「無印良品」3~5月期は98年の上場以来初の営業赤字 今後はロードサイドへの出店強化

 「無印良品」を運営する良品計画の2020年3~5月期の連結業績は、売上高に相当する営業収益が前年同期比29.9%減の787億円、営業損益が28億円の赤字(前年同期は103億円の黒字)、純損益が41億円の赤字(同65億円の黒字)だった。減収は10期ぶり、営業赤字は1998年の上場以来初という。

 新型コロナウイルスの影響でピーク時は最大で国内全店舗の66%にあたる202店を休業、海外は25カ国・地域の全店を休業したことが響いた。足元では、国内の6月の直営店、卸、EC合計での既存店売上高が9.5%増となり、「7月も6月並みで推移している」(松﨑曉社長)と復調傾向ではある。しかし、「こうした状況は日本のみで、長期的に続くとも思わない。景況感の悪化から、今後はお客さまがより価格に敏感になる。価格改定(値下げ)は毎年行っているが、さらに強めたい」と続ける。

 ウィズコロナ、アフターコロナ時代の消費傾向としては、「(1)世界的に都心よりも郊外、(2)日常的なもの、(3)ECという流れがある」と指摘。(1)については、国内の全436店はショッピングセンター(SC)への出店が主だが、「SC内の店舗ではSCが休業すると営業ができない。生活に入り込むために、お客さまの近くに出店する。今後の国内出店はロードサイドの路面店を積極化する」。現状のロードサイド店は、19年4月にオープンした石川・野々市の1店舗のみ。国内は今後も年間10~15店の出店を続ける中で、ロードサイドも年間数店の出店を進めていく考え。
 
 (2)については「生活をより豊かにするものが支持されるようになっている。たとえば食品ではレトルトが圧倒的人気ではあるが、手作りできるミールキットが伸びており、強化していく」。もともとの強みであり、ホームオフィス需要なども見込める家具や生活雑貨についても注力する。また、消費者の日常に近づくという点では、6月17日から都内3店舗のローソンで試験的に一部商品の販売を始めた。
 
(3)のECについては、20年2月期の国内売り上げに占めるECの割合は6.8%だったが、「中長期的に20%にまで高めたい」。そのために、自社ECを軸にしてきた従来の方針を変え、新型コロナによる店舗休業中の5月1日から「アマゾン(AMAZON)」、6月1日からは「楽天市場」でも一部商品の販売を始めている。「アイテムを拡大し、自社ECと同じように買い物ができるようにしていく。当面は(他のECモールなどへのさらなる出店よりも)オープンした『アマゾン』『楽天市場』を軌道に乗せていく」。
 
 これまで未定としていた20年8月期連結業績は、営業収益が1745億円、営業損益が20億円の赤字、純損益が39億円の赤字の見込み。なお、当期より決算期を2月末から8月末に変更している。

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藤原ヒロシが考える、フリマアプリとインターネット

 コロナ禍でさまざまなインターネットサービスが注目を集めている。フリマアプリの「メルカリ(mercari)」も例外ではない。そんな同サービスで5月末、藤原ヒロシが「アンダーカバー(UNDERCOVER)」のアイテムを購入したと自身のインスタグラムに投稿。その後実名のアカウントを作り、アイテムをいくつか出品したことが話題となっている。この一連の行動には、藤原のフリマアプリに対する独特の考えが背景にあるようだ。彼はフリマアプリ、ひいてはコロナ禍で起きたデジタル化の波についてどのように考えているのか。

WWD:「メルカリ」でモノを売ろうと考えた理由は?

藤原ヒロシ(以下、藤原):「メルカリ」の人と「『メルカリ』とはどういうモノか」について話をして、面白そうだなと思って。まずは“「メルカリ」でモノを売る”という行為そのものや、出品のシステムを知りたくて、いくつか出品してみました。

WWD:具体的にはどういった点が面白いと思ったのか?

藤原:モノを売るというよりも“物々交換”に近い感覚だな、と個人的に思ったんですよね。今って現物としてのお金が見えづらい世の中なんじゃないかなと感じていて。僕は現金を使うとしたら駐車料金くらいで、あとは基本的に電子決済なり、Suicaなりで支払っている。でも、モノには必ず価格がある。もちろん「メルカリ」でも価格があるわけだけど、売ったお金はアプリ内に貯まっていく。その貯まったお金で「メルカリ」内で欲しいモノがあれば買う。そういった部分が交換に近くて、すごくプリミティブな行為だし、久々に聞いたアナーキーっぽい話で面白いな、と。

WWD:実際に物々交換をしたことはあるか?

藤原:ありますね。若い頃ですが、ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)やマルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)のパンクな服が好きで、ロンドンに行く際に日本で「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」や「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」の服をセールで買って持っていき、交換してもらいました。当時のロンドンでは「ヨウジ」や「ギャルソン」が人気で、けっこう交換しましたね。

WWD:藤原さんの周囲の人たちで、フリマアプリを“交換”のような感覚で使っている人はいるか?

藤原:使っている人自体はいるし、話題に上ることもあるけど、“交換”という感覚がある人はそこまで多くないかもしれないです。やっぱり安く買いたい、高く売りたいという感覚の方が強いと思いますね。

WWD:自身が「メルカリ」で出品したアイテムには、何か思い入れなどはある?

藤原:特にないです。単に要らないモノや、いくつか持っているモノを出しただけなので、そんなに特別なことではないです。今後も何か「売ってみようかな」と思ったモノがあれば出品していこうかなとは思っています。

WWD:出品アイテムの値付けに関しては、どのように決めた?

藤原:値付けも適当ですが、変に安くも、高くも売りたくないとは思っています。要らないモノを欲しいモノと交換する感覚ですね。なので、「メルカリ」で出た売り上げ金は現金化せず、欲しいモノが見つかるまで「メルカリ」内に貯めておくつもりです。

WWD:インスタグラムでは、「アンダーカバー」のアイテムを「メルカリ」で買ったと投稿し、話題となっていた。これまでにも何度か「メルカリ」で購入したことはあったのか?

藤原:探していた軍モノのトレンチコートを買ったことがあります。それくらいかな。

WWD:「メルカリ」でも、藤原さんが手掛けたアイテムは高値で転売されていることも多い。そういったことについて何か感じることはあるか?

藤原:まあ仕方ないな、とは思います。僕自身、欲しいモノがあれば高くても買うので。ただ、転売とかを商売にして、自分が好きでもないモノを何個も買うとかは愛がないので嫌だなとは思います。「シュプリーム(SUPREME)」とかに並んで、せっかく並んだから、2個買えるなら買って、1個売ろうという考えは愛のある転売で、アリな気がするけれど。

WWD:「メルカリ」の利用増に始まり、コロナ禍でインターネットサービスが注目され、さまざまな面でデジタルシフトが起きている。この現象についてどう思う?

藤原:取材や打ち合わせに関して言うと、「Zoom」で十分だな、と思うこともあるし、やっぱり対面でないと伝わらないなと思うこともあります。個人的には、デジタルを使ってデジタルっぽいことをするよりも、世の中を便利にするようなテクノロジーで、プリミティブなことをする方がアンバランスで面白いなと思っています。そういった意味では、「メルカリ」はデジタルを使いつつ、“物々交換”という最もプリミティブな側面を持っているのが面白い。「Zoom」も同様で、新しいように見えるけど、みんなの部屋が見えるし、究極的には普通の取材だったり、打ち合わせだったりする。逆にバーチャル背景みたいなものは個人的には面白くないな、と思います。

WWD:藤原さんにとって、オンライン、オフラインそれぞれの良さとは?

