「アルケミスト」がコロナ抑制のチャリティーオークション 「レディメイド」×「オフ-ホワイト」×「クロムハーツ」を233万円で出品

 米マイアミのセレクトショップ「アルケミスト(ALCHEMIST)」のロマ・コーエン(Roma Cohen)クリエイティブ・ディレクターは、新型コロナウイルス感染拡大の抑制を目的としたチャリティーオークションを実施する。

 2015年に行った「クロムハーツ(CHROME HEARTS)」との共同プロジェクト「クロムハーツ フォー アルケミスト」のために製作された、「レディメイド(READYMADE)」と「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」によるフィールドバックパックをリセールECの「ストックX(STOCK X)」に再出品し、マイアミ時間の8月7日10時から9日12時までオークションを開催する。最低落札価格は2万2000ドル(約233万円)で、日本からも入札が可能だ。

 バックパックは当時1万3500ドル(約143万円)で販売されたもので、購入したのは米ケンタッキー州ルイビルに住むブルック・スミス(Brooke Smith)氏。今回のチャリティープロジェクトはスミス氏の協力を得て開催されるもので、売り上げは同州の非営利慈善団体A.M.P.E.Dに全額寄付する。バックパックにはヴァージルが新たにアートペイントを加え、世界で一つだけの仕様になっている。

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「エルメス」丸の内がリニューアル 店舗周辺の苔、石壁、木の幹などが内装のヒントに

 エルメスジャポンは8日、「エルメス(HERMES)」丸の内店をリニューアルオープンする。丸の内店は1979年に日本初の店舗としてオープンし、2004年に現在の場所に移転した。「エルメス」の直営店はその土地とのつながりを大切にしており、店舗ごとに内装や取り扱いアイテムが異なる。2層からなる同店は内装に日本の伝統的な素材や技術を取り入れて、40年以上となるメゾンと日本のつながりを伝えている。

 同店が位置するのは皇居にほど近い丸の内仲通り沿いで、石畳の並木道がヨーロッパの街並みを思わせる。印象的なのは自然光の扱い方で、日中は黒いファサード越しに取り入れる光がプリズムのように店内に注ぐ。2階は窓いっぱいに緑が広がり、静かな別荘を訪れたような印象を受ける。店舗デザインを担当したのはパリの建築設計事務所レナ・デュマ・アルシテクチュール・ダンテリユール(RDAI)で、彼らの目を通した日本の美意識が反映されたインテリアが見応えがある。

 壁面の一部は左官職人による手作業で禅寺の石庭をほうふつとさせ、1階のラグの配色は、丸の内店周辺の自然や苔、石壁、木の幹などからイメージしたという。また、2階の床には竹を使用。可動収納式の間仕切りには職人の手すきによる和紙を用いるなど機能性と装飾が融合している。取り扱い商品は1階はホームコレクション、レザー、シルク、ジュエリーや時計に加えてサロンスペースを用意。2階にはメンズとウィメンズのプレタポルテやシューズをそろえる。

 オープンを記念して7日には花を積んだ馬車が店舗周辺を歩き、スタッフが通りがかかった人に花をプレゼントしていた。ソーシャル・ディスタンシングを保つため、事前の告知はナシ。偶然通りかかった人は石畳に響く馬のひずめの音や荷台いっぱいの花に歓声をあげていた。

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「アディダス」から“ウルトラブースト”と“4D”を大胆に融合した新シューズ

 「アディダス(ADIDAS)」は、最新のミッドソール“アディダス4D(ADIDAS 4D)”とランニングの人気シリーズ“ウルトラブースト(ULTRABOOST)”のファーストモデルを融合した“ウルトラ4D(ULTRA4D)”(2万8000円)を8月11日10時からに公式アプリで先行発売する。サイズは22〜31cm。

 “ウルトラブースト”のデビュー作を忠実に再現したブラックベースのカラーで、フィット感に優れたプライムニットをアッパーに採用している。ソールの前半分には衝撃吸収性と反発力を兼ね備えた“ブースト フォーム”が付く。後ろ半分のミッドソール“アディダス4D”は、数年間にわたるアスリートの走行データに基づいて開発された。UV硬化ポリウレタン混合樹脂を光と酸素で固めた、“ラティス”と呼ばれる入り組んだ構造が特徴だ。交差する細かい樹脂によって着地時の衝撃を分散し、安定感を維持させる。

 8月13日からはアトモス(ATMOS)やビリーズ(BILLY’S)の公式サイトのほか、キス トウキョウ(KITH TOKYO)、ミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)、スニーカーズエンスタッフ トウキョウ(SNEAKERSNSTUFF TOKYO)などでも販売する。

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インスタグラムが新機能「リール」を公開 ティックトックの牙城を崩せるか

 インスタグラムはショートムービーが作成できる新機能「リール(Reels)」を、アメリカをはじめとする50カ国で公開した。インスタグラム上のストーリーズ用カメラを使用して、音楽やカメラエフェクトを加えた15秒の動画の作成が可能になる。ほかにも動画の長さを設定できるタイマーや速度を変える機能、位置合わせツールを備えている。ユーザーは今までにないスピード感を体験できるようになった。

 さらに「リール」では自身の音源を使った動画の作成ができ、個人クリエイターは特に拡散しやすくなるとみられる。パブリックアカウントを持つユーザーが自身の楽曲を使用した場合、そのリールに使われている楽曲を他のユーザーも使用できるという。

 ショートムービーの分野では現在、中国発のティックトック(TikTok)が10〜20代を中心に圧倒的な人気を持っている。インスタグラムの親会社であるフェイスブック(FACEBOOK)社は数年前から新機能の開発に取り組んでいたとするが、米国でティックトックの使用禁止に向けた動きが加速しているタイミングでの開始となった。

 フェイスブック社は過去にスナップチャット(Snapchat)の24時間で投稿が消えるストーリー機能を取り入れたこともあり、ライバル企業の機能を取り入れる傾向について疑問の声も上がっている。同社のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は、この動きに関するアメリカ合衆国下院司法委員会の問いに対して、マーケットの競争行為に反することは行っていないとしながら「他企業が行っているものを取り入れている」ことは認めている。インスタグラムの利用率はティックトックを上回っているものの、若いユーザーの急激な増加は脅威となっているようだ。

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インスタグラムが新機能「リール」を公開 ティックトックの牙城を崩せるか

 インスタグラムはショートムービーが作成できる新機能「リール(Reels)」を、アメリカをはじめとする50カ国で公開した。インスタグラム上のストーリーズ用カメラを使用して、音楽やカメラエフェクトを加えた15秒の動画の作成が可能になる。ほかにも動画の長さを設定できるタイマーや速度を変える機能、位置合わせツールを備えている。ユーザーは今までにないスピード感を体験できるようになった。

 さらに「リール」では自身の音源を使った動画の作成ができ、個人クリエイターは特に拡散しやすくなるとみられる。パブリックアカウントを持つユーザーが自身の楽曲を使用した場合、そのリールに使われている楽曲を他のユーザーも使用できるという。

 ショートムービーの分野では現在、中国発のティックトック(TikTok)が10〜20代を中心に圧倒的な人気を持っている。インスタグラムの親会社であるフェイスブック(FACEBOOK)社は数年前から新機能の開発に取り組んでいたとするが、米国でティックトックの使用禁止に向けた動きが加速しているタイミングでの開始となった。

 フェイスブック社は過去にスナップチャット(Snapchat)の24時間で投稿が消えるストーリー機能を取り入れたこともあり、ライバル企業の機能を取り入れる傾向について疑問の声も上がっている。同社のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は、この動きに関するアメリカ合衆国下院司法委員会の問いに対して、マーケットの競争行為に反することは行っていないとしながら「他企業が行っているものを取り入れている」ことは認めている。インスタグラムの利用率はティックトックを上回っているものの、若いユーザーの急激な増加は脅威となっているようだ。

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「ディオール」から人気製品の特別セットが登場

 「ディオール(DIOR)」は人気アイテムの特別セットを限定で発売した。同ブランドのベストセラー製品「ディオール アディクト リップ マキシマイザー」と「ディオール アディクト リップ グロウ」の特別価格のセットや、「ディオール アディクト リップ マキシマイザー 012」と「ミス ディオール ハンド クリーム」のセットのほか、人気フレグランス「ミス ディオール」「ジャドール」の100mLサイズとクチュールデザインのリフィラブルスプレー10mLサイズをセットで販売する。リフィラブルスプレーは何度でも補充可能だ。

