【早稲田繊維研究会】Vol.1“変わりゆくなかで変わらないもの” 流行の速度にどう向き合うか

早稲田大学発のファッションサークル「早稲田大学繊維研究会」は12月7日、科学技術館でショーを開催します。本団体では、さまざまな大学と学部から約100名が集まり、年に一度のファッションショーに向けて、日々活動を続けています。

1949年に創設された本団体は、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の森永邦彦や「ケイスケカンダ(KEISUKE KANDA)」の神田恵介といったデザイナーを輩出し、長い歴史の中で「ファッション批評」を理論の軸に据え、ショーという実践の場で活動してきました。その歩みを継承しつつ、学生という立場ならではの独立した視点と柔軟性を活かし、時代の変化に応答する表現を探り続けています。

今年のショーのタイトルは「それでも離さずにいて」。「変わりゆくなかで変わらないもの」をテーマに、新たな挑戦も取り入れて制作を進めています。本連載では全5回を通じて、公演に向けた取り組みや舞台裏を紹介し、ショーをより身近に、深く感じていただける視点をお届けします。第1回となる今回は、その軸となるコンセプトとタイトル、さらにそれを具体化する服造規定に込めた思いを語ります。

コンセプトは「変わりゆくなかで変わらないもの」

近年、流行のサイクルはかつてないほど加速しています。しかし、それは現代社会の構造がもたらす不可避なものです。学生団体という立場にある私たちが本当に批評するべきは、その速度ではなく、それに対する個人の向き合い方であると考え、コンセプト「変わりゆくなかで変わらないもの」を発案するに至りました。

たとえば、買っては使い捨てるといった刹那的な消費行動や、模倣品の購入、ファストファッションの抱える問題点から目を逸らすことーー変化の速さに無自覚でいるとき、私たちは気づかぬうちに大切なものを見失ってしまうかもしれません。個人の生活においても同様です。環境や人間関係をはじめとして、私たちの日々は変化に満ちており、人はしばしばそれに翻弄されてしまいます。

私たちがこのショーで問いたいのは、対峙する姿勢です。流れに無批判に従うのでも、拒絶するのでもなく、加速する社会のなかで自らの軸を立て、能動的に向き合うこと。変化を前提としつつも、自らが選び取る主体として立つこと。それこそがこれからの世界を生きていく中で必要なあり方であると考え、本コンセプトのもとショーを構成することとなりました。

ショータイトル「それでも離さずにいて」に込めた思い

今年度のタイトル「それでも離さずにいて」には、目まぐるしい変化の中で大切なものをつい見失いそうになるけれど、それでもどうかそれを離さずにいてほしい、という意味を込めています。コンセプトをもとに考案したタイトル案の中から最終候補を絞り、部員内で協議のうえ、本タイトルに決定しました。

タイトルを模索する中で、最も大切にしたのは「伝わりやすさ」です。先にお話したように、今年度はショーをご覧になる方一人ひとりに向けた問題提起を試みています。そのため、問いかけの語法を用いながら、伝わりやすい表現になるよう心掛けました。加えて、本ショーでは携行アイテムの制作を規定として定めているので、それに絡めて「大切なものをつかんで手離さない」といった言葉選びを行いました。また、ひらがなで構成される流動的な文字の流れの中に、「離」という密度の高い漢字をひとつ置くことで、視覚的な印象においても流れの中に立つ毅然とした態度を示しています。

考案は難しくもありましたが、大きなやりがいがありました。意味はもちろんのこと、ニュアンスや語感、字面も含めて、ショーの象徴として相応しいタイトルとなったと感じています。

挑戦としての服造規定
──制約ではなく、表現を導く枠組み

今年度の特徴のひとつとして、服をデザインから製造まで一貫して行う服造に関する規定を設けています。これはデザイナーを縛るための制約ではなく、コンセプトをデザインに反映させる方法を部分的に共有し、全体の方向性を明確にして一体感を生み出す枠組みです。

規定の中で代表的なのが「片手で携行可能なアイテム」の制作です。ルック本体には揺らぎや変化を示す「ぶら下げ・吊り下げ」の要素を取り入れる一方、携行アイテムには動きの生じない構造を求めています。この対比によって「変わりゆくもの」と「変わらないもの」が一つのルックに同居し、コンセプトが視覚的に浮かび上がる仕掛けを施しました。

ただ、ファッションショーの主役はあくまで服であり、小物が前に出すぎることには抵抗がありました。携行アイテムを必須とする規定には葛藤も伴いましたが、コンセプトを効果的に表現する手段として挑戦に踏み切ったことで、今年度ならではの独自性が生まれたと感じています。

こうした葛藤を経て、携行アイテムはルックの中に共存する要素の一つとして位置づけられました。小物が自己目的化することなく、ルック全体の一部として機能することで、大切なものを手に握りしめるというタイトル「それでも離さずにいて」とも呼応します。わたし自身、制作の中で服作りとは異なる難しさもありましたが、この枠組みを介して生まれる工夫や個性が、むしろ作品に広がりを与え、ショー全体をさらに確かなものにすると考えています。

次回は、ショーの世界観を映像や写真に置き換えていくルックブック撮影を取り上げます。“撮影”を通して、どのように「変わりゆくなかで、変わらないもの」を写し出そうとしたのか。構想段階から撮影当日までの準備、そして現場で生まれた瞬間の数々を振り返ります。

■早稲田繊維研究会ファッションショー「それでも離さずにいて」
日程:12月7日
会場:科学技術館
住所:東京都千代田区北の丸公園2-1
団体公式Instagramのプロフィールで近日予約フォームを公開

TEXT:MOMOKO NAGANO、KOHARU YANAGI

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「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン」の新作が17日に発売! 来週発売のファッションアイテム7選【10/13〜10/19】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は10月13〜19日に発売するアイテムを紹介します。「ユニクロ(UNIQLO)」は、17日に「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」とコラボした「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン」2025年秋冬シーズンのアイテムを発売します。英国のアウトドアをイメージしたオックスフォードシャツ、ポンチョ、フェアアイル”柄のセーターなどをラインアップ。深まる秋に“英国スタイル”、いいですね!

【10月13日発売】
ダブレット
(DOUBLET)

YOASOBIとコラボ
“夜遊びのユニホーム”

「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」は、10月13日に開催する20周年記念イベント「ゾゾフェス(ZOZOFES)」DAY2で、「ダブレット(DOUBLET)」と音楽ユニットYOASOBIがコラボしたパーカとTシャツを販売する。誰もが⼀度は経験したことのある“どうでもよくて、でも忘れられない夜”をモチーフとし、“夜遊びのユニホーム”として仕上げた。なお購入には「ゾゾフェス」DAY2の公演チケットを要する。

■商品詳細

コラボパーカ(1万7600円)
コラボTシャツ(8800円)

【10月13日発売】
アニヤ・ハインドマーチ
(ANYA HINDMARCH)

成城石井コラボ
ミニサイズの”ユニバーサルバッグ”を発売

成城石井は、ロンドン発のブランド「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」とコラボしたエコバッグ”アニヤ・ハインドマーチ×成城石井 ユニバーサルバッグ ミニ”を発売する。成城石井メンバーシップ会員は、公式オンラインショップでの先行予約が可能となる。

■商品詳細

コラボバッグ(2750円)

【10月15日先行発売】
ロエベ
(LOEWE)

「オン」と協業
シューズとウエアをラインアップ

「ロエベ(LOEWE)」と「オン(ON)」は、2025-26年秋冬のコラボコレクションを用意。初の共同デザインとなる限定スニーカー“クラウドソロ”や、「ロエベ」のランウエイコレクションに着想を得たパフォーマンスウエアなどを販売する。10月15日から公式オンラインで事前登録者を対象とした先行販売を実施、16日に一般発売する。

