ヤプリは、スノーボード雑誌「トランスワールド スノーボーディング」の編集長だった庵原保文社長がヤフー・ジャパンなど経て2013年4月に設立。アプリ画面のスムーズな動作に加え、開発者側もプログラミング不要で、管理画面から多彩な機能を付加できる使いやすさが支持を集め、現在は「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」やアダストリアの「ニコアンド(NIKO AND…)」、ライトオンなど300社以上が導入。ヤプリで開発されたアプリのダウンロード数は2019年5月で3500万ダウンロードを突破しているという。
「ジルスチュアート(JILLSTUART)」は、いつの時代も欠かせないブラックドレスのようにエレガントでシックなメイクを提案するライン“マイ ブラック ドレス(MY BLACK DRESS)”から、新色と限定アイテムを6月21日に発売する。パーティースタイルにぴったりなゴールドとピンクを利かせた華やかなアイカラーパレットやリキッドルージュがそろう。
武蔵野美術大学の理念に良品計画が共感したことで出店に至った。「MUJI com 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」は、市ヶ谷キャンパス1階の共創スタジオにオープンする。「無印良品」の製品から選んだ食品や日用品の販売に加え、講義などを通して生まれたアイデアや商品を実装、販売する。産学一体での社会課題の解決に向けた実践的活動拠点を目指す。売り場面積は物販スペースが約265平方メートル、カフェスペースが約309平方メートル。
オープンの前日には、EC構築支援サービスを提供するBASEや出店ブランドの「コヒナ」「ボタニスト」を招き、関係者に向けて同機能の最新動向に関するプレゼンテーションを行った。「ボタニスト」はショッピング機能導入後、ECサイトへの流入が約7倍、顧客が一生涯にどの程度の利益をもたらすかを表すLTV(Life Time Value)が通常の人の3倍になったという。また、「コヒナ」は「どこで買えるのか」といった商品の問い合わせが減少。「コーディネート投稿などからそのままECサイトに飛べることから、ユーザー再度もストレスや疑問点が減ったのだろう」と清水葵「コヒナ」ディレクターは分析する。
リチャード・ベーカーHBCエグゼクティブ・チェアマン兼ガバナー PATRICK MACLEOD (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
業績不振が続いているカナダの大手小売りハドソンズ・ベイ・カンパニー(HUDSON’S BAY COMPANY以下、HBC)のリチャード・ベーカー(Richard Baker)=エグゼクティブ・チェアマン兼ガバナーは6月10日、同社の発行済み株式をほかの複数の主要株主と共に買い取る形での上場廃止案を取締役会に提出した。
PVHコープ(PVH CORP以下、PVH)が擁するカルバン・クライン(CALVIN KLEIN)のスティーブ・シフマン(Steve Shiffman)最高経営責任者(CEO)が6月10日付で退任した。新CEOには、北米事業のカルバン・クライン・ノースアメリカ(CALVIN KLEIN NORTH AMERICA)やアンダーウエア事業を率いてきたシェリル・アベル・ホッジズ(Cheryl Abel-Hodges)社長が同日付で就任した。
「MBFWT」会期中は正午過ぎから夜10時頃までショーやプレゼンテーションがぎっしり入っており、ランチとディナーもスケジュールにセッティングされています。メイン会場は現代美術館(Georgian Museum of Fine Arts)でしたが、個人的に印象に残ったのはメイン会場以外でショーを開催したブランドでした。「シチュエーショニスト(SITUATIONIST)」は中心街から車で40分程離れた、山岳に建てられたストーンヘンジの史跡(The Chronical of Georgia)を会場に、60ルック披露する壮大なショーでした。また「アヌーキ(ANOUKI)」はトビリシ国際空港で、モデルが航空機から出てくるという演出で驚かせてくれました。デザイナーのアヌーキ・カラッツ(Anouki Kaladze)の夫はトビリシ市長ということもあってか、空港に入場する際のセキュリティーチェックはいつも以上に厳重でした。「ダトゥナ(DATUNA)」は国立オペラ座を会場にし、フィナーレではロシアのバレエ団に所属するプリンシバルも登場する豪華な演出でした。このように、各ブランドの会場選びはパリコレクションにも筆頭するような奇抜さで、エンターテイメント性たっぷりで楽しませてくれました。
マーク・ジェイコブスと愛犬のネビル ABEL FERMIN / WWD / REX / SHUTTERSTOCK (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」の価格を抑えた新ライン、「ザ マーク ジェイコブス(THE MARC JACOBS)」が5月30日に発売された。価格はTシャツが1万4000~2万1000円、メンズシャツが4万3000円など。同ブランドを率いるデザイナーのマークは、「シンプルな服を上質な素材で美しく作ったものか、独特なセンスのものがほしい。私は両極端なものが好きなんだ」と自身のファッション観を語る。
