絵の具感覚で狙った色みを表現できる ミルボン新ヘアカラーブランド「エノグ」

 プロフェッショナルヘアメーカーのミルボンから、新ヘアカラーブランド「エノグ(ENOG)」が誕生した。6月11日から順次全国の取り扱いサロンで施術を受けることができる。ファッションカラーは、市場全体の傾向として年々規模が拡大傾向にあり、ミルボンにおいてもファッションカラーの出荷額は2017年から21年にかけて約1.7倍に伸長しているカテゴリーだ。「エノグ」は人気ヘアカラーブランド「オルディーブ アディクシー(ORDEVE ADDICTHY)」などを擁する同社が、美容師の創造意欲をかき立て、こだわりのデザインを作ることができるヘアカラーブランドを目指して開発。複数の色を組み合わせることを前提にした色設計で、美容師は自由に発想し、提案することができる。

 「エノグ」は、基軸色をそろえるスタンダードライン(10色相28色)、彩度調節にぴったりのテクスチャーパレットライン(4色相4色)、白髪に対応するグレイブースター(1色相1色)、ブリーチに対応し彩度を楽しむプレイライン(6色相6色)、ビビッドからニュアンスカラーまでそろう塩基性ラインホリッカーライン(14色相14色)で構成。サロンワークで必要なニーズを集約し、7レベル、9レベルを中心とした彩度の高いカラーをそろえる。アルカリカラー、微アルカリカラー、塩基性カラーという幅広いラインアップによって、1つのブランドであらゆる色みを作ることができる。

 「エノグ」のアルカリカラーは、補色やブラウンが含まれずミックスしても濁りにくいピュアな染料設計を採用。一般的に異なるといわれる寒色と暖色の発色速度を整えたほか、アルカリダメージの低減や、施術中もカラー後も心地よいフローラルフルーティーの香りを採用するなど、使い心地もこだわった。塩基性カラーは、厳選された3原色によるミニマルな染料設計で、絵の具発想で直感的なミックスが可能だ。加えて、アルカリカラーと併用しても色みを損わず、独自の毛髪補修成分を配合しブリーチ毛をケアする。

 発売に合わせて開催したセミナーでは、東京・渋谷で「レコ(LECO)」や「クク(QUQU)」をはじめ4店舗を展開する内田聡一郎代表が登壇。カラー率80%を超える内田代表が、近年のカラートレンドや「レコ」流の教育論を語り、「エノグ」を使ったカラーデザインを田中萌子「レコ」スタイリストともに披露した。

 内田代表は「SNSの影響も大きく、カラーやパーマなど何かに特化することが当たり前になっている。お客さまの目も肥えて、美容師はよりプロフェッショナルであることが求められている。お客さまのニーズに深く応えられる薬剤や知識が必要で、自分なりの解釈でレシピを考えることが必要。“Back to Basic(基本に戻る)”で、流されずに自分らしいデザインと向き合い、カラーを楽しみたい」とコメントした。

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絵の具感覚で狙った色みを表現できる ミルボン新ヘアカラーブランド「エノグ」

 プロフェッショナルヘアメーカーのミルボンから、新ヘアカラーブランド「エノグ(ENOG)」が誕生した。6月11日から順次全国の取り扱いサロンで施術を受けることができる。ファッションカラーは、市場全体の傾向として年々規模が拡大傾向にあり、ミルボンにおいてもファッションカラーの出荷額は2017年から21年にかけて約1.7倍に伸長しているカテゴリーだ。「エノグ」は人気ヘアカラーブランド「オルディーブ アディクシー(ORDEVE ADDICTHY)」などを擁する同社が、美容師の創造意欲をかき立て、こだわりのデザインを作ることができるヘアカラーブランドを目指して開発。複数の色を組み合わせることを前提にした色設計で、美容師は自由に発想し、提案することができる。

 「エノグ」は、基軸色をそろえるスタンダードライン(10色相28色)、彩度調節にぴったりのテクスチャーパレットライン(4色相4色)、白髪に対応するグレイブースター(1色相1色)、ブリーチに対応し彩度を楽しむプレイライン(6色相6色)、ビビッドからニュアンスカラーまでそろう塩基性ラインホリッカーライン(14色相14色)で構成。サロンワークで必要なニーズを集約し、7レベル、9レベルを中心とした彩度の高いカラーをそろえる。アルカリカラー、微アルカリカラー、塩基性カラーという幅広いラインアップによって、1つのブランドであらゆる色みを作ることができる。