藤原:必要なことを的確に伝える、という点でオンラインは良いと思います。だから仕事によってはオンラインで完結できるのかもしれない。でも、僕にとってはオフラインの良さはその100倍くらいある。例えば会話の際に「その靴いいですね、どこのですか?」といった会話はオフラインでしか生まれない。これが個人的にはすごく大切で、得るものも多い。だから必ずしも仕事じゃなくても、食事などで人と会うのは大切だと思います。大勢の人に会いたい、いろいろな所に行きたい、といった気持ちはないけど、仲の良い何人かに会えて、情報を得ることができれば良い。自粛期間中は外食もできず、あまり人と会えなかったけど、緊急事態宣言の解除後、久しぶりに人たちと食事をして「本当に面白いな」とオフラインの良さを改めて確認して。そういった再発見の感覚は、コロナ期間中は今後もあるんじゃないかと期待しています。

WWD:再発見から、新しいモノが生まれることもある?

藤原:何かが変わるだろうな、とは思います。それこそ「メルカリ」でも、オフラインをやってみてもいいなと。お金を一切使わずに、“物々交換”だけするイベントとか。後はお金の価値観とかも変わってくるような気がしています。この前友人と、お金が一切使えないエリアを作ってみるのも面白いよねと話していて。そのエリアに入る前にポイントを渡して、あとは物々交換なり、ポイントなりを使う。飲食店でも「無料だけど、食べたらインスタに上げてください」とかで成立できるし、意外とお金を使わない楽しみというのが今後出てくるんじゃないかな、と思っています。

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「LV」メンズはシーズンレスに アニメと一緒の世界巡業は上海の後、東京に!

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズは、これまでの通りの春夏/秋冬というコレクションや発表のスケジュールを改め、シーズンレス体制に移行する。コレクションは季節にとらわれず、ランウエイショーは世界を巡回。8月6日に中国・上海で行うリアルなランウエイショーを皮切りに、その次は、東京で開催予定だ。「メッセージ・イン・ア・ボトル(Message in a Bottle)」と銘打つ2021年春のコレクションはリサイクル・アップサイクル素材を使ったり、過去のアーカイブを再利用したりと、サステイナブルなマインドを多分に盛り込む。マイケル・バーク(Michael Burke)ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者(CEO)と、ヴァージル ・アブロー(Virgil Abloh)メンズ・アーティスティック・ディレクターが明かした。次回のコレクションは、30ルックが新しい素材から、25ルックがリサイクル素材から、そして25ルックが過去のコレクションから誕生するという。過去のコレクションから誕生した洋服には、アップサイクルを意味する新しいエンブレムをがあしらう予定だ。

 7月10日の日本時間21時30分からのデジタル・プレゼンテーションは、ショートムービーの上映になるようだ。実写とアニメを組み合わせた、ヴァージルが「ズーム(Zoooom)と、その仲間たち」と呼ぶムービーの舞台は、海への旅路のようだ。ヴァージルは、「僕は今までさまざまなニュー・システムを提案してきたけれど、次のショーは、最も革新的な試みになるだろう。洋服と、クラフツマンシップ、そしてアニメのキャラクター。その全てを詰め込んだものになる。僕のショーは、世界を駆け巡る。始まりもなく、終わりもなく、途切れない。みんなは毎回、ちょっとだけ新しいものを見て、同時に、見たことあるものもちょっとだけ再度目にすることになるだろう。全てのシーズンを1つにまとめるんだ」と話す。ヴァージルは、アニメの制作にファッション・フィギュア・スタイリストとして活躍したレジー・ノウ(REGGIEKNOW)と、サーラー・クリエイティブ・パートナーズ(The Sa-Ra Creative Partners)を起用。サーラー・クリエイティブ・パートナーズは、オンマス・キース(Om’Mas Keith)とタズ・アーノルド(Taz Arnold)、シャフィーク・フセイン(Shafiq Husayn)による米ロサンゼルスの音楽プロデューサーグループだ。

 ヴァージルは昨年、激務による体調不良のため、医者にスローダウンするよう諭され、働き方に対する考えが変化した。「マルチタスクを抱え、『ファッション界は、どうしてこんなに生き急ぐんだ?』と自問自答するようになってしまった」とヴァージル 。そして世界は、新型コロナウイルスのパンデミックに直面する。「落ち込んだり、パニックになったりする代わりに『新しい時代だ。過去と現在を見つめ直し、自分たちで新たな未来を開拓しよう』と決意した」と続ける。

 バークCEOは、「ファッションショーは、終わってなんかいない」と考えているが、新たな挑戦に意欲的だ。「人々は今、実際、旅行できない状態だ。だったら世界中の人々を1箇所のショー会場に呼ぶのではなく、私たちが世界に洋服を持って出かけようと思う」と言う。

 上海のショーは一般にも開放しながら、ライブ配信。上海、東京に続く街は、年末までにいくつか発表するようだ。バークCEOは、「熱狂は、リアルな人々から生まれる。とにかく皆に楽しんでもらいたい。なぜなら私たちが最後に世界中で分かち合った感情は、(新型コロナウイルスにまつわる)悲哀だったから」。

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「無印良品」米国法人が破産法申請 1等地への大型店出店で苦戦

 良品計画の100%連結子会社で、米国で「無印良品」18店を運営するMUJI USAは、現地時間7月10日に日本の民事再生法に相当する米国連邦破産法第11章(以下、チャプター11)の適用を米連邦破産裁判所に申請した。新型コロナウイルスによる店舗休業の影響はもちろんあるが、コロナ以前から米国事業は赤字だった。「世界観を提供するために、大型店、しかも1等地への出店に傾注していた。米国の小売りをとりまく環境がこの2~3年で急激に変わる中で、分析が足りていなかった」と松﨑曉社長。

 MUJI USAは2006年に事業を開始。20年2月期の売上高は110億円、最終損益は18億円の赤字だった。ニューヨーク59丁目など、有力百貨店や高級専門店も出店するようなエリアにも出店し、高額家賃による高コスト体質がネックになっていた。「ショッピングセンター内の店舗では、当社が17年に出店してすぐに周りのテナントが撤退するといったこともあった。消費が実店舗からECへと急速に移行していく中で、マーケットを見る目が甘かったのかもしれない」と認める。

 そうした状況に新型コロナが追い打ちをかけた。米国は3月17日から全店を閉鎖。5月末や7月上旬にようやく一部が再開したが、7月3日時点での再開店舗数は10に留まる。再開しても「特にニューヨークの店舗の売り上げは2割程度しか戻っていない。BLM(Black Lives Matter、黒人の命は大切)運動もあって米国の状況は不透明が続く」ことがチャプター11申請の背景だ。申請により「不採算店舗の閉鎖や、家賃の減額交渉を進めることが可能になる」と期待し、自力での再建を目指す。

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デジタルメンズコレでドタバタ対談 初日は「ベルルッティ」に感動し若手の“ロケ地カブり”に冷や汗

 デジタルでのオートクチュール・コレクションが終わり、次はパリのメンズ・コレクションがスタートしました。7月9日から5日間にわたって、70近いブランドが新作をオンラインで発表します。そこで今回は、主にメンズを担当している記者が「頑張ってリアルタイムで見てみました」取材を日替わりで担当します。「アーカイブでも見られるのにオンラインで見る意味あるの?」という周囲の視線を感じながらも、「コレクションはライブ感!」と信じて完走を目指します。初日は海外コレクション取材歴10年以上のベテランである村上要「WWD JAPAN.com」編集長と、取材歴4年目の大塚千践「WWDジャパン」デスクが日常業務と並行しながらリポートします。

7月9日(木)17:00(パリ時間10:00) 「エチュード」

大塚千践「WWDジャパン」デスク(以下、大塚):村上さーん、トップバッターの「エチュード」始まりますよー。パリメンズでいつも朝一番に始まる同ブランドから、いよいよメンズのデジコレ開幕です。ファッションデザインだけではなく、出版やクリエイティブ関連の仕事など多岐にわたって活動しているトリオのブランド。僕はパリの街でここのロゴTシャツを着ている人を結構見かけるんですよ。今回はそんなパリの街でのゲリラ撮影でしたね村上さん……って、まだ来ない!

