完売必至の「セント マイケル」が「ディッキーズ」とコラボ ビジュアルはRKが撮影

 「レディメイド(READYMADE)」の細川雄太デザイナーとアーティストのカリ・ソーンヒル・デウィット(Cali Thornhill DeWitt)が共同で手掛けるブランド「セント マイケル(SAINT MICHAEL)」は、9月4日に「ディッキーズ(DICKIES)」とのコラボアイテムを発売する。同ブランドは今秋デビューし、初回デリバリーはTシャツなどを数型発売したが即日完売した。

 「ディッキーズ」とのコラボアイテムは、“アイゼンハワージャケット”をベースに細川デザイナー自身がパターンを引き直したオーバーサイズのジャケットと、同ブランドの名作“874”をカスタマイズしたパンツの2型で、“光”をテーマにしたオリジナルのワッペンと刺しゅうを施す。価格はジャケットが4万8000円、パンツが2万9000円。

 イメージビジュアルはフォトグラファーのRKが撮影した。

 なお同日、パーカやクルーネックスエットなども発売する。

 国内取扱店は以下の通り。アーバンリサーチ、GR8、コウズ リック クロ、ステュディオス トウキョウ、ヌビアン、ユナイテッドアローズ&サンズ、リステア、ロイヤルフラッシュ、アークワックス、アットワーク ローリン、2ファンタスティック、モデスト、コンフィデンス、リヴォルーション、カーネーション、ディテール、エスカーブスタジオ、ゾエトロープ・バイ・インテンション、イデアル ダイアログ、レガウス、アイン、アール、グランド デポ、ブティック エルミタージュ、ホワイ・アー・ユー・ヒアー?、チューズ、アールアンドコー プライオリティシックス、チェリー。

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「N°21」が10周年記念のカプセルコレクション アーカイブ素材を使ったペンシルスカートとブラジャー

 イタリア発の「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」は9月3日、ブランド設立10周年を記念したカプセルコレクションを発売した。ブランドを象徴するアイテムであるペンシルスカートの12種類と、同素材を合わせたブラジャーを提案。素材は、これまでのコレクションに登場した刺しゅう、スパンコール、ツイードなどのアーカイブテキスタイルを用いている。

 デザインは、ブランドがこれまでも大事にする“ラインと素材のコントラスト、美しさよりも個性を、不自然によりも自然発生的に表れるセンシュアリティを強調したい”という考え方が反映され、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・デラクア(Alessandro Dell'Acqua)のスケッチから生まれた。スカートにブラジャーを合わせるというアイデアで、ブランドの持つ“フェミニンでオープンマインドな、既成概念にとらわれないエッセンス”を表現している。

 価格帯はスカート 6万5000〜14万5000円、ブラジャーが3万3000〜6万8000円。「ヌメロ ヴェントゥーノ」表参道店、ギンザ・シックス店、高島屋日本橋店、高島屋名古屋店、高島屋京都店、IZAの東京と大阪店舗で扱う。

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白T専門店「#FFFFFFT」が厳選した“黒T”だけを集めたポップアップを開催

 白無地のTシャツのみを販売する白Tシャツ専門店「#FFFFFFT(シロティ)」は、「ミノトール インスト(MINOTAUR INST)」と協業し、9月4〜30日まで黒Tシャツ専門店「#000000T(クロティ)」をミヤシタパーク南館3階「ミノトール インスト」内にオープンする。

 世界中から厳選した定番から新鋭ブランドまで常時約60種類の白Tをそろえる「#FFFFFFT」と、シーズン毎に黒にこだわったアイテムを展開する「ミノトール インスト」がタッグ。「クロティ」では、「ミノトール インスト」と英国発の高級下着ブランド「サンスペル(SUNSPEL)」がコラボレーションした“ワイドブラックTシャツ”(全2型、1万1000~1万3000円)など、生地や生産国、製法、デザイン、シルエットなどにこだわった黒無地のTシャツをラインアップする。

 泉栄一「ミノトール 」ディレクターは「『#FFFFFFT』は2年半前から『ミノトール インスト』のアイテムをオーダーしてくれていた。その1型の1色に実直に向き合ってくださる姿勢に、嬉しくもあり、責任を感じながらお付き合いさせて頂いていた。そんな中、1年前、『黒T専門店をご一緒できませんか?』と提案したのがきっかけ。同じ考え方のコラボレーションが、自分にとって楽しいと思える事で、その感覚の共感を『#FFFFFFT』ともに体験したくなったことなどをお話し、共感してくださったことで、協業に至った。」と語る。

 また、現在ミヤシタパークに9月30日までの期間限定で出店している「#FFFFFFT.zip(シロティジップ)」では「ミノトール インスト」別注の“エクストラファイン ビッグポケットT”(1万2000円)を販売中する。

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伊藤忠がサステナブルに特化した新レーベル テキスタイル軸にアパレルや雑貨全般で展開

 伊藤忠商事は、テキスタイルブランド「ノワート(NOWARTT)」とコラボレーションした新ライン「ノワート ピース・オブ・ジ・アース」をスタートする。「ノワート」の過去のアーカイブスから12柄をセレクト、廃棄衣類などから再生したポリエステル糸「レニュー(RENU)」などのサステナブル素材と組み合わせて、セレクトショップや専門店チェーン、大手SPA、大手総合スーパーなどに向けて幅広く提案する。

 このプロジェクトを担当する伊藤忠繊維カンパニーの田中裕也リーテイル・クロージング課長は「長い間OEM・ODMを担ってきたが、この数年はどういった形ならサステナビリティを推進できるのかずっと考えていた。テキスタイルを軸にすれば、幅広いアイテムで幅広い販路で展開できると考えた。ただ、逆に言えばそうしたことを意識しなければ、商社のOEMは生き残れないとも感じている」という。2021年の春夏向けから本格的に展開する考え。

 「ノワート」は、アートディレクターの足立豊樹氏が2010年にスタートしたテキスタイルブランドで、これまで「スノーピーク」「オニツカタイガー」「ジーユー」、三鷹の森ジブリ美術館などの幅広いブランド・企業とのコラボレーションを行っている。

