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開催10日前に緊急決定! 福岡の雄と韓国料理の重鎮が挑む即席ポップアップレストラン。[La Maison de la Nature Goh/福岡県福岡市]
ラ メゾン ドゥ ラ ナチュール ゴウ韓国料理の重鎮が初めて福岡に降り立ち、挑んだコラボイベント。
「自分もいろんなシェフと多くのコラボイベントを開催させていただきましたが、こういうスタイルは始めてですね。今日は、先生の料理を食べてもらうことが目的になりそうです」
そう話すのは、福岡市中央区の西中洲の路地裏に店を構える『La Maison de la Nature Goh』のシェフ・福山剛氏。そう、今年の春に発表された2018年「アジアのベストレストラン50」において48位を獲得、2年ぶりにベスト50内に返り咲いたことでも話題となったシェフです。その福山氏といえば、これまでにも「アジアのベストレストラン50」において4年連続トップに輝いたタイ・バンコクの『Gaggan』と幾度となくイベントを行ってきたことでも知られ、その『Gaggan』のガガン・アナンド氏がバンコクの店を閉め、2020年に福岡に開店する予定の新店でタッグを組むことになる張本人でもあるのです。
そんな福山氏をして、“先生”と呼ばせるシェフとは一体誰か? そして、「こういうスタイルは始めてです」と言わしめるイベントとはどんなものなのか。
去る9月25日に『La Maison de la Nature Goh』で開催された1日限りのポップアップランチ「EAT! SEOUL」を、ONESTORYが取材してきました。
ラ メゾン ドゥ ラ ナチュール ゴウコラボ慣れした福山氏が「これは初めて」と目を丸くした理由とは?
今回、福山氏とタッグを組んだのは、これまでにさまざまなコラボイベントを行ってきた福山氏も初となる韓国人シェフでした。その方こそ、韓国では「シェフの先生」とも呼ばれるチョ・ヒスク氏です。
チョ氏は、ソウルの『韓食工房』という1日1組限定のゲストをもてなすコリアンレストランのオーナーシェフであり、ソウルきってのファインダイニング『韓食空間』の総括シェフを務める韓国料理の重鎮。それだけでなく、先の平昌オリンピックでは、公式シェフとして海外からの数多のVIPをもてなし、「アジアのベストレストラン50」において韓国勢トップの11位を獲得した『Mingles』のカン・ミングー氏をして、「わたしの師」と言わしめるシェフなのですから、その実力は推して知るべし、といったところでしょう。
そして、福山氏にとってはじめてのこととなったのは、韓国人シェフとのコラボレーションだけではありませんでした。というのは、このイベントの話が福山氏のもとへ届いたのが、実は開催日の10日ほど前のことだったのです。この手のイベントとしては異例中の異例ともいえる超短期間での開催となったのです。
「なにせ10日ほどしかありませんでしたからね(笑)。普通ならシェフ同士が互いの意見を交えてひとつのお皿を完成させたり、その組み合わせを考えたりするもんなんですけど、10日ではとてもではないけど時間が足りませんでした」
そのため、今回のコラボでは互いの料理を交互に出すことで、ひとつのコースとして完成させるというスタイルを取ることに。このことが、福山氏の冒頭の「初めて」という言葉に繋がった所以だったのです。
「けれども、やるからには中途半端なことはできない。一昨日に先生がいらして、そのまま福岡の市場を案内して、食材探しに奔走。昨日はイベントに備え、1日中仕込みとなりました」
ラ メゾン ドゥ ラ ナチュール ゴウ手を取り合い、そしてせめぎ合う二人の料理がひとつのコースとなって…。
今回のポップアップランチで供された品は、デザートの2皿を含めた全8品。まずはその内容を掻い摘んでご紹介していきます。
コースの先陣を切り、先付けとして挨拶代わりに登場したのは、海苔とじゃがいものチップス。次に、「チョンビョン」と「テハチム」という韓国の宮廷料理を端にする料理が供されました。控えめに言っても、この料理からしてチョ氏の韓国ワールドは全開でした。
海苔のチップスは、溶かしたもち米を海苔にまぶし揚げたもので、じゃがいものチップスはスライスを塩漬けにした後、乾燥させてからフライに。蒸しエビを松の実のソースで和えるテハチムも食べやすいようにアレンジし、一口サイズの串刺しで供するなど、シンプルでありながら、隠れた手間と仕事が垣間見えました。
そして、ゲストの期待を十分に高めてからの1皿目は、さらに韓国色を加速させた「牛足餅」。牛すじとスネ肉をじっくりと煮込み、溶け出したコラーゲンで冷やし固めたテリーヌのような料理は、まろやかな塩味が印象的。チョ氏は、「今回はほとんどの食材を日本のものでまかないましたが、一番難しかったのが塩。味の決め方がいつもと異なり、すごく悩みました」としながらも、その上品な塩加減は、日本人の舌にしっかりと寄り添う味わいでした。
2皿目は、福山氏の「鯖 葱 大根 カボス」。皮目を炙った鯖を葱で巻き、その上にシャーベット状の大根おろし、カボス、さらにキャビアをのせた一品です。味わい、香り、食感が重層的に溶け合う料理からは本気度を実感。コラボコースという位置づけながら、美味しさを競い合っているという、印象を受けたのでした。
ラ メゾン ドゥ ラ ナチュール ゴウコースが進み、気づいていく韓国の伝統料理の素晴らしさ。
3皿目は「オマンドゥ」という韓国式の魚の餃子。本来、日本でいうニベ(イシモチ)が使われますが、この日はアコウダイを代用。松茸、ズッキーニ、たまねぎで仕立てた餡を、餃子の皮のかわりとして魚の身で包んで蒸し上げた一品です。こちらも韓国の宮廷料理のひとつで、玉ねぎの醤油漬けを合わせるなど、食材の持ち味を生かした料理でした。
続く福山氏は、スペシャリテである「鮑、椎茸、リゾット」で、重厚な味わいで緩急をつけてきました。鮑の肝とほうれん草のリゾットに、大ぶりにカットした鮑と椎茸。鮑と椎茸という、どこか親和性のある食感が、焦がしバターソースと合わさり、その対比を楽しませてくれます。
メインの肉料理はチョ氏が担当。「カルビチム」は本来であれば、アバラを使うところを「食材がいいと聞いたので」と、タンを使って煮込んだといいます。
そして、締めの一品の「冷麺」が供された頃に、ハッと気づくのです。チョ氏の作る料理は、キムチやチャンジャなど、ふだん日本人が慣れ親しむヤンニョムによる味付けの韓国料理とは全く異なることに。しかし、それこそが、チョ氏の目指すべき料理でもあったのです。
「海外でも韓国の伝統料理が味わえますが、それだけが韓国料理の全てではありません。まだ知られていない韓国料理の伝統をいかに広めていくか。自分なりの解釈やモダンなアレンジを加えて、韓国の伝統料理を表現し、より多くの方に本当の韓国料理を知っていただけたらうれしい」
「EAT! SEOUL」というイベント名からも分かるように、まさに、それこそが今回のイベントの趣旨だったのです。
ラ メゾン ドゥ ラ ナチュール ゴウ10日で決したイベントが、確かな手応えと少しの無念とともに幕を下ろす。
チョ氏の料理を味わい、韓国の伝統料理を知る。狙いが明確だからこそ、コラボレーションしながらも福山氏は一歩引いた形で当日に挑んだ今回のイベント。振り返れば、福山氏の料理も、チョ氏の料理の上品さや豊かな滋味を、あえて力強い味わいの料理と組み合わせることで引き立てていたのかもしれません。
「いつもとちょっと違って、主役が先生ですから、少し客観的に見られたことが新たな発見にも繋がりましたし、何より先生のその仕事ぶりに大きな感銘を受けたんです。だって、昨日なんて『どれだけ働くの?』って思うくらい、仕込みをしていましたからね。今日出たオマンドゥの魚だって深夜の2時くらいから捌いていました(笑)。先生は何より仕事が細かく丁寧で、妥協をしない方。正直、こういうイベントでは、付け合わせの数を減らすなど、どうしても妥協しないといけないことがあるんです。けれど、先生はそういう細かいところの妥協すら許しません。『そういえば、フレンチの古典もこうだったよな』って若かりし頃の修業時代を思い出し、何か料理の原点を思い知らされた感じですね」
ただ、そんな思いと同時に少しの心残りもあった様子で、「もう少し時間があって、先生ともっと打ち合わせを重ねてイベントに挑めたら、もっと楽しいことができたはず」とも。
イベント後、店の外でゲストを見送った福山氏はチョ氏に歩み寄り、「今度はカガンを連れて、ソウルの先生のもとへ勉強しに行きますね」と言って、笑顔でガッチリと握手。
そこには、即興イベントだったからこそ短い時間で得た確かな手応えと、少しの口惜しさが垣間見えました。
1971年生まれ。福岡県出身。高校在学中、フレンチレストランの調理の研修を受け、料理人の道へ。1989年、フランス料理店『イル・ド・フランス』で研鑽を重ね、その後、1995年からワインレストラン『マーキュリーカフェ』でシェフを務めた。2002年10月、福岡市西中洲に『La Maison de la Nature Goh』を開店。2016年には、九州で初めて「アジアのベストレストラン50」に選出された。西部ガスクッキングクラブ講師などを務める。
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朱に染まる神話の山を鮮やかに映す、澄明な池。[鏡池/長野県長野市]
鏡池「天の岩戸」伝説の里で、赤々と燃えるような紅葉を観賞。
荒々しく切り立った峰々を有する『戸隠連峰』。そのひとつである『戸隠山』には、神話の時代、天照大神(あまてらすおおみかみ)が隠れたとされる「天の岩屋」の「岩戸」を、天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が下界に向かって投げたところ、それがそのまま戸隠山になったという伝説が遺されています。
戸隠山の裾野に広がる戸隠高原は標高が高く寒冷な気候で、水田耕作を行う際、水を太陽光で温めてから田に行き渡らせる必要があり、そのためにつくられたのが『鏡池』です。標高約1210mの所にあり、長径約350mの池はその名のとおり鏡のような役割を果たし、秋の好天時には戸隠連峰に生息する「カエデ」や「モミジ」、「ブナ」が色づく姿を鮮明に映し出してくれます。
例年10月下旬には近隣の『荒倉キャンプ場』にて、獅子神楽や舞踊が披露される「鬼女紅葉祭り」が開催され、10月末頃から11月中旬にかけてはそばの食べ歩きが楽しめる「戸隠そば祭り」が行われます。赤々と燃えるような紅葉を借景に、日本古来の文化や美味を楽しむ、贅沢なひと時をお楽しみください。(文中には諸説ある中の一説もございます)
住所:長野県長野市戸隠 MAP
アクセス:上信越自動車道信濃町ICより車で約30分/上信越自動車道長野ICまたは須坂長野東ICより車で約1時間/JR長野駅からアルピコ交通バス乗車、バス停・鏡池入口下車、乗車時間約1時間、バス停より徒歩約40分 (※10月の土曜・日曜・祝日はマイカー規制あり。戸隠スキー場または中社、奥社駐車場からシャトルバスが運行予定)
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日本の伝統技術を世界で評価されるブランドに。[suzusan/愛知県名古屋市]
スズサン受け継いだ伝統を未来に残していくために。
独特の白抜き紋様と、それに絶妙なアクセントを加える表情豊かな「絞り」。これは愛知県名古屋市の有松・鳴海地域で400年以上にわたって受け継がれてきた『有松鳴海絞り』をモダンに転換した、『suzusan』のファブリックです。
『有松鳴海絞り』を受け継ぐ鈴三商店の5代目として生まれた村瀬弘行(むらせ・ひろゆき)氏が、当初はアーティストを目指して渡った欧州の視点でアレンジ。ルームメイトだったクリスティアン・ディーチ氏とドイツで新たに起業して、『有松鳴海絞り』の伝統のプロダクトである浴衣ではなく、「欧州の暮らしの中で生きる日本の伝統工芸」として生まれ変わらせました。
かつては1万人もいたという職人が今では200人以下にまで激減してしまい、存続すら危ぶまれていた『有松鳴海絞り』。それを海外のニーズに沿って再解釈し、完全オリジナルのブランドとして再生させました。
スズサン多彩な伝統技術を背景に世界へ挑戦。
『suzusan』の強みは、『有松鳴海絞り』の100種類以上もの技法を生かした多彩な表情にあります。ストールやニットなどのファッションアイテムを中心に、ブランケットなどのホームファブリックや照明にいたるまで、幅広くラインナップしています。
従来の浴衣という形にとらわれない、それでいて、伝統の染めと絞りの美しさを堪能できるブランド。更に『有松鳴海絞り』の複雑な工程を簡略化して、デザインで魅了する手法も考案しました。それでも日本の手仕事は世界的に高い水準にあるため、欧州の市場で十分通用するそうです。
『有松鳴海絞り』の歴史は400年以上と、他の国の染めの産地と比べると新しいそうですが、尾張藩が定めた専売制によって、複雑な分業制が確立されていました。そのため、非常に多彩な技法が今も受け継がれています。
通常はひとつの産地に多くて3つほどしかないという染めの技法が、最盛期の有松にはなんと200種類以上も存在。現在はその半数ほどが後継者不足によって失われてしまいましたが、それでも100種類以上もの技法が残っています。
『suzusan』は、これらの技法を駆使して多種多様な柄を表現。産業としてこれだけの技術が整っている産地は世界でも珍しく、世界で勝負する際に、これらの先人の遺産に支えられていることを強く実感するそうです。
スズサン豊富な技法を生かした大胆な戦略が当たった。
村瀬氏は、「『有松鳴海絞り』の技法をどうやって世界に通用するブランドにしていこうか」と考えた際に、「従来の浴衣では、日本文化の枠から抜け出すことはできない」と思いいたったそうです。その発想を後押ししてくれたのが、当の『有松鳴海絞り』の柔軟性でした。
浴衣などの木綿地を染める技法として発展してきましたが、二次加工のための技術なので、どんな素材にも応用できるのです。そこでカシミアやアルパカなど、高い付加価値を与えられる素材を採用。それらに伝統の絞り染めを施すことで、人の手仕事の温もりを加えて、今の暮らしに生かせるアイテムへと転換したのです。
「“日本”や“伝統”といった型を押しつけずに、『風通しのいいデザイン』をモットーとしています」と村瀬氏。その謙虚さが、『suzusan』の美点や個性となっているのです。
実際、村瀬氏のコンセプトと着眼点は高く評価されました。2012年からはパリ、2014年からはミラノファッションウィークでコレクションを発表し、ヨウジヤマモトをはじめとする多数のブランドとのコラボレーションや、クリスチャン・ディオールなどへの生地の提供を行っています。
スズサン手探りで立ち上げたブランドが、世界の一流ブランドとショップに認められた。
こうして村瀬氏が立ち上げた『suzusan』は、当初こそ売り込みに苦心したものの、世界に名だたるブランドやショップに採用されるようになりました。
留学先のドイツの学生寮で企画して、ボロボロの車にサンプルを詰め込んで、アポイントメントなしでヨーロッパ中を売り歩いた日々。それが10年もの歳月を経て、大きく実を結んだのです。
「当初は展示会に出るお金もなく、電話をかけてもアポイントメントも取れず、そうやって売り込むしか方法がありませんでした。お金も知識もなく、『有松鳴海絞り』の職人も日々廃業していくという最悪の状況でしたが、こんなに大変だと知っていたら挑戦しなかったと思います。今思えば、それがラッキーでしたね」と村瀬氏は振り返ります。
スズサン先の見えない苦労を重ねた日々が、今の『suzusan』を創り上げた。
村瀬氏曰く、「当時は家賃も払えないのに8万円もするストールを売っていたので、本当にしんどかったです。そんな中、ミラノのBiffiというブティックに売り込みに行った際に、『いつかここに僕のブランドが置かれるようになれば、本当に嬉しいです』と話しました。すると、『あなたのブランドを置けるように祈って待ってるわね』と言って頂けたんです。その言葉を励みに頑張り続けたところ、その後Biffiのオーナーがパリの生地展示会に来てくださって、その上オーダーまでしてくださいました。そうして現在は、Biffiに『suzusan』が陳列されています」とのこと。
