペラ(OPERA)」は4月25日、透けるようなマットな質感が特徴のリップスティック“シアーマットリップスティック”(各1980円)から、粘膜系ヌードピンクの新色と限定色を発売する。

“シアーマットリップスティック”は、マットな質感や透け感、保湿感、密着感の4つの機能を兼ね備えたリップスティックで、「唇にマットな質感を表現する」という発想のもと誕生。「オペラ」独自の粉体を配合しない“パウダーレス処方”で、長時間続く潤いと滑らかな塗り心地を実現した。

2024年春のテーマは「ヌード キス」で、唇本来の血色感を再現したかのようなヌーディーな印象のリップメイクをかなえる。洗練されたヌードピンクと柔らかなロージーピンクの新2色に加え、限定のほんのりミルキーなベアピンクをそろえる。

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