「ラボ シリーズ」日本人初のアンバサダーに池内博之を起用

 エスティ―ローダーグループ傘下で米国発プレステージメンズスキンケアブランド「ラボ シリーズ(LAB SERIES)」は、アンバサダーに俳優の池内博之を起用した。日本人が同ブランドのアンバサダーを務めるのは初。

 「ラボシリーズ」は池内を起用した理由として、東アジア地域を中心に俳優、映画監督として高い知名度があり、多くの男性に支持されていることを挙げた。

 池内はアンバサダー就任について「『ラボシリーズ』のアンバサダーに選んでいただき、更に日本人初の起用ということを聞いてとても嬉しく思います。ブランドの良さを我々40代の世代で盛り上げていけるように頑張ります」と述べた。

 また「ラボ シリーズ」は7月1日、エイジングケア乳液「エイジRE」(50mL、7000円)の処方をリニューアルして発売した。新たに滋養強壮の効果が見込める参仙や、カフェイン、ビタミンB2を配合して、肌を引き締める。

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「グッチ」が公式アプリでスニーカーの試着や撮影を可能に AR機能が追加

 「グッチ(GUCCI)」は6月26日、AR技術を用いた試着コンテンツを公式アプリに導入した。試着できるのはブランドのキーアイテムである“エース”スニーカーで、現在アプリ上では全19型をラインアップしている。

 新機能では、画面上で好きな“エース”スニーカーを選択し、カメラを足元に向けると試着や撮影をすることができる。また同機能はECストアと連携しており、選択したスニーカーをそのまま購入することも可能だ。AR機能の精度は高く、自分のサイズにぴったりのスニーカーが映し出され、足を動かすとスニーカー上部だけでなく側面のデザインも確認できるようになっている。なお、この機能はiOSにのみ対応している。

 今回のコンテンツはベラルーシを拠点とするベンチャー企業ワナビー(Wannaby)との協業で開発したもの。同社はAR技術を用いることで、消費者のオンラインショッピングに対する心理的ハードルを下げることに取り組んでいる。1月にはスニーカー試着ARアプリ「ワナ キックス(WANNA KICKS)」を発表し、 数日間で50万人以上のユーザーへのリーチを記録した。

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ビームスと「男はつらいよ」がコラボ 寅さん気分になれるアイテム発売

 ビームスは今年50周年を迎えた映画「男はつらいよ」とコラボし、7月31日から8月27日まで、「男はつらいよ ビームス篇」と題したエキシビションを東京・新宿のビームスジャパンで開催する。12月27日に公開するシリーズ50作目の最新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」を記念したもので、主人公・車寅次郎をモチーフにしたウエアなどを販売するほか、映画撮影で実際に使用した小道具などを展示する。

 「男はつらいよ ビームス篇」では、劇中で日本各地を旅した寅次郎をアイデアソースに、産地や製法にこだわったウエアや雑貨を用意。福島県のレナウンインクス自社工場で生産した““寅さん気分”になれるクレープ肌着”(上:2200円、下:2700円)やビームスオリジナルレーベルの「エス エス ジィー(SSZ)」プロデュースの“「男はつらいよ」ロゴTシャツ”(5800円)、「男」や「寅」のタイトルロールを刺しゅうした「ニューエラ(NEWERA)」(各6000円)のキャップ、Tシャツ(黒:5000円、白:4000円)、足袋靴下(1600円)、雪駄風のビーチサンダル(2500~3200円)、サコッシュ(3200円)、トートバッグ(3500円)、iPhoneケース(3500円)、ミニキャップキーホルダー(2000円)、うちわ(2200円)、湯飲み(1600円)、“湯の花せんべい”(900円)などをラインアップする。

 なお、2019-20年秋冬シーズンには、第2弾の発売も予定する。

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百貨店の6月度は5社中3社がプラス 低気温、悪天候で夏のクリアランスの出足は不調

 百貨店大手5社の6月度の売上高(既存店ベース)は、三越伊勢丹が前年同月比3.0%減、高島屋が同0.7%増、大丸松坂屋百貨店が同0.2%増、そごう・西武が同2.7%減、阪急阪神百貨店が同1.9%増だった。阪急阪神百貨店以外の4社が28日開始で足並みをそろえた夏のクリアランスセールは、台風接近による悪天候予想で出足をくじかれた。衣料品のボリュームゾーンは実需傾向が強まる中で低気温により夏物が売れず、引き続き苦戦が続いている。免税売上高は、大阪で6月28~29日に主要20カ国・地域首脳会議(G20)が開催されたことよる宿泊費高騰などマイナス要素はあったものの影響は限定的で、引き続き堅調に伸びたという声が多い。

 気象庁によると、6月の全国平均気温は21.8度と、過去5年間で最も低かった。4社の夏のクリアランスセールの初動は悪天候予報もあり、三越伊勢丹、大丸松坂屋百貨店は開始から3日間(28~30日、昨年は29日~7月1日)で客数・売り上げともに昨年比1割減だった。通月では夏物が苦戦する一方、「6月にもかかわらず婦人のジャケットがよく売れ、2ケタ増だった」(三越伊勢丹広報)という声も聞かれた。

 大丸松坂屋百貨店の免税売上高は、前年同月比12.0%増で化粧品、ラグジュアリー、美術・宝飾品が伸びた。関西が主な商圏の阪急阪神百貨店は、G20期間中の阪急うめだ本店の客数が昨年比2割減だったが、通月の免税売上高は同7%増。そごう・西武の免税売上高は同5.0%減だったものの、昨年の大口与件を考慮すると例年並みの水準だった。一方、高島屋は「(G20開催による)宿泊費高騰や円高元安といった要因がマイナスに働いた」ため免税売上高は同8.2%減。三越伊勢丹も特選・売り上げに関しては同2ケタ増だったものの、免税売上高全体では昨年を割った。

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「コンバース」からシリーズ史上最軽量の“オールスターライト クリアマテリアル ハイ”が登場

 「コンバース(CONVERSE)」は、“オールスター”史上最軽量の“オールスターライト クリアマテリアル ハイ”を7月から販売している。アッパーにはスケルトン素材を使用し、ソックスとの組み合わせが楽しめる一足。価格は8500円でピンクとホワイトの2色をそろえる。