このBiffiとは、古くはケンゾーやヨウジヤマモト、近年ではステラ・マッカートニーやシモーネ・ロシャなどを見出した、目利き中の目利きです。そんな世界中のファッション関係者が注目する老舗で、2018年、『suzusan』のウィンドウディスプレーと特別なイベントが、ミラノファッションウィークの期間中に開催されました。
「数本のストールから始めた小さなブランドが、2018年で10周年を迎えることができました。当時の私からすると、夢のようです」と村瀬氏は語ります。
スズサン常に最高級の素材を追求。
村瀬氏は「素材は常に最高級のものを追求しており、私自身が工場に行ったり素材を探しに行ったりと、様々なリサーチをしています」と言います。そうやって見出した素材から、コレクションがスタートすることも多いそうです。続けて「『この素材をどう染めようか?』という発想につながるんです」とも話します。
まるで一流のシェフが、その技術に適した食材を探しに行くようなスタイル。例えば定番アイテムのカシミアのストールは、幅150cm・長さ250cmもの超大判ですが、重さはわずか100gしかありません。極細のカシミア糸をネパールの職人が空気を含ませながら手織りすることで、エアリーな軽さと最高級の品質を実現しています。
また、ニットウェアは愛知県のニット工場で編んでもらっていますが、繊維が長く上質な原毛を、あえて甘く撚(よ)ることで、洗うたびに膨らみや軽さが出るよう計算しています。加えてアンティークな紡績機を改良して編み上げているので、一度触ったら忘れられない、独特の風合いとなっています。
スズサン失敗すら新たな表現の糧に。奥深い絞り染めの世界。
「こういった厳選した素材を使っているので、染めの工程も真剣勝負です。あらゆる過程に神経を尖らせていますが、それでも手仕事ですので、残念ながら失敗することもあります。数日かけて準備して、染める時間はほんの15分ほど。その一瞬のコンディションで、柄の出方が左右されます。まるで焼き物のような不確定要素がありますね」と村瀬氏は語ります。
更に、常に新たな素材を追求しているため、失敗と改良の繰り返しです。今季の2018年秋冬コレクションの中には中央に細い線を染め抜いたシンプルなニットウェアがありますが、この柄を実現するまでには、なんと5回もの失敗を重ねたそうです。ほとんど諦めかけていた時に、ようやく作り出せた柄なのだとか。
「もっとも、こうした試行錯誤が新たな柄を生み出すこともあるんです」と村瀬氏。例えば染料の分量を間違えた染めが、驚くほど有機的で独特な雰囲気の柄になることもあるのだとか。それをパリやミラノで発表したところ、非常に高い評価を得たそうです。
スズサン一過性のブームではなく、永続的な価値として根付かせるために。
「日本の伝統工芸や手仕事は、世界的に見ても素晴らしい技術です。ですが、日本ではそれが当たり前になりすぎていて、正しく評価されていないように思えます」と村瀬氏。
「幸い私は一度日本を離れたため、改めてその価値に気付くことができました。でも、そのように国内外で改めて評価されつつある動きすら、“伝統工芸ブーム”や“made in Japanブーム”といった一過性のものに終始してしまうのではないか、と危惧しています」と村瀬氏は話します。
価値あるムーブメントも、流行として消費されがちな日本のマーケット。村瀬氏は「そんな風潮の中でも、時間をかけて作られたモノの価値を見出して頂きたい」と願っているそうです。
「更に“ジャパン・アズ・ナンバーワン”という考え方についても、ぜひ再考して頂きたいですね。かつて欧州の印象派の画家たちは、日本の浮世絵を参考にして数多くの傑作を生み出しました。ですが、彼らが評価したのは“フジヤマゲイシャ”といった形骸化したイメージではなく、空間の切り取り方や色使いなど、それまで西洋にはなかった独特の美意識でした。ですが、当の日本では『ステレオタイプのモチーフを売り出せば評価される』と勘違いされているように思えます。そういった国内外の温度差や意識の違いを、ぜひ見極めて頂きたいのです」と村瀬氏は語ります。
日本的なモノ、日本的な考え方はますます世界の注目を集めています。そんな中で作り手・売り手・使い手の全てが、こうした考え方を見つめ直す必要がある――村瀬氏はそのように考えているそうです。
スズサン世界で人気のsuzusanのコレクション。それに触れられる絶好の機会が到来!
現在『suzusan』の商品は、パリのL'eclaireur、ミラノのBiffi、ニューヨークのTiina the Store、ロンドンのMouki Mouなど、23ヵ国、120店舗以上の一流ショップで販売されています。「伝統工芸」というややレトロなカテゴリーに留まりがちな存在にも明るい未来がある――それを若い世代に伝えるために、常に新しい展開を心がけているそうです。
「今後は海外の拠点であるドイツのデュッセルドルフと、地元の有松に直営店をオープンする予定です。『suzusan』の顧客には『商品が作られている現場を見たい!』と有松まで訪ねて来てくださるような熱心な方もいらっしゃいますが、これらの直営店を“使い手と作り手の交差点のような場所”にしたい、と考えています」と村瀬氏。
更に現在、「現象」をテーマとした2018年秋冬コレクションを東京のポップアップイベントで販売中。『有松鳴海絞り』と『suzusan』ならではのストーリーを感じられる絶好の機会です。「ぜひ直接手に取って、選び抜かれた素材と伝統の手仕事の融合を感じてください」と村瀬氏は語ります。
●10月5日(金)~16日(火) (Plain People/東京都港区南青山5丁目35)
※13日(土)・14日(日)は村瀬氏も店頭に滞在
●10月31日(水)~11月6日(火) (日本橋三越本館 1F 天女像前)
ニッチでラグジュアリーなブランドとして再生した『有松鳴海絞り』。その実物と世界にムーブメントを起こし続ける実力を、目と肌で感じてみてはいかがでしょうか?
住所:愛知県名古屋市緑区有松3026 (suzusanショールーム) MAP
電話:+81 52-693-9624
営業時間:10:00~18:00
http:www.suzusan.com
一枚の絵のような風景を留める、純粋で美しい棚田。[星野村の棚田/福岡県星野村]
星野村の棚田地形を生かし、里山に入り組んだ千枚田。
福岡県南部、大分県との県境に位置する八女市星野村。清流星野川が流れ、山々の傾斜地に階段状の水田「棚田」が幾重にも広がる里山は、「日本の里100選」にも選ばれています。かねてから訪れてみたいと思っていた場所で、タイミングよく秋に来訪する機会がありました。収穫時期を迎え、豊かに実った稲穂に、田んぼの畦道には真っ赤な曼珠沙華が咲き、その光景がとても美しかった。棚田は日本各地にありますが、星野村の棚田は山の曲線に沿って棚田が入り込んでいる。星野村に向かう途中の集落にも棚田があり、一見の価値がある。地形を巧みに生かした風景は、一枚の絵のようで、桃源郷を思わせます。
星野村の棚田美しさを維持すべき、棚田の景色。
星野村の棚田は素直で純粋な形を残していますが、これほど見事で美しく維持されている棚田は日本に数えるほどしかないでしょう。世界的に見てもフィリピンのバンギオ、中国の雲南省にも棚田はありますが、後継者不足により維持できず、石垣や水路が崩れ出している状態。さらに区画整理や開発によって棚田の風景がつまらないものになってしまった。非常に残念で、今後の問題であり課題でもあります。星野村も同様の問題を抱えており、一部は田んぼではなく、玉串などで奉納する榊など木々を植えている。見苦しいほどではありませんが、本来の棚田の田園風景とは異なります。地元の方々や行政が力を入れているか背景はわかりませんが、将来的にどうなって行くのか脆さを抱え、懸念されます。こうした美しい景色を維持できているのは本当に稀少であり、だからこそ価値がある。とてもありがたく感じるのです。
住所:〒834-0201 福岡県八女市 MAP
星野村観光ナビ
http://www.hoshinofurusato.com
1952 年生まれ。イエール大学で日本学を専攻。東洋文化研究家、作家。現在は京都府亀岡市の矢田天満宮境内に移築された400 年前の尼寺を改修して住居とし、そこを拠点に国内を回り、昔の美しさが残る景観を観光に役立てるためのプロデュースを行っている。著書に『美しき日本の残像』(新潮社)、『犬と鬼』(講談社)など。
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作品は人、観るのも人。だから舞台芸術は面白い。[KYOTO EXPERIMENT/京都府京都市]
京都国際舞台芸術祭舞台芸術の前衛都市、京都。
「舞踏やダンスパフォーマンスの面白さが分からない」という方、多いのではないでしょうか。そういったジャンルの舞台芸術が市民に浸透している街があります。それは、京都。国際的に見ても先駆的な取り組みがなされ、2010年から毎年「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」が開催されています。なぜ京都にはその素地があるのか、そして舞台芸術の魅力はどこにあるのか。今回は、プロジェクトを牽引する橋本裕介氏の想いとともに、芸術祭の見どころをお伝えします。
そもそも舞台芸術とは何なのか、まずはその定義から確認していきましょう。一般的に舞台芸術とは、演劇、歌舞伎、ミュージカルなど、舞台や空間上で行われる芸術の総称です。能や狂言も含まれます。つまり「人」そのものが作品となり、鑑賞対象となるものが舞台芸術です。(後編はコチラ)
京都国際舞台芸術祭元小学校が市民に開かれたアートの場に。
2000年に京都にできた『京都芸術センター』は、アート業界に驚きを与えました。オフィス街にある廃校になった「明倫小学校」を、市が芸術関連の施設として活用し、若手アーティストを支援する拠点としたのです。ここで2004年から「演劇計画」というプロジェクトをスタートさせたのが、のちに「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」を立ち上げた橋本氏でした。
京都国際舞台芸術祭作る場所も演じる場所も一緒、という革命的なスタジオとなった。
通常、演劇は稽古場で何もない場所にセットがあるものと仮定して練習し、直前のリハーサルからようやく舞台で演じられるのが普通です。それが『京都芸術センター』は稽古場も発表の舞台も備えているため、最初から舞台美術や音楽もある空間の中で「作る」から「発表する」までを一連の作品として作り上げることを可能にしました。橋本氏は「舞台美術も音楽も、演技と同じくらい大切な要素」と考えています。「演劇計画」では公募で選んだ若手演出家のさまざまな作品を、芸術センターで公演するという試みでした。
京都国際舞台芸術祭「たまたま観て」ハマることもある。それが人生観を変えることも。
自身も高校時代にたまたま観た舞踏グループの公演がきっかけで今の道に進んだという橋本氏。舞台芸術が「外に向けて開かれている」ということを重要視していました。芸術センターは誰でも利用可能な図書室やカフェを備え、極めてパブリックな空間。そんな場所での「演劇計画」は、それまで縁遠かった人にも演劇や舞踏に興味を持ってもらい、京都における舞台芸術文化の底上げに大きく貢献したと言えます。
2009年まで続いた「演劇計画」ですが、橋本氏は「近郊だけでなく東京など関東からの人にも公演を観に来てもらいたい」と考えるように。そして、より広範囲に京都の舞台芸術を知って欲しいとの想いから立ち上げたのが、「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」。芸術センターや立誠小学校跡など京都市内の劇場を中心に、世界各地の先鋭的な舞台芸術を紹介するイベントです。
京都国際舞台芸術祭“人のパフォーマンス”には限界がないのかもしれない。
例えば過去には、実際に起きた男児誘拐殺人事件とカフカの「流刑地にて」に着想を得た創作能や、全身を漆黒に染めたダンサーがひと塊になって観客の間を蠢きまわるパフォーマンスなど、世界中から集まった10数組の表現者たちが毎年奇想天外な作品を発表。2017年には地元の小学生がフェスティバルの公式審査員をつとめるプログラムも行われ、まさに老若男女、アートへの興味の有無を問わない人も楽しめるイベントに発展しました。
「そもそも舞台芸術の面白いところは、観るものが“生身の人間”あること」と橋本氏は語ります。また世界中の人が舞台上で演じるため、海外の人がどんな体つきで、動きで、声で、メッセージを伝えようとするのかということに対峙できます。「『人』を観る面白さを、舞台でぜひ味わっていただきたい」と橋本氏。
京都国際舞台芸術祭今年は“女性というジェンダー”に鋭く切り込む。
2018年は女性、そして“女性というジェンダー”をアイデンティティとするアーティストと団体にフォーカスを当て、全12プログラムを紹介します。これまでの「KYOTO EXPERIMENT」からさらに新たなステージへ昇華し、現代への問いとメッセージを発信し続ける舞台芸術の祭典。第9回の詳細は、後編にてお伝えします。(後編はコチラ)
開催期間:2018 年 10 月 6 日(土)〜 28 日(日)
開催場所:ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、京都府立府民ホール “ アルティ ”、元離宮二条城、ほか
料金:1作品一般2,000円~、フリーパス30,000円、3公演チケット7,800円
https://kyoto-ex.jp/2018/
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鮮烈な青色に染まる水面と紅葉との神秘的なコントラスト。[芭蕉沼/岩手県八幡平市]
芭蕉沼清らかな渓谷と湿地を、紅葉したブナやナラが彩る。
八幡平(はちまんたい)温泉郷から松川温泉にかけて続く『松川渓谷』は、岩手県内有数の紅葉スポットとして知られています。「ブナ」や「ナラ」の原生林が周囲を覆っていて、紅葉のピークを迎える10月上旬から中旬には、渓谷全体が紅色や黄金色に染まり、ダイナミックな自然を満喫することができます。
中でもひときわ目を奪われるのが、観光名所の『森の大橋』から松川温泉へ向かう途中に現れる湿地帯です。水の流れが穏やかで、静謐(せいひつ)な雰囲気が漂う『芭蕉沼』は、一帯を覆う紅葉と青空が水面に精緻に映し出され、感動的な光景をつくり出します。付近には駐車場もあるため、気軽に立ち寄れる点も魅力といえるでしょう。
紅葉のシーズンには周囲で様々なイベントが催され、特に毎年10月中旬に開催される「八幡平紅葉まつり」では、紅葉ウォーキングやステージイベントの他、縁日や屋台も出店し、賑わいと熱気に包まれます。(文中には諸説ある中の一説もございます)
住所:岩手県八幡平市松尾 MAP
アクセス:東北自動車道松尾八幡平ICより車で約20分/JR盛岡駅から岩手県北バス乗車、バス停・県民の森下車、乗車時間約1時間35分、バス停より徒歩約35分
地元ソウルフードに着想を得た2品。B級グルメを至高のディナーメニューに変えるシェフのアイデアと技。[DINING OUT TOTTORI-YAZU with LEXUS/鳥取県八頭町]
ダイニングアウト鳥取・八頭「Energy Flow-古からの記憶を辿る-」のテーマに隠された一側面。
2018年9月8日、9日に開催された『DINING OUT TOTTORI - YAZU with LEXUS』。伝説の舞台となり、古くからのパワースポットとしても知られる鳥取県八頭町の魅力を伝えるべく「Energy Flow-古からの記憶を辿る-」とのテーマが設定されました。周囲にあふれる自然のエネルギーを感じ、そして土地に脈々と伝わる記憶を辿ることで、鳥取の魅力を紐解く。そんな難しいテーマに徳吉洋二シェフは挑みました。
実はこのテーマには、もうひとつの側面がありました。というのも今回は、地元・鳥取出身の徳吉シェフが生まれ育った土地で行う、史上初の“凱旋ダイニングアウト”。土地に伝わる記憶だけでなく、徳吉洋二というひとりの人物のなかの記憶を紐解くことでも、鳥取の味を伝えることを目指したのです。この街に生まれ育ったシェフと、そのシェフを育てた土地。その両面の記憶から辿る旅は、果たしてどのような料理として実を結んだのでしょうか?
