“ゆらぎ続ける人”のためのフレグランスブランド 第一弾の商品は「香るアルコール消毒液」

 アパレルECプラットフォームを運営するPATRAが、フレグランスブランド「ウォンド(WONDE)」をローンチした。第一弾の商品として、香り付きの持ち運び用アルコール消毒液“ハンドウォッシュミスト”(2280円)を9月19日の11時から公式ECサイトで販売する。商品はサボン系の“Plainly”とジャスミンなどの花の香りを使った“Memento”、甘い香りの“Whimsy”、ムスク・ウッド系の香りが好きな人が好むであろう“Salvage”の4種類をラインナップ。アルコールによる手の肌荒れも防ぐため、ヒアルロン酸Naや植物由来のオイルなど、保湿成分も配合している。

 購入は1人当たり2点までで、売り上げの一部は新型コロナウイルスの感染拡大防止のための寄付を受け入れている機関と、東日本大震災の支援として宮城県気仙沼市に寄付する。気仙沼市は、「ウォンド」のプロダクトオーナーを務める鈴木真彩PATRA取締役COOの出身地だ。

 「ウォンド」は“ゆらぎ”をコンセプトにスタート。「いつだって悩み続け、いろいろな方向にゆらいでいる人々の“お守り”のような存在となれるプロダクト作り」を目指している。当初、第一弾の商品は香水を予定していたが、「コロナ禍で不安な毎日が続く中、お客さまの生活を少しでもプロダクトで明るくできたらと思い、急遽方向転換し、“ハンドウォッシュミスト”を作った」という。

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元宝塚男役スターの美弥るりかがスキンケア「バッサ」のイメージモデルに就任

 化粧品や健康関連事業を手掛けるササキは、元宝塚男役スターでアーティストの美弥るりかをスキンケアライン「バッサ(WASSER)」のイメージモデルに起用した。

 「バッサ」は医療現場で生まれた高濃度水素イオン水をベースにしたスキンケアシリーズで、洗顔からスペシャルケアまでラインアップし、どんな肌質の人でも使えることが特徴。赤ちゃんから使える点などが評価され、健康医療に役立つ製品に贈られる日本健康医療アワードを化粧品として初めて受賞した。

 美弥るりかは2003年に宝塚歌劇団の89期生で入団し、男役として幅広い役柄を好演。「ロミオとジュリエット」のマーキューシオ役、「1798-バスティーユの恋人たち」のシャルル・アルトワ役、「グランドホテル」のオットー・クリンゲライン役、「雨に唄えば」のコズモ・ブラウン役などで評価を高めた。19年6月に宝塚歌劇団を退団した後は、アーティストとしてライブ、イベント、舞台などさまざまな分野で活動している。

 イメージモデルの就任に関して、「年々“シンプルで優しいスキンケアを選びたい”と思うようになり、今『バッサ』の美容液は私の肌に欠かせない。無添加でオイルフリーなので、肌が喜んでいるのを実感できる。安心して使用できるのでぜひ試してほしい」とコメントしている。

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「バーバリー」2021年春夏を読み解く 森の中の無観客ショーで表現した”人魚とサメのラブストーリー”

 2021年春夏シーズンのロンドン・ファッション・ウイークが9月17日、開幕した。トップバッターはリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)がチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を務める「バーバリー(BURBERRY)」。アマゾンが提供するライブストリーミング配信プラットフォーム、ツイッチ(Twitch)を通して、イギリスの大自然の中で行なった無観客ショーを配信した。ここでは、「WWDジャパン」編集長の向千鶴と、ロンドン・ファッション・ウイークを取材する記者の大杉真心が対談し、それぞれの視点で今回のコレクションを読み解く。

向:さあ、21年春夏ロンドン・ファッション・ウィークが始まりましたね。皮切りは「バーバリー(BURBERRY)」。発表した日付は今回も17日。なぜなら17はリカルド・ティッシのラッキナンバーだからです。先シーズンまでは現地ロンドンを取材していた大杉さん、ヴァーチャルで見た「バーバリー」はどうでしたか?すごい情報量でしたよね。

大杉:驚きが満載でした!ライブストリーミング配信プラットフォーム、ツイッチを使った発表でしたが、私は昨日までツイッチの存在を知らず……(笑)。調べてみるとゲーム実況などで有名なツールなんですね。

向:ファッションショーをツイッチで見るのは初めて。正直最初はユーチューブでいいじゃない、と思ったけれどショーが始まってそのスケール感ある表現にびっくり。森の中に没入してゆく感を楽しめました。大杉さんはショーの前の4人のインフルエンサー対談から見たでしょ?どうでした?あの右上の占い師のような女性は誰? 

大杉:歌手のエリカ・バドゥ(Erykah Badu)です。モデルのベラ・ハディッド(Bella Hadid)、ロザリア(Rosalia)、ギタリストのスティーヴ・レイシー(Steve Lacy)の4人が前座のようなライブトークを行いました。皆、リカルドと繋がりがあって、彼との思い出話や、デザインの好きなところなどを語っていました。一緒にショーを見る前のワクワク感を共有できるのは、デジタルでもちょっとリアルな感覚でよかったです。

向:今改めて4人のトーク映像を見ながら話をしているけど、最初はちょっとぎこちない4人が段々と仲良くなっていく様子がリアルで親近感を覚えますね。ベラの部屋の壁が気になって仕方ない(笑)。そうこうしているうちにショー本番へと導かれるから、この“オープニングトーク”はプロモーションの観点から見ても有効だと思います。リアルのショーの場合は「誰がフロントローに座るのか」が一つの取材ポイントだったけど、今後は「ショー直前のトークイベントに誰が来るのか」が話題になるかもしれないですね。

アンネ・イムホフによる“秘密の儀式”のような演出

大杉:本題のショーはイギリスの大自然の中で無観客の配信を行うという内容でしたね。森の中でダンサーたちのパフォーマンスがあり、モデルが登場。レールカメラやドローンを使ったカメラワークが映画のようで、迫力がすごかったです。ドイツのアーティスト、アンネ・イムホフ(Anne Imhof)とのコラボレーションによる演出でしたが、向さんはどう感じましたか? 

向:それはいい質問(笑)。なぜならすごく意味深なショーで、それぞれに「どう解釈したか」を語りたくなるショーだからです。森林に突如現れたサークル状のスペース、その中で展開される戦いをほうふつとさせるアンネの無言のパフォーマンス、それを円形になって無言で見守る様々な肌の色・年齢のモデルたち。秘密の儀式を見るようでした。ツイッチだけにこういったストーリーのゲームがあるのかなと推察したけどちなみにプレスリリースにはなんとありますか?

