「ボッター」が上々のパリコレデビュー 「ナイキ」との巨大シューズなどDIY精神溢れるハッピーなコレクション

 ルシェミー・ボッター(Rushmey Botter)とリジ―・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)のデザイナーデュオが率いる「ボッター(BOTTER)」が、パリ・メンズ・ファッションウイークで2020-21年秋冬コレクションを発表した。彼らは18年から「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のアーティスティック・ディレクターを務めているが、自身のブランドでパリ・メンズ・ファッション・ウィークに参加するのは今回が初めて。

 筆者が彼らに取材をするのは今回が2度目だ。前回は「第33回イエール国際フェスティバル(33e Festival International de Mode, d'Accessoires et de Photographie à Hyères)」でグランプリを受賞した約2年前。ショー開始1時間前に筆者がバックステージへ入ると、「前にも取材してくれたよね?」と笑顔で挨拶を交わしてくれた。グランプリ受賞からの2年で心情に変化があったかたずねると、「自身のブランドのデザイナー、さらには『ニナ リッチ』を率いる立場として責任感は増したけど、心の内は変わらない。きっと僕らの関係性が何も変わらないからさ」と、少し離れた所に立っていたヘレブラーに目を向けながら答えた。彼らはビジネスパートナーであり、長年の恋人同士でもある。この2年でアントワープからパリへと拠点を移し、現在住居も共にしているという。

ポップでキャッチーなアクセが豊富

 環境や肩書きが変わっても、彼らのクリエイションの基盤はデビュー当時と変わらない。ハンドメイドでペイントや装飾を加え、身の回りにあるアイテムで自由にDIYを楽しむ精神だ。「アルト・ポーヴェラ(Arte Povera)による楽観的なバイブス」と、ボッターはブランドについて形容した。アルト・ポーヴェラとは、60年代にイタリアで始まった美術運動で、日本語では“貧しい芸術”と訳される。材木や石、古布など非芸術的な物に作り手の身体や思考を結びつけて表現される美術とされている。会場の真ん中にはキュラソー島(カリブ海に位置する島)を拠点にアーティストとして活動するティルゾ・マルタ(Tirzo Martha)が制作した、便器やタイヤ、扇風機がぶら下げられたアート作品が飾られており、ショーではルックを視覚効果で芸術的に見せる役割を果たした。

 今季のコレクションでは、カラフルなバルーン、商品値札の留め具、空気ビニールの中にパスポートを入れた小物などがアルト・ポーヴェラを示すアイテムと言えるだろう。ショー30分前のリハーサルで、モデルが着用した「ナイキ(NIKE)」とのコラボレーションによるスニーカーが故障するハプニングに見舞われた。分厚い靴底が外れて歩ける状態ではない。ボッターは釘と電動ドリルを持って急いで補修を施し、ショーには間に合った。予定にはなかっただろうが、結果的にそのスニーカーが最も「ボッター」らしいDIYに満ちたアイテムとなったようだ。ボッターが補修を行っている間、ヘレブラーはルックのスタイリングの最終確認や早着替えの練習を進行していた。通常バックステージには、フィッターと呼ばれるモデルに衣服を着用させる担当者が2ルックに対し1人程度備えているのだが、同ブランドに関しては29ルックに対して5人程度のフィッターしかいなかった。ボッターとヘレブラー自身がフィッティングからスタイリングまでをほぼ全て仕上げており、クリエイションだけでなくショーの作り方にもDIYの精神が宿っているようだった。

 「とにかく楽観的なメッセージを伝えたかったんだ」。ショー後の囲み取材でボッターがコレクションの詳細について説明する。「例えば、入院患者を励ますために贈り物として届けるバルーンって、人を元気付けるパワーを持っているよね。そんな風に『ボッター』はポジティブなエネルギーを、見る人や着る人に与えるブランドへ成長させたいという想いを込めたんだ」。続けてヘレブラーも口を開いた。「“醜い物を美しく見せる”ことこそ、私たちが日々学び、コレクションを通して見せ続けていきたいの」。故障したら補修して、長い期間をかけて育む——2人の関係性もブランドも、我流のDIY精神で無二の道を築いていくのだろう。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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ファッション通信簿Vol.42 70年代のポルノショー興行主になりきった?セレブのレッドカーペット・スタイルを米「WWD」がめった切り

 米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。A+、A、A-、B+、B、B-、C+、C、C-、D+、D、D-、そしてFAIL(失格)の13段階評価で格付けし、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ!

 第42回は、ティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)、アリシア・キーズ(Alicia Keys)、ヤング・サグ(Young Thug)、ジョン・ボイエガ(John Boyega)、デイジー・リドリー(Daisy Ridley)、ザ・ウィークエンド(The Weeknd)、シャーリーズ・セロン(Charlize Theron)、ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)が登場。ティモシー・シャラメのピンクのスーツには高評価が与えられた一方で、「銀河系のはるか彼方で結婚を誓う」「全部一緒にすると全てが台無し」など低評価も目立った今回のファッションチェック。判定はいかに?

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「ヨウジ」が“脱構築”ソールのスニーカー発売 台湾歌手ヴァネス・ウーのブランドとコラボ

 「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は、台湾の俳優・歌手、ヴァネス・ウー(Vanness Wu)によるブランド「Xヴェセル(XVESSEL)」とコラボレーションしたスニーカーを2月5日に発売する。全国の「ヨウジヤマモト」各店で取り扱う。

 ヴァネス・ウーは台湾のアイドルグループF4のメンバーで、「ブラックスキャンダル ヨウジヤマモト(BLACK SCANDAL YOHJI YAMAMOTO)」のビジュアルにも起用された。 今回のコラボでは「Xヴェセル」の人気スニーカー“G.O.P“をベースに、レザー素材やブラックカラーを用いた。ダイヤル式ディスクを備えたローカットの“Xヴェセル ロウ(XVESSEL LOW)”(3万9000円)と、11ホールのハイカット“Xヴェセル ハイ(XVESSEL HIGH)”(4万8000円)の2型をラインアップする。