ダイニングアウト鳥取・八頭鳥取のソウルフードを起点にしたメニュー。
発想の原点は、ソウルフードにありました。まだ料理人になる前の徳吉洋二という青年が、家族や友人と一緒に食べた鳥取名物。それは徳吉シェフが上京し、やがてイタリアへ渡り、シェフとして大成してもなお、心のなかに深く根付いていたのでしょう。
2018年6月某日、鳥取への食材視察に訪れた際、徳吉シェフはスタッフたちをなじみの店に連れて行ってくれました。「ここのホルモンソバが最高なんです。地元の人は“ホルソバ”って呼びますけど」店の名は『御縁』。小さな店ですが、徳吉シェフが幼い頃から親しんでいたという老舗です。鉄板の前には名物女将が陣取り、注文が入るとホルモンとそばを手早く調理。クニュっとした食感のホルモンは噛むごとに甘みが溢れ、甘辛のタレが絡んだ焼きそばと絶妙な相性。聞けばこの店に限らず、ホルモンソバは鳥取県民なら知らぬ人はいない地元名物なのだとか。
そのおいしさにも驚かされましたが、徳吉シェフがこのホルモンソバを『DINING OUT』のメニューに取り入れると聞いてさらに驚愕。いわゆる“B級グルメ”のこの料理を、イタリア料理のコースのなかにどのように取り入れるのでしょうか。
ダイニングアウト鳥取・八頭ホルモンソバを解体、再構築したコースのなかの魚料理。
結論からお伝えしましょう。徳吉シェフは記憶のなかのホルモンソバを一度解体し、そこにイタリア料理の技術を加え、コースのなかの魚料理として再構築しました。「タラ ホルモン ヒラメ」。ヒラメを主食材に据え、そこに例のホルモン、そして鳥取特産のタラを添わせることで見事な一皿を作り上げたのです。
料理に使うホルモンは、『株式会社はなふさ』が手がける鳥取産の万葉牛のものを選びました。独自にブレンドした飼料と丁寧な管理により、上質な脂と肉味を生む万葉牛。口溶け良く、後味がさっぱりした脂にも定評があり「脂とホルモンは構成要素が同じですから、間違いありません」と生産者・谷口拓也氏が胸を張る逸品です。
炭火で香ばしく焼き上げ、甘辛いソースを絡めたホルモン。それを蒸したヒラメに添え、仕上げには濃厚なタラとバターのソース。ふわりと柔らかいヒラメと弾力あるホルモン、淡白な白身と旨みのある脂身。それぞれ相反する要素を、タラのソースがひとつにまとめあげます。味わいのバランスは絶妙、盛り付けも徳吉シェフらしく洗練されていますが、その裏には実は、幼い頃のシェフの思い出と、まさかのB級グルメが潜んでいたのです。
「ホルモンをどうやって出すかを考えてたどり着いた料理。旬のヒラメ、タラのコラーゲンを溶かしきったソース、それからホルモン。食材のイメージが先行した料理でしたが、結果として満足の行くものができました」徳吉シェフの心の中の鮮烈な記憶を、現在の技術で形にした一品。コースを堪能したゲストからも「とくにこの料理が印象深い」との声が目立ちました。
ダイニングアウト鳥取・八頭ご当地ラーメンをパスタにアレンジする大胆な発想。
さて、徳吉シェフの記憶を辿る旅は、まだ終わりではありません。もうひとつ「しじみと牛骨」と題された料理にもまた、同様のシェフの思いが隠されていました。鳥取県で“牛骨”といって思い出されるのは、無論、ご当地フードの牛骨ラーメンです。
牛骨ラーメンは、鳥取で半世紀以上も愛されるご当地ラーメン。現在ではさまざまな店が味を競い、バリエーションも増加していますが、共通するのはさっぱりとしていながら、牛特有の甘みがあるスープでしょう。徳吉シェフにとっても「懐かしくて、どこかほっとする」という思い出の味です。この牛骨ラーメンもまた、徳吉シェフのフィルターを通して、『DINING OUT』のコースの一品となりました。
牛骨と牛脂は先のホルモンと同じく、万葉牛のもの。そしてもうひとつの主役であるシジミは、鳥取市内にある湖山池で見つけました。シジミ漁師・邨上和男氏の船に乗せてもらい、自ら籠の引き上げにも挑戦した徳吉シェフ。馴染み深い湖山池であるのに、これほど見事なシジミが採れることは知らなかったのだといいます。さあ食材は揃いました。ここからが再び、“徳吉ワールド”の幕開けです。
ダイニングアウト鳥取・八頭人の記憶と土地の記憶が交わり、この日だけの美味を生む。
牛骨ラーメンから着想を得た「しじみと牛骨」は、イメージを残した麺料理になりました。もちろん、使うのはパスタです。まずは湖山池のシジミを火にかけ濃厚なダシを取ります。それを万葉牛の甘みあるダシと合わせ、茹で上げたパスタに絡ませます。仕上げに溶かした牛脂をかけて、さらに風味と旨みをプラス。
見た目は具の一切ないシンプルなパスタですが、口にするとそのふくよかな味わいと力強い旨みに驚かされます。それでいて確かに牛骨ラーメンの面影も感じられるのですから、元ネタを知る地元の方がニヤリと口元をほころばせるのも頷けます。鳥取の名物とイタリアの技術が合わさった一品というわけです。
「牛の骨髄はミラノでもよく使う食材。だから僕の中では、牛骨ラーメンの形をとったミラノの味。鳥取の記憶とミラノの経験が融合したというイメージです」そんなシェフの言葉が印象的でした。
このように2品の料理に潜んでいた徳吉シェフの記憶、地元のソウルフード、地域の食材と伝統。それらを見事に融合した技術とアイデア、遊び心に、徳吉シェフの実力が垣間見えます。土地と人の記憶が交わり、そこに一流の技術が加わる。まさに“凱旋ダイニングアウト”にふさわしい料理でした。
『Ristorante TOKUYOSHI』オーナーシェフ。鳥取県出身。2005年、イタリアの名店『オステリア・フランチェスカーナ』でスーシェフを務め、同店のミシュラン二ツ星、更には三ツ星獲得に大きく貢献し、NYで開催された『THE WORLD'S 50 BEST RESTAURANTS』では世界第1位を獲得。 2015年に独立し、ミラノで『Ristorante TOKUYOSHI』を開業。オープンからわずか10ヵ月で日本人初のイタリアのミシュラン一ツ星を獲得し、今、最も注目されているシェフのひとりである。
Ristorante TOKUYOSHI
http://www.ristorantetokuyoshi.com
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Newオールレザーウェストバッグ
定番レザーウェストバッグがアイアンスペックにリニューアル!
- 大きすぎず小さすぎず使い勝手の良いサイズ感
- ウェストバックとしても良し、肩にかけショルダーバッグにしても良しの大きさです
- 大きな口をとってありますので、非常に使い勝手がよいです
- 中はボタン付き仕切りポケットが一つ、細々したものも散らばることなく収納出来ます
- ベルト調整部分はダブルリング仕様で容易に長さを調節できます
- 背面側はあえてダイヤステッチをなくし、付けた際のフィット感を向上させてます
- また背面側ポケットはファスナー仕様で、チケット等さっと取り出したい物を入れられるようにしています
- 表面のアイアンハートロゴは以前より大きくしています
- 各ファスナー部分にはグローブをしたままでも開閉し易いように長めの革タブを配しています
- 肉厚なダイヤステッチはそのままに、各所の作りを見直し、よりスッキリした顔になっています
- 上質なブラックレザーの中に光る真鍮ブラスパーツ、使う程にアジの出る経年変化を楽しめるバッグです!
『DINING OUT RYUKYU-NANJO with LEXUS』販売開始![DINING OUT RYUKYU-NANJO with LEXUS/沖縄県南城市]
ダイニングアウト琉球南城
来る2018年11月23日(金・祝)、24日(土)に「DINING OUT RYUKYU-NANJO with LEXUS」を沖縄県南城市で開催します。
ダイニングアウト琉球南城信仰と伝統が守られてきた、沖縄で最も神聖な場所を舞台に、2夜限定で幻の饗宴を開催。
日本のどこかで数日間だけオープンするプレミアムな野外レストラン『DINING OUT』。一流の料理人がその土地の食材を新しい感覚で切り取った料理を、その土地を最も魅力的に表現する場所と演出とともに、五感全てで味わって頂ける”幻のレストラン”です。
今回の舞台は、琉球神話の聖地であり、祈りの場「御嶽(うたき)」が数多く残る、琉球のはじまりの土地、沖縄県南城市。琉球神話の中では、はるか昔、「アマミキヨ」という女神が海の向こうの理想郷といわれた神の国「ニライカナイ」からやってきて琉球の島々や御嶽を創り、南城市の離島・久高島に降り立ったと伝えられています。 今なお「神の島」と呼ばれる久高島は、琉球王朝時代に国王が巡礼した島で、現代までその信仰と伝統が守られてきた沖縄で最も神聖な場所です。観光化を免れた静謐な土地は、日本最後の聖域といっても過言ではありません。
生命の起源でもあり、琉球を創成した「アマミキヨ」のゆかりの地で開催される今回の『DINING OUT』のテーマは、「Origin いのちへの感謝と祈り」。
沖縄で最も神聖な場所を舞台に開催される、二夜限定の幻の饗宴。都会の喧騒を離れ、唯物論的な近代科学の視点を一旦忘れて、自らの存在やこの世界のはじまりに思いを巡らせ、今生きていることを感謝する。沖縄の人々の生活や文化に根付く、目に見えぬものへの感謝と祈りの精神に触れて頂ければと思います。
ダイニングアウト琉球南城2016年伊勢志摩サミットでも料理を提供した、『DINING OUT』史上初の女性シェフ。
今回料理を担当するのは、『DINING OUT』初の女性シェフとなる志摩観光ホテル樋口宏江氏。2016年5月に行われた伊勢志摩サミットで、各国の首相陣をうならせる料理を提供し話題に。その後、農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」のブロンズ賞を女性ではじめて受賞し、日本を代表する女性料理人となった樋口シェフが、女神アマミキヨのゆかりの土地を舞台に、女性ならではの視点で「Origin いのちへの感謝と祈り」という今回のテーマを紐解いていきます。
ホスト役には、『DINING OUT』の顔でもあり、「世界ベストレストラン50」の日本評議委員長を務めるなど、食やカルチャーなどをテーマに活躍するコラムニストの中村孝則氏。
『DINING OUT』史上、最も聖なる場所で、古くから受け継がれてきた神聖なパワーを五感全てで味わう究極のダイニングにどうぞご期待ください。
Data
DINING OUT RYUKYU-NANJO with LEXUS
開催日程:2018年11月23日(金)、24日(土) ※2日限定
募集人数: 各日程40名、計80名限定
開催地:沖縄県南城市
出演 : 料理人 樋口宏江(「志摩観光ホテル」総料理長)/ホスト 中村孝則(コラムニスト)
オフィシャルパートナー:LEXUS (http://lexus.jp)、YEBISU(http://www.sapporobeer.jp/yebisu/)
後援:沖縄県 平成30年度 沖縄観光コンテンツ支援事業
三重県四日市市生まれ。1991年、志摩観光ホテルに入社。その後、23歳の若さで ホテル志摩スペイン村のフランス料理「アルカサル」シェフに抜擢された。2014年には、同ホテルで初めての女性総料理長に就任。
2016年に、「G7 伊勢志摩サミット」のディナーを担当し、各国首脳から 称賛を受けた。翌年、第8回農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」のブロンズ賞を、女性として初めて受賞。今、最も世界から注目を集めている女性シェフである。
神奈川県葉山生まれ。ファッションやカルチャーやグルメ、旅やホテルなどラグジュアリー・ライフをテーマに、雑誌や新聞、TVにて活躍中。2007年に、フランス・シャンパーニュ騎士団のシュバリエ(騎士爵位)の称号を授勲。2010年には、スペインよりカヴァ騎士の称号も授勲。(カヴァはスペインのスパークリングワインの呼称) 2013年からは、世界のレストランの人気ランキングを決める「世界ベストレストラン50」の日本評議委員長も務める。剣道教士7段。大日本茶道学会茶道教授。主な著書に『名店レシピの巡礼修業』(世界文化社)がある。
http://www.dandy-nakamura.com/
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手仕事に勝る技術はない、を町工場で体感。[燕三条 工場の祭典/新潟県三条市 燕市全域 及び周辺地域]
燕三条 工場の祭典関係者以外、立ち入りウェルカム!?な町工場。
立ち入り禁止区域というと、普通は黄色と黒の斜めストライプ模様で示されています。ですが、新潟県燕三条地域にある工場地域は、秋の4日間、なぜかピンクのカラフルなストライプカラーで彩られます。一体何が起こっているのでしょう。まるで私たちに「立ち入りOK!」と腕を広げているようです。その通り、この期間中は銅器や洋食器、刃物など100を超える町工場などが一斉に開放し、誰でもものづくりの現場を見学できる場となります。今回はそんなユニークなイベント「燕三条 工場の祭典」についてご紹介しましょう。
燕三条 工場の祭典燕三条のものづくりの転機は、和釘。
江戸時代に大規模な新田開発が行われた三条では、それに伴い農具を中心とした刃物作りが発展。江戸時代からは膨大な和釘の需要を求められ、和釘製造が盛んになりました。一方、燕では、江戸時代に仙台から鎚起銅器の製法が伝えられたことなどから、銅器など別の金属加工業も発達しました。幸いにも鉱物資源が豊富なうえ、広大な山林があり燃料となる炭も手に入れやすい環境であることから、多様な発展を遂げたといいます。
その後、三条市は刃物作り、燕市は銅器などの金属加工や洋食器の生産が盛んに。今では世界からも刃物・洋食器の名産地として知られるようになりました。
燕三条 工場の祭典「見たい」が「作りたい」に。興味の扉を早くから開いていた土地。
興味深いことに、燕三条地域は日本でも早くから「工場見学」の重要性を見出していた町です。鎚起銅器の『玉川堂』や庖丁メーカーの『タダフサ』、アウトドアグッズで有名な『スノーピーク』(現在は移転)など、全国的にもいち早く工場見学やワークショップを行い、一般にものづくりの現場を体感してもらうイベントを実施。人々がものづくりの過程を知ることで、産業に親しみを感じ、後継者の確保にもつながります。そうした背景もあって、2007年から始まった「越後三条鍛冶まつり」が2013年にリニューアルし「燕三条 工場の祭典」がスタートしました。