 「ノワート ピース・オブ・ジ・アース」では、「レニュー」のほか、次世代セルロース糸の「メッツァファイバー」、社会貢献型の生産工程などを組み合わせる。アイテムはシャツやアウターなどのアパレル、傘やエコバッグ、ネクタイ、スーツの裏地、靴下、寝装品、寝具など幅広く展開する。「当社は素材では『レニュー』などの本格的なサステナブル素材がそろっている。出口が見えたことで、今後はアパレルOEM事業の大半をサステナブルファッションに切り替えていく」と田中課長。

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抗ウイルス加工の“着るマスク”Tシャツ発表 タキヒヨーが初のクラウドファンディングに挑戦

 繊維商社のタキヒヨーは、クラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー(CAMPFIRE)」で高機能Tシャツ“着るマスク”の支援募集を開始した。

 “着るマスク”はタキヒヨーが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となった大規模イベントで受注していたTシャツの生産がキャンセルになったことから、在庫になった8000着分にあたる約6000mの生地を有効利用したもの。“ウィズコロナの生活に少しでも役に立つ製品を作る”というコンセプトのもとでプロジェクトをスタートさせた。

 特徴は、洗濯しても⻑持ちする抗ウイルス加工だ。“抗ウイルス加工で清潔に着られる、まるでマスクみたいなTシャツ”という点から“着るマスク”と名付けた。綿100%の天竺編みの生地は1枚でも透けにくい厚地で、ふんわりと優しい肌触りの上質な素材は、カットしてマスクにリメークすることも可能だ。抗ウイルス加工は、マルゼンと協業した。

 商品はメンズとウィメンズが3500円、キッズが2500円で、各⽩と⿊の2色展開。

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サザビーリーグがロンドン発ウィメンズブランド「エスゼットブロックプリント」の国内独占輸入販売契約を締結 インドの伝統的なブロックプリントを継承

 サザビーリーグは、 英・ロンドン発のウィメンズウェアブランド「エスゼットブロックプリント(SZ BLOCKPRINTS)」と日本市場における独占輸入販売契約を締結した。2020年12月から、21年春夏コレクションを全国の百貨店やセレクトショップなどで展開する。今後、販売・販促・物流を一本化することで持続的な成長を可能とし、両社の今後の成長・発展が見込めると判断し契約に至った。

 「エスゼットブロックプリント」は、インド・ジャイプールの伝統的工芸のブロックプリントに魅了されたNY出身のサラ・ゼルウェガー(Sarah Zellweger) がデザイナーを務める、 ロンドンに拠点を置くブランド。NYとロンドン、 そしてインドを融合させたモダンで鮮やかな色彩のウェアなどを展開する。貧困の残るインドの伝統を後世に引き継げるように経営者としてもジャイプールの人々の継続的な雇用創出に尽力している。日本では、サザビーリーグの「ロンハーマン(RON HERMAN)」で展開し、人気を博しているブランドだ。

 価格帯は、ブラウス1万3000~2万1000円、ドレスが1万6000~3万9000円、ジャケットg2万3000~3万5000円、ボトムスが1万3000~2万5000円、バックが1万6000~2万1000円、ブランケットが1万1000~31000円だ。

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D2Cの新ブランド「クレドナ」、初日で4000万円を売り上げる

 元「アングリッド」販売員のYURIをクリエイティブディレクターに起用したウイメンズの新D2Cブランド「クレドナ」が、9月1日にオンラインストアをオープンし、初日で4000万円を販売した。同ブランドを運営するドットワンは、ウイメンズのD2Cブランドの先駆け「エイミーイストワール」の運営会社。藤井亮輔社長兼CEOが8月に、個人で3ミニッツからMBO(Management Buyout=経営陣による経営権の買い取り)して立ち上げていた。

 クリエイティブディレクターのYURIは「アングリッド(UNGRID)」の
販売員を8年間経験しており、インスタグラムのアカウント(@yuri_212)のフォロワー数は4万9000。20代後半〜30代の女性から支持を集めており、ドットワンによると今回の「クレドナ」スタートにあたっては広告費をかけず、YURIのフォロワーを中心に売り上げたという。来年には有力商業施設への出店も計画しており、3年後には年商20億円を見込むという。

なお、2017年に大手ゲーム会社グリーが買収した3ミニッツは、藤井ドットワン社長がMBOした「エイミーイストワール」だけでなく、「エトレトウキョウ(ETRE TOKYO)」も7月にTSIホールディングスに売却しており、D2Cブランド事業からは撤退している。

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ランジェリー業界のゲームチェンジャー vol.9 プレーヤーが増え多様性が広がることで業界の活性化に

 下着業界は、主力商品であるブラジャーは使用するパーツが多いためロットが大きく、幅広いサイズやカラー展開のため在庫管理が難しいといった理由から新規参入が難しい業界だ。しかも日本では、大手メーカーの寡占が長く新陳代謝が進まない印象だった。ところがここ数年、その下着業界に新風を吹き込む存在を感じて「ランジェリー業界のゲームチェンジャー」と題し8組の女性たちにインタビューを行った。そこから見えてきた業界の今、そして今後の行方をまとめる。

 インタビューの対象は、ランジェリーセレクトショップの代表やオンラインショップのオーナー、ランジェリーのプロを育成するカレッジの主宰者、デザイナーなどで、それぞれに仕事内容や活動の場が異なるが、全員に共通していたのが“ランジェリーがもたらす力”を信じていることだった。“その力をもっと知って、感じてほしい”という思いが、彼女たちが下着業界に参入したきっかけであり、パワフルに活動する原動力だ。ランジェリーが持つ力とはいわゆる体形の補整ではなく、どちらかというと感覚的な点であることも共通している。「このランジェリーを着けたら、コンプレックスだった自分の体がものすごく魅力的に見えた」(太田まゆみ「ラ グット シュクレ(LA GOUTTE SUCREE)」代表)、「きれいな下着を身に着けたら自分が存在する意味を感じた」(栗原菜緒「ナオランジェリー(NAO LINGERIE)」デザイナー)などといったコメントに見られる体験はランジェリーが持つ力をよく表している。