 通常はシューズ内にあるサイズ表記タグをサイドに配したデザイン。切りっぱなしのフリンジ加工を施したキャンバス地で“未完成”の要素を、分解したパーツを組み合わせたレイヤーソールで“脱構築”の要素を表現した。またサイドやシューレースのパーツに「ヨウジヤマモト」のシグネチャーロゴを刺しゅうした。

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編集長はオートクチュールで何した?Vol.3 「マルジェラ」でラッパーKOHH、ミキモト×ギャルソン、「ゴルチエ」ラストショー

1月22日(水)10:00
いろいろな意味でおもしろい
「マルジェラ」

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)ではオートクチュールを“アーティザナル”と呼び、メゾンの “原液”と位置付けて実験的なアプローチを行います。デザイナーの視点を濁りなく注ぐ、そのことがブランドを強くし、プレタポルテの“売れる”商品につなげています。だから服だけではなく、会場もモデルも一貫性がありおもしろい。

 今季のキーワードは“ブルジョワ・ジェスチャー”と“ワーク・イン・プログレス”。正直、前者は難解ですが、後者はわかりやすく、会場演出にも反映されています。下の動画は独特なウォーキングで話題になっているモデルのレオン・デイム(Leon Dame)。今季はいつもよりエレガントです。

10:00
「メゾン マルジェラ」に
集まる人たち

こちらは会場でのスナップです。ラッパーのKOHHさんが隣の隣の席に登場したのがまず嬉しく、根ほり葉ほり聞いちゃいました。昨年「モードって何?」特集でフォトグラファーの鈴木親さんが「モードだと思う人」に挙げていたのがKOHHさん。全身タトゥーにスーツ、毛皮のブルゾンがおしゃれでした。

11:00
近所のドーバーに香水を見に行く

 ショーが終わり会場の外に出ると路面にも“タビ(TABI)”と「リーボック(REEBOK)」のコラボシューズのピンクの足跡が続いています。たどっていくと近くの「ドーバー ストリート パフューム マーケット(DOVER STREET PAFUME MARKET)」に到着。マルジェラの香水「ミューティニー(MUTINY)」のイベントが開かれていました。と、いった足取りを約1分の動画に収めました。よろしければ臨場感をお楽しみください。

14:00
男性につけてほしい
パールのネックレス

 「ミキモト(MIKIMOTO)」と「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS」がコラボレーションして誕生したパールのネックレス7型がお披露目になりました。パールは女性のイメージが強いけれど、これは“男性こそ楽しんで”、というコンセプトのパールです。黒真珠を使ったりスタッズを合わせたりではなく、クラシックなパールのネックレスの印象を残しているところがイイですよね。

16:00
「ヴィクター&ロルフ」の
会場を出ると

 「ヴィクター&ロルフ」の会場から出るとバックステージに帰ってゆくモデルたちと遭遇しました。大きなドレスを着てフツウにおしゃべりしている姿がかわいいです。

18:00
夢を形にする
「ヴァレンティノ」

 オートクチュールの意味を言葉にするなら「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のリリースに書かれていた一文を引用するのが適切でしょう。「夢そのものになるため、クチュールではジェスチャーやテクニック、ファンタジーといったほとんど明らかにされていないものを結集します。こうした秘密によって定義され、制作する過程において、作り手によって伝えられていくのです」。完璧。

20:30
「ゴルチエ」のラストショーに
涙なし

 ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)の最後のオートクチュールショーは、フランスのテレビ局が事前にニュースで取り上げるなど国民級の注目を集めていました。そしてシャトレ座の幕が上がると舞台にはボーイ・ジョージ(Boy George)を筆頭に有名人が次々登場し、歌あり踊りありで大盛り上がり。さながら紅白歌合戦です。

 その中でコーンブラやコルセット、トロンプルイユにタキシード、トリコロールといった、ゴルチエのアイコニックなスタイルが次々披露されました。プレタポルテのラストショもそうでしたが今回も涙は一切ナシ。青いつなぎ姿のゴルチエもご覧の通り元気に飛び跳ねて軽やかに「バイバイ」と手を振り去っていったのでした。ブラボー!それでいい、それがいいと思います!

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シリーズ累計売り上げ7000万本突破の「BOTANIST」が、植物由来原料を配合した「ビーガンライン」を発売

 I-neが展開するシリーズ累計売り上げ7000万本突破の「ボタニスト(BOTANIST)」は、ブランド誕生5周年を機に動物性原料を一切使用しないビーガンラインをボタニスト トーキョー(BOTANIST TOKYO)、公式ウェブサイト、オンラインストアで1月23日に発売した。ラインアップは「ヴィーガンシャンプー モイスト」(2400円)と「ヴィーガントリートメント モイスト」(2400円)の2品。

 開発背景について、「Mintel GNPD」を使用した同社の調べによると、「世界の美容化粧品・ヘルスケア市場において、動物性フリーのビーガン製品の割合は増加傾向にあり、2019年には前年比1.5倍と推移している。消費者の潜在的ニーズを解析する自社AI予測システムにおいても、ビーガンという語は同10%増と高い成長比率だった」と、小林麻美BOTANISTブランドチーム・ブランドリーダー。また、ビーガンラインは動物性由来原料や素材が含まれていないことを示すビーガン認証と、製造過程で動物実験が行われていないことを保証するピータ(PeTA)認証を取得している。

 製品のポイントは、持続可能な開発目標(SDGs)の「13.気候変動に具体的な対策を」の取り組みとして、CO2削減が期待できるサトウキビ由来のバイオプラスチック容器を採用した点。処方では、砂漠に自生する植物ミロタムヌスの保湿力の源となるグリセリルグルコシドや加水分解エンドウタンパクを配合し、潤いがありながらもふんわりと軽い洗い上がりを目指した。

 同社はSDGsの目標を定めたブランドマニフェストも発表し今後前述の13に加え、「12.つくる責任つかう責任」「15.陸の豊かさも守ろう」に取り組む。2020年秋頃よりテラサイクル社の循環型ショッピングプラットフォーム「Loop」にパートナー企業として参加。Loopショッピングプラットフォーム内限定でシャンプー・トリートメントの一部シリーズの専用リユース容器での販売も予定している。