村上要「WWD JAPAN.com」編集長(以下、村上):あら〜、いきなり。仕事でリアルには視聴できませんでした〜。コレクションスケジュール同様、スキマなくオンラインMTGを入れてしまったワタシ。この「頑張ってリアルタイムで見てみました」企画に参加していいのでしょうか(笑)?クリエイティブ集団って、リアルなランウエイはワクワクの理由になるけれど、デジタル・ファッション・ウイークではどうなんだろう?やたらアートな動画で、視聴後「今のは、いったい何だったんだ!?」みたいにはなってませんか(笑)?

大塚:僕も校了作業と並行しながら見ていて序盤からバタバタです。僕も実は「今のは、いったい何だったんだ!?」が来るんじゃないかと予想していたのですが、ただ街を歩く数人のモデルをワンカット風に追いかける、「エルメス(HERMES)」にもちょっと通じる、シンプルな動画でしたよ。ただ通行人とか風景とか情報が多すぎて、(パリは誰もマスクしていないんだな)とか余計なことまで気になってしまいました。

村上:「エルメス」はシンプルながら、メッセージは強かったよ。「パンツインもできるのね〜」というシャツジャケットの軽やかさ、それを「袖まくりしたら、予想以上にカジュアル」なスタイリングの妙、特別なレンズを使った透明感、そして音楽で、キーアイテムとタイムレスなアイテムの汎用性、メゾンのムードを上手に伝えてた。あ!とか言ってるうちに、ライブ配信「READ MORE」の時間が。「コモン スウェーデン(CMMN SWDN)」も、「エゴンラボ(EGONLAB.)」も、「ウー ヨン ミ(WOOYOUNGMI)」もリアルで見られないよ!今日はファッション週刊紙「WWDジャパン」の校了日だし(しかも、こんなときに限って連載3本持ってるし)、「頑張ってリアルタイムで見てみました」企画自体を早速見直したいかも(泣)。オーツカさん、まとめて全部、解説ヨロシク!!

17:30(10:30) 「コモン スウェーデン」

大塚:いきなり企画倒れの危機じゃないですか(笑)!ここは僕が死守せねば。お任せください――ということでしばらくは1人で「頑張ってリアルタイムで見てみました」を続けます!「コモン スウェーデン」は2年前から急にカルチャー色が濃くなり、柄もたくさん使ってサイケデリック感を強めていましたが、2021年春夏は以前のようなレトロなカラーリングやクラシックなムードが戻ってきました。個人的にはこちらの路線の方が親近感が湧くし、結果、ブランドらしさがより主張できているので好きです。映像もシンプルに無観客ショーの収録で、3分程度という長さ的にも、服だけを見たい人にはちょうどよいのかも。

18:30(11:30) 「エゴンラボ」

大塚:対して、「エゴンラボ」がすごかった。要素が多すぎる服やCGをバリバリ活用した映像から「何か変わったことしてやろう」という力みを感じました。マグマの中を歩き出したときは、パソコンの前でのけぞっちゃいました(笑)。初見がこの映像だと、どういうブランドなのかはちょっと分かりづらかったです。1982年公開のアメリカのドキュメンタリー映画「コヤニスカッツィ/平衡を失った世界(Koyaanisqatsi)」から着想したコレクションだそうです。

19:00(12:00) 「ウー ヨン ミ」

大塚:「ウー ヨン ミ」も趣向を凝らした演出が印象に残りました。服はリラックスムードのテーラードやミリタリー、デニムなど普遍的なものが中心でいつもとあまり変わりなく、シュールな舞台芸術のような映像が印象的でした。映像は4分ですけど複雑にカットが変わるので、相当時間かけているんだろうなあ。

19:30(12:30) 「ブルー マーブル」

大塚:そして「ブルー マーブル(BLUE MARBLE)」が街中を歩くストリートランウエイで「エチュード」とカブっちゃいました(笑)。もちろん撮り方や、服は「ブルー マーブル」の方がストリート寄りのキャッチーさがあって違うのですけど、ロケーションも似てるなあと思ったら、なんと思いっきり一緒でした!これは両ブランドとも「しまった」と思ってるに違いないし、さすがに気の毒。でも撮影中は長距離の移動も気軽にできない状態だったでしょうし、こういうことも起こるんですね。

村上:さすが、デジタルでそれだけ語れるなんて頼もしい後輩です。あ、今日はご依頼いただいたインスタライブが20時からだ!もうちょっと1人でお願いできますぅ(笑)?

20:00(13:00) 「ジェイ ダブリュー アンダーソン」

村上:あ、でも日本時間20:00スタートの「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」は、事前にIGTVで見てるから語れます(笑)。IGTVでジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が開封しているリリースキットが日本のPR会社から事前に届いたけど、プレスリリースのほか、コレクションで使った生地の見本や全部のルックが同封されていたよね。肝心のルック写真は、1枚に1カットだったり、1枚に4カットだったり、折りたたんだ大きな1枚に1カットだったり、大きさや掲載方法が不規則。「それぞれのペースでコレクションを楽しんでほしいから」というコメントが印象的でした。マッキントッシュ風の生地をパッチワークした、ジョナサンいわく「数十年は着られるコートでありケープ」とか、「僕のおばあちゃんから譲り受けたニットの色替えバージョン」など、ますますタイムレスなアイテムが印象的。「こんな時代だから、長く着られる服を」と語って、「時代を見据えてるなぁ」と思わせてくれました。

大塚:村上さんから返事ないなーと思ってインスタグラムを開いたら、インスタライブに思いっきり出演していてたまげました(笑)。僕も「ジェイ ダブリュー アンダーソン」の配信は事前にキットとともに見ていて(しかも律儀に同封されていたマスクを装着して)、デザイナーのファッションに対する丁寧な姿勢に和んだんです。でも、村上さんがインスタライブ出演中に流れた配信では別の映像が流れたんですよ!しかも30秒!どうやら最新コレクションに絡む写真集のティーザー映像だったようです。丁寧さと尖った部分を併せ持つジョナサンらしさをライブで実感しました。

村上:30秒!なんて潔いんでしょう!「1分を超える動画は、悪」と言い切る動画の世界で高評価を受けそう(笑)!

21:00(14:00) 「ルイ ガブリエル ヌイッチ」

村上:その次の「ルイス ガブリエル ヌイッチ(LOUIS GABRIEL NOUCHI)」は、存じ上げないブランドですが、こういう新興ブランドも公式スケジュールで発表できるのは、デジタルならではかもしれないね。ユーチューブで拝見しましたが、チャンネル登録者数は14人(7月9日現在)……。もうちょっと仲間に協力を依頼してせめて3ケタにはできなかったのでしょうか?ロックダウンの最中に、最新コレクションを着たモデルを1人ずつスタジオに呼んでの朗読だったね。正直、意味はわからなかった(笑)。洋服はパリの若手にありがちな、華のない日常着の印象でした。サテンのシャツ、背中に穴が開いてたけれど、アレはデザインですか?って、オーツカさんに聞いてもわかんないよね(笑)。

大塚:デザインだと信じたいです(笑)。デザイナーはラフ・シモンズでも働いた経験があるみたいです。確かに、ラフのクリエイションが好きそうだなあという点もチラホラありました。ブランドにある程度の知名度がないと、シュールな演出はちょっとしんどいですね。4分とはいえ途中で飽きました。14人はちゃんと見てくれたんでしょうかね。

21:30(14:30) 「Y/プロジェクト」

大塚:同じシュールでも次の「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」は、僕は10分間集中して見てしまいました。3分割の画面で終始生着替えするだけなのですが、いつもショーで(コレどうなってんの?)というスタイルが作られていく過程が見られて、一人で感心してました。万人ウケはしないと思いますけれど(笑)

村上:数日前から順次公開しているプレ・コレクションでも、「Y/プロジェクト」は、「洋服の着方」と題してマルチウエイなコレクションの着こなし方を紹介しているよね。秘密のベールを脱ぎたい時なのかな?にしても、2人がかりじゃないと着られないマルチウェイは、挑戦する人は少なそうだけれど(笑)。

