「ホルツワイラー(HOLZWEILER)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
「ホルツワイラー(HOLZWEILER)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。米「WWD」が絵文字で評価をお伝えするとともに、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ!
第57回は、9月20日に米ロサンゼルスで開催された第72回「エミー賞(Emmy Awards)」授賞式からシーラ・ハース(Shira Haas)、ゼンデイヤ(Zendaya)、レジーナ・キング(Regina King)、トレーシー・エリス・ロス(Tracee Ellis Ross)、ヤーヤ・アブドゥル・マティーン2世(Yahya Abdul-Mateen II)、ジュリア・ガーナー(Julia Garner)、ダン・レヴィ(Dan Levy)、ビリー・ポーター(Billy Porter)が登場。例年の「エミー賞」はドレスアップしたスターたちがレッドカーペットに集う一大イベントだが、2020年は無観客の会場から候補者たちが中継で参加。「ステイホームの『エミー賞』にふさわしい究極のパジャマスタイル」から、普段通りにキメたレッドカーペットスタイルまで、スターたちのファッションから目が離せない。
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オールバックのヘアスタイルが、「シャネル(CHANEL)」の花の刺しゅうが施されたドレスにクールな雰囲気をプラスしている。華奢な体形のハースだが、ストラップレスのネックラインと印象的なベルトのおかげでドレスに着られることもなく完璧だ。シンプルなダイヤモンドのネックレスとそれに合わせたイヤリングも素敵だ。
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大きな水玉模様はピエロっぽくもあるけど、ゼンデイヤの若さとナチュラルなファッションセンスでモダンなスタイルに仕上がっている。ビーズのベアトップが「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」の遊び心満載のボリュームのあるスカートといいバランスだし、レトロなビーハイブヘアも楽しい。
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ピンクのラメ入りアイシャドウとフューシャピンクのスーツが見事にマッチしている。しっかり仕立てられた「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」のスーツを美しく着こなしているだけでなく、自信にも満ち溢れているようだ。米国で警察官に射殺された黒人女性のブレオナ・テイラー(Breonna Taylor)氏をプリントしたTシャツは力強くて、今必要とされているメッセージを感じ取ることができる。レジーナが「エミー賞」の場を賢く利用しているのは言うまでもない。
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最近はおしゃれを楽しむ必要性がますます高まっているけど、それでもトレーシーのような人は見たことがない。メタリックゴールドのフリルを重ねた「アレクサンドル・ヴォチエ(ALEXANDRE VAUTHIER)」のドレスはとてもゴージャスで、深く開いた胸元に輝く「ティファニー(TIFFANY & CO.)」の印象的なネックレスを身につけた彼女は自信に満ち溢れている。
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のトラディショナルな白いストライプ柄のダブルジャケットスーツがおしゃれで今っぽい。ちょっとぴったりし過ぎな気もするけど、スリムなシルエットがヤーヤのたくましい体つきをいっそう強調している。チェーンの飾りが付いたローファーで、よりモダンな感じに仕上がっている。ネクタイをせずにサングラスを取り入れたスタイルも素敵だ。
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1920年代のハリウッドの魅惑的な美女という感じでとても素敵だ。「シャネル(CHANEL)」のサテンのドレスがジュリアにとてもよく似合っている。ワイドパンツと裾のフリルが特にいい感じ。ステイホームの「エミー賞」にふさわしい究極のパジャマスタイルは完璧に近い。重ねづけしたパールのネックレスが同じくパールをあしらったシューズと見事にマッチしているし、昔の時代ともリンクしている。
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ダンが複数の賞を連続で受賞したことで、「トム ブラウン(THOM BROWNE)」のスカートスーツも長時間放映されることとなった。「トム ブラウン」の世界ではオフィスのある一日でしかないこのファッションも、ハリウッドの授賞式においては彼の功績に拍手を送るにふさわしい装いだといえる。映画「トップガン(Top Gun)」のようなアビエーターサングラスが程よい緊張感をプラスしていて素敵だ。スーツに合わせたマスクもいい感じ。
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私たちはいつの間にかポーターに、ショーを中断するほどインパクトのあるレッドカーペットファッションを期待するようになったが、ステイホームの授賞式であっても私たちの期待は裏切られなかった。彼は公園を散歩するときにも3度目の結婚式みたいな「アシ スタジオ(ASHI STUDIO)」のスーツを着るらしい。人目を引くポーターは常に完璧だ。
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2021年春夏のコレクションサーキットのラストとなるパリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)も5日目となりました。パリからはベルリン在住のヨーロッパ通信員が現地取材の様子をお届けしますが、オンラインでも日本の記者たちが対談レビューという形で、“できるだけリアルタイムに近いペース”で取材を進めていきます。今回は、今回はメンズ、ウィメンズともにこれまでも各都市のコレクションを取材してきた「WWD JAPAN.com」の村上要編集長とパリコレ取材3度目の丸山瑠璃ソーシャルエディターがリポートします。さらに、助っ人として各都市のメンズコレクションを取材してきた「WWDジャパン」の大塚千践デスクを呼び、佳境を迎えたパリ5日目を乗り切ります。
村上:今日のトップバッターは、「エマニュエル ウンガロ(EMANUEL UNGARO)」ですね。最近は見かける機会が減って、創業デザイナーも昨年亡くなったけれど、バイアスカットのシルクやジャージーを使い、肩口のラッフルや深いスリットで彩ったボディコンシャスなドレスは健在でした。ムービーは、最新コレクションを着た女性を庭園で撮影という超オーソドックスなものでしたが、水玉模様のドレスを見て嬉しくなっちゃったのは、40代オーバーだからでしょうか(笑)?
