メンズに人気の香水「アクア ディ パルマ」が六本木ヒルズでポップアップ開催 メゾン初の刻印サービスも

 

 ファッション雑貨や香水の輸入・販売を行う川辺は、イタリアのフレグランスメゾン「アクア ディ パルマ(ACQUA DI PARMA)」のポップアップストアを東京・六本木ヒルズのヒルサイド2階、ヒルズ ボックスで10月18日まで開いている。

 約36㎡のストア内にはシグニチャーアイテムの「ブルー メディテラネオ」シリーズから同メゾンが初めてファッションブランドとコラボレーションした「ブルー メディテラネオ バイ ラ・ダブル・ジェイ コレクション」、サステナビリティの取り組みへの意思表示として生まれた自然由来原料99%使用の新作香水「コロニア フトゥーラ」、ホームフレグランスやキャンドルをとりそろえる。ストア内には水栓コーナーを設け女性客に人気のボディースクラブなどを試せるほか、イタリアから取り寄せた刻印機を導入し2万円以上購入するとパッケージにイニシャルなどを刻印するサービスを提供する。

 「アクア ディ パルマ」は1916年創業の老舗フレグランスメゾンで、現在はLVMHグループ傘下。日本には2017年に上陸し、伊勢丹新宿本店メンズ館や阪急メンズ東京など百貨店メンズコスメコーナーを中心に売り場を構える。グルーミングスキンケアやヘアケアアイテムも展開し、感度の高い男性客からの支持を得て売り上げは好調に推移している。

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メンズに人気の香水「アクア ディ パルマ」が六本木ヒルズでポップアップ開催 メゾン初の刻印サービスも

 

 ファッション雑貨や香水の輸入・販売を行う川辺は、イタリアのフレグランスメゾン「アクア ディ パルマ(ACQUA DI PARMA)」のポップアップストアを東京・六本木ヒルズのヒルサイド2階、ヒルズ ボックスで10月18日まで開いている。

 約36㎡のストア内にはシグニチャーアイテムの「ブルー メディテラネオ」シリーズから同メゾンが初めてファッションブランドとコラボレーションした「ブルー メディテラネオ バイ ラ・ダブル・ジェイ コレクション」、サステナビリティの取り組みへの意思表示として生まれた自然由来原料99%使用の新作香水「コロニア フトゥーラ」、ホームフレグランスやキャンドルをとりそろえる。ストア内には水栓コーナーを設け女性客に人気のボディースクラブなどを試せるほか、イタリアから取り寄せた刻印機を導入し2万円以上購入するとパッケージにイニシャルなどを刻印するサービスを提供する。

 「アクア ディ パルマ」は1916年創業の老舗フレグランスメゾンで、現在はLVMHグループ傘下。日本には2017年に上陸し、伊勢丹新宿本店メンズ館や阪急メンズ東京など百貨店メンズコスメコーナーを中心に売り場を構える。グルーミングスキンケアやヘアケアアイテムも展開し、感度の高い男性客からの支持を得て売り上げは好調に推移している。

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魔改造!? 夏を代表するパナマハットを秋素材でビスポーク

 今年もいつの間にか夏が終わってしまった。中学生の頃は、「トゥナイト2」(テレビ朝日系)の“夏の終わりのざんげ”的コーナーがあると、あぁ今年も夏が終わるなぁ……と思ったものだが、気候変動の影響か春と夏がなくなり、これでは“この服はこの月に着よう”という生真面目な僕の計算が崩れてしまい、大枚をはたいて手に入れた品の出番がないなんてこともしばしばだ……。

 例えば、夏素材のオプティモ(折り畳み可能なパナマハット)もその一つ。なかなかに特徴的なデザインでもあるので“いつもそれをかぶっている人”になるのは避けたく、“いざ”というときにと考えていたら、特別な夏にはその“いざ”がなかった……。悔やみ切れずに頼ったのは以前リモート取材させてもらった、2015年スタートの帽子ブランド「ザ エイチダブリュードッグアンドコー(THE H.W. DOG & CO.)」だ。デザイナーの弦巻史也さんは「カシラ(CA4LA)」のウィーブトシでキャリアを重ねた人物。“紳士的、だけど遊び心のあるモノ作り”が信条で、現在国内約60店舗、海外約40店舗に商品を卸している。

 弦巻さんの顔が浮かんだのは、「1900年製のクラシックなコンフォメーター(測定器)を使ったビスポーク(特別注文)サービスを秋にスタートさせる」と聞いていたからだ。僕の計画は、夏を代表する帽子オプティモをフェルト素材で秋仕様にしてしまおう!というもので、裏テーマは“俺の夏は終わらない!”(笑)。弦巻さんも「これまでにない発想。面白そう!」と乗ってくれた。

 ビスポークのファーストステップは計測。ここでコンフォメーターの登場となる。果たして目の前に現れたそれは、本当に120年前のもの?と思うほど状態がいい。3つのパーツからなり、「完品は珍しい」と弦巻さんが言う。4、5年ほど探して、ようやく海外のコミュニティーサイトで知り合ったマニアから約80万円で購入したそうだ。

 日本人男性の頭回りは58~58.5cmが多く、ゆえに帽子サイズは59cmが売れる。一方で頭が左右対称な人はほぼ皆無で、僕の場合も頭回りは58.3cmだがおでこが少し出ているとのことで、「通常であれば1cmアップの59.3cmを推奨する」が、コンフォメーターを使って最適化を図ったことで、あえて59cmにサイズダウン。これでフィッティングの向上が見込めるという。

 次は素材&ディテール選びだ。ラビットファーフェルト、ウールフェルトなどの中から、最高級のビーバーファーフェルトを選んだ。カラーはブラック、ブラウン、ネイビー、ベージュなどの中からオリーブを選択。リボンはオリーブの補色である赤も考えたが、少しあざとい?とオフホワイトにした。このつつましさが奏功したと信じている(笑)。ビスポークならではのアレンジとしては、ブリム(つば)幅を1cm広くした。

 ビスポークは10万円~と決して安くはないが、“自分で作ったもの”には既製品以上に愛着が湧くし、“自分専用フィッティング”でかぶり心地も申し分ないため長く愛用することができる。つまりサステナブルとも言える。「ザ エイチダブリュードッグアンドコー」のビスポーク品は、東京・原宿の店舗近くのアトリエで作られる。つまり“Made in HARAJUKU”だ。これも付加価値だと思う。弦巻デザイナー自ら製作に当たる。コンフォメーターで測定したデータをもとに木型を削るところから始め、納期は約2カ月。贅沢の極み……。

 さて、完成品をかぶってみる。さすがはビスポーク!というフィット感で、頭が大きく(と思い込んでいて)合うハットがなかった僕にとっては“これこれ!待ってました”という感じ。オリーブのハットを引き立てようと迷彩柄のジャケットを合わせてみた。コスプレチックにならないよう、インはタイドアップし、パンツもクリース入りを選んだ。弦巻さんは「フェルト素材のオプティモを作ったのは初めてで(笑)、“トップライン”(縦に走る線)の型を付けるのに最も苦心した。夏物のオプティモに裏地はないが、こちらには付けており、その付け方も悩んだ」と振り返り、ひと息。ソフトオープンしていたビスポークサービスは10月1日から本格始動する。

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パタゴニアに新CEOが就任 「私たちの故郷、地球を救う」

 パタゴニア(PATAGONIA)の持株会社であるパタゴニア ワークス(PATAGONIA WORKS)の最高経営責任者(CEO)にライアン・ゲラート(Ryan Gellert)が就任する。同社はアパレル事業のパタゴニア・インク(PATAGONIA INC.)や食品調達事業のパタゴニア プロビジョン(PATAGONIA PROVISIONS)、映像およびマルチメディアプロジェクトを手掛けるパタゴニア メディア(PATAGONIA MEDIA)などを擁する。また、パタゴニア・インクのCEOにはジェナ・ジョンソン(Jenna Johnson)が就く。

 ゲラート新CEOは、5年以上にわたりヨーロッパ・中東・アフリカにおけるパタゴニアの国際ビジネスを監督してきた人物。2014年にパタゴニアに入社する前は、10年近く登山用品メーカーのブラックダイヤモンド・イクイップメント(BLACK DIAMOND EQUIPMENT)の社長だった。今後ゲラート新CEOはアパレルや食品、メディアの分野に加えて、同社の持つロストアロー・ソリューションズ(LOST ARROW SOLUTIONS)、フレッチャー・シュイナード・デザインズ(FLETCHER CHOUINARD DESIGNS)、ティンシェッド・ベンチャーズ(TIN SHED VENTURES)などの運営も担う。