22:00(15:00) 「オテイザ」

村上:次の「オテイザ(OTEYZA)」のムービーは2分30秒。構築的なジャケットに、袴みたいなリラックスパンツの連打で、スタイルは印象に残りました。帽子がジャマな印象があるけれど。「LOVE」で終わるムービーはちょっとクサいけれど、案外最後まで楽しめたな。

大塚:確かに、帽子が非現実的で全体が衣装チックに見えちゃいましたね。スペイン発のブランドのようです。映像のストーリーはよくわからなかったですが、短い尺なのにブランドの世界観は何となくつかめました。

22:30(15:30) 「ボラミー ビジュアー」

大塚:次の「ボラミー ビジュアー(BORAMY VIGUIER)」は今日初めての縦画角の動画で、ユーチューブではなくVimeoでの配信でした。ブランドが選べるそうなのですが、何か違うんですかね?動画の最初はスマホゲームのCMかと思いました(笑)。ゲームでアバターの衣装を選ぶように服がどんどん入れ替わっていくのは面白いんですけど、肝心の服がほとんどわからなかったです(笑)。才能ある若手の一人だと思うので、もうちょっと素直に見せてもよかったんじゃないかなーと。

村上:特に個別アイテムの写真がずーっとクルクル回転してるから、目がチカチカしたよ(笑)。リサイクルカーディガンもあるようで(映像ではよくわかんないw)、パッと見今っぽいから、ちゃんと見たかったね。右下にワイプで手話通訳者が映ってたけれど、何を発信してたんだろう?必要な情報は文字になってたようだけれど……。

大塚:手話にする音声もなかったですし、謎が多いですね……。そして夜10時を過ぎてからの目がチカチカ系はちょっとキツイ。デザイナーはルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)時代の「ランバン(LANVIN)」出身なので、途中から(ルカ様は今お元気なのだろうか)なんて考えちゃいました。

23:00(16:00) 「ウォルター ヴァン ベイレンドンク」

村上:「ウォルター ヴァン ベイレンドンク(WALTER VAN BEIRENDONCK)」は、さすが良きコレクションだったと思います。いろんなところに鏡をはめ込んだビッグボリュームのアウター、周りの人は嫌がるかもしれないけれど、着てみたい(笑)。「オバケが“ウルサくささやく”ミラーマン」っていうテーマなのかな?オバケ感は、スプレーペイントのカラーグラデーションで表現してましたね。それぞれのルックに名前を与えてパーソナリティーを醸し出してるアイデアも好きです。僕のイチオシは、「THE LEOPARD」です(笑)。マスイユウくんに、全身挑戦してほし!!でも、映像は長いね。特にイントロの「文字だけで1分以上」はダメ!動画クリエイターに言わせると、一番やっちゃいけないヤツです。理由は、みんな離脱しちゃうから。

大塚:僕も、イントロが長い動画は今日だけでもいくつかスキップしそうになりました。今回は「頑張って、リアルタイムで見てみました」なので意地でも全部見ましたけど(笑)。コレクションは全部フィギュアでしたよね?最初はどういうテンションで見ればいいのか戸惑いましたが、じわじわとかわいく見えてきて。僕は全身グリーンのモサモサ「THUNDERMAN」が好きでした。部屋に置いておきたいです。

24:00(17:00) 「ベルルッティ」

大塚:さあ、いよいよ初日のトリを飾る「ベルルッティ(BERLUTI)」です。今回はショーではなく、21年春夏で協業した陶芸家のブライアン・ロシュフォール(Brian Rochefort)との対談でしたね。何だかほっこりしました。

村上:めっちゃ良かった!ムービーの落ち着いた雰囲気も好きだし、コレクションも最高。クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)は、「メゾンに来て2年。最初はブランドのDNAを理解し、自分がやりたいことに挑戦したかったから、コラボレーションをする余地がなかった。でも、今は違う」と話していたけれど、まさにニューチャプター。ブライアンのカラフルな陶磁器を写真に撮ってシルクのシャツにプリントしたり、ニットで柄を再現したり、メゾンならではの染色技術の“パティーヌ”で描いたり――すっごく美しい。デジタルで興味を持ち、「早くリアルで見たい!」とモチベーションをかき立てられました。ブライアンが、「陶器を、伝統工芸ではなくアートのように見せる感覚がスキ」って話してたのも、「ベルルッティ」に通じるよね。クラフツマンシップを次世代に継承しようというクリスの思いと合致してる。とっても良いコラボレーションだなぁと思いました。

大塚:アーティストと協業する事例は最近特にメンズで増えてきましたが、これはとても知的で新鮮でした。メゾンの伝統をちゃんと継承しながら、一歩ずつ前に進んでいる姿勢に感動しました。ブライアンと協業したカラフルなシルクのシャツは早く着てみたいです。あと、ドタバタの最後にクリスの落ち着いたトーンの声を聞いて癒されました(笑)。これもデジタル・ファッション・ウイークならではの展開でしたね。いやーでもリアルで見るのは初日からなかなかキツかった……。明日からは20代の若手も対談に加わるので、彼らにも頑張ってもらいましょう!

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オンワードHD3〜5月期は最終赤字24億円 百貨店売上高が7割減

 

 オンワードホールディングス(HD)の2020年3〜5月期は、売上高が前年同期比34.9%減の422億円、営業損益は21億円の赤字(前年同期は29億円の黒字)、純損益は24億円の赤字(同16億円の黒字)だった。新型コロナウイルスによる主販路の百貨店の休業などが響いた。休業中の従業員の人件費や店舗賃借料など固定費として特別損失24億円を計上した。

 国内事業の売上高は同41%減の322億円で、うち主力のアパレル事業は同45%減の約232億円。販路別では百貨店売上高が同71%減の約54億円、SC売上高は同40%減の約157億円だった。一方、EC売上高は同50%増の約91億円と大きく伸長。3〜5月期における同社のEC化率は45%、自社EC比率は90%に達した。海外事業計の売上高は同12%減の約121億円だった。

 21年2月期の業績予想については引き続き開示を見送ったが、「(構造改革による)不採算店舗の整理やEC事業の成長などにより、収益性の改善が進んでいる」という一定の手応えを得た。「今後コロナ問題が落ち着けば下期の黒字転換も展望できる。(6月以降は)特に、商品企画、生産、物流など サプライチェーンの構造改革に積極的に取り組む」。

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「ステラ マッカートニー」が女性への暴力撲滅をサポートするデジタルフェスを開催 世界中のアーティストが集結

 「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」が、女性に対する暴力撲滅を支援するデジタルフェスティバル「ステラフェスト(Stellafest)」を7月12日まで(イギリス現地時間)開催中だ。ブランドの公式LINEアカウントやインスタグラム、新たにローンチされたティックトック(TikTok)などのデジタルチャンネルで配信されている。

 同フェスには、米ロックバンド、フー・ファイターズ(FOO FIGHTERS)のドラマーであるテイラー・ホーキンス(Taylor Hawkins)や、ザ・ビーチ・ボーイズ(THE BEACH BOYS)のボーカル、ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)、R&Bシンガー・ソングライターのケリス(Kelis)、姉妹デュオのクロイ&ハリー(Chloe x Halle)やソコ(SOKO)などが出演。日本からは、エンド・オブ・ザ・ワールド(END OF THE WORLD/グローバル展開を目的としたSEKAI NO OWARIの新プロジェクト名)のサオリ(Saori)やマドモアゼル・ユリアらも参加し、日替わりで登場する。アーティストのパフォーマンスの撮影は全て、ロックダウン(都市封鎖)期間中にそれぞれの自宅で行われた。なお、サオリのパフォーマンスは11日の世界配信に先駆けて、10日20時半頃(日本時間)、「ステラ マッカートニー」公式LINEアカウントにて先行公開される。