丸山:「エマニュエル ウンガロ」は水玉模様がアイコンの一つなんですね。映像もそういったブランドヒストリーがわかるようなものにしたらよかったのに、と思ってしまいました。服をクロースアップで見たり質感をチェックしたい!というバイヤーやECサイトに掲載するのにはよさそうですが、他のブランドがコロナ禍を経て自らを振り返り、ブランドのヘリテージを打ち出すような映像やコレクションを見せている中で「エマニュエル ウンガロ」は素晴らしい創業者がいるにもかかわらずそうしたストーリーを読み取ることができなかったのは残念でした。パリコレの公式スケジュールに参加するのは数年ぶりとなるのですが、主催のフランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode、サンディカ)がパリコレを盛り上げるのに参加を頼みこんだのでしょうか。
村上:お次の「レオナール(LEONARD)」は“Silky Wave”と題して、文字通りシルクドレスを波が打ち付ける浜辺に持ち込んでのシューティング。ムービーの後半に登場したマキシドレスやカフタンドレスの印象が強いブランドのせいか、前半のフーディや開襟タイプのシャツドレスが新しく見えました。極彩色のトロピカルモチーフも、若々しくてスキ。
丸山:ウェットスーツにビキニをはじめ、水着の上に着るキモノガウンやスエット、夕焼けのようなグラデーションのプリーツドレスなど、ビーチへのバケーションにぴったりなアイテムが多く登場しましたね。得意とする草花のプリントにヤシの木やハイビスカスが加わっていました。映像はビーチにやってきた女友達二人の一日をロードトリップ風に描いたようでしたが、2人がビーチで出会ったやたらサーフィンが上手な女の子は本当にプロのサーファーなんだとか。オケージョンがしっかりと描けたからか、何だかランウエイで見るよりも生き生きとしているように見えました。
村上:「ロエベ(LOEWE)」からはコレクション発表の直前、巨大な壁紙の上に貼り付ける、等身大のポスターが届いたんですよね。メッチャ重いの(笑)。ちなみにこの等身大のコレクションルックは今、渋谷パルコのショップのウインドーを彩っているんだよね?
丸山:そうなんです。あと、銀座の旗艦店のカサ ロエベ 東京、表参道店のウインドーにも貼られているそうです。ルックを等身大で体感できますし、一緒に写真を撮ったりしても楽しそう。コレクションのテーマは“Show-on-the-wall”で、ショーをリアルで見ることができない今、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)はどうしたら観客がショーに参加できるか、コレクションと関わりたくなる状況とは?と考えてこの等身大のポスターというアイデアに至ったそうです。ポスター同様特大サイズのキットにはハケやのりがついていて、今すぐ壁に貼り付けることができます。
村上:コレクションは、こんな時だからこそ「ファッションの芸術性を」と考えたジョナサンによる、ボリュームを誇張したドレスの目白押し。マリー・アントワネット(Marie-Antoinette)の世界のようでもあり、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のファッションショーのようでもあり、という印象でした。パフスリーブも、フィット・アンド・フレアのドレスのスカートも巨大。そこに細かなラッフルや、メンズでも登場したレザーのバスケット編みなどのクラフツマンシップも加わり、アートピースのようでもありました。「実際、着れるか?」と問われるとなかなか難しいところも多いけれど、多くのブランドがストレスフリーを意識してシンプルを目指す中、シンプルを目指す中、こういうアプローチがあっても良いよね。「洋服どころじゃない」という人が、「洋服って、やっぱり素敵」と思ってくれたら、ジョナサン、とっても喜びそうです(笑)。
丸山:まさに再び夢を見させてくれるようなコレクションでした。ジョナサンは「たまには現実から洋服の世界に逃避するのも悪くない」とコレクション説明動画で話してましたね。服は職人の技術をとことんドリーミーに昇華したドレスが多かったですが、今季のバッグはジョナサンが「ブランドのクラシックなバッグを完成形により近づけた」と語っているだけあり、とても洗練されていました。長く使えるいいものが欲しいという需要がある今、売れそうだと感じました。特に“フラメンコ”バッグは無駄なものが一切なくて彫刻のような美しさがあり、見入ってしまいました。キットの中に入っていた巨大な壁紙は、アーティストのアンシア・ハミルトン(Anthea Hamilton)とのコラボレーションで、同じプリントのドレスもコレクションにありましたね。ジョナサンの動画と同時に、彼女のインタビュー動画を公開していましたが、2人とも仕事をするにあたり多くのリサーチを行っていて、だからこそ仕事に深みが出るのでしょうね。
村上:「UNPACK THE COMPACT」と題した「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」のムービーが面白かった!パッカブルで小さなバッグに収納できるジャケットとか、クルクル丸められるプリーツウエアなど、コレクションは全部「コンパクト(COMPACT)」な形に収まるんだけど、ひとたび広げて、重ねて、合わせて、なんて作業をすると、どれもが素敵なドレスやトップス、パンツに早変わり!!でしたね。
丸山:服だけじゃなくてトルソーまで小さくなったときには「そこまでする!?」と驚きました(笑)。コンパクトに畳めるだけじゃなくて、パンツの紐をほどいて結び目を変えるとトップスになったり、ワンピースがリバーシブルだったりと、1つのアイテムを2通りで着ることができるのも感動。そして服を広げるとそれは「イッセイ ミヤケ」の根幹にあるアイデア“一枚の布”であることがわかります。そして最後に大きめのスーツケースサイズの箱に全ての服が収納されます。これ全部スーツケースに詰め込んだら旅先の服は全部カバーできちゃいますね。最後に箱に服を詰めた男性は、顔は見えずでしたが近藤悟史デザイナーとみました。