 “育乳“”盛れる““はみ肉寄せ”など、コンプレックスの解消を想起させる言葉が購買を促すのは分かるが、彼女たちはそのような機能性を前面に出すのではなく、まず、ありのままの自分の体を肯定するところからスタートする。そして、自分の体に合う美しいランジェリーを身に着けた高揚感が女性を輝かせ、そこから生まれる自信がエンパワーメントにつながると期待している。

日本ブランドvsインポートブランド、機能vs官能美は終結

 かつては、感性に訴えかけるランジェリーはインポートブランド、機能性を追求するなら国内ブランドという図式だったが、今回インタビューした「チヨノ・アン(CHIYONO ANN)」「ナオランジェリー」「マイミア(MAIMIA)」「リリピアーチェ(LILIPIACHE)」はその壁を超えて今の時代を象徴する日本のランジェリーブランドとして存在感を発揮している。「マイミア」は海外で受賞し、「リリピアーチェ」は「アンソロポロジー(ANTHOLOPOGY)」とのコラボ商品を発売するなど実績も伴っている。

 その流れはここ最近、急に始まったものではなく、2010年にデビューした「ランジェリーク(LINGELIQUE)」、14年に登場した「シュット!インティメイツ(CHUT! INTIMATES)」が布石になっていると考えられる。ともに分厚いパッドなどは使用しない軽い作りで、繊細なレースを使ったファッションとしてのランジェリーを提案し、日本のランジェリー業界における新たな流れを示した。そして「インポート物のデザインや着け心地が好きだけれど、サイズ感や価格は日本ブランドがいい」という需要の取り込みに成功して市場におけるポジションを築いた。

 17年ごろから、ワイヤー入りのブラジャーほど多くの材料を使わずSML展開できるブラレットが流行したことで、ブラジャーの生産に対するハードルが下がった。それを機にD2Cブランドが台頭。そして今も日本でも、ミレニアル世代デザイナーによるD2Cブランドが続々と登場している。

 こうした経緯を見ると、もはや、日本ブランドvsインポートブランド、機能性vs官能美という二者択一ではなく、さまざまな要素が混在する個性がひしめき合って市場を形成する時代になったと感じる。そして、今回インタビューをした女性たちは、さらに個性のあるプレーヤーが増えることを心から望んでいた。「さまざまな個性がそろうことで発信力も強まり、大きなパラダイムシフトになる」(イェガー 千代乃・アン「チヨノ・アン」デザイナー)、「多様性が下着市場やランジェリーカルチャーの広がり、そして夢のある売り場につながる」(早瀬芳子「リリピアーチェ」デザイナー)などの声があった。もちろん市場には、デザイン性や個性だけでなく機能性や価格を追求するブランドも必要。選択肢が多いことが業界全体を活性化するはずだ。

試着室の外で親密な関係性を築く時代へ

 インタビューを通じては顧客とのコミュニケーションにも変化を感じた。その代表は、実店舗を閉店して現在ではECとポップアップショップを運営する「イルフェリーノ(IL FELINO)」の北菜月ジェネラルマネジャーだ。実店舗での顧客との接点がなくなったこともあり、現在は新商品の発売時にデザイナーとインスタライブを積極的に行っている。そこでは商品の紹介だけでなくデザイナーのパーソナリティーやフェミニズムに対する考え方なども熱く語られ、それが共感を呼んで売り上げにもつながっている。ファッションや化粧品などと異なり他人の目に触れないランジェリーは、時に内面に響く生々しさやそれを共有する親密さが必要なのだろう。そして、顧客の共感を通じて冒頭で述べた“ランジェリーの力”が波及することになる。

 これまで、その親密な関係を築くのは試着室の中だったが、今回登場したゲームチェンジャーたちはSNSや動画配信、ラジオなどさまざまなツールを駆使して顧客との距離を縮めると同時に、新規客との接点をつくっている。コロナ禍下で直接体に触れる接客がままならない今は、そういったコミュニケーションツールを使うことで新たな消費者との関係を築くチャンスだ。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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ビューティ&ユースで「オーラリー」のポップアップ開催 東京と大阪で

 ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS 以下、BY)は、「オーラリー(AURALEE)」のポップアップを東京・丸の内店と大阪・心斎橋店で9月5~18日に開催する。2020-21年秋冬コレクションを取り扱う。

 また、9月1日からBYは全店舗で「オーラリー」のスエット(2万2000円)を限定販売している。メンズアイテムで人気のスエットを同色のブラウン、グリーン、ピンクとブルーで別注したものだ。

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「ジミー チュウ」新CEOは初期の店舗スタッフ 「ティンバーランド」とのコラボブーツも

 カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)傘下の「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」は、新しい最高経営責任者(CEO)にハンナ・コールマン前EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)兼eコマース プレジデントを指名した。5月にピエール・デニス(Pierre Denis)前CEOが退任した後、暫定的に同役職についていた。

 コールマン新CEOは、1996年にロンドンのモットコム通りにオープンした最初の店舗の販売スタッフとして加わり、以来24年間同ブランドに勤めている。就任に際して「『ジミーチュウ』のような素晴らしいブランドの新しいチャプターを築けることをうれしく思う。この機会にとてもワクワクしている」とコメントした。

 また同ブランドは、20年2月開催の第54回スーパーボウル(SUPER BOWL)で披露した「ティンバーランド(TIMBERLAND)」とのコラボアイテムの詳細を明かした。「スワロフスキー(SWAROVSKI)」が輝くコラボブーツは、2日からニューヨークとロサンゼルスの「キス(KITH)」店舗とそのオンラインサイトを通じてアメリカ国内で先行販売中で、9日から「ジミー チュウ」の一部店舗とそのオンラインサイトでグローバルに発売される。価格は7万9000〜16万9000円だ。

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エスカーダ、独事業が破産 日本などほかの事業は継続

 エスカーダ(ESCADA)は9月2日、本国であるドイツ事業の破産を申請した。同社によれば、グループ内のほかの事業はこの破産手続きに含まれていない。エスカーダ・ジャパンもこれまで通りに営業を続ける。