大杉:リカルドは「深い海の中で繰り広げられる人魚とサメのラブストーリーを思い描き、ファッションの力を通して、感情を動かし喚起することを試んだ」とあります。なんと、人魚とサメのラブストーリーというファンタジーだったんですね……!続けて、「海は常に美しく、時に残酷で、ロマンチック。衣服にインスピレーションを与え、イギリスが持つ多面性と自由を表現している」と。演出については、「ファッションとアートの不一致を体現」したとのこと。「海岸に波が無作為に打ち上げられるかのように、モデルやパフォーマーの体の流れで、自然と人間の共存を讃えた」そうです。深いですね。

向:人魚とサメのラブストーリーか〜。なるほど〜。なんてね(笑)。全然わからなかったけど、自由に受け止めて楽しむのが正解だと思う。アンネは去年、ロンドンのテート・モダンのパフォーマンス・プログラムに参加して、そこでは孤独やテクノロジーといった現代人が持つ不安を表現していました。見る人を引き付けるのは、多くの人が漠然と持っている感情を掻き立てるからなんでしょうね。話は変わって肝心の洋服について。写真で見るとよくわかるけど、一つ一つのアイテムがかなり攻めてる。トレンチコートやデニム、ニットといったスタンダードな素材・アイテムをドッキングするアイデアが多くて、色々なスタイリングが楽しめそう。

大杉:トレンチコートといえば「バーバリー」の代名詞ですが、原型はイギリス陸軍が用いた防雨オーバーコートです。水を弾くトレンチの生地で有名なギャバジンは、ブランド創業者のトーマス・バーバリー(Thomas Burberry)が開発したもので、世界中に広まっています。今回のキーワードである“水”は「自由を象徴し、新しい命を花開かせることを意味している」そうです。水面をフォトプリントしたコートもアイコニックですが、私が驚いたのは、一見、幾何学模様に見えるこの柄。よく見るとサメの尾びれです!

向:なるほど!よく見つけましたね。“水”につながるタイダイの使い方も印象的。個人的には私はこのマリアカルラ・ボスコーノ (Mariacarla Boscono)のルックが好き。乳房の部分が丸く穴が空いている上に、レザーのベルトを飾ったフェティッシュなメンズのTシャツなど、リカルドらしいダークで強い世界観のルックも多かった。アクの強いプリントを使ったりして、どこかゲームのキャラクター的。自然の中では異質に映るデザインだけに、その非現実的感が記憶に残ります。

大杉:私リカルドの色使いがとてもタイプなんですが、今季はブルーの補色のオレンジがメンズのルックで多用されていました。救助用の浮き輪の色ですよね。“SWIM WITH THE GREAT BURBERRY AT YOUR OWN RISK(バーバリーと泳ぎましょう、自己責任で)”のメッセージがクスッと笑えます。リカルドがデザイナーに就いてから刷新したロゴも随所でウエアやバッグにあしらわれています。

「バーバリー」のメンズが好調! 若い男性にロゴ入りアイテムがヒット

向:「バーバリー」の強みはメンズとウィメンズ、若者と大人の全方位にリーチしている点。ここ数週間、百貨店特選売り場の取材を行って「バーバリー」のメンズが好調との声を多く聞きました。特に若い男性にロゴ入りアイテムが幅広く売れているそう。メンズとウィメンズを同じ売り場に展開している店が多いから、ウィメンズのアイテムを買う男性も多いそうです。ショーと売り方の考え方が連動しているのは強いね。

大杉:客層が広がっているんですね。目を引くアクセサリーもたくさんありました。私が気になったのはフィッシュネット風のベストとネットバッグ。ネットベストはシャツやコートの上に合わせたりとジュエリー感覚で着る提案が新鮮です。あと、帽子にミニポーチが付いているのも斬新!財布にもなっちゃいそうです(笑)。

向:細かいところをよく見ているね!最後に登場したスーツ軍団はなんだったのだろう?あれはシンプルなビジネススーツを強化するメッセージかしら?すぐビジネスに結びつけてショーを見ちゃうのは私の性だけど、若い男性が頑張って買う初めてのブランド物のスーツが「バーバリー」というアプローチは正解だと思う。

大杉:いいですね。「バーバリー」はサステナビリティに注力していて、過去2回のショーはショーの開催や、来場者の移動時などに発生する二酸化炭素をオフセットするための植樹などを行なっていました。今回のショーもカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量と吸収量を同じにすること)のイベントとして認定を受けているそうです。今年に入って、世界中で森林火災が多発し、コロナ禍に見舞われるなど、自然の偉大さを考えさせられることが多かったですが、今回の森の中というロケーションもサステナビリティ、自然へのメッセージが感じられましたね。 

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「アグ」とバッグが話題の「テルファー」がコラボ 21年にコレクションを発表

 カルフォルニア発のライフスタイルブランド「アグ(UGG)」と米アパレルブランド「テルファー(TELFAR)」がコラボコレクションを2021年に発表する。同コラボは「アグ」の、30組を超える世界中のアーティストやアクティビストを取り上げる“フィール ユー(FEEL YOU)”と題したシリーズの第1弾だ。またコラボに合わせて、「テルファー」のデザイナーであるテルファー・クレメンス(Telfar Clemens)が「アグ」のさまざまな製品にコメントを加えながら着用する様子の動画を公開した。

 クレメンスは10年に「アグ」のブーツを2つのショーで使用したこともあり、同ブランドについて「最高にセクシー。ソフトな中に荒々しさも感じる」とコメント。今回のコラボについては「ファッションコラボレーションの多くはすでに人気のあるものを高めようとするけれど、そのような上下関係を持った考えには興味がない。私がやりたいことは、『アグ』のDNAを理解し、私たちが共通して持っている“遺伝子”を探ること」と述べた。また「テルファー」はジェンダーレスなブランドとしても知られており、同コラボでもその精神を反映し、「すべてのものをすべての人に。ジェンダーを限定するアイテムは手掛けない」という。

 「テルファー」は2004年にスタート。14年に発表された“ザ・ショッピング・バッグ(THE SHOPPING BAG)”はブルックリンの注目エリア、ブッシュウィックにいるような感度の高い若者が持ち歩いていることから、海外メディアでは“ブッシュウィック・バーキン(Bushwick Birkin)”とも呼ばれる人気商品となった。17年には「CFDA/ヴォーグ ファッション基金アワード(CFDA/Vogue Fashion Fund Award)」を受賞している。さらに9月15日に開催された20年「CFDAアワード(CFDA Awards)」では、アクセサリー・デザイナー部門を受賞した。