村上:こういう工夫は男子が大好きな気もするけれど、女性にも響くのかな?深読みかもしれないけれど、「おうち時間」が長くて、生活圏が「コンパクト」になっている今だからこそ、響くのかもしれません。遠くない将来、再び世界中を自由に行き来できるようになったら、それはまさに人類の「UNPACK THE COMPACT」。小さなバッグを広げると素敵に早変わりする「イッセイ」の洋服のように、僕らの未来も近いうちにまた素晴らしいものになるというメッセージを発信してくれたように感じます。それぞれの洋服の動きを収めたムービーも楽しかった。プリーツの入ったプルオーバーはクリオネみたいに見えたけれど、「あぁ、一枚の布って、ホントに命を持っているようだなぁ」と感じました。
丸山:女性でもこういうギミックが好きな人はいると思いますよ。少なくとも私は終始感嘆してました。2通りにも着ることができてサステナブルな上に、コンパクトで旅先にも持っていける。パンデミック以来、外に出る際は自分で洗える服を選ぶようになりましたが、「イッセイ ミヤケ」だから洗える商品も多そうですし、さまざまなニーズにオールインワンで応えることができるのが魅力ですよね。日本で撮影・キャスティングしているから当然といえば当然なのですが、福士リナさんや新井貴子さんをはじめ、中島沙希さん、AIKAさん、HANAKAさんなど活躍中のモデルさんが多く出演していたのもうれしかったです。
村上:ルシェミー・ボッター(Rushemy Botter)とリジー・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)による「ニナ リッチ(NINA RICCI)」は、風になびくシルクをたっぷり使ったコレクション。ジャケットの背面、ドレスのスリットの中からシルクを垂らし、歩いたり、風を受けたりするたびにドラマチックに揺れ動く洋服は、メゾンのアーカイブにインスピレーションを得つつも、ボッターの出身地、オランダ・キュラソー島のカルチャーにも刺激を受けたものみたいですね。
丸山:映像もユニークでかわいかったですよね。iPhoneのロック画面をオープンするところからスタートし、その後カメラロールに手が伸びます。検索したのは、キュラソー島のウィレムスタット(Willemstad)。キュラソー島はカリブ海に位置する美しい街並みの島なのですが、カメラロールでこのカラフルな色彩の街並みやカリブ海の海の色を振り返っていくとともに、画面が分割されてそれをレファレンスにしたルックが登場します。さらに着想源にした「ニナ リッチ」のアーカイブと2人が蘇らせたルックも対照に表示するのも、イメージソースがすごく分かりやすかった。またボッターがアントワープの王立芸術アカデミー出身だからこそ、アントワープが検索候補に出てきたり、「ニナ リッチ」の本店の住所“39 Avenue Montagne”が出てきたりと細かい仕掛けがたくさんで2秒に1回くらいのペースでスクショしてしまいました。
村上:とってもエレガントなのに、打ち込み音でガンガン進行しちゃう映像とのミスマッチがユニークでした。普通なら、クラシックとか流したくなっちゃうのにテクノ。さすが、新世代のデザイナーデュオです。
丸山:「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は日本ブランドで唯一、現地でリアルなショーを開催しました。この状況下でもショーを変わらず届ける姿勢が山本耀司デザイナーらしくてとても頼もしく、今回のパリコレでも特に楽しみにしていました。しかも今回はいつもはなかなか入ることができないバックステージにヨーロッパ通信員の藪野さんが入れることになり、耀司さんのインタビューができるとのことで、さらにわくわくして日本時間の夜2時まで待機。30分くらいスタートが遅れていますが目はギンギンです。が、流石にこの時間まで要さんは起きていらっしゃらないようですね……。
大塚:お疲れー!要さんが不在らしいから、メンズ担当の大塚が代打としてやって参りました(笑)。
丸山:大塚さん!こんばんは!ありがとうございます。大塚さんは「ヨウジヤマモト」のメンズのショーをいつも取材していらっしゃいますが、ウィメンズはどう思いましたか?
大塚:メンズのショーはここ数年続けて見させてもらっているけど、ウィメンズはルック写真で見ていたから新鮮でうれしい!写真で見ると伝わりきらない素材の動き方が分かるし、今回のショーでは「ヨウジヤマモト」の強みの一つはそこにあるのだなと改めて思ったよ。モチーフは控えめで、ミニマルなカラーリングや潔いシェイプのベースに凛とした美しさがあるコレクションだったね。ここは世界観が強烈だから街でもワンブランドコーデが最強という印象だったけど、今シーズンはいい意味での余白があるからほかとミックスしても面白そうだなと思ったよ。
丸山:そうですね。最近はアーティストとのコラボなどで色鮮やかなアイテムが登場するコレクションもあったのですが、今季はフォルムを大事にしたミニマルなコレクションでした。最後に出てきたワイヤーで形作ったクリノリンをベースにしたドレスは、凛とした強さもありながら脆さや儚さもあり、美しかったです。最後は百合の花びらのようなフォルムのオールホワイトのルック群がショーを締めくくりました。フィナーレに登場した耀司さんの背中には、“HEART OF GLASS(ガラスのハート)”とありました。ブロンディ(Blondie)を代表する曲でもありますよね。ただ、自分はショーの音楽を聴いて終始ドキドキしていました。というのも、「ヨウジヤマモト」のショーの音楽は耀司さんの歌声であることが多いのですが、今回は“This is the very last to sit this chair(この椅子に座るのはこれが本当に最後)”という歌詞が登場したり、“Sayonara”というフレーズを振り返して歌うので、「まさかこの後引退発表したらどうしよう」「だからショー後のバックステージ取材を受けてくれた?」「しかも耀司さんは今日が誕生日!これは偶然?」などあらゆる考えが頭をぐるぐる回ります。しかし、藪野さんによるバックステージ取材で完全に私の早とちりだったことが判明。ショーの曲は男女の別れを歌ったそうです。早とちりで本当によかった!