 エスカーダは1978年にミュンヘンで創業。2009年に経営破綻してインドの大富豪ミッタル家によって買収されたが、経営状態は好転せず、19年11月には米投資会社リージェント(REGENT)によって再び買収された。なお情報筋によれば、ドイツ事業の資産の大半がすでに米国の持株会社に移譲されているほか、欧州で展開しているその他の事業は全て英国が拠点になっているという。

 今回の破産申請によってドイツ国内での事業や小売りは大幅に規模を縮小することになるが、同社は「卸や小売りの運営、また生産などは今後もミュンヘンで行う」としている。

 「エスカーダ」は百貨店を中心とした卸の比率が大きいため、コロナ禍の影響で打撃を受けたことは間違いない。しかし情報筋によれば、同社は以前から資金難に陥っており、リージェントによる買収後も公共料金や裁縫職への給与の支払いが滞っていたという。また20年に入ってからは、北米の店舗について家主と合意に至ることができず、ビバリーヒルズ、ダラス、バンクーバーなどの店から締め出される事態となっていた。

 情報筋によれば、エスカーダは09年の破綻以降は利益を上げられておらず、現在では1億ドル(約105億円)以上の損失を抱えているのではないかという。また同社のアイリス・イープル・リーギ(Iris Epple-Righi)前最高経営責任者や最高財務責任者などの主な経営陣は、同社がリージェントに買収された後に退任しているが、後任はいまだに決まっていないようだ。同社は、「将来の発展に向けて米国や英国事業およびECに投資しており、ラグジュアリーブランドとして引き続き運営を続けていく」と発表している。

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ジェフ・クーンズの風船を陶器で再現 アーティストから絶大な支持を得る磁器ブランドの展覧会が開催

 フランス発磁器ブランドの「ベルナルド(BERNARDAUD)」は、9月8日まで伊勢丹新宿本店(以下伊勢丹)本館5階のセンターパーク / ザ・ステージで「ベルナルドとアーティストたちの出会い」展を開催している。同ブランドは1863年、リモージュで創業。リモージュというと磁器の産地として知られる地域だが、今も一族経営であるのは「ベルナルド」だけだ。同ブランドがアーティストとコラボレーションを始めたのは1967年。同展では、マルク・シャガール(Marc Chagall)やホアン・ミロ(Joan Miro)などの近代作家をはじめ、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)やジェイアール(JR)などのコラボ作品が展示されている。

 6代目のアーサー・ベルナルド(Arthur Bernardaud)=ベルナルドジャパン社長にブランドの哲学やアーティストとのつながりなどについて聞いた。

WWD:「ベルナルドとアーティストたちの出会い」展の見どころは?これらは全て限定品か?

アーサー・ベルナルド=ベルナルドジャパン社長(以下、ベルナルド):コンテンポラリーアーティストだとクーンズやジェイアールの作品だ。クーンズとのプロジェクトは3年前にスタートした。このために工場内に鏡面仕上げをするための特別なスペースを作ったが企業秘密で誰にも見せられない。今後もコラボを継続し、アートピースとして販売する。ジェイアールからは、くしゃくしゃにした紙のテクスチャーを出したいと言われ、われわれにとっては、それを磁器で実現するのは大きなチャレンジだった。ただ、一番苦労したのはブラジルのデザインデュオであるカンパナ・ブラザーズ(THE COMPANA BROTHERS)の作品。ここで展示しているのは最後の1点だ。展示品には限定品もあれば、そうでないものもある。価格も2万5000~600万円と幅広いので、多くの人に見てもらいたい。

WWD:シャガールやミロとのコラボレーションは?

ベルナルド:シャガールが手掛けたパリのオペラ・ガルニエ(Opera Garnier)の天井作品の制作過程を表現したいと孫から提案があった。色出しに苦労したが夢のあるテーブルウエアに仕上がったと思う。われわれとシャガールのコラボを見たミロの孫から、ミロが手掛けた詩集の挿絵をテーブルセットにしたいと依頼があった。

WWD:これほど多くのアーティストからコラボの要望がある理由は?

ベルナルド:「ベルナルド」はリモージュで唯一残る家族経営の磁器ブランドだ。工場には磁器の美術館を併設している。プリントなど革新的な技術を積極的に取り入れつつ、アーティストとのコラボを通して、磁器で実現が難しいことへのチャレンジを続けている。職人はチャレンジが大好きだ。また、発色の良さもアーティストから支持されている。

WWD:2018年に日本に法人を設立したきっかけは?

ベルナルド:クリスタルの「バカラ(BACCARAT)」やシルバーウエアの「クリストフル(CHRISTOFLE)」などフランスのラグジュアリーブランドは昔から日本に法人があった。日本人は陶磁器が好きだし、われわれのビジネスの4割はホテルやレストラン相手だ。日本はミシュランの3つ星レストランが一番多い国だし、オリンピックに向けて多くのホテルが開業している。日本市場に大きな可能性を感じたからだ。

WWD:日本法人を設立してからの販売店舗数や売上高は?小売りと卸の割合は?

ベルナルド:代理店のときは20店舗で販売していた。現在では伊勢丹、高島屋日本橋店、高島屋玉川店、高島屋横浜店の4店舗に絞って販売している。初年度は厳しかったが、19年には小売りが前年の2.5倍、ホテルなどの卸が1.3倍になった。20年にはその2倍にするのが目標だ。グローバルでは小売りが7割、卸が3割。日本では、小売りが4割、卸が6割だ。20年にはそれを5割ずつにし、21年には小売りをグローバル同様7割まで持っていきたい。伊勢丹に大きなコーナーを持てたのでそれが信頼につながっていると思う。

WWD:伊勢丹に大きなコーナーが持てたきっかけは?

ベルナルド:以前から伊勢丹には小さいながらも「ベルナルド」のコーナーがあった。私はかつての代理店でインターンをしたことがあり、いい関係を築いていた。だから代理店は、日本法人をつくったときに伊勢丹に紹介してくれた。そして、ベルナルド本国の社長を務める私の叔父との友人である小川博バカラパシフィック会長がベルナルドジャパンの会長になってくれた。同会長に対する信頼が大きなコーナーを持てた理由だと思う。

WWD:「ベルナルド」がほかのリモージュのブランドと違う理由は?