■商品詳細

コラボスニーカー“クラウドソロ”(9万4600円)
コラボスニーカー“クラウドティルト”(7万7000円)
コラボウエア/ウィメンズ(3万6300円〜)
コラボウエア/メンズ(4万8400円〜)
コラボウエア/ユニセックス(16万8300円〜)

【10月15日発売】
コンバース
(CONVERSE)

「ペンドルトン」コラボ
スニーカー“オールスター”をラインアップ

「コンバース(CONVERSE)」は、「ペンドルトン(PENDLETON)」とのコラボスニーカーを制作した。毛織物で知られる尾州で仕上げた、オンブレチェック柄のオリジナルウールファブリックをアッパーに配し、“オールスター”と「ペンドルトン」のロゴを付したタンをあしらう。

■商品詳細

コラボスニーカー(1万5400円)

【10月17日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

「ジェイ ダブリュー アンダーソン」と協業
中綿ジャケットやポンチョ、セーターなど

「ユニクロ(UNIQLO)」は、「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」と協業した「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン」2025年秋冬シーズンのアイテムを用意。伝統的なフィールドウエアに着想を得て、メンズとウィメンズをラインアップする。

■商品詳細

アウター/メンズ(9990円)
シャツ/メンズ(3990円)
ジーンズ/メンズ(4990円)
ポロセーター/ウィメンズ(3990円)
スカート/ウィメンズ(3990円)
※一部商品

【10月17日発売】
フリークス ストア
(FREAK’S STORE))

ジーンズ“101”が100周年
「リー」「チャーチャー」と協業

フリークス ストア(FREAK’S STORE)は、「リー(LEE)」「チャーチャー(CHAHCHAH)」との協業アイテムを制作。“101 ライダース”を土台とし、洗いをかけずに仕上げた“リジットデニム”のジーンズとデニムジャケット、加えてレザージャケットをラインアップ。ジャケットの裏地は、織物で知られる群馬・桐生のジャカード生地を用いた。

■商品詳細

ジーンズ(3万5200円)
デニムジャケット(5万2800円)
レザージャケット(16万1700円)

【10月18日発売】
マッドハッピー
(MADHAPPY)

原宿に旗艦店オープン
“TOKYO”モチーフの限定ウエア

「マッドハッピー(MADHAPPY)」は10月18日、旗艦店マッドハッピー トーキョー(MADHAPPY TOKYO)を原宿にオープンする。これに伴い、同店限定アイテムとして、パーカとTシャツ、スエットパンツを販売する。

■商品詳細

パーカ(3万8500円〜)
Tシャツ(1万5400円〜)
スエットパンツ(3万4100円)

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【バックステージ】「ガブリエラ ハースト」2026年春夏コレクション

「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」が2026年春夏コレクションを発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「アテニア」の導入美容液がリニューアル 浸透型エクソソーム配合でハリ艶に満ちた肌へ

「アテニア(ATTENIR)」は10月15日、導入美容液“プライマーショット”(40mL、3960円/レフィル40mL、3740円)をリニューアル発売する。

今回のリニューアルでは、年齢による肌の土台の変化に着目。肌の潤いとハリにアプローチする独自処方「水密ブースト」を採用した。細胞の機能を調節する保湿成分「浸透型エクソソーム」と複合成分「アクアスタックコンプレックス」を配合。みずみずしい使い心地で肌になじみ、柔らかく弾力に満ちた艶肌に導く。

同製品は、2019年に発売。大人の肌を柔らかくほぐし、化粧水の浸透をサポートする高濃度導入美容液として支持を得る一方で、「夕方まで潤いが続かない」「肌の艶が続かない」といった悩みの声を受け、今回の開発に至った。

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「シャネル」が紡ぐ、手仕事の美学 日本初の大規模展覧会──見どころを解説

「シャネル(CHANEL)」は、国際展覧会「ラ ギャルリー デュ ディズヌフエム トーキョー(la Galerie du 19M Tokyo)」を東京・六本木ヒルズの東京シティビューと森アーツセンターギャラリーで10月20日まで開催している。パリでは現地時間10月6日に、同ブランドのマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)=アーティスティック・ディレクターがデビューコレクションを披露したばかり。展覧会では、変革期を迎える「シャネル」のクリエイションを支えてきた、美しい手仕事の歴史と技術を堪能できる。

第1章
1500点が織りなす手仕事の源泉

同展は3章で構成。第1章「フェスティバル(le Festival)」では、2021年にパリで誕生した「シャネル」の複合施設「ル ディズヌフエム(以下、le19M)」に集う、メゾンダール(アトリエ)の卓越した技術を紹介する。第2章「ビヨンド アワー ホライズンズ(Beyond Our Horizons)」は、「le19M」のアトリエと日本各地のアーティストや職人をつなぐコラボレーションプロジェクトだ。第3章「ルサージュ 刺繍とテキスタイル、100年の物語」では、刺しゅうとツイードのメゾン「ルサージュ(Lesage)」の創立100周年を記念し、その歩みをたどる。

エントランスを抜けた先の第1章「フェスティバル」のスペースには、おもちゃ箱をひっくり返したように色彩が弾ける「le19M」の世界が広がる。会場では、刺しゅうの「アトリエ モンテックス」、羽根細工や花細工、クチュール縫製を担う「ルマリエ」、金細工の「ゴッサンス」、プリーツ加工の「ロニオン」など、「le19M」に集う11のアトリエが、原材料や小道具、サンプルを通して技の源泉を紹介。インスタレーションを手掛けたのは建築家・田根剛率いるATTA。約1500点もの展示が並ぶ空間で、職人たちの繊細な手仕事と創造のプロセスを間近に感じ取ることができる。

第2章
日仏の職人技が切り開く
新たな創造の可能性

第2章「ビヨンド アワー ホライズンズ」では、“クリエイティブ ヴィレッジ”と題した6つの空間を舞台に、日仏の職人、アーティストがコラボレーションを実現。作品を通じて、手仕事の本質を探り、感性を呼び覚ます時間へと誘う。空間演出は、風・水・土といった自然の五大元素から着想を得て構成している。会場設計は、建築家・橋詰隼弥が担当した。

入り口の「パサージュ」では、江戸時代から続く「小嶋商店」と、1936年創業の老舗帽子メゾン「メゾン ミッシェル」がコラボレーションした京提灯が来場者を迎える。一つひとつの提灯には、参加クリエイターや工房の名前が記されており、いくつかのシルエットは「メゾン ミッシェル」に伝わる帽子の木型をベースにしているという。

その先に広がる「アトリエ」では、織物・土・紙をテーマにした作品を展示。「ルサージュ」と沖縄の石垣昭子による暖簾のコラボレーションや、京都の土風炉・焼物師の永樂善五郎が制作した茶碗に「アトリエ モンテックス」が刺しゅうを施すといった異色の試みが並ぶ。また、「ルマリエ」のデザイン画を「金沢 木制作所」が版木に彫り、「かみ添」の唐紙に落とし込んだ作品など、日仏の職人技が響き合う。

3つ目の「ランデブー」では、数寄屋職人の技と「le19M」の技術が融合した数寄屋建築が現れる。刺しゅうを施した障子や、「ルサージュ」による黒・金・紫のミックスツイードを畳縁に用いた異国のエスプリが漂う38畳の座敷が、日仏の手仕事を象徴する空間を形づくる。