 「ステラフェスト」の開催に際し、デザイナーのステラ・マッカートニーは、「身近なコミュニティーのアーティストたちが一堂に会する、グローバルなフェスティバルが実現しました。今年は、『グラストンベリー・フェスティバル(Glastonbury Festival)』が中止となり、父ポール(Paul McCartney)をはじめとする素晴らしいアーティストたちのパフォーマンスを皆で体験できないのは残念ですが、今回のデジタルフェスティバルのために、信じられないほど豪華な顔ぶれが集まってくれました。このフェスティバルを通じて、私たちは今、かつてないほど緊急の課題となっている女性に対する暴力の撲滅に向けて声を上げていきます」とコメントを寄せている。

 また「ステラフェスト」との連動企画として、家庭内暴力撲滅のための全国ネットワーク(NNEDV)の活動を支援する「ステラフェスト チャリティオークション」も、マスターカード協賛のもと、Priceless.comで7月22日まで開催されている。出品リストには、ステラ・マッカートニーとのバーチャルスタジオ訪問体験やサイン入りアイテム、ケリスとのクッキングクラス、アリシア・キーズ(Alicia Keys)のサイン入り著書「モア マイセルフ(More Myself)」と彼女との10分間のディスカッションなどが含まれ、集まった資金は、女性に対する暴力の撲滅に向けた活動支援に充てられる。

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Z世代向けライフスタイル新ブランド「ラボンホリック」誕生 第1弾はヘアミスト

 ネイチャーラボは、Z世代に向けた、ファッションのように香りを楽しむライフスタイル型新ブランド「ラボンホリック(LAVONS HOLIC)」をスタートする。 第1弾アイテムとして、8月1日にヘアミスト3種をアマゾンや楽天ショップで先行発売し、9月1日にバラエティーショップで発売する。

 新ブランド「ラボンホリック」は、同社が展開する「ラボン(LAVONS)」から派生。ブランド担当者は、「柔軟剤や芳香剤などをそろえる『ラボン』は、30〜40代の利用がメインではあるが、ファブリックミストに関しては若年層の利用が多かった。そこで、Z世代をターゲットに香りのブランドを誕生させた。香りを楽しめて、かつ手に取りやすいアイテムとして、第1段はヘアミストにした」と語る。

 「ラボンホリック」は“#imパワフルimカラフル”をコンセプトに、音楽のように香りも気分で楽しむことを提案。ヘアミストはピーチとピオニーが華やかに香る「ラブリーシック」、フレッシュな洋梨とホワイトティーで爽やかな心地よさの「グッドバイブスオンリー」、フルーティローズとサボンを掛け合わせた「ウキウキウィークエンド」をラインアップする。ドライヤーなどの熱から髪を守るヒートプロテクト処方やカラーキープ効果、静電気帯電防止、紫外線による乾燥ケアなどが期待できる。

 「子どもっぽすぎないレトロ感のあるデザインに仕上げ、香りと商品名は自身のテンションを高められるようにイメージした。プロモーションもSNSを中心にし、公式サイトは設けずにインスタグラムのみ。ジェンダーレスや多国籍、多様性を表現するプロモーション動画を展開していく予定」という。

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「ビルケンシュトック」がセント・マーチンズと共同で教育プロジェクトを開始 2021年春夏パリメンズ期間中に学生たちによるコレクションを発表

 「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」は2021年春夏パリ・メンズ・コレクション期間中の7月11日に、ロンドンのセント・マーチン美術大学(Central Saint Martins)と共同で行う教育プロジェクトを履修した学生たちによるコレクションを、特設インスタグラムアカウント内で発表する。

 「ビルケンシュトック」は18年に、セント・マーチン美術大学(Central Saint Martins)の学士課程であるファッション&セオリーコースと共同で同プロジェクトを開始した。受講生は、「ビルケンシュトック」のアーカイブへのアクセスが許可され、250年を超える同ブランドの歴史と企業文化を学んだ。その研究成果として、「ビルケンシュトック」のスタイルを現代的な方法で再解釈した作品を学生それぞれが製作した。翌年にはオリヴァー・ライヒェルト(Oliver Reichert)=ビルケンシュトックグループ最高経営責任者(CEO)やファッション評論家のサラ・ムーア(Sara Mower)ら業界人13人による作品審査会が行われ、ファイナリストに選ばれた10人の学生に奨学金が付与された。

 今回はそのうち4人の学生の作品をコレクションとして発表する。コレクションビジュアルは、パリを拠点とするフォトグラファーのヴァルター・ファイファー(Walter・Pfeiffer)が手掛けた。なお同コレクションは21年2月から一部の店舗および公式ECサイトで販売する予定だ。

 ライヒェルトCEOは「若い才能に投資し、彼らとつながることは自由な精神で仕事をすることを意味する。これは前向きな姿勢を持つブランド、特にビルケンシュトックのように全ての人を分け隔てなく受け入れる民主的なブランドが何よりも大切にする精神だ。学生たちはデザインを純粋に解釈し、納得のいく最終結果を見せてくれた」とコメントした。

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ファストリが九州豪雨の被災者支援 Tシャツや下着など1万点を寄贈

 ファーストリテイリングは、九州地方を中心とした豪雨被害被災者に衣料物資の支援を行っている。7月7日に、「ユニクロ(UNIQLO)」のメンズ、ウィメンズ、キッズ、ベビー用のTシャツやルームセット計2960点を熊本県に寄贈したのに続き、10日には下着類計7910点を熊本県人吉市に寄贈した。

 10日の支援は「人吉市の企業を通じて、市の社会福祉協議会などから地域の『ユニクロ』店舗に要望をいただき実現した」と発表している。今後も「国や自治体などと連携し、被災地域からのニーズに基づいて継続的に衣料支援を行っていく」考え。

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「ルイ ガブリエル ヌイッチ」2021年春夏パリ・メンズ・コレクション

 「ルイ ガブリエル ヌイッチ(LOUIS GABRIEL NOUCHI)」が2021年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。

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「ルイ ガブリエル ヌイッチ」2021年春夏パリ・メンズ・コレクション

 「ルイ ガブリエル ヌイッチ(LOUIS GABRIEL NOUCHI)」が2021年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。

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コーセーとマルホの合弁会社から高保湿スキンケア「カルテ ヒルドイド」デビュー

 コーセーとマルホの合弁会社であるコーセーマルホファーマから9月16日、高保湿スキンケア「カルテ ヒルドイド」(全6品、500〜2700円)がデビューする。肌悩み別にOCT医薬品(処方箋不要で購入可能な要指導医薬品と一般用医薬品)、医薬部外品、化粧品を開発し、変化する肌状態に合わせてきめ細かく対応できるトータルケアを提供する。コーセーを通じてドラッグストア、コーセーECサイト「メゾンコーセー」およびコーセーマルホファーマ ECサイトで販売する。

 コーセーマルホファーマは、昨年7月にコーセー51%、マルホ49%の共同出資で設立。マルホは、保湿力の高さから美容目的による利用が広がり、健康保険財政への影響が問題視されている皮膚保湿剤「ヒルドイド」も手掛けるなど、皮膚科学領域の知見に基づく医療用・皮膚用の外用薬を開発。コーセーの70年以上にわたる化粧品の製剤研究や処方技術を融合することで、OTC医薬品や医薬部外品、化粧品の企画・開発・販売事業を行う。第1弾製品として、肌トラブルの原因をOCT医薬品で治療し、医薬部外品で予防するというコンセプトのもと、新スキンケアブランド「カルテ」から「カルテ ヒルドイド」ラインが誕生した。

 「カルテ ヒルドイド」ラインは、“肌あれしやすい乾燥肌も使うたび潤い向上”をコンセプトに、成分を補うだけではなく肌が自ら潤いを作り角層内に溜めておける肌を目指している。化粧水、乳液、クリーム、オールインワンゲルをそろえる同ラインの特徴は、①肌の保水に大切な“潤い構造”に働きかける、マルホが保有する保水有効成分「ヘパリン類似物質HD」を全品に配合。②ナノカプセル化技術を応用した潤い浸透カプセルや、肌に水分を抱え込む製剤技術などコーセーの技術と研究を凝縮した全方位アプローチの処方。③肌に優しい使い心地。なお、マルホが医薬部外品向けに保水有効成分を他社に供給するのは初。

 高橋英育コーセーマルホファーマ社長は、「両社の強みを生かしながら、お客の肌悩み別にOCT医薬品、医薬部外品、化粧品を1つのシリーズで捉えて開発していく。今後は、乾燥ケアやニキビケア、シミケア、エイジングケアの対応に取り組む予定だ」と述べた。

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ビジョナリーHDが2カ月でメガネスーパーなど36店舗閉鎖の理由は?