 「エノグ」のアルカリカラーは、補色やブラウンが含まれずミックスしても濁りにくいピュアな染料設計を採用。一般的に異なるといわれる寒色と暖色の発色速度を整えたほか、アルカリダメージの低減や、施術中もカラー後も心地よいフローラルフルーティーの香りを採用するなど、使い心地もこだわった。塩基性カラーは、厳選された3原色によるミニマルな染料設計で、絵の具発想で直感的なミックスが可能だ。加えて、アルカリカラーと併用しても色みを損わず、独自の毛髪補修成分を配合しブリーチ毛をケアする。

 発売に合わせて開催したセミナーでは、東京・渋谷で「レコ(LECO)」や「クク(QUQU)」をはじめ4店舗を展開する内田聡一郎代表が登壇。カラー率80%を超える内田代表が、近年のカラートレンドや「レコ」流の教育論を語り、「エノグ」を使ったカラーデザインを田中萌子「レコ」スタイリストともに披露した。

 内田代表は「SNSの影響も大きく、カラーやパーマなど何かに特化することが当たり前になっている。お客さまの目も肥えて、美容師はよりプロフェッショナルであることが求められている。お客さまのニーズに深く応えられる薬剤や知識が必要で、自分なりの解釈でレシピを考えることが必要。“Back to Basic(基本に戻る)”で、流されずに自分らしいデザインと向き合い、カラーを楽しみたい」とコメントした。

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パフェやグラニテなど南国フルーツのフルコース 「MTG」の旗艦店内「フルーツサロン」で提供

 MTGが運営する旗艦店・ビューティコネクション銀座(BEAUTY CONNECTION GINZA)は、施設内2階にある「フルーツサロン(FRUITS SALON)」で南国フルーツを使用した新メニューをフルコース(税込4950円)で提供する。期間は6月15日〜7月25日で、パッションフルーツ・マンゴー・スイカ・パイナップルの4種のフルーツをメインに「パブロバ」「グラニテ」「パフェ」などをそろえる。

 「フルーツサロン」では毎回、季節のフルーツを主役に迎えてシェフのこだわりを詰め込んだアレンジメニューを提供。初夏から盛夏にかけての新作は、フレッシュな南国フルーツを主役に「パブロバ」「グラニテ」「パフェ」で構成されるぜいたくなオリジナルコース。新鮮なフルーツは国産で、繊細な味わいとみずみずしさが特徴だ。

 コースの「パブロバ」は、ジンジャーメレンゲにコクのある抹茶のディプロマットクリームやパッションフルーツカード、マンゴーマリネをしのばせ、国産のフレッシュマンゴーをあしらった一皿。「グラニテ」は、“祭ばやし”という品種のスイカを使用したグラニテに、スパークリングワインのジュレ、凍らせたクレームダンジュを何層も重ねている。「パフェ」は、沖縄・西表島のピーチパインのソルベとコクのあるチャイのジェラートをメインに、ローストしたパイナップル、ヨーグルトのブランマンジェ、ハーブの一種であるアニスのメレンゲなどさっぱりとした中にもスパイシーで深い味わいを楽しめる。

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洗濯で衣類が回復 寿命を延ばすケア製品誕生秘話

 洗えば洗うほど衣類にダメージを与えてしまう洗濯の常識を覆す製品が誕生した。洗濯機に使い古した衣類と一緒に入れて洗うだけで衣類が回復するバウダーをスウェーデンのスタートアップ、バイオリストア(BIORESTORE)が開発した。毛羽立ちや色落ちが、酵素とミネラルの力で復元するという。現在、特許を出願中のこの技術で、2022年のH&M創業者によるイノベーションアワード、グローバル・チェンジ・アワードを受賞した。すでに製品化に成功しており、4月19日からキックスターターのプラットフォームでプレオーダーを実施した。現在の資金調達額は430万スウェーデン・クローナ(約5750万円)。創設者のワジャハット・ハッサン(Wajahat Hussain)とリチャード・トゥーン(Richard Toon)クリエイティブ・ディレクターにオンラインで話を聞いた。

WWD:洗濯に着目した経緯は?

ワジャハット・ハッサン(以下、ハッサン):実は洗濯に注目していたわけではなく、ファッション産業が抱える最大の課題を解決したいという思いがありました。最大の課題ーーそれは衣類には寿命があることだと考えました。服が高品質であろうとなかろうと全ての衣類は着古され、いずれ着用できなくなります。私たちはその解決策となる使い古された衣類を復活させる方法について模索を始め、パウダー“バイオリストリア”を開発しました。パウダーは洗剤のようなものではありますが、私たちは洗剤(detergent)ではなくre-tergent(造語)と呼んでいます。

WWD:どのように復元させるのですか?