その奥に続く「フォレスト」では、木工芸家・中川周士が手掛けた高さ4メートルの木桶の樹々がそびえる。幹の空洞には、館鼻則孝が「マサロ」の靴“メリージェーン”から着想を得たヒールレスシューズや、金属工芸家・満田晴穂による蝶々、「鈴木盛久工房」の南部鉄器とクララ アンベールがコラボレーションをしたモニュメントなど、多彩な作品が点在し、クラフツマンシップとアートが交差する“創造の森”として、来場者を包み込む。森を抜けると、アーティストたちの制作過程を映したムービーが流れる「シアター」へと続く。

最後の空間「マジック」では、河野冨広と丸山サヤカによるkonomadが、「アトリエ モンテックス」「ゴッサンス」「ルマリエ」「メゾン ミッシェル」とコラボレーションしたウィッグアートを展示。さらに、アーティストA.A. MURAKAMIが「ルサージュ」と「パロマ」とタッグを組み、防水加工を施した「ルサージュ」のツイードを「パロマ」がドレスのように仕立てたインスタレーションを披露。そこから絶え間なく流れ落ちる無数の泡は、生まれては消える一瞬のきらめきを映し出し、今この瞬間の儚さを体感させる。

第3章
刺しゅうとテキスタイルに息づく
「ルサージュ」100年の創造の軌跡

第3章「ルサージュ 刺繍とテキスタイル、100年の物語」では、刺しゅうとツイードのメゾン「ルサージュ」が、100年にわたりデザイナーやクチュリエと築いてきた関係と、その卓越した技術の軌跡をたどる。

会場には、「ルサージュ」のアトリエを再現した空間をはじめ、「シャネル」と共同で制作した3Dプリントスーツや、刺しゅうを施したコレクションピース、制作過程のサンプルなどが並ぶ。さらに、「ルサージュ」との関係を確立させたカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)によるコレクションピースも披露。彼が手掛けたデビューコレクションのルックに加え、「ルサージュ」がクリストバル・バレンシアガ(Cristóbal Balenciaga)やエルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)らのために手掛けた刺しゅう作品も紹介。50種類以上の貴重なアーカイブが一堂に会し、100年にわたり伝統と革新を行き来しながら進化してきた、そのクリエイションの軌跡を垣間見ることができる。

「シャネル」は同展を通じて、手仕事の可能性、そして人の手が生み出す美の価値を改めて問いかける。“クラフツマンシップ”という普遍的なテーマを軸に、過去・現在・未来をつなぐ対話を可視化した展示は、伝統を継承しながらも、常に新たな表現を切り拓く同メゾンの姿勢を映し出す。そこに息づくのは、時代を超えて進化し続ける創造の精神だ。

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「無印良品」3年後に売上高1兆円計画 清水社長「強気の出店」の勝算

良品計画は2028年8月期を最終年度とする3カ年計画で、営業収益1兆円、営業利益1000億円、営業利益率10%を新たに目標に掲げた。10日のオンライン決算会見に登壇した清水智社長は、「世界の成長に挑戦するという方向性は変わらない。一方で、全社の生産性を改善する取り組みを行っていく。28年8月期には営業利益率は10%を目指し、その後、12%まで収益性をさらに改善をしていく。日本、東アジアでは安定収益を継続し、欧米、東南アジアを次期収益けん引国としてこの3年間で成長させていきたい」と語った。

最大の成長エンジンは「出店」

3カ年計画を「稼ぐ」「削る」「生かす」の3つに分解すると「稼ぐ」の一番大きな成長のエンジンには出店を位置付ける。海外は28年に営業収益5000億円を見込む。日本は600坪の定型フォーマットだけでなく、 店舗サイズはエリアに応じて柔軟に対応していく方法にシフトする。中国大陸は出店だけではなく、現在こまめな小規模改修で既存店が成長していることを踏まえて、これを継続し、1店舗当たりの収益性も改善していく。 東アジアは韓国を中心に拡大フェーズに入る。 東南アジアは旗艦店によるブランドの認知度向上を図りながら、 既存店や新店の収益性の改善に力を入れていく。

「削る」では構造改革や原価改善、調達力向上などに取り組、事業全体でのコスト削減のために専門の委員会も立ち上げた。

「生かす」では28年以降の成長も考慮し、調達子会社MGSの拠点の拡大や、工場や産地由来の商品開発の機能を付与し、人員や拠点の拡充を図る。物流・ITでは攻めと守り、双方のインフラを構築するとともに、「何よりも人材に投資していく」。海外派遣を念頭に置いた本部での教育体制や、待遇改善による長期間安心安全に働ける環境を構築していく。

収益を生み出すESG

これまで掲げてきた「世界での成長に向けた8つの成長ドライバー」(出店拡大、日本のオペレーションの波及、商品開発体制の強化、OMO強化、マーケティング戦略、生産性改善/サプライチェーン改革、ITによる支援、本業としてのESG)については28年8月期に向けて取組みをアップデートしていく。

「出店拡大」では日本で行ってきた600坪の定型フォーマットは日本での構築がほぼ終了したため世界へ波及させる。各国の首都クラスの都市に旗艦店を出店する。まずは仏・パリ、タイ・バンコク、ベトナム・ホーチミンに出す。とくに欧米ではリストラが完了したため、旗艦店出店を開始し再成長軌道に転じる。26年秋冬をめどにパリではリボリ通り(コンコルド通りからマレ地区に通じる、ルーブル美術館なども面している目抜き通り)に600坪で出店する。「リブランディングを行い、ここを中心に主要都市に出店を再開していく」(清水社長)。一方、日本では次の段階として500円以下の商材を集めた「無印500」のような中小型店の出店形態を柔軟に拡大していく。

「商品開発体制の強化」では、ヘルス&ビューティー、衣服に続くコア商品を世界で創造することに注力する。生活雑貨のグローバルの品ぞろえを27年8月期までに80%とする計画をさらに遂行。加えて、海外での食品の構成比を現在の4%から7%に引き上げる。

「OMO強化」ではリアルとECの複数チャネルの在庫を一元化するとともに、メンバープログラムも強化。ECチャネルを再構築し世界でECを伸長させる。「ITによる支援」では日本で基幹システムの構築が完成する。海外でのローカルITの開発投資にも力を入れる。

「本業としてのESG」では、「無印の存在意義でもあり、数字だけのものではなく、実際の商売、本業として行っていくことが非常に重要だと考えている」と清水社長。25年3月には世界最大店舗をイオンモール橿原(奈良)に出店。「(RE:MUJIとして手がける)循環型の取り組みが大変成功した」。回収衣料をアップサイクルした「つながる服」シリーズのシャツやジャケットなども非常にヒットしているという。「こういった単なる取り組みだけではなく、しっかりと収益につながる本業としてのESGをさらに強化していきたい」と語る。

売り上げ、利益が過去最高更新

10日に発表した25年8月期連結決算は、営業収益、各段階利益が過去最高を更新した。売上高に当たる営業収益は7846億円(前期比18.6%増)、営業利益は738億円(同31.5%)となった。営業総利益率は生産体制内製化による原価低減や、海外事業の値下げ率改善により、0.5ポイント改善し51.4%。販管費率は国内の売上げ伸長などで0.4ポイント改善の41.9%で着地した。

売り上げは中国大陸、欧米を中心に海外事業が好調で、海外の営業収益は3144億円(同15.3%増)、営業利益は553億円(同21.2%)と引き続き国内の利益を海外が上回った。中国大陸の営業収益は1398億円(同18.3%増)だった。

国内の営業収益は4701億円(同20.9%増)、営業利益は521億円(同31.2%増)。出店と既存店の売り上げ伸長が寄与した。通期の既存店とECの合計売上高前年比は13.1%増となった。

期中は出店146店舗(うち国内71、海外75)、閉店39店舗(うち国内11、海外28)で、期末店舗数は107店舗増え1412店舗(うち国内683、海外729)となった。