 就任に際してゲラート新CEOは、「パタゴニアへの期待は私たちスタッフ自身が一番大きい。私たちが行うすべてのことが、“私たちの故郷、地球を救う(save our home planet)”というミッションのためでなくてはいけない。そしてそれをすべての人に対して公正かつ平等に行う必要がある。これが最大の望みだ。私たちが挑戦を続ける中で厳しいときもあるだろうが、パタゴニアの才能あふれる情熱的な人材と一緒に仕事をしていくことにわくわくしている」と述べた。

 ジョンソン新パタゴニア・インクCEOもおよそ10年前に入社したベテランであり、熱心な登山家でもある。テクニカルアウトドアビジネスをけん引しながらアパレル部門の製品ラインマネジャーを務めた。今後同社の掲げるミッションやスポーツコミュニティーを、ビジネスとより連係させていくことに努めるという。

 6月にローズ・マーカリオ(Rose Marcario)前CEOが退任し、ダグ・フリーマン(Doug Freeman)最高執行責任者が指揮をとっていた。

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パタゴニアに新CEOが就任 「私たちの故郷、地球を救う」

 パタゴニア(PATAGONIA)の持株会社であるパタゴニア ワークス(PATAGONIA WORKS)の最高経営責任者(CEO)にライアン・ゲラート(Ryan Gellert)が就任する。同社はアパレル事業のパタゴニア・インク(PATAGONIA INC.)や食品調達事業のパタゴニア プロビジョン(PATAGONIA PROVISIONS)、映像およびマルチメディアプロジェクトを手掛けるパタゴニア メディア(PATAGONIA MEDIA)などを擁する。また、パタゴニア・インクのCEOにはジェナ・ジョンソン(Jenna Johnson)が就く。

 ゲラート新CEOは、5年以上にわたりヨーロッパ・中東・アフリカにおけるパタゴニアの国際ビジネスを監督してきた人物。2014年にパタゴニアに入社する前は、10年近く登山用品メーカーのブラックダイヤモンド・イクイップメント(BLACK DIAMOND EQUIPMENT)の社長だった。今後ゲラート新CEOはアパレルや食品、メディアの分野に加えて、同社の持つロストアロー・ソリューションズ(LOST ARROW SOLUTIONS)、フレッチャー・シュイナード・デザインズ(FLETCHER CHOUINARD DESIGNS)、ティンシェッド・ベンチャーズ(TIN SHED VENTURES)などの運営も担う。

 就任に際してゲラート新CEOは、「パタゴニアへの期待は私たちスタッフ自身が一番大きい。私たちが行うすべてのことが、“私たちの故郷、地球を救う(save our home planet)”というミッションのためでなくてはいけない。そしてそれをすべての人に対して公正かつ平等に行う必要がある。これが最大の望みだ。私たちが挑戦を続ける中で厳しいときもあるだろうが、パタゴニアの才能あふれる情熱的な人材と一緒に仕事をしていくことにわくわくしている」と述べた。

 ジョンソン新パタゴニア・インクCEOもおよそ10年前に入社したベテランであり、熱心な登山家でもある。テクニカルアウトドアビジネスをけん引しながらアパレル部門の製品ラインマネジャーを務めた。今後同社の掲げるミッションやスポーツコミュニティーを、ビジネスとより連係させていくことに努めるという。

 6月にローズ・マーカリオ(Rose Marcario)前CEOが退任し、ダグ・フリーマン(Doug Freeman)最高執行責任者が指揮をとっていた。

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「ボタニスト」のI-ne上場初日の終値は3950円 ブランド育成を強化し成長を目指す

 ヘアケア・スキンケアブランド「ボタニスト(BOTANIST)」や美容家電ブランド「サロニア(SALONIA)」などを展開するI-neは25日、東証マザーズに新規上場した。公開価格2890円を13%上回る3250円で初値がつき、終値は制限値幅の上限である初値比700円高の3950円だった。

 同社は2020年12月期の業績を売上高231億円(前期比9.2%増)、営業利益14億円(同4%増)、経常利益13億円(同1.3%増)と増収増益を予想している。

 新規上々記者会見で大西洋平社長は、「オンライン起点でオフラインではドラッグストアがメインの販売チャネルであるI-neにとってマイナスの影響度は小さく確実にウィズコロナの会社であると自負している」と話す。

 今後は主力ブランドである「ボタニスト」と「サロニア」のオフラインでの配荷率を高めることでさらに認知を拡大。スキンケアやボディケアなどのカテゴリーを拡充し、ECでのサブスクリプションサービスを強化する。また、近年はダレノガレ明美(「カロミー」)や藤田ニコル(「シーメル」)を起用したインフルエンサーとの協業によるブランド開発も手掛けてきたが、「ボタニスト」「サロニア」に次ぐ3本目、4本目の柱となるブランドの育成に力を入れる。

 グローバルでは現在中華圏を中心に世界14カ国で販売しているが、オンラインで展開している中国にさらに注力し、オフラインでの拡大も視野に入れる。大西社長は「アジアを代表するビューティテックカンパニーを目指す。ゆくゆくは売上構成比をグローバルで3分の1ぐらいにしっかりと立てていきたい」と語る。

 I-neは07年に美容関連商品の企画、販売を目的として設立。12年にヘアアイロンなどの美容家電ブランド「サロニア」を、15年にはヘアケアブランド「ボタニスト」をスタート。翌16年にリラクゼーションドリンク「チルアウト(CHILL OUT)」を発売し健康飲料事業にも参入し、19年には日本コカ・コーラと合弁会社を設立している。

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「ボタニスト」のI-ne上場初日の終値は3950円 ブランド育成を強化し成長を目指す

 ヘアケア・スキンケアブランド「ボタニスト(BOTANIST)」や美容家電ブランド「サロニア(SALONIA)」などを展開するI-neは25日、東証マザーズに新規上場した。公開価格2890円を13%上回る3250円で初値がつき、終値は制限値幅の上限である初値比700円高の3950円だった。

 同社は2020年12月期の業績を売上高231億円(前期比9.2%増)、営業利益14億円(同4%増)、経常利益13億円(同1.3%増)と増収増益を予想している。

 新規上々記者会見で大西洋平社長は、「オンライン起点でオフラインではドラッグストアがメインの販売チャネルであるI-neにとってマイナスの影響度は小さく確実にウィズコロナの会社であると自負している」と話す。

 今後は主力ブランドである「ボタニスト」と「サロニア」のオフラインでの配荷率を高めることでさらに認知を拡大。スキンケアやボディケアなどのカテゴリーを拡充し、ECでのサブスクリプションサービスを強化する。また、近年はダレノガレ明美(「カロミー」)や藤田ニコル(「シーメル」)を起用したインフルエンサーとの協業によるブランド開発も手掛けてきたが、「ボタニスト」「サロニア」に次ぐ3本目、4本目の柱となるブランドの育成に力を入れる。

 グローバルでは現在中華圏を中心に世界14カ国で販売しているが、オンラインで展開している中国にさらに注力し、オフラインでの拡大も視野に入れる。大西社長は「アジアを代表するビューティテックカンパニーを目指す。ゆくゆくは売上構成比をグローバルで3分の1ぐらいにしっかりと立てていきたい」と語る。

 I-neは07年に美容関連商品の企画、販売を目的として設立。12年にヘアアイロンなどの美容家電ブランド「サロニア」を、15年にはヘアケアブランド「ボタニスト」をスタート。翌16年にリラクゼーションドリンク「チルアウト(CHILL OUT)」を発売し健康飲料事業にも参入し、19年には日本コカ・コーラと合弁会社を設立している。

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「オサジ」からブランド初のフレグランスが登場

 日東電化工業の「オサジ(OSAJI)」は10月2日、ブランド初のフレグランス“オサジ オードトワレ”(5種、各4500円)を発売する。9月30日から伊勢丹新宿本店ビューティアポセカリーで先行販売する。

 日本になじみの深い、菫、牡丹、水仙、藤、夕菅をイメージした5つの花の香りをラインアップする。植物由来のエタノールを採用し、それぞれの香りとの相性を考慮した精油をブレンド。軽やかで爽やかな奥行きのある香りを演出する。

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デジタル・コレクション賛否両論 「ボッター」「コーシェ」などデザイナー4組が踏み出す新たな一歩

 2021年春夏シーズンのコレクションサーキットが開催されている中、参加するデザイナーたちはデジタルでの表現についてどう考えているのだろうか。またパンデミックを機に、ファッション業界のサプライチェーンと販売スケジュールを持続可能なものに見直すべきという声も上がっており、ファッションビジネスを取り巻く環境が劇的に変化しようとしている。しかし、大きな変化には予算とリクスが付き物でもある。「ボッター(BOTTER)」「ロク(ROKH)」「セシル バンセン(CECILIE BAHNSEN)」「コーシェ(KOCHE)」のデザイナー4組に、理想と現実を聞いた。

BOTTER
「リアルかデジタルかではなく時代に適応すること」

Q.6月のパリ・メンズに映像で参加していたが、デジタルでの発表をどう感じた?