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米オフプライスストア「センチュリー21」が破綻 全13店を閉じる

 米オフプライスストアのセンチュリー21(CENTURY 21)は9月10日、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用をニューヨーク州の破産裁判所に申請した。同社はニューヨークを中心に13の店舗を運営しているが、全て閉店する。

 センチュリー21は、1961年にアル・ギンディ(Al Gindi)といとこのソニー・ギンディ(Sonny Gindi)がマンハッタンで創業。定価の40~65%オフで衣料品を販売するビジネスモデルを確立した。ほかのオフプライスストアよりもデザイナーズブランドを多く取り扱っていることから人気を博し、国外からの観光客も買い物に訪れた。オフプライスストアという業態自体は同社の創業以前からあるものだが、それを発展させたことによって同社はオフプライスストアのパイオニアと目されている。

 2011年に起きた同時多発テロ事件によって店が崩壊したが、地元を離れるつもりはないとして、再びマンハッタンに旗艦店をオープンした。13年には、旗艦店の売り場面積を2万平方メートルに拡大。ピーク時には全体で7億ドル(約742億円)ほどの売り上げがあり、その25%が旗艦店によるものだった。ECはあるものの、こうした実店舗に大きく依存したビジネスモデルであることから、新型コロナウイルスの影響で業績が急激に悪化した。生活維持に必要不可欠である“エッセンシャル”な業種ではないことも追い打ちをかけた。また同社によれば、事業中断の損害に対する保険金1億7500万ドル(約185億円)が支払われなかったことも、経営破綻の直接的な原因の一つだという。この未払いに関して、同社は複数の保険会社を相手に訴訟を起こしている。

 同社の共同最高経営責任者であるレイモンド・ギンディ(Raymond Gindi)は、「コロナ禍のような事態から事業を守るために多額の保険料を払っていたのに、保険会社は最も大事なときにわれわれに背を向けた。保険金が支払われていれば、この危機的な状況が収束するまで持ちこたえ、多くの雇用を守り、再び業績を回復できたと確信している」と語った。

 米国ではコロナ禍の影響でアパレルや小売店が相次いで倒産している。5月には百貨店ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)やバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)を運営するニーマン・マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)、百貨店のJ.C.ペニー(J.C.PENNY)、J.クルー グループ(J.CREW GROUP)が、7月には米ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)と、「アン テイラー(ANN TAYLOR)」や「レーン ブライアント(LANE BRYANT)」などを展開するアパレルチェーンのアセナ・リテール・グループ(ASCENA RETAIL GROUP)が破綻している。また8月には、老舗百貨店チェーンのロード&テイラー(LORD & TAYLOR)とその親会社である新興ファッションテック企業ル・トート(LE TOTE)や、紳士服チェーン「メンズ・ウエアハウス(MEN’S WEARHOUSE)」「ムアーズ(MOORES)」「ジョス・エー・バンク(JOS A. BANK)」などを展開するテイラード・ブランズ(TAILORED BRANDS)が経営破綻を発表した。

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「アナ スイ」の人気ネイルがリニューアル ファッションや気分に合わせて楽しめる豊富なカラー

 アルビオンの「アナ スイ コスメティックス(ANNA SUI COSMETICS)」は11月1日、ネイルコレクションを全面刷新する。カラーだけでなく、グリッターやビーズなどのパーツ、リムーバーやファイルなどのケアアイテムも生まれ変わる。

 一新したネイルコレクションは“カラーミー(Color me)”をコンセプトに、気分やファッションに合わせて指先を彩り、アクセサリーのようにネイルカラーを楽しめるようになっている。“ネイルカラー”(全23色、各9mL、各1800円)は「アナ スイ」らしいダークで魅惑的なカラーから偏光パールが七色に輝くカラー、手元にしっくりなじむシャンパンカラー、王道のレッドまで、幅広いカラーバリエーションを誇る。今回ブラシの形にもこだわり、爪の輪郭まで簡単に、きれいに塗れるラウンド型にアップデートした。またボトルの形もブランドデビューのフレグランスをイメージした香水瓶のようなデザインで、コンパクトで収納しやすくなっている。厚みのある膜を作る速乾性の高いベースを採用することにより、凹凸のないつるんとした仕上がりと高い艶をかなえる。また、そんなカラーをサポートする“ファイバー ベース コート”(9mL、1800円)は繊維入りで自爪の凹凸を滑かにし、割れや欠けを防ぐほか、ナチュラルベージュカラーで色むらをカバー。“エナメル トップ コート”(9mL、1800円)は特殊な被膜形成技術を採用し、ジェルのようなぷっくりとした艶が特徴だ。

 “ネイルカラー トッパー”(全9種、各9mL、各2000円)は大小さまざまなラメやホログラムを詰めたグリッターカラー。通常のブラシではなくドロップ型のチップを採用することで付けたいところにピンポイントにラメを乗せることが可能だ。クリアベースにラメを配合しており、単色はもちろん、ほかのカラーの上に重ねれば、まるで洋服やアクセサリーを“着せ替える”ように楽しめるのが特徴だ。さらに今回登場する“カラー ビーズ”(全5種、各3.5g、各6000円)は透明度の高い「スワロフスキー®・クリスタルガラス」が「アナ スイ」カラーに染まったネイル用のクリスタルビーズ。色や輝き、大きさもさまざまなクリスタルパーツで、本物のジュエリーをまとったかのような華やかなネイルに仕上げる。

土台となる自爪のケアアイテム充実

 ネイルケアアイテムも充実したラインアップで刷新する。カラーもラメもスピーディーに落とす“ネイル リムーバー”(100mL、2000円)は油溶性ノバラエキスなどの保湿成分、ローズヒップオイルなどのエモリエント成分を配合し爪に優しく潤いを残し、揮発しても白くならない。そのほか目が粗い面と細かい面の2つを搭載した“ネイル ファイル”(2本セット、1200円)や爪の表面を整えるガラス製の“ネイル シャイナー”(1500円)、爪に固くはりついた甘皮を剥がれやするクリームと甘皮を優しく取り除くプッシャーがセットになった“ザ キューティクル クリーム”(2g、3500円。専用プッシャー付き)も登場し、ネイルアートの土台となる美しい爪づくりをサポートするアイテムが勢ぞろいだ。