ハッサン:パウダーを衣類と一緒に洗濯機に投入し、40℃の温水で洗濯すると、取り出した衣類は新品のように復活します。洗剤のように洗浄するわけではないので、“バイオリストリア”をretergentと呼び、将来的にはこのretergentがスーパーなどの洗剤・洗濯コーナーで、新たなカテゴリーになればと思っています。

WWD:パウダーの原料は?

ハッサン:主な原料は5~6種類で、一番メインとなる要素は酵素です。専門的な言葉で言うとケミカルリサイクルのプロセスを行います。酵素と洗濯機が互いに作用して、酵素が小さな繊維を取り除き、繊維構造から構築することで、衣類を復元することを可能にしました。

WWD:酵素についてもう少し詳しく教えてください。

ハッサン:発酵の過程によって得られる酵素で、その由来となるものはさまざまです。それぞれ異なる種類の原料から抽出され、酵素はそれぞれの性能を持ち合わせていて、それを混合したものを使用しています。

WWD:世界中のどんな洗濯機でも効果を発揮する?

リチャード・トゥーン(以下、トゥーン):洗濯機に求める機能は主に2つで、一つは回転のメカニズム、そしてもう一つは40度の温水を使用すること。この両方を備えた洗濯機であれば、問題なくどこの洗濯機でも使用できます。

WWD:一般的な家庭用洗濯機で使用できると。

トゥーン:はい。だからこそ消費者向けに製品化していて、使い方はいたってシンプルです。この製品はいずれスーパーや小売店、オンラインでも購入できるようになります。

WWD:価格を教えてください。

ハッサン:第一弾となる製品は、大人向けの衣類であれば8着程度、子ども服であれば10着程度に使用できる量が入っています。価格は1着を復活させるのに約2~3ドルの計算で、1回使用すると約6~7カ月ほど効果を発揮します。複数回着用し、劣化してきたと感じたら使用していただくようなものです。

トゥーン:例えば150ドルの服購入し、着用して4回“バイオリストア”を使ったとします。4回新たに服を購入する機会を減らすことができて600ドルの節約になる。4回衣類を復活させるためにかかる費用は15ドルほどです。

WWD:セルロースに反応するとのことですが、他の素材や混紡素材などでも使えますか?

ハッサン:使えないのは100%ウールや、100%合成繊維などの製品です。コットンやコットン混、セルロースとコットンの混紡素材に加えて、アクリルやポリエステルなどでも良い結果が得られました。

トゥーン:世の中の約60~70% の製品をカバーできます。

WWD:今後の量産化への計画や、価格を下げる予定があれば教えてください。

ハッサン:私たちはすでに良い生産能力を備えており、スピード感を持って拡大できると思います。キックスターターでのキャンペーンは米国、欧州、豪州を対象としていて初期段階で3つの巨大なマーケットをカバーしています。生産コストがかかるので、価格を下げる予定は現時点ではありません。イノベーションはコストがかかるものではありますが、“バイオリストア”は節約につながるのでとても経済的な製品です。よく洗剤と同じ感覚で見られがちなのですが、一般的な洗剤は毎日使うものとして価格設定されているため比較は難しい。“バイオリストア”は洗剤とは科学的にも経済学的にも全く異なります。新たに服を購入する機会を減らせることから“バイオリストア”がもたらす金銭的な価値はもっと高く、必要だと感じたときだけ使用するものであるため、サステナビリティの観点からも優れています。

WWD:開発にどれくらいの期間かかったのですか?

ハッサン:このアイデア自体が生まれたのは2016年。初めてのプロトタイプを生産したのが19年でした。その後19~20年の1年間で量や素材を変えながら試験を重ね、21年には消費者による試験も行いました。どこでも使用できることを確認したかったので、英国、スウェーデン、米国などで150程度のサンプルを配布しました。

WWD:さらに拡大するために、生産拠点を世界各地に設けたり、アウトソースするなどライセンス化は考えていますか?