ルシェミー・ボッター(Rushmey Botter以下、ルシュミー):新しい挑戦にはいつだって前向きだし、柔軟に対応していきたいとは思っている。けれど、やっぱりリアルのショーのパワーには及ばないと個人的には感じた。

リジ―・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh以下、リジー):リアルかデジタルかという選択肢ではなく、時代に適応していくことが必要。バーチャルでのプレゼンテーション形式やこれから始めるデジタルショールームなどすべてが新しいことばかりで今は不安よりも期待の方が大きい。業界全体の新しいチャプターの始まりである時代を体験していることはとても貴重な経験だ。

Q.ロックダウン(都市封鎖)期間中に2人に変化は?

ルシェミー:ブランドをスタートさせてからの2年は、2人でシャボン玉の中にいるような感じだった。外の世界との交流が少なく、ファッションという枠の中でデザインに集中し、緊張感が張りつめていた。それは決して悪いことはないけれど、ロックダウン中の2カ月はそのシャボン玉を割って、もとの自分に復元できたように思う。実家のあるオランダに帰省し、お互いの家族と約2カ月間一緒にいた。たくさんスケッチを描き、これからの未来についてゲームプランを立てるようにワクワクしながら過ごせた。

Q.新しいファッションカレンダーには適応できる?

リジー:効率的でとても理に適っている。もし実現するならとてもポジティブな変化だし、過剰生産を抑える点については共感できる。私たちも適応できるだろう。制作チームや工場と密にコミュニケーションをとって構造を組み立て直す必要はあるが、私たちは大きいブランドではないからこそ柔軟に対応できる。約1年間は調整期間としてかつて以上の労力を要するだろうし、資金面でも苦しくなる可能性はあるけれど、世の中に求められるブランドであり続ければ生き残れる。逆にそうでなければ、どんなブランドも業界の変化に関係なく消えていくだけだ。ただ顧客がどのように受け入れるのはまだわからない。本気で実現するためには業界全体が一気に足並みをそろえないとだめだ。

ルシェミー:以前から在庫品を残すことには違和感を感じていた。「ボッター」は以前から過剰生産を回避するためにシーズンレスなデザインを進めたいと思っていたし、パンデミックを機にその思いは強くなった。環境問題を考慮して一着ずつの価値を上げるためにも、各商品の生産数は制限している。例えばコートなら32着しか生産せず、それぞれにシリアルナンバーを振っている。僕たちが提供したいのは“ワードローブになじむアートな服”であり、生産した服が在庫として眠るのではなく、誰かにとってかけがえのない一着になってほしいと願っている。

ROKH
「デジタルで新しい視点が生まれるはず」

Q.デジタルでの発表方法に可能性を見出している?

ロク・ファン(Rok Hwang以下、ロク):バーチャルのショーをリアルでの体験と完全に置き換えることはできない。それぐらいリアルでの体験は特別なものだから。会場や音、光、聴衆、動き、そしてモデルはとても素晴らしい体験を与えてくれる。ただ一方で、デジタルのプレゼンテーションも今後は非常にクリエイティブになっていくとも思う。そう遠くない未来に、多くのアイデアとテクノロジーによって私たちに新しい視点が生まれるはずだ。

Q.デジタルショールームではどのような施策を取った?

ロク:多くの準備が必要だったが、ブランドとして明確な視覚的情報を可能な限り取引先と共有したかった。バーチャルミーティングとショールームで予約のスケジュールを組み、ルックブックとともに360°のアングル写真、着用時の詳細写真、全身の動きをビデオで撮影した。服のフィット感を伝えるために、モデルとのバーチャルミーティングも毎日行った。リクエストに応じて、クライアントには生地と柄のサンプルをまとめて郵送もしている。とにかく関わる相手とのコミュニケーションを密にとり、つながりを維持することが大事だ。デジタルでもリアルでも、結局は人間同士のやりとりなのだから。

Q.新しいファッションカレンダーについてはどう思う?

ロク:賛成だ。顧客や消費者にとっても、季節や気候に合わせて商品を手に入るため理にかなっている。現実的だし、ファッションがより感情的に顧客に寄り添えるのではないか。セール期間を縮めることも、広い視野で見れば業界全体がもっとサステナブルになれる可能性を秘めている。ただし、ファッションのシステムやカレンダーが分断されてしまうことも考えられる。

Q.メリットとデメリットは何だと思う?

ロク:メリットの方が多いとは思う。アイテムの自由度は高まり、ブランドにとっては気候に合わせたデザインのアプローチができるようになる。欠点は、新たなスケジュールに変更になった場合に生産時期とバカンスシーズンが重複してしまう可能性がある点だ。ただ、事前に工場と連係して計画すればクリアできるとも確信している。パンデミックが起こった際もそうやって乗り越えてきたのだから。

CECILIE BAHNSEN
「ファッションは時代に合わせて発展し続けるから美しい」

Q.デジタルでの発表方法に可能性を見出している?

セシル・バンセン(Cecilie Bahnsen以下、セシル):デジタルとリアルの体験が同等になることは決してないが、デジタルは音と視覚を通してブランドの感情を示すことができる方法だ。デジタルでの発表は、私たち自身の解釈を通して時代に発信することができるので素晴らしいこと。受け取り手の想像力を膨らませて新しい価値観を生み出せそうな可能性を感じた。
 
Q.新しいファッションカレンダーが実行されたら、適応できる?

セシル:仕事のやり方を変えることは難しい部分もあるが、ファッションとは常に進化し、時代に合わせて発展し続けるもの。それがファッションの美しさの一つでもある。その過程で問題が生じても、サステナブルに機能するよりいい方法であれば、私たちは乗り越えないといけない。

Q.工場との連係などで懸念している点は?

セシル:懸念点はない。なぜならパンデミックの前から常に過剰生産の問題を意識してきたからだ。無駄のない生産方法を考えているし、工場とともに進化できるように常に研究と努力を重ねている。製品とファブリックの全てが廃棄されることなく利用されるために、これからも続けていきたい。

KOCHE
「リアルでのショーはお金で買えない貴重な財産」

Q.デジタルでの発表方法に可能性を見出している?

クリステル・コーシェ(Christelle Kocher以下、クリステル):ファッションは全てが実現可能だ!今後は多くの人を引きつけるデジタルフォーマットが出てくると確信している。でも正直なところ、6月のデジタル・ファッションウイークでは、本当に魅力的なプレゼンテーションは見つけられなかった。私にとってリアルのショーは、個人のビジョンを共有して感情をかき立て、異なるコミュニティーに招待する方法である。ブランド立ち上げ当初からショーはブランドの基盤になってきた。東京のファッション・ウイークでも2回ショーを行い、日本の人々とも関係を築くことができた。これはお金で買うことのできない貴重な財産である。私にとってコレクションを発表する最良の方法は間違いなくリアルであり、現時点ではテクノロジーに置き換えることはできない。リアルな衣服、リアルなモデル、リアルな職人によって成り立っているファッションは、“リアル”なのだから!

Q.デジタルショールームではどのような施策を取った?