燕三条 工場の祭典中途半端にはしない。気鋭のバイヤー、デザインユニットとタッグを組んだ。
全体監修は、 IDÉE SHOPのバイヤーなどを経験し、現在はショップへのMDや商品コンセプトの提案を行うmethod代表の山田遊氏が担当。以前から『タダフサ』の社長である曽根忠幸氏が温めていたアイデアを形にすべく、市の職員や市長の賛同を得て、第一回開催の運びとなりました。
アートディレクションとグラフィックデザインはをクリエイティブユニット「SPREAD」に依頼。会場やTシャツなどあらゆるところで使われているビビッドなピンクのストライプのデザインは、工場見学の中で見た鮮やかな「ピンクの炎」から色を見つけ、「危険区域」を示す斜め45度のストライプ模様を掛け合わせ生まれたものだそうです。
燕三条 工場の祭典工場、耕場、購場。どれも欠けてはならないもの。
6回目となる今年の内容は、「開け、KOUBA!この秋、 燕三条の真髄を体感する」のテーマのもと、109拠点の工場を開放。 「工場(KOUBA)」93社に加え、「農業」を営む8社の「耕場(KOUBA)」、そしてKOUBAでつくられたアイテムを販売する「購場( KOUBA)」8社が参加します。普段は閉ざされたKOUBA(工場、耕場)で職人たちの手仕事を間近に見学できるほか、体験型のワークショップや見学ツアーで、KOUBAで働く人と触れ合い、ものづくりの裏側を知ることができます。
燕三条 工場の祭典平らな板から、どんなフォルムでも作り出せる。
見どころが多すぎてここでは全部お伝えできませんが、一部をご紹介しましょう。例えば1816年創業の『玉川堂』。1枚の銅板を鎚でカンカンと打ち出し、茶器や酒器、花器などを作り上げます。元は平らな銅板からこの美しい丸みを帯びた銅器が作られるとは!と誰もが目を見張る技術です。しかも期間中は、小皿製作やぐい呑み製作体験に参加可能。伝統的な「鎚起銅器」を自分の手で実際に行い、作った食器を日常で使えるなんて、他の土地ではなかなかできない体験です。
また、デンマーク王室御用達のカトラリー「カイ・ボイスン」と「ICHI」を製造する権利を持つ世界で唯一のメーカーも燕三条にあります。それは『大泉物産』。寸分の狂いもなく平らな板を丸型にプレスし、曇り一つない鏡面のように磨き上げる技術はまさに神業。こちらでも、スプーン作りなどの体験ワークショップに参加できます。
燕三条 工場の祭典ものづくりは全国とつながっている。産地から産地へ集結。
食に関するイベントも多彩。例えば東京押上にある『スパイスカフェ』の伊藤一城シェフが監修する『三条スパイス研究所』は「暮らしの調合」の考えのもと、燕三条ならではの独自のスパイス料理を提供したり、果樹生産・加工・販売を通じて新しい農業を創出する『三条果樹専門家集団』は期間中に三条果樹専門家集団ミステリーツアーを行ったり……と、「耕場」も「工場」と同じように職人の信念と技術がもたらす「ものづくり」の底力を見せてくれます。
他にも関連イベント「産地の祭典」では、情報や交通の拠点となる案内所「三条ものづくり会場」に全国各地それぞれの産地から逸品が集まり、販売やトーク、ワークショップを開催。それぞれの産地ではどのような技術が磨かれ、どのような産品が生み出されているのかを体感することができます。
普段使っている「モノ」がどのように作られ、また実際に自分でも製作の難しさや楽しさに触れることができる祭典。この秋、ピンクのストライプが迎え入れてくれる工場で、ジャパンクオリティの技と美を実体験してみませんか?
開催期間:2018年10月4日(木)〜10月7日(日)
開催場所:新潟県三条市・燕市全域、及び周辺地域
https://kouba-fes.jp
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眩く色づく草木に清らかな水の調べ。記憶に残る水辺の紅葉。錦秋のランドスケープ。
OVERVIEW
春の桜と並び、世界的に有名な日本の景色といえば、秋の紅葉ではないでしょうか。紅色に橙色、黄金色と、艶やかに記憶に残る風景は、和歌や俳諧、日本画や茶の湯といった文化芸術をはじめ、古くは神話や伝説の中でも妖艶な女神や鬼として表現されるなど、その美しさが伝えられてきました。
主に10月から12月にかけて北海道から南下する紅葉前線は、日本列島を鮮やかな色彩で染めながら、各地に秋の訪れを告げてゆきます。
日本語では紅葉の季節を「錦秋」と表しますが、その彩りはまさに錦のごとし。そして眩く色づく紅葉のそばには、日本ならではの豊かで多様な水辺が見られることも少なくありません。
横山大観や川合玉堂、菱田春草といった日本画壇の巨匠たちや、俳人の正岡子規、文豪の夏目漱石らもこぞって作品の題材にした、水辺と紅葉のある風景。滝に湖、池、沼、川、沢……と、清冽(せいれつ)な水辺がもたらす澄んだ空気と音に、紅葉が共演しつくり上げる景色は、この国が誇るべきランドスケープです。
日本の秋の愉しみを再発見できる、13ヵ所の水辺の紅葉を、ぜひご覧ください。
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全国屈指の花火師が競う。[土浦全国花火競技大会/茨城県土浦市]
土浦全国花火競技大会50社を超える全国の煙火業者がその腕を競う。
2018年で87回目の開催となる、歴史のある『土浦全国花火競技大会』は、戦時中の航空隊殉職者の慰霊と関東大震災からの復興を原動力として霞ケ浦湖畔で始まった花火大会が起源となっています。何度か場所を変えながら、現在では桜川河畔で開催されています。秋に開催している理由として、実りの秋を祝い農民の勤労を慰めるという点が挙げられます。『土浦全国花火競技大会』は全国屈指の花火競技大会で、参加する煙火業者は50社強にもなります。至高の技を凝らした各社自慢の花火を次々と惜しげもなく披露してくれるので、一度は観覧して頂きたい見応え十分の花火大会です。
土浦全国花火競技大会格好良さに震える花火師登場。
大会序盤で大いに盛り上がるのが花火師(煙火業者)登場です。競技に参加する煙火業者の皆さんが自社の法被(はっぴ)に身を包み、有料観覧席前に設えられた舞台に登場してスポットライトを浴びます。それは身震いするような格好良さです。私の個人的な考えではありますが、全国各地の花火大会で花火師さんの紹介をしてもらえたら嬉しいです。ライヴであればアーティストさん、舞台や映画であれば監督さんや俳優さんはごく当たり前に紹介されています。絵画であれば画家、音楽であれば作曲家など、芸術の世界ではその作者を紹介することも一般的に行われています。
花火は夜空に打ち上げる芸術作品です。ならば各地の花火大会でも花火師登場とまではいかなくとも、プログラムや会場アナウンスでごくごく普通に煙火業者さんの紹介が行われるようになれば煙火業者さんたちの励みにもなるだろうと感じています。私の思いが通じたのか、近年では煙火業者さんを紹介する花火大会も徐々に増えてきており嬉しく思います。
土浦全国花火競技大会内閣総理大臣賞を目指して。
『土浦全国花火競技大会』の競技は10号玉(尺玉)の部、創造花火の部、スターマインの部に分かれて行われ、これら3部門の優勝者の中から最も優秀と評価された煙火業者には内閣総理大臣賞が授与されます。競技開始前にはレクチャー花火が上がり、花火の種類や良し悪しなど、実際に花火を打ち上げながら解説してくれます。このコーナーで花火の見方を学び、競技花火を各々採点しながら見るのも楽しいでしょう。
更に競技花火の合間に行われる余興花火も見所のひとつです。中でも中盤で打ち上げられる大会提供花火は見逃せません。「土浦花火づくし」と名づけられたワイドスターマインは会場全体を大胆に使った豪華な花火として知られています。
私事ですが約25年前、花火写真家として初めてカメラ雑誌で特集記事を組んで頂いたことがありました。実際の花火大会での撮影風景を取材したいとのご要望で取材を受けたのが『土浦全国花火競技大会』の会場だったのです。非常に緊張しながらもようやくプロフェッショナルとして認められたことへの嬉しさでいっぱいでした。その時の雑誌は今も大切に保管しています。時折眺めることで若き日の自分に立ち返って初心を思い出し、また新たな作品に向けて気持ちを奮い立たせています。私にとって『土浦全国花火競技大会』はいつまでも思い出に残る大切な花火大会なのです。
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。
日時:2018年10月6日(土)
※雨天時:状況に応じて翌日・10月7日・8日・13日・14日のいずれかに延期(予定)
場所:茨城県土浦市佐野子 桜川河畔 学園大橋付近 MAP
http://www.tsuchiura-hanabi.jp/
1963年神奈川県横浜市生まれ。写真の技術を独学で学び30歳で写真家として独立。打ち上げ花火を独自の手法で撮り続けている。写真展、イベント、雑誌、メディアでの発表を続け、近年では花火の解説や講演会の依頼、写真教室での指導が増えている。
ムック本「超 花火撮影術」 電子書籍でも発売中。
http://www.astroarts.co.jp/kachoufugetsu-fun/products/hanabi/index-j.shtml
DVD「デジタルカメラ 花火撮影術」 Amazonにて発売中。
https://goo.gl/1rNY56
書籍「眺望絶佳の打ち上げ花火」発売中。
http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=13751
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青森に眠っていた資源を世界に通じる木工ブランドに。[BUNACO/青森県弘前市]
ブナコ価値ある「橅」をハイセンスなプロダクトに転換。
本州の最北端に位置する青森県。そこには日本一の資源量を誇る広大なブナの森が広がっており、豊かな水や生命を育んできました。
しかし、ブナという言葉に「分の無い木」という意味の“橅”という字が当てられたように、かつてはその価値も、環境への貢献度もひどく軽視されていました。そんな不遇の木であるブナに光を当て、世界に通用するプロダクトに生まれ変わらせたのが『BUNACO(ブナコ)』です。
独自の木工技術と青森の宝を融合させた、他にはないブランド。その誕生のきっかけと、『BUNACO』ならではのオリジナリティを追いました。(後編はコチラ)
ブナコ優れた個性と難しい特性を併せ持つブナを、独自に開発した技術で加工。
先述のように、青森県のブナはその資源量と価値に対して活用がほとんど進んでいませんでした。建材にも工業用材にも、工芸の原料としても全く使われていなかったのです。 その理由は、“森のダム”と呼ばれるほどに水分を多く溜め込む性質。豊富な水分が加工する際に歪みの元となったり、寸法を狂わせたりして、適切に加工しにくかったのです。
青森が誇る貴重な資源でありながら、名産のリンゴの箱や、薪などに使われるのみ――そんな現状を憂いて「ブナをなんとか有効活用できないだろうか」と考える人々が現れました。そして、その発想が『BUNACO』誕生のきっかけとなったのです。
水分が非常に多くて加工しにくい一方で、よくしなり、粘り強い性質も併せ持つブナ。その良さを活かそうと、1956年から青森工業試験場(現在の県工業総合研究センター)で技術開発が進められました。そしてようやく実現した製法で、『BUNACO』が生み出されたのです。
ブナコかつてない驚きの製法! 原料の浪費も抑えてエコを実現。
『BUNACO』の原料となるブナの木の加工は、以下のステップで行われます。
まずは大根を“桂むき”にする要領でスライスして、水分を飛ばして乾燥させます。次に、スライスした板を細長いテープ状にカット。それをバームクーヘンのように巻きつけながら、手作業で押し出して成形していきます。こうすることで、歪みも寸法の狂いも起きずに美しいフォルムの器やケースに仕上げられるのです。
さらに、一般的な原木から削り出す製法と比べると、約1/10の材料で無駄なく作ることができます。豊かなブナの資源をエコに生かせる、画期的な技術が誕生しました。
ブナコようやく活用できた天然素材で暮らしに潤いを。
こうして開発された革新的な製法で、青森のブナ資源を生かした付加価値の高いプロダクトが実現。1956年のプロジェクト発足以来、原料も製法もそのまま守り伝えていますが、当初はテーブルウエアのみでスタートした『BUNACO』ブランドは、いまや照明・インテリア・音響機器といった多様なジャンルに展開しています。
“ブナコ株式会社”の社長である倉田昌直氏の口癖は、「出来ないことはない」。このポリシーと決意が、新たな挑戦とマーケットを生み出し続けて、『BUNACO』を進化させ続けているのです。
現在『BUNACO』は、一流ホテルや飲食店のテーブルウェア・照明・インテリア等に数多く採用。さらに海外のショップや見本市にも継続的に出展しており、高い評価を得ています。
ブナコ『BUNACO』が目指すもの、『BUNACO』がもたらしてくれるもの。
現在、ブナコ株式会社のテーマは、「居心地のいい空間を創って頂きたい」「ご自分のライフスタイルを楽しんで頂きたい」だそうです。人々に癒しをもたらしてくれる、ブナの手触りやぬくもり。それらを生かした付加価値の高いプロダクトを開発し、暮らしに潤いを生み出すことを目指しています。
明かりや音楽といった、暮らしを豊かにしてくれるエッセンス。それらを融合させた「光と音の空間創造」をテーマとして、現在は照明とスピーカーを用いた空間の提案も行っています。
次回の後編では、そんな『BUNACO』が提案する極上のプロダクトと、それらによってもたらされる暮らしの喜びをご紹介します。(後編はコチラ)
住所:青森県弘前市大字豊原1丁目5-4 MAP
電話:0172-34-8715
営業時間:8:30〜17:30
休日:土・日・祝祭日
http://www.bunaco.co.jp/
住所:青森県中津軽郡西目屋村大字田代字稲元196 MAP
