自身の名を冠したブランドを持つデザイナーのヘロン・プレストン(Heron Preston)は、eスポーツ団体のジェン・ジー(Gen.G)のエグゼクティブ・ブランド・アドバイザーに就任した。今後同団体のために限定品のデザインを手掛けるほか、運営全般におけるアドバイスやカウンセリングを行う。まずは世界的人気のeスポーツゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)」に参加するチームの限定アイテムを製作し、年内に発売する予定だ。
京森はデジタルツールを使用した装飾絵画を得意とし、世界中の⺠芸や衣服、建築などの装飾文化を現代の解釈で組み合わせた作品が特徴だ。2020年にはエルメス(HERMES)のスカーフコンペティション「LE GRAND PRIX DU CARRE HERMES」において世界123カ国、約5500人の中からグランプリを受賞した。今回の個展では、多様な文化圏の装飾芸術を用いて欠損した肉体を描いた新作絵画「あはれび」をはじめ、日本の伝統技法である金継ぎを取り入れた藍染めシリーズを展示する。さらに自身初となる立体作品も出展するほか、会場内で京森による公開制作が行われる。
WTWは、青山商事が2016年にフランフランから全株式を取得して完全子会社化したもの。ブランド名の由来は“Waiting for the wave(波待ち)”で、海でゆったりサーフィンの波待ちをしているときのようなリラックス感をイメージした、“アーバン、サーフ、ナチュラル”をコンセプトとする雑貨・インテリアを販売している。現在の店舗は、東京・南青山、二子玉川ライズSC、有明ガーデン、兵庫・神戸、大阪・南堀江、名古屋・ミッドランドスクエア3Fの6つ。ベツダイと提携してハウス事業を開始したほか、有明ガーデン店には実験的にカフェをオープンするなど、新規事業に挑戦している。ダブルティーオモテサンドウは青山商事が手掛けていた「アメリカンイーグル(AMERICAN EAGLE)」の店舗跡で、小嶋社長は同店オープン時の担当役員だった。ダブルティーオモテサンドウの営業期間は未定。WTWの売上高は非公表だ。
ロード&テイラーは1826年にニューヨークで創業し、米国で最も古い百貨店だとされている。しかし近年は業績不振が続いており、2019年8月には前の親会社だったハドソンズ・ベイ・カンパニー(HUDSON'S BAY COMPANY)からル・トートに7500万ドル(約79億円)で売却された。ル・トートは、12年にサンフランシスコで創業した衣料のサブスクリプション・サービス企業だ。同社はロード&テイラーの知的財産権やECサイト、在庫などを含めて獲得し、38店舗の運営も引き継いだが、新型コロナウイルスの影響によって3月半ばからはその全店を休業せざるを得なくなった。ECサイトの営業は継続していたものの、店舗の売り上げ減を補うほどではなく、4月にはロード&テイラーが清算するのではないかとの憶測が広まっていた。
破産裁判所に提出された資料によれば、ル・トートとロード&テイラーは1億3790万ドル(約146億円)の長期負債を抱えている。最大の債権者は850万ドル(約9億円)の資金が回収できなくなるイスラエルの投資会社リクイディティー・キャピタルII(LIQUIDITY CAPITAL II)だが、売掛金が未回収のアパレル企業も多い。主なところではG-IIIレザーファッションズ(G-III LEATHER FASHIONS)が470万ドル(約4億9820万円)、ポロ ラルフ ローレン クロージング(POLO RALPH LAUREN CLOTHING)が350万ドル(約3億7100万円)、マイケル・コース(MICHAEL KORS)が210万ドル(約2億2260万円)の債権者となっている。
20年5月には米百貨店ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)やバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)を運営するニーマン・マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)、米百貨店のJ.C.ペニー(J.C.PENNY)、そしてJ.クルー グループ(J.CREW GROUP)が経営破綻した。7月には、米ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)がやはり経営破綻している。