 なお、今回の発表会はブランドとして初めてオンラインで行った。オンライン展示会サービス「リモテン」を用いて、新作を関係者に披露した。それぞれの製品画像だけでなく、ファッションと組み合わせたイメージビジュアルも公開。さらにスペシャルムービーも用意し、その中でメイクアップ&ビューティディレクターのMICHIRU氏が秋冬のファッショントレンドに合わせ、メイクとネイルの提案をした。新型コロナウイルスにより外出が制限される、自宅でもファッションやメイクに合わせネイルの楽しさを訴求した。

問い合わせ先
アナ スイ コスメティックス
0120-735-559

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オンワードがオフプライスストアに参入 柏に1号店

 オンワード樫山は18日、初のオフプライスストア業態「オンワード・グリーン・ストア(ONWARD GREEN STORE)」を千葉県柏市に開いた。当面は自社のブランドを販売するが、順次、他社が展開するブランドも含めて取り扱いを広げる。来年春までに東海と関西にも出店する。

 1号店は柏市郊外にある近隣型ショッピングセンター「モラージュ柏」に出店した。同社の婦人服ブランド「エニィファム(ANY FAM)」の跡地で、売り場面積は294平方メートル。「23区」「組曲」「ICB」「自由区」「エニスィス(ANY SIS)」などの婦人服、「組曲」「J. プレス(J.PRESS)」などの子供服、「エニファム」「シェアパーク(SHARE PARK)」のカジュアルウエアを扱う。1年前の秋冬物を定価の6〜8割引きで売る。客単価2500円を想定する。

 オンワードホールディングスが2009年から定期的に実施している「オンワード・グリーン・キャンペーン」の常設拠点の機能も持たせる。消費者からオンワード製品を回収し、リユース、リサイクルするこの取り組みは、現在までに約90万人が参加し、約480万点を引き取って、古着として二次流通で販売したり、毛布や軍手にリサイクルしてきた。

 コロナ禍の長期休業や消費低迷によって、アパレル業界では在庫過多の問題が深刻化。複数の企業やブランドの在庫を集めて値引き販売するオフプライスストアは、大量の売れ残りを抱えるアパレルメーカーの出口戦略として注目を集めるようになった。オフプライスストアに昨年秋に進出したワールドは、浅草ロックスやイオンモール京都など都心に近い商業施設に9月から期間限定店を出した。セレクトショップのエストネーションも銀座店をオフプライスストアに業態転換すると発表している。

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スナップ常連だったハイセンスな販売員が語る「仕事の醍醐味」 ケイスリー藤江莉紗子

 かつて「フルーツ」などのストリートスナップ誌の常連だった藤江莉紗子さんは現在、「ジーヴィージーヴィー(G.V.G.V.)」を展開するケイスリー(K3)が運営する、東京・表参道のセレクトショップ「グレープバイン ケイスリー(GRAPEVINE K3)」と同社のオリジナルブランド「ケイスリー(K3)」渋谷パルコ店の2店舗の店長を務めている。オリジナリティーあふれるスタイリングで個性豊かな雰囲気を醸し出していた藤江さんに、ファッションのこだわりやセンスの磨き方、個性派セレクトショップで働くことについて話を聞いた。

―ケイスリーがセレクトする服や「ジーヴィージーヴィー」が個人的に好きなのですが、藤江さんはケイスリーのここが好きってありますか?

藤江莉紗子さん(以下、藤江):そうですね。入社したての頃ならピュアに何でも言えたけど、恥ずかしいですね(笑)。でも、一貫して持っているテーマがあって、時代に流されず、フェミニンとマスキュリンの要素が同居する、その絶妙なバランス感覚が好きです。「ジーヴィージーヴィー」はデザイナーのMUGさんのその時の気分がよく表れていて、人間味のある素敵なブランドだと思います。直接、本人からデザインの意図を聞くことができるのですが、話を聞くほど「服が大好きなんだな」と感じます。着心地、素材、色味とかも緻密に考えられていて、そういった服をお客さまへ自信を持って紹介できるのはうれしいですね。俗にいう“売れ筋”は全くと行っていいほど意識していないので、それを潔く貫いているのもカッコいいです。それに共感するお客さまもたくさんいて、しかも皆さんおしゃれなので刺激があり、働いていて楽しいです。

―それは楽しそう!やりがいがありますか?

藤江:大きい会社ではない分、一人ひとりが関与する領域が大きいのでやりがいはあります。私の場合はショップスタッフであり、2店舗の店長というマネジメントの仕事もあり、それ以外にバイイングも任されているので、そういった幅広い仕事に携われるのはこの規模の会社ならではだと思います。

―お客さまのことを理解している販売経験者がバイイングするのは賛成です。

藤江:私もそう思います。この店の店長になった1年半前からバイイングも任されるようになったんですが、今はいろんなことを任されて何でも屋さんみたいです(笑)。

―そもそも、ケイスリーに入社した経緯は?

藤江:専門学校の同級生に「似合いそうじゃない?」と言われたのがきっかけです。当時、「ジーヴィージーヴィー」はすでに学生の間では人気もあったので、ブランドは知っていましたが、ショップのことはあまり知りませんでした。いろいろと調べてみたら、当時在籍していたスタッフにつながり、トランプルームで紹介してもらったんです。今考えればクラブでファッション関係者とつながるって、その当時らしい流れですよね。

―確かに(笑)。クラブカルチャーに勢いがあった頃の話ですね。子どものころからファッション業界には憧れていた?

藤江:実はそんなにファッション業界で働くことに強い興味があったわけではないんです。学生時代まで本当にやりたいことがなさ過ぎて……(笑)。ただ、両親が百貨店に勤めていたこともあって、ファッションだけでなくヘアメイクやインテリアなどいろいろなことに興味がありました。さらに美大出身の叔母もいて、音楽やアートなど色んなカルチャーを教えてくれたので、興味の幅が広がったんです。進学を決めたときも結局は消去法で「アパレルなら文化(文化服装学院)だよね」というくらいの軽い気持ちで選びました。

―実際に文化に進学してみてどうでした?