小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる

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元乃木坂46の伊藤万理華が“ホームシック”をテーマに個展を開催 漫画家の椎名うみとの出会いがきっかけ

 元乃木坂46のメンバーで、現在は女優として活動する伊藤万理華による自身2度目の個展「HOMESICK(ホームシック)」が、1月24日から2月11日まで東京・渋谷パルコの地下1階にあるギャラリーXで開催されている。今回は漫画家の椎名うみをはじめ4人のクリエイターと、ファッションブランド「ボディソング(BODYSONG.)」「パーミニット(PERMINUTE)」「タナカダイスケ(TANAKA DAISUKE)」とコラボ。会場は「写真ゾーン」「漫画ゾーン」「ショートムービーゾーン」「ファッション×ダンスゾーン」に分かれており、各ゾーンでコラボした作品を楽しむことができる。なぜテーマが“HOMESICK”だったのか。個展にかける思いとともに彼女に聞いた。

WWD:まずは個展をやることになったきっかけから教えてください。

伊藤万理華(以下、伊藤):今回の個展では漫画家の椎名うみさんとコラボしているんですが、もともと私がうみさんのファンで、いつかお会いしたいと思っていてたんです。それで1年ほど前に勇気を出して「会いたいです」と伝えて直接お会いすることになりました。いろいろと話していくうちに仲良くなって、「うみさんと何かやりたい」と思うようになったのがきっかけです。それから以前から知っていた映像ディレクターの柳沢翔さんを交えて3人でやったら新しいことができると思って、そのアイデアを表現できるのが個展だったんです。

WWD:いつごろから考えていたんですか?

伊藤:うみさんとお会いしたのは1年ほど前で、個展をやろうと決意したのは半年ほど前です。それから以前の個展のときにもお世話になったパルコの担当の方に私が直接プレゼンしに行って、渋谷パルコで開催することになりました。

WWD:個展タイトルの「HOMESICK」にはどういう意味が込められている?

伊藤:前回の個展が終わって、乃木坂46を卒業してから1年半ほどひきこもっていたんです。乃木坂46には6年間いたんですが、いた場所が大きすぎて、卒業してから自分の環境が整っていないことへの不安もあったりして、家族や友だちとのコミュニケーションを避けている時期がありました。今回の「HOMESICK」は「家族から離れて寂しい」という意味ではなく、“HOME(家)SICK(病気)”という解釈で“家が病んでいる”みたいなネガティブな意味なんです。今回の個展を開催することで、私自身がそれを乗り越えたいという気持ちでこのタイトルにしました。

WWD:椎名さんの漫画や柳沢さんの映像はかなりダークで衝撃的な内容でした。

伊藤:うみさんに漫画「おかえり」を描き下ろしてもらい、柳沢さんにはその漫画をベースに実写作品「HOMESICK」を作ってもらいました。うみさんとは本当に裸で向き合うという気持ちで、ひきこもっていたときの自分が今どういう状況でどんな気持ちなのかを正直に話しました。それで作品を作ってもらったんですが、うみさんが私の話を聞いてどういう作品にするのかすごく楽しみでした。今回の漫画は人それぞれ受け止め方が違うと思いますが、個展でしかできない表現だし、今のタイミングでしか伝えられないことがこれに詰まっています。

WWD:漫画以外のコラボはどのように決まったんですか?

伊藤:うみさんの漫画とそれを実写化することは決めていて、個展をするなら他のクリエイターともコラボしたいと思い、縁のあるフォトグラファーの前康輔さんや振付師の菅尾なぎささん、あとは自分が気になるファッションブランドにお声掛けさせていただきました。

WWD:ファッションブランドは「ボディソング」「パーミニット」「タナカダイスケ」の3ブランド。それぞれのブランドに一点ものの衣装を制作してもらっていますが、どういったきっかけでこの3ブランドになったんですか?

伊藤:もともとファッションブランドとのコラボ企画は、私が直接「装苑」編集部に持ち込んで実現した企画なんです。そこでどんなブランドとコラボしたいかとなって、この3ブランドになりました。「ボディソング」は乃木坂46時代から衣装を作ってもらっていたことがあったんですが、「パーミット」の半澤さんと「タナカダイスケ」の田中さんは前から気になっていてお会いしたかった人たちで、今回初めてご一緒しました。それぞれ「HOMESICK」をテーマに服を作ってもらったんですが、三者三様ですばらしい作品を作ってくれました。

WWD:衣装に関しては、どんなオーダーをしたんですか?

伊藤:今回の展示では実際に作っていただいた衣装を着て、振付師の菅尾さんにダンスの振り付けをしてもらい、それを映像にしたいと考えていました。だから一つだけ「踊れる衣装」というのはお願いして、あとは私のパーソナルな話をして、そこからイメージしてもらい、作っていただきました。

WWD:今回、伊藤さんがお母さんと一緒に作ったドレスも展示されていますね。

伊藤:はい。今回、母とコミュニケーションをとるために初めて一緒にドレスを作りました。それが今回のメインビジュアルで着ている服です。

WWD:伊藤さんの母親はファッションデザイナーだったんですよね?

伊藤:母がファッションデザイナーで、父がグラフフィックデザイナーでした。母はもうファッションデザイナーを辞めているんですが、今でもファッション関系の仕事をしています。家にはミシン部屋があったり服がたくさんあったりして、子どものころから自然とファッションには興味を持つようになりましたし、モノに対する探求心も芽生えていきました。

WWD:展示会のグッズも充実していますね。伊藤さんが考えたんですか?

伊藤:そうです。TシャツやロンT、パーカ、トートバックなど、普段でも使えるように意識してアイテムは考えました。グッズに使っている「HOMESICK」のロゴは私自身がデザインしたんですが気に入っています。最初は絵の具を使って手描きしていたんですが、それだと温かみのある雰囲気になってしまい、イメージと違う感じになってしまって。今回はもう少し冷たくて現代っぽい方がいいなと思って、それでPCでデザインしたら納得のいくものができました。

WWD:今回の個展はどんな人に見てもらいたいですか?