 アウトソールには防滑性が向上したラバーピースを使用。フォアフット部は設地面に水はけを促す溝を増やした設計で、ヒール部には高いグリップ力を持つ意匠を施した。カップインソールは、通気性とクッション性に優れたオープンセル構造のウレタン素材を採用した。

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「ヴァレンティノ」最新メンズ広告は、アンダーカバーが制作 コレクションに引き続きコラボ

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」とコラボレーションした2019-20年秋冬メンズの広告ビジュアルを公開した。「ヴァレンティノ」のピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)クリエイティブ・ディレクターと、「アンダーカバー」の高橋盾は、コレクションだけでなく広告ビジュアルでもコラボレーション。制作は、昨年高橋が設立したアンダーカバープロダクションが担当した。アートディレクターは、永戸鉄也が担当。フォトグラファーは、守本勝英と水谷太郎。いずれも高橋とともにアンダーカバープロダクションを立ち上げたメンバーだ。

 ADビジュアルは、「ヴァレンティノ」のクラシックかつ伝統的な美と、「アンダーカバー」のストリートカルチャーがもたらす反骨精神などを融合。コレクションを彩ったUFOなどが描かれ、シュールレアリスムを表現している。2つのブランドはこのシーズン、さまざまなモチーフやフレーズをシェア。高橋制作のビジュアルを、「ヴァレンティノ」はチェスターコートなどの正統派ウエアに職人技で、「アンダーカバー」はブルゾンなどにプリントなどカジュアルに盛り込んだ。

 2つのブランドは、同シーズンのウィメンズ・コレクションでもコラボレーションしている。

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資生堂初のサブスクで8万通りから最適なスキンケアサービスを提供

 資生堂は、スキンケアのパーソナライズゼーションを実現する新スキンケアサービス「オプチューン(OPTUNE)」の本格展開を7月1日から開始した。「オプチューン」は、一人一人の肌環境に合わせたケアを専用マシンが提供するIoTスキンケアシステム。2018年春からβ版のテスト販売を開始していたが、改良を含めた開発を進めて8万通り以上のお手入れアルゴリズムから最適なパターンを提供する。同社初のサブスクリプションサービスとして月額1万円で展開していく。

 「オプチューン」は、IoT専用マシンと専用アプリがクラウドを経由して連携。スマートフォンにダウンロードした専用のアプリによる肌測定データや温湿度などの環境データと、「睡眠データによる体内リズムの乱れ」などを独自のアルゴリズムで分析し、その時どきに合わせたスキンケアを専用のIoTマシンから提供する。マシンにはあらかじめ選び出されたカートリッジ5種が充填されており、測定結果やデータを基に8万パターン以上の組み合わせから最適な種類・量が抽出される。アプリでは、どのカートリッジからどれだけの量が抽出されたかなどを確認することができる。残量が少なくなったカートリッジは、そのときの肌状態や肌環境に合わせて選ばれたものがなくなる前に自動で配送される。申し込みはブランドサイト内の専用ページでのみ可能だ。

 資生堂ジャパンの杉山繁和社長は「当社は既存の概念を捨て、ビューティビジネスで社会問題を解決することを目標に掲げてきた。『オプチューン』は、生活者に寄り添ったビューティビジネスモデルのために開発。『オプチューン』は洗顔後のスキンケアがこれだけで完結でき、忙しい中でもスキンケア意識が高い30~40代女性がターゲット。IoTを活用したサービスはビジネスモデルとしてまだ確立されておらず、まずは『オプチューン』によってお客さまの数を増やしていくことを目標としている。ビューティイノベーションはグローバルレベルで検証していき、ゆくゆくは海外展開も視野にいれたい」と意気込む。

 一方、既存の対面での化粧品ビジネスに影響を及ぼすのではないかという懸念に対しては、「化粧品は美容部員との会話の中で購入するスタイルを好む人も多いため、美容部員の活動に影響があるとは考えていない」と分析する。

 7月2~15日まで、「オプチューン」を体験できるポップアップストアを東京・表参道にオープンする。ストアでは実際の製品を使用できるほか、今必要なスキンケアをアドバイスしてくれるツアー体験も用意する。

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「ケンゾー」のクリエイティブ・ディレクターにフェリペ・オリヴェイラ・バティスタが就任

 「ケンゾー(KENZO)」はクリエイティブ・ディレクターにフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)を任命した。

 オリヴェイラ・バティスタは7月1日にブランドに加わり、2020-21年秋冬パリ・メンズ・ファッション・ウイークに参加する。彼は10~18年の間、「ラコステ(LACOSTE)」のクリエイティブ・ディレクターとしてキャリアを積んだ。「ケンゾー」の前任デザイナーとして8年間ブランドをけん引したキャロル・リム(Carol Lim)とウンベルト・レオン(Humberto Leon)はブランドを離れ、自身が運営するオープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)の事業に専念することを6月に発表している。

 シルヴィ・コリン(Sylvie Colin)=ケンゾー最高経営責任者(CEO)は「グローバルで鋭い美的感覚を持ち、他の候補者より優れていたことが任命の決め手となった。360度のクリエイティブビションを持ちグローバルにアーティスティックなディレクションができる彼には、コレクションとコミュニケーション戦略の両方に取り組んでもらう」と語った。ブランドのロゴや販路に変更については「彼がブランドの全体的なコミュニケーションに影響を与えるだろう」とコメントした。

 構築的なシルエットと実験的なクリエイションで知られるオリヴェイラ・バティスタはポルトガル出身で、パリを拠点とし、自身の名前を冠したブランドを03年にパートナーのセヴェリーヌ・オリヴェイラ・バティスタ(Severine Oliveira Baptista)と設立し、その1年後には若手デザイナーの登竜門「イエール賞」を獲得。ブランドは14年から休止している。

 「彼のスタイルはわれわれのDNAととても相性がいい」とコリンCEOは語った。「彼の素晴らしさは日常における洗練されたスタイル。シックかつスポーティーなシルエットは、『ケンゾー』の本質とマッチする。彼のクリエイティブな才能は革新的でありながら、彼の生み出す服は人々のリアルな生活にしっかりと根ざしている」。

 妻のセヴェリーヌは彼ら自身のブランドや「ラコステ」でのクリエイティブな側面で貢献してきたが、「ケンゾー」の新プロジェクトでも“密接な共同制作者”として参加するようだ。