 ビジョナリーホールディングス(HD)は、グループの中核企業である眼鏡店チェーンのメガネスーパーやシミズメガネの20店舗を5月に、16店舗を6月に閉店した。2カ月間で、大量閉店した理由は何か。星﨑尚彦ビジョナリーHD社長に聞いた。

WWD:売上高(既存店ベース)は5月度が前年同期比17.7%減、6月度は同0.5%減と回復している。

星﨑尚彦ビジョナリーHD社長(以下、星﨑):新型コロナウイルス禍の中でしたが、眼鏡、コンタクトレンズ、補聴器は生活必需品であるという考えから、一部を除き店舗営業を継続しました。そのため、休業していた他店のお客さまが流入し、当店の充実したアイケアサービスのよさを発見していただいたことが新規顧客の獲得につながったことが1つの要因のようです。

WWD:その中で大量閉店が続いた理由は?

星﨑:新型コロナの影響が直接的な理由ではなく、このようなスクラップ&ビルドはこれまでも行ってきたことであり、異例のことではないし、今後も毎年実施していくつもりです。新型コロナの影響によりさまざまな業種の退店が多くなる中で、テナントの家賃も変動しています。家賃と店舗の売り上げのバランスを厳しく精査し、出退店戦略を検討します。6月末の店舗数は336ですが、今後も300~400店舗の間で増減すると思います。

WWD:店舗戦略の方針は?

星﨑:以前のメガネスーパーは、“眼鏡の安売り店”という印象があり、私が社長に就任した当時の1店舗あたりの1カ月の売上高は多くが約200万円と低迷していました。今は不採算店の閉鎖や店舗の統合を重ね、各店の販売力が高まったことにより、1カ月の売り上げが400万円を下回る店舗はありません。今後は店舗数の多さの勝負ではなく、1店舗ごとの質を高めていくことが重要です。

WWD:自身が全国の店舗を回り、販売員とのコミュニケーションを重ねたことが、売り上げ向上につながっている?

星﨑:その通りだと思います。けれども、コロナの影響で地方の店舗を回れなくなり、販売員と会えなくなったので、彼らを応援する意味も込めて4月に社内限定で視聴できるユーチューブ“星ちゃんねる”を始めました。全国の販売員に要望や質問を募って、それに対して私が一つ一つ答えるというものです。延べ2000件が届いており、社内の反響は大きいです。1回の放送につき3件に答え、すでに60回以上を数えますが、まだ200件しか解決できていません。ユーチューブを通して、社員たちとのコミュニケーションを毎日続けていきたいと思います。

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“エア ディオール”のドキュメンタリー&全アイテム画像を公開 八村塁も動画に登場

 「ディオール(DIOR)」は、ナイキ(NIKE)の「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」とコラボしたカプセルコレクション“エア ディオール(AIR DIOR)”のドキュメンタリー動画を公開した。動画ではコラボスニーカーやスーツの製作シーンとともに、キム・ジョーンズ(Kim Jones)「ディオール」メンズ アーティスティック ディレクターが語る自身の貴重な“エア ジョーダン”コレクションについてや、コラボスニーカー“エア ジョーダン 1 OG ディオール(AIR JORDAN 1 OG DIOR)”への思いなども収録されている。また、2月の米シカゴでのイベントで一緒に登壇したプロバスケットボールNBAのワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)所属の八村塁選手にキムがフィッティングするシーンもある。

 約500万人が購入のためのエントリーをして話題になっている“エア ジョーダン 1 OG ディオール”は、すでにエントリーの受け付けと予約販売は終了したが、その他の商品は一部を除いて世界の限定店舗で販売している。日本では「ハウス オブ ディオール ギンザ(HOUSE OF DIOR GINZA)」と表参道店、心斎橋店、名古屋店で扱う。

 スニーカー以外のコレクションは、イタリア製のウールスーツや“エア ディオール”のロゴをボタンにあしらったスポーツジャケット、袖に“ジャンプマン”のマークをデザインしたボマージャケット、フードの内側を“ディオール オブリーク(DIOR OBLIQUE)”柄にしたパーカといったウエアに加え、スカーフやネクタイ、帽子、靴下、ネックレス、財布、カードケースなどをラインアップする。

 これらの公開と同時に、“エア ディオール”のキャンペーンモデルを務めたラッパーのトラヴィス・スコット(Travis Scott)によるムービーも配信した。

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フランス発の人気スニーカー「ヴェジャ」が透明性にこだわるワケ

 フランスのスニーカーブランド「ヴェジャ(VEJA)」は、そのデザイン性の高さから欧米を中心に支持を集めている。創業は2004年。05年にファーストコレクションを発表し、これまでに累計450万足を販売し、現在は英国の有力百貨店セルフリッジ(SELFREDIGES)で最も売れるスニーカーの一つだ。20年春夏には「リック オウエンス(RICK OWENS)」とコラボレートした。人気の理由はミニマルなデザインと気の利いた色遣い、そして環境や人に配慮した“透明”なビジネスでも注目を集めている。

 創業者のフランソワ・ギラン・モリィヨン(Francois Ghislain Morillion)とセバスチャン・コップ(Sebastien Kopp)にはファッション業界でのキャリアはなく、もともとITベンチャーの立ち上げを目指していたというが、なぜ、「ヴェジャ」を始めることになったのか。2人にメールインタビューを行った。

 きっかけは2003年。彼らが25歳のときだった。ファッションブランドの監査で訪れた中国の工場で目にしたものが、彼らの方向性を大きく変えることになる。

「工場は清潔に整えられているのに働く人の顔色は悪く、疲れた様子だった。工場長に居住スペースを見せてほしいと交渉して見せてもらうと、25平方メートルほどの部屋に5段ベッドが置かれ、一部屋に32人が折り重なるように寝泊まりしていた。部屋の中央には穴が一つ空いていて、そこが彼らのシャワーとトイレだった。グローバリゼーションが世界を悪い方向に向かわせているのではないか、何かがひどく間違っているのではないかないかと感じた。私たちが着ている多くは彼らが作った服……」。彼らが“ヴェジャストーリー”として語っている。生産者と消費者が公平な関係を保つ仕組みの中でモノ作りをしたいと考えるようになった。

 スニーカーを選んだのは「私たち世代の消耗品の象徴だったから」だ。“VEJA”とはポルトガル語で“見る”という意味だが、自分たちの課題を「透明性の限界を押し上げ、革新的な素材を見つけること」として、環境汚染を減らすためのモノ作りや生産者の労働環境に注意しながら日々取り組んでいるという。「私たちが伝えたいのはスニーカーを通じてその背景まで見ることだ」。

 「ヴェジャ」の生産拠点はブラジルにある。中国を訪れたのと同時期に訪れたブラジルの生産者の労働環境は守られていたし、同地には原料の天然ゴムやオーガニックコットンがあった。原料調達と物流は、就労困難な失業者の社会復帰を支援するNGOと共同で運営管理している。

「地球と人に敬意を表するスニーカー」

 「地球と人に敬意を表するスニーカーを作りたかった」。まずはスニーカーを分解して何が原料かを自問し、それを段階的に替えることから始めた。「ブラジルにはゴムの木と共存しながら生ゴムを作っている採取人がいて、隣国のペルーも含めてコットンの自然栽培に取り組む生産者がいた」。そうした生産者と直接取引を行い、原材料から店舗までのサプライチェーンを既存のものとは異なるものに変えていった。結果的に無駄な経費を削減して生産者たちへの支払い額も増やすことができた。