伊藤:半年前まで感情をぶつけるところがなく、ひきこもっていた私が衝動的に動いた結果、今回の個展が開催できました。私と同世代の若い人は感受性が強くて、外から見ればたいしたことないことでもすごく傷ついてしまうことがあります。それで一歩も踏み出せない人も多いと思うし、それが半年前の私でした。そんな同じような経験をしている人たちに見てもらって、何か感じてもらえればと思いますし、一歩踏み出す勇気を持ってもらえればうれしいです。

WWD:個展のあとはどんなことをやっていきたい?

伊藤:あまりジャンルを決めずに制作活動はしていくつもりです。あと女優としてもおもしろい作品に出演していきたいです。

■伊藤万理華 展覧会「HOMESICK」
日程:1月24日〜2月11日
会場:渋谷パルコ ギャラリーX(渋谷パルコ地下1階)
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
時間:11:00〜21:00
料金:一般 500円

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「ファセッタズム」の新ライン“ライオット ファセッタズム”が2020年秋冬コレクションからスタート

 創立13年を迎える「ファセッタズム(FACETASM)」は、2020年秋冬コレクションから新ラインの“ライオット ファセッタズム”を開始する。7月からファセッタズム オモテサンドウをはじめとする全国の店舗で取り扱う。

 同ラインは、落合宏理デザイナーが10代の頃に経験した1980年代の東京カルチャーを着想源に、クリーンで軽やかなデザインのアイテムをそろえる。着用者の内面に寄り添い、自由なスタイルを楽しんでほしいというメッセージを込めた。自由と軽やかさを象徴する羽根のモチーフをブランドアイコンとして取り入れている。

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「ルイ・ヴィトン」が原石では世界で2番目に大きいダイヤモンド原石を入手

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はベルギー・アントワープのダイヤモンド加工業者と協業で、1758カラットのダイヤモンドの原石‟スウェロ(SEWELO)”を使用したカスタムカットダイヤモンドの製作を予定している。この原石はカナダの探鉱企業であるルカラ・ダイヤモンド(LUCARA DIAMOND)が所有するボツワナのカロウェ鉱山で2019年4月に発見され、ボツワナ語で“希少な発見”を意味する‟スウェロ“と名付けられた。

 テニスボールほどの大きさで、重量は352gの“スウェロ”は、1905年に南アフリカ共和国で産出した3106カラットの“カリナン”に次ぎ、歴史上2番目に大きい原石で、ボツワナ産としては最大だ。カロウェ鉱山はカラハリ砂漠の北端に位置し、12年から採掘を初めており、産出するダイヤモンドの品質とサイズの大きさに定評があり、高い透明性を持ち窒素を含有しないタイプ2Aのダイヤモンドが多く採掘される。16年にドバイの原石取引会社が購入した813カラットの‟コンステレーション(CONSTELLATION)”やジュエラー「グラフ(GRAFF)」が17年9月に約59億円で落札した1109カラットの‟レセディ・ラ・ロナ(LESEDI LA RONA)”などもカロウェ鉱山で採掘されたものだ。

 「ルイ・ヴィトン」はダイヤモンド加工業者と協業で、‟スウェロ“を最新のスキャン技術などを駆使して精査し、原石の上部に穴を開けて中心部を可視化し、サイズや色、形状の組み合わせの構想を立てるようだ。通常大きい原石は歩止まりを最大限に考慮してできるだけ大きく研磨するが、「ルイ・ヴィトン」ではオーダーメイドのカスタムカットダイヤモンドを多数切り出すという。極めて希少性の高い“スウェロ”をカスタムカットしてルース(裸石)で提供したり、ブランドの象徴であるモノグラムにカットしてハイジュエリーに用いるなど究極のパーソナライゼーションを実現する(モノグラムカットのダイヤモンドはすでに存在しており、同ブランドのブライダルやハイジュエリーに用いられている)。カスタムメイドのトランクをルーツに持つ同ブランドならではの考えで、本格的にハイジュエリー強化を図る一環とみられる。

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アマンダ・サイフリッドが語る女性としての生き方や憧れの人、美の価値観、子育てまで

 「ランコム(LANCOME)」のグローバルアンバサダーに米女優で歌手のアマンダ・サイフリッド(Amanda Seyfried以下、アマンダ)が就任した。アマンダは1985年生まれ。アメリカ・ペンシルバニア出身の34歳で、15歳で女優としてのキャリアをスタートさせた。2008年に公開されて、「ゴールデン・グローブ賞(Golden Globes)」にノミネートされた大ヒットミュージカル映画「マンマ・ミーア!(原題:Mamma Mia!)」への出演を機に、トップ女優の仲間入りを果たす。その後「レ・ミゼラブル(原題: Les Misérables)」や「テッド2(原題:Ted 2)」など多数のヒット作品に出演、キャリアを積み上げてきた。私生活では16年に結婚し、17年に第一子を出産するなど母親としての顔も持つ。アマンダに「ランコム」グローバルアンバサダー就任の感想から、スキンケア・メイク方法、美の価値観、さらには育児についてまでを聞いた。

WWD:「ランコム」のグローバルアンバサダーに就任した感想を教えてください。

アマンダ:お誘いをいただいたときは本当に驚きました。不安もありましたが、私の裏表のなさ、偽りのなさを評価してくださってのお声掛けと聞いて、私自身もそれを誇りに思っているのでお受けしました。

WWD:「ランコム」との仕事を通して美に関して新しく知ったことや感じたことを教えてください。

アマンダ:年を重ねることに抵抗がなくなりました。年を重ねることを恐れなくていいんだということ感じましたし、グローバルアンバサダーの役割を通してそれを体現したいと思います。

WWD:2月14日に発売する新化粧水「クラリフィック デュアル エッセンス ローション」の好きなところを教えて下さい。

アマンダ:まず初めに「ランコム」の製品の中でも香りが一番好きです。配合されているブナの芽エキスがバニラのような香りで、まるで食べ物みたいです(笑)。消えていくように浸透していく感触で、体感したことのないテクスチャーです。クリーンで透明感のある肌に仕上げてくれて本当に大好きです。

WWD:「ランコム」の製品を初めて使ったのはいつですか?また「ランコム」のお気に入り製品を教えてください。

アマンダ:初めて使用した製品は「イプノ マスカラ」です。3歳上の姉が使っていた影響で使い始めました。まつ毛がブロンドの私の場合は、マスカラの使い方をマスターすることが重要でした。マスカラをうまく使用すれば印象を手早く簡単に変えられ、自身をチャーミングに演出できます。お気に入りの製品は「ジェニフィック」です。肌が吸い込むようにすぐなじむので、やみつきになるほど大好きな美容液です。

WWD:「ランコム」の哲学は “人生は美しい”ですが、人生をより美しくするものは何ですか?