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プーマと「チャイナタウン マーケット」がコラボ

 プーマ(PUMA)は7月11日、ストリートブランド「チャイナタウン マーケット(CHINATOWN MARKET)」とのコラボコレクションを発売する。レトロなバスケットボールカルチャーに大胆なグラフィックやブランドロゴを採用し、DIYの遊び心を加えたスニーカー全3型をそろえる。「プーマ」ストア、「プーマ」公式オンラインストア、「プーマ」一部店舗などで発売する。価格は1万3000〜1万8000円。

 アイテムは、異素材を組み合わせたアウトソールの側面に黄色のブランドラベルを採用した“ストーム”(1万4000円)、黒と黄色のチェック柄を採用した“スウェード”(1万3000円)、側面に取り外し可能でカラフルな“フォームストリップ”を採用した“ラルフ サンプソン ロウ”(1万8000円)となる。

 「チャイナタウン マーケット」は、デザイナーのマイク・シャーマン(Mike Cherman)がニューヨークのキャナルストリートに位置するチャイナタウンから多くの着想を得て誕生し、独創的なカラーリングとポップなグラフィックが特徴のブランドだ。

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キム・カーダシアンの「キモノ」に京都市長もNO 米補正下着市場には追い風?

 キム・カーダシアン(Kim Kardashian)の補正下着ブランド「キモノ(KIMONO)」は、商品の発売時期さえ発表していないにもかかわらず、すでに大きな話題を呼んでいる。これは同ブランドを手掛けるキモノ インティメーツ(KIMONO INTIMATES)が“KIMONO”という言葉の商標登録を出願したことがSNSを中心に大きな議論を呼び、ついには門川大作京都市長が「使用について考え直してほしい」と公式文書を発表する事態にまで発展したからだ。同市長は、「私たちは『KIMONO』の名称は、きものやきもの文化を愛する全ての人々の共有の財産であり、私的に独占すべきものではないと考えます。キム様には、私たちの強い思いを御理解いただくためにも、『きもの』をはじめあらゆる日本の文化を守り育ててきた京都にお越しいただき、『きもの文化』の神髄に触れていただければ幸いです」とコメントしている。

 リサーチ会社ユーロモニター インターナショナル(EUROMONITOR INTERNATIONAL)によると、ブラやショーツ、ガーターベルトなども含む女性のインティメート市場の規模は2018年で約840億ドル(約9兆円)だという。パーシスタンス マーケット リサーチ(PERSISTENCE MARKET RESEARCH)社によると、補正下着単体では20億ドル(約2160億円)規模で、リポート バイヤー(REPORT BUYER)社の調査では24年までに補正下着市場は64億ドル(約6912億円)にまで成長するという。

 賛否両論あるキムの補正下着ブランドだが、補正下着市場にとっては注目が集まるという意味で追い風となるかもしれない。補正下着市場の現在のリーダー的存在は、00年に米アトランタで創業したの「スパンクス(SPANX)」だが、「ヘインズブランズ(HANESBRANDS)」や「ビクトリアズ シークレット(VICTORIA’S SECRET)」など大小さまざまなブランドが補正下着市場のシェア獲得に鎬を削っている。

 もちろんSNSを活用して瞬時に何百万もの消費者にリーチできるキムの存在は、こうしたブランドにとって脅威となる可能性もある。キムがブランドの発表をインスタグラムで公表したのは6月25日。「キモノ」の公式アカウント(@kimono)のフォロワー数は同日時点では4万2000程度だったのが、7月1日時点で11万となっている。キム自身の公式インスタグラムのフォロワーも1億4000万を超えることから、「キム自身にも多くのフォロワーがいることなどは『キモノ』にとって確実にプラスになるだろう」と、ユーロモニター インターナショナル(EUROMONITOR INTERNATIONAL)のアヤコ・ホンマ(Ayako Homma)=ファッション&ラグジュアリーコンサルタントは分析する。

 「ヘインズブランズ」のティム・ブランケンベイカー(Tim Blankenbaker)補正下着部門ジェネラル・マネジャーは、キムの新ブランドは脅威ではないと反論する。「われわれは自分たちのビジネスに集中し、消費者に喜んでもらえるように尽力する。小売りのパートナーからも大きなサポートを得ている」。同氏は、キムの「キモノ」とはターゲット層が異なり、「ヘインズブランズ」はマス向けのビジネスのため競合にはならないと説明する。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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子ども服マザウェイズ・ジャパンが破産 負債総額は約70億円

 子ども服の「マザウェイズ(MOTHERWAYS)」を展開するマザウェイズ・ジャパンと根来、ネイバーズの関連2社が6月30日に大阪地裁に破産を申請し、7月1日に保全管理命令を受けた。負債額は3社合計で約70億円とみられる。

 東京商工リサーチなどによると、マザウェイズ・ジャパンは、イギリスの子ども服専門店「マザウェイズ」を展開するイギリスのマザーケア社と1991年に日本総代理店契約を結んだ。ベビー服やキッズ向けのカジュアルウエア、靴やアクセサリーなどの低価格の服飾雑貨などを取りそろえ、ショッピングモールを中心に全国94店舗を展開しており、18年1月期の売上高は約83億円。近年、低価格のチェーン店などとの競合激化で売り上げが伸び悩んでいた。

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「リデンプション」2019-20年秋冬オートクチュール・コレクション

 「リデンプション(REDEMPTION)」が2019-20年秋冬オートクチュール・コレクションをパリで発表した。

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ナイキとPSGが2032年まで長期契約、「ジョーダン」コラボは継続 新ユニホームも発表

 ナイキ(NIKE)が、1989年から30年間続く仏フットボールクラブ(Paris Saint-Germain Football Club以下、PSG)とのパートナーシップ契約を2032年まで延長することを発表した。

 報道によると契約料は13年で9億7500万ユーロ(約1189億円)と、これまでの年間契約料2500万ユーロ(約30億円)の3倍(年7500万ユーロ、約91億円)にあたり、今後「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」とのコラボも継続するという。

 ナーセル・アル・ヘライフィー(Nasser Al Khelaifi)PSG会長は今回の契約について、「ナイキはクラブにとって常に信頼できるパートナーだった。今回の契約は、彼らとわれわれがこれからも同じ道を歩んでいきたいという固い決意を示すものだ」とコメントした。