大塚:それは心中穏やかじゃなかったですね(笑)。というか耀司さん誕生日だったんですね!おめでとうございます。メンズのショーはいつもギュウギュウの会場でそのライブ感が楽しいのだけど、こうやってベッドの上で見る「ヨウジヤマモト」も新しい発見があって面白かったわ。と、いうことで代打の役割は果たしたので寝ます(笑)。残りも頑張れー。
丸山:代打ありがとうございました!おやすみなさい。引き続き頑張ります〜!
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「オリヴィエ ティスケンス(OLIVIER THEYSKENS)」が2021年春夏コレクションをパリで発表した。
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※この記事は2020年8月4日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
17日にデジタルで発表された「メゾン マルジェラ」の2020-21年秋冬“アーティザナル コーエド コレクション”のことです。52分という長時間でしたが、その間椅子の上で膝を抱えてほぼ動かずというか、引き込まれて動くことができず、半分息を止めて見ました。これまで何度も「メゾン マルジェラ」のショーを見てきましたが、今回が一番感動したと言っても過言ではありません。
前提としてジョン・ガリアーノが私のアイドルであるという理由があります。また「メゾン マルジェラ」が匿名性を特徴とするブランドであるにもかかわらず今回は制作過程をつまびらかにするというある意味究極の“奥の手”を使ったというのもあります。52分の間、BGMはほぼジョンの声。何にインスピレーションを受けて、何を作りたいのか、スタッフに情熱的に説明し打ち合わせをする様子が詳細に公開されました。
ジョンがインスピレーション源であるダンスの映像を見て楽しそうに笑う表情、イントネーション、人との接し方、たばこの持ち方、きれいなおでこなどなど細部が気になります。なぜならアイドルだから(笑)。そしてコレクションの美しさは、彼自身の美意識からくると思うからです。
私はファッションショーの取材がとても好きです。それは、何か新しいモノ、価値観が生まれるその瞬間に立ち会うことが好きだから。ファッションショーはデザイナーを中心にクリエイターのセッションで出来上がってゆく即興音楽のようなもの。それ故ショーの本番以上に緊張感漂うバックステージの取材が好きです。この映像はその“瞬間”が連続して52分続くような興奮がありました。
一着の服が生まれるまでにはこれだけの知識があり、ソースがあり、アイデアがあり、技術がある。デザイナーズブランドが私たちの、少なくとも私の人生には必要だと改めて思いました。全部見せちゃったことで匿名性が薄れて価値が下がった?いえいえ、そんなことはありません。さらけ出してそのエネルギーを放出した姿を見て、次への期待感が高まりました。ありがとうジョン!
IN FASHION:パリコレもストリートも。ジュエリーもインテリアも。今押さえておきたい旬なファッション関連ニュースやコラムを「WWDジャパン」編集長がピックアップし、レターを添えてお届けするメールマガジン。日々の取材を通じて今一番気になる話題を週に一度配信します。
エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。
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ワークマンは、女性客を対象にしたコンセプトストア「#ワークマン女子」を横浜・桜木町に10月16日開く。作業服から発祥した既存の「ワークマン」「ワークマンプラス」は男性客が中心だが、同店での仮説・検証を経て伸び代のある女性客を取り込む。SNSとリアル店舗との一体化を図るコネクティッドストアと位置づけ、同社が協業するアンバサダーとさまざまな仕掛けを行う。
桜木町駅前の商業施設「コレットマーレ」に入る。同社は「ワークマンプラス」で郊外のショッピングモールには出店しているが、大都市の駅前立地は初となる。売り場面積452平方メートルも同社の店舗では最大になる。
売り場構成はウィメンズが4割、ユニセックスが2割、メンズが4割。約6割が女性に対応した商品になり、メンズは奥の方に控えめに配置する。初年度売上高目標4億5000万円のうち、女性向けを55%に設定する。
店名の通り、SNSでの発信を狙った店づくりをする。内装も女性を意識したデザインにし、SNSに発信したくなる撮影スポットを多数設ける。ユーチューバー、ブロガー、インスタグラマーなど同社が協業するアンバサダーと共同開発した商品も並べ、POPのQRコードからアンバサダーによる商品説明につなげる。ワークマンの既存店と同様に基本はセルフ販売のため、詳しい商品説明を店舗スタッフではなく「アンバサダーに肩代わりしてもらう」(同社)。
ワークマンは現在885店舗を運営しているが、中長期的には2000店舗体制を目指している。“ワークマンブーム”の仕掛け人である土屋哲雄専務は「今後の成長を考えれば、新しい女性客の獲得は欠かせない。次の1000店は女性中心にしたい。今は女性がやや肩身の狭い思いをする店になっているが、男性が少し居心地の悪くなる店を増やそうと考えている」と話す。
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「エマニュエル ウンガロ(EMANUEL UNGARO)」が2021年春夏コレクションをパリで発表した。
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「ニナ リッチ(NINA RICCI)」が2021年春夏コレクションをパリで発表した。
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「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」が2021年春夏コレクションをパリで発表した。
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阿部千登勢による「サカイ(SACAI)」は10月7日、日本国内で2021年春夏のファッションショーを開催する。これまでブランドはパリ・ファッション・ウイークに参加し続けてきたが、今季は新型コロナウイルスの影響でフランスへの渡航をキャンセル。日本でのショーは「アンダーカバー」との合同ショーを行った17年10月から3年ぶりになる。