ベルナルド:世界的な磁器のリーダーであるという点。また、年間12のコレクションを発売するなどファッションに近い感覚でモノ作りをしていること。革新的でクリエイティブ、そしてダイナミックである点。また、家族経営なので担当が頻繁に替わることもないため信頼されている。

WWD:ホテルやレストランで使用されている例は?

ベルナルド:ホテルやレストランへの卸のビジネスがスタートしたきっかけは、故ジョエル・ロブション(Joel Robuchon)だった。ロブションは私の叔父の友人で、約40年前にレストランにオリジナルのテーブルウエアを作ってほしいと言われたのがきっかけだ。アラン・デュカス(Alain Ducasse)も「ベルナルド」を使っているし、大阪・心斎橋のルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)御堂筋店内の「SUGARABO」でも、世界的プロダクトデザイナーの吉岡徳仁がデザインしたオリジナルのテーブルウエアが使われている。

WWD:今後の日本における戦略は?

ベルナルド:ベストセラーのキャンドルホルダーなどギフトを強化していきたい。また、日本のクリエイターとコラボレーションをしていきたい。そして、「ベルナルド」というブランドがどういうブランドか知ってもらうために積極的にコミュニケーションと販促を行うつもりだ。

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ジェフ・クーンズの風船を陶器で再現 アーティストから絶大な支持を得る磁器ブランドの展覧会が開催

 フランス発磁器ブランドの「ベルナルド(BERNARDAUD)」は、9月8日まで伊勢丹新宿本店(以下伊勢丹)本館5階のセンターパーク / ザ・ステージで「ベルナルドとアーティストたちの出会い」展を開催している。同ブランドは1863年、リモージュで創業。リモージュというと磁器の産地として知られる地域だが、今も一族経営であるのは「ベルナルド」だけだ。同ブランドがアーティストとコラボレーションを始めたのは1967年。同展では、マルク・シャガール(Marc Chagall)やホアン・ミロ(Joan Miro)などの近代作家をはじめ、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)やジェイアール(JR)などのコラボ作品が展示されている。

 6代目のアーサー・ベルナルド(Arthur Bernardaud)=ベルナルドジャパン社長にブランドの哲学やアーティストとのつながりなどについて聞いた。

WWD:「ベルナルドとアーティストたちの出会い」展の見どころは?これらは全て限定品か?

アーサー・ベルナルド=ベルナルドジャパン社長(以下、ベルナルド):コンテンポラリーアーティストだとクーンズやジェイアールの作品だ。クーンズとのプロジェクトは3年前にスタートした。このために工場内に鏡面仕上げをするための特別なスペースを作ったが企業秘密で誰にも見せられない。今後もコラボを継続し、アートピースとして販売する。ジェイアールからは、くしゃくしゃにした紙のテクスチャーを出したいと言われ、われわれにとっては、それを磁器で実現するのは大きなチャレンジだった。ただ、一番苦労したのはブラジルのデザインデュオであるカンパナ・ブラザーズ(THE COMPANA BROTHERS)の作品。ここで展示しているのは最後の1点だ。展示品には限定品もあれば、そうでないものもある。価格も2万5000~600万円と幅広いので、多くの人に見てもらいたい。

WWD:シャガールやミロとのコラボレーションは?

ベルナルド:シャガールが手掛けたパリのオペラ・ガルニエ(Opera Garnier)の天井作品の制作過程を表現したいと孫から提案があった。色出しに苦労したが夢のあるテーブルウエアに仕上がったと思う。われわれとシャガールのコラボを見たミロの孫から、ミロが手掛けた詩集の挿絵をテーブルセットにしたいと依頼があった。

WWD:これほど多くのアーティストからコラボの要望がある理由は?

ベルナルド:「ベルナルド」はリモージュで唯一残る家族経営の磁器ブランドだ。工場には磁器の美術館を併設している。プリントなど革新的な技術を積極的に取り入れつつ、アーティストとのコラボを通して、磁器で実現が難しいことへのチャレンジを続けている。職人はチャレンジが大好きだ。また、発色の良さもアーティストから支持されている。

WWD:2018年に日本に法人を設立したきっかけは?

ベルナルド:クリスタルの「バカラ(BACCARAT)」やシルバーウエアの「クリストフル(CHRISTOFLE)」などフランスのラグジュアリーブランドは昔から日本に法人があった。日本人は陶磁器が好きだし、われわれのビジネスの4割はホテルやレストラン相手だ。日本はミシュランの3つ星レストランが一番多い国だし、オリンピックに向けて多くのホテルが開業している。日本市場に大きな可能性を感じたからだ。

WWD:日本法人を設立してからの販売店舗数や売上高は?小売りと卸の割合は?

ベルナルド:代理店のときは20店舗で販売していた。現在では伊勢丹、高島屋日本橋店、高島屋玉川店、高島屋横浜店の4店舗に絞って販売している。初年度は厳しかったが、19年には小売りが前年の2.5倍、ホテルなどの卸が1.3倍になった。20年にはその2倍にするのが目標だ。グローバルでは小売りが7割、卸が3割。日本では、小売りが4割、卸が6割だ。20年にはそれを5割ずつにし、21年には小売りをグローバル同様7割まで持っていきたい。伊勢丹に大きなコーナーを持てたのでそれが信頼につながっていると思う。

WWD:伊勢丹に大きなコーナーが持てたきっかけは?

ベルナルド:以前から伊勢丹には小さいながらも「ベルナルド」のコーナーがあった。私はかつての代理店でインターンをしたことがあり、いい関係を築いていた。だから代理店は、日本法人をつくったときに伊勢丹に紹介してくれた。そして、ベルナルド本国の社長を務める私の叔父との友人である小川博バカラパシフィック会長がベルナルドジャパンの会長になってくれた。同会長に対する信頼が大きなコーナーを持てた理由だと思う。

WWD:「ベルナルド」がほかのリモージュのブランドと違う理由は?