クリステル:OTBグループと、初めてのデジタルショールーム「ハイパー リアル ルーム(HYPER REAL ROOM)」を開発した。これはバイヤーと私たちにとって全く新しい体験だった。重視したのは、デジタルツールに私のインスピレーションとコレクションの雰囲気を投影すること。これがかなり大変だった。デジタルショールは2つのフェーズに分かれている。ひとつは映像や音楽、芸術性に重きを置いた“感情面”。もうひとつは、価格やラインシートなどの必要事項を表示するもので、ビジネス的な使いやすさを重視している。生地に触れてサンプルの試着ができるリアルなショールームと同じとは言えないものの、結果にはとても満足している。

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アシックスが2050年までに使用電力を100%再生エネルギー化

 アシックス(ASICS)はこのほど、事業活動における電力の100%再生可能エネルギー化を目指す企業で構成する国際的な環境イニシアチブ「RE100」に加盟した。加盟によって、2050年までに使用電力を100%再エネ化することを目指す。

 「RE100」は国際環境NGOザ クライメイト グループ(THE CLIMATE GROUP)が14年に立ち上げたイニシアチブで、50年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにするための気候変動対策を推進することをミッションに掲げる。世界では約250社、日本では楽天や丸井グループなど約38社が加盟する。アシックスは30年までに事業所での再エネ比率を60%以上に拡大することを目標に掲げ、すでに世界本社、欧州本社、アシックススポーツ工学研究所で再エネ化100%を達成している。

 廣田康人社長COO(最高執行責任者)は「気温上昇を1.5℃未満に抑えるべく気候変動問題に先進的に取り組み、スポーツができる環境を守ることは、持続可能な経営を行うために不可欠だ。今後も将来世代にわたり人々が心身ともに健康に生活できる世界を目指し、積極的に取り組んでいく」とコメントした。

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「シャネル」が三越銀座でジュエリーのポップアップを開催中  “縁結び”をテーマにフォトスポットや試着コーナーも

 「シャネル(CHANEL)」は三越銀座店本館1階ザ・ステージでファインジュエリーのポップアップイベント「シャネル エンムスビ(CHANEL ENMUSUBI)」を開催中だ。同イベントは、11月4日に三越銀座店新館にオープンするブライダルコーナーに先駆けて開かれるもので、人と人との絆や心を結ぶ“縁結び”をテーマにしている。「シャネル」のブライダルコレクションをはじめ、“カメリア”やキルティングがモチーフの“ココ クラッシュ”、リボンをモチーフにした“リュバン ドゥ シャネル”などのアイコニックなファインジュエリーがそろう。これらのジュエリーには、人やモノとの縁を生涯大切にしたココ・シャネル(Coco Chanel)のエスプリが反映されている。

 淡いピンクで彩られた会場はシャネルが愛したカメリアの花がモチーフになっており、テーマにちなんだ絵馬が並ぶフォトスポットや、気軽にジュエリーを試着できるコーナーが設けられている。会期は、10月20日まで。

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「イソップ」から初のアロマキャンドルが登場 英メンズブランドとのコラボも発表

 「イソップ(AESOP)」は10月26日、ブランド初のアロマキャンドル(3種、各1万2500円)を発売する。香りを手掛けたのは、“ヒュイル オードパルファム”など多くのフレグランスを監修してきた、バーナベ・フィリオン(Barnabe Fillion)。

 3種のアロマキャンドルは、古代天文学と関連した神話からインスピレーションを得た、“星のようなキャンドル”をイメージ。いずれも古代天文学者の名前が付けられているのが特徴だ。“アグラオニケ アロマティック キャンドル”は、カルダモン、クローブ、ミモザをベースに、ほのかに残るタバコの香りが楽しめるスパイシーな香り。“カリポス アロマティック キャンドル”は、フランキンセンスやグアヤクウッドにシソをブレンドした、ウッディでグリーンな香り。“プトレミー アロマティック キャンドル”は、シダー、サイプレスにベチバーを配合し、スモーキーでウッディな樹脂の香りを楽しめる。

 キャンドル1本の燃焼時間は、55~65時間。キャンドルの容器は陶器を採用し、外側にはレーザーでブランドのロゴを刻んだ。

 「イソップ」は1987年の創業以来、環境問題と向き合い、持続可能なモノ作りへの取り組みを行なっている。来年の2021年には、同じ価値観を持った、サステイナブルな服作りを追求する英国人デザイナーのクリストファー・レイバーン(Christopher Raeburn)が手掛ける「レイバーン(RAEBURN)」とコラボすることを発表した。1月にローンチされ、コラボは継続的に行われる。

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「エンポリオ アルマーニ」2021年春夏ミラノ・コレクション

 「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」が2021年春夏コレクションをミラノで発表した。

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地味マスクにサヨナラ! お手本はNYの最新マスクコーデ

 マスクをおしゃれなコーディネートに取り込む提案が増えてきました。2020-21年秋冬と21年春夏のニューヨーク・コレクションでは、マスクを積極的に生かしたルックが続々と登場。地味な無地のマスクは素っ気なく映りがちですが、カラフルな総柄タイプだと気分も少し軽やかに。取り入れ方のポイントは、服との“柄合わせ”です。

 日本でも人気の高いブランド「アリス アンド オリビア(ALICE + OLIVIA)」が提案した花柄マスクはパンツとおそろい。ボリューム袖のブラウスをはさんで、同じモチーフを響き合わせてセットアップ。マスクとのつきあいはまだしばらく続きそうなだけに、コーデの選択肢に加えたくなる“柄入りマスク使い”のお手本を、NYコレからピックアップして紹介します。

服と同じ柄でセットアップ 花柄やファンタジー柄でやさしげに

 マスクと服に同じ柄を迎えた“マスク・セットアップ”を組み立てる場合、モチーフがムードメーカーになります。花柄を選べば、一気にフェミニン濃度がアップ。ファンタジーな柄でドリーミングな気分を呼び込むこともできます。

 「アナ スイ(ANNA SUI)」はバケットハット、マスク、スカートを同じ柄でそろえて“
3点セットアップ“に仕上げました。フラワーモチーフが顔周りにソフトなイメージを添えています。3点を離れたポジションで上下に並べることで縦長イメージが強まりました。ピンクベースのファンシー柄をあしらって、全身で穏やかな雰囲気を醸し出しています。

 2枚目のキーピースはジャケット。マスクと同じ柄のジャケットを羽織って上半身の統一感を高めました。落ち着いた柄をマスクとジャケットに迎えると、顔周りをやさしげに演出できそう。ウエストポーチとスカートの裾にも同じモチーフを配してトータルコーデに整えたので、マスクが浮いて見えません。

アニマル柄でスパイスを投入 柄×柄コーデでこなれ感を演出

あえて服の色・柄とマスクの見え具合をずらすと、こなれた印象にまとまります。適度に主張を帯びたモチーフをマスクに取り入れるのには、役に立つコーデ技です。

 印象の強いゼブラ柄のマスクを取り入れたのは「レベッカ ミンコフ(REBECCA MINKOFF)」。ぼかしたチェック柄のシャツを合わせて、上半身で“柄×柄”のコーデを提案。赤ベースのゼブラ柄はかなり目立つモチーフですが、シャツの赤と合わせることで、なじみをよくしています。柄をずらしても色で共通点をこしらえるのは、マスクコーデの基本技です。

 2枚目はレオパード柄のマスクを選んだハードめのルック。黒革のライダースジャケットがタフ感を印象づけました。トップスにボーダー柄を迎えて、アニマル柄との柄ミックスを仕掛けています。テイストの異なるモチーフ同士が互いを引き立て合う演出。マスクは面積が小さくても、顔にかぶせるポジションなので見た目のインパクトは大。あしらう柄次第でムードの決め手になってくれます。

スカーフがマスク代わりの新発想 小顔効果も発揮

 有力ブランドが相次いで打ち出しているのは、“疑似マスク”としてのスカーフ使いです。鼻から下を覆う感じで巻いて、服との一体感を高める見せ方。マスクの上から重ねるという選択肢もあります。

 「アリス アンド オリビア」は、レインボーカラーの総柄ワンピースと同じ柄のスカーフを顔にも巻きました。マスクよりも隠れる面積が広い分、ミステリアスな雰囲気に。小顔効果も期待できます。マルチカラーのボーダー柄がボディになじんで、全体がすらりとして見える技ありスタイリングです。

 スカーフを含めた全アイテムを同じ柄で統一すれば、あでやかで華やかな装いにまとまります。スカーフはほとんど目立たなくなり、逆におしゃれ感が際立ちます。2枚目の写真は、抽象化した花柄で全身を埋め尽くしました。ポジティブ感が押し出されていて、スカーフで覆った顔にもむしろ自信が感じられる装いです。

 花柄でフェミニンに、アニマル柄でスパイシーになど、マスクの柄次第で自在に雰囲気を操れるので、柄マスクはコーデのキーピースに使えます。さらにスカーフやバンダナを使ったアレンジもバリエーションを広げてくれそう。素っ気ない無地マスクに飽きてきた今日この頃、柄マスクやスカーフを生かして気分を盛り上げてみてはいかがでしょう?

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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デジコレでドタバタ対談 優美な「フェンディ」に癒やされ、「ドルガバ」から元気をもらったミラノコレ初日

 2021年春夏ロンドン・コレクションが終了し、早くもミラノ・ファッション・ウイークに突入です。引き続き、“できるだけリアルタイムに近いペース”で取材を進めていきます。今回は、ミラノ・コレクションの幕開けとなった9月23日(現地時間)をリポート!メンズ、ウィメンズともに各都市のコレクションを取材してきた「WWD Japan.com」の村上要編集長と、ランウエイだけでなくバックステージビューティの取材をしている北坂映梨ビューティデスクがミラノコレ初日の様子をお届けします。

北坂:ついにミラノ・コレクションが始まりましたね。現地にいないせいか?デジタルだからなのか?ファッション・ウイークがあっという間に過ぎていく気がするのは、私だけでしょうか……?!