7日は午後5時から限られたゲストを招いたクローズドのショーを行い、その模様は「サカイ」の公式インスタグラム(@sacaiofficial)で生配信する予定だ。
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阿部千登勢による「サカイ(SACAI)」は10月7日、日本国内で2021年春夏のファッションショーを開催する。これまでブランドはパリ・ファッション・ウイークに参加し続けてきたが、今季は新型コロナウイルスの影響でフランスへの渡航をキャンセル。日本でのショーは「アンダーカバー」との合同ショーを行った17年10月から3年ぶりになる。
7日は午後5時から限られたゲストを招いたクローズドのショーを行い、その模様は「サカイ」の公式インスタグラム(@sacaiofficial)で生配信する予定だ。
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TSIホールディングスの2020年3〜8月期は売上高が前年同期比31.2%減の562億円、営業損益が104億円の赤字(前年同期は1億6400万円の赤字)、純損益が144億円の赤字(同10億円の黒字)だった。
本業のアパレル事業の売上高は545億円(前年同期比31.2%減)。4〜5月上旬には新型コロナウイルスの感染拡大により、主販路の百貨店やショッピングセンターなどの休業で販売機会を損失。以降も客足の減少によるマイナス影響が続いた。同社の財務状況に関しては、短期借入金は前年同期末と比較して206億円増加し、負債総額は126億円増の775億円。純資産は187億円減少して766億円となった。
また、20年2月期決算発表時点(4月)では未定としていた21年2月期の業績予想を公表した。売上高が前期比22.3%減の1322億円、営業損益が170億円の赤字(前期は7000万円の黒字)、純損益が5000万円の黒字(同21億円の黒字)を見込む。下期(9月〜21年2月)はコロナ禍を受け、秋冬物の仕入れを全社で3割削減するなどの仕入れ改革に取り組む。なお、同社は9月16日に東京都渋谷区の7階建て自社ビルの売却を発表。通期決算では譲渡益17億円を特別利益として計上する。
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サンフランシスコ発のスタートアップ企業ボルトスレッズ(BOLTTHREADS)は、菌から作った人工レザー「マイロ(MYLO)」で、アディダス(ADIDAS)とケリング(KERING)、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」、ルルレモン(LULULEMON)との戦略的パートナーシップを発表した。商品開発に向けて協力し、2021年の商品化を計画する。
2009年設立のスタートアップ企業であるボルトスレッズは人工クモの糸素材「マイロシルク(MYLOSILK)」で知られ、出資者にはシンガポールの名門ベンチャーキャピタル(VC)のテマセク・ホールディングス(TEMASEK HOLDINGS)、グーグルの元CEOであるエリック・シュミット(Eric Schmidt)が設立した投資ファンドであるイノベーション・エンデバーズ(INNOVATION ENDEAVORS)らが名を連ねる。米クランチベース(CRUNCHBASE)によると、累計の資金調達額は2億1300万ドル(約223億円)。
人工クモの糸では日本のスパイバーが先行しており、ボルトスレッズはこの数年、人工タンパク質技術を活用した人工レザーの開発に力を注いでいた。アディダスとケリング、ステラ・マッカートニー、ルルレモンの4社との提携には、人工タンパク質素材に関する広範囲なもので、ファッション産業におけるリアルレザーから人工レザー「マイロ」へのシフトを狙う。
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「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は10月2日、パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)で2021年春夏ウィメンズ・コレクションのランウエイショーを開催した。今季のパリコレにおいて、日本ブランドの中でリアルなショーを行ったのは同ブランドだけ。4区にあるパリ市庁舎のホールを舞台に、ノットやドレープでアシンメトリーに仕上げた白と黒のロングドレスや薄手の柔らかなテーラードアイテムから、植物や花のフォルムを取り入れたドラマチックなルックへと続く美しいコレクションを披露した。
自身も渡仏してのショー開催を決めた理由について、ショー後のバックステージで山本耀司デザイナーは「そんな難しいことは考えていない。僕の仕事は、パリでショーをやること」とコメント。パリコレは「40年近くショーをやっているから、自分の存在理由」なのだという。実際に現地入りして感じたことについては、「空港から市内に入ると、絶対しないだろうと思っていたフランス人の90%以上がマスクをしていたのが面白かった」と話す。
なお、先シーズンのパリコレでは「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」や「サカイ(SACAI)」をはじめ、日本を拠点とする9ブランドが公式スケジュールでショーを開催した。しかし今回は、「ヨウジヤマモト」以外は不参加、もしくはデジタルでの発表に切り替えている。パリコレは10月6日まで開催予定だ。
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スープストックトーキョー(SOUP STOCK TOKYO)などを運営するスマイルズ(SMILES)が手がけるセレクトリサイクルショップのパスザバトン(PASS THE BATON)が、企業と個人をつなぐプラットフォームであるパスザバトン マーケット(以下、マーケット)をスタートさせた。
パスザバトンは、使わなくなった思い出の品や愛用品を大切に使ってくれる人に販売しており、扱う商品は洋服からアクセサリー、テーブルウエアなどさまざまだ。各商品に持ち主の顔写真とプロフィール、品物にまつわるストーリーが添えられている。東京・丸の内、表参道、京都に直営店があり、公式オンラインショップではデッドストックやB級品をアップサイクルしたコラボレーション商品などを販売している。
個人と個人をつなぐパスザバトンから発して企業と個人をつなぐマーケットを始めた理由やそれに込めた思いについて、キーマンである野崎亙スマイルズ取締役クリエイティブ本部長兼パスザバトン事業部長に話を聞いた。
WWD:マーケットをスタートさせた背景と目的は?