アマンダ:農場の動物たち、そして自然の中を歩くことです。私はペンシルベニア州の郊外で育ったので、当時飼っていたのは数匹の猫だけでした。なので、今暮らしている農場は私にとって地球上で最も美しい場所だと感じています。山や森の中は、静かで集中できます。私にとっては集中できて地球とつながれるのは素晴らしいことです。

WWD:肌のお手入れに欠かせないアイテムはありますか?

アマンダ:美容液です。メイク前にも使用しますし、もちろん毎晩のスキンケアにも欠かせません。夜は特にたっぷり染み込ませてからベッドに入ります。どんなに疲れていてもメイクをしたまま寝ることはありません。また、乾燥肌なので秋冬はローションのほか、バスタイム後にボディーバームもたっぷり使います。

WWD:よく使うメイクアイテムやテクニックはありますか?

アマンダ:メイクアップならマスカラは欠かせません。それから唇にボリュームがあるので、いろいろなリップカラーで際立たせます。またテクニックとしては、まぶたの表面にアイライナーを使わず内側にのみ入れることです。そうすると目の形がガラッと変わって効果的です。リップだと普段はクリーミーなテクスチャーを好んでつけています。

WWD:これまでの人生で、美容について他の女性から何か教わったことはありますか?

アマンダ:母からメイクは“Less is more(控えめこそ美しい)”と教わりました。10代の頃マスカラを学校に持って行ったり、バスルームに置いたままにしたら叱られたことを覚えています。母は、マスカラをつけると老けたりませてみえたりするからと言っていました。子ども頃に読んだ本の中で主人公が「リップスティックを手に取ると唇に塗り、家を出た」とあり、その一節はいまでも鮮明に覚えています。つまりそれだけで美しいと感じられるということです。

WWD:女性にアドバイスしたいことは?

アマンダ:メイクに関しては際立たせたいパーツを1つか2つ決めて、ほかはあまり触らないようにするのがいいと思います。SNSを見ても若い人は特にメイクが濃すぎるように感じます。自分自身のありままの姿を隠すことで心理的に安心感があるのかもしれません。私が10代のときはそうでしたから分かります。でも、メイクはあなたらしさを隠すものではなく生かすものです。それが私の考えです。だから私はナチュラルメイクが好きなんです。

WWD:当時、憧れていた人はいましたか?また現在はどうですか?

アマンダ: 10代の頃の憧れはクレア・デインズ(Claire Danes)さんです。私の一番好きな映画「ロミオとジュリエット(原題:Romeo and Juliet)」の中で、クレア・デインズさんがまるでノーメイクのようなメイクで出演していて、とても美しいと思いました。最近でいえばケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)さんです。まだ実際にお会いしたことはありませんが、私生活と仕事のどちらも充実した幸福なオーラを感じます。常に自然体でいながらエレガントで美しいのと同時にフレンドリーな雰囲気で、女優として憧れています。

WWD:自身が思う美しい女性とはどんな女性ですか?

アマンダ:自分自身に優しいこと、愛してあげられること、自分の強みを理解していること、謙虚な心を持っている女性です。私の姉がまさに全てを兼ね備えた女性です。ユーモアがあり、人を笑わせることが好きな人です。

WWD:自信を持つことと美しさはどちらが先に来るものだと思いますか?

アマンダ:自信だと思います。笑顔の人を見ると美しいなと思いますが、もし自分に自信がなければ笑顔でもそれが透けて見えます。肌や爪がキレイでいることは自信を持つことの手助けにはなります。しかし本当の意味で自信を持つということは、自身を特別だと思う力から生まれます。そのことに気付けるかは人それぞれ生きている環境によって違います。だから60歳、70歳になってたときに過去を振り返って「10代の自分にこう言ってあげられたらよかったのに」と言うんです。

WWD:自信を失うことはありますか?またそれとどう向き合いますか?

アマンダ:もちろんあります。現場に立つときはいつでも「失敗したらどうしよう」と思います。うまく演技できなかったら、監督が求めるメッセージを伝えられなかったらと。でもそうした気持ちを偽らないようにしているので、あるとき「私はときどき自信を失うことがあって、それを知ってほしい」って監督に打ち明けたことがありました。

WWD:自信を持てないという人に何かアドバイスするとしたら?

アマンダ:自信のなさを認めることは、人として落第ではありません。不安に対してただ正直なだけです。ほとんどの場合、自分が思うほど周囲はそんなこと特に気に留めてもいないものです。だから一息ついて、ただやるべきことをやりましょう。それが私の一番のアドバイスです。自分でもそれを忘れないように心掛けています。

WWD: 若い頃と比べて自分の外見はどのように変化したと思いますか?

アマンダ:私はそれほど外見を気にしていないのであまり鏡を見ません。鏡を見るときも自分の眉間のシワや吹き出物などを不快には思わないので顔をしかめたりはしません。なぜならそれらは自分のほんの一部にすぎないからです。

WWD: 現在34歳ですが、年齢を重ねることについてどう思いますか?30代になることは何か大きな意味はありましたか?

アマンダ:特別なことは感じません。友人の多くは少し年上なので。ですが時々、ふと気づいたら90歳になっているんだろうなと思うので、その意味では34歳は意義深い年齢です。見た目の老いに関しては、一つ一つ対処していくつもりですが、事実を正しく捉えようとも思います。膝に弱ってくるのも変な髪の毛が生えてくるのもOKです。今後、40代、50代と年を重ねていきますが、ボディーケアやスキンケアに熟練して、トラブルもなく気にしないでいれるようになりたいですね。

WWD:子どもが生まれてから、ワークライフバランスの考え方は変わりましたか?