グローバルでの衣服・雑貨の売上高は2852億円(同14.7%増)、生活雑貨3681億円(同21.6%増)、食品1046億円(同21.6%)といずれも躍進。中でも生活雑貨のヘルス&ビューティー部門は順調に推移し、国内だけで1000億円を突破。売上高構成比は2年前対比で5ポイント上昇し22%となった。スキンケアをグローバルでのコア商品と位置づけ、東アジア、東南アジアからグローバルに順次展開拡大したことも奏功。25年8月末時点で「発酵導入美容液」「敏感肌ケア」は9か国・地域に展開する。「各国で大変好調に推移し、計画をオーバーしている状況。これをテコにこのコア商品を世界に伝播していきたい」と意気込む。

26年8月期は営業収益8000億円(同9.0%増)、営業利益680億円(同21%増)を計画。営業収益、各段階利益は3期連続で過去最高を更新する見込み。国内事業の収益性強化に加え、海外事業では欧米の出店再開、東南アジア全域での出店の精査と継続を軸に成長を加速する。

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「カルティエ」の大阪・関西万博 「ウーマンズ パビリオン」が閉幕 万博という小さな地球で発信し続ける女性のエンパワーメント

クロージングセレモニーでスピーチするシリル・ヴィニュロン=カルティエ カルチャー&フィランソロピー会長 PHOTOS:CARTIER

「カルティエ(CARTIER)」は10月2日、2025年大阪・関西万博と共催する「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier(以下、ウーマンズ パビリオン)」のクロージングセレモニーを開催した。「ともに生き、ともに輝く未来へ」というテーマを掲げた同パビリオンは、2020年のドバイ万博に続き、社会の発展に不可欠な女性の役割にフォーカス。イギリス人アーティストであるエズ・デヴリンのディレクションによる没入感のあるインタラクティブな展示と世界的リーダーらが集い論議する場「WA」スペースを組み合わせたグローバルプラットフォームとして発信をしてきた。

「ウーマンズ パビリオン」の来場者数は40万人以上。アイスランドのハッラ・トマスドッティル大統領や国連事務次長補佐 兼 国連女性機関事務局次長 資源管理・持続可能性・パートナーシップ担当のカーシー・マディ、エディンバラ公爵夫人など150カ国の代表団や著名人も来場した。「WA」スペースでは、半年間で約200のセッションを開催し、世界中から1万8000人が参加。1000人を超えるリーダーやエキスパートが 未来を見据えた議論を行った。

「ウーマンズ パビリオン」は女性の権利を勝ち取る種まき

クロージングセレモニーには、ミトリ・ケルケンツェス博覧会国際事務曲(BIE)事務局長や石毛博行2025年日本国際博覧会協会事務総長、シリル・ヴィニュロン=カルティエ カルチャー&フィランソロピー会長、宮地純カルティエ ジャパン プレジデント兼CEOなどが登壇。「ウーマンズ パビリオン」のプロジェクトに参加した俳優の内田伽羅と母親であり文筆家の内田也哉子もスピーチを行った。

セレモニーは、クリスティーヌ・ラガルド欧州中央銀行総裁からのビデオメッセージでスタート。ラガルド総裁は、「社会的、経済的に発展し続けるためには、インクルージョンの扉を開くべき。ジェンダーギャップに挑戦状を突きつけ行動を促す『ウーマンズ パビリオン』のようなプラットフォームの存在は非常に重要だ」とメッセージを寄せた。ヴィニュロン会長は、「万博は人間的な課題について対話する場。現在、女性の権利は当然ではなく、勝ち取るものだ。『ウーマンズ パビリオン』を果樹園に例えてみよう。この取り組みを通して、ジェンダー平等の種まきをし、それが育ち果実が実る様子を見守っていきたい」と語った。パビリオンのディレクションを手掛けたデヴリンは、「人は見たこと、聞いたことは忘れるが、感じたことは忘れない。女性の視点でジェンダーを追求し、立場の違う女性一人一人のリアルな声を体感できる展示で届けることが必要だった」とコメント。宮地CEOは、「『ウーマンズ パビリオン』が、ジェンダーという難しいテーマを一人一人が心で感じ行動することで大きなうねりとなるきっかけになれば。同じ思いを持つ人とつながり、共に歩んでいきたい」と述べた。

メッセージを未来につなぐ「TOMONI ウォーク」

セレモニー後は、会場を大屋根リングに移し「TOMONI ウォーク」を開催。参加者は、提灯を片手に「ウーマンズ パビリオン」が発信し続けたメッセージを胸に大屋根リングを歩いた。レセプションは、和楽器の演奏でスタート。ヴィニュロン会長による詩の朗読や日本人アーティストの里アンナと子どもたちによるオリジナルソングの演奏、1970年の大阪万博で「霧の彫刻」を発表した中谷芙二子とダンサーの平井裕子による「Fog-Live:Yoin(余韻)」の披露が行われ、音楽やダンス、アートが織りなすフィナーレになった。

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「カルティエ」の大阪・関西万博 「ウーマンズ パビリオン」が閉幕 万博という小さな地球で発信し続ける女性のエンパワーメント

クロージングセレモニーでスピーチするシリル・ヴィニュロン=カルティエ カルチャー&フィランソロピー会長 PHOTOS:CARTIER

「カルティエ(CARTIER)」は10月2日、2025年大阪・関西万博と共催する「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier(以下、ウーマンズ パビリオン)」のクロージングセレモニーを開催した。「ともに生き、ともに輝く未来へ」というテーマを掲げた同パビリオンは、2020年のドバイ万博に続き、社会の発展に不可欠な女性の役割にフォーカス。イギリス人アーティストであるエズ・デヴリンのディレクションによる没入感のあるインタラクティブな展示と世界的リーダーらが集い論議する場「WA」スペースを組み合わせたグローバルプラットフォームとして発信をしてきた。

「ウーマンズ パビリオン」の来場者数は40万人以上。アイスランドのハッラ・トマスドッティル大統領や国連事務次長補佐 兼 国連女性機関事務局次長 資源管理・持続可能性・パートナーシップ担当のカーシー・マディ、エディンバラ公爵夫人など150カ国の代表団や著名人も来場した。「WA」スペースでは、半年間で約200のセッションを開催し、世界中から1万8000人が参加。1000人を超えるリーダーやエキスパートが 未来を見据えた議論を行った。

「ウーマンズ パビリオン」は女性の権利を勝ち取る種まき

クロージングセレモニーには、ミトリ・ケルケンツェス博覧会国際事務曲(BIE)事務局長や石毛博行2025年日本国際博覧会協会事務総長、シリル・ヴィニュロン=カルティエ カルチャー&フィランソロピー会長、宮地純カルティエ ジャパン プレジデント兼CEOなどが登壇。「ウーマンズ パビリオン」のプロジェクトに参加した俳優の内田伽羅と母親であり文筆家の内田也哉子もスピーチを行った。

セレモニーは、クリスティーヌ・ラガルド欧州中央銀行総裁からのビデオメッセージでスタート。ラガルド総裁は、「社会的、経済的に発展し続けるためには、インクルージョンの扉を開くべき。ジェンダーギャップに挑戦状を突きつけ行動を促す『ウーマンズ パビリオン』のようなプラットフォームの存在は非常に重要だ」とメッセージを寄せた。ヴィニュロン会長は、「万博は人間的な課題について対話する場。現在、女性の権利は当然ではなく、勝ち取るものだ。『ウーマンズ パビリオン』を果樹園に例えてみよう。この取り組みを通して、ジェンダー平等の種まきをし、それが育ち果実が実る様子を見守っていきたい」と語った。パビリオンのディレクションを手掛けたデヴリンは、「人は見たこと、聞いたことは忘れるが、感じたことは忘れない。女性の視点でジェンダーを追求し、立場の違う女性一人一人のリアルな声を体感できる展示で届けることが必要だった」とコメント。宮地CEOは、「『ウーマンズ パビリオン』が、ジェンダーという難しいテーマを一人一人が心で感じ行動することで大きなうねりとなるきっかけになれば。同じ思いを持つ人とつながり、共に歩んでいきたい」と述べた。