電話:0172-88-6730
製作体験:午前の部10:00/午後の部14:00
工場見学:9:00~16:00
ミニショップ:9:00~16:00
休日:工場カレンダーで確認をお願いします。
ブナコカフェ 月~土 10:00~17:30
日 10:00~17:00
休日:不定休
詳しくはブナコカフェインスタグラムでご確認をお願いします。
https://www.instagram.com/bunacocafe/
秋といえば・・
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日常にありふれたコンビニを、プレシャスなものへと昇華させる。カルティエが仕掛ける期間限定コンビニエンスストア「カルチエ」。[カルチエ/東京都港区]
カルチエそのテーマは“when the oridinary becomes precious”。
1971年、“1本の釘”から着想を得て生まれたブレスレット“ジュスト アンクル”。その新作の登場に合わせ、2018年9月、東京・表参道に、カルティエ手掛ける期間限定(9/30まで開催中)のコンビニエンスストア「カルチエ」がオープンしました。
そのテーマは“when the oridinary becomes precious”。
▶カルチエの特設サイトはこちら
日常にありふれた1本の釘をプレシャスなジュエリーへと昇華させたカルティエが、コンビニエンスストアを特別なものへと仕立てます。
コンビニエンスストアの商品ラインナップの中でも特に重要となるフード部門を、ONESTORYがサポート。今回はその中でも特におすすめな3つの食品をご紹介します。
カルチエこの機会に初めて世に出る「TAKAZAWA」のキャビアアイスクリーム。
コンビニのフード商品の多くを占める総菜やスナック類。それらを多く担当したのが、『DINING OUT SADO with LEXUS』でシェフを担当した高澤義明氏(赤坂『TAKAZAWA』オーナーシェフ)。そもそも『TAKAZAWA180』という高級総菜ブランドを展開しており、コロッケを始め、コンビニらしい巻物や“おにぎらず”などを、今回の為に限定オリジナルパッケージでご提供。高澤シェフが特におすすめしたいのは『キャビアアイスクリーム』。レストランで出している一品を商品として開発したもので、発売するのは『カルチエ』が初となります。
バニラアイスクリームに対してキャビアは10%ほど。甘みを抑えたバニラアイスとキャビアを合わせたいわゆるシュクレサレで、両者のうまみが引き立つ。ここにオリーブオイルを垂らすのが、高澤氏おすすめの食べ方。
カルチエ入手困難なプレミアムスイーツがコンビニで手に入る、その面白さ。
商品が並ぶ様の美しさにもこだわり、ブラックとゴールドで統一されたパッケージのカラーから、ポーションの大きさなども計算しつくされているという店内で、さらなる高い美意識でひときわ目を引くのは、代々木の「フルール・ド・エテ」の庄司夏子氏が手掛けるマンゴタルトかもしれません。
『フルール・ド・エテ』のマンゴータルトは、普段から手に入らないケーキとして知られており、百貨店での予約販売ではわざわざ地方から買いに来たファンもいるほど。普段手が届かないケーキがコンビニに、カップケーキのように置いてあったら……それこそこの店のテーマと合致するものになります。
通常、店で販売しているのは国産マンゴーで作った9輪のバラを、シックな黒いボックスにあしらったものですが、今回はこの「カルチエ」のためだけに特別に作られた1輪のタイプ。
“コフレ・デセール”という言葉に相応しい美しさと、とろけるようなマンゴーの柔らかさにうっとり。『フルール・ド・エテ』の商品は本来はブラックにシルバーを合わせたパッケージだが、本品はブラックにゴールドを合わせた「カルチエ」特別バージョン。
カルティエと『フルール・ド・エテ』、両方のファンを裏切りたくないという庄司氏の思いから、パッケージに至るまでブランドのこだわりが貫かれています。手に吸い付くようなマットブラックのボックスに、特注のガラスのケース、その中で咲くマンゴの薔薇のきらめきは、まるでジュエリーのようです。
カルチエ人と人をつなぐことで生まれた、ここだけのオリジナル商品。
いかにもコンビニらしい商品のひとつであるエナジーバーは、白金台『TIRPS』の元シェフ、田村浩二氏が手掛けたもの。製造業者を探すところから始まり、イチから独自に開発したスペシャルな商品です。
製造業者の“ネイチャーシング”は、トレイルランニングをする人たちの間ではよく知られる、日本生まれ、100%自然素材のエナジーバーを作っている会社です。何のつてもなく、それこそドアノックのような形で連絡して、田村氏と繋げたことでコレボレーションが実現。
今回限定のフレーバー「カカオ&ベルガモット」は砂糖不使用で、甘みはベースに使ったデーツとレーズンのみ。田村氏の最大の武器である香り――今回使用したベルガモットは、田村さんが普段からお付き合いのある農家の方にご提供いただいたそうで、八丁味噌のコクとカカオニブがつくるチョコレートのような味わいがあり、ベルガモットの柑橘系の香りとマッチ。「抹茶&ココナッツ」は、無農薬の抹茶に、ローストココナッツを合わせたもの。
日常の中にあるものをプレシャスに昇華させた『カルチエ』に是非お越しください。
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鳥取の大地のエナジーを一皿に凝縮した、究極の「卵かけご飯」。[DINING OUT TOTTORI-YAZU with LEXUS/鳥取県八頭町]
ダイニングアウト鳥取・八頭形のないテーマに、形を与えた一皿の料理。
2018年9月8日、9日に開催された『DINING OUT TOTTORI - YAZU with LEXUS』。豊かな自然と古からのパワーに満ちた鳥取県八頭町。その魅力を伝えるべく、設定されたテーマは「Energy Flow-古からの記憶を辿る-」。この形のないテーマを、鳥取出身の徳吉洋二シェフはどう受け止め、どう表現したのでしょうか? テーマを象徴する料理とともに、シェフの心の内に迫ってみましょう。
ダイニングアウト鳥取・八頭自身の好物を、コースに取り入れるという決断。
Energy Flow――。それは読んで字のごとく、大地の恵みのような作物、豊かな自然、力強い天候など、この地に満ちるエネルギーの奔流を紐解くこと。この地に生まれ、この地の水と空気で育った徳吉シェフにとって、それは自身の本質を表現するようなことだったのかもしれません。そしてこのテーマに沿って、徳吉シェフはひとつの料理を考案しました。料理名は「mantecando il risotto…」。「mantecando」とは、激しくかき混ぜることで乳化させるイタリア料理の手法。つまり、かき混ぜて乳化させるリゾットということです。いったいどのような料理なのでしょうか?
「日本人にとって根源的なエネルギーである米と、生命力のシンボルである卵。これらをシンプルな料理で表現したかった」と徳吉シェフが振り返るこのリゾット。やや乱暴に言ってしまうならば、これはイタリア風の究極の卵かけご飯です。もちろん、シンプルななかにも、徳吉シェフらしいアイデアは詰め込まれています。しかし、その前に、この“卵かけご飯”というスタイルを考えてみましょう。
そういえば、かつて徳吉シェフとともに訪れた北海道の地で、シェフが特製卵かけご飯を作ってスタッフに振る舞ってくれたことがありました。白身と黄身を分けて、熱々のごはんに白身だけをかけてフワッとするまでかき混ぜる。最後に黄身を乗せて、崩しながら味わう。「これが我が家の卵かけご飯です」そういって差し出された美しい料理に、居合わせたスタッフは皆、驚きながら舌鼓をうちました。
あるいは今回の視察に訪れた大江ノ郷自然牧場。そのランチバイキングでも、同様の卵かけご飯を作っていた徳吉シェフ。つまり、この「mantecando il risotto…」という料理の根底には、自身の大好物という柱があったのです。しかしプロフェッショナルの料理人として、イタリア料理のシェフとして、コースの一品に卵かけご飯を出すというのは大きな決断だったことでしょう。もちろん、シェフには勝算がありました。
ダイニングアウト鳥取・八頭発想の起点は視察で出合った素晴らしい卵。
シェフの勝算は、食材の質。「素晴らしい卵と出合いました。それが出発点でした」そう徳吉シェフが振り返るのは、鳥取県八頭町にある「大江ノ郷自然牧場」の天美卵。八頭町の豊かな自然のなか、平飼いでのびのびと育てられる鶏。飼料は魚粉、海藻、カキ殻などの天然原料20種と酵母で発酵させたおからや米ぬかを独自に配合。しかも朝採れを即出荷するという抜群の鮮度。「ここまでの卵はなかなかありませんよ」とシェフを驚かせた逸品です。
口にしてみれば黄身のこってりと濃厚な味わい、白身の力強さが感じられ、それでいて後味はクセがなくさっぱり。濃厚かつクセがないということは、つまり生食でこそ魅力を発揮するということ。卵かけご飯という徳吉シェフの選択にも納得です。
ちなみにこの卵を使った卵かけご飯は、2018年鳥取空港にオープンした「大江ノ郷自然牧場 -HANARE-」で味わうこともできます。鳥取に来る際はぜひ。
ダイニングアウト鳥取・八頭米の味を支えるのは、土の力と生産者の思い。
さて、素晴らしい卵が見つかりましたがこれで終わりではありません。卵かけご飯のもうひとつの主役、“ご飯”もまた妥協を許さぬポイントです。
最高の卵に合う、最高の米を探す徳吉シェフが見つけたのは、鳥取県八頭町「田中農場」コシヒカリ。甘みがあり、艶があり、風味豊か。濃厚な味わいの“天美卵”と合わせても、かすむことのない存在感を持っています。もちろんこれは、手間暇を惜しまず育てた労力の賜物。
徳吉シェフが「田中農場」を訪れてまず驚いていたのは、その整備の行き届いた水田。農薬を使わず草取りは手作業。水田は土の条件を整えるため、白ネギと米をローテーションで植えるといいます。「肥料の力ではなく、土の力で育てる」という米。「自然本来の力で、健全に育った作物は、やっぱりおいしいですよ」と同農場の田中正保会長が胸を張る米は、大地の力を凝縮したような力強い味わいも納得です。
「畑を見ただけで、素晴らしい作物ができることが想像できます。しっかりと条件づくりをすれば、おいしいものができあがる。これはレストランも同じです」と徳吉シェフ。だからこの見事に手入れされた畑のように、徳吉シェフは妥協なく食材を探し歩き、最高の逸品を選ぶのです。
ダイニングアウト鳥取・八頭徳吉シェフの“らしさ”が詰まったカルボナーラ風卵かけご飯。
さあ、主役の食材は揃いました。ここからは徳吉シェフのアイデアと技が味を決定します。「田中農場」のコシヒカリは、鳥取県の名門・岩井窯で専用に仕立てた土鍋を使って炊き上げました。そこに「大江ノ郷自然牧場」の親鳥で取ったブロードを染み込ませてから、まず“天美卵”の白身を混ぜて乳化。この作業を客席の前で行った演出もまた、「mantecando=混ぜる」の大切な要素です。
さらにリゾットの下には、こちらも大地のパワーを象徴する野生のキノコのソテーと、豚頬肉の塩漬け・グアンチャーレを潜ませました。そして仕上げにはイタリアから取り寄せたパルミジャーノ。スタイルは卵かけご飯でありながら、構成要素はカルボナーラ。おいしさと同時に驚きがあり、少しの遊び心がある。これぞ徳吉シェフの真骨頂です。
食べてみると、その力強いおいしさに圧倒されました。明確な存在感を放つ卵の黄身と、それに負けない米の甘み。白身はふわっとした独特の食感を生み、グアンチャーレの塩気とキノコの風味が味の輪郭を際立て、チーズの香りが全体をまとめる。それぞれの食材が主張しつつ、しかしすべてに一体感がある。この圧倒的な完成度は、まさに究極の卵かけご飯です。
徳吉シェフの記憶にある“家庭の味”をベースに、大地の力を凝縮した食材が織りなした「mantecando il risotto…」。まさに「Energy Flow」のテーマを象徴し、ゲストに鳥取の“エナジー”を伝える最高の逸品となりました。
『Ristorante TOKUYOSHI』オーナーシェフ。鳥取県出身。2005年、イタリアの名店『オステリア・フランチェスカーナ』でスーシェフを務め、同店のミシュラン二ツ星、更には三ツ星獲得に大きく貢献し、NYで開催された『THE WORLD'S 50 BEST RESTAURANTS』では世界第1位を獲得。 2015年に独立し、ミラノで『Ristorante TOKUYOSHI』を開業。オープンからわずか10ヵ月で日本人初のイタリアのミシュラン一ツ星を獲得し、今、最も注目されているシェフのひとりである。
Ristorante TOKUYOSHI
http://www.ristorantetokuyoshi.com
鳥取の大地のエナジーを一皿に凝縮した、究極の「卵かけご飯」。[DINING OUT TOTTORI-YAZU with LEXUS/鳥取県八頭町]
ダイニングアウト鳥取・八頭形のないテーマに、形を与えた一皿の料理。
2018年9月8日、9日に開催された『DINING OUT TOTTORI - YAZU with LEXUS』。豊かな自然と古からのパワーに満ちた鳥取県八頭町。その魅力を伝えるべく、設定されたテーマは「Energy Flow-古からの記憶を辿る-」。この形のないテーマを、鳥取出身の徳吉洋二シェフはどう受け止め、どう表現したのでしょうか? テーマを象徴する料理とともに、シェフの心の内に迫ってみましょう。
ダイニングアウト鳥取・八頭自身の好物を、コースに取り入れるという決断。
Energy Flow――。それは読んで字のごとく、大地の恵みのような作物、豊かな自然、力強い天候など、この地に満ちるエネルギーの奔流を紐解くこと。この地に生まれ、この地の水と空気で育った徳吉シェフにとって、それは自身の本質を表現するようなことだったのかもしれません。そしてこのテーマに沿って、徳吉シェフはひとつの料理を考案しました。料理名は「mantecando il risotto…」。「mantecando」とは、激しくかき混ぜることで乳化させるイタリア料理の手法。つまり、かき混ぜて乳化させるリゾットということです。いったいどのような料理なのでしょうか?