 さらに、9月にはメンズフレグランス「ソヴァージュ」の100mLサイズとクチュールデザインのリフィラブルスプレー10mLサイズのセットも登場する。

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「ゴアテックス」が秋に新テクノロジーを展開 “頑丈さ”“ストレッチ性”“透湿性”に特化

 「ゴアテックス(GORE-TEX)」で知られる高機能素材のW.L.ゴア&アソシエイツ(W. L. GORE & ASSOCIATES)は、“頑丈さ”“ストレッチ性”“透湿性”に特化した3種の新テクノロジーを採用した「ゴアテックス プロ(GORE-TEX PRO)」の製品を2020年秋から全世界で展開する。

 新しいテクノロジーに特化したのは、「ゴアテックス」素材の中で最も頑丈な「ゴアテックス プロ モスト ラギッド テクノロジー(GORE-TEX PRO MOST RUGGED TECHNOLOGY)」、最大20%のストレッチ性を備えた「ゴアテックス プロ ストレッチ テクノロジー(GORE-TEX PRO STRETCH TECHNOLOGY)」、優れた透湿性を実現する「ゴアテックス プロ モスト ブリーザブル テクノロジー(GORE-TEX PRO MOST BREATHABLE TECHNOLOGY)」の3つだ。

 「ゴアテックス」はこれまで40年にわたり、防水透湿分野において、機能、品質、快適性、信頼を軸に開発してきた。中でも07年にスタートした「ゴアテックス プロ」製品は、過酷な環境下での長期的なアクティビティに対応する防水透湿ウエアの限界を押し上げ、その耐久性に優れた性能がユーザーに支持されている。

 マーク・マッキニー(Mark McKinnie)「ゴアテックス プロ」開発担当は今回の開発について、「新しい『ゴアテックス』の素材では特定の性能を向上させた。そのためパートナーブランドは、肩や腕のストレッチ性や肘と肩の頑丈さ、体幹部分の透湿性が求められるクライミング用ウエアや、透湿性や伸縮性よりも頑丈さが優先されるマウンテンスポーツウエアなど、ユーザーのニーズに応じてウエアを構築することができる」と話す。

 また、「ゴアテックス」は環境フットプリントの改善にも努めている。新製品はサステナビリティの面でも改善されており、マイクログリッドバッカー テクノロジーを採用した裏地には、あらかじめ原料自体に着色する染色方法“ソリューションダイ”を採用。製造時の水の使用量を大幅に削減した。さらに、ソリューションダイの表地6種とリサイクル素材を採用した表地9種がラインアップされている。

 新テクノロジーを採用した製品は、「アークテリクス(ARC' TERYX)」「バートン(BURTON)」「デサントオルテライン(DESCENTE ALLTERRAIN)」「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」「パタゴニア(PATAGONIA)」「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」ほか、アウトドアメーカー各社から順次発売される予定だ。

 「ゴアテックス」を手掛けるW.L.ゴア&アソシエイツは1958年の創業。米デラウェア州ニューアークに本社を置き、現在の年間売上高は37億ドル(約3922億円)だ。

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FBに米300社以上が広告費増加 ヘイト対応へのボイコットにもかかわらず

 フェイスブック(FACEBOOK)がヘイトスピーチや人種差別的な投稿を放置しているとして、6月に全米黒人地位向上協会/全米有色人種地位向上協会(National Association for the Advancement of Colored People)などの市民団体によって「利益のためにヘイトを許すな(Stop Hate For Profit)」というボイコット・キャンペーンを立ち上げられ、米百貨店のノードストローム(NORDSTROM)やギャップ(GAP)をはじめとした多くの企業が広告の出稿を取りやめる動きが相次いだ。しかし、同時にフェイスブックに広告の出稿を増やす企業も続出している。

 今回の結果はボイコットの開始直前までの期間に基づいたものではあるが、アナリティクス企業のパスマティクス(Pathmatics)によると、フェイスブックの大型広告主の多くが7月の広告支出を増やしているという。7月は300以上の広告主が支出を20%、もしくはそれ以上増加させており、支出を大きく削減した広告主はおよそ150にとどまった。

 フェイスブックへの広告支出が増加した主要企業は以下の通り(1日当たりの平均支出額に基づいて算出)。

 AT&T150%増、スプリント(SPRINT)78%増、ギャップ158%増、J.C.ペニー(J.C.PENNY)272%増、ハースト マガジンズ(HEARST MAGAZINES)120%増、QVC 234%増、ルックスオティカ(LUXOTTICA)527%増、ウォール・ストリート・ジャーナル(THE WALL STREET JOURNAL)27%増、ポストメイツ(POSTMATES)74%増、ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)を傘下に持つL ブランズ(L BRANDS)164%増、ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)448%増、ノードストローム58%、タイム社(TIME INC.)281%増、メイシーズ(MACY’S)175%増、エコノミスト(THE ECONOMIST)79%増、アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)284%増、ロレアル(L’OREAL)40%増、アリババ(ALIBABA)89%増、イプシー(IPSY)72%増、ディズニー(DISNEY)傘下のマーベル・エンターテイメント(Marvel Entertainment)91%増、J.クルー(J.CREW)70%増、コーチ(COACH)35%増

 これらの企業による1日の広告費用は約1万ドル(約106万円)程度のものから高額なものでは約47万ドル(約4980万円)と幅広いが、ほとんどの企業では1日あたりおよそ3万ドル(約318万円)から10万ドル(約1060万円)の広告費を支出している。フェイスブックはこれらの企業から支払われる広告費をもとに、毎日数億ドルの収益を生み出している。

 ボイコット運動のリーダーによると、いまだ何百社もの企業がボイコットに参加していることを公表しており、少なくとも7月中はフェイスブックへの広告の出稿を取りやめていたという。しかしパスマティクスは、ボイコットに参加したパタゴニア(PATAGONIA)やアール・イー・アイ(REI)など主要ブランドを含む約100社の、出稿を取りやめる以前の1日の平均広告支出額は比較的少額の1万ドル程度だったことを明らかにしている。ベスト・バイ(BEST BUY)、ルルレモンアスレティカ(LULULEMON ATHLETICA)、リーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS & CO.)、リーボック(REEBOK)も同様で、ボイコット参加以前にフェイスブックに充てていた1日当たりの広告費用は比較的少額であった。

 フェイスブックへの広告支出が高額だった企業で、7月の出稿を取りやめた主な企業は以下の通り。

 スターバックス(STARBUCKS)、ウォルマート(WALMART)、ターゲット(TARGET)、ファイザー(PFIZER)、プロアクティブ(PROACTIVE)、コンデナスト(CONDE NAST)、フールー(HULU)、JPモルガン・チェース(J.P. MORGAN CHASE)、ネットフリックス(NETFLIX)、ユニリーバ(UNILEVER)、リンクトイン(Linkedin)、マクドナルド(McDonald’s)、デル(DELL)、CVS、コールズ(KOHL’S)、ナイキ(NIKE)、サウンドクラウド(SOUNDCLOUD)、ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)、セールスフォース(SALESFORCE)、ウルタ(ulta)、アディダス(ADIDAS)、ブルームバーグ(BLOOMBERG)

 なおブルームバーグ、ダラー ゼネラル、コンデナスト、ウルタ、ウォルマート、ネットフリックス、マクドナルド、フールー、JPモルガン・チェースに関しては、フェイスブックへの出稿の取りやめを公言していない。これらの企業が出稿を取りやめた背景には、新型コロナウイルスの影響による広告予算の削減や、一連の社会問題に対する自社の明確な立場を明かさない方針を取ったことなどが考えられる。