アマンダ:自分がやろうとしていることがどのくらい大切なのかをもっと意識しなくてはいけないと思います。娘への影響を考えると全ての仕事を引き受けるわけにはいきません。昨年の11月以降映画の仕事をしていないのでこれまでより長く娘と一緒にいられるようになりました。娘がハッピーで充実した生活を送っている限り、私は満足です。

WWD:母親になってから気持ちの変化はありましたか?

アマンダ:「子どもが生まれる瞬間に新たに母親という存在が生まれる」という言葉があるように今は娘という存在が私の生きがいです。母親になってからは、自分に対する感情を持ち続ける理由があまりなくなったように思います。新しく手にした娘への責任があるので。この責任感があるからこそ、強くなれたと思います。また、親になるとどうしたってたくさんのことを自問します。例えば、子とどう対話すれば良いか、どんな人に出会ってほしいか、何を学んでほしいか、などです。そうして娘について考えて手本になろうとすることが、強さの源でもあります。娘にとって私を誇りだと思って欲しいし、私から学んでほしい。そして子を信じる両親のもとで育つことがどのようなものか知ってほしいです。

WWD:女性にとって力の源を見つけることは大切ですか?

アマンダ:絶対に必要です。全ての女性が、自分がどういう存在かを知る必要があると思います。人は一人一人違い、それぞれがユーモアや知恵、優しさなど他人に与えられる何かを持っています。そして愛すべき欠点があります。そのやっかいな部分に思いやりを持てないのであれば自分の美しい部分も愛せません。自分を愛せないのなら、自分以外の誰かを愛せません。

WWD:何かモットーはありますか?

アマンダ:いくつもありますが、その一つは“”全ての物事を個人的に受け取らないこと”です。人は物事を個人的に捉えがちですが、それは正しい行動の妨げになります。それから、だれに対しても憶測を持たないようにしています。誰しも何らかの大変な経験を経ているからです。

WWD:最後にグローバルアンバサダーとして女性に伝えたいことは?

アマンダ:美しい肌や髪を手に入れるために決まった方法はないことを伝えたいです。自分らしく、正直であり続けること、それで大丈夫です。誰かのために自分を変える必要はありません。私自身このことに気づくまで時間が掛かりましたが、今では心からそう思えますし、実践しています。

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女優、モデルとして活躍するモトーラ世理奈 映画の主演も相次ぐその魅力とは?

 雑誌「装苑」の専属モデルを務めるモトーラ世理奈。その独特の存在感で同性を中心に多くのファンを獲得している。また「アンダーカバー」2018-19年秋冬コレクションにも参加し、パリコレデビューも果たした。18年に映画「少女邂逅」で本格的に女優の仕事をスタート。その演技力への評価も高く、1月18日から公開中の映画「猫、かえる」、1月24日から公開中の映画「風の電話」、2月22日公開の映画「恋恋豆花」と映画への主演が相次ぐ。現在21歳。モデルとしても女優としても、今後さらなる飛躍が期待される彼女の魅力に迫る。

WWD:現在さまざまなメディアで活躍しているモトーラさん。もともとモデルの仕事をするようになったきっかけは?

モトーラ世理奈(以下、モトーラ):高校1年(2014年)の4月に原宿で今の事務所の人からスカウトされたのがきっかけです。その年の10月に、雑誌の「装苑」に顔見せに行ったら、そこで“ニューカマー”という企画に選んでいただいて、15年1月号の「装苑」でモデルデビューしました。それから少しずつモデルの仕事をするようになって、17年5月号から「装苑」の専属モデルになりました。

WWD:もともとモデルになりたいという気持ちはあった?

モトーラ:小さい頃からファッションが好きで、小学校1年生のときから、将来は女優とモデルをやりたいとずっと思っていました。それでモデル事務所のオーディションも受けたりしていたんですが、受からなかったです。

WWD:モトーラさんといえば16年に発売されたRADWIMPSのアルバム「人間開花」のジャケットが印象的だが。

モトーラ:アルバムが発売されたときは高校2年だったんですが、発売されてからは高校の後輩からも声をかけられるようになりました。

WWD:最近は女優の仕事も増えている。

モトーラ:映画デビューは18年に公開された「少女邂逅(しょうじょかいこう)」でした。それまでもいろいろと映画やドラマのオーディションは受けていたんですが、最初に合格したのがこの作品だったんです。「少女邂逅」は群馬県の高崎で1週間くらい泊まり込んで撮影したんですが、それまでそんなに家から出たことがなくて、合宿みたいで楽しかったです。

WWD:モデルと女優、どちらが好き?

モトーラ:どっちも好きです。最初映画に出たときには何も分からずに、モデルとは全然違うなと思っていたんですが、やっていくうちに「モデルも女優も一緒だな」って思うようになりました。どちらも“何かになる”ということが共通していて、一つのパートとして作品に携わるという気持ちでやっています。日本ではあまりハーフの女優がいないし、私自身そこまでみんなが親近感を持ちやすい見た目でもないと思うんですが、そんな私が女優として役を表現するのは新しいなと感じています。

映画「風の電話」で感じた女優への手応え

WWD:1月24日から公開されている映画「風の電話」では主役のハルを演じる。女優としての手応えも感じている?

モトーラ:気持ち的にはお芝居の仕事を始めたときとそんなに変わらないです。でも「風の電話」が完成して初めて見たときは、そこに映っているのが自分じゃないような気がしました。今までの作品は「こういう表情よくするな」とか「こういう仕草よくするな」と思うことがあって、普段の自分を見ているようで恥ずかしさもあったんですが、「風の電話」でははまったく違う人に見えて、それがおもしろいなって思いました。

※映画「風の電話」は、実際に岩手県の大槌町にある電話線がつながっていない“風の電話”をモチーフにしたロードムービー。その風の電話を使うと亡くなった人と話ができるといわれている。風の電話は2011年に設置され、東日本大震災以降、多くの人が訪れている

WWD:映画「風の電話」ではストーリーに沿って順番に撮影(順撮り)していったそうだが、映画では珍しい。

モトーラ:やってみて順撮りでよかったなと思います。今作はロードムービーで広島の家から始まって、風の電話のある大槌町に行くストーリーなんですが、自然にハルと同じ気持ちになりやすかったし、ハルになりきっていたと思います。

WWD:セリフがきちんと決まった台本がなく、全部即興での演技だったとか。

モトーラ:そうです。台本もなくざっとストーリーが書いてある紙が撮影の朝に10枚ほど渡されて、それをもとに演じていくという流れでした。最初はこのストーリーだと30分くらいで終わっちゃうんじゃないかって思うほどでした(笑)。事前に何となくセリフを考えてくる人もいたんですが、私は現場に行ってみないと分からないなと思って、何を言うかはあまり考えてなかったです。即興芝居はその場で自由に演じるのですが、私はセリフを覚えて演技するよりも、相手を感じて演じられるのでやりやすかったです。

WWD:撮り直すこともあった?