藤江:母が専門卒で「専門学校は楽しいよ」と聞いていたんです。それで大学生のようなキャンパスライフを想像していたら、授業や課題が毎日しっかりあって、高校と変わらない生活でビックリしました(笑)。でも、学校自体は楽しかったです。1年次は基礎課程で何着か服を作るのですが、このディテールを作るにはこの工程を経ないと作れないということが分かり、今の仕事にも生かされています。素材の授業は先生から「一番仕事に使うぞ」と言われつつ、覚えることが多くて苦手でしたね。今となっては先生の言葉を信じて、真面目に取り組んでおけばよかったと思います。

―確かに素材は覚えることが多いですもんね。

藤江:一番好きな授業は服装史でしたね。先生が面白い方で「映画からファッションを学ぼう」ということで、年代別に当時の服装が分かる映画を観るんです。紀元前レベルだと「グラディエーター」や「十戒」とか、80、90年代や近年の作品だと、スタンリー・キューブリック(Stanley Kuburick)の作品やゴルチエが衣装を手掛けた映画は勉強になりました。あと、音楽カルチャーとファッションのつながりを解説するために「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」や「ファクトリー・ガール」などのロックミュージカル映画、ニルヴァーナ(Nirvana)やジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)のライブ映像など、色んな映像作品を観ました。元々、映画もすごい大好きなんで楽しかったです。

―それは楽しいそう!うらやましい。

藤江:画期的だったと思います。この時代を知るならこの映画を観ろ!という感じでした。
2年次からはコースが分かれて、私はモデルコースに進みました。これも特別な理由はなくて、当時ストリートスナップで写真を撮られることもあったので、役に立つかなと思ったくらい。ウオーキングやヘアメイクなどのモデルとしての授業もあるのですが、被写体になるという授業では自分の脚が一番細く見える角度を研究しようというものがあって、クラスメートとキャッキャッ言いながら研究していましたね。でも、これは今でも役に立っています。

―今はインスタ時代ですもんね。その後ケイスリーでアルバイトを始めますが、例えば他のショップで働こうという気持ちはなかったんですか?

藤江:声はかかっていましたけど、店に行って、商品などを見ていて「あぁ、この店では働きたくないな」と感じました。その店には申し訳ないのですが……。そこでいろいろなショップを見てまわり、自分にはセレクトショップが合うというのが分かりました。飽きっぽい性格なのと、自分が着たいと思ったものを着たいのでブランドやテイストで縛られると窮屈そうだなって(笑)。何より自分が着ていて楽しいと思う服を取り扱っているとことで働きたいと思いました。

―この仕事の醍醐味は?

藤江:販売は難しいけど、楽しいです。自分には向いていると思いますが、ずっと働いていろんなタイプのスタッフとも仕事をしてきて、正直感じるのは「向き・不向き」はあるなと。

―インスタでもそんな質問に答えられていましたね。

藤江:見てくれたんですね!ありがとうございます。コロナ禍で店が閉まる中、ケイスリーのECショップも今までで最高の売り上げをたたき出しているのを見たり、店が再開しても中々ショップに来られないという方が多いのを目の当たりにすると、ショップスタッフの役割や意義って、商品情報や知識を伝えること以上に、キャラクターが大事なのではないかと思ったんです。その商品の魅力を伝えるのは人にしかできない。そこに人柄や話の面白さ、雰囲気、外見、ファッションセンスなどなど、いろいろな要素が加わって、自分の個性を際立たせればおのずとファンがついてくる。そう思うようになりました。

―その考えに行きついたのは?

藤江:入社当初は「ドロップトーキョー」「フルーツ」などのストリートスナップに出してもらっていたので、私に会いに来てくれる方が多かったんですが、それも徐々に減っていきました。その後はおしゃべり好きなのと幅広い趣味のおかげで仕事は楽しくできましたが、その中でコミュニケーション能力が大事だと確信しました。そこであらためて「じゃあECサイトで買おうか」と思わなくなる接客とは?」などと考えるようになりました。

一斉休業することになって、あらためて店や販売員の存在、接客について、私も深く考えさせられました。

藤江:私は今の会社しか経験がないのですが、自分にはこの会社が合っていて、何でも挑戦できる規模感がよいと感じています。反面、何でもできるからこそ体力勝負、体育会系なところもあるので、店頭でキラキラ輝いているところだけを見て入社すると、先ほどの向き・不向きにつながるのではないかと思うのです。私は憧れや夢はそこまで持っていなかったのと、周囲にこの仕事をしていた人がいたから、現実的に捉えることができてよかったのかもしれません。

―改めて、どんな方がショップスタッフに向いていると思いますか?

藤江:まずは、おしゃべりが好きな方、服が好きな方にはおすすめします。ただし、服に詳しければいいってものでもないかな?と思います。私自身はオタク気質があって、小学生の頃は図鑑を持ち歩いて読む子でした。今でも漫画、映画、音楽、それ以外にも趣味が広く浅いのですが、そういった趣味で蓄積したことが100%生かせる仕事なんです、販売って。接客中の会話の引き出しの数を人より多く持ち、お客さまをよく見て、この方にはこの引き出しという選別をする。この選別する力は経験即もあるかもしれませんが、どの引き出しを開けるかの見極める訓練はしておいた方がいいです。

―それは同感です。いろいろなことに興味を持持っていると、会話が広がりますよね。

藤江:服に関しては究めた方がよいという人もいると思いますが、知らないことがあっても、それがお客さまの詳しいことであったら逆に教えてもらえばいいんです。これはお客さまに限らず、取引先の方や仕事相手でも同じで、会話が広がるきっかけになるので、これは若い方にやってほしいなと思います。あと、ファッションに関してはいろんなものを着てみることと、自分には似合わないと決めつけないこと。単純だけど、似合わなそうなものにトライしてみるとしっくりきたり、色の組み合わせも合わなそうなものを組み合わせると面白いことが起きるんです。そうやってトライしていると、周囲が「あの子ならやりそう」みたいな感じで一目置かれるようになるので、他人の目は気にせず試してみること。コンプレックスは隠そうとすると逆に目立ちます。

―びっくりするコーディネートでも自分のものにする感じですね。では最後にこれからやってみたいことは?