 一連のボイコット運動のリーダーによると、およそ1100の企業が7月のフェイスブックへの出稿を取りやめており、この動きは米国だけでなく欧州やそのほかの地域にも拡大しつつあるという。しかし広告収入を主軸とするフェイスブックの現在出稿する広告主は800万以上に上り、またインスタグラムなども傘下に収めているため、同社は今回のボイコットによる影響をさほど大きくは受けていない様子だ。7月30日に公開された同社の2020年4〜6月期(第2四半期)の広告収入は、前年同期比10%増の183億ドル(1兆9398億円)。1日あたりのアクティブユーザー数は12%増の17億9000万人だった。一方でフェイスブックの広告主であった153社が7月に出稿を取りやめた影響により、7月全体の損失はおよそ1億4000万ドル(約148億円)に上り、1日あたり平均450万ドル(約4億7700万円)の損失が生まれた。しかし同社の19年の年間収益が700億ドル(1兆4200億円)だったことを考えると、年間の損失はわずか0.2%に満たないのが実際と言える。

 フェイスブックに対するボイコット運動のきっかけは、米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)氏が白人の警察官に首を押さえつけられて死亡した事件に端を発した抗議運動を受けて、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がツイッター(Twitter)に投稿した内容が批判を受けたが、フェイスブックは「同ツイートはフェイスブックの規約に違反していない」として、表示されたツイートを削除するなどの対応を行わなかった。ボイコット運動のリーダーは、フェイスブック側に改善の動きが見られない場合はさらなるアクションを起こす考えだとしているが、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)=フェイスブック最高経営責任者は7月29日、「問題を重視しているが、広告主の意見に基づいてポリシーを決定するつもりはないし、それが正しい行動だとも思わない」と発言している。

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東レ・繊維の20年4~6月の営業利益は50%減 各国のロックダウンや店舗の閉鎖が打撃

 東レの2020年4~6月の繊維事業は、売上高が前期比25.9%減の1450億円、営業利益は同50.3%減の72億円の大幅な減収減益だった。

 国内外ともに新型コロナウイルスによる生産活動・消費行動停滞の影響を受け、衣料用途においては各国でのロックダウンや販売店舗の閉鎖から需要が減退した。医療用白衣地やマスク用途での不織布需要の増加はあったものの、全体の減少をカバーするにはいたらなかった。海外子会社の中で主力の中国の売上高は前期比105億円減の401億円、営業利益は同7億円減の49億円で大きな影響を受けた。

 21年3月期の通期は下方修正し、売上高は期初の見通しを400億円下回る6850億円、営業利益は同50億円下回る320億円を見込んでいる。

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MTGが業績予想を上方修正 コロナ禍の巣ごもり消費で赤字幅縮小

 MTGは、19年10月~20年6月期の決算を発表した。売上高が前年同期比10.2%減の248億円。営業損益は9億4000万円の赤字(前期は73億円の赤字)、計上損益は6億3000万円の赤字(同74億円の赤字)、純利益は2億1000万円(同96億円の赤字)だった。同社の2019年9月期通期 決算は、19年5月に中国での不適切会計が明らかになったほか、中国での「リファ(RIFA)」不振などが響き純損益262億円を計上していた。

 四半期の2020年4〜6月期は新型コロナウイルス感染拡大の影響により国内店舗や海外事業の売り上げが減少した一方で、“巣ごもり需要”が増加したことで国内EC事業が売り上げ計画を上回ったほか、構造改革による経費削減も奏功。売上高が前年同期比1%減の94億円で、自宅でのトレーニングやホームエステなどの需要により「シックスパッド(SIX PAD)」や「リファ」、5月に立ち上げた健康・衛生ブランド「ウィズマスク(WITH MASK)」と「ドゥキレイ」が売り上げに寄与した。営業利益は通販事業が好調だったため粗利率が改善されたほか、全社的な経費節減などもあり前年同期比39億円増の11億円で着地。純利益は同49億円増の10億円となった。

 また、4月に発表していた2020年9月期通期の業績予想を上方修正し、売上高340億円(4月発表時は320億円)、営業損益は1億円の赤字(同25億円の赤字)、計上利益は6000万円の赤字(同25億円の赤字)、当期純利益0億円(同25億円の赤字)とした。

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「ナイキ」が新作ヨガウエア発売 ヨガに特化した機能素材を体験

 「ナイキ(NIKE)」はこのほど、新作ヨガコレクションの発売に合わせてメディア関係者向けに体験イベントをオンラインで開いた。アイテムはジャンプスーツ(1万2100円、税込)、タンクトップ(6050円、同)、タイツ(1万1000円、同)で、参加者は新作を着用して約45分のセッションを行った。

 ウエアの生地には、「ナイキ」が2年以上かけて開発した機能素材インフィナロンを使用した。インフィナロンは、スパンデックスを改良し細い糸を多重に編んでいくことで密度を高めたもので、大きく体を動かしても生地が透けにくく、伸縮性とフィット感の程よいバランスを追求している。また、体と摩擦が起きにくい部分に縫い目を配することで、柔らかな着心地を実現させた。垂直方向の体の軸を大切にするヨガの特徴を反映し、全てのアイテムにロゴを縦向きにプリントした。

 実際に着用してヨガを行うと、タンクトップのストラップ部分は肩周りの負担が少なく、体の可動域を阻害しないように設計されていることが分かる。タイツは腰回りにホールド感がありながらも、軽く柔らかな着心地だった。

 カラーはジャンプスーツのみブルーの1色で、タンクトップとタイツはピンクとブラックの2色をそろえる。公式ECサイトと一部の「ナイキ」取り扱い店舗で販売中だ。

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YKKの20年4〜6月期は初の赤字に転落 純損失28億円

 YKK(未上場)は2020年4〜6月の純損益が28億円の赤字(前年同期は79億円の黒字)に転落した。赤字は、2011年3月期から四半期ごとの業績開示を開始して以来初めて。YKKはファスナーの世界最大手で世界72カ国・地域に拠点を持つ、日本のファッション部材企業きっての優良企業の一つだが、新型コロナ禍による世界的なアパレル産業の落ち込みが直撃した。売上高は前年同期比25.0%減の1400億円、営業利益は同99.3%減の7600万円、経常利益は同98.0%減の2億2900万円だった。

 エリア別では、売上高は前年同期の333億円から191億円に減少したアジア(中国を除く)の落ち込みが一番大きく、ついでラグジュアリーブランドを中心にファスナーを供給する欧州(EMEA)が132億円から78億円に、中国は267億円から184億円に落ち込んだ。

 ファスニング事業は、売上高が同42.0%減の500億円、営業利益は同95.1%減の7億2200万円だった。各国での都市封鎖や経済活動の自粛などが本格化、YKKも各地の工場が操業停止に追いこまれた。同社は報告書で「足元では段階的な移動制限の解除や小売店舗の再開に伴い、徐々に受注の持ち直しは見られるものの、極めて厳しい事業環境は継続している」という。

 なお国内の売り上げ比率が高く窓サッシなどを展開するAP事業は、売上高が同10.1%減の892億円、営業利益が同38.1%減の18億円となり、ファスニング事業に比べると落ち込み幅は少なかった。

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YKKの20年4〜6月期は初の赤字に転落 純損失28億円

 YKK(未上場)は2020年4〜6月の純損益が28億円の赤字(前年同期は79億円の黒字)に転落した。赤字は、2011年3月期から四半期ごとの業績開示を開始して以来初めて。YKKはファスナーの世界最大手で世界72カ国・地域に拠点を持つ、日本のファッション部材企業きっての優良企業の一つだが、新型コロナ禍による世界的なアパレル産業の落ち込みが直撃した。売上高は前年同期比25.0%減の1400億円、営業利益は同99.3%減の7600万円、経常利益は同98.0%減の2億2900万円だった。

 エリア別では、売上高は前年同期の333億円から191億円に減少したアジア(中国を除く)の落ち込みが一番大きく、ついでラグジュアリーブランドを中心にファスナーを供給する欧州(EMEA)が132億円から78億円に、中国は267億円から184億円に落ち込んだ。

 ファスニング事業は、売上高が同42.0%減の500億円、営業利益は同95.1%減の7億2200万円だった。各国での都市封鎖や経済活動の自粛などが本格化、YKKも各地の工場が操業停止に追いこまれた。同社は報告書で「足元では段階的な移動制限の解除や小売店舗の再開に伴い、徐々に受注の持ち直しは見られるものの、極めて厳しい事業環境は継続している」という。