「日本人にとって根源的なエネルギーである米と、生命力のシンボルである卵。これらをシンプルな料理で表現したかった」と徳吉シェフが振り返るこのリゾット。やや乱暴に言ってしまうならば、これはイタリア風の究極の卵かけご飯です。もちろん、シンプルななかにも、徳吉シェフらしいアイデアは詰め込まれています。しかし、その前に、この“卵かけご飯”というスタイルを考えてみましょう。
そういえば、かつて徳吉シェフとともに訪れた北海道の地で、シェフが特製卵かけご飯を作ってスタッフに振る舞ってくれたことがありました。白身と黄身を分けて、熱々のごはんに白身だけをかけてフワッとするまでかき混ぜる。最後に黄身を乗せて、崩しながら味わう。「これが我が家の卵かけご飯です」そういって差し出された美しい料理に、居合わせたスタッフは皆、驚きながら舌鼓をうちました。
あるいは今回の視察に訪れた大江ノ郷自然牧場。そのランチバイキングでも、同様の卵かけご飯を作っていた徳吉シェフ。つまり、この「mantecando il risotto…」という料理の根底には、自身の大好物という柱があったのです。しかしプロフェッショナルの料理人として、イタリア料理のシェフとして、コースの一品に卵かけご飯を出すというのは大きな決断だったことでしょう。もちろん、シェフには勝算がありました。
ダイニングアウト鳥取・八頭発想の起点は視察で出合った素晴らしい卵。
シェフの勝算は、食材の質。「素晴らしい卵と出合いました。それが出発点でした」そう徳吉シェフが振り返るのは、鳥取県八頭町にある「大江ノ郷自然牧場」の天美卵。八頭町の豊かな自然のなか、平飼いでのびのびと育てられる鶏。飼料は魚粉、海藻、カキ殻などの天然原料20種と酵母で発酵させたおからや米ぬかを独自に配合。しかも朝採れを即出荷するという抜群の鮮度。「ここまでの卵はなかなかありませんよ」とシェフを驚かせた逸品です。
口にしてみれば黄身のこってりと濃厚な味わい、白身の力強さが感じられ、それでいて後味はクセがなくさっぱり。濃厚かつクセがないということは、つまり生食でこそ魅力を発揮するということ。卵かけご飯という徳吉シェフの選択にも納得です。
ちなみにこの卵を使った卵かけご飯は、2018年鳥取空港にオープンした「大江ノ郷自然牧場 -HANARE-」で味わうこともできます。鳥取に来る際はぜひ。
ダイニングアウト鳥取・八頭米の味を支えるのは、土の力と生産者の思い。
さて、素晴らしい卵が見つかりましたがこれで終わりではありません。卵かけご飯のもうひとつの主役、“ご飯”もまた妥協を許さぬポイントです。
最高の卵に合う、最高の米を探す徳吉シェフが見つけたのは、鳥取県八頭町「田中農場」コシヒカリ。甘みがあり、艶があり、風味豊か。濃厚な味わいの“天美卵”と合わせても、かすむことのない存在感を持っています。もちろんこれは、手間暇を惜しまず育てた労力の賜物。
徳吉シェフが「田中農場」を訪れてまず驚いていたのは、その整備の行き届いた水田。農薬を使わず草取りは手作業。水田は土の条件を整えるため、白ネギと米をローテーションで植えるといいます。「肥料の力ではなく、土の力で育てる」という米。「自然本来の力で、健全に育った作物は、やっぱりおいしいですよ」と同農場の田中正保会長が胸を張る米は、大地の力を凝縮したような力強い味わいも納得です。
「畑を見ただけで、素晴らしい作物ができることが想像できます。しっかりと条件づくりをすれば、おいしいものができあがる。これはレストランも同じです」と徳吉シェフ。だからこの見事に手入れされた畑のように、徳吉シェフは妥協なく食材を探し歩き、最高の逸品を選ぶのです。
ダイニングアウト鳥取・八頭徳吉シェフの“らしさ”が詰まったカルボナーラ風卵かけご飯。
さあ、主役の食材は揃いました。ここからは徳吉シェフのアイデアと技が味を決定します。「田中農場」のコシヒカリは、鳥取県の名門・岩井窯で専用に仕立てた土鍋を使って炊き上げました。そこに「大江ノ郷自然牧場」の親鳥で取ったブロードを染み込ませてから、まず“天美卵”の白身を混ぜて乳化。この作業を客席の前で行った演出もまた、「mantecando=混ぜる」の大切な要素です。
さらにリゾットの下には、こちらも大地のパワーを象徴する野生のキノコのソテーと、豚頬肉の塩漬け・グアンチャーレを潜ませました。そして仕上げにはイタリアから取り寄せたパルミジャーノ。スタイルは卵かけご飯でありながら、構成要素はカルボナーラ。おいしさと同時に驚きがあり、少しの遊び心がある。これぞ徳吉シェフの真骨頂です。
食べてみると、その力強いおいしさに圧倒されました。明確な存在感を放つ卵の黄身と、それに負けない米の甘み。白身はふわっとした独特の食感を生み、グアンチャーレの塩気とキノコの風味が味の輪郭を際立て、チーズの香りが全体をまとめる。それぞれの食材が主張しつつ、しかしすべてに一体感がある。この圧倒的な完成度は、まさに究極の卵かけご飯です。
徳吉シェフの記憶にある“家庭の味”をベースに、大地の力を凝縮した食材が織りなした「mantecando il risotto…」。まさに「Energy Flow」のテーマを象徴し、ゲストに鳥取の“エナジー”を伝える最高の逸品となりました。
『Ristorante TOKUYOSHI』オーナーシェフ。鳥取県出身。2005年、イタリアの名店『オステリア・フランチェスカーナ』でスーシェフを務め、同店のミシュラン二ツ星、更には三ツ星獲得に大きく貢献し、NYで開催された『THE WORLD'S 50 BEST RESTAURANTS』では世界第1位を獲得。 2015年に独立し、ミラノで『Ristorante TOKUYOSHI』を開業。オープンからわずか10ヵ月で日本人初のイタリアのミシュラン一ツ星を獲得し、今、最も注目されているシェフのひとりである。
Ristorante TOKUYOSHI
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ヘビーネルチェックワークシャツ【メンズ館】
こんにちは![]()
暑くなく
寒くない
過ごしやすい気候ですね~~![]()
![]()
![]()
この時期ぴったりの商品が入荷しましたので
ご紹介させて頂きます![]()
![]()
THE STRIKE GOLD
SGS020 ヘビーネルチェックワークシャツ
\18,360(税込)
この時期チェックシャツが無性に着たくなりますよね![]()
![]()
カラーは2色です
アイボリー![]()
ブルー![]()
着込み身体に馴染むことで
ヴィンテージフランネルシャツの風合いを醸し出します![]()
ワークシャツですが、ショート丈ですっきりとしたシルエットに![]()
![]()
私は個人的にブルーが好きです
(聞いてないw)
表起毛にした厚手のネルチェック生地を裏使いにして仕立てるので
暖かいこと間違いなし![]()
この秋冬にぴったりなので
是非倉敷にお越しの際には立ち寄ってみてくださいね![]()
![]()
約8割のアイテムを自作するアウトドアショップが、山形の片田舎で戦う理由。[OUTDOOR SHOP DECEMBER/山形県山形市]
ディッセンバーOVERVIEW
「世界観のあるアウトドアショップだな~。このセレクトはオーナーさんのセンスの良さに違いない」。
『OUTDOOR SHOP DECEMBER』を訪れたゲストは、自然とそんな印象を抱くのではないでしょうか。山小屋を想起させる内装には、ガスランプやホウロウ製ポットなどレトロなアウトドアグッズが並び、色とりどりの帆布(はんぷ)を使用したアイテムがずらり。それらが華美に飾り立てるわけではなく、自然と店の空間に溶け込んでいるのが実に心地いい店なのです。ですがこの店は、最寄りの山形駅からでも車で20分。歩いて行くには無理がある立地でありながら、遠方からでもこの店を目指すアウトドアファンが後を絶ちません。
そう、この店は独自のスタイルである種の地位を確立しているのです。
理由は店を訪れるとわかります。店のアイテムをじっくり物色していると、自然と店員さんとの間に会話が生まれてきます。なにせ人通りもまばらなこの立地、お客さんで混み合うということはまれなのです(失敬!)。アイテムを眺めているとふとあることに気が付くのです。アウトドア好きやスポーツギアに詳しい人でも、この店に並ぶアイテムの数々は、見たことがないという人がほとんどなのです。知っていても、知らなくて訪れても、アイテムについて聞きたくなる、『OUTDOOR SHOP DECEMBER』ではついついそんな衝動にかられてしまうのです。
聞けば店に並ぶアイテムの約8割は自作。それらはデザインから縫製や製作まで全てを自社で行っているのです。山形で生み出されるグッズを、山形で売る。今回はそんなアウトドアグッズに情熱を傾けたお店のお話です。
住所:〒990-2332 山形県山形市飯田2-2-2 MAP
電話:023-623-9671
http://december.shop-pro.jp/
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日本のどこにも似ていない会津。その歴史と魅力を深く感じる。[福島県南会津郡]
アレックス・カー
古民家のオーソリティーとして知られるアレックス・カー氏が、隠れた茅葺き民家を求め冬から初夏にかけて、数度にわたって南会津を訪問。「どの季節に訪れてもそれぞれに違った魅力がありますね」と語ります。自然・歴史・食文化……。国内に限らず旅をすれば、どこででもその土地らしい観光資源としての魅力に出会えるもの。日本を拠点とし、世界を旅して回るアレックス氏の目に映った、南会津の持つポテンシャルについて語って頂きました。
アレックス・カー人知れず茅葺き民家が点在する、南会津。
一連の旅で改めて感じたのは、東北には広く知られていない魅力がまだまだあるということです。ひとえに東北人の気質というのもあるのでしょうが、「自ら自信を持って伝える」ということに長けていないのかもしれません。茅葺古民家の宿場がそのまま残された『大内宿』は知識としては押さえていて、一度訪れたいと思っていたので感動しました。残すべきものを残しつつ観光地としても整っていますし、茅葺伝習施設をご案内頂いた「こめや」の吉村氏をはじめとした皆さんの、古民家継承も見えない所で大変な努力をされていることが伝わってきました。
今回とにかく驚いたのは、会津各地にトタンは被せられていても茅葺き屋根の民家そのものがたくさん残っているということです。家1戸の規模は関西より大きくて、曲家も雪国特有のもので珍しいのです。古民家の集積地として知られた『大内宿』だけでなく、『前沢集落』や『水引集落』など、あまり知られていないけれども見応えのある茅葺き屋根集落も少なくなく、旧本陣を中心にした『糸沢集落』の佇まいも個人的に好きになりました。
アレックス・カー古民家を更に美しく見せる広葉樹の山々も魅力のひとつ。
また、会津は周辺の山々が漆器の原材料である「木地」の供給地であるためか、暮らしの場に近い里山から奥山にいたるまで広葉樹林が多く、国内のどこと比べても常緑樹の杉が比較的少ないことが風景として優れていると感じました。春の萌えから樹種によって濃淡の違う夏の緑、そして秋の紅葉の美しさは言うまでもないでしょう。山肌に積もった雪の白が引き立てる、冬の落葉の枝ぶりも見逃してはなりません。その山々を背景とした民家集落が、広い範囲に点在しているのが魅力なのです。
特に『前沢集落』は手前を川が流れ、田畑が広がった先に曲家の家々が点在しています。日本の田園風景が山裾に小ぢんまりとしており、まるで桃源郷のようです。整然と並ぶ『大内宿』とは違う魅力があるので、合わせて訪れてほしい場所。これから人口減少が進み、ますます保存への課題は増えていくばかりですが、持ち主が年2、3回様子を見に来る「半空き家」の活用が増えていくといいですね。
アレックス・カー住んでいるからこそ伝えられる「茅葺民家」の魅力。
茅葺きの民家の魅力は、古民家全体にいえることですが、太い柱や梁、煤竹、土壁など自然素材を使っていること。特に煤で真っ黒になった梁の荘厳さは神秘的ですらあります。家全体を風が吹き抜けるオープンさも現代の住宅にはない魅力です。実際に暮らしているからこそわかることですが、茅は自然の省エネルギーシステムとして優れており、冬は断熱効果が高く、夏は積み重なった茅の間の水分が太陽光で蒸発することで気化して涼しくなります。何より人の心に与える温かみは抜群でしょう。
日本での茅葺民家は「近世のお百姓さんの家」という印象が強いのかもしれませんが、イギリスでいえばコッツウォルズにあるような草葺屋根の住宅は、銀行家などサラリーマンが「住みたい」と思って転居してくる、憧れの住まいなのです。
また、伝統的で扱いにくい建物と思われていることも多いのですが、デンマークやオランダの建築家は、ガラスや鉄骨と組み合わせるなどの新しい発想で、草葺屋根に挑戦しています。葦や茅は厚みを持たせて積み重ねるとまるで彫刻するように造形できる自由さが魅力なのです。実際の建築例も面白い形の屋根が多いですね。もちろん、一から造るのではなくて今あるものに手を加えていくことも大切です。
アレックス・カー観光の流れはこれからもっと変わる。
今の日本の観光は「道の駅」など、完成した施設に遊びに行くのがメインですが、前編にもあったように「何もない所へ行きたい」というアドベンチャー魂により「本物の素晴らしさに触れること」へと移っていくでしょう。むしろ海外からの観光客の方が先に、地方へと広がりつつあるのです。日本も「モノ消費からコト消費」へとシフトしていますが、その「本物」を、胸を張ってきちんと説明できることも、地域の課題のひとつになっていきます。
これまで私が訪れたアドベンチャー魂をかきたてる魅力溢れる場所については、色々なメディアで随時発信しています。今後南会津についても書いていきたいと考えています。2年後には『ニッポン巡礼』という本を上梓する予定でいます。それまでにもっと、南会津を巡り新たな発見ができれば幸いです。
住所:〒967-0306 福島県 南会津郡南会津町 前沢 MAP
http://www.tateiwa-tic.jp/maezawa/
住所:〒967-0333 福島県南会津郡南会津町湯ノ花312 MAP
電話: 0241-78-2627
http://yunohana-fujiya.com/
住所:〒967-0521 福島県南会津郡檜枝岐村字下ノ原 MAP
http://www.oze-info.jp/spot/hinoematanobutai/
1952 年生まれ。イエール大学で日本学を専攻。東洋文化研究家、作家。現在は京都府亀岡市の矢田天満宮境内に移築された400 年前の尼寺を改修して住居とし、そこを拠点に国内を回り、昔の美しさが残る景観を観光に役立てるためのプロデュースを行っている。著書に『美しき日本の残像』(新潮社)、『犬と鬼』(講談社)など。
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2018年9月29日(土)営業時間変更のお知らせ
お客様各位
平素格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ではございますが、2018年9月29日(土)は社内研修の為、12時までの営業とさせて頂きます。お客様にはご不便をお掛け致しますが、何卒ご容赦頂けます様宜しくお願い申し上げます。
尚、その間でもWeb経由並びにメールでのご連絡はお受付致しておりますのでご活用下さい。
また、2018年10月1日(月曜日)からは平常通り営業を致します。
今後とも宜しくお願い致します
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最先端の技術を使って、次世代につなぐトマト作り。[エコファーム 21/大分県竹田市]
エコファーム21西日本有数のトマトの産地で変革を起こす。
西日本でも有数の夏秋トマトの産地として知られる、大分県竹田市荻町。標高500mの高原地帯であるこの地域は昼夜の温度差が大きく、中身の詰まった甘くジューシーなトマトが育ちます。
トマトの一大産地である荻町で、農業にITを取り入れ、働き方においても大きなイノベーションを起こしている農家がありました。それは太田修道氏が経営する『エコファーム 21』です。のどかな田園風景が広がる荻町で、ひときわ目立つハウスが太田氏のフィールドです。
エコファーム21オランダ式の最先端ハウスが地域農業を救う。
高さ5.75m、一般的なビニールハウスの約3倍となる高さを持つガラス張りのハウスは、太田氏がオランダから取り寄せたものです。九州でも数少ないオランダ式のハウスを、なぜこの小さな町で取り入れようと思ったのでしょうか。太田氏が考えていたのは、次世代へと続く農業でした。
農業高校卒業後、実家でトマト栽培を始めた太田氏。約20年間家族で農業を続けてきましたが、ある時農家の未来に危機を感じるようになったといいます。
「30代の頃に農業協同組合の理事を務めて、経営にも携わっていて。その時にこれから生産者が高齢化でどんどん減っていく現状ではまずいっち気付いてな。最近は地震とか台風も多いやんか。これからは自然災害にも強い農業形態を持たないとダメなんよ。しっかりしたハウスを作って、ひとり当たりの栽培面積を増やして。地域が潤うために、1年間確実に収穫できるような農業形態をつくらんといけん」と太田氏は話します。
そこで向かったのが、ハウス栽培の先進国・オランダ。風速55mまで耐え得るガラス張りのハウスには、最先端のシステムや設備が整えられていました。自然災害への対応がしっかりできていること、そして最先端の技術が生んだ農家の働き方にも感銘を受けた太田氏は、オランダ式を取り入れることを決意。『エコファーム21』という法人を立ち上げました。この結果、荻町で地域農業のイノベーションが起きたのです。