 パートナーシップの延長と合わせ、契約から30年目の記念すべきシーズンとなる2019-20シーズンのユニホームも発表された。30年間で71モデルのユニホームが発表されてきたが、ここ数シーズンのトップスはネイビーをベースに、中心にアクセントカラーとしてレッドラインが入るデザインが主流だった。しかし新ユニホームは過去へのリスペクトを込めて、中心にホワイト、レッド、ホワイトの3本線が等間隔で配されたクラシックなVネックデザインに変更されている。また胸スポンサーは、14年続いたエミレーツ航空との契約が終了し、新たにアコーホテルズ(Accor Hotels)を運営するアコー ライブ リミットレス(Accor Live Limitless)のロゴがのることになった。

 パリ・サンジェルマンFCは1970年創設で、仏プロリーグのリーグ・アンに所属する強豪クラブ。2010年代初頭にカタール投資庁の子会社であるカタール・スポーツ・インベストメント(QSI)が株主となったことで、世界でもっとも裕福なクラブのひとつに。現在は、フランス代表のキリアン・ムバッペ(Kylian Mbappe)や、ブラジル代表のネイマール(Neymar)ら多くのスター選手を擁している。

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「エスティ ローダー」がブランド史上最高峰のリップスティックの先行イベントを新宿伊勢丹で開催

 「エスティローダー(ESTEE LAUDER)」は7月3〜9日、伊勢丹新宿本店1階=ザ・ステージでリップスティック「ピュア カラー」シリーズのイベントを開催する。同店限定デザインのリップスティックが登場するほか、モノグラミングサービスや7月19日に全国発売する新作リップスティック「ピュア カラー デザイア リップスティック」の先行販売を行う。

 「ピュア カラー デザイア リップスティック」(全29色、各4900円)は、大胆な発色と滑らかな塗り心地をかなえ、最高峰のリップスティックとして位置付ける。ピグメントを従来よりも多い25%を配合し、ひと塗りでリッチな発色を実現したほか、贅沢な保湿効果で唇全体をふっくらとさせる。サテンのようなクリーミーな仕上がりとパール感のある仕上がりの2種をそろえる。今回のイベントでは、先行で販売するほか、モノグラミングサービスを提供する。

 さらに、鮮やかな発色で唇を立体的に彩る既存品の「ピュアカラーエンヴィリップスティック」(全45色、各4000円)の購入したで名前やメッセージを刻めるモノグラミングサービスや、ひまわり、フラワーレース、花火、そして伊勢丹のショッパーにも用いられているマクミラン柄を3Dプリントした伊勢丹新宿本店限定デザインのキャップをプレゼント。また、リップスティックを含むメイクアップ製品を2品以上購入した人には、「ピュア カラー エンヴィ リップスティック」現品と、「同ボリューマイザー」現品、「マイクロ エッセンス 路0ション」と「アドバンス ナイト リペア SR コンプレックス II」、「同アイ SR コンプレックス」のミニサイズ、オリジナルポーチをセットにした限定キット(7600円)も用意する。

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「ミュウミュウ」2020年プレ・スプリング・コレクション

 「ミュウミュウ(MIU MIU)」が2020年プレ・スプリング・コレクションを発表した。

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眼鏡「フォーナインズ」がフォトコンテスト開催 テーマは“アクティブな夏”

 眼鏡企業フォーナインズは、サングラス「フォーナインズ・フィールサン(999.9 FEELSUN)」の販売促進を目的としたプロモーション企画「第3回フォーナインズ・フィールサン フォトコンテスト」を行う。フォーナインズ公式インスタグラムアカウント「@999.9_fournines」をフォローし、“ACTIVE SUMMER ~アクティブな夏~”をテーマにした自作写真を、7月1日から8月31日の期間中にハッシュタグ「#9999feelsun」を付けてインスタグラムに投稿することでエントリーとなる。「フォーナインズ・フィールサン」のサングラスが写っていない風景写真なども対象となる。

 応募締め切り後に審査の上、5人の受賞者を決定してフォーナインズ公式SNSで発表し、受賞者には「フォーナインズ・フィールサン」のサングラスをプレゼントする。

 「フォーナインズ・フィールサン」は2011年にデビューしたサングラスで、アスリートの愛用者も多く、「フォーナインズ」の眼鏡や「フォーナインズ・フィールサン」を提供して支援する“フォーナインズ スピリットサポート”を行っている。

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タッチパネルを導入しなくても実現できる現場の効率化

 最近、とても気になるテーマがあります。「セルフサービス」です。人手不足が深刻化する中で、投資しなくても効率化を実現できるセルフサービスを上手に取り入れることが、これからの飲食店の店づくりの重要なテーマの一つになってきているように感じるのです。
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スタイリストでデザイナーのイアン・コナーが拳銃の不法所持で1年間の服役か

 エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)をはじめ多くのラッパーのスタイリストを務めるほか、スニーカーブランド「リベンジ × ストーム(REVENGE x STORM)」やアパレルブランド「シッコ(SICKO)」を立ち上げるなど、多岐にわたり活躍するイアン・コナー(Ian Corner)が、自身のツイッターで拳銃の不法所持により1年間服役することを明らかにした。

 コナーは日本時間の6月28日、ツイッターを立て続けに更新。3年間で2つの拳銃を違法に所持していたことを問われ、1年間服役することになると説明し、自身が有罪であることを認めた。一連の投稿の中では、「リベンジ × ストーム」と「シッコ」のデザイナー&ディレクターは先日プロポーズしたモデルのレイヴン・トレーシー(Raven Tracy)に引き継ぐことも発表。現段階では実際に服役したか明らかになっていないが、コナーのツイッターは29日投稿された「Love Y’all, Until Next Time(みんな愛してる、また会う日まで)」のツイートを最後に更新が途絶えている。

 ツイートには、「嘘だと言ってくれ」「刑務所に行くためにプロポーズしたんだろ?」などさまざまなコメントが寄せられているが、コナーは「すべて俺が選択したことだ。何があっても受け入れる」「プロポーズは彼女の誕生日だったから」とコメントしている。