 なお国内の売り上げ比率が高く窓サッシなどを展開するAP事業は、売上高が同10.1%減の892億円、営業利益が同38.1%減の18億円となり、ファスニング事業に比べると落ち込み幅は少なかった。

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「フミト ガンリュウ」に変化 2021年春夏で見せた新時代のリアルクローズ

 丸龍文人デザイナーが手掛ける「フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)」は7月、2021年春夏パリ・メンズ・コレクションをデジタルプラットフォームで発表した。今季は、機能的な素材やディテールはそのままに、ジャージーやチェックシャツといったリアルクローズも多数盛り込んでグッと日常的なコレクションとなった。

シーンに左右されない自由な日常着

 テーマは“フリーアクセス”で、「どんな情勢やムードにも対応するファッションとは一体どんなものなのか?これが今シーズンのクリエイションの発端でした」と丸龍デザイナーは振り返る。「常識やオケージョンを限定した服ではミスマッチが生じます。固定概念を超え、インドア、アウトドアといった境界線を自由に再構築する事で、“外着のような部屋着”と“部屋着のような外着”のどちらともいえる新たな汎用性を見出すことを目指しました」。例えばナイロン製の超ロングコートは、自宅でガウンのように着用することもできるし、パジャマの上に羽織ってそのまま外出することもできる。「自分のいるシーンや感情に左右されることなく自由に着られる、新しいコンセプチュアルのかたちが提案したかったんです」。

 ルックにはイギリスのファッション誌「アリーナ オム プラス(Arena Homme +)」のファッションディレクターを務め、ショーや広告など幅広い分野で活動するスタイリストのトム・ギネス(Tom Guinnes)を起用。彼がスタイリングからモデル、撮影まで全てを担当した。「今回の服が持つ側面を描くにあたり、多角的な視点での表現が必要でした。そこで、彼に全てをお願いしました」と丸龍デザイナー。ルック撮影はトムの自宅周辺で実施し、コレクションを着用した彼が本棚を整理したり、洗濯物をたたんだり、娘との時間を楽しんだりする日常を切り取った。「トムには『リラックスした、リアルなビジュアルであること。そして、屋内と屋外両方のシチュエーションで撮影して欲しい』とだけ伝えました」。具体的な注文をせず、表現に余白を残すことで“フリーアクセス”というテーマにつなげた。

 トムは「彼はコレクションを初めてからずっと、ワークウエアとスポーツウエアの機能性を素直に取り入れていると思う。私は控えめでミニマリストなフミトが好きだ。服がそれを物語っている。今回のルックはiPhoneで撮影した。私は写真家ではないから技術的なミスはたくさんあるだろう。でも、だからこそほかにない作品に仕上がった。このルックを通して、自然なムードと何の制約もない自由なスタイリングを体感してもらえたらうれしい」と語る。

現代社会のジレンマを投げかける

 ルックの発表と同時に、映像も公開した。暗い草原や街中にモニターを置き、そのモニターでルック撮影の様子を映すという意味深な内容について聞くと、丸龍デザイナーは「二律背反」とだけ答えた。これは二つの要素が拮抗する状態やジレンマを表す言葉だ。ルック撮影の様子を映像で切り取り、それらを放映する複数のブラウン管テレビを公園や街中に設置し、ダークなムードとモニターで流れる明るい映像を対比させる。これらの演出を通して、自然と都市、アナログとデジタル、リアルとフェイクなど、現代社会の相反する要素を考えるきっかけを与えたかったのだろう。

 未曾有の状況で手探りするブランドが多い中、丸龍デザイナーは自分のやるべきことを冷静に考えて実行したようだ。「ショーは作り手の届けたい情報を一度に発信できるドラマチックかつ合理的な方法です。しかし、あくまでも伝えるための手段の一つであり、表現することが最終的なゴールではありません。プロダクトそのものに重きを置くこと。その上で、その瞬間に最も相応しい形で届けること。これができればよいのではないでしょうか」。

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コロナと在宅勤務でスーツ売れず 4〜6月期、青山商事とAOKIが70億円台の営業赤字

 紳士服専門店大手の青山商事とAOKIホールディングス(HD)の2020年4〜6月期連結業績は、共に大幅な営業赤字を計上した。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言での臨時休業や時短営業に加えて、在宅勤務の浸透によって顧客のスーツ離れに拍車がかかった。両社とも不確定な要素が多いとして21年3月期の業績予想の発表を見送っている。

 青山商事は、売上高が前年同期比48.3%減の288億円、営業損益が74億円の赤字(前年同期は12億円の黒字)、純損益が92億円の赤字(同41億円の赤字)だった。主力である「洋服の青山」「ザ・スーツカンパニー(THE SUIT COMPANY)」といったビジネスウエア事業の既存店売上高は55.9%減で終わった。収益改善のため非効率な32店舗を閉めた。

 AOKIHDは、売上高が前年同期比39.5%の262億円、営業損益が75億円の赤字(前年同期は2億2800万円の黒字)、純損益は64億円の赤字(同2億8800万円の赤字)だった。ファッション事業だけでなく、同社の多角化の一つの柱であるアニヴェルセル・ブライダル事業の売上高が挙式・披露宴の中止・延期によって同95.5%減まで落ちた。

 高単価で稼ぎ頭だったスーツの低迷はコロナ以前からの続いており、青山商事もAOKIHDも業績悪化に苦しんできた。コロナを機に在宅勤務をするビジネスマンが増加し、スーツの出番がますます減ることが予想される。ECの強化はファッション企業全体の課題だが、紳士服専門店にはスーツ以外の新しい収益源の確保が不可欠になっている。

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「メイベリン ニューヨーク」の新作ムービーを錦戸亮と赤西仁のユーチューブチャンネル「NO GOOD TV」で公開

 「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」は8月7日18時から、ジャパン・ブランドサポーターに就任した歌手で俳優の錦戸亮と歌手の赤西仁との共同プロジェクト「N/A」によるユーチューブチャンネル「NO GOOD TV」内で新作ムービーを公開する。8月14日からは一部地域でテレビCMも放送する。
 
 新作ムービーは、「メイベリン ニューヨーク」のブランド理念を表現したブランドムービーと、「ラッシュニスタN」にフォーカスしたキャンペーンムービーの2本仕立てとなっている。ブランドムービーでは、モデルの阿部朱梨、世界的ダンサーのRIEHATA、アパレルプロデューサーやDJなどさまざまな肩書を持つ植野有砂が出演する。それぞれの世界で活躍する3人が、自分の好きなことに向かって自分らしく力強く突き進んでいく姿を描く。「ラッシュニスタN」のキャンペーンムービーは錦戸と阿部が出演し、カップルの日常を描く内容となっている。

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「ジレット ヴィーナス」が「あつ森」で肌用デザインを公開 ニキビやそばかすを表現

 かみそり製品を手掛ける「ジレット ヴィーナス(GILLETTE VENUS)」は、ニンテンドースイッチのゲーム「あつまれどうぶつの森(あつ森)」用に“スキンクルーシブ サマー ライン”と題したデザインを公開した。肌にまつわるインクルージョン(包摂・包括性)に重きをおいたデザインの数々で、2つの語を組み合わせた“スキンクルーシブ”を提案している。また8月31日には著名人とゲーム内で、“スキンクルーシブ”やファッションに関連するトピックを扱うユーチューブ配信イベントを開催する。

 デザインは肌のトーンとタイプの組み合わせ次第で全264種類をそろえる。プレーヤーがキャラクターで表現できる肌のタイプは、ニキビやそばかす、セルライト、腕の毛、傷痕、シワ、アトピー、手術痕などで、ダウンロード用のコードは公式ウェブサイトのルックブックに掲載している。

 同ブランドは「マイ スキン マイ ウェイ」というキャンペーンを通じて、さまざまな身体的特徴の女性を起用して、肌のあり方や見せ方における“美しさ”は一つではないというメッセージを発信。フォトレタッチの廃止や「そる理由も私が決める」というフレーズを使用して、女性の自己決定権や主体性を打ち出す広告も行ってきた。アンソニー・ヴァン・ダイク(Anthony Van Dijk)=シニア・ブランド・ディレクターは、「ゲームは空想上のものだが、その中のキャラクターとつながれるよう好きなだけ正確に自分を表現できるようにしたい。『ヴィーナス』を売るのではなく、キャンペーンを盛り上げていきたい」と語った。