ハッサン:ブランドのマーケティングや管理を全て自分たちで行おうと考えています。サプライチェーンに関しては現在全ての製造をヨーロッパ内で行っていますが、現時点ではヨーロッパ内でそれりの量を生産できる体制があるので、量産化についてはそこまで課題として捉えていません。需要が高まり、生産スピードが求められたら、1カ所以上の生産拠点を設けようかということになるかもしれません。

WWD:それなりの量を生産できるとのことですが、どれくらいの時間でどれくらいの量を生産できるのですか?

ハッサン:1日に複数回、トン単位で生産が可能ですが、リードタイムは約2カ月かかります。現在は立ち上げ段階にあり、サプライチェーン全体で考えると、箱の発注や梱包作業なども考慮しなくてはならず、そこに時間がかかっています。しかし今後需要が高まれば、在庫としてストックしておき、製品をもっと高頻度で発送することが可能になると思います。量産化の準備は整っており、アパレル産業や繊維産業の製造における経験や知見もたくさんあるので、それと同じようなプロセスを取る準備もすでに築いています。あとはいつそれを実行するかということだと思います。

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洗濯で衣類が回復 寿命を延ばすケア製品誕生秘話

 洗えば洗うほど衣類にダメージを与えてしまう洗濯の常識を覆す製品が誕生した。洗濯機に使い古した衣類と一緒に入れて洗うだけで衣類が回復するバウダーをスウェーデンのスタートアップ、バイオリストア(BIORESTORE)が開発した。毛羽立ちや色落ちが、酵素とミネラルの力で復元するという。現在、特許を出願中のこの技術で、2022年のH&M創業者によるイノベーションアワード、グローバル・チェンジ・アワードを受賞した。すでに製品化に成功しており、4月19日からキックスターターのプラットフォームでプレオーダーを実施した。現在の資金調達額は430万スウェーデン・クローナ(約5750万円)。創設者のワジャハット・ハッサン(Wajahat Hussain)とリチャード・トゥーン(Richard Toon)クリエイティブ・ディレクターにオンラインで話を聞いた。

WWD:洗濯に着目した経緯は?

ワジャハット・ハッサン(以下、ハッサン):実は洗濯に注目していたわけではなく、ファッション産業が抱える最大の課題を解決したいという思いがありました。最大の課題ーーそれは衣類には寿命があることだと考えました。服が高品質であろうとなかろうと全ての衣類は着古され、いずれ着用できなくなります。私たちはその解決策となる使い古された衣類を復活させる方法について模索を始め、パウダー“バイオリストリア”を開発しました。パウダーは洗剤のようなものではありますが、私たちは洗剤(detergent)ではなくre-tergent(造語)と呼んでいます。

WWD:どのように復元させるのですか?

ハッサン:パウダーを衣類と一緒に洗濯機に投入し、40℃の温水で洗濯すると、取り出した衣類は新品のように復活します。洗剤のように洗浄するわけではないので、“バイオリストリア”をretergentと呼び、将来的にはこのretergentがスーパーなどの洗剤・洗濯コーナーで、新たなカテゴリーになればと思っています。

WWD:パウダーの原料は?

ハッサン:主な原料は5~6種類で、一番メインとなる要素は酵素です。専門的な言葉で言うとケミカルリサイクルのプロセスを行います。酵素と洗濯機が互いに作用して、酵素が小さな繊維を取り除き、繊維構造から構築することで、衣類を復元することを可能にしました。

WWD:酵素についてもう少し詳しく教えてください。

ハッサン:発酵の過程によって得られる酵素で、その由来となるものはさまざまです。それぞれ異なる種類の原料から抽出され、酵素はそれぞれの性能を持ち合わせていて、それを混合したものを使用しています。

WWD:世界中のどんな洗濯機でも効果を発揮する?

リチャード・トゥーン(以下、トゥーン):洗濯機に求める機能は主に2つで、一つは回転のメカニズム、そしてもう一つは40度の温水を使用すること。この両方を備えた洗濯機であれば、問題なくどこの洗濯機でも使用できます。

WWD:一般的な家庭用洗濯機で使用できると。

トゥーン:はい。だからこそ消費者向けに製品化していて、使い方はいたってシンプルです。この製品はいずれスーパーや小売店、オンラインでも購入できるようになります。

WWD:価格を教えてください。

ハッサン:第一弾となる製品は、大人向けの衣類であれば8着程度、子ども服であれば10着程度に使用できる量が入っています。価格は1着を復活させるのに約2~3ドルの計算で、1回使用すると約6~7カ月ほど効果を発揮します。複数回着用し、劣化してきたと感じたら使用していただくようなものです。

トゥーン:例えば150ドルの服購入し、着用して4回“バイオリストア”を使ったとします。4回新たに服を購入する機会を減らすことができて600ドルの節約になる。4回衣類を復活させるためにかかる費用は15ドルほどです。

WWD:セルロースに反応するとのことですが、他の素材や混紡素材などでも使えますか?