メッセージを未来につなぐ「TOMONI ウォーク」

セレモニー後は、会場を大屋根リングに移し「TOMONI ウォーク」を開催。参加者は、提灯を片手に「ウーマンズ パビリオン」が発信し続けたメッセージを胸に大屋根リングを歩いた。レセプションは、和楽器の演奏でスタート。ヴィニュロン会長による詩の朗読や日本人アーティストの里アンナと子どもたちによるオリジナルソングの演奏、1970年の大阪万博で「霧の彫刻」を発表した中谷芙二子とダンサーの平井裕子による「Fog-Live:Yoin(余韻)」の披露が行われ、音楽やダンス、アートが織りなすフィナーレになった。

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「ピリングス」がニットへのこだわりを凝縮した書籍刊行 ニッターの未来への思いを編み込む

村上亮太デザイナーが手がけるブランド「ピリングス(PILLINGS)」は、初の書籍「pillings knitting works 2020-25」を刊行した。アートワークピースとセットの限定版(3万3000円)を30部、書籍のみの通常版(1万4300円)を70部の計100部をそろえる。10月14日まで伊勢丹新宿本店3階「センターパーク/ザ・ステージ#3」で販売・展示する。

本書では、「リョウタムラカミ(RYOTA MURAKAMI)」から「ピリングス」に改名して以降、ブランドの代名詞と言える存在であるハンドニット作品にスポットを当てた。厳選した22点の作品の物撮り写真と編み図の2冊組で構成し、完成品と制作プロセスが対応する形で編集している。

「ピリングス」は創業当初からハンドニットを編むニッターやその工程に目を向けて欲しいという思いでブランドを続けてきた。「編み図にはニッターそれぞれの個性が表れる。全てを緻密に手書きで書く人もいれば、自分の頭の中で補填して省略した形で描く人もいる。そのままを掲載することで、過程や背景に思いを馳せるきっかけになれば嬉しい」と村上デザイナーは話す。

また、ブランド創設5周年を経て、村上デザイナーは「ただブランドとして面白い作品を作りたいというだけでなく、文化的価値としてハンドニットの魅力を高めたいという気持ちの高まりがある」と話す。これは2025年度の「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」でセミファイナリストに選ばれて得た経験も大きいという。「ファッションの本場であるヨーロッパで、テーラリングやドレスメイクに比べ、ハンドニットはポジションが低いことを痛感した」(村上デザイナー)。

その課題意識から、村上デザイナーは今後、ブランド自前の工房設立や職人の内製化を構想。すでにニッティング・デザインスクール「アミット(AMIT)」を展開するなど、ニッターを目指す若者たちの教育に注力している。

「まずはパリで評価されるブランドとなり、国際的なファッションの文脈に位置付けられる存在を目指す。その上で、ブランドとして工房設立や職人育成に注力し、ひいてはハンドニット業界全体の地位向上に寄与することができたら嬉しく思う」。

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「ピリングス」がニットへのこだわりを凝縮した書籍刊行 ニッターの未来への思いを編み込む

村上亮太デザイナーが手がけるブランド「ピリングス(PILLINGS)」は、初の書籍「pillings knitting works 2020-25」を刊行した。アートワークピースとセットの限定版(3万3000円)を30部、書籍のみの通常版(1万4300円)を70部の計100部をそろえる。10月14日まで伊勢丹新宿本店3階「センターパーク/ザ・ステージ#3」で販売・展示する。

本書では、「リョウタムラカミ(RYOTA MURAKAMI)」から「ピリングス」に改名して以降、ブランドの代名詞と言える存在であるハンドニット作品にスポットを当てた。厳選した22点の作品の物撮り写真と編み図の2冊組で構成し、完成品と制作プロセスが対応する形で編集している。

「ピリングス」は創業当初からハンドニットを編むニッターやその工程に目を向けて欲しいという思いでブランドを続けてきた。「編み図にはニッターそれぞれの個性が表れる。全てを緻密に手書きで書く人もいれば、自分の頭の中で補填して省略した形で描く人もいる。そのままを掲載することで、過程や背景に思いを馳せるきっかけになれば嬉しい」と村上デザイナーは話す。

また、ブランド創設5周年を経て、村上デザイナーは「ただブランドとして面白い作品を作りたいというだけでなく、文化的価値としてハンドニットの魅力を高めたいという気持ちの高まりがある」と話す。これは2025年度の「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」でセミファイナリストに選ばれて得た経験も大きいという。「ファッションの本場であるヨーロッパで、テーラリングやドレスメイクに比べ、ハンドニットはポジションが低いことを痛感した」(村上デザイナー)。

その課題意識から、村上デザイナーは今後、ブランド自前の工房設立や職人の内製化を構想。すでにニッティング・デザインスクール「アミット(AMIT)」を展開するなど、ニッターを目指す若者たちの教育に注力している。

「まずはパリで評価されるブランドとなり、国際的なファッションの文脈に位置付けられる存在を目指す。その上で、ブランドとして工房設立や職人育成に注力し、ひいてはハンドニット業界全体の地位向上に寄与することができたら嬉しく思う」。

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「ピリングス」がニットへのこだわりを凝縮した書籍刊行 ニッターの未来への思いを編み込む

村上亮太デザイナーが手がけるブランド「ピリングス(PILLINGS)」は、初の書籍「pillings knitting works 2020-25」を刊行した。アートワークピースとセットの限定版(3万3000円)を30部、書籍のみの通常版(1万4300円)を70部の計100部をそろえる。10月14日まで伊勢丹新宿本店3階「センターパーク/ザ・ステージ#3」で販売・展示する。

本書では、「リョウタムラカミ(RYOTA MURAKAMI)」から「ピリングス」に改名して以降、ブランドの代名詞と言える存在であるハンドニット作品にスポットを当てた。厳選した22点の作品の物撮り写真と編み図の2冊組で構成し、完成品と制作プロセスが対応する形で編集している。

「ピリングス」は創業当初からハンドニットを編むニッターやその工程に目を向けて欲しいという思いでブランドを続けてきた。「編み図にはニッターそれぞれの個性が表れる。全てを緻密に手書きで書く人もいれば、自分の頭の中で補填して省略した形で描く人もいる。そのままを掲載することで、過程や背景に思いを馳せるきっかけになれば嬉しい」と村上デザイナーは話す。

また、ブランド創設5周年を経て、村上デザイナーは「ただブランドとして面白い作品を作りたいというだけでなく、文化的価値としてハンドニットの魅力を高めたいという気持ちの高まりがある」と話す。これは2025年度の「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」でセミファイナリストに選ばれて得た経験も大きいという。「ファッションの本場であるヨーロッパで、テーラリングやドレスメイクに比べ、ハンドニットはポジションが低いことを痛感した」(村上デザイナー)。

その課題意識から、村上デザイナーは今後、ブランド自前の工房設立や職人の内製化を構想。すでにニッティング・デザインスクール「アミット(AMIT)」を展開するなど、ニッターを目指す若者たちの教育に注力している。

「まずはパリで評価されるブランドとなり、国際的なファッションの文脈に位置付けられる存在を目指す。その上で、ブランドとして工房設立や職人育成に注力し、ひいてはハンドニット業界全体の地位向上に寄与することができたら嬉しく思う」。