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コロナ休業中の在庫消化に手応え アダストリアが描く「ファッションロスのない世界」

 大量生産・大量廃棄といった従来型のアパレルのビジネスモデルに、社会から厳しい目が向けられるようになっている。これを受けて各社さまざまな策を講じているが、ここ数年、福袋の廃止、セールの抑制などで在庫圧縮を進めてきたのが、「ニコアンド(NIKO AND…)」「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」などを運営するアダストリア(福田三千男会長兼社長)だ。今春は同社も店舗休業を余儀なくされたが、いまだに在庫過多に苦しむ競合他社もある中で、アダストリアは在庫コントロールに一定の手応えを得ているという。在庫問題は、サステナビリティやCSR(企業の社会的責任)の意識にも直結するもの。同社のCSR担当役員である福田泰己取締役に聞いた。

WWD:毎年作成しているCSRレポートの2019年度版では、CSRポリシーとして「ファッションのワクワクを、未来まで。」を策定した。ビジョンとしては「ファッションロス(衣料品廃棄)のない世界」も掲げている。その意図は?

福田泰己取締役(以下、福田):アダストリアは上場が04年ということもあって、創業間もないヤングカジュアルファッションの会社と見られることもあるが、実は1953年に創業した企業だ。100年企業を目指す中で、「なくてはならぬ人となれ、なくてはならぬ企業であれ」を理念として掲げている。アパレル産業はモノ作りによって環境に負荷を与えてしまう部分もある。それを認識しつつ、「なくてはならぬ企業」となるべく、本業の中で負荷を一つずつ減らし、改善していくことを目指している。ただし、それを責務や義務として行うのではアダストリアらしくない。あくまで楽しんで行ってこそだ。それで、「ファッションのワクワクを、未来まで。」というポリシーを策定した。

毎年、CSRレポートは株主総会(5月)を目途に作成しているが、ポリシーやビジョンを策定したのは今回から。従来のレポートはその年に行った活動内容を紹介するのみだった。そこがこれまでとは違う点だ。ビジョンとして掲げた「ファッションロスのない世界」というワーディングは、お客さまと社員のどちらにとっても分かりやすい。他にも「未来に繋がるものづくり」というビジョンのもと、25年までに使用する全コットンをサステナブルなものに切り替えるといった目標も設定している。目標が具体的になったことで、サステナビリティの意識を行動により移しやすくなったと思う。会社のPL(売上高や損益)よりも、CSRがまず大命題としてわれわれの中になければならないと、いっそう感じられるようになったと思う。

WWD:7月1日からのプラスチック製ショッピングバッグ有料化に合わせて、アダストリアでは50万枚のエコバッグを客に無料配布した。また、買い物袋を辞退した客にポイント還元する取り組みは、既に5年間継続してきている。

福田:CSRやサステナビリティというとどうしても重々しくなりがち。われわれはコーポレートスローガン「Play fashion!」のもと、お客さま目線でどういったアクションならばサステナブルで同時に楽しめるか、楽しんでいただけるかを考えている。エコバッグの配布もその一環だ。洗濯して繰り返し使えるおしゃれなエコバッグをご提供すれば、お客さまには喜んでいただけるし、結果としてプラスチックごみも減らせる。そうした考えで、50万枚という少なくはない数のエコバッグを工場にあった残反を生かして生産した。これも通常なら「1枚あたりの工賃はいくら」といった考え方が先行してしまうものだと思うが、サステナブルな取り組みを楽しんで進めることができるようなムードになっている。

WWD:そうは言っても、CSRと経済活動の両立において難しいと感じる面もあるか?

福田:当社は生活者と近い目線を持った社員が多く、環境に無配慮で収益を追求する、といった考え方はそもそも薄い。「とにかく儲けたい」というような変な考え方の人がいない会社だと思う(笑)。若い世代の社員も多いため、彼らにとっては、「とにかく儲けたい」といった価値観自体が楽しくないんだと思う。だから、CSRを実現するために会社をコントロールをしているという意識はあまりない。

「春物の消化は例年通り、もしくはそれ以上の結果に」

WWD:アパレル業界の大量廃棄には、一般社会からも厳しい目が向けられるようになっている。

福田:アダストリアでは、少なくとも在庫の焼却処分はもう行わないと決めている。残った在庫は当社が出店していない地域のオフプライスストアで販売したり、第三国に輸出する業者に販売するなど、何らかの再利用やリサイクルにまわす。もちろん一番いいのは売り切って在庫をゼロにすること。しかし、店頭を商品で埋める以上、どうしても在庫ゼロにはならない。ゼロに近づけるために最大の努力をし、それでも残ってしまったものは、当社で手掛ける「キッズローブ(KIDSROBE)」という子ども・ベビー服のレンタル事業や、在庫をアップサイクルして販売する「フロムストック(FROMSTOCK)」事業に生かしている。このような、在庫にまつわるさまざまな施策や事業のアイデアが、17年にスタートしたアダストリア・イノベーションラボなどを通して、社内で有機的、自発的に生まれるようになってきた。

WWD:デベロッパーの反対を押し切り、18年初からは福袋販売も中止した。福袋のために新たに商品を生産し、それを大量に余らせるようなアパレルビジネスのあり方はあまりにも無駄が多いという考えからだ。セールを前提とした大量生産の仕組みについても、ここ数年変えようと努力してきている。

福田:セールの抑制にしても、期末在庫をいかにゼロに近付けられるかがカギだ。在庫に関しては、当社は業界内の平均よりもかなり高い水準で残さず進めることができている。ただ、今年は店舗が自主休業となった4、5月に相当な金額の在庫を抱えてしまったことは確か。休業を受け、既にできあがった商品を工場に発注キャンセルするケースも業界内では聞いた。ただ、当社は(福田三千男)会長の号令のもと、4、5月分の全量をキャンセルせず、工場への値引きも求めなかった。その分夏物の発注量を抑えることで在庫をコントロールし、春物を売り切れと指令が出た。その結果、春物の消化は例年通り、もしくはそれ以上という結果になった。

WWD:アダストリアの7月の国内既存店売り上げは前年同月比19.9%減だった。夏物の発注量を抑えたことで商品が足りず、その結果売り上げを落としたと見受けられたが、無駄に作って余らせるよりも、売上高を落としてでも売り切れる量を作るべきという考え方を象徴していると感じた。

福田:夏物の発注量を抑えた結果、在庫が薄いのではないかという懸念は確かに出ていた。ただ、今年に関しては在庫コントロールがよくできた方だと思う。特に6月は“リベンジ消費”で各社好調だったと思うが、それでも春夏の在庫をさばききれなかった企業はあったと思う。セールが長期化して価格が崩れており、安いから売れたという部分もある。秋以降、適価に戻った時に状況がどうなるかはまた別の問題で、今後もしっかり見ていく必要がある。

WWD:休業中の在庫の発注キャンセルについては、SNS上で批判を集める企業も出た。これまでなあなあで済まされてきたいびつな業界の商習慣が、いよいよ許されなくなっている。

福田:今は企業の姿勢が筒抜けになる時代だ。休業してしんどいのはどの店も同じだし、小売りが厳しければ工場だって苦しい。そこに発注キャンセルで商品を突き返すような動きはサステナブルではない。それでコロナ禍は切り抜けられたとしても、今後そういった企業にどこまでお客さまや取引先、社員がついていくのかは疑問だ。アダストリアは、「なくてはならない企業」という理念があるからブレないんだと思う。サステナブルはもちろんこれからの世の中のキーワードだが、真摯であること、公平・公正であることも同様だと思う。どこかが苦しい時には助けるという姿勢が、お客さまからも取引先からも共感を集める時代だ。発注キャンセルや大量廃棄などの問題でファッション業界を見る世の中の目は厳しいが、個別の企業の問題を業界全体の問題と捉えられてしまうと、店頭で頑張って働いている人(販売員)がつらい。だからこそ、当社なりに世の中に対してできるアクションをしていくことが肝要だと思っている。そうすれば、世の中のファッション業界を見る目も変わっていくはず。うちの社員は出戻り(他社を経験し、再び入社する人)が多いが、そんなふうに戻ってきたいと思えるような企業であることが大事だと思う。