エコファーム21若い世代とともに歩むための働き方改革。
ハウスの中は温度・湿度の調整はもちろん、水やりも全自動。更に週に1度業者がトマトの生育状況を確認し、水分や肥料の過不足を数値化。トマトが育ちやすい環境をデータでコントロールすることで、味に差がないトマトを安定的に供給できるようになりました。
それにより大きく変わったのが働き方。『エコファーム21』では6月~9月の繁忙期を除き、完全週休2日制、勤務時間は7時半~17時半までという、まるでサラリーマンのようなスタイルを実現したのです。
「高齢化が進む中で僕たちは、先人が作り上げてくれた農業をしっかりと次世代にバトンタッチしていかんといけん。でも働く環境が良くないと続かんやろ? だからお金をかけて最新鋭の機器とハウスを持ってきた。普通のサラリーマンと同じ感覚で働ける、そんな若者が憧れるような農業形態を先陣切ってやれたらいいかな」と太田氏。
10年後、20年後の地域農業の未来を考えての投資は、決して安くはありません。数億円という初期費用に加え、膨大なランニングコストもかかります。しかし、それも地域の農業を次世代へとつないでいくため。その思いに呼応するように若い社員が集まり、収穫量と収入は格段に増加。10年間で初期投資を回収することができたのです。
エコファーム21一種入魂の販売戦略。
手に持った瞬間、ずっしりとした重みを感じる『エコファーム21』のトマト。ホルモン剤を使わず蜂の受粉によってトマトを成長させることによって、果肉がぎっしり詰まり、甘みのある仕上がりになると言います。『エコファーム21』で作っているトマトは、この大玉トマト1種類のみ。品種はあえて増やさない、ここにも太田さんのこだわりがありました。
「『エコファーム21』のトマトとして出荷して、お店や時期によって品種を変えると“この前と味が違う”ということで顧客が離れていってしまうかもしれない。だからうちの商品はこれですよと自信を持って言える商品を1種類だけ作り続けるんよ」。
現在は直接販売せず、九州内のスーパーマーケットに卸しているが、今後は自社で育てた安心・安全なトマトを消費者の元へ届けたいと、生産から販売までを自社で行おうと画策している太田氏。100アールからスタートした農場も、今や年間550tものトマトを収穫する3.4haの大規模農場へと急成長を遂げました。
エコファーム21地域のための投資で、未来へ続くトマト作りを。
地域の未来のために投資を続ける太田氏。そんな彼の次なる挑戦は6次産業への進出です。トマトを使った特産品や竹と魚粉を配合した肥料の開発など、オリジナル地域ブランドを作りたいという野望を教えてくれました。
「後に続くような農業をやってかんと面白くないやんか」。
地元の特産品を世代を超えて残していきたいという思いに突き動かされた、太田氏のトマト作り。最先端の技術を取り入れた農業が今、新たな地域の未来を描き始めました。
住所:大分県竹田市荻町恵良原2108番地1 MAP
電話:0974-68-3156
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湯布院の地に溶け込んで湯布院とともに歩む。[COMICO ART MUSEUM YUFUIN/大分県由布市湯布院町]
コミコアートミュージアム由布院「ムラ」である湯布院との共存を目指して。
豊かに湧き出る温泉と、「豊後富士」とも呼ばれる由布岳を望む美しい景観。そして、先進的な地域おこしのお手本の地としても知られるのが、大分県の湯布院です。
「一度は訪れてみたい!」と憧れる人の多い温泉地ですが、そこに2017年10月22日、今までにない斬新なスタイルの美術館がオープンしました。
その名は『COMICO ART MUSEUM YUFUIN』。運営するNHN JAPANが、文化芸術における社会貢献の一環として建設しました。“COMICO”はNHN JAPANのグループ企業NHN comicoが提供するオリジナルのコミックやノベルが楽しめるスマートフォンアプリケーションです。
隈研吾(くま・けんご)氏の設計による建物は、由布院の景観に溶け込みながらも個性と格式を漂わせています。更に美術館の鑑賞スタイルに一石を投じる「ガイド式のツアー制」を採用し、独自の路線を追求しています。(後編はコチラ)
コミコアートミュージアム由布院サブカルチャー企業の枠を超えて社会貢献を目指す。
『COMICO ART MUSEUM YUFUIN』の建築のコンセプトは、「自然素材と現代的素材の共存」です。湯布院の街や風景との調和を図りながらも、確かな個性を漂わせています。
加えて、運営者のNHN JAPANが韓国資本であることから、近年急増している韓国人観光客やインバウンドを重視。外国人観光客が訪れやすい地を、日本中の候補地の中から選んだそうです。
それらを踏まえた上で、地域の人々と連携しながら湯布院を盛り立てていく――こうしたコンセプトとポリシーをもとに、高い水準の文化芸術を提供しながら社会貢献を目指しています。
コミコアートミュージアム由布院湯布院と周囲の自然との調和を第一に、一流の建築家に依頼。
『COMICO ART MUSEUM YUFUIN』の設計を手がけたのは、東京大学の教授で新国立競技場やフランス・パリのエントレポット マクドナルドなどの建築で知られる隈氏です。同館の「湯布院の風土と景観に合った建物にしたい」という依頼に沿って、「自然と調和する建築」をテーマに取り組みました。
派手さや自己主張の強さはないものの、確かな個性と存在感を実現。様々な「個」の調和によって成り立っている湯布院の街並みに溶け込みながらも、自身のコンセプトとポリシーを訴えています。
その象徴ともいえるのが、遠くからは漆黒に見える焼杉の外壁。湯布院や周囲の景色をくっきり浮かび上がらせて、その価値を引き立てています。それでいて、近寄って見れば確かな木の温もりや風情を内包。分節された小さな屋根の連なりは、小さな家々が集まって成り立つ湯布院の景観と調和して、一体化しながら個性を漂わせています。
コミコアートミュージアム由布院中からの眺めも格別! 湯布院の美を再発見。
また、美術館の内と外に広がる風景を眺めれば、時間と空間の絶妙な均衡からなる美しさを堪能できます。
大都会のコンクリートジャングルを離れて、癒しやひらめきを得る。自然と文化の調和の中で、心身をリフレッシュさせる。そんな癒しの場としても訪れたい場所です。
こぢんまりとした静かな街でありながら、全国的にも稀有な存在感を放つ湯布院。そのコンテンツ性をも写し取った『COMICO ART MUSEUM YUFUIN』は、建物自体が十分以上に魅力的です。更に高い水準のアートを取り揃えており、その存在は、美術館という施設の在り方を新たなステージへと引き上げているといってもよいでしょう。
次回の後編では、そんな『COMICO ART MUSEUM YUFUIN』が収蔵している独自の展示物と、それらを自由な発想で鑑賞できる「ツアー制」をご紹介します。(後編はコチラ)
住所:大分県由布市湯布院町川上2995-1 MAP
電話:0977-76-8166
営業時間:9:30 ~ 17:30
ツアーご案内時間:09:40 ~ 16:00 ※所要時間 約60分
休館日:隔週月曜日
観覧料:
一般 :1,500円
学生 :1,000円 (高校・中学・小学生)
子ども:無料 (小学生未満)
※ 表示料金は全て消費税込です。
入館に関する詳しい内容はチケットガイドの入館の方法をご確認ください。
快適な観覧のため、事前予約制のツアー形式でご案内しております。
お手数ですが、お越しになる前日までに申し込みをお願いいたします。
http://camy.oita.jp
写真提供:COMICO ART MUSEUM YUFUIN
@adidasfun
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鳥取の誇りを改めて思い出す。地元ゲストを招いた『DINING OUT LOCAL DAY』の意義。[DINING OUT TOTTORI-YAZU with LEXUS/鳥取県八頭町]
ダイニングアウト鳥取・八頭本番前日に行われた、もうひとつの『DINING OUT』。
2018年9月8日、9日に開催された『DINING OUT TOTTORI - YAZU with LEXUS』に先立つ9月7日、もうひとつの『DINING OUT』が開かれました。それは食材生産者、開催地の関係者、地域のゲストを招く『DINING OUT LOCAL DAY』。そもそも今回は、鳥取出身の徳吉洋二シェフが地元・鳥取に戻って行った史上初の“凱旋ダイニングアウト”。そんな縁から地元企業の協賛が集まり、この『LOCAL DAY』の実現に至ったのです。では地元の方々は自ら住み、あるいは自ら育てた鳥取の食材を改めて味わい、何を感じたのでしょうか? 参加したゲストの言葉を紐解きながら、『LOCAL DAY』の模様をお伝えします。
ダイニングアウト鳥取・八頭同郷だからこそ伝わるシェフの思い。
朝から降り続けた雨は夕方になっても止む気配はなく、会場となった清徳寺はしっとりと雨に濡れていました。そんな会場へ『LOCAL DAY』に参加するゲストたちが三々五々到着しました。なかには食材視察でお会いした生産者や協賛社の方々、会場となった清徳寺のご住職、徳吉シェフのご家族の姿もあります。どの顔にも、足元のぬかるみも気にかけぬ期待に満ちた表情が浮かんでいます。
この『LOCAL DAY』は地元で生産された食材を、世界で活躍するシェフが調理して提供する『DINING OUT』本来のディナーを、地元の方々に味わって頂くイベント。「地元の方にこそ“鳥取ってすごい!”と改めて気づいて欲しい」という徳吉シェフの言葉を形にすべく、本番と同様の料理が、同様のサービスで供されます。
アペリティフのハタハタから始まり、前菜、魚、サラダと展開されるコース。鳥取県産の食材をふんだんに使い構成された美麗なる料理。ゲストは一皿ごとに驚きの声を上げ、その味わいをじっくりと堪能していました。
中盤、司会を務めた大橋直誉氏により徳吉シェフが紹介されると、会場はひときわ大きな拍手に包まれました。鳥取が誇るスターシェフ・徳吉洋二。その名を耳にしたことはあっても、その料理を味わったことがないゲストも多かったのでしょう。
「久しぶりに地元に戻ってきて、鳥取の素晴らしい食材の数々を改めて見つめました。今日はその魅力をお伝えできたかな、と思います」そう、今回の料理の根底にあるのは、徳吉シェフが抱く鳥取の食材への敬意。その熱い想いは、同じルーツを持つ地元の方々にこそ、ダイレクトに伝わったことでしょう。
ダイニングアウト鳥取・八頭驚きと感動を伝える生産者や家族の声。
「このトマトは本当にすごい!」と徳吉シェフを驚かせた『井尻農園』。その代表・井尻弘明氏は、自らのトマトを使ったサラダを味わい、少しだけ声を詰まらせました。「こんな料理ははじめて食べました。素晴らしい料理にしてもらって感激です」
対照的に満面の笑みを浮かべていたのは、米農家『田中農場』の田中正保氏。「手前味噌だけど、旨い米でしょう。このリゾットは、本来の甘みを良く引き出してくれています」
卵かけご飯風のリゾットには、平飼い飼育で上質な「天美卵」を生産する『大江ノ郷自然牧場』の小原利一郎氏も「コクがあって風味もある。全体としてまとまっているのに卵の存在感もしっかりと感じられる料理」と称賛を送りました。食材に慣れ親しんだ生産者をも驚かせる徳吉シェフの料理。そこに満ちるアイデアとリスペクトが、生産者たちの心を捉えたのでしょう。
素材感だけではなく、プレゼンテーションの面でも地元ゲストを驚かせました。たとえば宅配ピザを模した一品「Pizza delivery」を前に、三つ子である徳吉シェフの兄・淳一氏は目を細めました。「子供の頃、宅配ピザが大好きで、届くと兄弟で先を争って箱に飛びついていたんです。その頃のことを思い出しました」。弟の雄三氏も、徳吉シェフそっくりの顔を綻ばせて頷いています。
「昔から料理は好きな子だったけれど、まさかここまで立派になるとは」お母様・徳吉由美子氏は感慨深げに呟きました。今回のディナーの根底に、徳吉シェフの記憶にある郷土料理、そして幼き頃に食べた“おふくろの味”があることを思えば、その感慨もひとしおなのでしょう。
「三人には同じもの食べさせて同じように育てたけど、やっぱり違うものなんですね」お父様の徳吉公司氏は言います。聞けば昔から、長男の淳一さんは面倒見が良く、次男の洋二シェフは負けん気が強く、三男の雄三さんはおっとりしたタイプだったとか。「ひとりでイタリアに渡って、逃げ出したくなることだってあったはず。でも持ち前の負けん気でここまでやってきたんでしょうね」息子の晴れ舞台を前に、ひと口ずつ噛みしめるように味わうその姿が印象的でした。
ダイニングアウト鳥取・八頭志を同じくする協賛社との地域振興の第一歩。
明確な意義を持って開催され、「いままで以上に鳥取を誇りに思ってもらう」という確かな成果を上げた今回の『LOCAL DAY』。その開催を支えた協賛社の方々も、会場に足を運んでくれました。
鳥取市を拠点に、エネルギー事業で地元を支える『enetopia』(鳥取ガス株式会社)。代表取締役社長であり、徳吉シェフの高校の後輩でもある児嶋太一氏は「インフラ企業として鳥取を盛り上げたいというのが半分、もう半分は個人的にも応援したかった」との思いを明かしてくれました。「どれも本当においしい。鳥取にはこんなに素晴らしい食材があったんですね」と、地元の魅力を再確認していました。
「地方から都心、世界へ飛び出すシェフの姿に共感しました」とは、米子市で美容・健康関連商品の製造、販売を手がける株式会社エミネットの内田泰介氏。鳥取だけではなく日本や世界というマーケットを視野に入れる同社の未来に、世界で活躍する徳吉シェフの姿が重なる部分があったのでしょう。「骨を手で掴んで食べる料理がありましたよね。ああいった常識に囚われない発想に驚かされました」と、ディナーのプレゼンテーションにも深く感じ入る部分があった様子です。
テーブルには山陰合同銀行の取締役・杉原伸治氏の姿もありました。「驚かせるような仕掛けと地元愛が詰まった料理。きっと明日、明後日の都心から来たゲストも満足されますよね」との感想を伝えてくれました。さらに「弊社は金融機関ですから、自主的にイベントをやることはあまりありません。しかし、地元を盛り上げたいという気持ちは同じ。今日のようにお手伝いできることがあれば、積極的にやっていきたいと思います」との声を寄せてくれました。
協賛社はインフラ、メーカー、金融と業種はさまざまですが、鳥取という地域を盛り上げるという目標は皆同じ。“地域に隠された魅力を伝える”という『DINING OUT』の意義にも共感し、史上初となる『LOCAL DAY』の第一歩を共に踏み出しました。
ダイニングアウト鳥取・八頭鳥取はすごい。ゲストが共有したひとつの思い。
当日は会場に駆けつけられなかった『岸田牧場』も協賛社のひとつ。大山山麓に田中徳行社長を訪ねると、そこには従来のイメージを覆す牧場の姿がありました。「おいしい牛乳のためには、まず牛が健康であること。それには身体的な健康だけなく、ストレスなくのびのびと過ごすことも大切」と田中氏。牛が自由に動きエサを食べることができる放し飼い式牛舎、365日毎日配合を変える飼料、牛に愛情を持って接するスタッフ。牧場を構成するすべてが、牛の健康を考え抜いて作られているのです。だからこそ『岸田牧場』の牛乳は、本来のコクと甘みを湛えつつ、さっぱりとした飲み口も両立する極上の味わいとなっているのです。
徳吉シェフはこの牛乳を、その場で仕上げるリコッタチーズにしました。さっぱりとしているのにコクがある、できたてのリコッタチーズ。「当牧場でもモッツァレラの製造をはじめたところ。コクのあるウチの牛乳はチーズにするのにも最適です」と田中氏。さらにディナーでは新鮮な雲丹と長期熟成のバルサミコを合わせて供された料理に、会場からは称賛の声が続々と上がりました。きっと田中氏も満足する上質な味わいの一品でした。
終演後、徳吉シェフはマイクを握り、会場に謝意を伝えました。陽気なシェフの言葉の端々に、秘められた本心や地元への思いが垣間見えます。
「今日は家族や友人、知人にも来て頂いて少し緊張しましたが、思った通りの料理ができあがったと思います。やっぱり鳥取はすごい。まずは地元の方々にそう思ってもらうことで、これから鳥取がもっともっと賑わってくれれば。今日の『LOCAL DAY』は、そのきっかけになって欲しい」
そんな徳吉シェフの言葉は、この『LOCAL DAY』の意味を端的に語っていました。そして晴れやかな顔で口々に称賛を寄せるゲストを見るにつけ、シェフの思いは確かに伝わっていると確信できたのです。
『Ristorante TOKUYOSHI』オーナーシェフ。鳥取県出身。2005年、イタリアの名店『オステリア・フランチェスカーナ』でスーシェフを務め、同店のミシュラン二ツ星、更には三ツ星獲得に大きく貢献し、NYで開催された『THE WORLD'S 50 BEST RESTAURANTS』では世界第1位を獲得。 2015年に独立し、ミラノで『Ristorante TOKUYOSHI』を開業。オープンからわずか10ヵ月で日本人初のイタリアのミシュラン一ツ星を獲得し、今、最も注目されているシェフのひとりである。
Ristorante TOKUYOSHI
http://www.ristorantetokuyoshi.com
スクエアレザーショルダーバッグ
アイアン初のスクエア型バッグ!