ベルナルド:世界的な磁器のリーダーであるという点。また、年間12のコレクションを発売するなどファッションに近い感覚でモノ作りをしていること。革新的でクリエイティブ、そしてダイナミックである点。また、家族経営なので担当が頻繁に替わることもないため信頼されている。

WWD:ホテルやレストランで使用されている例は?

ベルナルド:ホテルやレストランへの卸のビジネスがスタートしたきっかけは、故ジョエル・ロブション(Joel Robuchon)だった。ロブションは私の叔父の友人で、約40年前にレストランにオリジナルのテーブルウエアを作ってほしいと言われたのがきっかけだ。アラン・デュカス(Alain Ducasse)も「ベルナルド」を使っているし、大阪・心斎橋のルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)御堂筋店内の「SUGARABO」でも、世界的プロダクトデザイナーの吉岡徳仁がデザインしたオリジナルのテーブルウエアが使われている。

WWD:今後の日本における戦略は?

ベルナルド:ベストセラーのキャンドルホルダーなどギフトを強化していきたい。また、日本のクリエイターとコラボレーションをしていきたい。そして、「ベルナルド」というブランドがどういうブランドか知ってもらうために積極的にコミュニケーションと販促を行うつもりだ。

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「ルイ・ヴィトン」2021年春夏メンズ・コレクション in 東京

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が2021年春夏メンズ・コレクションを東京で発表した。

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再生を誓う「ブルックス ブラザーズ」が表参道店をオープン ジャパン社長に意気込みを聞く

 「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」は9月4日、日本における新たな旗艦店として「ブルックス ブラザーズ 表参道」をオープンする。場所は表参道のスパイラルそばで、売り場面積は約330平方メートル。8月30日に閉店したクラシックで重厚感があった青山店とは対照的に、全面ガラス張りのモダンなデザインが特徴だ。

 地下1階、地上2階の3フロア構造で、1階にウィメンズを陳列する。これについて小布施森一ブルックス ブラザーズ ジャパン社長は、「これまでメンズブランドのイメージが強かったと思うが、ウィメンズ強化の表れだ。表参道でウインドーショッピングを楽しむファッション感度の高い女性にアピールしたい」と話す。地下1階にはメンズドレス、2階にはメンズカジュアルをそろえる。

 米ブルックス ブラザーズの破たん以降、日本国内でもネガティブなイメージが付きまとうが、これをどう払しょくする?との質問には、「皆さまにご心配をかけてしまったが、表参道店のオープンが明るいニュースとなってほしいし、安心していただける要素としたい。それに見合う今日的なコンセプトと開放感を持つ店舗だ。表参道店を新たな時代のチャレンジの場としたい」と答えた。

 では表参道店に何を期待するのか?小布施社長は、「1979年に青山に日本1号店が誕生した『ブルックス ブラザーズ』にとって、その隣の表参道エリアに新たな旗艦店を構えることができたのは非常に意味深い。既存客には引き続き同エリアで買い物していただけるし、表参道駅に近いトラフィックの多いロケーションのため新客獲得にも期待している」と述べた。

 最後に、「ブルックス ブラザーズ」は再生可能か?またスーツビジネスに未来はあるか?と聞くと、「確かにライフスタイル、そしてそれに伴うファッションスタイルの変化は否めない。ただ、どのように変わろうとも『ブルックス ブラザーズ』はその変化に寄り添い、また進化し続ける力を持っている。ぜひ楽しみにしていただきたい。スーツビジネスの未来も共に作り上げていきたい」と結んだ。

■「ブルックス ブラザーズ」表参道
オープン日:9月4日
時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
住所:東京都港区南青山5-7-1

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頭皮に優しいスカルプケア アジュバンコスメジャパンから16年ぶりの新ヘアケアブランド誕生

 サロン専売品メーカーのアジュバンコスメジャパンは、新ヘアケアブランド「カスイ(KASUI)」を10月1日にスタートさせる。同社の主軸ヘアケアブランド「リ(Re:>>>)」の誕生以来、16年ぶりの新ブランドだ。

 「カスイ」は、薄毛や抜け毛を予防し、未来の髪の美しさの基盤を整えるためにスカルプケアに特化した。シャンプー、トリートメント、エッセンスの3種をそろえ、適切な頭皮環境に整える。エッセンスの浸透を促すために、皮脂や残留物を除去するシャンプーと、頭皮までをケアし潤いを守ってエッセンスが行き渡りやすい環境に整えるトリートメントのライン使いを推奨する。

 数年間におよぶ同社の基礎研究によって厳選した成分を配合し、機能性特化成分が浸透しやすい頭皮環境に整えながら、フケやかゆみ、乾燥、エイジング、不快な臭いといった頭皮の悩みにもアプローチする。開発に携わった中村荘太・同社研究部 主任は、「従来の育毛剤では副作用が出てしまう人もいた。そんな人にも安心して使ってもらえるように、皮膚科学の確かな視点から数年をかけて、副作用の少ない化粧品成分の中から頭皮に優しい新たな育毛成分を見出した。今後もさらなる研究開発を続け、優しさと効果実感を伴った医薬部外品の育毛剤の開発を目指す」と話し、スカルプケアをかなえる。

 同社が理美容師110人に行ったアンケート調査によると、将来の髪に不安を感じるお客さま(男性女性ともに)に出会ったことがあると回答した人は49.1%。また対策を勧めるタイミングについては、状態にかかわらず早い時期からと回答した人が52%を占める。一方で、薄毛について相談されたときに指摘しにくい、お客さまから相談されない限り言及できないといったコミュニケーションの難しさや、毛髪は成長期・退行期・休止期・脱毛期とヘアサイクルが循環し、休止期から成長期への移行に約3カ月かかるため効果を実感するまでに時間がかかるなどスカルプケアをおすすめしづらいという声もある。こういったサロンと顧客双方の悩みの解決も目指す。

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「THREE」のクリエイティブ・ディレクターが語るファッション×ビューティの可能性

 「THREE」と、派生するメンズメインの総合ブランド「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」は、既成概念にとらわれない“個性”や“美しさ”を提案してきた。そのブランドアイデンティティーを支えるのが、両ブランドのグローバル・クリエイティブ・ディレクターを務めるRIE OMOTOだ。メイクアップアーティストとしてモード界で活躍し、ファッションとビューティの枠を超えたクリエイティビティーを発信する。OMOTOディレクターに発想の原点やファッションとビューティの融合の可能性について聞いた。

WWD:2019年に「ファイブイズム バイ スリー」の新作発表会をファッションショー形式で行った。ファッションとの融合を図る狙いは?