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「エルマンノ シェルヴィーノ」2021年プレ・スプリング・コレクション

 「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」が2021年プレ・スプリング・コレクションを発表した。

 

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予約150万枚突破 アクアバンクの“マイナス3℃以上ひんやり感じる”マスク

 ウオーターサーバーや健康機器を手掛けるアクアバンク(AQUA BANK)の夏用マスク“クールマックス プレミアム(以下、クールマックス)”は予約150万枚を突破した。“クールマックス”はQ-MAX値0.5以上で、着用時に「マイナス3℃以上ひんやり感じられる」という。Q-MAXとは接触冷湿感評価値のことで、人の肌から物への熱の移動量を数値化したものだ。0.2以上が冷たく感じる目安で、多くの冷感マスクの数値は0.3前後だという。0.5という数値を可能にするのが、超高分子量ポリエチレンに冷感素材のアイスシルクを5.3%混紡した新素材だ。熱伝導率・拡散率が一般的な繊維の中では最も高く、丈夫で軽量、耐摩耗性や弾力性にも優れている。

 フィルター機能によって、ウイルスや飛沫、花粉を99%遮断するので安心。耳ひもの長さが調節できるアジャスター付きでフィット感も抜群だ。堅牢検査もしっかりされており、繰り返し洗濯して使えるので経済的だ。水を吹きかけて着用すれば、ひんやり度もアップするという。価格は2枚入りで880円、アクアバンクのホームページで先行予約販売中。8月11日から順次発送され、ゆくゆくはドラッグストアなどでも発売される予定だ。

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マイクロプラを削減せよ 伊藤忠ファッションシステムが認証基準を作り、自ら生地開発

 伊藤忠ファッションシステムは、自社の検査機関「エイチシー ラボ(HC LAB)」でマイクロプラスチック排出量の検査とマイクロプラスチックの削減認証「レスマイクロプラスチック(LESS MICRO PLASTIC)」をスタートした。同時に親会社の伊藤忠商事と協力し、1年をかけてマイクロプラスチックの排出量を50%削減したフリース生地の開発に成功。大手スポーツアパレルなどへの提案も開始する。担当者である伊藤忠ファッションシステム事業開発推進グループの河合秀彰氏は「繊維製品がマイクロプラスチック排出の大きな原因と言われてきたが、世界的にもこれまで明確な基準や認証はなかった。できることから取り組むことで、アパレル産業の環境負荷低減に貢献したい」という。

 伊藤忠ファッションシステムは、ポリエステルなどの化学繊維の起毛素材を検査。脱落量の平均値を1平方メートルあたり0.53グラムと割り出し、「レスマイクロプラスチック」では、脱落量がその半分以下の0.25グラムのテキスタイルを認証する。山本氏は、「日本では脱落した繊維の9割は下水処理場などで除去されると言われているが、国や地域によってはそのまま海や川に流され、環境汚染につながることもある。まずは繊維製品自体のマイクロプラスチック排出を減らすことが、マイクロプラ削減の第一歩だと考えた」という。

 生地の開発を担当した伊藤忠スポーツウェア課の山本直樹氏は「特殊な技術を使うわけではなく、糸や生地の組織など生地の設計で複数の要素を組み合わせることで成功にこぎつけた」という。開発に成功したのはポリエステルを使ったスポーツ・アウドドア向けのフリース素材だが、今後はブランケットなどにも広げる考え。

 「エイチシー ラボ」は伊藤忠ファッションシステムが繊維大手のユニチカと協業し、ヒューマンセントリック”を掲げて2018年5月に東京・有明に開設した素材と衣服の検査機関になる。

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セイコーHDが和光本館をリニューアル ミュージアムも移転してアンバサダーに市川海老蔵を指名

 セイコーホールディングス(以下、セイコーHD)は8月6日、運営する東京・銀座の和光本館の2階に「グランドセイコーブティックフラッグシップ和光」をオープンした。さらに8月19日には、東向島にあった「セイコーミュージアム 銀座」を銀座・並木通りに移転させ地下1階、地上5階でオープンする。「セイコーミュージアム 銀座」では時計の販売は行わないが、同社にとって和光本館、ギンザ シックス(CINZA SIX)内のセイコーブティック、「グランドセイコーブティック銀座」「セイコードリームスクエア」「セイコー プロスペックスブティック 銀座」に続く銀座エリア6拠点目となる。これに先駆けて8月5日には記者発表会を行い、歌舞伎俳優の市川海老蔵をセイコーHDのアンバサダーに起用することも発表した。

 和光本館は6月にも1階を全面改装しており、柱やショーケースのデザインおよびレイアウトを一新。銀座の代名詞ともなっているショーウインドーをスケルトンにして、歩道から館内が見えるようにした。また「IWC シャフハウゼン(IWC SCHAFFHAUSEN)」と「オフィチーネ パネライ(OFFICINE PANERAI)」の扱いを開始した。

 「グランドセイコーブティックフラッグシップ和光」のオープンにより、同ブランドオーナーの住空間(リビング、ラウンジ、ライブラリー、ウオッチバー)を再現しながら、主力ブランドである「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」を拡充。セイコーHDの創業者の服部金太郎の曾孫である服部真二・代表取締役会長兼グループ最高経営責任者兼最高顧客責任者は、「『グランドセイコー』の哲学やアーカイブを堪能いただけるほか、カスタマイズを世界で初めて受注する」と説明する。文字盤のカラーオーダーや針の形状変更、ケースへの彫金などを受け付ける。

 「セイコーミュージアム 銀座」は1981年に設立された「セイコー時計資料館」を母体とし、セイコーHDの製品だけでなく世界の時計を収蔵する。「“時のミュージアム”として社会貢献の一端を担う」と位置付ける。

 記者発表会に出席した市川は、「歌舞伎座のある銀座は僕の生活の一部。和光本館にも何回も来ている。リニューアルに伴い、沿道から内部を見られるようになり、いっそう入りやすくなった」と話した。また歌舞伎界の現状については、「高齢のファンも多いため、コロナショック後の再スタートがなかなか難しい。とはいえ、生でお届けすることが歌舞伎の醍醐味だと考えており、公演形態に十分に気を付けながら前進したい」と述べた。

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「グッチ」がキッズ向け日本限定iPadアプリ 想像力を育てる26ゲームなど

 「グッチ(GUCCI)」は日本限定のキッズ向けiPadアプリ「Gucci Kids Playgroud」をスタートさせた。アプリでは、遊び心溢れる子どものイマジネーションを育てることを目的に、Speed(スピード)とMemory(記憶)、Logic(考える)、Drawing(お絵かき)の4つのカテゴリーに分かれたゲームを設ける。ゲームは各カテゴリーに1つずつで、全て無料で楽しめる。またオプションで年間登録すると、全26ゲームの全てのレベルが利用可能になり、アップデートされる新しいゲームやチャレンジなどが通年で体験できる。保護者はユーザープロファイルを通じて、アクティビティーごとに4つのエリアで遊ぶ子どもの状況と上達を確認できる。

 アプリのデザインは、これまでもコレクションでタッグを組み、春には「グッチ」のチルドレンズコレクションを手掛けた日本人アーティストのヒグチユウコを起用し、擬人化されたネコやイヌに加え、架空の生き物たちが登場する絵本のような世界に彩られている。

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「タトラス」のカプセルコレクションが発売 ビンテージバンダナやイギリス空軍のカモ柄に着想

 イタリアを拠点とするファッションブランド「タトラス(TATRAS)」は、2020年春夏のカプセルコレクションを発売した。バンダナ柄をメインとしたアイテム全8型をそろえる。渋谷や日比谷、大阪の「タトラス」直営店と公式オンラインストアで取り扱う。