藤江:これは子どもの頃から思っていたことですが、自分が欲しいと思ったことが世の中にないことが多いので、企画的なことに携わってみたいです。でも、大々的に自分のブランドをつくりたいとか、独立したいとは思ってないですね(笑)。

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「ザ・プロダクト」のマルチバームに待望の新作登場 リラックス効果のあるネロリを配合

 自然由来原料だけを配合したサステナブルなヘアケアブランド「ザ・プロダクト(PRODUCT)」は今冬、代表製品の“ヘアワックス”シリーズの第3弾となる、ネロリエッセンシャルオイル配合の新作を発売する。価格は未定。同製品は2011年の発売以降、髪にも肌にも使えるマルチバームの人気の火付け役としてヘアスタイリング市場やオーガニックコスメ市場をけん引してきた。シグネチャー製品のタンジェリンオレンジの爽やかな香りは老若男女を問わず人気を博し、第2弾のダマスクローズも毎年数量限定で発売しファンを獲得している。今回発売する第3弾のネロリはダイダイの花から水蒸気蒸留によって得られる精油で、1年に1度、約5日間しか咲かないダイダイの花1kgから、わずか1gしか取れない希少原料をぜいたくに配合した。

リラックス効果のある
ネロリほか6種の原料のみ使用

ブランド哲学やサステナブルな
製造方法を紹介

 全46ブランドが集結して9月2日に開催されたオーガニック・ナチュラル化粧品・食品ブランドの合同展示会、第3回「マイ・オーガニック・フレンズ・フェス バイ サロン ド ラキャルプ」に「ザ・プロダクト」も出展。ブランドが誕生した背景やサステナビリティに配慮したモノ作りについて、村上要「WWD JAPAN.com」編集長を聞き役に「ザ・プロダクト」の阿部聖樹・販売ディビジョン ジェネラルマネージャーが紹介した。

問い合わせ先
ココバイ
03-6696-3547

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シャネルが人権とコーポレート・サステナビリティに関する担当を新設

 シャネル(CHANEL)は人権とコーポレート・サステナビリティに関する担当を新たに設け、その責任者に9月1日付でアガーテ・ドラン(Agathe Derain)前シャネル フレグランス・ビューティ部門ソーシング・ディレクターを任命した。アンドレア・ダバック(Andrea d'Avack)=シャネル グローバル・チーフ・サステナビリティ・オフィサーの直属となる。

 ドラン人権およびコーポレート・サステナビリティ担当責任者はフランスのビジネススクール、エセック(Essec)を卒業。2010年から17年までは会計事務所デロイト(DELOITTE)のフランス法人でサステナビリティと人権を担当するシニアマネジャーを務め、アフリカと東南アジアの原材料のサプライチェーンにおける人権影響の評価などを担当してきた。ビジネスSNSのリンクトイン(Linkedin)によると、18年7月からは世界の労働基準法の改善を目指す非政府組織であるヒューマン・リソース・ウィズアウト・ボーダーズ(Human Resources Without Borders)の理事も務めている。

 新しい役職に関してシャネルは、「主な目的は企業としての人権に関する専門知識を強化することで、新たな問題を知るきっかけをつくり、世界のサプライチェーンにおける潜在的なリスクを認識すること。ドラン人権およびコーポレート・サステナビリティ担当責任者はまた、シャネルの世界中のサプライチェーンにおける人権問題の注意義務と努力に関するプログラムの構築も担当する。この役割はわれわれのサステナビリティプログラムの核であり、リーダーとして、また責任ある企業として社会によい影響を与えるという私たちの役割における信念を表している」と述べた。

 同社は3月、15年に採択された気候変動の抑制に対する国際的な枠組みであるパリ協定の目標値に則った気候変動に関する取り組み「シャネル ミッション 1.5(Chanel Mission 1.5以下、ミッション)」を立ち上げた。その一環として、地球温暖化の影響を最も受けやすい小規模な農場や起業家を支援するプロジェクトに、今後5年間で2500万ユーロ(約29億円)投資する予定だ。

 また9月15日には、20-21年メティエダール・コレクションのショーをフランスのロワール地方にあるシュノンソー城で12月1日に行う計画を発表した。状況によって変更される可能性もあるが、ゲストを迎えての開催を予定しているという。職人技や伝統技術をふんだんに取り入れることで知られる同コレクションは02年から始まったもので、これまで上海やローマ、エディンバラ、ザルツブルク、ダラスなどを巡っており、19年はパリで発表された。さらに「シャネル」は21年春夏パリ・ファッション・ウイークでリアルなショーを再開するブランドの一つになると予想されており、10月6日のショー開催を目指している。

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スタイリスト福田麻琴が語る“ニューノーマル”時代の服選び 

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、働き方や外出、コミュニケーションなど新しい生活様式を求められるようになった昨今—人々がファッションに求めるものにも変化が起こり始めている。日々ファッションに向き合う人気スタイリストの福田麻琴氏に、“ニューノーマル”時代のファッションに求めることや素材へのこだわりを聞いた。

“快適さ”と“本質性”が
大きなキーワードに

 「自粛期間を経てからの撮影では、ルームウエア兼お出掛けにもOKという切り口で、着心地がよくそのまま外に出ても恥ずかしくないようなワンピースやシャツなどがスタイリングの主役になりました」と福田氏。自身の服選びにおいても、“快適さ”と“本質性”が大きなキーワードになったという。「家にいる時間が増え、自分と向き合う時間ができました。これから年齢を重ねる上で何をクローゼットに置いておきたいか—など一つ一つのアイテムについて、より考えるようになりましたね」。

 そんな彼女が今注目している素材の一つに、旭化成の「ベンベルグ」がある。素材名はキュプラでコートやジャケットの裏地素材として有名だが、しなやかなドレープ性を持つことから表地として使用されることも多い。実際にベンベルグ素材のワンピースに腕を通して驚いたのは、“心地よいひんやり感”だったという。ベンベルグには接触冷感があり、肌に触れたときに涼しく感じられるのだ。また、衣服内のムレやベタつきを抑える“吸放湿性”にも優れ、サラサラとした着心地をかなえる。「快適さや機能性から服を選ぶという視点は、私個人にとっても新鮮です。結婚や子育てに限らず、新型コロナによってもライフスタイルが変化するとともにファッションも変わりますよね。自粛期間中、私はレギンス一辺倒でした。そのおかげでスポーティーなスタイルの良さを知りました。今は悲観的になりがちですが、その時その時のライフスタイルに合った “コスプレ”を楽しんでみるのもいいんじゃないかな」。

機能的なサステナブル素材
「ベンベルグ」への共感

 「ベンベルグ」は、本来は綿糸として使用されないコットンの種の外皮に生えている産毛(コットンリンター)を原料とするセルロース繊維だ。また、土に埋めると堆肥化するという生分解性を持つサステナブル素材としても注目されている。植物由来のセルロース繊維の中でも特に非晶部分を多く持ち染着スピードが速いため、深く鮮やかな色に染めやすいということも特徴だ。