OMOTOディレクター:「ファイブイズム」はインディビジュアリティー(個性)を表現するブランドです。個性の表現に体は欠かせません。トータルビューティで見せないと意味がない。ファッションとヘア&メイク、音楽を組み合わせて表現することでメッセージがより伝わり、印象にも残ると思ったんです。私はただ製品を見てほしいのではなく、人間像を提案したいんです。

WWD:今年7月には東京・渋谷、宮下公園の複合型商業施設ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)内のショップのオープンを記念してファッションブランド「ハイク(HYKE)」と「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」とコラボした。

OMOTOディレクター:「N.ハリウッド」の尾花大輔さんとはニューヨーク・コレクションなどでご一緒したことがありました。「ハイク」の吉原秀明さんとは面識がありませんでしたが、生き方を提案するブランドの哲学に共通点を感じていました。どちらのブランドも感覚が鋭い面がありながら、モノ作りの基礎もしっかりしている。「THREE」と「ファイブイズム」に通ずるところがあり、今回のコラボに至りました。クリエイティブな仕事をしているお互いが、良い刺激を与え合うことができました。

ファッションとビューティを
融合させる発想の原点

WWD:ファッションとビューティを融合させる発想はどこから?

OMOTOディレクター:大きなきっかけは、19歳で雑誌「i-D」に憧れてイギリスに渡ったことでしょう。メイクとヘア、洋服が一つになって“ファッション”なのだと教えられました。日本で美容師として働いていましたが、メイクとファッションがつながっていない、メイクとヘアさえ交わっていないことにずっと違和感を覚えていました。私自身は小さい頃からファッションも大好きだったので、美容室に来たお客さまと一緒にブティックに行って、髪型に合う洋服を一緒に選ぶなどもしていました。ファッションは“こうなりたい”というビジョンを大胆にドリーミーに表現できる一方、従来のメイクは“鼻を高く見せたい”とか、“目を大きく見せたい”など、自分のコンプレックスと向き合う現実的な作業でした。私は鼻が低いならそれをファッションの力を借りながらチャーミングに見せる方法を考えればよいと思う。常にファッションとしてバランスを取るべきだと考えています。

WWD:当時なぜ、ファッションではなくメイクの道を選択したのか?

OMOTOディレクター:ファッションデザイナーの道を考えたこともありました。渡英直後はコシノミチコさんのブティックで働かせてもらい、デザイナーのお仕事を見てきました。けれどメイクの仕事を通して、ブラシのワンストローク、ラインの1本で人が美しく変化した瞬間に、とりこになっていたんです。

WWD:モード誌の撮影などファッションの現場を多く経験しているが、そこでの経験は「THREE」「ファイブイズム」にどう生かされている?

OMOTOディレクター:ファッションシューティングの現場では、トータルビューティのつくり方を学びました。それは波乗りの感覚に似ています。モデルやスタイリスト、フォトグラファー、ネイリストといったスタジオのさまざまなところから湧き上がるウエーブをキャッチして、いかに皆と同じ表現に向かって一つの波に乗れるかということです。現場では「70年代のイメージで」という会話が交わされますが、誰かが教えてくれるわけではないので、自分で勉強していくことでファッションを通して時代の流れを察知する力も磨きました。ファッションの仕事に関わると、自分の殻を破って自由に表現する面白さに気付きます。日々自分への挑戦ですから、美意識を高めて自分磨きを怠らず、同時になんでも吸収できる柔らかい自分でいる姿勢も学びました。

ファッションとビューティを
掛け合わせて業界全体にウエーブを

WWD:今後ファッションブランドと挑戦したい企画などはあるか?

OMOTOディレクター:ファッションシューティングの現場を疑似体験できるようなコンセプトショップを作ってみたいです。ショップの名前は「HEAD-TO-TOE」などでもいいかもしれない。ファッション、ヘア、メイクアップ、スキンケア、ネイルそれぞれのプロフェッショナルがいて、そのスタイルに合った音楽やアートまでも提案してくれるような空間です。個性を磨く一つの体験として面白いのではないでしょうか。

WWD:業界全体を通してファッションとビューティが近付くには何が必要?

OMOTOディレクター:イベントやコラボなどを通してもっと深く関わってほしいですね。「パフュームを持っているファッションブランドとはコラボできない」といった業界の“政治”はもう不要です。お互いの価値を認め合っているブランド同士が積極的にコラボしあうことで、業界全体にウエーブを起こしたいです。

WWD:あらためて「THREE」「ファイブイズム」で今後成し遂げたいことは何か?

OMOTOディレクター:世界平和です。大げさに聞こえるかもしれませんが、自分がチャーミングになって褒められる経験は、人を幸せにします。自信がつくことで人は積極的に他人とつながろうとします。小さいけれど、美しさを通して人と人をつなげることは今すごく大切。人間はすごく単純な生き物で、考え方一つで見た目も変化します。だからこそ、「THREE」も「ファイブイズム」も美しく健康に楽しく生きられるマインドを磨くブランドでありたいと思います。

※ファッション週刊紙「WWDジャパン」はこのほど、ビューティ・コンテンツも加えてパワーアップします。第1弾となる9月7日号では、「ファッション×ビューティの可能性」をテーマに両業界を自在に行き来する業界人を特集します。

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鳥貴族が始めた「昼飲み」。 大倉社長が明かした営業状況は、結構厳しかった

 鳥貴族が8月初旬から一部店舗で昼からの営業にチャレンジしている。その名も「昼からトリキ」。ランチにでも昼飲みにでも使って欲しいというメッセージだ。ランチメニューを作らず、通常メニューのみで営業時間を広げるこの試み。現状は? 大倉社長の評価は?
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鳥貴族が始めた「昼飲み」。 大倉社長が明かした営業状況は?