 ビンテージのバンダナをパッチワークしたオリジナルプリントをはじめ、イギリス空挺部隊に着想したカモフラージュ柄、ゼブラやレオパードをモチーフにしたアニマル柄など、個性あふれるパターンを採用。これらをパーカ(3万4000円)、ロングスリーブシャツ(3万4000円)、ハーフスリーブシャツ(2万8000円)、Tシャツ(1万6000円)、コットンショーツ(2万8000円)、コットンパンツ(3万円)など全8型に落とし込んだ。表面にポリエステル、裏地に綿を用いたダブルフェイス素材やバイオウオッシュ加工でクタッとした風合いを出したコットン生地など、夏でも快適に着用できる素材も特徴だ。

問い合わせ先
TATRAS渋谷店
03-6803-8356

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「ルイ・ヴィトン」2021年春夏メンズ・コレクション

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が2021年春夏メンズ・コレクションを発表した。

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タキヒヨーがLA発ラグジュアリー・ゴルフブランド「ジーフォア」と国内代理店契約を締結

 繊維商社のタキヒヨーは、アメリカ・ロサンゼルスのラグジュアリー・ゴルフアパレルブランド「ジーフォア(G/FORE)」と日本国内の正規代理店契約を締結した。

 2011年に設立された「ジーフォア」は、鮮やかな色使いのゴルフグローブをはじめ、ゴルフシューズ、アクセサリー、アパレルなど幅広く手掛けている。機能性とファッション性、クラシック感とモダンなアスリートのイメージを融合させたデザインが特徴で、ゴルファーはもちろん俳優やミュージシャンなどセレブリティーにも愛用者が多いという。価格はシューズが3万円代~4万円代など。タキヒヨーは大手ゴルフ用品専門店を中心に卸売りを拡大するとともに、10月上旬には新宿西口ハルク店に出店を予定している。

 同社が以前から販売しているゴルフ&カジュアルウエアブランド「ゾーイ(ZOY)」に加え、先ごろ韓国のコーロンインダストリーFnCとアパレルのライセンス契約を締結したゴルフウエア「ワック(WAAC)」と合わせて3つのゴルフウエアブランドを、8月5日に「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」に出店した。

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タキヒヨーがLA発ラグジュアリー・ゴルフブランド「ジーフォア」と国内代理店契約を締結

 繊維商社のタキヒヨーは、アメリカ・ロサンゼルスのラグジュアリー・ゴルフアパレルブランド「ジーフォア(G/FORE)」と日本国内の正規代理店契約を締結した。

 2011年に設立された「ジーフォア」は、鮮やかな色使いのゴルフグローブをはじめ、ゴルフシューズ、アクセサリー、アパレルなど幅広く手掛けている。機能性とファッション性、クラシック感とモダンなアスリートのイメージを融合させたデザインが特徴で、ゴルファーはもちろん俳優やミュージシャンなどセレブリティーにも愛用者が多いという。価格はシューズが3万円代~4万円代など。タキヒヨーは大手ゴルフ用品専門店を中心に卸売りを拡大するとともに、10月上旬には新宿西口ハルク店に出店を予定している。

 同社が以前から販売しているゴルフ&カジュアルウエアブランド「ゾーイ(ZOY)」に加え、先ごろ韓国のコーロンインダストリーFnCとアパレルのライセンス契約を締結したゴルフウエア「ワック(WAAC)」と合わせて3つのゴルフウエアブランドを、8月5日に「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」に出店した。

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無印とローソンの接近 エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月24日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

無印とローソンの接近

 「無印良品」を運営する良品計画とコンビニ大手のローソンの提携が話題です。

 6月17日からローソンの都内3店舗で試験的に靴下や肌着、文具、レトルトカレー、化粧水などの販売を始めました。今後、取り扱い店舗の拡大やプライベートブランドの共同開発なども検討されているそうです。国内の「無印良品」の店舗数は437店(2020年2月期)、一方でローソンは約1万4000店。「無印良品」はローソンと手を組むことで、商圏を一気に広げることができます。

 このニュースの意外性はローソンと「無印良品」という組み合わせです。

 「無印良品」は長年ファミリーマートで販売されてきました。もともと良品計画とファミリーマートは旧セゾングループの仲間同士でした。その後、紆余曲折を経てファミリーマートは現在、伊藤忠商事の子会社になっています。両社は仕入れ条件などの面で折り合いがつかず、19年1月末に提携が解消されました。それから1年半、コンビニの棚から「無印良品」は消えていたのです。

 「無印良品」は衣食住の幅広いアイテムを取り扱い、「生活の基本となる、あらゆる分野の商品でお客さまがまず思い浮かべるブランドになる」(松崎暁・良品計画社長)ことを掲げています。消費者の生活の最も近くにあるコンビニに商品を置けないことは大きな機会損失でした。

 新型コロナウイルスの影響で自宅での過ごし方を見つめ直す機運が高まっています。リモートワークも当たり前になり、自宅を快適な環境にしたいと考える人は増えている。ハレの商材ではなく、身近な衣食住の商材を扱う「無印良品」にとっては追い風です。

 コンビニの棚に並べられる商品は靴下や文具など小ぶりなものに限られるでしょうが、「無印良品」は5月からアマゾン、6月から楽天市場での取り扱いを開始しました。1676万ダウンロードを誇るショッピングアプリ「MUJIパスポート」をはじめ、これまでは自社ECに囲い込むことを基本戦略にしてきたわけで、方針転換といえるでしょう。圧倒的な集客力を誇るアマゾンと楽天市場への出店によって新規顧客を取る。緊急事態宣言による店舗休業が背中を押した面もあるでしょう。消費者の生活圏とスマホの中に深く入り込む「無印良品」から目が離せません。

MARKET VIEW:ファッション市場で日々発信されるホットなニュースを、「WWDジャパン」のビジネス担当記者がコンパクトに解説するメールマガジン。ニュースを読み解くヒントを提供します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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センスと体形でブランドを体現するプラスサイズ販売員 プニュズ吉澤綾花

 2014年にタレントの渡辺直美がウィゴーとともに立ち上げたファッションブランド「プニュズ(PUNYUS)」。彼女の個性を打ち出しつつ、目玉焼きをモチーフにした総柄プリントは、多くのアパレル関係者に衝撃を与えた。当時、国内では大きなサイズを展開するメーカーはあっても、大きな売り場や専門的に打ち出す店はなく、いわゆるプラスサイズの服は通販での購入が多かった。デザインも通勤服のようなコンサバなものやフェミニンなものが主流だった。そうした中で「プニュズ」は、おしゃれをしたいプラスサイズ体形の女性にとって大きな驚きだった。ルミネエスト店の吉澤綾花店長も「プニュズ」との出合いで仕事を変え、今では太っていることをコンプレックスに思う人たちの気持ちを前に向かせようと奮闘している。

―もともとはフリーでヘアメイクの仕事をしていたそうですが、どんな働き方でした?

吉澤綾花さん(以下、吉澤): 例えば、午前中は写真館などで七五三とかの記念撮影のヘアメイクに入り、お昼ごろからはバンドのヘアメイクでライブ会場に行き、夜は出勤前のホストのヘアメイクという感じで、1日中働いていました。ただ、フリーランスなので働く時間も自分でコントロールでき、メリハリをつけて仕事をしていた感じです。ですが、あるときケガで入院をすることになり、休んでいたらやる気がうせてしまいまして(苦笑)。ヘアメイクの仕事は楽しかったんですけどね。なんだかんだで1年くらい休職していました。いつまでも休んでいるのもな…と思っていたときに、ずっとファンだった(渡辺)直美さんがプロデュースするブランドができると聞いて、すぐにオープニングスタッフに応募しました。

―その話を聞いたときに「コレだ!」と思いました?

吉澤:思いました(笑)。「プニュズ」立ち上げのときのビジュアルが本当にツボにハマりました。いろいろなジャンルのスタイル提案はありましたが、私自身がアメコミやフィフティーズが好きだったので、中でもフィフティーズっぽいスタイルとポップな目玉焼き柄のアイテムにすっかりとりこになりました。もともとロカビリーが好きで、ピンナップガール風のファッションに憧れていて、「こういうブランドならアパレルやってみたい」と思ったんです。

―ロカビリーとかフィフティーズに興味を持ったきっかけは?