野崎亙スマイルズ取締役クリエイティブ本部長兼パスザバトン事業部長(以下、野崎):パスザバトンを始めたころは、まだ「メルカリ」などは存在していなかった。誰かの思いを品物と一緒に届けるのが主な目的だが、デッドストックや端材などをアップサイクルして光を当てなおす(リライト=relight)のもコンセプトの一つだ。一昨年に、表参道店で陶器のイベントを開催したらとても好評だった。販売したのは百貨店で取り扱ってくれないような昔の商品。それが、若い人にとっては目新しく、売り上げも好調だった。このイベントを通して品物自体の価値に光を当てる意味があることに気付いた。日本各地でモノ作りが行われていて、倉庫には売り先のない品物が大量に残っている。見せ方を変えることでそれらに新たな価値を与えることができる。思いを伝えるという意味で、事業者と消費者が直接コミュニケーションできるような環境をつくったらどうなるか――。そう考えて2019年11月に東京・京橋で初回マーケットを開催した。このイベントはバトン設立10周年を記念したもので、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)やシューズのムーンスター(MOONSTAR)、家具の天童木工など22社が参加し、規格外品やアウトレット落ちの商品などを販売したが、想像以上に反響があった。
WWD:今年7月には第2回目「十勝“もったいない”大百貨店(以下、十勝百貨店)」をオンラインで開催したが、北海道と食品にフォーカスした理由は?
野崎:北海道では卸のビジネスが中心で、新型コロナの影響でモノが売れなくなり、卸の販路がなくなった。乳製品や野菜などの食品は生産を止めるわけにはいかず、店頭に並ばず廃棄される。小規模の農家やメーカーがせっかく作ったものをどうにかしたいと思って開催した。パンやチーズ、野菜、牛肉、クラフトビール、オーガニックコスメなど20社が参加した。彼らには自社ECがなく、マーケット開催後もわれわれのオンラインプラットフォームを使ってもらえるようにしている。
WWD:企業のデッドストックなどに商機があると思った理由は?モノだけでなく食や文化など幅広いカテゴリー設定にしたのは?
野崎:例えば、われわれが描く新橋のイメージは“おじさん”や“横丁”などだが、若い人にとっては目新しい魅力のある場所だ。同じ場所でも時代や年代が変われば価値が変わる。モノの見せ方やタイミングによって全く売れなかったものが急に売れることもある。インターネット社会になり、口コミよりも皆、自分の直感に頼るようになっている。“古い”“新しい”という固定観念がなくなり、それぞれの価値観で判断する時代になった。だから、思いや背景があるモノやあらゆることの見立てを変えて、消費者の目に触れる機会をつくりたい。
WWD:マーケットの仕組みは?出店者の募集や告知などは?年間に何回開催するか?
野崎:年間2回トライアルで開催するつもりだが、今後は毎月、さらには週一ベースで開催するのが目標だ。小さい企業が参加できるプラットフォームとして参加を募っていく。誰も知らなかったブランドの輪が広がり、つながるようなものにしたい。SNSで告知するが、京橋のマーケットではふらりと立ち寄る人が多かった。気軽な雰囲気でマーケットを開催することで、生産者と消費者をつなぎたい。現在マーケットはマージンビジネスだが、規模が大きくなれば出店料を設定するつもりだ。
WWD:今まで京橋でのリアルなマーケットとオンラインで「十勝百貨店」を開催したが、課題は?
野崎:オンラインで開催した「十勝百貨店」は、食品がメインであったということもあり、送料が高いのがネックだった。オンラインでマーケットを開催してリアルのよさに気付いた。「十勝百貨店」は19年に物産展として二子多摩川で開催したが、その際は現場の熱量や空気感のせいか大成功だった。リアルでは主催者、出店者、消費者全てが楽しくワクワクした気持ちを味わえる。だから、リアルとオンラインを連携させることで相乗効果を図りたい。
WWD:マーケットのコンセプトはどのように組み立てるか?
野崎:植栽など消費者が気付いていないモノを取り扱いたい。また、物販だけでなく地方創生のプラットフォームにもしていきたい。例えば、町おこしを目的に地方の商店街と消費者をつないだり、栃木・益子の陶器市のような生産者と消費者をつなぐイベントを日本中で行ってみたい。オンラインを切り口にテーマを明確に設定してマーケットを開催する方法もある。11月に開催する「マーケット-デッドストック 陶器市(九州編)」がその一例だ。九州の有田焼や波佐見焼、伊万里焼などの商社やメーカーが参加する。リアルではいろんなものを見ながら発見するワクワク感が大切だが、オンラインではテーマを絞り込んで奥行きを持たせることがアクセスにつながる。
WWD;今後開催してみたいマーケットのコンセプトとその理由は?
野崎:廃棄されるパンを夕方トラックで集めて、“夜更けのブレッド”と銘打って数時間のマーケットを開いてみたい。伸びすぎた植栽を扱うグリーンマーケットも開催したい。また、壊されるホテルの家具や調度品、ドアノブなどをリアルとオンライン両方で販売してみたい。ファッションにも関心がある。ブランドと消費者の立ち位置を変えることで、新たなコミュニケーションが生まれる。従来の売り方や買い方を変えていく必要があると思う。表面的でなくモノときちんと向き合うべきだ。
WWD:コロナ下で消費者の価値観がよりシビアになる中、どのようにデッドストックを販売するか?
野崎:コロナ以前から物が溢れていた。必要ではないが買いたくなるようなワクワクする購買体験を提供したい。なぜならそこに価値があるから。今までとは違うチャレンジが必要だ。
WWD:マーケットの現在の課題と対策は?今後の戦略は?
