コロナ禍下で世界中のファッショニスタにも自転車ブーム NYからベルリンまで、真夏のサイクリングスタイル今昔スナップ

 新型コロナウイルスがパンデミックを引き起こしたことで、公共交通機関の混雑を避けて自転車を利用するようになった人も見られるなど、世界中で日常の行動様式が変化を見せている。真夏の太陽の下で新鮮な空気を吸いながらエクササイズもできる――しかもなんだかスタイリッシュに見えるとあれば、移動手段を自転車に切り替えるのも一つのアイデアかもしれない。

 欧米のファッショニスタたちは自転車に乗るときにもオシャレは欠かせない。ショートパンツやミニワンピースにスニーカーやスポーツサンダルを合わせたカジュアルなスタイルが目立つが、リュックサックやクロスボディーバッグを取り入れることで動きやすさと両立させている。ベルリンでのカスタマイズ自転車や、フランスでのカントリー風のカゴを取り付けた自転車、そしてニューヨークで利用者が多い自転車のシェアプログラム「シティ・バイク(Citi Bike)」など、自転車そのものにも注目したい。

 ニューヨーク、ベルリン、そしてフランスに至るまで、欧米の自転車ライダーたちはどんなときにもファッションに対して抜かりがない。そしてそれはいつの時代でも同じようだ。今回は、70〜80年代のスナップと併せて、夏のサイクリングスタイルを紹介する。

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約2倍成長をキープ サザビーリーグのD2Cジュエリーが継続成長するワケ

 サザビーリーグが2018年4月に立ち上げたD2Cジュエリーブランド「アルティ―ダ ウード(ARTIDA OUD)」が、継続的に売り上げを伸ばしている。EC中心で販売をしながら百貨店などでポップアップショップを開いてきたが、8月7日に東京・渋谷区松濤に多目的スペース、ジ アナザー ミュージアム(以下、ミュージアム)をオープンした。

 設立当時から、色石を使用したモード感溢れるジュエリーと手に取りやすい価格設定、パッケージ選びの楽しさやオリジナルのフレグランスで受け取る側の五感を刺激する演出など、独自のアプローチに注目されてきた。今でこそD2Cブランドがちまたに溢れているが、当時はジュエリーをECで売るというのはチャレンジだった。しかし同ブランドは、試着アプリやカスタマイズ機能を導入して、EC上でのショッピングの楽しさを消費者に提供してきた。手頃で魅力的な商品、消費者を楽しませるための考え抜かれた仕組みや工夫、効率的で新しいビジネスモデルに感心したものだ。

 ミュージアムの内覧会でブランドの立役者に会うことができた。ここでは、その人安部真理子サザビーリーグ 営業統括 ECブランド事業部 ディレクター&デザイナーに聞いたブランド設立の背景やビジネスモデルを紹介する。

WWD:18年のブランド設立以降の売上高の伸び率は?

安部真理子「アルティ―ダ ウード」ディレクター&デザイナー(以下、安部):昨年は初年度の売上高の1.8倍以上を売り上げた。ブランドを立ち上げて2年4カ月が経過したが、ほぼ同じペースで売り上げが伸びている。

WWD:継続して売り上げが伸びている理由は?

安部:EC中心の販売だったので、インスタグラムなどSNSでの発信に力を入れたのが認知度アップにつながった。ブランドの根底にある、手に届きやすいファインジュエリーを提供することで生産者と消費者の両方をハッピーにするという哲学に共感してくれる消費者が増えている。また、見た目と価格のギャップが好調の理由でもある。

WWD:ブランドを立ち上げた当時はまだD2Cブランドは少なく、特にジュエリーをECで買うというのは当時新しかったが?

安部:当時はまだショールーミングが中心だった。約3年前からアメリカのウェブサイトをリサーチし始めて、D2Cというビジネスモデルに出合った。中間マージンを排除することで高品質で低価格の商品を提供することができる。昨年9月に「アイ アム ドネーション」プロジェクトを立ち上げ、売上金の一部をインドに学校を建てるためのプロジェクトや国境なき医師団による「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」などに寄付しており、それがインスタグラムなどのコメントを通して広がり共感を得ている。

WWD:EC販売で重要なことは?

安部:顧客を楽しませることが大切。また、顧客とのコミュニケーションで最大限の驚きや喜びを与えられるように工夫している。喜んでもらえるノベルティーの用意も効果的だ。

WWD:ターゲットは?