吉澤:音楽からです。この曲調が好きだなと思って調べたら、それがロカビリーだった。私は何でもウィキペディアで調べるのが好きで、ロカビリーを深掘りしていったら当時のファッションやインテリアなど、時代背景も含めて全てが自分好みだったんです。

―ピンナップガールのイラストとか可愛いですよね。でも、それまでフリーで仕事をしていたのに、会社に所属することになることに抵抗はありませんでしたか?

吉澤:抵抗がないというより、想像できませんでした。大変そうな仕事という感覚もなく、人と話すことが好きだったので、お客さまと会話して楽しい買い物時間を過ごしてもらえればいいなとは思っていました。それにヘアメイク時代の経験を生かして、服だけでなく髪色や髪形、お肌の色などから、一味違うコーディネート提案をしていけるとも考えていました。

―確かに、それは接客の強みになりそうですね。

吉澤:なので、接客そのものは特に抵抗はなかったです。むしろヘアメイクの仕事よりも合っているんじゃないかと(笑)。実際にやってみると、それより毎日届く段ボールの量とその整理の方が大変でした。思った以上に体力を使う仕事なんだと、あらためて思い知らされましたね。仕事は楽しいけど、足はクタクタでした。でも、ショップに「欲しい服がない」という悩みを持ったお客さまが来られたり、「ブログを読んで、会いに来ました」と言ってくれるお客さまがいたり、「いつも参考にしています」なんて言われるとよかったなあって思います。今はプラスサイズ向けの雑誌もあって、専属モデルさんもいますが、まだまだ店にはプラスサイズのスタッフは少ないので、私が店頭で直接お客さまの悩みを聞いて、提案できる役目を担っているんだと実感しています。

―昔前はプラスサイズが買えるのは百貨店くらいで、あとは通販雑誌で買うのが主流だったと思いますが、今は?

吉澤:最近はネット通販の利用が多いようです。「プニュズ」も立ち上げの頃はネットで見ている方が多かったので、スタッフたちと「ショップに来て試着して買ってくれる人が増えるといいね」と話していました。

―吉澤さんは服を買うときどうされていたんですか?

吉澤:それまでは古着屋やヤフオク、メンズブランドなどで買っていました。ヤフオクとかで買うときは、ちゃんと着られるかサイズを何度も確かめていました。前から直美さんのSNSでいつもどんな服を着ているかチェックしていたんですが、インスタで海外のファッションサイトで服を買っていると紹介している投稿をきっかけに、私も海外から買うようになりました。

―服を買うにも一苦労ですね。

吉澤:国内のメーカーのプラスサイズの服は体形をカバーするデザインが多くて、胸から下は全てゆったりしている感じで、グッとくるデザインが少なくて……。特に体形を気にすることなく、ピンナップガールのようにウエストをキュッと締めて、胸元が開いたデザインでもいやらしさを感じないトップスで、ヘルシーでセクシーな服となると、もう国内で手に入れるのは絶望的でした。

―フィフティーズスタイルは個性的でかわいいけど、それを専門的に展開するブランドって少ない。そう考えると、直美さんのファッションセンスは体形に関係なく、憧れる人は多いですよね。

吉澤:そうなんです。だから絶対面接に受かりたくて、面接の前に開催された直美さんとチェキが撮れるとあるイベントには精一杯おしゃれして参加しました(笑)。当日はピンナップガール風のスタイルで行ったんですけど、会場にはプニュズの関係者もいて「あの派手な子は何だ!」とざわついたと後から聞きました。その後の面接でも「あのイベントにいた子だ!」となったそうです(笑)。面接も一般的な質問というより、「その服はどこで買ったの?」という感じで逆に質問され、不思議な感じで面白かったです。

―先ほど「試着をして買う方を増やしたい」と言っていましたが、試着されない方が多いのですか?

吉澤:体形にコンプレックスがあるからか「着られなかったらどうしよう」と思う方も多く、試着しているのを他人に見られたくないから試着をしたがらないのです。「プニュズ」は6Lサイズまで展開していて、私でも着られるサイズがあるからとにかくお店に来てみてくださいと、事あるごとに伝えています。来店される方も徐々に増えてきていますが、まだ不安をお持ちで通販で買う方もいるでしょうが、そういう不安も解消できると思うのでぜひ来店してもらいたいなと思います。

―ずいぶん試着に対してネガティブなイメージを持たれているのですね。

吉澤:なので、ショップもいろんなところに工夫をしています。フィッティングルームは大きい方でも試着しやすいように一般的なショップのより広くしていますし、常にスタッフみんなでどんな言葉を掛けたら気持ちよく試着してもらえるか話し合っています。少し極端ですが、お客さまには「買わなくてもいいから、一回着てみてくださいね」と声を掛けています。ショップに足を運んでくれたということは、少しでもブランドに興味があって、着てみたいという気持ちがあるのだと思うので、とにかく着て、どんなふうに見えるのか体験してほしいと思いながら接しています。どんな体形でも純粋にオシャレを楽しんでほしいので、脚を出したくないけどスカートにチャレンジしたいという方には「夏にタイツを履いてもいいんですよ」と伝えて、チャレンジしやすいアドバイスをしています。だってコーディネートには正解も間違いもないじゃないですか。

―そうですよね!

吉澤:最近はプラスサイズの方だけでなく、バレーボール選手や柔道選手といったアスリートの方がプライベートでお買い物に来られることも増えています。全方向的にいろんな体形の方に着ていただけるブランドとして定着しつつあるなと感じています。

―プニュズで働いていてよかったことはありますか?

吉澤:プニュズを通じてイメチェンされる方が本当に多くて、そこに関われるのはうれしいです。初めてのデートに着ていく服を一緒に選んだりするときなんかは、お客さまの大切な時間の一部に関わらせてもらって、こっちまでドキドキします。その後に素敵な報告をしに来てくれると、さらにうれしくなります。

―プニュズが一歩前に踏み出すきっかけになっているんですね。

吉澤:そうです。そのせいか、この何年かで試着したがらない人が前より減ったようにも感じています。

―それは良よった!では、最後にこれからの目標は?

吉澤:店頭に立ってはいたいとは思うのですが、私の分身のような…、というかオンラインストアのモデルをやったり、私の思いを受け継いでくれるスタッフを育てていきたいですね。

苫米地香織:服が作れて、グラフィックデザインができて、写真が撮れるファッションビジネスライター。高校でインテリア、専門学校で服飾を学び、販売員として働き始める。その後、アパレル企画会社へ転職し、商品企画、デザイン、マーケティング、業界誌への執筆などに携わる。自他ともに認める“日本で一番アパレル販売員を取材しているライター”

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「オーラリー」 × 「ニューバランス」第3弾は軽快で繊細なハイテクシューズ

 ニューバランス(NEW BALANCE)は、「オーラリー(AURALEE)」とのコラボレーション第3弾となるスニーカー“オーラリー × ニューバランス フューエルセル スピードリフト(AURALEE × NEW BALANCE FUELCELL SPEEDRIFT)”を8月15日に発売する。価格は2万4000円。カラーはライムイエローとチャコールの2色で、サイズは23cm〜29cmをそろえる。

 ベースとなったのは、ニューバランスが今年発表した本格的なランニングシューズ“フューエルセル”シリーズの“スピードリフト”だ。ミッドソールに高い反発弾性を備えたパフォーマンスモデルに、半透明のリップストップをアッパーに使用したり、さらに2種類の素材重ねて3層構造にしたりしてファッション性を高めている。素材の重なりによってワントーンの色使いに奥行きが生まれ、繊細さと軽快さが融合した一足となっている。

 「オーラリー」には珍しいハイテクシューズを選んだのは「自分が一番履きたいと思ったモデルだったから」と岩井良太デザイナー。さらに「クラシックなイメージが強いニューバランスには新鮮なタイプだったし、『オーラリー』が得意なナチュラルで品のいいウールのパンツに合わせるのも面白そう」と続けた。

 ニューバランスと「オーラリー」の公式オンラインストアのほか、東京・日本橋浜町のティーハウス ニューバランス(T-HOUSE New Balance)とニューバランス 六本木 19:06で販売する。ティーハウス ニューバランスでは発売に合わせて、現代アーティストの玉山拓郎によるコラボシューズをイメージしたインスタレーションを8月15〜25日に開催する予定だ。

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