 ゼロベースだからこそシンプルでエシカルなサプライチェーンを築けたといえるかもしれないが、それでも人と環境に配慮したサプライチェーンを築くのは相当大変だったはずだ。「現場に行き、生産者や団体、NGOなどで一緒に働いている人と会うことが大切だ。そして製造のすべてを追跡できれば問題はない」。工場から数キロのところに従業員30人のオフィスがある。「彼らは農家を訪れてアドバイスするし、工場にも『ヴェジャ』のスタッフがいて毎日欠かすことなく労働状況を確認している。オフィスには素材開発を行うスタッフもいる。時間はかかるし大変だが、それだけの価値はある。現地に足を踏み入れることこそがわれわれの透明性と持続可能性を保つ秘訣だ」。

 18年からは公式サイト上に生産者との契約や化学テストの結果、その年に購入したオーガニックコットンの価格など多くの情報を開示している。
素材は天然ゴムや自然栽培のコットンに加え、再生ペットボトル(スニーカーのアッパーなど)、トウゴマ油(同ヒールサポートインサート)、バナナ油やサトウキビを配合したミッドソール、クロムフリーで水利用に配慮したレザーなどを用いている。100%配合のものからそうでないものまでさまざまだが、環境に配慮した素材とは何かを日々問いながら開発している。

 彼らは、サプライチェーンの透明化はもちろん、企業としての透明化にも取り組む。メインバンクを、脱税天国と呼ばれる国に支店を持たない銀行に変更し、電力は再生可能エネルギーを供給する会社を選択している。また、09年からは「(課題などの)会社のマイナスなこと」も公式サイトで公開し、透明性を追求する。

 「スニーカーは経済レベルでも最も興味深い製品の一つだ」という。その理由は「経費の大半が広告費だからね。大手メーカーでは7割が広告費で、3割が原材料と生産に費やされている。私たちはそうした広告やコミュニケーションの予算を削減することによって有機原料、生産、従業員、農家に投資する。私たちのスニーカーの価格は、(従来の常識に従えば)競合他社の5~7倍だが、広告活動を行っていないから大手ブランドと同等の価格で販売している。広告費用をなくすことで競合他社よりも小さいマージンで十分に収益性を高めている」。

 「ヴェジャ」は前述したように徹底して環境と人に配慮しながら“透明性”の高いビジネスをしているが、人気ブランドになった理由はそのデザイン性が大きい。「人々を教育するのではなく、自らが必要だと感じたら(私たちが公式サイトで公開しているプロジェクトなどの)情報を検索してもらいたいと思っている。私たちは人々や他のブランドを批判する立場にはない。私たちは“変われること”を示すために最善を尽くすのみだ」。

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「無印良品」が家具の定額利用サービス開始 1~4年単位で月額800円から

 良品計画の「無印良品」と「イデー(IDEE)」は、月額800円からの家具・インテリア用品の定額利用(サブスクリプション)サービスを開始し、7月17日から一部店舗で申し込み受け付けを開始する。また、同日から「プチリノベーション」プランによるホームオフィス作成も受け付け、新型コロナウイルス感染症拡大で広がった在宅ワークのニーズに対応する。

 月額定額サービスは、「学ぶ/働く」「寝る」「くつろぐ」の3シーンを想定。契約は年単位で、1~4年の4プランを用意した。契約期間が満了すれば、解約・返却、契約延長、手数料を払っての買い取りのどれかを選択できる。たとえば「学ぶ/働く」セットの「無印良品」のデスクとチェア(販売価格は計3万9800円=税込)は、4年契約なら月額800円で利用可能。単純計算すると4年間の支払いは3万8400円となり、購入するよりもややオトクだが、それよりも「暮らしを変えるタイミングで家具の処分に悩むこともなく、廃棄物の削減にもつながる」(プレスリリースより)という面で大きなメリットを感じそうだ。

 同様に、「寝る」セットの「無印良品」のベッドや寝具は販売価格が計5万7870円で、4年契約の月額は1200円。「くつろぐ」セットの「イデー」のソファ、ローテーブル、サイドボードは販売価格が計35万4200円で月額は7000円。申し込みは、「無印良品 銀座」など全国の7店で受け付ける。

 「プチリノベーション」はホームオフィスを作るための2つのパッケージ(7万2000円から、8万8000円から)を企画した。費用には木製間仕切り板などの材料費、運搬費、スペース作成のための付帯作業料込み。まずは「無印良品 銀座」で受け付け、東京23区内の施行に対応する。また、これまで店頭で行っていたインテリアや部屋作りに関する「くらしの相談会」は、オンラインでも開催する。

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マルニマーケットが表参道ヒルズで開催 店内はコロンビアをイメージ

 「マルニ(MARNI)」は7月21~27日に、ポップアップイベントのマルニ ストーン マーケット(MARNI STONE MARKET)を表参道ヒルズで開催する。

 人気のストライプバッグの新色やそのミニサイズ、ハンモックバッグの新色などに加えて家具や生活雑貨、デザインオブジェまでを幅広く販売する。全ての商品はコロンビアをはじめとする世界各地の職人たちが手作業で製作した。

 ポップアップショップの店内はコロンビアの洞窟の家に着想を得て、明るい色彩や特徴的な丸みを帯びた形のオブジェで飾った。

 なおバッグの発売日はシリーズによって異なるため、事前に公式LINEアカウントで確認が必要。また電子チケットサービスのパスマーケットを通して入場時間の抽選や当日の入場制限などを行う。

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音声座談会「蓉子の部屋」 Vol.1建築家の田根剛(後編)「田根が実践する新しい生き方・働き方とは?」

 「蓉子の部屋」は、川島蓉子・伊藤忠ファッションシステム取締役/ifs 未来研究所所長が、毎回ゲストを招き“未来”について考える音声番組です。未曾有の状況の中、業界にはこれからの“未来”について考えなければならない現実が待ち受けています。そんな中、少しでも業界人に役立つヒントや、カケラを音声配信でお届けします。近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。田根剛・建築家に迫る後編(前編はこちら)では、スローライフやダイバーシティーなど、自身が実践する新しい生き方や働き方について語ります。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている。

田根剛:1979年東京生まれ。Atelier Tsuyoshi Tane Architects を設立し、仏・パリを拠点に活動。場所の記憶から建築をつくる「ARCHAEOlLOGY OF THE FUTURE」をコンセプトに、現在ヨーロッパと日本を中心に世界各地で多数のプロジェクトを行なっている。主な作品に『エストニア国立博物館』(2016)、『新国立競技場・古墳スタジアム(案)』(2012)、『とらやパリ店』(2015)、『Todoroki House in Valley』(2018)、『弘 前れんが倉庫美術館』(2020)などがある。これまで、フランス文化庁新進建築家賞、ミース・ファン・デル・ローエ欧州賞2017 ノミネート、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞、アーキテクト・オブ・ザ・イヤー2019などを受賞している。

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「大戸屋」劇場、第2幕。70億円TOBを仕掛けるコロワイドの執念

 創業家から大戸屋ホールディングス(HD)の株式19%あまりを取得した外食大手のコロワイド。株主総会でコロワイド側の息のかかった取締役を選任する株主提案を提出したが、大戸屋ファン株主の反発を生み、議案は流れた。そこで出してきたのが、市場から株を買い取るTOB(株式公開買収)だ。コロワイドの執念である。
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革命家を取材ではなく、取材される革命家に エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月10日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

革命家を取材ではなく、取材される革命家に

 さて「この3年で、私の中では意味が大きく変わった言葉」連載も最終回(笑)。「デジタル・ファースト」「ONE WWD JAPAN」に次ぐ、第3の言葉は「ゲーム・チェンジ」であります。

 今更、元来の定義については説明不要でしょうか?「ビジネスの従来の仕組み・枠組みが崩壊すること」で、例えば旅行業におけるAirbnbや、運送業におけるUberなどは代表例ですね。そして、この仕組みや枠組みを変えた人、変えようと画策している人は、ゲーム・チェンジャー。下のリンクで紹介するハヤカワ五味ちゃんは、大手の寡占状態にある生理用品業界を変えようと画策しています。