安部:年齢を問わず、インポートジュエリーを買い慣れている人が多い。ブランドのコンセプトの“ありのままの姿が放つきらめき(RAW SCENTS OF GLIMMER)”にあるように石そのものの美しさを生かしたジュエリーが多いので、石が好きな人にも支持されている。

WWD:売れ筋商材とその価格帯は?

安部:一点もののリングが好調だ。色石と10金を使用したもので3万円台、18金だと4万円台が中心。毎月2回発売しているが、完売するものもある。最近ではピアスの人気も高まっており、中心価格帯は2万円台。ヒエログリフやイニシャル、ラテン語の定型文のメッセージを刻印できるカスタマイズシリーズも好評だ。これらで使用する素材はリサイクルした地金を使用している

WWD:フレグランスの販売もしているが?

安部:当初はジュエリーを届ける際の香りだったが、販売したところ好調だった。今は4種類の香りがあり、顧客に好評でSNSで広がっている。完全にオーガニックで、生産はサステナビリティにこだわるイタリアの工場で行っている。このような状況なのでハンドジェルも製作した。

WWD:多目的スペースのミュージアムをオープンしたのは?

安部:非日常空間で、アポイントメント制でゆっくりジュエリーを選んでもらうと同時に、ネイルや占いなども提供するなど特別な体験の場にしたいと思った。ミュージアムでは新作と店舗限定品だけ販売し、ECとのすみ分けを図っている。

WWD:今後どのようにブランドを発展させていきたいか?

安部:エシカルでサステナブルなジュエリーブランドとして選んでもらえるようになりたい。パッケージもリニューアルして、フランス人のアーティストが手掛けたジュエリーポーチにしたが、パッケージなしを選ぶとポイントが付くような仕組みにしている。これからは、ECとリアル店舗両方で顧客とスタッフとともにブランドを作り上げていきたい。

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どこまでリアルに迫れるか!? ガモウ関西が業界屈指のヘアコンテスト「三都杯」をオンラインで開催

 美容ディーラー大手のガモウ関西は8月31日、ヘアデザインコンテスト「三都杯」をオンラインで開催する。

 「三都杯」は、今年で25周年を迎えるコンテストで、回を重ねるにつれエントリー数が上昇し、競技レベルも業界屈指の大会となり注目を集めている。今回は「#クリエイションを止めない」というコンセプトで、例年通りのリアルイベントではなく、“らしさ”を残しつつ、今できる形に合わせてZoomを使用したウェブライブコンテストとして開催する。

 「三都杯」の特徴は、ファッションの世界で例えると“コレクション”をイメージしていることだ。コレクションは、デザイナーが時代の流れを感じとって、そこに自分のメッセージを込めて作品を発表する場。コレクションで発表された服をそのまま着て街を歩いている人は極めて少ないが、そこから発信されたエッセンスが落とし込まれてリアルクローズへとつながっていく。「三都杯」はビューティにおける同様のポジショニングを目指しており、今回は「WWDジャパン」からインスピレーションを得た“プロテクション&タフネス”というテーマのもと、時代性を感じさせつつ、次世代を切り開くような新鮮なヘアデザインを競い合う。

 開催する競技部門は、オフィシャルデザイナーズ部門、ライジングデザイナーズ部門、スチューデント部門の3部門。最もハードルの高いオフィシャルデザイナーズ部門は2ラウンド方式となり、今回の予選大会でファイナリスト6人を決定し、12月の決勝大会で各賞が競われる。

 選手は参加競技スタートから終了まで、各店・各自宅でZoomを使いカメラの前で競技。競技終了後、写真をインスタグラムで指定のハッシュタグとメンションを付けて投稿する。競技の様子は無料ライブ配信(ユーチューブを予定)する。

 今回の大会について、ガモウ関西の川端将介・教育サポート部部長は「いつの時代も美容師の本質は“技術とデザイン”にあるが、コロナ禍で全国ほとんどのイベントやコンテストがなくなってしまい、美容師のクリエイションする機会、挑戦する機会がなくなってしまった。『三都杯』を今できる形=オンラインで開催することにより、全国の美容師に対し挑戦する機会を提供し、また自身では参加しなくても見学することで、美容師としての原点を思い起こすきっかけになればと考えている」と話し、その意義を強調した。

 また、リアルイベントをオンラインに落とし込むにあたり苦労した点に関しては、「イベントの中でもコンテストというジャンルであり、リアルの方が良いというのは重々承知の上で、デザイナーが作った作品をどこまでリアルと同じ状況に近づけて評価できるかがポイントだと考えた。今回は写真と動画でのジャッジとなるが、あくまでモデル&ウィッグコンテストであり、フォトコンテストにならないようにという設定の落としどころに苦労した」と語った。

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