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「ピリングス」がニットへのこだわりを凝縮した書籍刊行 ニッターの未来への思いを編み込む

村上亮太デザイナーが手がけるブランド「ピリングス(PILLINGS)」は、初の書籍「pillings knitting works 2020-25」を刊行した。アートワークピースとセットの限定版(3万3000円)を30部、書籍のみの通常版(1万4300円)を70部の計100部をそろえる。10月14日まで伊勢丹新宿本店3階「センターパーク/ザ・ステージ#3」で販売・展示する。

本書では、「リョウタムラカミ(RYOTA MURAKAMI)」から「ピリングス」に改名して以降、ブランドの代名詞と言える存在であるハンドニット作品にスポットを当てた。厳選した22点の作品の物撮り写真と編み図の2冊組で構成し、完成品と制作プロセスが対応する形で編集している。

「ピリングス」は創業当初からハンドニットを編むニッターやその工程に目を向けて欲しいという思いでブランドを続けてきた。「編み図にはニッターそれぞれの個性が表れる。全てを緻密に手書きで書く人もいれば、自分の頭の中で補填して省略した形で描く人もいる。そのままを掲載することで、過程や背景に思いを馳せるきっかけになれば嬉しい」と村上デザイナーは話す。

また、ブランド創設5周年を経て、村上デザイナーは「ただブランドとして面白い作品を作りたいというだけでなく、文化的価値としてハンドニットの魅力を高めたいという気持ちの高まりがある」と話す。これは2025年度の「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」でセミファイナリストに選ばれて得た経験も大きいという。「ファッションの本場であるヨーロッパで、テーラリングやドレスメイクに比べ、ハンドニットはポジションが低いことを痛感した」(村上デザイナー)。

その課題意識から、村上デザイナーは今後、ブランド自前の工房設立や職人の内製化を構想。すでにニッティング・デザインスクール「アミット(AMIT)」を展開するなど、ニッターを目指す若者たちの教育に注力している。

「まずはパリで評価されるブランドとなり、国際的なファッションの文脈に位置付けられる存在を目指す。その上で、ブランドとして工房設立や職人育成に注力し、ひいてはハンドニット業界全体の地位向上に寄与することができたら嬉しく思う」。

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村上亮太デザイナーが手がけるブランド「ピリングス(PILLINGS)」は、初の書籍「pillings knitting works 2020-25」を刊行した。アートワークピースとセットの限定版(3万3000円)を30部、書籍のみの通常版(1万4300円)を70部の計100部をそろえる。10月14日まで伊勢丹新宿本店3階「センターパーク/ザ・ステージ#3」で販売・展示する。

本書では、「リョウタムラカミ(RYOTA MURAKAMI)」から「ピリングス」に改名して以降、ブランドの代名詞と言える存在であるハンドニット作品にスポットを当てた。厳選した22点の作品の物撮り写真と編み図の2冊組で構成し、完成品と制作プロセスが対応する形で編集している。

「ピリングス」は創業当初からハンドニットを編むニッターやその工程に目を向けて欲しいという思いでブランドを続けてきた。「編み図にはニッターそれぞれの個性が表れる。全てを緻密に手書きで書く人もいれば、自分の頭の中で補填して省略した形で描く人もいる。そのままを掲載することで、過程や背景に思いを馳せるきっかけになれば嬉しい」と村上デザイナーは話す。

また、ブランド創設5周年を経て、村上デザイナーは「ただブランドとして面白い作品を作りたいというだけでなく、文化的価値としてハンドニットの魅力を高めたいという気持ちの高まりがある」と話す。これは2025年度の「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」でセミファイナリストに選ばれて得た経験も大きいという。「ファッションの本場であるヨーロッパで、テーラリングやドレスメイクに比べ、ハンドニットはポジションが低いことを痛感した」(村上デザイナー)。

その課題意識から、村上デザイナーは今後、ブランド自前の工房設立や職人の内製化を構想。すでにニッティング・デザインスクール「アミット(AMIT)」を展開するなど、ニッターを目指す若者たちの教育に注力している。

「まずはパリで評価されるブランドとなり、国際的なファッションの文脈に位置付けられる存在を目指す。その上で、ブランドとして工房設立や職人育成に注力し、ひいてはハンドニット業界全体の地位向上に寄与することができたら嬉しく思う」。

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「ピリングス」がニットへのこだわりを凝縮した書籍刊行 ニッターの未来への思いを編み込む

村上亮太デザイナーが手がけるブランド「ピリングス(PILLINGS)」は、初の書籍「pillings knitting works 2020-25」を刊行した。アートワークピースとセットの限定版(3万3000円)を30部、書籍のみの通常版(1万4300円)を70部の計100部をそろえる。10月14日まで伊勢丹新宿本店3階「センターパーク/ザ・ステージ#3」で販売・展示する。

本書では、「リョウタムラカミ(RYOTA MURAKAMI)」から「ピリングス」に改名して以降、ブランドの代名詞と言える存在であるハンドニット作品にスポットを当てた。厳選した22点の作品の物撮り写真と編み図の2冊組で構成し、完成品と制作プロセスが対応する形で編集している。

「ピリングス」は創業当初からハンドニットを編むニッターやその工程に目を向けて欲しいという思いでブランドを続けてきた。「編み図にはニッターそれぞれの個性が表れる。全てを緻密に手書きで書く人もいれば、自分の頭の中で補填して省略した形で描く人もいる。そのままを掲載することで、過程や背景に思いを馳せるきっかけになれば嬉しい」と村上デザイナーは話す。

また、ブランド創設5周年を経て、村上デザイナーは「ただブランドとして面白い作品を作りたいというだけでなく、文化的価値としてハンドニットの魅力を高めたいという気持ちの高まりがある」と話す。これは2025年度の「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」でセミファイナリストに選ばれて得た経験も大きいという。「ファッションの本場であるヨーロッパで、テーラリングやドレスメイクに比べ、ハンドニットはポジションが低いことを痛感した」(村上デザイナー)。

その課題意識から、村上デザイナーは今後、ブランド自前の工房設立や職人の内製化を構想。すでにニッティング・デザインスクール「アミット(AMIT)」を展開するなど、ニッターを目指す若者たちの教育に注力している。

「まずはパリで評価されるブランドとなり、国際的なファッションの文脈に位置付けられる存在を目指す。その上で、ブランドとして工房設立や職人育成に注力し、ひいてはハンドニット業界全体の地位向上に寄与することができたら嬉しく思う」。

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日本の上質を“選んで仕立てる”ぜいたく 「サユリ タネイ」が高島屋でセミオーダー会開催


「サユリ タネイ(SAYURI TANEI)」は、10月14日まで日本橋高島屋2階サロン ル シックで、国内外のツイード生地を用いたセミオーダー会と新作プレタポルテのポップアップストアを開催している。会場には、岩手・花巻の日本ホームスパン、尾州のミロス、英国のリントンなど、世界の高級ブランドが採用するツイード生地が並び、来店者は実際に生地を手に取りながら選ぶことができる。デザイナーの種井小百合は「日本の生地が持つ力」を強調する。

日本のツイードが示す競争力

「サユリ タネイ」の根底にあるのは、「素材を楽しみ、自分に合う一着を仕立てる」という考え方だ。「女性がもっと自由にファッションを楽しめるようにしたい。そのために、素材から選べる仕組みを整えました」と種井は説明する。生地を選び、直接手に触れてから仕立てるというプロセスは、「着る方が品質を理解し、長く着ることにつながり、サステナブルにもつながると思う」とも話す。