 イアン・コナーは、1993年ニューヨーク生まれ。2012年ごろからブランド「L3NF」を立ち上げるなどしてSNSで注目を集め、当時カニエ・ウェスト(Kanye West)のクリエイティブ・コンサルタントを務めていたヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)と知り合ったことをきっかけにファッション業界に進出。ヒップホップ集団エイサップ・モブ(A$AP Mob)の一員になるだけでなく、ファッション・アドバイザーとしてカニエの「イージー(YEEZY)」をサポートしモデルも務めるなどして活躍。その後、ラッパーのウィズ・カリファ(Wiz Khalifa)やプレイボーイ・カルティ(Playboi Carti)のスタイリストを担当し、「リベンジ × ストーム」やエイサップ・ロッキーと共にクリエイティブ・チームのアウグ(AWGE)を立ち上げるなど、昨今のブラックカルチャーの興隆を支える存在だった。一方、プライベートでは性的虐待の疑いで告訴され、エイサップ・バリ(A$AP Bari)とは殴り合いの喧嘩をするなど、素行の悪さが目立っていた。

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「キッカ」がブランド終了を発表 2019年秋から順次

 カネボウ化粧品のコスメブランド「キッカ(CHICCA)」は7月1日、ブランドの終了を公式サイトで発表した。製品は2019年秋から順次販売を終了させるが、ECサイトのアットコスメショッピング、アマゾン、ロハコでは2020年まで販売を継続。また、店舗の閉店や百貨店オンラインサイトの販売終了時期は追って発表する。

 「キッカ」は国内外で活躍する吉川康雄メイクアップアーティストをブランドクリエイターに据え2008年に誕生。別人のように変身するのではない、“自分自身が持つ本来の美しさを引き立てるメイク”を信条に、ほかにはないカラーや小技の効いたアイテムを発表してきた。ブランド誕生10周年の昨年は高級時計ブランド「フランク ミュラー(FRANCK MULLER)」やセレクトショップ「ラブレス(LOVELESS)」とコラボレーションを行った。

 しかし、今年3月に吉川メイクアップアーティストの退任を発表。ブランドは今後も継続し、後任を検討するとしていたが、吉川メイクアップアーティストが手がける最後のコレクションである2019年秋冬をもって、ブランド自体の終了となった。ブランドは公式サイトで、終了の報告とともに「これからも、ご自身の個性を生かしながら、メイクできれいになることを楽しんでいただきたいと切に願っております。皆さまが艶やかで幸せな人生を歩まれますように」と惜別の言葉を綴った。

 花王・カネボウグループは昨年8月にグループ全体で抱える49のブランドを整理し、戦略ブランドの見直しを発表。グローバル戦略ブランドを11、国内戦略ブランドを8つに絞って育成するとしていたが、「キッカ」はどちらにも含まれていなかった。

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「シャネル」が他社ECに出店 アリババの「Tモール」に

 シャネル(CHANEL)は9月に、アリババ(ALIBABA)が運営する中国大手EC「Tモール(T MALL)」内に出店する。それに先立ち7月5日からプレセールを行う。

 「Tモール」では、フレグランスやスキンケア、メイクアップなどコスメを販売する。「シャネル」はすでに中国向けの自社ECサイトでビューティ・プロダクトを販売しているが、同国内において他社が運営するECサイト上で展開するのは初となる。

 シャネルが発表した2018年12月期決算によると、売上高は実質ベースで前期比10.5%増の111億1900万ドル(約1兆1800億円)で、そのうちの大きな割合を香水・ビューティ部門が占める。また、地域別に見るとアジア太平洋地域の売上高が前期比19.9%増の47億3000万ドル(約5061億円)で、ヨーロッパ(同7.8%増の42億8000万ドル(約4579億円))や南北アメリカ(同7.4%増の21億ドル(約2247億円))をしのぐ最大の市場であることからも、今回の「Tモール」への出店は当然の戦略といえる。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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横浜・元町発「スタージュエリー」、職人技で共感消費を呼び込む

 「スタージュエリー(STAR JEWELRY)」は1946年に横浜・元町で創業以来、デザイン性と着け心地のよさにこだわったジュエリーを生み出してきた。同ブランドの一番の強みは職人技だ。最近トレンドのカスタマイズも約20年前からスタートさせ、カスタマイズイベントも頻繁に行って人気が定着している。6月5~11日に伊勢丹新宿本店1階ザ・ステージで開催したポップアップショップ「スタージュエリー コズミック ラボ(STAR JEWELRY COSMIC LABO)」では、会場内に“クラフツマンカウンター”を設置し、職人を常駐させカスタマイズサービスを提供。会期中に600人以上の購入があり予想以上の反響だったという。宮沢勲スタージュエリー ブティックス常務取締役営業本部長兼マーケティング本部長に話を聞いた。

WWD:ここ数年の年商の推移は?

宮沢勲スタージュエリー ブティックス常務取締役営業本部長兼マーケティング本部長(以下、宮沢):2016年で年商100億円を超え、17年が103億円、18年が107億円。19年は前年比2%ダウンを想定している。業界としてブライダルが厳しく、クリスマスのギフト需要が減っているからだ。

WWD:クリスマスギフトの需要が減っているのはなぜだと思うか?

宮沢:SNSなどにより、コミュニケーションの方法が以前と劇的に変わっている。以前はクリスマスが一大イベントだったが、今はいつでもどこでもコミュニケーションがとれるし、ギフトを贈るタイミングがそれぞれの消費者の価値観や考え方によりまちまちになっている。クリスマスのような世間一般の記念日を祝うというよりは、自分の記念日を祝う傾向になっているのでギフトにも工夫が必要だ。

WWD:競合ブランドは?競合とみなす理由は?

宮沢:百貨店の平場にコーナーを持つ「4℃」や「ヴァンドーム青山(VENDOME AOYAMA)」とは御三家と呼ばれるが、競合とは見ていない。「スタージュリー」は日本のブランドだからこそできる独自価値を発信するブランドだ。クラフツマンシップとデジタル技術を組み合わせた物作りからきめ細かいサービスまで、共感してくれる顧客に提供している。大量生産をしないわれわれのスタンスが伊勢丹新宿本店のザ・ステージで評価されたと思っている。3Dプリンターなどのデジタル技術を利用すれば、ジュエリー製作のコストや時間を縮小できる。顧客とのコミュニケーションも、インターネットを利用すればスムーズに行えるだろう。プロダクトアウトから、顧客に寄り添うジュエリー作りが出来るように変化しなければならないと思っている。国内に工房を構えて生産しているからそれは不可能ではない。

WWD:現在の課題と今後の戦略は?今後の出店計画は?