 鳥貴族が8月初旬から一部店舗で昼からの営業にチャレンジしている。その名も「昼からトリキ」。ランチにでも昼飲みにでも使って欲しいというメッセージだ。ランチメニューを作らず、通常メニューのみで営業時間を広げるこの試み。現状は? 大倉社長の評価は?
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【珍手】「当日のコロナ感染者数=当日の生ビール価格」。安さだけではお客は振り向いてくれない

 都内のコロナ感染者数を、その日の生ビール価格にするという珍手を始めた店がある。東京・池袋の大繁盛店「アガリコオリエンタルビストロ」などを経営するビッグベリー(本社:東京、社長:大林芳彰氏)が展開する餃子居酒屋「アガリコ餃子楼」だ。この会社、今年初めに「567(コロナ)円飲み放題」を実施して、ネットで話題になった。ゲリラ販促の第2弾の状況は?
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【珍手】「当日のコロナ感染者数=当日の生ビール価格」。キワどくて面白いけど、効果はあるの?

 都内のコロナ感染者数を、その日の生ビール価格にするという珍手を始めた店がある。東京・池袋の大繁盛店「アガリコオリエンタルビストロ」などを経営するビッグベリー(本社:東京、社長:大林芳彰氏)が展開する餃子居酒屋「アガリコ餃子楼」だ。この会社、今年初めに「567(コロナ)円飲み放題」を実施して、ネットで話題になった。ゲリラ販促の第2弾の状況は?
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なるか、日本一!?「低評価」店舗の「奇跡」最終章 元ファストリ上席執行役員の心に火をつけた“トーチング”回顧録 Vol.5

 ファーストリテイリンググループで社内改革を推進する「有明プロジェクト」をけん引し、史上最年少で上席執行役員に昇格した神保拓也はこのほど、人の「心に火をつける。」ことを目指し、株式会社トーチリレーを設立した。まず取り組む同社の主たる事業は、「心に火をつけることを主題に置きつつも、ティーチングやコーチングとは一線を画す」という「トーチング」。山に登るためのトーチ、登る山を見つけるためのトーチを提供する。ただ、その料金はタダだ。神保はなぜ、タダで「トーチング」を始めたのか?人の心に火が付くことで起こった、ファーストリテイリング時代の「ユニクロ(UNIQLO)」の「奇跡」をたどり、「トーチング」の魅力を考える(「トーチング」のビジネスモデルは、コチラから)。

(前回からの続き)

 連続の「低評価」から1ランクアップ、あっという間に郊外のロードサイド店が単月ながら日本一の「ユニクロ」に。店長とスタッフ、そしてスーパーバイザーの心に火をつけた神保“隊長”は、すでに別の地方店のサポート業務に移っていたが、「自走が可能な組織になった」ロードサイド店の奇跡はとどまることを知らなかった。

 そして神保“隊長”が最初に店舗を訪れてから1年半、離れてから10カ月。ロードサイド店のスタッフから、神保“隊長”のスマホにメッセージが届いた。半年間の総合成績で争う「U-1グランプリ」で表彰されることになり、全世界5000人の店長や本部社員、経営幹部が日本に集結する最重要イベントのコンベンションに、ロードサイド店の店長が招かれるという。すでに異動が決まっていた店長にとって、「U-1グランプリ」は文字通り最後の花道。初めての店舗朝礼で、「20代で執行役員になります。だからさっさと結果を出して、半年で、大きな店に異動します」と豪語し、スタッフに総スカンを食らってから2年。そのスタッフは、「店長がコンベンションの壇上で表彰されるのが、今から楽しみで楽しみで仕方ない。順位は当日発表。どんな結果かわからないが、2年間、彼を支えてきたことに悔いはない」と神保“隊長”に連絡してきたという。

 結果は、2位だった。

 連続の「低評価」を脱して、やっと1ランクアップしたあの時のように、スタッフは皆、悔しくて泣いた。

「日本制覇は叶わなかった。悔しくて、悔しくて、店長と泣いた」。

「私たちスタッフは、店長を日本一にさせてあげたくて、壇上に立たせてあげたくて、ただただみんな、そう思って頑張ってきた」。

「店長は、壇上で私たちスタッフに感謝の言葉を述べたかったみたい。でも壇上でスピーチができるのは、優勝店舗の店長だけ。2位だったことが悔しいのではなく、それができなくて泣いているのがわかった」。

「店長は、たくさんのことを教えてくれた。お客様のために前を向くこと、諦めないこと、そして勇気を出して変わること」。

「みんなにあれだけ愛された店長。『店長のために頑張ろう』と、みんなが思えた店長。人は、誰かのためにたくさん頑張れるんだ。それがチームなんだ。たくさんのスタッフ愛、上司愛を教えてくれた」。

 こんなメッセージが、神保“隊長”のもとに寄せられた。

 神保“隊長”は、「低評価」だった店舗が、これだけの短期間で、全国2位にまで躍進したこと、そして嬉し涙ではなく悔し涙を流すまでに成長したことに心底驚いた。そして「人の心に火をつけること」「チームの心に火をつけること」の大切さを改めて学ぶ。これが、今のビジネスに繋がっていることは、言うまでもない。

(次回に続く)


お知らせ:申し込み殺到中という神保“隊長”のトーチングを受けてみませんか?「WWD JAPAN.com」は取材させていただくことを条件(企業名や個人名は匿名でも構いません)に、トーチングを受けたいファッション&ビューティ業界の皆さまを募集します。トーチリレーの業務には、アナタの登る山を見つけたり山への登り方を一緒に考えたりするトーチングと、神保“隊長”の経験を語るグループ向けのセッションがあります。どちらでも構いません。ご興味がある方は、コチラまで簡単な自己紹介をお送りください。神保“隊長”と相談の上、ご返信差し上げます(お送りいただく情報は取材後、速やかに破棄します)。


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