ハッサン:使えないのは100%ウールや、100%合成繊維などの製品です。コットンやコットン混、セルロースとコットンの混紡素材に加えて、アクリルやポリエステルなどでも良い結果が得られました。

トゥーン:世の中の約60~70% の製品をカバーできます。

WWD:今後の量産化への計画や、価格を下げる予定があれば教えてください。

ハッサン:私たちはすでに良い生産能力を備えており、スピード感を持って拡大できると思います。キックスターターでのキャンペーンは米国、欧州、豪州を対象としていて初期段階で3つの巨大なマーケットをカバーしています。生産コストがかかるので、価格を下げる予定は現時点ではありません。イノベーションはコストがかかるものではありますが、“バイオリストア”は節約につながるのでとても経済的な製品です。よく洗剤と同じ感覚で見られがちなのですが、一般的な洗剤は毎日使うものとして価格設定されているため比較は難しい。“バイオリストア”は洗剤とは科学的にも経済学的にも全く異なります。新たに服を購入する機会を減らせることから“バイオリストア”がもたらす金銭的な価値はもっと高く、必要だと感じたときだけ使用するものであるため、サステナビリティの観点からも優れています。

WWD:開発にどれくらいの期間かかったのですか?

ハッサン:このアイデア自体が生まれたのは2016年。初めてのプロトタイプを生産したのが19年でした。その後19~20年の1年間で量や素材を変えながら試験を重ね、21年には消費者による試験も行いました。どこでも使用できることを確認したかったので、英国、スウェーデン、米国などで150程度のサンプルを配布しました。

WWD:さらに拡大するために、生産拠点を世界各地に設けたり、アウトソースするなどライセンス化は考えていますか?

ハッサン:ブランドのマーケティングや管理を全て自分たちで行おうと考えています。サプライチェーンに関しては現在全ての製造をヨーロッパ内で行っていますが、現時点ではヨーロッパ内でそれりの量を生産できる体制があるので、量産化についてはそこまで課題として捉えていません。需要が高まり、生産スピードが求められたら、1カ所以上の生産拠点を設けようかということになるかもしれません。

WWD:それなりの量を生産できるとのことですが、どれくらいの時間でどれくらいの量を生産できるのですか?

ハッサン:1日に複数回、トン単位で生産が可能ですが、リードタイムは約2カ月かかります。現在は立ち上げ段階にあり、サプライチェーン全体で考えると、箱の発注や梱包作業なども考慮しなくてはならず、そこに時間がかかっています。しかし今後需要が高まれば、在庫としてストックしておき、製品をもっと高頻度で発送することが可能になると思います。量産化の準備は整っており、アパレル産業や繊維産業の製造における経験や知見もたくさんあるので、それと同じようなプロセスを取る準備もすでに築いています。あとはいつそれを実行するかということだと思います。

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資生堂の「クレ・ド・ポー ボーテ」から洗うたびに潤う肌に整えるクレンジングオイル誕生

 資生堂のグローバルブランド「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」は8月21日、ハイパフォーマンスクレンジングシリーズからメイク落とし“ユイルデマキアントヴィサージュ”(税込6600円※編集部調べ)を発売する。

 “ユイルデマキアントヴィサージュ”が着目したのは「環境耐性力」。洗うたびに潤いが満ちた肌環境に整える独自技術「レジリロックテクノロジー」を採用し、肌本来の水分レベルとpHバランスを自然な状態に保つ。また、肌を保護するグレープシードオイルをはじめ、厳選した3種のボタニカルオイルを配合し、潤いのある明るく柔らかな肌へ導く。

 テクスチャーは軽やかでみずみずしく、素早く肌になじんでウオータープルーフメイクや毛穴汚れを取り除く。香りは希少なランや天然ローズにインスパイアされた優美な印象。

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スパイバーが注目新興企業パンゲアと協働 第1弾プルオーバーを発売

 欧米に拠点を置く「パンゲア(PANGAIA)」(本社:ニューヨーク州ニューヨーク)は日本時間の6月7日22時(現地時間7日9時)、スパイバー(Spiber)が開発・生産する構造タンパク質素材“ブリュード・プロテイン”繊維12%とオーガニックコットン88%を用いたプルオーバーを発売する。150着限定で日本を含めたグローバルに向けて公式オンラインストアで販売する。価格は395ドル(約5万1350円)。