モトーラ:シーンによっては撮り直すこともありました。演技をしているとみんなが何か違うなと思うことや、「今のよかったね」って思うときがあって、それがおもしろいです。

WWD:西島秀俊さんや西田敏行さん、三浦友和さんら大御所との共演はどうだった?

モトーラ:そうですね。衣装合わせで最初にお会いして、そのときはすごく緊張したんですが撮影が始まったらハルという役と同じ感覚で接していたので、緊張はしませんでした。

WWD:風の電話は亡くなった人と話せるといわれているが、モトーラさんが話してみたい人はいる?

モトーラ:ひいおばあちゃんです。中学1年生くらいのときに亡くなったんですが、私が物心ついてから身近で初めて亡くなった人でした。それまで普通に遊びに行ったりもしていたので、また話してみたいです。

WWD:「風の映画」はどんな人に見てもらいたい?

モトーラ:年齢や男女に関係なく、多くの人に見てもらいたいです。ハルと一緒に旅をしている気持ちで見てもらえたらうれしいです。

モデルとしても女優としても海外に挑戦したい

WWD:モデルとしては「アンダーカバー」2018-19年秋冬コレクションにも参加して、パリコレにも出演している。当時はどんな気持ちだった?

モトーラ:そのときはヨーロッパに行くのも初めてで行く前はすごく楽しみでした。ショーの前までは、普通にパリ楽しいなと思っていたんですけど、ショーの瞬間はなんとも言えない特別な気持ちになりました。

WWD:モデルとしても活躍するモトーラさんのファッションのこだわりは?

モトーラ:「着たいものを着る」。着てみてテンションが上がらなかったら着替えることもあります。ただ自分はこういうスタイルとかあまり決めたくなくて、何でも着たいなと思っています。

WWD:美容に関してはどうですか?

モトーラ:基本的なことしかしないです。メイクは普段あまりしないです。メイクは少しやっただけで大きく変わってしまうので、正解が分からなくて。だったらあまりやらなくていいやって思ってしまっています(笑)。でもその分、仕事でいろいろなメイクができるので楽しいです。

WWD:影響を受けた人はいる?

モトーラ:最近はアメリカのバンド、クルアンビン(KHRUANGBIN)がお気に入りで、去年は「フジロック」と渋谷のクラブクアトロでライブを見ました。女性のローラ・リー(LAURA LEE)がベースを務めているんですが、それに影響を受けて私もベースを購入しました。最近はあまりベースの練習ができていないのですが、弾けるようになったらバンドも組んでみたいです。

WWD:音楽フェスはけっこう行く?

モトーラ:そうですね。「フジロック」とか、去年11月には初めて海外のフェスに行きました。ラッパーのタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, The Creator)が主催している「Camp Flog Gnaw Carnival 2019」というフェスで、ソランジュ(SOLANGE)やFKA ツイッグス(FKA TWIGS)が見たくて行ったんですが、日本のフェスとも違う雰囲気でおもしろかったです。今年も機会があれば、海外も含めていろいろなフェスに行きたいです。

WWD:好きな映画は?

モトーラ:岩井俊二監督の「スワロウテイル」です。

WWD:女優としてやってみたい役は?

モトーラ:SFには挑戦してみたいです。誰だか分からないくら特殊メイクをするような役をやってみたいです。

WWD:最後に今後の目標は?

モトーラ:モデルとしても女優としても、海外に挑戦したいです。まずはモデルからやっていきたいと思っています。

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アオイがセレクトショップ、ディクラッセヴィータを松屋銀座にオープン 「プリニオヴィソナ」などを取り扱い

 インポーターのアオイはインポートアクセサリー専門のセレクトショップ、ディクラッセヴィータ(DI CLASSE VITA)を2月26日、松屋銀座にオープンする。好感度な大人の女性をターゲットに上質なバッグやアクセサリーをそろえる。

 取り扱いブランドは、創業60年を超える歴史を持つイタリア発のレザーブランド「プリニオヴィソナ(PLINIO VISONA)」や、アイコンバッグの“ゼリグ”で知られる「ティラマーチ(TILA MARCH)」など。シーズンごとに新ブランドを取り入れることで、いつでも発見があるショップを目指す。

 オープンを記念して、「プリニオヴィソナ」から松屋限定デザインの“オリガミバッグ”(3万5000円、4万円)を販売する。同アイテムは、世界を旅する女性に着想を得て誕生した。会食やショッピングなどさまざまなオケージョンに対応するべく、洗練されたデザインと使用しない時には小さく折り畳むことができる機能性を備える。

 また「プリニオヴィソナ」のバッグの購入者を対象に、先着20名限定でノベルティをプレゼントする。

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アオイがセレクトショップ、ディクラッセヴィータを松屋銀座にオープン 「プリニオヴィソナ」などを取り扱い

 インポーターのアオイはインポートアクセサリー専門のセレクトショップ、ディクラッセヴィータ(DI CLASSE VITA)を2月26日、松屋銀座にオープンする。好感度な大人の女性をターゲットに上質なバッグやアクセサリーをそろえる。

 取り扱いブランドは、創業60年を超える歴史を持つイタリア発のレザーブランド「プリニオヴィソナ(PLINIO VISONA)」や、アイコンバッグの“ゼリグ”で知られる「ティラマーチ(TILA MARCH)」など。シーズンごとに新ブランドを取り入れることで、いつでも発見があるショップを目指す。