宮沢:ECの売り上げの割合を現在の6%から10%にすること。パーソナルギフト需要を取り込むための接客力の強化が必要だ。普通の接客では通用しない。顧客に感動を与えるような接客を目指す。商品情報の説明だけでなく、このジュエリーを購入することでどれだけ素敵に豊かになるかという提案をするべきだ。購入することに価値や意味があることを伝えていかなければと思う。来年春までに都内と横浜に1店舗ずつ出店する。

WWD:「スタージュエリー」をはじめ、基幹ブランドの売り上げシェアは?

宮沢:「スタージュエリー」が92%、「スタージュエリーガール(STAR JEWELRY GIRL、以下ガール)」が5%、「エスジェイエックス(SJX)」が2%、「スタージュエリープレシャス(STAR JEWELRY PRECIOUS、以下プレシャス)」が1%だ。

WWD:各ブランドのコンセプトは?

宮沢:「スタージュエリー」はクラフツマンシップにこだわった上質で本物のジュエリー、「ガール」はその妹ブランドで、遊び心のあるファッションで冒険したい女性に向けたラインアップを提供している。「プレシャス」は18金とプラチナ素材が中心で「スタージュエリー」の華やかな部分を表現したラインだ。「SJX」はメンズジュエリーと思われがちだがユニセックスで“禁断の楽しみ(メード・フォー・ギルティー・プレジャー)”をテーマにしている。

WWD:「SJX」は男性タレントやスポーツ選手に人気が高いようだが?

宮沢:以前のコンセプトが“成功の力(パワー・トゥ・サクセス)”だったこともあり、野球選手やゴルフプレーヤーが着けてくれるようになった。最近では、中東などの目の肥えたインバウンド客にも好評だ。

WWD:各ブランドの売れ筋や中心価格帯は?

宮沢:「スタージュエリー」はピアスやリングが人気で、平均価格帯は5万円前後。エンゲージリングだと30万~40万円が中心価格帯だ。「ガール」もピアスやリングが売れ筋で、10金素材が中心なので2万円前後。「プレシャス」はネックレスやリングが売れ筋で10万~15万円程度。「SJX」は18金のブレスレットやネックレスで平均価格は30万円だ。

WWD:全体の売上高でブライダルが占める割合は?

宮沢:30%程度でマリッジリングが多い。3月からは2ケタ増で好調。エンゲージリングは厳しかったが、年号が令和に変わってから伸びている。“令和”や和歌の刻印を入れるなど、こだわる顧客が多い。

WWD:今後、アジアをはじめ海外出店の予定は?

宮沢:以前香港で、現地の企業と合弁で3店舗運営したことがあったが撤退した。海外ではブランド力がないと売れない。百貨店などから出店の声が掛かるが、出店するとしたら自社の販売員を派遣できるようきちんとした体制を作りたいと思っている。国内ではインバウンドに強いブランドとみられているので、さらなる認知度アップを図りたい。今年秋には、中国市場の専門ECサイトを立ち上げる予定だ。まずは、その動向を見ていきたい。

WWD:最近の消費動向で気になることは?

宮沢:ファッションのカジュアル化がジュエリー業界にも影響している。3万~10万円のボリュームゾーンの市場が縮小しており、本物かアクセサリーかの2極化が進んでいる。インバウンドも爆買いはなくなり、ファッションとして楽しめるものが求められている。6月に伊勢丹新宿本店のザ・ステージで行ったイベントでも“こだわり消費”が増えていると実感した。今はインスタグラムなどのSNSの影響で個人の発信が当たり前になり、自分を見てほしいと思う人が増えている。大量生産の発想ではなく、消費者のいろいろなニーズにこたえられればチャンスはあると考える。

WWD:ジュエリー業界が活性化するために必要なことは何か?

宮沢:同質化しているので、オリジナリティーを出していくことが大切。商品と価格の関係を明瞭にするトレーサビリティーも重要だ。

WWD:合成ダイヤモンドについてどう思うか?

宮沢:話題になっているので注視はしていくが、展開の予定はない。

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「ゴアテックス」のサステナ担当に聞く 毒性フッ素化合物の廃絶

 「ゴアテックス(GORE-TEX)」で知られる高機能テキスタイルのゴア(W. L. GORE & ASSOCIATES)社は2017年、23年末までに全製品、全製造工程において環境への影響に懸念のあるフッ素化合物の一つである低分子量フッ素化合物(以下、PFCEC)を廃絶するという目標を掲げた。これは、高機能はっ水加工において、PFCECが放出されていることに加えて、「フッ素化合物(PFC)は悪」という誤った認識があったこともある。ゴア社は16年から環境NGOのグリーンピース(GREEN PEACE)と1年以上の対話を経て、PFCの中でも何が害を及ぼし、何が無害なのか線引きをして、害があると仕分けたPFCECの廃絶を決めた。

 PFCECは現在、一部の耐久はっ水加工のメンブレン(膜)の製造工程で放出されており、また、過酷な環境の対応した高性能な耐久はっ水加工の薬剤に使われている。

 ゴア社は、PFCEC廃絶に向け数百万ドルを投資して、18年にはPFCECフリーの耐久はっ水加工を施した初の“ゴアテックス ラミネート”を発売し、同部門の一般アウトドア製品の50%以上に採用した。これはスキーやハイキングなど一般的なアウトドア活動に求められる機能をクリアしている。19-20年秋冬向けでは、新たな高性能PFCECフリーの耐久はっ水加工を発表するなど、PFCECフリーに向けた開発に余念がない。来日したバーナード・キール(Bernhad Kiehl)=サステイナビリティー・リーダーに技術開発の進捗を聞いた。

「フッ素化合物は一緒くたにされがちだが、それは違う」

WWDジャパン(以下、WWD):はっ水加工の工程で放出される毒性のあるPFCが問題となっているが、その廃絶に向けてどのように取り組んでいるのか。

バーナード・キール=サステイナビリティー・リーダー(以下、キール):メンブレン製造工程のポリマーを重合させるプロセスで、PFCECが放出されることは確かだであり、その破壊のための環境的制御技術を採用してきた。これによって当社は、フッ素化材料の責任ある使用において業界をリードしてきたという自負がある。現在は一部のサプライチェーンで少量のPFCECが放出されている可能性があるため、その廃絶に取り組んでいる。また、過酷な環境に対応した高性能な耐久はっ水加工の薬剤の成分に一部PFCECが用いられている。まず知っていただきたいのは、PFCにはいろんな性質を持ったものがあり、どのタイプのPFCであるかを知ることが重要だということ。PFCが一つの鍋に入れられて一緒くたにされがちだが、それは違う。害を与えるものもあるが、医学的な治療に用いられて人命を救っているものもある。これまでも製品自体の安全は保障されていたが、当社の目標は、原材料の製造から最終処分までの環境フットプリントを改善することであり、グリーンピースとの対話は重要なステップと見なしている。

WWD:今回廃絶するPFCECとは、06年に米政府が排出と製品含有を15年までに廃絶する計画を発表していたPFOA(パーフルオロオクタン酸)以外の成分も含まれるのか?