 パンゲアとスパイバーは同製品の発売を皮切りに長期的に取り組むことも発表した。このパートナーシップは「化石燃料や動物素材を代替し得るバイオ由来素材の開発や使用を目指す」という共通のミッションから生まれたという。

 パンゲアは2018年創業。環境保全をミッションに掲げ、マテリアルサイエンスを重視する注目の新興企業で、アパレルの製造だけでなく、素材開発にも注力する。同社が開発したダウンやフェザーの代替素材で天然のワイルドフラワーから作られたセルロース系素材“FLWRDWN”を「H&M」が採用するなど、素材開発の側面でも注目を集めている。自らを「責任ある生産と消費への世界の移行を加速する使命を持つ人々のグローバル集団」と説明し、環境に配慮した個人や組織を結びつける環境革新とソリューションのためのグローバルなプラットフォームを構築。科学者、技術者、アーティスト、デザイナーなどが参画し、再生可能な代替資源やバイオ素材などを使い、日常に必要な製品を持続可能なワードローブを提供する。

 パンゲアのアマンダ・パーカーズ(Amanda Parkers)=チーフ・イノベーション・オフィサーは「スパイバーの“ブリュード・プロテイン”繊維は、従来の生地製法を打破し、炭素を排出して環境に負荷をかける素材からのシフトを実現させることができる。私たちは、今回の取り組みを通じ、スパイバーの困難なイノベーションを目指す徹底した姿勢に大変感銘を受けた。この画期的な素材を、より多くの人々が日常に取り入れられるステージがもうすぐそこまで来ている。このことを伝えることを心待ちにしていた」とコメントを発表した。

 スパイバーの東憲児・執行役員事業開発、営業 & サステナビリティ部門長は、「『パンゲア』のチームは高度な技術力と深い科学的知見を有するだけでなく、『サステナブルな社会の実現に資するイノベーションに貢献する』という当社と通じるミッションを持っており、今回の共同開発プロジェクトを通して大変貴重な経験を得ることができた。2年以上の開発期間を経て、“ブリュード・プロテイン”繊維が使用された世界初のフーディがパンゲアから発売されることをとても光栄に思う」とコメントを発表した。

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「KANEBO」から美容液ファンデ誕生 肌本来の“艶・キメ・色”を生かす新技術搭載

 カネボウ化粧品のプレステージブランド「KANEBO」は9月9日、百貨店と一部化粧品専門店などで肌本来の美しい質感を再現する新技術を搭載した美容液ファンデ―ション“カネボウ ライブリースキン ウェア”(全8色、税込各1万1000円)を発売する。同製品には粉体顔料を油剤に高分散させてカラーオイル化し、それを独自開発の透明ジェルで包む新技術「ライブリースキンテクノロジー」を搭載。肌に均一に伸び広げやすいテクスチャーと、カバー力がありながら肌本来の艶・キメ・色を生かした素肌の質感を再現する。同社はこの製品をブランドを代表するスター製品として育成する考えだ。

 新型コロナウイルスの感染対策としてマスク着用が定着しているが、最近は食事などマスクを外したときには「表情を豊かに魅せたい」と思う人も増えている。そこで「KANEBO」は、気になる部分はしっかりとカバーしながら、肌本来の美しい質感を再現する美容液ファンデーション“カネボウ ライブリースキン ウェア”を開発。重ね付けをしても厚塗り感はなく、コンシーラーも不要。肌への密着性が高いため、化粧下地やフェイスパウダー不要で美しい艶が長時間持続する。

 香りにもこだわり、茶花の香り「ティートピア」をアクセントに、ミュゲとローズ、ガーデニアを含んだフルーティーフローラルの香りに仕上げている。

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 カネボウ化粧品のプレステージブランド「KANEBO」は9月9日、百貨店と一部化粧品専門店などで肌本来の美しい質感を再現する新技術を搭載した美容液ファンデ―ション“カネボウ ライブリースキン ウェア”(全8色、税込各1万1000円)を発売する。同製品には粉体顔料を油剤に高分散させてカラーオイル化し、それを独自開発の透明ジェルで包む新技術「ライブリースキンテクノロジー」を搭載。肌に均一に伸び広げやすいテクスチャーと、カバー力がありながら肌本来の艶・キメ・色を生かした素肌の質感を再現する。同社はこの製品をブランドを代表するスター製品として育成する考えだ。