野崎:ポップアップショップの連続のような日本中で勃発する期間限定店舗にしたい。お客をワクワクさせるためにはお祭りのような雰囲気づくりや非日常的な仕掛けが大切。等身大の接客をすることで、顧客と新しい関係をつくっていく。従来の方法から離れて気づいたことを形にしていくことに意味がある。
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ニトリホールディングスの20年3〜8月期の売上高は前年同期比12.7%増の3624億円、営業利益は同45.0%増の805億円、経常利益は同43.4%増の810億円、純利益は同35.1%増の497億円だった。粗利益は2053億円で、粗利益率は2.6ポイント上昇の56.7%になった。緊急事態宣言中の休業店舗も含む既存店の売上高は、3月が10.9%増、4月が4.0%減、5月が0.8%増、6月が47.4%増、7月が22.7%増、8月が15.0%増、上期累計では同14.0%増になった。似鳥昭雄会長兼CEOは好調の理由について「コロナ禍で都心に行ったり、複数の店舗を回ったりということをしなくなり、ディストネーションストアや圧倒的な一番店に行くという購買行動になった」と分析。「来年には落ち着くと思うが、今後は物流に積極的に投資し、現在4割程度の自社物流を、出来るだけ早く100%に引き上げる」と語った。
下期の出店は純増55店で、期末の店舗数は666店を見込む。新しいアパレル業態「エヌプラス」は14店舗を出店予定。「来期は最低でも15〜20店、以降は年間20〜30店を出店し、早く100店舗体制に持っていきたい。来期が一つのターニングポイントになる」と似鳥会長。
また、来期以降は大型ショッピングモールに積極出店する。須藤文弘・副社長は「デベロッパーからは、多くのオファーをいただいている。これまで路面店によるドミナントはかなり進んでいるが、大型モールにはまだまだ出店余地がある。来年に向け今は準備を進めているところだ」と語る。店舗のサイズは1000平方メートルクラスになるようだ。大型モールは、都心に近い郊外や準郊外でも「フォーエバー21」や「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」など外資系ブランドの撤退に加え、コロナ禍によるファッションブランドの苦戦で空きテナントが埋まらないケースも出てきている。集客力のあるニトリは、大型モールにとって非常に魅力的なテナントになりそうだ。
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2021年春夏のコレクションサーキットのラストとなるパリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)も早4日目。パリからはベルリン在住のヨーロッパ通信員が現地取材の様子をお届けしていきますが、オンラインでも日本の記者たちが対談レビューという形で、“できるだけリアルタイムに近いペース”で取材を進めていきます。今回は、長年コレクションを取材してきた「WWDジャパン」の向千鶴編集長と、コレクション対談初参戦の皆合友紀子がリポートします。
皆合:「ケネス イゼ(KENNETH IZE)」といえば、織物の伝統を生かした華やかな色使いのイメージがありますが、4分間終始紫のマーカーで女性のお絵描きをしていましたね。あれはどう解釈すれば良いのでしょう?ラフの一部?インスピレーションか何か?紫がメインのコレクションがたくさん見られるのかなと予想したら、実際発表になったルックは鮮やかな色使いでした(笑)。
向:画面の下に「More digital content available soon」とありますね。こだわり過ぎて間に合わなかったのかな。とはいえ後日見に戻ってくる人は少ないだろうな。後からコンテンツを追加できるのがデジタルの強みだけど、リアルな締め切りがある方がクリエイティブを発揮しやすいのかも、などとデッサン動画を見ながら思いを馳せました。リアルのショーは時間を決めて告知したら開催しないと信用を失いますからね。注目のアフリカ勢だけに残念でした。
皆合:今シーズン、デジタルで発表しているブランドは、映画のようにストーリー性のある作り込まれた映像が多く見られますね。「ディーチェ・カヤック(DICE KAYEK)」もそのひとつ。学校で物理の授業を受けながらうたた寝しかけている3人の女子生徒たちが、突然超能力を持ったスーパーガールに!スローモーションで浮遊したり、敵を追いかけながらアクションを起こすたびにルックが切り替わったりと、最後まで飽きずに見られました。ラストは先生に起こされ、あれは夢だったのか……というところで映像は終了。
向:女子の妄想がさく裂していました。実際高校生の頃ってこんな感じだったかも(笑)。リアルなショーは最近見ていなかったけれど、今回デジタルで見てカワイイと気がつきアンテナの張り方が鈍かった自分を反省。こういう再発見ができるのもデジタルコレクションの良いところですね。ショート丈のフレアスカートを軸としたプロポーションバランスは日本の女性に似合いそう。
皆合:今シーズンもリアルクローズとして着こなせそうなフェミニンでフォルムが美しいルックが多く見られましたね。個人的には裾部分にフリルがふんだんに重なったオレンジのバルーンワンピと、ビッグボウタイのブラウスが気になりました。前シーズンに引き続き、今シーズンもボウタイがちらほら見られますね。
皆合:「クロエ(CHLOE)」はデジタルとリアルがミックスされたコレクションでしたね。映像では、パリ市街のあちこちに佇む最新コレクションをまとったモデルたちを遠くから隠し撮りのように撮影。そして彼女たちが街を歩きながらショー会場へと集結する演出でしたが、現地で参加していたゲストもモデルが会場に到着するまでは私たちと同じように映像で見ていたのですよね?