 「WWDジャパン」は常々、彼女のように意欲あふれ、業界を進化させてくれそうなアップカミングな人を取り上げる媒体でありたいと思っています。ことウェブは、そんな若き人との親和性が高いメディアです。入社以来、「この業界を変えた人」「この業界を変えようと思っている人」「大きな企業に新たな風を送り込もうと画策している人」が大好きだし、業界が直接リンクしていなくても「巻き込めば、業界が変わるかもしれない人」も意識的に取材しています。

 で最近は、「そろそろ『WWDJAPAN.com』が、自分が、ゲーム・チェンジするべきだよね?」と思っています。記者はこれまで、「起こった出来事」を取材したり、「出来事を起こそうとしている人」をインタビューしたりして来ましたが、もう「自分が、何かを仕掛ける側に回るべきでは?」と思っています。簡単に言えば「ゲーム・チェンジャーを取材する」人であり続けるのはもちろんですが、「ゲーム・チェンジャーとして取材される」人を目指すくらいになろう!と思っているのです。

 その意味でまずは、別会社のメディアとの合作コンテンツをスタートしました。これまで弊社では「ご法度」としていた、相互リンクも厭いません。時計の分野ではハースト婦人画報社の「ホディンキー・ジャパン」と、アフターコロナの「ニュー・ノーマル」についてはアイスタイル傘下の「BeautyTech.jp」の編集長と結託です。合作じゃないと生まれないコンテンツを提供できたら、1つのコンテンツがそれぞれの視点で語られたら、そして、それがもっと大きな取り組みになれば、「WWDJAPAN.com」は変わりゆく業界を取材するメディアのみならず、自分たちで業界を変えられるメディアに成長できるでしょう。私は、それを目指したいのです。

 3本目のリンクでは、皆様からの質問も募集しています。ファッションとビューティ、リアルとデジタル、ビジネスとクリエイティブをまたぐ「ニュー・ノーマル」に関する質問がありましたら、ぜひお寄せいただければと思います。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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APカンパニー、八海山クラフトビールの和モダン酒場をオープン。ワンダーテーブルの「YONA YONA BEER WORKS」を追う。

八海醸造株式会社(本社:新潟県南魚沼市、代表取締役:南雲 二郎)と株式会社APカンパニー(本社:東京都豊島区、代表取締役 社長執行役員 CEO:米山 久)が、八海山のクラフトビール「RYDEEN BEER」の全種類を樽で提供する「ヤオロズクラフト」を7月10日、東京・五反田駅前でオープンさせる。
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APカンパニー、八海山クラフトビールの和モダン酒場をオープン。ワンダーテーブルの「YONA YONA BEER WORKS」を追う。

八海醸造株式会社(本社:新潟県南魚沼市、代表取締役:南雲 二郎)と株式会社APカンパニー(本社:東京都豊島区、代表取締役 社長執行役員 CEO:米山 久)が、八海山のクラフトビール「RYDEEN BEER」の全種類を樽で提供する「ヤオロズクラフト」を7月10日、東京・五反田駅前でオープンさせる。
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新型コロナ禍で急成長する化粧品ECを専門家はどう見る? 「今後はソーシャルコマースがECを破壊する」

 新型コロナウイルス禍において、ECの売り上げが急増している。多くの化粧品店が閉店に追い込まれる中、消費者は必然的にオンラインショッピングを選択せざるを得なくなった。しかしその傾向は店舗が営業再開に尽力する今後も、半永久的に続いていく見込みだ。そしてその流れは特に、美容業界において顕著だという。

 総合コンサルティング会社、アクセンチュア(ACCENTURE)で消費財部門のグローバル リーダーを務めるオリヴァー・ライト(Oliver Wright)は、「ここ3〜4カ月の間に私たちが経験している(急激な)変化は、通常であれば3〜4年の期間で起こるもの。コロナ以前はほとんどの国において、人口の20〜30%の人がオンラインショッピングへの抵抗を示していた。しかし、そういう人も考えを変えざるを得なく、また大多数が『コロナ以前の生活には戻らない』としている」と話す。

 小売り業の戦略分析を行うWSLストラテジック リテール(WSL STRATEGIC RETAIL)の調査によると、コロナウイルスの感染拡大が始まって以降、アメリカの全人口の44%がECで何らかの商品の注文を行ったという。その中で化粧品のみに焦点を当てると、今回初めてECを利用した人が36%で、そのうち73%がその後も利用を続けると答えている。

 ECの成長は各ブランドの実績でも裏付けられており、ロレアル(L’OREAL)のルボミラ・ロシェ(Lubomira Rochet)=エグゼクティブ バイス プレジデント(EVP)兼最高デジタル責任者(CDO)によると、同社の5月下旬のEC売り上げはアメリカで前年比143%、ラテンアメリカで同300%、ヨーロッパ、中東及びアフリカで同400%増加したという。エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)も3ケタ単位の伸長率を記録。デニス・マクエニリー(Dennis McEniry)=オンライン部門プレジデントは、コロナ禍の危機を脱するための鍵として動画配信を挙げる。同社のECの飛躍も、もともとは中国で大幅な成長を見せていた動画やライブ配信に起因するものだという。エスティ ローダーのブランドはロックダウンの開始後1週間半で、オンラインでのバーチャルタッチアップなどを含む動画コンテンツの配信を始めた。その次のステップとして、顧客に合わせてパーソナライズされた定額制サービスの導入も進める予定だ。

 なお、ライブ配信の増加は、中国と同じようにソーシャルコマースの発展も加速させると考えられている。ロシェ=エスティ ローダーEVP兼CDOは、5月中旬にフェイスブックが発表した「フェイスブック ショップス(Facebook Shops)」のようなソーシャルコマースが、今後12~18カ月の間に中国以外の市場でも「かなりの規模」になると予測。「ECが実店舗を破壊したように、ソーシャルコマースはECを破壊するだろう。消費者やインフルエンサーがブランドに代わってオンラインで販売できるようになる」と語る。

 さらに、コロナ禍を経験した消費者の消費の仕方は、より意識的なものへと移行している。アクセンチュアによると、約半数がこれまでより健康を意識した、持続可能な選択をしたいと考えているという。ライト=アクセンチュア グローバルリーダーは、「どうやって買うのかではなく、何を買うのかという質問が増えて」おり、今後は消費者が「口コミや環境への影響の裏付けを求めるようになる」と話す。

 一方、営業再開に向け動き始めている実店舗は今後、コロナ以前とは異なる役割を担うようになるだろう。WSLストラテジック リテールのウェンディ・リーブマン(Wendy Liebmann)最高責任者は、企業は今後、実店舗とECの区別を付けるべきではないとし、コロナ以降の美容業界のあり方について以下のように語っている。「ブランドや小売り業者として、私たちが(ECか実店舗か)どちらか一方であると考えることが(消費者に)多大な損害を与えてきた。人々が購入に関心を持っているうちに、できる限り早く購入してもらうことが重要。相互接続的な美容業界を活性化させていくために、私たちが持ち得るツールをどのように推し進めていく必要があるのか?企業はそれを問いかけていかなければならない」。

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「コロナで優良物件が溢れている」。人気は繁華街から郊外へ。契約は9月が狙い目?

 新型コロナウイルスの影響で、居酒屋業態を中心に閉店ラッシュが続いている。大手チェーン各社の大量閉店も話題となり、退店物件が今後も増えてくる。優良物件も増えており、またコロナの影響で出店希望者の条件も変わってきている。物件マーケットはどう変化しているのか?
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「コロナで優良物件が溢れている」。人気は繁華街から郊外へ。契約は9月が狙い目?

 新型コロナウイルスの影響で、居酒屋業態を中心に閉店ラッシュが続いている。大手チェーン各社の大量閉店も話題となり、退店物件が今後も増えてくる。優良物件も増えており、またコロナの影響で出店希望者の条件も変わってきている。物件マーケットはどう変化しているのか?
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