 新型コロナウイルスの感染対策としてマスク着用が定着しているが、最近は食事などマスクを外したときには「表情を豊かに魅せたい」と思う人も増えている。そこで「KANEBO」は、気になる部分はしっかりとカバーしながら、肌本来の美しい質感を再現する美容液ファンデーション“カネボウ ライブリースキン ウェア”を開発。重ね付けをしても厚塗り感はなく、コンシーラーも不要。肌への密着性が高いため、化粧下地やフェイスパウダー不要で美しい艶が長時間持続する。

 香りにもこだわり、茶花の香り「ティートピア」をアクセントに、ミュゲとローズ、ガーデニアを含んだフルーティーフローラルの香りに仕上げている。

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「RMK」から爽快感のあるジェルアイテムが限定復活 ひんやり保湿液とパクチーミントが香る化粧下地

 「RMK」は6月3日、暑い季節に爽快感を与えるクールなジェルアイテム2品が数量限定で復活販売する。2020年に限定発売したひんやりとした感触の保湿液“ファーストセンス クーリングジェル”(150mL、税込3960円)に加え、19年と21年に限定発売したパクチーミントの香りの夏用化粧下地“クールジェル ハイドレーティング フェイスプライマー”(30mL、税込4070円)をラインアップ。どちらも5月20日から予約を開始している。

 “ファーストセンス クーリングジェル”は、とろみのあるジェルが肌にのせた瞬間にみずみずしく変化する保湿液。トリートメントローションの共通美容成分であるセイヨウナシ果汁発酵エキスとセージ葉エキス、肌を滑らかに整えるヒメフウロエキスやハニーサックルエキスなどを配合し、火照った肌をクールダウンしながら引きしめ、潤いのある肌に導く。ブラックペッパーとピンクペッパーをスパイスに、サンダルウッドとローズをプラスしたスパイシー&パウダリーな香り。

 化粧下地の“クールジェル ハイドレーティング フェイスプライマー”は、メントール配合のクールなジェルが肌を引きしめ、汗や皮脂に崩れにくい肌に整える。また、ジェルには微細なシルバーパールが含まれ、自然なトーンアップがかなう。スパイシーなパクチーにミントとセージをブレンドしたパクチーミントの香り。

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「RMK」から爽快感のあるジェルアイテムが限定復活 ひんやり保湿液とパクチーミントが香る化粧下地

 「RMK」は6月3日、暑い季節に爽快感を与えるクールなジェルアイテム2品が数量限定で復活販売する。2020年に限定発売したひんやりとした感触の保湿液“ファーストセンス クーリングジェル”(150mL、税込3960円)に加え、19年と21年に限定発売したパクチーミントの香りの夏用化粧下地“クールジェル ハイドレーティング フェイスプライマー”(30mL、税込4070円)をラインアップ。どちらも5月20日から予約を開始している。

 “ファーストセンス クーリングジェル”は、とろみのあるジェルが肌にのせた瞬間にみずみずしく変化する保湿液。トリートメントローションの共通美容成分であるセイヨウナシ果汁発酵エキスとセージ葉エキス、肌を滑らかに整えるヒメフウロエキスやハニーサックルエキスなどを配合し、火照った肌をクールダウンしながら引きしめ、潤いのある肌に導く。ブラックペッパーとピンクペッパーをスパイスに、サンダルウッドとローズをプラスしたスパイシー&パウダリーな香り。

 化粧下地の“クールジェル ハイドレーティング フェイスプライマー”は、メントール配合のクールなジェルが肌を引きしめ、汗や皮脂に崩れにくい肌に整える。また、ジェルには微細なシルバーパールが含まれ、自然なトーンアップがかなう。スパイシーなパクチーにミントとセージをブレンドしたパクチーミントの香り。

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ロングセラー駄菓子“梅ミンツ”がプロテインに 遊び心のある当たりくじ付きで登場

 プロテインやスポーツサプリメントを展開するウエニ貿易は7月6日、オリオンのタブレット菓子“当たり梅ミンツ”とコラボレートしたプロテイン“マイルーティーン オリオン ウメミンツ風味プロテイン”を発売する。公式オンラインショップ「U.HEALTH&BEAUTY ONLINE」にて先行発売し、7月22日から全国のスーパー、家電量販店、スポーツショップなどで販売する。