村上:単純に日本で、いつもと変わらない仕事をしながらファッション・ウイークを取材しているからだと思うよ(笑)。今日は終日、とあるコンテストの審査員でした。これまでのファッション・ウイークだったら絶対に引き受けられないけど、それが出来ちゃうのは、いいことなのかもしれない(笑)。

発表時期や方法を変更した「ミッソーニ」から幕開け

北坂:トップバッターの「ミッソーニ(MISSONI)」は2021年春夏コレクションではなく、20-21年秋冬コレクションのキャンペーンムービーをライブ配信しました。今季から「インシーズン」モードを採用し、ファッションショーをコレクションを見せる商業的なものから、グローバルな顧客に対するイベントに変更するんだとか。21年春夏コレクションは、バイヤーには従来通りのスケジュールでお披露目・販売するものの、私たちへの発表は実際のシーズンに近いタイミングで発表するそうです。秋冬のキャンペーンムービーは、デザイナーのアンジェラ・ミッソーニ(Angela Missoni)が実際に住んでいたという北イタリアのヴァレーゼが舞台です。風情ある街中を2人の恋人が駆け回り、なんだかとてもセンチメンタルな雰囲気が漂います。リッチなカラーに染まった幾何学模様のニットやセットアップが、イタリアの夕焼けにマッチしています。

村上:ムービーの冒頭は、イタリアのファッション評論家アンジェラ・フラッカヴェント(Angelo Flaccavento)がアンジェラにインタビューする形式の「アンジェラ&アンジェロ」対談だったね(笑)。「ちょっぴり残念だなぁ」と思ったのは、家族や住まい、そして父親が旅先から送ってくれたポストカードなどの話が出てくるのに、そこで差し込まれる映像が20-21年秋冬キャンペーンの繰り返しだったこと。ステキに違いないミッソーニ家のインテリア、家族の写真、そして現物のポストカードなどを見ることができたら、コレクションにもっと共感できそうです。

「ディースクエアード」流の“アットホーム”を提案

北坂:「ディースクエアード(DSQUARED2)」はルックブックを動画風にアレンジ。テーラードスーツやカーゴパンツにレースやサテンのランジェリーを合わせたり、ボディーコンシャスなドレスの背中を大胆に開けたり、クールなセクシーさは健在でしたね。レザーのチョーカーやハーネスもあったりして、パンクっぽい。ちょっとフェティッシュぽい雰囲気も感じました。今季は“リラックス”“コンフォート”“アットホーム”のようなキーワードが浮かぶコレクションが多い印象ですが、そういうイメージとは少し違いますね。

村上:「パンク」「フェティッシュ」は、いずれも「ディースクエアード」の得意技だね。確かにコンパクトでシャープなテーラードやミニドレスが得意なブランドだけど、オーバーサイズのチェスターコートにランジェリーのようなスリップドレスのルックは、「ディースクエアード」流の“アットホーム”だと思うよ。ランウエイではド派手な演出や見せるためのスタイリングが多いけれど、ムービーはシンプルに徹したね。実際、このブランドにはフォーマルやブラックドレスが好きなコンサバ層も多いので、彼ら・彼女たちに届けたい洋服をちゃんと提案している印象です。でも、一方向に流れ続けるムービーは、見続けると目が回るね(笑)。“ぐるぐるバッド”みたいにクラクラした(笑)。

“ニューノーマル”における新たな洋服のあり方を探った「ア コールド ウォール」

北坂:ストリートウエアブランド「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL)」は、3部構成のムービー。ニューノーマルの時代における、新しい洋服のあり方を探ったそうです。1部ではブラックやグレーを基調とした、パッド入りのベストやスエットなどが登場。正直、暗過ぎて洋服のディテールはそこまで見えず.......。2部になると急に鮮やかなイエローのアイテムが登場します。オーバーサイズのTシャツやバケツハット、ウィンドブレーカーなどストリートなムード全開です。最後は、スーツ姿の男性。スーツやシャツに終始登場したユーティリティーベスト、キャップなどを組み合わせて、フォーマルとストリートをミックスしています。在宅勤務が普及してスーツを着る機会はさらに減ったけれど、オフィスに戻る人は徐々に増えているはず。「フォーマルに完全に戻るのはイヤ」と思う、アフターコロナのマインドを表現しているのでしょうか?

村上:ん~、「何かから身を守りたい」とか「自然と共に暮らしたい」みたいな気分の現れでありつつ、「俺はスーツもできるんだぜ。ストリートブランドじゃないんだよ」というサミュエル・ロス(Samuel Ross)のメッセージでもある気がします。ストリート出身のブランドって、メジャーになって数年が経過すると、みんなスーツをやりたがるから。個人的に一番好きなのは、パート1。ブランドらしい人間工学的アプローチとストリートのムードが融合していて、「他のブランドと差別化するなら、ココだなぁ」って感じました。パート2は、男の子が一番熱狂しそうだけどね。パート3は、メゾンブランドの売れ筋を意識しまくったショルダーバッグが気になって仕方ありませんでした。「ダメ、絶対!!」レベルだった(ちょっと怒)。

エアリーな世界観を演出した「カルカテッラ」

北坂:14年にスタートした「カルカテッラ(CALCATERRA)」は、ボリューム感のシルエットや上質な素材にこだわっているブランドだそうです。今季のテーマは、「Ethereal(空気のような、優美な)」。純白やクリームなどをメインに軽やかな素材を重ねたアイテムからは、確かにエアリーな雰囲気を感じます。

村上:この手の「素朴な素材感重視」なブランドは、オンライン買い付けが当たり前の今、なかなか厳しそうですね。もうちょっとキャッチーとかハッピーのムードがないと、言い切ってしまえば「MUJI」でオーバーサイズの洋服を買って上手にスタイリングすれば、「カルカテッラ」のスタイルが完成しちゃいそう。

もうなんでもアリ!? 若年層に人気の「リデンプション」はハイパーミックスで勝負

北坂:最近インスタグラムでもよく見かける「リデンプション(REDEMPTION)」は、サステナビリティを謳っている若年層にも人気のブランドです。フェミニンでクラシカルなテイストに、ロックなツイストをコンセプトにしているそうですが、今季もお嬢さん(?)4人がゼブラ柄のジャケットや蛇柄のブーツ、切りっぱなしのデニムのショートパンツなど、なかなか派手な格好で登場します。BGMも、ガンガンのロックミュージック。そんなロックなアイテムの合間には、ものすごくクラシックなカクテルドレスなんかも登場したりして、少し迷走しているような......。なかなかパンチが効いていますが、日本では受け入れられるのでしょうか?

村上:なんだろう、もうなんでもアリですね。「ディースクエアード」的なデニムのホットパンツ、「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」的な肩パッド入りアニマルプリントドレス、「サンローラン(SAINT LAURENT)」的なブラックのミニドレスにオールドイタリアンなコットンブラウス使いを組み合わせ、ってカンジ?そのハイパーミックス感は、何にも決めつけない今の世代っぽいなぁと、微笑みながらムービーを鑑賞しちゃいました。バラが咲く庭園にデッキチェアを置いて、クリスタル付きのブラックのミニドレスで寝そべるって「どんなシーンよ⁉︎」とは思ったけれど、スキです。

「フェンディ」のドリーミーで幻想的な世界観にうっとり

北坂:お待ちかねの「フェンディ(FENDI)」!私はライブで観ましたが、とても清らかでドリーミーなコレクションでした。窓辺をイメージしたランウエイには、巨大なカーテンがそよ風に揺れるような演出。揺れ動くカーテンの合間をモデルたちが歩き、ライブ配信の映像には空や雲の映像が重なり、なんとも幻想的な絵でした。シースルー素材がヴェールのようにモデルの体を柔らかく包み、エアリーな雰囲気です。コートやスーツもリネンなど軽やかな素材で、画面越しからも着心地の良さが伝わります。アイコンバッグの“バゲット”も透かし模様を施し、超ミニサイズのバッグには刺しゅうを入れたシルクのヴェールがかけられ、細部まで軽やか。観ているだけで心が和らぎそうなコレクションは、不安が多い今の時代、まさに求められているものではないでしょうか?