 オープンを記念して、「プリニオヴィソナ」から松屋限定デザインの“オリガミバッグ”(3万5000円、4万円)を販売する。同アイテムは、世界を旅する女性に着想を得て誕生した。会食やショッピングなどさまざまなオケージョンに対応するべく、洗練されたデザインと使用しない時には小さく折り畳むことができる機能性を備える。

 また「プリニオヴィソナ」のバッグの購入者を対象に、先着20名限定でノベルティをプレゼントする。

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【4月9日まで|スヌーピーミュージアム】 第2回展覧会 史上最大のスヌーピー展「もういちど、はじめましてスヌーピー。」 誕生秘話から、約50年間大きな変遷を遂げていく様子を、原画約80点と映像で紹介 詳しくはこちら→

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人体に楽譜 ヤコポ・バボーニ・スキリンジの日本初個展がシャネル・ネクサス・ホールで開催中

 東京・銀座にあるシャネル・ネクサス・ホールでは2月16日まで、現代音楽家ヤコポ・バボーニ・スキリンジ(Jacopo Baboni Schilingi)による音楽と写真の融合を試みた新しいアプローチの展覧会「Bodyscore - the soul signature」を開催中だ。オーケストラやアンサンブル、ソロのための作曲だけでなく、インスタレーションや映像作品のための音楽も積極的に制作してきたバボーニ スキリンジは2007年より実験的に人体に楽譜を書き始め、次第にそれが彼の新しい作曲法へと変わっていった。モノクロで統一された会場には30点の写真作品が展示されている。

 作品に対するアプローチについてバボーニ・スキリンジは、「モデルのポーズについては、私が書きたい曲によって決める。また、どのモデルにどの曲を書くかも、そのモデルが持つ身体の表現力によって判断している。ニューヨークのマーサ・グラハム・ダンス・カンパニー(Martha Graham Dance Company)所属のダンサーには、その筋肉質な身体に見合った『フェニックス』という力強い曲を作り、ポーズでもその力強さを表現をしてもらった。一方、横たわっている女性には静かな曲調の曲を書いた」と、開催に先がけて行われたプレスプレビューで語った。

 展示された作品の中には、鑑賞者が写真の前に立つと実際にそのモデルの身体に書かれた楽譜の音楽が流れるインタラクティブなシリーズも数点。視覚と聴覚を揺さぶるバボーニ・スキリンジの世界が堪能できる展覧会となっている。

■ヤコポ バボーニ スキリンジ展「Bodyscore - the soul signature」
日程:1月15日〜2月16日
時間:12:00〜19:30
定休日:無休
場所:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
入場料:無料

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「コスメデコルテ」から今春4種の日焼け止めが登場 CCタイプも

 「コスメデコルテ(DECORTE)」は3月16日、日焼け止めシリーズ「サンシェルター」の新作3種類と「コスメデコルテ AQ」ラインからスキンケアタイプの日焼け止めを発売する。多様化する日焼け止めニーズに対し、好みや機能に合わせて選べるようになっている。

 「サンシェルター」は既存の「マルチ プロテクション」(SPF50+・PA++++/35g、3000円、60g、4200円)がパッケージリニューアルして登場。紫外線だけでなく大気汚染物質もカットし、環境ストレス因子から肌を守る。水系保湿成分が紫外線やエアコンなどの影響により乾燥しやすい肌に潤いを与え、みずみずしいつけ心地をかなえた。洗顔料やボディー洗浄料で簡単にオフが可能だ。吉成里沙「コスメデコルテ」PRは「『コスメデコルテ』の高機能UVケアの『サンシェルター』は、前作発売(2017年)から、リニューアルをしていないにもかかわらず毎年販売個数を伸ばしてきており、サンケア市場の拡大も感じる。猛暑の影響もあり、くずれにくさのニーズに加え、あくまでもベースは薄く、ナチュラルに肌を美しく見せたいニーズを踏まえ、今回ウオータープルーフとCCタイプを加えてシリーズとしてラインアップを増やした」と話す。

 新作の「マルチ プロテクション ウォーター レジスタント」(SPF50+・PA++++/35g、3000円、60g、4200円)はウオータープルーフ処方で保護効果の高いシールド膜を形成し、汗や水、こすれに強い。みずみずしいテクスチャーで首やデコルテ、腕などの広範囲にも滑らかに伸び広がり、アウトドアにもデイリーユースにも最適だ。「トーンアップCC」(SPF50+・PA++++/全3色、各35g、各3000円)はソフトフォーカス効果で毛穴や凹凸を隠し、シミや色むらも自然にカバーするCCタイプの日焼け止め。ライトベージュ、ベージュ、ラベンダーローズの3色をそろえ、仕上がりも好みに合わせて選べるようになっている。

 「コスメデコルテ AQ」の「エクストラ プロテクション【医薬部外品】」(SPF40・PA++/60g、8000円) はノンケミカル処方で肌負担が少なく環境にも優しい。また、有効成分のビタミンE誘導体を配合し、日焼けによるシミやソバカス、肌荒れを防ぎ、スキンケア効果も高い。淡いピンクカラーで肌色を自然にトーンアップし、くすみの気にならない艶肌を演出する。「『AQ』シリーズ共通の白樺水などのスキンケア成分や新規配合した美容成分が、素肌そのものを美しくケアする。1999年に初代を発売してから、リニューアルのたびに品質を向上させており、滑らかで心地よいタッチながらもぴたっと肌にフィックスし、ハリ感と潤いをもたらすベースになっている」と吉成PRは語った。

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@Bot_Gravy Yung Gravy Bot

Really about business Pushin' 'bout couple of digits Stussy boy standin' the corner, yeah, spinnin' that fidget Thought he lookin' like a class 5 whiplash, ay b*tch, smash Gravy all over my dash, ay Young Johnny Cash (WOAH) Gotta catch 'em all like Ash (GRAVY TRAIN) I see you Uh,

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@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

マルチポートドックでなんとかというの後最近多いけどまったく不親切不便きわまりない。レッツノートのように全部あるのが圧倒的に便利だ。:MacBook Air/Proでデスクトップのような環境を実現できるマルチポートドック

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