「ザ マーク ジェイコブス」は、ガーリーなスリップドレスや両脚の色が違うタイツ、ビンテージ品のようなレオパード柄のコート、ドイツ南部の民族衣装を思わせるスカート、そして「ピーナッツ(PEANUTS)」のキャラクターがプリントされたトレーナーなど、かつての「マーク BY マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」が本来目指したであろう方向性のアイテムであふれている。マーク本人に米WWDがインタビューした。
マーク:昔から、コレクションラインは価格を度外視して自由に作りたいと考えていた。その一方では、手の届く価格帯でファッショナブルな洋服を提供したいという思いがあった。ランウエイのドレスはもちろん、25ドル(約2700円)のビーチサンダルでも「マーク ジェイコブス」らしさやクリエイティビティーを保ったものを出したかったんだ。かつての「マーク BY マーク ジェイコブス」や、(長年のビジネスパートナーである)ロバート・ダフィー(Robert Duffy)が手掛けた「スペシャル アイテムズ(SPECIAL ITEMS)」がそうであったようにね。つまり、「ザ マーク ジェイコブス」はそれらのブランドをリニューアル、もしくは再始動したようなものだと言える。
WWD:コレクションラインと「ザ マーク ジェイコブス」という新ラインアップは、以前の「マーク ジェイコブス」と「マーク BY マーク ジェイコブス」という構成にそっくりだと感じる。これは当時の構成も悪くなかったと思っているからか。
マーク:その通り。私は当時のブランド構成は悪くなかったと思っている。誰のせいで失敗したのかをここで言うつもりはないが、「マーク BY マーク ジェイコブス」は正しい方向性だったと思っているし、特にまだ“汚染”されていなかった初期の頃は素晴らしい出来だったと思う。もうかったからあれは正しかったと言っているわけではなく、私たちの信念が形になったという意味でね。
マーク:これまでエキサイティングじゃなかったことはないよ。とはいえ、「マーク BY マーク ジェイコブス」を始めた頃はそのコンセプトをあまり理解してもらえず、何回も説明したり擁護したりする必要があったが、現在はすんなり受け入れてもらえるのではないかと期待している。そして、当時はマーチャンダイザーなどが次第に「この百貨店のためにこういうものを作ったほうがいい」と指示するようになり、私たちがやりたいこととかけ離れていってしまった。
「ザ マーク ジェイコブス」 キャンペーンビジュアル HUGO SCOTT (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC「ザ マーク ジェイコブス」 キャンペーンビジュアル HUGO SCOTT (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC「ザ マーク ジェイコブス」 キャンペーンビジュアル HUGO SCOTT (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
コレクションはアイテムの集合体だが、全てのアイテムに共通するテーマがあるわけではない。アイテム同士を組み合わせるのはもちろん、単品でも着られるものばかりだ。初期の「マーク BY マーク ジェイコブス」にあった、違うものを組み合わせていく興奮が「ザ マーク ジェイコブス」にはある。コレクションラインのスピリットを受け継いだ、しかし手が届く価格帯のデザイナーズジャケットとジーンズのスカートを組み合わせていくという楽しみが味わえるんだ。
「ザ マーク ジェイコブス」 キャンペーンビジュアル HUGO SCOTT (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC「ザ マーク ジェイコブス」 キャンペーンビジュアル HUGO SCOTT (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC「ザ マーク ジェイコブス」 キャンペーンビジュアル HUGO SCOTT (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
表地のファブリックやライニング、ラベル、中綿に、ニューライフヤーン(NEW LIFE YARN)社の約120本のリサイクルペットボトルを原料とした100%ポリエステル糸を使用。中綿はトレーサビリティーの問題を抱えるグースダウンの替わりとなる。これにより「エトロ」は、バージンポリエステルと比較して、CO2排出量を32%抑え、94%の水と60%の電力を節約した。また、生産過程ではサステイナブルの基準で許可されている化学物質のみを使用した。
日本発売前日の5月31日には、世界25カ国からメディア、著名人らを招いて東京でグローバルローンチイベントを日本初開催。場所は、六本木ヒルズ、「綱町三井倶楽部」「ピザスライス2(PIZZA SLICE2)」「ロアラブッシュ(Leau a la bouche)」の4会場。それぞれの会場では、リストウオッチのコンセプトとなった5都市を連想させる空間とインスタレーションを演出。中でもニューヨークをテーマにしたピザスライス2では、この日のためにニューヨークからグラフィティーアーティストのスタッシュ(STASH)が来日し、ライブペイントを披露するなど、特別な一夜に華を添えた。
その後「ワンオーク東京(1 OAK TOKYO)」で開催したアフターパーティーでは、TOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシやラッパーのスラック(5lack)、エレクトロミュージックユニットのYoung Juvenile Youthらのライブが披露され、世界中から訪れた関係者たちを音楽でもわかせた。