村上:木漏れ日が淡いアイボリーのカーテンに映し出す、木々の陰影を描こうとする時点で、とってもオシャレでステキ。シンプルなタンクトップドレスに、陰影プリントのオーガンジーを合わせるなど、気取らないリラックスウエアにヴェールを重ねることでコレクションブランドのスタイルに昇華するアイデアも良いですね。ピュアホワイトを貴重に、アイボリーからグレー、パステル、そしてブラックへと続く構成も王道的で違和感なく、メンズとウィメンズの世界観もバッチリ融合。で、合間合間にシルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)が大好きなオールインワンとかサファリスタイルを差し込むのも忘れない(笑)。ドレスなどの刺しゅうは、お母さんがハンカチに施してくれた控えめなものから、お高い食器にあしらわれる大胆なものまでバリエーション豊かだけど、いずれもウエアと同じ色で控えめ。すっかり優しい気持ちになりました。ちょっとピリピリした時は、「フェンディ」のムービーを流すと場の雰囲気が和むかもしれません。今度、会社で試して見ます(笑)。

テクスチャーのレイヤリングが素敵だった「ヌメロ ヴェントゥーノ」

北坂:「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」は、定番のフェザーや肌まで透けたエアリーなドレス、光沢のあるシャツ、滑らかなシルクスカートなど、シンプルだけど絶妙なテクスチャーのレイヤリングが素敵でした。また、パールやビジュー、ピンの装飾も、ちょっとした煌めきをプラスして可愛かったです。個人的には、片耳のパールピアス(「フェンディ」でも出てきました)も気になりました。余談ですが、目頭にパールのハイライトを入れた艶やかなメイクもフレッシュで、真似したくなりました。

村上:片耳のパールピアスは、僕も「TASAKI」の“デインジャー”を片耳に2つ重ねづけしているので、ぜひマネしてください(笑)。メンズ的には、アレッサンドロ・デラクア(Alessandro dell'Acqua)が大好きなグランジテイストのネルシャツ、大胆にカットオフしたフーディあたりが気になりました。たくさんマネされちゃうんだけど、こういうカジュアルアイテムを格上げするのが上手なブランドだなぁ、と改めて思います。今季は得意のヌードより、パープルの方がステキですね。

ロマンスと実用性を兼ね備えた「アルベルタ フェレッティ」

北坂:アルベルタ・フェレッティ(Alberta Ferretti)も、困難が多い今の時代を生きる女性に目を向けました。そんな女性が求める洋服を「ジェントルなファッション」と呼び、コレクションについて「ロマンチックでフェミニンでありながら、不安が多い今の時代を生き抜くためのプラクティカル(実用的)な洋服」と語っています。言葉通り、シアーなロングドレスやパフスリーブのシフォンブラウスなどのフェミニンなアイテムに、動きやすいフラットサンダルやパンツを合わせています。透け感のある素材は、今季トレンドとなりそうですね。

村上:正直、「フェレッティ」ってずっとこんなカンジですけれどね(笑)。他のブランドではコロナの前後で違いが顕著だけれど、「フェレッティ」は何が変わったのか分からなかった。まぁ、変わることが全てではないけれど……。でも変わらないと、イタリア国外のマーケットはもう大きくならない気がします。

思わず元気をもらった「ドルチェ&ガッバーナ」

北坂:「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」はシチリアのパッチワークが着想源で、鮮やかな色や柄を組み合わせたパッチワークをあらゆるアイテムに取り入れています。ランウエイも背景までパッチワークが施され、ちょっとクラクラしちゃうほどの派手さですね!バラの花モチーフなど、華やかなルックはそもそも多い印象ですが、今季はさらにボリュームアップした印象です。

村上:デーハー、炸裂!!ですね。笑っちゃうくらいパッチワークの嵐。こんな時なので、このブランドも見るだけで元気になります。パッチワークで使っている布は、アーカイブだったりするのかな?でもパッチワークって、昔ながらの手仕事だから「ドルチェ&ガッバーナ」の世界観にピッタリですね。ここまでやり切っちゃうカンジも、「D&G」時代のアイデンティティを盛り込み始めた、近年の「ドルチェ&ガッバーナ」らしい。ブラボーです。個人的には、ミラノ・ファッション・ウイークの主催団体のホームページから「ドルチェ&ガッバーナ」の配信ページにアクセスできることに、小さな感動を覚えてしまいました。ずっとケンカしてたから(笑)。にしても、この主催団体のホームページは、本当にユーザビリティが低いね。コレ、参加ブランドはちゃんと意見した方が良いと思う。このUXの悪さは、ブランドの配信にとって命取りだと思うけれど。

新デザイナーでイメージチェンジ?した「ブルマリン」

村上:「ブルマリン(BLUMARINE)」は、どうしたんでしょう?正直、ちょっと奇抜ですね。若々しさを狙ったんだろうけど、ローズプリントのシルクとヒョウ柄のミスマッチ、パステルとブラックの違和感、そして、フェティッシュな肌見せによる過剰なセクシーなど、安定感が低下したような……。フィナーレに登場した男性は、誰?

北坂:デザイナーのニコラ・ブロナーニョ(Nicolas Brognano)ですね。創業デザイナーアンナ・モリナーリ(Anna Molinari)に代わり、今季からクリエイティブ・ディレクターを務めています。「ジャンバティスタ・ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」や「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」で経験を積まれた方だそうです。「ブルマリン」はロマンチックでフェミニンなイメージでしたが、確かに今季は若年層を狙っているのかもしれないですが、少しエレガンスに欠ける印象ですね……。今後が気になります。

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「G-SHOCK」の上位シリーズ“MT-G”の最新作を買う理由

 “落としても壊れない丈夫な時計”という、時計業界にとって大きな課題を初代“DW-5000C”でクリアしたのは1983年のこと。以降、カシオ計算機の「G-SHOCK」は、軟らかいウレタン樹脂を使用することで耐衝撃性を確保してきた。しかし、約40年の時を経て11月に発売する“MTG-B2000”は、風格あるメタルにカーボンを“融合”することでタフネスを確保する。価格は11万~12万5000円。大人のための「G-SHOCK」ともいうべき最新作のデザインと機能を見ていこう。

「G-SHOCK」の優れた遺伝子を
“融合”する“MT-G”シリーズ

 「G-SHOCK」の上位シリーズである“MT-G”の開発は1997年に始まった。その前年には“大人が着けられる、フルメタルをまとった「G-SHOCK」”として“MR-G”シリーズも登場している。“MT-G”シリーズは、“大人に似合う「G-SHOCK」”というコンセプトを受け継ぎつつ、開発キーワードに“融合”を掲げた。初代“DW-5000C”に代表されるウレタンと、“MR-G”のキーマテリアルであるメタルとを組み合わせて、これまでにない「G-SHOCK」を生み出すのが狙いだった。

“デュアルコアガード構造”で
時計の心臓部を衝撃から守る

 “MTG-B2000”の高い耐衝撃性を実現するのが“デュアルコアガード構造”だ。ムーブメントはカーボン製ケースで守られ、さらにその周りをメタル製フレームで覆っている。時計の心臓部を二重(=デュアル)に保護する“デュアルコアガード構造”は、この“MTG-B2000”で初めて採用された。過去の“MT-G”シリーズがメタルとウレタンを“融合”したのに対して、“MTG-B2000”はメタルとカーボンを“融合”する。また“ガードレスボタン”を用いることで、ウレタン製のボタンガードが不要となり、側面までフルメタル化されているのも特徴だ。

ベゼルを独立パーツ化することで
カラーバリエーションも豊かに

 “MTG-B2000”は、メタルフレームとベゼルを別体にすることでカラー展開を容易にした。ベゼルの色とリンクさせたスモールセコンドと合わせて、美しい彩色でユーザーの感性に訴えかける。バンドは、青ベゼルの“MTG-B2000B-1A2JF”にはソフトウレタン製、黒ベゼルの“MTG-B2000D-1AJF”にはステンレススチール製、赤ベゼルの“MTG-B2000-1A4JF”には耐傷性、耐摩耗性を向上させるIP(イオンプレーティング)加工を施したステンレススチール製が付属する。

デザインにとどまらない
“MTG-B2000”の進化

 “MTG-B2000”の進化はデザインだけにとどまらない。従来モデルに比べてケース径は0.7mm小さく、重量も15%軽くなった。また、世界中どこにいても正確な時刻を得られるスマートフォンリンク機能や、充電効率の高い電波ソーラーも搭載する。

TEXT : KIYOTO KUNIRYO(NO-TECH)

問い合わせ先
カシオ計算機 お客様相談室
03-5334-4869

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「オッジ」が雑誌の世界観を体験できる公園を日本橋三越にオープン ヨガ教室や美術セミナーを実施