 「最近はファッション性も兼ね備えた素材の洋服が増えてきたように思います。“無理をしないで着飾れる”というのはこれからの時代ますます求められること。『ベンベルグ』素材の服もまたその一つですね。例えば『ハート(HAAT)』のようなシワになりにくいボトムスは、在宅勤務時にも外出のシーンにも重宝しそう。上質な光沢感があるので、シックなコートにも合わせられますね」。服だけでなく、ランジェリーやソックスにも採用されている「ベンベルグ」。「下着選びでその日一日の気持ちが変わってきますから、こだわって選びたいところです。『ゴコチ(GOCOCI)』のハーフトップは、滑らかで薄手のニットなどトップスに響きにくいのもいいですね。ランジェリーもソックスも直接肌に触れるアイテム。『ベンベルグ』のように快適な素材のものなら、汗をかきやすい夏はもちろん、乾燥して肌が敏感になりやすい秋冬にもぴったりですね」。

ファッションとは
ライフスタイルを彩るもの

 「自粛期間中のリラクシング中心のファッションに加えて、ここ数年“カジュアル”がトレンドだったこともありますし、多くの人が楽であることに慣れてしまって『おしゃれってどうするんだっけ?』という声をよく耳にします。好きだったジャケットやシャツを見て、どうやって着るんだっけ?と、正直に言うと私自身も戸惑うことがありました。カジュアルなファッションが続いた反動なのか、この秋はデザインやカラーなど一つでも気持ちの上がるようなアイテムを添えたい気分です。自分にとっての心地よさとおしゃれのバランスを探っていきたいですね」。

 手にとったマスクに使用されているのも「ベンベルグ」素材のもの。快適な布タイプのマスクを追い求めていろいろ試してきたという福田氏。肌触りが優しく、呼吸がしやすいとお気に入りだ。「ファッションは生活の一部であり、その人のライフスタイルを彩るもの。マスクが必須アイテムになった今、洋服と同じように気に入ったものを身に着けて自分らしいファッションを楽しんでいけたらいいですね」。

MOVIE:NORICHIKA INOUE
PHOTOS:SHINJI YAGI
MOVIE PRODUCE:RYO MURAMATSU
HAIR & MAKEUP:RYO(ROI)

問い合わせ先
旭化成パフォーマンスプロダクツ事業本部
ベンベルグ事業部ベンベルグ第一営業部
06-7636-3360

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「フィリップ プレイン」が伊デリーゴとアイウエアのライセンス契約締結 2021年下期に発売

 ミラノでコレクションを発表しているファッションブランド「フィリップ プレイン(PHILIPP PLEIN)」は、イタリアのアイウエアメーカー、デリーゴ(DE RIGO)とアイウエアのライセンス契約を締結した。

 フィリップ・プレイン=フィリップ・プレイン・グループ最高経営責任者(CEO)は、「『フィリップ プレイン』とデリーゴには、高い品質と優れたモノ作りという共通点がある。デリーゴが長年積み重ねてきたアイウエア業界におけるネットワークや存在感が、われわれの成功の大きな力になるだろう」とコメントした。

 デリーゴのミケーレ・アラクリ(Michele Aracri)CEOは「『フィリップ プレイン』との新しい冒険にわくわくしている。デリーゴが持つ技術力や研究のノウハウと、『フィリップ プレイン』のスタイルが明確な革新性と先進的な創造性はシームレスに融合できることは間違い」と話した。商品は2021年下期に発売予定だが、日本での販売は未定。

 デリーゴは、「ショパール(CHOPARD)」「フルラ(FURLA)」のほかハウスブランド「ポリス(POLICE)」などを手掛けており、またバッグを中心としたライフスタイルブランド「トゥミ(TUMI)」とのライセンス契約締結も発表し、こちらは21年春発売を予定する。

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「バーバリー」2021年春夏ロンドン・コレクション

 「バーバリー(BURBERRY)」が2021年春夏コレクションをロンドンで発表した。

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伊セレクトショップが「アン ドゥムルメステール」を買収 創設デザイナー本人も関与

 伊セレクトショップのアントニオーリ(ANTONIOLI)は、7月からブランドの売却先を模索していた「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」を買収した。これによりアントニオーリは、同ブランドのアーカイブや本社、アントワープの旗艦店、パリのショールームを取得する。買収額などは明らかでない。また同ブランドの大株主であったアン・シャペル(Anne Chapelle)最高経営責任者(CEO)もこれを機に退任する。後任は未定だ。

 新しいオーナーになったクラウディオ・アントニオーリ(Claudio Antonioli)は、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」などを傘下に持つニューガーズグループ(NEW GUARDS GROUP)の共同創立者でもある。自らの名を冠したブランドの創設者であるアン・ドゥムルメステールは声明の中で、「アントニオーリはブランドの立ち上げ当初からの“旅仲間”であった。この新しいスタートをうれしく思い、応援する。ブランドは新鮮なエネルギーで満たされるだろう。これからが楽しみだ」と喜びを表現した。2013年にデザイナーを辞任しているアンの関与についてアントニオーリは、彼女がこの取引に深く関わっていることを示唆しながらも「詳細は今後明かしていく」と電話でのインタビューでコメントした。なお7月の段階ではアンの復帰の可能性は否定している。

 アントニオーリは、「アイテムを店舗で取り扱うだけでなく、私自身がブランドを愛用している。私の人生に最も大きな影響を与えたブランドだ。売却先を探していると知ったとき、すぐにアンに連絡して手伝ってもらった。売上高目標は持っていない。ゴールは私の愛するこのブランドを美しく守り、残していくこと」と述べた。今後の方針については、「CEOの役職には別の人物を考えているが、まだ何も決まっていない」とコメントした。

 7月には同ブランドのセバスチャン・ムニエ(Sebastien Meunier)=クリエイティブ・ディレクターが退任を発表しており、後任はまだ公表されていない。新体制でのコレクションは21年3月に行われるパリ・ファッション・ウイークでの発表を計画しているという。

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串カツ田中の新業態「鳥玉」が新設フードコートで王将、モスを蹴散らし、長蛇の列。月商1000万円も夢じゃない

 串カツ田中ホールディングスの新業態「鳥と卵の専門店 鳥玉」が横浜市の商業施設「モザイクモール港北」の新しいフードコートに開業した。ナショナルブランドが居並ぶなか、最も長く20人以上が順番待ちをしている。関東圏では無名に近いブランドは、貫啓二社長も驚くほどの実力を見せた。
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ファストリが見据えるサステナビリティ戦略のセカンドステップ

 「ユニクロ(UNIQULO)」などを擁するファーストリテイリング(FAST RETAILING)は、2020年度のESG-CSRの日本調査評価会社による「SASTAINA ESG AWARDS」の小売部門でゴールドを獲得し、「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(Dow Jones Sustainability index)」のスコアは41とランクを上げている。

 同社はこれまでサプライチェーンの人権問題など人に重点を置いてきたが、気候変動や循環型社会への関心の高まりから環境問題にも力を入れる。椹木秀作サステナビリティ部グローバル環境マネジメントチーム リーダーにファーストリテイリングのこれまでの環境への取り組みを聞く。

WWD:自社やサプライチェーンにおける環境負荷低減のための取り組みはいつから着手しましたか?