キール:PFOAは生殖障害を含む健康リスクをもたらす可能性があるためすでに多くの企業が制限している。当社は13年に製品およびサプライチェーンから廃絶した。グリーンピースとの対話では、より広範囲のPFCを含んでいる。

WWD:現在の進捗は?

キール:計画通りに進んでいる。20年までに、一般消費者向けに出荷される最終製品(ジャケット、靴、グローブ、アクセサリー)の約85%相当分がPFCECフリーになる。過酷な環境下用の高機能メンブレンにおいてはPFCECフリーのものを研究開発中で、目標を達成するために、学生も含めた広いコミュニティーに協力を呼び掛けてアイデアを募集した。そのロードマップを作成して、厳しいテストを行いながら試行錯誤しているところだ。製品化の目標は23年を目指しているが、もう少し早まるかもしれない。

「国際認証マークで消費者に簡単に安全性を示す」

WWD:PFCECが問題になっているが、高機能テキスタイルのリーディングカンパニーとして、現在、何を問題と感じていて、それに対してどういった解決策を考えているのか。

キール:サステイナビリティーの追求は戦略の一つだが、範囲が広くすべてにおいて課題はある。いま取り組んでいるのは、テキスタイルに残留化学物質が残っていないという認証「ブルーサイン(BLUE SIGN)」(スイスに拠点を置くブルーサイン・テクノロジーズによる認証。テキスタイル産業のサプライチェーン各段階において環境、労働者、消費者にとって安全な化学物質と加工工程および製品を認証する。世界でも厳しい認証の一つと言われている)の取得だ。現在、一般消費者向けのガーメント製品の80%以上が「ブルーサイン」認証を得ている。

「ブルーサイン」取得のためのモチベーションは、消費者とのコミュニケーションだ。なぜなら直接的で簡単に安全性を示すことができ、信頼を得ることにつながるから。消費者は化学の細かいことを理解したいわけではなく、安全かどうかを知りたい。もちろん、当社には毒物学者がいて、自信を持って安全だと伝えることができるが、(第三者機関による認証は)より簡単に消費者に伝えることができるし、化学記号で伝えるよりもいいだろう。

「正しいものを作るから、消費者にも正しい選択をしてほしい」

WWD:あなたが考えるサステイナブルな高機能素材とは?

キール:機能性を持った製品でありながら環境に負荷を与えないもの。そのバランスを見つけながら製品作りをしている。20年以上、ライフスタイルアセスメント(LCA:製品の“一生”、またはその特定段階における環境負荷を定量的に評価する手法)について取り組んでいるが、その中で長く使えるものが環境への負荷が低いことがわかった。プロダクトのサイクルが短い製品は、環境に優しくない。長く使えるものを長く使うことが重要だ。そのために手入れの仕方やリペアサービス、リサイクル方法などを消費者に伝える努力をしている。製造者と使用者はペアでないと成り立たない。われわれは素材と技術の会社。正しいものを作るから消費者には正しい選択をしてほしいと思う。環境を守りながらすばらしい製品を提供するのでその両方に魅力を感じてもらいたい。近年リサイクル糸を用いながら、高い耐久性を保持したモノ作りにも取り組んでいる。

WWD:サステイナブルな観点から見たアパレル産業における課題は?

キール:産業としては、原材料と水をたくさん使う業界である。また、労働条件も考慮する必要がある。グローバル企業として、協業する会社とさまざまな問題を解決するために、サステイナビリティー・パフォーマンスの想定法や評価法が必要であり、その共通指標となる測定値が必要だと考える。当社は、サプライヤーやパートナー企業の評価に評価ツールのヒグインデックス(Higg Index)を用いている。ヒグインデックスには現在約200社が登録していて、その売り上げは合計で年間5000億ドル(約53兆5000億円)。今は業界内で数字が公開されているが、20年には消費者向けにも開示する予定で、より透明性を持って消費者がわかるようになる。当社はヒグインデックスの創設メンバーでもあり、それを推進していきたい。

 “ゴアテックス”は1969年に誕生した、防風性・防水性・透湿性(汗の水蒸気を逃がし、衣類内のムレを防ぐ)を兼ね備えた機能素材。ゴア(W. L. GORE & ASSOCIATES)社は1958年創業で、売上高は30億ドル(約3210円)を超える。

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「デコルテ」最高峰ラインが刷新、世界の富裕層をターゲットに

 コーセーは、ハイプレステージブランド「コスメデコルテ(DECORTE)」の最高峰ライン「AQ ミリオリティ」を10年ぶりにリニューアルする。スキンケアアイテム9品目9品種(1万~12万円)を一新して9月16日に発売し、同時に新たなマーケティング戦略でグローバルでの価値を高めていく。

 「AQ ミリオリティ」は2000年にクリームからスタート。その後アイテムを拡充し、「コスメデコルテ」の誕生30周年を迎えた2009年にラインを確立した。再生医療のメカニズムを応用し、最先端皮膚科学がもたらす“技術”と肌効果や感触、香りの作用により肌と共に心までもが心地よいと感じる“感性”を融合した製品を展開している。そして今回、初のリニューアルとなる。

 生まれ変わった新「AQ ミリオリティ」は肌本来が持つ“自己再生能力”に着目し、加齢によって減少する増殖因子(生体内で細胞が産生、分泌している因子。ダメージを受けた肌の再生に必要不可欠)を保護して効果的に働かせるため、屋久島産の紅富貴エキスをキー成分として配合しているのが特徴だ。アイテムは12万円の「インテンシブ クリーム n」をメインに、クレンジング、洗顔料、乳液、化粧水、美容液2種、アイクリームをそろえる。