- ライディング時はもちろんデイリーユースからお出かけの際にも、用途は幅広いバッグです!
- 表にはフラップボタン付きポケットを配し、さっと取り出したい物を入れられる仕様に
- 表上部には虫隠し仕様のファスナー付きポケットがあり、大きめのスマートフォンもすっぽり収納できる為、落したくない貴重品を入れられるようにしています
- 中には仕切りのみのポケットで、チケット等 の細々したものを入れられます
- メイン気室は開口部を広くとっているので、使い勝手はとても良いです
- 表のフラップとファスナー部分の間にはアイアンハートのネームをつけました
- ベルト調整部分はダブルリング仕様で容易に長さを調節できます
- またベルト下部はナスカン使用にし、背面の左右に配したDリング部分にどちらでもお好みで容易に付替えが可能です
- 重厚な作りに負けないのと、グローブをしていても使いやすいように大き目のダブルジップ仕様になっています
- 使い込む程にアジの出る牛革 で、肉厚なダイヤステッチはあえてフラップ部分に抑える大人な仕様、オールブラックのレザーに映える真鍮パーツ、まさにアイアンスペックな新商品です!!
@adidasfun
@adidasfun
@adidasfun
@adidasfun
和蔵Gジャン【レディース館】
ずっと蒸し暑い日が続いていましたが
涼しい風が吹いて過ごしやすい時期になってきましたね![]()
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ようやく秋がきたといった感じですね![]()
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さて、今回紹介しますのは
デニムストリート オリジナルブランド
和蔵のGジャンです
そう!この時期1枚持っていたら無敵のGジャンです
和蔵 G ジャン ¥19,980
サイズは S,M,L展開です![]()
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G ジャンって何とでも合いますよね~~![]()
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和蔵のGジャンはストレッチが入っているので
Gジャンのゴワゴワ感が無く
とっても着やすい!動きやすい!です![]()
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ポケットもサイドと、、、、
内側にも付いているので、
ちょっとしたものを入れるのに便利です![]()
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着ていくうちに徐々に色落ちも楽しめて
どんどん味が出てきて、長くずっと着られるものになります![]()
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秋のオシャレに是非取り入れてみてはいかがでしょうか![]()
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心に語りかける、民話の風情も色濃い茅葺き民家を訪ね歩く。[福島県南会津郡]
アレックス・カー
浅草から北を目指し鉄路の旅に出れば、いにしえの街道に沿って時を遡るような旅ができるでしょうか……。
豊かな田園地帯にぽつりと佇む、昭和の面影も濃い小さな木造駅舎をいくつも過ぎ、重畳(ちょうじょう)とした山々をくぐりいたるといつしか民話のような草屋根の家々が姿を現します。そう、ここは東北地方の南の玄関口・南会津。会津田島駅からクルマを足に、アレックス・カー氏とともに地元の「守り人」たちと出会うショートトリップに出かけてみましょう。
アレックス・カー北欧と曲家の古民家が融合する空間にて、スカンジナビア料理を頂く。
南会津町の中心部から国道を西へクルマを走らせ、険しい峠を越えた最初の集落に佇むのがスカンジナビア料理を味わえる宿『ダーラナ』。雪国独特の構造を持つ曲家の古民家を生かし、北欧のエッセンスを盛り込み改修された建物は、ヨーロッパの片田舎を訪れたかのような佇まいを見せています。
宿のオーナー・大久保清一氏は、10代でスウェーデンに渡り単身修業したスカンジナビア料理の第一人者。常連客は地元でとれる季節の食材、主にイワナや山菜、キノコ、近所の猟師が獲る新鮮なジビエなどを用いた大久保氏の料理を楽しみに訪れます。
四半世紀を重ねた古民家の宿の始まりは偶然の出会いから。レストランの新規開店を目標に、適地を求めて走り回っていた大久保氏がふと目に留め、無住の曲家に魅了されて、1年以上をかけてリノベーションしたのがこの宿です。
屋内は南会津の冬の厳しさをそのまま体感できる昔ながらの住環境です。南会津と北欧とがセッションするスペシャルな夕餉(ゆうげ)の後には、炉火を囲み自然と始まる夜長の会話のみが娯楽。時を急かす何ものも存在しない宿は、鄙(ひな)にありながらも多くの常連客を招き、愛されつつ時を刻んでいます。「こんなオーベルジュがあれば、アクセスの悪い地にも観光客は必ず足を運びます。大切なことは原状を磨き上げるセンスと魅力にあると思います」と、自身の経験からアレックス氏は語ります。
アレックス・カー再生の日を待ちわびる、南会津の古材が眠る巨大な倉庫。
『大内宿』は江戸時代の宿場の佇まいを今に残した国の重要伝統的建造物群保存地区で、江戸時代に建てられた茅葺きの家並みが旧街道沿いに整然と並ぶ、古民家ファンの聖地。建物の保全だけでなく、里山と田畑の風景、昔ながらの民俗行事も大切に守り、里人の暮らしは30軒の茅葺き民家に静かに息づいています。
「これは……すごいです」と開口一番、アレックス氏は言います。自ら改築を手がけた古民家を有するアレックス氏だけに、膨大な量の希少な太い梁や柱のストックを陶然と眺めため息を漏らします。『ダーラナ』の設計施工に携わった『大内宿』の只浦豊次氏は『三澤屋』のオーナーでもあり、一本葱でそばを食するというインパクトある提供方法を発案、それまで年間3万人だった観光客数を飛躍的に伸ばしたいわば地域の先達です。旧街道沿いに膨大な量の古材を保管しているとうかがい、その巨大な倉庫を訪ねました。
「海外の作家を案内したことがあるのですが、彼は“新幹線の通っていない所に行きたい”と。今は国内外を問わず、不便であることに価値を感じる人が増えているようです。それは古民家住まいも同じこと」との只浦氏の言葉に、アレックス氏も同意を込め、膝を打ちます。「今は不便な所にムーブメントの兆しがあります。東京などの大都会から地方へ。そこにロマンを感じるのですね」。
アレックス・カー2つの危機を乗り越え、今も息づく民俗行事の里・大内宿。
『大内宿』で、この存在なくして現在の賑わいを語れない人物はもうひとりいます。通りの中ほどで、手ずから打ったそばを提供する『こめや』の吉村徳男氏です。『大内宿』は山間に40戸160名が暮らす小集落で、通り沿いに築300年の茅葺き民家が整然と並びます。江戸時代に本陣のある宿場として発展しましたが、幕末の戊辰戦争での戦火を免れ、明治時代に入っても近代化が進まなかったことが、今の景観を残せた2つの奇跡といえます。
そして、吉村氏は茅葺き職人でもあります。40代で勤めを辞し、熱意を持って「茅手」の道へ入りました。屋根葺きはもともと集落単位で力を合わせて行うことで各家の負担を軽くするものでしたが、茅葺き屋根の減少とともに廃れ、技術も失われつつあります。ここは茅葺きの技術を守るために伝習施設を造り、若い世代に技とともに「結びつきの大切さ」を伝えている希有な地なのです。
「この地をバトンとして子孫へ渡していくのが代々の役割と考えています。近場に素材となる茅地を確保し、手ずから屋根葺きをするなど、私たちの暮らしやなりわいをきちんと見せるのも、訪れる人々の楽しみにしたい」と熱く語る吉村氏。その熱意にアレックス氏も深く共鳴したようです。「技術と材料があれば、茅葺きには新しいチャンスがいくらでもありますよ。会津にはまだ茅葺きの建物が多いので、どんどん外にも出してほしいです」と語ります。さて、かつては技術の高さから関東方面で鳴らした『会津茅手』の復活となるでしょうか。
アレックス・カーなだらかな山裾に身を寄せ合う「もうひとつの」茅葺き集落。
街道に沿って直線的に形成された近世の集落が『大内宿』であるなら、南会津町の南部にある『前沢集落』は、中世の村落スタイルを今に伝える山裾の民家群。『大内宿』と同じく人の暮らしとともにありますが、観光客で賑わう『大内宿』からここへ来ると、その静けさにほっとします。集落入口には水車小屋が建ち、それを動力に米搗(こめつ)きなどを行う「バッタリ小屋」が牧歌的な音色を響かせています。
集落の始まりは、中世にこの一帯を拝領した山内氏の家人・小勝氏が、主家が滅んだため移り住んだと伝わっており、集落住民の9割以上が小勝氏なのだそうです。オンシーズンは集落保全のための入場料が必要ですが、村内の『曲家資料館』は入館無料になります。初夏は集落右側に広がる花しょうぶ園でアヤメや花しょうぶ、ツツジなどが次々と開花し、ベストシーズンを迎えます。
「冬は2m近く雪が積もるので、道から直に出入りできる間取りの“曲家”は雪国ならではの構造です。60cmほどある茅葺き屋根の厚みが豪雪に耐え、夏には涼しさを生み出す機能もあります。この景観を今後も保持していくために、茅の葺き替えは喫緊(きっきん)の課題。若い人が入ってくれれば……」と心配そうに語るのは、案内して頂いた保存会長の小勝周一氏。「ここは自然に近くて個性もあり、とても絵になる集落。イギリスの田舎を思い出すような所です。全体の整備はほとんど済んでいるので、後は保全の扶けになるような仕組みができれば安心かもしれません」とアレックス氏。
南会津を中心に、今も多くの茅葺き屋根の古民家が多く守り残されているのが会津地方。そのほとんどは茅が傷まないように赤色や茶色などのトタンを被せられています。現代の住宅と違って、屋根が大きく厚みもあるため簡単に見分けられるはずです。自然豊かな風景の中に点在する集落から「隠れ茅葺きの家」を探しながらの会津旅も楽しいかもしれません。
住所:〒967-0000 福島県南会津郡南会津町 東居平426-1 MAP
電話: 0241-72-2838 ※完全予約制
http://dalarna.jp/guest/about.html
住所:〒969-5207 福島県南会津郡下郷町 大内字山本26-1 MAP
電話: 0241-68-2927
http://www.misawaya.jp/
住所:〒967-0306 福島県南会津郡南会津町 前沢 MAP
http://www.tateiwa-tic.jp/maezawa/
1952 年生まれ。イエール大学で日本学を専攻。東洋文化研究家、作家。現在は京都府亀岡市の矢田天満宮境内に移築された400 年前の尼寺を改修して住居とし、そこを拠点に国内を回り、昔の美しさが残る景観を観光に役立てるためのプロデュースを行っている。著書に『美しき日本の残像』(新潮社)、『犬と鬼』(講談社)など。







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