生地サンプルは約150種類を用意し、好みに応じて選ぶことができる。そのひとつである日本ホームスパンのツイードは、手織りの温もりを保ちながらも高い精度で織り上げられており、フランスのオートクチュールブランドからも数多く採用されるなど、技術と表現力の両面で評価が高い。同工場では太陽光発電による電力供給やGOTS認証生地の採用など、国際基準に沿った製造体制を整えている。花巻の工房を訪ねた種井は「ものづくりの意識の高さや整理された作業環境が印象的だった」と振り返る。こうした背景を店頭で伝えると関心を持つ来店客も多いという。

展開アイテムは、ジャケットやシャツ、ワンピースなど、ビジネスやフォーマルの場で映える服だ。いずれも立体裁断を軸に、体のラインに自然に沿うよう設計されている。「着る人が自然に姿勢を整えられるよう、ラインの精度を重視しています」と種井。肩から腰にかけてのバランス、襟や袖の角度、裾の動きなど、細部にわたり修正を重ねて完成させた。見た目の美しさだけでなく、長時間の着用でも快適であることを重視している。

また、プレタでも播州織物のワンピ―スや、「糸編商店」が日本各地から集めたデッドストック生地を活用するなど日本の産地の生地を多く活用している。縫製はすべて日本国内の工場で行われ、熟練職人がパターンの精度を再現する。価格はジャケットが20万円前後、ワンピースが20〜30万円台。セミオーダーは受注生産で、注文から約2カ月後に納品される。

海外経験から見た日本のものづくり

種井は、パリでジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)や高田賢三のもとで経験を積み、デザインの自由さと同時に、品質への厳格な姿勢を身につけたという。海外経験が長い彼女は、帰国後あらためて日本の繊維産地のレベルの高さを実感している。「日本の繊維産地には世界最高水準の素材が揃っています。日本の素材だけでも、ラグジュアリーブランドは成り立つ」と言い切る。

ポップアップは、10月29日(水)〜11月4日(火)に横浜高島屋、11月19日(水)〜25日(火)に京都高島屋で開催予定だ。

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「マメ クロゴウチ」が2025-26年秋冬のポップアップを神戸で開催 「履物関づか」とのオーダー会も

「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」は、2025-26年秋冬コレクションの発売を記念したポップアップストアを兵庫・神戸にオープンする。場所は、「マメ クロゴウチ」青山店も手掛けたテルヒロ ヤナギハラ スタジオ(TERUHIRO YANAGIHARA STUDIO)が主催するギャラリー「ヴァーグ コウベ(VAGUE KOBE)」で、会期は10月17~20日だ。なお、初日17日の12〜13時のみ入場には事前予約が必要となる。

シーズナルインスピレーションを再構成して展示

関西圏で3回目の開催となる今回のポップアップは、25-26年秋冬コレクションのアイテムを取り扱うほか、パリ・ファッション・ウイークのショー会場で披露されていたシーズナルインスピレーションを再構成して展示。また、テルヒロ ヤナギハラ スタジオのフレグランスブランド「ライケン(LICHEN)」とコラボレーションした商品も販売するほか、18日限定で「履物関づか(はきものせきづか)」とコラボした履物のオーダー会を事前予約制で開催する。

さらに、「ヴァーグ コウベ」のカフェスペース「ヴァーグ キッチン(VAGUE KITCHEN)」では、大阪を拠点に菓子づくりを行う「餅匠しづく」とコラボした限定スイーツとドリンクを用意。「マメ クロゴウチ」25-26年秋冬コレクションに着想したという、甘味「ぜんざい」に洋のエッセンスを取り入れたスイーツと中国茶のセット(2800円)を提供する。

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「ドン ペリニヨン」が村上隆とコラボレーション 両者に通ずる共通点とは

プレステージシャンパーニュブランド「ドン ペリニヨン(DOM PERIGNON)」は、「想像は永遠の旅」をテーマに掲げたクリエイティブキャンペーンを行う。起用するのは、俳優や作家、監督して活躍するゾーイ・クラヴィッツ(Zoe Kravitz)、ミシュランシェフのクレア・スミス(Clare Smyth)、アーティストのティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)、ダンサー兼振付師のアレクサンダー・エクマン(Alexander Ekman)、アーティスト兼プロデューサー、監督として活動するアンダーソン・パーク(Anderson .Paak)、ミュージシャン、そして俳優やラジオパーソナリティーとして知られるイギー・ポップ(Iggy Pop)、そして日本を代表する現代美術家、村上隆の7人だ。

10月1日、このキャンペーンの一環として、村上隆とのコラボレーションによる限定商品“ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2015 村上隆 限定エディション”(750mL、4万3340円)、“同 ロゼ ヴィンテージ 2010 村上隆 限定エディション”(750mL、6万8640円)を発売した。

10月10日に開催した記念パーティーでは、代々木上原のフレンチレストラン「エテ」の庄司夏子による華やかなフードをサーブ。YOON、赤西仁、ヨンアらをはじめとしたセレブリティーが来場。同商品とのペアリングを楽しんだ。

この日のためにジャック・ジラコCEO、ヴァンサン・シャブロン醸造最高責任者が来日。村上隆と3人でインタビューに応じた。

長い歴史を築いてきた
「ドン ペリニヨン」とアートの関係

WWD:「ドン ペリニヨン」によるアートの取り組みは2005年から始まった。

ジャック・ジラコCEO(以下、ジャック):公式な取り組みを発表したのは05年だが、実際には1970年代にはアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)が「ドン ペリニヨン」の写真をもとに作品を作ったりもしている。さまざまな形で、われわれと同じ価値観や目標を持っているアーティストとの取り組みの歴史には、何十年にも及ぶ。“シャンパンの父”とも言われるドン・ピエール・ペリニヨン(Dom Pierre Perignon)もまさに、新たなものを掴み取りたいという思いがあったからである。

WWD:「ドン ペリニヨン」にとってアートとはどのような存在なのか?

ジャック:「ドン ペリニヨン」によって、クリエイティブな考え方や姿勢、そしてアートは、必要不可欠な存在であり、カギである。今回のプロジェクトも一回限りで終わるものではなく、今後も継続していく予定だ。われわれにとっての“コラボレーション”とはフェイクなものではなく、真剣にアーティストやクリエイターと共創したいという思いで成り立っている。表面的なパートナーシップ、コラボレーションで終わるのでない。今回行ったコラボレーションも、たくさんのディスカッションを経て、「時空を超えて何かを創り上げたい」という思いで実現した。

WWD:醸造最高責任者として、シャンパンを醸造するときの欠かせないこだわりとは?

ヴァンサン・シャブロン醸造最高責任者(以下、ヴァンサン):“ハーモニー(調和)”だ。修道士だったドン・ピエール・ペリニヨンは知識が豊富で、アッサンブラージュという技法を考えた人物だ。彼が当時「気泡が出る、完璧なワインを作りたい」と考え、さまざまな区画で栽培されるぶどうの個性を把握し、調和を取りながら生まれたのが「ドン ペリニヨン」の現在につながる。そういった彼の精神を受け継ぎ、私もそれぞれのぶどうの個性を把握し、組み合わせ、ときに再構成しながら、完璧な調和を目指して醸造している。

共通点は「遊び心」と「深み」、そして「自然への敬愛」
村上隆とのコラボレーション背景

WWD:村上氏とのコラボレーションに至った背景とは?