 小学館の女性ファッション誌「オッジ(Oggi)」は9月25日~11月8日、日本橋三越本店屋上の「日本橋庭園」で、ヨガ教室やセミナーなどを開催するスペース「オッジ・パーク」を開いている。「『オッジ・パーク』は構想2年。創刊28周年を迎えた『オッジ』ブランドを、紙面やウェブとは異なる形で世の中の女性に発信したいと考えていた」と、同誌の塩谷薫編集長。オープニングイベントには、9月28日に発売する11月号から同誌専属モデルとなる滝沢カレンも登場した。

 塩谷編集長は、「キャンキャン(CanCam)」編集長時代にナイトプール企画を成功させている。今回の「オッジ・パーク」も、雑誌のブランド力を生かした事業企画の一つだ。期間中の金、土、日曜にはヨガや座禅のワークショップをチケット予約制で実施し、美術品に強い日本橋三越本店らしい企画としては、山田五郎による「知識ゼロからの西洋絵画入門」といったセミナーも予定している。また、10月に同店で行われる「ロエベ(LOEWE)」のイベントとも連動する計画があるという。

 期間中は、地下1階食品売り場の「グリル満点星」など、人気店舗による限定メニューも屋上で食べることが可能。オープニングイベントに登場した滝沢カレンは、「新型コロナで遠くに行くことはなかなかできないが、ここは空が近く、緑もあって都内なのに都内ではないみたい」とコメント。また、牧野伸喜・日本橋三越本店長は「屋上は日本橋三越本店にとって特別な場所。コロナで来店客数は減っているが、『オッジ・パーク』は近隣で働く女性をはじめ、さまざまなお客さまに喜んでいただける場所になると期待している」と話した。

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「リーボック」から初の植物由来素材の高機能ランニングシューズ登場

 「リーボック(REEBOK)」は10月1日に、独自のクッショニング素材“フロートライド”を搭載した軽量型ランニングシューズのサステナブルモデル“フォーエバー フロートライド グロウ”を公式オンラインショップと一部の店舗で発売する。

 リーボックは2024年までに全ての原材料からバージンポリエステルを完全になくすことを目標に掲げる。“フォーエバー フロートライド グロウ”はその取り組みの一環として誕生した。ミッドソールには、積水化成品工業が持続可能な方法で栽培されたトウゴマから開発した“エラスティル BIO”素材を採用した。高いクッション性と反発性を持ち、オリジナルモデルの“フォーエバー フロートライド エナジー2”と同等のパフォーマンスと軽量クッション性を維持した。アッパーは生分解性のユーカリを原料とした素材で、耐久性と通気性を兼ね備える。ソックライナーには、侵入性増殖が進む地域から収穫されたブルーム藻を用いて、天然の防臭効果を持たせた。アウトソールは従来の石油ベースのゴムではなく、柔軟性と耐久性を持つ天然ゴムの木から採取したものを採用した。サイズは25~31cm(メンズ)と23cm~28cm(ウィメンズ)をそろえる。価格は1万5400円(税込)。

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「バレンシアガ」のオートクチュール再開は来年夏に延期 年1回の発表でメンズも提案

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、新型コロナウイルスの影響で今年7月のファッション・ウイークがデジタルでの開催になったために延期となっていたデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)=アーティスティック・ディレクターによる初のオートクチュール・コレクションを、来年7月に披露する。従来の春夏と秋冬という年2回ではなく、シーズンレスな年1回のみの発表にしぼり、より時間をかけた“特別”なアイテムを制作。伝統的なオートクチュールにおけるジェンダーの概念を覆し、メンズ向けにも提案する。また、「クチュールはじかに見る必要があるもので、スクリーン上で見せることはできない」というデムナの考えから、形式はリアルなランウエイショーを予定する。

 一方プレタポルテに関しても、パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)中にショーで披露してきたメイン・コレクションとルックブックで公開してきたプレ・コレクションの発表時期を入れ替える。デムナはここ数年、同じインスピレーション源やストーリーを出発点に、メインとその次のプレを含む一つの大きなコレクションを制作してきた。今後は、プレを2月下旬から3月上旬と9月下旬〜10月上旬のパリコレで発表し、その後、6月と12月にメインを披露する。9月28日〜10月6日に開催される21年春夏パリコレでは、10月4日にデジタルで2021年プレ・フォール・コレクションを披露する予定だ。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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POP UP STORE: GOD BLESS YOU

こんにちは。

クリエイティブディレクターBB LIONさんが手がける人気ブランド<エグザンプル>より、新たにスタートしたレーベル<ゴッド ブレス ユー>が、期間限定で六本木店・横浜店・神戸店・福岡店に順次登場。

2020年秋冬シーズンの新作コレクションを、他店に先駆けてご紹介します!

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期間中は、海をテーマにネイビーとグレーのカラーのTシャツ・スエットフーディなどのウェアから、ニットキャップやハットなどのアクセサリーまで幅広いラインナップで展開。ユニセックスなデザインなので女性の方にも着用していただけます。

 

さらに、ブラックのボディにゴールドの箔プリントをほどこしたバーニーズ ニューヨーク限定Tシャツも数量限定で登場!

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背面にもロゴがあしらわれ、アクセントを効かせています。

ここでしか手に入れることのできない限定アイテムをお見逃しなく!

 

当日の販売方法ついては以下をよくご確認の上、ご来店ください。

【販売方法】

① 各日AM10:00までに店舗正面エントランスにてお並び方法を掲出いたします。AM10:00以降に案内に従って間隔をあけてお並びください。お並び状況により整理券を配布する場合がございます。

② お時間がまいりましたらお並びいただいたお客様から順にご入場いただき、ショッピングをお楽しみください。

③ 商品は数に限りがございます。ご入店の際に商品が完売している場合がございますので予めご了承ください。

④ 途中で列を抜けられた方でご案内順番までに遅れた方は無効になります。

⑤ 深夜や早朝からのお並びはご遠慮ください。また近隣の店舗にご迷惑がかかる場合、トラブルなどが発生した場合には急遽販売を中止させていただく場合がございます。

⑥ 販売方法、ルールは状況によりやむをえず変更となる可能性もございますので予めご了承ください

⑦ 店舗内外に関わらず、金品の受け渡し、キャッチ行為、迷惑行為などトラブルが見受けられた際には販売をお断りさせていただく場合がございます。

⑧ お車でご来店されるお客様は駐車場に止めてからご来店いただきますようお願いいたします。近隣は路上駐車禁止区域になりますので、駐車違反となりましても当店は一切関与いたしません。

また駐車の関係で販売時間に遅れましても権利は無効となりますので、予めご了承ください。

⑨ 当日の状況により、お会計にお時間をいただく場合がございます。お時間に余裕を持ってお越しください。

⑩ ご配送は承っておりませんので予めご了承ください。

 

【感染拡大防止へのお願いと安全・安心への取組みについて】

バーニーズ ニューヨークでは、お客様ならびに従業員の健康と安全に配慮し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、お客様に以下のご対応をお願いしております。

・店内でのマスク着用をお願いいたします。

・レジや試着室には間をあけてお並びくださいますようお願いいたします。

・混雑時は入場制限させていただく場合がございます。

 

また店舗運営にあたって、下記の対応を行っております。

・従業員のマスク常時着用

・従業員の勤務前の検温(37.5℃以上は勤務不可)、体調確認

・従業員の定期的な手洗い、うがい、手指の消毒

・消毒液を使用した定期的な店内清掃、消毒液を使用した試着後の試着室の清掃

・接客時のお客様との一定距離の確保、およびお客様に直接触れる接客の自粛

 

お客様に安心してお買物いただくため、ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申しあげます。

 

POP UP STORE:

GOD BLESS YOU

10/2 FRI. – 10/4 SUN. 六本木店1F

10/3 SAT.・10/4 SUN. 神戸店B1

10/10 SAT.・10/11 SUN. 横浜店6F / 福岡店B1

ファッション業界人からヘアサロン「ジジ」と「フリューリ」が愛されるわけ

 「WWD ビューティ」の月刊化第1号となった9月号では、「ファッション業界人も通うヘアサロン」を特集し、「ジジ(Gigi)」(原宿)と「フリューリ(FLEURI)」の2サロンを取り上げた。特集では両サロンのこだわりや、なぜファッション業界人から人気を集めているのかについて解説しているが、ここではファッション業界人の顧客から寄せられた同サロンを選んだ理由を紹介する。ヘアスタイルのこだわり、ファッションとヘアのバランスなどを考えて選んでいるようだ。

「ジジ(Gigi)」

「フリューリ(FLEURI)」

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土間土間、酒税改正で生ビール100円。20L生樽キープも。居酒屋でビール復活なるか。

10月1日に施行される酒税税率改正に伴い、コロワイドグループが「居酒家 土間土間」全店にて、9月26日(土)~10月14日(水)まで、アサヒスーパードライ生ビール(中)が何杯でも1杯100円になる生ビールフェアを実施する。また、生ビール70杯分の「生樽キープ」も行う。
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「それでも僕は潰さない」コロワイド蔵人会長の原点『甘太郎』。たれ焼肉は延命措置?