椹木秀作サステナビリティ部グローバル環境マネジメントチーム リーダー(以下、椹木):本格的な取り組みとして最初に着手したのは有害化学物質の排出削減です。アパレルの生産工程で使用される化学物質が工場周辺の水質汚染などの原因になっていると問題視されたことを受けて2013年に、商品や生産プロセスにおける有害化学物質の排出を20年までにゼロにする対策に取り掛かりました。

WWD:2013年以前の取り組みについては?

椹木:もちろん以前から、着用時の消費者安全の観点に立ち有害物質の基準を設けて管理をしてきましたが、13年にこの管理の範囲を、環境保護と労働安全を目的として生産工程と排水にまで拡大しました。制限物質リストの作成と公開、工場における定期的な排水検査など、法律を超える厳しい基準を採用して工場とともに取り組みを進めています。19年末時点で、継続的な取引のある全ての主要素材工場における排水基準の順守率99.8%を達成しています。

WWD:有害化学物質以外の取り組みは?

椹木:サプライチェーンのより広義な環境負荷を把握する目的で、16年から主要素材工場の一部を対象として水とエネルギー使用量の把握を始めました。工場からメーターの計測値を申告してもらう方法で使用状況の把握を進め、20年までの削減計画を策定しました。削減の余地が大きい工場に対しては、外部専門家と実地検証を行い、各工場の削減余地に応じた目標設定と削減施策を実施しています。排水の再利用率の向上、水の使用量が少ない設備への更新、サブメーターの導入による使用量の管理の向上などを通じて、主要素材工場における水使用量を20年末までに16年実績対比で15%削減する見込みです。また現在は、すべての主要素材工場と縫製工場を対象に、ヒグ・インデックスのファシリティー・エンバイロメンタル・モジュール(FEM)を導入しています。

WWD:店舗運営で行っていることはありますか?

椹木:自社で直接管理する店舗については、国内「ユニクロ」を対象に温室効果ガス排出量の把握を進めています。照明では9割以上の店舗にLEDを導入し、19年度末時点で13年度実績比(単位面積当たり)31.6%の消費電力削減を達成しました。並行して、店舗運営や商品の環境負荷低減の取り組みとして、使い捨てプラスチックの使用量削減を進めています。プラスチック製ショッピングバッグを環境に配慮した紙製に切り替えるとともに、一部商品のパッケージでも使い捨てプラスチックの撤廃や他素材への切り替えを進めています。

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神奈川、多摩エリアでは「焼肉きんぐ」に脅威を与える地場チェーン「味ん味ん」が総ナメ

 コロナ禍でも強い業態が焼肉である。2020年7月の焼肉業態は売上高95.3%、店舗数、客数については100%超えている(日本フードサービス協会調べ)。また、都心の繁華街よりも郊外エリアの回復基調が高い。郊外ロードサイドの焼肉と言えば「焼肉きんぐ」が圧倒的な人気であるが、神奈川県内、東京・多摩地区においては「焼肉きんぐ」に勝る勢いの焼肉チェーンが「味ん味ん」である。
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神奈川、多摩エリアでは「焼肉きんぐ」に脅威を与える地場チェーン「味ん味ん」が総ナメ

 コロナ禍でも強い業態が焼肉である。2020年7月の焼肉業態は売上高95.3%、店舗数、客数については100%超えている(日本フードサービス協会調べ)。また、都心の繁華街よりも郊外エリアの回復基調が高い。郊外ロードサイドの焼肉と言えば「焼肉きんぐ」が圧倒的な人気であるが、神奈川県内、東京・多摩地区においては「焼肉きんぐ」に勝る勢いの焼肉チェーンが「味ん味ん」である。
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「ドクターマーチン」が「マーク ジェイコブス」とコラボ 定番モデルをチャームで“ジャラジャラ”に

 「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は9月26日に、「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」とコラボしたブーツ(3万4000円)を発売する。

 UKサイズ3~6(約22~25cm) を用意し、「ドクターマーチン」公式ECサイトおよび、マーク ジェイコブス 青山店、マーク ジェイコブス公式オンラインストア、その他マーク ジェイコブス ストアで取り扱う。

 定番モデル“1460 8ホールブーツ(1460 8-Eye Boot)”をベースに、遊び心のあるサイコロ、ホイッスル、キーなどのチャームとチェーンで“ジャラジャラ”に仕上げた。また、ブーツはビーガンで動物性の素材を一切していないという。

 同コラボは“1460 8ホールブーツ”発売60周年を記念し、親交のあるブランドなどとコラボするプロジェクト「THE 1460 REMASTERED(ザ 1460 リマスタード)」の第9弾だ。「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R))」「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」などとのコラボをすでに発売している。

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「アディクション」の2020年ホリデーコレクションはNY発「エリア」とコラボ 透明なクラッチバッグに注目

 「アディクション(ADDICTION)」は10月30日、ニューヨーク発のラグジュアリーウィメンズブランド「エリア(AREA)」とコラボレーションしたホリデーコレクションを発売する。“イリディセント ユーフォリア”をキーワードに、キットやリップ、ハイライトスティックをラインアップする。

 透明のクラッチバッグを付属した“ホリデー アディクション ”(8000円)は、6色のアイシャドウパレットと偏光パールのネイル、パールを配合したコーラルピンクのリップグロスをそろえる。

 さらに、“ザ リップ スティック シアー ”からは、グリッターできらめくビビッドなパールやピンク、レッドブラウンの3色(各3200円)をラインアップ。ハイライトの“ザ グロウ スティック”(3800円)からは、偏光パールを配合し、オーロラのような輝きを演出する限定色が登場する。

 「エリア」2020年春夏コレクションのメイクは、KANAKO「アディクション」クリエイティブディレクターが手掛けている。

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