ヴァンサン:村上氏の作品には遊び心と深みがあり、われわれが大切にしてきたものと共通している。「ドン ペリニヨン」のボトルには、緊張感や伝統、そして現代的なひねりをつめ込んでいる。作品に対する考え方が非常に似ていると思う。そして自然に敬意を持っているという点もわれわれと深く通ずる部分だ。村上氏といえば、花のモチーフでよく知られているが、「ドン ペリニヨン」はラベルにブドウの葉やつるを描いている。これはわれわれが自然に敬意を示している証だ。そういった、自然を愛でるだけではなく敬意を持っているという点で共通していると感じた。

WWD:醸造が決まってから村上氏にオファーをしたのか、もしくは村上氏とのコラボレーションが決まったのちに醸造したのか

ヴァンサン:ワインの醸造が先ではあるが、村上氏とのコラボレーションしたいという思いはずっとあった。先代の醸造責任者の頃から、ビジネスとして日本市場は非常に重要であり、かつ「ドン ペリニヨン」と日本文化のつながりはとても深いものだった。そんな背景を持っていた中で、私も村上氏の作品をよく知っていたし、「いつか何かができたら」と構想していた。

WWD:このタイミングで村上氏とのコラボレーションを決めた理由とは?

ヴァンサン:なぜこのタイミングなのか、というと、星の巡り合わせである。2つのワインが仕上がるタイミングで、「この商品を世に送り出す一番良い形はなんだろう」と考えたとき、村上氏とのコラボレーションに行きついた。

人々が祝福をするのは、非常に儚い瞬間である。花が咲いた瞬間、子供が産まれた瞬間ーー一瞬で終わってしまう儚いものであるが、そのときの祝福する思いは永遠である。村上氏のモチーフである花も、咲いては枯れる束の間のもの。でもその背後には、村上氏が築いてきた歴史があり、永遠の存在である。そんな部分が、われわれが年月をかけて手掛けたシャンパンと通ずると思う。村上氏に依頼をしてから承諾を得るまで1年ほどだったが、実はわれわれの中では4、5年前からコラボしたいという構想があった。村上は今の時代の文化を代表するすばらしいアーティストである。

WWD:村上氏にとって、ワインボトルをデザインするのは初めてだが、「ドン ペリニヨン」にどんな印象を持っていた?

村上隆(以下、村上):僕が若い頃「ドン ペリニヨン」を開けるというのは成功者の象徴のようなものだった。学生のころはシャンパンを買うことはほとんどなかったので、自分にとっては少し遠い存在のように感じていた。だからこそ、こうしてコラボレーションができたのは少し不思議な感覚だ。1年ほど前、庄司夏子さんのレストラン「エテ」に行ったときに、「ドン ペリニヨン」の“P2”を出してくれ、そのときに初めてシャンパンのおいしさを知った。

WWD:完成までのプロセスで苦戦した点とは?

村上:僕が既に持っているフラワーのアイコンを活かしたデザインなので、多くの人は簡単な作業だと思うだろう。でも実際は、日頃から、花と花の重なり合いなど、絶妙なバランス感を調整し、非常に細かい部分に気を配りながら制作を行なっている。特に今回のコラボレーションでは、フランスの法律の規制などで改善しなければいけない部分も多くあった。プロジェクトに関わる全員が深いリスペクトと情熱を持っていたからこそ、深夜帯に連絡が飛び交うことも多々あった。シャンパンの寿命が永遠であることに対して、このラベルがどのように生き続けるかを心配しながら取り組んだ。

WWD:フランス版とインターナショナル版ではデザインが異なると聞いた

ジャック:日本で販売されているのは、グローバル展開するオリジナルデザインのもの。しかしフランスの国内法では、アルコールボトルが子どもに好まれるデザインであることが規制されているため、他国とは異なるデザインで展開する必要があった。

村上:色味や花の目などを一つ一つ調整し、フランスだけ別のデザインで展開している。コミッションワークをすることは非常に多いが、「ドン ペリニヨン」はとても寛大に僕のクリエイションを理解して寄り添ってくれたことをうれしく思う。

WWD:プロジェクトを通じて、それぞれが感動した瞬間とは?

ジャック:パリのオフィスで完成したコラボレーションボトルを受け取ったときだ。もちろん、それまでにもデザインを見たことはあったが、完成品を見たときの感情は忘れられない。

村上:今回のようなパッケージデザインの制作依頼はよくあるが、ここまでボックスの細部に気を配っているブランドは初めてだと思った。通常、こういったボックスの角の部分はどうしても隙間ができたり浮いてしまい、僕らがタッチアップをして最終仕上げすることも多い。このボックスのクオリティーはまさに完璧で感動した。

ヴァンサン:私たちにとってもアートピースなので、絶対失敗したくなかった。非常にこだわって製造した。私にとっての感動した瞬間は、ちょうど先ほど、村上氏が「“P2”を飲んで感動した」と言ってくれたときだろう。

村上:とても複雑な味わいで、まるで口の中が弾けるような感覚になった。

ヴァンサン:僕もアートのプロではないが、今回のコラボレーションで村上氏からデザインが届いたときに、感情の爆発を感じた。何かに心が動かされるとき、人は決してその道のプロである必要は全くないのだ。

同コラボレーション商品は、全国の主要百貨店およびモエ ヘネシー公式ヤフー店で数量限定で販売中だ。

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「リファ」がハートデザインの新作ヘアコームを発売 とかすだけで艶髪に

「リファ(REFA)」は11月、艶あふれる美髪に導くヘアコーム“リファアイラウィズ”(全3色、各3520円)を、同ブランドのファンクラブ「クラブ アイラ(CLUB AIRA)」で発売する。VIPとGOLD会員は4日から、REGULAR会員は10日から購入可能だ。

同製品は、ハートモチーフが特徴の人気シリーズ“アイラ(AIRA)”から登場する新作だ。アイテムのハートをモチーフはそのままに、 としたデザインから新たに美しさと持ちやすさを兼ね備えた。コーム部分には特殊なクロムコーティングで厚みをもたせた“クロムプランプ加工”と、歯の1本1本を中央にかけてカーブを描く流線形状に加工した“マーキス構造”を採用。髪にやさしいコーミングを実現し、指通りの良い髪へと導く。

カラーは、柔らかな温もりと華やかさのあるローズゴールド、洗練された輝きが目を引くシルバー、上品にきらめくシャンパンゴールドの3色を用意した。

“アイラ”というシリーズ名には「使う方に、愛が来るように」という思いが込められている。折り畳めるヘアコーム“リファハートコーム アイラ”(各2970円)のほか、“リファハートコーム アイラ クロム”(5500円)などのハートデザインのヘアコームを取りそろえている。

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「リファ」がハートデザインの新作ヘアコームを発売 とかすだけで艶髪に

「リファ(REFA)」は11月、艶あふれる美髪に導くヘアコーム“リファアイラウィズ”(全3色、各3520円)を、同ブランドのファンクラブ「クラブ アイラ(CLUB AIRA)」で発売する。VIPとGOLD会員は4日から、REGULAR会員は10日から購入可能だ。

同製品は、ハートモチーフが特徴の人気シリーズ“アイラ(AIRA)”から登場する新作だ。アイテムのハートをモチーフはそのままに、 としたデザインから新たに美しさと持ちやすさを兼ね備えた。コーム部分には特殊なクロムコーティングで厚みをもたせた“クロムプランプ加工”と、歯の1本1本を中央にかけてカーブを描く流線形状に加工した“マーキス構造”を採用。髪にやさしいコーミングを実現し、指通りの良い髪へと導く。

カラーは、柔らかな温もりと華やかさのあるローズゴールド、洗練された輝きが目を引くシルバー、上品にきらめくシャンパンゴールドの3色を用意した。

“アイラ”というシリーズ名には「使う方に、愛が来るように」という思いが込められている。折り畳めるヘアコーム“リファハートコーム アイラ”(各2970円)のほか、“リファハートコーム アイラ クロム”(5500円)などのハートデザインのヘアコームを取りそろえている。

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