 1979年に誕生したロングセラーの“当たり梅ミンツ”は、程よい甘さと酸っぱさが口の中をすっきりさせるタブレット菓子。当たりくじ付きの遊び心も人気の要因だ。今回登場する“マイルーティーン オリオン ウメミンツ風味プロテイン”は、“梅ミンツ”の甘酸っぱさをプロテインで再現。さらに当たりくじ付きにしており、当たりくじを指定送付先に送ればもう1個製品をプレゼントする。また、はずれくじには”浪花の駄菓子王”ことオリオン常務取締役企画本部長の高岡五郎氏によるマーケティング語録がプリントされている。

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「RMK」2022年秋コレクションは“ナイーブな色気” バーガンディ中心の限定カラー

 「RMK」は8月5日、秋コレクション“オブスキュア テンプテイション”(6アイテム全14品)を発売する。「大人と子供のはざまに佇むナイーブな色気」をコンセプトに、ダークグレーのグラファイトやバーガンディといったダークカラーと光沢のあるシャイニーカラーの柔らかさを組み合わせた新しいセクシーさを提案する。

 深みや色の濃淡、質感をミックスさせることで曖昧なニュアンスを楽しむ4色のカラーパレット“アイシャドウパレット”(全2種、税込各6050円)は、バーガンディを軸に色っぽさと可愛さの絶妙なバランスを演出する“ラプソディー ローズ”と、ダークレッドのマルーンカラーを軸にクールさと甘さを兼ね備えた“クール ロマンス”の2種をラインアップ。柔らかな質感で重ねても粉っぽさがなく美しい発色がかなう。

 新アイペンシル“アイディファイニング ペンシル”(全4色、税込各3300円)は、描きやすいジェルオイル処方で目元に滑らかにフィットする。ほのかな艶感の“ザ リップカラー”(新3色、税込各3850円)は、ピンク・ブラウン・レッドをそろえ、鮮やかな発色でメイクの主役にもぴったりの一品。ハイライター・チーク・アイシャドウとマルチに使える“カラースティック”(新1色、税込3300円)は肌の内側からにじみでるような血色感を与え、ナイーブな色気を表現した“ネイルラッカー”(新3色、税込各2200円)はひと塗りで美しい発色と艶をかなえる。また、肌の凹凸や毛穴を滑らかにカバーする“メイクアップベース リミテッド エディション”(全1色、税込4070円)も登場する。

 「RMK」クリエイティブディレクターのYUKIは、「秋コレクションは女性の成熟さと未熟さが混在する強さと甘さの絶妙なバランスをイメージ。また、東京の夜景の美しさや深さにもインスピレーションを得て作り上げた。今回のテーマカラーのバーガンディ・モーブ・グラファイトはネイルにも落とし込んでおり、“ミッドナイト グラファイト”のネイルはダークになりすぎず絶妙な柔らかさもあり男性にも使ってほしい一品だ」とアピールした。

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布製パッド「ホールド ミー パッド」が日本上陸 マクアケで開始翌日に目標金額を達成

 ライフスタイルグッズなどの輸入卸・販売を行うクロンティップは、台湾発の抗菌&シームレス加工の超薄型吸水パッド「ホールド ミー パッド(HOLD ME PAD)」をクラウドファンディングサイト「マクアケ(MAKUAKE)」で5月20日から先行販売を開始し、翌日に目標金額20万円を達成した。価格はMサイズ2枚セットで税込4048円〜で、6月29日まで実施する。

 「ホールド ミー パッド」は14年にわたりエコで肌に優しい機能性布おむつを展開する台湾のSIKAER社が2年をかけて開発した布製吸水パッド。アウターに響きにくい薄型デザインで、吸水力、防水性、透湿性、抗菌性に優れ、コットン製品と比較して汚れを落としやすく、乾きやすいのが特徴だ。独自のホットプレス加工により6枚の機能性生地を縫わずに重ねて圧着、もれや、むれ、ずれに対応する新発想の布製吸水パッドに仕上げた。「使いやすさの点で高い基準を満たした吸水パッドである」として、2021年にドイツのプロダクトデザイン賞「レッド ドット アワード」を受賞した。

 使い捨てや買い置きが不要な布製ナプキンを外出の予定がない日や在宅ワーク時、就寝時などの長時間の着用時に使う人が増えている。「ホールド ミー パッド」は下着の延長のような快適さで、コンパクトに持ち運ぶこともできるため「マクアケ」の応援コメントには期待の声が寄せられている。

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