向:いったいカメラを何台用意したのだろう?画面が3分割されていて、3か所の映像が同時に流れてくる。最近思うのだけれど、我々は映像情報処理能力が日に日に向上していて、リアルなスピードで流れる単一動画ではすぐに飽きてしまう。こうやって多角的な動画を同時に見せられることで好奇心が刺激され、没入感も得られて思わず最後まで見ちゃう。パリの街を歩く等身大のモデルの笑顔を見ていると晴れてよかったね、と応援の気持ちも芽生えます。
皆合:カラーはペールトーンやグレイッシュトーンが主でしたね。繊細なタッチだったり大胆に太く描かれたものだったりと表現はさまざまでしたが、全体を通してフラワーモチーフも多かった印象です。また、“HOPE”と“GET IT”ぐらいしかハッキリとは読み取れませんでしたが、現在の私たちに向けたメッセージとも捉えられるロゴデザインも見られました。1つ1つ何と書かれているのか気になります。美佳さんも参加されていましたね!
向:シーズンタイトルはズバリ“A SEASON IN HOPE”。女性ならではの視点で世界情勢をシルクスクリーンアートに映し出すアーティスト、コリータ・ケント(Corita Kent)の作品を組み込んだそう。流れるようなシルエットやデニム使いなどが特徴の力強くしなやかな女性像には憧れます。フィナーレで、クリエイティブ・ディレクターのナターシャ・ラムゼイ=レヴィ(Natacha Ramsay Levi)がブーツにショートパンツで登場したのには驚いた。堂々としていて快活でした。
向:「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」のデジタルプレゼンテーションも画面を3分割で使用し情報量が多くて見ごたえがありました。終始無音で自分のスピーカーやイヤホンの問題かとあれこれチェックしてしまいましたが、どうやら元から無音なんだよね?
皆合:そうだと思います。「HOW TO WEAR」のタイトル通り、カメラを定位置で固定して、モデルが90度ずつ回転しながら1ルック1ルック丁寧に見せていたのが、見ている側に寄り添ってくれていて良かったです。360度ディテールがより伝わりました。1ルックにつき2パターンのスタイリングを提案していましたが、スタイリストがスタイリングを変更しているシーンも一部始終撮影することで、「あ、この服はこういうやって着ればいいのか」と参考になった人も多いはず。あの着せ替えシーンがなければ、とてもじゃないけれど一人では着こなせないルックもちらほら(笑)。
向:このままバイヤーのバイイングや店頭の接客ツールに使えますね。服作りを学ぶ学生さんにとっても最高の教科書かと。「Y/プロジェクト」の服は複雑で、ショーではその構造を解き明かすことを諦めていました(笑)。魅力は複雑だけれど奇をてらっているようには見えず、仕上がりはエレガント。サテンの素材使いやボリュームやドレープの作り方がそうさせているのだな、ということもよくわかりました。
皆合:今シーズンは、コレクションにマスクを取り入れたり現況を反映したブランドがちらほら見られますが、「リック・オウエンス(RICK OWENS)」も全ルックマスク着用でしたね。モードなルックにも馴染んでいて、リックが作るとマスクもこんなクールなアイテムになるのか!と感動しました。
向:ピンクバージョンが欲しいと思いました!リアルのショーを収録したデジタルコレクションは客席で見る感覚に非常に近かったです。カメラとモデルの距離があるため服の詳細は見えませんが、いつものように縦に非常に長いシルエットをベースにパワーショルダーや超ロングスリーブ、サイハイブーツなどでパンチを加えている。ただし、マイルドなピンク色や柔らかい生地を多用することでいつもより優しいムードをたたえていました。
皆合:テーマは2021年春夏メンズコレクションと同様、ダンテの『神曲』に登場する川「フレゲトン(PHLEGETHON)」。地獄の中心に向かう途中に出てくる川の1つを指しているとのことですが、コレクションも柔らかな素材を使い、繊細でありながらも力強く、パワフルな印象を受けましたね。構築的なシルエットが美しかったです。映画「スターウォーズ」シリーズの中に出てきても違和感なさそうだな、とも(笑)。あと余談ですが、時折画面に映る背中が完全に開いたデザインの服を着こなしているフォトグラファーの後ろ姿も気になりました(笑)。会場の雰囲気とマッチしていて格好良かった!
向:スタッフがノリノリなので爆音が流れていたのだろうと想像がつきます(笑)。「リック・オウエンス」のショー会場には服もヘアメイクもガッツリ「リック・オウエンス」スタイルの濃いファンが集まり、ファンミーティングの場の役割を果たしていました。彼らは今日も「リック・オウエンス」で盛装をしてデジタルコレクションを見ているのかな、などと想像しました。きっと「デジタルよりリアルに参加したい」と思っているだろうけれど。
向:会場はいつもと同じパリ1区のパレ・ロワイヤル。ただし、会場の使い方がいつもとは全く違いました。いつもは客席の間に狭くて長いランウエイを作り、そこをトップモデルたちが駆け抜けるように歩く。客とモデルの一体感で高揚感を生んでいました。今回は客席とモデルが歩く場所を切り離し、広いフロアをコンテンポラリーダンサーとモデルが絡みながら登場する。表現方法は違うけれど、いずれにしても「イザベル・マラン(ISABEL MARRANT)」がショーで大切にしていることはライブ感や躍動感であることがわかります。しかも後半はパフォーマー同士がしっかりと抱き合い、ソーシャルディスタンスの真逆の演出でしたね。
皆合:オープニングのパフォーマーたちのダンスで一気にテンションが上がりました。元気をもらいましたね。ハッピーなムード全開で何度でも見ていられそう。ルックは同系色でまとめながらも素材違いを組み合わせることで、メリハリとリズム感が生まれていました。
向:ハイウエストパンツにワンショルダー、パフスリーブのボディコンシャスなミニドレスと基本的にいつものスタイル。ただし、ピンク、赤、ブルー、シルバー、白と色で切り替えることでシーンを明確に展開していましたね。
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「ロエベ(LOEWE)」が2021年春夏コレクションをパリで発表した。
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「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」が2021年春夏コレクションをパリで発表した。
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