 「AQ ミリオリティ」は現在、全国の百貨店と化粧品専門店で販売しているほか、グローバルでは中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、タイ、マレーシア、フランス、イギリス、スペイン、イタリア、アメリカ、カナダの13の国と地域で展開している。同社の牧島伸彦ブランド事業部は、「『コスメデコルテ』はグローバルにおいて680億円を超えるブランドに成長している。今回の刷新と同時に、今後はエリアを日本、アジア、欧米、トラベルリテールの4つに区分してマーケティング戦略を行っていく。グローバルにおいては、特に中国のニューリッチ層や欧米でのセレブレティなど富裕層を中心にアピールを行う。日本では富裕層に加え、新客となる若年層の獲得、顧客ロイヤリティーの向上を目指す。そして3つの拠点拡大のためにトラベルリテールも注力する。また、ブランディング強化のためカウンターデザインも世界観を統一させ、日本と海外で同時に大規模プロモーションを行う予定だ」と述べた。

【エディターズ・チェック】
「AQ ミリオリティ」を象徴する12万円のクリームは、その見た目からもダイヤモンドのような輝きを放つ。使用するときは無意識ながらも背筋を伸ばして丁寧に丁寧にやさしく肌にのばしていました。肌はもちろん心まできれいになりますように……。

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王将の「立ち食い中華」は、立ち食い蕎麦に勝てるか?行ってみました

「餃子の王将」を展開する王将フードサービスが開発した新業態、立ち食い中華「王将エクスプレス」が東京・JR秋葉原駅ビル、アトレ1階に6月27日にオープンしました。エントランスが分かりにくいからか、初日は意外と行列が短い。立ち食い蕎麦の素晴らしさを気付かせてもらいました。ランダムトークです。
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伊眼鏡「イタリア インディペンデント」新CEOが語る新時代へのビジョン

 イタリア・トリノに本社を置く眼鏡企業、イタリア インディペンデント(ITALIA INDEPENDENT)の最高経営責任者(CEO)にマリオ・ピエトリビアジ(Mario Pietribiasi)氏が今年4月に就任した。ピエトリビアジCEOは日本とも縁が深く、イタリアの大手眼鏡企業サフィロ(SAFILO)在任中は極東地区の責任者として日本のビジネスにも携わり、サフィロジャパン設立にも尽力した、眼鏡業界で30年の長いキャリアの持ち主だ。「イタリア インディペンデント」は自動車会社フィアットのジャンニ・アニェッリ(Gianni Agnelli)元会長の孫ラポ・エルカーン(Lapo Elkann)が2007年に設立し、異色のブランドとして注目を集めた。構造改革を進めるピエトリビアジCEOが目指すイタリア インディペンデントの新しい企業像とは何か。

WWD:新CEOとしての使命は?

マリオ・ピエトリビアジ=イタリア インディペンデントCEO(以下、ピエトリビアジCEO):近年進めてきた構造改革の中で、当社が保有する人的あるいは物的資産を見直し、再び成長戦略を推し進める時期にCEOに就任した。ブランドが持つ可能性を最大限に発揮できるように会社を運営していかなくてはならない。

WWD:「イタリア インディペンデント」を取り巻く市場環境はどう変わっている?

ピエトリビアジCEO:中価格帯の眼鏡市場は急激に下落しており、二極化しつつあると分析している。低価格帯の商品はコスト削減と製品の標準化が求められており、一方の高価格帯の商品は高品質に加え、そのプレミアムな価格を正当化すべく高い技術力を盛り込んだ製品が生み出されている。当社は、「イタリア インディペンデント」をよりハイエンドにリブランディングしていく必要があると感じている。そのため細心の注意を払いながらデザインや品質、さらには機能性について研究を重ねている。この点においては、すでにイタリア本社と国外の新しいパートナー、特に日本のパートナーと新たに取り組みを始めているところだ。これにより、商品のデザインと品質の両面でもう一段階上のレベルに引き上げることができると信じている。

WWD:「イタリア インディペンデント」の強みとは?

ピエトリビアジCEO:ファッションとデザイン、伝統と革新を融合させたクリエイティブでスタイリッシュなブランドであるということだ。商品に刻印された「ハンドメード・イン・イタリー2.0(Hand Made in Italy 2.0)」は、単に生産地を示すものではなく、伝統的なモノ作りに敬意を払いながらも、バージョンアップされた現在進行形のイタリアン・クラフツマンシップを体現していくという私たちの決意表明でもある。眼鏡における古典的なアイコンを私たちなりに再解釈し、最新技術を取り込んで作っている。加えて、「イタリア インディペンデント」自体が、製品、流通、およびコミュニケーション戦略等のさまざまな観点から、今日の眼鏡市場の中で“インディペンデント(独立した)”な存在であることも一つの強みであると考えている。

WWD:現在の「イタリア インディペンデント」のビジネスはどのように推移している?

ピエトリビアジCEO:ケリング(KERING)に代表される大手ファッションコングロマリットによる傘下ブランドの内製化や、大手眼鏡店チェーンなどによる低価格商品の市場投入など、眼鏡業界は変化している。その中で、当社は収益性の低い会社資産を処分し構造改革を断行することで、スリムで筋肉質な組織化を実現した。これは残念ながら短期的には売り上げの減少をもたらしたが、当社が新たな方向に動き出そうとしている今、私は今後の持続的な成長を確信している。

WWD:日本の「イタリア インディペンデント」のビジネスに対する評価は?

ピエトリビアジCEO:日本のビジネスは、「イタリア インディペンデント」全体の今後の成長の土台をなす重要なものだと考えている。現在、日本では徹底した市場分析を行い、眼鏡専門店、百貨店およびファッションのセレクトショップへの導入を進めており、2018年は前年度と比較し売り上げは大きく躍進した。日本市場が持つポテンシャルは非常に大きく、グローバル戦略の中で日本を重要市場の一つとして位置づけている。アジアン・フィッティングを含むコレクションの開発など、日本における新しいプロジェクトを進めているところだ。これにより当社の存在感はさらに強まると思う。

WWD:今後の成長戦略は?

ピエトリビアジCEO:まず、年間のコレクションプランを策定している。素材の研究開発や独自性の強いデザインの創出、品質向上など、シーズンごとにヒット商品を販売していくことを目指している。これに加えて、サステイナビリティーについても力を入れていきたい。革新的なツールや独自の方法などを駆使して環境への配慮を考える。サステイナビリティーは、今後数年間で当社の成長の基本的な柱になる予定だ。

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