 コロナ禍でも好調なのが焼肉業態である。中小、大手外食チェーン問わず、焼肉業態の強化、業態転換が目立っているなか、大手居酒屋チェーン、コロワイドグループの株式会社レインズインターナショナルコロワイドカンパニー(本社:神奈川県横浜市、代表取締役 ?橋尚也)が運営する「手作り居酒屋 甘太郎」の4店舗を、たれ焼肉専門「焼肉甘太郎」にリブランディング、8月29日にオープンした。コロワイドグループでは、国内最大の店舗数を誇る「牛角」を運営しているが、「焼肉甘太郎」へのリブランディングはコロナ禍での延命措置なのか?
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「ゴースト」は社食でもできる! 「ロイホ」「てんや」を持ち込んだら、テイクアウト・デリバリーは4割まで伸びた

 「ロイヤルホスト」や「てんや」を展開するロイヤルホールディングス(HD)が社員食堂の「ゴーストレストラン」化に取り組んでいる。東京・文京区にあるオフィスビル「文京グリーンコート」内にあったカフェテラスを一部改装。「ロイヤルホスト」や「てんや」といった自社ブランドを持ち込み、テイクアウト・デリバリーの売り上げを伸ばすことに成功している。
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「新常態」への対応でファッション企業の明暗はっきり 鈴木敏仁USリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。ファッション関連企業の上半期決算を見ると、コロナ禍の優勝劣敗が数字にはっきり表れている。明暗はどこで分かれるのだろうか。

 アメリカには古くなった服をガレージセールで売ったり寄付をしたりして、捨てずに活用する人が少なくない。ガレージセールは文化的な側面が強いが、寄付は税控除になるという金銭的なメリットがあることが大きい。個人だけではなく法人にも適用されるので、過剰在庫を寄付するとこれも税控除が認められる。

 わが家で整理をしたところ不必要な服がいっぱい出てきたのでサルベーションアーミー(The Salvation Army/救世軍)に寄付に行ったところ、1人1回につき袋2つまでと制限された。過去持ち込み制限されたことがなかったので少し面食らったのだが、過剰在庫が2次流通に大量に流入しているという情報を得ていたので、なるほどと合点がいったのだった。

 アメリカではこの半年ほどで衣料の売り上げが激減している。そのため製造、卸、小売りのそれぞれが膨大な過剰在庫を抱え、あふれ出たプロパー商品が2次流通にも大量に流入し、消費者が服を持ち込みづらい状況にさえなっているのである。サプライチェーン上の全在庫が適正化するには少なくともあと1年ぐらいはかかるのではないだろうか。

変化に強いルルレモン

 図表は衣料に主軸におく企業上位5社と、参考までに専門店チェーン2社の半期の業績を比較したものだが、苦戦の様子が見て取れる。

 最初に目を引くのは好調なルルレモン(LULULEMON)。前回も書いたがこの企業はダークストア(EC専用の物流センター)への切り替えが早かったことと、アスレジャー人気という市場の追い風もあってコロナの打撃を驚くほど受けていない。大手の衣料小売業界で黒字を計上している数少ない企業の一つである。在庫も他社のように減らさず増えているのは、年末にかけて売れることを想定してのことなのだろう。この企業の強さは季節の影響を受けない定番スタイルが多いことで、値下げして在庫をどうしても減らしておく必要が他社と比べて低いと考えることができる。

 一方、売上高は百貨店のノードストローム(NORDSTROM)が最も落として前年同期比46.6%減、その他も20~40%落ちている。規制解除が始まり、各社ともに落ち幅は第1四半期から第2四半期にかけて改善しているのだが、相殺するには第1四半期の落ち方が大きすぎた。最終利益はメイシーズ(MACY'S)が巨額の赤字を計上するなど、どの企業も赤字なのだが、ここでもルルレモンのみ黒字に終わっている。

 ディスカウント型のTJマックス(TJ MAX)は、店舗が主軸でECをやっておらず販売チャネルが完全に閉じてしまったため、赤字額が大きくなっている。第1四半期の時点では、まず自社在庫を売り切りして、それからあふれて出てきた過剰在庫の受け皿として機能させると強気だったのだが、想定ほど客数が戻ってきていないようで第2四半期も赤字で終わり、そのため半期でも赤字となっている。

 期末キャッシュを取り上げているのは、当面の運転資金を確認したいからである。ここでは取り上げていないが売り上げ上位の小売企業のほとんどはやはり手持ちの現金を増やしており、図表からは衣料チェーンも例外ではないことが分かる。みな社債の発行などで一斉に調達しているのだ。ノードストロームは第1四半期に202%増やしているのだが、第2四半期には3.7%増となり、使ってしまったことが見て取れる。バランスシートでは自己資本比率が1.8%となっており、財務的にはかなり厳しい状況に陥っている。

 ルルレモンは第1四半期に手持ちキャッシュを増やしているのだが、第2四半期に減っている。理由はスタートアップ企業のミラー(MIRROR)の買収である。期末在庫が増えていることを考え合わせると攻めに転じていることが分かる。
 
 この期末在庫、当然全社ともに減らしているのだが、ギャップ(GAP)は225店舗の閉鎖を発表しながら他社に比べると3.6%しか減らせていない。去年と同レベルの在庫を今も抱えているというのはやはり厳しい。

衣料のECシフトが加速

 このようにリアル店舗が閉じてしまい各社苦戦する中で、唯一開いていたのがECであることはもちろんご承知のことと思う。そもそもアメリカの衣料総売上高に占めるECの比率は、2017年29.9%、18年34.0%、19年38.6%と年々上昇している。衣料総市場の成長はECがけん引しているのが実情で、この傾向がさらに強まったことになる。

 3月12日から4月11日までのロックダウン直後のEC衣料売上高は34%増、最近の資料では8月9〜15日の週に66%増という数字があり、今年はさらにECのシェアが伸びるので、今年末には40~50%を占めることになるかもしれない。半分がネットという時代が来ているのである。

 さらにアマゾン(AMAZON)、ウォルマート(WALMART)、ターゲット(TARGET)の3社で衣料市場全体の26%を占めるのだが、ECだと31.3%になるという推計がある。本稿は衣料の専門業態に属する企業のみを取り上げているが、実際には総合業態の方が衣料を多く売っており、そしてECもその傾向に変わりはないのである。さらにサードパーティーも含めるとアマゾンだけでEC衣料市場の28.8%、全衣料市場の11.1%を占めるという推計もある。衣料がECへとシフトしていく中でメインプレーヤーは百貨店業態でなくなりつつあることは分かっていたことなのだが、コロナでECシフトが加速している中でさらにその傾向が強まっていくことだろう。

在宅勤務でリラックスできる服が成長

 もちろんコロナによるECシフトは全カテゴリーまんべんなくというわけではない。パジャマが143%伸びて、パンツ13%減、ジャケット33%減という数値がある。パジャマが急増したということは、リモートワークで一日パジャマを着て過ごす人が増えたということを意味しているのだろう。ヒールが売れなくなったという話も聞いている。

 また5月までの1年間の総アパレル売上高の28%をアスレジャーが占めているというデータがある(前年は24%)。別の調査会社によると、アスレジャーをメインで売っているEC大手23社を合わせると2019年の売り上げ増は19.1%で、ネット上で衣料を売っている企業1000社総合の13.7%増を大きく上回っている。この1000社を総市場としたときの23社の売り上げシェアは19.5%になるという。

 この2つのトレンドをまとめると、ゆったりとしたカジュアルウエアへの流れがコロナによって加速し、健康志向によるフィットネスなどの活動がリモートワークで増えて、高機能なアスレチックウエアを日常でも着るニーズも相変わらず根強いということになる。他人の目を気にしたファッションから、リラックスやウエルネスという自分を中心にしたファッションへと大きくシフトしている。

 ECへの突然のシフトとライフスタイルの急変に乗れたか乗れなかったかが、米衣料小売業界の明暗を分けているのだ。

鈴木敏仁(すずき・としひと):東京都北区生まれ、早大法学部卒、西武百貨店を経て渡米、在米年数は30年以上。業界メディアへの執筆、流通企業やメーカーによる米国視察の企画、セミナー講演が主要業務。年間のべ店舗訪問数は600店舗超、製配販にわたる幅広い業界知識と現場の事実に基づいた分析による情報提供がモットー

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